JPH11348462A - 可逆性感熱記録転写箔、可逆性感熱記録シート及び情報表示媒体 - Google Patents
可逆性感熱記録転写箔、可逆性感熱記録シート及び情報表示媒体Info
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- JPH11348462A JPH11348462A JP15970498A JP15970498A JPH11348462A JP H11348462 A JPH11348462 A JP H11348462A JP 15970498 A JP15970498 A JP 15970498A JP 15970498 A JP15970498 A JP 15970498A JP H11348462 A JPH11348462 A JP H11348462A
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Abstract
易に効率よく設け、可逆性表示と印刷表示を組み合わせ
た新規な情報表示媒体を提供すること。 【解決手段】支持体上に剥離保護層、印刷表示層、感熱
記録層、中間層、着色層、接着層を順次積層してなるこ
とを特徴とする。また支持体上に着色層、中間層、感熱
記録層、印刷表示層、保護層を順次積層し、支持体上の
もう一方の面に接着層を積層したことを特徴とする。
Description
カード、クレジットカード、キャッシュカード、ICカ
ード等に利用される情報表示媒体に関し、特に温度に依
存してその透明度が可逆的に変化する記録層を備える情
報表示媒体に関する。
媒体が注目されている。可逆性感熱記録材料としては、
例えば光吸収特性を有する相変化型記録材料や光磁気記
録材料、ロイコ染料と顕色剤および消色剤との組み合わ
せにより発色・消色させる感熱染料系記録材料、高分子
化合物と有機低分子化合物の融解・凝固挙動の差を利用
して透明性を変化させる記録材料、高分子化合物の相変
化を利用する記録材料、高分子化合物中に液晶を分散さ
せた記録材料などが利用されている。
トカード、キャッシュカード、ICカード等に関して文
字、記号、図形等の記録及び消去を可逆的に行えるカー
ドの要求が非常に高く、上記記録材料の中で例えば、特
開平5−85045号公報等により公知である、高分子
化合物と高分子化合物中に分散された有機低分子化合物
との混合物による感熱記録材料が、これらカード用の可
逆性表示材料として主に用いられている。
逆性表示部を有するカードは、例えば、ポイントカー
ド、会員カード、ICカード等で獲得ポイント数、会員
への情報案内等を表示するための媒体として利用されて
おり、記録方法と消去方法に関しては公知である。
は、カード基材に感熱記録層を直接的に、印刷法、コー
ティング法等で設ける方法が主に採用されている。ま
た、会員カード、IDカード、ICカード等のプラスチ
ックカードにおいては、別のプラスチック支持体に感熱
記録層を設け、シート形状にした感熱記録媒体を接着剤
等を介してカード上に設ける方法も採用されている。
表示部を設ける場合、カード全面に設けるのではなく、
カードの一部分にのみ可逆性表示部を設ける方式の、い
わゆるスポット方式の要望が高くなっている。カードに
スポット方式の可逆性表示部を設ける場合、転写箔形態
の感熱記録媒体を用いて転写により部分的に設けるか、
シート形状の感熱記録媒体を必要なサイズにカットして
ラミネートにより部分的に設ける方法が一般に取られ
る。
と、感熱記録媒体をカードに設ける転写・貼着工程が印
刷工程の後になってしまうため可逆性表示部に印刷表示
を行うことができなかった。また、印刷工程を転写・貼
着工程の後に持ってきた場合、小切れカード状態で印刷
を行うか、ラミネート後の変形したプラスチックシート
に印刷を行う必要があるため、印刷工程が煩雑で効率の
悪いものになってしまう。
逆性表示部のみが他の印刷表示部と異なる下地になるた
め、可逆性表示と印刷表示に関連性がある場合は、デザ
イン上で非常に違和感のあるデザインしか取れないとい
う問題がある。
問題点に着目してなされたもので、情報表示媒体の可逆
性表示部に印刷表示部を簡易に効率よく設けることを課
題とする。また更に、可逆性表示と印刷表示を組み合わ
せた新規な情報表示媒体を提供することを目的とする。
するために、支持体上に剥離保護層、印刷表示層、感熱
記録層、中間層、着色層、接着層を順次積層してなるこ
とを特徴とする可逆性感熱記録転写箔を提供する。また
支持体上に着色層、中間層、感熱記録層、印刷表示層、
保護層を順次積層し、支持体上のもう一方の面に接着層
を積層したことを特徴とする可逆性感熱記録シートを提
供する。また、前記可逆性感熱記録転写箔あるいは可逆
性感熱記録シートを転写あるいは貼着して、可逆性表示
部を設けたことを特徴とする情報表示媒体を提供する。
図1に、本発明の可逆性感熱記録転写箔の一例を示す。
支持体11上に剥離保護層12、印刷表示層13、感熱
記録層14、中間層15、着色層16、接着層17が順
次形成されている。
