JPH1153947A - ケーブル - Google Patents
ケーブルInfo
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- JPH1153947A JPH1153947A JP21229797A JP21229797A JPH1153947A JP H1153947 A JPH1153947 A JP H1153947A JP 21229797 A JP21229797 A JP 21229797A JP 21229797 A JP21229797 A JP 21229797A JP H1153947 A JPH1153947 A JP H1153947A
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- Japan
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- cable
- resin composition
- thermoplastic
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 気密性、水密性の保持のために特別なシール
対策を施さなくても、ケーブルと成形体との界面の気密
性、水密性が長期的に保たれ、ケーブルの導体の腐食や
接続された機器部品の性能劣化を防止でき、かつ耐水性
にも優れたケーブルを提供する。 【解決手段】 絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線
の外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、前記被覆層
の少なくとも最外層が熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー5〜40重量%および熱可塑性スチレン系エラストマ
ー5〜40重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物
の架橋体で形成されているケーブル。
対策を施さなくても、ケーブルと成形体との界面の気密
性、水密性が長期的に保たれ、ケーブルの導体の腐食や
接続された機器部品の性能劣化を防止でき、かつ耐水性
にも優れたケーブルを提供する。 【解決手段】 絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線
の外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、前記被覆層
の少なくとも最外層が熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー5〜40重量%および熱可塑性スチレン系エラストマ
ー5〜40重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物
の架橋体で形成されているケーブル。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、ロボッ
ト、電子機器用等に使用されるケーブルに関し、さらに
詳しくは、優れた機械特性、柔軟性を有し、ケーブルの
端末部分を各種センサーや端子などに接続した後、この
接続部を気密もしくは水密に保持するためにポリブチレ
ンテレフタレート(以下PBTともいう)樹脂、ポリア
ミド(以下PAともいう)樹脂等の熱可塑性樹脂でモー
ルド加工処理するのに好適なケーブルに関するものであ
る。
ト、電子機器用等に使用されるケーブルに関し、さらに
詳しくは、優れた機械特性、柔軟性を有し、ケーブルの
端末部分を各種センサーや端子などに接続した後、この
接続部を気密もしくは水密に保持するためにポリブチレ
ンテレフタレート(以下PBTともいう)樹脂、ポリア
ミド(以下PAともいう)樹脂等の熱可塑性樹脂でモー
ルド加工処理するのに好適なケーブルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車、ロボット、電子機器用等に使用
されるケーブルの絶縁被覆材としては、機械特性、柔軟
性が良好である熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物が採用
されている。そして、この熱可塑性ポリウレタン樹脂組
成物は成形後、電離性放射線照射による架橋処理で耐熱
性、耐薬品性、耐水性を向上させている場合が多い。こ
のようなケーブルに、センサーなどの機器部品や電極端
子を接続する場合には、その接続部およびその近傍の周
囲を樹脂モールド(成形体)で気密もしくは水密に成形
し保護する。このように樹脂モールドで気密、水密を確
保するには、成形のしやすさや機械的強度に優れること
から、PBT樹脂やPA樹脂がモールド材料としてよく
用いられている。
されるケーブルの絶縁被覆材としては、機械特性、柔軟
性が良好である熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物が採用
されている。そして、この熱可塑性ポリウレタン樹脂組
成物は成形後、電離性放射線照射による架橋処理で耐熱
性、耐薬品性、耐水性を向上させている場合が多い。こ
のようなケーブルに、センサーなどの機器部品や電極端
子を接続する場合には、その接続部およびその近傍の周
囲を樹脂モールド(成形体)で気密もしくは水密に成形
し保護する。このように樹脂モールドで気密、水密を確
保するには、成形のしやすさや機械的強度に優れること
から、PBT樹脂やPA樹脂がモールド材料としてよく
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーブ
ルの被覆材料とモールド材料の選定によっては材料間の
熱収縮率の差により、端末加工時や使用時の加熱、冷却
過程において、ケーブルと成形体の界面に隙間が生じ、
界面に生じた隙間から水分が浸入するという問題があ
る。界面に生じた隙間から水分が浸入すると、ケーブル
の導体が腐食し、接続された機器部品の性能が劣化する
等の不具合が発生するので、気密、水密性の保持のため
に各種のシール対策が必要となる。このため、端末加工
時の作業性が著しく煩雑となり、その作業には高度の熟
練を要していた。
ルの被覆材料とモールド材料の選定によっては材料間の
熱収縮率の差により、端末加工時や使用時の加熱、冷却
過程において、ケーブルと成形体の界面に隙間が生じ、
界面に生じた隙間から水分が浸入するという問題があ
る。界面に生じた隙間から水分が浸入すると、ケーブル
の導体が腐食し、接続された機器部品の性能が劣化する
等の不具合が発生するので、気密、水密性の保持のため
に各種のシール対策が必要となる。このため、端末加工
時の作業性が著しく煩雑となり、その作業には高度の熟
練を要していた。
【0004】このような問題を解決するためにケーブル
の被覆材料を、モールド材料との接着性を考慮して、モ
ールド材料と同一もしくは類似材料とすることが考えら
れるが、これらの樹脂材料はケーブルの被覆材料として
は成形加工性が悪く、電線として要求される可撓性にも
問題がある。また、モールド材料との接着性が初期特性
として満足できる被覆材であっても、ヒートショック試
験で気密性、水密性が損なわれたり、耐水性試験で特性
劣化を示す材料は長期的にみて実用的ではない。本発明
の目的は、気密性、水密性の保持のために特別なシール
対策を施さなくても、ケーブルと成形体との界面の気密
性、水密性が長期的に保たれ、ケーブルの導体の腐食や
接続された機器部品の性能劣化を防止でき、かつ耐水性
にも優れたケーブルを提供することにある。
の被覆材料を、モールド材料との接着性を考慮して、モ
ールド材料と同一もしくは類似材料とすることが考えら
れるが、これらの樹脂材料はケーブルの被覆材料として
は成形加工性が悪く、電線として要求される可撓性にも
問題がある。また、モールド材料との接着性が初期特性
として満足できる被覆材であっても、ヒートショック試
験で気密性、水密性が損なわれたり、耐水性試験で特性
劣化を示す材料は長期的にみて実用的ではない。本発明
の目的は、気密性、水密性の保持のために特別なシール
対策を施さなくても、ケーブルと成形体との界面の気密
性、水密性が長期的に保たれ、ケーブルの導体の腐食や
接続された機器部品の性能劣化を防止でき、かつ耐水性
にも優れたケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、被覆材の樹脂成分
として、エラストマー(常温付近でゴム状弾性を有する
もの)を組み合わせること、すなわちモールド材料と接
着力がある熱可塑性ポリエステルエラストマーと単独で
はモールド材料に対してほとんど接着力のない熱可塑性
スチレン系エラストマーを所定割合で組み合わせて使用
