JPH1164889A - 表示装置 - Google Patents
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- JPH1164889A JPH1164889A JP23893497A JP23893497A JPH1164889A JP H1164889 A JPH1164889 A JP H1164889A JP 23893497 A JP23893497 A JP 23893497A JP 23893497 A JP23893497 A JP 23893497A JP H1164889 A JPH1164889 A JP H1164889A
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- metal wiring
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- film transistor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 互いに交差する走査線の行及び信号線の列
と、両者の交差部に配される画素と、各走査線に接続し
ており順次一行分の画素を選択する垂直駆動回路と、各
信号線に接続しており選択された一行分の画素に信号電
圧を書き込む水平駆動回路とを備えた表示装置におい
て、垂直駆動回路や水平駆動回路のサイズを縮小化す
る。 【解決手段】 画素は絶縁基板0上に形成され且つ走査
線及び信号線に接続した薄膜トランジスタと、薄膜トラ
ンジスタを介して信号電圧が書き込まれる画素電極とを
有する。垂直駆動回路及び水平駆動回路も同一の絶縁基
板1上に集積形成された複数の薄膜トランジスタ0とこ
れらを結線する金属配線10,12とで構成されてい
る。具体的には、絶縁基板1の上には第1層間絶縁膜9
を介して上下に重なった上層金属配線12と下層金属配
線10とが形成されている。上層金属配線12が薄膜ト
ランジスタ0の直上に配される一方、下層金属配線10
は薄膜トランジスタ0の直上以外に配されている。
と、両者の交差部に配される画素と、各走査線に接続し
ており順次一行分の画素を選択する垂直駆動回路と、各
信号線に接続しており選択された一行分の画素に信号電
圧を書き込む水平駆動回路とを備えた表示装置におい
て、垂直駆動回路や水平駆動回路のサイズを縮小化す
る。 【解決手段】 画素は絶縁基板0上に形成され且つ走査
線及び信号線に接続した薄膜トランジスタと、薄膜トラ
ンジスタを介して信号電圧が書き込まれる画素電極とを
有する。垂直駆動回路及び水平駆動回路も同一の絶縁基
板1上に集積形成された複数の薄膜トランジスタ0とこ
れらを結線する金属配線10,12とで構成されてい
る。具体的には、絶縁基板1の上には第1層間絶縁膜9
を介して上下に重なった上層金属配線12と下層金属配
線10とが形成されている。上層金属配線12が薄膜ト
ランジスタ0の直上に配される一方、下層金属配線10
は薄膜トランジスタ0の直上以外に配されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関する。
より詳しくは、表示装置の絶縁基板上に集積形成された
薄膜トランジスタの金属配線構造に関する。
より詳しくは、表示装置の絶縁基板上に集積形成された
薄膜トランジスタの金属配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来の表示装置の一般的な構成
を模式的に示す。この表示装置200は中央の有効画素
エリアとこれを囲む周辺エリアに分かれている。有効画
素エリア201には、互いに交差する走査線の行及び信
号線の列と、両者の交差部に配される画素とが形成され
ている。画素は、例えば絶縁基板上に形成され且つ走査
線及び信号線に接続した薄膜トランジスタと、この薄膜
トランジスタを介して信号電圧が書き込まれる画素電極
とで構成されている。一方、周辺エリアには、各走査線
に接続しており順次一行分の画素を選択する垂直駆動回
路202と、各信号線に接続しており選択された一行分
の画素に信号電圧を書き込む水平駆動回路203とが形
成されている。垂直駆動回路202及び水平駆動回路2
03も、同一の絶縁基板上に集積形成された複数の薄膜
トランジスタとこれらを結線する金属配線とで構成され
ている。水平駆動回路203は、例えば多ビット構成の
デジタル画像データに基づいて階調化された信号電圧を
生成し、選択された一行分の画素に信号電圧を書き込
む。表示装置200は近年大型化が進んでおり、14イ
ンチ以上の対角寸法を有するディスプレイが開発途上に
ある。この様な大面積の表示装置においても、垂直駆動
回路202及び水平駆動回路203は絶縁基板の縦方向
及び横方向に沿って配置することになる。
を模式的に示す。この表示装置200は中央の有効画素
エリアとこれを囲む周辺エリアに分かれている。有効画
素エリア201には、互いに交差する走査線の行及び信
号線の列と、両者の交差部に配される画素とが形成され
ている。画素は、例えば絶縁基板上に形成され且つ走査
線及び信号線に接続した薄膜トランジスタと、この薄膜
トランジスタを介して信号電圧が書き込まれる画素電極
とで構成されている。一方、周辺エリアには、各走査線
に接続しており順次一行分の画素を選択する垂直駆動回
路202と、各信号線に接続しており選択された一行分
の画素に信号電圧を書き込む水平駆動回路203とが形
成されている。垂直駆動回路202及び水平駆動回路2
03も、同一の絶縁基板上に集積形成された複数の薄膜
トランジスタとこれらを結線する金属配線とで構成され
ている。水平駆動回路203は、例えば多ビット構成の
デジタル画像データに基づいて階調化された信号電圧を
生成し、選択された一行分の画素に信号電圧を書き込
む。表示装置200は近年大型化が進んでおり、14イ
ンチ以上の対角寸法を有するディスプレイが開発途上に
ある。この様な大面積の表示装置においても、垂直駆動
回路202及び水平駆動回路203は絶縁基板の縦方向
及び横方向に沿って配置することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、画角寸法が1
4インチの場合、有効画素エリア201の縦寸法は約2
14mmとなり、横寸法は約286mmとなる。垂直駆
動回路202及び水平駆動回路203はこの寸法に沿っ
て配置されている。この結果、電源供給用、制御用もし
くは信号供給用に使われる金属配線も長くなり、抵抗値
