JPH11323469A - 水素吸蔵合金及び二次電池 - Google Patents
水素吸蔵合金及び二次電池Info
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- JPH11323469A JPH11323469A JP10170326A JP17032698A JPH11323469A JP H11323469 A JPH11323469 A JP H11323469A JP 10170326 A JP10170326 A JP 10170326A JP 17032698 A JP17032698 A JP 17032698A JP H11323469 A JPH11323469 A JP H11323469A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
を吸蔵・放出し難い問題を改善し、大きな放電容量を有
する水素吸蔵電極を実現可能な水素吸蔵合金を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(1)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする。 (Mg1-a-b R1a M1b )Niz …(1)
Description
この水素吸蔵合金を含む負極を備えた二次電池に関する
ものである。
ネルギー源としての水素を貯蔵できる合金であり、新し
いエネルギー変換及び貯蔵材料として非常に注目されて
いる。機能性新素材としての水素吸蔵合金の応用分野
は、水素の貯蔵・輸送、熱の貯蔵・輸送、熱−機械エネ
ルギーの変換、水素の分離・精製、水素同位体の分離、
水素を活物質とした電池、合成化学における触媒、温度
センサなどの広範囲に亘って提案されている。
用いるニッケル−水素二次電池が、高容量であること、
過充電・過放電に強いこと、高率充放電が可能であるこ
と、クリーンであること、ニッケル−カドミウム電池と
互換性があることなどの特徴を有するため、次世代の民
生用電池として非常に注目され、その応用、実用化が現
在、活発に行われている。このように水素吸蔵合金は、
その物理的・化学的性質を利用して様々な応用の可能性
を秘めており、今後の産業におけるキー材料の一つに数
えることができる。
的に反応する、つまり水素と安定な化合物を形成し得る
金属元素(例えばPd、Ti、Zr、V、そのほか希土
類金属元素、アルカリ土類元素等)を単体で用いる場合
と、これらの金属元素を他の金属と合金化して用いる場
合とがある。
合力を適度に弱めて吸蔵反応のみでなく、脱離(放出)
反応も比較的容易に行えるようにすることである。二つ
目の利点は、反応に必要な水素ガス圧(平衡圧;プラト
ー圧)の大きさ、平衡領域(プラトー領域)の広さ、水
素を吸蔵していく過程での平衡圧の変化(平坦性)など
の吸蔵・放出特性を改善できることである。三つ目の利
点は、化学的・物理的な安定性が高められることであ
る。
ては、(1) 希土類系(例えばLaNi5 、MmNi
5 等)、(2) ラーベス系(例えばZrV2 、ZrMn2
等)、(3) チタン系(例えばTiNi、TiFe等)、
(4) マグネシウム系(例えばMg2 Ni、MgNi
2 等)、(5) その他(例えばクラスター合金等)に大別
することができる。
希土類系水素吸蔵合金が実用化されている。しかしなが
ら、この電極を備えたアルカリ二次電池の放電容量は理
論容量の80%以上に達しており、これ以上の高容量化
には限界がある。
化合物は、AB5 型以外にも多数存在する。Mat.R
es.Bull.,11,(1976)1241には、
希土類元素をAB5 型よりも多量に含む金属間化合物が
AB5 型よりも常温付近で多量の水素を吸蔵することが
開示されている。また、希土類−Ni系合金にマグネシ
ウムを置換した組成のマグネシウム−希土類系合金が多
量の水素ガスを吸蔵することが報告されている(例え
ば、大角泰章、ソーダと塩素、34,447(198
3))。
1-X MgX Ni2 系合金には、水素との安定性が高いた
めに水素の放出速度が非常に小さいという問題点がある
ことがJ.Less−Common Met,73,3
39(1980)においてH.Oesterreich
erらによって指摘されている。また、K.Kadir
らは、日本金属学会第120回春季大会講演概要,P.
289(1997)において、PuNi3 型で、組成が
Mg2 LaNi9 の水素吸蔵合金の報告を行っている。
のマグネシウム−希土類系合金は気相中での水素吸蔵量
は多いものの、この合金を含む電極は常温時にアルカリ
電解液中でほとんど機能しないという問題点を有する。
よび特開昭62−271349号公報には、Mm1-x A
x Nia Cob Mc で表される水素吸蔵合金を含む水素
吸蔵電極、La1-x Ax Nia Cob Mc で表される水
素吸蔵合金を含む水素吸蔵電極がそれぞれ開示されてい
る。
た金属酸化物・水素二次電池は、放電容量が低く、サイ
クル寿命が短いという問題点がある。
3号には、組成が一般式(i);(R1-XLX)(Ni
1-YMY)Zで表され、特定の逆位相境界を有し、かつ結
晶構造がLaNi5型単相で示される水素吸蔵合金を含
む水素吸蔵電極が開示されている。この水素吸蔵合金
は、前記一般式(i)で表される組成を有する合金の溶
湯を、表面に凹凸を有し、前記凹凸の平均最大高さが3
0〜150μmのロール上に、過冷度50〜500℃、
冷却速度1000〜10000℃/秒の冷却条件で、
0.1〜2.0mmの厚さに均一に凝固させた後、熱処
理を施すことにより製造される。また、この製造条件を
外れると、得られた合金は、LaNi5型構造の結晶粒
とCe2Ni7型の結晶粒の2相からなり、LaNi5型
単相構造が得られないことが記載されている。
(i)で表され、特定の逆位相境界を有し、かつ結晶構
造がLaNi5型単相で示される水素吸蔵合金を含む負
極を備えた金属酸化物・水素二次電池は、放電容量及び
サイクル寿命ともに満足できるものではないという問題
点がある。
ム−希土類系水素吸蔵合金の水素との安定性が高すぎる
ために水素を放出し難いという問題点を改善し、大きな
放電容量を有する水素吸蔵電極を容易に実現可能な水素
吸蔵合金を提供しようとするものである。
改善した水素吸蔵合金を提供しようとするものである。
む負極を備え、高容量で、充放電サイクル寿命が優れた
二次電池を提供しようとするものである。
または焼結法により作製され、かつ下記一般式(1)で
表される組成を有する合金インゴットか、あるいは前記
合金インゴットの粉砕物を含むことを特徴とする水素吸
蔵合金が提供される。
くとも1つの元素、M1はMgよりも電気陰性度の大き
な元素(ただし、前記R1の元素、Cr、Mn、Fe、
Co、Cu、Zn及びNiを除く)から選ばれる少なく
とも1つの元素、a、b及びzはそれぞれ0.1≦a≦
0.8、0<b≦0.9、1−a−b>0、3≦z≦
3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(2)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、a、x
及びzはそれぞれ0.1≦a≦0.8、0<x≦0.
9、3≦z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(3)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、M1は
Mgよりも電気陰性度の大きな元素(ただし、前記R1
の元素、前記M2の元素及びNiを除く)から選ばれる
少なくとも1つの元素、a、b、x及びzはそれぞれ
0.1≦a≦0.8、0<b≦0.9、1−a−b>
0、0<x≦0.9、3≦z≦3.8として規定され
る。
り作製され、かつ下記一般式(4)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1種の元素、M3はCo、Mn、Fe、Al、G
a、Zn、Sn、Cu、Si及びBから選ばれる少なく
とも1種の元素であり、a、x及びzはそれぞれ0.6
5≦a≦0.8、0<x≦0.6、3≦z≦3.8とし
て規定される。
り作製され、かつ下記一般式(5)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M3はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si及びBから
選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、b、x及び
zはそれぞれ0.65≦a<0.8、0<b≦0.3、
0.65<(a+b)≦0.8、0<x≦0.6、3≦
z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(6)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、Cr、N
b、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBか
ら選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、x、y及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0<x≦0.
5、0≦y≦0.2、3≦z≦3.8として規定され
る。
り作製され、かつ下記一般式(7)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
とも1種の元素、T2はCa、Ti及びZrから選ばれ
る少なくとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、C
r、Nb、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及
びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x、y及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0
<b≦0.3、0<x≦0.5、0≦y≦0.2、3≦
z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(8)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、a、b及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.01≦b<
0.5、3≦z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(9)で表される組成を有
する合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの
粉砕物を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、M3はC
o、Mn、Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si
及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.0
1≦b<0.5、0.1≦x≦0.6、3≦z≦3.8
として規定される。
される組成を有する合金を含むことを特徴とする水素吸
蔵合金が提供される。
以上の元素であり、前記R2のCe含有量は20重量%
未満で、T1はCa,Ti,Zr及びHfから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、M3はMn,Fe,C
o,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及びBから選
ばれる少なくとも1種の元素であり、a,b,x及びz
はそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b≦0.3、0≦x
≦0.9、3≦z<4を示す。
される組成を有する合金を含むことを特徴とする水素吸
蔵合金が提供される。
以上の元素であり、前記R3のCe含有量はm重量%未
満で、mは、m=125y+20(yは前記(11)式
のCo量である)で表され、T1はCa,Ti,Zr及
びHfから選ばれる少なくとも1種の元素であり、M5
はMn,Fe,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及
びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a,
b,x,y及びzはそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b
≦0.3、0≦x≦0.9、0<y≦0.4、x+y≦
0.9、3≦z<4を示す。
される組成を有し、前記一般式(12)におけるa及び
zがz=−6×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+
0.2である)を満足する相を主相とし、かつ前記主相
中の面欠陥が100nm当たり20本以下である合金を
含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供される。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
される組成を有し、前記一般式(13)におけるa及び
zがz=−6×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+
0.2である)を満足する相を主相とし、かつ面欠陥が
100nm当たり20本以下である結晶粒を70容積%
を越えて含有する合金を含むことを特徴とする水素吸蔵
合金が提供される。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
される組成を有し、前記一般式(14)におけるa及び
zがz=−6×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+
0.2である)を満足する相を主相とし、かつCaCu
5 型結晶構造を有する結晶相が20容積%以下で、Mg
Cu2 型結晶構造を有する結晶相が10容積%以下であ
る合金を含むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供され
る。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
され、かつ主相がCe2 Ni7 型、CeNi3 型、Gd
2 Co7 型、PuNi3 型のいずれかの結晶構造もしく
は類似の結晶構造を有する相から選ばれる少なくとも1
つの相である合金を含むことを特徴とする水素吸蔵合金
が提供される。
れる少なくとも1種の元素、T2はCa,Ti,Zrか
ら選ばれた少なくとも1つの元素、M7はCo,Mn,
Fe,V,Cr,Nb,Al,Ga,Zn,Sn,C
u,Si,P,Bから選ばれる少なくとも1つの元素で
あり、a,b,x,zはそれぞれ0<a≦0.6,0≦
b≦0.5,0≦x≦0.9,2.5≦z<4.5とし
て規定される。
され、かつCuKα線を用いたX線回折パターンにおけ
る2θ=8〜13゜の範囲に現れる最強ピークの強度
(I1)と、全ピークの最強線ピークの強度(I2 )と
の強度比(I1 /I2 )が0.15未満である合金を含
むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供される。
aから選ばれる少なくとも1つの元素、M8はMgより
電気陰性度の大きな元素(ただし、R4、Ni、M9を
除く)、M9はCo,Mn,Fe,V,Cr,Nb,A
l,Ga,Zn,Sn,Cu,Si,P,Bから選ばれ
る少なくとも1つの元素であり、a、b、x、zはそれ
ぞれ0<a≦0.6、0≦b≦0.5,0≦x≦0.
9,2.5≦z<4.5を示す。
サブセルとの積層構造からなり(但し、Aは25℃にお
ける水素1モルに対する水素化物の生成熱ΔH(kJ/
mol)が20kJ/molより小さい1種類以上の元
素、Bは前記生成熱ΔH(kJ/mol)が20kJ/
mol以上の1種類以上の元素を示す)、かつ前記AB
5サブセル数に対する前記A2B4サブセル数の比Xが
0.5<X<1であるユニットセルからなる結晶相を含
むことを特徴とする水素吸蔵合金が提供される。
法により作製され、かつ下記一般式(1)で表される組
成を有する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金
粒子を含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池
が提供される。
くとも1つの元素、M1はMgよりも電気陰性度の大き
な元素(ただし、前記R1の元素、Cr、Mn、Fe、
Co、Cu、Zn及びNiを除く)から選ばれる少なく
とも1つの元素、a、b及びzはそれぞれ0.1≦a≦
0.8、0<b≦0.9、1−a−b>0、3≦z≦
3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(2)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、a、x
及びzはそれぞれ0.1≦a≦0.8、0<x≦0.
9、3≦z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(3)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、M1は
Mgよりも電気陰性度の大きな元素(ただし、前記R1
の元素、前記M2の元素及びNiを除く)から選ばれる
少なくとも1つの元素、a、b、x及びzはそれぞれ
0.1≦a≦0.8、0<b≦0.9、1−a−b>
0、0<x≦0.9、3≦z≦3.8として規定され
る。
り作製され、かつ下記一般式(4)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
くとも1種の元素、M3はCo、Mn、Fe、Al、G
a、Zn、Sn、Cu、Si及びBから選ばれる少なく
とも1種の元素であり、a、x及びzはそれぞれ0.6
5≦a≦0.8、0<x≦0.6、3≦z≦3.8とし
て規定される。
り作製され、かつ下記一般式(5)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M3はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si及びBから
選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、b、x及び
zはそれぞれ0.65≦a<0.8、0<b≦0.3、
0.65<(a+b)≦0.8、0<x≦0.6、3≦
z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(6)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
くとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、Cr、N
b、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBか
ら選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、x、y及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0<x≦0.
5、0≦y≦0.2、3≦z≦3.8として規定され
る。
り作製され、かつ下記一般式(7)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
とも1種の元素、T2はCa、Ti及びZrから選ばれ
る少なくとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、C
r、Nb、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及
びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x、y及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0
<b≦0.3、0<x≦0.5、0≦y≦0.2、3≦
z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(8)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、a、b及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.01≦b<
0.5、3≦z≦3.8として規定される。
り作製され、かつ下記一般式(9)で表される組成を有
する合金インゴットの粉砕物を含む水素吸蔵合金粒子を
含有する負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供
される。
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、M3はC
o、Mn、Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si
及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.0
1≦b<0.5、0.1≦x≦0.6、3≦z≦3.8
として規定される。
される組成を有する合金を含む水素吸蔵合金を含有する
負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供される。
以上の元素であり、前記R2のCe含有量は20重量%
未満で、T1はCa,Ti,Zr及びHfから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、M3はMn,Fe,C
o,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及びBから選
ばれる少なくとも1種の元素であり、a,b,x及びz
はそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b≦0.3、0≦x
≦0.9、3≦z<4を示す。
される組成を有する合金を含む水素吸蔵合金を含有する
負極を備えたことを特徴とする二次電池が提供される。
以上の元素であり、前記R3のCe含有量はm重量%未
満で、mは、m=125y+20(yは前記(11)式
のCo量である)で表され、T1はCa,Ti,Zr及
びHfから選ばれる少なくとも1種の元素であり、M5
はMn,Fe,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及
びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a,
b,x,y及びzはそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b
≦0.3、0≦x≦0.9、0<y≦0.4、x+y≦
0.9、3≦z<4を示す。
される組成を有し、前記一般式(12)におけるa及び
zがz=−6×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+
0.2である)を満足する相を主相とし、かつ前記主相
中の面欠陥が100nm当たり20本以下である合金を
含む水素吸蔵合金を含有する負極を備えたことを特徴と
する二次電池が提供される。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
される組成を有し、前記一般式(13)におけるa及び
zがz=−6×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+
0.2である)を満足する相を主相とし、かつ面欠陥が
100nm当たり20本以下である結晶粒を70容積%
を越えて含有する合金を含む水素吸蔵合金を含有する負
極を備えたことを特徴とする二次電池が提供される。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
される組成を有し、前記一般式(14)におけるa及び
zがz=−6×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+
0.2である)を満足する相を主相とし、かつCaCu
5 型結晶構造を有する結晶相が20容積%以下で、Mg
Cu2 型結晶構造を有する結晶相が10容積%以下であ
る合金を含む水素吸蔵合金を含有する負極を備えたこと
を特徴とする二次電池が提供される。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
され、かつ主相がCe2 Ni7 型、CeNi3 型、Gd
2 Co7 型、PuNi3 型のいずれかの結晶構造もしく
は類似の結晶構造を有する相から選ばれる少なくとも1
つの相である合金を含む水素吸蔵合金を含有する負極を
備えたことを特徴とする二次電池が提供される。
れる少なくとも1種の元素、T2はCa,Ti,Zrか
ら選ばれた少なくとも1つの元素、M7はCo,Mn,
Fe,V,Cr,Nb,Al,Ga,Zn,Sn,C
u,Si,P,Bから選ばれる少なくとも1つの元素で
あり、a,b,x,zはそれぞれ0<a≦0.6,0≦
b≦0.5,0≦x≦0.9,2.5≦z<4.5とし
て規定される。
され、かつCuKα線を用いたX線回折パターンにおけ
る2θ=8〜13゜の範囲に現れる最強ピークの強度
(I1)と、全ピークの最強線ピークの強度(I2 )と
の強度比(I1 /I2 )が0.15未満である合金を含
む水素吸蔵合金を含有する負極を備えたことを特徴とす
る二次電池が提供される。
aから選ばれる少なくとも1つの元素、M8はMgより
電気陰性度の大きな元素(ただし、R4、Ni、M9を
除く)、M9はCo,Mn,Fe,V,Cr,Nb,A
l,Ga,Zn,Sn,Cu,Si,P,Bから選ばれ
る少なくとも1つの元素であり、a、b、x、zはそれ
ぞれ0<a≦0.6、0≦b≦0.5,0≦x≦0.
9,2.5≦z<4.5を示す。
サブセルとの積層構造からなり(但し、Aは25℃にお
ける水素1モルに対する水素化物の生成熱ΔH(kJ/
mol)が20kJ/molより小さい1種類以上の元
素、Bは前記生成熱ΔH(kJ/mol)が20kJ/
mol以上の1種類以上の元素を示す)、かつ前記AB
5サブセル数に対する前記A2B4サブセル数の比Xが
0.5<X<1であるユニットセルからなる結晶相を含
む水素吸蔵合金を含有する負極を備えたことを特徴とす
る二次電池が提供される。
水素吸蔵合金について説明する。
れ、かつ下記一般式(1)で表される組成を有する合金
インゴットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を
含む。
くとも1つの元素、M1はMgよりも電気陰性度の大き
な元素(ただし、前記R1の元素、Cr、Mn、Fe、
Co、Cu、Zn及びNiを除く)から選ばれる少なく
とも1つの元素、a、b及びzはそれぞれ0.1≦a≦
0.8、0<b≦0.9、1−a−b>0、3≦z≦
3.8として規定される。
スト化を図る観点から、La,Ce,Pr,Nd及びY
から選ばれる少なくとも1種の元素であることが好まし
い。中でも、希土類元素の混合物であるミッシュメタル
が好ましい。前記ミッシュメタルとしては、La、C
e、Pr及びNdの含有量が99重量%以上の合金が望
ましい。具体的には、Ce含有量が50重量%以上で、
La含有量が30重量%以下であるCeリッチなミッシ
ュメタル(Mm)、La含有量が前記Mmに比べて多い
Laリッチなミッシュメタル(Lm)を挙げることがで
きる。
囲に規定するのは次のような理由によるものである。前
記置換量(a)を0.1未満にすると、合金の水素吸蔵
速度を高めることが困難になる恐れがある。一方、前記
置換量(a)が0.8を越えると、合金の有効水素吸蔵
量を改善することが困難になる恐れがあり、Mg系合金
本来の特性が損なわれる恐れがある。前記置換量(a)
のうち、より好ましい範囲は0.35≦a≦0.8であ
る。
1.5、Ta:1.5、V:1.6、Nb:1.6、G
a:1.6、In:1.7、Ge:1.8、Pb:1.
8、Mo1.8、Sn:1.8、Si:1.8、Re:
1.9、Ag:1.9、B:2.0、C:2.5、P:
2.1、Ir:2.2、Rh:2.2、Ru:2.2、
Os:2.2、Pt:2.2、Au:2.4、Se:
2.4、S:2.5を挙げることができる。M1は、こ
れらの元素から選ばれる1種または2種以上を用いるこ
とができる。各元素における:の後の数値は、ポーリン
グの値を用いたときの金属の電気陰性度を示す。なお、
Mgのポーリングの値を用いたときの電気陰性度は、
1.2である。
≦0.9)置換することによって、合金の水素平衡圧を
高めることができる。その結果、前記合金を含む負極を
備えたアルカリ二次電池は、作動電圧を向上することが
できるため、放電容量及びサイクル寿命を向上すること
ができる。
速度を向上することができる。これは、次のようなメカ
ニズムによるものと推測される。すなわち、一般に、多
くの単体金属の水素化物においては金属−水素間の電気
陰性度の差が大きいほど結合力が大きいという相関が成
り立つ。Mgの成分を異種元素で置換することにより合
金−水素間の結合力がどのように変化するのかを電気陰
性度の観点から考えると、水素との電気陰性度の差が大
きいほど金属−水素間の結合中のイオン結合性が強くな
り、結合がより強く、吸蔵された水素がより安定になる
と考えられる。従って、M1をMgよりも電気陰性度の
大きな元素にすることによって、水素吸蔵合金と水素と
の電気陰性度の差を小さくすることができるため、合金
の結晶格子内の水素を不安定化させることができるもの
と推測される。その結果、水素吸蔵合金の吸蔵・放出特
性を向上することができる。
Ag、もしくは両者を用いることによって、水素吸蔵合
金の結晶格子を広げることができるため、より吸蔵・放
出特性を向上することができる。
9を越えると、水素吸蔵合金の結晶構造が著しく変化
し、Mg系合金本来の特性が損なわれる恐れがある。そ
のうえ、このような水素吸蔵合金は吸蔵時の触媒活性が
著しく低くなる恐れがある。前記置換量bのより好まし
い範囲は、0.1≦b≦0.8である。
を前記範囲に規定するのは次のような理由によるもので
ある。前記含有量(z)を3.0未満にすると、合金内
の水素が非常に安定化するため、合金の水素放出量が減
少する。一方、前記含有量(z)が3.8を越えると、
合金の水素サイトが減少して水素吸蔵量が低減する恐れ
がある。前記含有量(z)のより好ましい範囲は、3.
