JPH1144432A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JPH1144432A JPH1144432A JP9198040A JP19804097A JPH1144432A JP H1144432 A JPH1144432 A JP H1144432A JP 9198040 A JP9198040 A JP 9198040A JP 19804097 A JP19804097 A JP 19804097A JP H1144432 A JPH1144432 A JP H1144432A
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- surface side
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/26—Rotors specially for elastic fluids
- F04D29/32—Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
- F04D29/38—Blades
- F04D29/384—Blades characterised by form
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2240/00—Components
- F05D2240/20—Rotors
- F05D2240/30—Characteristics of rotor blades, i.e. of any element transforming dynamic fluid energy to or from rotational energy and being attached to a rotor
- F05D2240/307—Characteristics of rotor blades, i.e. of any element transforming dynamic fluid energy to or from rotational energy and being attached to a rotor related to the tip of a rotor blade
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】風量の低下による騒音低減効果の減少、ファン
外周端の強度向上、ファン成形時の翼取り付け角のばら
つき等を解決して、大きな騒音低減効果を得て、省エネ
ルギーで静かな空気調和機を提供する。 【解決手段】冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器部の
送風機として、プロペラファンを備えた空気調和機にお
いて、プロペラファンの翼弦長の最大値を実質的にファ
ン外周部に、翼弦角の最大値をファン内周部に、翼断面
の曲率半径の最小値をファン内周部に位置させるととも
に、ファン外周近傍部分を圧力面側に突出し、外周端部
分で負圧面側に後退するように形成した。
外周端の強度向上、ファン成形時の翼取り付け角のばら
つき等を解決して、大きな騒音低減効果を得て、省エネ
ルギーで静かな空気調和機を提供する。 【解決手段】冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器部の
送風機として、プロペラファンを備えた空気調和機にお
いて、プロペラファンの翼弦長の最大値を実質的にファ
ン外周部に、翼弦角の最大値をファン内周部に、翼断面
の曲率半径の最小値をファン内周部に位置させるととも
に、ファン外周近傍部分を圧力面側に突出し、外周端部
分で負圧面側に後退するように形成した。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルームエアコンや
パッケージエアコンなどの空気調和機に係り、特に室外
ユニットに用いるプロペラファンを改良した空気調和機
に関するものである。
パッケージエアコンなどの空気調和機に係り、特に室外
ユニットに用いるプロペラファンを改良した空気調和機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ルームエアコン(空気調和機)の
省エネルギー化を図る機運が高まってきている。省エネ
ルギー化を図るためには、同じ電気入力に対する能力
(熱交換量)を増大させる必要があり、この能力増大の
一要素として、冷房運転では特に室外機の風量を増大す
ることが考えられる。すなわち、室外機における送風フ
ァンの風量の増大を図る必要がある。
省エネルギー化を図る機運が高まってきている。省エネ
ルギー化を図るためには、同じ電気入力に対する能力
(熱交換量)を増大させる必要があり、この能力増大の
一要素として、冷房運転では特に室外機の風量を増大す
ることが考えられる。すなわち、室外機における送風フ
ァンの風量の増大を図る必要がある。
【0003】一般に、風量を増大するためには、ファン
の回転数を高くしたり、ファン外径を大きくする手段が
ある。しかし、ファンの回転数を増加させると、回転数
の約6乗の対数に比例して騒音も高くなり、入力も回転
数の3乗に比例して高くなるという欠点がある。また、
ファン外径を大きくすることは、例えば、室外機等のユ
ニットの大きさを大きくしなければならないという問題
があった。このため、ファンの構造,形状について、同
一風量時に騒音が低いという特徴、効率が高いという特
徴があれば、騒音が低い分だけ回転数を増加させて風量
増加を図ることができ、空気調和機の省エネルギー化に
貢献できることになる。
の回転数を高くしたり、ファン外径を大きくする手段が
ある。しかし、ファンの回転数を増加させると、回転数
の約6乗の対数に比例して騒音も高くなり、入力も回転
数の3乗に比例して高くなるという欠点がある。また、
ファン外径を大きくすることは、例えば、室外機等のユ
ニットの大きさを大きくしなければならないという問題
があった。このため、ファンの構造,形状について、同
一風量時に騒音が低いという特徴、効率が高いという特
徴があれば、騒音が低い分だけ回転数を増加させて風量
増加を図ることができ、空気調和機の省エネルギー化に
貢献できることになる。
【0004】プロペラファンの騒音を低減する従来技術
として、特開昭56ー148699号公報(文献1)、
特開昭63ー32198号公報(文献2)、特開平4ー
203497号(文献3)、また特公平6ー46039
号公報(文献4)、さらに、特開平6―129397号
公報(文献5)、特開平6ー173895号公報(文献
6)、特開平7―119694号公報(文献7)等が知
られている。
として、特開昭56ー148699号公報(文献1)、
特開昭63ー32198号公報(文献2)、特開平4ー
203497号(文献3)、また特公平6ー46039
号公報(文献4)、さらに、特開平6―129397号
公報(文献5)、特開平6ー173895号公報(文献
6)、特開平7―119694号公報(文献7)等が知
られている。
【0005】文献1,2,3では、ファン先端で流れが
圧力面から負圧面側へ漏れ、剥離を起こして音が高くな
るのを防ぐために、ファン外周部分に、圧力面から負圧
面側に流体が漏れないように、圧力面側に突出する切り
羽状の小羽根またはカールを設けた技術が記載されてい
る。すなわち、文献1には、ファンのブレード外周部に
屈曲部(カール)を設けたファンが開示され、文献2に
は、ブレードの内側湾曲面の外周端縁部に小羽根を突出
