JPH1134324A - インクジェット記録装置及びインクジェットヘッド - Google Patents
インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドInfo
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- JPH1134324A JPH1134324A JP9195334A JP19533497A JPH1134324A JP H1134324 A JPH1134324 A JP H1134324A JP 9195334 A JP9195334 A JP 9195334A JP 19533497 A JP19533497 A JP 19533497A JP H1134324 A JPH1134324 A JP H1134324A
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Abstract
ンの溶出が生じる。 【解決手段】 振動板42は突出部42aを介してノズ
ルカバー3に電気的に接続し、更にノズルカバー3を介
してGNDに電気的に接続して接地した。
Description
装置及びインクジェットヘッドに関し、特に振動板を用
いるインクジェットヘッド及びこのヘッドを備えたイン
クジェット記録装置に関する。
装置等に用いられるインクジェット記録装置の記録ヘッ
ドを構成するインクジェットヘッドとして、インク滴を
吐出する複数のノズル孔と、各ノズル孔に対応するイン
ク液室(「加圧液室」ともいう。)と、このインク液室
内のインクを加圧する圧電素子等の電気機械変換素子や
ヒータ等の電気熱変換素子などのエネルギー発生手段を
備え、エネルギー発生手段を記録信号に応じて駆動する
ことで所要のインク液室内のインクを加圧してノズル孔
からインク滴を噴射させるものである。
従来、例えば特開平9−76534号公報に記載されて
いるように、絶縁性基板上に積層型圧電素子を配列し、
この圧電素子上にダイアフラム部を有する振動板を積層
し、この振動板上に圧電素子でダイアフラム部を介して
加圧されるインク液室及びこのインク液室にインクを供
給するインク供給路等を形成する液室隔壁部材を積層
し、更にこの液室隔壁部材上にノズルを形成したノズル
形成部材を積層したものが知られている。
素子は圧電体の積層界面に電極層として銀−パラジウム
等の合金を介して積層され、且つこれらの金属が層間の
圧電体を接合する役割を持っている。このような構成は
金属板からなる振動板を接合した積層型圧電素子の最上
層でも同様なことが言え、振動板は1つの電極層となっ
て容量結合により電気的なイオンが蓄積される。
な低い電位差のあるところと接合されていると電流が流
れることになる。具体的には、振動板とノズル形成部材
とが絶縁状態であって、且つノズル形成部材がノズルカ
バーなどを通じて接地されている(アースに落とされて
いる)状態である。このとき、容量結合によって振動板
に誘起された電圧で、振動板からインクを介してノズル
板を経てノズルカバーを介してアースに電流が流れる。
これによって、振動板の金属イオン、例えば振動板をニ
ッケルで形成している場合にはNiイオンが流れ出すこ
とになる。
変位をインク液室に伝達するため、数μm程度の薄層の
ダイアフラム部を形成しているので、イオン流出が起こ
るとダイアフラム部には簡単に穴が明くことになる。こ
のように振動板に穴が明くと、インク液室内のインクが
圧電素子の周囲に浸入して圧電機能を減殺し、その結果
吐出不良が発生する。
あり、金属製の振動板の溶解を防止して長期的に安定し
た印写を行えるインクジェット記録装置及びインクジェ
ットヘッドを提供することを目的とする。
め、請求項1のインクジェット記録装置は、電気機械変
換素子による変位で振動板を介してインク液室内のイン
クを加圧してノズルからインク滴を吐出させるインクジ
ェットヘッドを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記インクジェットヘッドの振動板を電気的に接地
している構成とした。
記請求項1のインクジェット記録装置において、前記イ
ンクジェットヘッドには電気的に接地したノズルカバー
を備え、このノズルカバーに前記振動板を電気的に接続
している構成とした。
記請求項1のインクジェット記録装置において、前記電
気機械変換素子を配設した絶縁基板上に電気的に接地さ
れる導通パターンを形成し、この導通パターンに前記振
動板を電気的に接続している構成とした。
