JPH11504228A - 積層テープの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特徴のある方法及び装置が、ファスナーシステムを形成する技術を提供する。一般的にいって、この装置は、機械方向に沿って中間部を有する材料の第１のウエブ(24)を供給する供給機構を備える。第１組立機構(30)が材料の第２のウエブを機械方向に沿って第１のウエブ(24)の中間部に取り付けて、ウエブ積層体と、第１分離部分及び第２積層体を形成する。各積層体は、第１のウエブ(24)の一部と第２ウエブ(32)の一部を含み、各積層体部分は縁領域を備える。方向付け機構(52)が第１及び第２積層体部分を離れさせ、送り機構がファスナー材料の固定用ウエブ(56)を第１及び第２積層体部分の間に配置する。第２組立機構(62)が第１積層体部分の縁領域を固定用ウエブ(56)の第１サイド領域に固定し、第２積層体部分の縁領域を固定用ウエブ(56)の第２サイド領域に固定して、中間部(66)を有する複合ベースウエブ(64)を形成する。第２の分割機構(68)が複合ウエブ(64)を中間部にそって分割し、少なくとも第１複合固定用ウエブ(70)と第２複合固定用ウエブ(72)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 積層テープの製造方法 発明の分野 本発明は、ファスナーシステムを形成するための技術に関する。特に、本発明 は、ファスナータブに結合されたサイドパネル部材を備えるファスナーシステム を有する物品を形成する技術に関する。 発明の背景 使い捨ておしめのような通常の吸収性物品は、弾性化されたウエストバンドを 備える形で構成されてきた。特定の物品設計としては、不織布の層を含むストレ ッチボンドの積層体のような弾性化した外カバーを備えるものがある。他の従来 の設計としては、弾性又は非弾性サイドパネル部材を、ポリマーフィルム材料か ら構成された外カバーの横側縁に取り付け、物品を着用者に対して固定するため に、サイドパネルにファスナー又はファスナータブを結合したものがある。ファ スナータブは、収納位置に折り畳まれるのが普通であり、折り畳みのために、ス コアラインのような比較的弱い線が採用されていた。 しかし、パネル部材にファスナーシステムを設けた物品を形成することは、高 速製造作業においては著しい欠点となることが判明した。例えば、ファスナータ ブを所望の折り畳み線に沿って一様に折り畳み、その折り畳み部分を所定の収納 位置に置くための信頼性ある技術を備えることは困難であった。また、ファスナ ータブが破損したり破られたりする結果となるような好ましくない応力集中や局 部的に弱い部分を生じることなく、ファスナータブを一様に折り畳むことは困難 であった。その結果、より強く、より信頼性のあるファスナーシステムを有する 物品を効率的に製造することができる改良された製造技術についての需要が継続 的に存在した。 発明の要約 本発明の装置としての態様は、ファスナーシステムを形成するための特徴ある 装置を提供するものである。一般的にいうと、この装置は、中間部を有する材料 の第１のウエブを機械方向に沿って供給するための供給手段を備える。第１の組 立手段が、該第１のウエブの中間部に機械方向に沿って材料の第２のウエブを取 り付けてウエブ積層体を形成し、第１の分離手段がウエブ積層体を少なくとも第 １積層体部と第２積層体部に分断する。各積層体部は、第１ウエブの一部と第２ ウエブの一部とからなり、各積層体部は縁領域を有する。誘導手段が第１及び第 ２積層体部を離れさせ、送り手段がファスナー材料の固定用ウエブを該第１及び 第２積層体部の間に位置させる。固定用ウエブは、第１サイド領域と第２サイド 領域とを有する。第２の組立手段が、第１積層体部を固定用ウエブの第１サイド 領域に取り付け、第２積層体部の縁領域を固定用ウエブの第２サイド領域に取り 付けて、中間部を有する複合ベースウエブを形成する。第２の分離手段が、複合 ウエブをその中間部に沿って分離し、少なくとも第１の複合固定用ウエブと第２ の複合固定用ウエブを形成する。 本発明の方法の態様は又、ファスナーシステムを形成する方法を提供する。