JPH11323463A - 電気・電子部品用銅合金 - Google Patents
電気・電子部品用銅合金Info
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- JPH11323463A JPH11323463A JP13172198A JP13172198A JPH11323463A JP H11323463 A JPH11323463 A JP H11323463A JP 13172198 A JP13172198 A JP 13172198A JP 13172198 A JP13172198 A JP 13172198A JP H11323463 A JPH11323463 A JP H11323463A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレス打ち抜き性(バリ高さが小さい)に優
れ、また、Agめっき性及びエッチング加工性にも優れ
た電気・電子部品用Cu−Cr−Mg系合金を提供す
る。 【解決手段】 Cr:0.05〜0.6重量%、Mg:
0.05〜1.0重量%を含有し、C:0.0003〜
0.02重量%、S:0.0003〜0.005重量
%、Se:0.00001〜0.001重量%、さらに
必要に応じてZn:0.05〜5.0重量%又は/及び
Sn:0.05〜2.0重量%を含有し、残部がCu及
び不可避不純物からなる銅合金。最終板厚での結晶粒径
が30μm以下であり、かつCr析出物のうち粒径0.
1μm以下のものの個数が98%以上を占めるのが望ま
しい。
れ、また、Agめっき性及びエッチング加工性にも優れ
た電気・電子部品用Cu−Cr−Mg系合金を提供す
る。 【解決手段】 Cr:0.05〜0.6重量%、Mg:
0.05〜1.0重量%を含有し、C:0.0003〜
0.02重量%、S:0.0003〜0.005重量
%、Se:0.00001〜0.001重量%、さらに
必要に応じてZn:0.05〜5.0重量%又は/及び
Sn:0.05〜2.0重量%を含有し、残部がCu及
び不可避不純物からなる銅合金。最終板厚での結晶粒径
が30μm以下であり、かつCr析出物のうち粒径0.
1μm以下のものの個数が98%以上を占めるのが望ま
しい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子部品用
銅合金に関するものである。更に詳しくは、高強度、高
導電性を有し、特にスタンピング性、Agめっき性等に
優れたリードフレーム、端子などの電気・電子部品用銅
合金に関する。
銅合金に関するものである。更に詳しくは、高強度、高
導電性を有し、特にスタンピング性、Agめっき性等に
優れたリードフレーム、端子などの電気・電子部品用銅
合金に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高強度、高導電性の電気・電
子部品用銅合金として、Cu−Cr−Mg系合金が知ら
れている(特開平62−130247号公報、特開平6
3−109130号公報、特開平4−21733号公
報、特開平8−13066号公報等参照)。このCu−
Cr−Mg系合金は、Cu−Cr系合金、Cu−Mg系
合金に比べ、高導電率を維持しながら強度を向上させた
ものである。
子部品用銅合金として、Cu−Cr−Mg系合金が知ら
れている(特開平62−130247号公報、特開平6
3−109130号公報、特開平4−21733号公
報、特開平8−13066号公報等参照)。このCu−
Cr−Mg系合金は、Cu−Cr系合金、Cu−Mg系
合金に比べ、高導電率を維持しながら強度を向上させた
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このCu−Cr−Mg
系合金は高スピードでスタンピング(プレス打ち抜き)
され、リードフレーム等の電気・電子部品に成形される
が、スタンピングの際にバリ高さが大きく出るという問
題がある。また、鋳造時に発生するCr晶出物が原因と
なってAgめっき性が悪く(突起が形成される)、さら
にリードフレームをエッチング加工により成形する場合
は、エッチング後のリードが短絡するという問題があ
る。従って、本発明の目的は、高強度、高導電性を有
し、電気・電子部品用合金としての基本的特性である曲
げ加工性、はんだの耐熱剥離性を示したうえで、さら
に、プレス打ち抜き性(バリ高さが小さい)に優れ、ま
た、Agめっき性及びエッチング加工性にも優れたCu
−Cr−Mg系合金を提供することにある。
系合金は高スピードでスタンピング(プレス打ち抜き)
され、リードフレーム等の電気・電子部品に成形される
が、スタンピングの際にバリ高さが大きく出るという問
題がある。また、鋳造時に発生するCr晶出物が原因と
なってAgめっき性が悪く(突起が形成される)、さら
にリードフレームをエッチング加工により成形する場合
は、エッチング後のリードが短絡するという問題があ
る。従って、本発明の目的は、高強度、高導電性を有
し、電気・電子部品用合金としての基本的特性である曲
げ加工性、はんだの耐熱剥離性を示したうえで、さら
に、プレス打ち抜き性(バリ高さが小さい)に優れ、ま
た、Agめっき性及びエッチング加工性にも優れたCu
−Cr−Mg系合金を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気・電子
部品用銅合金は、Cr:0.05〜0.6重量%、M
g:0.05〜1.0重量%を含有し、C:0.000
3〜0.02重量%、S:0.0003〜0.005重
量%、Se:0.00001〜0.001重量%、残部
がCu及び不可避不純物からなる。この銅合金は、さら
にZn:0.05〜5.0重量%又は/及びSn:0.
