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JPH11343801A - 往復動ピストン機関及びリンク機構 - Google Patents

往復動ピストン機関及びリンク機構

Info

Publication number
JPH11343801A
JPH11343801A JP15322298A JP15322298A JPH11343801A JP H11343801 A JPH11343801 A JP H11343801A JP 15322298 A JP15322298 A JP 15322298A JP 15322298 A JP15322298 A JP 15322298A JP H11343801 A JPH11343801 A JP H11343801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
link mechanism
converted
piston
connecting rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15322298A
Other languages
English (en)
Inventor
Hayami Mashita
速美 真下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SOFTWARE APPROACH KK
Original Assignee
NIPPON SOFTWARE APPROACH KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SOFTWARE APPROACH KK filed Critical NIPPON SOFTWARE APPROACH KK
Priority to JP15322298A priority Critical patent/JPH11343801A/ja
Priority to TW87121873A priority patent/TW387035B/zh
Publication of JPH11343801A publication Critical patent/JPH11343801A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動及び騒音がほとんど発生せず、摩擦損失
が少なくて機械効率がよく、しかも小型,軽量に構成で
きる往復動ピストンエンジン,往復動ピストンコンプレ
ッサ,往復動ピストンポンプ,プレス機械等に利用可能
なリンク機構を提供することを課題とする。 【解決手段】 相関的に逆方向に移動する少なくとも一
対のピストン11、11aの動作を、質量及び揺動回転
半径の等しい左右部分を有する揺動アーム15を介して
揺動型回転運動に変換した後、その運動をコンロッド4
3、43aによって二手に均等に分けてリンク機構に伝
達し、前記リンク機構に組み込まれた回転軸49の回転
に変換して出力することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン,コンプ
レッサ,ポンプ,プレス機械等に利用可能なリンク機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】往復動ピストン機関は一般に、シリンダ
内を直線的に往復動するピストンと、ピストンピンを介
して一端がピストンに回動自在に取り付けられるコネク
ティングロッド(以後コンロッドと呼ぶ)と、コンロッ
ドの他端に回動自在に取り付けられるクランクシャフト
とによってすべり子クランク機構として構成され、コン
ロッドを介して伝わるピストンの直線的な往復運動を回
転運動に変換する。
【0003】この従来の往復動ピストン機関の場合は、
ピストンを上下動させるに際しコンロッドがピストンの
往復直線運動方向に対し傾斜するために、ピストンに加
わる力により、ピストンとシリンダの衝突ならびに摩擦
(ピストンスラップ)が発生し、振動及び騒音と摩擦損
失の大きな要因となっている。
【0004】また、ピストン及びコンロッドの往復質量
による不釣り合い運動により、振動及び騒音が発生し、
多気筒往復動ピストン機関では、偶力による振動及び騒
