JPH11351401A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH11351401A JPH11351401A JP10172287A JP17228798A JPH11351401A JP H11351401 A JPH11351401 A JP H11351401A JP 10172287 A JP10172287 A JP 10172287A JP 17228798 A JP17228798 A JP 17228798A JP H11351401 A JPH11351401 A JP H11351401A
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Abstract
シール性能を長期間に渡り発揮させること、及び非対称
な山型形状の面圧分布を安定して得ること、を可能とす
る組み合わせタイプの密封装置を提供する。 【解決手段】 軸3の環状溝3bは傾斜した側壁面3d
を備え、樹脂リング5(シール部材)は、傾斜した側壁
面3dに当接し、摺動面5aの摩耗に伴い樹脂リング5
を軸孔2a側へとスライド可能とする傾斜端部5cを備
える。
Description
れる組み合わせタイプの密封装置に関し、環状溝とシー
ル部材の構成によりそのシール性を向上させる技術であ
る。
料等)が作用する装置の駆動力伝達部等において、例え
ばハウジングの軸孔内周面と該軸孔に挿通される軸の外
周面(軸孔に対する回転軸やシリンダに対するピスト
ン)との間の環状隙間からの密封流体の漏れを防止する
ために密封装置が備えられている。
00B,100Cの断面概略構成(図6(a),
(c),(e))と,使用形態を説明する断面構成説明
図(図6(b),(d),(f))である。
は、外周側に配置される樹脂材料(例えばPTFE等)
による樹脂リング111,112,113と、これら樹
脂リングの内周側に当接して拡張力を与えるゴム状弾性
体によるOリング114,115,116の2つの構成
部材を備えた組み合わせタイプのものである。
ウジング101の軸孔101aと軸102は同軸的に配
置されており、軸102は目的に合わせて停止/回転動
/揺動/往復動等の動作がなされる。そして、軸102
の外周面102aには断面矩形状の環状溝102bが設
けられ、密封装置100A,100B,100Cが装着
されている。
の樹脂リング111,112を備え、樹脂リング11
1,112の外周面111a,112a(樹脂リングを
円筒形状にみたてた場合その外周壁面)がハウジング1
01の軸孔101aとの摺動面となっている。
いて矢印A101方向からの流体の進入をより防止可能
とする片側シールとして機能させるために、樹脂リング
113の断面形状を左右非対称としている。
向けて縮径させた傾斜面部113aと、傾斜面部113
aよりも若干小径の平行面部113bとを軸方向に接続
させた外周輪郭を有する断面形状である(図8の断面形
状は外周輪郭の特徴を際立たせており、実際の傾斜面部
113aと平行面部113bとの間隔は図に示されたも
のよりも小さく設定されることもある)。
A,100B,100Cは、樹脂リングとOリングを組
み合わせることにより、弾性の低い樹脂リングに拡張力
を与え、対向摺動面(図8ではハウジング101の軸孔
101a)に対し所定の圧力で当接させてシール性を発
揮させると共に、かつ樹脂材料の特性から摺動性/耐摩
耗性に優れたものである。
00Bにおいては、樹脂リング111,112がOリン
グ114,115により軸方向略中央部に一番大きな拡
張力を受けることから、その外周面111a,112a
における面圧分布PD100A,PD100Bは、中央
部に向かって序々に面圧が高くなる一つの対称山形形状
となっている。
に流体が進入し易くなる。また、図7(a),(b)に
示された密封装置100Aのように、Oリング114が
環状溝102bの中で圧力を受けて矢印A102,A1
03の軸方向に移動した場合には、Oリング114の位
置によって面圧分布PD100Aの形態が変化し、シー
ル性能が不安定となり易いので、一般的に多少の漏れが
許容されている箇所に使用されている。
向に2つ密封装置100Aを配置しても2液シール性能
(例えば密封装置の両側から矢印A104,A105の
方向に侵入しようとする流体を分離させた状態で存在さ
せる)を発揮させることは、面圧分布PD100Aが基
本的に対称山形形状であることから望むことはできな
い。
させる側(図において左側)に急な立ち上がりを有する
面圧分布PD100Cが形成されることになり、矢印A
101方向のシール性に対しては十分であるので、対称
装着することによって2液シール性能を発揮させること
も可能である。
封装置100Cは、傾斜面部113aの大径側の端部
(図において左側)の面圧のピークが大きいことによ
り、シール性能に優れている反面、摺動により傾斜面部
113aの摩耗が発生すると共に、面圧分布形状の変化
も発生し、シール性能の低下が懸念される。
状態と、その状態での面圧分布PD100Cを示す図で
あり、図6(f)と比較して対称山形形状に近くなって
いる。
めになされたもので、その目的とするところは、摺動面
の面圧分布形状の変化を抑え安定したシール性能を長期
間に渡り発揮させること、及び非対称な山型形状の面圧
分布を安定して得ること、を可能とする組み合わせタイ
