JPH11347692A - 金属ストリップ鋳造装置及びその鋳造溜め側部画成板 - Google Patents
金属ストリップ鋳造装置及びその鋳造溜め側部画成板Info
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- JPH11347692A JPH11347692A JP11131398A JP13139899A JPH11347692A JP H11347692 A JPH11347692 A JP H11347692A JP 11131398 A JP11131398 A JP 11131398A JP 13139899 A JP13139899 A JP 13139899A JP H11347692 A JPH11347692 A JP H11347692A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 側部堰板の摩耗を減少させる。
【解決手段】 鋳造ロール端面に係合して鋳造溜めの側
部画成クロージャを形成する一対の側部堰板18を備え
た金属ストリップ鋳造装置において、側部堰板18の、
鋳造ロール端面に係合する側縁32に沿って、側部堰板
本体の材料よりも硬質の材料でできたインサート31を
備え、インサート31を側部堰板18の摩耗面よりも引
っ込める。
部画成クロージャを形成する一対の側部堰板18を備え
た金属ストリップ鋳造装置において、側部堰板18の、
鋳造ロール端面に係合する側縁32に沿って、側部堰板
本体の材料よりも硬質の材料でできたインサート31を
備え、インサート31を側部堰板18の摩耗面よりも引
っ込める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ストリップ鋳
造装置及びその鋳造溜め側部画成板に関するものであ
る。
造装置及びその鋳造溜め側部画成板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】双ロール鋳造装置では、冷却されて相互
方向に回転する一対の水平な鋳造ロール間に溶融金属を
導入し、動いている鋳造ロール表面上で金属殻を凝固さ
せ、ロール間隙にてそれら金属殻を合体させ、凝固した
ストリップ品としてロール間隙から下方ヘ送給する。本
明細書では、「ロール間隙」という語は鋳造ロール同士
が最接近する領域全般を指すものとする。溶融金属は取
鍋から一つ又は一連の小容器へと注がれ、更にはそこか
らロール間隙上方に位置した金属供給ノズルに流れてロ
ール間隙へと向かい、その結果、ロール間隙直上の鋳造
ロール表面に支持されてロール間隙長さ方向に延びる溶
融金属の鋳造溜めを形成することができる。この鋳造溜
めの端は、鋳造ロール端面に摺動係合して保持されて鋳
造溜めの両端からの溢流を防ぐ側部堰板又は側部堰で構
成される。
方向に回転する一対の水平な鋳造ロール間に溶融金属を
導入し、動いている鋳造ロール表面上で金属殻を凝固さ
せ、ロール間隙にてそれら金属殻を合体させ、凝固した
ストリップ品としてロール間隙から下方ヘ送給する。本
明細書では、「ロール間隙」という語は鋳造ロール同士
が最接近する領域全般を指すものとする。溶融金属は取
鍋から一つ又は一連の小容器へと注がれ、更にはそこか
らロール間隙上方に位置した金属供給ノズルに流れてロ
ール間隙へと向かい、その結果、ロール間隙直上の鋳造
ロール表面に支持されてロール間隙長さ方向に延びる溶
融金属の鋳造溜めを形成することができる。この鋳造溜
めの端は、鋳造ロール端面に摺動係合して保持されて鋳
造溜めの両端からの溢流を防ぐ側部堰板又は側部堰で構
成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】側部堰板と鋳造ロール
端面との間のシール係合を維持するのが非常に重要であ
る。漏れが生じると、鋳造したストリップ製品の端に重
大な欠陥が生じ得、側部堰板の摩耗面の急速な破壊とシ
ールの全くの消失を引き起こし得るからである。この問
題は、鋳造時の熱膨脹により鋳造ロール端が変形するこ
とで更に悪化する。各回転時に鋳造溜めを通る鋳造ロー
ル部分は、鋳造溜めの上部からロール間隙の方へと動く
につれて漸次加熱されるので、ロール間隙領域では鋳造
ロール中央部は鋳造ロール上部よりも外方に膨脹し、そ
れにより鋳造時に鋳造ロール端面が変形し、ひいては側