音が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の往復動ピストン
エンジン,往復動ピストンコンプレッサ,往復動ピスト
ンポンプ,プレス機械等のクランク機構には上述したよ
うな欠点があったので、本発明はそのような欠点のな
い、即ち、振動及び騒音がほとんど発生せず、摩擦損失
が少なくて機械効率がよく、しかも小型,軽量に構成で
きる往復動ピストンエンジン,往復動ピストンコンプレ
ッサ,往復動ピストンポンプ,プレス機械等に利用可能
なリンク機構を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、相関的に逆方
向に移動する少なくとも一対のピストンの動作を、質量
及び揺動回転半径の等しい左右部分を有する揺動アーム
を介して揺動型回転運動に変換した後、その運動をコン
ロッドによって二手に均等に分けてリンク機構に伝達
し、前記リンク機構に組み込まれた回転軸の回転に変換
して出力することを特徴とする往復動ピストン機関等の
リンク機構、を以て上記課題を解決した。前記ピストン
の動作軌跡は、直線的な場合と円弧状の場合とがある。
【0007】上記手段においては、ピストンの動作軌跡
が直線的な場合には、ピストンの往復直線運動方向に対
するコンロッドの傾きが僅かなので、ピストン側圧の発
生も極く僅かであり、またピストンの動作軌跡が円弧状
の場合にはピストン側圧が全く発生しないので、いずれ
の場合も振動及び機械的騒音がほとんど発生しない。
【0008】また、本発明は、揺動回転軸の揺動型回転
運動をコンロッドによって二手に均等に分けてリンク機
構に伝達し、前記リンク機構に組み込まれた回転軸の回
転に変換して出力することを特徴とするリンク機構を提
唱する。
【0009】この手段によった場合は、揺動回転軸のト
ルクをコンロッドによって均等にクランク回転軸に振分
伝動することにより、不釣り合い運動が完全になくな
る。さらに、コンロッド及びクランク回転半径の小型化
による剛性強化により、振動及び騒音の低減、ならび
に、クランクピン及びクランク回転軸の小径化による摩
擦損失の低減効果により、低振動,低騒音で高効率な往
復運動を回転運動に変換する機構または回転運動を往復
運動に変換する機構を構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。先ず、図1及び図2に示された実施
形態から説明するに、そこに示されているのは、円筒型
ピストン11,11aが直線的往復運動をするエンジン
であり、図中1,1aはシリンダーケースを、また、
2,2aは弁機構を示す。
【0011】円筒型ピストン11,11aには、ピスト
ンピン12,12aを介してコンロッド13,13aが
回動自在に取り付けられる。2つの円筒型ピストン1
1,11aとコンロッド13,13aは、それぞれ質量
及び形状を等しくする。後述するように、各コンロッド
13,13aは、僅かに傾斜して円筒型ピストン11,
11aの運動方向に追随して移動する。
【0012】コンロッド13,13aの他端は、揺動ア
ームピン14,14aを介し揺動アーム15の両端部に
回動自在に取り付けられる。揺動アーム15は、その中
心部に固定された揺動回転軸40によって軸支される。
従って、揺動回転軸40は、円筒型ピストン11,11
aの上下方向への動きに伴って、揺動アーム15を介し
て揺動回転駆動される。揺動アーム15における揺動回
転軸40の左右部分は、質量及び揺動回転半径を等しく
する。なお、図示した例では円筒型ピストンは1対設置
されているが、これに限られる訳ではなく、複数設置し
たり、当機構を複数連結したりする場合もある。
【0013】揺動回転軸40に揺動回転アーム41が固
定状態に取り付けられ、揺動回転アーム41の両端部に
は、揺動回転アームピン42,42aを介してコンロッ
ド43,43aが回動自在に取り付けられる。揺動回転
アーム41の両側ア−ムの揺動回転半径並びにコンロッ
ド43,43aの質量及び形状はそれぞれ等しくする。
コンロッド43,43aの他端にはクランクピン44,
44aが回動自在に取り付けられ、クランクピン44,
44aはそれぞれ円板クランク45,45aに偏心的に
連結される。
【0014】円板クランク45,45aは、円板クラン
ク45,45aの中心部に取り付けられたクランク回転