0≦z≦3.6の範囲である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
るいは焼結法により作製される。以下にこれらの方法に
ついて説明する。
囲気中で高周波誘導溶解させ、金型等に鋳造することに
より目的組成の合金インゴットを得る。
3 系、RNi2 系、Mg2 Ni系、MgNi2 系などの
母合金を高周波誘導溶解により作製する。得られた各母
合金を目的組成になるように秤量して高周波誘導溶解
し、金型等に鋳造することにより目的組成の合金インゴ
ットを得る。
囲気中で焼結後、融点付近で熱処理することにより目的
組成の合金インゴットを得る。
3 系、RNi2 系、RNi系のような比較的融点の高い
母合金と、Mg2 Ni系、MgNi2 系などの母合金を
高周波誘導溶解により作製する。得られた各母合金の粉
末を目的組成になるように秤量し、融点付近で熱処理す
ることにより目的組成の合金インゴットを得る。
中もしくは不活性雰囲気下で300℃以上で、かつ融点
未満の温度で0.1〜500時間熱処理を施すことが好
ましい。このような熱処理を施すことにより、合金の格
子歪みを緩和することができるため、水素吸蔵・放出速
度等の水素吸蔵・放出特性を向上することができる。前
記熱処理の温度は、750〜1050℃にすることが好
ましく、更に好ましい温度は800〜1000℃であ
る。また、前記熱処理の時間は、0.5〜100時間に
することが好ましく、更に好ましい時間は1〜20時間
である。
下記一般式(2)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、a、x
及びzはそれぞれ0.1≦a≦0.8、0<x≦0.
9、3≦z≦3.8として規定される。
1の合金で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。
囲に規定するのは次のような理由によるものである。前
記置換量(a)を0.1未満にすると、合金の水素放出
特性を改善することが困難になる恐れがある。一方、前
記置換量(a)が0.8を越えると、合金の有効水素吸
蔵量を改善することが困難になる恐れがあり、Mg系合
金本来の特性が損なわれる恐れがある。この置換量
(a)のより好ましい範囲は、0.65≦a≦0.80
である。
量(0<x≦0.9)置換することによって、合金の水
素吸蔵・放出速度を向上することができる。これは、前
記M2が発熱的に水素と反応しない元素、すなわち自発
的に水素化物を作りにくい元素で、M2の添加により水
素吸蔵合金の吸蔵・放出が容易になること等が起因する
ものと推測される。また、前記合金を含む負極を備えた
アルカリ二次電池は、サイクル特性を飛躍的に改善する
ことができる。前記M2は、Coからなるか、あるいは
Mnからなるか、もしくはCo及びMnの両者からなる
ことが好ましい。
9を越えると、水素吸蔵合金の結晶構造が著しく変化
し、Mg系合金本来の特性が損なわれる。前記置換量
(x)は、0.1≦x≦0.8にすることが好ましい。
(z)を前記範囲に規定するのは次のような理由による
ものである。前記含有量(z)を3.0未満にすると、
合金内の水素が非常に安定化するため、合金の水素放出
量が減少する。一方、前記含有量(z)が3.8を越え
ると、合金の水素サイトが減少して水素吸蔵量が低減す
る恐れがある。前記含有量(z)のより好ましい範囲
は、3.0≦z≦3.6である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
下記一般式(3)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、M1は
Mgよりも電気陰性度の大きな元素(ただし、前記R1
の元素、前記M2の元素及びNiを除く)から選ばれる
少なくとも1つの元素、a、b、x及びzはそれぞれ
0.1≦a≦0.8、0<b≦0.9、1−a−b>
0、0<x≦0.9、3≦z≦3.8として規定され
る。
1の合金で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。
囲に規定するのは次のような理由によるものである。前
記置換量(a)を0.1未満にすると、合金の水素吸蔵
速度を改善することが困難になる恐れがある。一方、前
記置換量(a)が0.8を越えると、合金の有効水素吸
蔵量を向上させることが困難になる恐れがあり、Mg系
合金本来の特性が損なわれる恐れがある。前記置換量
(a)のうち、より好ましい範囲は0.35≦a≦0.
8である。
述した第1の合金で説明したのと同様な元素を用いるこ
とができる。また、前記M1には、Al、あるいはA
g、もしくは両者を用いることが好ましい。このような
M1を含む水素吸蔵合金は、水素吸蔵合金の結晶格子を
広げることができるため、より吸蔵・放出特性を向上す
ることができる。
囲にすることによって、合金の水素平衡圧を高めること
ができる。その結果、前記合金を含む負極を備えたアル
カリ二次電池は、作動電圧を向上することができるた
め、放電容量及びサイクル寿命を向上することができ
る。また、このような合金は、水素吸蔵・放出速度を向
上することができる。一方、Mg成分中のM1の置換量
bが0.9を越えると、水素吸蔵合金の結晶構造が著し
く変化し、Mg系合金本来の特性が損なわれる。そのう
え、このような水素吸蔵合金は吸蔵時の触媒活性が著し
く低くなる。前記置換量bのより好ましい範囲は、0.
1≦b≦0.8である。
量(0<x≦0.9)置換することによって、前記合金
の水素吸蔵・放出速度を向上することができる。また、
前記合金を含む負極を備えたアルカリ二次電池は、サイ
クル特性を飛躍的に改善することができる。一方、Ni
成分中のM2の置換量xが0.9を越えると、水素吸蔵
合金の結晶構造が著しく変化し、Mg系合金本来の特性
が損なわれる。また、前記M2は、Co、あるいはM
n、もしくは両方の元素にすることが好ましい。前記置
換量xのより好ましい範囲は、0.1≦x≦0.8であ
る。
(z)を前記範囲に規定するのは次のような理由による
ものである。前記含有量(z)を3.0未満にすると、
合金内の水素が非常に安定化するため、合金の水素放出
量が減少する。一方、前記含有量(z)が3.8を越え
ると、合金の水素サイトが減少して水素吸蔵量が低減す
る恐れがある。前記含有量(z)のより好ましい範囲
は、3.0≦z≦3.6である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
作製され、かつ下記一般式(4)で表される組成を有す
る合金インゴットか、あるいは前記合金インゴットの粉
砕物を含む。
くとも1種の元素、M3はCo、Mn、Fe、Al、G
a、Zn、Sn、Cu、Si及びBから選ばれる少なく
とも1種の元素であり、a、x及びzはそれぞれ0.6
5≦a≦0.8、0<x≦0.6、3≦z≦3.8とし
て規定される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様なものを挙
げることができる。
のは次のような理由によるものである。前記置換量
(a)を0.65未満にすると、合金の結晶構造が変化
し、水素吸蔵量が減少する恐れがある。一方、前記置換
量(a)が0.8を越えると、合金の水素放出特性を高
めることが困難になる恐れがある。
M3を前述したCo、Mn、Fe、Al、Ga、Zn、
Sn、Cu、Si及びBから選ばれる少なくとも1種に
することによって、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素
吸蔵・放出特性を向上することができる。これは、前記
M3が発熱的に水素と反応しない元素、すなわち自発的
に水素化物を作り難い元素で、M3の置換により水素吸
蔵合金の吸蔵・放出が容易になることなどが起因するも
のと推測される。また、前記合金を含む負極を具備した
金属酸化物・水素二次電池は、サイクル特性を飛躍的に
改善することができる。
換量(x)が0.6を越えると、このような合金を含む
負極を具備した金属酸化物・水素二次電池の放電容量が
低下する。前記置換量(x)のより好ましい範囲は0.
01≦x≦0.5である。
i+M3)の比(z)を前記範囲に規定するのは次のよ
うな理由によるものである。前記比(z)を3.0未満
にすると、合金内の水素が非常に安定化するため、合金
の水素放出量が減少する。前記比(z)を3以上にする
ことによって、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵
・放出特性を十分に改善することが可能になり、放電容
量及びサイクル特性が改善された金属酸化物・水素二次
電池を実現することができる。しかしながら、前記比
(z)が3.8を越えると、合金の水素サイトが減少し
て水素吸蔵量が低減する恐れがある。前記比(z)のよ
り好ましい範囲は、3.0≦z≦3.6の範囲である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
下記一般式(5)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M3はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si及びBから
選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、b、x及び
zはそれぞれ0.65≦a<0.8、0<b≦0.3、
0.65<(a+b)≦0.8、0<x≦0.6、3≦
z≦3.8として規定される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様なものを挙
げることができる。
のは次のような理由によるものである。前記置換量
(a)を0.65未満にすると、合金の結晶構造が変化
し、水素吸蔵量が減少する恐れがある。一方、前記置換
量(a)が0.8以上では、合金の水素放出特性を高め
ることが困難になる恐れがある。
i、Zr及びHfから選ばれる少なくとも1種の元素に
することによって、合金の水素吸蔵量を著しく減少させ
ることなく、水素放出速度等の特性を向上させることが
できると共に、水素吸蔵・放出に伴う合金の微粉化を抑
制することができる。
越えると、前述したような効果、つまり放出特性の改善
及び微粉化の抑制がみられなくなり、前記合金を含む負
極を備えた二次電池の放電容量及びサイクル寿命が低下
する。前記置換量(b)が少ない方が長いサイクル寿命
を得られる傾向が見られる。長寿命を確保する観点か
ら、前記T1の置換量(b)は0.2以下にすることが
好ましい。
と前記置換量(b)の和(a+b)を前記範囲に規定す
るのは次のような理由によるものである。和(a+b)
を0.65以下にすると、合金の結晶構造が変化し、水
素吸蔵量が減少する恐れがある。一方、和(a+b)が
0.8を越えると、合金の水素放出特性を高めることが
困難になる恐れがある。
M3を前述したCo、Mn、Fe、Al、Ga、Zn、
Sn、Cu、Si及びBから選ばれる少なくとも1種に
することによって、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素
吸蔵・放出特性を向上することができる。これは、前記
M3が発熱的に水素と反応しない元素、すなわち自発的
に水素化物を作り難い元素で、M3の置換により水素吸
蔵合金の吸蔵・放出が容易になることなどが起因するも
のと推測される。また、前記合金を含む負極を具備した
金属酸化物・水素二次電池は、サイクル特性を飛躍的に
改善することができる。
換量(x)が0.6を越えると、このような合金を含む
負極を具備した金属酸化物・水素二次電池の放電容量が
低下する恐れがある。前記置換量(x)のより好ましい
範囲は0.01≦x≦0.5である。
(Ni+M)の比(z)を前記範囲に規定するのは次の
ような理由によるものである。前記比(z)を3.0未
満にすると、合金内の水素が非常に安定化するため、合
金の水素放出量が減少する。前記比(z)を3以上にす
ることによって、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸
蔵・放出特性を十分に改善することが可能になり、放電
容量及びサイクル特性が改善された金属酸化物・水素二
次電池を実現することができる。しかしながら、前記比
(z)が3.8を越えると、合金の水素サイトが減少し
て水素吸蔵量が低減する恐れがある。前記比(z)のよ
り好ましい範囲は、3.0≦z≦3.6の範囲である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
下記一般式(6)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。
くとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、Cr、N
b、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBか
ら選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、x、y及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0<x≦0.
5、0≦y≦0.2、3≦z≦3.8として規定され
る。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様なものを挙
げることができる。
次のような理由によるものである。Mgの量(a)を
0.2未満にすると、合金の水素放出特性を高めること
が困難になる恐れがある。一方、Mgの量(a)が0.
35を越えると、合金の結晶構造が変化し、水素吸蔵量
が減少する恐れがある。
水素の吸蔵・放出における可逆性を良好にすることがで
き、二次電池のサイクル特性を大幅に改善することがで
きる。また、前記合金は、プラトーの傾きが小さく、そ
のうえヒステリシスを低減でき、静的水素吸蔵特性を改
善することができる。また、Co量(x)が0.5を越
えると、水素吸蔵量の低下を招く恐れがあり、また、前
記合金を含む負極から二次電池を構成した場合、Coの
酸化・還元反応が生じ、大きな放電容量を得ることが困
難になる恐れがある。前記Co量(x)のうち、より好
ましい範囲は0.03≦x≦0.35である。
M4を前述したMn、Fe、V、Cr、Nb、Al、G
a、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBから選ばれる少
なくとも1種にすることによって、合金の水素吸蔵・放
出速度等の水素吸蔵・放出特性を向上することができ
る。これは、M4の置換により合金内に侵入した水素の
拡散や、水素の吸蔵・放出が容易になることなどが起因
するものと推測される。また、前記合金を含む負極を具
備した金属酸化物・水素二次電池は、サイクル特性を飛
躍的に改善することができる。
と、このような合金を含む負極を具備した金属酸化物・
水素二次電池の放電容量が低下する恐れがある。前記M
4の量(y)のより好ましい範囲は0.01≦y≦0.
15である。
(z)を前記範囲に規定するのは次のような理由による
ものである。前記比(z)を3.0未満にすると、合金
内の水素が非常に安定化するため、合金の水素放出量が
減少する。前記比(z)を3以上にすることによって、
合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特性を十
分に改善することが可能になり、放電容量及びサイクル
特性が改善された金属酸化物・水素二次電池を実現する
ことができる。しかしながら、前記比(z)が3.8以
上にすると、合金の水素サイトが減少して水素吸蔵量が
低減する恐れがある。前記比(z)のより好ましい範囲
は、3.0≦z≦3.6の範囲である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
下記一般式(7)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。
とも1種の元素、T2はCa、Ti及びZrから選ばれ
る少なくとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、C
r、Nb、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及
びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x、y及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0
<b≦0.3、0<x≦0.5、0≦y≦0.2、3≦
z≦3.8として規定される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様なものを挙
げることができる。
次のような理由によるものである。Mgの量(a)を
0.2未満にすると、合金の水素放出特性を高めること
が困難になる恐れがある。一方、Mgの量(a)が0.
35を越えると、合金の結晶構造が変化し、水素吸蔵量
が減少する恐れがある。
水素吸蔵量を著しく減少させることなく、水素放出速度
等の特性を向上させることができると共に、水素吸蔵・
放出に伴う微粉化を抑制することができる。また、T2
の量(b)が0.3を越えると、前述したような効果、
つまり水素放出特性の改善及び微粉化の抑制がみられな
くなり、前記合金を含む負極を備えた二次電池の放電容
量及びサイクル寿命が低下する。前記置換量(b)が少
ない方が長いサイクル寿命を得られる傾向が見られる。
長寿命を確保する観点から、前記T2の置換量(b)は
0.2以下にすることが好ましい。
水素の吸蔵・放出における可逆性を良好にすることがで
き、二次電池のサイクル特性を大幅に改善することがで
きる。また、前記合金は、プラトーの傾きが小さく、そ
のうえヒステリシスを低減でき、静的水素吸蔵特性を改
善することができる。また、Co量(x)が0.5を越
えると、水素吸蔵量の低下を招く恐れがあり、また、前
記合金を含む負極から二次電池を構成した場合、Coの
酸化・還元反応が生じ、大きな放電容量を得ることが困
難になる恐れがある。前記Co量(x)のうち、より好
ましい範囲は0.03≦x≦0.35である。
合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特性を向
上することができる。これは、M4の置換により合金内
に侵入した水素の拡散や、水素の吸蔵・放出が容易にな
ることなどが起因するものと推測される。また、前記合
金を含む負極を具備した金属酸化物・水素二次電池は、
サイクル特性を飛躍的に改善することができる。
と、このような合金を含む負極を具備した金属酸化物・
水素二次電池の放電容量が低下する恐れがある。前記M
4の量(y)のより好ましい範囲は0.01≦y≦0.
15である。
比(z)を前記範囲に規定するのは次のような理由によ
るものである。前記比(z)を3.0未満にすると、合
金内の水素が非常に安定化するため、合金の水素放出量
が減少する。前記比(z)を3以上にすることによっ
て、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特性
を十分に改善することが可能になり、放電容量及びサイ
クル特性が改善された金属酸化物・水素二次電池を実現
することができる。しかしながら、前記比(z)が3.
8を越えると、合金の水素サイトが減少して水素吸蔵量
が低減する恐れがある。前記比(z)のより好ましい範
囲は、3.0≦z≦3.6である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
下記一般式(8)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、a、b及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.01≦b<
0.5、3≦z≦3.8として規定される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様なものを挙
げることができる。
次のような理由によるものである。Mgの量(a)を
0.2未満にすると、合金の水素放出特性を高めること
が困難になる恐れがある。一方、Mgの量(a)が0.
35を越えると、合金の結晶構造が変化し、水素吸蔵量
が減少する恐れがある。
規定するのは次のような理由によるものである。前記R
1の量(b)を0.01未満にすると、合金の水素平衡
圧及び二次電池の作動電圧を高めることが困難になる恐
れがある。前記(b)の値が大きくなるほど合金の水素
平衡圧が高くなるものの、前記(b)の値を0.5以上
にすると、水素吸蔵量が減少する恐れがある。
するのは、次のような理由によるものである。前記
(z)の値を3未満にすると、吸蔵された水素が非常に
安定になり、放出され難くなる。このため、前記合金を
含む負極を備えた二次電池は放電容量が低下する。一
方、前記(z)の値が3.8を越えると、水素吸蔵合金
中の水素が入るサイトが減少する恐れがある。前記
(z)のより好ましい範囲は、3.0≦z≦3.6であ
る。
s)硬度Hvを700(kgf/mm2 )未満にするこ
とが好ましい。前記硬度Hvを700以上にすると、前
記合金を含む負極を備えた二次電池のサイクル寿命が著
しく低下する恐れがある。これは、水素吸蔵合金のHv
が700以上であると、破壊靭性値KICが小さくなって
脆くなるため、合金の割れが水素の吸脱蔵により促進さ
れ、負極の集電効率が低下することに起因するものと推
測される。前記硬度Hvのより好ましい範囲は、650
(kgf/mm2 )未満である。さらに好ましい範囲
は、600(kgf/mm2 )未満である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
下記一般式(9)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、M3はC
o、Mn、Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si
及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.0
1≦b<0.5、0.1≦x≦0.6、3≦z≦3.8
として規定される。
蔵合金で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。
次のような理由によるものである。Mgの量(a)を
0.2未満にすると、合金の水素放出特性を高めること
が困難になる恐れがある。一方、Mgの量(a)が0.