部堰板のロール間隙の隣接部分が極度に摩耗することに
なり得る。この問題を軽減するため、アメリカ特許第
5,588,479号に開示のように、側部堰板を自由
旋回可能で鋳造ロール端に自動整合するようにし、溶融
金属が側部堰板に加える外方力の作用中心よりも下にピ
ボット取付具を配することで、鋳造溜め底部でのシール
力増加が可能である。しかしながら、側部堰板が最初に
少し摩耗して側部堰板が鋳造ロール端に嵌まり込むまで
は効果的なシールが生じない。従って、最初は側部堰板
に大きな内向き力を加えて故意に側部堰板の初期摩耗を
引き起こし、側部堰板が鋳造ロール端に嵌まり込むよう
にしてから、内向き力を減らして鋳造時の板の摩耗速度
を減らすようにするのが通例である。しかしながら、側
部堰板が急速に摩耗することは問題であるため、側部堰
板は定期的に交換しなければならない。本発明は、側部
堰板の摩耗を減少させる、簡単ではあるが好便な手段を
提供するものである。
端面との間のシール係合を維持するのが非常に重要であ
る。漏れが生じると、鋳造したストリップ製品の端に重
大な欠陥が生じ得、側部堰板の摩耗面の急速な破壊とシ
ールの全くの消失を引き起こし得るからである。この問
題は、鋳造時の熱膨脹により鋳造ロール端が変形するこ
とで更に悪化する。各回転時に鋳造溜めを通る鋳造ロー
ル部分は、鋳造溜めの上部からロール間隙の方へと動く
につれて漸次加熱されるので、ロール間隙領域では鋳造
ロール中央部は鋳造ロール上部よりも外方に膨脹し、そ
れにより鋳造時に鋳造ロール端面が変形し、ひいては側
部堰板のロール間隙の隣接部分が極度に摩耗することに
なり得る。この問題を軽減するため、アメリカ特許第
5,588,479号に開示のように、側部堰板を自由
旋回可能で鋳造ロール端に自動整合するようにし、溶融
金属が側部堰板に加える外方力の作用中心よりも下にピ
ボット取付具を配することで、鋳造溜め底部でのシール
力増加が可能である。しかしながら、側部堰板が最初に
少し摩耗して側部堰板が鋳造ロール端に嵌まり込むまで
は効果的なシールが生じない。従って、最初は側部堰板
に大きな内向き力を加えて故意に側部堰板の初期摩耗を
引き起こし、側部堰板が鋳造ロール端に嵌まり込むよう
にしてから、内向き力を減らして鋳造時の板の摩耗速度
を減らすようにするのが通例である。しかしながら、側
部堰板が急速に摩耗することは問題であるため、側部堰
板は定期的に交換しなければならない。本発明は、側部
堰板の摩耗を減少させる、簡単ではあるが好便な手段を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、間にロ
ール間隙を形成する、一対のほぼ水平な鋳造ロールと、
鋳造ロール間のロール間隙に溶融金属を送給して、鋳造
ロール上に支持された溶融金属の鋳造溜めを形成する金
属送給手段と、鋳造ロール端面に係合して鋳造溜めの側
部画成クロージャを形成する一対の側部堰板と、鋳造ロ
ールを相互方向に回転させてロール間隙から下方に送給
される鋳造ストリップ品を造る手段とで構成された金属
ストリップ鋳造装置において、前記側部堰板の、鋳造ロ
ール端面に係合する側縁に沿って、側部堰板本体の材料
よりも硬質の材料でできたインサートを備え、該インサ
ートを側部堰板の摩耗面よりも引っ込めて構成した金属
ストリップ鋳造装置が提供される。
ール間隙を形成する、一対のほぼ水平な鋳造ロールと、
鋳造ロール間のロール間隙に溶融金属を送給して、鋳造
ロール上に支持された溶融金属の鋳造溜めを形成する金
属送給手段と、鋳造ロール端面に係合して鋳造溜めの側
部画成クロージャを形成する一対の側部堰板と、鋳造ロ
ールを相互方向に回転させてロール間隙から下方に送給
される鋳造ストリップ品を造る手段とで構成された金属
ストリップ鋳造装置において、前記側部堰板の、鋳造ロ
ール端面に係合する側縁に沿って、側部堰板本体の材料
よりも硬質の材料でできたインサートを備え、該インサ
ートを側部堰板の摩耗面よりも引っ込めて構成した金属
ストリップ鋳造装置が提供される。
【0005】好ましくは、インサートは、側部堰板の摩
耗面よりも0.2〜1.0mm引っ込める。
耗面よりも0.2〜1.0mm引っ込める。
【0006】インサートは、側部堰板の側縁に沿って離
間された個々の栓とすることができる。
間された個々の栓とすることができる。
【0007】若しくは、インサートは、側部堰板の側縁