05〜2.0重量%を含有することができる。また、こ
の銅合金において、最終板厚での結晶粒径が30μm以
下、かつ粒径0.1μm以下の析出物(この発明では晶
出物を含む)の個数が全体の98%以上を占めるように
するのが望ましい。
部品用銅合金は、Cr:0.05〜0.6重量%、M
g:0.05〜1.0重量%を含有し、C:0.000
3〜0.02重量%、S:0.0003〜0.005重
量%、Se:0.00001〜0.001重量%、残部
がCu及び不可避不純物からなる。この銅合金は、さら
にZn:0.05〜5.0重量%又は/及びSn:0.
05〜2.0重量%を含有することができる。また、こ
の銅合金において、最終板厚での結晶粒径が30μm以
下、かつ粒径0.1μm以下の析出物(この発明では晶
出物を含む)の個数が全体の98%以上を占めるように
するのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る銅合金の各成
分の添加理由、結晶粒径や析出物の粒径の限定理由につ
いて説明する。 (Cr)Crは容体化後の時効熱処理において母材であ
るCu中に微細に析出して強度を向上させる効果があ
り、またプレス打ち抜き性を向上させる作用をもつ。し
かしながら、0.05重量%未満ではその十分な効果が
期待できず、0.6重量%を越えると効果が飽和するだ
けではなく、過剰なCrが晶出し曲げ加工性、Agめっ
き性を劣化させる。また、硬いCrの晶出物は、圧延工
程において軟らかいCu母材から等方的に圧力を受ける
ことにより、圧延方向のみに細長く成長し、リードフレ
ームをエッチング加工により成形する場合には、隣接す
るリード同士の短絡の原因となる。従って、Crの含有
量は0.05重量%〜0.6重量%以下とする。
分の添加理由、結晶粒径や析出物の粒径の限定理由につ
いて説明する。 (Cr)Crは容体化後の時効熱処理において母材であ
るCu中に微細に析出して強度を向上させる効果があ
り、またプレス打ち抜き性を向上させる作用をもつ。し
かしながら、0.05重量%未満ではその十分な効果が
期待できず、0.6重量%を越えると効果が飽和するだ
けではなく、過剰なCrが晶出し曲げ加工性、Agめっ
き性を劣化させる。また、硬いCrの晶出物は、圧延工
程において軟らかいCu母材から等方的に圧力を受ける
ことにより、圧延方向のみに細長く成長し、リードフレ
ームをエッチング加工により成形する場合には、隣接す
るリード同士の短絡の原因となる。従って、Crの含有
量は0.05重量%〜0.6重量%以下とする。
【0006】(Mg)Mgは導電率を大きく下げること
なく固溶強化により強度を向上させる。特に強度の軟化
温度を高温側にずらす効果を示し、高強度、高導電率に
寄与する。また、プレス打ち抜き性、はんだの耐熱剥離
性、耐応力緩和特性、ばね限界値の向上にも効果を示
す。しかしながら、0.05重量%未満ではその十分な
効果が期待できず、1.0重量%を越えると効果が飽和
するだけではなく、溶解鋳造時、溶湯の酸化が激しくな
り造塊が非常に困難となる。また、S量を、0.005
重量%未満としてもAg突起の発生が避けられなくな
る。従って、Mgの含有量は0.05重量%〜1.0重
量%以下とする。
なく固溶強化により強度を向上させる。特に強度の軟化
温度を高温側にずらす効果を示し、高強度、高導電率に
寄与する。また、プレス打ち抜き性、はんだの耐熱剥離
性、耐応力緩和特性、ばね限界値の向上にも効果を示
す。しかしながら、0.05重量%未満ではその十分な
効果が期待できず、1.0重量%を越えると効果が飽和
