JPH11351362A - 自動変速機のソレノイド制御装置 - Google Patents
自動変速機のソレノイド制御装置Info
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- JPH11351362A JPH11351362A JP16218898A JP16218898A JPH11351362A JP H11351362 A JPH11351362 A JP H11351362A JP 16218898 A JP16218898 A JP 16218898A JP 16218898 A JP16218898 A JP 16218898A JP H11351362 A JPH11351362 A JP H11351362A
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Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 過励磁制御によってのみ弁体を始動させるこ
とが可能なソレノイドを前記弁体を始動させることなく
電気的に発熱させることができる無段式自動変速機のソ
レノイド制御装置を提供することである。 【解決手段】 ソレノイド14sをステップ状に過励磁
させる過励磁制御Aによりプランジャ14aを始動させ
たのち、ソレノイド14sを一定値をとって励磁させる
通常励磁Bによりプランジャ14aの推力を維持し、該
通常励磁Bの出力時間tb に応じてプランジャ14aを
位置決めすることにより、圧力の調整を可能にする装置
(図10a)であって、変速機油温Tが所定値を下回る
と、ソレノイド14sに対する過励磁制御Aを禁止し通
常励磁Bのみを行う(同図b)。これにより、暖機の必
要な極低温時に、プランジャ14aを始動させることな
く、ソレノイド14sを電気的に発熱させることができ
る。
とが可能なソレノイドを前記弁体を始動させることなく
電気的に発熱させることができる無段式自動変速機のソ
レノイド制御装置を提供することである。 【解決手段】 ソレノイド14sをステップ状に過励磁
させる過励磁制御Aによりプランジャ14aを始動させ
たのち、ソレノイド14sを一定値をとって励磁させる
通常励磁Bによりプランジャ14aの推力を維持し、該
通常励磁Bの出力時間tb に応じてプランジャ14aを
位置決めすることにより、圧力の調整を可能にする装置
(図10a)であって、変速機油温Tが所定値を下回る
と、ソレノイド14sに対する過励磁制御Aを禁止し通
常励磁Bのみを行う(同図b)。これにより、暖機の必
要な極低温時に、プランジャ14aを始動させることな
く、ソレノイド14sを電気的に発熱させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速比を変更可能
な自動変速機であって、一定値をとって励磁させる通常
励磁に対しステップ状の過励磁を生じさせる過励磁制御
によってのみ弁体を始動させることが可能なソレノイド
を具える自動変速機のソレノイド制御装置に関するもの
である。
な自動変速機であって、一定値をとって励磁させる通常
励磁に対しステップ状の過励磁を生じさせる過励磁制御
によってのみ弁体を始動させることが可能なソレノイド
を具える自動変速機のソレノイド制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動変速機内のオイルが極低温状態にあ
るときの暖機を促進させる技術としては、従来、例え
ば、実開昭62−104049号公報に記載のものがあ
る。これは、複数の変速段を切り換えることで変速が行
われる有段式自動変速機において、変速段の切り換えに
必要な電磁弁のうち、該変速段の切り換えに関与しない
前記電磁弁のソレノイドを通電させ、該ソレノイドを電
気的に発熱させることにより、暖機性能を向上させるも
のである。
るときの暖機を促進させる技術としては、従来、例え
ば、実開昭62−104049号公報に記載のものがあ
る。これは、複数の変速段を切り換えることで変速が行
われる有段式自動変速機において、変速段の切り換えに
必要な電磁弁のうち、該変速段の切り換えに関与しない
前記電磁弁のソレノイドを通電させ、該ソレノイドを電
気的に発熱させることにより、暖機性能を向上させるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、変速比を無段階に変更が可能なVベルト式やトロイ
ダル式などの無段式自動変速機にあっては、変速段を切
り換えるために複数の電磁弁を用いる必要がなく、ま
た、常時制御されるために動作を休止できる電磁弁がな
い。このため、上述した従来装置では、無段式自動変速
機内のオイルが極低温状態にあっても暖機を促進するこ
とができない。
ば、変速比を無段階に変更が可能なVベルト式やトロイ
ダル式などの無段式自動変速機にあっては、変速段を切
り換えるために複数の電磁弁を用いる必要がなく、ま
た、常時制御されるために動作を休止できる電磁弁がな
い。このため、上述した従来装置では、無段式自動変速
機内のオイルが極低温状態にあっても暖機を促進するこ
とができない。
【0004】ところで、電磁弁には、過励磁制御によっ
てのみ弁体を始動させることが可能なソレノイドを有す
るものがある。過励磁制御は、前記ソレノイドをステッ
プ状に過励磁させることで弁体を始動させるものであっ
て、前記弁体の推力は、一定値をとって励磁させる通常
励磁によって維持される。この場合、過励磁を生じさせ
ない前記通常励磁だけでは、前記弁体を始動させるため
に必要な推力が不足するため、前記弁体の位置は励磁直
前のまま保持される。なお、こうした電磁弁は従来か
ら、例えば、有段式または無段式自動変速機のライン圧
制御回路系に用いられている。
てのみ弁体を始動させることが可能なソレノイドを有す
るものがある。過励磁制御は、前記ソレノイドをステッ
プ状に過励磁させることで弁体を始動させるものであっ
て、前記弁体の推力は、一定値をとって励磁させる通常
励磁によって維持される。この場合、過励磁を生じさせ
ない前記通常励磁だけでは、前記弁体を始動させるため
に必要な推力が不足するため、前記弁体の位置は励磁直
前のまま保持される。なお、こうした電磁弁は従来か
ら、例えば、有段式または無段式自動変速機のライン圧
制御回路系に用いられている。
【0005】本発明の解決すべき課題は、こうした事実
に鑑みてなされたものであり、変速に用いられる電磁弁
の個数が少ない自動変速機において、過励磁制御によっ
てのみ弁体を始動させることが可能なソレノイドを電気
的に発熱させることにより、暖機性能を向上させること
ができる自動変速機のソレノイド制御装置を提供するこ
とである。
に鑑みてなされたものであり、変速に用いられる電磁弁
の個数が少ない自動変速機において、過励磁制御によっ
てのみ弁体を始動させることが可能なソレノイドを電気
的に発熱させることにより、暖機性能を向上させること
ができる自動変速機のソレノイド制御装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の第1発明である自動変速機のソレノイド制
御装置は、変速比を変更可能な自動変速機であって、一
定値をとって励磁させる通常励磁に対しステップ状の過
励磁を生じさせる過励磁制御によってのみ弁体を始動さ
せることが可能なソレノイドを具える自動変速機のソレ
ノイド制御装置において、自動変速機内で検出された油
温が所定値を下回る状態では、暖機を行うため、前記過
励磁制御を禁止し前記通常励磁のみを行うようにするこ
とを特徴とするものである。
め、本発明の第1発明である自動変速機のソレノイド制
御装置は、変速比を変更可能な自動変速機であって、一
