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JPH11328624A - 磁気抵抗効果素子 - Google Patents

磁気抵抗効果素子

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Publication number
JPH11328624A
JPH11328624A JP13949898A JP13949898A JPH11328624A JP H11328624 A JPH11328624 A JP H11328624A JP 13949898 A JP13949898 A JP 13949898A JP 13949898 A JP13949898 A JP 13949898A JP H11328624 A JPH11328624 A JP H11328624A
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JP
Japan
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layer
metal layer
nonmagnetic metal
ferromagnetic
magnetoresistive element
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JP13949898A
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English (en)
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Hitoshi Kishi
均 岸
Yutaka Shimizu
豊 清水
Keiichi Nagasaka
恵一 長坂
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Publication of JPH11328624A publication Critical patent/JPH11328624A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気抵抗効果素子に関し、磁気抵抗効果を損
なうことなくセンス電流による磁界をアンバランスにし
て、フリー層の磁化方向を制御する。 【解決手段】 第1の非磁性金属層3及び第2の非磁性
金属層5により互いに分離された第1の強磁性体層2、
第2の強磁性体層4、及び、第3の強磁性体層6を備え
るとともに、第1の強磁性体層2及び第3の強磁性体層
6の磁化方向が互いに平行に固定されたデュアルスピン
バルブ型の磁気抵抗効果素子の第1の非磁性金属層3を
Pdを含む相対的に比抵抗の大きな層で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気抵抗効果素子に
関し、特に、磁気抵抗効果を損なうことなく静磁気結合
による磁界の影響を低減するための非磁性金属層、即
ち、中間層の構成に特徴のあるデュアルスピンバルブ効
果を利用した磁気抵抗効果素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のハードディスク装置の小型化,大
容量化の需要の高まりに伴い、高密度磁気記録が可能な
ハードディスク装置の研究開発が急速に進められてお
り、この様な磁気記録装置の読取ヘッドとして低磁界で
大きな出力が得られる巨大磁気抵抗(GMR)効果を使
用した磁気センサが開発されている。
【0003】例えば、IBMにより「スピン・バルブ効
果利用の磁気抵抗センサ(特開平4−358310号公
報参照)」が提案されているが、この磁気センサは、非
磁性金属層によって分離された2つの結合していない強
磁性体層を備え、一方の強磁性体層にFeMnで代表さ
れる反強磁性体層を付着して強磁性体層の磁化Mが固定
されているサンドイッチ構造となっている。
【0004】この磁気センサにおいて、外部磁場が印加
されると、磁化が固定されていない他方の強磁性体層、
即ち、フリー(free)層の磁化方向が外部磁場に一
致して自由に回転するため、磁化が固定された強磁性体
層、即ち、ピンド(pinned)層の磁化方向と角度
差を生ずることになる。
【0005】この角度差に依存して伝導電子のスピンに
依存した散乱が変化し、電気抵抗値が変化するので、こ
の電気抵抗値の変化を定電流のセンス電流を流すことに
よって電圧値の変化として検出し、それによって、外部
磁場の状況、即ち、磁気記録媒体からの信号磁場を取得
するものであり、このスピンバルブ磁気抵抗センサの磁
気抵抗変化率は約5%程度となる。
【0006】この様なスピンバルブ磁気抵抗センサの効
率を高めるために、同じくIBMにより「二重スピン・
バルブ磁気抵抗センサ(特開平6−223336号公報
参照)」が提案されており、このデュアル(二重)スピ
ンバルブ磁気抵抗効果素子は、フリー層を中心に対称的
にスピンバルブ構造を積層したものであり、この構成に
よって約2倍の磁気抵抗変化を得ているので、図4を参
照してこの様なデュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子
