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JPH11328858A - 高域強調フィルタのブ―スト調整方法 - Google Patents

高域強調フィルタのブ―スト調整方法

Info

Publication number
JPH11328858A
JPH11328858A JP5275799A JP5275799A JPH11328858A JP H11328858 A JPH11328858 A JP H11328858A JP 5275799 A JP5275799 A JP 5275799A JP 5275799 A JP5275799 A JP 5275799A JP H11328858 A JPH11328858 A JP H11328858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase error
boost
voltage
value
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5275799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Arai
義雄 新井
Takahiro Iwashita
貴弘 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP5275799A priority Critical patent/JPH11328858A/ja
Publication of JPH11328858A publication Critical patent/JPH11328858A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】環境変動やディスクのバラツキにも対応したイ
コライザのブースト調整が可能で、常に最適なブースト
量で動作するディスク装置を提供する。 【解決手段】PLLの位相誤差パルスを電圧値に変換し
た位相誤差電圧を生成し、その位相誤差電圧が最も小さ
くなるように前記高域強調フィルタのブースト量を設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
ディスクに記録される情報を再生するディスク装置のヘ
ッド再生信号のリードチャネルに係り、特に高域強調フ
ィルタのブースト調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に、従来のリードチャネルのブロ
ック構成図を示す。図の破線で囲まれた部分が、リード
チャネルブロック35である。図に示されるように、ヘ
ッド31からのヘッド再生信号(RF信号)は、プリア
ンプ1により増幅され、出力低下を吸収してゲインを一
定に保つオートゲインコントロール(AGC)と、RF
信号の高周波ノイズの除去及び符号間干渉で極度に振幅
の低下したRF信号の高域成分付近をブーストする高域
強調フィルタ(イコライザ)2を通る。これ以降簡便化
のため、高域強調フィルタをイコライザと表記する。波
形等化後、スライサ3で2値化され、PLL4でクロッ
ク信号11を同期分離し、このクロック信号11と2値
化データ10より2値化同期データ12を生成する。そ
の後、2値化同期データ12及びクロック信号11は、
復調・エラー訂正回路32に送られる。
【0003】図16は、イコライザのフィルタ特性図を
示す。実際のイコライザ回路は、群遅延変動を押さえ、
カットオフ周波数(fc)が可変できる数次のローパス
フィルタの組み合わせからなるフィルタ回路と、ブース
ト量が可変できるブースト回路から構成され、図16に
示されるようなフィルタ特性を作り出している。一般に
は、ブースト時の群遅延特性を押さえるために、ブース
ト回路とローパスフィルタのカットオフ周波数は、ほぼ
同じである。
【0004】さて、2値化データには、例えば光ディス
クの場合、レーザノイズ、光検出系ノイズ、プリアンプ
等の回路ノイズ、また、メカ的要因でレーザパワーの低
下に伴うそれらのノイズの増大、さらには、主にディス
ク特性に起因するディスクノイズ、波形干渉やアシンメ
トリ、クロストークによるノイズなどによって、時間方
向のゆらぎ(以下ジッタと表記)が発生する。また、こ
れらのノイズは、環境変動によって、大きく変動する場
合がある。
【0005】イコライザは、これらノイズに対し、高周
波ノイズの除去及び符号間干渉で低下したRF信号の高
