JPH11348622A - 自動車のシート - Google Patents
自動車のシートInfo
- Publication number
- JPH11348622A JPH11348622A JP16386898A JP16386898A JPH11348622A JP H11348622 A JPH11348622 A JP H11348622A JP 16386898 A JP16386898 A JP 16386898A JP 16386898 A JP16386898 A JP 16386898A JP H11348622 A JPH11348622 A JP H11348622A
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- JP
- Japan
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- seat
- seat cushion
- lock
- lever
- pin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートクッションを通常状態に戻すだけでな
く、引き起こした状態のままでも前後に移動させること
ができる自動車のシートを提供する。 【解決手段】 シートクッション6を通常状態に戻すこ
とで、ロック機構9を解除して、シートクッション6を
前後に移動できると共に、シートクッション6の引き起
し状態のままでも、手動レバー19を操作することによ
り前後に移動させることができる。従って、どちらかの
解除手法を採用することにより、希望する形態の車室内
空間を素早く得ることができる。
く、引き起こした状態のままでも前後に移動させること
ができる自動車のシートを提供する。 【解決手段】 シートクッション6を通常状態に戻すこ
とで、ロック機構9を解除して、シートクッション6を
前後に移動できると共に、シートクッション6の引き起
し状態のままでも、手動レバー19を操作することによ
り前後に移動させることができる。従って、どちらかの
解除手法を採用することにより、希望する形態の車室内
空間を素早く得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のシー
ト、特にシートクッションを引き起し可能なチップアッ
プ式のシートに関するものである。
ト、特にシートクッションを引き起し可能なチップアッ
プ式のシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートには、実開平5ー189
67号公報に示すように、シートクッションが後側支点
を中心に引き起し可能なチップアップ式構造のものがあ
る。この種のチップアップ式のシートは、スライドレー
ルを介して前後に移動できるようになっているものの、
車体に設置されたシートベルトが届かない領域は、安全
上の観点から、乗員がシートに着座してはいけない領域
となっている。従って、この領域(シートベルト使用域
外)では、シートクッションが通常状態の場合は前後位
置がロックされず(シートが不安定で)、乗員が着座で
きないようになっている。また、このような領域であっ
ても、シートクッションを引き起こした状態では、乗員
がシートに着座することは事実上不可能なため、シート
の前後位置がロックされるようになっている。そして、
この引き起し状態から、再度、シートクッションを元の
通常状態に戻せば、シートが自由に前後動するようにな
っている。
67号公報に示すように、シートクッションが後側支点
を中心に引き起し可能なチップアップ式構造のものがあ
る。この種のチップアップ式のシートは、スライドレー
ルを介して前後に移動できるようになっているものの、
車体に設置されたシートベルトが届かない領域は、安全
上の観点から、乗員がシートに着座してはいけない領域
となっている。従って、この領域(シートベルト使用域
外)では、シートクッションが通常状態の場合は前後位
置がロックされず(シートが不安定で)、乗員が着座で
きないようになっている。また、このような領域であっ
ても、シートクッションを引き起こした状態では、乗員
がシートに着座することは事実上不可能なため、シート
の前後位置がロックされるようになっている。そして、
この引き起し状態から、再度、シートクッションを元の
通常状態に戻せば、シートが自由に前後動するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の技
術にあっては、シートベルト使用域外において、シート
クッションを前後へ移動自在にするには、シートクッシ
ョンを通常状態に戻すしかなかった。しかしながら、自
動車のシートは、他のシートとの関係により、様々なバ
リエーションの室内空間が形成可能で、シートベルト使
用域外にあっても、シートクッションを通常状態に戻し
て前後に移動させるよりも、シートクッションを引き起
こした状態のままで前後に移動させた方が、希望する形