したものが開示され、文献3には、羽根の吹出し側外周
端部に、外周に沿った凸状のリブを設けたものが開示さ
れている。
圧力面から負圧面側へ漏れ、剥離を起こして音が高くな
るのを防ぐために、ファン外周部分に、圧力面から負圧
面側に流体が漏れないように、圧力面側に突出する切り
羽状の小羽根またはカールを設けた技術が記載されてい
る。すなわち、文献1には、ファンのブレード外周部に
屈曲部(カール)を設けたファンが開示され、文献2に
は、ブレードの内側湾曲面の外周端縁部に小羽根を突出
したものが開示され、文献3には、羽根の吹出し側外周
端部に、外周に沿った凸状のリブを設けたものが開示さ
れている。
【0006】また、文献4には、騒音低減のために、上
記先端カール翼をもつファンにおいて、ファンの翼を構
成する翼の諸元、例えば、次式で表される無次元ピッチ
比、 無次元ピッチ比=2πr/R2tanθ ……(数1) さらにカール開始半径等の最適値を記載している。
記先端カール翼をもつファンにおいて、ファンの翼を構
成する翼の諸元、例えば、次式で表される無次元ピッチ
比、 無次元ピッチ比=2πr/R2tanθ ……(数1) さらにカール開始半径等の最適値を記載している。
【0007】さらに、文献5,6,7には、ファン先端
の圧力面側又は負圧面側に突出させる翼厚さの最適変
化、その最適形状を記載している。すなわち、文献5に
は、羽根の外周部の圧力面側肉厚と負圧面側肉厚を外周
に向かうほど厚くした送風機が開示され、文献6には、
羽根の外周縁部に設けた、流体主流方向に傾斜した小翼
の諸元が開示され、文献7には、羽根の外周端部の圧力
面側に略円弧状の面取りを施し、負圧面側に略円弧状の
リブを設け、これら面取りとリブとを滑らかにつないだ
送風機が開示されている。
の圧力面側又は負圧面側に突出させる翼厚さの最適変
化、その最適形状を記載している。すなわち、文献5に
は、羽根の外周部の圧力面側肉厚と負圧面側肉厚を外周
に向かうほど厚くした送風機が開示され、文献6には、
羽根の外周縁部に設けた、流体主流方向に傾斜した小翼
の諸元が開示され、文献7には、羽根の外周端部の圧力
面側に略円弧状の面取りを施し、負圧面側に略円弧状の
リブを設け、これら面取りとリブとを滑らかにつないだ
送風機が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】文献1,2,3記載の
騒音低減技術は、ファン外周端の圧力面から負圧面への
漏れ流れを少なくするために、外周端近傍で圧力面側に
突出する、切り羽状の小羽根、またはカール形状を採用
しているものであるが、圧力面側に突出する切り羽状の
小羽根、またはカール翼としても漏れ流れを防止する効
果は少なく、むしろ翼前縁から流入した流れをより翼に
沿って転向させることで圧力の増加が図られ、風量が増
加して、結果的にファン回転数を低減することによって
騒音低減を実現するもので、大きな騒音低減は期待でき
ない。さらに、ファンの任意の半径での翼諸元、例えば
翼の取り付け角、翼弦長等の記載がなく、流れをより転
向することで増加するファン入力の低減手段についても
記載されていなかった。
騒音低減技術は、ファン外周端の圧力面から負圧面への
漏れ流れを少なくするために、外周端近傍で圧力面側に
突出する、切り羽状の小羽根、またはカール形状を採用
しているものであるが、圧力面側に突出する切り羽状の
小羽根、またはカール翼としても漏れ流れを防止する効
果は少なく、むしろ翼前縁から流入した流れをより翼に
沿って転向させることで圧力の増加が図られ、風量が増
加して、結果的にファン回転数を低減することによって
騒音低減を実現するもので、大きな騒音低減は期待でき
ない。さらに、ファンの任意の半径での翼諸元、例えば
翼の取り付け角、翼弦長等の記載がなく、流れをより転
向することで増加するファン入力の低減手段についても
記載されていなかった。
【0009】文献4記載の騒音低減技術は、ファン外周
端において所定のファン半径以上で翼が圧力面側に一度
突出し、負圧面側に後退するカール翼とすることによっ
て、圧力面から負圧面への漏れ流れの局所的流速を小さ
くして騒音低減を図るものである。しかし、この先端カ
ール翼は漏れを積極的に発生させるため、騒音低減はで
きるが同一回転数での風量低下が著しく、結果的にファ
ン回転数を増加させなければならず、同一風量での騒音
低減効果は大きくはないことについて配慮されていなか
った。
端において所定のファン半径以上で翼が圧力面側に一度
突出し、負圧面側に後退するカール翼とすることによっ
て、圧力面から負圧面への漏れ流れの局所的流速を小さ
くして騒音低減を図るものである。しかし、この先端カ
ール翼は漏れを積極的に発生させるため、騒音低減はで
きるが同一回転数での風量低下が著しく、結果的にファ
ン回転数を増加させなければならず、同一風量での騒音
低減効果は大きくはないことについて配慮されていなか
った。
【0010】また、文献4記載の技術の最も大きな特徴
点は、先端カール翼でブレードのピッチ比をファン半径
に伴って連続的に増加させることである。しかし、ピッ
チ比が増加する因子は、ブレード形状半径(r)、ブレ
ード取り付け角(θ)であり、ピッチ比を大きくするた
めには、ブレード形状半径(r)を大きくするか、ブレ
ード取り付け角(θ)を小さくする必要がある。これは
ファン外径が大きくなるほど流入した空気の転向を少な
くし圧力上昇を期待しないことに他ならず、周速度が高
く、より圧力上昇が可能なファン外周部分を有効に使用
しているとは言えないという問題について配慮されてい
なかった。
点は、先端カール翼でブレードのピッチ比をファン半径
に伴って連続的に増加させることである。しかし、ピッ
チ比が増加する因子は、ブレード形状半径(r)、ブレ
ード取り付け角(θ)であり、ピッチ比を大きくするた
めには、ブレード形状半径(r)を大きくするか、ブレ
ード取り付け角(θ)を小さくする必要がある。これは
ファン外径が大きくなるほど流入した空気の転向を少な
くし圧力上昇を期待しないことに他ならず、周速度が高
く、より圧力上昇が可能なファン外周部分を有効に使用
しているとは言えないという問題について配慮されてい
なかった。
【0011】文献4に記載されている無次元ピッチ比、
無次元投影幅の径方向最適分布(ファン径が大きい部分
で無次元ピッチ比が大きく、無次元投影幅が急激に0と
なるのは翼が回転方向に捻じれていることを示す)をみ
ても、外周部分でほとんど圧力上昇を期待できないこと
がわかる(これはエンジンの上流近傍に取り付けて冷却
するため、ファン外周部で半径方向流れを期待せざるを
得ないという使用上の境界条件によるものと思われ
る)。
無次元投影幅の径方向最適分布(ファン径が大きい部分
で無次元ピッチ比が大きく、無次元投影幅が急激に0と
なるのは翼が回転方向に捻じれていることを示す)をみ
ても、外周部分でほとんど圧力上昇を期待できないこと
がわかる(これはエンジンの上流近傍に取り付けて冷却
するため、ファン外周部で半径方向流れを期待せざるを
得ないという使用上の境界条件によるものと思われ
る)。
【0012】文献5,6,7記載の騒音低減技術は、フ
ァン外周端の翼の厚み分布を、圧力面側に突出させた
り、負圧面側に突出させたりすることで、翼端から流出
する漏れ流れの局所的流速を低減して騒音低減を図るも
のである。しかし、いずれも騒音低減効果とファン風量
低減またはファン風量増加によるファン入力増加を補償
するための手段は記載されていない。また、翼先端厚み
分布を変化させることで発生する、成形時の翼先端のヒ
ケによる応力集中、翼取り付け角の変化による空力特性
