JPH1171616A - 複相組織ステンレス鋼帯の製造方法 - Google Patents
複相組織ステンレス鋼帯の製造方法Info
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- JPH1171616A JPH1171616A JP23297597A JP23297597A JPH1171616A JP H1171616 A JPH1171616 A JP H1171616A JP 23297597 A JP23297597 A JP 23297597A JP 23297597 A JP23297597 A JP 23297597A JP H1171616 A JPH1171616 A JP H1171616A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 形状が良好で、かつ高強度高延性を有する複
相組織ステンレス鋼帯を製造する。 【解決手段】 少なくとも0.1重量%以下の炭素と、
10〜20重量%のクロムとを含有する冷間圧延ステン
レス鋼帯6に、熱処理が所定張力のもとで施される。熱
処理では、前記ステンレス鋼帯は加熱炉3でフェライト
+オーステナイトの二相域となる温度以上、1100℃
以下の温度に加熱され、引き続き空冷帯4で前記加熱温
度から80℃までの冷却速度が30〜100℃/sec
となるように冷却され、さらに水冷帯5で80℃以下か
ら水冷される。冷却時にオーステナイトがマルテンサイ
トに変態するので、高強度高延性のフェライト+マルテ
ンサイトの複相組織が形成される。また適正な張力のも
とで冷却制御が行われるので、形状の良好な複相組織ス
テンレス鋼帯が製造される。
相組織ステンレス鋼帯を製造する。 【解決手段】 少なくとも0.1重量%以下の炭素と、
10〜20重量%のクロムとを含有する冷間圧延ステン
レス鋼帯6に、熱処理が所定張力のもとで施される。熱
処理では、前記ステンレス鋼帯は加熱炉3でフェライト
+オーステナイトの二相域となる温度以上、1100℃
以下の温度に加熱され、引き続き空冷帯4で前記加熱温
度から80℃までの冷却速度が30〜100℃/sec
となるように冷却され、さらに水冷帯5で80℃以下か
ら水冷される。冷却時にオーステナイトがマルテンサイ
トに変態するので、高強度高延性のフェライト+マルテ
ンサイトの複相組織が形成される。また適正な張力のも
とで冷却制御が行われるので、形状の良好な複相組織ス
テンレス鋼帯が製造される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実質的にフェライ
ト+マルテンサイトの混合組織から成る複相組織ステン
レス鋼帯の製造方法に関し、特に熱処理における加熱後
の冷却方法に特徴のある複相組織ステンレス鋼帯の製造
方法に関する。
ト+マルテンサイトの混合組織から成る複相組織ステン
レス鋼帯の製造方法に関し、特に熱処理における加熱後
の冷却方法に特徴のある複相組織ステンレス鋼帯の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クロムを主合金成分として含有するいわ
ゆるクロムステンレス鋼帯には、マルテンサイト系およ
びフェライト系ステンレス鋼帯がある。これらは、いず
れもニッケル含有率が少なく安価であること、また強磁
性で熱膨張係数が小さいなどの特性を有することから電
子機器および精密機械部品分野での需要が増大しつつあ
る。しかしながら、前記需要増大に伴ってクロムステン
レス鋼帯に対する要求特性も厳しくなってきており、た
とえば、高強度と高延性という相反する特性を兼備した
もの、また形状や板厚精度に優れたものなど諸特性を併
せ持つものが望まれるようになっている。前記クロムス
テンレス鋼帯の製造方法に関しては、次のような先行技
術が開示されている。
ゆるクロムステンレス鋼帯には、マルテンサイト系およ
びフェライト系ステンレス鋼帯がある。これらは、いず
れもニッケル含有率が少なく安価であること、また強磁
性で熱膨張係数が小さいなどの特性を有することから電
子機器および精密機械部品分野での需要が増大しつつあ
る。しかしながら、前記需要増大に伴ってクロムステン
レス鋼帯に対する要求特性も厳しくなってきており、た
とえば、高強度と高延性という相反する特性を兼備した
もの、また形状や板厚精度に優れたものなど諸特性を併
せ持つものが望まれるようになっている。前記クロムス
テンレス鋼帯の製造方法に関しては、次のような先行技
術が開示されている。
【0003】特開昭63−7338号公報には、高温で
フェライト+オーステナイト二相組織を呈するように成
分調整したクロムステンレス鋼のスラブを熱間圧延およ
び冷間圧延を経て冷間圧延鋼帯となし、仕上げ熱処理と