域成分をブーストする役割を持つ。ブースト量が小さい
と、RF信号の高域成分の波形干渉が増大してジッタが
増えるが、逆に大きくすると、RF信号の低域成分の位
相ひずみによるジッタが増大してしまう。
【0006】そこで、ジッタ量を最小にするように、ブ
ースト量の最適調整が行われている。実際には、ディス
ク装置の製造時に、標準的なディスクなどを使って、R
F信号のジッタ測定を行い、ジッタが最も小さくなるよ
うにボリューム調整等で、ブースト量を各装置ごと調整
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブースト調整では、それぞれのディスク装置が、あ
る固定のブースト値で動作することになる。従って、環
境変動やディスクの特性ばらつきに対して、充分余裕の
あるフィルタ特性が要求されるとともに、製造時のブー
スト量の調整範囲も厳しく管理しなければならないばか
りか、1台1台の調整が必要であった。
【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、環境変動やディスクのバラツキにも対応したイコラ
イザのブースト調整を行い、常に最適なブースト量で動
作するディスク装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高域強調
フィルタのブースト調整方法は、ヘッドから読み出され
た再生信号が増幅され、オートゲインコントロールと高
域強調フィルタを通って波形等化された後、スライサで
2値化され、PLLを通って2値化同期信号が生成され
るリードチャネルにおいて、PLLの位相誤差パルスを
電圧値に変換した位相誤差電圧を生成し、その位相誤差
電圧が最も小さくなるように前記高域強調フィルタのブ
ースト量を設定することを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、ディスク装置が個々に
自動で必要な時に最適なブースト調整が可能となり、常
に環境変動やディスクのバラツキに対応したより信頼性
の高いディスク装置が提供できる。また、ディスク装置
製造時の面倒な調整作業を不要にし、歩留まり向上にも
結び付く。
【0011】請求項2記載の高域強調フィルタのブース
ト調整方法は、位相誤差電圧が最も小さくなるブースト
設定値に、所定のオフセット値を加えることを特徴とす
る。
【0012】上記構成によれば、エラーレートが確実に
向上でき、ディスク装置としての信頼性を高められる。
【0013】請求項3記載の高域強調フィルタのブース
ト調整方法は、ヘッドから読み出された再生信号を少な
くとも高域強調フィルタで処理したのち2値化し、この
2値化信号をPLLで処理して2値化同期信号を生成さ
せるリードチャネルを有するディスク装置において、前
記PLLの処理過程で生成される位相誤差パルスに基づ
いて位相誤差信号を生成し、前記高域強調フィルタを高
域強調するブースト信号を、所定値を基準に正負にそれ
ぞれ変化させていき、この変化に対応して生成される前
記位相誤差信号のレベルをそれぞれ検出し、この検出し
た各位相誤差信号が所定のレベルに達したときに、この
ときの対応する2つのブースト信号の値に基づき、前記
高域強調フィルタのブースト量を決定するようにした。
【0014】上記構成によれば、高域強調フィルタのブ
ースト量の調整の際に、その調整手順が簡易となる上
に、短時間で調整できる。従って、最適な条件での再生
が即座に開始できるという利点を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施形態にかかるリード
チャネル(信号読み取り処理系)のブロック図である。
【0017】図1に示すように、図示しないヘッドから
のRF信号9は、プリアンプ1により増幅され、出力低
下を吸収してゲインを一定に保つAGCと、RF信号の
高周波ノイズを除去し、符号間干渉で極度に振幅の低下
したRF信号の高域成分付近をブーストするイコライザ
2を通って波形等化される。その後、スライサ3で2値
化され、PLL4でクロック信号11が同期分離され、
このクロック信号11と2値化データ10より2値化同
期データ12が生成される。前記イコライザ2のブース
ト量は、ブースト電圧値14として、電圧で与えられる
ように構成されている。
【0018】次に、PLLのクロック信号の生成と、そ
れに伴う位相誤差パルスについて説明する。図2は、P
LLのブロック図であり、図3は、PLLのタイミング
チャート図である。