35を越えると、合金の結晶構造が変化し、水素吸蔵量
が減少する恐れがある。
規定するのは次のような理由によるものである。前記R
1の量(b)を0.01未満にすると、合金の水素平衡
圧及び二次電池の作動電圧を高めることが困難になる恐
れがある。前記(b)の値が大きくなるほど合金の水素
平衡圧が高くなるものの、前記(b)の値を0.5以上
にすると、水素吸蔵量が減少する恐れがある。
することによって、水素の吸脱蔵が容易に行われるよう
になるため、前記合金を含む負極を備えた二次電池の放
電容量を向上することができる。また、前記合金は耐食
性が良好になるため、サイクル寿命を向上することがで
きる。前記(x)のより好ましい範囲は、0.1≦x≦
0.5である。
するのは、次のような理由によるものである。前記
(z)の値を3未満にすると、吸蔵された水素が非常に
安定になり、放出され難くなる。このため、前記合金を
含む負極を備えた二次電池は放電容量が低下する。一
方、前記(z)の値が3.8を越えると、水素吸蔵合金
中の水素が入るサイトが減少する恐れがある。前記
(z)のより好ましい範囲は、3.0≦z≦3.6であ
る。
たのと同様な理由によりヴィッカース(Vicker
s)硬度Hvを700(kgf/mm2 )未満にするこ
とが好ましい。前記硬度Hvのより好ましい範囲は、6
50(kgf/mm2 )未満である。さらに好ましい範
囲は、600(kgf/mm2 )未満である。
N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性を阻
害しない範囲で含まれていても良い。なお、これらの不
純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であるこ
とが好ましい。
法か、あるいは焼結法により作製される。
した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理を
施すことが好ましい。
される組成を有する合金を含む。
以上の元素であり、前記R2のCe含有量は20重量%
未満で、T1はCa,Ti,Zr及びHfから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、M3はMn,Fe,C
o,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及びBから選
ばれる少なくとも1種の元素であり、a,b,x及びz
はそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b≦0.3、0≦x
≦0.9、3≦z<4を示す。
規定するのは次のような理由によるものである。前記
(a)の値が0.5を越えると、合金の結晶構造が変化
して水素吸蔵量が著しく減少する恐れがあり、結果とし
て放電容量が低下する恐れがある。前記(a)の好まし
い範囲は0.1≦a≦0.4で、更に好ましい範囲は
0.2≦a≦0.35である。
金の耐食性が向上されるものの、前記R2中のCe含有
量が20重量%以上になると、目的とする結晶構造とは
異なる結晶構造を有する相が多く存在するため、合金の
高温での特性が劣化する恐れがある。また、前記合金を
含む負極を備えた二次電池は、高温環境下での充放電特
性が低下する恐れがある。前記R2のCe含有量が少な
い方が合金の高温特性は改善され、二次電池の高温での
充放電特性が向上される傾向にある。前記R2のCe含
有量のより好ましい範囲は18重量%未満であり、更に
好ましい範囲は16重量%未満である。
しい。前記R2をLaのみから形成すると、二次電池の
放電容量が向上されるものの、合金の耐食性が低下する
ため、前記二次電池はサイクル寿命が低下する。前記R
2中のLa含有量は、70重量%よりも多いことが好ま
しい。Ce含有量が20重量%未満であるR2において
La含有量を前記範囲にすることによって、水素吸蔵合
金の耐食性を低下させることなく、放電容量を向上させ
ることができる。
極の低コスト化を図る観点から、La、Ce、Pr及び
Ndから構成されていることが好ましい。
させずに水素吸蔵合金の微粉化の進行を抑制させる働き
がある。前記T1としては、Ca,Zrを用いることが
より好ましい。T1での置換量(b)を前記範囲にする
のは次のような理由によるものである。前記置換量
(b)が0.3を越えると、二次電池の放電容量が低下
し、そのうえ微粉化を抑制する効果が低減する。前記置
換量(b)のより好ましい範囲は0≦b≦0.2で、更
に好ましい範囲は0≦b≦0.1である。
n,Sn,Cu,Si及びBから選ばれる少なくとも1
種の元素であるが、中でもMn,Co,Alを用いるこ
とが好ましい。M3での置換量(x)を前記範囲に規定
することによって、水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出速度
を向上することができ、また水素の吸脱蔵が容易に行わ
れるようになるために放電容量を向上することができ、
さらに水素吸蔵合金の耐食性が向上するためにサイクル
特性を向上することができる。前記置換量(x)のより
好ましい範囲は0.01≦x≦0.6で、更に好ましい
範囲は0.01≦x≦0.5である。
規定するのは次のような理由によるものである。前記
(z)を3未満にすると、吸蔵された水素が非常に安定
になるため、放出され難くなり、結果として放電容量が
低下する恐れがある。一方、前記(z)を4以上にする
と、水素吸蔵合金中の水素が入るサイトが減少し、結果
として放電容量が低下する恐れがある。前記(z)のよ
り好ましい範囲は、3.0≦z≦3.8である。更に好
ましい範囲は3.0≦z≦3.6である。
C,N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性
を阻害しない範囲で含まれていても良い。なお、これら
の不純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であ
ることが好ましい。
造法、焼結法、例えば単ロール法、双ロール法などの溶
湯急冷法、例えばガスアトマイズ法などの超急冷法によ
り作製される。また、このようにして得られた合金に前
述した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理
を施すことが好ましい。なお、この第10の水素吸蔵合
金によると、前記溶湯急冷法または前記超急冷法で作製
した場合にも充放電特性の優れた二次電池が得られるの
は、前記溶湯急冷法または前記超急冷法で作製された第
10の水素吸蔵合金に面欠陥が少ないためであると推測
される。
される組成を有する合金を含む。
以上の元素であり、T1はCa,Ti,Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素であり、M5はMn,
Fe,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及びBから
選ばれる少なくとも1種の元素であり、a,b,x,y
及びzはそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b≦0.3、
0≦x≦0.9、0<y≦0.4、x+y≦0.9、3
≦z<4を示し、前記R3のCe含有量はm重量%未満
で、mは下記(I)式で表される。
量を示す。
規定するのは次のような理由によるものである。前記
(a)の値が0.5を越えると、合金の結晶構造が変化
して水素吸蔵量が著しく減少する恐れがあり、結果とし
て放電容量が低下する恐れがある。前記(a)の好まし
い範囲は0.1≦a≦0.4で、更に好ましい範囲は
0.2≦a≦0.35である。
規定するのは次のような理由によるものである。この
(I)式は本発明者らが実験を重ねて導き出したもので
ある。すなわち、本発明者らは鋭意実験を重ねた結果、
水素吸蔵合金のCo含有量とCe含有量に相関性がある
ことを見いだした。水素吸蔵合金(特に、Laを含んで
いる水素吸蔵合金)がCeを含有していると、前記合金
の耐食性が向上される。しかしながら、Ce含有量が多
くなると、目的とする結晶構造とは異なる結晶構造を有
する相が増加する。この合金にCoを添加することによ
って、目的とは異なる結晶構造を有する相の生成を抑え
ることができる。つまり、水素吸蔵合金中のCo量に応
じてR3中のCe含有量を変化させることによって、好
ましい結晶構造を維持しつつ、耐食性を高めることがで
きる。具体的には、図1に示すように、R3中のCe含
有量を、(I)式;m=125y+20より算出された
値にするか、もしくはそれ以上にすると、水素吸蔵合金
の結晶構造が目的とするものと大きく異なってしまうた
め、前記合金の高温特性並びに二次電池の高温での充放
電特性が低下する恐れがある。本願発明のようにR3中
のCe含有量を前述した(I)式より求められる値より
も少なくすることによって、水素吸蔵合金は好ましい結
晶構造を維持することができ、特に前記合金の高温特性
と二次電池の高温での充放電特性を向上することができ
る。
しく、中でも水素吸蔵合金及び水素吸蔵電極の低コスト
化を図る観点から、La、Ce、Pr及びNdから構成
されていることが好ましい。
させずに水素吸蔵合金の微粉化の進行を抑制させる働き
がある。前記T1としては、Ca,Zrを用いることが
より好ましい。T1での置換量(b)を前記範囲にする
のは次のような理由によるものである。前記置換量
(b)が0.3を越えると、二次電池の放電容量が低下
し、そのうえ微粉化を抑制する効果が低減する。前記置
換量(b)のより好ましい範囲は0≦b≦0.2で、更
に好ましい範囲は0≦b≦0.1である。
n,Sn,Cu,Si及びBから選ばれる少なくとも1
種の元素であるが、中でも、Mn,Co,Alを用いる
ことが好ましい。M3での置換量(x)を前記範囲に規
定することによって、水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出速
度を向上することができ、また水素の吸脱蔵が容易に行
われるようになるために放電容量を向上することがで
き、さらに水素吸蔵合金の耐食性が向上するためにサイ
クル特性を向上することができる。前記置換量(x)の
より好ましい範囲は0.01≦x≦0.6で、更に好ま
しい範囲は0.01≦x≦0.5である。
範囲に規定するのは次のような理由によるものである。
前記Co量(y)の値が0.4を越えると、合金の水素
吸蔵量が低下し、高容量な二次電池が得られなくなる恐
れがある。これは、Co量(y)が多くなると前記
(I)式により算出されるR3中のCe量許容値が高く
なることに起因するものと考えられる。前記Co量
(y)のうちより好ましい範囲は、0<y<0.35で
ある。
囲に規定することによって、サイクル特性を向上するこ
とができる。前記(x+y)のより好ましい範囲は、0
<x+y≦0.6である。
規定するのは次のような理由によるものである。前記
(z)を3未満にすると、吸蔵された水素が非常に安定
になるため、放出され難くなり、結果として放電容量が
低下する恐れがある。一方、前記(z)を4以上にする
と、水素吸蔵合金中の水素が入るサイトが減少し、結果
として放電容量が低下する恐れがある。前記(z)のよ
り好ましい範囲は、3.0≦z≦3.8である。更に好
ましい範囲は3.0≦z≦3.6である。
C,N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性
を阻害しない範囲で含まれていても良い。なお、これら
の不純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であ
ることが好ましい。
造法、焼結法、例えば単ロール法、双ロール法などの溶
湯急冷法、例えばガスアトマイズ法などの超急冷法によ
り作製される。また、このようにして得られた合金に前
述した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理
を施すことが好ましい。なお、この第11の水素吸蔵合
金によると、前記溶湯急冷法または前記超急冷法で作製
した場合にも充放電特性の優れた二次電池が得られるの
は、前記溶湯急冷法または前記超急冷法で作製された第
11の水素吸蔵合金に面欠陥が少ないためであると推測
される。
される組成を有し、前記一般式(12)におけるa及び
zが下記(II)式を満足する結晶相が主相であり、かつ
前記主相中の面欠陥が100nm当たり20本以下であ
る合金を含む。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
いが、5.0であることが最も好ましい。
相のうち最も存在比率が高い相を意味する。
顕微鏡のEDX分析装置を用い、ビーム径を4nmにし
てなされる。また、合金の結晶相中の面欠陥とは、前記
結晶相を構成する結晶粒の透過電子顕微鏡像を撮影する
ことにより観察できる、直線状の欠陥を意味する。合金
の結晶相中の面欠陥の測定は、以下に説明する(a)ま
たは(b)の方法により行うことができる。すなわち、
(a)透過型電子顕微鏡を用い、倍率1万〜10万倍に
て透過電子顕微鏡像を撮影し、単位長さ当たりの面欠陥
の数を計測する。(b)合金の結晶粒の(1,0,0)
面を観察することにより、結晶粒のC軸と垂直に存在す
る面欠陥の数を計測する。
述した(II)式を満たさない組成を有する結晶相を主相
として含有する合金は、水素吸蔵・放出特性が劣る。ま
た、前記水素吸蔵合金の主相中の面欠陥の数を前記範囲
に規定するのは次のような理由によるものである。前記
主相中の面欠陥の数が100nm当たり20本を越える
と、合金の水素放出特性及びサイクル特性を改善するこ
とが困難になる。このため、大きな放電容量を有し、か
つサイクル寿命に優れた二次電池を実現することが困難
になる。また、前記主相中の面欠陥数を100nm当た
り10本以下にすることによって、合金の水素吸蔵・放
出特性を更に改善することができ、特にサイクル特性を
著しく向上することが可能になり、放電容量及びサイク
ル寿命が改善された金属酸化物・水素二次電池を実現す
ることができる。
蔵合金で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。
によって、合金の水素吸蔵量を著しく減少させることな
く、水素放出速度等の特性を向上させることができると
共に、水素吸蔵・放出に伴う微粉化を抑制することがで
きる。前記T1の量(b)が0.3を越えると、前述し
たような効果、つまり、水素放出特性の改善及び微粉化
の抑制が見られなくなり、前記合金を含む負極を備えた
二次電池の放電容量が低下する。前記T1の量(b)が
少ない方がサイクル寿命が長くなる傾向が見られる。よ
って、長寿命を確保する観点から、前記T1の量(b)
は0.2以下にすることが好ましい。
って、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特
性を向上することができる。これは、Niの一部をM6
で置換することにより、合金内に侵入した水素の拡散
や、合金の水素の吸蔵・放出が容易になること等に起因
するものと推測される。また、前記合金を含む負極を具
備した金属酸化物・水素二次電池は、サイクル寿命を改
善することができる。しかしながら、前記M6の量
(x)が0.6を越えると、放電容量が低下する恐れが
あるため、前記M6の量(x)は0≦x≦0.6とす
る。前記M6の量(x)のより好ましい範囲は、0.0
1≦x≦0.5である。
(a)及び比(z)を前記範囲に規定するのは次のよう
な理由によるものである。Mgの量(a)が0.2≦a
≦0.35を外れ、かつ比(z)が3≦z≦3.8を外
れると、合金の主相中の面欠陥数が100nm当たり2
0本を越える恐れがある。比(z)のより好ましい範囲
は、3≦z≦3.6である。
C,N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性
を阻害しない範囲で含まれていても良い。なお、これら
の不純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であ
ることが好ましい。
造法、焼結法、例えば単ロール法、双ロール法などの溶
湯急冷法、例えばガスアトマイズ法などの超急冷法によ
り作製される。また、このようにして得られた合金に前
述した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理
を施すことが好ましい。
急冷法あるいは超急冷法によって作製する場合、前記R
1は20重量%未満のCeを含有していることが好まし
い。前記R1のCe含有量が20重量%を以上にする
と、前記主相中の面欠陥数が100nm当たり20本よ
り多くなる恐れがあるからである。また、急冷法で作製
することが可能な合金組成、すなわちR1中のCe含有
量の許容値はNiサイトへの置換元素の種類及び置換量
により変化する。例えば、Niサイトへの置換元素にC
oが含まれている場合、Co量の増加と共にR1中のC
e含有量の許容限は拡大する傾向がある。具体的には、
Co量(x)が0.2の場合、R1中のCe含有量は4
5重量%程度まで許容することができる。
される組成を有し、前記一般式(13)におけるa及び
zが下記(II)式を満足する結晶相が主相であり、かつ
結晶粒中の面欠陥が100nm当たり20本以下である
結晶相を70容積%を越えて含有する合金を含む。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
いが、5.0であることが最も好ましい。
相のうち最も存在比率が高い相を意味する。
欠陥は、前述した第13の水素吸蔵合金で説明したのと
同様な方法で測定することができる。
述した(II)式を満たさない組成を有する結晶相を主相
として含有する合金は、水素吸蔵・放出特性が劣る。ま
た、前記水素吸蔵合金において、結晶粒中の面欠陥数が
100nm当たり20本以下である結晶相の容積比率を
前記範囲に規定するのは次のような理由によるものであ
る。水素吸蔵合金中の前記結晶相の占める割合が70容
積%以下では、合金の水素放出特性及びサイクル特性を
改善することが困難になる。このため、大きな放電容量
を有し、かつサイクル寿命に優れた二次電池を実現する
ことが困難になる。また、結晶粒中の面欠陥が100n
m当たり10本以下である結晶相を70容積%を越えて
含有することによって、合金の水素吸蔵・放出特性を更
に改善することができ、特にサイクル特性を著しく向上
することが可能になり、放電容量及びサイクル寿命が改
善された金属酸化物・水素二次電池を実現することがで
きる。
蔵合金で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。また、前記R1がLaを含む場合、前記R中のLa
量は50重量%以上にすることが好ましい。
によって、合金の水素吸蔵量を著しく減少させることな
く、水素放出速度等の特性を向上させることができると
共に、水素吸蔵・放出に伴う微粉化を抑制することがで
きる。前記T1の量(b)が0.3を越えると、前述し
たような効果、つまり、水素放出特性の改善及び微粉化
の抑制が見られなくなり、前記合金を含む負極を備えた
二次電池の放電容量が低下する。前記T1の量(b)が
少ない方がサイクル寿命が長くなる傾向が見られる。よ
って、長寿命を確保する観点から、前記T1の量(b)
は0.2以下にすることが好ましい。
って、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特
性を向上することができる。これは、Niの一部をM6
で置換することにより、合金内に侵入した水素の拡散
や、合金の水素の吸蔵・放出が容易になること等に起因
するものと推測される。また、前記合金を含む負極を具
備した金属酸化物・水素二次電池は、サイクル寿命を改
善することができる。しかしながら、前記M6の量
(x)が0.6を越えると、放電容量が低下する恐れが
あるため、前記M6の量(x)は0≦x≦0.6とす
る。前記M6の量(x)のより好ましい範囲は、0.0
1≦x≦0.5である。
(a)及び比(z)を前記範囲に規定するのは次のよう
な理由によるものである。Mgの量(a)が0.2≦a
≦0.35を外れ、かつ比(z)が3≦z≦3.8を外
れると、面欠陥数が100nm当たり20本を越える結
晶粒の存在量が30容積%以上になる恐れがある。比
(z)のより好ましい範囲は、3≦z≦3.6である。
C,N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性
を阻害しない範囲で含まれていても良い。なお、これら
の不純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であ
ることが好ましい。
造法、焼結法、例えば単ロール法、双ロール法などの溶
湯急冷法、例えばガスアトマイズ法などの超急冷法によ
り作製される。また、このようにして得られた合金に前
述した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理
を施すことが好ましい。
急冷法あるいは超急冷法によって作製する場合、前記R
1は20重量%未満のCeを含有していることが好まし
い。前記R1のCe含有量が20重量%を以上にする
と、面欠陥数が100nm当たり20本以下である結晶
粒の存在量が70容積%以下になる恐れがあるからであ
る。また、急冷法で作製することが可能な合金組成、す
なわちR1中のCe含有量の許容値はNiサイトへの置
換元素の種類及び置換量により変化する。例えば、Ni
サイトへの置換元素にCoが含まれている場合、Co量
の増加と共にR1中のCe含有量の許容限は拡大する傾
向がある。具体的には、Co量(x)が0.2の場合、
R1中のCe含有量は45重量%程度まで許容すること
ができる。
される組成を有し、前記一般式(14)におけるa及び
zが下記(II)式を満足する結晶相が主相であり、Ca
Cu5 型結晶構造を有する結晶相が20体積%以下で、
MgCu2 型結晶構造を有する結晶相が10体積%以下
である合金を含む。
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。
いが、5.0であることが最も好ましい。
相のうち最も存在比率が高い相を意味する。
結晶構造を有する結晶相及びMgCu2 型結晶構造を有
する結晶相の存在量の同定は、例えば、走査型電子顕微
鏡(SEM)を用いて二次電子像及び反射電子像を撮影
し、走査型電子顕微鏡のEDX分析装置を用いて各相の
組成分析を行うことによりなされる。さらにX線回折を
行うと、各相の結晶型をより確かなものにすることがで
きる。
量を前述した範囲に規定するのは次のような理由による
ものである。前記一般式(14)におけるa及びzが前
述した(II)式を満たさない組成を有する結晶相を主相
として含有する合金は、水素吸蔵・放出特性が劣る。ま
た、前記一般式(14)におけるa及びzが前述した
(II)式を満たす組成を有する結晶相を含有するもの
の、CaCu5 型結晶構造を有する結晶相が20体積%
を越える合金は、合金の水素吸蔵量が低下する。一方、
前記一般式(14)におけるa及びzが前述した(II)
式を満たす組成を有する結晶相を含有するものの、Mg
Cu2 型結晶構造を有する結晶相が10体積%を越える
合金は、水素放出特性が低下する。前記合金中のCaC
u5 型結晶構造を有する結晶相は、10体積%以下にす
ることが好ましい。また、前記合金中のMgCu2 型結
晶構造を有する結晶相は、5体積%以下にすることが好
ましい。
蔵合金で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。また、前記R1がLaを含む場合、前記R1中のL
a量は50重量%以上にすることが好ましい。
によって、合金の水素吸蔵量を著しく減少させることな
く、水素放出速度等の特性を向上させることができると
共に、水素吸蔵・放出に伴う微粉化を抑制することがで
きる。前記T1の量(b)が0.3を越えると、前述し
たような効果、つまり、水素放出特性の改善及び微粉化
の抑制が見られなくなり、前記合金を含む負極を備えた
二次電池の放電容量が低下する。前記T1の量(b)が
少ない方がサイクル寿命が長くなる傾向が見られる。よ
って、長寿命を確保する観点から、前記T1の量(b)
は0.2以下にすることが好ましい。
って、合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特
性を向上することができる。これは、Niの一部をM6
で置換することにより、合金内に侵入した水素の拡散
や、合金の水素の吸蔵・放出が容易になること等に起因
するものと推測される。また、前記合金を含む負極を具
備した金属酸化物・水素二次電池は、サイクル寿命を改
善することができる。しかしながら、前記M6の量
(x)が0.6を越えると、放電容量が低下する恐れが
あるため、前記M6の量(x)は0≦x≦0.6とす
る。前記M6の量(x)のより好ましい範囲は、0.0
1≦x≦0.5である。
C,N,O,F等の元素が不純物としてこの合金の特性
を阻害しない範囲で含まれていても良い。なお、これら
の不純物の含有量は、おのおの1wt%以下の範囲であ
ることが好ましい。
造法、焼結法、例えば単ロール法、双ロール法などの溶
湯急冷法、例えばガスアトマイズ法などの超急冷法によ
り作製される。また、このようにして得られた合金に前
述した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理
を施すことが好ましい。
急冷法あるいは超急冷法によって作製する場合、前記R
1は20重量%未満のCeを含有していることが好まし
い。前記R1のCe含有量が20重量%を以上にする
と、合金中のCaCu5 型結晶構造を有する結晶相が2
0体積%よりも多くなるか、あるいはMgCu2 型結晶
構造を有する結晶相が10体積%よりも多くなる恐れが
あるからである。また、急冷法で作製することが可能な
合金組成、すなわちR1中のCe含有量の許容値はNi
サイトへの置換元素の種類及び置換量により変化する。
例えば、Niサイトへの置換元素にCoが含まれている
場合、Co量の増加と共にR1中のCe含有量の許容限
は拡大する傾向がある。具体的には、Co量(x)が
0.2の場合、R1中のCe含有量は45重量%程度ま
で許容することができる。
され、かつ主相がCe2 Ni7 型、CeNi3 型、Gd
2 Co7 型、PuNi3 型のいずれかの結晶構造もしく
は類似の結晶構造を有する相から選ばれる少なくとも1
つの相である合金を含む。
れる少なくとも1種の元素、T2はCa,Ti,Zrか
ら選ばれた少なくとも1つの元素、M7はCo,Mn,
Fe,V,Cr,Nb,Al,Ga,Zn,Sn,C
u,Si,P,Bから選ばれる少なくとも1つの元素で
あり、a,b,x,zはそれぞれ0<a≦0.6,0≦
b≦0.5,0≦x≦0.9,2.5≦z<4.5とし
て規定される。
7 型、CeNi3 型、Gd2 Co7 型、PuNi3 型の
いずれかの結晶構造もしくは類似の結晶構造を有する相
から選ばれる少なくとも1つの相が前記水素吸蔵合金中
に最大の容積を占めるか、前記水素吸蔵合金断面におい
て最大の面積を占めることを意味するものである。特
に、前述したような結晶構造を有する相から選ばれる少
なくとも1つの相は前記水素吸蔵合金に対して面積比率
で50%以上存在することが好ましい。この相の存在比
率が50%未満になると水素吸蔵量が減少する恐れがあ
る。このため、この水素吸蔵合金を含む負極を備えた二
次電池は放電容量が低下したり、充放電サイクル寿命が
低下する恐れがある。より好ましい前記相の面積比率
は、60%以上である。
の結晶構造もしくは類似の結晶構造は、六方晶に属す
る。一方、Gd2 Co7 型,PuNi3 型のいずれかの
結晶構造もしくは類似の結晶構造は、菱面体に属する。
なお、前記各類似の結晶構造とはX線回折パターンにお
いて前記各結晶型の面指数で表すことが可能である結晶
構造を意味する。より好ましい結晶型としてはPuNi
3 型およびCe2 Ni7型であり、これらの結晶型の面
指数で表すことが可能である結晶構造も包含する。
なAB5 型の結晶構造を有する相、MgCu2 のような
AB2 型の結晶構造を有する相を含むことを許容する。
素の機能および成分量を規定した理由について述べる。
コストを低減する観点から、ミッシュメタルを用いるこ
とが好ましい。ミッシュメタルは、希土類元素の混合物
で、La、Ce、PrおよびNdの含有量が99重量%
以上の合金を意味する。このミッシュメタルとしては、
Ceが50重量%以上で、La含有量が30重量%以下
であるMm、La含有量がMmに比べて多いランタンリ
ッチミッシュメタル(Lm)が挙げられる。
蔵量を有し、かつ水素の放出性を改善された水素吸蔵合
金を得ることができる。このため、この水素吸蔵合金を
含む負極を備えた二次電池は放電容量が向上される。
を越えると水素吸蔵合金の水素吸蔵量が著しく低下す
る。好ましい前記置換量(a)は、0.5以下、より好
ましくは0.15≦a≦0.4、さらに好ましくは0.