プの密封装置を提供することにある。
に本発明にあっては、環状隙間を形成する2対向面のい
ずれか一方の面に形成された環状溝に配置されるもの
で、他方の面に当接する摺動面を備えたシール部材と、
このシール部材と溝底部との間に配置されて該シール部
材を他方の面へと付勢する付勢部材と、を備えた密封装
置において、前記環状溝は、傾斜した側壁面を備え、前
記シール部材は、前記環状溝の傾斜した側壁面に当接
し、摺動面の摩耗に伴いシール部材を他方の面側へとス
ライド可能とする傾斜端部を備えることを特徴とする。
って、シール部材の摺動面の摩耗が発生した分だけシー
ル部材を他方の面側へとスライドさせるので、面圧分布
形状の変化は小さく抑えられる。
る付勢中心位置を、シール部材の軸方向中央部よりも反
傾斜端部側とすることも好適である。
分布形状のピーク位置は反傾斜端部側となり、非対称山
形形状として一方向に高いシール性を得ることが可能と
なる。この密封装置を対称配置することで両方向シール
とすることも可能である。
適用した第1の実施の形態における密封装置1の構成を
説明する図である。密封装置1は、2対向面としてのハ
ウジング2の軸孔2aと軸3の外周面3aの間の環状隙
間4をシールするものであり、外周面3aに設けられた
環状溝3bに嵌めこまれている。
の樹脂リング5(図2(a))、及び付勢部材としての
ゴム状弾性体による付勢リング6(図2(b))を取り
外し、環状溝3b(図2(c))への組み付け前の状態
とした説明図である。
構成から説明する。
面3aに対して略直交する側壁面3cと、反密封流体側
Oに反密封流体側Oに向かうに従って拡径する傾斜した
側壁面3dと、側壁面3cと傾斜した側壁面3dの内径
側を接続した溝底部3eから構成されている。
で、外周側をハウジング2の軸孔2aに当接する摺動面
5a、内周側を付勢リング6の付勢力を受ける受圧面5
bとしている。
端部に環状溝3bの傾斜した側壁面3dと平行して当接
する傾斜端部5cと、密封流体側Mに摺動面5aに対し
て略直交する側壁面5dとを備えている。
で、断面円形状の環状部材であり、環状溝3bの溝底部
3eと樹脂リング5の間に配置され、弾性反発力により
樹脂リング5を拡張させるように付勢している。
形状ではなく、傾斜した側壁面3dによって軸方向の開
口幅よりも溝底部3eの軸方向幅が狭くなっているの
で、密封流体側Mより受ける流体圧力等による移動量も
小さく設定されている。
グ6の付勢中心位置は、樹脂リング5の軸方向中央部よ
りも側壁面5d側に位置している。
れた使用形態におけるシール作用を説明する。
ング6との組み合わせタイプであるので、付勢リング6
が樹脂リング5を付勢することによって、樹脂リング5
の摺動面5aがハウジング2の軸孔2aに摺動密接し、
ゴム状弾性体による摺動面(シールリップ)を備えたも
のと比較して、耐熱性や耐摩耗性を向上させることが可
能である。
脂リング5の軸方向中央部よりも側壁面5d側に位置し
ていることから、側壁面5d側にピークを有する非対称
山形形状の面圧分布PD1が形成される。
封流体側M方向からの流体の進入をより防止可能とする
片側シールとして機能させることが可能となる。従っ
て、この密封装置1を対称配置的に複数個軸方向に備え
ることで、2液シール性能を発揮させることも可能とな
る。
発揮させるために密封装置1を対称配置的に(密封装置
1A,1B)軸3に装着した状態である。
2方向からの圧力に対してそれぞれ密封装置1A,1B
の軸方向外側においてシールする。また、図3(b)の
配置構成では、密封装置1B,1Aの軸方向内側の矢印
A3の領域においてシールする。
グ6の環状溝2b内での移動量(軸方向)が小さいこと
から変化が抑えられているので、安定したシール性が得
られる。
(a)に示されるように摺動面5aの摩耗Q1が発生し
た場合には、付勢リング6の付勢力によって、その摩耗
Q1の発生した分だけ樹脂リング5を傾斜した側壁面3
dに沿って軸孔2a側へとスライドさせるので(図4
(b)参照)、面圧分布PD1の形状の変化は小さく抑
えられ、シール性の経時変化が少なく、初期のシール性
能を長期間にわたり維持することが可能となる。
(4フッ化エチレン樹脂)に限定されるものではなく、
耐摩耗性や耐圧性のさらなる向上を求めてファイバー等
の充填材を含有したPTFE樹脂や、その他にPFA,
ポリアセタール、ナイロン等の材料を適宜要求仕様に合
わせて使用することができる。
ズ(銅/すず等)、エコノール(芳香族ポリエステル樹
脂の商品名)、グラファイト等を使用することができ
る。
ム、ニトリルゴム、水酸化ニトリルゴム、シリコンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム等を適宜要求仕様に合わせ
て使用することができる。
装置1を装着する構成においても、同様に本発明を適用
することが可能である。 (実施の形態2)図5は本発明を適用した第2の実施の
形態における密封装置の構成を説明する図であり、環状
溝23bからシール部材としての樹脂リング25(図5
(a))、及び図2(b)のものと同じ付勢リング6
(図5(b))を取り外し、環状溝23b(図5
(c))への組み付け前の状態とした説明図である。
状溝23bの傾斜した側壁面23dと、樹脂リング25
の傾斜端部25cがアール形状に設定されている。