こ の方法は、中間部を有する材料の第１のウエブを機械方向に沿って与え、機械方 向に沿って材料の第２のウエブを該第１のウエブの中間部に取り付けてウエブ積 層体を形成する段階を含む。ウエブ積層体は、少なくとも第１の積層体部と第２ の積層体部に分離される。各積層体部は、第１のウエブの一部と第２のウエブの 一部を含み、各積層体部は縁部領域を有する。第１及び第２の積層体部は、互い に離されて固定用ウエブが第１及び第２の積層体部の間に配置される。固定鵜よ ウエブは、第１のサイド領域と第２のサイド領域を有する。第１の積層体部の縁 部領域が固定用ウエブの第１のサイド領域に固定され、第２の積層体部の縁部領 域が固定用ウエブの第２のサイド領域に固定されて、中間部を有する複合ベース ウエブを構成する。複合ウエブは、その中間部に沿って分離され、少なくとも第 １の複合固定用ウエブと第２の複合固定用ウエブを形成する。 本発明の物品の種々の特徴は、ファスナータブを所望の折り畳み線に沿って一 層一様な形で折り畳むことができ、折り畳み部分を所定の収納位置に効率よく位 置決めすることができるファスナーシステムを形成するための改良された技術を 提供することができる、という利点を有するものである。この技術によれば、フ ァスナータブは、局部的に弱くなって、ファスナータブの破損や破れにつながる 好ましくない領域を生じる恐れがある段階を採用することなく、ファスナータブ を有効にかつ効率よく折り畳むことができる。その結果、本発明は、種々の形態 で、より強く、より信頼性あるファスナーシステムを有する物品を形成するため の改良されたぎあゅつを提供することができる。結果として得られる物品及びフ ァスナーシステムは、より一様な品質を有することができ、より柔軟性のある性 能を備えることができる。 図面の簡単な説明 以下の詳細な説明と図面を参照することにより、本発明をさらに充分に理解す ることができ、その利点が一層明確になるであろう。 図１は、本発明の方法及び装置を表す概略斜視図である。 図２は、パネルウエブを形成し、該パネルウエブを補強ウエブに積層するため の機構を備えた本発明の一部の拡大図である。 図３は、ウエブ積層体を第１及び第２の積層体部に分離し、これら積層体部を 離れさせるための機構を備える本発明の位置部拡大図である。 図４は、固定用ウエブを送り、該固定用ウエブを互いに離れた積層体部に合わ せるための機構を備える本発明の一部の拡大図である。 図５は、本発明により形成されたウエブ積層体の拡大概略断面図である。 図６は、本発明により形成された複合ベースウエブの拡大概略断面図である。 図７は、部分的に折り畳まれたファスナータブの概略断面図である。 発明の詳細な説明 本発明の方法及び装置を、吸収性物品特に使い捨て吸収性物品のためのファス ナーシステムの製造に使用することとの関係で説明する。この物品は、着用者の 身体に当てて、或いは身体の近傍に置かれて、身体から排出された種々の排出物 を吸収し、保持することができるもので、限られた時間にわたる使用の後に廃棄 されるものである。この物品は、洗濯したり、再使用のために再生されるもので はない。説明はおしめ物品について行うが、本発明は又、キャップ、ガウン、ド レープ、カバー、成人用失禁衣類、衛生ようナプキン、幼児用トレーニングパン ツ等、他の物品にも適用できる。 特定の配置において、本発明は、前部ウエストバンド部分と、後部ウエストバ ンド部分と、該前部及び後部ウエストバンド部分を連結する中間部分とを有する 使い捨ておしめのような吸収性物品に使用するためのファスナーシステムを、よ り効率よく製造するために採用して効果がある。この物品は、バックシート層と 該バックシートに重ねられた液体透過性のトップシートとを備える。吸収体がバ ックシートとトップシートの間に配置され、前部及び後部ウエストバンド部分の 少なくとも１つの横方向両端部の各々にファスナーシステムが結合されている。 各ファスナーシステムは、サイドパネルを備えることができ、サイドパネルは、 任意であるが、少なくとも物品の横方向に弾性的に伸ばし得るように構成するこ とができる。弾性サイドパネルと選択的に形状が定められたファスナータブを有 する物品は、「ダイナミックに適合するおしめ」という名称で１９９３年１２月 １６日に出願されたＴ．