のばらつきの問題を解決する手段については記載されて
いなかった。
ァン外周端の翼の厚み分布を、圧力面側に突出させた
り、負圧面側に突出させたりすることで、翼端から流出
する漏れ流れの局所的流速を低減して騒音低減を図るも
のである。しかし、いずれも騒音低減効果とファン風量
低減またはファン風量増加によるファン入力増加を補償
するための手段は記載されていない。また、翼先端厚み
分布を変化させることで発生する、成形時の翼先端のヒ
ケによる応力集中、翼取り付け角の変化による空力特性
のばらつきの問題を解決する手段については記載されて
いなかった。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、本発明の目的は、ファン外周
端の漏れ流れの局所的な流速の低減による大きな騒音低
減の手段を講じたプロペラファンにおいて問題となる、
風量の低下による騒音低減効果の減少、ファン外周端の
強度向上、ファン成形時の翼取り付け角のばらつき等を
解決し、大きな騒音低減効果を得て、高風量・省エネル
ギーで静かな空気調和機を提供することにある。
るためになされたもので、本発明の目的は、ファン外周
端の漏れ流れの局所的な流速の低減による大きな騒音低
減の手段を講じたプロペラファンにおいて問題となる、
風量の低下による騒音低減効果の減少、ファン外周端の
強度向上、ファン成形時の翼取り付け角のばらつき等を
解決し、大きな騒音低減効果を得て、高風量・省エネル
ギーで静かな空気調和機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明に係る空気調和機の構成は、冷媒と空気との
熱交換を行う熱交換器部の送風機として、プロペラファ
ンを備えた空気調和機において、前記プロペラファンの
翼弦長の最大値を実質的にファン外周部に、翼弦角の最
大値をファン内周部に、翼断面の曲率半径の最小値をフ
ァン内周部に位置させるとともに、ファン外周近傍部分
を圧力面側に突出し、外周端部分で負圧面側に後退する
ように形成したものである。この場合、圧力面で突出
し、負圧面で後退する突出部の翼の板厚は翼外周近傍
(突出以前の部分)の翼の板厚と実質的に同等にする
と、成形時のひけの問題を避けることができる。
に、本発明に係る空気調和機の構成は、冷媒と空気との
熱交換を行う熱交換器部の送風機として、プロペラファ
ンを備えた空気調和機において、前記プロペラファンの
翼弦長の最大値を実質的にファン外周部に、翼弦角の最
大値をファン内周部に、翼断面の曲率半径の最小値をフ
ァン内周部に位置させるとともに、ファン外周近傍部分
を圧力面側に突出し、外周端部分で負圧面側に後退する
ように形成したものである。この場合、圧力面で突出
し、負圧面で後退する突出部の翼の板厚は翼外周近傍
(突出以前の部分)の翼の板厚と実質的に同等にする
と、成形時のひけの問題を避けることができる。
【0015】また、上記目的は、前記プロペラファンに
おいて、ファン外周近傍部分を圧力面側に突出し、外周
端部分で負圧面側に後退した部分の、該負圧面側の翼前
縁、翼後縁、または翼前縁,後縁間のいずれか1個所以
上の部分を同一ファン材料にて補強する構成としたこと
により達成される。さらに、上記目的は、前記手段のプ
ロペラファンにおいて、ファン外周近傍部分の圧力面側
に突出する部分の曲率半径、圧力面側から突出し負圧面
側に後退する部分の曲率半径、さらに負圧面側に後退す
る部分の曲率半径が順に大きくなるように形成したこと
により達成される。
おいて、ファン外周近傍部分を圧力面側に突出し、外周
端部分で負圧面側に後退した部分の、該負圧面側の翼前
縁、翼後縁、または翼前縁,後縁間のいずれか1個所以
上の部分を同一ファン材料にて補強する構成としたこと
により達成される。さらに、上記目的は、前記手段のプ
ロペラファンにおいて、ファン外周近傍部分の圧力面側
に突出する部分の曲率半径、圧力面側から突出し負圧面
側に後退する部分の曲率半径、さらに負圧面側に後退す
る部分の曲率半径が順に大きくなるように形成したこと
により達成される。
【0016】さらに上記目的は、前記プロペラファンに
おいて、ファン外周端部分の負圧面側に後退する部分の
最終端での曲率半径の接線と、ファン外周端での法線と
なす角度が90度より小さくすることにより達成され
る。さらに上記目的は、前記プロペラファンにおいて、
ファン外周端の半径が、翼中央部近傍で、前縁、後縁よ
り大きい構造としたことで達成される。あるいは、ファ
ン外周端における前縁部が、最大半径位置となるように
形成したことで達成される。
おいて、ファン外周端部分の負圧面側に後退する部分の
最終端での曲率半径の接線と、ファン外周端での法線と
なす角度が90度より小さくすることにより達成され
る。さらに上記目的は、前記プロペラファンにおいて、
ファン外周端の半径が、翼中央部近傍で、前縁、後縁よ
り大きい構造としたことで達成される。あるいは、ファ
ン外周端における前縁部が、最大半径位置となるように
形成したことで達成される。
【0017】さらに上記目標は、前記プロペラファンに
おいて、ファン外周部分を圧力面側に突出する部分近傍
に翼弦方向にわたって、圧力面から負圧面側に貫通する
穴,スリット、または通気性構造を設けたことで達成さ
れる。
おいて、ファン外周部分を圧力面側に突出する部分近傍
に翼弦方向にわたって、圧力面から負圧面側に貫通する
穴,スリット、または通気性構造を設けたことで達成さ
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1ないし図12を参照して説明する。 〔実施の形態 1〕第一の実施形態を図1ないし図7を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す
プロペラファンの正面図、図2は、図1のプロペラファ
ンのa−a矢視側面図、図3は、図1のプロペラファン
のb,c,d,e矢視断面図、図4は、プロペラファン
の任意の半径における翼の諸元を説明する展開図(a
図)ならびに図1のプロペラファンのf−f,g−g,
h−h矢視展開図(b,c,d図)、図5は、図4の実
施の形態の翼の諸元の最適分布を示す線図、図6は、図
1のプロペラファンを用いたルームエアコンの室外機の
縦断面図、図7は、本実施形態と従来技術とを比較した
風量、騒音特性の線図である。
1ないし図12を参照して説明する。 〔実施の形態 1〕第一の実施形態を図1ないし図7を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す
プロペラファンの正面図、図2は、図1のプロペラファ
ンのa−a矢視側面図、図3は、図1のプロペラファン
のb,c,d,e矢視断面図、図4は、プロペラファン
の任意の半径における翼の諸元を説明する展開図(a
図)ならびに図1のプロペラファンのf−f,g−g,
h−h矢視展開図(b,c,d図)、図5は、図4の実
施の形態の翼の諸元の最適分布を示す線図、図6は、図
1のプロペラファンを用いたルームエアコンの室外機の
縦断面図、図7は、本実施形態と従来技術とを比較した
風量、騒音特性の線図である。
【0019】図1にルームエアコンの室外機に用いられ
るプロペラファンの正面図を示す。図1に示すプロペラ
ファンは、ボス1に複数枚(本実施形態では4枚)の羽
根2が配置されている。羽根2は、前縁3、後縁4を有
し、図1に矢印で示す右回転すると紙面の表側が圧力面
5、裏側が負圧面6となり、空気が紙面表側に吹き出す
構造を有している。このプロペラファンを採用する室外