2≦a≦0.35である。
少なくとも1種の元素であるが、この元素T2によるR
1の置換により、水素吸蔵合金の水素吸蔵量を減少させ
ることなく、水素の放出速度等の特性を向上させたり、
水素吸蔵・放出に伴う合金の微粉化を抑制することがで
きる。
0.5を越えると、前述したような効果、つまり水素放
出特性の改善および微粉化の抑制を十分に発揮できなく
なる恐れがある。このため、前記T2の置換量(b)が
0.5を越える水素吸蔵合金を含む負極を備えた二次電
池は、放電容量が低下する恐れがある。好ましい置換量
(b)は、0.4以下、より好ましくは0.3以下、さ
らに好ましくは0.1以下である。
Nb,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si,P,Bか
ら選ばれた少なくとも1種の元素であるが、この置換に
より、水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵
・放出特性を向上することができる。これは、M7の置
換により水素吸蔵合金内に侵入した水素の拡散が容易に
なることなどに起因するものと推測される。このような
水素吸蔵合金を含む負極を備えた金属酸化物・水素二次
電池は、サイクル特性を飛躍的に改善させることができ
る。
0.9を越えると水素の吸蔵・放出特性が低下する恐れ
がある。より好ましい前記置換量(x)は、0.6以
下、さらに好ましくは0.01≦x≦0.5である。
の範囲にすることにより、Ce2 Ni7 型、CeNi3
型、Gd2 Co7 型、PuNi3 型のいずれかの結晶構
造もしくは類似の結晶構造を有する相から選ばれる少な
くとも1つ相が主相となり、水素吸蔵合金の水素吸蔵・
放出速度等の水素吸蔵・放出特性を著しく向上すること
ができる。このため、前記水素吸蔵合金を含む負極を備
えた二次電池は、高い放電容量を有すると共に、サイク
ル特性が改善される。
晶構造を有する相以外のMgCu2型のようなAB2 型
の結晶構造を有する相が主相となって、水素吸蔵合金の
水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特性を向上させ
ることが困難になる。一方、前記zが4.5以上にする
と前述した結晶構造を有する相以外のCaCu5 型のよ
うなAB5 型の結晶構造を有する相が主相となって、水
素吸蔵合金の水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特
性を向上させることが困難になる。より好ましい前記z
は、3≦z≦4である。
害しない範囲でC,N,O,F等の不純物を含むことを
許容する。なお、これらの不純物は各々1重量%以下の
範囲であることが好ましい。
造法、焼結法、例えば単ロール法、双ロール法などの溶
湯急冷法、例えばガスアトマイズ法などの超急冷法によ
り作製される。また、このようにして得られた合金に前
述した第1の水素吸蔵合金で説明したのと同様な熱処理
を施すことが好ましい。
急冷法あるいは超急冷法によって作製する場合、前記R
1は20重量%未満のCeを含有していることが好まし
い。前記R1のCe含有量を20重量%以上にすると、
Ce2 Ni7 型、CeNi3型、Gd2 Co7 型、Pu
Ni3 型のいずれかの結晶構造もしくは類似の結晶構造
を有する相以外の相(例えば、MgCu2 型のようなA
B2 型の結晶構造を有する相や、CaCu5 型のような
AB5 型の結晶構造を有する相)が主相となる恐れがあ
るからである。また、急冷法で作製することが可能な合
金組成、すなわちR1中のCe含有量の許容値はNiサ
イトへの置換元素の種類及び置換量により変化する。例
えば、Niサイトへの置換元素にCoが含まれている場
合、Co量の増加と共にR1中のCe含有量の許容限は
拡大する傾向がある。具体的には、Co量(x)が0.
2の場合、R1中のCe含有量は45重量%程度まで許
容することができる。
され、かつCuKα線を用いたX線回折パターンにおけ
る2θ=8〜13゜の範囲に現れる最強ピークの強度
(I1 )と、全ピークの最強線ピークの強度(I2 )と
の強度比(I1 /I2 )が0.15未満である合金を含
む。
aから選ばれる少なくとも1つの元素、M8はMgより
電気陰性度の大きな元素(ただし、R4、Ni、M9を
除く)、M9はCo,Mn,Fe,V,Cr,Nb,A
l,Ga,Zn,Sn,Cu,Si,P,Bから選ばれ
る少なくとも1つの元素であり、a、b、x、zはそれ
ぞれ0<a≦0.6、0≦b≦0.5,0≦x≦0.
9,2.5≦z<4.5を示す。
および成分量を規定した理由について述べる。
合には、製造コストを低減する観点からミッシュメタル
を用いることが好ましい。ミッシュメタルは、希土類元
素の混合物で、La、Ce、PrおよびNdの含有量が
99重量%以上の合金を意味する。このミッシュメタル
としては、Ceが50重量%以上で、La含有量が30
重量%以下であるMm、La含有量がMmに比べて多い
ランタンリッチミッシュメタル(Lm)が挙げられる。
きな水素吸蔵量を有し、かつ水素の放出性を改善された
水素吸蔵合金を得ることができる。このため、この水素
吸蔵合金を含む負極を備えた二次電池は放電容量が向上
される。
水素吸蔵量が著しく低下する。より好ましいaの値は、
0.5以下、より好ましくは0.15≦a≦0.4、さ
らに好ましくは0.2≦a≦0.35である。
4、Ni、M9を除く)である。具体的には、Al:
1.5,Ta:1.5,V:1.6,Nb:1.6,G
a:1.6,In:1.7,Ge:1.8,Pb:1.
8,Mo:1.8,Sn:1.8,Si:1.8,R
e:1.9,Ag:1.9,B:2.0,C:2.5,
P:2.1,Ir:2.2,Rh:2.2,Ru:2.
2,Os:2.2,Pt:2.2,Au:2.4,S
e:2.4,S:2.5を挙げることができる。M1
は、これらの元素から選ばれる少なくとも1つ以上を用
いることができる。なお、各元素における:の後の数値
はポーリングの値を用いたときの金属の電気陰性度を示
す。ここで、Mgはポーリングの値を用いたときの電気
陰性度は1.2である。
合金の水素平衡圧を高めることができる。
度を向上することが可能になる。これは、次のようなメ
カニズムによるものと推定される。
物においては金属−水素間の電気陰性度の差が大きいほ
ど、結合力が大きくなる。Mgの成分を異種元素で置換
することにより金属−水素間の結合力がどの様に変化す
るかを電気陰性度の観点から考察すると、水素との電気
陰性度の差が大きい程,金属−水素間の結合中のイオン
結合性が強くなり、結合力がより強くなって吸蔵された
水素がより安定になる。したがって、Mgよりも電気陰
性度の大きいM8でMgを置換することによって、合金
の結晶格子内の水素を不安定化させることができる。そ
の結果、水素吸蔵合金の水素の吸蔵・放出特性が向上さ
れる。
の両者を用いることによって、水素吸蔵合金の結晶格子
を広げることができるため、より水素の吸蔵・放出特性
を向上させることができる。
水素吸蔵合金の結晶構造が著しく変化し、Mg系合金本
来の特性が損なわれる恐れがある。その上、この水素吸
蔵合金は吸蔵時の触媒活性が著しく低下する恐れがあ
る。好ましいbの値は、0.4以下、より好ましくは
0.3以下、さらに好ましくは0.1以下である。
応しない、つまり自発的に水素化物を作り難いCo,M
n,Fe,V,Cr,Nb,Al,Ga,Zn,Sn,
Cu,Si,P,Bから選ばれる少なくとも1つの元素
が用いられる。特に、M9としてはCo、Mnが好まし
い。このようなM9でNiを置換した水素吸蔵合金を含
む負極を備えたアルカリ二次電池はサイクル特性が向上
され、特にCoを用いた場合には放電容量も向上され
る。
ると、水素吸蔵合金の結晶構造が著しく変化し、Mg系
合金本来の特性が損なわれる恐れがある。より好ましい
置換量xは、0.6以下、さらに好ましくは0.01≦
x≦0.5である。
2.5未満にすると、合金中に多量の水素が蓄積される
ために水素の放出速度が低下する恐れがある。一方、前
記含有量zを4.5以上にすると、AB5 相が生成して
この合金を含む負極を備えた二次電池の放電容量が低下
する恐れがある。より好ましい含有量zは、3.0≦z
≦4.0である。
るaが0.6を越えると、そのX線回折パターンの2θ
=8〜13゜の範囲に現れる最強ピークの強度が増加す
る。この最強ピーク強度が増大すると、水素の吸蔵特性
が低下する。したがって、前記最強ピークの強度
(I1 )と、全ピークの最強線ピークの強度(I2 )と
の強度比(I1 /I2 )を0.15未満にする必要があ
る。なお、前記水素吸蔵合金において鋳造のみで強度比
(I1 /I2 )が0.15より大きい場合には、適切な
熱処理を施すことによって、前記強度比を低下させるこ
とができ、吸蔵特性を向上できる。
造法、焼結法、例えば単ロール法、双ロール法などの溶
湯急冷法、例えばガスアトマイズ法などの超急冷法によ
り作製される。
しくは不活性雰囲気中で300℃以上、融点未満の温度
で0.1〜500時間の熱処理を施してもよい。好まし
い熱処理方法としては、850〜1000℃で0.5〜
20時間熱処理を行った後、この熱処理温度よりも低い
温度、例えば500〜800℃で、25〜800時間熱
処理を行う二段階熱処理が挙げられる。
急冷法あるいは超急冷法によって作製する場合、前記R
4は20重量%未満のCeを含有していることが好まし
い。前記R4のCe含有量を20重量%以上にすると、
前述した強度比(I1 /I2)が0.15以上になる恐
れがあるからである。また、急冷法で作製することが可
能な合金組成、すなわちR4中のCe含有量の許容値は
Niサイトへの置換元素の種類及び置換量により変化す
る。例えば、Niサイトへの置換元素にCoが含まれて
いる場合、Co量の増加と共にR4中のCe含有量の許
容限は拡大する傾向がある。具体的には、Co量(x)
が0.2の場合、R4中のCe含有量は45重量%程度
まで許容することができる。
サブセルとを積層したユニットセルからなる結晶相を含
む。前記ユニットセルにおいて、前記AB5サブセル数
に対する前記A2B4サブセル数の比Xは0.5<X<1
である。
対する水素化物の生成熱ΔH(kJ/mol)が20k
J/molより小さい1種類以上の元素である。前記元
素Aには種々の目的によって様々な元素を用いることが
できる。水素吸蔵合金の水素吸蔵量を増大させるために
は前記元素Aとして自発的に水素化物を作りやすい元素
を用いることが好ましい。具体的には、Yを含む希土類
元素,Ca,Sr,Mg,Sc,Ti,Zr,V,N
b,Hf及びTaから選ばれる少なくとも1種類の元素
を挙げることができる。中でも、Mg及び前記希土類元
素を含むものが好ましい。特に、元素Aは、1モル%以
上、かつ20モル%未満のMgと、5モル%以上、かつ
30モル%未満のLaを含むことが好ましい。La及び
Mgを特定量含む元素Aを含有する水素吸蔵合金は、吸
蔵特性を向上することができる。また、低コストの観点
から、前記希土類元素としてはミッシュメタルを用いる
ことが望ましい。ここで、ミッシュメタルとは、軽希土
を中心とした希土類元素の混合物を意味し、具体的には
La、Ce、Pr及びNdの含有量が99重量%以上
で、そのうちCeの含有量が50重量%以上で、かつL
aの含有量が30重量%以下のもの(Mm)、Mmに比
べてLa含有量が多いもの(Lm)などを挙げることが
できる。
対する水素化物の生成熱ΔH(kJ/mol)が20k
J/mol以上の1種類以上の元素である。前記元素B
の構成成分も水素吸蔵合金の利用目的によって各種元素
の添加が考えられる。合金に吸蔵された水素の放出を容
易にするためには、前記元素Bとして自発的に水素化物
を作りがたい元素を用いるのが望ましい。具体的には、
Ni,Cr,Mn,Fe,Co,Cu,Zn,Sn,S
i,B,Al及びGaから選ばれる少なくとも1種類の
元素を挙げることができる。これらのうちNiを含むも
のが好ましい。元素BのNi量を50モル%以上、かつ
90モル%未満にすることによって、二次電池の放電特
性を向上することができる。元素BのNi量のより好ま
しい範囲は、70モル%以上、85モル%未満である。
また、中でもNiの一部がCo及びMnのうちの少なく
とも一方の元素で置換されているものが好ましい。Ni
の一部がCo及びMnのうちの少なくとも一方の元素で
置換されている水素吸蔵合金を含む電極は、低温放電特
性を向上することができる。特に、Coによる置換は、
二次電池の低温でのサイクル特性を向上することができ
る。
とができるが、特にLaves構造を有することが好ま
しい。中でも、MgZn2(C14)型、MgCu2(C
15)型、またはMgNi2(C36)型が好ましい。
る構造にすることが好ましい。このような構造を有する
AB5サブセルは、前記A2B4サブセルとの積層構造を
容易に形成することができる。特に、前記A2B4サブセ
ルをLaves構造にし、かつ前記AB5サブセルをC
aCu5型にすると、合金の吸蔵特性を著しく向上する
ことができる。
セル数に対する前記A2B4サブセル数の比X(A2B4サ
ブセル数/AB5サブセル数)が前記範囲を外れると、
水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出性能が低下し、また、前
記合金を含む電極及びこの電極を備える二次電池の放電
特性、特に低温での放電特性が低下する。
ては、様々な周期が挙げられる。中でも、n[LCLC
C](但し、LはA2B4サブセル、CはAB5サブセ
ル、nは整数を示す)で表されるパターンでA2B4サブ
セルとAB5サブセルが積層されたユニットセルが好ま
しい。このようなユニットセルからなる結晶相を含む水
素吸蔵合金は、水素吸蔵特性を著しく向上することがで
きる。中でも、nを1または2にすることによって、電
極及び二次電池の放電特性を大幅に向上することができ
る。また、異種元素による置換を行ったり、原子配列を
変化させると、更にパターンを長周期にしても良好な吸
蔵特性を示す。
(TEM)による前述したユニットセル(A2B4サブセ
ルとAB5サブセルとが特定のサブセル数比(0.5<
X<1)で積層されたもの)の測定率が0.3以上であ
ることが好ましい。前記測定率が0.3未満であると、
前記合金の水素吸蔵・放出性能の低下を招く場合があ
り、また、電極や二次電池の充放電性能が劣化する恐れ
があるからである。ここで、前記測定率は、水素吸蔵合
金インゴットを任意の方向に切り出したサンプルと、そ
の切り出された面に対して垂直に切り出したサンプルと
を作製し、それぞれのサンプルについて任意に同数ずつ
選択し、透過型電子顕微鏡(TEM)による電子線回折
像及び格子像の測定をそれぞれ行い、この測定点の総数
を1とした際の前記ユニットセルが測定された点数の比
から得られる。
筒形金属酸化物・水素二次電池の例を図2を参照して説
明する。
は、正極2とセパレータ3と負極4とを積層してスパイ
ラル状に捲回することにより作製された電極群5が収納
されている。前記負極4は、前記電極群5の最外周に配
置されて前記容器1と電気的に接触している。アルカリ
電解液は、前記容器1内に収容されている。中央に孔6
を有する円形の第1の封口板7は、前記容器1の上部開
口部に配置されている。リング状の絶縁性ガスケット8
は、前記封口板7の周縁と前記容器1の上部開口部内面
の間に配置され、前記上部開口部を内側に縮径するカシ
メ加工により前記容器1に前記封口板7を前記ガスケッ
ト8を介して気密に固定している。正極リード9は、一
端が前記正極2に接続、他端が前記封口板7の下面に接
続されている。帽子形状をなす正極端子10は、前記封
口板7上に前記孔6を覆うように取り付けられている。
ゴム製の安全弁11は、前記封口板7と前記正極端子1
0で囲まれた空間内に前記孔6を塞ぐように配置されて
いる。中央に穴を有する絶縁材料からなる円形の押え板
12は、前記正極端子10上に前記正極端子10の突起
部がその押え板12の前記穴から突出されるように配置
されている。外装チューブ13は、前記押え板12の周
縁、前記容器1の側面及び前記容器1の底部周縁を被覆
している。
および電解液について説明する。
末に導電材料を添加し、高分子結着剤および水と共に混
練してペーストを調製し、前記ペーストを導電性基板に
充填し、乾燥した後、成形することにより作製される。
トの群から選択した少なくとも1つの金属の酸化物もし
くは水酸化物を含んでいてもよい。
化物、コバルト水酸化物、金属コバルト、金属ニッケ
ル、炭素等を挙げることができる。
キシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を挙げることができる。
ル、ステンレスまたはニッケルメッキが施された金属か
ら形成された網状、スポンジ状、繊維状、もしくはフェ
ルト状の金属多孔体を挙げることができる。
る方法によって作製される。
し、高分子結着剤および水と共に混練してペーストを調
製し、前記ペーストを導電性基板に充填し、乾燥した
後、成形することにより前記負極を作製する。
し、高分子結着剤と共に混練して合剤を調製し、前記合
剤を導電性基板に保持させ、乾燥した後、成形すること
により前記負極を作製する。
〜第17の水素吸蔵合金のうち、いずれか1種類を用い
るか、あるいは2種類以上を混合して用いることができ
る。前記水素吸蔵合金の粉砕方法としては、例えば、ボ
ールミル、パルベライザー、ジェットミル等の機械的粉
砕方法、または高圧の水素を吸蔵・放出させ、その際の
体積膨張により粉砕する方法が採用される。
て、粒径が100μm以上の粒子が10重量%未満で、
粒径が10μm以下の粒子が15重量%未満で、かつ平
均粒径が35〜55μmであることが好ましい。このよ
うな粒度分布を有する水素吸蔵合金粉末によると、活性
化を短時間で行うことができ、かつサイクル寿命が長い
金属酸化物・水素二次電池を実現することができる。
用いたのと同様なものを挙げることができる。なお、前
述した(2)の方法で負極を作製する場合、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)を含むものが好ましい。
ラック等を挙げることができる。
ドメタル、エキスパンデッドメタル、ニッケルネットな
どの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポンジ
状金属基板などの三次元基板を挙げることができる。
イロン不織布、ポリプロピレン繊維とナイロン繊維を混
繊した不織布のような高分子不織布からなる。特に、表
面が親水化処理されたポリプロピレン不織布はセパレー
タとして好適である。
ム(NaOH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)
の水溶液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaO
HとLiOHの混合液、KOHとLiOHの混合液、K
OHとLiOHとNaOHの混合液等を用いることがで
きる。
二次電池の例を説明したが、本発明は、正極と負極の間
にセパレータを介装して作製された電極群及びアルカリ
電解液が有底角筒形容器内に収納された構造の角形金属
酸化物・水素二次電池にも同様に適用することができ
る。
合金は、鋳造法または焼結法により作製され、かつ前述
した一般式(1)で表される組成を有する合金インゴッ
トか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む。こ
のような水素吸蔵合金は、水素平衡圧を高めることがで
き、かつ水素の吸蔵・放出速度を向上することができ
る。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、作動電圧を向上することができるため、充放電容量
を大幅に向上することができ、サイクル寿命を改善する
ことができる。また、前記二次電池は、高温での放電特
性を改善することができる。
法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(2)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金は、水素の吸蔵・放出速度を高めることがで
きる。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、サイクル寿命を飛躍的に向上することができると共
に、高温での放電特性を改善することができる。
造法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(3)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金は、水素の吸蔵・放出速度を大幅に改善する
ことができると共に、水素平衡圧を向上することができ
る。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、充放電容量及びサイクル寿命の双方を飛躍的に向上
することができ、かつ高温での放電特性を大幅に改善す
ることができる。
法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(4)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金は、水素吸蔵・放出特性、特に水素吸蔵・放
出速度を著しく改善することができる。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、大きな放電容量を有すると共に、サイクル寿命を改
善することができる。
法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(5)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金は、水素吸蔵・放出特性、特に水素吸蔵・放
出速度を著しく改善することができる。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、放電容量及びサイクル寿命をより一層改善すること
ができる。
法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(6)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金は、ニッケル成分の一部をCoで置換してい
るため、水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特性を
著しく向上することができると共に、プラトー領域の水
素吸蔵量の安定化を図ることができる。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、放電時の電圧の安定化を図ることができるため、大
きな放電容量を得ることができ、しかもサイクル寿命を
向上することができる。
法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(7)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金は、水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出
特性を著しく向上することができると共に、プラトー領
域の水素吸蔵量の安定化を図ることができる。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、放電電圧の安定化を図ることができるため、大きな
放電容量を得ることができ、しかもサイクル寿命を向上
することができる。
法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(8)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金によれば、Mg成分の一部をLaで置換する
