JPH11324950A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH11324950A JPH11324950A JP13643898A JP13643898A JPH11324950A JP H11324950 A JPH11324950 A JP H11324950A JP 13643898 A JP13643898 A JP 13643898A JP 13643898 A JP13643898 A JP 13643898A JP H11324950 A JPH11324950 A JP H11324950A
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- bypass
- bypass valve
- valve
- face
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バイパスバルブの開き遅れによる過圧縮損失
を発生させない高効率なスクロール圧縮機を得ること。 【解決手段】 固定スクロールの鏡板に形成された一対
のバイパス孔から圧縮途中の圧縮室より高圧空間に冷媒
ガスを逃がし、バイパスバルブは、中央に吐出ガスが通
る穴を有する一対のバイパス孔に共用のフリーバルブ形
式で、固定スクロールにはバイパスバルブの軸方向移動
を規制するストッパーが固定された過圧縮防止機構を備
えたもので、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の端面に
形成される弁座面またはバイパバルブの固定スクロール
側端面を、弁座面とバイパスバルブの固定スクロール側
端面との接触面積が、バイパスバルブの固定スクロール
側端面の弁座面への投影面積よりも小さくなるような形
状に形成したものである。
を発生させない高効率なスクロール圧縮機を得ること。 【解決手段】 固定スクロールの鏡板に形成された一対
のバイパス孔から圧縮途中の圧縮室より高圧空間に冷媒
ガスを逃がし、バイパスバルブは、中央に吐出ガスが通
る穴を有する一対のバイパス孔に共用のフリーバルブ形
式で、固定スクロールにはバイパスバルブの軸方向移動
を規制するストッパーが固定された過圧縮防止機構を備
えたもので、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の端面に
形成される弁座面またはバイパバルブの固定スクロール
側端面を、弁座面とバイパスバルブの固定スクロール側
端面との接触面積が、バイパスバルブの固定スクロール
側端面の弁座面への投影面積よりも小さくなるような形
状に形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機・冷
凍機等に用いられるスクロール圧縮機に関するもので、
特にフリーバルブ形式のバイパスバルブを用いた過圧縮
防止機構の構造に関するものである。
凍機等に用いられるスクロール圧縮機に関するもので、
特にフリーバルブ形式のバイパスバルブを用いた過圧縮
防止機構の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭61−116085号公報
に示されるようなリードバルブ形式とは異なり、固定さ
れる部位が存在しないフリーバルブ形式のバイパスバル
ブを使用した過圧縮防止機構を有する従来のスクロール
圧縮機が、例えば特開平8−247053号公報に開示
されている。
に示されるようなリードバルブ形式とは異なり、固定さ
れる部位が存在しないフリーバルブ形式のバイパスバル
ブを使用した過圧縮防止機構を有する従来のスクロール
圧縮機が、例えば特開平8−247053号公報に開示
されている。
【0003】図8および図9は、上記特開平8−247
053号公報に示されたスクロール圧縮機の部分縦断面
図および要部分解斜視図である。図において、密閉容器
1a、1b内に圧縮機構部2と駆動源である電動機3が
内蔵されている。圧縮機構部2の構成要素として、4は
鏡板4aに渦巻体4bを立設させた固定スクロール、5
は鏡板5aに渦巻体5bを立設させた揺動スクロール
で、両渦巻体4b、5bを互いに位相を180度ずら
し、偏心させて組み合わせることにより圧縮室13が形
成される。
053号公報に示されたスクロール圧縮機の部分縦断面
図および要部分解斜視図である。図において、密閉容器
1a、1b内に圧縮機構部2と駆動源である電動機3が
内蔵されている。圧縮機構部2の構成要素として、4は
鏡板4aに渦巻体4bを立設させた固定スクロール、5
は鏡板5aに渦巻体5bを立設させた揺動スクロール
で、両渦巻体4b、5bを互いに位相を180度ずら
し、偏心させて組み合わせることにより圧縮室13が形
成される。
【0004】固定スクロール鏡板4aのほぼ中央には、
圧縮した冷媒ガスを高圧空間15に導くための吐出ポー
ト4cが設けられている。6は揺動スクロール5の自転
防止機構であるオルダムリング、7は密閉容器1aに嵌
着固定されたフレームである。揺動スクロール5はフレ
ーム7に設けられたスラスト軸受面7bで軸方向に支持
され、また固定スクロール4はフレーム7にボルト等に
より固定されている。
圧縮した冷媒ガスを高圧空間15に導くための吐出ポー
ト4cが設けられている。6は揺動スクロール5の自転
防止機構であるオルダムリング、7は密閉容器1aに嵌
着固定されたフレームである。揺動スクロール5はフレ
ーム7に設けられたスラスト軸受面7bで軸方向に支持
され、また固定スクロール4はフレーム7にボルト等に
より固定されている。
【0005】8はクランク軸で、上部が偏心しており、
その偏心部が揺動スクロール5の渦巻体5bが立設して
いる側と反対側の面の中央に形成された揺動軸受部5c
内に直接、あるいは偏心量可変機構であるスライダー等
を介して挿入されている。そしてクランク軸8はフレー
ム7に形成されている軸受部7aに半径方向に支承され
る。一方電動機3はクランク軸8に取り付けられた回転
子3aと、密閉容器1aに嵌着固定された固定子3bと
から構成されている。11は低圧の冷媒ガスを密閉容器
1a、1b内に導く吸入管、12は高圧の冷媒ガスを外
部に吐き出す吐出管である。
その偏心部が揺動スクロール5の渦巻体5bが立設して
いる側と反対側の面の中央に形成された揺動軸受部5c
内に直接、あるいは偏心量可変機構であるスライダー等
を介して挿入されている。そしてクランク軸8はフレー
ム7に形成されている軸受部7aに半径方向に支承され
る。一方電動機3はクランク軸8に取り付けられた回転
子3aと、密閉容器1aに嵌着固定された固定子3bと
から構成されている。11は低圧の冷媒ガスを密閉容器
1a、1b内に導く吸入管、12は高圧の冷媒ガスを外
部に吐き出す吐出管である。
【0006】ここで図8および図9に示されるスクロー
ル圧縮機が備えている過圧縮防止機構の構成について説
明する。固定スクロール鏡板4aの反渦巻体側端面のほ
ぼ中央部には円筒状壁4fが形成され、該円筒状壁4f
にはストッパー10が圧入等により固定されている。固
定スクロール鏡板4aは円筒状壁4fの内側において、
外側より厚さが少し薄く、その円筒状壁4f内側での鏡
板端面4e(以降固定スクロール鏡板中央端面4eと呼
ぶ)は、外側の鏡板端面より渦巻体4b側に近い位置に
存在している。
ル圧縮機が備えている過圧縮防止機構の構成について説
明する。固定スクロール鏡板4aの反渦巻体側端面のほ
ぼ中央部には円筒状壁4fが形成され、該円筒状壁4f
にはストッパー10が圧入等により固定されている。固
定スクロール鏡板4aは円筒状壁4fの内側において、
外側より厚さが少し薄く、その円筒状壁4f内側での鏡
板端面4e(以降固定スクロール鏡板中央端面4eと呼
ぶ)は、外側の鏡板端面より渦巻体4b側に近い位置に
存在している。
【0007】そして、固定スクロール鏡板中央端面4e
とストッパー10および円筒状壁4fの内壁により吐出
室20が形成される。この吐出室20には前記吐出ポー
ト4cが開口し、また前記高圧空間15と連通してい
る。実質的にはこの吐出室20も高圧空間15の一部で
あり、その圧力状態は高圧空間15と等しく吐出圧力
(凝縮圧力)である。ここでは説明をわかりやすくする
ために、便宜的に固定スクロール鏡板中央端面4eとス
トッパー10および円筒状壁4fの内壁により形成され
る空間を吐出室20と呼ぶものとする。
とストッパー10および円筒状壁4fの内壁により吐出
室20が形成される。この吐出室20には前記吐出ポー
ト4cが開口し、また前記高圧空間15と連通してい
る。実質的にはこの吐出室20も高圧空間15の一部で
あり、その圧力状態は高圧空間15と等しく吐出圧力
(凝縮圧力)である。ここでは説明をわかりやすくする
ために、便宜的に固定スクロール鏡板中央端面4eとス
トッパー10および円筒状壁4fの内壁により形成され
る空間を吐出室20と呼ぶものとする。
【0008】円筒状壁4fの内側の固定スクロール鏡板
4aには、圧縮途中の一対の圧縮室13から吐出室20
に連通する一対のバイパス孔4dが設けられている。バ
イパス孔4dの吐出室20側の開口面は固定スクロール
鏡板中央端面4eであり、この鏡板中央端面4e全表面
が弁座面となり、例えば金属薄板材等により成形された
バイパスバルブ9が吐出室20内に設置されている。
4aには、圧縮途中の一対の圧縮室13から吐出室20
に連通する一対のバイパス孔4dが設けられている。バ
