JPH1140272A - 金属シェル付コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールドケーブルの引出方向が、実装する機
器内の空間に応じて変更できるようにした金属シェル付
コネクタを提供することを目的としている。 【解決手段】 複数の端子を備えた絶縁ハウジングの外
側に金属シェル２が装着され、この金属シェル２に連続
させて、前記端子と接続されるシールドケーブルのシー
ルドに外側から嵌着可能としたシールド用シェル１２が
設けてある金属シェル付コネクタである。シールド用シ
ェル１２が金属シェル２の一側壁に、折曲自在の連結部
１７を介して連続している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シールドケーブルとプ
リント回路基板を接続する場合の、シールドケーブル側
に使用する金属シェル付コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、シールドケーブルとプリント回路
基板を接続するために、シールドケーブル側に使用する
コネクタは、多数の端子を備えた絶縁ハウジングの外側
に、コネクタ接続部をシールドするための金属シェルが
装着され、この金属シェルに連続させて、シールドケー
ブルのシールドに外側から嵌着できるようにしたシール
ド用シェルが設けられた構造にされている。シールドケ
ーブル側のシールドと、コネクタ側の金属シェルを共に
アース電位として、ＥＭＩ障害を防止できるようにして
いる。コネクタから引き出される形態となるシールドケ
ーブルは、コネクタの後端（コネクタの嵌合端と反対の
端部）の方向や、後端と垂直の横方向とされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、コネク
タから引き出されるシールドケーブルの方向が、絶縁ハ
ウジングに装着された金属シェルの構造によって決めら
れているために、実際に実装する機器内で、既に決めら
れたその引出方向では実装ができないような場合には、
コネクタ本体は同一であるにも拘わらず、金属シェルを
新たに設計、製造しなければならない問題点があった。

【０００４】本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたも
ので、シールドケーブルの引出方向が、実装する機器内
の空間に応じて変更できるようにした金属シェル付コネ
クタを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記の目的のもとになさ
れた本発明の金属シェル付コネクタは、絶縁ハウジング
に装着した金属シェルに、シールドケーブルのシールド
に嵌着するためのシールド用シェルを折曲自在の連結部
を介して連設したものである。

【０００６】即ち本発明は、複数の端子を備えた絶縁ハ
ウジングの外側に金属シェルが装着され、この金属シェ
ルに連続させて、前記端子と接続されるシールドケーブ
ルのシールドに外側から嵌着可能としたシールド用シェ
ルが設けてある金属シェル付コネクタにおいて、前記シ
ールド用シェルが金属シェルの一側壁に、折曲自在の連
結部を介して連続していることを特徴とする金属シェル
付コネクタである。

【０００７】折曲自在の連結部は、金属シェルとシール
ド用シェルを連結する板体に、所定の間隔で貫通溝を設
けたり、前記板体の一側面または両側面に非貫通溝を設
けて構成したものである。

【０００８】

【作用】本発明の金属シェル付コネクタによれば、折曲
自在の連結部を介してシールド用シェルを連設したの
で、連結部の折曲によってシールド用シェルの延びる方
向を変化させてシールドケーブルの引出方向を自在に変
更することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図を参照して
説明する。

【００１０】図１は、実施例の金属シェル付コネクタ１
の金属シェル２の外観を相手側のコネクタ３の金属シェ
ル４と共に示したものである。金属シェル付コネクタ１
および相手側のコネクタ３の全体は図２に示した通りで
あり、相手側のコネクタ３はプリント回路基板（図示し
ていない）上に実装できるようになっている。金属シェ
ル２は絶縁ハウジング５の外側を覆うように方形筒状に
成形されており、絶縁ハウジング５には、相手側のコネ
クタ３の複数の端子６と１対１の関係で係合できるよう
にした複数の端子（図示していない）が備えられてい
る。

