JPH11338183A - 電子写真用トナー - Google Patents
電子写真用トナーInfo
- Publication number
- JPH11338183A JPH11338183A JP14363498A JP14363498A JPH11338183A JP H11338183 A JPH11338183 A JP H11338183A JP 14363498 A JP14363498 A JP 14363498A JP 14363498 A JP14363498 A JP 14363498A JP H11338183 A JPH11338183 A JP H11338183A
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- JP
- Japan
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- toner
- group
- fine particles
- meth
- acid
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度湿度等の環境の影響を受けにくく、多枚
数の連続複写を安定して良好に行なえる電子写真法、静
電記録法、磁気記録法など用のトナーを得る。 【解決手段】 トナー粒子(A)、及び平均粒子径が
0.2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機微粒
子(B)、からなる電子写真用トナーであり、該架橋共
重合体有機微粒子(B)として (1)フタル酸ジ(メ
タ)アリル 10〜90重量%、及び(2)フタル酸ジ
(メタ)アリルを除くビニル化合物 10〜90重量%
からなる架橋共重合体有機微粒子を用いる。
数の連続複写を安定して良好に行なえる電子写真法、静
電記録法、磁気記録法など用のトナーを得る。 【解決手段】 トナー粒子(A)、及び平均粒子径が
0.2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機微粒
子(B)、からなる電子写真用トナーであり、該架橋共
重合体有機微粒子(B)として (1)フタル酸ジ(メ
タ)アリル 10〜90重量%、及び(2)フタル酸ジ
(メタ)アリルを除くビニル化合物 10〜90重量%
からなる架橋共重合体有機微粒子を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法、静電記
録法、磁気記録法などの記録方法に用いられるトナーの
特性低下を防止したトナーに関する。詳しくは、本発明
は、予め静電潜像担体上にトナー像を現像形成後、転写
材上に転写させて画像を形成する、複写機、プリンタ
ー、ファックスに用いられるトナーの特性低下を防止し
たトナーに関する。
録法、磁気記録法などの記録方法に用いられるトナーの
特性低下を防止したトナーに関する。詳しくは、本発明
は、予め静電潜像担体上にトナー像を現像形成後、転写
材上に転写させて画像を形成する、複写機、プリンタ
ー、ファックスに用いられるトナーの特性低下を防止し
たトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の電子写真法が知られている
が、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により
像担持体(感光体)上に電気的潜像を形成し、次いで該
潜像をトナーで現像を行なって可視像とし、必要に応じ
て紙などの転写材上にトナー画像を転写した後、定着し
て複写物を得る。また感光体上に電気的潜像を形成させ
る工程では従来コロナ放電法が用いられて来たが、近年
では環境保護の観点から感光体当接部材を用いたいわゆ
る接触帯電法といわれる一次帯電法に移行しつつある。
が、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により
像担持体(感光体)上に電気的潜像を形成し、次いで該
潜像をトナーで現像を行なって可視像とし、必要に応じ
て紙などの転写材上にトナー画像を転写した後、定着し
て複写物を得る。また感光体上に電気的潜像を形成させ
る工程では従来コロナ放電法が用いられて来たが、近年
では環境保護の観点から感光体当接部材を用いたいわゆ
る接触帯電法といわれる一次帯電法に移行しつつある。
【0003】電子写真法あるいは静電記録法に適用され
る現像方法として、トナーとキヤリヤーからなる電子写
真トナーを用い、トナーとキヤリヤー間の摩擦帯電によ
りトナーに電荷を付与し、このトナーにより感光体上の
静電潜像を可視化するいわゆる二成分トナー法、及び磁
性トナーを用い、中心に磁極を配した回転スリーブを用
い感光体上とスリーブ上の間を電界にて飛翔させるいわ
ゆる一成分トナー法が主たる方法として知られている。
る現像方法として、トナーとキヤリヤーからなる電子写
真トナーを用い、トナーとキヤリヤー間の摩擦帯電によ
りトナーに電荷を付与し、このトナーにより感光体上の
静電潜像を可視化するいわゆる二成分トナー法、及び磁
性トナーを用い、中心に磁極を配した回転スリーブを用
い感光体上とスリーブ上の間を電界にて飛翔させるいわ
ゆる一成分トナー法が主たる方法として知られている。
【0004】感光体あるいは静電記録体上の可視化され
たトナー像は転写工程で転写材に転写されるが、ここで
も近年転写材当接部材を用いた接触転写方法といわれる
転写プロセスに移行しつつある。いずれにおいてもその
際感光体上に残った転写残トナーはクリーニング工程で
クリーニングされ、廃トナー容器にトナーは蓄えられ
る。クリーニング工程ではブレドクリーニング、ファー
ブラシクリーニング、ローラークリーニングなどの方法
が用いられている。しかし従来は約一万回以上と複写工
程を続けるうちにこれらのクリーニング法では除去しき
れないトナーが徐々に感光体等の表面に蓄積し、いわゆ
るクリーニング不良あるいはトナーフイルミングといつ
た不都合を生じ、ひいては転写像の不良の発生が避けら
れなかった。またエコロジーの観点からトナーの有効活
用という意味でも廃トナーの少ないシステムが望まれて
おり、より転写効率の良いトナーが求められていた。
たトナー像は転写工程で転写材に転写されるが、ここで
も近年転写材当接部材を用いた接触転写方法といわれる
転写プロセスに移行しつつある。いずれにおいてもその
際感光体上に残った転写残トナーはクリーニング工程で
クリーニングされ、廃トナー容器にトナーは蓄えられ
る。クリーニング工程ではブレドクリーニング、ファー
ブラシクリーニング、ローラークリーニングなどの方法
が用いられている。しかし従来は約一万回以上と複写工
程を続けるうちにこれらのクリーニング法では除去しき
れないトナーが徐々に感光体等の表面に蓄積し、いわゆ
るクリーニング不良あるいはトナーフイルミングといつ
た不都合を生じ、ひいては転写像の不良の発生が避けら
れなかった。またエコロジーの観点からトナーの有効活
用という意味でも廃トナーの少ないシステムが望まれて
おり、より転写効率の良いトナーが求められていた。
【0005】この様な現象を改善するためにトナー表面
近傍に疎水処理したシリカ微粒子などの無機微粉体を設
ける方法として特開昭46−5782、特開昭48−4
7345、特開昭48−47346等が開示されてい
る。これらはトナーの流動性向上に対しある程度の効果
は有するものの疎水処理の程度は必ずしも十分には達成
され難いため特に高温、高湿下の環境下においては、感
光体上へのトナーの融着あるいはトナーの帯電能の低下
が生じ、複写枚数が1〜2万枚を超えると複写画像の不
良発生の原因になる欠点を有している。叉、当接部材を
用いる方法では、感光体にトナーが圧接されるため、無
機微粉体を用いる場合には接触帯電部材や感光体に傷が
生じ、該部材へのトナーの融着あるいはフィルミングの
発生の原因となる傾向にあった。
近傍に疎水処理したシリカ微粒子などの無機微粉体を設
ける方法として特開昭46−5782、特開昭48−4
7345、特開昭48−47346等が開示されてい
る。これらはトナーの流動性向上に対しある程度の効果
は有するものの疎水処理の程度は必ずしも十分には達成
され難いため特に高温、高湿下の環境下においては、感
光体上へのトナーの融着あるいはトナーの帯電能の低下
が生じ、複写枚数が1〜2万枚を超えると複写画像の不
良発生の原因になる欠点を有している。叉、当接部材を
用いる方法では、感光体にトナーが圧接されるため、無
機微粉体を用いる場合には接触帯電部材や感光体に傷が
生じ、該部材へのトナーの融着あるいはフィルミングの
発生の原因となる傾向にあった。
【0006】無機微粒子に関する上記欠点を解決するた
め各種の有機重合体微粒子をトナーと混合させる方法が
提案されている。例えば特公平2−3172ではアクリ
ル酸エステルモノマー、メタクリル酸エステルモノマ
ー、含窒素付加重合性モノマー、重合性不飽和カルボン
酸モノマーから選択される1種以上のモノマーを水媒体
中で重合せしめた0.05〜5μmの球形重合体微粉末
が、特開昭63−131149および特開平1−219
846では特定のトナー表面に粒径未満の深さまで埋設
させる事を特徴とする有機高分子物質が、特開平1−1
00563では表面自由エネルギー及びビッカース硬さ
がトナー粒子のそれよりも小さい球形有機微粒子が、特
開平1−121861ではイオン架橋された特定のビニ
ル系重合体トナーに対する有機微粒子が、特開平8−2
86422では特定の球形度を有するトナーに対するス
チレン系樹脂微粒子などが挙げられる。
め各種の有機重合体微粒子をトナーと混合させる方法が
提案されている。例えば特公平2−3172ではアクリ
ル酸エステルモノマー、メタクリル酸エステルモノマ
ー、含窒素付加重合性モノマー、重合性不飽和カルボン
酸モノマーから選択される1種以上のモノマーを水媒体
中で重合せしめた0.05〜5μmの球形重合体微粉末
が、特開昭63−131149および特開平1−219
846では特定のトナー表面に粒径未満の深さまで埋設
させる事を特徴とする有機高分子物質が、特開平1−1
00563では表面自由エネルギー及びビッカース硬さ
がトナー粒子のそれよりも小さい球形有機微粒子が、特
開平1−121861ではイオン架橋された特定のビニ
ル系重合体トナーに対する有機微粒子が、特開平8−2
86422では特定の球形度を有するトナーに対するス
チレン系樹脂微粒子などが挙げられる。
【0007】これらの有機微粒子は比較的軟質性である
ため例えば二成分方式における鉄粉体等のキヤリヤーに
おいて汚染が発生するだけでなく、高温高湿時あるいは
低温低湿時におけるトナーの流動性や転写効率において
十分な改善を与えるに至っていない。
ため例えば二成分方式における鉄粉体等のキヤリヤーに
おいて汚染が発生するだけでなく、高温高湿時あるいは
低温低湿時におけるトナーの流動性や転写効率において
十分な改善を与えるに至っていない。
【0008】これらの欠点を補う為比較的硬質な有機重
合体微粒子として例えば特開平4−274442では磁
性トナーに対するビッカース硬度が3−50Kg/mm
でかつ平均粒径が0.03−1.0μmである樹脂微粒
子が、特開平4−328757ではメラミン系樹脂が、
特開平6−11883では特定の架橋性有機微粒子が、
特開平9−194593、特開平9−197705、特
開平9−197706では有機質−無機質複合体粒子等
が提案されている。
合体微粒子として例えば特開平4−274442では磁
性トナーに対するビッカース硬度が3−50Kg/mm
でかつ平均粒径が0.03−1.0μmである樹脂微粒
子が、特開平4−328757ではメラミン系樹脂が、
特開平6−11883では特定の架橋性有機微粒子が、
特開平9−194593、特開平9−197705、特
開平9−197706では有機質−無機質複合体粒子等
が提案されている。
【0009】しかし上記特開平4−274442で例示
されている有機微粒子を構成する架橋剤は、それまで当
該分野で広く検討されている共役性のジビニル化合物、
すなはちジビニルベンゼンであり、該架橋剤を用いた
0.2μm領域の架橋共重合体微粒子を、少なくとも工
業的に実用的な制約のもとで製造するに当たっては、架
橋剤を少量しか含まない低密度に架橋されたものに制約
され、その結果クリーニング性などの点でも更に改善が
望まれていた。
されている有機微粒子を構成する架橋剤は、それまで当
該分野で広く検討されている共役性のジビニル化合物、
すなはちジビニルベンゼンであり、該架橋剤を用いた
0.2μm領域の架橋共重合体微粒子を、少なくとも工
業的に実用的な制約のもとで製造するに当たっては、架
橋剤を少量しか含まない低密度に架橋されたものに制約
され、その結果クリーニング性などの点でも更に改善が
望まれていた。
【0010】特開平4−328757でのメラミン系樹
脂微粉体は実質的に0.2μ以下の微粉体を得る技術が充
分に確立されておらず、あえて得ようとする場合製造面
で経済的な犠牲が大きい。一般にトナー粒子に対して該
粒子より小さい微粉体を混合してトナー特性を改善する
際には定着性の低下などの副次的な悪影響の発生を回避
する為バランスの範囲内で可能な限り少量の微粉体混合
量で効果を発現させることが要求され、その為には微粉
体単位重量当りのトナー表面に対する被覆効率を上げる
為に可能な限り粒径が小さいことが必要とされ、そのた
め上記メラミン系樹脂微粉体は実用的範囲で得られる実
体としてはトナー特性改善の為の性能バランスの点で限
界を有する。
脂微粉体は実質的に0.2μ以下の微粉体を得る技術が充
分に確立されておらず、あえて得ようとする場合製造面
で経済的な犠牲が大きい。一般にトナー粒子に対して該