機では、図6に後述するように、ファン外周部に吸い込
み管、上流には熱交換器、さらにファン用モータ、電気
品、圧縮機、サイクル部品等が収納されていることは周
知のことである。
るプロペラファンの正面図を示す。図1に示すプロペラ
ファンは、ボス1に複数枚(本実施形態では4枚)の羽
根2が配置されている。羽根2は、前縁3、後縁4を有
し、図1に矢印で示す右回転すると紙面の表側が圧力面
5、裏側が負圧面6となり、空気が紙面表側に吹き出す
構造を有している。このプロペラファンを採用する室外
機では、図6に後述するように、ファン外周部に吸い込
み管、上流には熱交換器、さらにファン用モータ、電気
品、圧縮機、サイクル部品等が収納されていることは周
知のことである。
【0020】羽根2の先端で圧力面5に突出する(紙面
表側)突出部7は、後述するように曲率をもっているた
め、図面上に現れないが、突出後負圧面側に後退し、羽
根翼厚部分が外周部分に点線で示される。図2に図1の
a−a矢視側面図を示す。図2に示すように、プロペラ
ファンは、軸心xに対して図面上部が紙面裏側、紙面下
部が表側へ飛び出す如く回転する。圧力面突出部は本図
でも曲率をもっているため明確には現れないが、負圧面
側に後退する部分の翼厚は上部で実線で見える。
表側)突出部7は、後述するように曲率をもっているた
め、図面上に現れないが、突出後負圧面側に後退し、羽
根翼厚部分が外周部分に点線で示される。図2に図1の
a−a矢視側面図を示す。図2に示すように、プロペラ
ファンは、軸心xに対して図面上部が紙面裏側、紙面下
部が表側へ飛び出す如く回転する。圧力面突出部は本図
でも曲率をもっているため明確には現れないが、負圧面
側に後退する部分の翼厚は上部で実線で見える。
【0021】また羽根2のファン外径の小さい部分の取
り付け角、翼曲率半径がファン外径の大きい部分に比較
して小さいこと、さらに翼弦長小さいことが特徴であ
る。図3のa,b,c,d図に、それぞれ図1のb,
c,d,e矢視断面図を示す。プロペラファンが、軸心
x(図2参照)に対して図面上部で紙面裏側方向に回転
すると、圧力面5、負圧面6を有する羽根2が空気を紙
面左から右へ流す。羽根2には、その外周近傍部分が圧
力面側に突出し、外周端で負圧面側へ後退する突出部7
を設けてあるのが本実施の形態の第一の必須の事項であ
る。
り付け角、翼曲率半径がファン外径の大きい部分に比較
して小さいこと、さらに翼弦長小さいことが特徴であ
る。図3のa,b,c,d図に、それぞれ図1のb,
c,d,e矢視断面図を示す。プロペラファンが、軸心
x(図2参照)に対して図面上部で紙面裏側方向に回転
すると、圧力面5、負圧面6を有する羽根2が空気を紙
面左から右へ流す。羽根2には、その外周近傍部分が圧
力面側に突出し、外周端で負圧面側へ後退する突出部7
を設けてあるのが本実施の形態の第一の必須の事項であ
る。
【0022】圧力面で羽根2を突出させ、負圧面側へ後
退させるのは、圧力面から負圧面への漏れ流れをまず突
出開始部で増速し、軸心側から羽根外周へ羽根の圧力面
に沿って流れる主流に含まれる変動流成分を減少させる
ことによって、騒音発生要因を低減させるためである。
すなわち、圧力面から負圧面へ漏れ流れを作ることで外
周端での圧力変動(圧力面,負圧面の圧力差)を低減し
騒音増加を抑えるものである。
退させるのは、圧力面から負圧面への漏れ流れをまず突
出開始部で増速し、軸心側から羽根外周へ羽根の圧力面
に沿って流れる主流に含まれる変動流成分を減少させる
ことによって、騒音発生要因を低減させるためである。
すなわち、圧力面から負圧面へ漏れ流れを作ることで外
周端での圧力変動(圧力面,負圧面の圧力差)を低減し
騒音増加を抑えるものである。
【0023】図4のa図は、ファンの任意の半径におけ
る羽根2の展開図でファン性能を決定する形状諸元を示
す。翼弦長(c)が長くなると同一圧力を達成するの
に、前縁3から後縁4までの翼面上での圧力変動が小さ
くなり(流速の変化が小さくなり必然的に圧力変化、変
動も小さくなる)音が低くなる。翼の取り付け角である
翼弦角(θ)を大きくすると同一風量では圧力が高くと
れる。同様に羽根の曲率半径(r′)を小さくすると羽
根入口から出口での空気の転向角(図4a図の実線矢印
参照)が大きくとれ圧力が増加する重要な諸元である。
る羽根2の展開図でファン性能を決定する形状諸元を示
す。翼弦長(c)が長くなると同一圧力を達成するの
に、前縁3から後縁4までの翼面上での圧力変動が小さ
くなり(流速の変化が小さくなり必然的に圧力変化、変
動も小さくなる)音が低くなる。翼の取り付け角である
翼弦角(θ)を大きくすると同一風量では圧力が高くと
れる。同様に羽根の曲率半径(r′)を小さくすると羽
根入口から出口での空気の転向角(図4a図の実線矢印
参照)が大きくとれ圧力が増加する重要な諸元である。
【0024】本実施の形態の第2の必須の事項は、第一
の必須の事項でファン外周端の突出部分によって漏れ流
れを積極的に利用して騒音低減を図ることで、ファン圧
力上昇が低下するのを抑制し、結果的に高風量・低騒音
を実現するために、上記翼弦長、翼弦角、翼(羽根とも
言う)曲率半径のファン半径方向の分布を変えることに
ある。
の必須の事項でファン外周端の突出部分によって漏れ流
れを積極的に利用して騒音低減を図ることで、ファン圧
力上昇が低下するのを抑制し、結果的に高風量・低騒音
を実現するために、上記翼弦長、翼弦角、翼(羽根とも
言う)曲率半径のファン半径方向の分布を変えることに
ある。
【0025】また、図4のb,c,d図には、図1のf
−f,g−g,h−h矢視断面(それぞれファン外径の
94%,56%,38%の位置)における翼諸元を示
す。ファン半径が大きくなるほど、翼弦長cが大きくな
っていること、翼弦角θがg−g矢視断面で大きくなっ
ていること、また曲率半径r′がg−g矢視断面で小さ
くなっていることが明らかである。また翼弦角θの正弦
と翼弦長とを掛けた値、すなわち翼投影幅(w)はファ
ン外周部分で最大となっている。図4には、本実施形態
における実機の翼諸元の数値を一例として示している。
−f,g−g,h−h矢視断面(それぞれファン外径の
94%,56%,38%の位置)における翼諸元を示
す。ファン半径が大きくなるほど、翼弦長cが大きくな
っていること、翼弦角θがg−g矢視断面で大きくなっ
ていること、また曲率半径r′がg−g矢視断面で小さ
くなっていることが明らかである。また翼弦角θの正弦
と翼弦長とを掛けた値、すなわち翼投影幅(w)はファ
ン外周部分で最大となっている。図4には、本実施形態
における実機の翼諸元の数値を一例として示している。
【0026】翼弦長cを外周で大きくするのは、外周で
翼の取付角(翼弦角θ)を大きくしたり、翼の曲率半径
を小さくすると、翼面上の急激な減速のため流れが剥離
して性能の大幅な低下を引き起こすので、これを避ける
ために翼弦長cを大きくしているのである。また、プロ
ペラファンではファン外周からの吸い込みが多く、翼弦
長cを大きくすることで上記投影幅wが増加し風量を大
幅に増やせることも期待できる。
翼の取付角(翼弦角θ)を大きくしたり、翼の曲率半径
を小さくすると、翼面上の急激な減速のため流れが剥離
して性能の大幅な低下を引き起こすので、これを避ける
ために翼弦長cを大きくしているのである。また、プロ
ペラファンではファン外周からの吸い込みが多く、翼弦
長cを大きくすることで上記投影幅wが増加し風量を大
幅に増やせることも期待できる。
【0027】文献4では、翼投影幅のファン半径に対す
る最適分布が外周部分で急激に減少する場合としてお