を説明する。
【0007】図4参照 図4は反強磁性体層31乃至反強磁性体層37の各層を
分離して示した斜視図であり、まず、基板(図示せず)
上にスパッタリング法を用いて所定方向の第1の磁界を
印加しながらTa層及びNiFe層を順次積層させて下
地層(図示せず)を形成したのち、引き続いて反強磁性
体層31、強磁性体層からなるピンド層32、非磁性金
属であるCuからなるCu中間層33、強磁性体層から
なるフリー層34、Cu中間層35、強磁性体層からな
るピンド層36、及び、反強磁性体層37を順次積層さ
せたのち、真空中で第1の磁界と直交する第2の磁界を
印加した状態で熱処理を行うことによって反強磁性体層
31,37の磁化方向を決定することによって、磁気抵
抗効果素子の基本構造を形成する。
【0008】図に示すように、ピンド層32,36の磁
化方向M3 ,M4 は反強磁性体層31,37の磁化方向
1 ,M2 に固定され、一方、フリー層34の磁化方向
5は、上下のピンド層32,36の静磁気結合による
磁界38によって、図4において細い実線で示す面内
で、破線で示す矢印の方向から実線で示す矢印の方向
に、即ち、ピンド層32,36の磁化方向M3 ,M4
反平行な方向に回転してしまうことになる。
【0009】この様なフリー層34の磁化方向M5 の回
転によって、外部印加磁場がないときの動作中心点、即
ち、最大抵抗と最小抵抗の中心値を与える磁場強度が中
心である零磁場からずれてしまい、動作中心点の変動に
ともなって、磁気抵抗センサのバイアス点が変動し、十
分なダイナミックレンジが確保できなくなるという問題
がある。
【0010】なお、この様なフリー層34の磁化方向M
5 の回転は、デュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子を
ヘッドとして組み込む際のプロセス中のレジスト硬化処
理に代表される磁場中熱処理によっても、或いは、ヘッ
ドとして動作させる際に、デュアルスピンバルブ磁気抵
抗効果素子を上下から挟むシールド層から発生する漏れ
磁界によっても生ずるものである。
【0011】従来の単一構造のスピンバルブ磁気抵抗効
果素子においては、この様な静磁気結合による磁界38
の影響はセンス電流39の値を適当に選択することによ
って、センス電流による磁界によって相殺していたが、
デュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子においては、低
抵抗の2つのCu中間層33,35を中心に流れるセン
ス電流39によって、センス電流による磁界40,41
が発生するが、このセンス電流による磁界40,41は
互いに同等であり、フリー層34に対しては反対向きの
誘導磁界が作用し、結果的にセンス電流による磁界4
0,41の与える影響は相殺されることになり、フリー
層34の磁化方向M5 の制御を行うことができなかっ
た。
【0012】なお、この様なデュアルスピンバルブ磁気
抵抗効果素子の反強磁性体層31,37としてPd・P
t・Mnを用いた場合には、従来のFeMnとは異な
り、下の層がどの様な結晶構造を有していても反強磁性
体特性を失わないので、上下のどちらのピンド層32,
36に対しても固定磁界を与えることができる(必要な
らば、特願平8−257068号参照)。
【0013】この様なフリー層34の磁化方向M5 の回
転の問題点を解決するために、本発明者は、センス電流
による磁界40,41をアンバランスにすることによっ
て、静磁気結合による磁界38の影響を相殺することを
提案している(必要ならば、特願平9−261641号
参照)ので、図5を参照してこの改良型デュアルスピン
バルブ磁気抵抗効果素子を説明する。 図5参照 図5も反強磁性体層31乃至反強磁性体層37の各層を
分離して示した斜視図であり、まず、Al2 3 −Ti
Cセラミックからなる基板(図示せず)上にスパッタリ
ング法を用いてNb層及びNiFe層を順次積層させて
下地層(図示せず)を形成する。
【0014】引き続いて、同じくスパッタリング法を用
いて、Pd31Pt17Mn52からなる反強磁性体層31、
Co90Fe10からなるピンド層32、Cu中間層33、
Co 90Fe10/Ni81Fe19/Co90Fe10からなる3
層構造のフリー層34、Ag中間層42、Co90Fe10
からなるピンド層36、及び、Pd31Pt17Mn52から
なる反強磁性体層37を順次積層させる。
【0015】次いで、ピンド層32,36の磁化方向を
固定するために、100kA/mの直流磁場を印加しな
がら、真空中で230℃で1〜3時間の熱処理を行うこ
とによって反強磁性体層31,37の磁化方向を印加し
た直流磁場の方向とすることによって、磁気抵抗効果素
子の基本構造を形成する。
【0016】この場合、図に示すように、ピンド層3
2,36の磁化方向M3 ,M4 は反強磁性体層31,3
7の磁化方向M1 ,M2 に固定され、一方、フリー層3
4の磁化方向M5 はピンド層32,36の磁化方向
3 ,M4 とほぼ直交した方向となり、電極間にセンス
電流39(Isens)を流すことによって外部印加磁場を
測定することができる。
【0017】これは、Cu中間層33とAg中間層42
の比抵抗が異なるため、Cu中間層33(比抵抗:1.