【0019】図2および図3に示すように、ワンショッ
トパルス生成回路21は、スライサ3からの2値化デー
タ10の立ち上がり又は立ち下がりで、ワンショットパ
ルスを生成させる。このワンショットパルスの立ち下が
りと、VCO25からのクロック信号(PLCK)11
の立ち下がりのタイミングを一致させるのが、図2に示
す位相比較回路22である。
【0020】図3に示すように、クロック信号11の立
ち下がりがワンショットパルスの立ち下がりより遅い場
合には、VCO25の発振周波数を上げるように、位相
比較回路22がその遅れ間隔分のUPパルス26を生成
させる。逆に、クロック信号11の立ち下がりがワンシ
ョットパルスの立ち下がりより早い場合には、VCO2
5の発振周波数を下げるように、位相比較回路22がそ
の進み間隔分のDOWNパルス27を生成させる。
【0021】図2に示すように、位相比較回路22から
出力されるUPパルス26、DOWNパルス27は、チ
ャージポンプ23、ローパスフィルタ(LPF)24を
通して、VCO25の発振周波数を上下させる。これに
より、正確なクロック信号11が生成される。一般に、
VCO25は、2/Tを中心に発振するように作られ
る。ここで、Tはチャネルクロックのウィンド幅を示
す。図1のPLL4からは、前記UPパルス26とDO
WNパルス27を合わせたUP/DOWNパルス13
が、PLL位相誤差パルスとして出力される。
【0022】PLL4からのUP/DOWNパルス13
は、図1に示す電圧変換回路5により位相誤差電圧とし
て電圧値に変換される。
【0023】図4は、図1における電圧変換回路5の具
体的な回路図を示す。この電圧変換回路5は、UP/D
OWNパルスを充放電するダイオード41、コンデンサ
43、および抵抗44を備え、この充放電回路の後段に
アンプ42が接続され、位相誤差パルス幅に応じた所定
の電圧レベルを得ることができるようになっている。
【0024】このように電圧変換回路5で電圧に変換さ
れた位相誤差電圧は、図1に示すように、A/Dコンバ
ータ6でA/D変換されてCPU7に取り込まれる。
【0025】さて、従来例の説明のとおり2値化データ
10には、例えば光ディスク装置の場合、レーザノイ
ズ、光検出系ノイズ、プリアンプ等の回路ノイズ、ま
た、メカ的要因でレーザパワーの低下に伴うそれらのノ
イズの増大、さらには、主にディスク特性に起因するデ
ィスクノイズ、波形干渉やアシンメトリ、クロストーク
によるノイズなどによって、時間方向のゆらぎ(以下ジ
ッタと表記)が発生する。また、これらのノイズは、環
境変動によって、大きく変動する場合がある。
【0026】ジッタが増大すると、PLL4は、その変
動に追従しようとして前記UPパルスと、DOWNパル
スとを頻繁に出力すようになり、前記位相誤差パルス、
すなわち位相誤差電圧も増大する。従って、ジッタとP
LL位相誤差電圧は等化な関係にある。
【0027】図5は、ブースト電圧と位相誤差電圧の関
係図を示す。前述のとおり、ブースト量が小さいと、R
F信号の高域成分の波形干渉が増大してジッタ、すなわ
ち位相誤差電圧が増えるが、逆にブースト量を大きくす
ると、RF信号の低域成分の位相ひずみによるジッタす
なわち位相誤差電圧が増大する。従って、イコライザ2
のブースト調整は、電圧変換回路5から出力される位相
誤差電圧が最小になるブースト電圧値を見つける事にほ
かならない。
【0028】本発明の実施形態では、図1に示すよう
に、最適なブースト値の調整を、A/Dコンバータ6
と、D/Aコンバータ8との間に挟まれたCPU7を使
用することにより実現している。
【0029】そこで、本発明の実施形態にかかる第1の
ブースト値の調整方法について、図6を参照して説明す
る。
【0030】まず、ステップS1では、所定の高いブー
スト値Xに設定する。ステップS2では、その時の位相
誤差電圧Aを取り込んで、例えば第1レジスタに記憶す
る。次に、ステップS3では、ブースト電圧値を所定の
値だけ低下させてそのときのブースト電圧値をYとす
る。ステップS4では、その時のブースト電圧値Yに対
する位相誤差電圧Bを、例えば第2レジスタに記憶す
る。
【0031】ステップS5では、その記憶されている前
回の位相誤差電圧Aが今回の位相誤差電圧Bがよりも大
きいか否かを判定し、大きい場合には、ステップS6に
進む。ステップS6では、第1レジスタの内容を今回の
位相誤差電圧Bに書き換えて前回の位相誤差電圧Aとし
たのち、ステップS3およびステップS4の各処理を行
い、ステップS4では今回の位相誤差電圧Bを第2レジ