イパス孔4dの吐出室20側の開口面は固定スクロール
鏡板中央端面4eであり、この鏡板中央端面4e全表面
が弁座面となり、例えば金属薄板材等により成形された
バイパスバルブ9が吐出室20内に設置されている。
【0009】バイパスバルブ9は他の部品とは一切つな
がっておらず、固定点を全く有さず、吐出室20内にお
いて、バルブ全体が軸方向移動することに対して、何ら
妨げるものがないフリーバルブ形式である。9aはバイ
パスバルブの固定スクロール側端面、9bはバイパスバ
ルブのストッパー側端面であり、ともに平坦な面であ
る。
がっておらず、固定点を全く有さず、吐出室20内にお
いて、バルブ全体が軸方向移動することに対して、何ら
妨げるものがないフリーバルブ形式である。9aはバイ
パスバルブの固定スクロール側端面、9bはバイパスバ
ルブのストッパー側端面であり、ともに平坦な面であ
る。
【0010】弁座面である固定スクロール鏡板中央端面
4eは、図9に示すように一対のバイパス孔4dの開口
面をその表面内に含む平坦な面で、ほぼ中央には吐出ポ
ート4cが開口している円環形状であり、またバイパス
バルブ9も同様に、吐出ポート4cやバイパス孔4dか
ら吐出される高圧冷媒ガスの流路を妨げないように、中
央に吐出ポート4cの径より大きい径の穴を有した円環
状に成形されている。
4eは、図9に示すように一対のバイパス孔4dの開口
面をその表面内に含む平坦な面で、ほぼ中央には吐出ポ
ート4cが開口している円環形状であり、またバイパス
バルブ9も同様に、吐出ポート4cやバイパス孔4dか
ら吐出される高圧冷媒ガスの流路を妨げないように、中
央に吐出ポート4cの径より大きい径の穴を有した円環
状に成形されている。
【0011】次に動作について説明する。吸入管11よ
り取り込まれた低圧の冷媒ガスは、電動機3の回転子3
aの回転によりクランク軸8が回転すると、揺動スクロ
ール5がオルダムリング6の案内で、固定スクロール4
に対して自転を伴わない公転旋回運動を行うことで、両
スクロールの渦巻体4b、5bが組み合わされて形成さ
れる一対の圧縮室13へと取り込まれる。そして圧縮室
13が揺動スクロール5の公転旋回運動により、外周部
から徐々に中心部へとその体積を減少させながら移動す
ることで低圧の冷媒ガスは圧縮され、その圧力が上昇す
る。そして吐出ポート4cから吐出された高圧の冷媒ガ
スが、高圧空間15等を経て、吐出管12を通って外部
に送り出される。
り取り込まれた低圧の冷媒ガスは、電動機3の回転子3
aの回転によりクランク軸8が回転すると、揺動スクロ
ール5がオルダムリング6の案内で、固定スクロール4
に対して自転を伴わない公転旋回運動を行うことで、両
スクロールの渦巻体4b、5bが組み合わされて形成さ
れる一対の圧縮室13へと取り込まれる。そして圧縮室
13が揺動スクロール5の公転旋回運動により、外周部
から徐々に中心部へとその体積を減少させながら移動す
ることで低圧の冷媒ガスは圧縮され、その圧力が上昇す
る。そして吐出ポート4cから吐出された高圧の冷媒ガ
スが、高圧空間15等を経て、吐出管12を通って外部
に送り出される。
【0012】なお一対の圧縮室13の圧力は、一対の圧
縮室13が中心部にて互いに連通し、吐出ポート4cと
連通するまでは、吐出圧力(凝縮圧力)にほとんど関係
なく、吸入圧力(蒸発圧力)と圧縮室13の容積変化に
よって、昇圧される圧力が決定される。このようにスク
ロール圧縮機では渦巻体4b、5bの幾何形状によって
決定される組み込み圧縮比が存在する。組み込み圧縮比
の定義は、吐出ポート4cと連通する直前の一対の圧縮
室13における圧力と吸入圧力(蒸発圧力)の比であ
る。
縮室13が中心部にて互いに連通し、吐出ポート4cと
連通するまでは、吐出圧力(凝縮圧力)にほとんど関係
なく、吸入圧力(蒸発圧力)と圧縮室13の容積変化に
よって、昇圧される圧力が決定される。このようにスク
ロール圧縮機では渦巻体4b、5bの幾何形状によって
決定される組み込み圧縮比が存在する。組み込み圧縮比
の定義は、吐出ポート4cと連通する直前の一対の圧縮
室13における圧力と吸入圧力(蒸発圧力)の比であ
る。
【0013】ここで過圧縮防止機構の動作について説明
する。吐出圧力(凝縮圧力)と吸入圧力(蒸発圧力)の
比が、前記組み込み圧縮比より大きい場合、一対のバイ
パス孔4dがそれぞれ臨む一対の圧縮室13の圧力は、
吐出室20の圧力すなわち吐出圧力(凝縮圧力)よりも
常に低い。このような条件で運転されている場合には、
バイパスバルブ9は吐出圧力(凝縮圧力)とバイパス孔
4dが臨む圧縮室13の圧力との差圧により、弁座面で
ある固定スクロール鏡板中央端面4eに、その固定スク
ロール側端面9aの全表面積を常に密着させていて、バ
イパス孔4dが吐出室20に連通しないように、バイパ
ス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し、吐出圧力
(凝縮圧力)まで圧縮された冷媒ガスが、バイパス孔4
dが臨む吐出圧力より低い圧力の圧縮室へリークしない
ようにシールしている。
する。吐出圧力(凝縮圧力)と吸入圧力(蒸発圧力)の
比が、前記組み込み圧縮比より大きい場合、一対のバイ
パス孔4dがそれぞれ臨む一対の圧縮室13の圧力は、
吐出室20の圧力すなわち吐出圧力(凝縮圧力)よりも
常に低い。このような条件で運転されている場合には、
バイパスバルブ9は吐出圧力(凝縮圧力)とバイパス孔
4dが臨む圧縮室13の圧力との差圧により、弁座面で
ある固定スクロール鏡板中央端面4eに、その固定スク
ロール側端面9aの全表面積を常に密着させていて、バ
イパス孔4dが吐出室20に連通しないように、バイパ
ス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し、吐出圧力
(凝縮圧力)まで圧縮された冷媒ガスが、バイパス孔4
dが臨む吐出圧力より低い圧力の圧縮室へリークしない
ようにシールしている。
【0014】一方吐出圧力(凝縮圧力)と吸入圧力(蒸
発圧力)の比が、前記組み込み圧縮比より小さい場合に
は、一対のバイパス孔4dがそれぞれ臨む一対の圧縮室
13の圧力は、吐出ポート4cと連通する前に、吐出圧
力(凝縮圧力)に到達する。吐出圧力に到達する前まで
は、前述と同様に、バイパスバルブ9は吐出圧力(凝縮
圧力)とバイパス孔4dが臨む圧縮室13の圧力との差
圧により、弁座面である固定スクロール鏡板中央端面4
eに、その固定スクロール側端面9aの全表面積を密着
させ、バイパス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し
ているが、一対の圧縮室13の圧力が吐出圧力に到達
し、さらに圧縮行程が進み、吐出圧力(凝縮圧力)より
わずかに高くなると、バイパスバルブ9に作用する圧力
差の方向は逆になり、その差圧によりバイパスバルブ9
は押し上げられ、すなわち固定スクロール鏡板中央端面
4eとバイパスバルブ9の固定スクロール側端面9aが
離間し、一対のバイパス孔4dは開口され、圧縮室13
はバイパス孔4dを介して、それぞれ吐出室20に連通
する。
発圧力)の比が、前記組み込み圧縮比より小さい場合に
は、一対のバイパス孔4dがそれぞれ臨む一対の圧縮室
13の圧力は、吐出ポート4cと連通する前に、吐出圧
力(凝縮圧力)に到達する。吐出圧力に到達する前まで
は、前述と同様に、バイパスバルブ9は吐出圧力(凝縮
圧力)とバイパス孔4dが臨む圧縮室13の圧力との差
圧により、弁座面である固定スクロール鏡板中央端面4
eに、その固定スクロール側端面9aの全表面積を密着
させ、バイパス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し
ているが、一対の圧縮室13の圧力が吐出圧力に到達
し、さらに圧縮行程が進み、吐出圧力(凝縮圧力)より
わずかに高くなると、バイパスバルブ9に作用する圧力
差の方向は逆になり、その差圧によりバイパスバルブ9
は押し上げられ、すなわち固定スクロール鏡板中央端面
4eとバイパスバルブ9の固定スクロール側端面9aが
離間し、一対のバイパス孔4dは開口され、圧縮室13
はバイパス孔4dを介して、それぞれ吐出室20に連通
する。
【0015】このようにして圧縮途中の冷媒ガスを吐出
室20を介して高圧空間15に吐出させ、圧縮室13の
圧力が吐出圧力(凝縮圧力)よりも上昇することを防止
し、過圧縮損失を著しく低減させる。なお押し上げられ
たバイパスバルブ9は、ストッパー10の吐出室20側
に面する平坦な端面10a(以降吐出室側端面10aと
呼ぶ)の全表面が移動規制部となって、バイパスバルブ
のストッパー側端面9bがその移動規制部であるストッ
パーの吐出室側端面10aと接触することで、移動が停
止する。
室20を介して高圧空間15に吐出させ、圧縮室13の
圧力が吐出圧力(凝縮圧力)よりも上昇することを防止
し、過圧縮損失を著しく低減させる。なお押し上げられ
たバイパスバルブ9は、ストッパー10の吐出室20側
に面する平坦な端面10a(以降吐出室側端面10aと
呼ぶ)の全表面が移動規制部となって、バイパスバルブ
のストッパー側端面9bがその移動規制部であるストッ
パーの吐出室側端面10aと接触することで、移動が停
止する。
【0016】さらに圧縮行程が進み、外周部の圧縮室が
バイパス孔4dが臨む一対の圧縮室13となり、その圧
縮室13の圧力が一旦吐出圧力より低下すると、押し上