り、本実施の形態とは異なることが、このf-f断面形
状からも判る。さらに、本実施の形態では、ファン外径
が小さくなるのに従って翼弦角θをー度大きくし、さら
に外径の小さいところで減少させるとともに、曲率半径
を外径が小さくなるほど小さくし、さらに外径が小さい
所で増加させている。このことは、ファンの圧力上昇は
任意の半径での周速度に比例することから、ファン半径
の小さいところで圧力上昇を大きくするため、周速度、
すなわち半径の小さい部分で上記と逆に翼弦角を大き
く、曲率半径を小さくすると翼面上の剥離が起き、剥
離、逆流に伴う空力特性の低下と騒音増加という問題が
発生するのを避けるためである。
る最適分布が外周部分で急激に減少する場合としてお
り、本実施の形態とは異なることが、このf-f断面形
状からも判る。さらに、本実施の形態では、ファン外径
が小さくなるのに従って翼弦角θをー度大きくし、さら
に外径の小さいところで減少させるとともに、曲率半径
を外径が小さくなるほど小さくし、さらに外径が小さい
所で増加させている。このことは、ファンの圧力上昇は
任意の半径での周速度に比例することから、ファン半径
の小さいところで圧力上昇を大きくするため、周速度、
すなわち半径の小さい部分で上記と逆に翼弦角を大き
く、曲率半径を小さくすると翼面上の剥離が起き、剥
離、逆流に伴う空力特性の低下と騒音増加という問題が
発生するのを避けるためである。
【0028】上述した第一の必須の事項でファン外周端
の突出部分によって漏れ流れを積極的に利用して騒音低
減を図ることで、ファン圧力上昇が低下するのを抑制
し、高風量・低騒音を実現するため、図5に、第2の必
須の事項の最適値すなわち、翼弦長c、翼弦角θ、翼曲
率半径r′のファン半径方向分布の最適値を示す。
の突出部分によって漏れ流れを積極的に利用して騒音低
減を図ることで、ファン圧力上昇が低下するのを抑制
し、高風量・低騒音を実現するため、図5に、第2の必
須の事項の最適値すなわち、翼弦長c、翼弦角θ、翼曲
率半径r′のファン半径方向分布の最適値を示す。
【0029】図5のa,b,c図は、それぞれ横軸にフ
ァン外半径(r2)で無次元化したファン半径、すなわ
ち半径比(r/r2)をとっている。そして、図5のa
図では、縦軸に外半径における翼弦長(c2)で無次元
化した翼弦長、すなわち無次元翼弦(c/c2)をと
り、b図では、外半径における翼弦角の正接値(tan
θ2)で無次元化した各半径での正接値、すなわち正接
比(tanθ/tanθ2)をとり、c図では、外半径
における羽根の曲率半径(r′2)で無次元化した各半
径での羽根曲率半径値、すなわち曲率半径比(r′/
r′2)をとっている。
ァン外半径(r2)で無次元化したファン半径、すなわ
ち半径比(r/r2)をとっている。そして、図5のa
図では、縦軸に外半径における翼弦長(c2)で無次元
化した翼弦長、すなわち無次元翼弦(c/c2)をと
り、b図では、外半径における翼弦角の正接値(tan
θ2)で無次元化した各半径での正接値、すなわち正接
比(tanθ/tanθ2)をとり、c図では、外半径
における羽根の曲率半径(r′2)で無次元化した各半
径での羽根曲率半径値、すなわち曲率半径比(r′/
r′2)をとっている。
【0030】本実施の形態では、翼弦長の最大値はファ
ン最外周部より若干内側にあるが、実質的にファン外周
部にあればよい。翼弦角の正接値(tanθ2)の最大
値、羽根の曲率半径の最小値(r2)はファン内周域に
あるのが特徴である。この3種のパラメータの最大、最
小の位置、値は上記範囲でファン出口の全圧上昇値が最
大となり、騒音面で最適となる位置に決めてよい。ま
た、半径方向分布に変曲点が存在しても実質的に最大、
最小値が存在すればよい。さらに、各半径における翼弦
長と翼弦角の正接の積が各半径での羽根のピッチ長さ
(2πrを羽根数で除した値)より小さければ隣り合う
羽根の前縁、後縁が軸方向からみて重なることがなく成
形型が簡単となりコスト低減にもなる。
ン最外周部より若干内側にあるが、実質的にファン外周
部にあればよい。翼弦角の正接値(tanθ2)の最大
値、羽根の曲率半径の最小値(r2)はファン内周域に
あるのが特徴である。この3種のパラメータの最大、最
小の位置、値は上記範囲でファン出口の全圧上昇値が最
大となり、騒音面で最適となる位置に決めてよい。ま
た、半径方向分布に変曲点が存在しても実質的に最大、
最小値が存在すればよい。さらに、各半径における翼弦
長と翼弦角の正接の積が各半径での羽根のピッチ長さ
(2πrを羽根数で除した値)より小さければ隣り合う
羽根の前縁、後縁が軸方向からみて重なることがなく成
形型が簡単となりコスト低減にもなる。
【0031】図5のd図は、本実施形態における無次元
ピッチ比を示したものである。d図は、横軸にファン外
半径(r2)で無次元化したファン半径、すなわち半径
比(r/r2)をとり、縦軸に文献4に記載されている
無次元ピッチ比(2πr/R2tanθ)をとってい
る。図5のd図に示す無次元ピッチ比は、文献4に示さ
れたファン外径が大きくなる方向に無次元ピッチ比が大
きくなる傾向と全く逆の傾向を示している。これによ
り、上述したように、本実施の形態では、ファン外周か
ら内周域にかけての領域で、より高風量を実現できると
ともに、騒音値の低いファンを実現できるものである。
ピッチ比を示したものである。d図は、横軸にファン外
半径(r2)で無次元化したファン半径、すなわち半径
比(r/r2)をとり、縦軸に文献4に記載されている
無次元ピッチ比(2πr/R2tanθ)をとってい
る。図5のd図に示す無次元ピッチ比は、文献4に示さ
れたファン外径が大きくなる方向に無次元ピッチ比が大
きくなる傾向と全く逆の傾向を示している。これによ
り、上述したように、本実施の形態では、ファン外周か
ら内周域にかけての領域で、より高風量を実現できると
ともに、騒音値の低いファンを実現できるものである。
【0032】図6に本実施の形態のプロペラファンを搭
載したルームエアコンの断面図を示す。突出部7を持つ
プロペラファン8の上流に熱交換器9、その上部には電
気品を収納する電気品箱11、ファン外周部には吸い込
み管12、ファン駆動用モータ10、ガード13がユニ
ット16内に装着されている。本実施の形態では、圧縮
機14は、ファン8、吸い込み管12の下部で圧縮機カ
バー20内に設置されている。また、サイクル部品等も
ユニット内に装着されている。ファン駆動用モータ10
は熱交換器9の下流のモータ支持台15に取り付けられ
ている。熱交換器9はユニット上部から見た場合にはU
字形状をしている。また吸い込み管12は下流側、すな
わちファンからの吹き出し流れが流れ去る部分でその内
径が大きくなる特徴をもっていて、ファンの後縁端はそ
の内径が大きくなる上流側に設置されるようについてい
る。
載したルームエアコンの断面図を示す。突出部7を持つ
プロペラファン8の上流に熱交換器9、その上部には電
気品を収納する電気品箱11、ファン外周部には吸い込
み管12、ファン駆動用モータ10、ガード13がユニ
ット16内に装着されている。本実施の形態では、圧縮
機14は、ファン8、吸い込み管12の下部で圧縮機カ
バー20内に設置されている。また、サイクル部品等も
ユニット内に装着されている。ファン駆動用モータ10
は熱交換器9の下流のモータ支持台15に取り付けられ
ている。熱交換器9はユニット上部から見た場合にはU
字形状をしている。また吸い込み管12は下流側、すな
わちファンからの吹き出し流れが流れ去る部分でその内
径が大きくなる特徴をもっていて、ファンの後縁端はそ