態の空間が早く得られる場合がある。
術にあっては、シートベルト使用域外において、シート
クッションを前後へ移動自在にするには、シートクッシ
ョンを通常状態に戻すしかなかった。しかしながら、自
動車のシートは、他のシートとの関係により、様々なバ
リエーションの室内空間が形成可能で、シートベルト使
用域外にあっても、シートクッションを通常状態に戻し
て前後に移動させるよりも、シートクッションを引き起
こした状態のままで前後に移動させた方が、希望する形
態の空間が早く得られる場合がある。
【0004】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、シートクッションを通常状態
に戻すだけでなく、引き起こした状態のままでも前後に
移動させることができる自動車のシートを提供するもの
である。
してなされたものであり、シートクッションを通常状態
に戻すだけでなく、引き起こした状態のままでも前後に
移動させることができる自動車のシートを提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体側に固定された固定レールと、シートクッショ
ン側に固定された可動レールとから成るスライドレール
を介してシートクッションが前後動自在に支持されてい
ると共に、該シートクッションは後側支点を中心にして
引き起こし自在で、且つ可動レールにシートベルト使用
域外でのみ固定レールと係合してシートクッションの前
後動を規制するロック機構が設けられている自動車のシ
ートであって、前記ロック機構がシートクッションの引
き起し状態で固定レールに対して係合すると共に、通常
状態で固定レールとの係合が解除され、且つ前記ロック
機構に固定レールとの係合を解除可能な手動レバーが設
けられている。
は、車体側に固定された固定レールと、シートクッショ
ン側に固定された可動レールとから成るスライドレール
を介してシートクッションが前後動自在に支持されてい
ると共に、該シートクッションは後側支点を中心にして
引き起こし自在で、且つ可動レールにシートベルト使用
域外でのみ固定レールと係合してシートクッションの前
後動を規制するロック機構が設けられている自動車のシ
ートであって、前記ロック機構がシートクッションの引
き起し状態で固定レールに対して係合すると共に、通常
状態で固定レールとの係合が解除され、且つ前記ロック
機構に固定レールとの係合を解除可能な手動レバーが設
けられている。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、シートク
ッションを通常状態に戻すことで、ロック機構を解除し
て、シートクッションを前後に移動できると共に、シー
トクッションの引き起し状態のままでも、手動レバーを
操作することにより前後に移動させることができる。従
って、どちらかの解除手法を採用することにより、希望
する形態の車室内空間を素早く得ることができる。
ッションを通常状態に戻すことで、ロック機構を解除し
て、シートクッションを前後に移動できると共に、シー
トクッションの引き起し状態のままでも、手動レバーを
操作することにより前後に移動させることができる。従
って、どちらかの解除手法を採用することにより、希望
する形態の車室内空間を素早く得ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記ロック機構
が、前記固定レールのロック孔に下端部を係合自在で且
つ上端に水平ピンを有するロックピンを上下移動可能に
支持すると共に、前記水平ピンを下縁で支持するカム孔
が形成された回転プレートを設け、回転プレートに該回
転プレートと一体的に回転するレバーを設け、該レバー
の先端とシートクッションの後端支点以外の点とをワイ
ヤにて連結し、シートクッションの引き起こし時にワイ
ヤによりレバーが引き上げられて回転プレートが回転
し、ロックピンを下降させてロック孔に係合させると共
に、シートクッションを通常状態に戻した時にロックピ
ンを上昇させて係合解除させるようになっている。
が、前記固定レールのロック孔に下端部を係合自在で且
つ上端に水平ピンを有するロックピンを上下移動可能に
支持すると共に、前記水平ピンを下縁で支持するカム孔
が形成された回転プレートを設け、回転プレートに該回
転プレートと一体的に回転するレバーを設け、該レバー
の先端とシートクッションの後端支点以外の点とをワイ
ヤにて連結し、シートクッションの引き起こし時にワイ
ヤによりレバーが引き上げられて回転プレートが回転
し、ロックピンを下降させてロック孔に係合させると共
に、シートクッションを通常状態に戻した時にロックピ
ンを上昇させて係合解除させるようになっている。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、シートク
ッションを引き起こすことにより、ワイヤが引っ張られ
てレバー及び回転プレートが回転し、カム孔との関係
で、ロックピンが下降してロック状態が得られる。この
