JPH11340217A - プラズマ成膜方法 - Google Patents
プラズマ成膜方法Info
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Abstract
埋め込み特性を向上させること。 【解決手段】 成膜ガスとして例えばC6 F6 ガスを用
い、このガスをプラズマ化して配線パタ−ンが形成され
たウエハ10にCF膜を成膜する。次いでO2 ガスとA
rガスとをプラズマ化してCF膜の一部をエッチングす
る。このようにすると配線32,32間の凹部34の間
口を広げるようにCF膜の一部がエッチングされるの
で、この後成膜を行うと凹部34の底部にCF膜が堆積
しやすい。従って成膜とエッチングとを交互に繰り返す
と次第に凹部34の底部がCF膜で埋められて浅くなっ
ていき、結果として当該凹部34はCF膜で埋め込まれ
る。このためアスペクト比の高い凹部に対してもボイド
を形成することなくCF膜を埋め込むことができる。
Description
イスの層間絶縁膜例えばフッ素添加カーボン膜を成膜す
る方法に関する。
に、パターンの微細化、回路の多層化といった工夫が進
められており、そのうちの一つとして配線を多層化する
技術がある。多層配線構造をとるためには、n層目の配
線層と(n+1)番目の配線層の間を導電層で接続する
と共に、導電層以外の領域は層間絶縁膜と呼ばれる薄膜
が形成される。
O2 膜があるが、近年デバイスの動作についてより一層
の高速化を図るために層間絶縁膜の比誘電率を低くする
ことが要求されており、層間絶縁膜の材質についての検
討がなされている。即ちSiO2 膜は比誘電率がおよそ
4であり、これよりも小さい材質の発掘に力が注がれて
いる。そのうちの一つとして比誘電率が3.5であるS
iOF膜の実現化が進められているが、本発明者は比誘
電率が更に小さいフッ素添加カーボン膜(以下「CF
膜」という)に注目している。
合、つまり例えば図8に示すように、SiO2 膜11の
上にアルミニウム配線12が形成された基板の配線1
2,12間をCF膜で埋め込む場合には、例えば電子サ
イクロトロン共鳴によりプラズマを発生させるプラズマ
装置を用い、例えばアルゴン(Ar)ガスをプラズマガ
ス、炭素(C)及びフッ素(F)の化合物ガスと炭化水
素ガスとを含むガスを成膜ガスとして用いて、成膜ガス
をプラズマ化して前記SiO2 膜11の表面にCF膜1
3を堆積させるようにしている。
法では、図8(a)に示すように埋め込み途中で配線1
2,12間の凹部14の両肩の部分が膨らんできて凹部
14の間口が塞がってしまうため、高アスペクト比の狭
く深い溝にCF膜13を埋め込もうとするとボイド(空
隙)15が形成されやすくなってしまうという問題があ
る(図8(b)参照)。
のであり、その目的は、高アスペクト比の凹部に対して
良好な埋め込みを行うことのできるプラズマ成膜方法を
提供することにある。
ガス例えばベンゼン環を有する化合物のガスを含むガス
をプラズマ化し、このプラズマにより被処理体上に例え
ばフッ素添加カ−ボン膜よりなる絶縁膜を成膜する工程
と、次いで例えば酸素を含むガスよりなる化学的エッチ
ングガスと物理的エッチングガスとをプラズマ化し、こ
れらのプラズマにより前記絶縁膜の一部をエッチングす
る工程と、を含み、前記成膜工程とエッチング工程とを
交互に繰り返して行うことを特徴とする。ここでエッチ
ング工程は、化学的エッチングガス及び物理的エッチン
グガスのいずれかを用いて行うようにしてもよい。ここ
で本発明でいう化学的エッチングガスとは化学反応によ
るスパッタ作用によってエッチングを行うガスをいい、
物理的エッチングガスとは物理的なスパッタ作用によっ
てエッチングを行うガスをいう。
れるプラズマ成膜装置の一例を図1に示す。この装置は
例えばアルミニウム等により形成された真空容器2を有
しており、この真空容器2は上方に位置してプラズマを
発生させる筒状の第1の真空室21と、この下方に連通
させて連結され、第1の真空室21よりは口径の大きい
筒状の第2の真空室22とからなる。なおこの真空容器
2は接地されてゼロ電位になっている。
部分にマイクロ波を透過する部材例えば石英等の材料で
形成された透過窓23が気密に設けられており、真空容
器2内の真空状態を維持するようになっている。この透
過窓23の外側には、例えば2.45GHzのマイクロ
波を発生する高周波電源部24に接続された導波管25
が設けられており、高周波電源部24にて発生したマイ
クロ波を例えばTEモードにより導波管25で案内し
て、またはTEモ−ドにより案内されたマイクロ波を導
波管25でTMモ−ドに変換して、透過窓23から第1