軸46,46aによって軸支され、クランク回転軸4
6,46aを均等なトルクにて振分回転駆動する。クラ
ンク回転軸46,46aの端部には駆動ギア47,47
aが取り付けられ、各駆動ギア47,47aは出力軸た
る回転軸49に設置された被動ギア48に噛合し、これ
を回転駆動する。
【0015】上記構成の動作について説明すると、円筒
型ピストン11,11aが互いに反対方向に上下動する
に伴い揺動アーム15が揺動回転軸40を軸にシーソー
運動をし、その結果、揺動回転軸40が揺動型回転運動
をする。その運動は、揺動回転アーム41を介してコン
ロッド43側とコンロッド43a側とに均等に振分伝動
され、それぞれ円板クランク45,45aの回転運動に
変換される。さらに、円板クランク45,45aの回転
運動は駆動ギア47,47aに伝達され、合成されて被
動ギア48並びにこれと一体となった回転軸49を回転
駆動する。
【0016】上記動作において、円筒型ピストン11,
11aの上下動に際してのコンロッド13,13aの傾
きは、揺動アームピン14,14aの軌跡の範囲内のも
のであるため僅かなものである。そのため、コンロッド
13,13aが傾くことによってもたらされるピストン
側圧は極く僅かなものとなり、ピストン側圧が大きいこ
とに起因する振動及び騒音と摩擦損失が極めて少なくな
り、機械効率もかなり向上する。
【0017】また、左右の円筒型ピストン11,11
a、ピストンピン12,12a、コンロッド13,13
a、揺動アームピン14,14a、揺動アーム15の往
復質量がほぼ等しいので、ピストン部における不釣り合
い運動はほとんどない。さらに、揺動回転運動を回転運
動に変換する機構の動作において、揺動回転軸40の動
力がコンロッド43,43aによって均等にクランク回
転軸46,46aに伝動され、駆動ギア47,47aと
被動ギア48により回転軸49に回転駆動されるので、
不釣り合い運動は生じない。そして、コンロッド43,
43aによる力の伝動が平面上となり、偶力が発生しな
い。
【0018】本発明においては上記作用により、ピスト
ン側圧による摩擦損失が減少して機械効率が向上し、ま
た、慣性力による振動及び騒音と偶力による振動及び騒
音がほとんどなくなる。
【0019】次に図3乃至図5に示された実施形態につ
いて説明する。この実施形態は円弧型ピストン21,2
1aが円弧的往復運動をするエンジンであり、図中1,
1aはシリンダーケースを2,2aは弁機構を示す。
【0020】円弧型ピストン21,21aには、揺動ア
ーム22とカウンターウエイト23が固定状態に取り付
けられ、その揺動中心部、即ち、カウンタ−ウエイト2
3の中心に固定された揺動回転軸40によって軸支され
る。揺動回転軸40は、円弧型ピストン21,21aの
円弧方向への動きに伴って、揺動アーム22を介して揺
動回転駆動される。揺動アーム22における揺動回転軸
40の左右部分は、質量及び形状を等しくする。なお、
図示した例では円弧型ピストンは1対設置されている
が、これに限られる訳ではなく、複数設置したり、当機
構を複数連結したりする場合もある。
【0021】揺動回転軸40に揺動回転アーム41が固
定状態に取り付けられ、揺動回転アーム41の両端部に
は、揺動回転アームピン42,42aを介してコンロッ
ド43,43aが回動自在に取り付けられる。揺動回転
アーム41の両側ア−ムの揺動回転半径並びにコンロッ
ド43,43aの質量及び形状はそれぞれ等しくする。
コンロッド43,43aの他端にはクランクピン44,
44aが回動自在に取り付けられ、クランクピン44,
44aはそれぞれ円板クランク45,45aに偏心的に
連結される。
【0022】円板クランク45,45aは、円板クラン
ク45,45aの中心部に取り付けられたクランク回転
軸46,46aによって軸支され、クランク回転軸4
6,46aを均等なトルクにて振分回転駆動する。クラ
ンク回転軸46,46aの端部には駆動ギア47,47
aが取り付けられ、各駆動ギア47,47aは出力軸た
る回転軸49に設置された被動ギア48に噛合し、これ
を回転駆動する。
【0023】上記構成の動作について説明すると、円弧
型ピストン21,21aが互いに反対方向に円弧動する
に伴い、揺動アーム22が揺動回転軸40を軸にシーソ
ー運動をし、その結果、揺動回転軸40が揺動型回転運
