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JPH11344857A - 一成分現像剤を用いた現像装置のブレード - Google Patents

一成分現像剤を用いた現像装置のブレード

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Publication number
JPH11344857A
JPH11344857A JP10153277A JP15327798A JPH11344857A JP H11344857 A JPH11344857 A JP H11344857A JP 10153277 A JP10153277 A JP 10153277A JP 15327798 A JP15327798 A JP 15327798A JP H11344857 A JPH11344857 A JP H11344857A
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JP
Japan
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blade
developing roller
toner
component developer
developing
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JP10153277A
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Masanori Yamada
雅則 山田
Tetsuro Toyoshima
哲朗 豊島
Tadashi Iwamatsu
正 岩松
Nobuyuki Azuma
伸之 東
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Priority to US09/323,811 priority patent/US6330416B1/en
Priority to DE69917369T priority patent/DE69917369T2/de
Priority to CN99110911A priority patent/CN1120998C/zh
Priority to EP99304310A priority patent/EP0962835B1/en
Publication of JPH11344857A publication Critical patent/JPH11344857A/ja
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0812Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the developer regulating means, e.g. structure of doctor blade

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードにおける現像ローラとの間に形成さ
れる一成分現像剤流入部分での開き角度の最適化を図
り、一成分現像剤の流動性の変化等の経時劣化に対して
も、付着量の非常に安定した現像剤層を形成し得るブレ
ードを提供する。傾斜部の寸法公差を緩和し、より作製
が容易でかつ安価とし得るブレードを提供する。 【解決手段】 ブレード30は、現像ローラ21に面接
触される。ブレード30と現像ローラ21との間に一成
分現像剤流入部分での開きを形成すべく、ブレード30
の先端部に傾斜部30aが形成される。ブレード30に
おける現像ローラ21への接線と開きを有するブレード
30との間に形成される開き角度を傾斜角度θとした場
合に、30°≦θ≦90°である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置における一成分現像剤を用いた現像装置のブ
レードに関し、詳細には、現像ローラの表面に押圧接触
し、上記現像ローラの表面に一成分現像剤の薄層を形成
する一成分現像剤を用いた現像装置のブレードにおける
現像ローラとの間に形成される一成分現像剤流入部分で
の開き角度の調整及びブレードの形成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現像剤としてキャリアを用いない一成分
現像剤(以下、「トナー」という)による現像装置は、
構造が簡単で安価な装置が可能であることから、小型化
を図ることができ、コスト保守の面でも利点を有してい
る。特に、磁性トナーを用いない非磁性一成分トナーに
よる現像装置は、磁石ローラを用いないので、小型、鮮
明及び安価な現像装置が得られるという利点を有してい
る。
【0003】この非磁性一成分トナーによる現像装置に
おいては、感光体の静電潜像に対して現像すべく回転移
動する現像ローラに所定厚みのトナー層を形成するため
に、トナー層厚規制部材であるブレードが設けられてい
る。
【0004】上記ブレードについては、従来から種々の
技術が開示されている。
【0005】例えば、特公昭63―16736号公報等
には、板状の部材の面を当接させるブレードが開示され
ており、この公報の技術では、ブレードの面や腹を現像
ローラに押し当ててトナーの規制を行うようになってい
る。
【0006】また、特公昭51―36070号公報や特
公昭60―15068号公報等には、ブレードの先端や
エッジを当接させるものが開示されている。
【0007】ところで、これら公知のブレードにおけ
る、ブレードの面や腹で現像ローラに当接させるもの
は、トナーの融着に対して有利でありかつトナーの現像
ローラへの供給性にも優れた流動性の良いトナーを用い
た場合には、現像に最適な所望のトナー付着量を得るた
めには、圧接力を増加しなければならず、現像ローラの
駆動トルク増大等を招くという問題点を有している。
【0008】また、ブレードにおける先端やエッジを現
像ローラに当接するものについては、トナー層が非常に
薄くなってしまい、現像に十分なトナー付着量が得られ
ない。
【0009】一方、これらの折衷案として、ブレードの
設定位置を調節することにより、上記の面や腹で当接す
る条件と、先端やエッジで当接する条件の中間の状態で
所望のトナー付着量を得ようと考える場合には、設定余
裕度が非常に狭くなる等の問題があった。
【0010】そこで、これらの課題を解決するものとし
て、特公平6−52449号公報、USP533889
5号公報、USP5373353号公報、及びUSP5
587551号公報等には、先端を断面L字状に形成し
たブレードが開示されている。
【0011】また、USP5552867号公報、特開
平7−64391号公報、及び特開平7−239611
号公報には、先端を断面略L字形状に形成するのではな
く、微少量傾斜させたブレードが開示されており、これ
によって、所望のトナー付着量を設定でき、かつ設定余
裕度を拡大することができるものとなっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の一成分現像装置のブレードにおいて、特公平6−5
2449号公報、USP5338895号公報、USP
5373353号公報、及びUSP5587551号公
報等に開示されている断面略L字状に形成されたブレー
ドの折り曲げ部を当接させる方式では、このような断面
略L字状の加工を施し傾斜部を作製する場合に、曲げ加
工時の残留応力により歪みが発生し、ブレードの現像ロ
ーラへの接触部の真直度を確保することが困難となる。