定値をとって励磁させる通常励磁に対しステップ状の過
励磁を生じさせる過励磁制御によってのみ弁体を始動さ
せることが可能なソレノイドを具える自動変速機のソレ
ノイド制御装置において、自動変速機内で検出された油
温が所定値を下回る状態では、暖機を行うため、前記過
励磁制御を禁止し前記通常励磁のみを行うようにするこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、第2発明の装置は、第1発明におい
て、車両が高負荷の状態では、前記通常励磁の出力時間
が低負荷状態に比べて短くなるようにすることを特徴と
するものである。
て、車両が高負荷の状態では、前記通常励磁の出力時間
が低負荷状態に比べて短くなるようにすることを特徴と
するものである。
【0008】さらに、第3発明の装置は、第1または第
2発明において、前記通常励磁の出力時間が、自動変速
機内で検出された油温に応じて変更可能にすることを特
徴とするものである。
2発明において、前記通常励磁の出力時間が、自動変速
機内で検出された油温に応じて変更可能にすることを特
徴とするものである。
【0009】加えて、第4発明の装置は、第1乃至第3
発明のいずれか一発明において、バッテリ電源の出力が
所定値を下回るときには、暖機が必要な領域であって
も、前記通常励磁による暖機を行わないようにすること
を特徴とするものである。
発明のいずれか一発明において、バッテリ電源の出力が
所定値を下回るときには、暖機が必要な領域であって
も、前記通常励磁による暖機を行わないようにすること
を特徴とするものである。
【0010】さらに加えて、第5発明の装置は、第1乃
至第4発明のいずれか一発明において、前記ソレノイド
に異常が検出されるときには、該ソレノイドを励磁させ
ないようにすることを特徴とするものである。
至第4発明のいずれか一発明において、前記ソレノイド
に異常が検出されるときには、該ソレノイドを励磁させ
ないようにすることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】本発明の第1発明である自動変速機のソ
レノイド制御装置は、ソレノイドをステップ状に過励磁
させる過励磁制御により弁体を始動させたのち、前記ソ
レノイドを一定値をとって励磁させる通常励磁により前
記弁体の推力を維持し、該通常励磁の出力時間に応じて
前記弁体を位置決めすることにより、圧力の調整を可能
にする装置であって、自動変速機内で検出された油温が
所定値を下回ると、暖機の必要な極低温状態であるとし
て、前記ソレノイドに対する前記過励磁制御を禁止し前
記通常励磁のみを行う。これにより、暖機の必要な極低
温時に、前記弁体を始動させることなく、前記ソレノイ
ドを電気的に発熱させることができる。
レノイド制御装置は、ソレノイドをステップ状に過励磁
させる過励磁制御により弁体を始動させたのち、前記ソ
レノイドを一定値をとって励磁させる通常励磁により前
記弁体の推力を維持し、該通常励磁の出力時間に応じて
前記弁体を位置決めすることにより、圧力の調整を可能
にする装置であって、自動変速機内で検出された油温が
所定値を下回ると、暖機の必要な極低温状態であるとし
て、前記ソレノイドに対する前記過励磁制御を禁止し前
記通常励磁のみを行う。これにより、暖機の必要な極低
温時に、前記弁体を始動させることなく、前記ソレノイ
ドを電気的に発熱させることができる。
【0012】従って、第1発明の装置によれば、前記弁
体を位置決めしたことにより調整した圧力状態を維持し
たまま、極低温状態にあるときの暖機を促進させること
ができるため、暖機性能が向上する。
体を位置決めしたことにより調整した圧力状態を維持し
たまま、極低温状態にあるときの暖機を促進させること
ができるため、暖機性能が向上する。
【0013】また、高負荷状態の油温上昇は、低負荷状
態の油温上昇に比べて早いから、第2発明の装置は、第
1発明において、車両が油温上昇の早い高負荷状態であ
ると、油温上昇が遅い低負荷状態に比べて前記通常励磁
の出力時間を短くする。この場合、高負荷状態における
消費電力量を軽減させることができるため、燃費の向上
が図れる。
態の油温上昇に比べて早いから、第2発明の装置は、第
1発明において、車両が油温上昇の早い高負荷状態であ
ると、油温上昇が遅い低負荷状態に比べて前記通常励磁
の出力時間を短くする。この場合、高負荷状態における
消費電力量を軽減させることができるため、燃費の向上
が図れる。
【0014】さらに第3発明の装置は、第1または第2
発明において、自動変速機内で検出された油温に応じて
前記通常励磁の出力時間を変更可能にするから、油温状
態に合わせて励磁部への電力供給が効率的に行えるた
め、さらに燃費が向上する。
発明において、自動変速機内で検出された油温に応じて
前記通常励磁の出力時間を変更可能にするから、油温状
態に合わせて励磁部への電力供給が効率的に行えるた
め、さらに燃費が向上する。
【0015】加えて、第4発明の装置は、第1乃至第3
発明のいずれか一発明において、バッテリ電源の出力が
所定値を下回ると、暖機が必要な領域であっても、バッ
テリ電源の出力が低い状態にあるとして前記通常励磁に
よる暖機を行わない。この場合、前記バッテリ電源は、
該バッテリ電源の出力が低い状態にあっても、エンジン
の始動、点火、照明およびその他電装品の電源としての
基本的な機能を損なうことがない。
発明のいずれか一発明において、バッテリ電源の出力が
所定値を下回ると、暖機が必要な領域であっても、バッ
テリ電源の出力が低い状態にあるとして前記通常励磁に
よる暖機を行わない。この場合、前記バッテリ電源は、
該バッテリ電源の出力が低い状態にあっても、エンジン
の始動、点火、照明およびその他電装品の電源としての
基本的な機能を損なうことがない。
【0016】さらに加えて、第5発明の装置は、第1乃
至第4発明のいずれか一発明において、前記ソレノイド
の異常が検出されると、該ソレノイドを励磁させない。
この場合、前記ソレノイドにバッテリ電源の出力を供給
しないから、前記ソレノイドが正常に機能しないため
に、例えば、該ソレノイドの加熱不足や、過剰な発熱を
生じるという不都合が解消される。また、ソレノイド異
常による自動変速機への性能の劣化を防止することがで
きる。
至第4発明のいずれか一発明において、前記ソレノイド
の異常が検出されると、該ソレノイドを励磁させない。
この場合、前記ソレノイドにバッテリ電源の出力を供給
しないから、前記ソレノイドが正常に機能しないため
に、例えば、該ソレノイドの加熱不足や、過剰な発熱を
生じるという不都合が解消される。また、ソレノイド異
常による自動変速機への性能の劣化を防止することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、添付
した図面に基づいて詳細に説明する。図1は、Vベルト
式無段変速機のライン圧制御装置と共に例示した変速制
御装置である。符号1は、図示しないエンジンの回転N
e を入力される入力プーリとしてのプライマリプーリ、
符号2は、変速後の回転を出力する出力プーリとしての
セカンダリプーリをそれぞれ示す。これらプライマリプ
ーリ1およびセカンダリプーリ2間にVベルト3を巻き
掛けし、両プーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け
円弧径を変化させてプーリ間伝動比、つまり変速比を無
段階に変更可能とする。
した図面に基づいて詳細に説明する。図1は、Vベルト
式無段変速機のライン圧制御装置と共に例示した変速制
御装置である。符号1は、図示しないエンジンの回転N
e を入力される入力プーリとしてのプライマリプーリ、
符号2は、変速後の回転を出力する出力プーリとしての
セカンダリプーリをそれぞれ示す。これらプライマリプ