げられた後にストッパーの吐出室側端面10aにストッ
パー側端面9bを接触させていたバイパスバルブ9は、
吐出圧力である吐出室20と吐出圧力より低い圧縮室1
3の圧力差により、固定スクロール鏡板中央端面4e方
向に移動し、すなわちバイパスバルブのストッパー側端
面9bがストッパーの吐出室側端面10aと離間し、前
述の通り、弁座面である固定スクロール鏡板中央端面4
eに、その固定スクロール側端面9aの全面積を密着さ
せ、バイパス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞す
る。吐出圧力(凝縮圧力)と吸入圧力(蒸発圧力)の比
が、組み込み圧縮比より小さい場合には、上記の様なバ
イパスバルブ9の軸方向移動という動作をクランク軸8
の1回転中に1回ずつ繰り返し行っている。
バイパス孔4dが臨む一対の圧縮室13となり、その圧
縮室13の圧力が一旦吐出圧力より低下すると、押し上
げられた後にストッパーの吐出室側端面10aにストッ
パー側端面9bを接触させていたバイパスバルブ9は、
吐出圧力である吐出室20と吐出圧力より低い圧縮室1
3の圧力差により、固定スクロール鏡板中央端面4e方
向に移動し、すなわちバイパスバルブのストッパー側端
面9bがストッパーの吐出室側端面10aと離間し、前
述の通り、弁座面である固定スクロール鏡板中央端面4
eに、その固定スクロール側端面9aの全面積を密着さ
せ、バイパス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞す
る。吐出圧力(凝縮圧力)と吸入圧力(蒸発圧力)の比
が、組み込み圧縮比より小さい場合には、上記の様なバ
イパスバルブ9の軸方向移動という動作をクランク軸8
の1回転中に1回ずつ繰り返し行っている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のフリーバルブ形
式のバイパスバルブを使用した過圧縮防止機構を有する
スクロール圧縮機は、以上のように構成されているが、
通常圧縮室13内には通常冷媒ガスとともに軸受部等の
摺動部を潤滑するための油も混入して取り込まれる。よ
って、バイパス孔4dや吐出ポート4cから吐出される
冷媒ガスにも油が混入しているため、バイパスバルブ9
の表面や、弁座面となっている固定スクロール鏡板中央
端面4eまた移動規制部となっているストッパー10の
吐出室側端面10aの表面にも油が付着している。
式のバイパスバルブを使用した過圧縮防止機構を有する
スクロール圧縮機は、以上のように構成されているが、
通常圧縮室13内には通常冷媒ガスとともに軸受部等の
摺動部を潤滑するための油も混入して取り込まれる。よ
って、バイパス孔4dや吐出ポート4cから吐出される
冷媒ガスにも油が混入しているため、バイパスバルブ9
の表面や、弁座面となっている固定スクロール鏡板中央
端面4eまた移動規制部となっているストッパー10の
吐出室側端面10aの表面にも油が付着している。
【0018】従って、バイパスバルブ9が、過圧縮を防
止すべく、差圧によって弁座面となっている固定スクロ
ール鏡板中央端面4eからバイパスバルブ9の固定スク
ロール側端面9aが離間し、バイパス孔4dを開口しよ
うとしても、弁座面とバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aとの接触面積が、バイパスバルブ9の固定
スクロール側端面9a全表面と大きいため、付着してい
る油の粘性による粘着により、スムースに離間が行われ
ず、バイパスバルブ9の開き遅れが生じ、その遅れの分
だけ過圧縮損失が発生してしまうという問題点があっ
た。
止すべく、差圧によって弁座面となっている固定スクロ
ール鏡板中央端面4eからバイパスバルブ9の固定スク
ロール側端面9aが離間し、バイパス孔4dを開口しよ
うとしても、弁座面とバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aとの接触面積が、バイパスバルブ9の固定
スクロール側端面9a全表面と大きいため、付着してい
る油の粘性による粘着により、スムースに離間が行われ
ず、バイパスバルブ9の開き遅れが生じ、その遅れの分
だけ過圧縮損失が発生してしまうという問題点があっ
た。
【0019】またバイパス孔4dが臨む圧縮室13の圧
力が吐出圧力より低下し、一旦押し上げられたバイパス
バルブ9が、バイパス孔4dの吐出室側開口部を閉塞す
べく、移動規制部となっているストッパー10の吐出室
側端面10aからバイパスバルブ9のストッパー側端面
9bが離間しようとしても、移動規制部とバイパスバル
ブ9のストッパー側端面9bとの接触が360度途切れ
ることのない平坦面同士の接触であり、接触面積が大き
いため、付着している油の粘性による粘着により、スム
ースに離間が行われず、バイパスバルブ9の閉じ遅れが
生じ、その遅れの分だけ、吐出圧力まで圧縮された冷媒
ガスが、バイパス孔4dが臨む吐出圧力より低い圧力の
圧縮室13へリークしてしまい、それをまた圧縮しなけ
ればならないという再圧縮損失が発生してしまうという
問題点があった。
力が吐出圧力より低下し、一旦押し上げられたバイパス
バルブ9が、バイパス孔4dの吐出室側開口部を閉塞す
べく、移動規制部となっているストッパー10の吐出室
側端面10aからバイパスバルブ9のストッパー側端面
9bが離間しようとしても、移動規制部とバイパスバル
ブ9のストッパー側端面9bとの接触が360度途切れ
ることのない平坦面同士の接触であり、接触面積が大き
いため、付着している油の粘性による粘着により、スム
ースに離間が行われず、バイパスバルブ9の閉じ遅れが
生じ、その遅れの分だけ、吐出圧力まで圧縮された冷媒
ガスが、バイパス孔4dが臨む吐出圧力より低い圧力の
圧縮室13へリークしてしまい、それをまた圧縮しなけ
ればならないという再圧縮損失が発生してしまうという
問題点があった。
【0020】特に吐出ポート4cやあるいはバイパス孔
4dから吐出した、油が混入している冷媒ガスの油分離
が、密閉容器内で簡単にできる、密閉容器内のほとんど
の空間を高圧空間とするような、一般的に高圧シェル型
と呼ばれるスクロール圧縮機では、圧縮室13内の渦巻
体側面間や端面間に形成されるすきまからの冷媒ガスの
洩れを少なくすべく、圧縮室13内のシール性を高める
ために、積極的に圧縮室13内に油を取り込ませる場合
が多く、その場合は付着される油の量も多くなり、上記
の問題点がより顕著になる。
4dから吐出した、油が混入している冷媒ガスの油分離
が、密閉容器内で簡単にできる、密閉容器内のほとんど
の空間を高圧空間とするような、一般的に高圧シェル型
と呼ばれるスクロール圧縮機では、圧縮室13内の渦巻
体側面間や端面間に形成されるすきまからの冷媒ガスの
洩れを少なくすべく、圧縮室13内のシール性を高める
ために、積極的に圧縮室13内に油を取り込ませる場合
が多く、その場合は付着される油の量も多くなり、上記
の問題点がより顕著になる。
【0021】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたもので、バイパスバルブの弁座面からの離間
をスムースにし、開き遅れを防止し、バイパスバルブの
開き遅れによる過圧縮損失を発生させない高効率なスク
ロール圧縮機を得ることを目的とする。
になされたもので、バイパスバルブの弁座面からの離間
をスムースにし、開き遅れを防止し、バイパスバルブの
開き遅れによる過圧縮損失を発生させない高効率なスク
ロール圧縮機を得ることを目的とする。
【0022】また、バイパスバルブの移動規制部からの
離間をスムースにし、閉じ遅れを防止し、バイパスバル
ブの閉じ遅れによる再圧縮損失を発生させない高効率な
スクロール圧縮機を得ることを目的とする。
離間をスムースにし、閉じ遅れを防止し、バイパスバル
ブの閉じ遅れによる再圧縮損失を発生させない高効率な
スクロール圧縮機を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクロー
ル圧縮機は、固定スクロールの鏡板に形成された一対の
バイパス孔からバイパスバルブを介して圧縮途中の圧縮
室より高圧空間に冷媒ガスを逃がし、バイパスバルブ
は、中央に吐出ガスが通る穴を有する一対のバイパス孔
に共用のフリーバルブ形式で、固定スクロールにはバイ
パスバルブの軸方向移動を規制するストッパーが固定さ
れた過圧縮防止機構を備えたスクロール圧縮機におい
て、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の端面に形成され
る弁座面またはバイパバルブの固定スクロール側端面
を、弁座面とバイパスバルブの固定スクロール側端面と
の接触面積が、バイパスバルブの固定スクロール側端面
の弁座面への投影面積よりも小さくなるような形状に形
成したものである。
ル圧縮機は、固定スクロールの鏡板に形成された一対の
バイパス孔からバイパスバルブを介して圧縮途中の圧縮
室より高圧空間に冷媒ガスを逃がし、バイパスバルブ
は、中央に吐出ガスが通る穴を有する一対のバイパス孔
に共用のフリーバルブ形式で、固定スクロールにはバイ
パスバルブの軸方向移動を規制するストッパーが固定さ
れた過圧縮防止機構を備えたスクロール圧縮機におい
て、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の端面に形成され
