JPH1173756A - 情報記録媒体駆動装置およびフィルタユニット - Google Patents
情報記録媒体駆動装置およびフィルタユニットInfo
- Publication number
- JPH1173756A JPH1173756A JP9231453A JP23145397A JPH1173756A JP H1173756 A JPH1173756 A JP H1173756A JP 9231453 A JP9231453 A JP 9231453A JP 23145397 A JP23145397 A JP 23145397A JP H1173756 A JPH1173756 A JP H1173756A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- information recording
- filter unit
- casing
- airflow
- Prior art date
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- Pending
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B25/00—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
- G11B25/04—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
- G11B25/043—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/14—Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
- G11B33/1446—Reducing contamination, e.g. by dust, debris
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報記録媒体外周の気流の乱れを抑え込んで
情報記録媒体の振動を極力防止することができる記録情
報媒体駆動装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング13の隅部30に、回転する
磁気ディスク23の外周に沿ってその回転方向に生じる
気流を整流する整流壁31、32を設ける。整流壁32
の背後には、流入開口から導入される気流に含まれる塵
埃を捕獲する循環フィルタが配置される。整流壁32の
長さLと、流入開口の幅dとの関係d/Lを調整するこ
とによって、回転時の磁気ディスク23の共振振動成分
は、許容トラッキング誤差から算出される許容値α以下
に設定される。磁気ディスク23が振動しても許容トラ
ッキング誤差が確保される結果、確実な情報の読み出し
や書き込みが実現される。
情報記録媒体の振動を極力防止することができる記録情
報媒体駆動装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング13の隅部30に、回転する
磁気ディスク23の外周に沿ってその回転方向に生じる
気流を整流する整流壁31、32を設ける。整流壁32
の背後には、流入開口から導入される気流に含まれる塵
埃を捕獲する循環フィルタが配置される。整流壁32の
長さLと、流入開口の幅dとの関係d/Lを調整するこ
とによって、回転時の磁気ディスク23の共振振動成分
は、許容トラッキング誤差から算出される許容値α以下
に設定される。磁気ディスク23が振動しても許容トラ
ッキング誤差が確保される結果、確実な情報の読み出し
や書き込みが実現される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板型の情報記録
媒体を収容するケーシングを備える密閉型の情報記録媒
体駆動装置に関する。こうした情報記録媒体駆動装置は
例えばハードディスクドライブユニット(HDD)に代
表される。
媒体を収容するケーシングを備える密閉型の情報記録媒
体駆動装置に関する。こうした情報記録媒体駆動装置は
例えばハードディスクドライブユニット(HDD)に代
表される。
【0002】
【従来の技術】例えばHDDでは、HDDのケーシング
(筐体)内に存在する塵埃によって磁気ヘッドによる正
確な情報の読み出し/書き込み動作が阻害される恐れが
ある。そこで、従来から、密閉されたHDDのケーシン
グ内に循環フィルタを収容させることが広く行われてい
る。磁気ディスクが回転すると、ディスク外周でディス
クの回転方向に気流が生じる。発生した気流が循環フィ
ルタを通過することによって、気流に含まれる塵埃が除
去されるのである。こうした循環フィルタによれば、磁
気ヘッドを駆動するアクチュエータから漏れ出る潤滑油
や、駆動機構の摩耗によって発生する恐れのある微少な
塵埃が簡単に捕獲される。
(筐体)内に存在する塵埃によって磁気ヘッドによる正
確な情報の読み出し/書き込み動作が阻害される恐れが
ある。そこで、従来から、密閉されたHDDのケーシン
グ内に循環フィルタを収容させることが広く行われてい
る。磁気ディスクが回転すると、ディスク外周でディス
クの回転方向に気流が生じる。発生した気流が循環フィ
ルタを通過することによって、気流に含まれる塵埃が除
去されるのである。こうした循環フィルタによれば、磁
気ヘッドを駆動するアクチュエータから漏れ出る潤滑油
や、駆動機構の摩耗によって発生する恐れのある微少な
塵埃が簡単に捕獲される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】HDDに代表される情
報記録の分野では、記録密度の一層の向上が要求され、
その結果、記録トラックの短ピッチ化が進められてい
る。こうした記録トラックの短ピッチ化に伴い、磁気ヘ
ッドのトラッキング動作には一層の高精度化が求められ
るようになった。例えばトラックピッチ2.54μm
(10000 tracks per inch)の記
録ディスクでは、±0.2μm以内の位置決め精度が求
められている。
報記録の分野では、記録密度の一層の向上が要求され、
その結果、記録トラックの短ピッチ化が進められてい
る。こうした記録トラックの短ピッチ化に伴い、磁気ヘ
ッドのトラッキング動作には一層の高精度化が求められ
るようになった。例えばトラックピッチ2.54μm
(10000 tracks per inch)の記
録ディスクでは、±0.2μm以内の位置決め精度が求
められている。
【0004】ところで、回転時の磁気ディスクの振動は
トラッキング動作の精度に大きな影響を与えている。近
年では、磁気ヘッドの位置決め誤差の70%以上はこう
した磁気ディスクの振動に起因すると考えられている。
その結果、回転する磁気ディスクの振動を極力抑えるこ
とが要求されるようになった。
トラッキング動作の精度に大きな影響を与えている。近
年では、磁気ヘッドの位置決め誤差の70%以上はこう
した磁気ディスクの振動に起因すると考えられている。
その結果、回転する磁気ディスクの振動を極力抑えるこ