ことによって、水素平衡圧を所望の値に高めることがで
きると共に、水素の吸蔵・放出特性を向上することがで
きる。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、作動電圧を向上することができるため、放電容量及
びサイクル寿命を向上することができる。
法または焼結法により作製され、かつ前述した一般式
(9)で表される組成を有する合金インゴットか、ある
いは前記合金インゴットの粉砕物を含む。このような水
素吸蔵合金によれば、希土類成分RをLaで前述した特
定量置換すると共に、Ni成分を前記Mで前述した特定
量置換することによって、水素平衡圧、水素の吸蔵・放
出特性及び耐食性を同時に満足することができる。
む水素吸蔵合金粒子を含有する負極を備えた二次電池
は、Laを含む希土類成分R及びMを含むNi成分の相
乗効果によってサイクル特性を大幅に改善することがで
きる。
述した(10)式で表される組成を有する合金を含む。
このような水素吸蔵合金は、R2中のCe含有量が20
重量%未満であるため、好ましい結晶構造を維持したま
ま耐食性を高めることができ、高温環境下においても優
れた水素吸蔵・放出性能を維持することができる。前記
合金を含む負極を二次電池に組み込むと、高温環境下に
おいても高容量で、長寿命な二次電池を実現することが
できる。
のR2にさらにLaを含有させ、R2中のLa含有量を
70重量%よりも多くすることによって、前記水素吸蔵
合金は耐食性を損なうことなく水素吸蔵・放出量を向上
することができる。従って、前記合金を含む負極を備え
た二次電池は、放電容量及びサイクル寿命を更に向上す
ることができる。
述した(11)式で表される組成を有する合金を含む。
このような水素吸蔵合金は、前述した(I)式に従い、
Co量に応じてCe量の上限値を設定しているため、好
ましい結晶構造を維持したまま耐食性を高めることがで
き、高温環境下においても優れた水素吸蔵・放出性能を
維持することができる。前記合金を含む負極を二次電池
に組み込むと、高温環境下においても高容量で、長寿命
な二次電池を実現することができる。
述した一般式(12)で表される組成を有し、前記一般
式(12)におけるa及びzが前記(II)式を満足する
組成を有する結晶相が主相であり、かつ前記主相中の面
欠陥の数が100nm当たり20本以下である合金を含
むため、高い水素吸蔵量を有しつつ、水素を放出しがた
いという問題点を改善することができ、水素吸蔵・放出
速度等の水素吸蔵・放出特性を著しく向上することがで
きる。
電池は、大きな放電容量を有すると共に、サイクル特性
を改善することができる。
述した一般式(13)で表される組成を有し、前記一般
式(13)におけるa及びzが前記(II)式を満足する
組成を有する結晶相が主相であり、かつ面欠陥の数が1
00nm当たり20本以下である結晶粒を70容積%を
越えて含有する合金を含むため、高い水素吸蔵量を有し
つつ、水素を放出しがたいという問題点を改善すること
ができ、水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特性を
著しく向上することができる。
電池は、大きな放電容量を有すると共に、サイクル特性
を改善することができる。
述した一般式(14)で表される組成を有し、前記一般
式(14)におけるa及びzが前述した(II)式で表さ
れる組成を有する結晶相が主相であり、CaCu5 型結
晶構造を有する結晶相を20体積%以下で、かつMgC
u2 型結晶構造を有する結晶相が10体積%以下である
合金を含むため、水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放
出特性を改善することができる。従って、前記合金を含
む負極を備えた二次電池は、大きな放電容量を有すると
共に、サイクル寿命を改善することができる。
CaCu5 型結晶構造を有する結晶相を10体積%以下
にし、かつMgCu2 型結晶構造を有する結晶相を5体
積%以下にすることによって、合金の水素吸蔵・放出特
性を更に改善することができ、特にサイクル特性を著し
く向上することが可能になり、放電容量及びサイクル寿
命が大幅に改善された金属酸化物・水素二次電池を実現
することができる。
前記一般式(15)で表され、かつCe2 Ni7 型、C
eNi3 型、Gd2 Co7 型、PuNi3 型のいずれか
の結晶構造もしくは類似の結晶構造を有する相から選ば
れる少なくとも1つの相が主相である合金を含むため、
水素吸蔵・放出速度等の水素吸蔵・放出特性が著しく向
上される。
えた二次電池は、前記水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出特
性が優れているため、高容量で優れた充放電サイクル特
性を有する。
前記一般式(16)で表され、かつCuKα線を用いた
X線回折パターンにおける2θ=8〜13゜の範囲に現
れる最強ピークの強度(I1 )と、全ピークの最強線ピ
ークの強度(I2 )との強度比(I1 /I2 )が0.1
5未満である合金を含むため、水素吸蔵・放出特性を向
上することができる。
えた二次電池は、前記水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出特
性が優れているため、高容量で優れた充放電サイクル特
性を有する。
2B4サブセルとAB5サブセルとの積層構造からなり、
かつ前記AB5サブセル数に対する前記A2B4サブセル
数の比Xが0.5<X<1であるユニットセルからなる
結晶相を含む。このような水素吸蔵合金によれば、低温
においても優れた水素吸蔵・放出特性を実現することが
できる。また、前記合金を含む電極及び前記電極を負極
として備えた二次電池は、低温環境下においても高い放
電容量と長寿命を実現することができる。
2B4サブセルをLaves構造にし、かつ前記AB5サ
ブセルをCaCu5型にするか、あるいは(2)前記ユ
ニットセルがn[LCLCC](但し、LはA2B4サブ
セル、CはAB5サブセル、nは整数を示す)で表され
る積層構造を有することによって、前記合金の特に吸蔵
特性を改善することができる。従って、前記合金を含む
電極及び前記電極を負極として備えた二次電池は、特に
低温環境下における放電容量及びサイクル寿命を向上す
ることができる。特に、前記水素吸蔵合金が前記(1)
及び(2)の両方の条件を満足することによって、合金
の吸蔵特性、電極及び二次電池の低温充放電特性を飛躍
的に改善することが可能になる。
む希土類元素から選ばれる少なくとも1つの元素及びM
gを含み、かつ前記BがNiを含むことによって、前記
合金の水素吸蔵・放出特性をより一層改善することがで
きる。従って、前記合金を含む電極及び前記電極を負極
として備えた二次電池は、放電容量及びサイクル寿命を
更に向上することができる。
する。
温度スキャンニング式水素吸蔵放出特性評価装置を示す
概略図である。水素ボンベ31は、配管32を通して試
料容器33に連結されている。前記配管32は、途中で
分岐され、その分岐配管34の端部は真空ポンプ35に
連結されている。圧力計36は、前記分岐配管34から
さらに分岐された配管部分34aに取付けられている。
前記水素ボンベ31と前記試料容器33の間の配管32
部分には、前記ボンベ31側から第1、第2のバルブ3
71 、372 が介装されている。蓄圧容器38は、前記
第1、第2のバルブ371 、372 間の前記配管32部
分に連結されている。前記真空ポンプ35は、第3バル
ブ373 を介して前記分岐配管34aに接続されてい
る。ヒータ39は、前記試料容器33に付設されてい
る。熱電対40は、前記試料容器33内に挿入されてい
る。コンピュータ41により制御される温度コントロー
ラ42は、前記熱電対40および前記ヒータ39に接続
され、前記熱電対40からの検出温度に基づいて前記ヒ
ータ39の温度調節を行うようになっている。前記コン
ピュータ41で制御されるレコーダ43は、前記圧力計
36および前記温度コントローラ42に接続されてい
る。
を下記表1に示す組成になるように秤量し、アルゴンガ
ス雰囲気中、高周波溶解炉にて溶解させることにより水
素吸蔵合金インゴットを作製した。得られた合金インゴ
ットを、それぞれ粒径125μm以下に粉砕した。
になるように秤量し、アルゴンの雰囲気下で高周波溶解
にて合金インゴットを作製した。つづいて、これら合金
インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴン雰囲気
中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロールの表
面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を作製し
た。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に890℃で1
2時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した後、粒径1
25μm以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を
作製した。
水素吸蔵合金粉末を前述した図3の試料容器33(雰囲
気温度80℃)内に収納した。第1バルブ371 を閉
じ、第2、第3のバルブ372 、373 を開き、真空ポ
ンプ35を作動して前記配管32および分岐配管34及
び蓄圧容器38内の空気を排気した。前記第2、第3の
バルブ372 、373 を閉じた後、第1バルブ371 を
開いて水素ボンベ31から水素を供給して前記配管32
および分岐配管34及び蓄圧容器38内を水素置換し
た。つづいて、第1バルブ371 を閉じ、この時点で圧
力計36が示す系内の圧力から導入した水素量を算出し
た。ひきつづき、第2バルブ372 を開き、水素を前記
試料容器33内に供給し、温度を熱電対40でモニター
した。その後、前記試料容器33内の温度が一定となる
ようにコンピュータ41および温度コントローラ42で
制御した。この時の前記容器33内の圧力変化を圧力計
36により検出してそれをレコーダ43で記録した。
の導入を開始してから1時間後までの各水素吸蔵合金中
に吸蔵された水素量(H/M)を前記容器33内の圧力
変化の検出により測定し、その結果を水素吸蔵速度(H
/M・h-1)として下記表1に併記する。
り作製され、かつ前記一般式(1)で表される組成を有
する実施例1〜8の水素吸蔵合金は、80℃における水
素吸蔵速度が比較例1〜3の水素吸蔵合金に比べて高い
ことがわかる。
低いのは、La1-X MgX Ni2 系合金であることによ
るものである。また、比較例3の水素吸蔵合金は、実施
例8と同様な組成を有するものの、水素吸蔵速度が実施
例8に比べて低い。これは、溶湯急冷法で作製したため
である。
を下記表2に示す組成になるように秤量し、アルゴンガ
ス雰囲気中、高周波溶解炉にて溶解させることにより水
素吸蔵合金インゴットを作製した。得られた合金インゴ
ットを、それぞれ粒径125μm以下に粉砕した。
になるように秤量し、アルゴンの雰囲気下で高周波溶解
にて合金インゴットを作製した。つづいて、これら合金
インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴン雰囲気
中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロールの表
面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を作製し
た。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に890℃で1
2時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した後、粒径1
25μm以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を
作製した。
蔵合金粉末について、前述したのと同様な方法により8
0℃での水素吸蔵速度(H/M・h-1)を測定し、その
結果を下記表2に併記する。
り作製され、かつ前記一般式(2)で表される組成を有
する実施例9〜15の水素吸蔵合金は、80℃における
水素吸蔵速度が比較例4,5の水素吸蔵合金に比べて高
いことがわかる。また、比較例5の水素吸蔵合金は、実
施例13と同様な組成を有するものの、水素吸蔵速度が
実施例13に比べて低い。これは、溶湯急冷法で作製し
たためである。
元素を下記表3に示す組成になるように秤量し、アルゴ
ンガス雰囲気中で焼結後、融点付近で熱処理することに
より水素吸蔵合金インゴットを作製した。得られた合金
インゴットを、それぞれ粒径75μm以下に粉砕した。
になるように秤量し、アルゴンの雰囲気下で高周波溶解
にて合金インゴットを作製した。つづいて、これら合金
インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴン雰囲気
中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロールの表
面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を作製し
た。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に890℃で1
2時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した後、粒径7
5μm以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作
製した。
吸蔵合金粉末について、前述したのと同様な方法により
80℃での水素吸蔵速度(H/M・h-1)を測定し、そ
の結果を下記表3に併記する。
り作製され、かつ前記一般式(3)で表される組成を有
する実施例16〜22の水素吸蔵合金は、80℃におけ
る水素吸蔵速度が比較例6〜9の水素吸蔵合金に比べて
高いことがわかる。
低いのは、La1-X MgX Ni3 系合金であることによ
るものである。また、比較例9の水素吸蔵合金は、実施
例20と同様な組成を有するものの、水素吸蔵速度が実
施例20に比べて低い。これは、溶湯急冷法で作製した
ためである。
3,15,17〜18)比較的融点の高い合金系である
RNi5 系、RNi3 系、RNi2 系、RNi系母合金
と、MgNi2 系母合金を高周波溶解炉(アルゴンガス
雰囲気)により作製した。得られた各母合金を下記表4
〜6に示す組成になるように秤量し、アルゴンガス雰囲
気中で高温で焼結することにより合金インゴットを作製
した。得られた合金インゴットを、それぞれ粒径75μ
m以下に粉砕した。
表4〜6に示す組成になるように秤量し、アルゴンの雰
囲気下で高周波溶解にて合金インゴットを作製した。つ
づいて、これら合金インゴットを溶融し、得られた溶湯
をアルゴン雰囲気中、5m/secの周速度で回転する
銅製単ロールの表面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸
蔵合金を作製した。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金
に890℃で12時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施
した後、粒径75μm以下となるように粉砕して水素吸
蔵合金粉末を作製した。
〜19の水素吸蔵合金粉末から、それぞれ以下に説明す
る手順で電極を作製した。まず、各合金粉末と電解銅粉
末を重量比で1:1の割合で混合し、この混合体1gを
錠剤成形機(内径10mm)を用いて圧力10000k
gf/cm2 の条件にて5分間加圧することによりペレ
ットを作製した。このペレットをニッケル製網体で挾み
込み、周辺をスポット溶接し、ニッケルのリード線をス
ポット溶接することにより合金電極(負極)を作製し
た。
式ニッケル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液
にそれぞれ浸漬し、負極容量規制の電池を構成して25
℃の温度下にて充放電サイクル試験を行い、最大放電容
量及びサイクル数(放電容量が最大放電容量の80%ま
で低下した際のサイクル数)を測定した。なお、充放電
条件は水素吸蔵合金1g当たり100mAの電流で10
時間充電した後、10分間休止し、水素吸蔵合金1g当
たり20mAの電流で酸化水銀電極に対して−0.5V
になるまで放電を行うサイクルを繰り返した。その結果
を下記表4〜表6に併記する。
り作製され、かつ前記一般式(1)で表される組成を有
する実施例23〜28のニッケル水素二次電池は、比較
例10〜14の二次電池に比べて最大放電容量及びサイ
クル寿命の双方が優れていることがわかる。比較例10
〜12の二次電池の放電容量及びサイクル寿命の双方が
劣るのは、負極の水素吸蔵合金がLa1-X MgX Ni2
系合金もしくはLa1- X MgX Ni3 系合金であるから
である。一方、比較例14の二次電池は、負極に含まれ
る水素吸蔵合金の組成が実施例25と同様であるもの
の、放電容量及びサイクル寿命の双方が実施例25に比
べて劣る。これは、水素吸蔵合金を溶湯急冷法で作製し
たためである。
り作製され、かつ前記一般式(2)で表される組成を有
する実施例29〜35のニッケル水素二次電池は、比較
例15,16の二次電池に比べて最大放電容量及びサイ
クル寿命の双方が優れていることがわかる。また、比較
例16の二次電池は、負極に含まれる水素吸蔵合金の組
成が実施例32と同様であるものの、放電容量及びサイ
クル寿命の双方が実施例32に比べて劣る。これは、水
素吸蔵合金を溶湯急冷法で作製したためである。
り作製され、かつ前記一般式(3)で表される組成を有
する実施例36〜44のニッケル水素二次電池は、比較
例10〜12,17〜19の二次電池に比べて最大放電
容量及びサイクル寿命の双方が格段に優れていることが
わかる。また、比較例19の二次電池は、負極に含まれ
る水素吸蔵合金の組成が実施例40と同様であるもの
の、放電容量及びサイクル寿命の双方が実施例40に比
べて劣る。これは、水素吸蔵合金を溶湯急冷法で作製し
たためである。
1)各元素を下記表7に示す組成になるように秤量し、
アルゴンの雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解することに
より13種の合金インゴットを得た。つづいて、これら
合金インゴットに950℃で3時間の熱処理をアルゴン
雰囲気下で施した。得られた合金インゴットを粒径15
0μm以下となるようにそれぞれ粉砕して水素吸蔵合金
粉末を調製した。なお、表7中のミッシュメタル(L
m)は、84at%のLa、10at%のCe、1at
%のPr、5at%のNd及び0.2at%のSmから
なるものである。また、ミッシュメタル(Mm)は、2
7.5at%のLa、50.3at%のCe、5.5a
t%のPr、16.5at%のNd及び0.2at%の
Smからなるものである。
重量比で1:2になるようにそれぞれ混合し、これら混
合体1gを10トン/cm2 の圧力で5分間加圧するこ
とにより直径12mmの13種のペレットを作製した。
これらペレットをニッケル製金網の間にそれぞれ挟み込
み、前記金網の周辺をスポット溶接して圧接し、さらに
ニッケル製リードを前記金網にそれぞれスポット溶接す
ることにより13種の水素吸蔵電極(負極)を製造し
た。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セル(実施例45〜55及び比較例20〜
21)を組み立てた。
金粉末を用いること以外は、実施例45〜55と同様な
試験セルを組み立てた。
秤量し、アルゴンの雰囲気下で高周波溶解にて合金イン
ゴットを作製した。つづいて、これら合金インゴットを
溶融し、得られた溶湯をアルゴン雰囲気中、5m/se
cの周速度で回転する銅製単ロールの表面に滴下して急
冷し、薄片状の水素吸蔵合金を作製した。ひきつづき、
各薄片状水素吸蔵合金に890℃で12時間の熱処理を
アルゴン雰囲気下で施した後、粒径150μm以下とな
るように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。
〜22の試験セルについて、25℃の温度下で充放電サ
イクル試験を行った。充放電条件は、水素吸蔵合金1g
当り100mAの電流で5時間充電し、10分間休止し
た後、水素吸蔵合金1g当り50mAの電流で酸化水銀
電極に対して−0.6Vになるまで放電を行うサイクル
を繰り返し、最大放電容量及びサイクル寿命(放電容量
が最大放電容量の80%まで低下した際のサイクル数)
を測定した。その結果を下記表7に併記する。
22の水素吸蔵合金について、水素吸蔵特性として、ジ
ーベルツ法(JIS H7201)により、60℃で1
0気圧未満の水素圧下で圧力−組成等温線を測定し、有
効水素吸蔵量(JIS H7003 水素吸蔵合金用
語)を求めた。その結果を下記表7に併記する。
製され、かつ前記一般式(4)で表される組成を有する
実施例45〜55の水素吸蔵合金は、比較例20〜22
の水素吸蔵合金に比べて有効水素吸蔵量が大きいことが
わかる。
含む負極を備えた二次電池は、比較例20〜22の水素
吸蔵合金を含む負極を備えた二次電池に比べて放電容量
及びサイクル寿命を向上できることがわかる。
4)各元素を下記表8に示す組成になるように秤量し、
アルゴンの雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解し、水冷銅
鋳型に注湯・固化することにより合金インゴットを作製
した。つづいて、これら合金インゴットに950℃で3
時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した。得られた合
金インゴットを粒径150μm以下となるようにそれぞ
れ粉砕して水素吸蔵合金粉末を調製した。なお、表8中
のミッシュメタル(Lm)は、90at%のLa、1a
t%のCe、6at%のPr及び3at%のNdからな
るものである。また、ミッシュメタル(Mm)は、34
at%のLa、50.8at%のCe、8at%のP
r、7at%のNd及び0.2at%のSmからなるも
のである。
重量比で1:3になるようにそれぞれ混合し、これら混
合体1gを8トン/cm2 の圧力で8分間加圧すること
により直径10mmの12種のペレットを作製した。こ
れらペレットをニッケル製金網の間にそれぞれ挟み込
み、前記金網の周辺をスポット溶接して圧接し、さらに
ニッケル製リードを前記金網にそれぞれスポット溶接す
ることにより12種の水素吸蔵電極(負極)を製造し
た。
ル電極と共に容器内の6N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セル(実施例56〜65及び比較例23〜
24)を組み立てた。
金粉末を用いること以外は、実施例56〜65と同様な
試験セルを組み立てた。
秤量し、アルゴンの雰囲気下で高周波溶解にて合金イン
ゴットを作製した。つづいて、これら合金インゴットを
溶融し、得られた溶湯をアルゴン雰囲気中、5m/se
cの周速度で回転する銅製単ロールの表面に滴下して急
冷し、薄片状の水素吸蔵合金を作製した。ひきつづき、
各薄片状水素吸蔵合金に890℃で12時間の熱処理を
アルゴン雰囲気下で施した後、粒径150μm以下とな
るように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。
〜25の試験セルについて、25℃の温度下で充放電サ
イクル試験を行った。充放電条件は、水素吸蔵合金1g
当り200mAの電流で3時間充電し、10分間休止し