が増大するという問題がある。配線抵抗を抑制する為に
は配線幅を太くすればよい。しかしながら、これでは表
示装置200における駆動回路の専有面積が増大してし
まう。例えば、図8に示す様に水平駆動回路203の専
有幅Aが大きくなる。特に、デジタル信号をアナログ信
号に変換する方式の水平駆動回路203では回路構成が
複雑な故、回路規模が必然的に大きくなる。デジタル方
式の水平駆動回路203は電源供給用、制御用及び信号
供給用の金属配線が多数本平行して配設されている為、
専有幅Aが大きくなってしまう。以上の様に、対角寸法
が14インチ以上の大面積の表示装置に薄膜トランジス
タなどを集積形成して垂直駆動回路や水平駆動回路を同
一基板上に内蔵させる時、有効画素エリアの周辺部に配
置することになる。これらの駆動回路を動作させるに
は、電源電圧や信号を供給する為の信号配線の長さを延
長する必要がある。これに伴い、金属配線の抵抗は電源
供給源から離れるに従い増大する。この状態では、金属
配線上の電圧が抵抗成分により変動することになる。こ
れを避ける為には、配線幅を増大させればよい訳である
が、これでは駆動回路のサイズが大きくなってしまう。
特に、表示装置においては大型化した駆動回路が有効画
素エリアの周辺を占有することとなり、一枚の絶縁基板
から取り出せるパネルの枚数が制限されることになる。
又、歩留りの低下をもたらす。
4インチの場合、有効画素エリア201の縦寸法は約2
14mmとなり、横寸法は約286mmとなる。垂直駆
動回路202及び水平駆動回路203はこの寸法に沿っ
て配置されている。この結果、電源供給用、制御用もし
くは信号供給用に使われる金属配線も長くなり、抵抗値
が増大するという問題がある。配線抵抗を抑制する為に
は配線幅を太くすればよい。しかしながら、これでは表
示装置200における駆動回路の専有面積が増大してし
まう。例えば、図8に示す様に水平駆動回路203の専
有幅Aが大きくなる。特に、デジタル信号をアナログ信
号に変換する方式の水平駆動回路203では回路構成が
複雑な故、回路規模が必然的に大きくなる。デジタル方
式の水平駆動回路203は電源供給用、制御用及び信号
供給用の金属配線が多数本平行して配設されている為、
専有幅Aが大きくなってしまう。以上の様に、対角寸法
が14インチ以上の大面積の表示装置に薄膜トランジス
タなどを集積形成して垂直駆動回路や水平駆動回路を同
一基板上に内蔵させる時、有効画素エリアの周辺部に配
置することになる。これらの駆動回路を動作させるに
は、電源電圧や信号を供給する為の信号配線の長さを延
長する必要がある。これに伴い、金属配線の抵抗は電源
供給源から離れるに従い増大する。この状態では、金属
配線上の電圧が抵抗成分により変動することになる。こ
れを避ける為には、配線幅を増大させればよい訳である
が、これでは駆動回路のサイズが大きくなってしまう。
特に、表示装置においては大型化した駆動回路が有効画
素エリアの周辺を占有することとなり、一枚の絶縁基板
から取り出せるパネルの枚数が制限されることになる。
又、歩留りの低下をもたらす。
【0004】図9は、水平駆動回路203の回路構成を
模式的に表わしたものである。図示する様に、多段接続
されたCMOSが有効画素エリアの上辺部に沿って設け
られている。各CMOSはPch TFTとNch T
FTの組からなる。各CMOSには平行な金属配線を介
して電源電圧VDD及び接地電圧VSSが供給される。
一本の金属配線に着目すると、そのシート抵抗値をRと
し、配線長をLとし、配線幅をWとすると、配線抵抗は
R×L/Wで表わされる。画角が14インチの表示装置
の場合、水平駆動回路203に形成される金属配線の配
線長Lは例えば285mm程度となる。又、金属配線と
してアルミニウムを用いるとシート抵抗Rは40mΩ/
□となる。電源電圧の低下などを防ぐ為配線抵抗として
例えば200Ωを確保しようとすると、配線幅Wは上記
式から100μmとなる。一般には、100μmから2
00μmの配線幅Wを確保する必要がある。水平駆動回
路203の構成が複雑になると、金属配線の本数は数十
本〜数百本に及び、専有面積が極めて大きくなってしま
う。配線幅を広くすることなく配線抵抗を小さくする為
には、金属配線の膜厚を大きくすることも考えられる。
しかしながら、水平駆動回路203の集積密度を高く維
持する為には微細な配線精度が必要であり、ある程度金
属配線の膜厚を薄くしなければならない。この為、14
インチサイズの透明絶縁基板上に駆動回路を内蔵する場
合、現実には各金属配線の幅寸法を100μmから20
0μmの範囲で確保する必要がある。これでは、水平駆
動回路のサイズの増大化は避けられない。
模式的に表わしたものである。図示する様に、多段接続
されたCMOSが有効画素エリアの上辺部に沿って設け
られている。各CMOSはPch TFTとNch T
FTの組からなる。各CMOSには平行な金属配線を介
して電源電圧VDD及び接地電圧VSSが供給される。
一本の金属配線に着目すると、そのシート抵抗値をRと
し、配線長をLとし、配線幅をWとすると、配線抵抗は
R×L/Wで表わされる。画角が14インチの表示装置
の場合、水平駆動回路203に形成される金属配線の配
線長Lは例えば285mm程度となる。又、金属配線と
してアルミニウムを用いるとシート抵抗Rは40mΩ/
□となる。電源電圧の低下などを防ぐ為配線抵抗として
例えば200Ωを確保しようとすると、配線幅Wは上記
式から100μmとなる。一般には、100μmから2
00μmの配線幅Wを確保する必要がある。水平駆動回
路203の構成が複雑になると、金属配線の本数は数十
本〜数百本に及び、専有面積が極めて大きくなってしま
う。配線幅を広くすることなく配線抵抗を小さくする為
には、金属配線の膜厚を大きくすることも考えられる。
しかしながら、水平駆動回路203の集積密度を高く維
持する為には微細な配線精度が必要であり、ある程度金
属配線の膜厚を薄くしなければならない。この為、14
インチサイズの透明絶縁基板上に駆動回路を内蔵する場
合、現実には各金属配線の幅寸法を100μmから20
0μmの範囲で確保する必要がある。これでは、水平駆
動回路のサイズの増大化は避けられない。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上述した従来の技術の課題
を解決する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明に係