を全体に又は部分的に横切るよう側部堰板の横方向に沿
って延びる比較的硬質な材料のストリップとすることが
できる。
を全体に又は部分的に横切るよう側部堰板の横方向に沿
って延びる比較的硬質な材料のストリップとすることが
できる。
【0008】インサートは、側部堰板の側縁に沿ってほ
ぼ等間隔に離間させることができる。若しくは、側部堰
板の頂部よりも底部の方が圧力が大きい傾向があること
に鑑み、インサートを側部堰板の頂部よりも底部の方が
より密になるように離間させることができる。
ぼ等間隔に離間させることができる。若しくは、側部堰
板の頂部よりも底部の方が圧力が大きい傾向があること
に鑑み、インサートを側部堰板の頂部よりも底部の方が
より密になるように離間させることができる。
【0009】側部堰板が鋳造ロールの湾曲に合わせた弧
状の側縁を有することができる。
状の側縁を有することができる。
【0010】本発明は、耐火材料の板で構成され、その
板が一対のすぼまり状の側縁を有し、それらの側縁に沿
って、前記耐火材料よりも高硬度の材料で造られたイン
サートを備え、該インサートが側部堰板の前面よりも引
っ込められた、金属ストリップ鋳造装置の鋳造溜め側部
画成板にも範囲が及ぶ。
板が一対のすぼまり状の側縁を有し、それらの側縁に沿
って、前記耐火材料よりも高硬度の材料で造られたイン
サートを備え、該インサートが側部堰板の前面よりも引
っ込められた、金属ストリップ鋳造装置の鋳造溜め側部
画成板にも範囲が及ぶ。
【0011】耐火材料は、窒化硼素耐火材料とすること
ができる。他の耐火材料を加えて硬度を増加させた窒化
硼素耐火材料で造ってもよい。例えば、ジルコニア、ア
ルミナ、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、炭化
アルミニウム、シアロン(sialons)を含むことができ
る。
ができる。他の耐火材料を加えて硬度を増加させた窒化
硼素耐火材料で造ってもよい。例えば、ジルコニア、ア
ルミナ、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、炭化
アルミニウム、シアロン(sialons)を含むことができ
る。
【0012】このように、インサートが側部堰板の摩耗
面から引っ込んでいることにより、側部堰板を最初に摩
耗させて鋳造ロールに嵌め込んでからインサートが鋳造
ロールに係合しており、又、インサートは側部堰板の材
料よりも硬質の材料であるので更なる側部堰板の摩耗を
阻止し、結果として簡単な構成で側部堰板の定期的な交
換回数を減らすことができる。
面から引っ込んでいることにより、側部堰板を最初に摩
耗させて鋳造ロールに嵌め込んでからインサートが鋳造
ロールに係合しており、又、インサートは側部堰板の材
料よりも硬質の材料であるので更なる側部堰板の摩耗を
阻止し、結果として簡単な構成で側部堰板の定期的な交
換回数を減らすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を更に充分に説明するた
め、添付図面を参照して特定の実施の形態への適用を詳
細に説明する。
め、添付図面を参照して特定の実施の形態への適用を詳
細に説明する。
【0014】図1〜図11は本発明の実施の形態の一例
を示すもので、図示した双ロール鋳造装置は一対の鋳造
ロール12を支持する主機械フレーム11で構成され、
鋳造作業時に溶融金属が取鍋13から、耐火取鍋出口シ
ュラウド14を介しタンディッシュ15へ、そして更に
金属供給ノズル16を介して鋳造ロール12のロール間
隙17へと供給される。このようにしてロール間隙17
に供給された溶融金属はロール間隙上方に鋳造溜め20
を形成し、この鋳造溜め20を鋳造ロール端で区画する
のが、流体圧シリンダユニット22で構成される一対の
スラスタ21により鋳造ロール12の段付き端に当てら
れる、鋳造溜め側部画成板である一対の側部堰板18で
ある。鋳造溜め20の上面(一般にメニスカスレベルと
呼ばれる)が金属供給ノズル16の下端より上にあっ
て、金属供給ノズル下端が鋳造溜め20内に浸漬しても
よい。
を示すもので、図示した双ロール鋳造装置は一対の鋳造
ロール12を支持する主機械フレーム11で構成され、
鋳造作業時に溶融金属が取鍋13から、耐火取鍋出口シ
ュラウド14を介しタンディッシュ15へ、そして更に