するだけではなく、溶解鋳造時、溶湯の酸化が激しくな
り造塊が非常に困難となる。また、S量を、0.005
重量%未満としてもAg突起の発生が避けられなくな
る。従って、Mgの含有量は0.05重量%〜1.0重
量%以下とする。
【0007】(Zn)Znは強度、はんだ耐候性、耐マ
イグレーション性を向上させるため、必要に応じて添加
される。しかしながら、0.05重量%未満ではその十
分な効果が期待できず、5.0重量%を越えると導電率
の低下が著しくなる。また、5.0重量%を超えるとは
んだと母材との界面に形成される合金層の成長が早く、
母材界面から表面まで脆くて電気伝導性に劣る合金層に
変化してしまう現象(白化)が生じる。従って、Znの
含有量は0.05重量%〜5.0重量%以下とする。
イグレーション性を向上させるため、必要に応じて添加
される。しかしながら、0.05重量%未満ではその十
分な効果が期待できず、5.0重量%を越えると導電率
の低下が著しくなる。また、5.0重量%を超えるとは
んだと母材との界面に形成される合金層の成長が早く、
母材界面から表面まで脆くて電気伝導性に劣る合金層に
変化してしまう現象(白化)が生じる。従って、Znの
含有量は0.05重量%〜5.0重量%以下とする。
【0008】(Sn)Snは固溶強化により強度を向上
させる。特に強度の軟化温度を高温側にずらす効果を示
し、高強度、高導電率に寄与するため、必要に応じて添
加する。また、ばね限界値を向上させる効果がある。し
かしながら、0.05重量%未満ではその十分な効果が
期待できず、2.0重量%を越えると導電率を低下させ
る。従って、Snの含有量は0.05重量%〜2.0重
量%以下とする。
させる。特に強度の軟化温度を高温側にずらす効果を示
し、高強度、高導電率に寄与するため、必要に応じて添
加する。また、ばね限界値を向上させる効果がある。し
かしながら、0.05重量%未満ではその十分な効果が
期待できず、2.0重量%を越えると導電率を低下させ
る。従って、Snの含有量は0.05重量%〜2.0重
量%以下とする。
【0009】(C、S、Se)これらの元素はCu−C
r−Mg系合金のプレス打ち抜き性を向上させる。各元
素について個別に説明すると、Cは0.0003重量%
未満ではその効果が十分でない。一方、溶湯中に0.0
2重量%を越えて存在すると、鋳造時にCrの晶出物を
発生させ、はんだ耐熱性、Agめっき性を劣化させる。
従って、Cの含有量は0.0003重量%〜0.02重
量%以下とする。SはCu中に介在物として存在し、プ
レス打ち抜き性のほか、熱延材の面削時の切削性を向上
させる効果がある。しかし、0.0003重量%未満で
はその効果が十分でなく、0.005重量%を越えると
熱間加工性が劣化する。また、銅合金中に含有されるS
はMgと化合物を形成しやすく、このMg−S化合物が
合金中に多数存在すると、Agめっきを行った際(リー
ドフレームには通常Agめっきを行う)、板表面のMg
−S化合物部にAgが異常析出し、Agの突起が形成さ
れることがある。また、SはSeとも化合物を形成し、
このSe−Sが板表面に多数存在すると、Agめっきに
部分的な光沢を生じさせる。このようなAg突起、部分
的な光沢の存在はワイヤボンディングの信頼性を低下さ
せるため、これを防止する意味からも、Sは0.005
重量%以下とする必要がある。従って、Sの含有量は
0.0003〜0.005重量%とする。SeはSe−
S、Cu−Seなどの化合物を形成してプレス打ち抜き
性を向上させ、熱延材の面削時の切削性を向上させる効
果があるが、0.00001重量%未満では効果が十分