ト、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹
脂、天然樹脂のフィルム、合成紙、紙などから単独で選
択されたもの、または上記より選択されて組み合わされ
た複合体等が使用可能となっている。これらの支持体は
加工性、操作性を考慮し、物理特性の優れた厚み4μm
から50μmの範囲から選択され、好ましくは16μm
から38μm前後の厚みが用いられる。
性感熱記録媒体を情報表示媒体へ簡単に転写するもので
あり、更に、サーマルヘッド等の物理的な擦れや、汗、
薬品等の刺激から感熱記録層14を保護する役割を果た
すものであり、印刷法、コーティング法等により、膜厚
0.2から10μm程度に設けることができる。
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル樹脂−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、
エポキシ系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド樹脂
等の従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線ま
たは電子線硬化樹脂を単独或いは、混合物して用いられ
る。更に、耐性の向上、記録の際のスティッキング防止
のために、樹脂を架橋する硬化剤、ポリエチレンワッ
ス、カルナバワックス、シリコンワックス等のワックス
類、或いは炭酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、シリ
カ、アルミナ、タルク等の体質顔料、シリコ−ン油脂等
の油脂類を透明性を損なわない範囲で添加することがで
きる。また、サーマルヘッドで記録・消去した際、熱の
伝導性を制御するため、中空フィラー、ビーズ等を透明
性を損なわない範囲で添加することができる。
めに部分的に設けられたものであり、剥離性保護層12
と感熱記録層14に接着性の良い材料であれば、如何な
るインキ、塗料、顔料、あるいは染料を用いて設けても
良い。また、形成方法としては通常の印刷法、昇華転写
法、インキジェット法等のあらゆる印字・印刷手段を用
いることができる。
に設けられたものであり、例えば光吸収特性を有する相
変化型記録材料や光磁気記録材料、ロイコ染料と顕色剤
および消色剤との組み合わせにより発色・消色させる感
熱染料系記録材料(以下、本発明ではロイコ型と称す
る)、高分子化合物と有機低分子化合物の融解・凝固挙
動の差を利用して透明性を変化させる記録材料(以下、
本発明では高分子/低分子型と称する)、高分子化合物
の相変化を利用する記録材料、高分子化合物中に液晶を
分散させた記録材料などが用いられるが、ここでは一般
に良く用いられるロイコ型と高分子/低分子型記録材料
の2つについて詳細に記述する。
分子化合物と高分子化合物のマトリックス中に分散され
た有機低分子化合物の融解・凝固挙動が温度によって違
うことにより、高分子化合物と有機低分子化合物間の空
隙の有無が生じ、白濁・透明が可逆的に変化するもの
で、印刷法、コーティング法等により膜厚4μm〜20
μm程度に設けることができる。
化合物としては脂肪酸若しくは脂肪酸誘導体または脂環
式有機酸が挙げられ、更に詳しくは、飽和若しくは不飽
和のもの或いはジカルボン酸、または、これ等のエステ
ル、アミド等を含むものが用いられるが、特に制限され
るものではない。前記飽和脂肪酸の具体例としては、ウ
ンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチル酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ナ
ノデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、
セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸等が挙げられ、ま
た、不飽和脂肪酸の具体例としては、オレイン酸、エラ
イジン酸、リノール酸、ソルビン酸、ステアロール酸等
が挙げられる。また、これ等の内の一種類または二種類
以上を混合させて適用することも可能である。
としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、セルロースアセテート系樹脂、ニトロセル
ロース系樹脂、塩ビ系樹脂、酢ビ系樹脂等の単独、混合
或いは共重合物が用いられる。また、可逆性感熱記録層
の透明化温度範囲を制御するため、樹脂の可塑剤、高沸
点溶剤等を高分子化合物に対し、0.1%から20%重
量部添加することができる。更に、可逆性感熱記録層の
繰り返し印字消去耐性を向上するため、高分子化合物に
対応した三次元架橋する硬化剤、架橋剤等を高分子化合
物に対し、0.5%から10%重量部添加することがで
きる。
化合物のマトリックス中に分散されたロイコ化合物と顕
減色剤の可逆的な発色反応を利用した熱発色性組成物