して前記二相組織を呈する適正温度域に加熱し、適正冷
却速度で冷却して実質的にフェライト+マルテンサイト
の二相混合組織とした高強度高延性複相組織クロムステ
ンレス鋼帯の製造方法が開示されている。
フェライト+オーステナイト二相組織を呈するように成
分調整したクロムステンレス鋼のスラブを熱間圧延およ
び冷間圧延を経て冷間圧延鋼帯となし、仕上げ熱処理と
して前記二相組織を呈する適正温度域に加熱し、適正冷
却速度で冷却して実質的にフェライト+マルテンサイト
の二相混合組織とした高強度高延性複相組織クロムステ
ンレス鋼帯の製造方法が開示されている。
【0004】特開平7−138704号公報には、熱間
圧延性を向上させるためにB,REMなどを添加し、さ
らにC,N,Ni,Mn,Cu,Cr,Siを成分調整
したクロムステンレス鋼のスラブを製造し、前記スラブ
から熱間圧延および冷間圧延を経て冷間圧延鋼帯を製造
し、連続熱処理炉でフェライト+オーステナイト二相域
温度に加熱し、適正冷却速度で冷却して実質的にフェラ
イト+マルテンサイトとした高強度高延性複相組織ステ
ンレス鋼帯の製造方法が開示されている。
圧延性を向上させるためにB,REMなどを添加し、さ
らにC,N,Ni,Mn,Cu,Cr,Siを成分調整
したクロムステンレス鋼のスラブを製造し、前記スラブ
から熱間圧延および冷間圧延を経て冷間圧延鋼帯を製造
し、連続熱処理炉でフェライト+オーステナイト二相域
温度に加熱し、適正冷却速度で冷却して実質的にフェラ
イト+マルテンサイトとした高強度高延性複相組織ステ
ンレス鋼帯の製造方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように先行技術
には、高強度と高延性という相反する特性を兼備した複
相組織ステンレス鋼帯の製造方法が開示されている。し
かしながら、先行技術における熱処理時の冷却条件は強
度、延性などの材質面から決定されており、前記ステン
レス鋼帯の冷却後の形状を考慮して決定されていない。
したがって、先行技術における前記ステンレス鋼帯の形
状は変動しやすく、目標形状を確保することが困難であ
る。また、前記複相組織ステンレス鋼帯は低温域にマル
テンサイト変態終了温度(Mf点)を有するので、水冷
時にクエンチシワが発生しやすいという問題がある。
には、高強度と高延性という相反する特性を兼備した複
相組織ステンレス鋼帯の製造方法が開示されている。し
かしながら、先行技術における熱処理時の冷却条件は強
度、延性などの材質面から決定されており、前記ステン
レス鋼帯の冷却後の形状を考慮して決定されていない。
したがって、先行技術における前記ステンレス鋼帯の形
状は変動しやすく、目標形状を確保することが困難であ
る。また、前記複相組織ステンレス鋼帯は低温域にマル
テンサイト変態終了温度(Mf点)を有するので、水冷
時にクエンチシワが発生しやすいという問題がある。
【0006】本発明の目的は、前記問題を解決し、形状
が良好で、かつ高強度高延性である複相組織ステンレス
鋼帯の製造方法を提供することである。
が良好で、かつ高強度高延性である複相組織ステンレス
鋼帯の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも
0.10重量%以下の炭素と、10.0〜20.0重量
%のクロムとを含有するステンレス鋼のスラブに熱間圧
延および冷間圧延を施して冷間圧延鋼帯とし、前記冷間
圧延鋼帯に、フェライト+オーステナイトの二相域とな
る温度以上、1100℃以下の温度に加熱し、引き続き
少なくとも前記加熱温度から80℃までの冷却速度が3
0〜100℃/secとなるように冷却する熱処理を所
定張力のもとで施すことを特徴とする複相組織ステンレ
ス鋼帯の製造方法である。
0.10重量%以下の炭素と、10.0〜20.0重量
%のクロムとを含有するステンレス鋼のスラブに熱間圧
延および冷間圧延を施して冷間圧延鋼帯とし、前記冷間
圧延鋼帯に、フェライト+オーステナイトの二相域とな
る温度以上、1100℃以下の温度に加熱し、引き続き
少なくとも前記加熱温度から80℃までの冷却速度が3
0〜100℃/secとなるように冷却する熱処理を所
定張力のもとで施すことを特徴とする複相組織ステンレ
ス鋼帯の製造方法である。
【0008】本発明に従えば、適正成分を有するステン
レス冷間圧延鋼帯に熱処理が施され、少なくともフェラ
イト+オーステナイトの二相域となる温度以上の加熱温
度から80℃まで所定の冷却速度で冷却されるので、オ
ーステナイト相がマルテンサイト相に変態し、実質的に
フェライト+マルテンサイトの二相混合組織が得られ
る。前記マルテンサイト相は高強度であり、前記フェラ
イト相は高延性である。したがって、前記熱処理によっ
て高強度と高延性とを兼備した複相組織ステンレス鋼帯