でない。一方、0.001重量%を越えるとSe−S化
合物が増加し、はんだ耐熱剥離性を低下するほか、Ag
めっき後の表面に部分的な光沢が発生し、ワイヤボンデ
ィングの信頼性を低下させる。従って、Seの含有量を
0.00001重量%〜0.001重量%とする。
r−Mg系合金のプレス打ち抜き性を向上させる。各元
素について個別に説明すると、Cは0.0003重量%
未満ではその効果が十分でない。一方、溶湯中に0.0
2重量%を越えて存在すると、鋳造時にCrの晶出物を
発生させ、はんだ耐熱性、Agめっき性を劣化させる。
従って、Cの含有量は0.0003重量%〜0.02重
量%以下とする。SはCu中に介在物として存在し、プ
レス打ち抜き性のほか、熱延材の面削時の切削性を向上
させる効果がある。しかし、0.0003重量%未満で
はその効果が十分でなく、0.005重量%を越えると
熱間加工性が劣化する。また、銅合金中に含有されるS
はMgと化合物を形成しやすく、このMg−S化合物が
合金中に多数存在すると、Agめっきを行った際(リー
ドフレームには通常Agめっきを行う)、板表面のMg
−S化合物部にAgが異常析出し、Agの突起が形成さ
れることがある。また、SはSeとも化合物を形成し、
このSe−Sが板表面に多数存在すると、Agめっきに
部分的な光沢を生じさせる。このようなAg突起、部分
的な光沢の存在はワイヤボンディングの信頼性を低下さ
せるため、これを防止する意味からも、Sは0.005
重量%以下とする必要がある。従って、Sの含有量は
0.0003〜0.005重量%とする。SeはSe−
S、Cu−Seなどの化合物を形成してプレス打ち抜き
性を向上させ、熱延材の面削時の切削性を向上させる効
果があるが、0.00001重量%未満では効果が十分
でない。一方、0.001重量%を越えるとSe−S化
合物が増加し、はんだ耐熱剥離性を低下するほか、Ag
めっき後の表面に部分的な光沢が発生し、ワイヤボンデ
ィングの信頼性を低下させる。従って、Seの含有量を
0.00001重量%〜0.001重量%とする。
【0010】(結晶粒径)結晶粒径は一般に大きい程、
絞り加工性は向上し、機械的性質の異方性は消失してく
るが、強度そのものは結晶粒径の増大に伴って低下す
る。また、本件発明合金の用途である電気・電子部品用
銅合金は複雑な曲げ加工を施すことが多く、結晶粒径が
大きすぎると曲げ部にオレンジピールと呼ばれる肌荒れ
や、それに起因する割れなどが発生する。この肌荒れは
結晶粒内と粒界で変形による歪みが相違することにより
現れるものであり、商品価値を劣化させないためには結
晶粒径の制御が必要となる。さらには応力腐食割れ性に
対する感受性も結晶粒径が増大してくるにつれて高くな
り耐食性は低下する。これらの理由より最終製品の結晶
粒径は平均で30μm以下とするのが望ましい。なお、
結晶粒径は、圧延方向に平行な板断面の組織を光学顕微
鏡で観察し、切断方向を板厚方向とするJIS−H−0
501に規定される切断法に従って測定する。
絞り加工性は向上し、機械的性質の異方性は消失してく
るが、強度そのものは結晶粒径の増大に伴って低下す
る。また、本件発明合金の用途である電気・電子部品用
銅合金は複雑な曲げ加工を施すことが多く、結晶粒径が
大きすぎると曲げ部にオレンジピールと呼ばれる肌荒れ
や、それに起因する割れなどが発生する。この肌荒れは
結晶粒内と粒界で変形による歪みが相違することにより
現れるものであり、商品価値を劣化させないためには結
晶粒径の制御が必要となる。さらには応力腐食割れ性に