で、印刷法、コーティング法等により膜厚4μm〜20
μm程度に設けることができる。
淡色のロイコ化合物としては一般的に感圧記録紙、感熱
記録紙、感光感圧紙、通電感熱記録紙、感熱転写紙等に
用いられるものに代表され、ラクトン、サルトン、スピ
ロピラン等の部分骨格を有するキサンテン、スピロピラ
ン、ラクトン、フルオラン、サルトン系等が用いられる
が、特に制限されるものではない。具体例としては、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメ
チルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−ジメチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフ
ルオラン、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3
−イル−5−ジメチルアミノフタリド、3−ジメチルア
ミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(n−エ
チル−nトリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(n−エチル−n−イソアミル)
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(n−エチル−n−テトラヒドロフリル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン等が挙げられ、単独或
いは混合して用いられる。
よりプロトンを可逆的に放出してロイコ化合物に対し顕
色作用と減色作用を併せ持つ化合物である。すなわち、
フェノール性水酸基またはカルボキシル基から成る酸性
基とアミノ基から成る塩基性基の双方を有し、熱エネル
ギーの違いにより酸性または塩基性となって上記ロイコ
化合物を発色・消色させるものである。塩基性基は官能
基として存在していても良いし化合物の一部として存在
していても良い。また、顕減色剤の酸性基、或いは塩基
性基の何れか一方の官能基を有する顕減色剤とすること
で発色作用のみ発現することが可能である。酸性基と塩
基性基を官能基として有する顕減色剤は、例えば、アミ
ノ安息香酸類、ヒドロキシアミノ安息香酸類、アミノフ
ェノール類、アミノナフトエ酸類、ニコチン酸類等が挙
げられる。具体例としては、m−アミノ安息香酸、o−
アミノ安息香酸、4−アミノ−3−メチル安息香酸、3
−アミノ−4−メチル安息香酸、2−アミノ−5−エチ
ル安息香酸、3−アミノ−4−ブチル安息香酸、4−ア
ミノ−3−メトキシ安息香酸、3−アミノ−4−エトキ
シ安息香酸、2−アミノ−5−クロロ安息香酸、4−ア
ミノ−3−ブロモ安息香酸、2−アミノ−2−ニトロ安
息香酸、4−アミノ−3−ニトロ安息香酸、3−アミノ
−4−ニトリル安息香酸、アミノサリチル酸、ジアミノ
安息香酸、2−メチル−5−アミノナフトエ酸、3−エ
チル−4−アミニナフトエ酸、ニコチン酸、イソニコチ
ン酸、2−メチルニコチン酸、6−クロロニコチン酸等
がある。また、塩基性基を塩化合物の一部として有する
ものには、フェノール性水酸基またはカルボキシル基を
有する化合物とアミノ基を有する化合物の塩または錯塩
であり、例えば、ヒドロキシ安息香酸類、ヒドロキシサ
リチル酸類、没食子酸類、ビスフェノール酢酸等の酸
と、脂肪族アミン類、フェニルアルキルアミン類、トリ
アリルアルキルアミン類等の塩基との塩または錯塩が挙
げられる。この具体例としてはp−ヒドロキシ安息香酸
−アルキルアミン塩、p−ヒドロキシ安息香酸−フェニ
ルアルキルアミン塩、m−ヒドロキシ安息香酸−アルキ
ルアミン塩、2,4−ジヒドロキシ−アルキルアミン
塩、4,5−ジヒドロキシ安息香酸−トリアルキルアミ
ン塩、4,5−ジヒドロキシ安息香酸−トリルアルキル
アミン塩、p−ヒドロキシ安息香酸メチル−アルキルア
ミン塩、p−ヒドロキシ安息香酸ステアリル−アルキル
アミン塩、没食子酸−アルキルアミン塩、没食子酸ステ
アリル−アルキルアミン塩、ビスフェノール酢酸−アル
キルアミン、ビスフェノール酢酸オクチル−アルキルア
ミン塩等が挙げられる。また、これ等の内の一種類また
は二種類以上を混合させて適用することも可能である。
ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウレ
ア、メラミン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルブチラール等の樹脂の単独、混合或いは
共重合物が用いられる。また、可逆性感熱記録部の繰り
返し印字消去耐性を向上するため、樹脂母材に対応した
三次元架橋する硬化剤、架橋剤等を樹脂母材に対し、
0.5%から10%重量部添加することができる。更
に、耐性を向上させるためにロイコ化合物と比較的相溶
性の高い紫外線吸収剤を添加することができる。