ーリ1およびセカンダリプーリ2間にVベルト3を巻き
掛けし、両プーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け
円弧径を変化させてプーリ間伝動比、つまり変速比を無
段階に変更可能とする。
【0018】このため、プライマリプーリ1は、固定フ
ランジ1aに対向してプーリV溝を形成する可動フラン
ジ1bを軸線方向へ変位可能とし、セカンダリプーリ2
も、固定フランジ2aに対向してプーリV溝を形成する
可動フランジ2bを軸線方向へ変位可能とする。そし
て、可動フランジ1bには固定フランジ1aに向かう方
向に変速制御圧Ps を作用させ、可動フランジ2bには
固定フランジ2aにむかう方向にライン圧PL を作用さ
せ、変速制御圧Ps とライン圧PL との差圧に応じ両プ
ーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け円弧径を無段
階に変化させて、変速を行うものとする。
ランジ1aに対向してプーリV溝を形成する可動フラン
ジ1bを軸線方向へ変位可能とし、セカンダリプーリ2
も、固定フランジ2aに対向してプーリV溝を形成する
可動フランジ2bを軸線方向へ変位可能とする。そし
て、可動フランジ1bには固定フランジ1aに向かう方
向に変速制御圧Ps を作用させ、可動フランジ2bには
固定フランジ2aにむかう方向にライン圧PL を作用さ
せ、変速制御圧Ps とライン圧PL との差圧に応じ両プ
ーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け円弧径を無段
階に変化させて、変速を行うものとする。
【0019】ここでライン圧PL を制御するライン圧制
御系を説明すると、このライン圧制御系は圧力源11
と、この圧力源11からの作動油をライン圧PL に調圧
するプレッシャーレギュレータ弁12と、このレギュレ
ータ弁12にライン圧制御用のモディファイア圧Pm を
供給するためのプレッシャーモディファイア弁13と、
このモディファイア弁13を制御するライン圧ソレノイ
ド弁(電磁弁)14と、このソレノイド弁14に一定の
圧力Pc を供給するパイロット弁15とで構成する。
御系を説明すると、このライン圧制御系は圧力源11
と、この圧力源11からの作動油をライン圧PL に調圧
するプレッシャーレギュレータ弁12と、このレギュレ
ータ弁12にライン圧制御用のモディファイア圧Pm を
供給するためのプレッシャーモディファイア弁13と、
このモディファイア弁13を制御するライン圧ソレノイ
ド弁(電磁弁)14と、このソレノイド弁14に一定の
圧力Pc を供給するパイロット弁15とで構成する。
【0020】プレッシャーレギュレータ弁12は、圧力
源11からの作動油を回路16に漏洩させつつ、また必
要に応じてドレンポート12a よりドレンしつつ、モデ
ィファイア圧Pm に応じたライン圧PL に調圧する。パ
イロット弁15は、回路16からの漏れ油を一定圧Pc
にしてライン圧ソレノイド弁14に供給し、このソレノ
イド弁14は、一定圧Pc を駆動デューティ出力値Dt
に応じたデューティ圧PD にしてモディファイア弁13
に印加する。モディファイア弁13は、回路16からの
漏れ油を、デューティ圧PD 、即ち、ライン圧ソレノイ
ド弁14のデューティ出力値Dt に応じたモディファイ
ア圧Pm にし、これをプレッシャーレギュレータ弁12
に印加してライン圧PL を調圧する。よって、ライン圧
PL は、ライン圧ソレノイド弁14のデューティ出力値
Dt を加減することで制御することができ、このデュー
ティ出力値Dt はコントローラ17により後述の如くに
決定される。
源11からの作動油を回路16に漏洩させつつ、また必
要に応じてドレンポート12a よりドレンしつつ、モデ
ィファイア圧Pm に応じたライン圧PL に調圧する。パ
イロット弁15は、回路16からの漏れ油を一定圧Pc
にしてライン圧ソレノイド弁14に供給し、このソレノ
イド弁14は、一定圧Pc を駆動デューティ出力値Dt
に応じたデューティ圧PD にしてモディファイア弁13
に印加する。モディファイア弁13は、回路16からの
漏れ油を、デューティ圧PD 、即ち、ライン圧ソレノイ
ド弁14のデューティ出力値Dt に応じたモディファイ
ア圧Pm にし、これをプレッシャーレギュレータ弁12
に印加してライン圧PL を調圧する。よって、ライン圧
PL は、ライン圧ソレノイド弁14のデューティ出力値
Dt を加減することで制御することができ、このデュー
ティ出力値Dt はコントローラ17により後述の如くに
決定される。
【0021】コントローラ17は変速制御をも行うもの
で、この変速制御および上記ライン圧制御のためにコン
トローラ17には、エンジンのスロットル開度TVOを
検出するスロットル開度センサ18からの信号、プライ
マリプーリ1の回転Npri を検出するためのプライマリ
プーリ回転センサ19からの信号、セカンダリプーリ2
の回転Nsec を検出するセカンダリプーリ回転センサ2
0からの信号、エンジン回転Ne を検出するエンジン回
転センサ27からの信号および、運転者が希望する走行
形態(R,N,D)に応じて操作するマニュアルバルブ
(図示せず)の選択レンジを検出するインヒビタスイッ
チ28からの信号をそれぞれ入力する。なお、本実施形
態のセカンダリプーリ回転センサ20は、車速VSPを
算出するために用いる車速センサとして機能させるた
め、セカンダリプーリ2の出力側からディファレンシャ
ルギヤ装置(図示せず)までのいずれかのシャフトにお
ける回転を検出できる出力軸回転センサであってもよ
い。
で、この変速制御および上記ライン圧制御のためにコン
トローラ17には、エンジンのスロットル開度TVOを
検出するスロットル開度センサ18からの信号、プライ
マリプーリ1の回転Npri を検出するためのプライマリ
プーリ回転センサ19からの信号、セカンダリプーリ2
の回転Nsec を検出するセカンダリプーリ回転センサ2
0からの信号、エンジン回転Ne を検出するエンジン回
転センサ27からの信号および、運転者が希望する走行
形態(R,N,D)に応じて操作するマニュアルバルブ
(図示せず)の選択レンジを検出するインヒビタスイッ
チ28からの信号をそれぞれ入力する。なお、本実施形
態のセカンダリプーリ回転センサ20は、車速VSPを
算出するために用いる車速センサとして機能させるた
め、セカンダリプーリ2の出力側からディファレンシャ
ルギヤ装置(図示せず)までのいずれかのシャフトにお
ける回転を検出できる出力軸回転センサであってもよ
い。
【0022】次いで変速制御系を説明すると、変速制御
圧Ps を決定する変速制御弁21と、変速リンク22
と、ステップモータ23とで構成する。変速リンク22
は、一端をプライマリプーリ可動フランジ1bと共に変
位するシフタ24に連節し、他端をステップモータ23
により駆動されるよう連結し、両端間を変速制御弁21
のスプール21aに枢着する。ここで変速制御弁21は
回路25からのライン圧PL を減圧して回路26に変速
制御圧Ps を作り出すもので、スプール21aを図中上
昇される時、変速制御圧回路26をライン圧回路25に
通じて変速制御圧Ps を上昇させ、スプール21aを図
中下降される時、変速制御圧回路26をドレンポート2
1bに通じて変速制御圧Ps を低下させるものとし、ス
プール21aの上記ストロークをステップモータ23に
より変速リンク22を介して制御する。そして、ステッ
プモータ23の回転位置をコントローラ17により決定
し、これにより、以下の変速制御を実行する。
圧Ps を決定する変速制御弁21と、変速リンク22
と、ステップモータ23とで構成する。変速リンク22