金属供給ノズル16を介して鋳造ロール12のロール間
隙17へと供給される。このようにしてロール間隙17
に供給された溶融金属はロール間隙上方に鋳造溜め20
を形成し、この鋳造溜め20を鋳造ロール端で区画する
のが、流体圧シリンダユニット22で構成される一対の
スラスタ21により鋳造ロール12の段付き端に当てら
れる、鋳造溜め側部画成板である一対の側部堰板18で
ある。鋳造溜め20の上面(一般にメニスカスレベルと
呼ばれる)が金属供給ノズル16の下端より上にあっ
て、金属供給ノズル下端が鋳造溜め20内に浸漬しても
よい。
【0015】鋳造ロール12は水冷されるので、動いて
いる鋳造ロール表面上に殻が凝固してロール間隙17に
て合わされて、鋳造ロール出口で凝固した鋳造ストリッ
プ品19を生み出す。この品は標準コイラ(図示せず)
へ供給することができる。
いる鋳造ロール表面上に殻が凝固してロール間隙17に
て合わされて、鋳造ロール出口で凝固した鋳造ストリッ
プ品19を生み出す。この品は標準コイラ(図示せず)
へ供給することができる。
【0016】ここまで記述してきた双ロール鋳造装置
は、オーストラリア特許第631728号及び第637
548号、アメリカ特許第5,184,668号及び第
5,277,243号に幾分詳細に説明・記述されてい
る種類のものである。本発明の一部を構成しない適宜の
構造的詳細についてはこれらの文献を参照することがで
きる。
は、オーストラリア特許第631728号及び第637
548号、アメリカ特許第5,184,668号及び第
5,277,243号に幾分詳細に説明・記述されてい
る種類のものである。本発明の一部を構成しない適宜の
構造的詳細についてはこれらの文献を参照することがで
きる。
【0017】側部堰板18が取付けられるホルダ25は
スラスタ21に枢支接続されており、このため側部堰板
18は枢支接続部を中心に傾動でき、スラスタ21は枢
支接続部を介して対向力を加える。
スラスタ21に枢支接続されており、このため側部堰板
18は枢支接続部を中心に傾動でき、スラスタ21は枢
支接続部を介して対向力を加える。
【0018】図3及び図4からわかるように、各側部堰
板18が取付けられるホルダ25はピボットピン26に
よりスラスタ体27に枢支接続され、スラスタ体27は
接続部30にて各流体圧シリンダユニット22のピスト
ンロッド28に接続される。従って、各側部堰板18と
それに関連したホルダ25とが側部クロージャ構造を構
成して、各ピボットピン26を中心に枢支できる。各ス
ラスタ21は流体圧シリンダユニット22の一方と、対
応するスラスタ体27とで構成される。スラスタ体27
は、主機械フレームに設けられた軌道29上を走行する
ようにされていて、流体圧シリンダユニット22伸縮時
に水平動するようになっている。この構成では、流体圧
シリンダユニット22により加えられる内向きの閉止力
がピボットピン26を介してホルダ25に有効に加えら
れ、側部堰板18がホルダ25と共にピボットピン26
を中心に旋回でき、ピボットピン26の軸線を中心に側
部堰板18を前後方向に傾動させることができる。ピボ
ットピン26は鋳造ロール12のロール間隙17の高さ
よりも上の位置にあるので溶融金属により側部堰板18
に対して働く外向き圧力は、側部堰板18の底端が内方
に偏寄される方向に側部堰板18をピボットピン26を
中心に回転偏寄させ、鋳造溜め底部でのシール圧力を増
加させる。この構成により、鋳造時の熱膨脹による鋳造
ロール12端面の変形をも吸収するよう側部堰板18を
傾動させることができ、それと同時に、漏れの生じる傾
向が最も大きい鋳造溜め底部での鉄静圧に拮抗するよう
鋳造溜め底部でのシール圧力を増やす偏寄作用も維持さ
れる。
板18が取付けられるホルダ25はピボットピン26に
よりスラスタ体27に枢支接続され、スラスタ体27は
接続部30にて各流体圧シリンダユニット22のピスト
ンロッド28に接続される。従って、各側部堰板18と
それに関連したホルダ25とが側部クロージャ構造を構
成して、各ピボットピン26を中心に枢支できる。各ス
ラスタ21は流体圧シリンダユニット22の一方と、対
応するスラスタ体27とで構成される。スラスタ体27
は、主機械フレームに設けられた軌道29上を走行する
ようにされていて、流体圧シリンダユニット22伸縮時
に水平動するようになっている。この構成では、流体圧