粒子より小さい微粉体を混合してトナー特性を改善する
際には定着性の低下などの副次的な悪影響の発生を回避
する為バランスの範囲内で可能な限り少量の微粉体混合
量で効果を発現させることが要求され、その為には微粉
体単位重量当りのトナー表面に対する被覆効率を上げる
為に可能な限り粒径が小さいことが必要とされ、そのた
め上記メラミン系樹脂微粉体は実用的範囲で得られる実
体としてはトナー特性改善の為の性能バランスの点で限
界を有する。
【0011】叉上記特開平6−11883では非架橋樹
脂粒子をシードにして架橋性モノマー成分を含有するモ
ノマー成分をシード重合した架橋性有機微粒子に関する
ものであるが、この様な製造方法で得られる微粒子はシ
ード粒子を肥大させる事を必須としている為0.2μm
以下の微粒子を製造する方法としては不適当であり、上
記メラミン系樹脂微粉体と同様実用的観点から更に小粒
径の架橋樹脂粒子による改善が望まれていた。
脂粒子をシードにして架橋性モノマー成分を含有するモ
ノマー成分をシード重合した架橋性有機微粒子に関する
ものであるが、この様な製造方法で得られる微粒子はシ
ード粒子を肥大させる事を必須としている為0.2μm
以下の微粒子を製造する方法としては不適当であり、上
記メラミン系樹脂微粉体と同様実用的観点から更に小粒
径の架橋樹脂粒子による改善が望まれていた。
【0012】開示された他の架橋性有機微粒子に関して
も製造技術上上記小粒径化の点で限界を有するか、およ
び/もしくは架橋性モノマーの成分量を十分に増やすこ
とが実質的に困難である為硬度の向上に限界を有するな
ど微粒子の製造技術の面で目標レベルの性能の微粒子を
提供することが困難であった。
も製造技術上上記小粒径化の点で限界を有するか、およ
び/もしくは架橋性モノマーの成分量を十分に増やすこ
とが実質的に困難である為硬度の向上に限界を有するな
ど微粒子の製造技術の面で目標レベルの性能の微粒子を
提供することが困難であった。
【0013】更に上記特開平9−194593、特開平
9−197705、特開平9−197706での有機質
・無機質複合体は、有機微粒子と無機微粒子の長所、欠
点に対するバランス性に対してある程度の改善は見られ
るものの依然として無機微粒子の有する親水性に基づく
欠点は十分には解決されておらず、又該微粒子の製造法
に由来する経済性の観点からも実用性に乏しい。
9−197705、特開平9−197706での有機質
・無機質複合体は、有機微粒子と無機微粒子の長所、欠
点に対するバランス性に対してある程度の改善は見られ
るものの依然として無機微粒子の有する親水性に基づく
欠点は十分には解決されておらず、又該微粒子の製造法
に由来する経済性の観点からも実用性に乏しい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上記従
来技術の問題点を解決した改善されたトナーを提供する
ことにある。すなわちコロナ帯電法または接触部材法で
の一次帯電および転写プロセスにおいて、一成分トナー
または二成分トナーによる現像方式におけるトナーとし
て、高温高湿下あるいは低温低湿下のいずれにおいて
も、感光体や帯電部材、あるいはクリーニング部材への
汚染や破損を低減し、かつクリーニング性を向上させ、
結果として多枚数の連続複写においても安定した良好な
転写画像を与える改善されたトナーを提供することにあ
る。
来技術の問題点を解決した改善されたトナーを提供する
ことにある。すなわちコロナ帯電法または接触部材法で
の一次帯電および転写プロセスにおいて、一成分トナー
または二成分トナーによる現像方式におけるトナーとし
て、高温高湿下あるいは低温低湿下のいずれにおいて
も、感光体や帯電部材、あるいはクリーニング部材への
汚染や破損を低減し、かつクリーニング性を向上させ、
結果として多枚数の連続複写においても安定した良好な
転写画像を与える改善されたトナーを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する為本
発明者等は研究を重ね、トナー粒子(A)及び平均粒子
径が0.2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機
微粒子(B)からなる電子写真用トナーにおいて、該架
橋共重合体有機微粒子(B)が(1)フタル酸ジ(メ
タ)アリル 10〜90重量%、(2)フタル酸ジ(メ
タ)アリルを除くビニル化合物 10〜90重量%から
なる架橋共重合体有機微粒子であることを特徴とする電
子写真用トナーが著しく良好な結果を与えることを見出
し、本発明を完成した。即ち本発明に係る電子写真トナ
ーにおいては、流動性、帯電特性、転写特性、クリーニ
ングに関る諸問題などがバランスよく改善され、多枚数
の連続複写においても良好な転写画像を与えることが確
認された。
発明者等は研究を重ね、トナー粒子(A)及び平均粒子
径が0.2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機
微粒子(B)からなる電子写真用トナーにおいて、該架
橋共重合体有機微粒子(B)が(1)フタル酸ジ(メ
タ)アリル 10〜90重量%、(2)フタル酸ジ(メ
タ)アリルを除くビニル化合物 10〜90重量%から
なる架橋共重合体有機微粒子であることを特徴とする電
子写真用トナーが著しく良好な結果を与えることを見出
し、本発明を完成した。即ち本発明に係る電子写真トナ
ーにおいては、流動性、帯電特性、転写特性、クリーニ
ングに関る諸問題などがバランスよく改善され、多枚数
の連続複写においても良好な転写画像を与えることが確
認された。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態に基づきよ
り詳細に説明する。本発明に係る架橋共重合体有機微粒
子(B)の成分であるフタル酸ジ(メタ)アリルは、フ
タル酸ジアリルおよびフタル酸ジメタアリルを意味す
る。フタル酸ジ(メタ)アリルは、オルソフタル酸ジア
リル、メタフタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリル、
オルソフタル酸ジメタアリル、メタフタル酸ジメタアリ
ル及びテレフタル酸ジメタアリルから選ばれた1種又は
2種以上のモノマーであり、特にオルソフタル酸ジアリ
ル、メタフタル酸ジアリル及びテレフタル酸ジアリルが
好ましい。
り詳細に説明する。本発明に係る架橋共重合体有機微粒
子(B)の成分であるフタル酸ジ(メタ)アリルは、フ
タル酸ジアリルおよびフタル酸ジメタアリルを意味す
る。フタル酸ジ(メタ)アリルは、オルソフタル酸ジア
リル、メタフタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリル、
オルソフタル酸ジメタアリル、メタフタル酸ジメタアリ
ル及びテレフタル酸ジメタアリルから選ばれた1種又は
2種以上のモノマーであり、特にオルソフタル酸ジアリ
ル、メタフタル酸ジアリル及びテレフタル酸ジアリルが
好ましい。
【0017】本発明に係る架橋共重合体有機微粒子
(B)における全モノマーに占めるフタル酸ジ(メタ)
アリルの量は10〜90重量%、好ましくは15〜80
重量%、更に好ましくは20〜80重量%の範囲が適当
である。フタル酸ジ(メタ)アリル(1)の量が10重
量%未満では架橋密度が不充分なため、高温時の融着性
が生じるか、或いは室温での粘着性が生じ実用的に粉体
としての取扱いが困難となるばかりでなく、本発明のト
ナーの改善効果が有効に発現しなくなる。フタル酸ジ
(メタ)アリル(1)の量が90重量%を越えると微粒
子製造の際の重合反応がきわめて遅くなり、多量の開始
剤を必要とするなど実用的ではない。
(B)における全モノマーに占めるフタル酸ジ(メタ)
アリルの量は10〜90重量%、好ましくは15〜80
重量%、更に好ましくは20〜80重量%の範囲が適当
である。フタル酸ジ(メタ)アリル(1)の量が10重
量%未満では架橋密度が不充分なため、高温時の融着性
が生じるか、或いは室温での粘着性が生じ実用的に粉体
としての取扱いが困難となるばかりでなく、本発明のト
ナーの改善効果が有効に発現しなくなる。フタル酸ジ
(メタ)アリル(1)の量が90重量%を越えると微粒
子製造の際の重合反応がきわめて遅くなり、多量の開始
剤を必要とするなど実用的ではない。
【0018】フタル酸ジ(メタ)アリルを除くビニル化
合物(2)は、(2−a)酸基、酸無水物基、酸の塩の
基、アミノ基および水酸基から選択された少なくとも1
種の官能基を有するビニル化合物、および/または(2
−b)酸基、酸無水物基、酸の塩の基、アミノ基および
水酸基のいずれの官能基も有しないビニル化合物であっ
てよい。
合物(2)は、(2−a)酸基、酸無水物基、酸の塩の
基、アミノ基および水酸基から選択された少なくとも1
種の官能基を有するビニル化合物、および/または(2
−b)酸基、酸無水物基、酸の塩の基、アミノ基および
水酸基のいずれの官能基も有しないビニル化合物であっ
てよい。
【0019】酸基、酸無水物基、酸の塩の基、アミノ基
および水酸基から選択された少なくとも1種の官能基を
有するビニル化合物(2−a)としては、 (2−a−
i)酸基を有するビニル化合物および該ビニル化合物の
酸無水物もしくは塩、(2−a−ii)アミノ基を有する
ビニル化合物、および(2−a− iii)水酸基を有する
ビニル化合物が挙げられる。
および水酸基から選択された少なくとも1種の官能基を
有するビニル化合物(2−a)としては、 (2−a−
i)酸基を有するビニル化合物および該ビニル化合物の
酸無水物もしくは塩、(2−a−ii)アミノ基を有する
ビニル化合物、および(2−a− iii)水酸基を有する
ビニル化合物が挙げられる。
【0020】酸基を有するビニル化合物および該ビニル
化合物の酸無水物もしくは塩(2−a−i)として、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸など
の不飽和カルボン酸、フタル酸モノ(メタ)アリルエス
テル、マレイン酸モノ(メタ)アリルエステル、フマル
酸モノ(メタ)アリルエステル又はこれらの酸無水物も
しくは塩、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸などの不飽和スルホン酸
又はこれらの塩、ビニルホスホン酸、アシッドホスホキ
シルエチル(メタ)アクリレートなどの不飽和リン酸な
どに代表される、カルボキシル基、スルホン酸基又はリ
ン酸基を有するビニル化合物および該ビニル化合物の酸
無水物もしくは塩が挙げられる。
化合物の酸無水物もしくは塩(2−a−i)として、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸など
の不飽和カルボン酸、フタル酸モノ(メタ)アリルエス
テル、マレイン酸モノ(メタ)アリルエステル、フマル
酸モノ(メタ)アリルエステル又はこれらの酸無水物も
しくは塩、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸などの不飽和スルホン酸
又はこれらの塩、ビニルホスホン酸、アシッドホスホキ
シルエチル(メタ)アクリレートなどの不飽和リン酸な
どに代表される、カルボキシル基、スルホン酸基又はリ
ン酸基を有するビニル化合物および該ビニル化合物の酸
無水物もしくは塩が挙げられる。
【0021】アミノ基を有するビニル化合物(2−a−
ii)として、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノプロピルなどの
アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル類、(メ
タ)アリルアミン、ジ(メタ)アリルアミン、メチルジ
(メタ)アリルアミン、トリ(メタ)アリルアミン、ジ
メチルジ(メタ)アリルアンモニウムクロリドなどのア
ミノ基を有し、同一又は異種の(メタ)アリル基を有す
る化合物類が挙げられる。
ii)として、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノプロピルなどの
アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル類、(メ
タ)アリルアミン、ジ(メタ)アリルアミン、メチルジ
(メタ)アリルアミン、トリ(メタ)アリルアミン、ジ
メチルジ(メタ)アリルアンモニウムクロリドなどのア
ミノ基を有し、同一又は異種の(メタ)アリル基を有す
る化合物類が挙げられる。
【0022】水酸基を有するビニル化合物(2−a− i
ii)として、 (メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−
ヒドロキシブチル、(メタ)アリルアルコール、乳酸
(メタ)アリル、グリセリンの(メタ)アクリル酸モノ
エステル、ペンタエリスリトールの(メタ)アクリル酸
モノエステルなどの水酸基を有するビニル化合物が挙げ
られる。特に(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル
が好ましい。
ii)として、 (メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−
ヒドロキシブチル、(メタ)アリルアルコール、乳酸
(メタ)アリル、グリセリンの(メタ)アクリル酸モノ
エステル、ペンタエリスリトールの(メタ)アクリル酸
モノエステルなどの水酸基を有するビニル化合物が挙げ
られる。特に(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル
が好ましい。
【0023】酸基、酸無水物基、酸の塩の基、アミノ基