は、一端をプライマリプーリ可動フランジ1bと共に変
位するシフタ24に連節し、他端をステップモータ23
により駆動されるよう連結し、両端間を変速制御弁21
のスプール21aに枢着する。ここで変速制御弁21は
回路25からのライン圧PL を減圧して回路26に変速
制御圧Ps を作り出すもので、スプール21aを図中上
昇される時、変速制御圧回路26をライン圧回路25に
通じて変速制御圧Ps を上昇させ、スプール21aを図
中下降される時、変速制御圧回路26をドレンポート2
1bに通じて変速制御圧Ps を低下させるものとし、ス
プール21aの上記ストロークをステップモータ23に
より変速リンク22を介して制御する。そして、ステッ
プモータ23の回転位置をコントローラ17により決定
し、これにより、以下の変速制御を実行する。
【0023】この変速制御に当たってコントローラ17
は、例えば図2に示す変速制御特性に対応したマップを
もとに車速VSPおよびスロットル開度TVOから目標
とすべき入力回転Ni を求め、これに対応した変速指令
をステップモータ23に発する。これにより、ステップ
モータ23は指令通りの回転位置となり、変速リンク2
2をシフタ24周りに回動させて変速制御弁のスプール
21aをストロークさせる。これにより変速制御弁21
は、回路26をライン圧回路25およびドレンポート2
1bに対して同じ連通度にされた平衡位置からずれて、
変速制御圧Psを変化させ、両プーリ1,2の可動フラ
ンジ1b,2bが変位することで変速比が上記の目標入
力回転Ni に対応した変速比に持ち来される。
は、例えば図2に示す変速制御特性に対応したマップを
もとに車速VSPおよびスロットル開度TVOから目標
とすべき入力回転Ni を求め、これに対応した変速指令
をステップモータ23に発する。これにより、ステップ
モータ23は指令通りの回転位置となり、変速リンク2
2をシフタ24周りに回動させて変速制御弁のスプール
21aをストロークさせる。これにより変速制御弁21
は、回路26をライン圧回路25およびドレンポート2
1bに対して同じ連通度にされた平衡位置からずれて、
変速制御圧Psを変化させ、両プーリ1,2の可動フラ
ンジ1b,2bが変位することで変速比が上記の目標入
力回転Ni に対応した変速比に持ち来される。
【0024】この変速が進行するにつれて、プライマリ
プーリ1の可動フランジ1bは、シフタ24を介し変速
リンク22をステップモータ23周りで、変速制御弁の
スプール21aを元のストローク位置に戻すよう回動さ
せ、変速が上記の目標入力回転Ni に対応した変速比に
なったところで変速制御弁21が平衡位置に復帰して変
速制御を終了し、目標変速比を維持することができる。
プーリ1の可動フランジ1bは、シフタ24を介し変速
リンク22をステップモータ23周りで、変速制御弁の
スプール21aを元のストローク位置に戻すよう回動さ
せ、変速が上記の目標入力回転Ni に対応した変速比に
なったところで変速制御弁21が平衡位置に復帰して変
速制御を終了し、目標変速比を維持することができる。
【0025】図3は、本発明装置の一実施形態を説明す
るシステム図である。CVT制御コントローラ31は、
スロットル開度センサ18からの信号、セカンダリプー
リ回転センサ(出力軸回転センサ)20からの信号、エ
ンジン回転センサ27からの信号、インヒビタスイッチ
28からの信号R,N,Dおよび、自動変速機内の油温
Tを検出する油温センサ29からの信号が入力され、ス
テップモータ23の電源として、また、ライン圧ソレノ
イド弁14のソレノイド14sに電流Iを通電させるた
めの電源として、バッテリ電源30からのバッテリ電圧
IGNが入力される。なお、CVT制御コントローラ3
1は、本実施形態のコントローラ17と同一であっても
よいが、このコントローラ17とは別体にし、ソレノイ
ド14sを単独に制御するものであっても構わない。
るシステム図である。CVT制御コントローラ31は、
スロットル開度センサ18からの信号、セカンダリプー
リ回転センサ(出力軸回転センサ)20からの信号、エ
ンジン回転センサ27からの信号、インヒビタスイッチ
28からの信号R,N,Dおよび、自動変速機内の油温
Tを検出する油温センサ29からの信号が入力され、ス
テップモータ23の電源として、また、ライン圧ソレノ
イド弁14のソレノイド14sに電流Iを通電させるた
めの電源として、バッテリ電源30からのバッテリ電圧
IGNが入力される。なお、CVT制御コントローラ3
1は、本実施形態のコントローラ17と同一であっても
よいが、このコントローラ17とは別体にし、ソレノイ
ド14sを単独に制御するものであっても構わない。
【0026】本実施形態では、ソレノイド14sを過励
磁制御するため、図3の領域Sに示すように、第一の回
路Aと第二の回路Bとで過励磁回路を形成し、第二の回
路Bにはドロッピング抵抗Rが介在する。これら2個の
回路A,Bに通電される電流をそれぞれ変更することに
より、ソレノイド14sを過励磁制御する。
磁制御するため、図3の領域Sに示すように、第一の回
路Aと第二の回路Bとで過励磁回路を形成し、第二の回
路Bにはドロッピング抵抗Rが介在する。これら2個の
回路A,Bに通電される電流をそれぞれ変更することに
より、ソレノイド14sを過励磁制御する。
【0027】図4は、CVT制御コントローラ31の一
部を示し、前記入力値を基にソレノイド14sに供給す
べき電流Iをデューティ制御するためのCPU(中央演
算処理装置)310と、該CPU310内のデューティ
出力311からのデューティ出力Dta,Dtbにより、バ
ッテリ電圧IGNを基にして回路A,Bそれぞれに通電
される電流を調整する駆動回路312と、回路Aの過励
磁電圧およびバッテリ電圧IGNのフェール検知を行う
CPU310のAD変換部313とを有する。なお、デ
ューティ出力Dta,Dtbは、後述するデューティ出力値
Dt から求められる。
部を示し、前記入力値を基にソレノイド14sに供給す
べき電流Iをデューティ制御するためのCPU(中央演
算処理装置)310と、該CPU310内のデューティ
出力311からのデューティ出力Dta,Dtbにより、バ
ッテリ電圧IGNを基にして回路A,Bそれぞれに通電
される電流を調整する駆動回路312と、回路Aの過励
磁電圧およびバッテリ電圧IGNのフェール検知を行う
CPU310のAD変換部313とを有する。なお、デ
ューティ出力Dta,Dtbは、後述するデューティ出力値
Dt から求められる。
【0028】図5は、ソレノイド14sおよびバッテリ
電源30のフェールと、暖機の有無とを検知することに
よって、デューティ出力値Dt を変更するフローチャー
トである。この制御は、所定時間毎に行われ、この所定
時間は、例えば、5(msec)毎とする。
電源30のフェールと、暖機の有無とを検知することに
よって、デューティ出力値Dt を変更するフローチャー
トである。この制御は、所定時間毎に行われ、この所定
時間は、例えば、5(msec)毎とする。
【0029】まずステップ50にて、エンジン回転Ne
、車速VSP、スロットル開度TVO、インヒビタ信
号R,N,D、バッテリ電圧IGN、油温Tを入力信号
として読み込んでステップ51に移行し、このステップ
51にて、図7に示すソレノイド14sのフェール判定
を行う。これは、図7に示した如く、コントローラ31
で演算されるデューティ出力値Dt により得られる理論
上のソレノイド電圧値と、実際のソレノイド電圧値とを
比較し、2つの値が一致しない時にはソレノイド14s
が異常であると判断する。ステップ52にて、ソレノイ
ドフェールではないとすると、ソレノイド14sが正常
に機能しているとしてステップ53に移行する。
、車速VSP、スロットル開度TVO、インヒビタ信