る弁座面またはバイパバルブの固定スクロール側端面
を、弁座面とバイパスバルブの固定スクロール側端面と
の接触面積が、バイパスバルブの固定スクロール側端面
の弁座面への投影面積よりも小さくなるような形状に形
成したものである。
【0024】また、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の
端面に複数の略同一高さの突起を形成し、一対のバイパ
ス孔は各々1つの突起内を貫通して形成され、突起の端
面を弁座面としたものである。
端面に複数の略同一高さの突起を形成し、一対のバイパ
ス孔は各々1つの突起内を貫通して形成され、突起の端
面を弁座面としたものである。
【0025】また、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の
端面に円環部を形成し、一対のバイパス孔は円環部内を
貫通して形成され、円環部の端面を弁座面としたもので
ある。
端面に円環部を形成し、一対のバイパス孔は円環部内を
貫通して形成され、円環部の端面を弁座面としたもので
ある。
【0026】また、固定スクロールの鏡板に形成された
一対のバイパス孔からバイパスバルブを介して圧縮途中
の圧縮室より高圧空間に冷媒ガスを逃がし、バイパスバ
ルブは、中央に吐出ガスが通る穴を有する一対のバイパ
ス孔に共用のフリーバルブ形式で、固定スクロールには
バイパスバルブの軸方向移動を規制するストッパーが固
定された過圧縮防止機構を備えたスクロール圧縮機にお
いて、ストッパーのバイパスバルブ側端面またはバイパ
スバルブのストッパー側端面を、ストッパーのバイパス
バルブ側端面とバイパスバルブのストッパー側端面との
接触面積が、バイパスバルブのストッパー側端面のスト
ッパーへの投影面積(開口部への投影面積は除く)より
も小さくなるような形状に形成したものである。
一対のバイパス孔からバイパスバルブを介して圧縮途中
の圧縮室より高圧空間に冷媒ガスを逃がし、バイパスバ
ルブは、中央に吐出ガスが通る穴を有する一対のバイパ
ス孔に共用のフリーバルブ形式で、固定スクロールには
バイパスバルブの軸方向移動を規制するストッパーが固
定された過圧縮防止機構を備えたスクロール圧縮機にお
いて、ストッパーのバイパスバルブ側端面またはバイパ
スバルブのストッパー側端面を、ストッパーのバイパス
バルブ側端面とバイパスバルブのストッパー側端面との
接触面積が、バイパスバルブのストッパー側端面のスト
ッパーへの投影面積(開口部への投影面積は除く)より
も小さくなるような形状に形成したものである。
【0027】また、ストッパーのバイパスバルブ側端面
に、突起を形成し、突起の端面をバイパスバルブのスト
ッパー側端面が接触する軸方向移動規制部としたもので
ある。
に、突起を形成し、突起の端面をバイパスバルブのスト
ッパー側端面が接触する軸方向移動規制部としたもので
ある。
【0028】また、ストッパーに形成される突起の端面
を球面形状に形成したものである。
を球面形状に形成したものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図面を参照して説明する。なお従来例と
同一または相当部分については同一符号を付し、その説
明は省略する。図1はこの発明の実施の形態1のスクロ
ール圧縮機の過圧縮防止機構を示す要部縦断面図、図2
は図1の固定スクロールをストッパー側から見た平面図
である。図1はバイパスバルブ9がバイパス孔4dを閉
塞している状態を示している。同図に示すように、固定
スクロール鏡板中央端面4e上には、固定スクロールと
一体的に複数の同一高さの突起4gが形成されており、
固定スクロール鏡板4aを貫通する一対のバイパス孔4
dは、各々鏡板4aから連続的に突起4g内をも貫通し
て形成され、突起4gの端面4hに開口している。
実施の形態1を図面を参照して説明する。なお従来例と
同一または相当部分については同一符号を付し、その説
明は省略する。図1はこの発明の実施の形態1のスクロ
ール圧縮機の過圧縮防止機構を示す要部縦断面図、図2
は図1の固定スクロールをストッパー側から見た平面図
である。図1はバイパスバルブ9がバイパス孔4dを閉
塞している状態を示している。同図に示すように、固定
スクロール鏡板中央端面4e上には、固定スクロールと
一体的に複数の同一高さの突起4gが形成されており、
固定スクロール鏡板4aを貫通する一対のバイパス孔4
dは、各々鏡板4aから連続的に突起4g内をも貫通し
て形成され、突起4gの端面4hに開口している。
【0030】よって複数の突起4gのうち、バイパス孔
4dが貫通する2つについては、バイパス孔4dの横断
面積よりも大きい横断面積を有する形状でなければなら
ないが、それ以外の突起はバイパス孔4dの横断面積よ
りも小さい横断面積となる形状で構わない。そして、こ
れら突起の端面4hが弁座面となり、一対のバイパス孔
4dがそれぞれ臨む一対の圧縮室13の圧力が、吐出室
20の圧力すなわち吐出圧力(凝縮圧力)よりも低い場
合には、バイパスバルブの固定スクロール側端面9aが
接触し、バイパス孔4dが吐出室20に連通しないよう
に、バイパス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し、
吐出圧力(凝縮圧力)まで圧縮された冷媒ガスが、バイ
パス孔4dが臨む吐出圧力より低い圧力の圧縮室13へ
リークしないようにシールしている。
4dが貫通する2つについては、バイパス孔4dの横断
面積よりも大きい横断面積を有する形状でなければなら
ないが、それ以外の突起はバイパス孔4dの横断面積よ
りも小さい横断面積となる形状で構わない。そして、こ
れら突起の端面4hが弁座面となり、一対のバイパス孔
4dがそれぞれ臨む一対の圧縮室13の圧力が、吐出室
20の圧力すなわち吐出圧力(凝縮圧力)よりも低い場
合には、バイパスバルブの固定スクロール側端面9aが
接触し、バイパス孔4dが吐出室20に連通しないよう
に、バイパス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し、
吐出圧力(凝縮圧力)まで圧縮された冷媒ガスが、バイ
パス孔4dが臨む吐出圧力より低い圧力の圧縮室13へ
リークしないようにシールしている。
【0031】シール性が要求されるため、バイパス孔4
dの閉塞時に、バイパスバルブ9が傾斜して、弁座面と
なる突起の端面4hとバイパスバルブの固定スクロール
側端面9aに部分的に隙間が形成されることがないよう
に、突起4gの高さは同一高さである必要があり、少な
くともバイパス孔4dが開口する2つの突起について
は、その端面が確実にバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aと面接触されていなければならない。
dの閉塞時に、バイパスバルブ9が傾斜して、弁座面と
なる突起の端面4hとバイパスバルブの固定スクロール
側端面9aに部分的に隙間が形成されることがないよう
に、突起4gの高さは同一高さである必要があり、少な
くともバイパス孔4dが開口する2つの突起について
は、その端面が確実にバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aと面接触されていなければならない。
【0032】このように構成することにより、従来例と
比べ、シール機能を全く損なうことなく、バイパス孔4
dの閉塞時の弁座面とバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aとの接触面積を、著しく低減させることが
できる。したがって過圧縮防止機能として、バイパス孔
4dが臨む圧縮室13の圧力が吐出圧力(凝縮圧力)よ
りわずかに高くなった時に、バイパス孔4dを吐出室2
0に開口すべく、弁座面からバイパスバルブ9の固定ス
クロール側端面9aが離間する際には、付着している油
の粘性による粘着の影響を著しく小さくすることができ
るので、開き遅れの生じないスムースな離間が実現可能
となり、従来例のような付着油の影響で起きる開き遅れ
による過圧縮損失が発生しない。
比べ、シール機能を全く損なうことなく、バイパス孔4
dの閉塞時の弁座面とバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aとの接触面積を、著しく低減させることが
できる。したがって過圧縮防止機能として、バイパス孔
4dが臨む圧縮室13の圧力が吐出圧力(凝縮圧力)よ
りわずかに高くなった時に、バイパス孔4dを吐出室2
0に開口すべく、弁座面からバイパスバルブ9の固定ス
クロール側端面9aが離間する際には、付着している油
の粘性による粘着の影響を著しく小さくすることができ
るので、開き遅れの生じないスムースな離間が実現可能
となり、従来例のような付着油の影響で起きる開き遅れ
による過圧縮損失が発生しない。
【0033】なお突起4gの高さは、図ではバイパスバ
ルブ9の厚さよりも大きく描いているが、固定スクロー
ル鏡板中央端面4eからわずかに突出していればよく、
バイパスバルブ9の厚さよりも小さくても機能上何ら問
題はない。突起4g形成のために固定スクロール鏡板4
aの厚さを薄くして鏡板4aの剛性低下を招いたり、バ
イパス孔4dの長さを長くしてしまい死容積増加を招く
ことを避けるためにも、突起4gの高さはなるべく低い
方がよい。
ルブ9の厚さよりも大きく描いているが、固定スクロー