および水酸基のいずれの官能基も有しないビニル化合物
(2−b)としては、(メタ)アクリル酸エステル、ス
チレン類、α−メチルスチレン類、シアノ基を有するビ
ニル化合物類、不飽和結合を有する脂肪族炭化水素類、
ビニルエーテル、ビニルエステル、マレイン酸エステ
ル、フマル酸エステル、ビニルシラン類などを挙げるこ
とが出来る。
および水酸基のいずれの官能基も有しないビニル化合物
(2−b)としては、(メタ)アクリル酸エステル、ス
チレン類、α−メチルスチレン類、シアノ基を有するビ
ニル化合物類、不飽和結合を有する脂肪族炭化水素類、
ビニルエーテル、ビニルエステル、マレイン酸エステ
ル、フマル酸エステル、ビニルシラン類などを挙げるこ
とが出来る。
【0024】上記(メタ)アクリル酸エステルとして
は、アルコ−ルの炭素数が1〜8の(メタ)アクリル酸
エステルが挙げられる。アクリル酸エステルとしては、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−
プロピル、アクリル酸iso−プロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸iso−ブチル、アクリル酸t−
ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸シクロペンチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、
アクリル酸ヘプチル、アクリル酸メチルシクロヘキシ
ル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル等の炭素数が1〜8の飽和脂肪族アルコールからなる
アクリル酸エステル類が挙げられる。
は、アルコ−ルの炭素数が1〜8の(メタ)アクリル酸
エステルが挙げられる。アクリル酸エステルとしては、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−
プロピル、アクリル酸iso−プロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸iso−ブチル、アクリル酸t−
ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸シクロペンチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、
アクリル酸ヘプチル、アクリル酸メチルシクロヘキシ
ル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル等の炭素数が1〜8の飽和脂肪族アルコールからなる
アクリル酸エステル類が挙げられる。
【0025】メタクリル酸エステルとしては、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタリル酸n−プロ
ピル、メタクリル酸iso−プロピル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸iso−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸シク
ロペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル酸メチ
ルシクロヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル等の炭素数が1〜8飽和脂肪族ア
ルコ−ルからなるメタクリル酸エステル類が挙げられ
る。
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタリル酸n−プロ
ピル、メタクリル酸iso−プロピル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸iso−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸シク
ロペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル酸メチ
ルシクロヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル等の炭素数が1〜8飽和脂肪族ア
ルコ−ルからなるメタクリル酸エステル類が挙げられ
る。
【0026】(メタ)アクリル酸エステルとして好まし
くは(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アク
リル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)アク
リル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シルが挙げられる。
くは(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アク
リル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)アク
リル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シルが挙げられる。
【0027】特に好ましくはアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸is
o−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸is
o−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシルが挙げられる。
ル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸is
o−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸is
o−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシルが挙げられる。
【0028】さらにベンジル(メタ)アクリレートなど
芳香族基を含む(メタ)アクリル酸エステル類、アリル
(メタ)アクリレート、メタアリル(メタ)アクリレー
トなど(メタ)アリル基を含む(メタ)アクリル酸エス
テル類、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、トリ
フルオロエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロア
ルキル(メタ)アクリレート、1−位のみが水素置換さ
れたパーフルオロアルコールの(メタ) アクリレートな
どのハロゲン化されたアルコール成分からなる(メタ)
アクリル酸エステルなどを挙げることが出来る。
芳香族基を含む(メタ)アクリル酸エステル類、アリル
(メタ)アクリレート、メタアリル(メタ)アクリレー
トなど(メタ)アリル基を含む(メタ)アクリル酸エス
テル類、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、トリ
フルオロエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロア
ルキル(メタ)アクリレート、1−位のみが水素置換さ
れたパーフルオロアルコールの(メタ) アクリレートな
どのハロゲン化されたアルコール成分からなる(メタ)
アクリル酸エステルなどを挙げることが出来る。
【0029】上記スチレン類としては、スチレン、オル
ソ又はパラクロロスチレン、オルソ又はパラメチルスチ
レン、オルソ又はパラメチルスチレン、オルソ又はパラ
クロロメチルスチレン等芳香族環がハロゲン又はアルキ
ル基又はハロゲン化アルキル基で置換されたスチレン類
が挙げられる。
ソ又はパラクロロスチレン、オルソ又はパラメチルスチ
レン、オルソ又はパラメチルスチレン、オルソ又はパラ
クロロメチルスチレン等芳香族環がハロゲン又はアルキ
ル基又はハロゲン化アルキル基で置換されたスチレン類
が挙げられる。
【0030】上記α−メチルスチレン類としては、α−
メチルスチレン又はパラクロロα−メチルスチレン、オ
ルソ又はパラクロロメチルα−メチルスチレン等芳香族
環がハロゲン又はアルキル基又はハロゲン化アルキル基
で置換されたα−メチルスチレン類が挙げられる。
メチルスチレン又はパラクロロα−メチルスチレン、オ
ルソ又はパラクロロメチルα−メチルスチレン等芳香族
環がハロゲン又はアルキル基又はハロゲン化アルキル基
で置換されたα−メチルスチレン類が挙げられる。
【0031】上記シアノ基を有するビニル化合物類とし
ては、(メタ)アクリロニトリルなどを挙げることが出
来る。上記不飽和結合を有する脂肪族炭化水素類として
は、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、シクロ
ヘキセン等のビニル化合物が挙げられる。
ては、(メタ)アクリロニトリルなどを挙げることが出
来る。上記不飽和結合を有する脂肪族炭化水素類として
は、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、シクロ
ヘキセン等のビニル化合物が挙げられる。
【0032】上記ビニルエーテルとしては、メチルビニ
ルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピルビニ
ルエーテル、N−アミルビニルエーテル、イソアミノビ
ニルエーテルなどが挙げられる。上記ビニルエステルと
しては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、長鎖カルボ
ン酸ビニル(シェルジャパン社商品名ベオバ10,ベオ
バ9)などのビニルエステル類などが挙げられる。
ルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピルビニ
ルエーテル、N−アミルビニルエーテル、イソアミノビ
ニルエーテルなどが挙げられる。上記ビニルエステルと
しては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、長鎖カルボ
ン酸ビニル(シェルジャパン社商品名ベオバ10,ベオ
バ9)などのビニルエステル類などが挙げられる。
【0033】上記マレイン酸エステルとしては、ジメチ
ルマレイン酸、ジエチルマレイン酸、ジブチルマレイン
酸などの飽和脂肪族炭化水素アルコールのマレイン酸エ
ステルが挙げられる。上記フマル酸エステルとしては、
ジメチルフマル酸、ジエチルフマル酸、ジブチルフマル
酸などの飽和脂肪族炭化水素アルコールのフマル酸エス
テル類が挙げられる。
ルマレイン酸、ジエチルマレイン酸、ジブチルマレイン
酸などの飽和脂肪族炭化水素アルコールのマレイン酸エ
ステルが挙げられる。上記フマル酸エステルとしては、
ジメチルフマル酸、ジエチルフマル酸、ジブチルフマル
酸などの飽和脂肪族炭化水素アルコールのフマル酸エス
テル類が挙げられる。
【0034】上記ビニルシラン類としては、トリメチル
ビニルシラン、トリエチルビニルシラン、トリフェニル
ビニルシランなどの脂肪族または芳香族炭化水系で置換
されたビニルシラン類が挙げられる。
ビニルシラン、トリエチルビニルシラン、トリフェニル
ビニルシランなどの脂肪族または芳香族炭化水系で置換
されたビニルシラン類が挙げられる。
【0035】本発明に係る架橋共重合体有機微粒子
(B)における全モノマーに占めるビニル化合物(2)
の量は10〜90重量%、好ましくは20〜85重量
%、更に好ましくは20〜80重量%の範囲が適当であ
る。ビニル化合物(2)の量が90重量%を越えると架
橋密度が不充分なため、高温時の融着性が生じるか、或
いは室温での粘着性が生じ実用的に粉体としての取扱い
が困難となるばかりでなく、本発明のトナーの改善効果
が有効に発現しなくなる。ビニル化合物(2)の量が1
0重量%未満では微粒子製造の際の重合反応がきわめて
遅くなり、多量の開始剤を必要とするなど実用的ではな
い。
(B)における全モノマーに占めるビニル化合物(2)
の量は10〜90重量%、好ましくは20〜85重量
%、更に好ましくは20〜80重量%の範囲が適当であ
る。ビニル化合物(2)の量が90重量%を越えると架
橋密度が不充分なため、高温時の融着性が生じるか、或
いは室温での粘着性が生じ実用的に粉体としての取扱い
が困難となるばかりでなく、本発明のトナーの改善効果
が有効に発現しなくなる。ビニル化合物(2)の量が1
0重量%未満では微粒子製造の際の重合反応がきわめて
遅くなり、多量の開始剤を必要とするなど実用的ではな
い。
【0036】本発明に係る架橋共重合体有機微粒子
(B)における官能基含有ビニル化合物(2−a)の量
は、通常0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5重
量%、更に好ましくは0.1〜3重量%の範囲であって
よい。
(B)における官能基含有ビニル化合物(2−a)の量
は、通常0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5重
量%、更に好ましくは0.1〜3重量%の範囲であって
よい。
【0037】本発明に係る架橋共重合体微粒子は実質的
に球状であり、走査電子顕微鏡などによる観察から確認
される。またその平均粒径は、該架橋共重合体有機微粒
子(B)の製造の効率性、あるいは微粒子の単位重量当
りのトナー表面への被覆率に起因する各種部材への汚染
防止やクリーニング性向上の観点から、0.01−0.