号R,N,D、バッテリ電圧IGN、油温Tを入力信号
として読み込んでステップ51に移行し、このステップ
51にて、図7に示すソレノイド14sのフェール判定
を行う。これは、図7に示した如く、コントローラ31
で演算されるデューティ出力値Dt により得られる理論
上のソレノイド電圧値と、実際のソレノイド電圧値とを
比較し、2つの値が一致しない時にはソレノイド14s
が異常であると判断する。ステップ52にて、ソレノイ
ドフェールではないとすると、ソレノイド14sが正常
に機能しているとしてステップ53に移行する。
【0030】但し、ステップ52にて、ソレノイドフェ
ールであるとすると、ソレノイド14sが異常であると
して、ステップ59に移行して、暖機フラグFを「F=
0」にクリアし、ステップ60にて、デューティ出力を
停止することにより、ライン圧ソレノイド弁14の機能
を停止させる。
ールであるとすると、ソレノイド14sが異常であると
して、ステップ59に移行して、暖機フラグFを「F=
0」にクリアし、ステップ60にて、デューティ出力を
停止することにより、ライン圧ソレノイド弁14の機能
を停止させる。
【0031】このため、ソレノイド14sのフェールが
検知されると、該ソレノイド14sを励磁させない。こ
の場合、ソレノイド14sにバッテリ電源30の出力を
供給しないから、ソレノイド14sが正常に機能しない
ために、例えば、該ソレノイド14sの加熱不足や、ソ
レノイド14sの過剰な発熱を生じるという不都合が解
消される。
検知されると、該ソレノイド14sを励磁させない。こ
の場合、ソレノイド14sにバッテリ電源30の出力を
供給しないから、ソレノイド14sが正常に機能しない
ために、例えば、該ソレノイド14sの加熱不足や、ソ
レノイド14sの過剰な発熱を生じるという不都合が解
消される。
【0032】ソレノイド14sが正常に機能すると、ス
テップ53にて、バッテリ電源30の出力が低い状態に
あるかどうかをフェール検知するため、バッテリ電源3
0の電圧IGNが所定値IGN(o) 以上であるかを判定
する。バッテリ電圧IGNが所定値IGN(o) 以上であ
れば、バッテリ電源30は正常に機能しているとして、
ステップ54に移行する。
テップ53にて、バッテリ電源30の出力が低い状態に
あるかどうかをフェール検知するため、バッテリ電源3
0の電圧IGNが所定値IGN(o) 以上であるかを判定
する。バッテリ電圧IGNが所定値IGN(o) 以上であ
れば、バッテリ電源30は正常に機能しているとして、
ステップ54に移行する。
【0033】但し、バッテリ電圧IGNが所定値IGN
(o) を下回れば、バッテリ電源30の出力が低い状態に
あるとして、ステップ61に移行して、暖機フラグFを
「F=0」にクリアし、ステップ62にて、通常のデュ
ーティ出力値、即ち、変速制御を行うために必要なデュ
ーティ出力値だけを算出する。この場合、バッテリ電源
30は、このバッテリ電源30の出力が低い状態にあっ
ても、エンジンの始動、点火、照明およびその他電装品
の電源としての基本的な機能を損なうことがない。
(o) を下回れば、バッテリ電源30の出力が低い状態に
あるとして、ステップ61に移行して、暖機フラグFを
「F=0」にクリアし、ステップ62にて、通常のデュ
ーティ出力値、即ち、変速制御を行うために必要なデュ
ーティ出力値だけを算出する。この場合、バッテリ電源
30は、このバッテリ電源30の出力が低い状態にあっ
ても、エンジンの始動、点火、照明およびその他電装品
の電源としての基本的な機能を損なうことがない。
【0034】バッテリ電源30が正常に機能している
と、ステップ54にて、変速機内のオイルが暖機の必要
な極低温状態であるかを検知するため、変速機油温Tが
所定値T(o) を以下であるかを判定する。変速機油温T
が所定値T(o) 以下であれば、変速機内のオイルが暖機
の必要な極低温状態であるとして、ステップ55に移行
して、暖機フラグFを「F=1」にインクリメントす
る。但し、変速機油温Tが所定値T(o) を上回れば、暖
機の必要のない油温状態であるとして、ステップ61、
62のプログラムを実行する。
と、ステップ54にて、変速機内のオイルが暖機の必要
な極低温状態であるかを検知するため、変速機油温Tが
所定値T(o) を以下であるかを判定する。変速機油温T
が所定値T(o) 以下であれば、変速機内のオイルが暖機
の必要な極低温状態であるとして、ステップ55に移行
して、暖機フラグFを「F=1」にインクリメントす
る。但し、変速機油温Tが所定値T(o) を上回れば、暖
機の必要のない油温状態であるとして、ステップ61、
62のプログラムを実行する。
【0035】変速機内のオイルが暖機の必要な極低温状
態であると、ステップ56,57にて、デューティ出力
値Dt を求めるための基本デューティ値Dt(o)および補
正量ΔDt を算出する。
態であると、ステップ56,57にて、デューティ出力
値Dt を求めるための基本デューティ値Dt(o)および補
正量ΔDt を算出する。
【0036】まずステップ56にて、基本デューティ値
Dt(o)を算出するが、この基本デューティ値Dt(o)は、
油温Tに応じて算出されることが好ましく、この算出に
は、例えば、図8に示す油温Tと基本デューティ値Dt
(o)との変化特性図を利用する。具体的には、油温セン
サ30で油温T1 を検出した場合、基本デューティ値
は、Dt(o)=D1 (%)である。
Dt(o)を算出するが、この基本デューティ値Dt(o)は、
油温Tに応じて算出されることが好ましく、この算出に
は、例えば、図8に示す油温Tと基本デューティ値Dt
(o)との変化特性図を利用する。具体的には、油温セン
サ30で油温T1 を検出した場合、基本デューティ値
は、Dt(o)=D1 (%)である。
【0037】またステップ57では、補正量ΔDt を算
出するが、この補正量ΔDt は、変速レンジ位置R,
N,D、スロットル開度TVOおよび車速VSPから算
出されることが好ましく、この算出には、例えば、図9
に示すマップ図を利用する。具体的には、例えば、Dレ
ンジにてスロットル開度をTVO=6/8とし車速がV
SP=60(km/h)で走行する場合、図9のマップでは、
変速レンジ位置は(D,Ds )、スロットル開度TVO
は(〜8/8)、車速VSPは(30〜100)である
から、求められる補正量は、ΔDt =0.7である。な
お、Nレンジの場合、または、Rレンジであってスロッ
トル開度TVOが(〜2/8)で走行する場合、求めら
れる補正量は車速VSPに係わらず一律、ΔD=1.0
とする。
出するが、この補正量ΔDt は、変速レンジ位置R,
N,D、スロットル開度TVOおよび車速VSPから算
出されることが好ましく、この算出には、例えば、図9
に示すマップ図を利用する。具体的には、例えば、Dレ
ンジにてスロットル開度をTVO=6/8とし車速がV
SP=60(km/h)で走行する場合、図9のマップでは、
変速レンジ位置は(D,Ds )、スロットル開度TVO
は(〜8/8)、車速VSPは(30〜100)である
から、求められる補正量は、ΔDt =0.7である。な
お、Nレンジの場合、または、Rレンジであってスロッ
トル開度TVOが(〜2/8)で走行する場合、求めら
れる補正量は車速VSPに係わらず一律、ΔD=1.0
とする。
【0038】ステップ58では、ステップ56,57で
求めた基本デューティ値Dt(o)、補正量ΔDt を、 Dt =Dt(o)×ΔDt ・・・(1) に代入し、デューティ出力値Dt (%)を算出する。こ
のデューティ出力値Dtによって、駆動回路311から
のデューティ出力Dta,Dtbが決定される。
求めた基本デューティ値Dt(o)、補正量ΔDt を、 Dt =Dt(o)×ΔDt ・・・(1) に代入し、デューティ出力値Dt (%)を算出する。こ