の内径が大きくなる上流側に設置されるようについてい
る。
【0033】本実施の形態のプロペラファンを搭載した
ルームエアコンの一例のユニット高さは625mm、熱
交換器高さは520mm、圧縮機カバー高さは約150
mm、またユニット幅(紙面と直交する方向)は約68
0mmのユニット代表寸法を有している。ファン外径を
400mm、ファンの軸方向長さ110mm、ファン外
周近傍での翼弦長249mm、取付角24.9、曲率半
径248.5mm、さらに圧力面側に突出する部分の高
さ約6mmで突出開始ファン半径を199mmでー定と
した。
ルームエアコンの一例のユニット高さは625mm、熱
交換器高さは520mm、圧縮機カバー高さは約150
mm、またユニット幅(紙面と直交する方向)は約68
0mmのユニット代表寸法を有している。ファン外径を
400mm、ファンの軸方向長さ110mm、ファン外
周近傍での翼弦長249mm、取付角24.9、曲率半
径248.5mm、さらに圧力面側に突出する部分の高
さ約6mmで突出開始ファン半径を199mmでー定と
した。
【0034】外周近傍で圧力面に突出し外端で負圧面に
後退する部分は、外周近傍で突出する直前の翼の厚さと
実質的に同じ板厚を有しているが、強度的に余裕がある
場合には薄くしてもよい。また強度向上、成形時の変形
防止を図るために板厚を変えてもよい。吸い込み管12
の内径が変化する端面とファン後縁端面との位置は吸い
込み管端面から上流側に1lmmとしている。この距離
は0から15mmの範囲で最適値を採用できる。
後退する部分は、外周近傍で突出する直前の翼の厚さと
実質的に同じ板厚を有しているが、強度的に余裕がある
場合には薄くしてもよい。また強度向上、成形時の変形
防止を図るために板厚を変えてもよい。吸い込み管12
の内径が変化する端面とファン後縁端面との位置は吸い
込み管端面から上流側に1lmmとしている。この距離
は0から15mmの範囲で最適値を採用できる。
【0035】図7は、本実施形態と従来技術とを比較し
た風量、騒音特性の線図である。図7では、本実施の形
態として上述のファンを用いたルームエアコン、従来技
術として、文献4に記載されており、ファン半径に伴っ
てピッチ比が連続的に増大し、無次元投影幅が外周端で
急激に減少する公知例のファンを用いたルームエアコン
の回転数に対する風量・騒音特性の比較を示している。
横軸に、従来例で使用風量点を1.0とした場合の回転
数を1.0として回転数を変えた場合の回転数比をと
り、縦軸にはそれぞれ従来使用風量に対する風量比、従
来使用風量点での騒音レベルを0dBとして各回転数に
おける騒音レベルとの差を示す。文献4の従来特性を点
線で本実施の形態での特性を実線で示す。
た風量、騒音特性の線図である。図7では、本実施の形
態として上述のファンを用いたルームエアコン、従来技
術として、文献4に記載されており、ファン半径に伴っ
てピッチ比が連続的に増大し、無次元投影幅が外周端で
急激に減少する公知例のファンを用いたルームエアコン
の回転数に対する風量・騒音特性の比較を示している。
横軸に、従来例で使用風量点を1.0とした場合の回転
数を1.0として回転数を変えた場合の回転数比をと
り、縦軸にはそれぞれ従来使用風量に対する風量比、従
来使用風量点での騒音レベルを0dBとして各回転数に
おける騒音レベルとの差を示す。文献4の従来特性を点
線で本実施の形態での特性を実線で示す。
【0036】本実施の形態では、吸い込み管より上流側
にあるファン外周端からの吸い込みも充分とれるととも
に、ファン内周部分の圧力上昇も充分で、同一風量では
上記公知例に対して3dB以上の低騒音化が可能である
ことが判る。
にあるファン外周端からの吸い込みも充分とれるととも
に、ファン内周部分の圧力上昇も充分で、同一風量では
上記公知例に対して3dB以上の低騒音化が可能である
ことが判る。
【0037】〔実施の形態 2〕図8に本発明の他の実
施の形態を示す。図8は、本発明の第二の実施の形態を
示すプロペラファンの側面図である。すなわち、図8
は、ファン半径方向からファン外周の突出部7をみたも
の(図2:図1のa−a矢視図と同様)で、圧力面5は
紙面下側、負圧面6は紙面上側となり、ファンは紙面右
側に回転する。外周の突出部7が始まる部分から圧力面
側に突出し、負圧面側に後退する部分の前縁3,後縁4
の部分には、同一ファン材料で補強用の補強用リブ19
が形成されている。
施の形態を示す。図8は、本発明の第二の実施の形態を
示すプロペラファンの側面図である。すなわち、図8
は、ファン半径方向からファン外周の突出部7をみたも
の(図2:図1のa−a矢視図と同様)で、圧力面5は
紙面下側、負圧面6は紙面上側となり、ファンは紙面右
側に回転する。外周の突出部7が始まる部分から圧力面
側に突出し、負圧面側に後退する部分の前縁3,後縁4
の部分には、同一ファン材料で補強用の補強用リブ19
が形成されている。
【0038】本実施の形態によれば、突出部の強度が増
加し、振動音発生の問題も少なくなる。また、ファンの
搬入、組立時にも突出部が破損することを防ぐ効果があ
る。図では、補強用リブ19を前縁3、後縁4に設けて
いるが、必要な場合羽根のいずれの部分に設けても良
い。
加し、振動音発生の問題も少なくなる。また、ファンの
搬入、組立時にも突出部が破損することを防ぐ効果があ
る。図では、補強用リブ19を前縁3、後縁4に設けて
いるが、必要な場合羽根のいずれの部分に設けても良
い。
【0039】〔実施の形態 3〕図9に、本発明の他の
実施の形態を示す。図9は、本発明の第三の実施の形態
に係るプロペラファン突出部の拡大断面図である。図9
のa図は、図8のi−i断面の拡大図である。この図
は、外周端突出部7の形状を決めるもので、圧力面5か
ら突出部が始まる部分の曲率半径(r1)、突出部の最
大高さを決定する部分の曲率半径(r2)、さらに負圧
面6側に後退する部分の曲率半径(r3)の関係が、r1
≦r2≦r3を満足しているものである。この関係は、突
出部の最大高さまでは圧力面の流れを増速して主流中の
変動を低減し、後退し始める部分でその減速を緩めるこ
とによって負圧面側で変動を低減し騒音低減効果を高め
るものである。
実施の形態を示す。図9は、本発明の第三の実施の形態
に係るプロペラファン突出部の拡大断面図である。図9
のa図は、図8のi−i断面の拡大図である。この図
は、外周端突出部7の形状を決めるもので、圧力面5か
ら突出部が始まる部分の曲率半径(r1)、突出部の最
大高さを決定する部分の曲率半径(r2)、さらに負圧
面6側に後退する部分の曲率半径(r3)の関係が、r1
≦r2≦r3を満足しているものである。この関係は、突
出部の最大高さまでは圧力面の流れを増速して主流中の
変動を低減し、後退し始める部分でその減速を緩めるこ
とによって負圧面側で変動を低減し騒音低減効果を高め
るものである。
【0040】図9のa,b図には他の実施の形態も示し
ている。本実施形態では、、突出部7の後退部分の最終
端とファン軸心からの法線のなす角度(Δ)を90度以
下としたものである。90度以上であると、ファンを成
形する場合最大外周部分に型の合わせ面が存在すること
になり、成形材のバリで乱れが発生し騒音が発生する。
90度以下とすることで、型の合わせ面を最大半径位置
にもっていき乱れの発生を防止する効果がある。図で
は、突出部の後退部分が圧力面5、負圧面6のほぼ中心
に位置しているがその位置は自由に選択できる。
ている。本実施形態では、、突出部7の後退部分の最終
端とファン軸心からの法線のなす角度(Δ)を90度以
下としたものである。90度以上であると、ファンを成