とが要求されるようになった。
【0005】本発明者らは、実験の結果、ディスクの回
転時にディスク外周で発生する気流の乱れが磁気ディス
クの振動を増長させることを発見した。しかも、磁気デ
ィスクの回転速度が高速化(例えば7200rpmや1
0000rpm)されると、気流の乱れによる影響が大
きくなることが確認された。本発明者らの観察によれ
ば、前述した循環フィルタをケーシング内に配置するに
あたって、回転時にディスク外周で発生する気流に十分
な配慮を加えるべきことが明らかとなった。
転時にディスク外周で発生する気流の乱れが磁気ディス
クの振動を増長させることを発見した。しかも、磁気デ
ィスクの回転速度が高速化(例えば7200rpmや1
0000rpm)されると、気流の乱れによる影響が大
きくなることが確認された。本発明者らの観察によれ
ば、前述した循環フィルタをケーシング内に配置するに
あたって、回転時にディスク外周で発生する気流に十分
な配慮を加えるべきことが明らかとなった。
【0006】本発明は、上記観察結果に鑑みてなされた
もので、情報記録媒体外周の気流の乱れを抑え込んで情
報記録媒体の振動を極力防止することができる記録情報
媒体駆動装置を提供することを目的とする。
もので、情報記録媒体外周の気流の乱れを抑え込んで情
報記録媒体の振動を極力防止することができる記録情報
媒体駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明によれば、円板型の情報記録媒体を収容す
るケーシングの隅部に設けられて、回転する情報記録媒
体の外周に沿ってその回転方向に生じる気流を整流する
整流壁と、整流壁に形成された流入開口から整流壁の背
後に導入される気流に含まれる塵埃を捕獲する循環フィ
ルタとを備え、前記情報記録媒体の外周に沿った前記隅
部の長さLと、前記流入開口の幅dとの関係d/Lを調
整することによって、前記情報記録媒体上のトラックピ
ッチに基づいて規定される許容トラッキング誤差から算
出される許容値α以下に前記情報記録媒体の回転時の共
振振動成分を設定することを特徴とする情報記録媒体駆
動装置が提供される。
に、第1発明によれば、円板型の情報記録媒体を収容す
るケーシングの隅部に設けられて、回転する情報記録媒
体の外周に沿ってその回転方向に生じる気流を整流する
整流壁と、整流壁に形成された流入開口から整流壁の背
後に導入される気流に含まれる塵埃を捕獲する循環フィ
ルタとを備え、前記情報記録媒体の外周に沿った前記隅
部の長さLと、前記流入開口の幅dとの関係d/Lを調
整することによって、前記情報記録媒体上のトラックピ
ッチに基づいて規定される許容トラッキング誤差から算
出される許容値α以下に前記情報記録媒体の回転時の共
振振動成分を設定することを特徴とする情報記録媒体駆
動装置が提供される。
【0008】かかる情報記録媒体駆動装置によれば、隅
部の長さと流入開口の幅との関係d/Lを調整すること
によって十分な長さの整流壁が確保される。この整流壁
の働きによって情報記録媒体の回転時の気流が十分に整
流され、その結果、回転時の気流に起因する情報記録媒
体の共振振動は抑制される。気流に起因する共振振動に
よって情報記録媒体が振動しても許容トラッキング誤差
が確保されることから、確実な情報の読み出しや書き込
みを実現することが可能となる。例えば、トラックピッ
チ2.54μmの磁気ディスクでは±0.2μm以内の
許容トラッキング誤差が必要なことを考慮すれば、この
許容トラッキング誤差の70%を占める情報記録媒体の
共振振動成分の許容値αは0.28以下に設定されなけ
ればならない。したがって、d/Lは0.107以下に
設定されることとなる。循環フィルタの塵埃除去性能を
示す1/10減期を測定した結果、このd/L値で十分
な塵埃除去性能が得られることが確認された。しかも、
実験結果によれば、0.06≦d/L≦0.08で最適
な効果が得られることが確認された。
部の長さと流入開口の幅との関係d/Lを調整すること
によって十分な長さの整流壁が確保される。この整流壁
の働きによって情報記録媒体の回転時の気流が十分に整
流され、その結果、回転時の気流に起因する情報記録媒
体の共振振動は抑制される。気流に起因する共振振動に
よって情報記録媒体が振動しても許容トラッキング誤差
が確保されることから、確実な情報の読み出しや書き込
みを実現することが可能となる。例えば、トラックピッ
チ2.54μmの磁気ディスクでは±0.2μm以内の
許容トラッキング誤差が必要なことを考慮すれば、この
許容トラッキング誤差の70%を占める情報記録媒体の
共振振動成分の許容値αは0.28以下に設定されなけ
ればならない。したがって、d/Lは0.107以下に
設定されることとなる。循環フィルタの塵埃除去性能を
示す1/10減期を測定した結果、このd/L値で十分
な塵埃除去性能が得られることが確認された。しかも、
実験結果によれば、0.06≦d/L≦0.08で最適
な効果が得られることが確認された。
【0009】前記整流壁および循環フィルタは一体化さ
れて前記ケーシングに組み込まれてもよい。その結果、
循環フィルタの組み込み作業にあたって作業者が循環フ
ィルタ自体に触れることがなくなり、循環フィルタの毛
羽立ち等を回避することができる。また、例えばアルミ
ダイカスト成形によって形成されるケーシングとは別体
にフィルタユニットを構成することによって、複雑な形
状を回避してケーシングの成形を簡素化することができ
る。したがって、製造コストが軽減される。さらに、循
環フィルタのユニット化によって、循環フィルタや支持
部材の再利用を促進することができる。
れて前記ケーシングに組み込まれてもよい。その結果、
循環フィルタの組み込み作業にあたって作業者が循環フ
ィルタ自体に触れることがなくなり、循環フィルタの毛
羽立ち等を回避することができる。また、例えばアルミ
ダイカスト成形によって形成されるケーシングとは別体
にフィルタユニットを構成することによって、複雑な形
状を回避してケーシングの成形を簡素化することができ
る。したがって、製造コストが軽減される。さらに、循
環フィルタのユニット化によって、循環フィルタや支持
部材の再利用を促進することができる。
【0010】以上のような情報記録媒体駆動装置は、コ
ンピュータ装置に組み込まれてもよく、単体の情報記録
媒体駆動装置として利用されてもよい。
ンピュータ装置に組み込まれてもよく、単体の情報記録
媒体駆動装置として利用されてもよい。
【0011】また、第2発明によれば、円板型の情報記
録媒体を収容するケーシングの隅部に設けられて、回転
する情報記録媒体の外周に沿ってその回転方向に生じる
気流を整流する整流壁と、整流壁に形成された流入開口
から整流壁の背後に導入される気流に含まれる塵埃を捕
獲する循環フィルタとを備え、回転時の前記情報記録媒
体の共振振動成分の大きさに基づいて前記流入開口の大
きさを決定することを特徴とする情報記録媒体駆動装置
が提供される。かかる情報記録媒体駆動装置によれば、
流入開口の大きさを調整することによって、回転時の情
報記録媒体の共振振動成分を制御することができる。