55×10-6Ω・cm)に比べて比抵抗の小さなAg中
間層42(比抵抗:1.47×10-6Ω・cm)の方に
多くのセンス電流39が流がれ、Ag中間層42側のセ
ンス電流による磁界40とCu中間層33側のセンス電
流による磁界41とが非対称になり、相対的に大きな誘
導磁界となるセンス電流による磁界40によって静磁気
結合による磁界38の影響を相殺しているためである。
なお、比抵抗は0℃における比抵抗であり、以下同様で
ある。
【0018】なお、上記の出願においては、両方の中間
層をCuで構成し、ビンド層36側の中間層の厚さを相
対的に厚くすることによって静磁気結合による磁界38
の影響を相殺すること、及び、ビンド層36側の中間層
をCuで構成し、ピンド層32側の中間層をCuより比
抵抗の大きなPt(比抵抗9.81×10-6Ω・cm)
等で構成することにより静磁気結合による磁界38の影
響を相殺することも提案している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な改良
型デュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子においては、
中間層としてCu以外の非磁性金属を用いた場合、得ら
れる磁気抵抗効果がCuを用いた場合に比べて小さくな
ってしまうことが知られており、フリー層34の磁化方
向M5 は制御できるものの、素子として得られる出力が
小さくなってしまうという問題がある。
【0020】したがって、本発明は、磁気抵抗効果を損
なうことなくセンス電流による磁界をアンバランスにし
て、フリー層の磁化方向を制御することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、第1の非磁性金属層3及び第2の非磁
性金属層5によりそれぞれ互いに分離された第1の強磁
性体層2、第2の強磁性体層4、及び、第3の強磁性体
層6を備え、第2の強磁性体層4が第1の非磁性金属層
3と第2の非磁性金属層5との間に配置されるととも
に、第1の強磁性体層2及び第3の強磁性体層6の磁化
方向が互いに平行に固定され、且つ、第1の非磁性金属
層3及び第2の非磁性金属層5の比抵抗が互いに異なる
デュアルスピンバルブ型の磁気抵抗効果素子において、
相対的に比抵抗の大きな第1の非磁性金属層3が少なく
ともPdを含むことを特徴とする。
【0022】この様に、第1の非磁性金属層3側に流れ
るセンス電流と第2の非磁性金属層5側に流れるセンス
電流を非対称にすることによって、センス電流による磁
界を非対称にする場合、相対的に比抵抗の大きな第1の
非磁性金属層3を少なくともPd(比抵抗:10.0×
10-6Ω・cm)を含む層で構成することによって磁気
抵抗効果の低減を防止することができ、それによって、
磁気抵抗効果を損なうことなく第2の強磁性体層4、即
ち、フリー層の磁化方向を任意に制御することができ
る。
【0023】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、第1の非磁性金属層3を、Pdの単層によって構成
することを特徴とする。
【0024】この様に、相対的に比抵抗の大きな第1の
非磁性金属層3は、単層のPd層によって構成すること
が望ましく、それによって、Cuを用いた場合と同程度
以上の磁気抵抗効果を得ることができる。
【0025】(3)また、本発明は、上記(1)におい
て、第1の非磁性金属層3を、Pdと、Ag,Cu,A
u,Ptの内のいずれかの金属との積層構造で構成する
ことを特徴とする。
【0026】この様に、相対的に比抵抗の大きな第1の
非磁性金属層3は、Pdと、Ag,Cu,Au,Ptの
内のいずれかの金属との積層構造、例えば、Cu/Pd
/Cu積層構造によって構成しても良く、それによって
も、Cuを用いた場合と同程度以上の磁気抵抗効果を得
ることができる。
【0027】(4)また、本発明は、上記(1)におい
て、第1の非磁性金属層3を、Pdと、Ag,Cu,A
u,Ptの内のいずれかの金属との合金層で構成するこ
とを特徴とする。
【0028】この様に、相対的に比抵抗の大きな第1の