機械変換素子による変位で振動板を介してインク液室内
のインクを加圧してノズルからインク滴を吐出させるイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記ノズルを形成したノ
ズル形成部材と前記振動板とを電気的に導通状態にして
いる構成とした。
請求項4のインクジェットヘッドにおいて、電気的に接
地されるノズルカバーを備え、このノズルカバーと前記
ノズル形成部材とを電気的に接続している構成とした。
請求項4のインクジェットヘッドにおいて、前記電気機
械変換素子を配設した絶縁基板上に電気的に接地される
導通パターンを形成し、この導通パターンに前記振動板
を電気的に接続している構成とした。
請求項4のインクジェットヘッドにおいて、前記ノズル
形成部材及び前記振動板が導通状態のまま電気的に浮い
ている状態にある構成とした。
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用するイン
クジェットヘッドの一例を示す分解斜視図、図2は同ヘ
ッドのチャンネル方向(ノズル配列方向)と直交する方
向の要部拡大断面図、図3は同ヘッドのチャンネル方向
の要部拡大断面図である。
ト1と、液室ユニット2と、ヘッドカバー3とを備えて
いる。駆動ユニット1は、セラミックス基板、例えばチ
タン酸バリウム、アルミナ、フォルステライトなどの絶
縁性の基板11上に、エネルギー発生手段である複数の
積層型圧電素子12を列状に2列配置して接合し、これ
ら2列の各圧電素子12の周囲を取り囲む樹脂、セラミ
ック等からなるフレーム部材13を接着剤14によって
接合している。
て飛翔させるための駆動パルスが与えられる圧電素子
(これを「駆動部」という。)17,17…と、駆動部
17,17間に位置し、駆動パルスが与えられずに単に
液室ユニット2を基板11に固定する液室支柱部材とな
る圧電素子(これを「非駆動部」という。)18,18
…とを交互に構成している。
の積層型圧電素子を用いている。この積層型圧電素子
は、例えば図2に示すように、厚さ10〜50μm/1
層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)20と、厚さ数μ
m/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電
極21とを交互に積層したものであるが、圧電素子とし
て用いる材料は上記に限られるものでなく、その他の電
気機械変換素子を用いることもできる。
にAgPdからなる左右の端面電極22,23(2つの圧
電素子列の対向する面側を端面電極22とし、対向しな
い面側を端面電極23とする。)に接続している。一
方、基板11上には、図1に示すようにNi・Au蒸着、
Auメッキ、AgPtペースト印刷、AgPdペースト印刷
等によって共通電極24及び個別電極25の各パターン
を設けている。
端面電極22を導電性接着剤26を介して共通電極24
に接続し、他方、各列の各圧電素子12の対向しない端
面電極23を同じく導電性接着剤26を介してそれぞれ
個別電極25に接続している。これにより、駆動部17
に駆動電圧を与えることによって、積層方向に電界が発
生して、駆動部17には積層方向の伸びの変位(d33
方向の変位)が生起される。なお、共通電極24は、図
2にも示すように、フレーム部材13に設けた穴13a
内に導電性接着剤26を充填することで各圧電素子に接
続されたパターンの導通を取っている。
る振動板31と、ドライフィルムレジスト(DFR)か
らなる感光性樹脂層で形成した2層構造の液室隔壁部材
32と、金属材料からなるノズルプレート33とを順次
を積層し、熱融着して形成している。これらの各部材に
よって、1つの圧電素子12(駆動部17)と、この1
つの圧電素子12に対応するダイアフラム部34と、各
ダイアフラム部34を介して加圧される加圧液室35
と、この加圧液室35の両側に位置して加圧液室35に
供給するインクを導入する共通液室36,36と、加圧
液室35と共通液室36,36とを連通するインク供給
路37,37と、加圧液室35に連通するノズル38と
によって1つのチャンネルを形成し、このチャンネルを
複数個2列設けている。
によるNiメッキ膜等で形成したもので、駆動部17に
対応する前記ダイアフラム部34と、非駆動部18に接
合する梁41及びフレーム部材13に接合するベース4
2とを形成している。ダイアフラム部34は、駆動部1
7に接合する島状凸部43と、この凸部43の周囲に形
成した厚み3〜10μm程度の最薄膜部分(ダイアフラ
ム領域)44とからなる。