スタに記憶させる。
【0032】このような処理を繰り返すことにより位相
誤差電圧は最小値に向かっていく。そして、第2レジス
タに記憶される今回の位相誤差電圧Bが第1レジスタに
記憶される前回の位相誤差電圧Aよりも大きくなると
(ステップS5;NO)、その時のブースト電圧Xを、
位相誤差電圧の最小値となるブースト電圧値として設定
出力する(ステップS7)。
【0033】次に、本発明の実施形態にかかる第2のブ
ースト値の調整方法について、図7のフローチャートを
参照して説明する。
【0034】まず、ステップS11では、所定の高いブ
ースト電圧値Xに設定し、ステップS12では、その時
の位相誤差電圧Aを取り込んで記憶する。その後、ステ
ップS13では、ブースト電圧値を所定の値だけ低下さ
せ、ステップS14では、その時のブースト電圧値Yに
対する位相誤差電圧Bを記憶する。次のステップS15
では、記憶されている位相誤差電圧Aと位相誤差電圧B
とが等しいか否かを判定する。
【0035】この結果、両者が同一でない場合には、両
者が等しくなるまで、所定の間隔でブースト電圧値を低
下させ、その低下に応じた位相誤差電圧Bを記憶してい
く(ステップS13、S14)。その結果、位相誤差電
圧Aと位相誤差電圧Bとが等しくなった場合には(ステ
ップS15;YES)、ステップS16に進む。ステッ
プS16では、位相誤差電圧の最小値となるブースト電
圧値として(X+Y)/2を設定する。
【0036】次に、本発明の実施形態にかかる第3のブ
ースト値の調整方法について、図8のフローチャートを
参照して説明する。
【0037】この第3のブースト値の調整方法の概要を
説明すると、位相誤差電圧の最小値付近を何点か測定
し、それらのデータから関数近似を行い、位相誤差電圧
が最小になるブースト電圧値を計算する方法である。
【0038】次に、この第3のブースト値の調整方法の
詳細を図8を参照して説明する。まず、ステップS21
では、所定の高いブースト電圧値Xoを設定し、ステッ
プS22では、その時の位相誤差電圧Aoを取り込んで
記憶する。次に、ステップS23では、例えばカウンタ
の計数値iを「0」に初期化後、ステップS24でカウ
ンタの計数値iを「+1」する。その後、ステップS2
5では、ブースト電圧値を所定の値だけ低下させてその
時のブースト電圧値Xiを記憶し、ステップS26では
その電圧値Xiに対する位相誤差電圧Aiを記憶する。
【0039】次のステップS27では、カウンタの計数
値iが所定値である「N」に達したか否かを判定する。
そして、そのカウンタの計数値iが「N」に達するまで
ステップS24〜S26の動作を繰り返し、その計数値
iが「N」に達すると(ステップS27;YES)、ス
テップS28に移行する。ステップS28では、上記の
ように記憶しているN個のブースト電圧値Xiと位相誤
差電圧Aiとから、関数近似によって位相誤差電圧が最
も小さくなるブースト電圧値を算出して出力する。
【0040】以上、図6〜図8に示すフローチャートに
より、CPU7を使ってブースト値を調整する方法を説
明した。
【0041】さて、図9は、ブースト電圧とエラー数の
関係図である。図9は、図5のブースト電圧と位相誤差
電圧の関係図と同条件の場合を示している。図9と図5
を比較すると、位相誤差電圧が最小になるブースト電圧
値と、エラー数が最小になるブースト電圧値とには、オ
フセット(ずれ)が生じている。これは、位相誤差電圧
の最小値を探しても、必ずしもディスク装置の最終性能
であるエラー数を最小にすることにはならないことを示
している。
【0042】しかし、このオフセット量自体のバラツキ
は、ヘッド特性のばらつきや、fc設定値、出力ゲイ
ン、位相誤差電圧検出系パラメータなどの回路特性がば
らついても、ほぼ一定した値を取ることが、同様な実験
から確認されている。従って、前述のブースト調整後
に、所定のオフセット値を加えてやる事で確実に補正で
き、実際のエラー数を最小にすることができる。これに
より、エラーレートが確実に向上でき、ディスク装置と
しての信頼性を高められる。
【0043】次に、本発明の他の実施形態について、図
10から図14を参照して説明する。
【0044】この他の実施形態は、ブースト電圧の調整
に係る部分の構成が、図10に示すように、図1のA/
Dコンバータ6からコンパレータ51に置き換わるとと
もに、CPU7によるブースト電圧の調整方法が図13
のフローチャートのように異なるものである。
【0045】コンパレータ51は、図11に示すよう