このため、トナー層にブレード表面の凹凸に応じたむら
が形成されてしまうという不具合があった。
【0013】また、上記USP5552867号公報に
開示されているブレード先端部の傾斜角度は5°〜15
°であり、特開平7−64391号公報や特開平7−2
39611号公報に開示されている角度も、その内容か
ら上記範囲にほぼ限定されている。
【0014】しかしながら、本願発明者らの検討によれ
ば、上記の条件下においては、トナーの外添剤における
トナー表面からの離脱等に起因する流動性の劣化等のト
ナーの経時劣化によって、トナー付着量が減少し、画像
濃度の低下を招くことが明らかになっている。
【0015】また、上記公報にも開示されている通り、
先端傾斜部の長さによりトナー付着量が変化するため、
先端傾斜部の長さの寸法公差を厳しくする必要があり、
ブレードの作製が困難であった。
【0016】さらに、上記従来例に示されるように、傾
斜部を作製する際に機械的な曲げ加工を行なった場合、
曲げ加工時の残留応力による歪みによりブレードの真直
度が損なわれてしまい、現像ローラ軸方向に対して均一
なトナー層が形成できないという問題があった。
【0017】また、ブレード材質として圧延材を用いた
場合、圧延時の残留応力により歪みが大きくなり、結果
的に上記の場合と同様に、ブレードの真直度が損なわれ
てしまい、現像ローラの軸方向に対して均一なトナー層
が形成できないという問題があった。
【0018】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、ブレードにおける現像ロ
ーラとの間に形成される一成分現像剤流入部分での開き
角度の最適化を図り、一成分現像剤の流動性の変化等の
経時劣化に対しても、付着量の非常に安定した現像剤層
を形成し得る一成分現像剤を用いた現像装置のブレード
を提供する一方、傾斜部の寸法公差を緩和し、より作製
が容易でかつ安価とし得る一成分現像剤を用いた現像装
置のブレードを提供することにある。
【0019】また、本発明の他の目的として、傾斜部を
形成すべく機械的な曲げ加工を行なった時の残留応力に
よる歪みを低減し、ブレードの真直度を維持して現像ロ
ーラ軸方向に対して均一な現像剤層を形成し得る一成分
現像剤を用いた現像装置のブレードを提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の一
成分現像剤を用いた現像装置のブレードは、上記課題を
解決するために、感光体に対向しかつ一成分現像剤を表
面に担持して上記感光体の静電潜像を一成分現像剤にて
現像させるべく回転移動する現像ローラの表面に押圧接
触し、上記現像ローラの表面に一成分現像剤の薄層を形
成する一成分現像剤を用いた現像装置のブレードにおい
て、上記ブレードは現像ローラに面接触されると共に、
上記ブレードと現像ローラとの間に一成分現像剤流入部
分での開きを形成すべく、ブレードの先端部に傾斜部が
形成される一方、上記ブレードにおける現像ローラへの
接線と上記開きを有するブレードとの間に形成される開
き角度を傾斜角度θとした場合に、30°≦θ≦90°
であることを特徴としている。
【0021】上記の発明によれば、ブレードは現像ロー
ラに面接触される。また、ブレードと現像ローラとの間
に一成分現像剤流入部分での開きを形成すべく、ブレー
ドの先端部に傾斜部が形成される。そして、ブレードに
おける現像ローラへの接線と上記開きを有するブレード
との間に形成される開き角度を傾斜角度θとすると、3
0°≦θ≦90°となっている。
【0022】即ち、本願発明者らは、所望のトナー付着
量を得るためには、現像ローラの弾性変形を考慮した一
成分現像剤流入部分での開き角度が支配的であることを
見い出す一方、一成分現像剤の流動性の変化等の経時劣
化に対して、付着量の非常に安定した現像剤層を形成し
得る開き角度について実験による検討を行った。
【0023】その結果、上述したように、傾斜角度θに
ついて、30°≦θ≦90°とすることによって、ブレ
ードにおける現像ローラとの間に形成される一成分現像
剤流入部分での開き角度の最適化を図り、一成分現像剤
の流動性の変化等の経時劣化に対しても、付着量の非常
に安定した現像剤層を形成し得る一成分現像剤を用いた
現像装置のブレードを提供することが可能となった。
【0024】また、30°≦θ≦90°を満足すること
によって、ブレードの現像ローラへの当接に際して、傾
斜部の先端傾斜部長さの変動によるトナー付着量に対す
る影響を緩和することができることが分かった。
【0025】この結果、傾斜部の寸法公差を緩和し、よ
り作製が容易でかつ安価とし得る一成分現像剤を用いた
現像装置のブレードを提供することが可能となった。
【0026】請求項2に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、上記課題を解決するために、
請求項1記載の一成分現像剤を用いた現像装置のブレー
ドにおいて、上記ブレードは金属薄板で形成されてお
り、ブレードの傾斜部は機械的な曲げ加工により形成さ
れていることを特徴としている。
【0027】上記の発明によれば、ブレードは金属薄板
で形成されており、ブレードの傾斜部は機械的な曲げ加
工により形成されている。
【0028】このため、作製が容易でかつ安価なブレー
ドを提供することができる。
【0029】請求項3に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、上記課題を解決するために、
請求項2記載の一成分現像剤を用いた現像装置のブレー
ドにおいて、上記ブレードにおける現像ローラへの接線
と上記開きを有するブレードとの間に形成される開き角
度を傾斜角度θとした場合に、30°≦θ≦60°であ
ることを特徴としている。
【0030】即ち、従来においては、断面略L字状に形
成されたブレードの折り曲げ部を現像ローラに当接させ
る方式では、曲げ加工時の残留応力により歪みが発生
し、ブレードの現像ローラへの接触部の真直度を確保す
ることが困難となるので、現像剤層にブレード表面の凹
凸に応じたむらが形成されてしまうという不具合があっ
た。
【0031】しかし、本発明によれば、ブレードは現像
ローラに面接触される。即ち、ブレードの先端部に傾斜
部が形成されるが、ブレードの現像ローラへの当接部分
は面接触となっている。
【0032】従って、折り曲げ部の角を現像ローラに当
接させる方式に比べて、現像剤層にブレード表面の凹凸
に応じたむらが形成されるのを低減することができる。
【0033】一方、傾斜部を形成すると共にブレードを
現像ローラに面接触させるだけでは、現像ローラ上の現
像剤層にブレード表面の凹凸に応じたむらが発生しない
ようにするために必ずしも十分ではない。
【0034】そこで、本願発明者らは、現像ローラ上の
現像剤層にブレード表面の凹凸に応じたむらが発生しな
いようにするために、上記むらの発生が、現像ローラの
弾性変形を考慮した一成分現像剤流入部分での開き角度
に影響することを見い出し、その開き角度と現像剤層に
発生するむらとの関係について実験による検討を行っ
た。
【0035】その結果、上述したように、傾斜角度θに
ついて、30°≦θ≦60°とすることによって、折り
曲げ部に発生する残留応力の影響を少なくし、現像剤層
のむらを低減し、均一な濃度の画像を得ることができる
ことがわかった。
【0036】従って、ブレードの真直度を維持して現像
ローラ軸方向に対して均一な現像剤層を形成し得る一成
分現像剤を用いた現像装置のブレードを提供することが
可能となった。
【0037】請求項4に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、上記課題を解決するために、