ロック状態の解除は、シートクッションを通常状態に戻
すことと、手動レバーを操作することで行われる。従っ
て、得ようとするシート状態に合わせて、どちらかの解
除手法を採用することにより、希望する形態の車室内空
間を素早く得ることができる。
ッションを引き起こすことにより、ワイヤが引っ張られ
てレバー及び回転プレートが回転し、カム孔との関係
で、ロックピンが下降してロック状態が得られる。この
ロック状態の解除は、シートクッションを通常状態に戻
すことと、手動レバーを操作することで行われる。従っ
て、得ようとするシート状態に合わせて、どちらかの解
除手法を採用することにより、希望する形態の車室内空
間を素早く得ることができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、手動レバーが、
一端にロックピンの水平ピンが結合され且つ他端に手で
持ち上げるための操作部が形成された構造である。
一端にロックピンの水平ピンが結合され且つ他端に手で
持ち上げるための操作部が形成された構造である。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、手動レバ
ーによりロックピンを直接上昇させることができるた
め、手動レバーによるロック解除操作が確実である。
ーによりロックピンを直接上昇させることができるた
め、手動レバーによるロック解除操作が確実である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
1〜図5に基づいて説明する。
1〜図5に基づいて説明する。
【0012】符号1は、自動車、特にワゴン車に搭載さ
れた三列目のシート(サードシート)で、車体に固定さ
れた左右一対の固定レール2と、該固定レール2に各々
組み合わされた左右一対の可動レール3から成るスライ
ドレール4により、全体が前後に移動できるようになっ
ている。
れた三列目のシート(サードシート)で、車体に固定さ
れた左右一対の固定レール2と、該固定レール2に各々
組み合わされた左右一対の可動レール3から成るスライ
ドレール4により、全体が前後に移動できるようになっ
ている。
【0013】可動レール3の上には、シートフレーム5
が取付けられている。そして、このシートフレーム5に
は、シートクッション6が後端支点6aを中心に回動自
在に支持されており、前向きの通常状態と、前側が上向
きとなる引き起し状態が得られるようになっている。ま
た、このシートフレーム5には、シートバック7が下端
支点7aを中心に回動自在に支持されており、通常状態
と、通常状態から若干前側へ回動させた引き起こし状態
と、後側へ水平に倒したフラット状態がそれぞれ得られ
るようになっている。
が取付けられている。そして、このシートフレーム5に
は、シートクッション6が後端支点6aを中心に回動自
在に支持されており、前向きの通常状態と、前側が上向
きとなる引き起し状態が得られるようになっている。ま
た、このシートフレーム5には、シートバック7が下端
支点7aを中心に回動自在に支持されており、通常状態
と、通常状態から若干前側へ回動させた引き起こし状態
と、後側へ水平に倒したフラット状態がそれぞれ得られ
るようになっている。
【0014】このシート1は、固定レール2に沿って、
車体に設置された図示せぬシートベルトが届くシートベ
ルト使用域Aから、シートベルトが届かないシートベル
ト使用域外Bまで移動可能である。シートベルト使用域
Aでは、メインのインタロック8が、固定レール2の図
示せぬロック孔に係合することにより、前後位置がロッ
クされる。
車体に設置された図示せぬシートベルトが届くシートベ
ルト使用域Aから、シートベルトが届かないシートベル
ト使用域外Bまで移動可能である。シートベルト使用域
Aでは、メインのインタロック8が、固定レール2の図
示せぬロック孔に係合することにより、前後位置がロッ
クされる。
【0015】シートベルト使用域外Bでは、インタロッ
ク8が係合するロック孔が設けられておらず、その代わ
りに、ロック機構9のロックピン10が係合するロック
孔11が形成されている。すなわち、シートベルト使用
域Aでは、インタロック8により前後位置がロックさ
れ、シートベルト使用域外Bでは、ロック機構9により
前後位置がロックされるようになっている。
ク8が係合するロック孔が設けられておらず、その代わ
りに、ロック機構9のロックピン10が係合するロック
孔11が形成されている。すなわち、シートベルト使用
域Aでは、インタロック8により前後位置がロックさ
れ、シートベルト使用域外Bでは、ロック機構9により
前後位置がロックされるようになっている。
【0016】次にロック機構9の説明をする。可動レー
ル3の側面には、ベース12が固定されている。このベ
ース12には、支持ピン13を中心に回転する断面コ字
形の回転プレート14が設けられている。この回転プレ
ート14の両側には、カム孔15が形成されている。回
転プレート14には、レバー16が一体的に取付けられ
ている。レバー16には、図示せぬバネにより下向きの
