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JPH11329881A - コイル装置の製造方法 - Google Patents

コイル装置の製造方法

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Publication number
JPH11329881A
JPH11329881A JP13383198A JP13383198A JPH11329881A JP H11329881 A JPH11329881 A JP H11329881A JP 13383198 A JP13383198 A JP 13383198A JP 13383198 A JP13383198 A JP 13383198A JP H11329881 A JPH11329881 A JP H11329881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
bobbin
reinforcing cylinder
molding
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13383198A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Ogawa
伸治 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP13383198A priority Critical patent/JPH11329881A/ja
Publication of JPH11329881A publication Critical patent/JPH11329881A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型コストを増大させずに、成形圧に起因す
るコイルの変形を防止する。 【解決手段】 ボビン10に巻き付けたコイル12の外
周は補強筒19で覆われている。このコイル12、ボビ
ン10及び補強筒19を二次成形用金型20内にセット
し、溶融した成形材料を射出する。このとき、コイル1
2の外周に沿った射出空間は部分的に高い成形圧が作用
するが、コイル12は変形し難い補強筒19で覆われて
いるので、成形圧によってコイル12が変形を来すこと
はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5には、特開平5−190348号に
開示された従来のコイル装置aの製造過程を示す。その
製造に際しては、まず、一次成形した樹脂製のボビンb
の外周にコイルcを巻き付け、ボビンbに突成した端子
取付部dに端子金具eを取り付け、コイルcから延出し
たリード線fの端末を端子金具eに接続する。次に、こ
れを二次成形用金型gにセットし、成形材料を射出する
ことにより、コイルcの外周面を包囲する筒状の保護層
部hと、端子取付部dを包囲するコネクタ部iとを形成
する。二次成形に際しては、図6に示すように、ゲート
jがコイルcの外周に沿って複数箇所に設けられ、これ
らのゲートjから金型g内に射出された成形材料は、コ
イルcの外周に沿いつつ端子取付部dに向かって流動す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成形材料の流動経路の
うち、コイルcの外周に沿った経路では滑らかな円弧状
をなすのに対し、コイルcから端子取付部dに連なる部
分では経路が屈曲するため成形圧も高くなり、本来は図
6に実線で示す外周形状mとなるべきところ同図に鎖線
で示すようにコイルが部分的に山形形状nに変形する虞
があった。尚、このコイルcの変形を回避する手段とし
ては、ゲートjの数を増やして二次成形用金型gの成形
圧を低下させることも考えられるが、ゲートjの数を増
やすと、金型gの構造が複雑になって金型コストが増大
するだけでなく、ゲートj内で硬化して廃棄されるライ
ナの量が増えて材料コストも増大するという問題が新た
に発生することになる本願発明は上記事情に鑑みて創案
され、金型コストを増大させることなく、成形圧に起因
するコイルの変形を防止することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コイ
ルを金型内にセットし、成形材料を射出して前記コイル
の外周に絶縁性の保護層部を形成するコイル装置の製造
方法であって、前記成形材料の射出に先立ち、前記コイ
ルの周面を補強筒で覆う構成とした。請求項2の発明
は、請求項1の発明において、前記コイルをボビンの外
周に嵌装し、そのコイルの外周を覆うように前記補強筒
を装着し、そのボビンを前記金型内に位置決めしてセッ
トする構成とした。
【0005】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記ボビンに端子取付部を設けた構造とした上で、
前記端子取付部に取り付けた端子金具と前記コイルから
延出したリード線とを接続した状態で前記金型内にセッ
トする構成とした。請求項4の発明は、請求項2又は請
求項3の発明において、前記ボビンの外周に軸方向にお
いて前記コイルを挟むように位置する一対のフランジ部
を形成した構造とした上で、前記補強筒をその一対のフ