の真空室21内へ導入し得るようになっている。
ばその周方向に沿って均等に配置したガスノズル31が
設けられると共に、このガスノズル31には例えば図示
しないプラズマ生成用ガス源及び物理的エッチングガス
源が接続されており、第1の真空室21内の上部にプラ
ズマ生成用ガスと物理的エッチングガスとをムラなく均
等に供給し得るようになっている。
真空室21と対向するように半導体ウエハ(以下「ウエ
ハ」という)10の載置台4が設けられている。この載
置台4は表面部に静電チャック41を備えており、この
静電チャック41の電極には、ウエハを吸着する直流電
源(図示せず)の他、ウエハにイオンを引き込むための
バイアス電圧を印加するように高周波電源部42が接続
されている。
の真空室21と連通している部分にはリング状の成膜ガ
ス供給部5が設けられており、この成膜ガス供給部5
は、ガス供給管51からベンゼン環を有する化合物(芳
香族化合物)のガス例えばC6F6 (ヘキサフルオロベ
ンゼン)ガスが供給されると共にガス供給管52から化
学的エッチングガス例えばO2 ガスが供給され、これら
のガスを内周面のガス穴53から真空容器2内に供給す
るように構成されている。
周には、これに接近させて磁場形成手段として例えばリ
ング状の主電磁コイル26が配置されると共に、第2の
真空室22の下方側にはリング状の補助電磁コイル27
が配置されている。また第2の真空室22の底部には例
えば真空室22の中心軸に対称な2個所の位置に各々排
気管28が接続されている。
エハ10上にCF膜よりなる層間絶縁膜を形成する場合
の一連のプロセスについて図2を参照して説明するが、
本発明のプロセスはCF膜の成膜とエッチングとを交互
に繰り返して行うことに特徴がある。先ず真空容器2の
側壁に設けた図示しないゲートバルブを開いて図示しな
い搬送アームにより、例えばSiO2 膜31の表面にア
ルミニウム配線32が形成されたウエハ10を図示しな
いロードロック室から搬入して載置台4上に載置し、静
電チャック41により静電吸着して、図2(a)に示す
ようにSiO2膜31の表面にCF膜33を成膜する。
た後、排気管28より内部雰囲気を排気して所定の真空
度まで真空引きし、真空容器2内を所定のプロセス圧に
維持した状態で、先ずガスノズル31から第1の真空室
21内へプラズマ生成用ガス例えばArガスを所定の流
量で所定時間導入する。次いでArガスの導入を停止す
ると共に、成膜ガス供給部5から成膜ガスとO2 ガスと
を第2の真空室22内へ夫々所定の流量で導入する。そ
して高周波電源部24から2.45GHz,1kWの高
周波(マイクロ波)を供給し、かつ高周波電源部42に
より載置台4に13.56MHz,1.5kWのバイア
ス電圧を印加する。
マイクロ波は導波管25を通って真空容器2の天井部に
至り、ここの透過窓23を透過して第1の真空室21内
へ導入される。また真空容器2内には主電磁コイル26
及び補助電磁コイル27により第1の真空室21の上部
から第2の真空室22の下部に向かう磁場が形成され、
例えば第1の真空室21の下部付近にて磁場の強さが8
75ガウスとなる。
より電子サイクロトロン共鳴が生じ、この共鳴によりA
rガスがプラズマ化され、且つ高密度化される。またこ
のようにArガスのプラズマを生成させることにより、
プラズマが安定化する。こうして発生したプラズマ流
は、第1の真空室21より第2の真空室22内に流れ込
んで行き、ここに供給されているC6 F6 ガスを活性化
(プラズマ化)して活性種(プラズマ)を形成し、Si
O2 膜31上にCF膜33を成膜する。
(b)に示すようにエッチングを行う。このエッチング
は化学的エッチングガスと物理的エッチングガスとを夫
々プラズマ化して、これらのプラズマによりSiO2 膜
31上に形成されたCF膜33をエッチングすることに
より行われる。つまり載置台4にウエハ10を載置した
まま、ガスノズル31から物理的エッチングガス例えば
Arガス、成膜ガス供給部5からO2 ガス(化学的エッ
チングガス)を夫々所定の流量で導入し、マイクロ波電
力(高周波電源部24)1kW、バイアス電力(高周波
電源部42)1.5kWの下、上述の電子サイクロトロ
ン共鳴によりこれらO2 ガス及びArガスをプラズマ化
し、これにより生じたO2 のプラズマ及びArのプラズ
マをCF膜上に照射する。このエッチングでは、図に示
すように配線32の上に成膜されたCF膜33の上部部
分(図中点線の上方部分)が各々のガスのスパッタエッ
チング作用により削り取られるため、配線32,32の
間の凹部34では間口が広く、奥の方が狭い状態とな
る。