が確実に製造される。また、前記熱処理が所定張力のも
とで冷却速度を制御して行われるので、ステンレス冷間
圧延鋼帯の平坦度が加熱時に付与された張力によって向
上し、向上した平坦度が冷却時に低下しないで維持され
る。したがって、形状の良好な複相組織ステンレス鋼帯
が確実に製造される。
レス冷間圧延鋼帯に熱処理が施され、少なくともフェラ
イト+オーステナイトの二相域となる温度以上の加熱温
度から80℃まで所定の冷却速度で冷却されるので、オ
ーステナイト相がマルテンサイト相に変態し、実質的に
フェライト+マルテンサイトの二相混合組織が得られ
る。前記マルテンサイト相は高強度であり、前記フェラ
イト相は高延性である。したがって、前記熱処理によっ
て高強度と高延性とを兼備した複相組織ステンレス鋼帯
が確実に製造される。また、前記熱処理が所定張力のも
とで冷却速度を制御して行われるので、ステンレス冷間
圧延鋼帯の平坦度が加熱時に付与された張力によって向
上し、向上した平坦度が冷却時に低下しないで維持され
る。したがって、形状の良好な複相組織ステンレス鋼帯
が確実に製造される。
【0009】また本発明は、前記熱処理の冷却時に、前
記冷間圧延鋼帯が80℃以下の温度まで冷却された後に
水冷を行うことを特徴とする。
記冷間圧延鋼帯が80℃以下の温度まで冷却された後に
水冷を行うことを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、前記ステンレス鋼のマル
テンサイト変態終了温度にほぼ等しい80℃以下から水
冷が行われるので、水冷によるクエンチシワの発生が確
実に防止される。
テンサイト変態終了温度にほぼ等しい80℃以下から水
冷が行われるので、水冷によるクエンチシワの発生が確
実に防止される。
【0011】また本発明の前記所定張力は、3〜5N/
mm2の範囲の値に選ばれることを特徴とする。
mm2の範囲の値に選ばれることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、張力が適正範囲の値に選
ばれるので、平坦度不良の発生を防止することができ
る。
ばれるので、平坦度不良の発生を防止することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を好適に実施する
ことのできる連続焼鈍炉の構成を簡略化して示す断面図
である。連続焼鈍炉1は、加熱炉3と空冷帯4と、水冷
帯5とを備えて構成され、ステンレス鋼帯6の走行方向
7の上流側からこの順序に配置されている。加熱炉3は
大気開放型のカテナリ式直火炉であり、図示しないバー
ナによって炉内を通過するステンレス鋼帯6を大気中で
直火加熱する。空冷帯4は、複数の空気ヘッダ8を前記
走行方向7に沿って配設した空冷ゾーンであり、空気ヘ
ッダ8に設けられた複数の空気ノズル9から圧縮空気を
噴射して、加熱されたステンレス鋼帯6を冷却する。前
記空気ヘッダ8は、ステンレス鋼帯6の幅方向に延びる
管状部材であり、ステンレス鋼帯6の表裏面を臨む位置
に対向して設けられている。なお空気ノズル9は、空気
ヘッダ8の長手方向に等間隔をあけて設けられている。
水冷帯5は、複数の水ヘッダ10を前記走行方向7に沿
って配設した水冷ゾーンであり、水ヘッダ10に設けら
れた複数の水ノズル11から冷却水を噴射して、空気冷
却されたステンレス鋼帯6を水冷する。水ヘッダ10お
よび水ノズル11の構成は、前記空気ヘッダ8および空
気ノズル9の構成と同一である。
ことのできる連続焼鈍炉の構成を簡略化して示す断面図
である。連続焼鈍炉1は、加熱炉3と空冷帯4と、水冷
帯5とを備えて構成され、ステンレス鋼帯6の走行方向
7の上流側からこの順序に配置されている。加熱炉3は
大気開放型のカテナリ式直火炉であり、図示しないバー
ナによって炉内を通過するステンレス鋼帯6を大気中で
直火加熱する。空冷帯4は、複数の空気ヘッダ8を前記
走行方向7に沿って配設した空冷ゾーンであり、空気ヘ
ッダ8に設けられた複数の空気ノズル9から圧縮空気を
噴射して、加熱されたステンレス鋼帯6を冷却する。前
記空気ヘッダ8は、ステンレス鋼帯6の幅方向に延びる
管状部材であり、ステンレス鋼帯6の表裏面を臨む位置
に対向して設けられている。なお空気ノズル9は、空気
ヘッダ8の長手方向に等間隔をあけて設けられている。
水冷帯5は、複数の水ヘッダ10を前記走行方向7に沿
って配設した水冷ゾーンであり、水ヘッダ10に設けら
れた複数の水ノズル11から冷却水を噴射して、空気冷
却されたステンレス鋼帯6を水冷する。水ヘッダ10お
よび水ノズル11の構成は、前記空気ヘッダ8および空
気ノズル9の構成と同一である。
【0014】加熱炉3、空冷帯4および水冷帯5の出側
には、第1温度計13、第2温度計14および第3温度