レスラーらの米国特許出願番号第168,615 号（代理人整 理番号10,961）に説明されている。所望のファスナーシステムを形成するための 種々の技術が、１９９５年３月２１日にＴ．レスラーらに特許された「ダイナミ ックに適合するおしめのファスナーシステムを製造する方法」という名称の米国 特許第5,399,219 号（代理人整理番号11,186）と、「弾性化された耳部を組み立 てる方法」という名称で１９９４年８月３日に出願されたＤ．フリースによる米 国特許出願第286,986 号（代理人整理番号11,169）に説明されている。これら文 献の開示は、整合性がある（矛盾しない）形で参照としてここに組み入れる。 本発明の方法及び装置は、ファスナーシステムを形成するための特徴ある技術 を提供するものである。本発明は又、選択した物品、例えばファスナーシステム を含む弾性化された使い捨ておしめを形成するための特徴ある技術を提供するも のである。図１を参照すると、ファスナーシステムを形成するための、全体を２ ０で示す本発明の方法及び装置は、中間部２６を有するパネル材料のパネルウエ ブ２４を機械方向に沿って与える第１の供給ロール２２のような第１の供給手 段を備える。組立ロール３０のような第１の組立手段が、第１のウエブ２４の中 間部に、機械方向に沿って取り付けて、ウエブ積層体３６を形成する。カッター ３８のような第１の分離手段が、ウエブ積層体３６を、少なくとも、第１ウエブ 部分４０のような第１積層体部分と、第２のウエブ部分４２のような第２の積層 体部分とに分離する。積層体部分４０、４２の各々は、第１ウエブ２４の一部と 第２ウエブ３２の一部からなり、各積層体部分は、それぞれ内側縁部領域４４、 ４８のような縁部領域を備える。スプレッダーバー５２のシステムのような誘導 手段が、第１及び第２の積層体部分４０、４２を互いに離れさせる。ウエブ供給 ロール５４及び方向付けロール５５を備えるシステムのような送り手段が、固定 用ウエブ５６を第１及び第２積層体部分４０、４２の間に置く。固定用ウエブは 、第１のサイド領域５８と第２のサイド領域６０を有する。組立ロール６２のシ ステムのような第２の組立手段が、第１の積層体部分４０の縁部領域４４を固定 用ウエブ５６の第１サイド領域５８に固定し、第２の積層体部分４２の縁部領域 ４８を固定用ウエブの第２サイド領域６０に固定して、中間部６６を有する複合 ベースウエブ６４を形成する。第２の切断システム６８によって構成されるよう な第２の分離手段が、複合ウエブ６４をその中間部６６に沿って分離し、少なく とも第１の複合固定用ウエブ７０と第２の複合固定用ウエブ７２を形成する。 この例示的に示された方法と装置は、機械方向２８と横方向２９とを有する。 この方法における選定したどの位置でも、機械方向はほぼ長さ方向であり、工程 中にウエブ（又は複合ウエブ）がこの方向に沿って動かされる。横方向は、材料 のウエブの平面にほぼ沿って延び、選定した位置において方法及び装置により確 立される特定の機械方向に対して直角である。 図１及び図２を参照すると、供給ロール２２のような供給手段が、選定したパ ネル材料からなる第１のパネルウエブ２４を形成する。パネル材料は、実質的に エラストマー性でなくても、エラストマー性であってもよい。本発明の特定の形 状においては、サイドパネル材料は、パネルウエブ２４の少なくとも横方向２９ に沿って弾性的に伸ばすことができるエラストマー材料から構成する。例えば、 パネル材料は、ストレッチボンド積層材料(SBL)、ネックボンド積層材料(NBL)、 エラストマーフィルム、エラストマー性発泡材料等とすることができる。例えば 、 パネルウエブ２４を形成するのに適当なメルトブローエラストマー繊維ウエブが 、１９８７年５月５日にＴ．ウイスネスキーらに与えられた米国特許第4,663,22 0 号に貴札されており、その開示は、参照としてここに組み込まれる。少なくと も一層の不織布が繊維質の弾性層に固定された複合布の例が、Ｊ．テイラーらを 発明者として表示した１９８７年４月８日公開のヨーロッパ特許出願第0,110,01 0 号に記載されており、その開示は参照としてここに組み入れる。