る表示装置は基本的な構成として、互いに交差する走査
線の行及び信号線の列と、両者の交差部に配される画素
と、各走査線に接続しており順次一行分の画素を選択す
る垂直駆動回路と、各信号線に接続しており選択された
一行分の画素に信号電圧を書き込む水平駆動回路とを備
えている。前記画素は、絶縁基板上に形成され且つ該走
査線及び信号線に接続した薄膜トランジスタと、該薄膜
トランジスタを介して信号電圧が書き込まれる画素電極
とを有する。前記垂直駆動回路及び水平駆動回路も同一
の絶縁基板上に集積形成された複数の薄膜トランジスタ
とこれらを結線する金属配線とで構成されている。特徴
事項として、前記金属配線の少くとも一部は各薄膜トラ
ンジスタの直上に形成されている。
を解決する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明に係
る表示装置は基本的な構成として、互いに交差する走査
線の行及び信号線の列と、両者の交差部に配される画素
と、各走査線に接続しており順次一行分の画素を選択す
る垂直駆動回路と、各信号線に接続しており選択された
一行分の画素に信号電圧を書き込む水平駆動回路とを備
えている。前記画素は、絶縁基板上に形成され且つ該走
査線及び信号線に接続した薄膜トランジスタと、該薄膜
トランジスタを介して信号電圧が書き込まれる画素電極
とを有する。前記垂直駆動回路及び水平駆動回路も同一
の絶縁基板上に集積形成された複数の薄膜トランジスタ
とこれらを結線する金属配線とで構成されている。特徴
事項として、前記金属配線の少くとも一部は各薄膜トラ
ンジスタの直上に形成されている。
【0006】具体的には、前記絶縁基板の上には、層間
絶縁膜を介して上下に重なった上層の金属配線と下層の
金属配線とが形成されている。上層の金属配線が各薄膜
トランジスタの直上に配される一方、下層の金属配線は
各薄膜トランジスタの直上以外に配される。好ましく
は、前記上層の金属配線は各薄膜トランジスタに対して
共通に結線されており、電源供給用、制御用又は信号供
給用に使われる。好ましくは、前記上層の金属配線は、
直線的且つ連続的なパタンに形成されている。好ましく
は、前記水平駆動回路は、多ビット構成のデジタル画像
データに基づき基準電圧を生成する。この場合、前記上
層の金属配線はデジタル画像データの供給又は基準電圧
の供給に用いる。
絶縁膜を介して上下に重なった上層の金属配線と下層の
金属配線とが形成されている。上層の金属配線が各薄膜
トランジスタの直上に配される一方、下層の金属配線は
各薄膜トランジスタの直上以外に配される。好ましく
は、前記上層の金属配線は各薄膜トランジスタに対して
共通に結線されており、電源供給用、制御用又は信号供
給用に使われる。好ましくは、前記上層の金属配線は、
直線的且つ連続的なパタンに形成されている。好ましく
は、前記水平駆動回路は、多ビット構成のデジタル画像
データに基づき基準電圧を生成する。この場合、前記上
層の金属配線はデジタル画像データの供給又は基準電圧
の供給に用いる。
【0007】本発明によれば、下層の金属配線に加えて
上層の金属配線を設け、これを薄膜トランジスタの直上
に配置している。係る構成により、回路の設計変更なし
に、回路サイズを大幅に削減することが可能になる。
上層の金属配線を設け、これを薄膜トランジスタの直上
に配置している。係る構成により、回路の設計変更なし
に、回路サイズを大幅に削減することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る表示装置
の基本的な構成を示す模式的な断面図である。アクティ
ブマトリクス型の表示装置は基本的に、画素電極の集合
と、画素電極を個々に駆動するスイッチング素子の集合
と、このスイッチング素子を動作させる駆動回路とが絶
縁基板上に集積形成されたものである。このスイッチン
グ素子及び駆動回路は薄膜トランジスタで構成されてい
る。図1では、特に理解を容易にする為駆動回路を構成
する薄膜トランジスタを一個のみ示している。この薄膜
トランジスタ0はボトムゲート構造を有し、絶縁基板1
にパタニング形成されたゲート電極2と、これを被覆す
るゲート絶縁膜3と、その上に成膜された半導体薄膜4
とを備えている。この半導体薄膜4は例えばレーザ光の
照射により結晶化した多結晶シリコンからなる。この半
導体薄膜4にはチャネル領域5及びドレインD/ソース
Sとなる高濃度不純物領域6が形成されている。本例で
はこの薄膜トランジスタ0はnチャネル型であり、高濃
度不純物領域6はN+となっている。チャネル領域5は
イオンドーピングの際のマスクを兼ねた保護膜8により
被覆されている。更に、薄膜トランジスタ0の全体が第
一層間絶縁膜9により被覆されている。この第一層間絶
縁膜9の上には下層金属配線10がパタニング形成され
ており、コンタクトホールを介してドレインD及びソー
スSに電気接続している。更に、下層金属配線10を被
覆する様に第二層間絶縁膜11が形成されている。その
上には上層金属配線12が形成されている。上層金属配
線12は第二層間絶縁膜11に開口したコンタクトホー
ルを介して、下層金属配線10に電気接続している。な
お、薄膜トランジスタ0はドレインD側の高濃度不純物
領域6とチャネル領域5との間に低濃度不純物領域7が
設けられている。又、ソースS側の高濃度不純物領域6
とチャネル領域5との間にも低濃度不純物領域7が設け
られている。この低濃度不純物領域7はドレイン端の電
界集中を緩和するとともに、リーク電流を抑制する為に
設けられている。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る表示装置
の基本的な構成を示す模式的な断面図である。アクティ
ブマトリクス型の表示装置は基本的に、画素電極の集合
と、画素電極を個々に駆動するスイッチング素子の集合
と、このスイッチング素子を動作させる駆動回路とが絶
縁基板上に集積形成されたものである。このスイッチン
グ素子及び駆動回路は薄膜トランジスタで構成されてい
る。図1では、特に理解を容易にする為駆動回路を構成
する薄膜トランジスタを一個のみ示している。この薄膜
トランジスタ0はボトムゲート構造を有し、絶縁基板1
にパタニング形成されたゲート電極2と、これを被覆す
るゲート絶縁膜3と、その上に成膜された半導体薄膜4
とを備えている。この半導体薄膜4は例えばレーザ光の
照射により結晶化した多結晶シリコンからなる。この半
導体薄膜4にはチャネル領域5及びドレインD/ソース
Sとなる高濃度不純物領域6が形成されている。本例で
