JPH11502762A - 空気回路の自己清掃フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の空気回路の自己清掃フィルタは、確実に回転駆動されるドラム（２）上に装架されるろ過バッフル（１）を備える。ろ過される空気の流れ（Ａ）はそのバッフル（１）の外側から内側へ流れる。自己清掃フィルタはまた、バッフル（１）の垂直中心平面内でそのバッフルの最下地点の外側に隣接して長手方向に設置される吸引口（５）と、この吸引口（５）に正確に対向する位置でバッフル（１）の内側に隣接する吹付けノズル（６）を備える。吸引口（５）と吹付けノズル（６）は両方共にろ過バッフル（１）の全長に沿って延在する。ノズル（６）は、入射が調節可能であり、逆向流の空気の細いジェットを射出するに適した複数個の整列した孔を有し、そして吸引口（５）は、一方の端に小さな調節可能の吹付けノズル（Ｃ）をもった台形のホッパの形状にされる。

Description

【発明の詳細な説明】 空気回路の自己清掃フィルタ 本発明は空気回路で使用するフィルタに関し、特に、制約的ではないが主とし て空気をろ過するための自己清掃（self-cleaning ）フィルタに関する。 周知のように様々な産業プラントにおいて産業工程で出てくるごみの排出やい ろいろな種類の処理を行うのに空気を使用し、そしてそれらプラントは、様々な 発生源の粒子や物質で汚染された空気をろ過する装置を備えている。以下の記述 は特に織物産業プラントで使用されるフィルタに関して行うが、いうまでもなく それは他の用途にも同様に適応できるものである。 周知のように、従来の自己清掃フィルタは本質的に、連続的なろ過バッフル（ filtering baffle）を被せたドラムをケース内に収納して構成される。ドラムは 、空気送入側（air inlet side）に設置される吸引口（suction mouth ）および （または）反対側に設置される吹付けノズル（blowing nozzle）に対して相対的 に動く。この相対運動は普通、固定されているかまたは長手方向の変位（shifti ng）だけをするようにされている吸引口に対するドラムの回転という形で行われ る。勿論ドラムを固定にし、吸引口を回転／変位させるようにすることも可能で ある。 ろ過バッフルの空気送入側に設置された吸引口の機能は、その送入側に溜まる ごみや塵埃等を吸出すことである。しかし吸引口の吸引効果は、ろ過バッフルが 平らであって、吸引口をそのバッフルに対し近接して設置することができる場合 にだけ良好である。これに対し、多くの普通のひだ付きの（pleated ）バッフル （同じ体積でろ過表面が大きくなる）の場合、それらひだの底部区域が適正に清 掃されず、従ってひだ付けの利点は減殺される。 この場合バッフルの清掃を良好にするため、吹付けノズル（回転するものもあ る）が備えられ、これは普通ドラムの内側に設置される。そのノズルは強力な圧 縮空気のジェットを間欠的に発射し、その逆風圧（counter-pressure）によって 塵埃をフィルタケースの底へ落す。この清掃方式は、バッフルを通過する空気流 の方向を一時的に逆転させて瞬間的な振動を起させるというものであるが、しか し矢張りその清掃効果は限定されたものになる。 第１に、その方式では、送入されてくる空気流が一時的に遮断されるので、清 掃を連続的に行うことができない。さらに、その清作用は局所的でなく全般的に 働くので、吸引口から離れているバッフルひだの底部に特に清掃効果を及ぼすこ とができない。 本発明の目的は、上述のような従来技術のフィルタの短所を克服するに適した 自己清掃フィルタを提供することである。 この目的は、請求の範囲第１項に記述の特徴を備えるフィルタによって達せら れる。 本発明のフィルタの主要な長所は、ろ過バッフルひだの底部の最も遠隔した区 域においてでも完全な自己再生（self-regeneration ）ができることである。 本発明の自己清掃フィルタのそれらの、およびその他の長所と特徴が、以下に 添付図面を参照にして行う本発明の実施形態の詳細な説明から、当該技術者に明 らかになろう。 第１図は本発明のフィルタの概略前面図、 第２図は第１図のフィルタの概略部分断面側面図、そして、 第３図は第２図のＲ部分の拡大図である。 第１図と第２図に示されるように、本発明の自己清掃フィルタは、ドラム２上 に取付けられるろ過バッフル１を備える。ドラム２は、モータ減速機３によって 、ドラムの内面に作用する摩擦プーリを介して回転駆動される。またドラム２の 外面に、案内ローラ４と係合するリブが備えられている。 