2μm、好ましくは0.02−0.15μmの範囲が適
当である。
に球状であり、走査電子顕微鏡などによる観察から確認
される。またその平均粒径は、該架橋共重合体有機微粒
子(B)の製造の効率性、あるいは微粒子の単位重量当
りのトナー表面への被覆率に起因する各種部材への汚染
防止やクリーニング性向上の観点から、0.01−0.
2μm、好ましくは0.02−0.15μmの範囲が適
当である。
【0038】本発明の架橋共重合体有機微粒子(B)
は、例えば本発明者らに関わるWO97/04016に
従って、又はこれに準じて乳化重合によって製造するこ
とが出来る。すなわち本発明に係る架橋共重合体有機微
粒子(B)含有水系エマルションは、水中上記(1)、
(2)モノマーを乳化剤及び重合開始剤の存在下で加温
することによって得られる。その際実質的に一工程とし
て予め非架橋性のモノマーでシード重合体を製造する工
程を採用しないことが本発明の範囲の粒径の微粒子を得
るためには好ましい方法である。またその際使用される
乳化剤はカチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性
系、アニオン−ノニオン混合系もしくは複合系の界面活
性剤、あるいはラジカル重合反応性基を有する反応性乳
化剤など、いずれも用いることが出来るが、アニオン
系、アニオン−ノニオン混合系がより好ましい。使用さ
れる乳化剤の量は、全モノマーに対して0.1〜10重
量%、好ましくは0.2〜7重量%の範囲が好ましい
が、得られる架橋共重合体有機微粒子(B)の吸湿性の
程度を、本発明の効果を損なわない範囲とする為には、
更に0.2〜5重量%、好ましくは0.2〜3重量%、
更に好ましくは0.2〜2重量%の範囲が好ましい。本
発明に用いられる重合開始剤は水可溶型のラジカル発生
剤が好ましく、その使用される量は通常モノマーに対し
て0.01〜5重量%であるが、好ましくは0.02〜
3重量%、更に好ましくは0.03〜2重量%、特に好
ましくは0.05〜1重量%の範囲が好ましい。反応終
了後該エマルションはアンモニア等のアルカリで中性な
いしアルカリ性にしてもよい。又、共重合反応で直接得
られた架橋共重合体有機微粒子(B)を共重合反応後そ
の反応系について、又は共重合反応後エマルションを乾
燥して得られる架橋共重合体有機微粒子粉体について、
別途化学反応を加えることにより成分組成を変換した場
合でも、最終的に得られる架橋共重合体有機微粒子中の
(1)成分と(2)成分の組成範囲が本発明の範囲にあ
る限り本発明の範囲に含まれる。
は、例えば本発明者らに関わるWO97/04016に
従って、又はこれに準じて乳化重合によって製造するこ
とが出来る。すなわち本発明に係る架橋共重合体有機微
粒子(B)含有水系エマルションは、水中上記(1)、
(2)モノマーを乳化剤及び重合開始剤の存在下で加温
することによって得られる。その際実質的に一工程とし
て予め非架橋性のモノマーでシード重合体を製造する工
程を採用しないことが本発明の範囲の粒径の微粒子を得
るためには好ましい方法である。またその際使用される
乳化剤はカチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性
系、アニオン−ノニオン混合系もしくは複合系の界面活
性剤、あるいはラジカル重合反応性基を有する反応性乳
化剤など、いずれも用いることが出来るが、アニオン
系、アニオン−ノニオン混合系がより好ましい。使用さ
れる乳化剤の量は、全モノマーに対して0.1〜10重
量%、好ましくは0.2〜7重量%の範囲が好ましい
が、得られる架橋共重合体有機微粒子(B)の吸湿性の
程度を、本発明の効果を損なわない範囲とする為には、
更に0.2〜5重量%、好ましくは0.2〜3重量%、
更に好ましくは0.2〜2重量%の範囲が好ましい。本
発明に用いられる重合開始剤は水可溶型のラジカル発生
剤が好ましく、その使用される量は通常モノマーに対し
て0.01〜5重量%であるが、好ましくは0.02〜
3重量%、更に好ましくは0.03〜2重量%、特に好
ましくは0.05〜1重量%の範囲が好ましい。反応終
了後該エマルションはアンモニア等のアルカリで中性な
いしアルカリ性にしてもよい。又、共重合反応で直接得
られた架橋共重合体有機微粒子(B)を共重合反応後そ
の反応系について、又は共重合反応後エマルションを乾
燥して得られる架橋共重合体有機微粒子粉体について、
別途化学反応を加えることにより成分組成を変換した場
合でも、最終的に得られる架橋共重合体有機微粒子中の
(1)成分と(2)成分の組成範囲が本発明の範囲にあ
る限り本発明の範囲に含まれる。
【0039】本発明に係る架橋共重合体有機微粒子
(B)は、乳化重合によって製造されたエマルションに
おける架橋共重合体有機微粒子(一次粒子)であってよ
いし、又該架橋共重合体有機微粒子は、エマルション中
の粒子が凝集して形成された粒子(二次粒子)であって
よい。本発明の架橋共重合体微量子を粉体化して配合す
る場合、通常凝集して一体化した二次粒子のままで、又
は二次粒子を構成している一次粒子の状態のいずれの形
態でトナーに混合してもよい。該架橋共重合体有機微粒
子を粉体化する方法としては、例えば凍結乾燥、塩析、
スプレードライヤー、減圧乾燥等の方法が挙げられる。
(B)は、乳化重合によって製造されたエマルションに
おける架橋共重合体有機微粒子(一次粒子)であってよ
いし、又該架橋共重合体有機微粒子は、エマルション中
の粒子が凝集して形成された粒子(二次粒子)であって
よい。本発明の架橋共重合体微量子を粉体化して配合す
る場合、通常凝集して一体化した二次粒子のままで、又
は二次粒子を構成している一次粒子の状態のいずれの形
態でトナーに混合してもよい。該架橋共重合体有機微粒
子を粉体化する方法としては、例えば凍結乾燥、塩析、
スプレードライヤー、減圧乾燥等の方法が挙げられる。
【0040】本発明の電子写真用トナーを製造するにあ
たって特に好ましい実施形態としては、先ず結着樹脂、
着色剤としての顔料は又は染料、必要に応じて荷電制御
剤、磁性体、その他の添加剤等をヘンシエルミキサー、
ボールミル等の混合機により充分前混合してから加熱ロ
ール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用
いて溶融、混和及び練肉して、樹脂類を互いに分散叉は
相溶させた後、必要に応じてその中に更に荷電制御剤、
磁性体、顔料、染料その他の添加剤を分散又は相溶さ
せ、冷却固化後、粉砕及び分散を行なってトナーを得る
方法が挙げられる。叉、いわゆる懸濁重合法又は乳化重
合法と称せられるトナー製造法においては上記配合物を
含むトナー樹脂モノマーを直接重合せしめ、必要に応じ
分級を行なってトナーを得ることも可能である。
たって特に好ましい実施形態としては、先ず結着樹脂、
着色剤としての顔料は又は染料、必要に応じて荷電制御
剤、磁性体、その他の添加剤等をヘンシエルミキサー、
ボールミル等の混合機により充分前混合してから加熱ロ
ール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用
いて溶融、混和及び練肉して、樹脂類を互いに分散叉は
相溶させた後、必要に応じてその中に更に荷電制御剤、
磁性体、顔料、染料その他の添加剤を分散又は相溶さ
せ、冷却固化後、粉砕及び分散を行なってトナーを得る
方法が挙げられる。叉、いわゆる懸濁重合法又は乳化重
合法と称せられるトナー製造法においては上記配合物を
含むトナー樹脂モノマーを直接重合せしめ、必要に応じ
分級を行なってトナーを得ることも可能である。
【0041】この様に形成したトナーに、本発明に係る
架橋共重合体有機微粒子(B)、及び必要に応じその他
の添加剤をヘンシエルミキサー等の混合機により充分混
合し、本発明の電子写真用トナーが得られる。 その際
本発明に係る架橋共重合体有機微粒子(B)とともに無
機微粒子(C)を合わせて添加することも本発明の好ま
しい形態の一つである。その場合、上記混合においては
予め架橋共重合体有機微粒子(B)及び無機微粒子
(C)、及び必要に応じその他の添加剤をヘンシエルミ
キサー等の混合機により粉砕混合せしめた後、上記形成
されたトナーに混合させ、再度ヘンシエルミキサー等で
混合させる方法も挙げられる。その際予備混合プロセス
と最終混合プロセスは必要に応じ任意に組み合わせるて
逐次的に行なう方法も本発明の範囲を超えるものではな
い。
架橋共重合体有機微粒子(B)、及び必要に応じその他
の添加剤をヘンシエルミキサー等の混合機により充分混
合し、本発明の電子写真用トナーが得られる。 その際
本発明に係る架橋共重合体有機微粒子(B)とともに無
機微粒子(C)を合わせて添加することも本発明の好ま
しい形態の一つである。その場合、上記混合においては
予め架橋共重合体有機微粒子(B)及び無機微粒子
(C)、及び必要に応じその他の添加剤をヘンシエルミ
キサー等の混合機により粉砕混合せしめた後、上記形成
されたトナーに混合させ、再度ヘンシエルミキサー等で
混合させる方法も挙げられる。その際予備混合プロセス
と最終混合プロセスは必要に応じ任意に組み合わせるて
逐次的に行なう方法も本発明の範囲を超えるものではな
い。
【0042】上記混合において、本発明に係る架橋共重
合体有機微粒子(B)の添加量は上記形成したトナー1
00重量部に対し0.01〜10重量部、好ましくは
0.02〜7.0重量部、より好ましくは0.02〜
5.0重量部、更に好ましくは0.02〜4.0重量
部、特に好ましくは0.02〜3.0重量部の範囲で用
いることが出来る。本発明に係る架橋共重合体有機微粒
子(B)は1種類だけを用いることに限定されるもので
はなく、複数の種類を併用することができる。
合体有機微粒子(B)の添加量は上記形成したトナー1
00重量部に対し0.01〜10重量部、好ましくは
0.02〜7.0重量部、より好ましくは0.02〜
5.0重量部、更に好ましくは0.02〜4.0重量
部、特に好ましくは0.02〜3.0重量部の範囲で用
いることが出来る。本発明に係る架橋共重合体有機微粒
子(B)は1種類だけを用いることに限定されるもので
はなく、複数の種類を併用することができる。
【0043】上記混合において、無機微粒子(C)が添
加される場合は、その添加量は、上記形成したトナー1
00重量部に対し0.05〜10重量部、より望ましく
は0.05〜5.0重量部、更に好ましくは0.05〜
4.0重量部、特に好ましくは0.05〜3.0重量部
の範囲で用いることが出来る。
加される場合は、その添加量は、上記形成したトナー1
00重量部に対し0.05〜10重量部、より望ましく
は0.05〜5.0重量部、更に好ましくは0.05〜
4.0重量部、特に好ましくは0.05〜3.0重量部
の範囲で用いることが出来る。
【0044】本発明に係る架橋共重合体有機微粒子
(B)の添加法において、予め形成したトナーに添加す
る上記方法、すなはちトナー粒子の表面近傍に付着ない
し添加するいわゆる外添の形態が好ましいが、該架橋共
重合体有機微粒子(B)を先に決着樹脂に添加、混錬し
てトナーを形成し、該架橋共重合体有機微粒子(B)を
トナー粒子の内部に添加する、いわゆる内添の形態も本
発明の範囲を超えるものではない。
(B)の添加法において、予め形成したトナーに添加す
る上記方法、すなはちトナー粒子の表面近傍に付着ない
し添加するいわゆる外添の形態が好ましいが、該架橋共
重合体有機微粒子(B)を先に決着樹脂に添加、混錬し
てトナーを形成し、該架橋共重合体有機微粒子(B)を
トナー粒子の内部に添加する、いわゆる内添の形態も本
発明の範囲を超えるものではない。
【0045】本発明に係る電子写真用トナーに用いられ
る結着樹脂としては特に限定されるものではなく、従来
トナーの分野において使用されている各種のものを用い
ることが出来る。例えばそれらの結着樹脂としては、ポ
リスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルト
ルエン、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチ
レンビニルトルエン共重合体等のスチレン及びその置換
体の単独重合体及びそれらの共重合体;スチレン−アク
リル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共
重合体、スチレン−アクリル酸−n−ブチル共重合体等
のスチレンとアクリル酸エステルとの共重合体;スチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸−n−ブ
チル共重合体等のスチレンとメタクリル酸エステルとの
共重合体;スチレンとアクリル酸エステル及びメタクリ
ル酸エステルとの多元共重合体;その他スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン
−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マ
レイン酸エステル共重合体等のスチレンと他のモノマー
とのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、
ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエス
テル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリアクリル酸、フェノール樹脂、脂肪族叉は
脂環族炭化水素、石油樹脂、塩素化パラフィン等を単独
または混合して使用出来る。本発明の実施上特に好まし
い結着樹脂としては、スチレン−アクリル酸エステル系
樹脂及びポリエステル系樹脂がある。ポリエステル系樹
脂としては次式 H−(OR) x −O−C6 H4 −C(CH3 )2 −C6
H4 −O−(RO)y −H (式中C6 H4 はパラ位で置換されたベンゼン環であ
り、Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、yは
それぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2
〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体も
しくは置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン
酸またはその酸無水物叉はその低級アルキルエステルと
からなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸など)とを少なくとも共縮重
合したポリエステル樹脂が好ましい。
る結着樹脂としては特に限定されるものではなく、従来
トナーの分野において使用されている各種のものを用い
ることが出来る。例えばそれらの結着樹脂としては、ポ
リスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルト
ルエン、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチ
レンビニルトルエン共重合体等のスチレン及びその置換
体の単独重合体及びそれらの共重合体;スチレン−アク
リル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共
重合体、スチレン−アクリル酸−n−ブチル共重合体等
のスチレンとアクリル酸エステルとの共重合体;スチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸−n−ブ
チル共重合体等のスチレンとメタクリル酸エステルとの
共重合体;スチレンとアクリル酸エステル及びメタクリ
ル酸エステルとの多元共重合体;その他スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン
−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マ
レイン酸エステル共重合体等のスチレンと他のモノマー
とのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、
ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエス
テル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリアクリル酸、フェノール樹脂、脂肪族叉は
脂環族炭化水素、石油樹脂、塩素化パラフィン等を単独
または混合して使用出来る。本発明の実施上特に好まし
い結着樹脂としては、スチレン−アクリル酸エステル系
樹脂及びポリエステル系樹脂がある。ポリエステル系樹
脂としては次式 H−(OR) x −O−C6 H4 −C(CH3 )2 −C6
H4 −O−(RO)y −H (式中C6 H4 はパラ位で置換されたベンゼン環であ
り、Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、yは
それぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2
〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体も
しくは置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン
酸またはその酸無水物叉はその低級アルキルエステルと
からなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸など)とを少なくとも共縮重
合したポリエステル樹脂が好ましい。
【0046】また、本発明に係る電子写真用トナーにお
いては、必要に応じてトナーの帯電性を維持させる為
に、荷電制御剤を使用することも出来、従来公知の負あ
るいは正の荷電制御剤が用いられる。例えば当該技術分
野で知られている荷電制御剤としては、以下のものが挙
げられる。トナーを負荷電性に制御する荷電制御剤とし
ては、例えば、有機金属錯体、キレート化合物が良好で
あり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、
芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸系の
金属錯体がある。その他、芳香族ヒドロキシカルボン
酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無
水物、エステル類、又は、ビスフェノール等の誘導体類
等がある。
いては、必要に応じてトナーの帯電性を維持させる為
に、荷電制御剤を使用することも出来、従来公知の負あ
るいは正の荷電制御剤が用いられる。例えば当該技術分
野で知られている荷電制御剤としては、以下のものが挙
げられる。トナーを負荷電性に制御する荷電制御剤とし
ては、例えば、有機金属錯体、キレート化合物が良好で
あり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、
芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸系の
金属錯体がある。その他、芳香族ヒドロキシカルボン
酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無
水物、エステル類、又は、ビスフェノール等の誘導体類
等がある。
【0047】トナーを正荷電性に制御する荷電制御剤と
しては、例えば、ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による
変性物、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロ
キシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルアンモニ
ウム、テトラフルオロボレート等の4級アンモニウム
塩、及びこれらの類縁体であるホスホニウム塩等のオニ
ウム塩及びこれらのレーキ顔料、又は、トリフェニルメ
タン染料及びこれらのレーキ顔料等がある。(尚、レー
キ化剤としては、リンタングステン酸、リンモリブデン
酸、リンタングストモリブデン酸、タンニン酸、ラウリ
ン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物
等が使用出来る。)その他、高級脂肪酸の金属塩、アセ
チルアセトン金属錯体やジブチルスズオキサイド、ジオ
クチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイ
ド等のジオルガノスズオキサイドやジブチルスズボレー
ト、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボ
レート等のジオルガノスズボレート等があり、これらを
単独で或いは2種類以上組み合わせて用いることが出来
る。これらの中でもニグロシン、4級アンモニウム塩の
如き荷電制御剤が特に好ましく用いられる。
しては、例えば、ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による
変性物、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロ
キシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルアンモニ
ウム、テトラフルオロボレート等の4級アンモニウム
塩、及びこれらの類縁体であるホスホニウム塩等のオニ
ウム塩及びこれらのレーキ顔料、又は、トリフェニルメ
タン染料及びこれらのレーキ顔料等がある。(尚、レー
キ化剤としては、リンタングステン酸、リンモリブデン
酸、リンタングストモリブデン酸、タンニン酸、ラウリ
ン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物
等が使用出来る。)その他、高級脂肪酸の金属塩、アセ
チルアセトン金属錯体やジブチルスズオキサイド、ジオ
クチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイ
ド等のジオルガノスズオキサイドやジブチルスズボレー
ト、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボ
レート等のジオルガノスズボレート等があり、これらを
単独で或いは2種類以上組み合わせて用いることが出来
る。これらの中でもニグロシン、4級アンモニウム塩の
如き荷電制御剤が特に好ましく用いられる。
【0048】叉、熱ロールによる定着時のり離型性を改
良する目的で、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリ
スタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワック
ス、パラフィンワックス等のワックス状物質を、結着剤
樹脂100重量%に対し0.5〜10重量%程度加える
ことも本発明の好ましい形態の1つである。
良する目的で、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリ
スタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワック
ス、パラフィンワックス等のワックス状物質を、結着剤
樹脂100重量%に対し0.5〜10重量%程度加える
ことも本発明の好ましい形態の1つである。
【0049】叉、本発明に係る電子写真用トナーに使用
し得る着色剤としては、任意の適当な顔料叉は染料が挙
げられる。トナー着色剤は周知であって、例えば、顔料
としては、カーボンブラック、アニリンブラック、アセ
チレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロ
ー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、
フタロシアニンプルー及びインダンスレンブルー等があ
る。これらの顔料は定着画像の光学濃度を維持するのに
必要にしてかつ充分な量が用いられる。例えば樹脂10
0重量部に対し0.1〜20重量部、好ましくは2〜1
0重量部程度添加する。叉、同様の目的で更に染料が用
いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、
キサンテン染料、メチン系染料等が挙げられ、樹脂10
0重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.
3〜3重量部の添加量がよい。
し得る着色剤としては、任意の適当な顔料叉は染料が挙
げられる。トナー着色剤は周知であって、例えば、顔料
としては、カーボンブラック、アニリンブラック、アセ
チレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロ
ー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、
フタロシアニンプルー及びインダンスレンブルー等があ
る。これらの顔料は定着画像の光学濃度を維持するのに
必要にしてかつ充分な量が用いられる。例えば樹脂10
0重量部に対し0.1〜20重量部、好ましくは2〜1
0重量部程度添加する。叉、同様の目的で更に染料が用
いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、
キサンテン染料、メチン系染料等が挙げられ、樹脂10
0重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.
3〜3重量部の添加量がよい。
【0050】本発明におけるトナー粒子(A)及び平均
粒子径が0.2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機
微粒子(B)を有する電子写真用トナーにおいて、本発
明の効果を損なわない範囲で添加されることの出来る無
機微粒子(C)としては公知のものが用いられるが、中
でもシリカ、アルミナ、チタニア或いはその酸化複合物
の中から選ばれることが好ましい。更にそれらは疎水化
されたものが好ましい。上記無機微粒子(C)の例中、
特に好ましい無機微粒子としてシリカ粒子が挙げられ
る。特に疎水性のものが好ましい。
粒子径が0.2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機
微粒子(B)を有する電子写真用トナーにおいて、本発
明の効果を損なわない範囲で添加されることの出来る無
機微粒子(C)としては公知のものが用いられるが、中
でもシリカ、アルミナ、チタニア或いはその酸化複合物
の中から選ばれることが好ましい。更にそれらは疎水化
されたものが好ましい。上記無機微粒子(C)の例中、
特に好ましい無機微粒子としてシリカ粒子が挙げられ
る。特に疎水性のものが好ましい。
【0051】好ましいシリカ粒子としては、ケイ素ハロ
ゲン化物の蒸気相酸化により生成された微粉末であり、
いわゆる乾式法シリカ叉はヒユームドシリカと称される
もので、従来公知の技術によって製造されるものであ
る。例えば四塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における熱分
解酸化反応を利用するもので、基礎となる反応式は次の
様なものである。 SiCl4+2H2+O2→SiO2+4HCl 叉、その製造工程において、例えば塩化アルミニウム又
は塩化チタンなどの他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハ
ロゲン化物と共に用いることによってシリカと他の金属
酸化物の複合粉体を得ることも可能であり、それらも含
有する。その平均の一次粒径として、0.001〜2μ
mの範囲内である事が望ましく、特に好ましくは、0.