NBL 材料の例 は、1993年7 月13日にM.モーモンに与えられた米国特許第5,226,992 号に記載さ れており、これも参照としてここに組み入れる。特定のネックボンド積層体（NB L）は、エラストマー材料のフィルムが２層のスパンボンド材料の間に挟まれた 構造を有する。このフィルムは、シェルオイル社から入手できるKRATON（登録商 標）から構成でき、スパンボンド層は、スパンボンドのポリプロピレン繊維から 構成できる。 供給ロール３４のような第２の供給手段が、第２の補強用ウエブ３２を供給す るが、この補強用ウエブは、適当な補強材料であればどのような材料から形成し てもよい。例えば、補強用ウエブ３２についての図示した実施例は、剥離テープ のウエブから構成することができ、剥離テープは、ポリプロピレンフィルムのよ うなポリマーフィルムから形成した基体を備えることができる。このような剥離 テープは、オハイオ州のペインスビルに事業所があるアベレイコーポレーション から入手できる。 したがって、補強用ウエブ３２は、図５に例示的に示すように、剥離面９８と 、その反対側の取付け面１００とを有する剥離テープとすることができる。通常 の感圧接着剤に比べて限定された低いレベルの接着力を有する適当な剥離材料が 剥離面９８上に塗られており、構造用接着剤のような適当な取付け機構が取付け 面１００の全体にわたって塗られている。構造用接着剤は、補強用ウエブ３２を 最終製品の所定の位置に固定するために使用される。例示的に示したように、パ ネルウエブ２４は、第１の主面９４と第２の主面９６を有し、剥離てーふは、パ ネルウエブの第１の主面９４の中間部２６に接着され、積層されて、ウエブ積層 体３６を形成する。望ましくは、補強用ウエブ３２は、パネルウエブ２４に対し て横方向のほぼ中心に置かれる。結果として得られる組立品は複合ウエブ積層体 ３６を構成し、ここでは、剥離テープの剥離材塗布面がほぼ露出された位置にあ る。次に、ウエブ積層体３６は、その後の処理のために移送される。 図１及び図３を参照すると、スリッター又はその他の形式のカッター３８のよ うな適当な分離機構を使用して、ウエブ積層体３６を第１積層体部分４０と第２ 積層体部分４２に分割する。例えば、図示の構造では、スリッター８２が積層体 ウエブ３６をほぼ等しい横方向幅の第１及び第２積層体部分に分割する。任意の 方法として、望ましい場合には、分離した積層体部分４０、４２を等しくない幅 のものとすることができる。 第１及び第２の積層体部分４０、４２の相対的位置は、スプレッダー機構５２ により構成されるような方向付け手段によって工程の横方向２９に沿って所望の 間隔に調節することができる。例えば図示実施例では、スプレッダー機構は、サ イドパネル材料の第１及び第２ウエブを所望の間隔に再位置決め又は再配置する 旋回バーからなる通常のシステムを備える構成とすることができる。特に、スプ レッダー機構５２は、第１の対の旋回バーを備え、これらのバーを公知の方法で 傾けたり、傾斜させたりして、第１の積層体部分４０を所望の位置に再位置決め する。第１の積層体部分４０は、第１の上側旋回バーのまわりを通り、次いで第 ２の下側旋回バーの下側を通って戻るというＳ形経路を通り、第２の積層体部分 ４２からオフセットして所定の距離だけ離れるように移動する。 同様に、通常の第２の組の旋回バーが、業界で周知の方法により適当な角度に 傾斜させられて、第２の積層体部分４２を再位置決めする。特に、第２の積層体 部分は、第１の上側旋回バーのまわりを通り、第２の下側旋回バーの下側を通る という他のＳ形経路を経て移動し、この移動が、第２の積層体部分４２を第１の 積層体部分４０から所定距離だけ離れた位置に導く。スプレッダー機構が第１積 層体部分４０と第２積層体部分４２間に所望の横方向間隔を形成した後、２つの 積層体部分が、組立ロール６２のシステムにより形成されるような第２の組立手 段に向けられる。 図１及び図４を参照すると、供給ロール５４のような送り手段が、ファスナー 基体材料からなる固定用ウエブ５６を供給する。この固定用ウエブは、該固定用 ウエブの横方向両側に配置された第１及び第２の側縁領域５８、６０を有する。 