することにより、熱可塑性ポリエステルエラストマー単
独での接着力を大きく上回る接着性が得られることを知
見し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明におい
ては、(1)絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線の
外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、前記被覆層の
少なくとも最外層が熱可塑性ポリエステルエラストマー
5〜40重量%および熱可塑性スチレン系エラストマー
5〜40重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物の
架橋体で形成されていることを特徴とするケーブル、
(2)前記樹脂組成物が前記熱可塑性ポリエステルエラ
ストマー及びスチレン系熱可塑性エラストマー以外の樹
脂成分として、エチレン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体、エチレン・グリシジルメタクリレート共重
合体、熱可塑性ポリアミドエラストマー及び熱可塑性ポ
リウレタンから選ばれた少なくとも1種を含有すること
を特徴とする(1)記載のケーブル、(3)前記樹脂組
成物における樹脂成分の総量100重量部に対して、微
粒子シリカを0. 5〜5重量部含有することを特徴とす
る(1)または(2)に記載のケーブル、(4)前記被
覆層が2層からなり、その内層にエチレン酢酸ビニル・
塩化ビニルグラフト共重合体、熱可塑性ポリアミドエラ
ストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可
塑性ポリウレタンからなる群から選ばれた少なくとも1
種をベース樹脂とする樹脂組成物を用いたことを特徴と
する(1)〜(3)のいずれかに記載のケーブル、
(5)前記被覆層が2層からなり、その内層に密度が
0.86〜0.90g/cm3 であるエチレン・αオレ
フィン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体の
群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹脂
組成物を用いたことを特徴とする(1)〜(3)のいず
れかに記載のケーブル、が提供される。
を達成するために鋭意検討した結果、被覆材の樹脂成分
として、エラストマー(常温付近でゴム状弾性を有する
もの)を組み合わせること、すなわちモールド材料と接
着力がある熱可塑性ポリエステルエラストマーと単独で
はモールド材料に対してほとんど接着力のない熱可塑性
スチレン系エラストマーを所定割合で組み合わせて使用
することにより、熱可塑性ポリエステルエラストマー単
独での接着力を大きく上回る接着性が得られることを知
見し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明におい
ては、(1)絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線の
外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、前記被覆層の
少なくとも最外層が熱可塑性ポリエステルエラストマー
5〜40重量%および熱可塑性スチレン系エラストマー
5〜40重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物の
架橋体で形成されていることを特徴とするケーブル、
(2)前記樹脂組成物が前記熱可塑性ポリエステルエラ
ストマー及びスチレン系熱可塑性エラストマー以外の樹
脂成分として、エチレン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体、エチレン・グリシジルメタクリレート共重
合体、熱可塑性ポリアミドエラストマー及び熱可塑性ポ
リウレタンから選ばれた少なくとも1種を含有すること
を特徴とする(1)記載のケーブル、(3)前記樹脂組
成物における樹脂成分の総量100重量部に対して、微
粒子シリカを0. 5〜5重量部含有することを特徴とす
る(1)または(2)に記載のケーブル、(4)前記被
覆層が2層からなり、その内層にエチレン酢酸ビニル・
塩化ビニルグラフト共重合体、熱可塑性ポリアミドエラ
ストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可
塑性ポリウレタンからなる群から選ばれた少なくとも1
種をベース樹脂とする樹脂組成物を用いたことを特徴と
する(1)〜(3)のいずれかに記載のケーブル、
(5)前記被覆層が2層からなり、その内層に密度が
0.86〜0.90g/cm3 であるエチレン・αオレ
フィン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体の
群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹脂
組成物を用いたことを特徴とする(1)〜(3)のいず
れかに記載のケーブル、が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のケーブルにおいて、絶縁
導体を撚り合わせた多芯撚線上に設ける被覆層は一層で
も複数層でもよい。複数層とするときには同時押出し被
覆をすることもできるし、内層を被覆した後に次の外層
を順次被覆しても良い。その際少なくとも被覆層の最外
層は、熱可塑性ポリエステルエラストマー5〜40重量
%、および(b)熱可塑性スチレン系エラストマー5〜
40重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物により
形成される。
導体を撚り合わせた多芯撚線上に設ける被覆層は一層で
も複数層でもよい。複数層とするときには同時押出し被
覆をすることもできるし、内層を被覆した後に次の外層
を順次被覆しても良い。その際少なくとも被覆層の最外
層は、熱可塑性ポリエステルエラストマー5〜40重量
%、および(b)熱可塑性スチレン系エラストマー5〜
40重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物により
形成される。
【0007】以下に本発明の実施の形態を説明する。図
1は本発明のケーブルの一実施形態を示す概略断面図
で、1は多芯撚線で、該多芯撚線1は導体(例えば外径
0.18mmφの錫メッキ軟銅線を20本撚り合わせて
導体径1mmφに仕上げた撚線導体)1aの上に、ポリ
エチレン樹脂組成物、ポリ塩化ビニル樹脂組成物等から
なる絶縁層1bを設けた絶縁導体を複数本(図1では2
本)を撚り合わせた構成となっている。2は多芯撚線1
を被覆した被覆層で、該被覆層2は上記熱可塑性ポリエ
ステルエラストマーおよび熱可塑性スチレン系エラスト
マーを樹脂成分として含有する樹脂組成物を適度に架橋
した層で構成されている。多芯撚線の外側に設ける被覆
層は、ケーブル断面の真円度を高めるために2層以上の
多層とすることが好ましく、図2はその実施態様を示す
もので、多芯撚線1を被覆する被覆層2を複数層(図2
では2aと2bの2層)とし、内層2aは、エチレン酢
酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体、熱可塑性ポリ
アミドエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー、熱可塑性ポリウレタンの群から選ばれた少なくとも
1種をベース樹脂とする樹脂組成物、または、密度が
0.86〜0.90g/cm3 であるエチレン・αオレ
フィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体からな
る群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹
脂組成物で形成することができる。この内層は適度に架
橋した層としてもよい。
1は本発明のケーブルの一実施形態を示す概略断面図
で、1は多芯撚線で、該多芯撚線1は導体(例えば外径
0.18mmφの錫メッキ軟銅線を20本撚り合わせて
導体径1mmφに仕上げた撚線導体)1aの上に、ポリ
エチレン樹脂組成物、ポリ塩化ビニル樹脂組成物等から
なる絶縁層1bを設けた絶縁導体を複数本(図1では2
本)を撚り合わせた構成となっている。2は多芯撚線1
を被覆した被覆層で、該被覆層2は上記熱可塑性ポリエ
ステルエラストマーおよび熱可塑性スチレン系エラスト
マーを樹脂成分として含有する樹脂組成物を適度に架橋
した層で構成されている。多芯撚線の外側に設ける被覆
層は、ケーブル断面の真円度を高めるために2層以上の