請求項1、2又は3記載の一成分現像剤を用いた現像装
置のブレードにおいて、上記ブレードは、JISG43
13に規定されるSUS301−CSPに3/4H、H
若しくはEHの調質処理を施したもの、又はSUS30
4−CSPに3/4H若しくはHの調質処理を施したも
のからなることを特徴としている。
【0038】上記の発明によれば、ブレードは、JIS
G4313(バネ用ステンレス鋼帯)に規定されるSU
S301−CSPに3/4H、H若しくはEHの調質処
理を施したもの、又はSUS304−CSPに3/4H
若しくはHの調質処理を施したものからなっている。
【0039】この結果、ブレードの現像ローラへの当接
面の真直度を確保し、現像ローラの軸方向全幅にわたっ
て良好な現像剤層を形成することができる。
【0040】請求項5に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、上記課題を解決するために、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の一成分現像剤を用
いた現像装置のブレードにおいて、上記ブレードは、薄
板材料の圧延方向に対して垂直な方向に曲げ線を有する
ように曲げ加工を施して形成されていることを特徴とし
ている。
【0041】上記の発明によれば、ブレードを形成する
際に、薄板材料の圧延方向に対して垂直な方向に曲げ線
を有するように曲げ加工を施すことによって、曲げ加工
時のブレードの圧延方向を規定する。これにより、ブレ
ード材料に元から存在する圧延時の歪みに対して、ブレ
ードの現像ローラへの当接面の真直度への影響を最も少
なくすることができる。
【0042】その結果、ブレードの現像ローラへの当接
面の真直度が確保され、現像ローラの軸方向全幅にわた
って良好な現像剤層を形成することができる。
【0043】請求項6に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、上記課題を解決するために、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の一成分現像剤を用
いた現像装置のブレードにおいて、上記ブレードは、曲
げ加工前に焼きなまし処理が施されたものであることを
特徴としている。
【0044】上記の発明によれば、ブレードには、曲げ
加工前に焼きなまし処理が施される。
【0045】この結果、曲げ加工前のブレード材に焼き
なまし処理を施すことにより、材料の圧延時の歪みを除
去し、ブレードの現像ローラへの当接面の真直度を確保
することができる。従って、現像ローラの軸方向全幅に
わたって良好なトナー層を形成することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0047】本実施の形態の画像形成装置は、図2に示
すように、装置本体の略中央に、ドラム状に形成された
感光体1を備えている。
【0048】この感光体1は、画像形成動作時に矢印方
向に一定速度にて回転される。
【0049】この感光体1の周囲には、この感光体1に
対向するように各種の画像形成プロセス手段が配置され
ている。この画像形成プロセスを構成する手段は、図示
しないが、感光体1表面を均一に帯電する帯電装置、画
像に応じた光による像を照射する光学系、この光学系に
より露光されることで感光体1表面に形成された静電潜
像を可視像化するための現像装置2、図示しない現像さ
れた像(トナーによる像)を適宜搬送されてくるシート
状の転写紙に転写する転写装置、転写後に感光体1表面
に転写されなかった残留現像剤(トナー)を除去するク
リーニング装置、及び感光体1表面に残る帯電電荷を除
去する除電装置等であり、これら各手段がこの順序で感
光体1の回転方向に配置されている。
【0050】上記の転写紙は、例えばトレイ又はカセッ
トに多量に収容されており、その収容された転写紙が給
紙装置にて1枚ずつ給紙され、上述した転写装置が配置
された感光体1と対向する転写領域へと、感光体1表面
に形成されたトナー像の先端と一致するように送り込ま
れ、そのトナー像が転写される。
【0051】転写後の転写紙は、感光体1より剥離さ
れ、定着装置へと送り込まれる。この定着装置は、転写
紙上に転写された未定着のトナー像を永久像として定着
させるものである。定着装置は、転写紙のトナー像と対
向する面に設けられてトナーを溶融し、定着させる温度
に加熱されたヒートローラと、このヒートローラにて加
熱された転写紙をヒートローラ側へと密着させる加圧ロ
ーラ等から構成されている。
【0052】上記定着装置を通過した転写紙は、画像形
成装置外へと排出ローラを介して排出トレイ上に排出処
理される。
【0053】上記図示しない光学系は、画像形成装置が
複写機であれば、コピー原稿を光照射し、原稿からの反
射光を光像として感光体1に照射つまり露光する。一
方、画像形成装置がプリンタやデジタル複写機であれ
ば、光学系は半導体レーザを画像データに応じてON−
OFF駆動した光像を照射する。特に、デジタル複写機
においては、コピー原稿からの反射光を画像読取センサ
(CCD(Charge CoupledDevice) 素子等)にて読取っ
た画像データを上記半導体レーザを含む光学系へと入力
し、画像データに応じた光像を出力するようにしてい
る。また、プリンタにおいては、他の処理装置、例えば
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等からの画
像データに応じた光像に変換し、これを照射するように
している。この光像への変換は、半導体レーザだけでな
く、LED(Light Emitting Diode) 素子、液晶シャッ
タ等が利用される。具体的には、デジタル機では一般に
レーザ光が使用され、アナログ機ではランプ光が使用さ
れる。
【0054】以上のようにして、画像形成装置における
画像形成動作を開始すれば、感光体1が矢印方向に回転
駆動され、帯電装置にて感光体1表面が特定極性の電位
に均一帯電される。上記の帯電後に、上述した図示しな
い光学系により光像が照射され、その光像に応じた静電
潜像が感光体1表面に形成される。この静電潜像は、人
為的に可視化するための次の現像装置2にて現像され
る。
【0055】本実施の形態における現像装置2では、一
成分現像剤(トナー)を用いており、このトナーが感光
体1表面に形成された静電潜像に例えば静電気力により
選択的に吸引されることによって、現像が行われる。
【0056】このようにして現像された感光体1表面の
トナー像は、適宜感光体1の回転に同期して搬送されて
くる転写紙に、転写領域に配置された転写装置にて静電
転写される。この転写は、トナーの帯電極性と逆の極性
にて転写装置が転写紙の背面を帯電させることにより、
トナー像を転写紙側へと転移させるものである。
【0057】転写後、感光体1表面には転写されなかっ
たトナー像の一部が残留し、この残留トナーが、クリー
ニング装置にて感光体1表面から除去され、感光体1は
再利用するために除電装置にて感光体1表面が均一電
位、例えば、略0電位に除電される。
【0058】一方、転写後の転写紙は、感光体1から剥
離され、定着装置へと搬送される。
【0059】この定着装置にて、転写紙上のトナー像
は、溶融され転写紙にローラ間の加圧力により圧着され
融着される。この定着装置を通過する転写紙は、画像形
成済み転写紙として画像形成装置の外部に設けられてい
る排出トレイ等に排出処理される。
【0060】次に、本実施の形態の特徴部分である現像
装置2について説明する。