動をする。その運動は、揺動回転アーム41を介してコ
ンロッド43側とコンロッド43a側とに均等に振分伝
動され、それぞれ円板クランク45,45aの回転運動
に変換される。さらに、円板クランク45,45aの回
転運動は駆動ギア47,47aに伝達され、合成されて
被動ギア48並びにこれと一体となった回転軸49を回
転駆動する。
【0024】上記動作において、円弧型ピストン21,
21aの円弧動に際してのピストン側圧はなくなり、ピ
ストン側圧が大きいことに起因する振動及び騒音と摩擦
損失がなくなり、機械効率が大幅に向上する。
【0025】また、左右の円弧型ピストン21,21
a、揺動アーム22、カウンターウエイト23の不釣り
合い運動はない。さらに、揺動回転運動を回転運動に変
換する機構の動作において、揺動回転軸40の動力がコ
ンロッド43,43aによって均等にクランク回転軸4
6,46aに伝動され、駆動ギア47,47aと被動ギ
ア48により回転軸49に回転駆動されるので、不釣り
合い運動は生じない。そして、コンロッド43,43a
による力の伝動が平面上となり、偶力が発生しない。
【0026】本発明においては上記作用により、ピスト
ン側圧による摩擦損失がなくなり機械効率が大幅に向上
する。また、慣性力による振動及び騒音と偶力による振
動及び騒音がなくなる。さらに、円弧ピストンなどの往
復質量を従来の往復ピストン機関の往復質量の半分以下
に設計することが出来るので、出力性能が大幅に向上す
る。
【0027】続いて図6乃至図8に示された実施形態に
ついて説明する。この実施形態は翼型ピストン31,3
1aが円弧的往復運動をする複動機関たるエンジンで、
容積型のタービンエンジンということができる。図中
1,1aはシリンダーケースを、2,2a,2b,2c
は弁機構を示している。
【0028】翼型ピストン31,31aには揺動アーム
32が固定状態に取り付けられ、その揺動中心部に固定
された揺動回転軸40によって翼型ピストン31,31
aが軸支される。揺動回転軸40は、翼型ピストン3
1,31aの円弧方向への動きに伴って、揺動アーム3
2を介して揺動回転駆動される。揺動アーム32におけ
る揺動回転軸40の左右部分は、質量及び形状を等しく
する。なお、図示した例では翼型ピストンは1対設置さ
れているが、これに限られる訳ではなく、多数対にした
り、複数設置したり、当機構を複数連結したりする場合
もある。
【0029】揺動回転軸40に揺動回転アーム41が固
定状態に取り付けられ、揺動回転アーム41の両端部に
は、揺動回転アームピン42,42aを介してコンロッ
ド43,43aが回動自在に取り付けられる。揺動回転
アーム41の揺動回転半径並びにコンロッド43,43
aの質量及び形状はそれぞれ等しくする。コンロッド4
3,43aの他端には、クランクピン44,44aが回
動自在に取り付けられ、クランクピン44,44aはそ
れぞれ円板クランク45,45aに偏心的に連結され
る。
【0030】円板クランク45,45aは、円板クラン
ク45,45aの中心部に取り付けられたクランク回転
軸46,46aによって軸支され、クランク回転軸4
6,46aを均等なトルクにて振分回転駆動する。クラ
ンク回転軸46,46aの端部には駆動ギア47,47
aが取り付けられ、各駆動ギア47,47aは出力軸た
る回転軸49に設置された被動ギア48に噛合し、これ
を回転駆動する。
【0031】上記構成の動作について説明すると、翼型
ピストン31,31aが互いに反対方向に円弧動するに
伴い、揺動アーム32が揺動回転軸40を軸にシーソー
運動をし、その結果、揺動回転軸40が揺動型回転運動
をする。その運動は、揺動回転アーム41を介してコン
ロッド43側とコンロッド43a側とに均等に振分伝動
され、それぞれ円板クランク45,45aの回転運動に
変換される。さらに、円板クランク45,45aの回転
運動は駆動ギア47,47aに伝達され、合成されて被
動ギア48並びにこれと一体となった回転軸49を回転
駆動する。
【0032】上記動作において、翼型ピストン31,3
1aの円弧動に際してのピストン側圧はなくなり、ピス
トン側圧が大きいことに起因する振動及び騒音と摩擦損
失がなくなり、機械効率が大幅に向上する。
【0033】また、左右の翼型ピストン31,31a、
揺動アーム32の不釣り合い運動はない。さらに、揺動