とをアール形状とすることによっても、第1の実施の形
態と同様に良好なシール性を長期間にわたり得ることが
できる。尚、溝側の傾斜した側壁面をのみを第1の実施
の形態のようなテーパ状とし、樹脂リング25の傾斜端
部25cのみをアール形状とすることも可能である。
した組み合わせタイプの密封装置によると、組み合わせ
タイプの密封装置により得られる耐熱性や耐摩耗性に加
え、摺動面の面圧分布形状の変化を抑え、安定したシー
ル性能を長期間に渡り発揮することが可能となる。
称な山型形状の面圧分布による一方向に高いシール性を
安定して得ることができる。従って、密封装置を対称配
置することによって2液シール性能を発揮させることも
可能となる。
時の断面構成説明図。
前の断面構成説明図。
配置した図。
による摩耗が発生した状態における作用を説明する図。
前の断面構成説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 環状隙間を形成する2対向面のいずれか
一方の面に形成された環状溝に配置されるもので、他方
の面に当接する摺動面を備えたシール部材と、このシー
ル部材と溝底部との間に配置されて該シール部材を他方
の面へと付勢する付勢部材と、を備えた密封装置におい
て、 前記環状溝は、傾斜した側壁面を備え、 前記シール部材は、前記環状溝の傾斜した側壁面に当接
し、摺動面の摩耗に伴いシール部材を他方の面側へとス
ライド可能とする傾斜端部を備えることを特徴とする密
封装置。 - 【請求項2】 前記付勢部材は、シール部材に対する付
勢中心位置を、シール部材の軸方向中央部よりも反傾斜
端部側とすることを特徴とする請求項1に記載の密封装
置。 - 【請求項3】 前記付勢部材はゴム状弾性体であり、前
記シール部材は樹脂材料によるものであることを特徴と
する請求項1または2に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17228798A JP3965785B2 (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17228798A JP3965785B2 (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351401A true JPH11351401A (ja) | 1999-12-24 |
JP3965785B2 JP3965785B2 (ja) | 2007-08-29 |
Family
ID=15939143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17228798A Expired - Fee Related JP3965785B2 (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3965785B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004332920A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-25 | Nok Corp | 密封構造及び端面シール |
JP2007107571A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-04-26 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2008527242A (ja) * | 2005-01-13 | 2008-07-24 | エリオドロ ポマー | 周期的に容量可変のドーナツ型のチャンバにおいて作動している流体の圧力変化を回転軸線上の機械的な作業へ変換するための往復運動要素のない運動学的な運動装置、および、前記装置を含むエンジン |
-
1998
- 1998-06-04 JP JP17228798A patent/JP3965785B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004332920A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-25 | Nok Corp | 密封構造及び端面シール |
JP2008527242A (ja) * | 2005-01-13 | 2008-07-24 | エリオドロ ポマー | 周期的に容量可変のドーナツ型のチャンバにおいて作動している流体の圧力変化を回転軸線上の機械的な作業へ変換するための往復運動要素のない運動学的な運動装置、および、前記装置を含むエンジン |
JP2007107571A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-04-26 | Nok Corp | 密封装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3965785B2 (ja) | 2007-08-29 |
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A521 | Written amendment |
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