4を接着させるために設けられた補強層であり、印刷
法、コーティング法等により、膜厚0.2から10μm
程度に設けることができる。
タ)アクリレート系樹脂、ウレタン(メタ)アクリレー
ト系樹脂、エポキシ(メタ)アクリレート系樹脂、リン
酸変性(メタ)アクリレート系樹脂等の従来公知の紫外
線または電子線硬化樹脂が単独或いは混合して用いら
れ、更に必要に応じてはアクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、塩化ビニル樹脂−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエス
テル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリイミド樹脂等の従来公知の熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂が混合して用いられる。
記録部と非記録部のコントラストを向上させるため設け
られる。例えば、高分子化合物中に着色顔料、染料等を
分散、溶解したインキを印刷法、コーティング法によ
り、膜厚0.5μm〜5μm程度に設けることができ
る。また、高い反射性を有する金属材料や、反射性と透
過性を合わせ持つ高屈折率透明材料などを真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレ−ティング法などの薄膜
形成手段により、0.03μm〜0.08μm程度に設
けることができる。更に種々の転写シートを用い、ラミ
ネート法によって0.5μm〜2μm程度設けることが
できる。
ル、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリエステル
系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が単
独、或いは混合して用いられ、好ましくはポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリエステル
系樹脂が持ちいられる。
は、例えばAl、Cr、Sn、Ni、Cu等が用いられ
る。また、高屈折率透明材料としては、例えばTi
O2 、ZnS、SiO、MgO、ZrO2 等が用いられ
る。更に使用する材料を複合的に用いることで色調など
を調整することもできる。
体と一体化するためのものであり、軟化点150℃以下
の高分子材料を印刷法、コーティング法により膜厚0.
5〜10μmに塗布し設けることができる。
ポリ酢酸ビニル、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂の単独、混
合或いは共重合物、エラストマー等が用いられる。好ま
しくはポリ塩化ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂が用られる。
記録シートを用い、公知のホットスタンプ法により可逆
性感熱記録媒体を転写することで、情報表示媒体の可逆
性表示部に印刷表示部を簡易に効率よく設けることがで
きる。
ートの一例を示す。支持体21上に着色層26、中間層
25、感熱記録層24、印刷表示層23、保護層22が
順次形成されており、支持体21のもう一方の面に、接
着層27が形成されている。
熱記録層24、印刷表示層23に用いる材料としては、
前記可逆性感熱記録転写箔と同じものが使用できる。
な擦れや、汗、薬品等の刺激から感熱記録層14を保護
する役割を果たすものであり、印刷法、コーティング法
等により、膜厚0.2から10μm程度に設けることが
できる。用いる材料に関しては前記可逆性感熱記録転写
箔の剥離保護層12と同じものが使用できる。
体と一体化するためのものであり、支持体21と情報表
示媒体の両方に接着の良いものを用いる必要がある。具
体的には、軟化点150℃以下の高分子材料を印刷法、
コーティング法により膜厚0.5〜10μmに塗布し設
けることができる。用いる材料に関しては前記可逆性感
熱記録転写箔の接着層17と同じものが使用できる。
記録シートを用い、公知のラミネート法により可逆性感
熱記録媒体を転写することで、情報表示媒体の可逆性表
示部に印刷表示部を簡易に効率よく設けることができ
る。
例を示す。可逆性表示部31の中に印刷表示部32が存
在し、印刷表示部32と可逆性表示部31が一体となっ
た構造を取っている。図4に示す従来の情報表示媒体で
は、前述したように、可逆性表示部41に印刷表示を行
うことが困難なため、可逆性表示部41と印刷表示部4
2は一体構造を取ることができない。
示が行えないため、可逆性表示部41のみが印刷表示部
42と異なる下地になるため、可逆性表示部41と印刷
表示部42に関連性があると、デザイン上で非常に違和
感のあるデザインしか取れないとことがわかる。
示部31と印刷表示部32が一体となっており、可逆性
表示部31の上に印刷表示部32を設けることができる
ため、違和感のないデザインとなっていることがわか
る。
下の2つの方法が代表的なものとして挙げられる。請求