シリンダユニット22により加えられる内向きの閉止力
がピボットピン26を介してホルダ25に有効に加えら
れ、側部堰板18がホルダ25と共にピボットピン26
を中心に旋回でき、ピボットピン26の軸線を中心に側
部堰板18を前後方向に傾動させることができる。ピボ
ットピン26は鋳造ロール12のロール間隙17の高さ
よりも上の位置にあるので溶融金属により側部堰板18
に対して働く外向き圧力は、側部堰板18の底端が内方
に偏寄される方向に側部堰板18をピボットピン26を
中心に回転偏寄させ、鋳造溜め底部でのシール圧力を増
加させる。この構成により、鋳造時の熱膨脹による鋳造
ロール12端面の変形をも吸収するよう側部堰板18を
傾動させることができ、それと同時に、漏れの生じる傾
向が最も大きい鋳造溜め底部での鉄静圧に拮抗するよう
鋳造溜め底部でのシール圧力を増やす偏寄作用も維持さ
れる。
【0019】側部堰板18の回転軸であるピボットピン
26の適切な位置は、鋳造ロール12の径、鋳造溜め2
0の高さ及び鋳造されるストリップ製品19の厚みに左
右される。ピボットピン26の正しい位置決めを決める
仕方はアメリカ特許第5,588,479号に記述され
ている。
26の適切な位置は、鋳造ロール12の径、鋳造溜め2
0の高さ及び鋳造されるストリップ製品19の厚みに左
右される。ピボットピン26の正しい位置決めを決める
仕方はアメリカ特許第5,588,479号に記述され
ている。
【0020】本発明によれば、側部堰板18には側部堰
板本体よりも硬度の高い材料で造られたインサート31
を備えている。図5に示すように、各側部堰板18は鋳
造ロール12の湾曲に合わせた、すぼまり弧状の側縁3
2を有すると共に、弧状の側縁32に隣接した二つの側
部に沿って等間隔に孔を穿設しており、孔には、硬質の
円筒形又はテーパ状のインサート31であるスタッドが
セットされている。インサート31のスタッドは側部堰
板18に穿設した孔に摩擦嵌めしてもよいし、接着剤で
孔に嵌め込んでもよい。インサート31のスタッドは側
部堰板18の前面33よりも引っ込めてあるので、側部
堰板18の前面33は、スタッドが鋳造ロール12に接
触し始める以前に側部堰板18の初期嵌め込みプロセス
で摩耗しきってしまう材料の層を有する。インサート3
1のスタッドは、図6に示すように側部堰板18の裏面
に形成した盲穴に嵌め込むようにして、鋳造ロール12
に対面する側の側部堰板18表面をきれいにしてもよい
し、側部堰板18の通し孔に貫通嵌めしてもよい。
板本体よりも硬度の高い材料で造られたインサート31
を備えている。図5に示すように、各側部堰板18は鋳
造ロール12の湾曲に合わせた、すぼまり弧状の側縁3
2を有すると共に、弧状の側縁32に隣接した二つの側
部に沿って等間隔に孔を穿設しており、孔には、硬質の
円筒形又はテーパ状のインサート31であるスタッドが
セットされている。インサート31のスタッドは側部堰
板18に穿設した孔に摩擦嵌めしてもよいし、接着剤で
孔に嵌め込んでもよい。インサート31のスタッドは側
部堰板18の前面33よりも引っ込めてあるので、側部
堰板18の前面33は、スタッドが鋳造ロール12に接
触し始める以前に側部堰板18の初期嵌め込みプロセス
で摩耗しきってしまう材料の層を有する。インサート3
1のスタッドは、図6に示すように側部堰板18の裏面
に形成した盲穴に嵌め込むようにして、鋳造ロール12
に対面する側の側部堰板18表面をきれいにしてもよい
し、側部堰板18の通し孔に貫通嵌めしてもよい。
【0021】典型的には、側部堰板18本体は窒化硼素
耐火材料で形成することができる。インサート31のス
タッドも窒化硼素系の材料で造ることができるが、硬度
を増加させるためにその他にジルコニアを含めてもよ
い。インサート31のスタッドは多少熱膨脹することが
でき、耐火特性を有するべきであるが、比較的小径であ
り、側部堰板18の比較的軟質な窒化硼素材料に囲まれ
ているので熱的衝撃からある程度遮断されている。従っ
て、側部堰板18の主材料よりも比較的硬質で、熱的衝
撃による有害な割れを被ることのないものとすることが
できる。典型的には、インサート31のスタッドは直径
を4mm〜8mmとすることができ、側縁32の側部に
沿って12mm〜32mmの間隔で配することができ
る。
耐火材料で形成することができる。インサート31のス