た後、水素吸蔵合金1g当り100mAの電流で酸化水
銀電極に対して−0.55Vになるまで放電を行うサイ
クルを繰り返し、最大放電容量及びサイクル寿命(放電
容量が最大放電容量の80%まで低下した際のサイクル
数)を測定した。その結果を下記表8に併記する。
25の水素吸蔵合金について、水素吸蔵特性として、ジ
ーベルツ法(JIS H7201)により、45℃で1
0気圧未満の水素圧下で圧力−組成等温線を測定し、有
効水素吸蔵量(JIS H7003 水素吸蔵合金用
語)を求めた。その結果を下記表8に併記する。
製され、かつ前記一般式(5)で表される組成を有する
実施例56〜65の水素吸蔵合金は、比較例23〜25
の水素吸蔵合金に比べて有効水素吸蔵量が大きいことが
わかる。
含む負極を備えた二次電池は、比較例23〜25の水素
吸蔵合金を含む負極を備えた二次電池に比べて放電容量
及びサイクル寿命を向上できることがわかる。
素を下記表9に示す組成になるように秤量し、アルゴン
の雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解し、水冷銅鋳型に注
湯・固化することにより4種の合金インゴットを作製し
た。つづいて、これら合金インゴットに950℃で3時
間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した。得られた合金
インゴットを粒径150μm以下となるようにそれぞれ
粉砕して水素吸蔵合金粉末を調製した。なお、表9中の
ミッシュメタル(Lm)は、前述した表8で説明したの
と同様なものである。
65と同様にして水素吸蔵電極(負極)を製造した。
ル電極と共に容器内の6N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セル(実施例66〜68及び比較例26)
を組み立てた。
の試験セルについて、25℃の温度下で充放電サイクル
試験を行い、最大放電容量及びサイクル寿命(放電容量
が最大放電容量の80%まで低下した際のサイクル数)
を測定した。その結果を下記表9に併記する。なお、充
放電条件は、実施例56〜65と同様にした。
水素吸蔵合金について、水素吸蔵特性として、ジーベル
ツ法(JIS H7201)により、45℃で10気圧
未満の水素圧下で圧力−組成等温線を測定し、有効水素
吸蔵量(JIS H7003水素吸蔵合金用語)を求め
た。その結果を下記表9に併記する。
以下である実施例66〜68の水素吸蔵合金は、Ca量
が0.3を越える比較例26の合金に比べて有効水素吸
蔵量が大きいことがわかる。また、実施例66〜68の
二次電池は、比較例26の二次電池に比べて放電容量及
びサイクル寿命が高いことがわかる。
に示す組成になるように秤量し、アルゴンの雰囲気中で
高周波誘導炉にて溶解することにより10種の合金イン
ゴットを得た。つづいて、これら合金インゴットに95
0℃〜1000℃で5時間の熱処理をアルゴン雰囲気下
で施した。なお、表10中のミッシュメタル(Lm)
は、92at%のLa、4at%のCe、1at%のP
r及び3at%のNdからなるものである。
m以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を調製し
た。各水素吸蔵合金粉末と電解銅粉末とを重量比で1:
2になるように混合し、各混合体1gを10トン/cm
2 の圧力で5分間加圧することにより直径12mmのペ
レットを作製した。各ペレットをニッケル製金網の間に
挟み込み、前記金網の周辺をスポット溶接して圧接し、
さらにニッケル製リードを前記金網にスポット溶接する
ことにより水素吸蔵電極(負極)を製造した。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セルを組み立てた。
いて、20℃の温度下で充放電サイクル試験を行った。
充放電条件は、水素吸蔵合金1g当り200mAの電流
で2.5時間充電し、10分間休止した後、水素吸蔵合
金1g当り100mAの電流で酸化水銀電極に対して−
0.7Vになるまで放電を行うサイクルを繰り返し、最
大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が最大放電容量
の80%まで低下した際のサイクル数)を測定した。そ
の結果を下記表11に示す。
ついて、水素吸蔵特性として、ジーベルツ法(JIS
H7201)により、50℃で10気圧未満の水素圧下
で圧力−組成等温線を測定し、水素放出時のプラトーの
傾き(JIS H7003水素吸蔵合金用語:ここでは
プラトー領域の直線を水素吸蔵量(H/M)=0と(H
/M)=1に延長したときの水素圧をそれぞれP0 、P
1 とし、この水素圧P0 とP1 の比とする)を測定し
た。また、ヒステリシス(JIS H7003水素吸蔵
合金用語:ここではプラトー領域の中心における水素吸
蔵圧(PA )と水素放出圧(PD )の比とする)を求め
た。これらの結果を下記表11に併記する。
施例69〜78の水素吸蔵合金は、プラトーの傾き及び
ヒステリシスの双方が小さく、優れた特性を有すること
がわかる。また、前記合金を含む負極を備える実施例6
9〜78の二次電池は、放電容量が高く、かつサイクル
寿命が長いことがわかる。特に、Coを含有する合金を
含む負極を備えた実施例69の二次電池は、Coを含有
しない合金を含む負極を備えた実施例73,74の二次
電池に比べてサイクル寿命が長く、水素吸蔵合金のプラ
トーの傾き及びヒステリシスが小さいことがわかる。さ
らに、Co量が0.5である合金を含有する負極を備え
る実施例75の二次電池は、Co量が0.5を越える合
金を含有する負極を備える実施例76の二次電池に比べ
てサイクル寿命が長く、水素吸蔵合金のプラトーの傾き
及びヒステリシスが小さいことがわかる。また、Mn量
が0.2である合金を含有する負極を備える実施例77
の二次電池は、Mn量が0.2を越える合金を含有する
負極を備える実施例78の二次電池に比べてサイクル寿
命が長く、合金のプラトーの傾き及びヒステリシスにも
差が見られることがわかる。
に示す組成になるように秤量し、アルゴンの雰囲気中で
高周波誘導炉にて溶解することにより15種の合金イン
ゴットを得た。つづいて、これら合金インゴットに95
0℃〜1000℃で5時間の熱処理をアルゴン雰囲気下
で施した。なお、表12中のミッシュメタル(Lm)の
組成は、92at%のLa、4at%のCe、1at%
のPr及び3at%のNdからなるものであり、ミッシ
ュメタル(Mm)の組成は、37.5at%のLa、4
5.3at%のCe、5.5at%のPr、11.5a
t%のNd及び0.2at%のSmからなるものであ
る。
m以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を調製し
た。各水素吸蔵合金粉末と電解銅粉末とを重量比で1:
2になるように混合し、各混合体1gを10トン/cm
2 の圧力で5分間加圧することにより直径12mmのペ
レットを作製した。各ペレットをニッケル製金網の間に
挟み込み、前記金網の周辺をスポット溶接して圧接し、
さらにニッケル製リードを前記金網にスポット溶接する
ことにより水素吸蔵電極(負極)を製造した。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セルを組み立てた。
いて、20℃の温度下で充放電サイクル試験を行った。
充放電条件は、水素吸蔵合金1g当り200mAの電流
で2.5時間充電し、10分間休止した後、水素吸蔵合
金1g当り100mAの電流で酸化水銀電極に対して−
0.7Vになるまで放電を行うサイクルを繰り返し、最
大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が最大放電容量
の80%まで低下した際のサイクル数)を測定した。そ
の結果を下記表12に併記する。
93の二次電池は、放電容量が高く、サイクル寿命が長
いことがわかる。また、希土類元素成分中にLaを含有
し、La以外の希土類成分の割合が0.9未満である水
素吸蔵合金を含む負極を備えた実施例91の二次電池
は、希土類成分中のLaの割合が0.1である水素吸蔵
合金を含む負極を備えた実施例89の二次電池、希土類
成分中にLaを含有しない水素吸蔵合金を含む負極を備
えた実施例90の二次電池及び希土類成分が全てLaで
ある水素吸蔵合金を含む負極を備えた実施例80の二次
電池に比較して、放電容量及びサイクル寿命とも優れて
いることがわかる。
組成になるように各元素を秤量し、アルゴン雰囲気中で
高周波誘導炉にて溶解し、950℃で5時間アルゴンガ
ス雰囲気中で熱処理し、合金インゴットを15種類得
た。なお、表13中のミッシュメタル(Lm)は、92
at%のLa、1at%のCe、5at%のPr及び2
at%のNdからなるものである。また、ミッシュメタ
ル(Mm)は、34at%のLa、50.4at%のC
e、9at%のPr、6at%のNd及び0.6at%
のSmからなるものである。
以下となるように粉砕し、水素吸蔵合金粉末を作製し
た。各水素吸蔵合金粉末と電解銅粉末とを重量比で1:
3になるようにそれぞれ混合し、これら混合体1gを8
トン/cm2 の圧力で8分間加圧することにより直径1
0mmのペレットを作製した。各ペレットをニッケル製
金網の間に挟み込み、前記金網の周辺をスポット溶接し
て圧接し、さらにニッケル製リードを前記金網にスポッ
ト溶接することにより水素吸蔵電極(負極)を製造し
た。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セルを組み立てた。
ついて、25℃の温度下で充放電サイクル試験を行っ
た。充放電条件は、水素吸蔵合金1g当り100mAの
電流で4.5時間充電し、10分間休止した後、水素吸
蔵合金1g当り100mAの電流で酸化水銀電極に対し
て−0.7Vになるまで放電を行うサイクルを繰り返
し、最大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が最大放
電容量の80%まで低下した際のサイクル数)を測定し
た。その結果を下記表13に併記する。
108の二次電池は、放電容量が高く、サイクル寿命が
長いことがわかる。
を秤量し、アルゴン雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解す
ることにより9種の合金インゴットを得た。つづいて、
実施例117を除く合金インゴットに1000℃で5時
間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した。
以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を調製し
た。各水素吸蔵合金粉末と電解銅粉末とを重量比で1:
3になるように混合し、各混合体1gを10トン/cm
2 の圧力で5分間加圧することにより直径10mmのペ
レットを作製した。各ペレットをニッケル製金網の間に
挟み込み、前記金網の周辺をスポット溶接して圧接し、
さらにニッケル製リードを前記金網にスポット溶接する
ことにより水素吸蔵電極(負極)を製造した。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セルを組み立てた。
金粉末を用いること以外は、実施例109〜117と同
様な試験セルを組み立てた。
に秤量し、アルゴンの雰囲気下で高周波溶解にて合金イ
ンゴットを作製した。つづいて、これら合金インゴット
を溶融し、得られた溶湯をアルゴン雰囲気中、5m/s
ecの周速度で回転する銅製単ロールの表面に滴下して
急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を作製した。ひきつづ
き、各薄片状水素吸蔵合金に890℃で12時間の熱処
理をアルゴン雰囲気下で施した後、粒径75μm以下と
なるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。
27の試験セルについて、25℃の温度下で充放電サイ
クル試験を行った。充放電条件は、水素吸蔵合金1g当
り100mAの電流で5時間充電し、10分間休止した
後、水素吸蔵合金1g当り50mAの電流で酸化水銀電
極に対して−0.6Vになるまで放電を行うサイクルを
繰り返し、最大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が
最大放電容量の80%まで低下した際のサイクル数)を
測定した。その結果を下記表14に併記する。
施例109〜117及び比較例27の水素吸蔵合金につ
いて、マイクロカッターを用いて厚さ8mmにスライス
し、0.25μmのダイヤモンド・ペースト仕上げを行
う鏡面研磨を施し、評価用試料とした。各試料につい
て、AKASHI社製のマイクロ・ヴィッカース硬度計
を用い、荷重25gfを15秒間加える条件でVickers
硬度を測定し、その結果を下記表14に併記する。
より作製され、かつ前記一般式(8)で表される組成を
有する実施例109〜117の二次電池は、比較例27
の二次電池に比べて大きな放電容量を有し、かつサイク
ル寿命が長いことがわかる。また、ヴィッカース硬度が
700Hv未満である水素吸蔵合金を含む負極を備えた
実施例109〜116の二次電池は、ヴィッカース硬度
が700Hv以上である水素吸蔵合金を含む負極を備え
た実施例117の二次電池に比べてサイクル寿命が長い
ことがわかる。
を秤量し、アルゴン雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解す
ることにより9種の合金インゴットを得た。つづいて、
実施例126を除く合金インゴットに1000℃で5時
間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した。
以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を調製し
た。各水素吸蔵合金粉末と電解銅粉末とを重量比で1:
3になるように混合し、各混合体1gを10トン/cm
2 の圧力で5分間加圧することにより直径10mmのペ
レットを作製した。各ペレットをニッケル製金網の間に
挟み込み、前記金網の周辺をスポット溶接して圧接し、
さらにニッケル製リードを前記金網にスポット溶接する
ことにより水素吸蔵電極(負極)を製造した。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬して試験セルを組み立てた。
金粉末を用いること以外は、実施例118〜126と同
様な試験セルを組み立てた。
に秤量し、アルゴンの雰囲気下で高周波溶解にて合金イ
ンゴットを作製した。つづいて、これら合金インゴット
を溶融し、得られた溶湯をアルゴン雰囲気中、5m/s
ecの周速度で回転する銅製単ロールの表面に滴下して
急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を作製した。ひきつづ
き、各薄片状水素吸蔵合金に890℃で12時間の熱処
理をアルゴン雰囲気下で施した後、粒径75μm以下と
なるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。
28の試験セルについて、25℃の温度下で充放電サイ
クル試験を行った。充放電条件は、水素吸蔵合金1g当
り100mAの電流で5時間充電し、10分間休止した
後、水素吸蔵合金1g当り50mAの電流で酸化水銀電
極に対して−0.6Vになるまで放電を行うサイクルを
繰り返し、最大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が
最大放電容量の80%まで低下した際のサイクル数)を
測定した。その結果を下記表16に示す。
施例118〜126及び比較例28の水素吸蔵合金につ
いて、前述した実施例109〜117で説明したのと同
様にしてVickers硬度を測定し、その結果を下記表16
に併記する。
鋳造法により作製され、かつ前記一般式(9)で表され
る組成を有する実施例118〜126の二次電池は、比
較例28の二次電池に比べて大きな放電容量を有し、か
つサイクル寿命が長いことがわかる。また、ヴィッカー
ス硬度が700Hv未満である水素吸蔵合金を含む負極
を備えた実施例118〜125の二次電池は、ヴィッカ
ース硬度が700Hv以上である水素吸蔵合金を含む負
極を備えた実施例126の二次電池に比べてサイクル寿
命が長いことがわかる。
31)最終的に表17に示す組成比になるように歩留ま
りを見込んで各元素を秤量し、アルゴン雰囲気中で高周
波溶解炉にて溶解させることにより合金インゴットを作
製した。得られた各インゴットに1000℃で5時間熱
処理をアルゴン雰囲気下で施すことにより下記表17に
示す組成の水素吸蔵合金インゴットを得た。
粒径75μm以下にふるい分けた後、以下に説明する手
順で電極を作製した。まず、各合金粉末600mgに5
重量%に調製したPVA(ポリビニルアルコール)水溶
液150μlを添加し、十分に混練してペースト状に
し、端子を取り付けた2cm角の発泡メタルに均一にな
るように塗り込み、大気中で十分に乾燥させた後、真空
乾燥させた。次いで、2t/cm2の圧力でプレスし、
合金電極(負極)を作製した。
ル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液に浸漬
し、各温度下(25℃及び50℃)において充放電試験
を行った。充放電条件は、各温度において水素吸蔵合金
1g当たり100mAの電流で5時間充電した後、10
分間休止し、水素吸蔵合金1g当たり50mAの電流で
酸化水銀の参照電極に対して−0.6Vになるまで放電
を行い、再び10分間休止を行うというものにした。2
5℃及び50℃における放電容量から下記(i)式に従
って50℃における放電容量維持率(%)を測定し、そ
の結果を下記表18に示す。
電試験における50サイクル目の放電容量、C(25
℃)は25℃での充放電試験における50サイクル目の
放電容量を示す。
のCe含有量が20重量%未満である水素吸蔵合金を含
む負極を備えた実施例127〜140の二次電池は、R
2中のCe含有量が20重量%を越える水素吸蔵合金を
含む負極を備えた比較例29〜31に比較して、高温に
した際の放電容量の低下を抑制できることがわかる。
35)最終的に表19に示す組成比になるように歩留ま
りを見込んで各元素を秤量し、アルゴンの雰囲気下で高
周波溶解にて合金インゴットを作製した。つづいて、こ
れら合金インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴン
雰囲気中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロー
ルの表面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を得
た。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に890℃で1
2時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した。
粒径75μm以下にふるい分けた後、前述した実施例1
27〜140で説明したのと同様にして水素吸蔵合金電
極(負極)を作製した。
ル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液に浸漬
し、各温度下(25℃及び50℃)において充放電試験
を行った。充放電条件は、前述した実施例127〜14
0で説明したのと同様にした。25℃及び50℃におけ
る放電容量から前述した(i)式に従って50℃におけ
る放電容量維持率(%)を測定し、その結果を下記表2
0に示す。
のCe含有量が20重量%未満である水素吸蔵合金を含
む負極を備えた実施例141〜150の二次電池は、R
2中のCe含有量が20重量%を越える水素吸蔵合金を
含む負極を備えた比較例32〜35に比較して、高温に
した際の放電容量の低下を抑制できることがわかる。ま
た、実施例141〜150の二次電池の負極に含まれる
水素吸蔵合金は、急冷法によって作製されたものであ
る。一方、前述した実施例127〜140の負極に含ま
れる水素吸蔵合金は、鋳造法によって作製されており、
冷却速度が実施例141〜150に比較して緩慢であ
る。前記表16〜19から明らかなように、この実施例
141〜150の二次電池は、実施例127〜140の
二次電池と比較して遜色ない放電容量が得られることが
わかる。実施例141〜150の二次電池のようにロー
ル急冷法等の急冷凝固により水素吸蔵合金を作製しても
50℃での放電容量維持率が高いのは、R2中のCe含
有量が20重量%未満である組成を有することにより急
冷法によっても面欠陥の少ない水素吸蔵合金が得られる
ためであると推測される。
び比較例36)最終的に表21に示す組成比になるよう
に歩留まりを見込んで各元素を秤量し、アルゴン雰囲気
中で高周波溶解炉にて溶解させることにより合金インゴ
ットを作製した。得られた各インゴットに1000℃で
5時間熱処理をアルゴン雰囲気下で施すことにより下記
表21に示す組成の水素吸蔵合金インゴットを得た。
粒径75μm以下にふるい分けた後、前述した実施例1
27〜140で説明したのと同様にして水素吸蔵合金電
極(負極)を作製した。
ル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液に浸漬
し、各温度下(25℃及び50℃)において充放電試験
を行った。充放電条件は、前述した実施例127〜14
0で説明したのと同様にした。25℃及び50℃におけ
る放電容量から前述した(i)式に従って50℃におけ
る放電容量維持率(%)を測定し、その結果を下記表2
2に示す。なお、表22には、前述した(I)式;m=
125y+20より算出した許容され得るCe含有量m
(重量%)及び実際の水素吸蔵合金のR3に含まれるC
e量(重量%)を併記する。
のCe含有量が前述した(I)式から算出される値(m
重量%)よりも少ない水素吸蔵合金を含む負極を備えた
実施例151〜153の二次電池は、R3中のCe含有
量がm重量%よりも多い水素吸蔵合金を含む負極を備え
た参照例1の二次電池に比較して、高温環境下における
放電容量の低下を抑制できることがわかる。また、実施
例154〜156及び参照例2の二次電池における特性
の比較並びに実施例157〜159及び参照例3の二次
電池における特性の比較から、Co含有量を変化させた
場合にも同様な傾向を有することがわかる。さらに、実
施例160〜163のように各元素の原子比や、元素の
種類を異ならせた場合にもR3中のCe含有量がm重量
%よりも少ないと、高温での放電容量の低下を抑制でき
ることがわかる。
43)最終的に表23に示す組成比になるように歩留ま
りを見込んで各元素を秤量し、アルゴンの雰囲気下で高
周波溶解にて合金インゴットを作製した。つづいて、こ
れら合金インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴン
雰囲気中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロー
ルの表面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を得
た。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に890℃で1
2時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した。
粒径75μm以下にふるい分けた後、前述した実施例1
27〜140で説明したのと同様にして水素吸蔵合金電
極(負極)を作製した。
ル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液に浸漬