項1の可逆性感熱記録転写箔を用いる場合は、これを情
報表示媒体の基材と重ね合わせ、その上から加熱した押
し型を持って加圧転写した後、支持体11を除去して作
成する、いわゆる従来公知であるホットスタンプ法によ
り作成することができる。
は、これを所定のサイズにカットし、情報表示媒体の基
材の上に乗せ、その上下から加熱した熱板により挟み込
み、加圧して接着させる、いわゆる従来公知であるラミ
ネート法により作成することができる。
ンテレフタレート(以下PETとする)フィルムから成
る支持体11に剥離保護層塗料をグラビア法を用いて乾
燥温度100℃、塗布厚4μm塗布し、剥離保護層12
を形成した。この上層にスクリーン印刷法を用いて乾燥
温度80℃、印刷厚3μmで印刷を施し、印刷表示層1
3を形成した。この上層に高分子化合物中に分散された
有機低分子化合物から成る感熱記録塗料をグラビア法を
用いて乾燥温度130℃、塗布厚9μmで塗布し、感熱
記録層14を形成した。この上層に中間層塗料をグラビ
ア法を用いて高圧水銀ランプで500mJ/cm2 (2
05nm)のエネルギーで硬化し、塗布厚4μmの中間
層15を成膜した。この上層に真空蒸着法を用いて膜厚
0.05μmのAl層を形成して着色層16を設けた。
この上層に接着層塗料をグラビア法を用いて乾燥温度1
00℃、塗布厚3μm塗布して接着層17を形成し、可
逆性感熱記録転写箔を得た。
た3層構成のトータル厚み760μmの白色塩ビシート
から成るカード支持体(図示せず)にホットスタンプ法
によって縦10mm×横40mmのサイズで転写温度2
30℃、0.5秒の条件により転写してカード化した。
得られた情報表示媒体としてのカードはサーマルヘッド
を用いて、印可エネルギー0.4mJ/dotで印字が
可能であり、更にサーマルヘッドを用いて、印可エネル
ギー0.2mJ/dotで印字データは消去できた。ま
た、繰り返し印字回数は100回以上実現し、可逆性表
示部31と印刷表示部32が一体となった実用性の高い
情報表示媒体としてのカードが得られた。
レンテレフタレート(PET)フィルムから成る支持体
21に真空蒸着法を用いて膜厚0.05μmのAl層を
形成して着色層26を設けた。この上層に中間層塗料を
グラビア法を用いて高圧水銀ランプで500mJ/cm
2 (205nm)のエネルギーで硬化し、塗布厚4μm
の中間層25を成膜した。この上層に高分子化合物中に
分散された有機低分子化合物から成る感熱記録塗料をグ
ラビア法を用いて乾燥温度130℃、塗布厚9μm塗布
し、感熱記録層24を形成した。この上層にスクリーン
印刷法を用いて乾燥温度80℃、印刷厚3μmで印刷を
施し、印刷表示層23を形成した。この上層に保護層塗
料をグラビア法を用いて乾燥温度100℃、塗布厚4μ
m塗布し、保護層22を形成した。更に、支持体21の
もう一方の面に接着層塗料をグラビア法を用いて乾燥温
度100℃、塗布厚3μm塗布して接着層27を形成
し、可逆性感熱記録シートを得た。
横40mmのサイズにカットし、予め用意された3層構
成のトータル厚み760μmの白色塩ビシートから成る
カード支持体(図示せず)にラミネート法によりラミネ
ート温度120℃、時間30min、圧力20kgf/
cm2 の条件によりラミネートしてカード化した。得ら
れた情報表示媒体としてのカードはサーマルヘッドを用
いて、印可エネルギー0.4mJ/dotで印字が可能
であり、更にサーマルヘッドを用いて、印可エネルギー
0.2mJ/dotで印字データは消去できた。また、
繰り返し印字回数は100回以上実現し、可逆性表示部
31と印刷表示部32が一体となった実用性の高い情報
表示媒体としてのカードが得られた。
実施例2の可逆性感熱記録シートを用いた。図5に印刷
表示パターン、可逆性表示パターンおよび情報表示媒体
を示す。スクリーン印刷法を用いて設ける印刷表示層2
3の印刷表示パターン51は、図5−Aに示すような
0.2mm太さの縦線を川の字状に6本形成し、2本目
の縦線の上方に”スタート”の文字、4本目の縦線の下
方に”当たり”の文字が形成されたパターンを使用し、
巻き取りスクリーン印刷法により、乾燥温度80℃、印
刷厚3μmで印刷を施し、印刷表示層23を形成した。
の可逆性感熱記録シートを、縦50mm×横50mmの
サイズにカットし、予め用意された3層構成のトータル
厚み760μmの白色塩ビシートから成るカード支持体
(図示せず)にラミネート法によってラミネート温度1
20℃、時間30min、圧力20kgf/cm2 の条
件によりラミネートしてカード化し、図5−Bに示すよ
うな情報表示媒体62を得た。
を用いて、印可エネルギー0.4mJ/dotで、図5
−Cに示すような可逆性表示パターン63を印字し、図
5−Dに示すような情報表示媒体54を得た。
ッドを用いて、印可エネルギー0.2mJ/dotで可
逆表示パターン53を消去し、引き続きサーマルヘッド
を用いて、印可エネルギー0.4mJ/dotで、図5
−Eに示すような可逆性表示パターン55を印字し、図