多層とすることが好ましく、図2はその実施態様を示す
もので、多芯撚線1を被覆する被覆層2を複数層(図2
では2aと2bの2層)とし、内層2aは、エチレン酢
酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体、熱可塑性ポリ
アミドエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー、熱可塑性ポリウレタンの群から選ばれた少なくとも
1種をベース樹脂とする樹脂組成物、または、密度が
0.86〜0.90g/cm3 であるエチレン・αオレ
フィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体からな
る群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹
脂組成物で形成することができる。この内層は適度に架
橋した層としてもよい。
【0008】被覆層外層2bは前記した熱可塑性ポリエ
ステルエラストマーおよび熱可塑性スチレン系エラスト
マーを樹脂成分として含有する樹脂組成物を適度に架橋
した層で構成されている。本発明のケーブルにおいて
は、多芯撚線上に設けられる被覆層の最外層が特定の樹
脂組成物の架橋体によって形成されているために、ケー
ブル端末部におけるケーブル被覆材とモールド材(成形
体)との接着性が極めて高く、ケーブルの端末部の樹脂
モールド時に高温高圧を受ける結果、または使用時に加
熱と冷却が繰り返される結果生じる、ケーブルとモール
ド材(成形体)との界面の気密、水密性不良という問題
が解決される。本発明のケーブルの被覆層の少なくとも
最外層を構成する樹脂組成物は、熱可塑性ポリエステル
エラストマーおよび熱可塑性スチレン系エラストマーを
樹脂成分として含有する。本発明において用いられる熱
可塑性ポリエステルエラストマーは、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリブチレンイソフタレート等の芳香族ポ
リエステルからなるハードセグメントと、ポリテトラメ
チレンエーテルグリコール等の脂肪族ポリエーテルから
なるソフトセグメントとのブロック共重合体である。こ
のような熱可塑性ポリエステルエラストマーとしては、
例えば、「ハイトレル」(商品名、東レデュポン社
製)、「ペルプレン」(商品名、東洋紡績社製)などが
市販されており、市販品の各種グレードから適宜選択し
て使用することができる。
ステルエラストマーおよび熱可塑性スチレン系エラスト
マーを樹脂成分として含有する樹脂組成物を適度に架橋
した層で構成されている。本発明のケーブルにおいて
は、多芯撚線上に設けられる被覆層の最外層が特定の樹
脂組成物の架橋体によって形成されているために、ケー
ブル端末部におけるケーブル被覆材とモールド材(成形
体)との接着性が極めて高く、ケーブルの端末部の樹脂
モールド時に高温高圧を受ける結果、または使用時に加
熱と冷却が繰り返される結果生じる、ケーブルとモール
ド材(成形体)との界面の気密、水密性不良という問題
が解決される。本発明のケーブルの被覆層の少なくとも
最外層を構成する樹脂組成物は、熱可塑性ポリエステル
エラストマーおよび熱可塑性スチレン系エラストマーを
樹脂成分として含有する。本発明において用いられる熱
可塑性ポリエステルエラストマーは、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリブチレンイソフタレート等の芳香族ポ
リエステルからなるハードセグメントと、ポリテトラメ
チレンエーテルグリコール等の脂肪族ポリエーテルから
なるソフトセグメントとのブロック共重合体である。こ
のような熱可塑性ポリエステルエラストマーとしては、
例えば、「ハイトレル」(商品名、東レデュポン社
製)、「ペルプレン」(商品名、東洋紡績社製)などが
市販されており、市販品の各種グレードから適宜選択し
て使用することができる。
【0009】本発明において用いられる熱可塑性スチレ
ン系エラストマーとしては、スチレン(S)とブタジエ
ン(B)からなるSB系ブロック共重合体や、それらの
ブタジエンブロック中の不飽和二重結合を水素添加によ
り飽和させたSEB系ブロック共重合体、スチレン
(S)とエチレン−プロピレン(EP)からなるSEP
系ブロック共重合体などがあげられ、この他、スチレン
(S)とブタジエン(B)のランダム共重合体の末端部
分をスチレンブロックとし、それを水素添加したSEB
系ブロック共重合体などについても使用が可能である。
さらに、相溶性を向上させることを目的として、これら
の共重合体を無水マレイン酸やグリシジルメタクリレー
トなどの不飽和カルボン酸およびその誘導体で変性した
ものの使用も可能である。このようなものとしては、
「クレイトン」(商品名、シェル化学社製)、「タフプ
レン」「アサプレン」「タフテック」(商品名、旭化成
社製)、「セプトン」(商品名、クラレ社製)、「ダイ
ナロン」(商品名、日本合成ゴム社製)などが市販され
ており、市販品の各種グレードから適宜選択して使用す
ることができる。これらスチレン系熱可塑性エラストマ
ーの中では、耐候性の点から、SEP系のものが好まし
く、特に、柔軟性に優れたグレードの使用が好ましい。
本発明で用いる熱可塑性スチレン系エラストマーは、そ
れ単独ではPBT樹脂やポリアミド樹脂等の射出成形材
料とは全くといって良いほど接着力がない。ところが、
熱可塑性ポリエステルエラストマーと所定割合で組み合
わせて使用することにより、驚くべき接着性を発揮し、
しかもその接着性は、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー単独での成形材料との接着力をはるかに上回るもので
ある。
ン系エラストマーとしては、スチレン(S)とブタジエ
ン(B)からなるSB系ブロック共重合体や、それらの
ブタジエンブロック中の不飽和二重結合を水素添加によ
り飽和させたSEB系ブロック共重合体、スチレン
(S)とエチレン−プロピレン(EP)からなるSEP
系ブロック共重合体などがあげられ、この他、スチレン
(S)とブタジエン(B)のランダム共重合体の末端部
分をスチレンブロックとし、それを水素添加したSEB
系ブロック共重合体などについても使用が可能である。
さらに、相溶性を向上させることを目的として、これら
の共重合体を無水マレイン酸やグリシジルメタクリレー
トなどの不飽和カルボン酸およびその誘導体で変性した
ものの使用も可能である。このようなものとしては、
「クレイトン」(商品名、シェル化学社製)、「タフプ
レン」「アサプレン」「タフテック」(商品名、旭化成
社製)、「セプトン」(商品名、クラレ社製)、「ダイ
ナロン」(商品名、日本合成ゴム社製)などが市販され
ており、市販品の各種グレードから適宜選択して使用す
ることができる。これらスチレン系熱可塑性エラストマ
ーの中では、耐候性の点から、SEP系のものが好まし
く、特に、柔軟性に優れたグレードの使用が好ましい。
本発明で用いる熱可塑性スチレン系エラストマーは、そ
れ単独ではPBT樹脂やポリアミド樹脂等の射出成形材
料とは全くといって良いほど接着力がない。ところが、
熱可塑性ポリエステルエラストマーと所定割合で組み合
わせて使用することにより、驚くべき接着性を発揮し、
しかもその接着性は、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー単独での成形材料との接着力をはるかに上回るもので
ある。
【0010】本発明ケーブルの被覆層の少なくとも最外
層を構成する樹脂組成物における樹脂成分である熱可塑
性ポリエステルエラストマーおよび熱可塑性スチレン系
エラストマーの配合量について説明する。熱可塑性ポリ
エステルエラストマーの配合量は、5〜40重量%、好
ましくは10〜35重量%の範囲とする。熱可塑性ポリ
エラストマーの配合量がこの範囲内であると、ケーブル
最外層とモールド材との接着性が良好で、水密性、気密
性が確保できるばかりでなく、耐水性も良好である。熱
可塑性スチレン系エラストマーの配合量は、5〜40重
量%、好ましくは10〜35重量%の範囲とする。配合
量が40重量%を超えると、ケーブル最外層とPBT樹
脂やPA樹脂等のモールド材との接着力は向上するが、
耐摩耗性が著しく低下するという問題が発生する。一
方、配合量が5重量%よりも少ないと、ケーブル最外層
とモールド材との接着力は、熱可塑性スチレン系エラス
トマーを配合しない場合とほとんど変わらない。
層を構成する樹脂組成物における樹脂成分である熱可塑
性ポリエステルエラストマーおよび熱可塑性スチレン系
エラストマーの配合量について説明する。熱可塑性ポリ
エステルエラストマーの配合量は、5〜40重量%、好
ましくは10〜35重量%の範囲とする。熱可塑性ポリ
エラストマーの配合量がこの範囲内であると、ケーブル