(c))、この成膜では配線32,32の間の凹部34
の間口が広げられているため、凹部34の奥の方にCF
膜が堆積し易く、これにより凹部34では底部側からC
F膜が埋め込まれて次第に底が浅くなっていく。こうし
て上述の成膜とエッチングとを所定回数繰り返して行い
(図2(d))、一連のプロセスを終了するが、エッチ
ングの度に凹部34の間口が広げられ、その後の成膜で
当該凹部34の奥側にCF膜が成膜されるので、成膜毎
に凹部34の底が浅くなっていき、成膜を繰り返すこと
によって凹部34に十分にCF膜が埋め込まれ、結果と
して図2(e)に示すようにボイドのない良好な埋め込
みが行われる。
り、1回のエッチングは例えば10秒程度である。こう
して成膜処理全体で例えば1.2μm程度のCF膜が形
成される。なお実際のデバイスを製造する場合には、そ
の後このCF膜に対して所定のパタ−ンでエッチングを
行い、溝部に例えばW膜を埋め込んでW配線が形成され
る。
に示す。このように実際のプロセスでは、先ずArガス
を30sccmの流量で導入した後、2.7kWのマイ
クロ波電力を供給し、当該マイクロ波電力を徐々に小さ
くしていく。そしてマイクロ波電力が1kWになったと
きに、40sccmのC6 F6 ガスと10sccmのO
2 ガスの導入と、1.5kWのバイアス電力の供給とを
同時に行なうと共に、Arガスの導入を停止してプロセ
スを開始し、先ず成膜を行なう。
Arガスの導入を開始してエッチングを行ない、この後
成膜とエッチングとを所定回数繰り返す。そしてエッチ
ングを行って一連の処理を終了するときには、バイアス
電力の供給とO2 ガスの導入とを停止すると共に、マイ
クロ波電力を2.7kWまで大きくしてエッチングを終
了(プロセス終了)する。そしてマイクロ波電力を1k
Wに小さくした後、Arガスの導入を停止する。
とバイアス電力とを供給し、かつ成膜ガスとO2 ガスと
を導入している期間が成膜時となり、マイクロ波電力と
バイアス電力とO2 ガスとを成膜時と同じ状態にしてお
き、成膜ガスの導入を停止し、Arガスを導入している
期間がエッチング時となる。
グとを交互に行っているため、高アスペクト比の狭く深
い溝に対してボイドの形成を抑えた良好な埋め込みを行
うことができるが、この際O2 ガスとArガスとを組み
合わせてエッチングを行っているため、以下に説明する
ように配線32,32の間のCF膜33の凹部34の肩
部を削って当該凹部34の間の間口を広めるような良好
なエッチングを行うことができる。
スをエッチングガスとして用いた場合には、O2 ガスは
プラズマ化されてCF膜のCと反応してCO2 となり、
こうしてCF膜33を化学的にエッチングし、配線3
2,32間の凹部34の角を削り取って間口を広げる。
ここで上述のシ−ケンスでは成膜の際もO2 ガスが導入
されているが、この場合にはスパッタエッチング作用と
平行して成膜ガスのプラズマによりCF膜の成膜が行わ
れる。
をエッチングガスとして用いた場合には、載置台4にバ
イアス電力を印加してArイオンをウエハ10上に垂直
に引き込み、このArイオンの物理的なスパッタ作用に
よりエッチングが行われる。この際Arガスはスパッタ
速度に図4(a)に示すような角度依存性を持ってお
り、ウエハ10とのなす角θが45度付近の時に最もス
パッタ速度が大きくなる。このため図4(b)に示すよ
うに配線32の肩部(間口の部分)のスパッタ速度が大
きくなり、しかもArは分子量が大きいのでスパッタ効
果が大きく、配線32,32間の間口を十分に広げるこ
とができる。
化学的エッチングのみを行うようにしてもよいし、Ar
ガスによる物理的エッチングのみを行うようにしてもよ
いが、O2 ガスとArガスとの組み合わせでエッチング
を行うことは次の理由から有効である。つまり成膜ガス
としてC6 F 6ガスを用いた場合には、後述のようにC
6 F 6はベンゼン環を有していて切断しにくい構造であ
るので、Arガスのみでエッチングを行おうとすると、
Arガスを多量に入れかつ大きなバイアス電力を印加し
て大きなスパッタ効果を得ることが必要となる。そのよ
うに大きなスパッタ効果を発揮させると、このスパッタ
により、エッチングする必要のないCF膜の深層部まで
Arガスが入り込んで、CF膜の中層部の強固な結合を
切断してしまうおそれや膜にダメ−ジを与えるおそれが
ある。またO2 ガスのみでエッチングを行おうとする
と、等方的なエッチングとなり、削りたい角部のみでな
く全体的に膜が削られてしまうおそれがある。
エッチングを行うと、C6 F 6を化学的エッチングガス
と物理的エッチングとの組み合わせにより切断すればよ
いので、Arガスのみでエッチングを行う場合に比べて