はこの薄膜トランジスタ0はnチャネル型であり、高濃
度不純物領域6はN+となっている。チャネル領域5は
イオンドーピングの際のマスクを兼ねた保護膜8により
被覆されている。更に、薄膜トランジスタ0の全体が第
一層間絶縁膜9により被覆されている。この第一層間絶
縁膜9の上には下層金属配線10がパタニング形成され
ており、コンタクトホールを介してドレインD及びソー
スSに電気接続している。更に、下層金属配線10を被
覆する様に第二層間絶縁膜11が形成されている。その
上には上層金属配線12が形成されている。上層金属配
線12は第二層間絶縁膜11に開口したコンタクトホー
ルを介して、下層金属配線10に電気接続している。な
お、薄膜トランジスタ0はドレインD側の高濃度不純物
領域6とチャネル領域5との間に低濃度不純物領域7が
設けられている。又、ソースS側の高濃度不純物領域6
とチャネル領域5との間にも低濃度不純物領域7が設け
られている。この低濃度不純物領域7はドレイン端の電
界集中を緩和するとともに、リーク電流を抑制する為に
設けられている。
【0009】本発明の特徴事項として、金属配線の少く
とも一部は薄膜トランジスタ0の直上に形成されてい
る。具体的には、絶縁基板1の上には第二層間絶縁膜1
1を介して上下に重なった上層金属配線12と下層金属
配線10とが形成されており、上層金属配線12が薄膜
トランジスタ0の直上に配される一方、下層金属配線1
0は薄膜トランジスタ0の直上以外に配されている。図
では、上層金属配線12の配線幅をWで表わしている。
上層金属配線12の幅部はほぼ基本的に薄膜トランジス
タ0の直上に収まる為、デバイスサイズZ1は比較的小
さくて済む。なお、上層金属配線12は個々の薄膜トラ
ンジスタ0に対して共通に結線されており、電源供給
用、制御用又は信号供給用に使われる。上層金属配線1
2は直線的且つ連続的なパタンに形成されている。
とも一部は薄膜トランジスタ0の直上に形成されてい
る。具体的には、絶縁基板1の上には第二層間絶縁膜1
1を介して上下に重なった上層金属配線12と下層金属
配線10とが形成されており、上層金属配線12が薄膜
トランジスタ0の直上に配される一方、下層金属配線1
0は薄膜トランジスタ0の直上以外に配されている。図
では、上層金属配線12の配線幅をWで表わしている。
上層金属配線12の幅部はほぼ基本的に薄膜トランジス
タ0の直上に収まる為、デバイスサイズZ1は比較的小
さくて済む。なお、上層金属配線12は個々の薄膜トラ
ンジスタ0に対して共通に結線されており、電源供給
用、制御用又は信号供給用に使われる。上層金属配線1
2は直線的且つ連続的なパタンに形成されている。
【0010】本発明は、従来ドレインDやソースSに接
続されていた下層金属配線10に加えて上層金属配線1
2を設け、これを薄膜トランジスタ0の直上に配置す
る。下層金属配線10には、例えばアルミニウム薄膜を
モリブデン薄膜で被覆した積層を使用する。これは、第
二層間絶縁膜11に下層金属配線10と上層金属配線1
2との接続を取る為のコンタクトホールを開口する時、
HF系のエッチング液から下層金属配線10が腐食を受
けることを防ぐ為である。一方、上層金属配線12はア
ルミニウム薄膜又はMo/Al薄膜を使用する。なお、
第二層間絶縁膜11に開口したコンタクトホールは第一
層間絶縁膜9に開口したコンタクトホールと別の場所に
設ける。あるいは、第二層間絶縁膜11に開口したコン
タクトホールよりも第一層間絶縁膜9に開口したコンタ
クトホールの大きさを小さくすることが望ましい。これ
により、金属配線の腐食を防止することが可能である。
続されていた下層金属配線10に加えて上層金属配線1
2を設け、これを薄膜トランジスタ0の直上に配置す
る。下層金属配線10には、例えばアルミニウム薄膜を
モリブデン薄膜で被覆した積層を使用する。これは、第
二層間絶縁膜11に下層金属配線10と上層金属配線1
2との接続を取る為のコンタクトホールを開口する時、
HF系のエッチング液から下層金属配線10が腐食を受
けることを防ぐ為である。一方、上層金属配線12はア
ルミニウム薄膜又はMo/Al薄膜を使用する。なお、
第二層間絶縁膜11に開口したコンタクトホールは第一
層間絶縁膜9に開口したコンタクトホールと別の場所に
設ける。あるいは、第二層間絶縁膜11に開口したコン
タクトホールよりも第一層間絶縁膜9に開口したコンタ
クトホールの大きさを小さくすることが望ましい。これ
により、金属配線の腐食を防止することが可能である。
【0011】図2は、従来の薄膜トランジスタの配線構
造を模式的に表わしている。理解を容易にする為、図1
に示した本発明の実施形態と対応する部分には対応する
参照番号を付してある。従来例では一層のみの金属配線
10を用いて個々の薄膜トランジスタの結線を行なって
いる。金属配線10は薄膜トランジスタ0の直上以外の
部分に形成されており、その幅寸法をWで表わしてい
る。図から明らかな様に、薄膜トランジスタ0のデバイ
スサイズZ2は図1に示した本発明に係る薄膜トランジ
スタのデバイスサイズZ1よりも大きくなってしまう。
造を模式的に表わしている。理解を容易にする為、図1
に示した本発明の実施形態と対応する部分には対応する
参照番号を付してある。従来例では一層のみの金属配線
10を用いて個々の薄膜トランジスタの結線を行なって
いる。金属配線10は薄膜トランジスタ0の直上以外の
部分に形成されており、その幅寸法をWで表わしてい
る。図から明らかな様に、薄膜トランジスタ0のデバイ
スサイズZ2は図1に示した本発明に係る薄膜トランジ
スタのデバイスサイズZ1よりも大きくなってしまう。
【0012】図3は、多層配線における従来のコンタク
ト構造を模式的に表わしている。図1に示した本実施形
態と対応する部分には対応する参照番号を付して理解を
容易にしている。この従来例では、半導体薄膜4の上
で、第一層間絶縁膜9に開口した第一コンタクトホール
15と同じ場所及び同じサイズで、第二層間絶縁膜11
に第二コンタクトホール16が開口している。この様な
コンタクト構造では、段差部でのステップカバレッジが
悪くなる為、段差エッジ部でHF系のエッチング液の浸
入が発生する。こうなると、下層金属配線10が断線
し、その後薄膜トランジスタ及び上層金属配線12に対
する下層金属配線10の電気接続が困難になる。これを
防ぐ為、図1に示した本発明の実施形態では、第二コン
タクトホールを第一コンタクトホールとは別の場所に設
けるか、あるいは第二コンタクトホールの大きさを第一