付勢力f1が付与されている。
ル3の側面には、ベース12が固定されている。このベ
ース12には、支持ピン13を中心に回転する断面コ字
形の回転プレート14が設けられている。この回転プレ
ート14の両側には、カム孔15が形成されている。回
転プレート14には、レバー16が一体的に取付けられ
ている。レバー16には、図示せぬバネにより下向きの
付勢力f1が付与されている。
【0017】ロックピン10の上端には、水平ピン17
が貫通状態で設けられており、該水平ピン17の一端が
ベース12に形成した縦方向での長孔18内に係合する
ことにより、該ロックピン10は、上下方向で移動可能
になっている。
が貫通状態で設けられており、該水平ピン17の一端が
ベース12に形成した縦方向での長孔18内に係合する
ことにより、該ロックピン10は、上下方向で移動可能
になっている。
【0018】また、この水平ピン17は、カム孔15の
下縁に沿って支持されている。このカム孔15の下縁
は、前側の方が支持ピン13からの距離が短く、後側の
方が支持ピン13からの距離が長い。従って、レバー1
6を下向きにしてカム孔15の前端を下向きにした状態
では(図2参照)、ロックピン10は上昇し、固定レー
ル2のロック孔11と非係合状態となる。これに対し、
レバー16を上向きにしてカム孔15の後端を下向きに
した状態では(図3参照)、ロックピン10は、下降
し、固定レール2のロック孔11と係合状態となる。
下縁に沿って支持されている。このカム孔15の下縁
は、前側の方が支持ピン13からの距離が短く、後側の
方が支持ピン13からの距離が長い。従って、レバー1
6を下向きにしてカム孔15の前端を下向きにした状態
では(図2参照)、ロックピン10は上昇し、固定レー
ル2のロック孔11と非係合状態となる。これに対し、
レバー16を上向きにしてカム孔15の後端を下向きに
した状態では(図3参照)、ロックピン10は、下降
し、固定レール2のロック孔11と係合状態となる。
【0019】また、ロックピン10の上端の水平ピン1
7には、手動レバー19の前端が直接結合されている。
また、手動レバー19の後端には、操作者が手で持ち上
げるための操作部20が設けられている。更に、この手
動レバー19とベース12との間には、手動レバー19
に下向きの付勢力f2を付与するスプリング21が設け
られている。尚、このスプリング21による付勢力f2
は、前記レバー16に付与される付勢力f1よりも小さ
く設定されている。
7には、手動レバー19の前端が直接結合されている。
また、手動レバー19の後端には、操作者が手で持ち上
げるための操作部20が設けられている。更に、この手
動レバー19とベース12との間には、手動レバー19
に下向きの付勢力f2を付与するスプリング21が設け
られている。尚、このスプリング21による付勢力f2
は、前記レバー16に付与される付勢力f1よりも小さ
く設定されている。
【0020】一方、シートクッション6の後側支点6a
には、シートクッション6と一緒に回転するブラケット
22が設けられている。そして、このブラケット22の
先端と、前記ロック機構9におけるレバー16の先端と
は、荷重伝達用のワイヤ23により連結されている。
には、シートクッション6と一緒に回転するブラケット
22が設けられている。そして、このブラケット22の
先端と、前記ロック機構9におけるレバー16の先端と
は、荷重伝達用のワイヤ23により連結されている。
【0021】次に、この実施形態の作用を説明する。シ
ートクッション6を前向きにした通常状態の場合(図2
参照)は、ワイヤ23によりレバー16が引っ張られな
いため、レバー16に付与された付勢力f1によりカム
孔15の前端が下向き状態になる。そのため、ロックピ
ン10を下向きに付勢する付勢力f2が作用しているに
もかかわらず、カム孔15との係合により、ロックピン
10は下降できず、ロック孔11に対して非係合状態と
なる。従って、シート1が前後に移動可能で不安定なた
め、乗員はシートクッション6上に着座することはでき
ない。
ートクッション6を前向きにした通常状態の場合(図2
参照)は、ワイヤ23によりレバー16が引っ張られな
いため、レバー16に付与された付勢力f1によりカム
孔15の前端が下向き状態になる。そのため、ロックピ
ン10を下向きに付勢する付勢力f2が作用しているに
もかかわらず、カム孔15との係合により、ロックピン
10は下降できず、ロック孔11に対して非係合状態と
なる。従って、シート1が前後に移動可能で不安定なた
め、乗員はシートクッション6上に着座することはでき
ない。
【0022】そして、シートクッション6を引き起こし
た場合には(図3参照)、シートクッション6と一緒に
ブラケット22が回動してワイヤ23を引っ張るため、
該ワイヤ23により引っ張られてレバー16及び回転プ
レート14が回動する。そして、カム孔15の後端が下
向きとなるため、ロックピン10が付勢力f2により下
降し、ロック孔11と係合した状態になる。従って、シ