【0061】現像装置2は、図2に示すように、例えば
非磁性の一成分トナー等の一成分トナーT(以下、単に
「トナーT」という)を収容した現像槽20内に、回転
可能な現像ローラ21や上記トナーTを現像ローラ21
側へと供給するトナー供給ローラ22を備えている。
【0062】現像槽20内に設けられている現像ローラ
21は、一部が露出しており、感光体1に対向して設け
られている。また、現像ローラ21は、トナーTを現像
領域へ搬送するために、同図に示すように、感光体1と
反対方向に回転される。さらに、この現像ローラ21に
は、上述したトナー供給ローラ22が圧接触されてい
る。
【0063】上記の現像装置2における動作及びその後
の動作について、上述の説明と重複する部分があるが、
その詳細を説明する。
【0064】現像装置2では、図示しないトナータンク
(以下、「ホッパ」という)に収められたトナーTは、
図示しないアジテータ又はスクリューによって現像槽2
0内の現像ローラ21近傍に搬送される。
【0065】現像ローラ21には、上述したように、ト
ナー供給ローラ22が圧接触されているが、このトナー
供給ローラ22の回転方向としては現像ローラ21の回
転方向とは逆方向となっている。トナー供給ローラ22
には、供給バイアス電源3から電圧が印加されていて、
この供給バイアス電源3は、一般にはトナーTを現像ロ
ーラ21に押す方向となるように電圧を印加する。例え
ば負極性トナーであればより負極側に大きなバイアス電
圧をトナー供給ローラ22に印加する。
【0066】トナー供給ローラ22によって現像ローラ
21に供給されたトナーTは、現像ローラ21の回転動
作によってトナー層厚規制部材であるブレード30と現
像ローラ21との当接位置に搬送される。現像ローラ2
1に供給されたトナーTは、ブレード30の所定の設定
圧力や設定位置によって所定の帯電電荷量と厚みに規制
されて現像領域、つまり感光体1との対向部に搬送さ
れ、現像工程に入っていく。
【0067】また、ブレード30には、ブレードバイア
ス電源4から電圧が印加されており、通常、トナーTを
現像ローラ21に押す方向、例えば負極性トナーであれ
ばより負極側に大きなバイアス電圧をブレード30に印
加する。しかし、トナーTの電気的耐圧が低く、現像バ
イアスに影響を与えるような場合には、現像ローラ21
と同電位となるようなバイアス電圧を印加することもあ
る。
【0068】現像工程で使用されなかった現像ローラ2
1上の未現像トナーTは、現像ローラ21の回転によっ
て現像装置2の現像槽20内に戻っていく。その際、現
像領域後かつトナー供給ローラ22手前に設置された電
荷除電装置5によって帯電電荷が除去され、トナー供給
ローラ22入口の圧接によって剥離回収されて再利用さ
れる。
【0069】一方、感光体1には、上述したように、予
め図示しないコロナチャージャー又は接触ローラ帯電装
置等の帯電装置によって所望の電位まで表面が帯電され
ており、別途設けられた図示しない光学系の露光装置に
よって潜像ポテンシャルが形成される。感光体1は、金
属又は樹脂の導電性基体の上にアンダーレイヤーが塗布
されており、その上にはキャリア発生層(CGL:Char
ge Generation Layer)が塗布されている。また、感光体
1の最外層にはポリカーボネイトを主成分としたキャリ
ア移動層(CTL:Charge Transport Layer) が薄膜に
塗布されている。
【0070】帯電した感光体1の帯電電位は、露光によ
ってキャリア発生層から発生するキャリアつまり電荷で
キャンセルされて、前述の静電ポテンシャルの形成に至
る。
【0071】感光体1上に形成された静電潜像は、回転
移動して現像ローラ21との対向領域に搬送される。現
像領域では、感光体1に、少なくともその表面が弾性部
材で形成された導電性の上記現像ローラ21が圧接され
ており、前述の工程の通り、予め所望の値に帯電及び層
厚制御されたトナーTが潜像パターンに従って感光体1
に移動し、顕像化される。
【0072】その後は、前述したように、感光体1の潜
像ポテンシャルをトナーTにより顕像化した後、感光体
1は回転移動して、図示しない転写装置の設置されてい
る転写領域に搬送される。そして、図示しない給紙装置
によって給紙された転写紙は、転写領域に搬送されて感
光体1上のトナー像と同期して接触する。
【0073】転写装置には、高圧電源を具備したチャー
ジャー型のものや接触ローラ型のものがあり、いずれか
の手段によって、転写装置は、感光体1のトナーTを転
写紙に移動する極性の電圧を印加し、感光体1のトナー
像を転写紙に転写する。転写紙は、トナー像が転写され
た後、搬送されて、一般には定着装置によって転写紙上
に融解及び定着されて排紙される。
【0074】一方、転写領域通過後の感光体1上に残留
した未転写トナーTは、図示しないクリーニング装置に
よって感光体1から除去され、残留電荷を除電する図示
しない光除電ランプ等の除電装置によって電位のリフレ
ッシュが行われて始めの工程に続いていく。
【0075】次に、現像装置2の各部についてより詳細
に説明する。
【0076】現像ローラ21には、軸である金属又は低
抵抗樹脂の芯金に、比誘電率約10程度の弾性部材が被
覆されている。現像ローラ21表面の弾性部材として
は、エチレンプロピレンジエンゴム(以下、「EPD
M」という)、ウレタン、シリコン、ニトリルブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム及
びブタジエンゴム等から選択された樹脂に、電気抵抗調
整材料として導電性微粒子、カーボン又はTiO2 のい
ずれか一つ又は複数を用いて分散混合した分散型抵抗調
整樹脂をベースにしたものや、前述の樹脂にイオン性導
電材料、例えば、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシ
ウム及び塩化ナトリウム等の無機イオン性導電物質、若
しくは変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエトサル
フェート、ステアリルアンモニウムアセテート、ラウリ
ルアンモニウムアセテート及びオクタデシルトリメチル
アンモニウム過塩素酸塩等の有機イオン性導電物質等
の、いずれか一つ若しくは複数を用いた電気的抵抗調整
樹脂をベースにしたものが適切である。
【0077】また、現像ローラ21は、さらに弾性を得
るため発泡・混合工程において発泡剤を用いる場合があ
り、その際用いる発泡剤としては、例えばポリジアルキ
ルシロキサン及びポリシロキサン−ポリアルキレンオキ
シドブロック共重合体等のシリコン系界面活性剤が適切
である。
【0078】トナー供給ローラ22は、現像ローラ21
と同様な素材を用いており、電気的抵抗の調整も現像ロ
ーラ21と同様の抵抗調整材料で可能である。また、ト
ナー供給ローラ22は弾性をさらに大きくするために、
発泡させた素材を用いており、発泡剤の量を現像ローラ
21よりも多くして製造する。
【0079】現像ローラ21又はトナー供給ローラ22
に電気抵抗調整材料として用いるカーボンブラックは、
窒素吸着比表面積20m2 /g以上かつ130m2 /g
以下でDBP吸油量60ml/g以上かつ120ml/
g以下のカーボンブラック、例えばISAF、HAF、
GPF及びSRF等を、ポリウレタン100重量部に対
して0.5部以上かつ15部以下として混合する。但
し、場合によっては、70部程度として混合する。
【0080】上記の電荷除電装置5としては、コロナチ
ャージャーや接触剥離回動部材等が考案されているが、
除電部材として板状の弾性部材を用いる場合には、ナイ
ロン、PET、PTFE含有樹脂及びポリウレタン等を