固定用ウエブ５６は、組立ロール６２に向けて案内され、第１及び第２積層体部 分４０、４２の間に介在させられて、これら積層体部分間の連結を可能にする。 特に、第１積層体部分４０の側縁領域４４は、固定用ウエブ５６の第１側縁領域 ５８に重ねられ、固定される。同様に、第２積層体部分４２の側縁領域４８は、 固定用ウエブ５６の第２側縁領域６０に重ねられ、固定される。 固定用ウエブは、種々の基体材料から形成できる。例えば、固定ウエブの図示 実施例は、ポリプロピレンフィルムのようなポリマーフィルムから形成できる。 適当なフィルム材料は、オハイオ州のペインスビルに事業所があるアベリーコー ポレーションから入手できる。また、固定用ウエブは、織布又はスパンボンド布 のような不織布により形成することもできる。 図６を参照すると、固定用ウエブ５６の図示実施例は、固定用面５７と、使用 面５９と、横方向両縁領域５８、６０を有する。固定用ウエブの固定用面５７上 に、適当な固定手段が配置される。図示の形態では、この固定手段は、固定用面 の全体に分布された一次接着剤の層により構成され、この固定用ウエブは、粘着 テープ材料のウエブを構成する。或いは、固定手段は、粘着性材料から形成する こともでき、任意であるが、この固定手段は、相互に係合する機械的ファスナー の対応する部品から構成することもできる。例えば、固定手段は、フック・ルー プ式ファスナーシステムのフック部品又はループ部品を備えてもよい。 固定用ウエブが粘着性テープウエブである場合には、一次粘着材の層を用いて 固定用ウエブの側縁領域５８、６０をウエブの積層体部分４０、４２の所定の縁 領域４４、４８にそれぞれ固定することができる。また、他の形式の結合手段、 例えば加熱接合、超音波接合、機械的縫合、ステープリング等、及びこれらの組 み合わせを用いて、固定用ウエブを積層体部分に永久的に取り付けることもでき る。例えば、図示の配置では、補助的な接着を与えるために、回転式超音波接合 機構６７が使用される。 図示した複合ベースウエブ６４においては、ウエブ５６の固定用面５７が、各 積層体部分４０、４２を形成するために採用されるパネルウエブ２４の一部の第 ２面９６に接合される。ウエブの第１の積層体部分４０は、内側縁領域４４を備 え、この縁領域は、端縁４６を有する。同様に、ウエブの第２の積層体部分４２ は、内側縁領域４８を備え、この縁領域は内側端縁５０を有する。各積層体部分 の端縁４６、５０において、補強用ウエブ材料３２がパネルウエブ材料２４とほ ぼ同じ位置に端部を有する。 複合ベースウエブ６４は、切断システム６８のような第２の分離手段に向けら れ、複合ウエブが一対の複合ファスナーウエブ７０、７２に分離される。このカ ッターは、複合ベースウエブ６４の中間部分６６に沿って波形の蛇行する分割線 を生成する。蛇行する線は、複合ベースウエブ６４のほぼ機械方向すなわち長さ 方向に延びており、交互に出入りするサイドセクションを含む。分割線の出入り する部分は、行き来する部分を含む形状として、明確に形成されたファスナータ ブ１１２を構成することができ、ファスナータブについて言えば、固定用ウエブ ５６の材料がファスナータブの基体を構成する。蛇行線の出入りする部分は又、 積層体部分４０、４２の各々上に配置された補強用ウエブ材料まで達するように することができ、これによって、任意にではあるが、各ファスナータブの末端の 自由端に指用タブ領域を形成することができる。適当なファスナータブ及びファ スナーシステムの構造についてのさらに別の詳細は、１９９３年１２月１６日に Ｔ．レセラーラッチにより出願された「ダイナミックに適合するおしめ」という 名称の前述した米国特許出願番号第168,615 号にみられる。 本発明の図示した形態においては、複合ファスナーウエブ７０、７２が通常の 折り畳み用ボード７６のシステムに送られ、個々のファスナータブ１１２を、所 望のように、対応するファスナーウエブ７０の所定の面に当たる収納位置に再配 置する。補強用ウエブ５６が、例えば一次粘着材の層を有する基体から構成され る場合には、収納のために、折り畳み作業がファスナータブ１１２の一次粘着材 を剥離テープの剥離面９８に接触させる。 