ル鏡板中央端面4eからわずかに突出していればよく、
バイパスバルブ9の厚さよりも小さくても機能上何ら問
題はない。突起4g形成のために固定スクロール鏡板4
aの厚さを薄くして鏡板4aの剛性低下を招いたり、バ
イパス孔4dの長さを長くしてしまい死容積増加を招く
ことを避けるためにも、突起4gの高さはなるべく低い
方がよい。
【0034】突起4gはバイパス孔4dが貫通する2つ
のみの配置でも可能であるが、閉塞時にバイパスバルブ
9を安定させるためには、バイパス孔4dがほぼ点対称
であることもあり、4つほぼ等ピッチで配置するのが望
ましい。またバイパス孔4dが貫通しない突起について
は、その端面を球面形状とすることで、バイパスバルブ
9の安定を確保しつつ、点接触となることでバイパスバ
ルブの固定スクロール側端面9aと接触面積をさらに低
減させることができる。
のみの配置でも可能であるが、閉塞時にバイパスバルブ
9を安定させるためには、バイパス孔4dがほぼ点対称
であることもあり、4つほぼ等ピッチで配置するのが望
ましい。またバイパス孔4dが貫通しない突起について
は、その端面を球面形状とすることで、バイパスバルブ
9の安定を確保しつつ、点接触となることでバイパスバ
ルブの固定スクロール側端面9aと接触面積をさらに低
減させることができる。
【0035】図1において、突起4gの縦断面形状が長
方形であるが、台形形状等であっても構わない。また図
2において、突起4gの横断面形状が円形であるが、円
形にこだわるものではなく、多角形等でも構わない。な
おこれら突起4gは、固定スクロール4と一体的に形成
されるのがコスト面からも望ましいが、別の部材として
突起を形成し、それらを固定スクロール4に取り付けて
も構わない。
方形であるが、台形形状等であっても構わない。また図
2において、突起4gの横断面形状が円形であるが、円
形にこだわるものではなく、多角形等でも構わない。な
おこれら突起4gは、固定スクロール4と一体的に形成
されるのがコスト面からも望ましいが、別の部材として
突起を形成し、それらを固定スクロール4に取り付けて
も構わない。
【0036】これら突起4gを固定スクロール4と一体
的に形成する場合には、固定スクロール4の材料が鋳鉄
ならば鋳造の時に、またアルミニウム合金であれば鍛造
の時に突起を形成しておき、それらの突起の端面を同時
に切削加工し、高さ調整をかねて同一高さとすることと
シールに必要な面精度を確保することを達成すればよ
い。
的に形成する場合には、固定スクロール4の材料が鋳鉄
ならば鋳造の時に、またアルミニウム合金であれば鍛造
の時に突起を形成しておき、それらの突起の端面を同時
に切削加工し、高さ調整をかねて同一高さとすることと
シールに必要な面精度を確保することを達成すればよ
い。
【0037】また、突起を固定スクロール鏡板中央端面
4eに形成せず、固定スクロール鏡板中央端面4eは平
坦面で形成し、バイパスバルブ9の固定スクロール側端
面9a側にプレス等で突起を形成して、その突起が確実
にバイパス孔9を閉塞するようにすることで、上記同様
両者の接触面積を低減させることも可能である。
4eに形成せず、固定スクロール鏡板中央端面4eは平
坦面で形成し、バイパスバルブ9の固定スクロール側端
面9a側にプレス等で突起を形成して、その突起が確実
にバイパス孔9を閉塞するようにすることで、上記同様
両者の接触面積を低減させることも可能である。
【0038】実施の形態2.次にこの発明の実施の形態
2を図面を参照して説明する。図3は実施の形態2にお
けるスクロール圧縮機の過圧縮防止機構を示す要部縦断
面図、図4は図3の固定スクロールをストッパー側から
見た平面図である。図3はバイパスバルブ9がバイパス
孔4dを閉塞している状態を示している。同図に示すよ
うに、固定スクロール鏡板中央端面4e上には、円環状
に成形されているバイパスバルブ9の内径より大きい内
径と、バイパスバルブ9の外径より小さい外径を有し、
かつバイパス孔4dの孔径より幅が大きい円環部4i
が、固定スクロールと一体的に形成されており、固定ス
クロール鏡板4aを貫通する一対のバイパス孔4dは、
鏡板4aから連続的に円環部4iをも貫通して形成さ
れ、円環部4iの端面4jに開口している。
2を図面を参照して説明する。図3は実施の形態2にお
けるスクロール圧縮機の過圧縮防止機構を示す要部縦断
面図、図4は図3の固定スクロールをストッパー側から
見た平面図である。図3はバイパスバルブ9がバイパス
孔4dを閉塞している状態を示している。同図に示すよ
うに、固定スクロール鏡板中央端面4e上には、円環状
に成形されているバイパスバルブ9の内径より大きい内
径と、バイパスバルブ9の外径より小さい外径を有し、
かつバイパス孔4dの孔径より幅が大きい円環部4i
が、固定スクロールと一体的に形成されており、固定ス
クロール鏡板4aを貫通する一対のバイパス孔4dは、
鏡板4aから連続的に円環部4iをも貫通して形成さ
れ、円環部4iの端面4jに開口している。
【0039】よって円環部の幅は少なくてもバイパス孔
4d近傍においては、バイパス孔4dの孔径より大きな
幅を有していなければならない。そして、この円環部の
端面4jが弁座面となり、一対のバイパス孔4dがそれ
ぞれ臨む一対の圧縮室13の圧力が、吐出室20の圧力
すなわち吐出圧力(凝縮圧力)よりも低い場合には、バ
イパスバルブの固定スクロール側端面9aが接触し、バ
イパス孔4dが吐出室20に連通しないように、バイパ
ス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し、吐出圧力
(凝縮圧力)まで圧縮された冷媒ガスが、バイパス孔4
dが臨む吐出圧力より低い圧力の圧縮室13へリークし
ないようにシールしている。
4d近傍においては、バイパス孔4dの孔径より大きな
幅を有していなければならない。そして、この円環部の
端面4jが弁座面となり、一対のバイパス孔4dがそれ
ぞれ臨む一対の圧縮室13の圧力が、吐出室20の圧力
すなわち吐出圧力(凝縮圧力)よりも低い場合には、バ
イパスバルブの固定スクロール側端面9aが接触し、バ
イパス孔4dが吐出室20に連通しないように、バイパ
ス孔4dの吐出室20側の開口部を閉塞し、吐出圧力
(凝縮圧力)まで圧縮された冷媒ガスが、バイパス孔4
dが臨む吐出圧力より低い圧力の圧縮室13へリークし
ないようにシールしている。
【0040】このように構成することにより、従来例と
比べ、シール機能を全く損なうことなく、バイパス孔4
dの閉塞時の弁座面とバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aとの接触面積を、低減させることができ
る。したがって過圧縮防止機能として、バイパス孔4d
が臨む圧縮室13の圧力が吐出圧力(凝縮圧力)よりわ
ずかに高くなった時に、バイパス孔4dを吐出室20に
開口すべく、弁座面からバイパスバルブの固定スクロー
ル側端面9aが離間する際には、付着している油の粘性
による粘着の影響を小さくすることができるので、開き
遅れの生じないスムースな離間が実現可能となり、従来
例のような付着油の影響で起きる開き遅れによる過圧縮
損失が発生しない。また接触面が360度渡って途切れ
ることがないので、閉塞時のバイパスバルブ9が安定す
る。
比べ、シール機能を全く損なうことなく、バイパス孔4
dの閉塞時の弁座面とバイパスバルブ9の固定スクロー
ル側端面9aとの接触面積を、低減させることができ
る。したがって過圧縮防止機能として、バイパス孔4d
が臨む圧縮室13の圧力が吐出圧力(凝縮圧力)よりわ
ずかに高くなった時に、バイパス孔4dを吐出室20に
開口すべく、弁座面からバイパスバルブの固定スクロー
ル側端面9aが離間する際には、付着している油の粘性
による粘着の影響を小さくすることができるので、開き
遅れの生じないスムースな離間が実現可能となり、従来
例のような付着油の影響で起きる開き遅れによる過圧縮
損失が発生しない。また接触面が360度渡って途切れ
ることがないので、閉塞時のバイパスバルブ9が安定す
る。
【0041】なお円環部4iの高さは、図ではバイパス
バルブ9の厚さよりも大きく描いているが、固定スクロ
ール鏡板中央端面4eからわずかに突出していればよ
く、バイパスバルブ9の厚さよりも小さくても機能上何
ら問題はない。円環部4i形成のために固定スクロール
鏡板4aの厚さを薄くして鏡板4aの剛性低下を招いた
り、バイパス孔4dの長さを長くしてしまい死容積増加
を招くことを避けるためにも、円環部4iの高さはなる
べく低い方がよい。
バルブ9の厚さよりも大きく描いているが、固定スクロ
ール鏡板中央端面4eからわずかに突出していればよ
く、バイパスバルブ9の厚さよりも小さくても機能上何
ら問題はない。円環部4i形成のために固定スクロール
鏡板4aの厚さを薄くして鏡板4aの剛性低下を招いた
り、バイパス孔4dの長さを長くしてしまい死容積増加
を招くことを避けるためにも、円環部4iの高さはなる
べく低い方がよい。
【0042】図3において、円環部4iの縦断面形状が
長方形であるが、台形形状等であっても構わない。また
円環部4iは、固定スクロール4と一体的に形成される
のがコスト面からも望ましいが、別の部材として形成
し、それを固定スクロール4に取り付けても構わない。
長方形であるが、台形形状等であっても構わない。また
円環部4iは、固定スクロール4と一体的に形成される
のがコスト面からも望ましいが、別の部材として形成