コンタクトホールの大きさより小さく設定している。図
3の従来例では、第一コンタクトホール15の周りに、
凹型の段差が生じており、第二層間絶縁膜11のステッ
プカバレッジが悪い為、第一コンタクトホール15の側
壁に成膜された金属配線の部分が平面部に比べて極端に
薄い。この為、金属配線に電圧が加わった場合に絶縁破
壊が起こりやすくなる。なお、図3に示した従来構造は
例えば、特開平7−193128号公報に開示されてい
る。
ト構造を模式的に表わしている。図1に示した本実施形
態と対応する部分には対応する参照番号を付して理解を
容易にしている。この従来例では、半導体薄膜4の上
で、第一層間絶縁膜9に開口した第一コンタクトホール
15と同じ場所及び同じサイズで、第二層間絶縁膜11
に第二コンタクトホール16が開口している。この様な
コンタクト構造では、段差部でのステップカバレッジが
悪くなる為、段差エッジ部でHF系のエッチング液の浸
入が発生する。こうなると、下層金属配線10が断線
し、その後薄膜トランジスタ及び上層金属配線12に対
する下層金属配線10の電気接続が困難になる。これを
防ぐ為、図1に示した本発明の実施形態では、第二コン
タクトホールを第一コンタクトホールとは別の場所に設
けるか、あるいは第二コンタクトホールの大きさを第一
コンタクトホールの大きさより小さく設定している。図
3の従来例では、第一コンタクトホール15の周りに、
凹型の段差が生じており、第二層間絶縁膜11のステッ
プカバレッジが悪い為、第一コンタクトホール15の側
壁に成膜された金属配線の部分が平面部に比べて極端に
薄い。この為、金属配線に電圧が加わった場合に絶縁破
壊が起こりやすくなる。なお、図3に示した従来構造は
例えば、特開平7−193128号公報に開示されてい
る。
【0013】図4は、本発明の他の実施形態を示す模式
的な断面図である。図1に示した実施形態と対応する部
分には対応する参照番号を付して理解を容易にしてい
る。本実施形態に係る薄膜トランジスタはトップゲート
構造を有している。本表示装置はガラスなどからなる透
明な絶縁基板1を用いて構成されている。その上には多
結晶シリコンなどからなる半導体薄膜4が成膜されてい
る。薄膜トランジスタ0はこの半導体薄膜4を活性層と
して集積形成されている。薄膜トランジスタ0はゲート
絶縁膜3を介して半導体薄膜4の上にパタニング形成さ
れたゲート電極2を備えている。ゲート電極2の両側に
位置する半導体薄膜4の部分にはn型の不純物が高濃度
で注入されており、薄膜トランジスタ0のソース領域S
及びドレイン領域Dを形成している。これにより、Nチ
ャネル型の薄膜トランジスタが得られる。なお、Pチャ
ネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、p型の
不純物を半導体薄膜4に注入すればよい。
的な断面図である。図1に示した実施形態と対応する部
分には対応する参照番号を付して理解を容易にしてい
る。本実施形態に係る薄膜トランジスタはトップゲート
構造を有している。本表示装置はガラスなどからなる透
明な絶縁基板1を用いて構成されている。その上には多
結晶シリコンなどからなる半導体薄膜4が成膜されてい
る。薄膜トランジスタ0はこの半導体薄膜4を活性層と
して集積形成されている。薄膜トランジスタ0はゲート
絶縁膜3を介して半導体薄膜4の上にパタニング形成さ
れたゲート電極2を備えている。ゲート電極2の両側に
位置する半導体薄膜4の部分にはn型の不純物が高濃度
で注入されており、薄膜トランジスタ0のソース領域S
及びドレイン領域Dを形成している。これにより、Nチ
ャネル型の薄膜トランジスタが得られる。なお、Pチャ
ネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、p型の
不純物を半導体薄膜4に注入すればよい。
【0014】係る構成を有する薄膜トランジスタ0はP
SGなどからなる第一層間絶縁膜9により被覆されてい
る。この第一層間絶縁膜9の上には下層金属配線10が
パタニング形成されている。下層金属配線10はアルミ
ニウムをスパッタリングにより成膜した後所定の形状に
パタニングして得られる。アルミニウムに代えてシリコ
ンを1%程度含有したアルミニウム/シリコン合金を用
いてもよい。あるいは、アルミニウムに代えて、モリブ
デン、チタン、金、銀、パラジウム、タンタル、タング
ステン、ニッケル、クロムなどの金属材料を用いること
ができる。更には、純粋な金属に代えて、シリコンとこ
れら金属元素の化合物であるシリサイドを用いてもよ
い。なお、第一層間絶縁膜9にはあらかじめコンタクト
ホールが開口しており、これを介して下層金属配線10
は薄膜トランジスタ0のソース領域S及びドレイン領域
Dに電気接続する。下層金属配線10は同じくPSGな
どからなる第二層間絶縁膜11により被覆されている。
その上には上層金属配線12がパタニング形成されてい
る。この上層金属配線12は第二層間絶縁膜11に開口
したコンタクトホールを介して下層金属配線10に接続
している。上層金属配線12は下層金属配線10と同様
の導電材料を用いて形成できる。上層金属配線12は薄
膜トランジスタ0の直上に位置している。
SGなどからなる第一層間絶縁膜9により被覆されてい
る。この第一層間絶縁膜9の上には下層金属配線10が
パタニング形成されている。下層金属配線10はアルミ
ニウムをスパッタリングにより成膜した後所定の形状に
パタニングして得られる。アルミニウムに代えてシリコ
ンを1%程度含有したアルミニウム/シリコン合金を用
いてもよい。あるいは、アルミニウムに代えて、モリブ
デン、チタン、金、銀、パラジウム、タンタル、タング
ステン、ニッケル、クロムなどの金属材料を用いること
ができる。更には、純粋な金属に代えて、シリコンとこ
れら金属元素の化合物であるシリサイドを用いてもよ
い。なお、第一層間絶縁膜9にはあらかじめコンタクト
ホールが開口しており、これを介して下層金属配線10
は薄膜トランジスタ0のソース領域S及びドレイン領域
Dに電気接続する。下層金属配線10は同じくPSGな
どからなる第二層間絶縁膜11により被覆されている。
その上には上層金属配線12がパタニング形成されてい
る。この上層金属配線12は第二層間絶縁膜11に開口
したコンタクトホールを介して下層金属配線10に接続
している。上層金属配線12は下層金属配線10と同様
の導電材料を用いて形成できる。上層金属配線12は薄
膜トランジスタ0の直上に位置している。