Arガスのスパッタ効果をそれ程大きくする必要がな
い。従ってCF膜の内部までArが入り込むおそれがな
いのでCF膜の内部にダメ−ジを与えるおそれがない。
効果が大きく、スパッタ効果を大きくし過ぎると配線3
2,32間のCF膜33の凹部34の間口を広げ過ぎ、
配線32の肩部を削るおそれがあるが、O2 ガスにはA
rガスのような角度依存性がなく、垂直性の高いエッチ
ングを行うことができて配線32の側壁部分の除去効果
が大きいので、O2 ガスとArガスとの組み合わせによ
り、配線32の肩部を削ることなく凹部34の間口を広
げるというエッチングを行うことができる。
6 F6 ガスを用いているため熱安定性が大きい。ここで
熱安定性が大きいということは、CF膜が高温に加熱さ
れても、例えばF,CF,CF2 等のF(フッ素)系ガ
スの脱離が少ないということであり、このようにF系ガ
スの脱離が少ないと、金属配線の腐食、アルミニウム配
線のうねりやクラックの発生や比誘電率の向上等を防止
することができる。
用いた場合に熱安定性が大きくなる理由は次のように考
えられる。つまりベンゼン環は図5に示すようにAとB
との状態が共鳴していてC−C間の結合が一重結合と二
重結合の中間の状態にあるため安定している。従ってC
F膜中に存在するベンゼン環中のC−C結合、及びベン
ゼン環中のCとその外のCとの結合力が強く、CFやC
F2 の脱離が抑えられると推察される。
ケンスで一連のプロセスを実施してもよい。このシ−ケ
ンスが図3のシ−ケンスと異なる点は、プロセスの間A
rガスとO2 ガスとを導入したままの状態としておき、
C6 F6 ガスの導入の開始・停止により成膜とエッチン
グとを切り替えたことである。つまりC6 F6 ガスが導
入されている間が成膜時となり、C6 F6 ガスの導入が
停止されている間がエッチング時となる。この場合には
成膜時にもO2 ガスとArガスとが導入されているた
め、CF膜と成膜とO2 ガス及びArガスによるエッチ
ングとが平行して行われる。
るエッチングのみを行うようにしてもよく、この場合に
は成膜時には成膜ガス、エッチング時には物理的エッチ
ングガスを導入するように、成膜ガスと物理的エッチン
グガスとを交互に切り替えて導入するようにしてもよい
し、物理的エッチングガスを導入したままの状態として
おき、成膜ガスの導入の開始・停止により成膜とエッチ
ングとを切り替えるようにしてもよい。このプロセスは
例えば絶縁膜としてSiO2 膜を成膜する場合に特に有
効である。
よるエッチングのみを行うようにしてもよく、この場合
にも成膜ガスと物理的エッチングガスとを交互に切り替
えて導入して成膜とエッチングとを切り替えるようにし
てもよいし、化学的エッチングガスを導入したままの状
態としておき、成膜ガスの導入の開始・停止により成膜
とエッチングとを切り替えるようにしてもよい。
ガスの導入を完全に停止する必要はなく、成膜ガスの供
給量が成膜時よりも少なければエッチングガスと共に成
膜ガスが導入されてもよい。また一連のプロセスは成膜
でプロセスを終了してもよいし、エッチングでプロセス
を終了してもよい。
スとしては、O2 ガスの他にCOガスやCO2 ガス,H
2 ガスやH2 Oガス,CF4 ガスやC2 F6 ガス,C4
F8ガス等のCF系ガス,NF3 等のNF系ガス等を使
用することができる。
で、O2 ガスと同様にプラズマ化されたOがCF膜のC
と反応してCO2 となり、こうしてCF膜を化学的にエ
ッチングする。またH2 ガスやH2 Oガスでは、プラズ
マ化されたHがCF膜のCと反応してCH4 ,C2 H6
等のCH系ガスになって飛んでいき、化学的エッチング
が進行する。さらにCF系ガスやNF系ガスは、プラズ
マ化されたFがCF膜のCと反応してCF系のガスとし
て飛んでいき、化学的エッチングが行われる。
ガスの他にHeガスやNeガス,Krガス,Xeガス等
を用いることができる。なお上述の例では物理的エッチ
ングガスをガスノズル31から導入し、化学的エッチン
グガスを成膜ガス供給部5から導入するようにしたが、
これら物理的エッチングガス及び化学的エッチングガス
は、ガスノズル31から導入するようにしても、成膜ガ
ス供給部5から導入するようにしてもよい。
た実験例について説明する。図1に示すプラズマ処理装
置を用い、アスペクト比が2の配線が形成されたウエハ
10に対して、C6 F6 ガスを40sccm、O2 ガス
を10sccm、Arガスを30sccmの流量で夫々
導入して、5秒間の成膜と5秒間のエッチングとを交互
に繰り返して各々78回ずつ行ない、CF膜の埋め込み
を行った。この際プロセスは図3に示すシ−ケンスに従