最外層とモールド材との接着性が良好で、水密性、気密
性が確保できるばかりでなく、耐水性も良好である。熱
可塑性スチレン系エラストマーの配合量は、5〜40重
量%、好ましくは10〜35重量%の範囲とする。配合
量が40重量%を超えると、ケーブル最外層とPBT樹
脂やPA樹脂等のモールド材との接着力は向上するが、
耐摩耗性が著しく低下するという問題が発生する。一
方、配合量が5重量%よりも少ないと、ケーブル最外層
とモールド材との接着力は、熱可塑性スチレン系エラス
トマーを配合しない場合とほとんど変わらない。
【0011】なお、この樹脂組成物には、熱可塑性ポリ
エステルエラストマー、熱可塑性スチレン系エラストマ
ーによる特性を損なわない範囲で、耐摩耗性などケーブ
ルの要求性能を付与するその他の樹脂成分を配合するこ
とができる。特に、熱可塑性スチレン系エラストマーに
よる耐摩耗性の低下を補うことを目的として、エチレン
酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体、エチレン・
グリシジルメタクリレート共重合体、熱可塑性ポリアミ
ドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンのいずれかもし
くはそれらの混合物を配合することが好ましい。エチレ
ン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体は、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体を幹ポリマー、塩化ビニルを枝ポ
リマーとする構造をとり、エチレン酢酸ビニル共重合体
の割合により、硬度を変化させることができる。このよ
うなエチレン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体
としては、例えば、「ZESTGR」(商品名、新第一
塩化ビ社製)などが市販されている。エチレン・グリシ
ジルメタクリレート共重合体としては、エチレン・グリ
シジルメタクリレート共重合体、エチレン・グリシジル
メタクリレート・酢酸ビニル三元共重合体、エチレン・
グリシジルメタクリレート・アクリル酸メチル三元共重
合体などがあげられ、このようなものとしては、「ボン
ドファースト」(商品名、住友化学社製)が市販されて
いる。熱可塑性ポリアミドエラストマーは、ナイロン
6、ナイロン12等をハードセグメントとし、これにポ
リテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレン
グリコール等をソフトセグメントとしたブロック共重合
体である。このような熱可塑性ポリアミドエラストマー
としては、例えば、「ダイアミド」(商品名、ダイセル
・ヒュルス社製)、「ペバックス」(商品名、東レ社
製)などが市販されており、市販品の各種グレードから
適宜選択して使用することができる。熱可塑性ポリウレ
タンとしては、ポリエステル系ウレタン(アジペート
系、カプロラクトン系、ポリカーボネート系)、ポリエ
ーテル系ウレタンがあげられ、耐水性、耐カビ性などの
点でポリエーテル系ウレタンが好ましい。
エステルエラストマー、熱可塑性スチレン系エラストマ
ーによる特性を損なわない範囲で、耐摩耗性などケーブ
ルの要求性能を付与するその他の樹脂成分を配合するこ
とができる。特に、熱可塑性スチレン系エラストマーに
よる耐摩耗性の低下を補うことを目的として、エチレン
酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体、エチレン・
グリシジルメタクリレート共重合体、熱可塑性ポリアミ
ドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンのいずれかもし
くはそれらの混合物を配合することが好ましい。エチレ
ン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体は、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体を幹ポリマー、塩化ビニルを枝ポ
リマーとする構造をとり、エチレン酢酸ビニル共重合体
の割合により、硬度を変化させることができる。このよ
うなエチレン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体
としては、例えば、「ZESTGR」(商品名、新第一
塩化ビ社製)などが市販されている。エチレン・グリシ
ジルメタクリレート共重合体としては、エチレン・グリ
シジルメタクリレート共重合体、エチレン・グリシジル
メタクリレート・酢酸ビニル三元共重合体、エチレン・
グリシジルメタクリレート・アクリル酸メチル三元共重
合体などがあげられ、このようなものとしては、「ボン
ドファースト」(商品名、住友化学社製)が市販されて
いる。熱可塑性ポリアミドエラストマーは、ナイロン
6、ナイロン12等をハードセグメントとし、これにポ
リテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレン
グリコール等をソフトセグメントとしたブロック共重合
体である。このような熱可塑性ポリアミドエラストマー
としては、例えば、「ダイアミド」(商品名、ダイセル
・ヒュルス社製)、「ペバックス」(商品名、東レ社
製)などが市販されており、市販品の各種グレードから
適宜選択して使用することができる。熱可塑性ポリウレ
タンとしては、ポリエステル系ウレタン(アジペート
系、カプロラクトン系、ポリカーボネート系)、ポリエ
ーテル系ウレタンがあげられ、耐水性、耐カビ性などの
点でポリエーテル系ウレタンが好ましい。
【0012】また、添加剤として、微粒子シリカを配合
することで、樹脂組成物の耐摩耗性を向上させることが
できる。微粒子シリカについては、その製造方法によら
ず、乾式法、湿式法のいずれの微粒子シリカも使用でき
る。このようなものとしては、「アエロジル」(商品
名、日本アエロジル社製)、「トクシール」(商品名、
徳山曹達社製)などが市販されている。微粒子シリカの
配合量は、樹脂成分の総量100重量部に対して0. 5
〜5重量部であり、5重量部を超えると、ケーブルの耐
寒性が低下するため好ましくない。多芯撚線の外側に設
ける被覆層は、ケーブル断面の真円度を高めるために2
層以上の多層とすることが好ましい。多層被覆層のう
ち、内層の被覆材料は、最外層である被覆層との密着性
等を考慮して選択され、特に、エチレン酢酸ビニル・塩
化ビニルグラフト共重合体、熱可塑性ポリアミドエラス
トマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性
ポリウレタンのいずれかもしくはそれらの混合物をベー
ス樹脂とする樹脂組成物や、密度が0. 86〜0. 90
g/cm3 であるエチレン・αオレフィン共重合体およ
びエチレン・酢酸ビニル共重合体のいずれかもしくはそ
れらの混合物をベース樹脂とする樹脂組成物が好まし
い。
することで、樹脂組成物の耐摩耗性を向上させることが
できる。微粒子シリカについては、その製造方法によら
ず、乾式法、湿式法のいずれの微粒子シリカも使用でき
る。このようなものとしては、「アエロジル」(商品
名、日本アエロジル社製)、「トクシール」(商品名、
徳山曹達社製)などが市販されている。微粒子シリカの
配合量は、樹脂成分の総量100重量部に対して0. 5
〜5重量部であり、5重量部を超えると、ケーブルの耐
寒性が低下するため好ましくない。多芯撚線の外側に設
ける被覆層は、ケーブル断面の真円度を高めるために2
層以上の多層とすることが好ましい。多層被覆層のう
ち、内層の被覆材料は、最外層である被覆層との密着性
等を考慮して選択され、特に、エチレン酢酸ビニル・塩
化ビニルグラフト共重合体、熱可塑性ポリアミドエラス
トマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性
ポリウレタンのいずれかもしくはそれらの混合物をベー
ス樹脂とする樹脂組成物や、密度が0. 86〜0. 90
g/cm3 であるエチレン・αオレフィン共重合体およ
びエチレン・酢酸ビニル共重合体のいずれかもしくはそ
れらの混合物をベース樹脂とする樹脂組成物が好まし
い。
【0013】エチレン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト
共重合体、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性
ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリウレタンのい
ずれかもしくはそれらの混合物をベース樹脂とする樹脂
組成物を内層被覆材として用いた場合は、内層・外層間