ランジ部に外嵌する構成とした。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>コイルは補
強筒で覆われているので、成形圧に起因するコイルの変
形を防止できる。また、コイルの変形の虞がなくなった
ので成形圧を高めることが可能となり、ひいてはゲート
の数を減らし、ゲート内で硬化して無駄に廃棄されるラ
イナの量を減少させることができる。 <請求項2の発明>コイルをボビンに嵌装した状態で固
化し、それを金型内にセットするので、金型内における
コイルの位置決めが確実となる。
【0007】<請求項3の発明>端子金具は端子取付部
に固着された状態となるので、金型内における端子金具
の位置が安定する。 <請求項4の発明>補強筒をフランジ部に外嵌したこと
により、補強筒がボビンに対して遊動規制されるので、
補強筒の径方向への遊動に起因してコイルが変形を来す
ことが防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】<実施形態1>以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明す
る。コイル装置Aは、図3に断面で示すように、円筒形
をなすとともに両端にフランジ部11を突成してなる樹
脂製のボビン10と、このボビン10の外周において一
対のフランジ部11により軸方向に挟まれた状態に嵌装
されたコイル12と、一方のフランジ部11から外側
(図1〜図3における上側)へ延出された端子取付部1
3と、この端子取付部13に固着した端子金具14と、
コイル12の両端から延出して端子金具14に接続され
たリード線15と、コイル12を包囲する樹脂製の保護
層部16と、端子取付部13及びこれに沿わせたリード
線15を囲む延出部17と、端子金具14を包囲するコ
ネクタ部18と、コイル12の外周を覆う補強筒19と
からなる。
【0009】次に、コイル装置Aの製造工程について説
明する。まず、一次成形工程においてボビン10と端子
取付部13を図示しない金型を用いて一体成形し、この
ボビン10の外周にコイル12を嵌装するとともに、端
子取付部13の先端部に端子金具14を固着し、さら
に、コイル12から延出したリード線15を端子取付部
13の側面に沿わせて端子金具14に接続する。そし
て、補強筒19をボビン10に取り付ける。ここで、補
強筒19について説明する。補強筒19は、金属、硬質
合成樹脂等の変形し難い材料からなり、円筒形をなして
いる。補強筒19の内径寸法は、フランジ部11の外径
と同じかそれよりも僅かに小さい寸法とされている。ま
た、補強筒19の軸方向の長さは、コイル12の軸長よ
りも長い寸法に設定されている。かかる補強筒19は図
1〜図3における左方からフランジ部11に外嵌され、
右側のフランジ部11に形成したストッパ11Aに突き
当てられる。尚、補強筒19とフランジ部11とを接着
剤で固着してもよく、圧入して摩擦により固着させても
よい。
【0010】このようにしてボビン10に取り付けた補
強筒19は、コイル12の外周を全周に亘って覆うよう
になり、コイル12は外部から遮蔽された状態となる。
この後、ボビン10は二次成形用金型20内にセットさ
れる。この二次成形用金型20は対をなす雄金型21と
雌金型22とからなる。雄金型21は、コネクタ部18
を成形するためのコネクタ部成形用キャビティ21Bを
有する。一方の雌金型22は、コイル12の外周との間
に所定の間隔を空けた同心円形の保護層部成形用キャビ
ティ22Aと、端子取付部13を所定の間隔を空けて取
り囲む延出部成形用キャビティ22Bと、射出シリンダ
23のノズル23Aに接続される一次スプル22Cと、
この一次スプル22Cからコイル12と同心の円弧状に
細長く延びる一対の二次スプル22Dと、各二次スプル
22Dの先端から更に内側へ同心円弧状に延出する三次
スプル22Eと、三次スプル22Eから保護層部成形用
キャビティ22Aに連なる複数のゲート22Fと、ボビ
ン10の内周に嵌合される円柱形の位置決め部22Gを
有する(図4を参照)。
【0011】二次成形用金型20内にセットした状態で
は、図2に示すように、ボビン10が位置決め部22G
に緊密に外嵌されることによりボビン10及びコイル1
2が雌金型22に対して径方向に位置決めされる。ま
た、ボビン10の左端面が雌金型22に当接するととも
に、端子取付部13の先端に嵌着したカバー13Aがコ
ネクタ部成形用キャビティ21Bの内壁面に突き当たる
ことにより、ボビン10の軸方向の遊動が規制される。
このセット状態において、射出シリンダ23から溶融し
た成形材料が各スプル22C,22D,22E内とゲー
ト22Fを通して保護層部成形用キャビティ22A内に
所定の圧力をかけて供給される。ここに供給された成形
材料は、保護層部成形用キャビティ22Aの内壁面と補
強筒19との間の円筒状経路を通り、延出部成形用キャ
ビティ22B、さらにコネクタ部成形用キャビティ21
B内へ供給される。そして、成形材料が硬化した後、両
金型21,22を型開きすれば、図3に示すコイル装置
Aが得られる。
【0012】射出された成形材料の流動経路は、保護層
部成形用キャビティ22A内では円筒状をなすため比較
的円滑に流動できるが、保護層部成形用キャビティ22