形する場合最大外周部分に型の合わせ面が存在すること
になり、成形材のバリで乱れが発生し騒音が発生する。
90度以下とすることで、型の合わせ面を最大半径位置
にもっていき乱れの発生を防止する効果がある。図で
は、突出部の後退部分が圧力面5、負圧面6のほぼ中心
に位置しているがその位置は自由に選択できる。
【0041】圧力面側と負圧面側の型の合せ面が突出部
の後退する部分の途中にある場合には、合せ面以降で後
退する部分の最終端までの角度が90°以上で、ファン
外形が例えば400mmの場合、g寸法は数mm程度法
線より後退してもよい。その実施の形態を図9のb図に
示す。型の合せ面すなわち最大径から上記数mm程度の
後退部分は、最大径での渦の発生があっても、漏れ流れ
に働く遠心力のため渦が後退部分の後端までに再付着す
ることはなく、図9のa図の実施の形態での効果が低下
することはない。
の後退する部分の途中にある場合には、合せ面以降で後
退する部分の最終端までの角度が90°以上で、ファン
外形が例えば400mmの場合、g寸法は数mm程度法
線より後退してもよい。その実施の形態を図9のb図に
示す。型の合せ面すなわち最大径から上記数mm程度の
後退部分は、最大径での渦の発生があっても、漏れ流れ
に働く遠心力のため渦が後退部分の後端までに再付着す
ることはなく、図9のa図の実施の形態での効果が低下
することはない。
【0042】〔実施の形態 4〕図10に本発明の他の
実施の形態を示す。図10は、本発明の第四の実施の形
態に係るプロペラファンの正面図である。図10に示す
プロペラファンでは、羽根前縁3、または後縁4の最大
外周半径(R1)に対して、羽根中央部付近の最大径
(R2)を大きくしたことが特徴である。漏れ流れを利
用して騒音低減を図ると、半径方向の翼諸元分布のみで
圧力上昇を充分補うことができないとき、上記実施の形
態の如く翼中央部の外径を大きくすると圧力上昇に効果
があり、あまり騒音を増加させることなく風量を増加さ
せることができ、結果的に騒音低減に効果を発揮でき
る。
実施の形態を示す。図10は、本発明の第四の実施の形
態に係るプロペラファンの正面図である。図10に示す
プロペラファンでは、羽根前縁3、または後縁4の最大
外周半径(R1)に対して、羽根中央部付近の最大径
(R2)を大きくしたことが特徴である。漏れ流れを利
用して騒音低減を図ると、半径方向の翼諸元分布のみで
圧力上昇を充分補うことができないとき、上記実施の形
態の如く翼中央部の外径を大きくすると圧力上昇に効果
があり、あまり騒音を増加させることなく風量を増加さ
せることができ、結果的に騒音低減に効果を発揮でき
る。
【0043】本実施の形態では、例えば、最大径が前縁
径の1.02%大きい場合、風量は約5%増加するのに
対し、騒音はほとんど変化しないという効果が確認され
た。なお、図10の実施形態では、最大径(R2)は翼
中央付近となっているが、低騒音の効果が最大となる位
置、例えば羽根前縁を最大径位置としても良い。
径の1.02%大きい場合、風量は約5%増加するのに
対し、騒音はほとんど変化しないという効果が確認され
た。なお、図10の実施形態では、最大径(R2)は翼
中央付近となっているが、低騒音の効果が最大となる位
置、例えば羽根前縁を最大径位置としても良い。
【0044】〔実施の形態 5〕図11に、本発明の他
の実施の形態を示す。図11は、本発明の第五の実施の
形態に係るプロペラファン突出部の拡大断面図である。
図11に示すプロペラファンでは、圧力面の突出部7近
傍に圧力面5から負圧面6に貫通する複数の貫通穴また
は貫通スリット17を設けている。圧力面5から負圧面
6への外周端から漏れ流れの方向を、突出部7に設けた
貫通穴または貫通スリット17からの2次流れで制御す
るようにしたものである。
の実施の形態を示す。図11は、本発明の第五の実施の
形態に係るプロペラファン突出部の拡大断面図である。
図11に示すプロペラファンでは、圧力面の突出部7近
傍に圧力面5から負圧面6に貫通する複数の貫通穴また
は貫通スリット17を設けている。圧力面5から負圧面
6への外周端から漏れ流れの方向を、突出部7に設けた
貫通穴または貫通スリット17からの2次流れで制御す
るようにしたものである。
【0045】本実施の形態によれば、2次流れの流速に
より、外周先端からの剥離流れにコアンダ効果(遠心力
が働く流体場で2次流れにより主流の方向が大きく変化
する効果)が作用し、主流が大きく剥離せず、負圧面に
付着する方向に転向され流路が閉塞されることなく風量
増加を期待できる効果がある。貫通穴またはスリット1
7は翼弦方向にわたって単数または複数あってもよい。
また、位置は特に圧力面、負圧面での最大流速差がある
場所を選ぶと、2次流れの最大流速を利用でき、効果を
大きく期待できる。
より、外周先端からの剥離流れにコアンダ効果(遠心力
が働く流体場で2次流れにより主流の方向が大きく変化
する効果)が作用し、主流が大きく剥離せず、負圧面に
付着する方向に転向され流路が閉塞されることなく風量
増加を期待できる効果がある。貫通穴またはスリット1
7は翼弦方向にわたって単数または複数あってもよい。
また、位置は特に圧力面、負圧面での最大流速差がある
場所を選ぶと、2次流れの最大流速を利用でき、効果を
大きく期待できる。
【0046】〔実施の形態 6〕図12に本発明の他の
実施の形態を示す。図12は、本発明の第六の実施の形
態に係るプロペラファン突出部の拡大断面図である。図
12に示すプロペラファンでは、圧力面5の突出部7に
貫通穴または貫通スリット17を設けてあるのは前述の
図11の実施の形態と同様であるが、突出部7の裏面に
吸音材または通気性材料18を充填したことが特徴であ
る。
実施の形態を示す。図12は、本発明の第六の実施の形
態に係るプロペラファン突出部の拡大断面図である。図
12に示すプロペラファンでは、圧力面5の突出部7に
貫通穴または貫通スリット17を設けてあるのは前述の
図11の実施の形態と同様であるが、突出部7の裏面に
吸音材または通気性材料18を充填したことが特徴であ
る。
【0047】本実施の形態によれば、貫通穴または貫通
スリット17からの2次流れの量を制御できるととも
に、音源近傍を柔構造にできる。すなわち、音の渦であ
る音源近傍の翼の表面を柔らかくすることによって、音
の散乱(音の渦が翼端面に当って増幅される現象)を低
下させ、音が下がるので騒音低減の効果がある。吸音材
または通気性材料18の負圧面側形状は回転方向に対し
て凸となっているが、逆でもよい。また、同材料で負圧
面外周部全体を構成すると効果は増大する。貫通穴また
は貫通スリット17の位置、個数は図11の実施の形態
と同様である。
スリット17からの2次流れの量を制御できるととも
に、音源近傍を柔構造にできる。すなわち、音の渦であ
る音源近傍の翼の表面を柔らかくすることによって、音
の散乱(音の渦が翼端面に当って増幅される現象)を低
下させ、音が下がるので騒音低減の効果がある。吸音材
または通気性材料18の負圧面側形状は回転方向に対し
て凸となっているが、逆でもよい。また、同材料で負圧
面外周部全体を構成すると効果は増大する。貫通穴また
は貫通スリット17の位置、個数は図11の実施の形態
と同様である。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ファン外周端の漏れ流れの局所的な流速の低減に
よる騒音低減の手段を講じたプロペラファンにおいて問
題となる、風量の低下による騒音低減効果の減少、ファ
ン外周端の強度向上、ファン成形時の翼取り付け角のば