ドライフィルムレジストをラミネートして所要のマスク
を用いて露光し、現像して所定の液室パターンを形成し
た第1感光性樹脂層45と、ノズルプレート33側に予
めドライフィルムレジストをラミネートして所要のマス
クを用いて露光し、現像して所定の液室パターンを形成
した第2感光性樹脂層46とを熱圧着で接合してなる。
鋳工法によるNiメッキ膜等で形成したもので、インク
滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル38を
多数を形成している。このノズル38の内部形状(内側
形状)は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状で
もよい。)に形成している。また、このノズル38の径
はインク滴出口側の直径で約25〜35μmである。
(ノズル表面側)は、図1に示すように撥水性の表面処
理を施した撥水処理面47としている。例えば、PTF
E−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性の
あるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチなど)を蒸着コー
トしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系樹脂の溶剤塗布
後の焼き付け等、インク物性に応じて選定した撥水処理
膜を設けて、インクの滴形状、飛翔特性を安定化し、高
品位の画像品質を得られるようにしている。なお、ノズ
ルプレート33の周縁部は撥水処理膜を形成しない非撥
水処理面48としている。
子12及びフレーム部材13とは接着剤49で接合して
組付け、また、液室ユニット2も駆動ユニット1とは別
個に加工、組立を行なった後、液室ユニット2の振動板
31と駆動ユニット1の圧電素子12及びフレーム部材
13とを接着剤50で接合してインクジェットヘッドと
している。
スペーサ部材(ヘッドホルダ)51上に支持して保持
し、このスペーサ部材51内に配設したヘッド駆動用I
C等を有するPCB52と駆動ユニット1の各圧電素子
12(駆動部17)に接続した各電極24,25とをF
PCケーブル53,53を介して接続している。
は、ノズルプレート33の周縁部及びヘッド側面を覆う
箱状に形成した金属材料からなり、ノズルプレート33
の撥水処理面47に対応して開口部を形成し、ノズルプ
レート33の周縁部に残した非撥水処理面48に接着剤
にて接着接合している。さらに、このインクジェットヘ
ッドには、図示しないインクカートリッジからのインク
を液室に供給するため、スペーサ部材51、基板11、
フレーム部材13及び振動板31にそれぞれインク供給
穴54〜57を設けている。
においては、記録信号に応じて駆動部17に駆動波形
(10〜50Vのパルス電圧)を印加することによっ
て、駆動部17に積層方向の変位が生起し、振動板31
のダイアフラム部34を介して加圧液室35が加圧され
て圧力が上昇し、ノズル38からインク滴が吐出され
る。このとき、加圧液室35から共通液室36へ通じる
インク供給路37,37方向へもインクの流れが発生す
るが、インク供給路37,37の断面積を狭小にするこ
とで流体抵抗部として機能させて共通液室36,36側
へのインクの流れを低減し、インク吐出効率の低下を防
いでいる。
液室35内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性
と駆動パルスの放電過程によって加圧液室34内に負圧
が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、イン
クタンクから供給されたインクは共通液室36,36に
流入し、共通液室36,36からインク供給路37,3
7を経て加圧液室35内に充填される。そして、ノズル
38の出口付近のインクメニスカス面の振動が減衰し、
表面張力によってノズル38の出口付近に戻されて(リ
フィル)安定状態に至れば、次のインク滴吐出動作に移
行する。
を適用した第1実施例について図4及び図5を参照して
説明する。この第1実施例では、図4に示すようにイン
クジェットヘッドの振動板42の端部にノズルカバー3
を装着したときにその内面に弾性によって圧接される突
出部42aを一体形成している。そして、このノズルカ
バー3はインクジェット記録装置本体(以下「プリンタ
本体」という。)のアース(以下「GND」ともい
う。)に電気的に接続している。
ばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブ
ラック(Bk)等の各ヘッドH…を各色毎にノズル位置
が合わされるヘッド取付け台61に取付け、各ヘッドH
…のノズルカバー3をヘッド取付け台61上に設けたG
NDライン62に接続端子63で接続することで、各ヘ
ッドHのノズルカバー3を一括してプリンタ本体のGN
Dに接続する。
出部42aを介してノズルカバー3に電気的に接続さ
れ、更にこのノズルカバー3を介してプリンタ本体のG
NDに電気的に接続されて接地される。
て説明すると、上述したように圧電素子12に対して同
図に示すように立ち上がりが急峻で、立下がりがなだら
かな波形をなす駆動波形(駆動電圧)を印加した場合、
圧電素子12の最上層に接合した振動板42を金属材料
で形成しているので、この振動板42は一種の電極材と
なって圧電素子12との容量結合によって電圧が誘起さ
れる。この振動板42に誘起される誘起電圧も同図に示
すように立ち上がりが急峻で、立下がりがなだらかな波
形をなる。ただし、波高値は、駆動電圧が25V程度の
とき誘起電圧は15V程度であって約60%となる。
に接地されていない場合でも、振動板42が電気的に浮
いていれば電荷は流れないが、振動板42に対向して設
けた金属材料からなるノズルプレート33があるために
導電性のインクを通じて振動板42中の金属イオンが溶
出し、これによって振動板42の最も薄いダイアフラム
部44に穴が明いてインクが圧電素子12側に流出する
ことがある。
42に突出部42aを設けて、この突出部42aを電気
的に接地されたノズルカバー3に圧接させて、ノズルカ
バー3を介して電気的に接地することで、振動板42の
誘起電圧はアースに流れることになるので、誘起電圧に
よって振動板42の金属イオンがインク中に溶出するこ
とが防止され、振動板42が溶解して穴が明くことが防
止される。
によって誘起電圧による振動板の溶解が防止されるの
で、振動板の信頼性が向上し、長期的に安定したインク
滴吐出を行うことができて印写品質を確保することがで
きる。そして、この場合、この実施例のように振動板を
ノズルカバーを介して接地することによって、カラーイ
ンクジェット記録装置のように複数のヘッドを備えたと
きに、複数のヘッドの振動板をまとめて同電位に落とす
ことができ、生産性が向上する。
参照して説明する。この実施例では、基板11上に形成
した接地される導通パターンであるGNDライン65に
対応してフレーム部材13の外側壁に導電性接着剤を塗
布するための溝部66を形成して、この溝部66内にフ
レーム部材13上に接合する振動板42と基板11上の
GNDライン65とを電気的に導通させる導電性接着剤
68を塗布している。そして、この基板11のGNDラ
イン65はFPCケーブル53のGNDライン53aを
通じてPCB基板52に接続されて、プリンタ本体のG
NDにアースされている。
68を介して基板11上のGNDライン65に接続さ
れ、更にGNDライン65からFPCケーブル53のG
NDライン53a、PCB基板52を介してプリンタ本
体にアースされるので、上記第1実施例と同様に、振動
板42の誘起電圧をアースに落とすことができ、誘起電
圧によって振動板42の金属イオンがインク中に溶出す
ることが防止される。
通パターンと振動板とを電気的に接続することによっ
て、ヘッド単体内で振動板を電気的に接地することがで
きるので、カラーインクジェット記録装置のように複数
のヘッドを用いるときでも、インクジェット記録装置に
ヘッドを搭載する前に各ヘッド毎に溶解防止処理の信頼
性を確保することができる。
参照して説明する。この実施例でも、基板11上に形成
した導通パターンであるGNDライン65に対応してフ
レーム部材13に導電性接着剤を充填するための貫通穴
67を形成して、この穴部67内に振動板42と基板1
1上のGNDライン65とを電気的に導通させる導電性
接着剤68を塗布している。
動板42は導電性接着剤68を介して基板11上のGN
Dライン65に接続され、更にGNDライン65からF
PCケーブル53のGNDライン53a、PCB基板5
2を介してプリンタ本体にアースされるので、振動板4
2の誘起電圧をアースに落とすことができ、誘起電圧に
よって振動板42の金属イオンがインク中に溶出するこ
とが防止される。
通パターンと振動板とを電気的に接続することによっ
て、ヘッド単体内で振動板を電気的に接地することがで
きるので、カラーインクジェット記録装置のように複数
のヘッドを用いるときでも、インクジェット記録装置に
ヘッドを搭載する前に各ヘッド毎に溶解防止処理の信頼