したがって、固定用ウエブ５６が第１及び第２積層体部分４０、４２間に連結 されている場合には、ファスナータブ１１２が折り畳み用ボード７６により折り 畳まれたとき、各積層体４０、４２の端縁４６、５０が、該端縁４６、５０に沿 って固定用ウエブ内に応力集中を生じるという利点が得られる。図７に例示的に 示すように、端縁４６、５０に沿って生じる局部的な応力集中は、刻線のような 通常の弱める手法を採用することなく、信頼性ある形で所望の折り畳み線を形成 することを可能にする。その結果、本発明は、個々のファスナータブ１１２の強 度と信頼性を維持しながら、より信頼性ある折り畳み作業を可能にする。 整列用旋回バー１１６、１１８により構成されるような位相調節手段が、ファ スナーウエブ７０、７２を折り返させて、第２ファスナーウエブ７２上のファス ナータブに対する第１ファスナーウエブ７０上のファスナータブの長さ方向、す なわち機械方向の位相を再位置決めする。この折り返し作用において、ファスナ ーウエブ７０、７２は横方向に捲られて反転され、ファスナータブ１１２は、フ ァスナーウエブの内側縁領域に位置する状態から移動させられ、ファスナーウエ ブの外側縁領域に沿って位置する状態となる。さらに別の再位置決め位相決め作 用が、所定の、ファスナータブ１１２の対応する対を工程及び装置の横方向に沿 ってほぼ横方向整列状態とするように設定される。したがって、この方法と装置 は、第１複合ファスナーウエブ７０からの第１ファスナータブと、第２複合ファ スナーウエブ７２からの第２ファスナータブとからなる、少なくとも一対の、対 応する横方向に対向したファスナーを与えるものである。図示実施例では、本発 明の方法は、第１及び第２ファスナーの横方向に対向する対が多数連続して配置 された構成とすることが好ましい。 ほぼ整列した第１及び第２ファスナーウエブ７０、７２は、所望の物品のため の他の部品に取り付けることができる。例えば図示の形態では、複合ファスナー ウエブ７０、７２は、塗布器１２０に送られ、この塗布器が適当な接着剤を、フ ァスナーウエブの所望の取付け部に塗布する。加熱接合や超音波接合等の他の取 付け機構を用いて前述の取付けを補足とするか、この取付けの代わりとしてもよ い。 本発明の方法と装置の他の態様においては、第１及び第２のファスナーウエブ ７０、７２が回転式カッター７４のような適当な第３の分離手段に送られ、ウエ ブの横方向に沿って切断を行い、複数の個々のファスナーシステムを形成する。 個々のファスナーシステムは、組立ロール１１０を含む機構のような適当な構造 組立機構に送られるが、この機構は、個々のファスナーシステムを、所望のよう に、物品ウエブ８２の身体側又は外側上に取り付けるように構成できる。 特に、組立機構は、個々のファスナーシステム１０８を物品ウエブ８２の両側 部８４、８６に固定し、対向する対の個々のファスナーシステム１０８は、物品 ウエブ８２の横方向にほぼ整列した状態となる。次いで、通常の分離手段によっ て、物品ウエブを複数の物品に分離する。 例えば、通常の真空スリップロール１１０及び回転式ナイフとアンビルからな るシステム７４のような、位相調整された、切断位置決め方式の間欠作動組立手 段を使用して、対向する横方向に整列した対のファスナーシステム１０８を、物 品ウエブ８２の横方向両側部領域８４に結合することができる。例えば図示実施 例においては、切断・位置決め組立機構は、連続する複数対のファスナーシステ ム１０８を、物品ウエブ８２の機械方向に沿った複数の所定の間隔をもった位置 において物品ウエブに結合するように構成され、配置される。回転式カッター及 び真空スリップロールの適当な例は、１９８９年１月３日にＭ．ウイットロック に付与された「おしめカバー材料に補強材料を付与する方法」という名称の米国 特許第4,795,510 号（代理人整理番号８３６６）に説明されており、その開示は 一貫性がある態様で参照としてここに組み入れる。 結果として得られる物品ウエブ８２は、連結された複数の物品セグメント８０ から構成されるようにこることができ、通常の切断機構（図示せず）が所定の分 離線１２０に沿って物品ウエブ８２を分離し、選定した個々の物品を生成する。 