し、それを固定スクロール4に取り付けても構わない。
【0043】円環部4iを固定スクロール4と一体的に
形成する場合には、固定スクロール4の材料が鋳鉄なら
ば鋳造の時に、またアルミニウム合金であれば鍛造の時
に円環部を形成しておき、その円環部の端面を切削加工
し、高さ調整とシールに必要な面精度の確保を行えばよ
い。
形成する場合には、固定スクロール4の材料が鋳鉄なら
ば鋳造の時に、またアルミニウム合金であれば鍛造の時
に円環部を形成しておき、その円環部の端面を切削加工
し、高さ調整とシールに必要な面精度の確保を行えばよ
い。
【0044】また円環部を固定スクロール鏡板中央端面
4eに形成せず、固定スクロール鏡板中央端面4eは平
坦面で形成し、バイパスバルブの固定スクロール側端面
9a側にプレス等で円環部を形成して、両者の接触面積
を低減させることも可能である。
4eに形成せず、固定スクロール鏡板中央端面4eは平
坦面で形成し、バイパスバルブの固定スクロール側端面
9a側にプレス等で円環部を形成して、両者の接触面積
を低減させることも可能である。
【0045】なお固定スクロール鏡板中央端面4e上に
形成される弁座面は、上記した突起4gや円環部4iだ
けでなく、バイパスバルブの固定スクロール側端面9a
と弁座面の接触面積が、バイパスバルブの固定スクロー
ル側端面9aの表面積より小さくなるような形状であれ
ば、どのような形状であっても、付着している油の粘性
による粘着の影響を小さくすることができるので、開き
遅れの生じないスムースな離間が実現可能となる。
形成される弁座面は、上記した突起4gや円環部4iだ
けでなく、バイパスバルブの固定スクロール側端面9a
と弁座面の接触面積が、バイパスバルブの固定スクロー
ル側端面9aの表面積より小さくなるような形状であれ
ば、どのような形状であっても、付着している油の粘性
による粘着の影響を小さくすることができるので、開き
遅れの生じないスムースな離間が実現可能となる。
【0046】実施の形態3.次にこの発明の実施の形態
3を図面を参照して説明する。図5は実施の形態3にお
けるスクロール圧縮機の過圧縮防止機構を示す要部縦断
面図、図6は図5のストッパーを固定スクロール側から
見た平面図である。図5はバイパスバルブ9がバイパス
孔4dを開口するために押し上げられ、ストッパー10
と接触している状態を示している。同図に示すように、
ストッパーの吐出室側端面10a上には、ストッパーと
一体的に複数の突起10bが形成されており、これら突
起の端面10cがバイパスバルブ9の軸方向移動規制部
となり、バイパス孔4dを吐出室20に開口すべく、バ
イパスバルブ9が圧力差により押し上げられた時に、バ
イパスバルブのストッパー側端面9bが接触し、バイパ
スバルブ9の軸方向移動量を規制する。なお突起10b
の高さは、ストッパーの吐出室側端面10aからわずか
に突出していればよい。
3を図面を参照して説明する。図5は実施の形態3にお
けるスクロール圧縮機の過圧縮防止機構を示す要部縦断
面図、図6は図5のストッパーを固定スクロール側から
見た平面図である。図5はバイパスバルブ9がバイパス
孔4dを開口するために押し上げられ、ストッパー10
と接触している状態を示している。同図に示すように、
ストッパーの吐出室側端面10a上には、ストッパーと
一体的に複数の突起10bが形成されており、これら突
起の端面10cがバイパスバルブ9の軸方向移動規制部
となり、バイパス孔4dを吐出室20に開口すべく、バ
イパスバルブ9が圧力差により押し上げられた時に、バ
イパスバルブのストッパー側端面9bが接触し、バイパ
スバルブ9の軸方向移動量を規制する。なお突起10b
の高さは、ストッパーの吐出室側端面10aからわずか
に突出していればよい。
【0047】このように構成することにより、従来例と
比べ、移動規制部とバイパスバルブ9のストッパー側端
面9bとの接触面積を、著しく低減させることができ
る。従ってバイパス孔4dが臨む圧縮室13の圧力が吐
出圧力より低下し、一旦押し上げられたバイパスバルブ
9が、バイパス孔4dの開口部を閉塞すべく、移動規制
部からバイパスバルブ9のストッパー側端面9bが離間
する際には、付着している油の粘性による粘着の影響を
著しく小さくすることができるので、閉じ遅れの生じな
いスムースな離間が実現可能となり、従来例のような付
着油の影響で起きる閉じ遅れによる再圧縮損失が発生し
ない。
比べ、移動規制部とバイパスバルブ9のストッパー側端
面9bとの接触面積を、著しく低減させることができ
る。従ってバイパス孔4dが臨む圧縮室13の圧力が吐
出圧力より低下し、一旦押し上げられたバイパスバルブ
9が、バイパス孔4dの開口部を閉塞すべく、移動規制
部からバイパスバルブ9のストッパー側端面9bが離間
する際には、付着している油の粘性による粘着の影響を
著しく小さくすることができるので、閉じ遅れの生じな
いスムースな離間が実現可能となり、従来例のような付
着油の影響で起きる閉じ遅れによる再圧縮損失が発生し
ない。
【0048】図5において、突起10bの縦断面形状が
長方形であるが、台形形状等であっても構わない。また
図6において、突起10bの横断面形状が円形である
が、円形にこだわるものではなく、多角形等でも構わな
い。なおこれら突起10bは、ストッパー10と一体的
に形成されるのがコスト面からも望ましいが、別の部材
として突起を形成し、それらをストッパー10に取り付
けても構わない。
長方形であるが、台形形状等であっても構わない。また
図6において、突起10bの横断面形状が円形である
が、円形にこだわるものではなく、多角形等でも構わな
い。なおこれら突起10bは、ストッパー10と一体的
に形成されるのがコスト面からも望ましいが、別の部材
として突起を形成し、それらをストッパー10に取り付
けても構わない。
【0049】また図7に縦断面形状を示すように突起の
端面10cの形状を球面形状として、この球面をバイパ
スバルブ9の軸方向移動規制部とすれば、移動規制部と
バイパスバルブのストッパー側端面9bとの接触が複数
の点接触となり、その接触面積を限りなくゼロに近づけ
られことができ、移動規制部からバイパスバルブのスト
ッパー側端面9bが離間する際の付着油の影響をほぼ完
璧に排除できる。図7では突起10b全体が球面形状で
あるが、突起の端面10cだけを球面形状としても同様
な効果を奏する。
端面10cの形状を球面形状として、この球面をバイパ
スバルブ9の軸方向移動規制部とすれば、移動規制部と
バイパスバルブのストッパー側端面9bとの接触が複数
の点接触となり、その接触面積を限りなくゼロに近づけ
られことができ、移動規制部からバイパスバルブのスト
ッパー側端面9bが離間する際の付着油の影響をほぼ完
璧に排除できる。図7では突起10b全体が球面形状で
あるが、突起の端面10cだけを球面形状としても同様
な効果を奏する。
【0050】なお移動規制部とバイパスバルブ9のスト
ッパー側端面9bとの接触は軸方向移動の規制のためだ
けの接触であり、上記した固定スクロール4に形成され
る弁座面のようにシール性が要求さるものではないの
で、突起10bの高さは必ずしも同一にする必要はな
く、微量な差が生じていても問題ではない。また移動規
制部となる突起の端面10cにも厳しい面精度も必要な
い。よってストッパー10は板金のプレス加工で成形
し、そのプレス時に突起10bも同時に成形してしまえ
ばよく、端面10cへの切削加工等の必要はなく、突起
形成による加工コストの上昇はほとんどない。プレスに
て突起10bを成形する場合には、図7に示すような突
起全体が球面形状である方が作成し易い。
ッパー側端面9bとの接触は軸方向移動の規制のためだ
けの接触であり、上記した固定スクロール4に形成され
る弁座面のようにシール性が要求さるものではないの
で、突起10bの高さは必ずしも同一にする必要はな
く、微量な差が生じていても問題ではない。また移動規
制部となる突起の端面10cにも厳しい面精度も必要な
い。よってストッパー10は板金のプレス加工で成形
し、そのプレス時に突起10bも同時に成形してしまえ
ばよく、端面10cへの切削加工等の必要はなく、突起
形成による加工コストの上昇はほとんどない。プレスに
て突起10bを成形する場合には、図7に示すような突
起全体が球面形状である方が作成し易い。
【0051】またシール性が要求されないので、ストッ
パー10の移動規制部とバイパスバルブのストッパー側
端面9bとの接触時に、バイパスバルブ9が多少傾斜し
ても構わないので、突起10bの数を1つだけとして、
バイパスバルブのストッパー側端面9bが突起の端面1
0cとストッパーの吐出室側端面10aに傾斜した状態
で接触させることも可能である。
パー10の移動規制部とバイパスバルブのストッパー側
端面9bとの接触時に、バイパスバルブ9が多少傾斜し
ても構わないので、突起10bの数を1つだけとして、
バイパスバルブのストッパー側端面9bが突起の端面1
0cとストッパーの吐出室側端面10aに傾斜した状態
で接触させることも可能である。
【0052】また突起をストッパーの吐出室側端面10
a上に形成せず、ストッパーの吐出室側端面10aは平
坦面で形成し、バイパスバルブのストッパー側端面9b
側にプレス等で突起を形成して、両者の接触面積を低減
させることも可能である。
a上に形成せず、ストッパーの吐出室側端面10aは平
坦面で形成し、バイパスバルブのストッパー側端面9b