002〜0.2μの範囲内のシリカ粉体を利用するのが
よい。本発明に用いられるケイ素ハロゲン化合物の蒸気
相酸化により生成された市販のシリカ微粉体としては、
例えば以下の様な商品名で市販されているものがある。
(日本アエロジル社)AEROSIL ; 130 , 200 , 300、 3
80 , TT600 , MOX170,MOX80 , COK84 (CABOR Co. 社)Ca-O-SiL; M-5 , MS-7 , MS-75 , HS
-5 , EH-5 (WACKER-CHEMIE GMBM社)Wacker HDK N 20 ; V15 , N
20E , T30 , T40 (ダウコーニングCo.社)D-C Fine Silica (Fransil 社)Fransol
ゲン化物の蒸気相酸化により生成された微粉末であり、
いわゆる乾式法シリカ叉はヒユームドシリカと称される
もので、従来公知の技術によって製造されるものであ
る。例えば四塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における熱分
解酸化反応を利用するもので、基礎となる反応式は次の
様なものである。 SiCl4+2H2+O2→SiO2+4HCl 叉、その製造工程において、例えば塩化アルミニウム又
は塩化チタンなどの他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハ
ロゲン化物と共に用いることによってシリカと他の金属
酸化物の複合粉体を得ることも可能であり、それらも含
有する。その平均の一次粒径として、0.001〜2μ
mの範囲内である事が望ましく、特に好ましくは、0.
002〜0.2μの範囲内のシリカ粉体を利用するのが
よい。本発明に用いられるケイ素ハロゲン化合物の蒸気
相酸化により生成された市販のシリカ微粉体としては、
例えば以下の様な商品名で市販されているものがある。
(日本アエロジル社)AEROSIL ; 130 , 200 , 300、 3
80 , TT600 , MOX170,MOX80 , COK84 (CABOR Co. 社)Ca-O-SiL; M-5 , MS-7 , MS-75 , HS
-5 , EH-5 (WACKER-CHEMIE GMBM社)Wacker HDK N 20 ; V15 , N
20E , T30 , T40 (ダウコーニングCo.社)D-C Fine Silica (Fransil 社)Fransol
【0052】さらには、該ケイ素ハロゲン化合物の蒸気
相酸化により生成されたシリカ粉体に疎水化処理した処
理シリカ微粉体において、メタノール滴定試験によって
測定された疎水化度が30〜80の範囲の値を示すようにシ
リカ微粉体を処理したものが特に好ましい。疎水化方法
としてはシリカ微粉体と反応、あるいは物理吸着する有
機ケイ素化合物などで化学的に処理することによって付
与される。好ましい方法としては、ケイ素ハロゲン化合
物の有機ケイ素化合物で処理する。
相酸化により生成されたシリカ粉体に疎水化処理した処
理シリカ微粉体において、メタノール滴定試験によって
測定された疎水化度が30〜80の範囲の値を示すようにシ
リカ微粉体を処理したものが特に好ましい。疎水化方法
としてはシリカ微粉体と反応、あるいは物理吸着する有
機ケイ素化合物などで化学的に処理することによって付
与される。好ましい方法としては、ケイ素ハロゲン化合
物の有機ケイ素化合物で処理する。
【0053】その様な有機ケイ素化合物の例は、ヘキサ
メチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルクロ
ルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロ
ルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルク
ロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジル
ジメチルクロルシラン、プロムメチルジメチルクロルシ
ラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−クロル
エチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロル
シラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチル
シリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレー
ト、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3-ジビニ
ルテトラメチルジシロキサン、1,3-ジフェニルテトラメ
チルジシロキサン、および1分子当り2から12個のシロ
キサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛
のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロキサ
ン等がある。これらは1種あるいは2種以上の混合物で
用いられる。その処理シリカ微粉体の粒径としては0.
001 ̄0.2μm、特に好ましくは0.002 ̄0.
2μmの範囲のものを使用することが好ましい。市販品
としては、タラノックス−500(タルコ社)、AEROSI
L R−972(日本アエロジル社)などがある。
メチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルクロ
ルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロ
ルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルク
ロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジル
ジメチルクロルシラン、プロムメチルジメチルクロルシ
ラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−クロル
エチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロル
シラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチル
シリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレー
ト、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3-ジビニ
ルテトラメチルジシロキサン、1,3-ジフェニルテトラメ
チルジシロキサン、および1分子当り2から12個のシロ
キサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛
のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロキサ
ン等がある。これらは1種あるいは2種以上の混合物で
用いられる。その処理シリカ微粉体の粒径としては0.
001 ̄0.2μm、特に好ましくは0.002 ̄0.
2μmの範囲のものを使用することが好ましい。市販品
としては、タラノックス−500(タルコ社)、AEROSI
L R−972(日本アエロジル社)などがある。
【0054】更に、本発明の電子写真用トナーは、上記
した本発明に係る架橋共重合体有機微粒子(B)及び無
機微粒子(C)以外の添加剤も必要に応じて使用するこ
とが出来る。他の添加剤としては、例えば、テフロン、
ステアリン酸亜鉛、ポリ弗化ビニリデンなどの滑剤、中
でもポリ弗化ビニリデンが好ましい。或いは酸化セリウ
ム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウムが好ましい。
その他ケーキング防止剤、例えばカーボンブラック、酸
化亜鉛、酸化アンチモン、酸化スズなどの導電性付与
剤、或いは逆極性の白色微粒子などを必要に応じ用いる
ことが出来る。
した本発明に係る架橋共重合体有機微粒子(B)及び無
機微粒子(C)以外の添加剤も必要に応じて使用するこ
とが出来る。他の添加剤としては、例えば、テフロン、
ステアリン酸亜鉛、ポリ弗化ビニリデンなどの滑剤、中
でもポリ弗化ビニリデンが好ましい。或いは酸化セリウ
ム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウムが好ましい。
その他ケーキング防止剤、例えばカーボンブラック、酸
化亜鉛、酸化アンチモン、酸化スズなどの導電性付与
剤、或いは逆極性の白色微粒子などを必要に応じ用いる
ことが出来る。
【0055】本発明に係る架橋共重合体有機微粒子
(B)を混合させた電子写真用トナーは、キヤリヤーと
トナーとを有するいわゆる二成分系電子写真トナーであ
っても叉キヤリヤーを用いないいわゆる一成分系電子写
真用トナーであっても良い。本発明に係る架橋共重合体
有機微粒子(B)を混合させた電子写真トナーが二成分
系電子写真トナーである場合には、該電子写真トナーを
キャリアーと混合して用いられる。この場合、トナーと
キャリヤー粉との混合比は、トナー濃度として0.1〜
50重量%、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ま
しくは3〜5重量%の範囲である。この際に使用しうる
キャリヤーとしては、公知のものがすべて使用可能であ
り、例えば、鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉の如き磁
性を有する粉体、ガラスビーズ等、及びこれらをフッソ
樹脂、ビニル系樹脂或いはシリコン系樹脂等で処理した
もの等が挙げられる。電子写真用トナーに混合して用い
ることのできるキヤリヤーとしては、平均粒径がトナー
の粒径とほぼ同じか、ないし約500μmまでの粒子が
ある。
(B)を混合させた電子写真用トナーは、キヤリヤーと
トナーとを有するいわゆる二成分系電子写真トナーであ
っても叉キヤリヤーを用いないいわゆる一成分系電子写
真用トナーであっても良い。本発明に係る架橋共重合体
有機微粒子(B)を混合させた電子写真トナーが二成分
系電子写真トナーである場合には、該電子写真トナーを
キャリアーと混合して用いられる。この場合、トナーと
キャリヤー粉との混合比は、トナー濃度として0.1〜
50重量%、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ま
しくは3〜5重量%の範囲である。この際に使用しうる
キャリヤーとしては、公知のものがすべて使用可能であ
り、例えば、鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉の如き磁
性を有する粉体、ガラスビーズ等、及びこれらをフッソ
樹脂、ビニル系樹脂或いはシリコン系樹脂等で処理した
もの等が挙げられる。電子写真用トナーに混合して用い
ることのできるキヤリヤーとしては、平均粒径がトナー
の粒径とほぼ同じか、ないし約500μmまでの粒子が
ある。
【0056】本発明に係る架橋共重合体有機微粒子
(B)を混合させた電子写真トナーが一成分系電子写真
トナーである場合には、該電子写真トナーは磁性材料を
含有させた磁性トナーとなる。この場合、含有される磁
性材料は着色剤の役割も兼ねている。トナー中に含める
磁性材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェラ
イトなどの酸化鉄;鉄、コバルトニッケルの様な金属、
或いはこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、
鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウ
ム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セ
レン、チタン、タングステン、バナジウムなどの金属と
の合金およびその混合物などが挙げられる。また、これ
らの強磁性体は、平均粒径が0.1−2μm、好ましく
は0.1−0.5μm程度のものが使用され、、トナー
中に含有させる量としては、樹脂成分100重量部に対
し約20−200重量部、特に好ましくは40−150
重量部程度が良い。
(B)を混合させた電子写真トナーが一成分系電子写真
トナーである場合には、該電子写真トナーは磁性材料を
含有させた磁性トナーとなる。この場合、含有される磁
性材料は着色剤の役割も兼ねている。トナー中に含める
磁性材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェラ
イトなどの酸化鉄;鉄、コバルトニッケルの様な金属、
或いはこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、
鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウ
ム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セ
レン、チタン、タングステン、バナジウムなどの金属と
の合金およびその混合物などが挙げられる。また、これ
らの強磁性体は、平均粒径が0.1−2μm、好ましく
は0.1−0.5μm程度のものが使用され、、トナー
中に含有させる量としては、樹脂成分100重量部に対
し約20−200重量部、特に好ましくは40−150
重量部程度が良い。
【0057】本発明の電子写真用トナーは感光体あるい