録媒体を収容するケーシングの隅部に設けられて、回転
する情報記録媒体の外周に沿ってその回転方向に生じる
気流を整流する整流壁と、整流壁に形成された流入開口
から整流壁の背後に導入される気流に含まれる塵埃を捕
獲する循環フィルタとを備え、回転時の前記情報記録媒
体の共振振動成分の大きさに基づいて前記流入開口の大
きさを決定することを特徴とする情報記録媒体駆動装置
が提供される。かかる情報記録媒体駆動装置によれば、
流入開口の大きさを調整することによって、回転時の情
報記録媒体の共振振動成分を制御することができる。
【0012】さらに、第3発明によれば、円板型の情報
記録媒体を収容するケーシングの2以上の隅部に設けら
れて、回転する情報記録媒体の外周に沿ってその回転方
向に生じる気流を整流する整流壁を備えることを特徴と
する情報記録媒体駆動装置が提供される。例えば循環フ
ィルタを配置しない場合には、ケーシングの隅部を整流
壁で塞ぐことによって、回転する情報記録媒体の外周に
沿ってその回転方向に生じる気流を整流して情報記録媒
体の共振振動成分を限りなく低減することができる。
記録媒体を収容するケーシングの2以上の隅部に設けら
れて、回転する情報記録媒体の外周に沿ってその回転方
向に生じる気流を整流する整流壁を備えることを特徴と
する情報記録媒体駆動装置が提供される。例えば循環フ
ィルタを配置しない場合には、ケーシングの隅部を整流
壁で塞ぐことによって、回転する情報記録媒体の外周に
沿ってその回転方向に生じる気流を整流して情報記録媒
体の共振振動成分を限りなく低減することができる。
【0013】さらにまた、第4発明によれば、円板型の
情報記録媒体を収容するケーシングの隅部に配置される
支持部材と、この支持部材に形成されて、回転する情報
記録媒体の外周に沿ってその回転方向に生じる気流を整
流する整流壁と、上壁および下壁に挟まれて前記支持部
材を貫通し、前記気流を整流壁の背後に迂回させる流路
と、前記上壁に形成されるフィルタ取付開口を通じてこ
の流路に挿入され、流路を通過する気流に含まれる塵埃
を捕獲する循環フィルタとを備えることを特徴とするフ
ィルタユニットが提供される。
情報記録媒体を収容するケーシングの隅部に配置される
支持部材と、この支持部材に形成されて、回転する情報
記録媒体の外周に沿ってその回転方向に生じる気流を整
流する整流壁と、上壁および下壁に挟まれて前記支持部
材を貫通し、前記気流を整流壁の背後に迂回させる流路
と、前記上壁に形成されるフィルタ取付開口を通じてこ
の流路に挿入され、流路を通過する気流に含まれる塵埃
を捕獲する循環フィルタとを備えることを特徴とするフ
ィルタユニットが提供される。
【0014】かかるフィルタユニットによれば、循環フ
ィルタの組み込み作業にあたって作業者が循環フィルタ
自体に触れることがなくなり、循環フィルタの毛羽立ち
等を回避することができる。また、例えばアルミダイカ
スト成形によって形成されるケーシングとは別体にフィ
ルタユニットを構成することによって、複雑な形状を回
避してケーシングの成形を簡素化することができる。し
たがって、製造コストが軽減される。さらに、循環フィ
ルタのユニット化によって、循環フィルタや支持部材の
再利用を促進することができる。
ィルタの組み込み作業にあたって作業者が循環フィルタ
自体に触れることがなくなり、循環フィルタの毛羽立ち
等を回避することができる。また、例えばアルミダイカ
スト成形によって形成されるケーシングとは別体にフィ
ルタユニットを構成することによって、複雑な形状を回
避してケーシングの成形を簡素化することができる。し
たがって、製造コストが軽減される。さらに、循環フィ
ルタのユニット化によって、循環フィルタや支持部材の
再利用を促進することができる。
【0015】前記上壁および下壁に、前記流路に前記気
流を導入させる気流開口を規定するテーパ面が形成され
れば、このフィルタユニットでは、テーパ面の働きによ
ってスムースに気流が流路に流れ込むこととなる。
流を導入させる気流開口を規定するテーパ面が形成され
れば、このフィルタユニットでは、テーパ面の働きによ
ってスムースに気流が流路に流れ込むこととなる。
【0016】さらに、前記ケーシングは、内部に収容空
間を形成するケーシング本体と、このケーシング本体の
開口を閉鎖する蓋部材と、この蓋部材に取り付けられて
弾性力を発揮する弾性部材とを備えてもよい。この場
合、フィルタユニットは、前記ケーシング本体の開口が
蓋部材によって閉鎖される際に、前記弾性部材の弾性力
によって前記ケーシング本体の底面と蓋部材との間に固
定される。
間を形成するケーシング本体と、このケーシング本体の
開口を閉鎖する蓋部材と、この蓋部材に取り付けられて
弾性力を発揮する弾性部材とを備えてもよい。この場
合、フィルタユニットは、前記ケーシング本体の開口が
蓋部材によって閉鎖される際に、前記弾性部材の弾性力
によって前記ケーシング本体の底面と蓋部材との間に固
定される。
【0017】さらにまた、こうしたフィルタユニットで
は、前記情報記録媒体の外周に沿った前記隅部の長さL
と、前記流路に前記気流を導入させる気流開口の幅dと
の関係d/Lを調整することによって、前記情報記録媒
体上のトラックピッチに基づいて規定される許容トラッ
キング誤差から算出される許容値α以下に前記情報記録
媒体の回転時の共振振動成分を設定してもよい。その結
果、前述したように、十分な長さの整流壁が確保され、
回転時の気流に起因する情報記録媒体の共振振動は抑制
される。気流に起因する共振振動によって情報記録媒体
が振動しても許容トラッキング誤差が確保されることか
ら、確実な情報の読み取り/書き込みを実現することが
可能となる。例えば、トラックピッチ2.54μmの磁
気ディスクでは±0.2μm以内の許容トラッキング誤
差が必要なことを考慮すれば、この許容トラッキング誤
差の70%を占める情報記録媒体の共振振動成分の許容
値αは0.28以下に設定されなければならない。した
がって、d/Lは0.107以下に設定されることとな
る。循環フィルタの塵埃除去性能を示す1/10減期を
測定した結果、このd/L値で十分な塵埃除去性能が得
られることが確認された。
は、前記情報記録媒体の外周に沿った前記隅部の長さL
と、前記流路に前記気流を導入させる気流開口の幅dと
の関係d/Lを調整することによって、前記情報記録媒
体上のトラックピッチに基づいて規定される許容トラッ
キング誤差から算出される許容値α以下に前記情報記録
媒体の回転時の共振振動成分を設定してもよい。その結
果、前述したように、十分な長さの整流壁が確保され、
回転時の気流に起因する情報記録媒体の共振振動は抑制
される。気流に起因する共振振動によって情報記録媒体
が振動しても許容トラッキング誤差が確保されることか
ら、確実な情報の読み取り/書き込みを実現することが
可能となる。例えば、トラックピッチ2.54μmの磁
気ディスクでは±0.2μm以内の許容トラッキング誤
差が必要なことを考慮すれば、この許容トラッキング誤
差の70%を占める情報記録媒体の共振振動成分の許容
値αは0.28以下に設定されなければならない。した