のデューティ出力値Dtによって、駆動回路311から
のデューティ出力Dta,Dtbが決定される。
【0039】図6は、ソレノイド14sを励磁する時間
を決定するためのフローチャートである。ライン圧ソレ
ノイド弁14は、ソレノイド14sをONで励磁させる
ことにより、ライン圧ソレノイド弁におけるプランジャ
(弁体)14aの変位を制御するものである。
を決定するためのフローチャートである。ライン圧ソレ
ノイド弁14は、ソレノイド14sをONで励磁させる
ことにより、ライン圧ソレノイド弁におけるプランジャ
(弁体)14aの変位を制御するものである。
【0040】そこで、ステップ70では、今回ソレノイ
ド14sに対してONを出力すべきかどうかを判定す
る。ソレノイド14sに対してONを出力すべきである
と判定すると、暖機を行う、または、ライン圧ソレノイ
ド弁14を動作させる必要があるとして、ステップ71
に移行し、このステップ71にてソレノイド14sのフ
ェール検知を行う。但し、今回ソレノイド14sに対し
てONを出力すべきではないと判定すると、ステップ7
5に移行し、前回ソレノイド14sをOFFした時間を
逆算し、後述のステップ74に移行する。
ド14sに対してONを出力すべきかどうかを判定す
る。ソレノイド14sに対してONを出力すべきである
と判定すると、暖機を行う、または、ライン圧ソレノイ
ド弁14を動作させる必要があるとして、ステップ71
に移行し、このステップ71にてソレノイド14sのフ
ェール検知を行う。但し、今回ソレノイド14sに対し
てONを出力すべきではないと判定すると、ステップ7
5に移行し、前回ソレノイド14sをOFFした時間を
逆算し、後述のステップ74に移行する。
【0041】ステップ71でソレノイド14sのフェー
ルが検知されないと、ソレノイド14sが正常に機能し
ているとして、ステップ72に移行し、変速機油温Tが
暖機の必要な極低温状態であるかどうかを判定する。但
し、ステップ71にて、ソレノイド14sのフェールが
検知されると、ステップ76に移行し、回路Aに過励磁
が出力される時間ta を、 ta =0 ・・・(2) にクリアするとともに、回路Bに通常励磁が出力される
時間tb を、 tb =0 ・・・(3) にクリアする。
ルが検知されないと、ソレノイド14sが正常に機能し
ているとして、ステップ72に移行し、変速機油温Tが
暖機の必要な極低温状態であるかどうかを判定する。但
し、ステップ71にて、ソレノイド14sのフェールが
検知されると、ステップ76に移行し、回路Aに過励磁
が出力される時間ta を、 ta =0 ・・・(2) にクリアするとともに、回路Bに通常励磁が出力される
時間tb を、 tb =0 ・・・(3) にクリアする。
【0042】このため、ソレノイド14sのフェールが
検知されると、該ソレノイド14sを励磁させない。こ
の場合、ソレノイド14sにバッテリ電源30の出力を
供給しないから、ソレノイド14sが正常に機能しない
ために、例えば、該ソレノイド14sの加熱不足や、ソ
レノイド14sの過剰な発熱を生じるという不都合が解
消される。
検知されると、該ソレノイド14sを励磁させない。こ
の場合、ソレノイド14sにバッテリ電源30の出力を
供給しないから、ソレノイド14sが正常に機能しない
ために、例えば、該ソレノイド14sの加熱不足や、ソ
レノイド14sの過剰な発熱を生じるという不都合が解
消される。
【0043】ステップ72において、暖機フラグFが
「F=1」であれば、変速機油温Tが暖機の必要な極低
温状態であるとして、ステップ73に移行する。但し、
暖機フラグFが「F=1」でなければ、変速機油温Tが
暖機の必要な極低温状態でないとして、ステップ77に
移行し、ソレノイド14sを過励磁してプランジャ14
aを始動させたのち、一定値を励磁してプランジャ14
aを位置決めすることにより、ライン圧ソレノイド弁1
4から出力される圧力を調整するため、回路Aに過励磁
が出力される時間ta を、 ta =min(所定値,Dt ×tp ) ・・・(4) によって、前記所定値または(Dt ×tp )を比較し、
そのうちの小さい値を時間ta に設定するとともに、回
路Bに通常励磁が出力される時間tb を、 tb =Dt ×tp ・・・(5) に設定する。なお、符号tp は、ソレノイド14sの励
磁状態を検知するための制御周期(図10参照)であっ
て、これにより、ソレノイド14sの励磁状態は一定の
制御周期tp 毎に検知される。
「F=1」であれば、変速機油温Tが暖機の必要な極低
温状態であるとして、ステップ73に移行する。但し、
暖機フラグFが「F=1」でなければ、変速機油温Tが
暖機の必要な極低温状態でないとして、ステップ77に
移行し、ソレノイド14sを過励磁してプランジャ14
aを始動させたのち、一定値を励磁してプランジャ14
aを位置決めすることにより、ライン圧ソレノイド弁1
4から出力される圧力を調整するため、回路Aに過励磁
が出力される時間ta を、 ta =min(所定値,Dt ×tp ) ・・・(4) によって、前記所定値または(Dt ×tp )を比較し、
そのうちの小さい値を時間ta に設定するとともに、回
路Bに通常励磁が出力される時間tb を、 tb =Dt ×tp ・・・(5) に設定する。なお、符号tp は、ソレノイド14sの励
磁状態を検知するための制御周期(図10参照)であっ
て、これにより、ソレノイド14sの励磁状態は一定の
制御周期tp 毎に検知される。
【0044】ステップ72にて、変速機油温Tが暖機の
必要な極低温状態であれば、ステップ73に移行し、過
励磁制御を禁止し通常励磁のみを行うため、回路Aに過
励磁が出力される時間ta を、 ta =0 ・・・(6) にクリアするとともに、回路Bに通常励磁が出力される
時間tb を、 tb =Dt ×tp ・・・(7) に設定する。
必要な極低温状態であれば、ステップ73に移行し、過
励磁制御を禁止し通常励磁のみを行うため、回路Aに過
励磁が出力される時間ta を、 ta =0 ・・・(6) にクリアするとともに、回路Bに通常励磁が出力される
時間tb を、 tb =Dt ×tp ・・・(7) に設定する。
【0045】この場合、上記式(7)に示すように、通
常励磁が出力される時間tb は、式(1)から求められ
るデューティ出力値Dt 、つまり、基本デューティ値D
t(o)(図8参照)および補正量ΔDt (図9参照)に比
例する。
常励磁が出力される時間tb は、式(1)から求められ
るデューティ出力値Dt 、つまり、基本デューティ値D
t(o)(図8参照)および補正量ΔDt (図9参照)に比
例する。
【0046】ところで、高負荷状態の油温上昇は、低負
荷状態の油温上昇に比べて早いから、車両が油温上昇の
早い高負荷状態であると、油温上昇が遅い低負荷状態に
比べて、回路Bに通常励磁が出力される時間tb を短く
することが好ましい。
荷状態の油温上昇に比べて早いから、車両が油温上昇の
早い高負荷状態であると、油温上昇が遅い低負荷状態に
比べて、回路Bに通常励磁が出力される時間tb を短く
することが好ましい。
【0047】そこで、本実施形態では、補正量ΔDt
は、図9に示すように、スロットル開度TVOが低い状
態に比べて、スロットル開度TVOが高い状態の方を小
さく設定する。このため、式(1)からデューティ出力
値Dt を算出する際、基本デューティ値Dt(o)の値を固
定して考えると、デューティ出力値Dt は、車両が低負
荷状態に比べて高負荷状態の方が小さくなる。
は、図9に示すように、スロットル開度TVOが低い状
態に比べて、スロットル開度TVOが高い状態の方を小
さく設定する。このため、式(1)からデューティ出力