の気密性や繰り返し曲げ特性を維持するだけでなく、ケ
ーブルの加工時におこなわれるシースの剥ぎ取りが容易
になる。また、内層の被覆材として、密度が0.86〜
0.90g/cm3 であるエチレン・αオレフィン共重
合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体からなる群か
ら選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹脂組成
物を内層被覆材として用いた場合は、内層・外層間の気
密性や繰り返し曲げ特性を維持しつつ安価にケーブルを
形成することが可能になる。エチレン・αオレフィン共
重合体は、エチレンとプロピレン、1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセンなどのαオレフィンの少なくと
も1種との共重合体であり、架橋性、弾力性の点から、
本発明においては、密度0.86〜0.90g/cm3
であるものが好ましく、エチレン・酢酸ビニル共重合体
は、架橋性、弾力性の点から、酢酸ビニル含有量が10
〜30重量%のものが好ましい。エチレン・αオレフィ
ン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体は単
独、または両者を混合して使用することも可能である。
共重合体、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性
ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリウレタンのい
ずれかもしくはそれらの混合物をベース樹脂とする樹脂
組成物を内層被覆材として用いた場合は、内層・外層間
の気密性や繰り返し曲げ特性を維持するだけでなく、ケ
ーブルの加工時におこなわれるシースの剥ぎ取りが容易
になる。また、内層の被覆材として、密度が0.86〜
0.90g/cm3 であるエチレン・αオレフィン共重
合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体からなる群か
ら選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹脂組成
物を内層被覆材として用いた場合は、内層・外層間の気
密性や繰り返し曲げ特性を維持しつつ安価にケーブルを
形成することが可能になる。エチレン・αオレフィン共
重合体は、エチレンとプロピレン、1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセンなどのαオレフィンの少なくと
も1種との共重合体であり、架橋性、弾力性の点から、
本発明においては、密度0.86〜0.90g/cm3
であるものが好ましく、エチレン・酢酸ビニル共重合体
は、架橋性、弾力性の点から、酢酸ビニル含有量が10
〜30重量%のものが好ましい。エチレン・αオレフィ
ン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体は単
独、または両者を混合して使用することも可能である。
【0014】内層を構成する樹脂組成物は架橋によっ
て、その耐熱性を向上させることができ、ポリブチレン
テレフタレートやポリアミドのように高融点を有する樹
脂でモールドする場合には架橋させるとよい。被覆層を
架橋することにより耐熱性とゴム弾性特性を向上でき、
その結果としてケーブル絶縁層の弾性反発力、即ち復元
力が向上するために端末に成形する成形体との界面の気
密、水密性が向上する。被覆層を架橋させる方法として
は、従来公知の電離性放射線による架橋法や化学架橋法
が採用できるが、生産性の点から、電子線等の電離性放
射線の照射による架橋方法が好ましい。電子線の線量
は、1〜30Mradが適当である。また、化学架橋法
の場合には、有機過酸化物を架橋剤として配合した樹脂
組成物を用い、押出成形後に加熱処理により架橋を完了
させる。被覆層最外層に用いられる樹脂組成物は、適度
に架橋されることにより、耐熱性、耐薬品性、耐水性を
更に向上させることが可能であるが、ゲル分率は5〜5
0%において接着性と耐熱性の向上が最も認められる。
5%より少ないと200℃以上の高温雰囲気中でケーブ
ル被覆層が溶融するなど架橋の効果が認められない。5
0%を超えると本発明の目的である接着性が低下し、結
果的に気密性、水密性を損なう。
て、その耐熱性を向上させることができ、ポリブチレン
テレフタレートやポリアミドのように高融点を有する樹
脂でモールドする場合には架橋させるとよい。被覆層を
架橋することにより耐熱性とゴム弾性特性を向上でき、
その結果としてケーブル絶縁層の弾性反発力、即ち復元
力が向上するために端末に成形する成形体との界面の気
密、水密性が向上する。被覆層を架橋させる方法として
は、従来公知の電離性放射線による架橋法や化学架橋法
が採用できるが、生産性の点から、電子線等の電離性放
射線の照射による架橋方法が好ましい。電子線の線量
は、1〜30Mradが適当である。また、化学架橋法
の場合には、有機過酸化物を架橋剤として配合した樹脂
組成物を用い、押出成形後に加熱処理により架橋を完了
させる。被覆層最外層に用いられる樹脂組成物は、適度
に架橋されることにより、耐熱性、耐薬品性、耐水性を
更に向上させることが可能であるが、ゲル分率は5〜5
0%において接着性と耐熱性の向上が最も認められる。
5%より少ないと200℃以上の高温雰囲気中でケーブ
ル被覆層が溶融するなど架橋の効果が認められない。5
0%を超えると本発明の目的である接着性が低下し、結
果的に気密性、水密性を損なう。
【0015】本発明におけるケーブルの被覆層を構成す
る樹脂組成物には、絶縁電線やケーブルにおいて、一般
的に使用されている各種の添加剤、例えば、酸化防止
剤、金属不活性剤、難燃剤、分散剤、着色剤、充填剤、
滑剤等を本発明の目的を損なわない範囲で適宜配合する
ことができる。特に、自動車用途では難燃剤の添加は不
可欠である。
る樹脂組成物には、絶縁電線やケーブルにおいて、一般
的に使用されている各種の添加剤、例えば、酸化防止
剤、金属不活性剤、難燃剤、分散剤、着色剤、充填剤、
滑剤等を本発明の目的を損なわない範囲で適宜配合する
ことができる。特に、自動車用途では難燃剤の添加は不
可欠である。
【0016】酸化防止剤としては、4, 4’−ジオクチ
ル・ジフェニルアミン、N, N’−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミン、2, 2, 4−トリメチル−1, 2−
ジヒドロキノリンの重合物等のアミン系酸化防止剤、ペ
ンタエリスリチル−テトラキス(3−(3, 5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−
ト)、オクタデシル−3−(3, 5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1, 3, 5
−トリメチル−2, 4, 6−トリス(3, 5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン等のフェノ
−ル系酸化防止剤、ビス(2−メチル−4−(3−n−
アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフ
ェニル)スルフィド、2−メルカプトベンヅイミダゾ−
ルおよびその亜鉛塩、ペンタエリスリト−ル−テトラキ
ス(3−ラウリル−チオプロピオネート)などのイオウ
系酸化防止剤などがあげられる。
ル・ジフェニルアミン、N, N’−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミン、2, 2, 4−トリメチル−1, 2−
ジヒドロキノリンの重合物等のアミン系酸化防止剤、ペ
ンタエリスリチル−テトラキス(3−(3, 5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−
ト)、オクタデシル−3−(3, 5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1, 3, 5
−トリメチル−2, 4, 6−トリス(3, 5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン等のフェノ
−ル系酸化防止剤、ビス(2−メチル−4−(3−n−
アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフ
ェニル)スルフィド、2−メルカプトベンヅイミダゾ−
ルおよびその亜鉛塩、ペンタエリスリト−ル−テトラキ
ス(3−ラウリル−チオプロピオネート)などのイオウ
系酸化防止剤などがあげられる。
【0017】金属不活性剤としては、N, N’−ビス