は静電記録体に形成された静電潜像を現像することがで
きる。すなわち、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、
無定形シリコン等の無機光導電材料、フタシロアニン顔
料、ビスアゾ顔料等の有機光導電材料からなる感光体を
コロナ放電法或いは接触帯電法などの方法で帯電させた
後、該感光体に電子写真的に静電潜像を形成し、あるい
はポリエチレンテレフタレートのような誘導体を有する
静電記録体に針状電極等により静電潜像を形成し、磁気
ブラシ法、カスケード法、タツチダウン法等の現像方法
によって、該静電潜像に本発明の電子写真トナーを付着
させトナー像を形成する。このトナー像は紙等の転写材
に転写後、定着して複写物となり、感光体等の表面に残
留するトナーはクリーニングされる。クリーニング法と
してはブレドクリーニング、ファーブラシクリーニン
グ、ローラークリーニングなど種々の方法を用いること
ができる。
は静電記録体に形成された静電潜像を現像することがで
きる。すなわち、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、
無定形シリコン等の無機光導電材料、フタシロアニン顔
料、ビスアゾ顔料等の有機光導電材料からなる感光体を
コロナ放電法或いは接触帯電法などの方法で帯電させた
後、該感光体に電子写真的に静電潜像を形成し、あるい
はポリエチレンテレフタレートのような誘導体を有する
静電記録体に針状電極等により静電潜像を形成し、磁気
ブラシ法、カスケード法、タツチダウン法等の現像方法
によって、該静電潜像に本発明の電子写真トナーを付着
させトナー像を形成する。このトナー像は紙等の転写材
に転写後、定着して複写物となり、感光体等の表面に残
留するトナーはクリーニングされる。クリーニング法と
してはブレドクリーニング、ファーブラシクリーニン
グ、ローラークリーニングなど種々の方法を用いること
ができる。
【0058】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明の範囲は以下の例により何
ら制限されるものではない。
具体的に説明するが、本発明の範囲は以下の例により何
ら制限されるものではない。
【0059】架橋共重合体有機微粒子(B)の調製を以
下の参考例に示す。参考例中、%は重量基準であり、各
測定項目は以下の方法による。 重合率 ガスクロマトグラフィー(カラム:CBP−1)にて残
存モノマー[ジアリルフタレート(DAP)、アクリル
酸エチル(EA)]の重量を測定し、以下の計算で求め
た。 重合率(%)=(仕込みモノマー重量−未反応モノマー
重量)x100/仕込みモノマー重量 平均粒径 平均粒子径はレーザー粒径解析システムPHOTON
CORRELATORLPA−3000(大塚電子
(株)製)を用いて測定した。
下の参考例に示す。参考例中、%は重量基準であり、各
測定項目は以下の方法による。 重合率 ガスクロマトグラフィー(カラム:CBP−1)にて残
存モノマー[ジアリルフタレート(DAP)、アクリル
酸エチル(EA)]の重量を測定し、以下の計算で求め
た。 重合率(%)=(仕込みモノマー重量−未反応モノマー
重量)x100/仕込みモノマー重量 平均粒径 平均粒子径はレーザー粒径解析システムPHOTON
CORRELATORLPA−3000(大塚電子
(株)製)を用いて測定した。
【0060】参考例1 攪拌器、温度計、コンデンサー、ガス導入口およびサン
プリング口を備えた1Lセパラブルフラスコ中へ次に示
す材料を加え、乳化剤水溶液を調製した。 ドデシルベンゼンスホン酸ソーダ 2.2g (第一工業製薬(株)製商品名「ネオゲンR」) イオン交換水 250g 別に次の組成の乳化モノマーを用意した。 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 5.0g 水 180g ジアリルフタレート(DAP) 90g(25%モノマー) アクリル酸エチル(EA) 266g(74%モノマー) アクリル酸(AA) 3.6g(1.0%モノマー) セパラブルフラスコの内温を70℃に加熱し、半月型攪
拌翼で300rpmの攪拌下、窒素置換を十分に行った
後、用意した乳化モノマーの10%を仕込み、過硫酸ア
ンモニウム0.54gを水10gに溶かした溶液を加え
1時間反応を行い、続いて残りの乳化モノマーを4時間
で逐次添加した。触媒添加から9時間、70℃での重合
を行った。得られたエマルションは固形分濃度45%、
重合率DAP94.1%、EA100%、平均粒径11
7nmであった。得られたエマルションを5.6%アン
モニア水でPH7.0に中和した後、スプレードライヤ
ー((株)坂本技研製R−3型)にて乾燥し、平均粒径
が20〜40μmの白色球状粉体を得た。
プリング口を備えた1Lセパラブルフラスコ中へ次に示
す材料を加え、乳化剤水溶液を調製した。 ドデシルベンゼンスホン酸ソーダ 2.2g (第一工業製薬(株)製商品名「ネオゲンR」) イオン交換水 250g 別に次の組成の乳化モノマーを用意した。 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 5.0g 水 180g ジアリルフタレート(DAP) 90g(25%モノマー) アクリル酸エチル(EA) 266g(74%モノマー) アクリル酸(AA) 3.6g(1.0%モノマー) セパラブルフラスコの内温を70℃に加熱し、半月型攪
拌翼で300rpmの攪拌下、窒素置換を十分に行った
後、用意した乳化モノマーの10%を仕込み、過硫酸ア
ンモニウム0.54gを水10gに溶かした溶液を加え
1時間反応を行い、続いて残りの乳化モノマーを4時間
で逐次添加した。触媒添加から9時間、70℃での重合
を行った。得られたエマルションは固形分濃度45%、
重合率DAP94.1%、EA100%、平均粒径11
7nmであった。得られたエマルションを5.6%アン
モニア水でPH7.0に中和した後、スプレードライヤ
ー((株)坂本技研製R−3型)にて乾燥し、平均粒径
が20〜40μmの白色球状粉体を得た。
【0061】参考例2 攪拌器、温度計、コンデンサー、ガス導入口およびサン
プリング口を備えた1Lセパラブルフラスコ中へ次に示
す材料を加え、乳化剤水溶液を調製した。 ドデシルベンゼンスホン酸ソーダ 1.9g (第一工業製薬(株)製商品名「ネオゲンR」) イオン交換水 310g 別に次の組成の乳化モノマーを用意した。 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 4.5g 水 160g ジアリルフタレート(DAP) 192g(60%モノマー) アクリル酸エチル(EA) 125g(39%モノマー) アクリル酸(AA) 3.2g(1.0%モノマー) セパラブルフラスコの内温を70℃に加熱し、半月型攪
拌翼で300rpmの攪拌下、窒素置換を十分に行った
後、用意した乳化モノマーの10%を仕込み、過硫酸ア
ンモニウム1.12gを水10gに溶かした溶液を加え
1時間反応を行い、続いて残りの乳化モノマーを4時間
で逐次添加した。触媒添加から9時間、70℃での重合
を行った。得られたエマルションは固形分濃度40%、
重合率DAP90.5%、EA100%、平均粒径91
nmであった。得られたエマルションを5.6%アンモ
ニア水でに中和した後、スプレードライヤー((株)坂
本技研製R−3型)にて乾燥し、平均粒径が20〜40
μmの白色球状粉体を得た。
プリング口を備えた1Lセパラブルフラスコ中へ次に示
す材料を加え、乳化剤水溶液を調製した。 ドデシルベンゼンスホン酸ソーダ 1.9g (第一工業製薬(株)製商品名「ネオゲンR」) イオン交換水 310g 別に次の組成の乳化モノマーを用意した。 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 4.5g 水 160g ジアリルフタレート(DAP) 192g(60%モノマー) アクリル酸エチル(EA) 125g(39%モノマー) アクリル酸(AA) 3.2g(1.0%モノマー) セパラブルフラスコの内温を70℃に加熱し、半月型攪
拌翼で300rpmの攪拌下、窒素置換を十分に行った
後、用意した乳化モノマーの10%を仕込み、過硫酸ア
ンモニウム1.12gを水10gに溶かした溶液を加え
1時間反応を行い、続いて残りの乳化モノマーを4時間
で逐次添加した。触媒添加から9時間、70℃での重合
を行った。得られたエマルションは固形分濃度40%、
重合率DAP90.5%、EA100%、平均粒径91
nmであった。得られたエマルションを5.6%アンモ
ニア水でに中和した後、スプレードライヤー((株)坂
本技研製R−3型)にて乾燥し、平均粒径が20〜40
μmの白色球状粉体を得た。
【0062】参考例3 攪拌器、温度計、コンデンサー、ガス導入口およびサン
プリング口を備えた1Lセパラブルフラスコ中へ次に示
す材料を加え、乳化剤水溶液を調製した。 ドデシルベンゼンスホン酸ソーダ 2.2g (第一工業製薬(株)製商品名「ネオゲンR」) イオン交換水 250g 別に次の組成の乳化モノマーを用意した。 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 5.0g 水 180g ジアリルフタレート(DAP) 18g(5%モノマー) アクリル酸エチル(EA) 338g(94%モノマー) アクリル酸(AA) 3.6g(1.0%モノマー) セパラブルフラスコの内温を70℃に加熱し、半月型攪
拌翼で300rpmの攪拌下、窒素置換を十分に行った
後、用意した乳化モノマーの10%を仕込み、過硫酸ア
ンモニウム1.12gを水10gに溶かした溶液を加え
1時間反応を行い、続いて残りの乳化モノマーを4時間
で逐次添加した。触媒添加から9時間、70℃での重合
を行った。得られたエマルションは固形分濃度45%、
重合率DAP95.2%、EA98.2%、平均粒径1
43nmであった。得られたエマルションを5.6%ア
ンモニア水で中和した後、凍結乾燥にて乾燥し、ゴム様
の固体を得た。
プリング口を備えた1Lセパラブルフラスコ中へ次に示
す材料を加え、乳化剤水溶液を調製した。 ドデシルベンゼンスホン酸ソーダ 2.2g (第一工業製薬(株)製商品名「ネオゲンR」) イオン交換水 250g 別に次の組成の乳化モノマーを用意した。 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 5.0g 水 180g ジアリルフタレート(DAP) 18g(5%モノマー) アクリル酸エチル(EA) 338g(94%モノマー) アクリル酸(AA) 3.6g(1.0%モノマー) セパラブルフラスコの内温を70℃に加熱し、半月型攪
拌翼で300rpmの攪拌下、窒素置換を十分に行った
後、用意した乳化モノマーの10%を仕込み、過硫酸ア
ンモニウム1.12gを水10gに溶かした溶液を加え
1時間反応を行い、続いて残りの乳化モノマーを4時間
で逐次添加した。触媒添加から9時間、70℃での重合
を行った。得られたエマルションは固形分濃度45%、
重合率DAP95.2%、EA98.2%、平均粒径1
43nmであった。得られたエマルションを5.6%ア
ンモニア水で中和した後、凍結乾燥にて乾燥し、ゴム様
の固体を得た。
【0063】実施例1〜4 スチレン−アクリル共重合体樹脂を結着樹脂とし、着色
剤にカーボンブラックを用いた平均粒径10μmのトナ
ー100重量部に対し、参考例1−2で製造された有機
微粒子粉体及び/叉はシリカ粒子を表1に示した量だけ
配合し、ヘンシェルミキサーにて混合し、それぞれ本発
明の電子写真用トナーT−1〜T−4を得た。
剤にカーボンブラックを用いた平均粒径10μmのトナ
ー100重量部に対し、参考例1−2で製造された有機
微粒子粉体及び/叉はシリカ粒子を表1に示した量だけ
配合し、ヘンシェルミキサーにて混合し、それぞれ本発
明の電子写真用トナーT−1〜T−4を得た。
【0064】実施例5 ポリエステル樹脂を結着樹脂とし、着色剤にカーボンブ
ラックを用いた平均粒径8μmのトナー100重量部に
対し、参考例2で製造された有機微粒子粉体を0.5重
量部及びシリカ粒子を0.2重量部だけ配合し、ヘンシ
ェルミキサーにて混合し、本発明の電子写真用トナーT
−5を得た。実施例1〜5の電子写真用トナーの組成を
表1に示す。
ラックを用いた平均粒径8μmのトナー100重量部に
対し、参考例2で製造された有機微粒子粉体を0.5重
量部及びシリカ粒子を0.2重量部だけ配合し、ヘンシ
ェルミキサーにて混合し、本発明の電子写真用トナーT
−5を得た。実施例1〜5の電子写真用トナーの組成を
表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】実施例6〜10 実施例1〜5で得られた電子写真用トナーT−1〜T−
5を、酸化鉄粉がスチレン−アクリル共重合体樹脂でコ
ートされた平均粒径100μmのキャリアーにそれぞれ
配合及び混合し、対応する現像剤を得た。市販の電子写
真複写機を利用して、上記現像剤を仕込み、常態環境下
として室温20℃、湿度50%を設定し、7万枚の連続
複写試験を行ない、複写画像におけるブラックスポット
の発生と画質、感光体面の傷の発生、及び転写効率を判
定した。原稿として黒色部の面積率が9%の文字原稿を
用いた。
5を、酸化鉄粉がスチレン−アクリル共重合体樹脂でコ
ートされた平均粒径100μmのキャリアーにそれぞれ
配合及び混合し、対応する現像剤を得た。市販の電子写
真複写機を利用して、上記現像剤を仕込み、常態環境下
として室温20℃、湿度50%を設定し、7万枚の連続
複写試験を行ない、複写画像におけるブラックスポット
の発生と画質、感光体面の傷の発生、及び転写効率を判