側にプレス等で突起を形成して、両者の接触面積を低減
させることも可能である。
【0053】実施の形態4.閉じ遅れ回避のための他の
実施の形態として、ストッパーの吐出室側端面10a上
に円環部を形成し、その円環部の端面をバイパスバルブ
9の軸方向移動規制部とし、移動規制部とバイパスバル
ブのストッパー側端面9bとの接触面積を低減させる形
態、またその円環部の断面形状を三角形状とし、三角形
状のエッジ部を移動規制部とし、移動規制部とバイパス
バルブのストッパー側端面9bとの接触を線接触(円形
状となる)とする形態がある。
実施の形態として、ストッパーの吐出室側端面10a上
に円環部を形成し、その円環部の端面をバイパスバルブ
9の軸方向移動規制部とし、移動規制部とバイパスバル
ブのストッパー側端面9bとの接触面積を低減させる形
態、またその円環部の断面形状を三角形状とし、三角形
状のエッジ部を移動規制部とし、移動規制部とバイパス
バルブのストッパー側端面9bとの接触を線接触(円形
状となる)とする形態がある。
【0054】実施の形態5.上記した実施の形態1およ
び実施の形態2のいずれかと、上記実施の形態3および
実施の形態4のいずれかを組み合わせることで、従来例
で生じていた付着した油の影響による開き遅れ、閉じ遅
れの両方がなくなり、開き遅れにより発生していた過圧
縮損失、および閉じ遅れにより発生していた再圧縮損失
の両方が発生しない、高効率なスクロール圧縮機が得ら
れる。
び実施の形態2のいずれかと、上記実施の形態3および
実施の形態4のいずれかを組み合わせることで、従来例
で生じていた付着した油の影響による開き遅れ、閉じ遅
れの両方がなくなり、開き遅れにより発生していた過圧
縮損失、および閉じ遅れにより発生していた再圧縮損失
の両方が発生しない、高効率なスクロール圧縮機が得ら
れる。
【0055】
【発明の効果】この発明に係るスクロール圧縮機は、固
定スクロール鏡板の反圧縮室側の端面に形成される弁座
面またはバイパバルブの固定スクロール側端面を、弁座
面とバイパスバルブの固定スクロール側端面との接触面
積が、バイパスバルブの固定スクロール側端面の弁座面
への投影面積よりも小さくなるような形状に形成したの
で、バイパス孔閉塞時の固定スクロールの弁座面とバイ
パスバルブの接触面積を低減させたことにより、過圧縮
防止機能として、バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出
圧力よりわずかに高くなった時に、バイパス孔を開口す
べく、弁座面からバイパスバルブの固定スクロール側端
面が離間する際には、付着している油の粘性による粘着
の影響を著しく小さくすることができるので、開き遅れ
の生じないスムースな離間が実現可能となり、従来例の
ような付着油の影響で起きる開き遅れによる過圧縮損失
が発生しない高効率なスクロール圧縮機が得られる効果
がある。
定スクロール鏡板の反圧縮室側の端面に形成される弁座
面またはバイパバルブの固定スクロール側端面を、弁座
面とバイパスバルブの固定スクロール側端面との接触面
積が、バイパスバルブの固定スクロール側端面の弁座面
への投影面積よりも小さくなるような形状に形成したの
で、バイパス孔閉塞時の固定スクロールの弁座面とバイ
パスバルブの接触面積を低減させたことにより、過圧縮
防止機能として、バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出
圧力よりわずかに高くなった時に、バイパス孔を開口す
べく、弁座面からバイパスバルブの固定スクロール側端
面が離間する際には、付着している油の粘性による粘着
の影響を著しく小さくすることができるので、開き遅れ
の生じないスムースな離間が実現可能となり、従来例の
ような付着油の影響で起きる開き遅れによる過圧縮損失
が発生しない高効率なスクロール圧縮機が得られる効果
がある。
【0056】また、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の
端面に複数の略同一高さの突起を形成し、一対のバイパ
ス孔は各々1つの突起内を貫通して形成され、突起の端
面を弁座面としたので、バイパス孔閉塞時のシール性を
損なうことなく、固定スクロールの弁座面とバイパスバ
ルブの接触面積を大幅に低減させることができ、そのた
め過圧縮防止機能として、バイパス孔が臨む圧縮室の圧
力が吐出圧力よりわずかに高くなった時に、バイパス孔
を開口すべく、弁座面からバイパスバルブの固定スクロ
ール側端面が離間する際には、付着している油の粘性に
よる粘着の影響を著しく小さくすることができるので、
開き遅れの生じないスムースな離間が実現可能となり、
従来例のような付着油の影響で起きる開き遅れによる過
圧縮損失が発生しない高効率なスクロール圧縮機が得ら
れる効果がある。
端面に複数の略同一高さの突起を形成し、一対のバイパ
ス孔は各々1つの突起内を貫通して形成され、突起の端
面を弁座面としたので、バイパス孔閉塞時のシール性を
損なうことなく、固定スクロールの弁座面とバイパスバ
ルブの接触面積を大幅に低減させることができ、そのた
め過圧縮防止機能として、バイパス孔が臨む圧縮室の圧
力が吐出圧力よりわずかに高くなった時に、バイパス孔
を開口すべく、弁座面からバイパスバルブの固定スクロ
ール側端面が離間する際には、付着している油の粘性に
よる粘着の影響を著しく小さくすることができるので、
開き遅れの生じないスムースな離間が実現可能となり、
従来例のような付着油の影響で起きる開き遅れによる過
圧縮損失が発生しない高効率なスクロール圧縮機が得ら
れる効果がある。
【0057】また、固定スクロール鏡板の反圧縮室側の
端面に円環部を形成し、一対のバイパス孔は円環部内を
貫通して形成され、円環部の端面を弁座面としたもの
で、バイパス孔閉塞時のシール性を損なうことなく、固
定スクロールの弁座面とバイパスバルブの接触面積を低
減させることができ、そのため過圧縮防止機能として、
バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出圧力よりわずかに
高くなった時に、バイパス孔を開口すべく、弁座面から
バイパスバルブの固定スクロール側端面が離間する際に
は、付着している油の粘性による粘着の影響を著しく小
さくすることができるので、開き遅れの生じないスムー
スな離間が実現可能となり、従来例のような付着油の影
響で起きる開き遅れによる過圧縮損失が発生しない高効
率なスクロール圧縮機が得られる効果がある。また接触
面積が少ないにもかかわらず、バイパス孔閉塞時の接触
面が360度渡って途切れることがないので、閉塞時の
バイパスバルブが安定して着座できる。
端面に円環部を形成し、一対のバイパス孔は円環部内を
貫通して形成され、円環部の端面を弁座面としたもの
で、バイパス孔閉塞時のシール性を損なうことなく、固
定スクロールの弁座面とバイパスバルブの接触面積を低
減させることができ、そのため過圧縮防止機能として、
バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出圧力よりわずかに
高くなった時に、バイパス孔を開口すべく、弁座面から
バイパスバルブの固定スクロール側端面が離間する際に
は、付着している油の粘性による粘着の影響を著しく小
さくすることができるので、開き遅れの生じないスムー
スな離間が実現可能となり、従来例のような付着油の影
響で起きる開き遅れによる過圧縮損失が発生しない高効
率なスクロール圧縮機が得られる効果がある。また接触
面積が少ないにもかかわらず、バイパス孔閉塞時の接触
面が360度渡って途切れることがないので、閉塞時の
バイパスバルブが安定して着座できる。
【0058】また、ストッパーのバイパスバルブ側端面
またはバイパスバルブのストッパー側端面を、ストッパ
ーのバイパスバルブ側端面とバイパスバルブのストッパ
ー側端面との接触面積が、バイパスバルブのストッパー
側端面のストッパーへの投影面積(開口部への投影面積
は除く)よりも小さくなるような形状に形成したので、
バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出圧力より低下し、
一旦押し上げられたバイパスバルブが、バイパス孔の開
口部を閉塞すべく、ストッパーのバイパスバルブ側端面
からバイパスバルブのストッパー側端面が離間する際に
は、付着している油の粘性による粘着の影響を著しく小
さくすることができるので、閉じ遅れの生じないスムー
スな離間が実現可能となり、従来例のような付着油の影
響で起きる閉じ遅れによる再圧縮損失が発生しない高効
率なスクロール圧縮機が得られる効果がある。
またはバイパスバルブのストッパー側端面を、ストッパ
ーのバイパスバルブ側端面とバイパスバルブのストッパ
ー側端面との接触面積が、バイパスバルブのストッパー
側端面のストッパーへの投影面積(開口部への投影面積
は除く)よりも小さくなるような形状に形成したので、
バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出圧力より低下し、
一旦押し上げられたバイパスバルブが、バイパス孔の開
口部を閉塞すべく、ストッパーのバイパスバルブ側端面
からバイパスバルブのストッパー側端面が離間する際に
は、付着している油の粘性による粘着の影響を著しく小
さくすることができるので、閉じ遅れの生じないスムー
スな離間が実現可能となり、従来例のような付着油の影