ートクッション6を引き起こした状態のシート1は、前
後位置がロックされる。シートクッション6が引き起こ
されたシート1には、本来的に乗員が着座することは不
可能なので、このように前後位置をロックしても問題な
い。
た場合には(図3参照)、シートクッション6と一緒に
ブラケット22が回動してワイヤ23を引っ張るため、
該ワイヤ23により引っ張られてレバー16及び回転プ
レート14が回動する。そして、カム孔15の後端が下
向きとなるため、ロックピン10が付勢力f2により下
降し、ロック孔11と係合した状態になる。従って、シ
ートクッション6を引き起こした状態のシート1は、前
後位置がロックされる。シートクッション6が引き起こ
されたシート1には、本来的に乗員が着座することは不
可能なので、このように前後位置をロックしても問題な
い。
【0023】次に、シートクッション6を引き起こした
ロック状態から、再度、シート1を前後移動可能にする
には、2つの方法がある。1つ目はシートクッション6
を元の通常状態に戻す方法である。2つ目は、手動レバ
ー19を付勢力f2に抗して持ち上げる方法である(図
4参照)。手動レバー19の前端には、ロックピン10
の水平ピン17が直接結合されているため、手動レバー
19を持ち上げることにより、シートクッション6を引
き起し状態のまま、ロックピン10の係合状態を確実に
解除することができる。従って、操作者は、得ようとす
るシート1の状態に合わせて、どちらかの解除手法を採
用することにより、希望する形態の車室内空間を素早く
得ることができる。
ロック状態から、再度、シート1を前後移動可能にする
には、2つの方法がある。1つ目はシートクッション6
を元の通常状態に戻す方法である。2つ目は、手動レバ
ー19を付勢力f2に抗して持ち上げる方法である(図
4参照)。手動レバー19の前端には、ロックピン10
の水平ピン17が直接結合されているため、手動レバー
19を持ち上げることにより、シートクッション6を引
き起し状態のまま、ロックピン10の係合状態を確実に
解除することができる。従って、操作者は、得ようとす
るシート1の状態に合わせて、どちらかの解除手法を採
用することにより、希望する形態の車室内空間を素早く
得ることができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、シート
クッションを通常状態に戻すことで、ロック機構を解除
して、シートクッションを前後に移動できると共に、シ
ートクッションの引き起し状態のままでも、手動レバー
を操作することにより前後に移動させることができる。
従って、どちらかの解除手法を採用することにより、希
望する形態の車室内空間を素早く得ることができる。
クッションを通常状態に戻すことで、ロック機構を解除
して、シートクッションを前後に移動できると共に、シ
ートクッションの引き起し状態のままでも、手動レバー
を操作することにより前後に移動させることができる。
従って、どちらかの解除手法を採用することにより、希
望する形態の車室内空間を素早く得ることができる。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、シートク
ッションを引き起こすことにより、ワイヤが引っ張られ
てレバー及び回転プレートが回転し、カム孔との関係
で、ロックピンが下降してロック状態が得られる。この
ロック状態の解除は、シートクッションを通常状態に戻
すことと、手動レバーを操作することで行われる。従っ
て、得ようとするシート状態に合わせて、どちらかの解
除手法を採用することにより、希望する形態の車室内空
間を素早く得ることができる。
ッションを引き起こすことにより、ワイヤが引っ張られ
てレバー及び回転プレートが回転し、カム孔との関係
で、ロックピンが下降してロック状態が得られる。この
ロック状態の解除は、シートクッションを通常状態に戻
すことと、手動レバーを操作することで行われる。従っ
て、得ようとするシート状態に合わせて、どちらかの解
除手法を採用することにより、希望する形態の車室内空
間を素早く得ることができる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、手動レバ
ーによりロックピンを直接上昇させることができるた
め、手動レバーによるロック解除操作が確実である。
ーによりロックピンを直接上昇させることができるた
め、手動レバーによるロック解除操作が確実である。
【図1】この発明の一実施形態に係るシートを示す側面
図。
図。
【図2】図1のシートクッションの通常状態に対応した
状態のロック機構を示す側面図。
状態のロック機構を示す側面図。
【図3】図1のシートクッションの引き起し状態に対応
した状態のロック機構を示す側面図。
した状態のロック機構を示す側面図。
【図4】手動レバーを持ち上げた状態のロック機構を示
す側面図。
す側面図。
【図5】ロック機構を示す斜視図。