対する感受性も結晶粒径が増大してくるにつれて高くな
り耐食性は低下する。これらの理由より最終製品の結晶
粒径は平均で30μm以下とするのが望ましい。なお、
結晶粒径は、圧延方向に平行な板断面の組織を光学顕微
鏡で観察し、切断方向を板厚方向とするJIS−H−0
501に規定される切断法に従って測定する。
【0011】(析出物の粒径)粗大な析出物及び晶出物
は、強度への寄与が小さいだけではなく、Agめっき性
の劣化等を引き起こす。特に硬いCrの晶出物は、圧延
工程において軟らかいCu母材から等方的に静水圧を受
けることにより、圧延方向のみに細長く成長し、リード
フレームをエッチング加工により成形する場合には、隣
接するリード同士の短絡の原因となる。従って、粗大な
Cr析出物及び晶出物はできるだけ少ない方がよく、粒
径0.1μm以下の析出物及び晶出物の個数を、組織中
のCr化合物全体の個数の98%以上とするのが望まし
い。本発明に係る銅合金においては、特にCr含有量が
0.3wt%を越えるときは、鋳造時に粒径0.1μm
を越えるCrの晶出物が発生することがあり、熱間圧延
時にも0.1μm程度の粗大なCr析出物が形成される
ことがあるが、これらの粗大な晶出物や析出物の量は、
下記製造工程により全体の1%以下に抑えることができ
る。なお、晶出物や析出物の粒径は透過型電子顕微鏡
(TEM)で観察し、粒径10nm以上のものをカウン
トする。通常、母材と整合性のある析出物はコーヒー豆
状に、また整合性のない析出物は円あるいは楕円状に観
察されるが、いずれもその長半径をもって粒径とする。
は、強度への寄与が小さいだけではなく、Agめっき性
の劣化等を引き起こす。特に硬いCrの晶出物は、圧延
工程において軟らかいCu母材から等方的に静水圧を受
けることにより、圧延方向のみに細長く成長し、リード
フレームをエッチング加工により成形する場合には、隣
接するリード同士の短絡の原因となる。従って、粗大な
Cr析出物及び晶出物はできるだけ少ない方がよく、粒
径0.1μm以下の析出物及び晶出物の個数を、組織中
のCr化合物全体の個数の98%以上とするのが望まし
い。本発明に係る銅合金においては、特にCr含有量が
0.3wt%を越えるときは、鋳造時に粒径0.1μm
を越えるCrの晶出物が発生することがあり、熱間圧延
時にも0.1μm程度の粗大なCr析出物が形成される
ことがあるが、これらの粗大な晶出物や析出物の量は、
下記製造工程により全体の1%以下に抑えることができ
る。なお、晶出物や析出物の粒径は透過型電子顕微鏡
(TEM)で観察し、粒径10nm以上のものをカウン
トする。通常、母材と整合性のある析出物はコーヒー豆
状に、また整合性のない析出物は円あるいは楕円状に観
察されるが、いずれもその長半径をもって粒径とする。
【0012】本発明に係る銅合金は、例えば次のような
工程で製造できる。 (1)溶体化処理・・・・(a)850℃〜1050℃の温
度にて10分〜5.0時間加熱後、熱間圧延を実施し、
熱間圧延終了温度で700℃以上を確保し、直後100
℃/分以上の速度で冷却を行う、又は/及び、(b)連
続焼鈍ラインを使用し、700℃以上の温度において加
熱炉通過時間で5秒〜5分加熱後、25℃/秒以上の速
度で冷却を行う。 (2)冷間加工・・・・溶体化処理後、30%以上の加工率
で冷間加工を行う。 (3)析出焼鈍・・・・300℃〜600℃の温度にて30
分〜5時間焼鈍を行う。 (4)冷間加工・・・・90%以下の加工率にて冷間加工を
行う。 必要に応じて(3)、(4)を複数回繰り返す。
工程で製造できる。 (1)溶体化処理・・・・(a)850℃〜1050℃の温