(3−(3, 5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニル)ヒドラジン、3−(N−サリチロ
イル)アミノ−1, 2, 4−トリアゾール、2, 2' −
オキサミドビス−(エチル3−(3, 5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)などが
あげられる。
(3−(3, 5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニル)ヒドラジン、3−(N−サリチロ
イル)アミノ−1, 2, 4−トリアゾール、2, 2' −
オキサミドビス−(エチル3−(3, 5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)などが
あげられる。
【0018】難燃剤としては、テトラブロモビスフェノ
ールA(TBA)、デカブロモジフェニルオキサイド
(DBDPO)、オクタブロモジフェニルエーテル(O
BDPE)、ヘキサブロモシクロドデカン(HBC
D)、ビストリブロモフェノキシエタン(BTBP
E)、トリブロモフェノール(TBP)、エチレンビス
テトラブロモフタルイミド、TBA・ポリカーボネート
オリゴマー、臭素化ポリスチレン、臭素化エポキシ、エ
チレンビスペンタブロモジフェニール、塩素化パラフィ
ン、ドデカクロロシクロオクタンなどのハロゲン系難燃
剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの無
機系難燃剤、リン酸化合物、ポリリン酸化合物、赤リン
化合物などのリン系難燃剤などがあげられる。
ールA(TBA)、デカブロモジフェニルオキサイド
(DBDPO)、オクタブロモジフェニルエーテル(O
BDPE)、ヘキサブロモシクロドデカン(HBC
D)、ビストリブロモフェノキシエタン(BTBP
E)、トリブロモフェノール(TBP)、エチレンビス
テトラブロモフタルイミド、TBA・ポリカーボネート
オリゴマー、臭素化ポリスチレン、臭素化エポキシ、エ
チレンビスペンタブロモジフェニール、塩素化パラフィ
ン、ドデカクロロシクロオクタンなどのハロゲン系難燃
剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの無
機系難燃剤、リン酸化合物、ポリリン酸化合物、赤リン
化合物などのリン系難燃剤などがあげられる。
【0019】難燃助剤、充填剤としては、カーボン、ク
レー、酸化亜鉛、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化モリ
ブデン、三酸化アンチモン、シリカ、タルク、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ほう酸亜鉛などがあげられ
る。
レー、酸化亜鉛、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化モリ
ブデン、三酸化アンチモン、シリカ、タルク、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ほう酸亜鉛などがあげられ
る。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明する。 (実施例1〜10、比較例1〜3)導体(導体径1mm
φの錫メッキ軟銅撚線 構成:20本/0. 18mm
φ)の上に、低密度ポリエチレンを外径1. 7mmとな
るように押出被覆し、これに加速電圧500keV、照
射量20Mradの電子線を照射して架橋ポリエチレン
絶縁層を有する絶縁導体を得、この絶縁導体を2本撚り
合わせた多芯撚線を用意した。次いで、上記多芯撚線上
に、40mmφ押出機(L/D=25)を用い、ダイス
温度180℃、以下フィーダー側へ、C3=170℃、
C2=160℃、C1=150℃の条件により、表中に
示す(A)熱可塑性ポリウレタン、(B)エチレン−酢
酸ビニル共重合体、(C)エチレン・αオレフィン共重
合体のいずれかの樹脂を外径が4.2mmφとなるよう
に押出被覆して内層被覆層を形成し、さらに、その上に
表2に示した外層樹脂組成物を外径が5. 0mmφとな
るように内層と同条件で押出被覆した。次いで、押出被
覆後さらに750keVの加速電圧と表に示す照射量で
電子線を照射して被覆層を架橋させて、図2に示すよう
な被覆層が2層からなるケーブルを得た。得られた各ケ
ーブルについて、下記の試験方法で各種の特性を評価
し、その結果も表1〜表3に示した。
明する。 (実施例1〜10、比較例1〜3)導体(導体径1mm
φの錫メッキ軟銅撚線 構成:20本/0. 18mm
φ)の上に、低密度ポリエチレンを外径1. 7mmとな
るように押出被覆し、これに加速電圧500keV、照
射量20Mradの電子線を照射して架橋ポリエチレン
絶縁層を有する絶縁導体を得、この絶縁導体を2本撚り
合わせた多芯撚線を用意した。次いで、上記多芯撚線上
に、40mmφ押出機(L/D=25)を用い、ダイス
温度180℃、以下フィーダー側へ、C3=170℃、
C2=160℃、C1=150℃の条件により、表中に
示す(A)熱可塑性ポリウレタン、(B)エチレン−酢
酸ビニル共重合体、(C)エチレン・αオレフィン共重
合体のいずれかの樹脂を外径が4.2mmφとなるよう
に押出被覆して内層被覆層を形成し、さらに、その上に
表2に示した外層樹脂組成物を外径が5. 0mmφとな
るように内層と同条件で押出被覆した。次いで、押出被
覆後さらに750keVの加速電圧と表に示す照射量で
電子線を照射して被覆層を架橋させて、図2に示すよう
な被覆層が2層からなるケーブルを得た。得られた各ケ
ーブルについて、下記の試験方法で各種の特性を評価
し、その結果も表1〜表3に示した。
【0021】1)外層のゲル分率 ケーブルより外層のみを採取し、キシレンで110℃、
24時間抽出し充分乾燥し、重量を測定する。溶け残っ
た重量をゲル分とし、溶剤抽出前の重量に対する百分率
で表した。
24時間抽出し充分乾燥し、重量を測定する。溶け残っ
た重量をゲル分とし、溶剤抽出前の重量に対する百分率
で表した。
【0022】2)PBT樹脂またはPA樹脂との剥離強
度と剥離後の残留物の有無 a)所定長のケーブルの被覆層を長手方向に2分割し、
絶縁導体を取り外し、b)分割した半円形の被覆層を金
型内にセットし、c)金型内にPBT樹脂、もしくはP
A樹脂(ナイロン12)を射出して、被覆層上に樹脂モ
ールドを行った。得られた樹脂成形体を剥離試験に供し
た。剥離試験はケーブル被覆層を樹脂成形体から90度
の角度で50mm/分の速度で引き剥がし、その時の最
大強度を測定し、併せて、剥離面の樹脂成形体表面にケ
ーブル被覆材が残留しているか否か観察した。被覆材が
凝集力破壊して成形体表面に残留している場合を○、残
留していない場合は×とした。
度と剥離後の残留物の有無 a)所定長のケーブルの被覆層を長手方向に2分割し、
絶縁導体を取り外し、b)分割した半円形の被覆層を金
型内にセットし、c)金型内にPBT樹脂、もしくはP
A樹脂(ナイロン12)を射出して、被覆層上に樹脂モ
ールドを行った。得られた樹脂成形体を剥離試験に供し
た。剥離試験はケーブル被覆層を樹脂成形体から90度
の角度で50mm/分の速度で引き剥がし、その時の最
大強度を測定し、併せて、剥離面の樹脂成形体表面にケ
ーブル被覆材が残留しているか否か観察した。被覆材が
凝集力破壊して成形体表面に残留している場合を○、残
留していない場合は×とした。
【0023】3)端末の気密性 図3に示すように、ケーブルの被覆層2および1bを除
去して導体1aを露出させ、その端部に電極端子5を接
続した。次いで、接続部とその近傍周囲をPBT樹脂に
よるモールド(射出成形)により、樹脂成形体4で覆っ
た。このケーブルについて、120℃×1時間、−40
℃×1時間を1サイクルとして、100サイクル、50
0サイクルのヒートショック試験をおこない、その後、
樹脂成形体側と反対の端末より、2気圧の圧縮空気を注
入し、樹脂成形体側から漏れがないかを、水中に浸漬
し、気泡の発生有無で、気密性を確認した。5サンプル
について、試験をおこない、全て合格した場合を○、い
ずれかのサンプルが不合格であった場合を×とした。
去して導体1aを露出させ、その端部に電極端子5を接
続した。次いで、接続部とその近傍周囲をPBT樹脂に
よるモールド(射出成形)により、樹脂成形体4で覆っ
た。このケーブルについて、120℃×1時間、−40
℃×1時間を1サイクルとして、100サイクル、50
0サイクルのヒートショック試験をおこない、その後、
樹脂成形体側と反対の端末より、2気圧の圧縮空気を注
入し、樹脂成形体側から漏れがないかを、水中に浸漬
し、気泡の発生有無で、気密性を確認した。5サンプル