値Dt を算出する際、基本デューティ値Dt(o)の値を固
定して考えると、デューティ出力値Dt は、車両が低負
荷状態に比べて高負荷状態の方が小さくなる。
【0048】従って、回路Bに通常励磁が出力される時
間tb は、式(7)から明らかなように、油温の上昇が
遅い低負荷状態に比べて油温の上昇が早い高負荷状態の
方が短くなる。この場合、高負荷状態における消費電力
量を軽減させることができるため、燃費の向上が図れ
る。
間tb は、式(7)から明らかなように、油温の上昇が
遅い低負荷状態に比べて油温の上昇が早い高負荷状態の
方が短くなる。この場合、高負荷状態における消費電力
量を軽減させることができるため、燃費の向上が図れ
る。
【0049】同様に、基本デューティ値Dt(o)は、図8
に示すように、油温Tに応じて変化し、油温が上昇する
とともに減少するから、式(1)からデューティ出力値
Dtを算出する際、補正量ΔDt の値を固定して考える
と、デューティ出力値Dt も変速機内で検出された油温
Tが上昇するとともに減少する。
に示すように、油温Tに応じて変化し、油温が上昇する
とともに減少するから、式(1)からデューティ出力値
Dtを算出する際、補正量ΔDt の値を固定して考える
と、デューティ出力値Dt も変速機内で検出された油温
Tが上昇するとともに減少する。
【0050】従って、回路Bに通常励磁が出力される時
間tb は、式(7)から明らかなように、油温Tととも
に減少し、油温Tに応じて前記通常励磁の出力時間tb
を変更可能にするから、油温Tの状態に合わせて励磁部
(図3の領域S)への電力供給が効率的に行えるため、
さらに燃費が向上する。
間tb は、式(7)から明らかなように、油温Tととも
に減少し、油温Tに応じて前記通常励磁の出力時間tb
を変更可能にするから、油温Tの状態に合わせて励磁部
(図3の領域S)への電力供給が効率的に行えるため、
さらに燃費が向上する。
【0051】ステップ74では、デューティ出力値Dt
、通常励磁が出力される時間tb によって、次回の割
り込み時間が新たにセットされる。
、通常励磁が出力される時間tb によって、次回の割
り込み時間が新たにセットされる。
【0052】図10は、本発明装置の作用を示すタイム
チャートである。同図(a),(b),(c)はそれぞ
れ、CVT制御コントローラ31が制御周期tp で過励
磁制御を行う際の、過励磁A、通常励磁B、プランジャ
変位X、電流I、ソレノイド温度Tc を示し、同図
(a)は、通常(高温)時において、過励磁制御によっ
てソレノイド弁14のプランジャ14aを変位させた場
合、同図(b)は、極低温時において、本発明装置によ
るソレノイド制御によって暖機を行った場合、同図
(c)は、従来装置によるソレノイド制御によって暖機
を行った場合である。
チャートである。同図(a),(b),(c)はそれぞ
れ、CVT制御コントローラ31が制御周期tp で過励
磁制御を行う際の、過励磁A、通常励磁B、プランジャ
変位X、電流I、ソレノイド温度Tc を示し、同図
(a)は、通常(高温)時において、過励磁制御によっ
てソレノイド弁14のプランジャ14aを変位させた場
合、同図(b)は、極低温時において、本発明装置によ
るソレノイド制御によって暖機を行った場合、同図
(c)は、従来装置によるソレノイド制御によって暖機
を行った場合である。
【0053】図10(a)は、過励磁Aに示すステップ
状の過励磁によりソレノイド弁14のプランジャ14a
を始動させたのち、通常励磁Bに示す一定値をとる励磁
によりプランジャ14aの推力を維持し、プランジャ変
位Xに示すように、プランジャ14aを変位させる。ソ
レノイド弁14からの出力圧は、通常励磁Bの出力時間
tb に応じてプランジャ14aを位置決めすることによ
り調整する。この場合、ソレノイド14sを通電する電
流Iは、過励磁させるためステップ状に立ち上がったの
ち、一定の電流値をとる。但しこの場合、ソレノイド1
4sにおける温度Tc は大きく上昇するが、プランジャ
14aも移動する。
状の過励磁によりソレノイド弁14のプランジャ14a
を始動させたのち、通常励磁Bに示す一定値をとる励磁
によりプランジャ14aの推力を維持し、プランジャ変
位Xに示すように、プランジャ14aを変位させる。ソ
レノイド弁14からの出力圧は、通常励磁Bの出力時間
tb に応じてプランジャ14aを位置決めすることによ
り調整する。この場合、ソレノイド14sを通電する電
流Iは、過励磁させるためステップ状に立ち上がったの
ち、一定の電流値をとる。但しこの場合、ソレノイド1
4sにおける温度Tc は大きく上昇するが、プランジャ
14aも移動する。
【0054】しかし、極低温時において、本発明の暖機
作用を示す図10(b)は、過励磁制御Aに示す過励磁
を禁止し通常励磁Bに示す一定励磁のみを行うため、プ
ランジャ変位Xに示すように、ソレノイド14のプラン
ジャ14aは変位しないが、通常励磁によりソレノイド
14sを定電流が流れるため、ソレノイド14sの温度
Tc は電気的な加熱により上昇する。
作用を示す図10(b)は、過励磁制御Aに示す過励磁
を禁止し通常励磁Bに示す一定励磁のみを行うため、プ
ランジャ変位Xに示すように、ソレノイド14のプラン
ジャ14aは変位しないが、通常励磁によりソレノイド
14sを定電流が流れるため、ソレノイド14sの温度
Tc は電気的な加熱により上昇する。
【0055】これに対し、極低温時において、従来の図
10(c)では、過励磁制御Aおよび通常励磁Bを個別
に制御できないから、ソレノイド14sに定電流や過電
流を通電させて、プランジャを始動させることなく、ソ
レノイド14sを電気的に加熱させることができない。
10(c)では、過励磁制御Aおよび通常励磁Bを個別
に制御できないから、ソレノイド14sに定電流や過電
流を通電させて、プランジャを始動させることなく、ソ
レノイド14sを電気的に加熱させることができない。
【0056】本発明装置は、ソレノイド14sをステッ
プ状に過励磁させる過励磁制御Aによりプランジャ14
aを始動させたのち、ソレノイド14sを一定値をとっ
て励磁させる通常励磁Bによりプランジャ14aの推力
を維持し、該通常励磁Bの出力時間tb に応じてプラン
ジャ14aを位置決めすることにより、圧力の調整を可
能にする装置であって、無段式自動変速機内で検出され
た油温Tが所定値を下回ると、暖機の必要な極低温状態
であるとして、ソレノイド14sに対する過励磁制御A
を禁止し通常励磁Bのみを行う。これにより、暖機の必
要な極低温時に、プランジャ14aを始動させることな
く、ソレノイド14sを電気的に発熱させることができ
る。
プ状に過励磁させる過励磁制御Aによりプランジャ14
aを始動させたのち、ソレノイド14sを一定値をとっ
て励磁させる通常励磁Bによりプランジャ14aの推力
を維持し、該通常励磁Bの出力時間tb に応じてプラン
ジャ14aを位置決めすることにより、圧力の調整を可
能にする装置であって、無段式自動変速機内で検出され
た油温Tが所定値を下回ると、暖機の必要な極低温状態
であるとして、ソレノイド14sに対する過励磁制御A
を禁止し通常励磁Bのみを行う。これにより、暖機の必
要な極低温時に、プランジャ14aを始動させることな
く、ソレノイド14sを電気的に発熱させることができ
る。
【0057】従って、本発明装置によれば、プランジャ
14aを位置決めしたことにより調整した圧力状態を維
持したまま、極低温状態にあるときの暖機を促進させる
ことができるため、暖機性能が向上する。
14aを位置決めしたことにより調整した圧力状態を維
持したまま、極低温状態にあるときの暖機を促進させる
ことができるため、暖機性能が向上する。
【0058】上述したところは、本発明の好適な実施形