って行い、このときマイクロ波電力及びバイアス電力は
夫々1kW,1.5kWとした(実施例1)。
装置を用い、C6 F6 ガスを40sccm、Arガスを
プラズマガスとして30sccmの流量で夫々連続的に
導入して成膜を3分15秒間行ない、CF膜の埋め込み
を行った(比較例1)。このときマイクロ波電力及びバ
イアス電力は夫々1kW,1.5kWとした。
CF膜について断面SEM写真によりボイドの有無を確
認したところ、実施例1のCF膜では図7(a)に示す
ように配線32,32間の溝部34には顕著なボイドは
見付けられなかった。一方比較例1のCF膜では図7
(a)に示すように配線32,32間の溝部34には底
部にわずかにCF膜33が成膜されるものの、配線32
の側壁部にはほとんどCF膜33が成膜されず、幅0.
5μm高さ0.7μm程度の大きさの大きなボイド35
が形成されることが認められた。これらの結果から本発
明のプロセスでCF膜を成膜した場合には、アスペクト
比が高い凹部に対しても良好な埋め込みを行うことがで
きることが確認された。
F6 ガスを40sccm、O2 ガスを10sccm、A
rガスを30sccmの流量で夫々導入して、5秒間の
成膜と5秒間のエッチングとを交互に繰り返して各々7
8回ずつ行なってCF膜を埋め込んだ場合についても同
様にボイドの有無を確認したところ、顕著なボイドは見
られなかった(実施例2)。
ガスを10sccmの流量で夫々交互に導入し、5秒間
の成膜と5秒間のエッチングとを交互に繰り返して各々
78回ずつ行なってCF膜を埋め込んだ場合についても
同様にボイドの有無を確認したところ(実施例3)、か
なり小さなボイドが見つけられたが、その大きさや量は
比較例1に比べて5分の1程度であった。
Arガスを30sccmの流量で夫々交互に導入し、5
秒間の成膜と5秒間のエッチングとを交互に繰り返して
各々78回ずつ行なってCF膜を埋め込んだ場合につい
ても同様にボイドの有無を確認したところ(実施例
4)、かなり小さなボイドが見つけられたが、その大き
さや量は比較例1に比べて4分の1程度であった。
O2 膜やSiOF膜、SiF4 膜等を形成する場合にも
適用できる。またCF膜の成膜ガスとしては、ベンゼン
環を有する化合物のガスとして例えばオクタフルオロト
ルエンやフルオロベンゼン等を用いることができる。さ
らにこれら以外にCF4 ガス、C2 F6 ガス、C3 F8
ガス、C5 F8 ガス等のCとFとの化合物ガスや、Cと
FのみならずCとFとHとを含むガス例えばCHF3 ガ
ス等を用いることもでき、この場合には化学的エッチン
グガスや物理的エッチングガスのいずれかを用いてエッ
チングを行ってもボイドのない良好な埋め込みを行なう
ことができる。
を生成することに限られず、例えばICP(Induc
tive Coupled Plasuma)などと呼
ばれている、ドーム状の容器に巻かれたコイルから電界
及び磁界を処理ガスに与える方法などによりプラズマを
生成する場合にも適用できる。さらにヘリコン波プラズ
マなどと呼ばれている例えば13.56MHzのヘリコ
ン波と磁気コイルにより印加された磁場との相互作用に
よりプラズマを生成する場合や、マグネトロンプラズマ
などと呼ばれている2枚の平行なカソ−ドにほぼ平行を
なすように磁界を印加することによってプラズマを生成
する場合、平行平板などと呼ばれている互いに対向する
電極間に高周波電力を印加してプラズマを生成する場合
にも適用することができる。
ッチングとを交互に行っているので、アスペクト比の高
い凹部に対しても良好な埋め込みを行うことができる。
の一例を示す縦断側面図である。
図である。
明図である。
るための特性図と断面図である。
ある。
である。
す断面図である。
断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 成膜ガスをプラズマ化し、このプラズマ
により被処理体上に絶縁膜を成膜する工程と、 次いで化学的エッチングガスをプラズマ化し、そのプラ
ズマにより前記絶縁膜の一部をエッチングする工程と、
を含み、 前記成膜工程とエッチング工程とを交互に繰り返して行
うことを特徴とするプラズマ成膜方法。 - 【請求項2】 成膜ガスをプラズマ化し、このプラズマ
により被処理体上に絶縁膜を成膜する工程と、 次いで物理的エッチングガスをプラズマ化し、そのプラ
ズマにより前記絶縁膜の一部をエッチングする工程と、
を含み、 前記成膜工程とエッチング工程とを交互に繰り返して行
うことを特徴とするプラズマ成膜方法。 - 【請求項3】 成膜ガスをプラズマ化し、このプラズマ