【0015】図5は本発明に係る表示装置の平面構造を
表わしており、特に一個のCMOSを取り出して模式的
に表わしている。CMOSは図9に模式的に表わした様
に多段接続されて水平駆動回路や垂直駆動回路の一部を
構成する。図5の(A)は従来の配線構造を示し、図2
に対応している。一方、(B)は本発明に係る配線構造
を表わしており、図1の二層配線構造に対応している。
CMOSは一対のPチャネル型薄膜トランジスタ0Pと
N型薄膜トランジスタ0Nとから構成されている。Pチ
ャネル型薄膜トランジスタ0PのソースSは電源電圧V
DD側に接続され、Nチャネル型薄膜トランジスタ0N
のソースSは接地電圧VSS側に接続される。一対の薄
膜トランジスタ0P,0NのドレインDは互いに結線さ
れている。
表わしており、特に一個のCMOSを取り出して模式的
に表わしている。CMOSは図9に模式的に表わした様
に多段接続されて水平駆動回路や垂直駆動回路の一部を
構成する。図5の(A)は従来の配線構造を示し、図2
に対応している。一方、(B)は本発明に係る配線構造
を表わしており、図1の二層配線構造に対応している。
CMOSは一対のPチャネル型薄膜トランジスタ0Pと
N型薄膜トランジスタ0Nとから構成されている。Pチ
ャネル型薄膜トランジスタ0PのソースSは電源電圧V
DD側に接続され、Nチャネル型薄膜トランジスタ0N
のソースSは接地電圧VSS側に接続される。一対の薄
膜トランジスタ0P,0NのドレインDは互いに結線さ
れている。
【0016】(A)に示す様に、従来例ではVDD側に
単層の金属配線10が接続され、VSS側にも単層の金
属配線10が用いられている。これらの金属配線10の
幅寸法をWで表わしている。金属配線10は各薄膜トラ
ンジスタ0P,0Nの直上を避けて設けてあるので、デ
バイスサイズが拡大することになる。なお、ゲート電極
2から延設したゲート配線2Aは金属配線10の下側を
通過することになる。これに対し(B)に示す本発明の
配線構造では、VDD側に上層金属配線12を用いてお
り、Pチャネル型薄膜トランジスタ0Pのほぼ直上に配
される。又、VSS側にも上層金属配線12を用いてお
り、Nチャネル型薄膜トランジスタ0Nのほぼ直上に配
される。これにより、デバイスサイズを縮小化できる。
あるいは、(A)に示した従来例と同様のデバイスサイ
ズでよい場合には、その分各上層金属配線12の幅寸法
Wを拡大することができ、配線抵抗の低減化に効果があ
る。なお、Pチャネル型薄膜トランジスタ0Pのドレイ
ンDとNチャネル型薄膜トランジスタのドレインDは下
層金属配線10によって互いに結線されている。更に、
図示しないがゲート配線2Aは下層金属配線10と同層
の金属配線を利用して必要な電気接続が取られることに
なる。
単層の金属配線10が接続され、VSS側にも単層の金
属配線10が用いられている。これらの金属配線10の
幅寸法をWで表わしている。金属配線10は各薄膜トラ
ンジスタ0P,0Nの直上を避けて設けてあるので、デ
バイスサイズが拡大することになる。なお、ゲート電極
2から延設したゲート配線2Aは金属配線10の下側を
通過することになる。これに対し(B)に示す本発明の
配線構造では、VDD側に上層金属配線12を用いてお
り、Pチャネル型薄膜トランジスタ0Pのほぼ直上に配
される。又、VSS側にも上層金属配線12を用いてお
り、Nチャネル型薄膜トランジスタ0Nのほぼ直上に配
される。これにより、デバイスサイズを縮小化できる。
あるいは、(A)に示した従来例と同様のデバイスサイ
ズでよい場合には、その分各上層金属配線12の幅寸法
Wを拡大することができ、配線抵抗の低減化に効果があ
る。なお、Pチャネル型薄膜トランジスタ0Pのドレイ
ンDとNチャネル型薄膜トランジスタのドレインDは下
層金属配線10によって互いに結線されている。更に、
図示しないがゲート配線2Aは下層金属配線10と同層
の金属配線を利用して必要な電気接続が取られることに
なる。
【0017】図6は、本発明に係る表示装置の全体構成
を示す模式的なブロック図である。本表示装置は画面を
構成する画素アレイ部110とその周辺に配された垂直
駆動回路120及び水平駆動回路130と、外付けのタ
イミング生成回路140とで構成されている。本表示装
置は例えば多結晶シリコン薄膜トランジスタをスイッチ
ング素子に用いたアクティブマトリクス型の液晶ディス
プレイ(LCD)である。周辺の垂直駆動回路120及
び水平駆動回路130は画素アレイ部110と同一基板
上に集積形成されている。画素アレイ部110は互いに
交差する走査線Xと信号線Yが形成されている。行状の
走査線Xと列状の信号線Yとの交差部には画素PXLが
形成されている。画素PXLは画素電極とこれに対面す
る対向電極COMとで構成されており、両電極の間に液
晶などの電気光学物質が保持されている。各画素PXL
は多結晶シリコンを活性層とする薄膜トランジスタTr
によって駆動される。薄膜トランジスタTrのドレイン
電極は対応する画素PXLに接続され、ソース電極は対
応する信号線Yに接続され、ゲート電極は対応する走査
線Xに接続されている。垂直駆動回路120は垂直シフ
トレジスタ回路121と出力バッファ回路122とから
なる。垂直シフトレジスタ回路121は出力バッファ回
路122を介して各走査線Xに接続しており、順次一行
分の画素PXLを選択する。水平駆動回路130は、水
平シフトレジスタ回路131とラインメモリ回路132
とレベル変換回路133とデジタルアナログ変換回路1
34とを集積形成したものである。この水平駆動回路1
30は各信号線Yに接続しており、多ビット構成のデジ
タル画像データに基づいて多階調化された信号電圧を生
成し、選択された一行分の画素PXLに信号電圧を書き
込む。なお、信号電圧はデジタル画像データに基づいて
基準電圧を変調することにより生成される。タイミング
生成回路140は垂直駆動回路120と水平駆動回路1
30との間の同期制御を行なう。図示する様に、水平駆
動回路130にはデジタル画像データを供給する金属配
線や基準電圧を供給する金属配線が複数本並列に形成さ
れている。又、各回路に電源電圧を供給する金属配線も
形成されている。これらの金属配線を各回路を構成する
薄膜トランジスタの直上に配される上層金属配線で構成
することにより、水平駆動回路130の面積寸法を縮小
化することが可能になる。
を示す模式的なブロック図である。本表示装置は画面を
構成する画素アレイ部110とその周辺に配された垂直
駆動回路120及び水平駆動回路130と、外付けのタ