態を示したにすぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。例えば、自動
変速機は、Vベルト式やトロイダル式の無段変速機に限
るものではなく、有段式自動変速機であってもよい。ま
た本実施形態ではライン圧ソレノイド弁14を電磁弁と
して説明したが、弁体が過励磁制御により始動する電磁
弁であれば、2方弁でも3方弁でも構わない。また弁体
は、プランジャに限らず、スプールや玉形の構造であっ
てもよい。
態を示したにすぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。例えば、自動
変速機は、Vベルト式やトロイダル式の無段変速機に限
るものではなく、有段式自動変速機であってもよい。ま
た本実施形態ではライン圧ソレノイド弁14を電磁弁と
して説明したが、弁体が過励磁制御により始動する電磁
弁であれば、2方弁でも3方弁でも構わない。また弁体
は、プランジャに限らず、スプールや玉形の構造であっ
てもよい。
【図1】Vベルト式無段変速機のライン圧制御装置を、
変速制御装置と共に例示した油圧制御システム図であ
る。
変速制御装置と共に例示した油圧制御システム図であ
る。
【図2】同例において変速制御に用いる通常の変速制御
パターンを示す線図である。
パターンを示す線図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すシステム図である。
【図4】同形態におけるソレノイド駆動回路を例示する
システム図である。
システム図である。
【図5】本発明の一実施形態であって、ソレノイドへの
デューティ出力値を算出するためのフローチャートであ
る。
デューティ出力値を算出するためのフローチャートであ
る。
【図6】同形態において過励磁出力時間および通常励磁
時間を算出するためのフローチャートである。
時間を算出するためのフローチャートである。
【図7】ソレノイドのフェール判定を行うためのフロー
チャートである。
チャートである。
【図8】油温に対する基本デューティ値を算出するため
の変化特性図である。
の変化特性図である。
【図9】変速レンジ、スロットル開度、車速から基本デ
ューティ出力値に対する補正量を算出するためのマップ
図である。
ューティ出力値に対する補正量を算出するためのマップ
図である。
【図10】同図(a),(b)は本発明装置を説明する
タイムチャートであり、また、同図(c)は従来装置を
説明するタイムチャートである。
タイムチャートであり、また、同図(c)は従来装置を
説明するタイムチャートである。
1 プライマリプーリ 2 セカンダリプーリ 3 Vベルト 11 圧力源 12 プレッシャーレギュレータ弁 13 プレッシャーモディファイア弁 14 ライン圧ソレノイド弁 14a プランジャ 14s ライン圧ソレノイド 15 パイロット弁 16 回路 17 コントローラ 21 変速制御弁 21a スプール 22 変速リンク 23 ステップモータ 24 シフタ 25 ライン圧回路 26 変速制御圧回路 31 CVT制御コントローラ
Claims (5)
- 【請求項1】 変速比を変更可能な自動変速機であっ
て、一定値をとって励磁させる通常励磁に対しステップ
状の過励磁を生じさせる過励磁制御によってのみ弁体を
始動させることが可能なソレノイドを具える自動変速機
のソレノイド制御装置において、 自動変速機内で検出された油温が所定値を下回る状態で
は、暖機を行うため、前記過励磁制御を禁止し前記通常
励磁のみを行うようにすることを特徴とする自動変速機
のソレノイド制御装置。 - 【請求項2】 車両が高負荷の状態では、前記通常励磁
の出力時間が低負荷状態に比べて短くなるようにするこ
とを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のソレノイ
ド制御装置。 - 【請求項3】 前記通常励磁の出力時間は、自動変速機
内で検出された油温に応じて変更可能にすることを特徴
とする請求項1または2に記載の自動変速機のソレノイ
ド制御装置。 - 【請求項4】 バッテリ電源の出力が所定値を下回ると
きには、暖機が必要な領域であっても、前記通常励磁に
よる暖機を行わないようにすることを特徴とする請求項
1乃至3のいずれか一項に記載の自動変速機のソレノイ
ド制御装置。 - 【請求項5】 前記ソレノイドに異常が検出されるとき
には、該ソレノイドを励磁させないようにすることを特
徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自動変
速機のソレノイド制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16218898A JPH11351362A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 自動変速機のソレノイド制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16218898A JPH11351362A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 自動変速機のソレノイド制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351362A true JPH11351362A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15749686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16218898A Abandoned JPH11351362A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 自動変速機のソレノイド制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351362A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100342155C (zh) * | 2003-05-27 | 2007-10-10 | 现代自动车株式会社 | 控制车辆自动变速器电磁阀的方法和装置 |
JP2012127413A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Isuzu Motors Ltd | 自動制御式マニュアルトランスミッション及びその制御方法 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16218898A patent/JPH11351362A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100342155C (zh) * | 2003-05-27 | 2007-10-10 | 现代自动车株式会社 | 控制车辆自动变速器电磁阀的方法和装置 |
JP2012127413A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Isuzu Motors Ltd | 自動制御式マニュアルトランスミッション及びその制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20040128 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060718 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20061212 |