この分離段階を遂行するには、回転式カッター等の通常の切断機構のいずれを使 用してもよい。 さらに、本発明は、バックシート材料のウエブを供給し、該バックシートウエ ブの機械方向に沿った選定位置に少なくとも１個の吸収体を配置するための機構 を備えることができる。例えば、複数の吸収体を、バックシートウエブの長さ方 向に沿って所定の規則的に間隔をもった位置に配置することができる。次いで、 他の機構が、トップシート材料を供給して、吸収体をバックシート材料のウエブ とトップシート材料のウエブとの間に挟むようにすることができる。 本発明の他の態様においては、トップシートウエブの身体側表面に、少なくと も一対の長さ方向に延びる弾性収納フラップを取り付ける機構を備えることがで きる。適当な収納フラップの形状は、１９８７年１１月１１日にＫ．エンローに 付与された「弾性化されたサイドポケットを有するおしめ」という名称の米国特 許第4,704,116 号に詳細に記載があり、その開示は、一貫性がある形でここに組 み入れる。他の収納フラップの形状が、１９９４年３月４日にＲ．エバートらに よって出願された「改良されたサージ処理特性を備えた吸収性物品」という名称 の米国特許出願番号208,816 号（代理人整理番号11,375）に記載があり、その開 示は、一貫性のある形でここに組み入れる。 本発明を詳細に説明してきたが、本発明の精神から外れることなく、種々の変 更や修正がかのうであることは明らかである。そのような変更や修正のすべては 請求の範囲に記載した本発明の範囲内のものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 サーリー ローリー フランシス アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54965 パイン リヴァー ルート １ ボックス 93

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（a）機械方向に沿って中間部を有する材料の第１のウエブを供給し、 （b）前記機械方向に沿って前記第１のウエブの前記中間部に材料の第２の ウエブを取り付けてウエブ積層体を形成し、 （c）前記ウエブ積層体を、それぞれが前記第１のウエブの一部と前記第２ のウエブの一部から構成され、かつ、それぞれが縁領域を有する、少なくとも第 １積層体部分と第２積層体部分に分割し、 （d）前記第及び第２積層体部分を離れさせ、 （e）前記第１積層体部分と前記第２積層体部分の間に、第１サイド領域と 第２サイド領域を有する固定用ウエブを配置し、 （f）前記第１積層体部分の縁領域を前記固定用ウエブの前記第１サイド領 域に固定し、前記第２積層体部分の縁領域を前記固定用ウエブの前記第２サイド 領域に固定して、中間部を有する複合ベースウエブを形成し、 （g）前記複合ベースウエブをその中間部に沿って分割して、少なくとも第 １の複合固定用ウエブと第２複合固定用ウエブを形成する、 段階からなることを特徴とするファスナーシステムを形成する方法。 ２．請求の範囲第１項に記載した方法であって、 （h）前記第１及び第２複合固定用ウエブを区分けして複数の個々のファス ナーシステムを形成する、 段階をさらに含むことを特徴とする方法。 ３．請求の範囲第１項に記載した方法であって、前記供給段階(a)は、前記第１ ウエブを弾性的に伸長させ得る形態で供給する段階を含むことを特徴とする方法 。 ４．請求の範囲第１項に記載した方法であって、前記分割段階(g)は、前記第１ 及び第２積層体部分に入り込む蛇行線に沿って前記複合ウエブを分割する段階を 含むことを特徴とする方法。 ５．請求の範囲第１項に記載した方法であって、前記取付け段階(b)は、前記第 １ウエブの主面上に剥離剤を含む形で該第ウエブを供給する段階を含むことを 特徴とする方法。 ６．請求の範囲第１項に記載した方法であって、 前記配置段階(e)は、前記固定用ウエブの主面上に粘着性固定用材料を含む 状態で該固定用ウエブを供給する段階を含み、 前記取付け段階(b)は、前記粘着性固定用材料から取り外すように作用する 剥離材料を備える前記第２ウエブを供給する段階を含む、 ことを特徴とする方法。 ７．