【００１１】前記金属シェル２には、その一側壁後端に
連続する板体７の部分を介して、側縁に沿って補強リブ
８を立ち上げてある扇状部分９と、突き合わせ溝１０を
長手方向に備えた筒状部分１１でなるシールド用シェル
１２が連続させてあり、図２に示したように、シールド
ケーブル１３を筒状部分１１に通して、個々の電線１４
を絶縁ハウジング５内の端子に接続するようにしてあ
る。そして、シールドケーブル１３と端子の接続をした
後、前記筒状部分１１を圧縮して、シールドケーブル１
３のシールド１５に嵌着するようにしてある。

【００１２】このような構造の金属シェル付コネクタ１
において、前記シールド用シェル１２と金属シェル２を
連続させている板体７は、貫通溝１６を所定の間隔で設
けて、折曲自在の連結部１７を構成するようにしてあ
る。

【００１３】上記のように構成された実施例の金属シェ
ル付コネクタ１によれば、シールドケーブル１３を接続
するに当たって、シールド用シェル１２が延びる方向
を、連結部１７を折曲することで、図３に示した鎖線と
実線の範囲で変化させることができる。従って、シール
ドケーブル１３の引出方向を、実装する機器内の空間を
考慮して自由に設定することができ、引出方向毎に、シ
ールド用シェル１２が連設された金属シェル２を設計、
製造する必要をなくすことができる。

【００１４】尚、折曲自在にされる連結部１７は、貫通
溝１６の形成に限定されるものではなく、図４に示した
ように、板体７の一側面に非貫通溝１８を設けたり、図
５に示したように、板体７の両側面に非貫通溝１８を設
けるようにすることもできる。尚、非貫通溝１８は、Ｖ
字状をなしていることが望ましいが、その形状はＶ字状
に限定されるものではなく、Ｕ字状の溝など、他の形状
の非貫通溝とすることもできる。

【００１５】

【発明の効果】以上に説明の通り、本発明の金属シェル
付コネクタによれば、シールド用シェルを折曲自在の連
結部を介して金属シェルに連続させたので、連結部の折
曲を介してシールドケーブルの引出方向を変化させて、
様々な実装態様に対応し、個別の金属シェルを設計、製
造する必要をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例の金属シェルを、相手側のコ
ネクタの金属シェルと共に示した斜視図である。

【図２】 本発明の実施例の金属シェル付コネクタの外
観を、相手側のコネクタと共に示した斜視図である。

【図３】 実施例の金属シェルのシールド用シェルの連
結部の折曲を説明する図である。

【図４】 本発明の他の実施例の折曲自在の連結部の拡
大断面図である。

【図５】 本発明の更に他の実施例の折曲自在の連結部
の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 金属シェル付コネクタ ２ 金属シェル ３ 相手側のコネクタ ４ 相手側のコネクタの金属シェル ５ 絶縁ハウジング ６ 相手側のコネクタの端子 ７ 板体 ８ 補強リブ ９ 扇状部分 １０ 突き合わせ溝 １１ 筒状部分 １２ シールド用シェル １３ シールドケーブル １４ 電線 １５ シールド １６ 貫通溝 １７ 連結部 １８ 非貫通溝

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の端子を備えた絶縁ハウジング５
   の外側に金属シェル２が装着され、この金属シェル２に
   連続させて、前記端子と接続されるシールドケーブル１
   ３のシールド１５に外側から嵌着可能としたシールド用
   シェル１２が設けてある金属シェル付コネクタ１におい
   て、 前記シールド用シェル１２が金属シェル２の一側壁に、
   折曲自在の連結部１７を介して連続していることを特徴
   とする金属シェル付コネクタ。
2. 【請求項２】 折曲自在の連結部１７は、金属シェル
   ２の一側壁から連続する板体７に、所定の間隔で貫通溝
   １６を設けて構成されている請求項１に記載の金属シェ
   ル付コネクタ。
3. 【請求項３】 折曲自在の連結部１７は、金属シェル
   ２の一側壁から連続する板体７の一側面に、非貫通溝１
   ８を設けて構成されている請求項１に記載の金属シェル
   付コネクタ。
4. 【請求項４】 折曲自在の連結部１７は、金属シェル
   ２の一側壁から連続する板体７の両側面に、それぞれ、
   非貫通溝１８を設けて構成されている請求項１に記載の
   金属シェル付コネクタ。