について、試験をおこない、全て合格した場合を○、い
ずれかのサンプルが不合格であった場合を×とした。
【0024】4)耐水性 ケーブルサンプルより外皮のみ半割にして採取し、1/
8インチダンベルで打ち抜いた。打ち抜きサンプルは表
面が平滑になる様研磨し、その後、90℃の熱水に24
0時間浸漬した。浸漬したサンプルを定速型引張り試験
機で標線間20mm、引張り速度500mm/minで
引張り試験を行い破断時の抗張力(T.S.)と破断時
の伸び(El.)を測定した。この結果を熱水浸漬前の
T.S.、El.に対する百分率で表した。
8インチダンベルで打ち抜いた。打ち抜きサンプルは表
面が平滑になる様研磨し、その後、90℃の熱水に24
0時間浸漬した。浸漬したサンプルを定速型引張り試験
機で標線間20mm、引張り速度500mm/minで
引張り試験を行い破断時の抗張力(T.S.)と破断時
の伸び(El.)を測定した。この結果を熱水浸漬前の
T.S.、El.に対する百分率で表した。
【0025】5)浸水後の気密性 上記3)で作製したヒートショック試験前のサンプルを
上記4)と同条件の熱水浸漬を行った後、3)と同様の
気密性試験を行った。試験数は3で、全数合格の場合は
○、内一つでも不合格の場合は×とした。
上記4)と同条件の熱水浸漬を行った後、3)と同様の
気密性試験を行った。試験数は3で、全数合格の場合は
○、内一つでも不合格の場合は×とした。
【0026】6)耐熱性 ケーブルサンプルと同径(5.0mmφ)の金属棒に6
ターン以上巻き付けたまま200℃に30分放置した。
取り出して室温で充分冷却した後、ケーブル表面に亀裂
や溶融のないことを目視にて確認した。3サンプル試験
を行い、全サンプルに溶融や亀裂が無い場合は○とし、
内一つでも溶融や亀裂があった場合には×とした。
ターン以上巻き付けたまま200℃に30分放置した。
取り出して室温で充分冷却した後、ケーブル表面に亀裂
や溶融のないことを目視にて確認した。3サンプル試験
を行い、全サンプルに溶融や亀裂が無い場合は○とし、
内一つでも溶融や亀裂があった場合には×とした。
【0027】7)耐摩耗性 図4に示すような装置を使用し固定支持したケーブルサ
ンプル10に、600gfの荷重11をかけ、荷重に対
して反対側に設定したローラ12(直径7mm)によっ
て、摩耗テープ13(150番G摩耗テープ)を150
0mm/minで3m移動させたのち、ケーブルサンプ
ル10の外径を測定し、外径の摩耗による減少が0. 4
mm以下の場合を○、0. 4mmを越える場合を×とし
た。
ンプル10に、600gfの荷重11をかけ、荷重に対
して反対側に設定したローラ12(直径7mm)によっ
て、摩耗テープ13(150番G摩耗テープ)を150
0mm/minで3m移動させたのち、ケーブルサンプ
ル10の外径を測定し、外径の摩耗による減少が0. 4
mm以下の場合を○、0. 4mmを越える場合を×とし
た。
【0028】なお、表1〜表3に示す各成分は下記のも
のを使用した。 (01)TPEE(熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー) 東レデュポン(株)製、商品名:ハイトレル2300X
06 (02)SEPS(熱可塑性スチレン系エラストマー
(SEP系)) クラレ(株)製、商品名:セプトン2007 (03)HSBR(熱可塑性スチレン系エラストマー
(SEB系)) 日本合成ゴム(株)製、商品名:ダイナロン1320P (04)EVA−VC(エチレン酢酸ビニル・塩化ビニ
ルグラフト共重合体) 新第一塩ビ(株)製、商品名:ZEST GR5FL (05)E−GMA(エチレン・グリシジルメタクリレ
ート共重合体) 住友化学(株)製、商品名:ボンドファーストE (06)TPAE(熱可塑性ポリアミドエラストマー) 東レ(株)製、商品名:ペバックス3533 (07)TPU(熱可塑性ポリウレタン) 日本ミラクトラン(株)製、商品名:E−385PNA
T (08)ペンタエリスリチル−テトラキス(3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート) チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス101
0 (09)エチレンビスペンタブロモジフェニール アルベマール(株)製、商品名:サイテックス8010 (10)三酸化アンチモン 錫鉱山鉱務局 製、商品名:閃星 (11)微粒子シリカ 日本アエロジル(株)製、商品名:アエロジル200 (A)熱可塑性ポリウレタン 日本ミラクトラン(株)製、商品名:E−385PNA
T (B)エチレン・酢酸ビニル共重合体 三井・デュポンポリケミカル(株)製、商品名:エバフ
レックスV527−4 (C)エチレン・αオレフィン共重合体 ダウ・ケミカル(株)製、商品名:エンゲージ CL8
003
のを使用した。 (01)TPEE(熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー) 東レデュポン(株)製、商品名:ハイトレル2300X
06 (02)SEPS(熱可塑性スチレン系エラストマー
(SEP系)) クラレ(株)製、商品名:セプトン2007 (03)HSBR(熱可塑性スチレン系エラストマー
(SEB系)) 日本合成ゴム(株)製、商品名:ダイナロン1320P (04)EVA−VC(エチレン酢酸ビニル・塩化ビニ
ルグラフト共重合体) 新第一塩ビ(株)製、商品名:ZEST GR5FL (05)E−GMA(エチレン・グリシジルメタクリレ
ート共重合体) 住友化学(株)製、商品名:ボンドファーストE (06)TPAE(熱可塑性ポリアミドエラストマー) 東レ(株)製、商品名:ペバックス3533 (07)TPU(熱可塑性ポリウレタン) 日本ミラクトラン(株)製、商品名:E−385PNA
T (08)ペンタエリスリチル−テトラキス(3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート) チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス101
0 (09)エチレンビスペンタブロモジフェニール アルベマール(株)製、商品名:サイテックス8010 (10)三酸化アンチモン 錫鉱山鉱務局 製、商品名:閃星 (11)微粒子シリカ 日本アエロジル(株)製、商品名:アエロジル200 (A)熱可塑性ポリウレタン 日本ミラクトラン(株)製、商品名:E−385PNA
T (B)エチレン・酢酸ビニル共重合体 三井・デュポンポリケミカル(株)製、商品名:エバフ
レックスV527−4 (C)エチレン・αオレフィン共重合体 ダウ・ケミカル(株)製、商品名:エンゲージ CL8
003
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】※ 比較例1 外層のゲル分率[ % ] 0 TPUはキシレンに不溶であることから、ゲル分率はジ
メチルホルムアミドを用いておこなった
メチルホルムアミドを用いておこなった
【0033】表1、表2の結果から、被覆層最外層が熱
可塑性ポリエステルエラストマー5〜40重量%および
熱可塑性スチレン系エラストマー5〜40重量%を樹脂
成分として含有する樹脂組成物の架橋体で形成されてい
る本発明実施例のケーブルは、ケーブル被覆材料とモー
ルド成形体との接着性に優れ、ケーブル端末の気密性が
保たれており、耐水性も十分であることがわかる。一
方、表3に示した比較例の結果から判るように、樹脂成
分のうち熱可塑性スチレン系エラストマーが本発明で規
定する範囲を外れて多い比較例3では、PBT樹脂、P
A樹脂への接着性が十分であるにもかかわらず、耐摩耗
性が低下するという問題があり、自動車、ロボット、電
子機器用等への使用を目的とする本発明のケーブルとし
て好ましくない。また、規定範囲より少ない場合、すな
わち、樹脂成分として、熱可塑性ポリエステルエラスト
マーのみの比較例2では、モールド材との接着力が実施
例のように高くないため、初期特性としての気密性は得
られるが、ヒートショック試験のサイクル数が多くなる
と気密性が失われるばかりでなく、耐水性が著しく劣
り、熱水浸漬後は気密性を保つことができない。
可塑性ポリエステルエラストマー5〜40重量%および
熱可塑性スチレン系エラストマー5〜40重量%を樹脂
成分として含有する樹脂組成物の架橋体で形成されてい
る本発明実施例のケーブルは、ケーブル被覆材料とモー
ルド成形体との接着性に優れ、ケーブル端末の気密性が
保たれており、耐水性も十分であることがわかる。一
方、表3に示した比較例の結果から判るように、樹脂成
分のうち熱可塑性スチレン系エラストマーが本発明で規
定する範囲を外れて多い比較例3では、PBT樹脂、P
A樹脂への接着性が十分であるにもかかわらず、耐摩耗