2 固定レール 3 可動レール 4 スライドレール 6 シートクッション 6a 後側支点 9 ロック機構 10 ロックピン 11 ロック孔 14 回転プレート 15 カム孔 16 レバー 17 水平ピン 19 手動レバー 20 操作部 23 ワイヤ A シートベルト使用域 B シートベルト使用域外
Claims (3)
- 【請求項1】 車体側に固定された固定レールと、シー
トクッション側に固定された可動レールとから成るスラ
イドレールを介してシートクッションが前後動自在に支
持されていると共に、該シートクッションは後側支点を
中心にして引き起こし自在で、且つ可動レールにシート
ベルト使用域外でのみ固定レールと係合してシートクッ
ションの前後動を規制するロック機構が設けられている
自動車のシートであって、 前記ロック機構がシートクッションの引き起し状態で固
定レールに対して係合すると共に、通常状態で固定レー
ルとの係合が解除され、且つ前記ロック機構に固定レー
ルとの係合を解除可能な手動レバーが設けられているこ
とを特徴とする自動車のシート。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動車のシートであっ
て、 前記ロック機構が、前記固定レールのロック孔に下端部
を係合自在で且つ上端に水平ピンを有するロックピンを
上下移動可能に支持すると共に、前記水平ピンを下縁で
支持するカム孔が形成された回転プレートを設け、回転
プレートに該回転プレートと一体的に回転するレバーを
設け、該レバーの先端とシートクッションの後端支点以
外の点とをワイヤにて連結し、シートクッションの引き
起こし時にワイヤによりレバーが引き上げられて回転プ
レートが回転し、ロックピンを下降させてロック孔に係
合させると共に、シートクッションを通常状態に戻した
時にロックピンを上昇させて係合解除させるようになっ
ていることを特徴とする自動車のシート。 - 【請求項3】 請求項2に記載の自動車のシートであっ
て、 手動レバーが、一端にロックピンの水平ピンが結合され
且つ他端に手で持ち上げるための操作部が形成された構
造であることを特徴とする自動車のシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16386898A JP3419681B2 (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 自動車のシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16386898A JP3419681B2 (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 自動車のシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11348622A true JPH11348622A (ja) | 1999-12-21 |
JP3419681B2 JP3419681B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=15782307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16386898A Expired - Fee Related JP3419681B2 (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 自動車のシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3419681B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7293838B2 (en) | 2005-02-14 | 2007-11-13 | Toyota Shatai Kabushiki Kaisha | Seat for vehicle |
JP2020124965A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP2020526438A (ja) * | 2018-06-26 | 2020-08-31 | マルトゥール・イタリー・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 改善されたロック構成を装備する、車両シートのための摺動デバイス |
CN113926142A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-01-14 | 乐歌人体工学科技股份有限公司 | 具有前后位置调节结构的健身车座椅 |
-
1998
- 1998-06-11 JP JP16386898A patent/JP3419681B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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