タッドも窒化硼素系の材料で造ることができるが、硬度
を増加させるためにその他にジルコニアを含めてもよ
い。インサート31のスタッドは多少熱膨脹することが
でき、耐火特性を有するべきであるが、比較的小径であ
り、側部堰板18の比較的軟質な窒化硼素材料に囲まれ
ているので熱的衝撃からある程度遮断されている。従っ
て、側部堰板18の主材料よりも比較的硬質で、熱的衝
撃による有害な割れを被ることのないものとすることが
できる。典型的には、インサート31のスタッドは直径
を4mm〜8mmとすることができ、側縁32の側部に
沿って12mm〜32mmの間隔で配することができ
る。
【0022】インサート31の形状は種々様々とするこ
とができる。図7及び図8は、側部堰板18の前面より
後方に正確に挿入セットできるスタッド形状の二つの代
替例を示している。図7に示した構成では、インサート
31Aのスタッドは側部堰板18の背部で埋頭孔にセッ
トする頭部35を有して、栓の前端を側部堰板18の前
端よりも正確に内になるようにしている。
とができる。図7及び図8は、側部堰板18の前面より
後方に正確に挿入セットできるスタッド形状の二つの代
替例を示している。図7に示した構成では、インサート
31Aのスタッドは側部堰板18の背部で埋頭孔にセッ
トする頭部35を有して、栓の前端を側部堰板18の前
端よりも正確に内になるようにしている。
【0023】図8に示した代替の構成では、インサート
31Bのスタッドはテーパ状で、側部堰板18のテーパ
孔にセットされる。
31Bのスタッドはテーパ状で、側部堰板18のテーパ
孔にセットされる。
【0024】図9は側部堰板18の代替の構成を示して
おり、インサートは溝37内にセットした一連のストリ
ップ36で、側部堰板18の横方向に延びて側縁32を
横切り、側部堰板18の前面33の初期摩耗後に鋳造ロ
ール端に係合する。斯かる溝37は矩形でもあり継ぎ形
状でもよい。ストリップ36は所定の位置に摩擦嵌めし
てもよいし、接着剤で留め付けてもよい。
おり、インサートは溝37内にセットした一連のストリ
ップ36で、側部堰板18の横方向に延びて側縁32を
横切り、側部堰板18の前面33の初期摩耗後に鋳造ロ
ール端に係合する。斯かる溝37は矩形でもあり継ぎ形
状でもよい。ストリップ36は所定の位置に摩擦嵌めし
てもよいし、接着剤で留め付けてもよい。
【0025】いずれの実施の形態においても、インサー
ト31は孔に伴って側部堰板18の側縁32に沿って等
間隔で配置してもよいし、鋳造溜め20底部に向かって
増加する鉄静圧力により大きな圧力が加わる側部堰板1
8の底部側に密集させてもよい。図10は図5の実施の
形態を、図11は図9の実施の形態を、夫々改変して側
部堰板18の底部に向かってインサート31を密集させ
る仕方を示している。
ト31は孔に伴って側部堰板18の側縁32に沿って等
間隔で配置してもよいし、鋳造溜め20底部に向かって
増加する鉄静圧力により大きな圧力が加わる側部堰板1
8の底部側に密集させてもよい。図10は図5の実施の
形態を、図11は図9の実施の形態を、夫々改変して側
部堰板18の底部に向かってインサート31を密集させ
る仕方を示している。
【0026】このように、インサート31が側部堰板1
8の摩耗面から引っ込んでいることにより、側部堰板1
8を最初に摩耗させて鋳造ロール12に嵌め込んでから
インサートが鋳造ロール12に係合しており、又、イン
サート31は側部堰板18の材料よりも硬質の材料であ
るので更なる側部堰板18の摩耗を阻止し、結果として
簡単な構成で側部堰板18の定期的な交換回数を減らす
ことができる。
8の摩耗面から引っ込んでいることにより、側部堰板1
8を最初に摩耗させて鋳造ロール12に嵌め込んでから
インサートが鋳造ロール12に係合しており、又、イン
サート31は側部堰板18の材料よりも硬質の材料であ
るので更なる側部堰板18の摩耗を阻止し、結果として
簡単な構成で側部堰板18の定期的な交換回数を減らす
ことができる。
【0027】なお、本発明の金属ストリップ鋳造装置及
びその鋳造溜め側部画成板は、上述の形態例に限定され
るものではなく、金属ストリップ鋳造以外に適用しても
よいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
びその鋳造溜め側部画成板は、上述の形態例に限定され
るものではなく、金属ストリップ鋳造以外に適用しても
よいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インサートが側部堰板の摩耗面から引っ込んでいること
により、側部堰板を最初に摩耗させて鋳造ロールに嵌め
込んでからインサートが鋳造ロールに係合しており、
又、インサートは側部堰板の材料よりも硬質の材料であ
るので更なる側部堰板の摩耗を阻止し、結果として簡単
な構成で側部堰板の定期的な交換回数を減らすことがで
きるという優れた効果を奏し得る。
インサートが側部堰板の摩耗面から引っ込んでいること
により、側部堰板を最初に摩耗させて鋳造ロールに嵌め
込んでからインサートが鋳造ロールに係合しており、
又、インサートは側部堰板の材料よりも硬質の材料であ
るので更なる側部堰板の摩耗を阻止し、結果として簡単
な構成で側部堰板の定期的な交換回数を減らすことがで
きるという優れた効果を奏し得る。
【図1】双ロール鋳造装置の縦断面図である。
【図2】図1に示した双ロール鋳造装置の平面図であ
る。
る。
【図3】双ロール鋳造装置に組込まれる一対の側部堰板
のアプリケータの一方を示しており、待避位置にある状
態を示している。
のアプリケータの一方を示しており、待避位置にある状
態を示している。
【図4】側部堰板のアプリケータの伸長状態を示す図で
ある。
ある。
【図5】本発明による、インサートを備えた、鋳造溜め
の側部堰板の正面図である。
の側部堰板の正面図である。
【図6】側部堰板の一部の断面図である。
【図7】側部堰板のインサートの代替例を示す破断断面
図である。
図である。
【図8】側部堰板のインサートの更に別の代替例を示す
破断断面図である。
破断断面図である。
【図9】更に又別の種類のインサートを備えた側部堰板
の斜視図である。
の斜視図である。
【図10】インサートが側部堰板底部に集中するように
改変した、図5に似た側部堰板を示す図である。
改変した、図5に似た側部堰板を示す図である。
【図11】インサートが側部堰板底部に集中するように
改変した、図9に似た側部堰板を示す図である。
改変した、図9に似た側部堰板を示す図である。
12 鋳造ロール 17 ロール間隙 18 側部堰板 19 鋳造ストリップ品 20 鋳造溜め 31 インサート 31A インサート 31B インサート 32 側縁 33 前面 36 ストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 平二 神奈川県横須賀市野比2丁目36−2 (72)発明者 堀内 正昭 千葉県柏市豊平町9−7 (72)発明者 ウェイン ラッセル オーストラリア ニュー サウス ウェー ルズ ノース ウロンゴング ジップス ストリート 22 ユニット 13 (72)発明者 キース フレデリック ピッチフォード オーストラリア ニュー サウス ウェー ルズ アルビオン パーク チャーチ ス トリート 46 (72)発明者 ジョン ゼルヴィス オーストラリア ニュー サウス ウェー ルズ アルビオン パーク レイル サン ドパイパー クロウズ 7
Claims (13)
- 【請求項1】 間にロール間隙を形成する、一対のほぼ
水平な鋳造ロールと、鋳造ロール間のロール間隙に溶融
金属を送給して、鋳造ロール上に支持された溶融金属の
鋳造溜めを形成する金属送給手段と、鋳造ロール端面に
係合して鋳造溜めの側部画成クロージャを形成する一対
の側部堰板と、鋳造ロールを相互方向に回転させてロー
ル間隙から下方に送給される鋳造ストリップ品を造る手
段とで構成された金属ストリップ鋳造装置において、前
記側部堰板の、鋳造ロール端面に係合する側縁に沿っ
て、側部堰板本体の材料よりも硬質の材料でできたイン
サートを備え、該インサートを側部堰板の摩耗面よりも
引っ込めたことを特徴とする金属ストリップ鋳造装置。 - 【請求項2】 インサートを、側部堰板の摩耗面よりも
0.2〜1.0mm引っ込めた、請求項1に記載の金属
ストリップ鋳造装置。 - 【請求項3】 インサートが、側部堰板の側縁に沿って
離間された個々の栓である、請求項1又は2に記載の金
属ストリップ鋳造装置。 - 【請求項4】 インサートが、側部堰板の側縁を横切る
よう側部堰板の横方向に沿って延びる比較的硬質な材料
のストリップである、請求項1又は2に記載の金属スト
リップ鋳造装置。 - 【請求項5】 比較的硬質な材料のストリップが側部堰