性が低下するという問題があり、自動車、ロボット、電
子機器用等への使用を目的とする本発明のケーブルとし
て好ましくない。また、規定範囲より少ない場合、すな
わち、樹脂成分として、熱可塑性ポリエステルエラスト
マーのみの比較例2では、モールド材との接着力が実施
例のように高くないため、初期特性としての気密性は得
られるが、ヒートショック試験のサイクル数が多くなる
と気密性が失われるばかりでなく、耐水性が著しく劣
り、熱水浸漬後は気密性を保つことができない。
【0034】
【発明の効果】本発明のケーブルは、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー5〜40重量%および熱可塑性スチレ
ン系エラストマー5〜40重量%を樹脂成分として含有
する樹脂組成物により形成されていることから、ケーブ
ルの端末部分をPBT樹脂やPA樹脂等の熱可塑性樹脂
でモールドする際に、ケーブル被覆材とモールド材とが
強固に接着され、特別なシール対策を施さなくても、ケ
ーブルと成形体との界面の気密性、水密性が長期にわた
って保たれ、ケーブル内部の絶縁電線の導体の腐食や接
続された機器部品の性能劣化を防止できる。さらに、本
発明ケーブルは、極めて優れた耐水性を有し、耐熱性、
押出特性にも優れる被覆材を採用していることから、自
動車用、ロボット用、電子機器用等の配線ケーブルとし
て経年安定して使用することができる。
テルエラストマー5〜40重量%および熱可塑性スチレ
ン系エラストマー5〜40重量%を樹脂成分として含有
する樹脂組成物により形成されていることから、ケーブ
ルの端末部分をPBT樹脂やPA樹脂等の熱可塑性樹脂
でモールドする際に、ケーブル被覆材とモールド材とが
強固に接着され、特別なシール対策を施さなくても、ケ
ーブルと成形体との界面の気密性、水密性が長期にわた
って保たれ、ケーブル内部の絶縁電線の導体の腐食や接
続された機器部品の性能劣化を防止できる。さらに、本
発明ケーブルは、極めて優れた耐水性を有し、耐熱性、
押出特性にも優れる被覆材を採用していることから、自
動車用、ロボット用、電子機器用等の配線ケーブルとし
て経年安定して使用することができる。
【図1】本発明のケーブルの一実施態様を示す断面図。
【図2】本発明のケーブルの他の実施態様を示す断面
図。
図。
【図3】実施例、比較例で行ったケーブル端末部の気密
性試験説明図。
性試験説明図。
【図4】実施例と比較例で使用した耐摩耗性評価装置の
説明図。
説明図。
1 多芯撚線 1a 導体 1b 絶縁層 2 被覆層 2a 内層 2b 外層 3 ケーブル 4 樹脂成形体 5 電極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01B 7/18 H01B 7/18 H (72)発明者 大野 良次 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線
の外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、前記被覆層
の少なくとも最外層が熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー5〜40重量%および熱可塑性スチレン系エラストマ
ー5〜40重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物
の架橋体で形成されていることを特徴とするケーブル。 - 【請求項2】 前記樹脂組成物が前記熱可塑性ポリエス
テルエラストマー及びスチレン系熱可塑性エラストマー
以外の樹脂成分として、エチレン酢酸ビニル・塩化ビニ
ルグラフト共重合体、エチレン・グリシジルメタクリレ
ート共重合体、熱可塑性ポリアミドエラストマー及び熱
可塑性ポリウレタンから選ばれた少なくとも1種を含有
することを特徴とする請求項1記載のケーブル。 - 【請求項3】 前記樹脂組成物における樹脂成分の総量
100重量部に対して、微粒子シリカを0. 5〜5重量
部含有することを特徴とする請求項1または2に記載の
ケーブル。 - 【請求項4】 前記被覆層が2層からなり、その内層に
エチレン酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体、熱
可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリエステル
エラストマー、熱可塑性ポリウレタンの群から選ばれた
少なくとも1種をベース樹脂とする樹脂組成物を用いた
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記
載のケーブル。 - 【請求項5】 前記被覆層が2層からなり、その内層に
密度が0.86〜0.90g/cm3 であるエチレン・
αオレフィン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重
合体の群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とす
る樹脂組成物を用いたことを特徴とする請求項1ないし
3のいずれか一つに記載のケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21229797A JPH1153947A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21229797A JPH1153947A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1153947A true JPH1153947A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16620255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21229797A Pending JPH1153947A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1153947A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002088210A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Inoac Corp | 熱可塑性エラストマー樹脂組成物およびその成形体 |
JP2007134137A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Hirakawa Hewtech Corp | 絶縁ケーブル端末 |
WO2012153756A1 (ja) * | 2011-05-11 | 2012-11-15 | 住友電気工業株式会社 | ケーブル及びその製造方法 |
JP2016176024A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | アロン化成株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
-
1997
- 1997-08-06 JP JP21229797A patent/JPH1153947A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002088210A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Inoac Corp | 熱可塑性エラストマー樹脂組成物およびその成形体 |
JP2007134137A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Hirakawa Hewtech Corp | 絶縁ケーブル端末 |
WO2012153756A1 (ja) * | 2011-05-11 | 2012-11-15 | 住友電気工業株式会社 | ケーブル及びその製造方法 |
JP2012238438A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ケーブル及びその製造方法 |
CN103415897A (zh) * | 2011-05-11 | 2013-11-27 | 住友电气工业株式会社 | 线缆及其制造方法 |
JP2016176024A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | アロン化成株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
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