基材として、カーボンを電気抵抗調整材料として適当な
電気抵抗にして、除電バイアス電源6からの電気供給に
より行う。
【0081】このとき用いるカーボンブラックは、窒素
吸着比表面積20m2 /g以上かつ130m2 /g以下
で、DBP吸油量60ml/g以上かつ120ml/g
以下のカーボンブラック、例えばISAF、HAF、G
PF及びSRF等のファーネス又はチャンネルブラック
等を、ポリウレタン100重量部に対して10部以上と
して混合する。但し、場合によっては70部程度として
混合する。この配合は、上記ポリウレタンだけに限ら
ず、ナイロンやPETその他の樹脂でも同様である。
【0082】一成分現像剤であるトナーTとしては、ス
チレン−アクリル共重合体80〜90重量部、カーボン
ブラック5〜10重量部、外添剤としてSiO2 0.5
〜1.5重量部、荷電制御剤0〜5重量部の組成からな
る平均粒径5〜10μmの負帯電トナーが用いられる。
但し、正帯電トナーであっても全く問題はなく、モノク
ロの複写機及びプリンタ用の黒トナーのみならずカラー
複写機及びプリンタ用のカラートナーにも応用可能であ
ることはもちろんである。
【0083】さらに、非磁性一成分トナーTは上記の組
成に限定されるものではなく、以下に示すような組成で
あっても本実施の形態に用いることができる。
【0084】即ち、主樹脂である熱可塑性樹脂として
は、スチレン−アクリル共重合体以外に、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、低分子量ポリプロピ
レン、エポキシ、ポリアミド及びポリビニルブチラール
等であってもかまわない。
【0085】着色剤としては、黒色用ではカーボンブラ
ック以外にファーネスブラック、ニグロシン系染料及び
含金属染料等が使用できる。また、カラートナー用の着
色剤としては、黄色用ではベンジジン系黄色顔料、フォ
ノンイエロー、アセト酢酸アニリド系不溶性アゾ顔料、
モノアゾ顔料、アゾメチン系色素等であって良く、マゼ
ンタ用ではキサンテン系マゼンタ染料、リンタングステ
ンモリブデン酸レーキ顔料、アントラキノン系染料、キ
サンテン系染料と有機カルボン酸から成る色材、チオイ
ンディゴ、ナフトール系不溶性アゾ顔料等であって良
く、さらに、シアン用では銅フタロシアニン系顔料等で
あっても良い。
【0086】外添剤としては、SiO2 以外にコロイダ
ルシリカ、酸化チタン、アルミナ、ステアリン酸亜鉛、
ポリフッ化ビニリデンやそれらの混合物であってもかま
わない。
【0087】荷電制御剤としては、負帯電トナー用とし
て、アゾ系含金染料、有機酸金属錯塩及び塩素化パラフ
ィン等が用いられる一方、正帯電トナー用としてはニグ
ロシン系染料、脂肪酸金属塩、アミン及び4級アンモニ
ウム塩等が用いられる。
【0088】トナー層厚規制部材であるブレード30
は、板厚0.05以上かつ0.2mm以下の金属板であ
り、その先端近傍で現像ローラ21に当接するようにな
っている。
【0089】上記ブレード30は、一端が現像装置2に
固定されており、他方の端部を自由端として現像ローラ
21に面接触にて当接するようになっている。そして、
ブレード30が弾性変形することにより所定の圧力で現
像ローラ21上のトナー層を所定の帯電電荷量と厚みに
規制する。また、ブレード30の現像ローラ21に当接
する先端部は、現像ローラ21から遠ざかる方向に微少
量傾斜した面、つまり傾斜部30aを有している。
【0090】ブレード30の材質は、通常、バネ性を有
する材料を用いており、例えば、SUP等のバネ鋼、S
US301、SUS304、SUS420J2、SUS
631等のステンレス鋼、並びにC1700、C172
0、C5210及びC7701等の銅合金が用いられ
る。
【0091】次に、上記ブレード30についてより詳細
に説明する。
【0092】図2に示すように、感光体1は、導電性基
材が接地され、表面電位が−550Vに帯電された直径
65mmの負帯電感光体であり、矢印方向に周速190
mm/sで回転している。
【0093】一方、直径34mmの現像ローラ21は、
矢印方向に周速285mm/sで回転しており、直径1
8mmのステンレスのシャフトを介して現像バイアス電
源7により現像バイアス電圧−450Vが印加され、現
像ニップ幅約2mmとなるように感光体1にトナー層を
介して圧接されている。
【0094】現像ローラ21の材質は、カーボンブラッ
ク等の導電化剤が添加されたものであって、体積抵抗率
約106 Ωcm、SRIS0101(日本ゴム協会規
格)に準ずるアスカーC硬度60〜70度、及びJIS
B0601(表面粗さ)に準ずる中心線平均粗さRa=
約1.0μmの導電性ウレタンゴムからなっている。
【0095】直径20mmのトナー供給ローラ22は、
接触深さ0.5mmにて現像ローラ21に接触し、矢印
方向に周速170mm/sで回転しており、直径8mm
のステンレスのシャフトを介して供給バイアス電源3に
より供給バイアス電圧−550Vが印加されている。
【0096】また、トナー供給ローラ22の材質は、体
積抵抗率約105 Ωcm、セル密度約3〜4個/mmの
導電性ウレタンフォームからなり、このトナー供給ロー
ラ22は、トナー攪拌と現像後のトナー除去の役割も兼
ねている。
【0097】上記トナー供給ローラ22にて負に予備帯
電された非磁性一成分トナーTが現像ローラ21の表面
に塗布された後、ブレードバイアス電源4にてブレード
バイアス電圧−550Vが印加され、現像ローラ21の
回転方向上流側に自由端を有する片持ち板バネ構造の厚
み0.1mmのステンレス板のブレード30にてトナー
付着量0.6〜0.8mg/cm2 、及びトナ−帯電量
−10〜−20μC/gに規制し、接触反転現像を行
う。
【0098】ここで、上記トナー付着量とは、現像ロー
ラ21の表面積aに担持されるトナー質量から導かれる
単位面積当たりのトナー量(=m/a)をいう。また、
トナ−帯電量とは、質量m(mg)のトナーTに保持さ
れる帯電電荷量q(μC/g)から導かれる単位質量当
たりのトナー帯電量(=q/m)をいう。
【0099】尚、同図においては図示されていないが、
現像ローラ21及びブレード30の両端部にはトナーT
の漏れを防止するためのシールがあり、厚さ2mmのポ
リウレタンフォームが現像ローラ21の周面からブレー
ド30の裏面に沿って12mm幅にて現像装置2のフレ
ームとの間に設けられている。
【0100】
【実施例】〔実施例1〕上記の構成を有するトナー層厚
規制部材であるブレード30について、検討した結果を
以下に示す。
【0101】ブレード30は、図2に示すように、現像
ローラ21の長手方向に沿って設けられるバネ性を有す
る金属板にてなっている。そして、上述したように、一
端が現像装置2に固定される一方、他方の端部が垂下さ
れ自由端として現像ローラ21に面接触にて当接するよ
うになっており、かつその現像ローラ21に当接する先
端部が、現像ローラ21に当接した後、遠ざかる方向に
微少量傾斜した傾斜部30aを有している。従って、断
面略くの字状になっている。
【0102】ブレード30は、図1に示すように、現像
ローラ21表面を所定の当接圧f=約20gf/cmに
て押圧している。これによって、ブレード30は、現像
ローラ21への当接圧fと現像ローラ21の径及び弾性
により定まるニップ幅wにて、ブレード30と現像ロー
ラ21との間に担持されるトナーTを帯電し薄層に形成
している。尚、本実施例では、上記のニップ幅wは、約
1mmとなっている。
【0103】ここで、本実施例においては、同図に示す
ように、現像ローラ21のブレード30との接触面にお