に、増幅機能を有するOPアンプ511と、抵抗R1〜
抵抗R4からなり、電圧変換回路5から図12(A)に
示すような位相誤差電圧が供給され、その位相誤差電圧
がしきい値電圧Vref上回ると、図12(B)のよう
な位相誤差検出パルスを生成するようになっている。
【0046】具体的には、電圧変換回路5からの位相誤
差電圧が、抵抗R4を介してOPアンプ511の反転入
力端子(−)に入力されるようになっている。また、し
きい値電圧Vrefは、抵抗R1を介してOPアンプ5
11の非反転入力端子(+)に入力されるようになって
いる。ここで、しきい値電圧Vrefは任意の値が設定
できるとともに、可変できるようになっている。OPア
ンプ511の出力端子と非反転入力端子(+)との間
に、抵抗R2が接続されている。OPアンプ511の出
力端子からは位相誤差電圧が出力されるとともに、その
出力端子は抵抗R3を介して電源Vccに接続されてい
る。
【0047】ここで、コンパレータ51は、雑音などに
対して影響されずに確実に動作するために、ヒステリシ
ス機能を有するものが好ましい。
【0048】なお、この他の実施形態の上記以外の部分
の構成は、図1などに示した先の実施形態と同様である
ので、同一の構成要素については同一符号を付してその
説明を省略する。
【0049】次に、このような構成からなる他の実施形
態におけるブースト電圧の調整方法の概要について説明
する。
【0050】この調整方法は、イコライザ2に供給する
ブースト電圧を、所定値を基準に正負にそれぞれ変化さ
せ、この変化に対応して生成される位相誤差信号のレベ
ルをそれぞれ検出していき、この検出した各位相誤差信
号が所定のレベルに達してコンパレータ51の出力であ
る位相誤差検出パルスが、「H」レベルになったとき
に、このときの対応する2つのブースト電圧値A、Bを
求め、(A+B)/2をイコライザ2のブースト電圧と
して決定するようにした。
【0051】このような調整方法を採用した理由は、図
14に示すように、ブースト電圧と位相誤差電圧との関
係が曲線aのようになり、ブースト電圧が2.0V以上
では位相誤差電圧が急激に上昇し、ブースト電圧が1.
4V以下で位相誤差電圧が急激に上昇し、かつ、位相誤
差電圧が左右に上昇する状態が近似している。一方、ブ
ースト電圧に対するエラー数は、1倍速で再生する場合
には曲線bとなり、2倍速で再生する場合には曲線cと
なる。
【0052】また、曲線aと曲線b、cを比較すると、
位相誤差電圧が最小値となるブースト電圧と、1倍速の
エラー数の最小値となるブースト電圧と、2倍速のエラ
ー数の最小値となるブースト電圧とには、共通のブース
ト電圧が存在し、図14ではその共通のブースト電圧が
1.7〔V〕程度になり、この値は上記のように求める
値とほぼ等しくなるからである。
【0053】次に、この他の実施形態におけるブースト
電圧の調整方法の詳細について、図13のフローチャー
トを参照して行う。
【0054】まず、ステップS31で所定の初期ブース
ト電圧値を設定し、次のステップS32では、そのブー
スト電圧値に対して所定の正のブースト電圧値を加え
る。次のステップS33では、図10および図11に示
すコンパレータ51で生成される位相誤差検出パルスが
「High」か否かを判定する。換言すれば、位相誤差
電圧がしきい値(例えば0.5V)を越えて位相誤差検
出パルスが「High」になったか否かを判定する。こ
の判定の結果、位相誤差検出パルスが「High」でな
い場合には、ステップS32に戻り、現在のブースト電
圧値に所定の正のブースト電圧を加えていく。そして、
位相誤差検出パルスが「High」になると(ステップ
S33;YES)、次のステップS34に進み、このと
きのブースト電圧A(例えば2.05V)を記憶する。
【0055】次のステップS35では、ステップS31
と同様に所定の初期ブースト電圧値を設定し、次のステ
ップS36では、そのブースト電圧値に対して所定の負
のブースト電圧値を加える。次のステップS37では、
位相誤差検出パルスが「High」か否かを判定する。
この判定の結果、位相誤差検出パルスが「High」で
ない場合には、ステップS36に戻り、現在のブースト
電圧値に所定の負のブースト電圧を加える。そして、位
相誤差検出パルスが「High」になると(ステップS
37;YES)、ステップS38に進み、このときのブ
ースト電圧B(例えば1.35V)を記憶する。次のス
テップS39では、位相誤差電圧が最小とみなされるブ
ースト電圧値を、(A+B)/2として出力する。