回転運動を回転運動に変換する機構の動作において、揺
動回転軸40の動力がコンロッド43,43aによって
均等にクランク回転軸46,46aに伝動され、駆動ギ
ア47,47aと被動ギア48により回転軸49に回転
駆動されるので、不釣り合い運動は生じない。そして、
コンロッド43,43aによる力の伝動が平面上とな
り、偶力が発生しない。
【0034】本発明においては上記作用により、ピスト
ン側圧による摩擦損失がなくなり機械効率が大幅に向上
する。また、慣性力による振動及び騒音と偶力による振
動及び騒音がなくなる。さらに、翼ピストンなどの往復
質量を従来の往復ピストン機関の往復質量の4分の1以
下に設計することが出来るので、出力性能が大幅に向上
する。そして、複動式により従来の往復ピストン機関の
容積の3分の1以下に設計することが出来るので、小
型,軽量,低コストになる。
【0035】最後に、図9及び図10に示された実施形
態について説明する。この実施形態は、往復運動を回転
運動に、あるいは、回転運動を往復運動に変換するリン
ク機構である。
【0036】揺動回転軸40に揺動回転アーム41が固
定状態に取り付けられ、揺動回転アーム41の両端部に
は、揺動回転アームピン42,42aを介してコンロッ
ド43,43aが回動自在に取り付けられる。揺動回転
アーム41の両側ア−ムの揺動回転半径並びにコンロッ
ド43,43aの質量及び形状はそれぞれ等しくする。
コンロッド43,43aの他端にはクランクピン44,
44aが回動自在に取り付けられ、クランクピン44,
44aはそれぞれ円板クランク45,45aに偏心的に
連結される。
【0037】円板クランク45,45aは、円板クラン
ク45,45aの中心部に取り付けられたクランク回転
軸46,46aによって軸支され、クランク回転軸4
6,46aを均等なトルクにて振分回転駆動する。クラ
ンク回転軸46,46aの端部には駆動ギア47,47
aが取り付けられ、各駆動ギア47,47aは出力軸た
る回転軸49に設置された被動ギア48に噛合し、これ
を回転駆動する。
【0038】上記構成の動作について説明すると、揺動
回転軸40が揺動型回転運動をすると、その運動は揺動
回転アーム41を介してコンロッド43側とコンロッド
43a側とに均等に振分伝動され、それぞれ円板クラン
ク45,45aの回転運動に変換される。さらに、円板
クランク45,45aの回転運動は駆動ギア47,47
aに伝達され、合成されて被動ギア48並びにこれと一
体となった回転軸49を回転駆動する。
【0039】上記動作において、揺動回転軸40の動力
がコンロッド43,43aによって均等にクランク回転
軸46,46aに伝動され、駆動ギア47,47aと被
動ギア48により回転軸49に回転駆動されるので、不
釣り合い運動は生じない。そして、コンロッド43,4
3aによる力の伝動が平面上となり、偶力が発生しな
い。
【0040】本発明においては上記作用により、慣性力
による振動及び騒音と偶力による振動及び騒音がなくな
る。また、コンロッド及びクランク回転半径を小型に設
計出来るので、剛性が向上して振動及び騒音が低減す
る。さらに、クランクピン及びクランク回転軸を小径に
設計出来るので、摩擦損失が低減する。故に、低振動,
低騒音で高効率な往復運動を回転運動に、あるいは、回
転運動を往復運動に変換する機構が得られる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明
に係る往復ピストン機関によれば、ピストンスラップ及
び偶力による振動,騒音がなくなり、また、ピストン側
圧がなくなるのと、クランクピン及びクランク回転軸の
小径化設計と複動式により、摩擦損失を大幅に低減し
て、機械効率を大幅に向上させることができる。さら
に、往復質量を従来の往復ピストン機関に比較して大幅
に軽量化した設計とすることができ、出力性能を大幅に
向上させることができる。そして、従来の往復ピストン
機関に比較して、容積で3分の1以下の設計とすること
が出来るので、小型,軽量,低コスト化の実現が可能と
なる。
【0042】そして、燃料、電力の消費を抑えて、CO
2 排出削減に多大に貢献し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る円筒型ピストン機関のピストン
部断面図及び正面図である。