ける接線とブレード30の傾斜部30aとのなす開き角
度を傾斜角度θとし、傾斜部30aの長さを先端傾斜部
長さSとして、この傾斜角度θの最適条件を検討した。
【0104】最適条件の検討としては、ポリエステルを
主樹脂として用いた平均粒径7μmのトナーTを現像装
置2に適用した場合の、現像ローラ21上の単位面積当
たりのトナー重量、つまりトナー付着量(m/a)に対
する傾斜角度θの影響を求めた。具体的には、トナーT
の経時劣化の影響を明らかにするため、初期と10時間
連続空転させた後のトナーTの現像ローラ21へのトナ
ー付着量(m/a)を求めた。
【0105】その結果、図3に示すように、傾斜角度θ
が30°未満の領域においては、連続空転に伴う流動性
の劣化のため、トナー付着量(m/a)は減少してい
る。しかし、傾斜角度θが30°から90°の範囲にお
いては、このようなトナー付着量(m/a)の低下が認
められず、トナーTの経時劣化に対しても非常に安定し
たトナー層が形成できることが分かった。
【0106】次に、ポリエステルを主樹脂として用いた
平均粒径7μmのトナーTの現像ローラ21上のトナー
付着量(m/a)に対する傾斜角度θの影響を、10°
から90°の範囲で変化させた場合について検討した。
【0107】具体的には、ブレード30の傾斜部30a
における先端傾斜部長さSを、300μm、500μm
及び1000μmの3水準とし、トナー付着量(m/
a)と傾斜角度θとの関係を求めた。
【0108】その結果、図4に示すように、傾斜角度θ
が大きくなるに伴って先端傾斜部長さSの差によるトナ
ー付着量差が少なくなり、傾斜角度θが30°以上にな
ると、どの水準においても所望のトナー付着量0.6〜
0.8mg/cm2 が得られている。
【0109】これは、傾斜角度θを30〜90°の範囲
に設定することにより、先端傾斜部長さSのトナー付着
量(m/a)に対する影響を緩和することができること
を示しているだけでなく、傾斜角度θについても、同様
に、トナー付着量(m/a)への影響が緩和されている
ことを示している。
【0110】この先端傾斜部長さSの影響について、よ
り詳細に検討した。具体的には、傾斜角度θ=10、3
0、60°の各ブレード30について、トナー付着量
(m/a)に対する先端傾斜部長さSの影響について検
討した。
【0111】その結果、図5に示すように、傾斜角度θ
=10°の場合、トナー付着量(m/a)は、先端傾斜
部長さSが長くなるに伴って増加する傾向を示し、所望
のトナー付着量0.6〜0.8mg/cm2 に設定する
ためには、先端傾斜部長さSを300μm±100μm
にて作製しなければならず、ブレード30の製造時の公
差を厳しく設定しなければならなかった。
【0112】しかしながら、傾斜角度θ=30°以上に
設定すれば先端傾斜部長さSがどのような値を取った場
合にも、所望のトナー付着量0.6〜0.8mg/cm
2 を達成できることがわかる。
【0113】即ち、傾斜角度θを30°≦θ≦90°に
設定することにより、ブレード30の傾斜部30aにお
ける寸法公差を緩和できることがわかった。
【0114】このように、本実施の形態のブレード30
は、現像ローラ21に面接触される。また、ブレード3
0と現像ローラ21との間にトナーT流入部分での開き
を形成すべく、ブレード30の先端部に傾斜部30aが
形成される。そして、ブレード30における現像ローラ
21への接線と上記開きを有するブレード30との間に
形成される開き角度を傾斜角度θとすると、30°≦θ
≦90°となっている。
【0115】即ち、本願発明者らは、所望のトナー付着
量(m/a)を得るためには、現像ローラ21の弾性変
形を考慮したトナーT流入部分での開き角度が支配的で
あることを見い出す一方、トナーTの流動性の変化等の
経時劣化に対して、トナー付着量(m/a)の非常に安
定したトナー層を形成し得る開き角度について実験によ
る検討を行った。
【0116】その結果、上述したように、傾斜角度θに
ついて、30°≦θ≦90°とすることによって、ブレ
ード30における現像ローラ21との間に形成されるト
ナーT流入部分での開き角度の最適化を図り、トナーT
の流動性の変化等の経時劣化に対しても、トナー付着量
(m/a)の非常に安定したトナー層を形成し得る現像
装置2のブレード30を提供することが可能となった。
【0117】また、30°≦θ≦90°を満足すること
によって、ブレード30の現像ローラ21への当接に際
して、傾斜部30aの先端傾斜部長さSの変動によるト
ナー付着量(m/a)に対する影響を緩和することがで
きることが分かった。
【0118】この結果、傾斜部30aの寸法公差を緩和
し、より作製が容易でかつ安価とし得る現像装置2のブ
レード30を提供することが可能となった。
【0119】〔実施例2〕本実施例では、ブレード30
の板厚を0.1mm、材質をC5210とし、先端傾斜
部長さSを1mm、傾斜角度θを5°〜90°とし、ブ
レード30を機械的な曲げ加工により作製した。
【0120】このとき、現像ローラ21上のトナー層の
むらを観察すると、表1のようになった。
【0121】
【表1】
【0122】即ち、傾斜角度θが70°以上では、折り
曲げ部の加工により発生する残留応力のため歪みが発生
し、ブレード30の全幅約300mmにおいて10〜2
0mm幅の歪みが発生した。この歪みは、ブレード30
を現像装置2に取り付け固定した場合にも解消せず、ブ
レード30の現像ローラ21への当接部の真直度が悪化
したことにより、現像ローラ21上のトナー層の付着量
にむらを生じたものと思われる。
【0123】一方、傾斜角度θを60°以下に設定した
場合、曲げ加工に起因する若干の歪みは発生するもの
の、実際の現像装置2に適用した場合、むらの殆ど無い
良好なトナー層が得られた。
【0124】このように、本実施の形態のブレード30
は、金属薄板で形成されており、ブレード30の傾斜部
30aは機械的な曲げ加工により形成されている。
【0125】このため、作製が容易でかつ安価な現像装
置2のブレード30を提供することができる。
【0126】また、本実施の形態のブレード30は、ブ
レード30における現像ローラ21への接線と開きを有
するブレード30との間に形成される開き角度を傾斜角
度θとした場合に、30°≦θ≦60°とするのが好ま
しい。
【0127】即ち、従来においては、断面略L字状に形
成されたブレードの折り曲げ部を現像ローラ21に当接
させる方式では、曲げ加工時の残留応力により歪みが発
生し、ブレードの現像ローラ21への接触部の真直度を
確保することが困難となるので、トナー層にブレード表
面の凹凸に応じたむらが形成されてしまうという不具合
があった。
【0128】しかし、本実施の形態では、ブレード30
は現像ローラ21に面接触される。
【0129】即ち、ブレード30の先端部に傾斜部30
aが形成されているが、ブレード30の現像ローラ21
への当接部分は面接触となっている。
【0130】従って、折り曲げ部の角を現像ローラ21
に当接させる方式に比べて、トナー層にブレード30の
表面の凹凸に応じたむらが形成されるのを低減すること
ができる。
【0131】一方、傾斜部30aを形成すると共にブレ
ード30を現像ローラ21に面接触させるだけでは、現
像ローラ21上のトナー層にブレード30の表面の凹凸
に応じたむらが発生しないようにするために必ずしも十
分ではない。
【0132】そこで、本願発明者らは、現像ローラ21
上のトナー層にブレード30の表面の凹凸に応じたむら
が発生しないようにするために、上記むらの発生が、現
像ローラ21の弾性変形を考慮したトナーT流入部分で
の開き角度に影響することを見い出し、その開き角度と