し、各温度下(25℃及び50℃)において充放電試験
を行った。充放電条件は、前述した実施例127〜14
0で説明したのと同様にした。25℃及び50℃におけ
る放電容量から前述した(i)式に従って50℃におけ
る放電容量維持率(%)を測定し、その結果を下記表2
4に示す。なお、表24には、前述した(I)式;m=
125y+20より算出した許容され得るCe含有量m
(重量%)及び実際の水素吸蔵合金のR3に含まれるC
e量(重量%)を併記する。
のCe含有量が前述した(I)式;m=125y+20
から算出される値(m重量%)よりも少ない水素吸蔵合
金を含む負極を備えた実施例164〜166の二次電池
は、R3中のCe含有量がm重量%よりも多い水素吸蔵
合金を含む負極を備えた比較例37の二次電池に比較し
て、高温環境下における放電容量の低下を抑制できるこ
とがわかる。また、実施例167〜169及び比較例3
8の二次電池における特性の比較並びに実施例170〜
172及び比較例39の二次電池における特性の比較か
ら、Co含有量を変化させた場合にも同様な傾向を有す
ることがわかる。さらに、実施例173〜175のよう
に各元素の原子比や、元素の種類を異ならせた場合にも
R3中のCe含有量がm重量%よりも少ないと、高温で
の放電容量の低下を抑制できることがわかる。
負極に含まれる水素吸蔵合金は、急冷法によって作製さ
れたものである。一方、前述した実施例151〜163
の負極に含まれる水素吸蔵合金は、鋳造法によって作製
されており、冷却速度が実施例164〜175に比較し
て緩慢である。前記表21〜24から明らかなように、
この実施例164〜175の二次電池は、実施例151
〜163の二次電池と比較して遜色ない放電容量が得ら
れることがわかる。実施例164〜175の二次電池の
ようにロール急冷法等の急冷凝固により水素吸蔵合金を
作製しても50℃での放電容量維持率が高いのは、R3
中のCe含有量を前述した(I)式で規制することによ
り急冷法によっても面欠陥の少ない水素吸蔵合金が得ら
れるためであると推測される。
45)各元素を下記表25,26に示す組成になるよう
に秤量し、アルゴンの雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解
し、水冷銅鋳型に注湯・固化することにより合金インゴ
ットを作製した。つづいて、これら合金インゴットに9
00℃で8時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した。
得られた各合金インゴットを粒径150μm以下となる
ように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。なお、表
25,26中のミッシュメタル(Lm)は、90wt%
のLa、2wt%のCe、5wt%のPr及び3wt%
のNdからなるものである。一方、ミッシュメタル(M
m)は、35wt%のLa、50.3wt%のCe、
5.5wt%のPr、9wt%のNd及び0.2wt%
のSmからなるものである。
に示す組成になるように秤量し、アルゴンの雰囲気下で
高周波溶解にて合金インゴットを作製した。つづいて、
これら合金インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴ
ン雰囲気中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロ
ールの表面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を
作製した。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に900
℃で8時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した後、粒
径150μm以下となるように粉砕して水素吸蔵合金粉
末を作製した。
44〜48の水素吸蔵合金について、下記(1)〜
(3)に説明する特性を測定した。
電子顕微鏡のEDX分析装置(EnergyDispersive X-ray
Spectrometer)を用い、ビーム径4nmで主相の組成
分析を行い、得られた組成式におけるa及びzを下記表
27,28に示す。また、得られたa及びzの値から前
述した(II)式;z=−6×a+δにおけるδを算出
し、その結果を下記表27,28に示す。
電子顕微鏡を用い、主相の(1,0,0)面を倍率2万倍に
て10視野撮影した。なお、撮影箇所は、各視野毎に異
ならせた。次いで、各視野において任意の十箇所につい
て100nm当たりの面欠陥の数を測定し、その結果を
下記表27,28に併記する。
吸蔵特性として、ジーベルツ法(JIS H7201)
により、60℃で10気圧未満の水素圧下で圧力−組成
等温線を測定し、有効水素吸蔵量(JIS H7003
水素吸蔵合金用語)を求め、その結果を下記表29,
30に併記する。
を構成する結晶粒の(1,0,0)面を透過型電子顕微鏡に
て2万倍で撮影し、得られた電子顕微鏡写真を図4に示
す。
4〜48の水素吸蔵合金粉末から以下に説明する方法に
よって水素吸蔵電極(負極)をそれぞれ製造した。すな
わち、各水素吸蔵合金粉末と電解銅粉末とを重量比で
1:3になるように混合し、各混合体1gを10トン/
cm2 の圧力で5分間加圧することにより直径10mm
のペレットを作製した。各ペレットをニッケル製金網の
間に挟み込み、前記金網の周辺をスポット溶接して圧接
し、さらにニッケル製リードを前記金網にスポット溶接
することにより水素吸蔵電極(負極)を製造した。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬し、20℃の温度下にて充放電サイクル試験を行っ
た。充放電条件は、水素吸蔵合金1g当り100mAの
電流で5時間充電し、10分間休止した後、水素吸蔵合
金1g当り100mAの電流で酸化水銀電極に対して−
0.7Vになるまで放電を行うサイクルを繰り返し、最
大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が最大放電容量
の70%まで低下した際のサイクル数)を測定した。そ
の結果を下記表29,30に示す。
述した一般式(12)で表される組成を有し、前記一般
式(12)におけるa及びzが前述した式(II)を満足
する組成の結晶相が主相であり、かつ前記主相中の面欠
陥が100nm当たり20本以下である実施例176〜
195の水素吸蔵合金は、比較例44〜48の水素吸蔵
合金に比べて有効水素吸蔵量(H/M)が高いことがわ
かる。また、このような特定の組成を有する結晶相を主
相とし、前記主相中の面欠陥が前記範囲に規制された水
素吸蔵合金を含む負極を備えた実施例176〜195の
二次電池は、放電容量及びサイクル寿命の双方が比較例
44〜48の二次電池に比べて優れていることがわか
る。
50)各元素を下記表31,32に示す組成になるよう
に秤量し、アルゴンの雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解
し、水冷銅鋳型に注湯・固化することにより合金インゴ
ットを作製した。つづいて、これら合金インゴットに8
90℃で12時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施し
た。得られた各合金インゴットを粒径125μm以下と
なるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。な
お、表31,32中のミッシュメタル(Lm)は、94
wt%のLa、2wt%のCe、2wt%のPr及び2
wt%のNdからなるものである。一方、ミッシュメタ
ル(Mm)は、35wt%のLa、50.3wt%のC
e、5.5wt%のPr、9wt%のNd及び0.2w
t%のSmからなるものである。
に示す組成になるように秤量し、アルゴンの雰囲気下で
高周波溶解にて合金インゴットを作製した。つづいて、
これら合金インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴ
ン雰囲気中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロ
ールの表面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を
作製した。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に890
℃で12時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した後、
粒径125μm以下となるように粉砕して水素吸蔵合金
粉末を作製した。
49〜53の水素吸蔵合金について、下記(1)〜
(3)に説明する特性を測定した。
電子顕微鏡のEDX分析装置を用い、ビーム径4nmで
主相の組成分析を行い、得られた組成式におけるa及び
zを下記表33,34に示す。また、得られたa及びz
の値から前述した(II)式;z=−6×a+δにおける
δを算出し、その結果を下記表33,34に示す。
電子顕微鏡を用い、任意の結晶粒を倍率3万倍にて10
視野撮影した。なお、撮影対象となる結晶粒は各視野毎
に異ならせた。次いで、各視野(各結晶粒)において任
意の十箇所で面欠陥数を測定し、各結晶粒における10
0nm当たりの平均的な面欠陥数を算出し、その結果を
下記表33,34に示す。また、100nm当たりの平
均的な面欠陥数が20本以下である結晶粒の面積比率を
計測し、その結果を下記表33,34に示す。
吸蔵特性として、ジーベルツ法(JIS H7201)
により、60℃で10気圧未満の水素圧下で圧力−組成
等温線を測定し、有効水素吸蔵量(JIS H7003
水素吸蔵合金用語)を求め、その結果を下記表35,
36に示す。
9〜53の水素吸蔵合金粉末から前述した実施例176
〜195で説明したのと同様な方法により水素吸蔵電極
(負極)をそれぞれ製造した。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬し、20℃の温度下にて充放電サイクル試験を行っ
た。充放電条件は、水素吸蔵合金1g当り100mAの
電流で5時間充電し、10分間休止した後、水素吸蔵合
金1g当り150mAの電流で酸化水銀電極に対して−
0.7Vになるまで放電を行うサイクルを繰り返し、最
大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が最大放電容量
の70%まで低下した際のサイクル数)を測定した。そ
の結果を下記表35,36に示す。
述した一般式(13)で表される組成を有し、前記一般
式(13)におけるa及びzが前述した式(II)を満足
する組成の結晶相が主相であり、結晶粒中の面欠陥が1
00nm当たり20本以下である結晶相を70容積%を
越えて含有する実施例196〜215の水素吸蔵合金
は、比較例49〜53の水素吸蔵合金に比べて有効水素
吸蔵量(H/M)が高いことがわかる。また、このよう
な特定の組成を有する結晶相を主相とし、かつ結晶粒中
の面欠陥が前記範囲である結晶相を特定量含有する水素
吸蔵合金を含む負極を備えた実施例196〜215の二
次電池は、放電容量及びサイクル寿命の双方が比較例4
9〜53の二次電池に比べて優れていることがわかる。
55)各元素を下記表37,38に示す組成になるよう
に秤量し、アルゴンの雰囲気中で高周波誘導炉にて溶解
し、水冷銅鋳型に注湯・固化することにより合金インゴ
ットを作製した。つづいて、これら合金インゴットに8
90℃で12時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施し
た。得られた各合金インゴットを粒径100μm以下と
なるように粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。な
お、表37,38中のミッシュメタル(Lm)は、85
wt%のLa、3wt%のCe、10wt%のPr及び
2wt%のNdからなるものである。一方、ミッシュメ
タル(Mm)は、38wt%のLa、50.3wt%の
Ce、5.5wt%のPr、6wt%のNd及び0.2
wt%のSmからなるものである。
に示す組成になるように秤量し、アルゴンの雰囲気下で
高周波溶解にて合金インゴットを作製した。つづいて、
これら合金インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴ
ン雰囲気中、5m/secの周速度で回転する銅製単ロ
ールの表面に滴下して急冷し、薄片状の水素吸蔵合金を
作製した。ひきつづき、各薄片状水素吸蔵合金に890
℃で12時間の熱処理をアルゴン雰囲気下で施した後、
粒径100μm以下となるように粉砕して水素吸蔵合金
粉末を作製した。
54〜59の水素吸蔵合金について、下記(1)〜
(2)に説明する特性を測定した。
電子顕微鏡(SEM)を用い、二次電子像及び反射電子
像を撮影し、走査型電子顕微鏡のEDX分析装置を用い
て各相の組成分析を行い、主相の組成のa及びz、Ca
Cu5 型結晶構造を有する結晶相の面積比率及びMgC
u2 型結晶構造を有する結晶相の面積比率を計測し、そ
の結果を下記表39,40に示す。また、得られたa及
びzの値から前述した(II)式;z=−6×a+δにお
けるδを算出し、その結果を下記表39,40に示す。
吸蔵特性として、ジーベルツ法(JIS H7201)
により、60℃で10気圧未満の水素圧下で圧力−組成
等温線を測定し、有効水素吸蔵量(JIS H7003
水素吸蔵合金用語)を求め、その結果を下記表41,
42に示す。
4〜59の水素吸蔵合金粉末から前述した実施例176
〜195で説明したのと同様な方法により水素吸蔵電極
(負極)をそれぞれ製造した。
ル電極と共に容器内の8N−KOH水溶液(電解液)に
浸漬し、20℃の温度下にて充放電サイクル試験を行っ
た。充放電条件は、水素吸蔵合金1g当り100mAの
電流で5時間充電し、10分間休止した後、水素吸蔵合
金1g当り200mAの電流で酸化水銀電極に対して−
0.7Vになるまで放電を行うサイクルを繰り返し、最
大放電容量及びサイクル寿命(放電容量が最大放電容量
の70%まで低下した際のサイクル数)を測定した。そ
の結果を下記表41,42に示す。
述した一般式(14)で表される組成を有し、前記一般
式(14)におけるa及びzが前記(II)式を満たす組
成の結晶相が主相であり、CaCu5 型結晶構造を有す
る結晶相が20容量%以下で、かつMgCu2 型結晶構
造を有する結晶相が10容量%以下である実施例216
〜235の水素吸蔵合金は、比較例54〜59の水素吸
蔵合金に比べて有効水素吸蔵量(H/M)が高いことが
わかる。また、このような特定の結晶相の存在比率が特
定量である水素吸蔵合金を含む負極を備えた実施例21
6〜235の二次電池は、放電容量及びサイクル寿命の
双方が比較例54〜59の二次電池に比べて優れている
ことがわかる。
〜61)下記表43および表44の組成となるように各
元素を秤量し、アルゴン雰囲気下で高周波誘導炉で溶解
し合金インゴットを作製した。これらの合金インゴット
をアルゴン雰囲気中、970℃で6時間の熱処理を施し
た。なお、表43、表44中のLmはLa=94原子
%,Ce=2原子%,Pr=1原子%,Nd=3原子%
なる組成からなり、MmはLa=35原子%,Ce=5
0.3原子%,Pr=5.5原子%,Nd=9原子%,
Sm=0.2原子%なる組成からなる。
(a)〜(c)に説明する特性を測定した。
−Kα線をX線源とするX線回折パターンから結晶構造
を観察して主相の結晶型を求めた。
積比率を走査電子顕微鏡(SEM)を用いて測定した。
なお、面積比率は5視野のSEM写真を使用し、視野内
の合金全体に対する主相の面積比率を平均化した。
吸蔵特性として、ジーベルツ法(JIS H7201)
により、60℃で10気圧未満の水素圧下で、圧力−組
成等温線を測定し、有効水素吸蔵量(JIS H700
3 水素吸蔵合金用語)を求めた。
する。
となるように粉砕し、14種の水素吸蔵合金粉末を作製
した。これらの水素吸蔵合金粉末と電解銅粉とを重量比
が1:2の割合となるようにそれぞれ混合し、これらの
混合体1gを10000kg/cm2 の圧力で5分間加
圧することにより、直径12mmのペレットを作製し
た。これらのペレットをニッケルの金網で挟み込み、周
辺部をスポット溶接して圧接し、さらにニッケルのリー
ド線をスポット溶接することにより14種の水素吸蔵合
金電極(負極)を作製した。
ッケル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液に浸
漬してセルを組み立てた。
にて充放電サイクル試験を行った。充放電条件は、水素
吸蔵合金1g当たり100mAの電流で5時間充電した
後、10分間休止し、水素吸蔵合金1g当たり100m
Aの電流で酸化水銀電極に対して−0.6Vになるまで
放電を行うサイクルを繰り返し、最大放電容量およびサ
イクル寿命(放電容量が最大放電容量の80%まで低下
した際のサイクル数)を測定した。その結果を下記表4
3、表44に示す。
に、R11-a-b Mga T2b (Ni1-x M7x )z で表
され、主相がCe2 Ni7 型,CeNi3 型、Gd2 C
o7型,PuNi3 型のいずれかの結晶構造を有する相
から選ばれる少なくとも1つの相である水素吸蔵合金を
含む負極を備えた実施例236〜249の金属酸化物・
水素二次電池は、主相がCaCu5 型のようなAB5 型
の水素吸蔵合金を含む負極を備えた比較例60の二次電
池および主相がMgCu2 型のようなAB2 型の水素吸
蔵合金を含む負極を備えた比較例61の二次電池に比べ
て前記負極中の水素吸蔵合金の有効水素吸蔵量が大きい
ことから、放電容量およびサイクル寿命の双方が優れて
いることがわかる。
〜66)以下に説明する高周波誘導溶解か、あるいは溶
湯急冷法で水素吸蔵合金インゴットもしくはフレーク状
の水素吸蔵合金を得た。
組成となるように各元素を秤量し、アルゴン雰囲気中で
高周波誘導炉で溶解することにより水素吸蔵合金のイン
ゴットを作製した。
に示す組成になるように秤量し、アルゴンの雰囲気下で
高周波溶解にて合金インゴットを作製した。つづいて、
これら合金インゴットを溶融し、得られた溶湯をアルゴ
ン雰囲気中、15m/secの周速度で回転する銅製単
ロールの表面に滴下して急冷し、フレーク状の水素吸蔵
合金を作製した。
水素吸蔵合金フレークをAr雰囲気下で、下記表46、
表48に示す条件(温度・時間)の下で熱処理を施し
た。なお、表45、表47中のLmはLa=94原子
%,Ce=2原子%,Pr=1原子%,Nd=3原子%
なる組成からなり、MmはLa=35原子%,Ce=5
0.3原子%,Pr=5.5原子%,Nd=9原子%,
Sm=0.2原子%なる組成からなる。
た(a)〜(b)に説明する特性を測定し、これらの結
果を下記表45、表47に併記する。
械的に粉砕し、篩分けすることにより、20μm〜15
0μmの水素吸蔵合金粉末を作製した。これらの水素吸
蔵合金粉末と電解銅粉を重量比が1:3の割合で混合
し、この混合体1gを1000kg/cm2 の圧力で5
分間加圧することにより、直径12mmのペレットをそ
れぞれ作製した。これらのペレットをニッケルの金網で
挟み込み、周辺部をスポット溶接して圧接し、更にニッ
ケルのリード線をスポット溶接することにより、26種
の水素吸蔵合金電極(負極)を作製した。
ッケル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液に浸
漬することによりセルを組み立てた。
放電サイクル試験を行った。水素吸蔵合金1g当たり1
00mAの電流で5時間充電した後、10分間休止し、
水素吸蔵合金1g当たり50mAの電流で酸化水銀電極
に対して−0.6Vになるまで放電を行うサイクルを繰
り返し、その最大放電容量を測定した。また、3サイク
ル目の放電中点における電位を測定した。さらに、サイ
クル寿命を測定した。それらの結果を表46、表48に
併記する。
R11-a-b Mga T2b (Ni1-xM7x )z で表さ
れ、かつ主相がCe2 Ni7 型か、あるいはPuNi3
型の結晶構造を有する水素吸蔵合金を含む負極を備えた
実施例250〜270の金属酸化物−水素二次電池は、
比較例62〜66の二次電池に比べて優れた放電容量及
びサイクル寿命を示すことがわかる。
72)各元素を所定の組成比になるように秤量し、アル
ゴンの雰囲気中で高周波溶解することにより実施例21
7〜278及び比較例67〜69の水素吸蔵合金インゴ
ットを得た。また、比較的融点の高いRNi5 系、R2
Ni7 系、RNi3 系、RNi2 系およびMgNi系の
合金を高周波溶解法により作製し、その後所定量混合
し、さらに溶解することにより実施例279〜288及
び比較例70〜72の水素吸蔵合金を作製した。
72は鋳造のみ、比較例67,68,71および実施例
の全ては900℃で7時間熱処理後、更に700℃で4
0時間熱処理を施した後、粉砕し、粒径125μm以下
の合金粉末を調製した。
金を前述した図3の試料容器33(雰囲気温度25℃)
内に収納した。第1バルブ371 を閉じ、第2、第3の
バルブ372 、373 を開き、真空ポンプ35を作動し
て前記配管32および分岐配管34、蓄圧容器38およ
び試料容器33内の空気を排気した。前記第2、第3の
バルブ372 、373を閉じた後、第1バルブ371 を
開いて水素ボンベ31から水素を供給して前記配管32
および分岐配管34、蓄圧容器38および試料容器33
内を水素置換した。つづいて、第1バルブ371 を閉
じ、この時点で圧力計36が示す系内の圧力から導入し
た水素量を算出した。ひきつづき、第2バルブ372 を
開き、水素を前記試料容器3内に供給し、温度を熱電対
40でモニターした。その後、前記試料容器33内の温
度が一定の速度で昇温するようにコンピュータ41およ
び温度コントローラ42で制御し、その制御信号を受け
たヒータ39を用いて温度をスキャンさせた。この時の
前記容器33内の圧力変化を圧力計36により検出して
それをレコーダ43で記録した。
下で一定量の水素を導入し、導入開始してから5時間後
までの各水素吸蔵合金中に吸蔵された水素量を前記容器
33内の圧力変化から検出し、時間当たりの水素吸蔵量
(H/M・h-1)を算出することにより水素吸蔵速度を
測定した。これらの結果を、下記表49,50に示す。
の組成と、CuKα線を用いたX線回折パターンにおけ
る2θ=8〜13゜の範囲に現れる最強ピークの強度
(I1)と、全ピークの最強線ピークの強度(I2 )と
の強度比(I1 /I2 )とを併記する。
池の評価>前記各水素吸蔵合金を75μm以下に粉砕し
た粉末と電解銅粉末を重量比で1:1の割合で混合し、
この混合体1gを錠剤成形機(内径10mm)を用いて
圧力10000kgの条件にて5分間加圧することによ
りペレットを作製した。このペレットをニッケル製網体
で挾み込み、周辺をスポット溶接し、ニッケルのリード
線をスポット溶接することにより24種の合金電極(負
極)を作製した。
極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液にそれぞれ浸
漬し、25℃の温度下にて充放電サイクル試験を行い、
最大放電容量を測定した。なお、充放電条件は水素吸蔵
合金1g当たり100mAの電流で10時間充電した
後、10分間休止し、水素吸蔵合金1g当たり20mA
の電流で酸化水銀電極に対して−0.5Vになるまで放
電を行うサイクルを繰り返した。このような充放電サイ
クル時の最大放電容量を調べた。また、サイクル寿命を
測定した。これらの結果を下記表49,50に併記す
る。
記一般式(16)で現され、2θ=8〜13゜の範囲に
現れる最強ピークの強度(I1 )と、全ピークの最強線
ピークの強度(I2 )との強度比(I1 /I2 )が0.