がって、d/Lは0.107以下に設定されることとな
る。循環フィルタの塵埃除去性能を示す1/10減期を
測定した結果、このd/L値で十分な塵埃除去性能が得
られることが確認された。
【0018】なお、以上のようなフィルタユニットが組
み込まれた情報記録媒体駆動装置は、コンピュータ装置
に組み込まれてもよく、単体の情報記録媒体駆動装置と
して利用されてもよい。
み込まれた情報記録媒体駆動装置は、コンピュータ装置
に組み込まれてもよく、単体の情報記録媒体駆動装置と
して利用されてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施形態を説明する。
明の一実施形態を説明する。
【0020】図1は本発明に係る情報記録媒体駆動装置
としてのHDD10の外観を示す。このHDD10は、
例えばワークステーションといったコンピュータ装置1
1に組み込まれて使用される。HDD10は、コンピュ
ータ装置11に予め内蔵されてもよく、図示するよう
に、スロット12を通じて組立後のコンピュータ装置1
1に後付けされてもよい。その他、こういったHDD1
0を外部記憶装置として構成してもよい。
としてのHDD10の外観を示す。このHDD10は、
例えばワークステーションといったコンピュータ装置1
1に組み込まれて使用される。HDD10は、コンピュ
ータ装置11に予め内蔵されてもよく、図示するよう
に、スロット12を通じて組立後のコンピュータ装置1
1に後付けされてもよい。その他、こういったHDD1
0を外部記憶装置として構成してもよい。
【0021】図2を参照し、HDD10は、後述する磁
気ディスクや磁気ヘッドを収容するケーシング15を備
える。このケーシング15は、内部に収容空間を形成す
るケーシング本体13と、このケーシング本体13の開
口を閉鎖する蓋部材14とから構成される。ケーシング
15の一面には、HDD制御用の基板(図示せず)が取
り付けられている。この基板に設置された制御用コネク
タ17は、制御用ケーブル18を通じてコンピュータ装
置11のメインボード(図示せず)に接続される。基板
上の電源用コネクタ19は、電源用ケーブル20を通じ
てコンピュータ装置11の電源ユニット(図示せず)に
接続される。
気ディスクや磁気ヘッドを収容するケーシング15を備
える。このケーシング15は、内部に収容空間を形成す
るケーシング本体13と、このケーシング本体13の開
口を閉鎖する蓋部材14とから構成される。ケーシング
15の一面には、HDD制御用の基板(図示せず)が取
り付けられている。この基板に設置された制御用コネク
タ17は、制御用ケーブル18を通じてコンピュータ装
置11のメインボード(図示せず)に接続される。基板
上の電源用コネクタ19は、電源用ケーブル20を通じ
てコンピュータ装置11の電源ユニット(図示せず)に
接続される。
【0022】図3はHDD10の内部構造を示す。HD
D10のケーシング本体13には、共通の回転軸22回
りで回転する複数枚(この場合10枚)の3.5インチ
磁気ディスク23が収容される。磁気ディスク23は、
回転軸22の軸方向に互いに一定の間隔を空けて配置さ
れる。回転軸22はスピンドルモータ(図示せず)によ
って回転駆動される。各磁気ディスク23には、アクチ
ュエータ26によって揺動軸27回りに揺動駆動される
磁気ヘッド28が対向する。
D10のケーシング本体13には、共通の回転軸22回
りで回転する複数枚(この場合10枚)の3.5インチ
磁気ディスク23が収容される。磁気ディスク23は、
回転軸22の軸方向に互いに一定の間隔を空けて配置さ
れる。回転軸22はスピンドルモータ(図示せず)によ
って回転駆動される。各磁気ディスク23には、アクチ
ュエータ26によって揺動軸27回りに揺動駆動される
磁気ヘッド28が対向する。
【0023】スピンドルモータや各磁気ヘッド28、ア
クチュエータ26はコネクタ29を通じて前述の基板に
接続されている。コンピュータ装置11が磁気ディスク
23から情報を読み出す際には、制御用コネクタ17を
通じて制御信号がHDD10に供給される。アクチュエ
ータ26によってトラッキング制御された磁気ヘッド2
8は、回転する磁気ディスク23から情報を読み出す。
コンピュータ装置11が磁気ディスク23に情報を書き
込む際には、同様に、供給された制御信号に基づいてト
ラッキング制御された磁気ヘッド28が、回転する磁気
ディスク23に対して情報を記録する。
クチュエータ26はコネクタ29を通じて前述の基板に
接続されている。コンピュータ装置11が磁気ディスク
23から情報を読み出す際には、制御用コネクタ17を
通じて制御信号がHDD10に供給される。アクチュエ
ータ26によってトラッキング制御された磁気ヘッド2
8は、回転する磁気ディスク23から情報を読み出す。
コンピュータ装置11が磁気ディスク23に情報を書き
込む際には、同様に、供給された制御信号に基づいてト
ラッキング制御された磁気ヘッド28が、回転する磁気
ディスク23に対して情報を記録する。
【0024】円板型の磁気ディスク23は、ケーシング
15の3つの側壁13aに接するように配置される。側
壁13a同士によって形成される2つの隅部30には、
磁気ディスク23の外周に沿って延びる第1および第2
整流壁31、32が形成される。これら整流壁31、3
2は、磁気ディスク23の外周をほぼ等間隔で囲む円筒
形のシュラウド(囲い壁)33を形成している。このシ
ュラウド33内に磁気ディスク23群は収容される。こ
の状態でケーシング本体13に蓋部材14が被せられケ
ーシング本体13内の収容空間は密閉される。ただし、
ケーシング本体13には、ケーシング15内の圧力変動
を吸収する呼吸孔(図示せず)を設けてもよい。こうし
た呼吸孔には、一般に、外部からの塵埃の侵入を防止す
る塵埃フィルタが設置される。スピンドルモータによっ
て磁気ディスク23が回転すると、磁気ディスク23の
外周とシュラウド33壁面との隙間には磁気ディスク2
3の回転方向Rに沿った気流が発生する。隙間は、そう
いった気流に乱れが生じない程度の大きさに設定されて
いる。
15の3つの側壁13aに接するように配置される。側
壁13a同士によって形成される2つの隅部30には、
磁気ディスク23の外周に沿って延びる第1および第2
整流壁31、32が形成される。これら整流壁31、3
2は、磁気ディスク23の外周をほぼ等間隔で囲む円筒
形のシュラウド(囲い壁)33を形成している。このシ
ュラウド33内に磁気ディスク23群は収容される。こ
の状態でケーシング本体13に蓋部材14が被せられケ
ーシング本体13内の収容空間は密閉される。ただし、
ケーシング本体13には、ケーシング15内の圧力変動
を吸収する呼吸孔(図示せず)を設けてもよい。こうし
た呼吸孔には、一般に、外部からの塵埃の侵入を防止す
る塵埃フィルタが設置される。スピンドルモータによっ
て磁気ディスク23が回転すると、磁気ディスク23の
外周とシュラウド33壁面との隙間には磁気ディスク2
3の回転方向Rに沿った気流が発生する。隙間は、そう
いった気流に乱れが生じない程度の大きさに設定されて