非磁性金属層3は、Pdと、Ag,Cu,Au,Ptの
内のいずれかの金属との合金層、例えば、Pd−Cu合
金層によって構成しても良く、それによっても、Cuを
用いた場合と同程度の磁気抵抗効果を得ることができ
る。
【0029】(5)また、本発明は、第1の非磁性金属
層3及び第2の非磁性金属層5によりそれぞれ互いに分
離された第1の強磁性体層2、第2の強磁性体層4、及
び、第3の強磁性体層6を備え、第2の強磁性体層4が
第1の非磁性金属層3と第2の非磁性金属層5との間に
配置されるとともに、第1の強磁性体層2及び第3の強
磁性体層6の磁化方向が互いに平行に固定され、且つ、
第1の非磁性金属層3及び第2の非磁性金属層5の比抵
抗が互いに異なるデュアルスピンバルブ型の磁気抵抗効
果素子において、相対的に比抵抗の大きな第1の非磁性
金属層3を、TaまたはWを、CuまたはPdで挟んだ
サンドイッチ構造で構成することを特徴とする。
【0030】この様に、相対的に比抵抗の大きな第1の
非磁性金属層3は、高比抵抗のTa(比抵抗:12.3
×10-6Ω・cm)またはW(比抵抗:4.9×10-6
Ω・cm)をCuまたはPdで挟んだサンドイッチ構
造、例えばCu/Ta/Cu積層構造で構成しても良
く、強磁性体層と接する界面にはCu層或いはPd層が
存在するため、磁気抵抗効果を損なうことがない。
【0031】(6)また、本発明は、第1の非磁性金属
層3及び第2の非磁性金属層5によりそれぞれ互いに分
離された第1の強磁性体層2、第2の強磁性体層4、及
び、第3の強磁性体層6を備え、第2の強磁性体層4が
第1の非磁性金属層3と第2の非磁性金属層5との間に
配置されるとともに、第1の強磁性体層2及び第3の強
磁性体層6の磁化方向が互いに平行に固定され、且つ、
第1の非磁性金属層3及び第2の非磁性金属層5の比抵
抗が互いに異なるデュアルスピンバルブ型の磁気抵抗効
果素子において、相対的に比抵抗の大きな第1の非磁性
金属層3を、TaまたはWの少なくとも一方と、Cuま
たはPdの少なくとも一方との合金層で構成することを
特徴とする。
【0032】この様に、相対的に比抵抗の大きな第1の
非磁性金属層3は、高比抵抗のTaまたはWの少なくと
も一方と、CuまたはPdの少なくとも一方との合金
層、例えば、Ta−Cu合金層で構成しても良く、第1
の非磁性金属層3にCu或いはPdが含有されるため、
磁気抵抗効果の劣化が少なくなる。
【0033】
【発明の実施の形態】ここで、図2を参照して、本発明
の第1の実施の形態の磁気抵抗効果素子を説明する。 図2参照 図2はデュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子を形成す
るための積層体の要部断面構造であり、まず、(10
0)面を主面とするシリコン基板11上に30Oe(≒
2.4kA/m)の磁界を印加しながら、スパッタリン
グ法を用いて厚さ5nmのNb層及び厚さ5nmNiF
e層を順次積層させて下地層12を形成する。
【0034】引き続いて、同じく30Oeの磁界を印加
しながらスパッタリング法を用いて、厚さ10〜25n
m、例えば、25nmのPd32Pt17Mn51からなる反
強磁性体層13、厚さ1〜4nm、例えば、2nmのC
90Fe10からなるピンド層14、厚さ2.0〜8.0
nm、例えば、2.5nmのPd中間層15、厚さ2n
mのCo90Fe10/厚さ4nmのNi81Fe19/厚さ2
nmCo90Fe10からなる3層構造のフリー層16、厚
さ2.0〜8.0nm、例えば、2.5nmのCu中間
層17、厚さ1〜4nm、例えば、2nmのCo90Fe
10からなるピンド層18、及び、厚さ10〜25nm、
例えば、25nmのPd32Pt17Mn51からなる反強磁
性体層19を順次積層させる。
【0035】次いで、ピンド層14,18の磁化方向を
固定するために、成膜時に印加した磁界と直交する20
00Oe(≒160kA/m)の磁界を印加しながら、
真空中で230℃で1時間の熱処理を行うことによって
反強磁性体層13,19の磁化方向を印加した磁界の方
向とすることによって、磁気抵抗効果素子の基本構造を
形成する。