イミング生成回路140とで構成されている。本表示装
置は例えば多結晶シリコン薄膜トランジスタをスイッチ
ング素子に用いたアクティブマトリクス型の液晶ディス
プレイ(LCD)である。周辺の垂直駆動回路120及
び水平駆動回路130は画素アレイ部110と同一基板
上に集積形成されている。画素アレイ部110は互いに
交差する走査線Xと信号線Yが形成されている。行状の
走査線Xと列状の信号線Yとの交差部には画素PXLが
形成されている。画素PXLは画素電極とこれに対面す
る対向電極COMとで構成されており、両電極の間に液
晶などの電気光学物質が保持されている。各画素PXL
は多結晶シリコンを活性層とする薄膜トランジスタTr
によって駆動される。薄膜トランジスタTrのドレイン
電極は対応する画素PXLに接続され、ソース電極は対
応する信号線Yに接続され、ゲート電極は対応する走査
線Xに接続されている。垂直駆動回路120は垂直シフ
トレジスタ回路121と出力バッファ回路122とから
なる。垂直シフトレジスタ回路121は出力バッファ回
路122を介して各走査線Xに接続しており、順次一行
分の画素PXLを選択する。水平駆動回路130は、水
平シフトレジスタ回路131とラインメモリ回路132
とレベル変換回路133とデジタルアナログ変換回路1
34とを集積形成したものである。この水平駆動回路1
30は各信号線Yに接続しており、多ビット構成のデジ
タル画像データに基づいて多階調化された信号電圧を生
成し、選択された一行分の画素PXLに信号電圧を書き
込む。なお、信号電圧はデジタル画像データに基づいて
基準電圧を変調することにより生成される。タイミング
生成回路140は垂直駆動回路120と水平駆動回路1
30との間の同期制御を行なう。図示する様に、水平駆
動回路130にはデジタル画像データを供給する金属配
線や基準電圧を供給する金属配線が複数本並列に形成さ
れている。又、各回路に電源電圧を供給する金属配線も
形成されている。これらの金属配線を各回路を構成する
薄膜トランジスタの直上に配される上層金属配線で構成
することにより、水平駆動回路130の面積寸法を縮小
化することが可能になる。
【0018】図7は、図6に示したデジタルアナログ変
換回路134の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。この図では理解を容易にする為一本の信号線に対応
した一段分のデジタルアナログ変換回路のみを表わして
いる。このデジタルアナログ変換回路は前段のデコーダ
DEC1と後段のデコーダDEC2との直列接続からな
る。前段のデコーダDEC1は基準電圧選択用に用いら
れ、一対のアナログゲート素子TG1,TG2を備えて
いる。ここでは、アナログゲート素子としてCMOS構
成のトランスミッションゲート素子を用いている。デコ
ーダDEC1は6ビットデジタル画像データの内、上位
3ビットデータd1d2d3に応じて選択信号を出力
し、TG1,TG2を開いて一対の基準電圧を選択す
る。TG1,TG2を通過した一対の基準電圧は一次階
調化信号として後段側に送られる。後段側のデコーダD
EC2は下位桁側の3ビットデータd4d5d6に応じ
て選択信号を出力し、アナログゲート素子TG3を開い
て二次階調化信号を最終的な信号電圧として出力する。
後段側のデコーダDEC2は直列接続された複数個の抵
抗素子RSを備えている。この抵抗素子RSの直列接続
の両端には一次階調化信号が印加されている。前述した
様に、この一次階調化信号は前段側のアナログゲート素
子TG1,TG2によって選択された一対の基準電圧で
ある。高レベル側の第一基準電圧と低レベル側の第二基
準電圧との間の電位差は直列接続された抵抗素子RSに
より抵抗分割され、所望の分圧がTG3で選択される。
各デコーダには金属配線を介して電源電圧VDD及び接
地電圧VSSが供給される。又、金属配線を介して必要
な基準電圧が供給される。これらの金属配線はすべて本
発明に従って上層金属配線で構成されており、薄膜トラ
ンジスタの直上を通過する様になっている。
換回路134の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。この図では理解を容易にする為一本の信号線に対応
した一段分のデジタルアナログ変換回路のみを表わして
いる。このデジタルアナログ変換回路は前段のデコーダ
DEC1と後段のデコーダDEC2との直列接続からな
る。前段のデコーダDEC1は基準電圧選択用に用いら
れ、一対のアナログゲート素子TG1,TG2を備えて
いる。ここでは、アナログゲート素子としてCMOS構
成のトランスミッションゲート素子を用いている。デコ
ーダDEC1は6ビットデジタル画像データの内、上位
3ビットデータd1d2d3に応じて選択信号を出力
し、TG1,TG2を開いて一対の基準電圧を選択す
る。TG1,TG2を通過した一対の基準電圧は一次階
調化信号として後段側に送られる。後段側のデコーダD
EC2は下位桁側の3ビットデータd4d5d6に応じ
て選択信号を出力し、アナログゲート素子TG3を開い
て二次階調化信号を最終的な信号電圧として出力する。
後段側のデコーダDEC2は直列接続された複数個の抵
抗素子RSを備えている。この抵抗素子RSの直列接続
の両端には一次階調化信号が印加されている。前述した
様に、この一次階調化信号は前段側のアナログゲート素
子TG1,TG2によって選択された一対の基準電圧で
ある。高レベル側の第一基準電圧と低レベル側の第二基
準電圧との間の電位差は直列接続された抵抗素子RSに
より抵抗分割され、所望の分圧がTG3で選択される。
各デコーダには金属配線を介して電源電圧VDD及び接
地電圧VSSが供給される。又、金属配線を介して必要
な基準電圧が供給される。これらの金属配線はすべて本
発明に従って上層金属配線で構成されており、薄膜トラ
ンジスタの直上を通過する様になっている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示装置に含まれる金属配線の少くとも一部は各薄膜ト
ランジスタの直上に形成されている。係る構成により、
周辺駆動回路の専有面積を縮小化でき、その分有効画素
エリアが格段に大きくなる。駆動回路の電源電圧低下や
信号伝達の遅延を生ずることなしに、表示装置に内蔵さ
れた駆動回路のサイズを縮小化することが可能である。
又、各薄膜トランジスタにおいてコンタクト部を安定し
た低い抵抗値で形成することが可能である。
表示装置に含まれる金属配線の少くとも一部は各薄膜ト