【図2】 本発明に係る円筒型ピストン機関の平面図で
ある。
【図3】 本発明に係る円弧型ピストン機関のピストン
部断面図である。
【図4】 本発明に係る円弧型ピストン機関の正面図で
ある。
【図5】 本発明に係る円弧型ピストン機関の平面図で
ある。
【図6】 本発明に係る翼型ピストン機関のピストン部
断面図である。
【図7】 本発明に係る翼型ピストン機関の正面図であ
る。
【図8】 本発明に係る翼型ピストン機関の平面図であ
る。
【図9】 本発明に係るリンク機構の正面図である。
【図10】 本発明に係るリンク機構の平面図である。
【符号の説明】
11 円筒型ピストン 11a 円筒型ピストン 12 ピストンピン 12a ピストンピン 13 コンロッド 13a コンロッド 14 揺動アームピン 14a 揺動アームピン 15 揺動アーム 21 円弧型ピストン 21a 円弧型ピストン 22 揺動アーム 23 カウンターウエイト 31 翼型ピストン 31a 翼型ピストン 32 揺動アーム 40 揺動回転軸 41 揺動回転アーム 42 揺動回転アームピン 42a 揺動回転アームピン 43 コンロッド 43a コンロッド 44 クランクピン 44a クランクピン 45 円板クランク 45a 円板クランク 46 クランク回転軸 46a クランク回転軸 47 駆動ギア 47a 駆動ギア 48 被動ギア 49 回転軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相関的に逆方向に移動する少なくとも一
    対の円筒型ピストンの往復直線運動を、質量及び揺動回
    転半径の等しい左右部分を有する揺動アームを介して揺
    動型回転運動に変換した後、その運動をコネクティング
    ロッドによって二手に均等に分けてリンク機構に伝達
    し、前記リンク機構に組み込まれた回転軸の回転に変換
    して出力することを特徴とする往復動ピストン機関。
  2. 【請求項2】 相関的に逆方向に移動する少なくとも一
    対の円弧型ピストンの往復円弧運動を、質量及び揺動回
    転半径の等しい左右部分を有する揺動アームを介して揺
    動型回転運動に変換した後、その運動をコネクティング
    ロッドによって二手に均等に分けてリンク機構に伝達
    し、前記リンク機構に組み込まれた回転軸の回転に変換
    して出力することを特徴とする往復動ピストン機関。
  3. 【請求項3】 相関的に逆方向に移動する少なくとも一
    対の翼型ピストンの往復円弧運動を、質量及び揺動回転
    半径の等しい左右部分を有する揺動アームを介して揺動
    型回転運動に変換した後、その運動をコネクティンゴロ
    ッドによって二手に均等に分けてリンク機構に伝達し、
    前記リンク機構に組み込まれた回転軸の回転に変換して
    出力することを特徴とする往復動ピストン機関。
  4. 【請求項4】 揺動回転軸の揺動型回転運動をコネクテ
    ィングロッドによって二手に均等に分けてリンク機構に
    伝達し、前記リンク機構に組み込まれた回転軸の回転に
    変換して出力することを特徴とするリンク機構。
JP15322298A 1998-06-02 1998-06-02 往復動ピストン機関及びリンク機構 Pending JPH11343801A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15322298A JPH11343801A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 往復動ピストン機関及びリンク機構
TW87121873A TW387035B (en) 1998-06-02 1998-12-30 Reciprocating piston engine and linking mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15322298A JPH11343801A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 往復動ピストン機関及びリンク機構

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