【0036】なお、この場合も、230℃の熱処理工程
において、Pd中間層15及びCu中間層17を構成す
るPd及びCuとNi81Fe19との間の相互拡散が生じ
ないように、フリー層16をバリアとなるCo90Fe10
を用いて3層構造としている。
【0037】次いで、図示しないものの、素子の長手方
向がピンド層14,18の固定された磁化方向と垂直に
なるように、この積層構造体を長さが100μm、幅が
1μmのストライプ状にパターニングしたのち、素子幅
が5μmとなるように、厚さ200nmのCuパターン
からなる4端子電極パターンを形成することによって、
デュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子が完成する。
【0038】この場合、Pd中間層15を構成するPd
(比抵抗:10.0×10-6Ω・cm)の比抵抗がCu
中間層17を構成するCu(比抵抗:1.55×10-6
Ω・cm)の比抵抗より6倍以上大きいため、同じ厚さ
の対称構造を形成しても、大きなセンス電流による磁界
を発生することができ、それによって、静磁気結合によ
る磁界の影響を任意に相殺してフリー層16の磁化方向
5 を、ピンド層14,18の磁化方向M3 ,M4 とほ
ぼ直交した方向とすることができ、電極間にセンス電流
sensを流すことによって外部印加磁場を精度良く測定
することができる。
【0039】また、シミュレーションにより、PdはC
uと同程度以上の磁気抵抗効果が得られることが発表さ
れており(例えば、甲斐、椎木,第21回日本応用磁気
学会学術講演会概要集,4pc−5,1997参照)、
Pd中間層15を用いることにより、磁気抵抗効果を損
なうことなく、且つ、層厚の対称性を崩すことなく高抵
抗の中間層を構成することができる。
【0040】なお、Pd中間層15に代えて、Cu/P
d或いはCu/Pd/Cu等のPdと、Cu,Ag(比
抵抗:1.47×10-6Ω・cm),Au(比抵抗:
2.05×10-6Ω・cm),Pt(比抵抗:9.81
×10-6Ω・cm)の内のいずれかの金属との積層構造
で中間層を構成しても良く、Pdが存在することによっ
て、磁気抵抗効果を損なうことなく、且つ、層厚の対称
性を崩すことなく高抵抗の中間層を構成することができ
る。
【0041】また、Pd中間層15に代えて、Pd−C
u等のPdと、Cu,Ag,Au,Ptの内のいずれか
の金属との合金層で中間層を構成しても良く、Pdが存
在することによって、磁気抵抗効果の劣化の少ない高抵
抗の中間層を構成することができる。
【0042】次に、図3を参照して本発明の第2の実施
の形態を説明するが、ピンド層14側の中間層の構成以
外は上記の第1の実施の形態と同様である。なお、図3
(a)はデュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子を形成
するための積層体の要部断面構造であり、また、図3
(b)は多層中間層の拡大図である。 図3(a)参照 まず、(100)面を主面とするシリコン基板11上に
30Oe(≒2.4kA/m)の磁界を印加しながら、
スパッタリング法を用いて厚さ5nmのNb層及び厚さ
5nmNiFe層を順次積層させて下地層12を形成す
る。
【0043】引き続いて、同じく30Oeの磁界を印加
しながらスパッタリング法を用いて、厚さ10〜25n
m、例えば、25nmのPd32Pt17Mn51からなる反
強磁性体層13、厚さ1〜4nm、例えば、2nmのC
90Fe10からなるピンド層14、Cu/Ta/Cuか
らなる3層構造の多層中間層20、厚さ2nmのCo 90
Fe10/厚さ4nmのNi81Fe19/厚さ2nmCo90
Fe10からなる3層構造のフリー層16、厚さ2.0〜
8.0nm、例えば、2.5nmのCu中間層17、厚
さ1〜4nm、例えば、2nmのCo90Fe10からなる
ピンド層18、及び、厚さ10〜25nm、例えば、2
5nmのPd32Pt17Mn51からなる反強磁性体層19
を順次積層させる。
【0044】図3(b)参照 この場合の多層中間層20は、例えば、厚さ0.7nm
のCu層21、厚さ1.0nmのTa層22、厚さ0.