Aから延出部成形用キャビティ22Bに連なる部分は経
路がほぼ直角に屈曲することから流動性が悪くなり、そ
の結果この延出部成形用キャビティ22Bに近い部分で
は高い成形圧が作用する。しかし、コイル12は変形し
難い補強筒19によって全周に亘って覆われているの
で、成形圧はコイル12には及ばず、成形圧が高くても
それに起因してコイル12の変形を来すことはない。し
たがって、コイル12を囲む保護層部16の厚さは全周
に亘って均一となる。
【0013】上述のように本実施形態においては、二次
成形する前にコイル12を補強筒19で覆って成形圧が
コイル12の外周に作用しないようにしているので、成
形圧に起因するコイル12の変形を防止することができ
る。また、コイル12の変形防止を図ったことにより、
成形圧を高めることも可能となり、その結果ゲート22
Fの数を減らすことが可能となっている。このゲート2
2Fの数を減らすことは、雌金型22の形状を簡素化し
て金型コストの低減を図ることを意味し、また、成形後
にゲート22F内で硬化して無駄に廃棄されてしまう成
形材料の量を少なくすることを意味するので、材料コス
トの低減が可能となる。さらに、補強筒19をフランジ
部11に外嵌したことにより、補強筒19はボビン10
に対して遊動不能に位置決めされるので、補強筒19が
コイル12の外周を押圧してコイル12に変形を生じさ
せることがない。また、固化するコイル12はボビン1
0に巻き付けた状態で固化しているので、コイル12を
二次成形用金型20内で確実に位置決めすることができ
るようになっている。さらに、ボビン10には端子取付
部13が形成されていてここに端子金具14が固着され
ているので、二次成形用金型20内で端子金具14を確
実に位置決めすることができる。
【0014】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではコイルをボビンに嵌装した状態
で二次成形するようにしたが、本発明によれば、ボビン
を用いずにコイルと補強筒だけを二次成形用金型にセッ
トしてもよい。 (2)上記実施形態ではボビンに端子取付部を設けてこ
こに端子金具を固着するようにしたが、本発明によれ
ば、端子取付部を有しないボビンを用いることもでき
る。 (3)上記実施形態では補強筒をボビンに形成した一対
のフランジ部に外嵌したが、本発明によれば、補強筒を
コイルの外周面に密着させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において補強筒をボビンに取り付け
る前の状態を示す断面図
【図2】実施形態1においてボビンを金型内にセットし
た状態を示す断面図
【図3】実施形態1のコイル装置の断面図
【図4】実施形態1の金型の正面図
【図5】従来例のコイル装置の断面図
【図6】従来例の金型を示す正面図
【符号の説明】
A…コイル装置 10…ボビン 11…フランジ部 12…コイル 13…端子取付部 14…端子金具 15…リード線 16…保護層部 19…補強筒 20…二次成形用金型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを金型内にセットし、成形材料を
    射出して前記コイルの外周に絶縁性の保護層部を形成す
    るコイル装置の製造方法であって、 前記成形材料の射出に先立ち、前記コイルの周面を補強
    筒で覆うことを特徴とするコイル装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記コイルをボビンの外周に嵌装し、そ
    のコイルの外周を覆うように前記補強筒を装着し、その
    ボビンを前記金型内に位置決めしてセットすることを特
    徴とする請求項1記載のコイル装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ボビンに端子取付部を設けた構造と
    した上で、 前記端子取付部に取り付けた端子金具と前記コイルから
    延出したリード線とを接続した状態で前記金型内にセッ
    トすることを特徴とする請求項2記載のコイル装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記ボビンの外周に軸方向において前記
    コイルを挟むように位置する一対のフランジ部を形成し
    た構造とした上で、 前記補強筒をその一対のフランジ部に外嵌することを特
    徴とする請求項2又は請求項3に記載のコイル装置の製
    造方法。
JP13383198A 1998-05-15 1998-05-15 コイル装置の製造方法 Pending JPH11329881A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2816100A1 (fr) * 2000-10-30 2002-05-03 Mitsubishi Electric Corp Dispositif electromagnetique
CN106738947A (zh) * 2017-01-20 2017-05-31 山东巨兴塑业有限公司 双层塑料管道连接用电熔管件及其注塑模具和制造方法

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