計15がそれぞれ設けられており、加熱あるいは冷却さ
れたステンレス鋼帯6の幅方向中央部の温度を非接触で
測定する。加熱炉3、空冷帯4および水冷帯5の入出側
には、第1〜第4支持ロール16〜19がそれぞれ設け
られており、ステンレス鋼帯6を回転自在に支持する。
第1支持ロール16は、たとえば鋼製ロールであり、加
熱炉3の入側に設けられている。第2支持ロール17
は、たとえばセラミックスファイバロールであり、加熱
炉3と空冷帯4との間に設けられている。第3支持ロー
ル18は、たとえばセラミックスファイバロールであ
り、空冷帯3と水冷帯4との間に設けられている。第4
支持ロール19は、たとえばゴムロールであり、水冷帯
4の出側に設けられている。第1支持ロール16の上流
側には、第1ブライドルロール23が設けられており、
第4支持ロール19の下流側には第2ブライドルロール
24が設けられている。第1および第2ブライドルロー
ル23,24は、その回転速度の差に基づいてステンレ
ス鋼帯6の張力を所定値になるように制御する。
には、第1温度計13、第2温度計14および第3温度
計15がそれぞれ設けられており、加熱あるいは冷却さ
れたステンレス鋼帯6の幅方向中央部の温度を非接触で
測定する。加熱炉3、空冷帯4および水冷帯5の入出側
には、第1〜第4支持ロール16〜19がそれぞれ設け
られており、ステンレス鋼帯6を回転自在に支持する。
第1支持ロール16は、たとえば鋼製ロールであり、加
熱炉3の入側に設けられている。第2支持ロール17
は、たとえばセラミックスファイバロールであり、加熱
炉3と空冷帯4との間に設けられている。第3支持ロー
ル18は、たとえばセラミックスファイバロールであ
り、空冷帯3と水冷帯4との間に設けられている。第4
支持ロール19は、たとえばゴムロールであり、水冷帯
4の出側に設けられている。第1支持ロール16の上流
側には、第1ブライドルロール23が設けられており、
第4支持ロール19の下流側には第2ブライドルロール
24が設けられている。第1および第2ブライドルロー
ル23,24は、その回転速度の差に基づいてステンレ
ス鋼帯6の張力を所定値になるように制御する。
【0015】ステンレス鋼帯6は、第1ブライドルロー
ル23に巻き掛けられて下流側に搬送され、加熱帯3で
所定温度に加熱され、空冷帯4で所定温度までエアジェ
ット冷却され、水冷帯5で常温まで水冷され、さらに第
2ブライドルロール24に巻き掛けられて下流側に搬送
される。第2ブライドルロール24の下流側には、デス
ケーリング装置(図示せず)が配置されており、加熱炉
3において生成した酸化スケールの脱スケール処理が行
われる。
ル23に巻き掛けられて下流側に搬送され、加熱帯3で
所定温度に加熱され、空冷帯4で所定温度までエアジェ
ット冷却され、水冷帯5で常温まで水冷され、さらに第
2ブライドルロール24に巻き掛けられて下流側に搬送
される。第2ブライドルロール24の下流側には、デス
ケーリング装置(図示せず)が配置されており、加熱炉
3において生成した酸化スケールの脱スケール処理が行
われる。
【0016】本発明にかかわるステンレス鋼帯6の化学
成分は、熱処理によって実質的にマルテンサイト+フェ
ライトの二相混合組織の得られる成分系であることが必
要であり、少なくとも0.10重量%以下の炭素と、1
0.0〜20.0重量%のクロムとを含有することが好
ましい。炭素量については、多すぎると熱処理後に生成
するマルテンサイト相が多くなり、場合によっては10
0%マルテンサイト相となるとともに、マルテンサイト
相そのものの硬さも非常に高くなるので、高強度は得ら
れるものの延性が低下する。したがって、前記ステンレ
ス鋼帯の炭素量の上限は0.10%とするのが好まし
い。クロム量については、ステンレス鋼としての耐食性
を維持する上で10.0%は最低限必要であり、多すぎ
るとマルテンサイト相を生成させて高強度を得るのに必
要なオーステナイト生成元素の量が多くなるので、2
0.0%を上限とするのが好ましい。
成分は、熱処理によって実質的にマルテンサイト+フェ
ライトの二相混合組織の得られる成分系であることが必
要であり、少なくとも0.10重量%以下の炭素と、1
0.0〜20.0重量%のクロムとを含有することが好
ましい。炭素量については、多すぎると熱処理後に生成
するマルテンサイト相が多くなり、場合によっては10
0%マルテンサイト相となるとともに、マルテンサイト
相そのものの硬さも非常に高くなるので、高強度は得ら
れるものの延性が低下する。したがって、前記ステンレ
ス鋼帯の炭素量の上限は0.10%とするのが好まし
い。クロム量については、ステンレス鋼としての耐食性
を維持する上で10.0%は最低限必要であり、多すぎ
るとマルテンサイト相を生成させて高強度を得るのに必