板の全体を横切って延びる、請求項4に記載の金属スト
リップ鋳造装置。 - 【請求項6】 インサートが、側部堰板の側縁に沿って
ほぼ等間隔に離間されている、請求項1乃至5のいずれ
かに記載の金属ストリップ鋳造装置。 - 【請求項7】 インサートが、側部堰板の頂部よりも底
部の方がより密になるように離間されている、請求項1
乃至5のいずれかに記載の金属ストリップ鋳造装置。 - 【請求項8】 側部堰板が鋳造ロールの湾曲に合わせた
弧状の側縁を有する、請求項1乃至7のいずれかに記載
の金属ストリップ鋳造装置。 - 【請求項9】 側部堰板本体が窒化硼素耐火材料で造ら
れている、請求項1乃至8のいずれかに記載の金属スト
リップ鋳造装置。 - 【請求項10】 インサートが、他の耐火材料を加えて
硬度を増加させた窒化硼素耐火材料で造られている、請
求項9に記載の金属ストリップ鋳造装置。 - 【請求項11】 耐火材料の板で構成され、該板が一対
のすぼまり状の側縁を有し、該側縁に沿って、前記耐火
材料よりも高硬度の材料で造られたインサートを備え、
該インサートが側部堰板の前面よりも引っ込められた、
金属ストリップ鋳造装置の鋳造溜め側部画成板。 - 【請求項12】 耐火材料が窒化硼素耐火材料である、
請求項11に記載の金属ストリップ鋳造装置の鋳造溜め
側部画成板。 - 【請求項13】 インサートの材料が、窒化硼素耐火材
料のみでなく、それに他の耐火材料を加えて硬度を高め
たものである、請求項12に記載の金属ストリップ鋳造
装置の鋳造溜め側部画成板。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AUPP3813A AUPP381398A0 (en) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | Strip casting |
AU3813 | 1999-11-02 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11347692A true JPH11347692A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=3808060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11131398A Pending JPH11347692A (ja) | 1998-06-01 | 1999-05-12 | 金属ストリップ鋳造装置及びその鋳造溜め側部画成板 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11347692A (ja) |
AU (1) | AUPP381398A0 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8042601B2 (en) | 2006-03-24 | 2011-10-25 | Nucor Corporation | Side dam with insert |
CN114378268A (zh) * | 2022-01-17 | 2022-04-22 | 山东理工大学 | 一种双辊铸轧熔池以新代旧侧封方法 |
-
1998
- 1998-06-01 AU AUPP3813A patent/AUPP381398A0/en not_active Abandoned
-
1999
- 1999-05-12 JP JP11131398A patent/JPH11347692A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8042601B2 (en) | 2006-03-24 | 2011-10-25 | Nucor Corporation | Side dam with insert |
CN114378268A (zh) * | 2022-01-17 | 2022-04-22 | 山东理工大学 | 一种双辊铸轧熔池以新代旧侧封方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AUPP381398A0 (en) | 1998-06-25 |
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