トナー層に発生するむらとの関係について実験による検
討を行った。
【0133】その結果、上述したように、傾斜角度θに
ついて、30°≦θ≦60°とすることによって、折り
曲げ部に発生する残留応力の影響を少なくし、トナー層
のむらを低減し、均一な濃度の画像を得ることができる
ことがわかった。
【0134】従って、ブレード30の真直度を維持して
現像ローラ21の軸方向に対して均一なトナー層を形成
し得る現像装置2のブレード30を提供することが可能
となった。
【0135】〔実施例3〕本実施例では、ブレード30
の材質をJISG4313(バネ用ステンレス鋼帯)に
規定するSUS301−CSPに3/4H、H又はEH
の調質処理を施したものや、SUS304−CSPに3
/4H又はHの調質処理を施したものを用いた。
【0136】これによって、それ以外の金属材料、例え
ばC5210に代表されるバネ用リン青銅や、調質処理
を施していないSUS301やSUS304等を用いた
場合に比較して、機械的な曲げ加工により形成した傾斜
部30aの形状精度を良好に形成することができ、ブレ
ード30の折り曲げ部の真直度が向上し、現像ローラ2
1の軸方向全幅にわたって良好なトナー層を形成するこ
とができた。
【0137】また、本実施例では、図6に示すように、
ブレード30の傾斜部30aを機械的な曲げ加工により
形成する場合に、薄板材料の圧延方向に対して垂直な方
向に曲げ線30bを有するように、曲げ加工を施した。
【0138】その結果、圧延方向と平行な方向に曲げ線
を有するように曲げ加工を施した場合に比較して、ブレ
ード30の曲げ線30bの真直度が向上し、前記現像ロ
ーラ21の軸方向全幅にわたって良好なトナー層を形成
することができた。
【0139】さらに、ブレード30に用いる圧延材料に
対して、曲げ加工前にTA(テンション・アニーリン
グ)処理、つまり焼きなまし処理を施すことにより、未
処理の材料と比較して、ブレード30の現像ローラ21
への当接部の真直度が向上し、現像ローラ21の軸方向
全幅にわたって良好なトナー層を形成することができ
た。
【0140】このように、本実施の形態のブレード30
は、JISG4313(バネ用ステンレス鋼帯)に規定
されるSUS301−CSPに3/4H、H若しくはE
Hの調質処理を施したもの、又はSUS304−CSP
に3/4H若しくはHの調質処理を施したものからなっ
ている。
【0141】この結果、ブレード30の現像ローラ21
への当接面の真直度を確保し、現像ローラ21の軸方向
全幅にわたって良好なトナー層を形成することができ
る。
【0142】また、本実施の形態のブレード30では、
ブレード30を形成する際に、薄板材料の圧延方向に対
して垂直な方向に曲げ線30bを有するように曲げ加工
を施すことによって、曲げ加工時のブレード30の圧延
方向を規定する。これにより、ブレード30の材料に元
から存在する圧延時の歪みに対して、ブレード30の現
像ローラ21への当接面の真直度への影響を最も少なく
することができる。
【0143】その結果、ブレード30の現像ローラ21
への当接面の真直度が確保され、現像ローラ21の軸方
向全幅にわたって良好なトナー層を形成することができ
る。
【0144】また、本実施の形態のブレード30には、
曲げ加工前に焼きなまし処理が施される。
【0145】この結果、曲げ加工前のブレード材に焼き
なまし処理を施すことにより、材料の圧延時の歪みを除
去し、ブレード30の現像ローラ21への当接面の真直
度を確保することができる。従って、現像ローラ21の
軸方向全幅にわたって良好なトナー層を形成することが
できる。
【0146】尚、これらの実施の形態及び実施例におい
て、現像ローラ21は、前述の如く、金属又は低抵抗樹
脂の芯金からなる軸に、比誘電率約10程度の弾性部材
が被覆されている弾性ローラとしていたが、必ずしもこ
れに限らず、現像ローラ21はその表面にトナーTを担
持し、感光体1に対して潜像を可視化するものであれば
良い。例えば、駆動ローラと、この駆動ローラに外装さ
れた厚さ0.05〜0.25mmの可撓性の樹脂、金属
又はそれらの複合体からなる薄膜スリーブにより構成さ
れている場合にも本発明は適用可能である。また、現像
ローラ21が樹脂、金属又はそれらの複合体からなる剛
体ローラであっても良い。
【0147】また、本実施の形態及び実施例において
は、感光体1と現像ローラ21とが圧接して現像を行う
いわゆる接触現像方式を採用しているが、必ずしもこれ
に限らず、感光体1と現像ローラ21とがその対向部に
おいて所定量離間し、その領域にて現像を行ういわゆる
非接触現像方式にも適用可能であることは言うまでもな
い。
【0148】また、トナー供給ローラ22は、現像槽2
0の形状を最適化し、トナー流路及びトナー圧をコント
ロールすることによって、現像ローラ21から離間させ
たり又は無くしたりすることが可能である。
【0149】また、本実施の形態及び実施例において
は、金属の薄板からなるブレード30について説明した
が、必ずしもこれに限らず、請求項1に係る発明の形状
を満たすものであれば、材質は樹脂でも良い。さらに
は、ブレード30は、樹脂、金属又はそれらの複合体か
らなり、現像ローラ21との当接部が請求項1に係る発
明を満たすものであれば適用可能である。
【0150】さらに、上記樹脂、金属又はそれらの複合
体からなるブレード30の傾斜面の作製方法は、切削や
研磨等のいわゆる機械的な除去加工や成型加工等が適用
可能である。
【0151】また、本実施の形態及び実施例において
は、ブレード30の自由端は現像ローラ21の移動方向
に対して固定端よりも上流側に位置するよう設けられて
いるが、必ずしもこれに限らず、例えば、図7に示すよ
うに、ブレード30の自由端が現像ローラ21の移動方
向に対して固定端より下流に位置する場合であっても、
請求項1に係る発明を満たすものであれば適用可能であ
る。
【0152】
【発明の効果】請求項1に係る発明の一成分現像剤を用
いた現像装置のブレードは、以上のように、ブレードは
現像ローラに面接触されると共に、上記ブレードと現像
ローラとの間に一成分現像剤流入部分での開きを形成す
べく、ブレードの先端部に傾斜部が形成される一方、上
記ブレードにおける現像ローラへの接線と上記開きを有
するブレードとの間に形成される開き角度を傾斜角度θ
とした場合に、30°≦θ≦90°である。
【0153】それゆえ、傾斜角度θについて、30°≦
θ≦90°とすることによって、ブレードにおける現像
ローラとの間に形成される一成分現像剤流入部分での開
き角度の最適化を図り、一成分現像剤の流動性の変化等
の経時劣化に対しても、付着量の非常に安定した現像剤
層を形成し得る一成分現像剤を用いた現像装置のブレー
ドを提供することが可能となるという効果を奏する。
【0154】また、30°≦θ≦90°を満足すること
によって、ブレードの現像ローラへの当接に際して、傾
斜部の先端傾斜部長さの変動によるトナー付着量に対す
る影響を緩和することができるという効果を奏する。
【0155】この結果、傾斜部の寸法公差を緩和し、よ
り作製が容易でかつ安価とし得る一成分現像剤を用いた
現像装置のブレードを提供することが可能となるという
効果を奏する。
【0156】請求項2に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、以上のように、請求項1記載
の一成分現像剤を用いた現像装置のブレードにおいて、
上記ブレードは金属薄板で形成されており、ブレードの
傾斜部は機械的な曲げ加工により形成されているもので
ある。
【0157】それゆえ、作製が容易でかつ安価なブレー
ドを提供することができるという効果を奏する。