定した。原稿として黒色部の面積率が9%の文字原稿を
用いた。
【0067】実施例11〜12 高温高湿環境として室温31℃、湿度85%を、低温低
湿環境として室温15℃、湿度10%をそれぞれ設定
し、実施例4に対応する電子写真用トナーT−4を用い
た以外は実施例6と同様にして現像剤を得、連続複写試
験を行い、判定した。実施例6〜12の判定結果を表2
に示す。
湿環境として室温15℃、湿度10%をそれぞれ設定
し、実施例4に対応する電子写真用トナーT−4を用い
た以外は実施例6と同様にして現像剤を得、連続複写試
験を行い、判定した。実施例6〜12の判定結果を表2
に示す。
【0068】判定項目 1)複写画像のブラックスポットの発生; ○;発生せず、△;若干発生、△;多量発生 2)複写画像の画質 ○;均一で良好な画像、△;若干不均一な画像、×;不
均一な画像 3)感光体面の傷発生 ○;全くなし、△;若干発生、×;多量発生 4)転写効率 7万枚の連続複写試験において、その前後におけるトナ
ーホッパー内のトナー量の差からトナー消費量を求め、
一方クリーニング工程において回収されたトナー量から
トナー回収量を求め、次式より転写効率を求めた。 転写効率(%)=[(トナー消費量)−(トナー回収
量)]×100/(トナー消費量) ○;85%以上、△;70〜85%、×;70%以下
均一な画像 3)感光体面の傷発生 ○;全くなし、△;若干発生、×;多量発生 4)転写効率 7万枚の連続複写試験において、その前後におけるトナ
ーホッパー内のトナー量の差からトナー消費量を求め、
一方クリーニング工程において回収されたトナー量から
トナー回収量を求め、次式より転写効率を求めた。 転写効率(%)=[(トナー消費量)−(トナー回収
量)]×100/(トナー消費量) ○;85%以上、△;70〜85%、×;70%以下
【0069】
【表2】
【0070】比較例1 スチレン−アクリル共重合体樹脂を結着樹脂とし、着色
剤にカーボンブラックを用いた平均粒径10μmのトナ
ー100重量部に対し、参考例3で製造された有機微粒
子粉体を0.7重量部及びシリカ粒子を0.3重量部だ
け配合し、ヘンシェルミキサーにて混合し、比較例1に
対応する電子写真用トナーS−1を得た。比較例1に対
応する電子写真用トナーS−1を用いた以外は、実施例
6と同様にして現像剤を得、連続複写試験を行ない、判
定結果を表3に示した。
剤にカーボンブラックを用いた平均粒径10μmのトナ
ー100重量部に対し、参考例3で製造された有機微粒
子粉体を0.7重量部及びシリカ粒子を0.3重量部だ
け配合し、ヘンシェルミキサーにて混合し、比較例1に
対応する電子写真用トナーS−1を得た。比較例1に対
応する電子写真用トナーS−1を用いた以外は、実施例
6と同様にして現像剤を得、連続複写試験を行ない、判
定結果を表3に示した。
【0071】比較例2 スチレン−アクリル共重合体樹脂を結着樹脂とし、着色
剤にカーボンブラックを用いた平均粒径10μmのトナ
ー100重量部に対し、シリカ粒子を1.2重量部だけ
配合し、ヘンシェルミキサーにて混合し、比較例2に対
応する電子写真用トナーS−2を得た。比較例2に対応
する電子写真用トナーS−2を用いた以外は、実施例1
1と同様にして現像剤を得、連続複写試験を行ない、判
定結果を表3に示した。
剤にカーボンブラックを用いた平均粒径10μmのトナ
ー100重量部に対し、シリカ粒子を1.2重量部だけ
配合し、ヘンシェルミキサーにて混合し、比較例2に対
応する電子写真用トナーS−2を得た。比較例2に対応
する電子写真用トナーS−2を用いた以外は、実施例1
1と同様にして現像剤を得、連続複写試験を行ない、判
定結果を表3に示した。
【0072】
【表3】
【0073】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、コロナ帯
電法または接触部材法での一次帯電および転写プロセス
において、高温高湿下あるいは低温低湿下等の環境の影
響を受けにくく、感光体、帯電部材、クリーニング部材
への汚染や破損が低減し、クリーニング性も向上するの
で、結果として多枚数の連続複写においても安定して良
好な転写画像を与える。
電法または接触部材法での一次帯電および転写プロセス
において、高温高湿下あるいは低温低湿下等の環境の影
響を受けにくく、感光体、帯電部材、クリーニング部材
への汚染や破損が低減し、クリーニング性も向上するの
で、結果として多枚数の連続複写においても安定して良
好な転写画像を与える。
Claims (9)
- 【請求項1】 トナー粒子(A)及び平均粒子径が0.
2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機微粒子
(B)からなる電子写真用トナーにおいて、該架橋共重
合体有機微粒子(B)が(1)フタル酸ジ(メタ)アリ
ル 10〜90重量%、(2)フタル酸ジ(メタ)アリ
ルを除くビニル化合物 10〜90重量%からなる架橋
共重合体有機微粒子であることを特徴とする電子写真用
トナー。 - 【請求項2】 (1)フタル酸ジ(メタ)アリルがオル
ソフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、テレフタ
ル酸ジアリル、オルソフタル酸ジメタアリル、イソフタ
ル酸ジメタアリル及びテレフタル酸ジメタアリルから選
ばれた1種または2種以上のモノマーである請求項1に
記載の電子写真用トナー。 - 【請求項3】 (2)フタル酸ジ(メタ)アリルを除く
ビニル化合物が、(2−a)酸基、酸無水物基、酸の塩
の基、アミノ基および水酸基から選択された少なくとも
1種の官能基を有するビニル化合物、及びまたは(2−
b)酸基、酸無水物基、酸の塩の基、アミノ基および水
酸基のいずれの官能基も有しないビニル化合物である請
求項1に記載の電子写真用トナー。 - 【請求項4】 (2−b)酸基、酸無水物基、酸の塩の
基、アミノ基および水酸基のいずれの官能基も有しない
ビニル化合物が、アルコ−ルの炭素数1〜8の(メタ)
アクリル酸エステルである請求項3に記載の電子写真用
トナー。 - 【請求項5】 架橋共重合体有機微粒子(B)が乳化重
合反応で製造され、その際非架橋樹脂粒子をシードとせ
ず、架橋性モノマーである(1)フタル酸ジ(メタ)ア
リルを含むモノマーを重合反応初期から直接架橋共重合
させた架橋共重合体有機微粒子であることを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真用トナー。 - 【請求項6】 架橋共重合体有機微粒子(B)が乳化重
合反応で製造され、水媒体を含む反応生成物を水から分
離して得られるものである請求項1〜5のいずれかに記
載の電子写真用トナー。 - 【請求項7】 架橋共重合体有機微粒子(B)が、水媒
体を含む乳化重合反応生成物から水を分離して得られる
ものである架橋共重合体微粒子を、酸基、酸無水物基、
酸の塩の基、アミノ基および水酸基のいずれかを含有す
る化合物と更に化学反応させて得られるものである請求
項1〜6のいずれかに記載の電子写真用トナー。 - 【請求項8】 トナー粒子(A)及び平均粒子径が0.
2μm以下の実質的に球状の架橋共重合体有機微粒子
(B)からなる電子写真用トナーにおいて、更に無機微
粒子(C)を含むものである請求項1〜7のいずれかに
記載の電子写真用トナー。 - 【請求項9】 無機微粒子(C)がシリカ微粒子である
請求項1〜8のいずれかに記載の電子写真用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14363498A JPH11338183A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 電子写真用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14363498A JPH11338183A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 電子写真用トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11338183A true JPH11338183A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15343331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14363498A Pending JPH11338183A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 電子写真用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11338183A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004198658A (ja) * | 2002-12-17 | 2004-07-15 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、現像剤及び定着方法 |
US6878498B2 (en) | 2002-11-12 | 2005-04-12 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic latent image developing toner, its production method, developer, image-forming device and image-forming method |
US7267918B2 (en) | 2003-06-20 | 2007-09-11 | Sharp Kabushiki Kaisha | Toner and method of manufacturing toner |
US7541128B2 (en) | 2002-09-26 | 2009-06-02 | Ricoh Company Limited | Toner, developer including the toner, and method for fixing toner image |
US9568847B2 (en) | 2011-10-26 | 2017-02-14 | Cabot Corporation | Toner additives comprising composite particles |
US9982166B2 (en) | 2013-12-20 | 2018-05-29 | Cabot Corporation | Metal oxide-polymer composite particles for chemical mechanical planarization |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP14363498A patent/JPH11338183A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7541128B2 (en) | 2002-09-26 | 2009-06-02 | Ricoh Company Limited | Toner, developer including the toner, and method for fixing toner image |
US6878498B2 (en) | 2002-11-12 | 2005-04-12 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic latent image developing toner, its production method, developer, image-forming device and image-forming method |
JP2004198658A (ja) * | 2002-12-17 | 2004-07-15 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、現像剤及び定着方法 |
US7267918B2 (en) | 2003-06-20 | 2007-09-11 | Sharp Kabushiki Kaisha | Toner and method of manufacturing toner |
US9568847B2 (en) | 2011-10-26 | 2017-02-14 | Cabot Corporation | Toner additives comprising composite particles |
US10955763B2 (en) | 2011-10-26 | 2021-03-23 | Cabot Corporation | Toner additives comprising composite particles |
US12045007B2 (en) | 2011-10-26 | 2024-07-23 | Cabot Corporation | Toner additives comprising composite particles |
US9982166B2 (en) | 2013-12-20 | 2018-05-29 | Cabot Corporation | Metal oxide-polymer composite particles for chemical mechanical planarization |
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