要なオーステナイト生成元素の量が多くなるので、2
0.0%を上限とするのが好ましい。
【0017】図1に示す連続焼鈍炉1に通板される前記
ステンレス鋼帯6は、前記化学成分を含有するステンレ
ス鋼のスラブに通常の方法で熱間圧延および冷間圧延を
施すことによって製造される。このようにして製造され
た冷間圧延鋼帯であるステンレス鋼帯6には、連続焼鈍
炉1において熱処理が施される。この熱処理における加
熱温度の下限については、フェライト+オーステナイト
の二相域となる温度とすることが必要である。これは、
熱処理後に実質的にマルテンサイト+フェライトの二相
混合組織を得るための必要条件である。前記加熱温度の
下限値は、たとえば800℃である。前記加熱温度の上
限については、高すぎると強度上昇が飽和するととも
に、省エネルギの面でも不利となるので、1100℃を
上限とするのが好ましい。この加熱処理は前記加熱炉3
において行われ、加熱温度は第1温度計13の測定値に
基づいて所定温度に制御される。
ステンレス鋼帯6は、前記化学成分を含有するステンレ
ス鋼のスラブに通常の方法で熱間圧延および冷間圧延を
施すことによって製造される。このようにして製造され
た冷間圧延鋼帯であるステンレス鋼帯6には、連続焼鈍
炉1において熱処理が施される。この熱処理における加
熱温度の下限については、フェライト+オーステナイト
の二相域となる温度とすることが必要である。これは、
熱処理後に実質的にマルテンサイト+フェライトの二相
混合組織を得るための必要条件である。前記加熱温度の
下限値は、たとえば800℃である。前記加熱温度の上
限については、高すぎると強度上昇が飽和するととも
に、省エネルギの面でも不利となるので、1100℃を
上限とするのが好ましい。この加熱処理は前記加熱炉3
において行われ、加熱温度は第1温度計13の測定値に
基づいて所定温度に制御される。
【0018】前記熱処理の冷却条件としては、少なくと
も前記加熱温度から80℃までの冷却速度が30〜10
0℃/secであることが好ましい。冷却速度を制御す
べき温度範囲として前記加熱温度から80℃までが選ば
れたのは、多数の操業実績に基づくものであり、この温
度範囲の冷却速度を制御することによって、前記ステン
レス鋼帯6の冷却時の形状低下が防止され、冷却後に良
好な形状が得られる。また、この80℃という温度は前
記ステンレス鋼帯6のマルテンサイト変態終了温度(M
f点)とほぼ一致している。
も前記加熱温度から80℃までの冷却速度が30〜10
0℃/secであることが好ましい。冷却速度を制御す
べき温度範囲として前記加熱温度から80℃までが選ば
れたのは、多数の操業実績に基づくものであり、この温
度範囲の冷却速度を制御することによって、前記ステン
レス鋼帯6の冷却時の形状低下が防止され、冷却後に良
好な形状が得られる。また、この80℃という温度は前
記ステンレス鋼帯6のマルテンサイト変態終了温度(M
f点)とほぼ一致している。
【0019】前記温度範囲の冷却速度が30〜100℃
/secの範囲の値に選ばれたのは、100℃/sec
を超える冷却速度では急激なマルテンサイト変態と熱収
縮とによって形状の変動が大きく、要求される平坦度を
満たすことができないからであり、30℃/sec未満
の冷却速度では前記ステンレス鋼帯6の板幅方向の温度
が均一でないときには、板幅方向の位置によってマルテ
ンサイト変態の開始点が異なり、それによって平坦度の
低下が生ずるからである。前記温度範囲における冷却処
理は、前記空冷帯4において圧縮空気を空気ノズル10
から噴射することによって行われ、冷却温度は第2温度
計14の測定値に基づいて80℃以下になるように制御
される。なお空冷帯4における形状不良としては、10
0℃/secを超える冷却速度では主として耳伸びが発
生しやすく、30℃/sec未満の冷却速度では主とし
て中伸びが発生しやすい。
/secの範囲の値に選ばれたのは、100℃/sec
を超える冷却速度では急激なマルテンサイト変態と熱収
縮とによって形状の変動が大きく、要求される平坦度を
満たすことができないからであり、30℃/sec未満
の冷却速度では前記ステンレス鋼帯6の板幅方向の温度
が均一でないときには、板幅方向の位置によってマルテ
ンサイト変態の開始点が異なり、それによって平坦度の
低下が生ずるからである。前記温度範囲における冷却処
理は、前記空冷帯4において圧縮空気を空気ノズル10
から噴射することによって行われ、冷却温度は第2温度
計14の測定値に基づいて80℃以下になるように制御
される。なお空冷帯4における形状不良としては、10
0℃/secを超える冷却速度では主として耳伸びが発
生しやすく、30℃/sec未満の冷却速度では主とし
て中伸びが発生しやすい。