7nmのCu層23を順次積層させた構造からなる。
【0045】次いで、ピンド層14,18の磁化方向を
固定するために、成膜時に印加した磁界と直交する20
00Oe(≒160kA/m)の磁界を印加しながら、
真空中で230℃で1時間の熱処理を行うことによって
反強磁性体層13,19の磁化方向を印加した磁界の方
向とすることによって、磁気抵抗効果素子の基本構造を
形成する。
【0046】なお、この場合も、230℃の熱処理工程
において、多層中間層20及びCu中間層17を構成す
るCuとNi81Fe19との間の相互拡散が生じないよう
に、フリー層16をバリアとなるCo90Fe10を用いて
3層構造としている。
【0047】次いで、図示しないものの、素子の長手方
向がピンド層14,18の固定された磁化方向と垂直に
なるように、この積層構造体を長さが100μm、幅が
1μmのストライプ状にパターニングしたのち、素子幅
が5μmとなるように、厚さ200nmのCuパターン
からなる4端子電極パターンを形成することによって、
デュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子が完成する。
【0048】この場合も、ピンド層14,18の磁化方
向M3 ,M4 は反強磁性体層13,19の磁化方向
1 ,M2 に固定され、一方、フリー層16の磁化方向
5 はピンド層14,18の磁化方向M3 ,M4 とほぼ
直交した方向となり、電極間にセンス電流Isensを流す
ことによって、上記の第1の実施の形態と同様に外部印
加磁場を測定することができる。
【0049】この第2の実施の形態においては、ピンド
層14側の中間層を高抵抗にするために、比抵抗の大き
なTa(比抵抗:12.3×10-6Ω・cm)層22を
磁気抵抗効果の大きなCu層21,23で挟んだサンド
イッチ構造としており、強磁性体層、即ち、ピンド層1
4とフリー層16との界面がCu層21,23で接する
ことになるので、磁気抵抗効果を損なうことなく中間層
の抵抗を高くすることができる。
【0050】なお、多層中間層20を構成する高比抵抗
材料はTaに限られるものではなく、W(比抵抗:4.
9×10-6Ω・cm)を用いても良いものであり、ま
た、この様なTa,W等の高比抵抗層を挟み込むCu層
21,23の代わりに、Cuと同程度の磁気抵抗効果を
有するPdを用いても良いものである。
【0051】また、中間層の比抵抗を制御するための手
段は、多層中間層構造に限られるものではなく、Ta,
W等の高比抵抗層とCu,Pd等の磁気抵抗効果の大き
な非磁性金属との合金層を用いても良いものであり、C
u或いはPdを含有させることにより、磁気抵抗効果の
劣化の少ない高抵抗の中間層を構成することができる。
【0052】また、上記の各実施の形態においては、単
一の素子構造として説明しているが、この様な積層構造
を複数段積層させて大きな出力を得るようにしても良
く、その場合には、Cu等の非磁性層を介して積層させ
れば良く、或いは、最上層の反強磁性体層19を次段の
最下層の反強磁性体層13の一部として兼用して、最上
層の反強磁性体層19上に、直接、次段のピンド層14
を積層させても良い。
【0053】また、上記の各実施の形態の説明において
は、基板側の中間層の比抵抗を相対的に高くしている
が、逆に、フリー層上の中間層の比抵抗を相対的に高く
しても良いものであり、その場合には、センス電流を流
す方向を逆にすれば良い。
【0054】また、上記の本発明の各実施の形態の説明
においては、基板としてシリコン基板を用いているが、
Al2 3 −TiC基板、表面にシリコンO2 膜を形成
したシリコン基板、或いは、ガラス基板等の基板を用い
ても良いものであり、また、強磁性体及び反強磁性体と
しても、実施例に記載した以外の通常に用いられている
強磁性体及び反強磁性体を用いても良いものである。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、デュアルスピンバルブ
磁気抵抗効果素子の少なくとも一方の中間層の比抵抗
を、Pdを用いることにより、或いは、高比抵抗層とC
u或いはPdとのサンドイッチ構造にすることにより高
比抵抗にすることができ、それによって、磁気抵抗効果
を損なうことなく静磁気結合による磁界を影響を相殺す
ることができるので、ダイナミックレンジの大きな信頼
性の高い磁気抵抗効果素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図4】従来のデュアルスピンバルブ磁気抵抗効果素子
の説明図である。
【図5】従来の改良型デュアルスピンバルブ磁気抵抗効
果素子の説明図である。
【符号の説明】