らつき等を解決して、大きな騒音低減効果を得て、省エ
ネルギーで静かな空気調和機を提供することができる。
れば、ファン外周端の漏れ流れの局所的な流速の低減に
よる騒音低減の手段を講じたプロペラファンにおいて問
題となる、風量の低下による騒音低減効果の減少、ファ
ン外周端の強度向上、ファン成形時の翼取り付け角のば
らつき等を解決して、大きな騒音低減効果を得て、省エ
ネルギーで静かな空気調和機を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態を示すプロペラファンの正
面図である。
面図である。
【図2】図1のプロペラファンのa−a矢視側面図であ
る。
る。
【図3】図1のプロペラファンのb,c,d,e矢視断
面図である。
面図である。
【図4】プロペラファンの任意の半径における翼の諸元
を説明する展開図ならびに図1のプロペラファンのf−
f,g−g,h−h矢視展開図である。
を説明する展開図ならびに図1のプロペラファンのf−
f,g−g,h−h矢視展開図である。
【図5】図4の実施の形態の翼の諸元の最適分布を示す
線図である。
線図である。
【図6】図1のプロペラファンを用いたルームエアコン
の室外機の縦断面図である。
の室外機の縦断面図である。
【図7】本実施形態と従来技術とを比較した風量、騒音
特性の線図である。
特性の線図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態を示すプロペラファ
ンの側面図である。
ンの側面図である。
【図9】本発明の第三の実施の形態に係るプロペラファ
ン突出部の拡大断面図である。
ン突出部の拡大断面図である。
【図10】本発明の第四の実施の形態に係るプロペラフ
ァンの正面図である。
ァンの正面図である。
【図11】本発明の第五の実施の形態に係るプロペラフ
ァン突出部の拡大断面図である。
ァン突出部の拡大断面図である。
【図12】本発明の第六の実施の形態に係るプロペラフ
ァン突出部の拡大断面図である。
ァン突出部の拡大断面図である。
1…ボス、2…羽根、3…前縁、4…後縁、5…圧力
面、6…負圧面、7…突出部、8…ファン、9…熱交換
器、10…モータ、11…電気品、12…吸い込み管、
13…ガード、14…圧縮機、17…貫通穴または貫通
スリット、18…吸音材または通気性材料、19…補強
用リブ。
面、6…負圧面、7…突出部、8…ファン、9…熱交換
器、10…モータ、11…電気品、12…吸い込み管、
13…ガード、14…圧縮機、17…貫通穴または貫通
スリット、18…吸音材または通気性材料、19…補強
用リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 厚 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 井本 勉 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 能登谷 義明 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 横山 英範 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内
Claims (9)
- 【請求項1】 冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器部
の送風機として、プロペラファンを備えた空気調和機に
おいて、 前記プロペラファンの翼弦長の最大値を実質的にファン
外周部に、翼弦角の最大値をファン内周部に、翼断面の
曲率半径の最小値をファン内周部に位置させるととも
に、ファン外周近傍部分を圧力面側に突出し、外周端部
分で負圧面側に後退するように形成したことを特徴とす
る空気調和機。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、ファン外
周近傍部分を圧力面側に突出し、外周端部分で負圧面側
に後退した部分の、該負圧面側の翼前縁、翼後縁、また
は翼前縁,後縁間のいずれか1個所以上の部分を同一フ
ァン材料にて補強する構成としたことを特徴とする空気
調和機。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のもののいずれか
において、ファン外周近傍部分の圧力面側に突出する部
分の曲率半径、圧力面側から突出し負圧面側に後退する
部分の曲率半径、さらに負圧面側に後退する部分の曲率
半径が順に大きくなるように形成したことを特徴とする
空気調和機。 - 【請求項4】 請求項1,2,3記載のもののいずれか
において、ファン外周端部分の負圧面側に後退する部分
の最終端における曲率半径の接線と、ファン外周端での
法線となす角度が90度より小さくなるように形成した
ことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項5】 請求項1,2,3,4記載のもののいず
れかにおいて、ファン外周端における翼中央部近傍の半
径寸法が、前縁または後縁の半径寸法より大きくなるよ
うに形成したことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項6】 請求項1,2,3,4記載のもののいず
れかにおいて、ファン外周端における前縁部が、最大半
径位置となるように形成したことを特徴とする空気調和
機。 - 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5,6記載のも
ののいずれかにおいて、ファン外周部分を圧力面側に突
出する部分の近傍に翼弦方向にわたって、圧力面から負
圧面側に貫通する複数の穴,スリットを設けたことを特
徴とする空気調和機。 - 【請求項8】 請求項7記載のものにおいて、ファン外
周部分を圧力面側に突出する部分に翼弦方向にわたっ
て、通気性構造を設けたことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7,8
記載のもののいずれかにおいて、ファン外周部分を圧力
面側に突出する外周部分の板厚を、突出部分における板
厚とほぼ同等の板厚としたことを特徴とする空気調和
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198040A JPH1144432A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198040A JPH1144432A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144432A true JPH1144432A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16384544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9198040A Pending JPH1144432A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1144432A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-07-24 JP JP9198040A patent/JPH1144432A/ja active Pending
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