ランジスタの直上に形成されている。係る構成により、
周辺駆動回路の専有面積を縮小化でき、その分有効画素
エリアが格段に大きくなる。駆動回路の電源電圧低下や
信号伝達の遅延を生ずることなしに、表示装置に内蔵さ
れた駆動回路のサイズを縮小化することが可能である。
又、各薄膜トランジスタにおいてコンタクト部を安定し
た低い抵抗値で形成することが可能である。
【図1】本発明に係る表示装置に集積形成される薄膜ト
ランジスタの構造を示す模式的な断面図である。
ランジスタの構造を示す模式的な断面図である。
【図2】従来の薄膜トランジスタの構造を示す模式的な
部分断面図である。
部分断面図である。
【図3】従来のコンタクト構造を示す部分断面図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る表示装置に集積形成される薄膜ト
ランジスタの別の実施形態を示す部分断面図である。
ランジスタの別の実施形態を示す部分断面図である。
【図5】薄膜トランジスタ周りの配線構造を示す平面図
である。
である。
【図6】本発明に係る表示装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図7】図6に示した表示装置の水平駆動回路に組み込
まれるデジタルアナログ変換回路の具体例を示す回路図
である。
まれるデジタルアナログ変換回路の具体例を示す回路図
である。
【図8】従来の表示装置の一例を示す模式的な平面図で
ある。
ある。
【図9】従来の駆動回路の構成を表わす模式図である。
0・・・薄膜トランジスタ、1・・・絶縁基板、2・・
・ゲート電極、3・・・ゲート絶縁膜、4・・・半導体
薄膜、5・・・チャネル領域、8・・・保護膜、9・・
・第一層間絶縁膜、10・・・下層金属配線、11・・
・第二層間絶縁膜、12・・・上層金属配線
・ゲート電極、3・・・ゲート絶縁膜、4・・・半導体
薄膜、5・・・チャネル領域、8・・・保護膜、9・・
・第一層間絶縁膜、10・・・下層金属配線、11・・
・第二層間絶縁膜、12・・・上層金属配線
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに交差する走査線の行及び信号線の
列と、両者の交差部に配される画素と、各走査線に接続
しており順次一行分の画素を選択する垂直駆動回路と、
各信号線に接続しており選択された一行分の画素に信号
電圧を書き込む水平駆動回路とを備えた表示装置であっ
て、 前記画素は、絶縁基板上に形成され且つ該走査線及び信
号線に接続した薄膜トランジスタと、該薄膜トランジス
タを介して信号電圧が書き込まれる画素電極とを有し、 前記垂直駆動回路及び水平駆動回路も同一の絶縁基板上
に形成された複数の薄膜トランジスタとこれらを結線す
る金属配線とで構成されており、 前記金属配線の少くとも一部は各薄膜トランジスタの直
上に形成されていることを特徴とする表示装置。 - 【請求項2】 前記絶縁基板の上には、層間絶縁膜を介
して上下に重なった上層の金属配線と下層の金属配線と
が形成されており、上層の金属配線が各薄膜トランジス
タの直上に配される一方、下層の金属配線は各薄膜トラ
ンジスタの直上以外に配されることを特徴とする請求項
1記載の表示装置。 - 【請求項3】 前記上層の金属配線は各薄膜トランジス
タに対して共通に結線されており、電源供給用、制御用
又は信号供給用に使われることを特徴とする請求項2記
載の表示装置。 - 【請求項4】 前記上層の金属配線は、直線的かつ連続
的なパタンに形成されていることを特徴とする請求項3
記載の表示装置。 - 【請求項5】 前記水平駆動回路は、多ビット構成のデ
ジタル画像データに基づき基準電圧を階調化して信号電
圧を生成するものであり、前記上層の金属配線はデジタ
ル画像データの供給又は基準電圧の供給に用いることを
特徴とする請求項1記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23893497A JPH1164889A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23893497A JPH1164889A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1164889A true JPH1164889A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=17037459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23893497A Pending JPH1164889A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1164889A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006003889A (ja) * | 2004-05-31 | 2006-01-05 | Lg Phillips Lcd Co Ltd | 駆動回路が内蔵された液晶表示パネル |
JP2011066432A (ja) * | 1999-06-02 | 2011-03-31 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
JP2011100133A (ja) * | 1999-03-18 | 2011-05-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置 |
JP2021051326A (ja) * | 2009-08-07 | 2021-04-01 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | トランジスタ |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP23893497A patent/JPH1164889A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011100133A (ja) * | 1999-03-18 | 2011-05-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置 |
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