【0020】冷却温度80℃以下における冷却処理は、
前記水冷帯5において冷却水を水ノズル11から噴射す
ることによって行われ、冷却終了温度は第3温度計15
の測定値に基づいて常温になるように制御される。この
ように、マルテンサイト変態終了温度以下から水冷が行
われるので、水冷によるクエンチシワの発生を確実に防
止することができる。したがって、実質的にフェライト
+マルテンサイトの二相混合組織から成る複相組織ステ
ンレス鋼帯の平坦度の低下を防止することができる。な
お、前記水冷帯5において冷却水を噴射しないで、すな
わち水冷を行わないで冷却処理を行ってもよい。この場
合には、空冷帯4において前記ステンレス鋼帯6をゴム
ロールである第4支持ロール19の耐熱温度以下まで冷
却する必要がある。
前記水冷帯5において冷却水を水ノズル11から噴射す
ることによって行われ、冷却終了温度は第3温度計15
の測定値に基づいて常温になるように制御される。この
ように、マルテンサイト変態終了温度以下から水冷が行
われるので、水冷によるクエンチシワの発生を確実に防
止することができる。したがって、実質的にフェライト
+マルテンサイトの二相混合組織から成る複相組織ステ
ンレス鋼帯の平坦度の低下を防止することができる。な
お、前記水冷帯5において冷却水を噴射しないで、すな
わち水冷を行わないで冷却処理を行ってもよい。この場
合には、空冷帯4において前記ステンレス鋼帯6をゴム
ロールである第4支持ロール19の耐熱温度以下まで冷
却する必要がある。
【0021】前記熱処理中、前記ステンレス鋼帯6には
第1および第2ブライドルロール23,24によって所
定張力が付与される。前記所定張力は3〜5N/mm2
の範囲の値に選ばれることが好ましい。これは、5N/
mm2を超える張力を付与すると前記ステンレス鋼帯6
に筋伸びが発生するからであり、3N/mm2未満の張
力では通板性が悪く、かつステンレス鋼帯6のたるみに
よってすり疵が発生するからである。これに対して、3
〜5N/mm2の張力範囲では、通板性が良好であるば
かりでなく、加熱炉3内においてヒートフラットニング
効果によって前記ステンレス鋼帯6の平坦度が向上す
る。さらにこの適正な張力と前記適正な冷却条件との相
乗効果によって、加熱処理中に向上した前記ステンレス
鋼帯6の平坦度が冷却処理中に低下しないで維持され
る。したがって、形状の良好な複相組織ステンレス鋼帯
を確実に製造することができる。
第1および第2ブライドルロール23,24によって所
定張力が付与される。前記所定張力は3〜5N/mm2
の範囲の値に選ばれることが好ましい。これは、5N/
mm2を超える張力を付与すると前記ステンレス鋼帯6
に筋伸びが発生するからであり、3N/mm2未満の張
力では通板性が悪く、かつステンレス鋼帯6のたるみに
よってすり疵が発生するからである。これに対して、3
〜5N/mm2の張力範囲では、通板性が良好であるば
かりでなく、加熱炉3内においてヒートフラットニング
効果によって前記ステンレス鋼帯6の平坦度が向上す
る。さらにこの適正な張力と前記適正な冷却条件との相
乗効果によって、加熱処理中に向上した前記ステンレス
鋼帯6の平坦度が冷却処理中に低下しないで維持され
る。したがって、形状の良好な複相組織ステンレス鋼帯
を確実に製造することができる。
【0022】本実施の形態では、少なくとも前記ステン
レス鋼帯6の加熱温度から80℃までの冷却が空冷帯4
における空気噴射によって行われるように構成されてい
るけれども、この冷却の方法としては気体および液体の
冷却媒体を前記ステンレス鋼帯6に吹き付ける方法であ
ってもよく、水冷ロールを前記ステンレス鋼帯6に接触
させて冷却するロール冷却方式であってもよい。
レス鋼帯6の加熱温度から80℃までの冷却が空冷帯4
における空気噴射によって行われるように構成されてい
るけれども、この冷却の方法としては気体および液体の
冷却媒体を前記ステンレス鋼帯6に吹き付ける方法であ
ってもよく、水冷ロールを前記ステンレス鋼帯6に接触
させて冷却するロール冷却方式であってもよい。
【0023】(実施例1)実施例1は、表1に示すよう
にステンレス鋼帯の機械的性質について本発明の化学成
分を満たす発明例とそれを満たさない比較例とを比較し
たものである。実施例1において使用したステンレス鋼
帯は板厚1.0mm、板幅1250mmの冷間圧延鋼帯
であり、その化学成分および熱処理条件は表1に示すと
おりである。ここで注目すべきは、比較例の炭素含有率
が0.16%であり、本発明の成分範囲から外れている
点である。熱処理は、図1に示す連続焼鈍炉1において
実施され、熱処理条件は発明例および比較例とも本発明
の条件を満たしている。さらに冷却速度は加熱温度から
80℃までの冷却速度を示す。表1から、発明例はフェ