1 第1の反強磁性体層 2 第1の強磁性体層 3 第1の非磁性金属層 4 第2の強磁性体層 5 第2の非磁性金属層 6 第3の強磁性体層 7 第2の反強磁性体層 11 シリコン基板 12 下地層 13 反強磁性体層 14 ピンド層 15 Pd中間層 16 フリー層 17 Cu中間層 18 ピンド層 19 反強磁性体層 20 多層中間層 21 Cu層 22 Ta層 23 Cu層 31 反強磁性体層 32 ピンド層 33 Cu中間層 34 フリー層 35 Cu中間層 36 ピンド層 37 反強磁性体層 38 静磁気結合による磁界 39 センス電流 40 センス電流による磁界 41 センス電流による磁界 42 Ag中間層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の非磁性金属層及び第2の非磁性金
    属層によりそれぞれ互いに分離された第1の強磁性体
    層、第2の強磁性体層、及び、第3の強磁性体層を備
    え、前記第2の強磁性体層が前記第1の非磁性金属層と
    前記第2の非磁性金属層との間に配置されるとともに、
    前記第1の強磁性体層及び第3の強磁性体層の磁化方向
    が互いに平行に固定され、且つ、前記第1の非磁性金属
    層及び第2の非磁性金属層の比抵抗が互いに異なるデュ
    アルスピンバルブ型の磁気抵抗効果素子において、相対
    的に比抵抗の大きな前記第1の非磁性金属層3が少なく
    ともPdを含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 上記第1の非磁性金属層を、Pdの単層
    によって構成することを特徴とする請求項1記載の磁気
    抵抗効果素子。
  3. 【請求項3】 上記第1の非磁性金属層を、Pdと、A
    g,Cu,Au,Ptの内のいずれかの金属との積層構
    造で構成することを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗
    効果素子。
  4. 【請求項4】 上記第1の非磁性金属層を、Pdと、A
    g,Cu,Au,Ptの内のいずれかの金属との合金層
    で構成することを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効
    果素子。
  5. 【請求項5】 第1の非磁性金属層及び第2の非磁性金
    属層によりそれぞれ互いに分離された第1の強磁性体
    層、第2の強磁性体層、及び、第3の強磁性体層を備
    え、前記第2の強磁性体層が前記第1の非磁性金属層と
    前記第2の非磁性金属層との間に配置されるとともに、
    前記第1の強磁性体層及び第3の強磁性体層の磁化方向
    が互いに平行に固定され、且つ、前記第1の非磁性金属
    層及び第2の非磁性金属層の比抵抗が互いに異なるデュ
    アルスピンバルブ型の磁気抵抗効果素子において、相対
    的に比抵抗の大きな前記第1の非磁性金属層を、Taま
    たはWを、CuまたはPdで挟んだサンドイッチ構造で
    構成することを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】 第1の非磁性金属層及び第2の非磁性金
    属層によりそれぞれ互いに分離された第1の強磁性体
    層、第2の強磁性体層、及び、第3の強磁性体層を備
    え、前記第2の強磁性体層が前記第1の非磁性金属層と
    前記第2の非磁性金属層との間に配置されるとともに、
    前記第1の強磁性体層及び第3の強磁性体層の磁化方向
    が互いに平行に固定され、且つ、前記第1の非磁性金属
    層及び第2の非磁性金属層の比抵抗が互いに異なるデュ
    アルスピンバルブ型の磁気抵抗効果素子において、相対
    的に比抵抗の大きな前記第1の非磁性金属層を、Taま
    たはWの少なくとも一方と、CuまたはPdの少なくと
    も一方との合金層で構成することを特徴とする磁気抵抗
    効果素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7221547B2 (en) 2000-12-21 2007-05-22 Fujitsu Limited Magnetoresistive effect element, a magnetic head, and a magnetic reproducing apparatus therewith
KR100856197B1 (ko) 2004-02-19 2008-09-03 그랜디스, 인코포레이티드 저포화 자화 자유층들을 갖는 스핀 전달 자성 엘리먼트
US10256022B2 (en) 2015-06-22 2019-04-09 Tdk Corporation Magnetic field generator, magnetic sensor system and magnetic sensor

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