性を確保することができる。そして、この実施例のよう
に導電性接着剤を充填する貫通穴を形成するときには、
振動板を接合する前に貫通穴内に導電性接着剤を盛り上
がるよう塗布することで、振動板をフレーム部材及び圧
電素子とエポキシ接着剤などで接合すると同時に電気的
接続も行うことができて工程を短縮化できる。
参照して説明する。この実施例では、ノズルプレート3
3及び液室隔壁部材32に貫通穴71,72を形成し
て、これらの貫通穴71,72内に導電性接着剤73を
充填し、振動板42とノズルプレート33とを電気的に
接続している。例えば、ノズルプレート33にディスペ
ンサのニードルを挿入できる程度の穴(約0.8φ)を
形成し、液室隔壁部材32にも同様の穴を形成する。
33との間で電位差を生じないために、ノズルプレート
33と振動板42との間に電位差が発生したような場合
でも振動板42の金属イオンがインク中に溶出すること
が防止され、振動板の信頼性が向上し、長期的に安定し
たインク滴吐出を行うことができて印写品質を確保する
ことができる。
ルプレート33とを導通状態にして電気的に浮かせた状
態にすることで、振動板42に誘起された電荷は流出し
ないので、安価に且つ容易に誘起電圧による振動板42
の溶解を防止することができる。なお、振動板42とノ
ズルプレート33とを導通状態にして電気的に浮かせた
状態にするには、ヘッド取付け台を絶縁材料で形成して
ノズルカバー3を接地しなければよい。
を参照して説明する。この実施例では、上記第4実施例
のノズルプレート33にノズルカバー3を圧接して電気
的に接続している。そして、ノズルカバー3は前記第1
実施例と同様にして(図5参照)プリンタ本体のGND
に接続している。
3及びノズルカバー3等を介して接地されて、振動板4
2に誘起される電圧はアースに流れることになるので、
誘起電圧によって振動板42の金属イオンがインク中に
溶出することが防止され、振動板の信頼性が向上し、長
期的に安定したインク滴吐出を行うことができて印写品
質を確保することができる。そして、この場合、複数の
ヘッドのインクに接触する液室構成部品を同電位差にす
ることができ、電気的に安定した状態となって振動板の
みならずノズルプレートからの溶出も防止できて信頼性
が向上する。
を参照して説明する。この実施例では、フレーム部材1
3に前記第3実施例と同様に基板11上のGNDパター
ン65に対応する位置に貫通穴75を形成し、更に振動
板42及び液室隔壁部材32にそれぞれ貫通穴75に対
応する位置に貫通穴76,77を形成して、これらの貫
通穴75〜77内に導電性接着剤78を充填して、ノズ
ルプレート33及び振動板42とを導電性接着剤78を
介して基板11上のGNDパターン65に接続し、この
GNDパターン65、FPCケーブル53、PCB基板
52を介してプリンタ本体のGNDに接続している。
33と導通されると共に導電性接着剤78、GNDパタ
ーン65等を介して接地されるので、振動板42に誘起
される電圧はアースに流れ、誘起電圧によって振動板4
2の金属イオンがインク中に流出することが防止され、
振動板の信頼性が向上し、安定した印写品質を確保する
ことができる。また、ノズルプレート33も接地される
ことで、ノズルプレート33からの金属イオンの溶出も
防止される。
通状態にした上、各ヘッド毎にそれ自身のPCB基板内
のGNDに落とすことで、ヘッド単体状態で確実に振動
板をアースに落とすことができ、振動板及びノズルプレ
ートの金属イオンの溶出を防止できる。
ジェット記録装置によれば、電気機械変換素子による変
位で振動板を介してインク液室内のインクを加圧してノ
ズルからインク滴を吐出させるインクジェットヘッドを
備え、このヘッドの振動板を電気的に接地しているの
で、振動板中の金属イオンがインク中に流出して穴が明
くことが防止され、振動板の信頼性が向上し、画像品質
が向上する。
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
インクジェットヘッドには電気的に接地したノズルカバ
ーを備え、このノズルカバーに振動板を電気的に接続し
ているので、複数のヘッドの振動板をまとめて接地する
ことができて生産性が向上する。
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
電気機械変換素子を配設した絶縁基板上に電気的に接地
される導通パターンを形成し、この導通パターンに振動
板を電気的に接続しているので、記録装置本体にヘッド
を搭載する前にヘッド毎に信頼性を確保することができ