いる。
【0025】図3の4−4線に沿った断面図である図4
に示すように、第2整流壁32は、ケーシング本体13
の隅部30に配置されるフィルタユニット38によって
形成される。このフィルタユニット38は、第2整流壁
32を有する合成樹脂製の支持部材39と、この支持部
材39に組み込まれる循環フィルタ40とによって構成
される。支持部材39は、図6からも明らかなように、
ケーシング本体13の側壁13aと協働して、第2整流
壁32に形成された流入開口41から第2整流壁32の
背後に気流を導入させる。導入された気流は、支持部材
39内の流路42を通過し、第2整流壁32に形成され
る流出開口43から磁気ディスク23およびシュラウド
33壁面の間の隙間に戻される。流出開口43は、支持
部材39とケーシング本体13の側壁13aとの協働に
よって形成される(図6参照)。
に示すように、第2整流壁32は、ケーシング本体13
の隅部30に配置されるフィルタユニット38によって
形成される。このフィルタユニット38は、第2整流壁
32を有する合成樹脂製の支持部材39と、この支持部
材39に組み込まれる循環フィルタ40とによって構成
される。支持部材39は、図6からも明らかなように、
ケーシング本体13の側壁13aと協働して、第2整流
壁32に形成された流入開口41から第2整流壁32の
背後に気流を導入させる。導入された気流は、支持部材
39内の流路42を通過し、第2整流壁32に形成され
る流出開口43から磁気ディスク23およびシュラウド
33壁面の間の隙間に戻される。流出開口43は、支持
部材39とケーシング本体13の側壁13aとの協働に
よって形成される(図6参照)。
【0026】第2整流壁32背後の流路42は、磁気デ
ィスク23に平行な面に広がる上壁45および下壁46
によって囲まれる。上壁45には、循環フィルタ40の
流路42への進入を許容する扇形のフィルタ取付開口4
5aが形成され、下壁46には、循環フィルタ40の先
端を受容するV字型のフィルタ固定開口46aが形成さ
れる。1枚の布状の循環フィルタ40は断面V字型に折
り曲げられ、V字の頂点が気流の下流側に位置するよう
に支持部材39内に組み込まれる。したがって、第2整
流壁32の背後に導入される気流に含まれる塵埃等は循
環フィルタのV字の頂点部分に収集されることとなる。
循環フィルタ40は、例えばPTFE(ポリテトラフル
オロエチレン)といった素材から作り出される繊維から
構成されればよい。
ィスク23に平行な面に広がる上壁45および下壁46
によって囲まれる。上壁45には、循環フィルタ40の
流路42への進入を許容する扇形のフィルタ取付開口4
5aが形成され、下壁46には、循環フィルタ40の先
端を受容するV字型のフィルタ固定開口46aが形成さ
れる。1枚の布状の循環フィルタ40は断面V字型に折
り曲げられ、V字の頂点が気流の下流側に位置するよう
に支持部材39内に組み込まれる。したがって、第2整
流壁32の背後に導入される気流に含まれる塵埃等は循
環フィルタのV字の頂点部分に収集されることとなる。
循環フィルタ40は、例えばPTFE(ポリテトラフル
オロエチレン)といった素材から作り出される繊維から
構成されればよい。
【0027】流入開口41や流出開口43の大きさは、
回転時の磁気ディスク23の共振振動成分の大きさに基
づいて決定される。流入開口41や流出開口43が小さ
くなればなるほど、すなわち、整流壁32(またはシュ
ラウド33)の連続性が増加すればするほど、磁気ディ
スク23の外周で発生する気流の乱れが抑制されて磁気
ディスク23の振動は減少する。ただし、流入開口41
が小さくなればなるほど、循環フィルタ40に案内され
る気流が減少し、その結果、循環フィルタ40の塵埃除
去性能が低下する。したがって、循環フィルタ40を設
置する場合には、十分な塵埃除去性能を確保することが
できる程度に流入開口41の大きさを決定することが望
ましい。
回転時の磁気ディスク23の共振振動成分の大きさに基
づいて決定される。流入開口41や流出開口43が小さ
くなればなるほど、すなわち、整流壁32(またはシュ
ラウド33)の連続性が増加すればするほど、磁気ディ
スク23の外周で発生する気流の乱れが抑制されて磁気
ディスク23の振動は減少する。ただし、流入開口41
が小さくなればなるほど、循環フィルタ40に案内され
る気流が減少し、その結果、循環フィルタ40の塵埃除
去性能が低下する。したがって、循環フィルタ40を設
置する場合には、十分な塵埃除去性能を確保することが
できる程度に流入開口41の大きさを決定することが望
ましい。
【0028】図5から明らかなように、支持部材39の
上壁45および下壁46には、流入開口41から延びる
テーパ面48、49が形成される。これらテーパ面4
8、49の働きによって、気流がスムースに流路42に
導入されることとなる。
上壁45および下壁46には、流入開口41から延びる
テーパ面48、49が形成される。これらテーパ面4
8、49の働きによって、気流がスムースに流路42に
導入されることとなる。
【0029】次にHDD10の組立方法を説明する。ま
ず、射出成型機等で成形された支持部材39と、折り返
されたV字型の循環フィルタ40とを用意する。図4に
示すように、フィルタ取付開口45aから循環フィルタ
40を差し込み、その先端がフィルタ固定開口46aに
達するまでフィルタ40を押し込む。フィルタ40の長
さは、上壁45の上面から下壁46の下面までの距離よ
りもやや短いくらいが好ましい。循環フィルタ40が完
全に挿入されると、循環フィルタ40は上壁45および
下壁46間で固定される。こうしてフィルタユニット3
8は組み立てられる。
ず、射出成型機等で成形された支持部材39と、折り返
されたV字型の循環フィルタ40とを用意する。図4に
示すように、フィルタ取付開口45aから循環フィルタ
40を差し込み、その先端がフィルタ固定開口46aに
達するまでフィルタ40を押し込む。フィルタ40の長
さは、上壁45の上面から下壁46の下面までの距離よ
りもやや短いくらいが好ましい。循環フィルタ40が完
全に挿入されると、循環フィルタ40は上壁45および
下壁46間で固定される。こうしてフィルタユニット3
8は組み立てられる。
【0030】続いて、組み立てられたフィルタユニット
38をHDD10のケーシング15内に組み込む。ま
ず、図5に示すように、ケーシング本体13の底面に予
め形成された有底位置決め穴50に、支持部材39の下
面に突出形成された位置決め突起51を進入させつつケ
ーシング本体13内にフィルタユニット38を設置す
る。このとき、フィルタユニット38のぐらつきを防止
するために両面接着テープ等によってフィルタユニット
38はケーシング本体13底面に固定されることが好ま
しい。
38をHDD10のケーシング15内に組み込む。ま
ず、図5に示すように、ケーシング本体13の底面に予
め形成された有底位置決め穴50に、支持部材39の下
面に突出形成された位置決め突起51を進入させつつケ
ーシング本体13内にフィルタユニット38を設置す
る。このとき、フィルタユニット38のぐらつきを防止