【0056】この他の実施形態におけるブースト電圧の
調整方法では、上記のような手順によりブースト電圧を
求めるようにしたので、その調整手順が簡易となる上
に、短時間で調整できる。
【0057】また、この他の実施形態におけるブースト
電圧の調整方法では、通常の1倍速で信号が再生された
場合のみならず、2倍速で信号が再生された場合であっ
てもエラー数が最小になるブースト電圧値を設定でき
る。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のイコライザ
のブースト調整方法によれば、必要な時に最適なブース
ト調整が可能となり、例えば、ディスク挿入時、駆動開
始時、長時間使用時などに、ディスク装置が個々に自動
でブースト調整を行う事で、常に環境変動やディスクの
バラツキに対応したより信頼性の高いディスク装置が提
供できる。また、ディスク装置製造時の面倒な調整作業
を不要にし、歩留まり向上にも結び付く。
【0059】また、本発明のイコライザのブースト調整
方法によれば、その調整手順が簡易となる上に、短時間
で調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のリードチャネルを含むブロ
ック図である。
【図2】PLLのブロック図である。
【図3】PLLのタイミングチャートである。
【図4】図1における電圧変換回路の回路図である。
【図5】ブースト電圧と位相誤差電圧の関係図である。
【図6】ブースト調整の第1のフローチャートである。
【図7】ブースト調整の第2のフローチャートである。
【図8】ブースト調整の第3のフローチャートである。
【図9】ブースト電圧とエラー数の関係図である。
【図10】本発明の他の実施形態のリードチャネルを含
むブロック図である。
【図11】図10のコンパレータの一例を示す回路図で
ある。
【図12】コンパレータの入出力の波形図である。
【図13】本発明の他の実施形態にかかるブースト調整
のフローチャートである。
【図14】ブースト電圧に対する位相電圧とエラー数の
関係を示す図である。
【図15】従来のリードチャネルのブロック構成図。
【図16】イコライザのフィルタ特性図。
【符号の説明】
1、プリアンプ 2、AGC&イコライザ 3、スライサ 4、PLL 5、電圧変換回路 6、A/Dコンバータ 7、CPU 8、D/Aコンバータ 21、ワンショット回路 22、位相比較器 23、チャージポンプ 24、LPF 25、VCO 31、ヘッド 41、ダイオード 42、アンプ 43、コンデンサ 44、抵抗 51 コンパレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドから読み出された再生信号を増幅
    され、オートゲインコントロールと高域強調フィルタを
    通って波形等化された後、スライサで2値化され、PL
    Lを通って2値化同期信号が生成されるリードチャネル
    を有するディスク装置において、 PLLの位相誤差パルスを電圧値に変換した位相誤差電
    圧を生成し、その位相誤差電圧が最も小さくなるように
    前記高域強調フィルタのブースト量を設定することを特
    徴とする高域強調フィルタのブースト調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記位相誤差電圧が最も
    小さくなるブースト設定値に、所定のオフセット値を加
    えることを特徴とする高域強調フィルタのブースト調整
    方法。
  3. 【請求項3】 ヘッドから読み出された再生信号を少な
    くとも高域強調フィルタで処理したのち2値化し、この
    2値化信号をPLLで処理して2値化同期信号を生成さ
    せるリードチャネルを有するディスク装置において、 前記PLLの処理過程で生成される位相誤差パルスに基
    づいて位相誤差信号を生成し、 前記高域強調フィルタを高域強調するブースト信号を、
    所定値を基準に正負にそれぞれ変化させていき、この変
    化に対応して生成される前記位相誤差信号のレベルをそ
    れぞれ検出し、 この検出した各位相誤差信号が所定のレベルに達したと
    きに、このときの対応する2つのブースト信号の値に基
    づき、前記高域強調フィルタのブースト量を決定するよ
    うにしたことを特徴とする高域強調フィルタのブースト
    調整方法。
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