る。
ば、電気機械変換素子による変位で振動板を介してイン
ク液室内のインクを加圧してノズルからインク滴を吐出
させるインクジェットヘッドにおいて、ノズルを形成し
たノズル形成部材と振動板とを電気的に導通状態にして
いるので、ノズル形成部材に金属片等が接触して振動板
とノズル形成部材との間に電位差が発生しても振動板の
溶出を防止できる。
ば、上記請求項4のインクジェットヘッドにおいて、電
気的に接地されるノズルカバーを備え、このノズルカバ
ーとノズル形成部材とを電気的に接続しているので、複
数のヘッドのインクに接触する液室構成部品を同電位差
にすることができ、電気的に安定した状態となって振動
板やノズル形成部材の溶出を防止できて信頼性が向上す
る。
ば、上記請求項4のインクジェットヘッドにおいて、電
気機械変換素子を配設した絶縁基板上に電気的に接地さ
れる導通パターンを形成し、この導通パターンに振動板
を電気的に接続しているので、ヘッド単体で確実に振動
板及びノズル形成部材を接地することができ、振動板や
ノズル形成部材の溶出を防止できて信頼性が向上する。
ば、上記請求項4のインクジェットヘッドにおいて、ノ
ズル形成部材及び振動板が導通状態のまま電気的に浮い
ている状態にある構成としたので、安価にかつ容易に液
室部分を浮かせることができ、振動板やノズル形成部材
の溶出を防止できて信頼性が向上する。
を示す分解斜視図
部拡大断面図
ー、11…基板、12…圧電素子、13…フレーム部
材、32…液室隔壁部材、33…ノズルプレート、42
…振動板、53…FPCケーブル、65…GNDパター
ン、66部…溝、67…穴部、68…導電性接着剤、7
1,72,75〜77…貫通穴、73,78…導電性接
着剤。
Claims (7)
- 【請求項1】 電気機械変換素子による変位で振動板を
介してインク液室内のインクを加圧してノズルからイン
ク滴を吐出させるインクジェットヘッドを備えたインク
ジェット記録装置において、前記インクジェットヘッド
の振動板を電気的に接地したことを特徴とするインクジ
ェット記録装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
置において、前記インクジェットヘッドには電気的に接
地したノズルカバーを備え、このノズルカバーに前記振
動板を電気的に接続したことを特徴とするインクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェット記録装
置において、前記電気機械変換素子を配設した絶縁基板
上に電気的に接地される導通パターンを形成し、この導
通パターンに前記振動板を電気的に接続したことを特徴
とするインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 電気機械変換素子による変位で振動板を
介してインク液室内のインクを加圧してノズルからイン
ク滴を吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前記
ノズルを形成したノズル形成部材と前記振動板とを電気
的に導通状態にしたことを特徴とするインクジェットヘ
ッド。 - 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェットヘッド
において、電気的に接地されるノズルカバーを備え、こ
のノズルカバーと前記ノズル形成部材とを電気的に接続
したことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項6】 請求項4に記載のインクジェットヘッド
において、前記電気機械変換素子を配設した絶縁基板上
に電気的に接地される導通パターンを形成し、この導通
パターンに前記振動板を電気的に接続したことを特徴と
するインクジェットヘッド。 - 【請求項7】 請求項4に記載のインクジェットヘッド
において、前記ノズル形成部材及び前記振動板が導通状
態のまま電気的に浮いている状態にあることを特徴とす
るインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19533497A JP3942118B2 (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | インクジェット記録装置及びインクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
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