ろ過バッフル１の垂直中心平面内でそのバッフルの最下地点の外側に隣接して 吸引口５が長手方向に設置される。またろ過バッフル１の内側の、吸引口５に対 し正確に対向する位置に吹付けノズル６が設置される。拡大図の第３図でよく分 かるように、吸引口５と吹付けノズル６とは両方ともろ過バッフル１の全長に沿 って延在する。特にノズル６は「フルート」の構造を有する。即ち、バッフル１ の全長に沿って整列した複数個の孔を備え、これら孔から空気の細いジェットを 放出する。また吸引口５は台形のホッパの形状にされ、これの最下端に吸引ダク トを備える。この吸引ダクトの反対側の吸引口５の端に小さな調節可能の吹付け ノズルＣが設置される。 ろ過される空気流は、第２図の矢印Ａで示されるように、ろ過バッフル１の外 側から内側へとバッフルを通過する。吸引口５はそのバッフル１の小さな部分を 隔離し、この隔離部分からバッフル外面に溜った物質を吸上げる。この物質はホ ッパ内に集められ、吸引流Ｂによって除去される。特に塵埃が湿っていたり粘着 性のものである場合の清掃効果を良好にするために、小型ノズルＣが間欠的に方 向をもったジェットを射出して物質の除去を助ける。 内側吹付けノズル６の調時された作動（timed action）により圧縮空気の逆向 流Ｄを放出することによって、ろ過バッフル１の完全な再生が行われる。ノズル ６から射出される空気のブレードはバッフルのひだの底部から塵埃を除去し、吸 引口５へ送る。さらにノズル６は好適には、バッフル１に塵埃除去を容易にする 振動を起させるため、調節可能な入射（incidence ）を行うようにされる。 ジェットの局所的に作用する性質により、またノズル６がろ過バッフル１と吸 引口５に隣接して設置されることによって、前記逆向流ジェットが通常の流入し てくる空気流Ａに干渉することはない。従って、ろ過バッフル１がひだ付きの場 合であっても、フィルタの正常の操作を乱すことなく、バッフルを完全に再生す ることができる。 いうまでもなく、ここに記述し図示してきた本発明の自己清掃フィルタの実施 形態は様々な変化形が可能な１つの実例に過ぎない。特に、吸引口５とノズル６ の形状は、それらの相互の位置およびろ過バッフル１に対する位置が保持され、 またそれらの長さがバッフルの長さに等しくされる限りにおいて、特別の必要に 応じて自由に変更できるものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年２月２７日 【補正内容】 の方向を一時的に逆転させて瞬間的な振動を起させるというものであるが、しか し矢張りその清掃効果は限定されたものになる。 第１に、その方式では、送入されてくる空気流が一時的に遮断されるので、清 掃を連続的に行うことができない。さらに、その清作用は局所的でなく全般的に 働くので、吸引口から離れているバッフルひだの底部に特に清掃効果を及ぼすこ とができない。 より効果的な型式のフィルタが米国出願第4，２５３，８５５号に開示され、 このフィルタは、相互に対向する位置でバッフルに隣接して設置され、そのバッ フルの全長に沿って延在する吸引口と吹付けノズルを備える。この構成によれば バッフルのより良好な清掃を行うことができるが、しかしなお、ひだ付きバッフ ルによる特に困難な種類のろ過、例えば木綿繊維のろ過では完全に満足な清掃を 行うことはできない。 本発明の目的は、上述のような従来技術のフィルタの短所を克服するに適した 自己清掃フィルタを提供することである。 この目的は、請求の範囲第１項に記述の特徴を備えるフィルタによって達せら れる。 本発明のフィルタの主要な長所は、ろ過バッフルひだの底部の最も遠隔した区 域においてでも完全な自己再生（self-regeneration）ができることである。 本発明の自己清掃フィルタのそれらの、およびその他の長所と特徴が、以下に 添付図面を参照にして行う本発明の実施形態の詳細な説明から、当該技術者に明 らかになろう。 第１図は本発明のフィルタの概略前面図、 第２図は第１図のフィルタの概略部分断面側面図、そして、 第３図は第２図のＲ部分の拡大図である。 第１図と第２図に示されるように、本発明の自己清掃フィルタは、ドラム２上 に取付けられるろ過バッフル１を備える。ドラム２は、モータ減速機３によって 、ドラムの内面に作用する摩擦プーリを介して回転駆動される。またドラム２の 外面に、案内ローラ４と係合するリブが備えられている。 ろ過バッフル１の垂直中心平面内でそのバッフルの最下地点の外側に隣接して 吸引口５が長手方向に設置される。またろ過バッフル１の内側の、吸引口５に対 し正確に対向する位置に吹付けノズル６が設置される。