5−Fに示すような情報表示媒体56を得た。
情報を表示しており、情報表示媒体56は、あみだくじ
が当たった情報を表示している。このような情報表示媒
体は、例えば商店街の福引きカードとして利用すること
ができ、可逆性表示と印刷表示を組み合わせた、新規で
アイキャッチ効果の高い情報表示媒体を提供することが
できた。
報表示媒体に転写・貼着するための可逆性感熱記録転写
箔・シートとして、印刷表示層が一体となっている可逆
性感熱記録シートを用いることにより、情報表示媒体の
可逆性表示部に印刷表示部を簡易に効率よく設けること
ができる。また、上記情報表示媒体を用い、印刷表示部
の印刷情報と可逆性表示部の可逆情報の組合せで一つの
意味がある情報を表示し、かつ可逆性表示部の可逆情報
を変化させることで、異なる意味の情報を表示すること
により、新規なアイキャッチ効果の高い情報表示媒体を
提供することができる。
面構造を示す説明図である。
面構造を示す説明図である。
る。
る。
である。
13、23 感熱記録層…14、24 中間層…15、25 着色層
…16、26 接着層…17、27 保護層…22 可逆性表示部…3
1、41、51 印刷表示部…32、42、52 印刷表示パターン…5
1 情報表示媒体…52、54、56 可逆性表示パターン
…53、55
Claims (3)
- 【請求項1】支持体上に剥離保護層、印刷表示層、感熱
記録層、中間層、着色層、接着層を順次積層してなるこ
とを特徴とする可逆性感熱記録転写箔。 - 【請求項2】支持体上に着色層、中間層、感熱記録層、
印刷表示層、保護層を順次積層し、支持体上のもう一方
の面に接着層を積層したことを特徴とする可逆性感熱記
録シート。 - 【請求項3】前記可逆性感熱記録転写箔あるいは可逆性
感熱記録シートを転写あるいは貼着して、可逆性表示部
を設けたことを特徴とする情報表示媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15970498A JPH11348462A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 可逆性感熱記録転写箔、可逆性感熱記録シート及び情報表示媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15970498A JPH11348462A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 可逆性感熱記録転写箔、可逆性感熱記録シート及び情報表示媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11348462A true JPH11348462A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15699493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15970498A Pending JPH11348462A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 可逆性感熱記録転写箔、可逆性感熱記録シート及び情報表示媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11348462A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4580574B2 (ja) * | 2001-03-15 | 2010-11-17 | 大日本印刷株式会社 | 感熱発色層貼付用ラベル |
JP2016221819A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | フジコピアン株式会社 | 熱転写記録媒体 |
JP2016221818A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | フジコピアン株式会社 | 熱転写記録媒体 |
-
1998
- 1998-06-08 JP JP15970498A patent/JPH11348462A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4580574B2 (ja) * | 2001-03-15 | 2010-11-17 | 大日本印刷株式会社 | 感熱発色層貼付用ラベル |
JP2016221819A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | フジコピアン株式会社 | 熱転写記録媒体 |
JP2016221818A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | フジコピアン株式会社 | 熱転写記録媒体 |
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