するために両面接着テープ等によってフィルタユニット
38はケーシング本体13底面に固定されることが好ま
しい。
【0031】次にケーシング本体13の開口を蓋部材1
4で閉鎖する。蓋部材14はネジ等によってケーシング
本体13に固定される(図3参照)。このとき、図5に
示されるように、蓋部材14の裏面に予め取り付けられ
た弾性部材52がフィルタユニット38を弾性的に受容
する。フィルタユニット38は、ケーシング本体13底
面と蓋部材14との間に弾性力によって挟み込まれる。
したがって、蓋部材14とフィルタユニット38との間
がしっかりと密閉されるとともに、フィルタユニット3
8のぐらつきが防止されることとなる。弾性部材52に
は例えばゴムパッキンが用いられる。
4で閉鎖する。蓋部材14はネジ等によってケーシング
本体13に固定される(図3参照)。このとき、図5に
示されるように、蓋部材14の裏面に予め取り付けられ
た弾性部材52がフィルタユニット38を弾性的に受容
する。フィルタユニット38は、ケーシング本体13底
面と蓋部材14との間に弾性力によって挟み込まれる。
したがって、蓋部材14とフィルタユニット38との間
がしっかりと密閉されるとともに、フィルタユニット3
8のぐらつきが防止されることとなる。弾性部材52に
は例えばゴムパッキンが用いられる。
【0032】このように循環フィルタ40がユニット化
されていることから、組み込み作業にあたって作業者が
循環フィルタ40自体に触れることがなくなり、循環フ
ィルタ40の毛羽立ち等を回避することができる。ま
た、例えばアルミダイカスト成形によって形成されるH
DD10のケーシング15とは別体にフィルタユニット
38を構成したことから、複雑な形状を回避してケーシ
ング15の成形を簡素化することができる。したがっ
て、製造コストが軽減される。さらに、循環フィルタ4
0のユニット化によって、循環フィルタ40や支持部材
39の再利用を促進することができる。
されていることから、組み込み作業にあたって作業者が
循環フィルタ40自体に触れることがなくなり、循環フ
ィルタ40の毛羽立ち等を回避することができる。ま
た、例えばアルミダイカスト成形によって形成されるH
DD10のケーシング15とは別体にフィルタユニット
38を構成したことから、複雑な形状を回避してケーシ
ング15の成形を簡素化することができる。したがっ
て、製造コストが軽減される。さらに、循環フィルタ4
0のユニット化によって、循環フィルタ40や支持部材
39の再利用を促進することができる。
【0033】磁気ディスク23が回転すると、ディスク
外周でディスク回転方向に気流が発生する。磁気ディス
ク23の回転中心側に存在する塵埃等は磁気ディスク2
3の遠心力によって磁気ディスク23外周に向かって流
れ、気流に紛れ込む。塵埃を含んだ気流は、流入開口4
1からフィルタユニット38の流路42にスムースに流
れ込む。その結果、循環フィルタ40によって塵埃は捕
獲される。循環フィルタ40を通過した気流は、流出開
口43から排出され、磁気ディスク23外周の気流に再
び合流する。整流壁32を設置したことによって、磁気
ディスク23外周で乱流が発生しなくなり、磁気ディス
ク23の振動は極力回避される。同時に、流路42を気
流がスムースに流れることから、循環フィルタ40の塵
埃除去性能も向上される。
外周でディスク回転方向に気流が発生する。磁気ディス
ク23の回転中心側に存在する塵埃等は磁気ディスク2
3の遠心力によって磁気ディスク23外周に向かって流
れ、気流に紛れ込む。塵埃を含んだ気流は、流入開口4
1からフィルタユニット38の流路42にスムースに流
れ込む。その結果、循環フィルタ40によって塵埃は捕
獲される。循環フィルタ40を通過した気流は、流出開
口43から排出され、磁気ディスク23外周の気流に再
び合流する。整流壁32を設置したことによって、磁気
ディスク23外周で乱流が発生しなくなり、磁気ディス
ク23の振動は極力回避される。同時に、流路42を気
流がスムースに流れることから、循環フィルタ40の塵
埃除去性能も向上される。
【0034】次に図6および図7を参照して流入開口4
1の大きさの決定方法を説明する。いま、図6に示すよ
うに、隅部30で形成されるシュラウド33の切り欠き
の円弧長さ、すなわち、磁気ディスク23に沿った隅部
30の長さをL(=37.5mm)と規定する。ケーシ
ング15内には10枚の3.5インチ磁気ディスク23
が収容され、7200rpmの回転速度で磁気ディスク
23が回転する。循環フィルタ40には、例えば0.3
μm粒子に対して公称フィルタ効率65%で、5.3c
m/秒の気流に対して公称圧力損失1.9mmH2 O以
下のPTFEが使用される。これらの条件の下で、側壁
13aに対して垂直方向に測定される流入開口41の幅
dを変化させ、ランナウト(ディスクの共振振動成分)
およびパージ時間(1/10減期)が測定された。その
結果が図7に示される。ここで「1/10減期」とは、
気流中の0.3μm粒子量が1/10に低減されるまで
の時間を表している。なお、流出開口43の大きさは流
入開口41と同一寸法に設定された。
1の大きさの決定方法を説明する。いま、図6に示すよ
うに、隅部30で形成されるシュラウド33の切り欠き
の円弧長さ、すなわち、磁気ディスク23に沿った隅部
30の長さをL(=37.5mm)と規定する。ケーシ
ング15内には10枚の3.5インチ磁気ディスク23
が収容され、7200rpmの回転速度で磁気ディスク
23が回転する。循環フィルタ40には、例えば0.3
μm粒子に対して公称フィルタ効率65%で、5.3c
m/秒の気流に対して公称圧力損失1.9mmH2 O以
下のPTFEが使用される。これらの条件の下で、側壁
13aに対して垂直方向に測定される流入開口41の幅
dを変化させ、ランナウト(ディスクの共振振動成分)
およびパージ時間(1/10減期)が測定された。その
結果が図7に示される。ここで「1/10減期」とは、
気流中の0.3μm粒子量が1/10に低減されるまで
の時間を表している。なお、流出開口43の大きさは流
入開口41と同一寸法に設定された。
【0035】図7から明らかなように、d=5mm(d
/L=0.133)では0.29μmであったランアウ
トは、d=3mm(d/L=0.08)で0.27μm
に減少し、d=1mm(d/L=0.027)では0.
23μmまで減少していることが分かる。例えば100
00TPIのトラックピッチでは磁気ヘッド28の許容
トラッキング誤差が±0.2μm以下に設定されること
が必要とされる。この許容トラッキング誤差の最大振幅
0.4μmの70%が磁気ディスク23の共振振動成分
によって生成されていると考えられることから、磁気デ
ィスク23の共振振動成分の許容値はα=0.28μm
に設定される。その結果、図7のグラフから読み取れる
限り、d/L≦0.107(d=4mm)であることが
好ましいこととなる。
/L=0.133)では0.29μmであったランアウ
トは、d=3mm(d/L=0.08)で0.27μm
に減少し、d=1mm(d/L=0.027)では0.