拡大図の第３図でよく分 かるように、吸引口５と吹付けノズル６とは両方ともろ過バッフル１の全長に沿 って延在する。特にノズル６は「フルート」の構造を有する。即ち、バッフル１ の全長に沿って整列した複数個の孔を備え、これら孔から空気の細いジェットを 放出する。また吸引口５は台形のホッパの形状にされ、これの最下端に吸引ダク トを備える。この吸引ダクトの反対側の吸引口５の端に小さな調節可能の吹付け ノズルＣが設置される。 ろ過される空気流は、第２図の矢印Ａで示されるように、ろ過バッフル１の外 側から内側へとバッフルを通過する。吸引口５はそのバッフル１の小さな部分を 隔離し、この隔離部分からバッフル外面に溜った物質を吸上げる。この物質はホ ッパ内に集められ、吸引流Ｂによって除去される。特に塵埃が湿っていたり粘着 性のものである場合の清掃効果を良好にするために、小型ノズルＣが間欠的に方 向をもったジェットを射出して物質の除去を助ける。 内側吹付けノズル６の調時された作動（timed action）により圧縮空気の逆向 流Ｄを放出することによって、ろ過バッフル１の完全な再生が行われる。ノズル ６から射出される空気のブレードはバッフルのひだの底部から塵埃を除去し、吸 引口５へ送る。塵埃除去を容易にするバッフル１の振動を起こさせるために、ノ ズル６は調節可能な入射（incidence ）を行うようにされる。即ち、空気ジェッ トをバッフル面に対し様々な角度で射出できるようにされる。 ジェットの局所的に作用する性質により、またノズル６がろ過バッフル１と吸 引口５に隣接して設置されることによって、前記逆向流ジェットが通常の流入し てくる空気流Ａに干渉することはない。従って、ろ過バッフル１がひだ付きの場 合であっても、フィルタの正常の操作を乱すことなく、バッフルを完全に再生す ることができる。 いうまでもなく、ここに記述し図示してきた本発明の自己清掃フィルタの実施 形態は様々な変化形が可能な１つの実例に過ぎない。特に、吸引口５とノズル６ の形状は、それらの相互の位置およびろ過バッフル１に対する位置が保持され、 またそれらの長さがバッフルの長さに等しくされる限りにおいて、特別の必要に 応じて自由に変更できるものである。 請求の範囲 １．確実に回転駆動されるドラム（２）上に装架されるろ過バッフル（１）を 備え、ろ過される空気の流れ（Ａ）がそのバッフル（１）の外側から内側へ流れ 、また、相互に対向する位置で該バッフル（１）の外側と内側にそれぞれに隣接 して設置され、そしてそのバッフル（１）の全長に沿って延在する吸引口（５） と吹付けノズル（６）を備える空気回路の自己清掃フィルタにおいて、前記ノズ ル（６）が、前記バッフル（１）の面に対する入射角が調節可能である空気ジェ ットを射出することを特徴とする自己清掃フィルタ。 ２．前記吸引口（５）が、ホッパの最下端に設けられる吸引ダクトと反対側の 端に設けられる小さな調節可能の吹付けノズル（Ｃ）をもった台形のホッパの形 状にされることを特徴とする請求の範囲第１項の自己清掃フィルタ。 ３．前記吹付けノズル（６）が複数個の整列した孔を有することを特徴とする 請求の範囲第１項または第２項の自己清掃フィルタ。 ４．前記ろ過バッフル（１）がひだ付きの面を有することを特徴とする請求の 範囲第１項から第３項までのいずれか１項の自己清掃フィルタ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．確実に回転駆動されるドラム（２）上に装架されるろ過バッフル（１）お よびこのバッフル（１）の外側に設置される吸引口（５）と内側に設置される吹 付けノズル（６）を備え、ろ過される空気の流れ（Ａ）が該バッフル（１）の外 側から内側へ流れる如き、空気回路の自己清掃フィルタにおいて、前記吸引口（ ５）が、前記バッフル（１）の垂直中心平面内でそのバッフルの最下地点に隣接 して長手方向に設置され、また前記吹付けノズル（６）が、前記吸引口（５）に 正確に対向する位置で前記バッフル（１）に隣接し、そして前記吸引口（５）と ノズル（６）とが両方共に前記ろ過バッフル（１）の全長に沿って延在すること を特徴とする自己清掃フィルタ。 ２．前記ノズル（６）が、前記バッフル（１）の全長に沿って整列する複数個 の孔を有し、前記ノズル（６）入射が調節可能であることを特徴とする請求の範 囲第１項の自己清掃フィルタ。 ３．前記吸引口（５）が、ホッパの最下端に設けられる吸引ダクトと反対側の 端に設けられる小さな調節可能の吹付けノズル（Ｃ）をもった台形のホッパの形 状にされることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項の自己清掃フィルタ 。