15未満である実施例271〜288の水素吸蔵合金
は、比較例67〜72の水素吸蔵合金に比べて優れた水
素吸蔵特性を有することが分かる。また、異種金属で置
換することによって、一層優れた水素吸蔵特性を示すこ
とがわかる。
た実施例271〜288の電池は、比較例67〜72の
電池に比べて放電容量が著しく高く、かつ充放電特性も
優れていることがわかる。
77)各元素が最終的に表51に示す組成比になるよう
に歩留まりを見込んで母合金であるLaNi5、LaN
i2、MgNi2、LaNi3Co2、LaNi4M(M=
Cr,Mn,Cu,Fe,Zn,Sn,Si,P,B)
を秤量し、アルゴン雰囲気中で高周波溶解炉にて溶解さ
せることにより合金インゴットを作製した。得られた各
インゴットを950℃で5時間熱処理を施すことにより
下記表51に示す組成の水素吸蔵合金インゴットを得
た。
にするため、水素吸蔵合金インゴットを任意の方向に切
り出したサンプルと、その切り出した面に対して垂直に
切り出したサンプルとを作製し、それぞれのサンプルに
ついて任意に10箇所を選択し、TEMによる電子線回
折像及び格子像の測定をそれぞれ行った。
蔵合金は、AB5サブセルをCとし、A2B4サブセルを
Lとした際にn[LCLCC](nは1)で表されるパ
ターンでAB5サブセルとA2B4サブセルが積層された
ユニットセルからなる結晶相を含むことを確認した。前
記ユニットセルにおけるAB5サブセル数に対するA2B
4サブセル数の比X(L/C)は0.67であった。
46で表される組成の水素吸蔵合金において最も多くの測
定点で観察された格子像の顕微鏡写真を示す。また、図
6に図5の顕微鏡写真の格子像を説明するための特性図
を示す。図6の説明図から明らかなように、図5の写真
中の白い部分はC、つまりAB5サブセルを示し、黒い
部分はL、つまりA2B4サブセルを示す。図5から、実
施例289の水素吸蔵合金は、前述した[LCLCC]
で表される積層パターンを有するユニットセルからなる
結晶相を含むことがわかる。
ついては、前述したTEMによる電子線回折像及び格子
像の観察結果から、実施例289〜295で説明したの
と同様な結晶相が存在しないことを確認した。また、比
較例73,74の水素吸蔵合金は、[LC]で表される
パターンでAB5サブセルとA2B4サブセルが積層され
たユニットセルからなる結晶相を含んでいた。前記ユニ
ットセルにおけるAB5サブセル数に対するA2B4サブ
セル数の比X(L/C)は1.0であった。比較例75
の水素吸蔵合金は、[LCC]で表されるパターンでA
B5サブセルとA2B4サブセルが積層されたユニットセ
ルからなる結晶相を含んでいた。前記ユニットセルにお
けるAB5サブセル数に対するA2B4サブセル数の比X
(L/C)は0.5であった。表51に、実施例289
〜295及び比較例73〜75の合金のユニットセルに
おけるAB5サブセル数に対するA2B4サブセル数の比
X(L/C)を併記する。
合金について、n[LCLCC](nは1)で表される
積層パターンを有するユニットセルが観察された測定点
を数え、格子像の測定点の総数(20箇所)を1とした
際の前記ユニットセルが観察された測定点の数から前記
ユニットセルの測定率を算出し、その結果を下記表51
に併記する。
金を前述した図3の試料容器33(雰囲気温度25℃)
内に収納した。第1バルブ371 を閉じ、第2、第3の
バルブ372 、373 を開き、真空ポンプ35を作動し
て前記配管32および分岐配管34、蓄圧容器38およ
び試料容器33内の空気を排気した。前記第2、第3の
バルブ372 、373を閉じた後、第1バルブ371 を
開いて水素ボンベ31から水素を供給して前記配管32
および分岐配管34、蓄圧容器38および試料容器33
内を水素置換した。つづいて、第1バルブ371 を閉
じ、この時点で圧力計36が示す系内の圧力から導入し
た水素量を算出した。ひきつづき、第2バルブ372 を
開き、水素を前記試料容器3内に供給し、温度を熱電対
40でモニターした。その後、前記試料容器33内の温
度が一定の速度で昇温するようにコンピュータ41およ
び温度コントローラ42で制御し、その制御信号を受け
たヒータ39を用いて温度をスキャンさせた。この時の
前記容器33内の圧力変化を圧力計36により検出して
それをレコーダ43で記録した。
下で一定量の水素を導入し、導入開始してから5時間後
までの各水素吸蔵合金中に吸蔵された水素量を前記容器
33内の圧力変化から検出し、時間当たりの水素吸蔵量
(H/M・h-1)を算出することにより水素吸蔵速度を
測定した。これらの結果を、下記表52に示す。
3〜77の水素吸蔵合金を粉砕し、粒径75μm以下に
ふるい分けた後、以下に説明する手順で電極を作製し
た。まず、各合金粉末と電解銅粉末を重量比で1:1の
割合で混合し、この混合体1gを錠剤成形機(内径10
mm)を用いて圧力5tonで3分間加圧することによ
りペレットを作製した。このペレットをニッケルの金網
で挾み込み、周辺をスポット溶接して圧接し、ニッケル
のリード線をスポット溶接することにより合金電極(負
極)を作製した。
式ニッケル電極とともに8規定の水酸化カリウム水溶液
にそれぞれ浸漬し、充放電試験を行った。充放電試験
は、20℃において水素吸蔵合金1g当たり100mA
の電流で10時間かけて充電した後、5時間の休止の間
に0℃、―18℃または―23℃まで冷却した後、水素
吸蔵合金1g当たり100mAの電流で酸化水銀電極に
対して−0.6Vになるまで放電を行うという条件で行
った。0℃における放電容量を1とした際の各温度(―
18℃、−23℃)における放電容量を−18℃及び−
23℃における容量低下率とし、その結果を下記表52
に併記する。
289〜295の水素吸蔵合金は、比較例73〜77の
二次電池に比較して水素吸蔵速度が高いことがわかる。
また、実施例289〜295の二次電池は、比較例73
〜77の二次電池に比較して低温での容量低下率が小さ
いことがわかる。
蔵合金によれば、高い水素吸蔵容量を維持しつつ、従来
のMg系水素吸蔵合金や希土類系水素吸蔵合金に比べて
放出特性を著しく向上させることができる等の顕著な効
果を奏する。したがって、本発明の水素吸蔵合金はこれ
まで他の合金系を用いてきた各種応用分野、例えば水素
の貯蔵・輸送、熱の貯蔵・輸送、熱−機械エネルギー変
換、水素の分離・精製、水素同位体の分離、水素を活物
質とする電池、合成化学における触媒、温度センサな
ど、がより拡大され、さらに水素吸蔵合金利用の新しい
分野の開拓を図ることができる等顕著な効果を奏する。
高容量と長寿命を実現することができる等顕著な効果を
奏する。
組成よりも多量に含む組成において、大きな水素吸蔵量
を有し、かつ水素との安定性が高すぎて水素を放出し難
いという問題点を改善した水素の吸蔵・放出特性が優れ
た水素吸蔵合金、並びにこの水素吸蔵合金を含む負極を
備え、高容量で充放電サイクル特性が優れ、かつ低価格
化および軽量化が図られた二次電池を提供できる。
量を維持しつつ、従来のマグネシウム−希土類系水素吸
蔵合金に比べて常温付近での水素吸蔵速度が向上された
水素吸蔵合金を提供できる。したがって、本発明の水素
吸蔵合金はこれまで他の合金系を用いてきた各種応用分
野(水素の貯蔵・輸送、熱の貯蔵・輸送、熱−機械エネ
ルギー変換、水素の分離・精製、水素同位体の分離、水
素を活物質とする電池、合成化学における触媒、温度セ
ンサなど)がより拡大され、さらに水素吸蔵合金利用の
新しい分野の開拓を図ることができる等顕著な効果を奏
する。
難とされていたマグネシウム含有水素吸蔵合金の充放電
反応への応用を可能とすることによって、高容量で優れ
た充放電サイクル特性を有する等顕著な効果を奏する。
e含有量とCo量(y)との関係を示す特性図。
酸化物・水素二次電池を示す部分切欠斜視図。
グ式水素吸蔵放出特性評価装置を示す概略図。
子顕微鏡像を示す顕微鏡写真。
過型電子顕微鏡写真。
Claims (27)
- 【請求項1】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(1)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 (Mg1-a-b R1a M1b )Niz …(1) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1つの元素、M1はMgよりも電気陰性度の大き
な元素(ただし、前記R1の元素、Cr、Mn、Fe、
Co、Cu、Zn及びNiを除く)から選ばれる少なく
とも1つの元素、a、b及びzはそれぞれ0.1≦a≦
0.8、0<b≦0.9、1−a−b>0、3≦z≦
3.8として規定される。 - 【請求項2】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(2)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mg1-a R1a(Ni1-x M2x )z …(2) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、a、x
及びzはそれぞれ0.1≦a≦0.8、0<x≦0.
9、3≦z≦3.8として規定される。 - 【請求項3】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(3)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mg1-a-b R1a M1b(Ni1-x M2x )z …(3) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1つの元素、M2はCr、Mn、Fe、Co、C
u及びZnから選ばれる少なくとも1つの元素、M1は
Mgよりも電気陰性度の大きな元素(ただし、前記R1
の元素、前記M2の元素及びNiを除く)から選ばれる
少なくとも1つの元素、a、b、x及びzはそれぞれ
0.1≦a≦0.8、0<b≦0.9、1−a−b>
0、0<x≦0.9、3≦z≦3.8として規定され
る。 - 【請求項4】 前記M1は、Al、Ta、V、Nb、G
a、In、Ge、Pb、Mo、Sn、Si、Re、A
g、B、C、P、Ir、Rh、Ru、Os、Pt、A
u、Se及びSから選ばれる少なくとも1種の元素であ
ることを特徴とする請求項1または3いずれか1項記載
の水素吸蔵合金。 - 【請求項5】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(4)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mg1-a R1a (Ni1-x M3x )z (4) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素、M3はCo、Mn、Fe、Al、G
a、Zn、Sn、Cu、Si及びBから選ばれる少なく
とも1種の元素であり、a、x及びzはそれぞれ0.6
5≦a≦0.8、0<x≦0.6、3≦z≦3.8とし
て規定される。 - 【請求項6】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(5)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mg1-a-b R1a T1b (Ni1-x M3x )z (5) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M3はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si及びBから
選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、b、x及び
zはそれぞれ0.65≦a<0.8、0<b≦0.3、
0.65<(a+b)≦0.8、0<x≦0.6、3≦
z≦3.8として規定される。 - 【請求項7】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(6)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mga R11-a (Ni1-x-y Cox M4y )z (6) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、Cr、N
b、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBか
ら選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、x、y及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0<x≦0.
5、0≦y≦0.2、3≦z≦3.8として規定され
る。 - 【請求項8】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(7)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mga R11-a-b T2b (Ni1-x-y Cox M4y )z (7) ただし、R1はYを含む希土類元素から選ばれる少なく
とも1種の元素、T2はCa、Ti及びZrから選ばれ
る少なくとも1種の元素、M4はMn、Fe、V、C
r、Nb、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及
びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x、y及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0
<b≦0.3、0<x≦0.5、0≦y≦0.2、3≦
z≦3.8として規定される。 - 【請求項9】 鋳造法または焼結法により作製され、か
つ下記一般式(8)で表される組成を有する合金インゴ
ットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mga (La1-b R1b )1-a Niz (8) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、a、b及
びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.01≦b<
0.5、3≦z≦3.8として規定される。 - 【請求項10】 鋳造法または焼結法により作製され、
かつ下記一般式(9)で表される組成を有する合金イン
ゴットか、あるいは前記合金インゴットの粉砕物を含む
ことを特徴とする水素吸蔵合金。 Mga (La1-b R1b )1-a (Ni1-x M3x )z (9) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素であり、かつLaではなく、M3はC
o、Mn、Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si
及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、
b、x及びzはそれぞれ0.2≦a≦0.35、0.0
1≦b<0.5、0.1≦x≦0.6、3≦z≦3.8
として規定される。 - 【請求項11】 前記合金インゴットのヴィッカース硬
度は700Hv(kgf/mm2 )未満であることを特
徴とする請求項9ないし10いずれか1項記載の水素吸
蔵合金。 - 【請求項12】 下記一般式(10)で表される組成を
有する合金を含むことを特徴とする水素吸蔵合金。 MgaR21-a-bT1b(Ni1-xM3x)z (10) ただし、R2は、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素であり、前記R2のCe含有量は20重量%
未満で、T1はCa,Ti,Zr及びHfから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、M3はMn,Fe,C
o,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及びBから選
ばれる少なくとも1種の元素であり、a,b,x及びz
はそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b≦0.3、0≦x
≦0.9、3≦z<4を示す。 - 【請求項13】 前記R2を構成する希土類元素のうち
ひとつはLaであり、前記R2のLa含有量は70重量
%を越えることを特徴とする請求項12記載の水素吸蔵
合金。 - 【請求項14】 下記一般式(11)で表される組成を
有する合金を含むことを特徴とする水素吸蔵合金。 MgaR31-a-bT1b(Ni1-x-yM5xCoy)z (11) ただし、R3は、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素であり、前記R3のCe含有量はm重量%未
満で、mは、m=125y+20(yは前記(11)式
のCo量である)で表され、T1はCa,Ti,Zr及
びHfから選ばれる少なくとも1種の元素であり、M5
はMn,Fe,Al,Ga,Zn,Sn,Cu,Si及
びBから選ばれる少なくとも1種の元素であり、a,
b,x,y及びzはそれぞれ、0<a≦0.5、0≦b
≦0.3、0≦x≦0.9、0<y≦0.4、x+y≦
0.9、3≦z<4を示す。 - 【請求項15】 下記一般式(12)で表される組成を
有し、前記一般式(12)におけるa及びzがz=−6
×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+0.2である)
を満足する相を主相とし、かつ前記主相中の面欠陥が1
00nm当たり20本以下である合金を含むことを特徴
とする水素吸蔵合金。 Mga R11-a-b T1b (Ni1-x M6x )z (12) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。 - 【請求項16】 前記主相中の面欠陥は、100nm当
たり10本以下であることを特徴とする請求項15記載
の水素吸蔵合金。 - 【請求項17】 下記一般式(13)で表される組成を
有し、前記一般式(13)におけるa及びzがz=−6
×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+0.2である)
を満足する相を主相とし、かつ面欠陥が100nm当た
り20本以下である結晶粒を70容積%を越えて含有す
る合金を含むことを特徴とする水素吸蔵合金。 Mga R11-a-b T1b (Ni1-x M6x )z (13) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。 - 【請求項18】 前記結晶粒中の面欠陥は、100nm
当たり10本以下であることを特徴とする請求項17記
載の水素吸蔵合金。 - 【請求項19】 下記一般式(14)で表される組成を
有し、前記一般式(14)におけるa及びzがz=−6
×a+δ(δは、5−0.2≦δ≦5+0.2である)
を満足する相を主相とし、かつCaCu5 型結晶構造を
有する結晶相が20容積%以下で、MgCu2 型結晶構
造を有する結晶相が10容積%以下である合金を含むこ
とを特徴とする水素吸蔵合金。 Mga R11-a-b T1b (Ni1-x M6x )z (14) ただし、R1は、Yを含む希土類元素から選ばれる少な
くとも1種の元素、T1はCa、Ti、Zr及びHfか
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M6はCo、Mn、
Fe、Al、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、B、N
b、W、Mo,V,Cr,Ta,P及びSから選ばれる
少なくとも1種の元素であり、a、b、x及びzはそれ
ぞれ0.2≦a≦0.35、0≦b≦0.3、0<x≦
0.6、3≦z≦3.8として規定される。 - 【請求項20】 前記R1はCeを含む2種以上の希土
類元素からなり、前記R1中のCe含有量は20重量%
未満であることを特徴とする請求項15,17または1
9いずれか1項記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項21】 下記一般式(15)で表され、かつ主
相がCe2 Ni7 型、CeNi3 型、Gd2 Co7 型、
PuNi3 型のいずれかの結晶構造もしくは類似の結晶
構造を有する相から選ばれる少なくとも1つの相である
合金を含むことを特徴とする水素吸蔵合金。 R11-a-b Mga T2b (Ni1-x M7x )z …(15) ただし、R1はイットリウムを含む希土類元素から選ば
れる少なくとも1種の元素、T2はCa,Ti,Zrか
ら選ばれた少なくとも1つの元素、M7はCo,Mn,
Fe,V,Cr,Nb,Al,Ga,Zn,Sn,C
u,Si,P,Bから選ばれる少なくとも1つの元素で
あり、a,b,x,zはそれぞれ0<a≦0.6,0≦
b≦0.5,0≦x≦0.9,2.5≦z<4.5とし
て規定される。 - 【請求項22】 下記一般式(16)で表され、かつC
uKα線を用いたX線回折パターンにおける2θ=8〜
13゜の範囲に現れる最強ピークの強度(I1 )と、全
ピークの最強線ピークの強度(I2 )との強度比(I1
/I2 )が0.15未満である合金を含むことを特徴と
する水素吸蔵合金。 R41-a-b Mga M8b (Ni1-x M9x )z …(16) ただし、R4はイットリウムを含む希土類元素およびC
aから選ばれる少なくとも1つの元素、M8はMgより
電気陰性度の大きな元素(ただし、R4、Ni、M9を
除く)、M9はCo,Mn,Fe,V,Cr,Nb,A
l,Ga,Zn,Sn,Cu,Si,P,Bから選ばれ
る少なくとも1つの元素であり、a、b、x、zはそれ
ぞれ0<a≦0.6、0≦b≦0.5,0≦x≦0.
9,2.5≦z<4.5を示す。 - 【請求項23】 A2B4サブセルとAB5サブセルとの
積層構造からなり(但し、Aは25℃における水素1モ
ルに対する水素化物の生成熱ΔH(kJ/mol)が2
0kJ/molより小さい1種類以上の元素、Bは前記
生成熱ΔH(kJ/mol)が20kJ/mol以上の
1種類以上の元素を示す)、かつ前記AB5サブセル数
に対する前記A2B4サブセル数の比Xが0.5<X<1
であるユニットセルからなる結晶相を含むことを特徴と
する水素吸蔵合金。 - 【請求項24】 前記A2B4サブセルはLaves構造
を有し、前記AB5サブセルはCaCu5型であることを
特徴とする請求項23記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項25】 前記ユニットセルは、n[LCLC
C](但し、LはA2B4サブセル、CはAB5サブセ
ル、nは整数を示す)で表される積層構造を有すること
を特徴とする請求項23ないし24いずれか1項記載の
水素吸蔵合金。 - 【請求項26】 前記AはYを含む希土類元素から選ば
れる少なくとも1つの元素及びMgを含み、前記BはN
iを含むことを特徴とする請求項23〜25いずれか1
項記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項27】 請求項1〜26のうちのいずれか1項
記載の水素吸蔵合金を含有する負極を備えたことを特徴
とする二次電池。
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