響で起きる閉じ遅れによる再圧縮損失が発生しない高効
率なスクロール圧縮機が得られる効果がある。
【0059】また、ストッパーのバイパスバルブ側端面
に、突起を形成し、突起の端面をバイパスバルブのスト
ッパー側端面が接触する軸方向移動規制部としたので、
バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出圧力より低下し、
一旦押し上げられたバイパスバルブが、バイパス孔の開
口部を閉塞すべく、軸方向移動規制部からバイパスバル
ブのストッパー側端面が離間する際には、付着している
油の粘性による粘着の影響を著しく小さくすることがで
きるので、閉じ遅れの生じないスムースな離間が実現可
能となり、従来例のような付着油の影響で起きる閉じ遅
れによる再圧縮損失が発生しない高効率なスクロール圧
縮機が得られる効果がある。
に、突起を形成し、突起の端面をバイパスバルブのスト
ッパー側端面が接触する軸方向移動規制部としたので、
バイパス孔が臨む圧縮室の圧力が吐出圧力より低下し、
一旦押し上げられたバイパスバルブが、バイパス孔の開
口部を閉塞すべく、軸方向移動規制部からバイパスバル
ブのストッパー側端面が離間する際には、付着している
油の粘性による粘着の影響を著しく小さくすることがで
きるので、閉じ遅れの生じないスムースな離間が実現可
能となり、従来例のような付着油の影響で起きる閉じ遅
れによる再圧縮損失が発生しない高効率なスクロール圧
縮機が得られる効果がある。
【0060】また、ストッパーに形成される突起の端面
を球面形状に形成したので、ストッパーとバイパスバル
ブのストッパー側端面との接触が、複数の点接触となる
ようにしたことにより、バイパス孔開口時のストッパー
の軸方向移動規制部とバイパスバルブの接触面積をほぼ
ゼロすることができ、そのためバイパス孔が臨む圧縮室
の圧力が吐出圧力より低下し、一旦押し上げられたバイ
パスバルブが、バイパス孔の開口部を閉塞すべく、移動
規制部からバイパスバルブのストッパー側端面が離間す
る際には、付着している油の粘性による粘着の影響をほ
とんどなくすことができるので、閉じ遅れの生じないス
ムースな離間が実現可能となり、従来例のような付着油
の影響で起きる閉じ遅れによる再圧縮損失が発生しない
高効率なスクロール圧縮機が得られる効果がある。
を球面形状に形成したので、ストッパーとバイパスバル
ブのストッパー側端面との接触が、複数の点接触となる
ようにしたことにより、バイパス孔開口時のストッパー
の軸方向移動規制部とバイパスバルブの接触面積をほぼ
ゼロすることができ、そのためバイパス孔が臨む圧縮室
の圧力が吐出圧力より低下し、一旦押し上げられたバイ
パスバルブが、バイパス孔の開口部を閉塞すべく、移動
規制部からバイパスバルブのストッパー側端面が離間す
る際には、付着している油の粘性による粘着の影響をほ
とんどなくすことができるので、閉じ遅れの生じないス
ムースな離間が実現可能となり、従来例のような付着油
の影響で起きる閉じ遅れによる再圧縮損失が発生しない
高効率なスクロール圧縮機が得られる効果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1におけるスクロール
圧縮機を示す要部縦断面図である。
圧縮機を示す要部縦断面図である。
【図2】 図1の固定スクロールをストッパー側から見
た平面図である。
た平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2におけるスクロール
圧縮機を示す要部縦断面図である。
圧縮機を示す要部縦断面図である。
【図4】 図3の固定スクロールをストッパー側から見
た平面図である。
た平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるスクロール
圧縮機を示す要部縦断面図である。
圧縮機を示す要部縦断面図である。
【図6】 図5のストッパーを固定スクロール側から見
た平面図である。
た平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における他の形態の
ストッパーの縦断面図である。
ストッパーの縦断面図である。
【図8】 従来のフリーバルブ形式のバイパスバルブを
用いた過圧縮防止機構を備えたスクロール圧縮機の要部
縦断面図である。
用いた過圧縮防止機構を備えたスクロール圧縮機の要部
縦断面図である。
【図9】 図8のスクロール圧縮機の要部分解斜視図で
ある。
ある。
4 固定スクロール、4a 固定スクロール鏡板、4d
バイパス孔、4g突起、4h 突起端面、4i 円環
部、4j 円環部端面、9 バイパスバルブ、9a 固
定スクロール側端面、9b ストッパー側端面、10
ストッパー、10b 突起、10c 突起端面、13
圧縮室、15 高圧空間。
バイパス孔、4g突起、4h 突起端面、4i 円環
部、4j 円環部端面、9 バイパスバルブ、9a 固
定スクロール側端面、9b ストッパー側端面、10
ストッパー、10b 突起、10c 突起端面、13
圧縮室、15 高圧空間。
フロントページの続き (72)発明者 小川 喜英 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 泉澤 渉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 固定スクロールの鏡板に形成された一対
のバイパス孔からバイパスバルブを介して圧縮途中の圧
縮室より高圧空間に冷媒ガスを逃がし、前記バイパスバ
ルブは、中央に吐出ガスが通る穴を有する前記一対のバ
イパス孔に共用のフリーバルブ形式で、前記固定スクロ
ールには前記バイパスバルブの軸方向移動を規制するス
トッパーが固定された過圧縮防止機構を備えたスクロー
ル圧縮機において、 前記固定スクロール鏡板の反圧縮室側の端面に形成され
る弁座面または前記バイパバルブの固定スクロール側端
面を、前記弁座面と前記バイパスバルブの固定スクロー
ル側端面との接触面積が、前記バイパスバルブの固定ス
クロール側端面の前記弁座面への投影面積よりも小さく
なるような形状に形成したことを特徴とするスクロール
圧縮機。 - 【請求項2】 前記固定スクロール鏡板の反圧縮室側の
端面に複数の略同一高さの突起を形成し、前記一対のバ
イパス孔は各々1つの前記突起内を貫通して形成され、
前記突起の端面を前記弁座面としたことを特徴とする請
求項1記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項3】 前記固定スクロール鏡板の反圧縮室側の
端面に円環部を形成し、前記一対のバイパス孔は前記円
環部内を貫通して形成され、前記円環部の端面を前記弁
座面としたことを特徴とする請求項1記載のスクロール
圧縮機。 - 【請求項4】 固定スクロールの鏡板に形成された一対
のバイパス孔からバイパスバルブを介して圧縮途中の圧
縮室より高圧空間に冷媒ガスを逃がし、前記バイパスバ
ルブは、中央に吐出ガスが通る穴を有する前記一対のバ
イパス孔に共用のフリーバルブ形式で、前記固定スクロ
ールには前記バイパスバルブの軸方向移動を規制するス
トッパーが固定された過圧縮防止機構を備えたスクロー
ル圧縮機において、 前記ストッパーのバイパスバルブ側端面または前記バイ
パスバルブのストッパー側端面を、前記ストッパーのバ
イパスバルブ側端面と前記バイパスバルブのストッパー
側端面との接触面積が、前記バイパスバルブのストッパ
ー側端面の前記ストッパーへの投影面積(開口部への投
影面積は除く)よりも小さくなるような形状に形成した
ことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項5】 前記ストッパーのバイパスバルブ側端面
に、突起を形成し、前記突起の端面を前記バイパスバル
ブのストッパー側端面が接触する軸方向移動規制部とし
たことを特徴とする請求項4記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項6】 前記ストッパーに形成される突起の端面
を球面形状に形成したことを特徴とする請求項5記載の
スクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13643898A JPH11324950A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13643898A JPH11324950A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11324950A true JPH11324950A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15175138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13643898A Pending JPH11324950A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11324950A (ja) |
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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