により被処理体上に絶縁膜を成膜する工程と、 次いで化学的エッチングガス及び物理的エッチングガス
をプラズマ化し、これらのプラズマにより前記絶縁膜の
一部をエッチングする工程と、を含み、 前記成膜工程とエッチング工程とを交互に繰り返して行
うことを特徴とするプラズマ成膜方法。 - 【請求項4】 前記化学的エッチングガスは酸素を含む
ガスであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
プラズマ成膜方法。 - 【請求項5】 被処理体上に成膜される絶縁膜は、炭素
とフッ素との化合物ガスを含む成膜ガスをプラズマ化し
て形成されたフッ素添加カ−ボン膜であることを特徴と
する請求項1、2、3又は4記載のプラズマ成膜方法。 - 【請求項6】 成膜ガスはベンゼン環を有する化合物の
ガスを含むことを特徴とする請求項5記載のプラズマ成
膜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10158348A JPH11340217A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | プラズマ成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10158348A JPH11340217A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | プラズマ成膜方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11340217A true JPH11340217A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15669693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10158348A Pending JPH11340217A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | プラズマ成膜方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11340217A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005038896A1 (ja) * | 2003-10-16 | 2005-04-28 | Tokyo Electron Limited | プラズマエッチング方法 |
JP2013055243A (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Tokyo Electron Ltd | 成膜装置、成膜方法及び記憶媒体 |
JP2013247332A (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-09 | Tokyo Electron Ltd | シリコン膜の形成方法およびその形成装置 |
JP2015041655A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 |
JP2018164001A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ生成方法及びこれを用いたプラズマ処理方法、並びにプラズマ処理装置 |
WO2019208397A1 (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 東京エレクトロン株式会社 | 処理装置及び埋め込み方法 |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP10158348A patent/JPH11340217A/ja active Pending
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WO2019208397A1 (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 東京エレクトロン株式会社 | 処理装置及び埋め込み方法 |
JP2019192733A (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 東京エレクトロン株式会社 | 処理装置及び埋め込み方法 |
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