請求の範囲第１項に記載した方法であって、前記配置段階(e)は、主面にフ ック・ループ式のファスナーシステムの部品をもった前記固定用ウエブを供給す る段階を含むことを特徴とする方法。 ８．請求の範囲第１項に記載した方法であって、前記配置段階(e)は、主面にフ ック・ループ式のファスナーシステムのフック部品をもった形態の前記固定用ウ エブを供給する段階を含むことを特徴とする方法。 ９．請求の範囲第１項に記載した方法であって、前記配置段階(e)は、主面にフ ック・ループ式のファスナーシステムのループ部品をもった形態の前記固定用ウ エブを供給する段階を含むことを特徴とする方法。 10．請求の範囲第２項に記載した方法であって、（i）前記第１及び第２複合固 定用ウエブを折り畳んで折り畳まれた第１及び第２複合ウエブを形成する段階を さらに含むことを特徴とする方法。 11．請求の範囲第２項に記載した方法であって、 （j）前記個々のファスナーを物品ウエブの両側に固定し、 （k）前記個々のファスナーの対向する対を前記物品ウエブの横方向に沿っ てほぼ整列させ、 （l）前記物品ウエブを複数の個々の物品に分離する、 段階をさらに含むことを特徴とする方法。 12．機械方向に沿って中間部を有する材料の第１のウエブを供給する供給手段、 前記機械方向に沿って前記第１のウエブの前記中間部に材料の第２のウエブ を取り付けてウエブ積層体を形成する第１組立手段、 前記ウエブ積層体を、それぞれが前記第１のウエブの一部と前記第２のウエ ブの一部から構成され、かつ、それぞれが縁領域を有する、少なくとも第１積層 体部分と第２積層体部分に分割する分割手段、 前記第及び第２積層体部分を離れさせる方向付け手段、 前記第１積層体部分と前記第２積層体部分の間に、第１サイド領域と第２サ イド領域を有する固定用ウエブを配置する送り手段、 前記第１積層体部分の縁領域を前記固定用ウエブの前記第１サイド領域に固 定し、前記第２積層体部分の縁領域を前記固定用ウエブの前記第２サイド領域に 固定して、中間部を有する複合ベースウエブを形成する第２組立手段、 前記複合ベースウエブをその中間部に沿って分割して、少なくとも第１の複 合固定用ウエブと第２複合固定用ウエブを形成する第２分割手段、 からなることを特徴とするファスナーシステムを形成する装置。 13．請求の範囲第１２項に記載した装置であって、(h)前記第１及び第２複合固 定用ウエブを区分けして複数の個々のファスナーシステムを形成する手段をさら に含むことを特徴とする装置。 14．請求の範囲第１２項に記載した装置であって、前記供給手段は、前記第１ウ エブを前記第１ウエブの横方向に弾性的に伸長させ得る形態で供給することを特 徴とする装置。 15．請求の範囲第１２項に記載した装置であって、 前記送り手段は、前記固定用ウエブの主面上に粘着性固定用材料を含む状態 で該固定用ウエブを供給し、 前記第１組立手段は、前記粘着性固定用材料から取り外すように作用する剥 離材料を備える形態で前記第２ウエブを供給するものである、 ことを特徴とする装置。 16．請求の範囲第１２項に記載した装置であって、前記送り手段は、主面にフッ ク・ループ式のファスナーシステムのフック部品をもった形態で前記固定用ウエ ブを供給するものであることを特徴とする装置。 17．請求の範囲第１２項に記載した装置であって、前記送り手段は、主面にフッ ク・ループ式のファスナーシステムのループ部品をもった形態で前記固定用ウエ ブを供給するものであることを特徴とする装置。 18．請求の範囲第１３項に記載した装置であって、前記第１及び第２複合固定用 ウエブを折り畳んで折り畳まれた第１及び第２複合ウエブを形成する手段をさら に含むことを特徴とする装置。 19．請求の範囲第１３項に記載した装置であって、 前記個々のファスナーを物品ウエブの両側に固定する手段、 前記個々のファスナーの対向する対を前記物品ウエブの横方向に沿ってほぼ 整列させる手段、及び 前記物品ウエブを複数の個々の物品に分離する手段、 をさらに含むことを特徴とする装置。 20．請求の範囲第１２項に記載した装置であって、前記第２分離手段は、前記複 合ウエブを、前記第１及び第２積層体部分内に入り込む蛇行線に沿って分割する ように配置されたことを特徴とする装置。