【0158】請求項3に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、以上のように、請求項2記載
の一成分現像剤を用いた現像装置のブレードにおいて、
上記ブレードにおける現像ローラへの接線と上記開きを
有するブレードとの間に形成される開き角度を傾斜角度
θとした場合に、30°≦θ≦60°である。
【0159】それゆえ、ブレードは現像ローラに面接触
される。即ち、ブレードの先端部に傾斜部が形成される
が、ブレードの現像ローラへの当接部分は面接触となっ
ている。従って、折り曲げ部の角を現像ローラに当接さ
せる方式に比べて、現像剤層にブレード表面の凹凸に応
じたむらが形成されるのを低減することができる。
【0160】また、傾斜角度θについて、30°≦θ≦
60°とすることによって、折り曲げ部に発生する残留
応力の影響を少なくし、現像剤層のむらを低減し、均一
な濃度の画像を得ることができる。
【0161】従って、ブレードの真直度を維持して現像
ローラ軸方向に対して均一な現像剤層を形成し得る一成
分現像剤を用いた現像装置のブレードを提供することが
可能となるという効果を奏する。
【0162】請求項4に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、以上のように、請求項1、2
又は3記載の一成分現像剤を用いた現像装置のブレード
において、上記ブレードは、JISG4313に規定さ
れるSUS301−CSPに3/4H、H若しくはEH
の調質処理を施したもの、又はSUS304−CSPに
3/4H若しくはHの調質処理を施したものからなるも
のである。
【0163】それゆえ、ブレードの現像ローラへの当接
面の真直度を確保し、現像ローラの軸方向全幅にわたっ
て良好な現像剤層を形成することができるという効果を
奏する。
【0164】請求項5に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、以上のように、請求項1〜4
のいずれか1項に記載の一成分現像剤を用いた現像装置
のブレードにおいて、上記ブレードは、薄板材料の圧延
方向に対して垂直な方向に曲げ線を有するように曲げ加
工を施して形成されているものである。
【0165】それゆえ、ブレードを形成する際に、薄板
材料の圧延方向に対して垂直な方向に曲げ線を有するよ
うに曲げ加工を施すことによって、曲げ加工時のブレー
ドの圧延方向を規定する。これにより、ブレード材料に
元から存在する圧延時の歪みに対して、ブレードの現像
ローラへの当接面の真直度への影響を最も少なくするこ
とができる。
【0166】その結果、ブレードの現像ローラへの当接
面の真直度が確保され、現像ローラの軸方向全幅にわた
って良好な現像剤層を形成することができるという効果
を奏する。
【0167】請求項6に係る発明の一成分現像剤を用い
た現像装置のブレードは、以上のように、請求項1〜5
のいずれか1項に記載の一成分現像剤を用いた現像装置
のブレードにおいて、上記ブレードは、曲げ加工前に焼
きなまし処理が施されたものである。
【0168】それゆえ、曲げ加工前のブレード材に焼き
なまし処理を施すことにより、材料の圧延時の歪みを除
去し、ブレードの現像ローラへの当接面の真直度を確保
することができる。従って、現像ローラの軸方向全幅に
わたって良好なトナー層を形成することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一成分現像剤を用いた現像装置
のブレードの実施の一形態を示すものであり、ブレード
形状、及びブレードが現像ローラに当接している状態を
示す概略構造図である。
【図2】上記現像装置の全体を示す概略構造図である。
【図3】上記ブレードにおける、初期と10時間連続空
転したときの傾斜角度θとトナー付着量(m/a)との
関係を示すグラフである。
【図4】上記ブレードにおける、先端傾斜部長さSを変
化させたときの傾斜角度θとトナー付着量(m/a)と
の関係を示すグラフである。
【図5】上記ブレードにおける、傾斜角度θを変化させ
たときの先端傾斜部長さSとトナー付着量(m/a)と
の関係を示すグラフである。
【図6】上記ブレードにおける、薄板の圧延方向と曲げ
方向の関係を示した模式図である。
【図7】本発明における他の実施の一形態を示すもので
あり、ブレード形状及びブレードが現像ローラに当接し
ている状態を示す概略構造図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 現像装置 21 現像ローラ 22 トナー供給ローラ 30 ブレード 30a 傾斜部 30b 曲げ線 θ 傾斜角度(開き角度) f 当接圧 S 先端傾斜部長さ T トナー(一成分現像剤) w ニップ幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 伸之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体に対向しかつ一成分現像剤を表面に
    担持して上記感光体の静電潜像を一成分現像剤にて現像
    させるべく回転移動する現像ローラの表面に押圧接触
    し、上記現像ローラの表面に一成分現像剤の薄層を形成
    する一成分現像剤を用いた現像装置のブレードにおい
    て、 上記ブレードは現像ローラに面接触されると共に、上記
    ブレードと現像ローラとの間に一成分現像剤流入部分で
    の開きを形成すべく、ブレードの先端部に傾斜部が形成
    される一方、 上記ブレードにおける現像ローラへの接線と上記開きを
    有するブレードとの間に形成される開き角度を傾斜角度
    θとした場合に、 30°≦θ≦90° であることを特徴とする一成分現像剤を用いた現像装置
    のブレード。
  2. 【請求項2】上記ブレードは金属薄板で形成されてお
    り、ブレードの傾斜部は機械的な曲げ加工により形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の一成分現像剤
    を用いた現像装置のブレード。
  3. 【請求項3】上記ブレードにおける現像ローラへの接線
    と上記開きを有するブレードとの間に形成される開き角
    度を傾斜角度θとした場合に、 30°≦θ≦60° であることを特徴とする請求項2記載の一成分現像剤を
    用いた現像装置のブレード。
  4. 【請求項4】上記ブレードは、JISG4313に規定
    されるSUS301−CSPに3/4H、H若しくはE
    Hの調質処理を施したもの、又はSUS304−CSP
    に3/4H若しくはHの調質処理を施したものからなる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の一成分現像
    剤を用いた現像装置のブレード。
  5. 【請求項5】上記ブレードは、薄板材料の圧延方向に対
    して垂直な方向に曲げ線を有するように曲げ加工を施し
    て形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の一成分現像剤を用いた現像装置のブレ
    ード。
  6. 【請求項6】上記ブレードは、曲げ加工前に焼きなまし
    処理が施されたものであることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の一成分現像剤を用いた現像装
    置のブレード。
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