ライトとマルテンサイトとから成る複相組織であり、高
強度と高延性とを兼備したいわゆる強度延性バランスの
優れた機械的性質を示すのに対して、比較例はマルテン
サイト単相組織であり、極めて高強度であるものの延性
が著しく劣ることが判る。したがって、本発明に従えば
高強度高延性の複相組織ステンレス鋼帯を確実に製造す
ることができる。
にステンレス鋼帯の機械的性質について本発明の化学成
分を満たす発明例とそれを満たさない比較例とを比較し
たものである。実施例1において使用したステンレス鋼
帯は板厚1.0mm、板幅1250mmの冷間圧延鋼帯
であり、その化学成分および熱処理条件は表1に示すと
おりである。ここで注目すべきは、比較例の炭素含有率
が0.16%であり、本発明の成分範囲から外れている
点である。熱処理は、図1に示す連続焼鈍炉1において
実施され、熱処理条件は発明例および比較例とも本発明
の条件を満たしている。さらに冷却速度は加熱温度から
80℃までの冷却速度を示す。表1から、発明例はフェ
ライトとマルテンサイトとから成る複相組織であり、高
強度と高延性とを兼備したいわゆる強度延性バランスの
優れた機械的性質を示すのに対して、比較例はマルテン
サイト単相組織であり、極めて高強度であるものの延性
が著しく劣ることが判る。したがって、本発明に従えば
高強度高延性の複相組織ステンレス鋼帯を確実に製造す
ることができる。
【0024】
【表1】
【0025】(実施例2)実施例2は、表2に示すよう
にステンレス鋼帯の形状について本発明の熱処理条件お
よび張力条件を満たす発明例とそれを満たさない比較例
とを比較したものである。実施例2において使用したス
テンレス鋼帯の化学成分は表1の鋼No1と同一であ
り、その寸法、熱処理条件、張力条件は表2に示すとお
りである。ここで注目すべきは、比較例1〜3では冷却
速度制御の行われる終点温度である空冷帯出側の材料温
度が本発明から外れていることと、比較例4〜7では張
力条件が本発明から外れていることと、比較例8〜9で
は冷却速度が本発明から外れていることである。熱処理
は図1に示す連続焼鈍炉1において実施され、熱処理の
冷却速度は表2に示す加熱温度から空冷帯出側の材料温
度までの冷却速度を表す。さらに表2に示す形状評価欄
の○印は形状が良好であることを表す記号であり、×印
は形状が不良であることを表す記号である。表2から、
本発明の熱処理条件および張力条件をすべて満たす発明
例1〜5は、いずれも平坦度を表す耳高さが小さく、形
状評価が良好であるのに対して、本発明の熱処理条件お
よび張力条件から一部外れている比較例1〜9は耳高さ
が大きく、形状評価が不良であることが判る。したがっ
て、本発明に従えば、形状の優れた複相組織ステンレス
鋼帯を確実に製造することができる。
にステンレス鋼帯の形状について本発明の熱処理条件お
よび張力条件を満たす発明例とそれを満たさない比較例
とを比較したものである。実施例2において使用したス
テンレス鋼帯の化学成分は表1の鋼No1と同一であ
り、その寸法、熱処理条件、張力条件は表2に示すとお
りである。ここで注目すべきは、比較例1〜3では冷却
速度制御の行われる終点温度である空冷帯出側の材料温
度が本発明から外れていることと、比較例4〜7では張
力条件が本発明から外れていることと、比較例8〜9で
は冷却速度が本発明から外れていることである。熱処理
は図1に示す連続焼鈍炉1において実施され、熱処理の
冷却速度は表2に示す加熱温度から空冷帯出側の材料温
度までの冷却速度を表す。さらに表2に示す形状評価欄
の○印は形状が良好であることを表す記号であり、×印
は形状が不良であることを表す記号である。表2から、
本発明の熱処理条件および張力条件をすべて満たす発明
例1〜5は、いずれも平坦度を表す耳高さが小さく、形
状評価が良好であるのに対して、本発明の熱処理条件お
よび張力条件から一部外れている比較例1〜9は耳高さ
が大きく、形状評価が不良であることが判る。したがっ
て、本発明に従えば、形状の優れた複相組織ステンレス
鋼帯を確実に製造することができる。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、実質的に
フェライト+マルテンサイトの二相混合組織が得られる
ので、高強度と高延性とを兼備した複相組織ステンレス
鋼帯が確実に製造される。また、熱処理が所定張力のも
とで冷却速度を制御して行われるので、形状の優れた複
相組織ステンレス鋼帯が確実に製造される。したがっ
て、製造歩留りが大幅に向上する。
フェライト+マルテンサイトの二相混合組織が得られる
ので、高強度と高延性とを兼備した複相組織ステンレス
鋼帯が確実に製造される。また、熱処理が所定張力のも
とで冷却速度を制御して行われるので、形状の優れた複