23μmまで減少していることが分かる。例えば100
00TPIのトラックピッチでは磁気ヘッド28の許容
トラッキング誤差が±0.2μm以下に設定されること
が必要とされる。この許容トラッキング誤差の最大振幅
0.4μmの70%が磁気ディスク23の共振振動成分
によって生成されていると考えられることから、磁気デ
ィスク23の共振振動成分の許容値はα=0.28μm
に設定される。その結果、図7のグラフから読み取れる
限り、d/L≦0.107(d=4mm)であることが
好ましいこととなる。
【0036】その一方で、d=5mmでは10秒であっ
たパージ時間は、d=3mmで12.8秒に増加し、さ
らにd=1mmでは16.3秒まで増加してしまうこと
が分かる。磁気ヘッド28の読み出し/書き込み性能に
対する塵埃等の影響に鑑みれば、パージ時間は20秒未
満であることが望ましい。パージ時間はd/Lに反比例
すると仮定すれば、d/L≧0.01であることが好ま
しいこととなり、したがって、d/L≦0.107で十
分な塵埃除去性能が得られることとなる。加えて、実験
結果からは、0.06≦d/L≦0.08が最適な範囲
であることが明らかとなった。なお、流入開口41およ
び流出開口43の垂直方向の高さは、ケーシング15に
収容される磁気ディスク23の厚みおよび枚数によって
決定されることとなる。この垂直方向の高さが大きいほ
ど、気流の乱れは抑制されることが確認されている。
たパージ時間は、d=3mmで12.8秒に増加し、さ
らにd=1mmでは16.3秒まで増加してしまうこと
が分かる。磁気ヘッド28の読み出し/書き込み性能に
対する塵埃等の影響に鑑みれば、パージ時間は20秒未
満であることが望ましい。パージ時間はd/Lに反比例
すると仮定すれば、d/L≧0.01であることが好ま
しいこととなり、したがって、d/L≦0.107で十
分な塵埃除去性能が得られることとなる。加えて、実験
結果からは、0.06≦d/L≦0.08が最適な範囲
であることが明らかとなった。なお、流入開口41およ
び流出開口43の垂直方向の高さは、ケーシング15に
収容される磁気ディスク23の厚みおよび枚数によって
決定されることとなる。この垂直方向の高さが大きいほ
ど、気流の乱れは抑制されることが確認されている。
【0037】図8は、図4に示すフィルタユニットに代
えて適用される他の実施形態に係るフィルタユニットの
構成を示す。このフィルタユニット60では、循環フィ
ルタ61の支持部材62が1枚の板金から打ち抜き成形
されることが特徴とされる。図8から明らかなように、
支持部材62は、整流壁32の一端から隅部30の側壁
13aに向かって水平方向に延びる3本の腕63を備え
る。腕63の内側に織布状の循環フィルタ61が設置さ
れる。腕63先端の鉤部63aは循環フィルタ61の端
部を保持することとなる。
えて適用される他の実施形態に係るフィルタユニットの
構成を示す。このフィルタユニット60では、循環フィ
ルタ61の支持部材62が1枚の板金から打ち抜き成形
されることが特徴とされる。図8から明らかなように、
支持部材62は、整流壁32の一端から隅部30の側壁
13aに向かって水平方向に延びる3本の腕63を備え
る。腕63の内側に織布状の循環フィルタ61が設置さ
れる。腕63先端の鉤部63aは循環フィルタ61の端
部を保持することとなる。
【0038】図9を併せて参照し、最下段の腕63には
フィルタ保持部材64が対向する。このフィルタ保持部
材64は、整流壁32の下端から連続して形成されてい
る。循環フィルタ61は、フィルタ保持部材64の働き
によって3本の腕63に押し付けられて保持されること
となる。
フィルタ保持部材64が対向する。このフィルタ保持部
材64は、整流壁32の下端から連続して形成されてい
る。循環フィルタ61は、フィルタ保持部材64の働き
によって3本の腕63に押し付けられて保持されること
となる。
【0039】再び図8を参照し、整流壁32の上端に
は、水平方向に延びる取付部65が連続して形成され
る。取付部65の先端には円形の取付孔66が形成され
る。この取付孔66には、フィルタユニット60がケー
シング本体13の隅部30に組み込まれる際に、ケーシ
ング本体13に形成された突起(図示せず)がはめ込ま
れる。その結果、フィルタユニット60はケーシング本
体13に対して確実に位置決めされることとなる。
は、水平方向に延びる取付部65が連続して形成され
る。取付部65の先端には円形の取付孔66が形成され
る。この取付孔66には、フィルタユニット60がケー
シング本体13の隅部30に組み込まれる際に、ケーシ
ング本体13に形成された突起(図示せず)がはめ込ま
れる。その結果、フィルタユニット60はケーシング本
体13に対して確実に位置決めされることとなる。
【0040】なお、上記実施形態では、HDDに本発明
を適用した例を説明したが、本発明はその他の密閉型の
情報記録媒体駆動装置に適用されてもよい。また、循環
フィルタの配置を省略する場合には、ケーシング本体の
各隅部に整流壁を配置してシュラウドの連続性を高める
ことが好ましい。
を適用した例を説明したが、本発明はその他の密閉型の
情報記録媒体駆動装置に適用されてもよい。また、循環
フィルタの配置を省略する場合には、ケーシング本体の
各隅部に整流壁を配置してシュラウドの連続性を高める
ことが好ましい。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転時の
情報記録媒体の共振振動成分の大きさに基づいて流入開
口の大きさを決定することによって、共振振動成分を抑
制し、精度の高いトラッキング動作を実現することが可
能となる。特に、高密度高回転型の情報記録媒体駆動装
置に適用されて大きな効果を発揮することができる。
情報記録媒体の共振振動成分の大きさに基づいて流入開
口の大きさを決定することによって、共振振動成分を抑
制し、精度の高いトラッキング動作を実現することが可
能となる。特に、高密度高回転型の情報記録媒体駆動装
置に適用されて大きな効果を発揮することができる。
【図1】コンピュータ装置に組み込まれるHDDの概念
図である。
図である。
【図2】HDDとコンピュータ装置との接続状態を示す
図である。
図である。
【図3】HDDの内部構造を示す図である。
【図4】図3の4−4線に沿った部分拡大断面図であ
る。
る。
【図5】図3の5−5線に沿った部分拡大断面図であ
る。
る。
【図6】水平面に沿った第2整流壁近傍の拡大断面図で
ある。
ある。
【図7】流入開口の幅に対するランナウトおよびパージ
時間の変化を示すグラフである。
時間の変化を示すグラフである。
【図8】他の実施形態に係るフィルタユニットの外観を
示す図である。
示す図である。
【図9】図8とは異なる視点から観察されるフィルタユ
ニットの外観を示す図である。
ニットの外観を示す図である。
10 情報記録媒体駆動装置としてのハードディスクド
ライブユニット(HDD)、11 コンピュータ装置、
13 ケーシング本体、14 蓋部材、15ケーシン
グ、23 情報記録媒体としての磁気ディスク、30
隅部、31、32 整流壁、38、60 フィルタユニ
ット、39、62 支持部材、40 循環フィルタ、4
1 流入開口、42 流路、45 上壁、45a フィ
ルタ取付開口、46 下壁、48、49 テーパ面、5
2 弾性部材、L 隅部が形成するシュラウド切り欠き
の円弧長さ、d 側壁から垂直方向に測定される流入開
口の幅。
ライブユニット(HDD)、11 コンピュータ装置、