相組織ステンレス鋼帯が確実に製造される。したがっ
て、製造歩留りが大幅に向上する。
【0028】また本発明によれば、前記ステンレス鋼の
マルテンサイト変態終了温度以下から水冷が行われるの
で、水冷によるクエンチシワの発生が確実に防止され
る。
マルテンサイト変態終了温度以下から水冷が行われるの
で、水冷によるクエンチシワの発生が確実に防止され
る。
【0029】また本発明によれば、張力が適正範囲の値
に選ばれるので、平坦度不良の発生を防止することがき
る。
に選ばれるので、平坦度不良の発生を防止することがき
る。
【図1】本発明を好適に実施することのできる連続焼鈍
炉の構成を簡略化して示す断面図である。
炉の構成を簡略化して示す断面図である。
1 連続焼鈍炉 3 加熱炉 4 空冷帯 5 水冷帯 6 ステンレス鋼帯 13 第1温度計 14 第2温度計 15 第3温度計 16 第1支持ロール 17 第2支持ロール 18 第3支持ロール 19 第4支持ロール 23 第1ブライドルロール 24 第2ブライドルロール
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも0.10重量%以下の炭素
と、10.0〜20.0重量%のクロムとを含有するス
テンレス鋼のスラブに熱間圧延および冷間圧延を施して
冷間圧延鋼帯とし、 前記冷間圧延鋼帯に、フェライト+オーステナイトの二
相域となる温度以上、1100℃以下の温度に加熱し、
引き続き少なくとも前記加熱温度から80℃までの冷却
速度が30〜100℃/secとなるように冷却する熱
処理を所定張力のもとで施すことを特徴とする複相組織
ステンレス鋼帯の製造方法。 - 【請求項2】 前記熱処理の冷却時に、前記冷間圧延鋼
帯が80℃以下の温度まで冷却された後に水冷を行うこ
とを特徴とする請求項1記載の複相組織ステンレス鋼帯
の製造方法。 - 【請求項3】 前記所定張力は、3〜5N/mm2の範
囲の値に選ばれることを特徴とする請求項1または2記
載の複相組織ステンレス鋼帯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23297597A JPH1171616A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 複相組織ステンレス鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23297597A JPH1171616A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 複相組織ステンレス鋼帯の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171616A true JPH1171616A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16947829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23297597A Withdrawn JPH1171616A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 複相組織ステンレス鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1171616A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010537046A (ja) * | 2007-08-17 | 2010-12-02 | オウトクンプ オサケイティオ ユルキネン | ステンレス鋼帯板の冷却において平坦度を制御する方法および装置 |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP23297597A patent/JPH1171616A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010537046A (ja) * | 2007-08-17 | 2010-12-02 | オウトクンプ オサケイティオ ユルキネン | ステンレス鋼帯板の冷却において平坦度を制御する方法および装置 |
KR101453129B1 (ko) * | 2007-08-17 | 2014-10-27 | 오또꿈뿌 오와이제이 | 스테인리스강 스트립의 냉각시의 평평함 제어 방법 및 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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