13 ケーシング本体、14 蓋部材、15ケーシン
グ、23 情報記録媒体としての磁気ディスク、30
隅部、31、32 整流壁、38、60 フィルタユニ
ット、39、62 支持部材、40 循環フィルタ、4
1 流入開口、42 流路、45 上壁、45a フィ
ルタ取付開口、46 下壁、48、49 テーパ面、5
2 弾性部材、L 隅部が形成するシュラウド切り欠き
の円弧長さ、d 側壁から垂直方向に測定される流入開
口の幅。
フロントページの続き (72)発明者 大山 健 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 有賀 敬治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 一弘 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内
Claims (15)
- 【請求項1】 円板型の情報記録媒体を収容するケーシ
ングの隅部に設けられて、回転する情報記録媒体の外周
に沿ってその回転方向に生じる気流を整流する整流壁
と、整流壁に形成された流入開口から整流壁の背後に導
入される気流に含まれる塵埃を捕獲する循環フィルタと
を備え、前記情報記録媒体の外周に沿った前記隅部の長
さLと、前記流入開口の幅dとの関係d/Lを調整する
ことによって、前記情報記録媒体上のトラックピッチに
基づいて規定される許容トラッキング誤差から算出され
る許容値α以下に前記情報記録媒体の回転時の共振振動
成分を設定することを特徴とする情報記録媒体駆動装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録媒体駆動装置
において、前記d/Lは0.107以下に設定されるこ
とを特徴とする情報記録媒体駆動装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の情報記録媒体
駆動装置において、前記d/Lが設定されるにあたっ
て、前記フィルタの塵埃除去性能を示す1/10減期が
考慮されることを特徴とする情報記録媒体駆動装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の情報記録媒体駆動装置
において、前記d/Lは0.06以上0.08以下に設
定されることを特徴とする情報記録媒体駆動装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の情報記
録媒体駆動装置において、前記整流壁および循環フィル
タはフィルタユニットとして一体化されて前記ケーシン
グに組み込まれることを特徴とする情報記録媒体駆動装
置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の情報記
録媒体駆動装置が組み込まれたことを特徴とするコンピ
ュータ装置。 - 【請求項7】 円板型の情報記録媒体を収容するケーシ
ングの隅部に設けられて、回転する情報記録媒体の外周
に沿ってその回転方向に生じる気流を整流する整流壁
と、整流壁に形成された流入開口から整流壁の背後に導
入される気流に含まれる塵埃を捕獲する循環フィルタと
を備え、回転時の前記情報記録媒体の共振振動成分の大
きさに基づいて前記流入開口の大きさを決定することを
特徴とする情報記録媒体駆動装置。 - 【請求項8】 円板型の情報記録媒体を収容するケーシ
ングの2以上の隅部に設けられて、回転する情報記録媒
体の外周に沿ってその回転方向に生じる気流を整流する
整流壁を備えることを特徴とする情報記録媒体駆動装
置。 - 【請求項9】 円板型の情報記録媒体を収容するケーシ
ングの隅部に配置される支持部材と、この支持部材に形
成されて、回転する情報記録媒体の外周に沿ってその回
転方向に生じる気流を整流する整流壁と、上壁および下
壁に挟まれて前記支持部材を貫通し、前記気流を整流壁
の背後に迂回させる流路と、前記上壁に形成されるフィ
ルタ取付開口を通じてこの流路に挿入され、流路を通過
する気流に含まれる塵埃を捕獲する循環フィルタとを備
えることを特徴とするフィルタユニット。 - 【請求項10】 請求項9に記載のフィルタユニットに
おいて、前記上壁および下壁に、前記流路に前記気流を
導入させる気流開口を規定するテーパ面が形成されるこ
とを特徴とするフィルタユニット。 - 【請求項11】 請求項9または10に記載のフィルタ
ユニットにおいて、前記ケーシングは、内部に収容空間
を形成するケーシング本体と、このケーシング本体の開
口を閉鎖する蓋部材と、この蓋部材に取り付けられて弾
性力を発揮する弾性部材とを備え、フィルタユニット
は、前記ケーシング本体の開口が蓋部材によって閉鎖さ
れる際に、前記弾性部材の弾性力によって前記ケーシン
グ本体の底面と蓋部材との間に固定されることを特徴と
するフィルタユニット。 - 【請求項12】 請求項9〜11のいずれかに記載のフ
ィルタユニットにおいて、前記情報記録媒体の外周に沿
った前記隅部の長さLと、前記流路に前記気流を導入さ
せる気流開口の幅dとの関係d/Lを調整することによ
って、前記情報記録媒体上のトラックピッチに基づいて
規定される許容トラッキング誤差から算出される許容値
α以下に前記情報記録媒体の回転時の共振振動成分を設
定することを特徴とするフィルタユニット。 - 【請求項13】 請求項12に記載のフィルタユニット
において、前記d/Lは0.107以下に設定されるこ
とを特徴とするフィルタユニット。 - 【請求項14】 請求項12または13に記載のフィル
タユニットにおいて、前記d/Lが設定されるにあたっ
て、前記フィルタの塵埃除去性能を示す1/10減期が
考慮されることを特徴とするフィルタユニット。 - 【請求項15】 請求項9〜14のいずれかに記載のフ
ィルタユニットが組み込まれた情報記録媒体駆動装置を
備えることを特徴とするコンピュータ装置。
Priority Applications (2)
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JP9231453A JPH1173756A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 情報記録媒体駆動装置およびフィルタユニット |
US09/039,009 US6008965A (en) | 1997-08-27 | 1998-03-13 | Disk drive with rectification wall for circulation filter and filter unit therefor |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9231453A JPH1173756A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 情報記録媒体駆動装置およびフィルタユニット |
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JPH1173756A true JPH1173756A (ja) | 1999-03-16 |
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ID=16923763
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