度にて10分〜5.0時間加熱後、熱間圧延を実施し、
熱間圧延終了温度で700℃以上を確保し、直後100
℃/分以上の速度で冷却を行う、又は/及び、(b)連
続焼鈍ラインを使用し、700℃以上の温度において加
熱炉通過時間で5秒〜5分加熱後、25℃/秒以上の速
度で冷却を行う。 (2)冷間加工・・・・溶体化処理後、30%以上の加工率
で冷間加工を行う。 (3)析出焼鈍・・・・300℃〜600℃の温度にて30
分〜5時間焼鈍を行う。 (4)冷間加工・・・・90%以下の加工率にて冷間加工を
行う。 必要に応じて(3)、(4)を複数回繰り返す。
【0013】次に、上記製造工程について説明する。 (1)溶体化処理・・・・溶体化処理は、母相にCrを固溶
させるために行う。溶体化温度は高温である方が固溶限
が広がるので固溶量が増加し、後の時効処理を実施後に
高強度が得られる。従って、少なくとも700℃以上を
確保する必要がある。また、溶体化処理後の冷却は冷却
速度が遅いと母材と整合性のない粗大な析出物が析出
し、時効処理後の強度が確保できない。従って、できる
だけ速やかに行われる必要がある。溶体化の方法とし
て、上記(a)、(b)のいずれかあるいは両方を行
う。(a)は熱間圧延で溶体化工程を兼ねるものであ
り、(b)は薄板においてより均一な溶体化を行う場合
に適する。(b)の場合の昇温速度は50℃/秒以上が
好ましい。
させるために行う。溶体化温度は高温である方が固溶限
が広がるので固溶量が増加し、後の時効処理を実施後に
高強度が得られる。従って、少なくとも700℃以上を
確保する必要がある。また、溶体化処理後の冷却は冷却
速度が遅いと母材と整合性のない粗大な析出物が析出
し、時効処理後の強度が確保できない。従って、できる
だけ速やかに行われる必要がある。溶体化の方法とし
て、上記(a)、(b)のいずれかあるいは両方を行
う。(a)は熱間圧延で溶体化工程を兼ねるものであ
り、(b)は薄板においてより均一な溶体化を行う場合
に適する。(b)の場合の昇温速度は50℃/秒以上が
好ましい。
【0014】(2)冷間加工・・・・この冷間加工は、溶体
化処理後、加工硬化と後の時効工程での析出核形成のた
め行う。30%未満の加工率ではその効果は不十分であ
る。従って、溶体化処理後の冷間加工率を30%以上と
する。 (3)析出焼鈍・・・・析出焼鈍は、溶体化処理により固溶
しているCrを母材に均一微細に析出させ、高強度を得
るため行う。焼鈍温度は、300℃以下では析出が速や
かに進行せず高強度を得るためには長時間を必要とし、
経済的でない。また、600℃を越えると結晶粒径の粗
大化(30μm超に成長)及びCr析出物の粗大化
(0.1μm超に成長)が進行し、強度が著しく低下す
る。さらに、一部のCrの再固溶も進行し、導電率も著
しく低下する。従って、処理温度は300℃〜600℃
とし、処理時間は30分〜5時間とした。 (4)冷間加工・・・・この冷間加工は、所望の調質の強
度、導電率、曲げ加工性等を調整するために行う。しか
し、90%を越える加工率では加工後の曲げ加工性が確
保できない。従って、冷間加工率は90%以下とした。
また、必要に応じて上記の析出焼鈍、冷間加工を複数回
繰り返すことにより、さらに高強度で高導電率な銅合金
を提供することができる。
化処理後、加工硬化と後の時効工程での析出核形成のた
め行う。30%未満の加工率ではその効果は不十分であ
る。従って、溶体化処理後の冷間加工率を30%以上と
する。 (3)析出焼鈍・・・・析出焼鈍は、溶体化処理により固溶
しているCrを母材に均一微細に析出させ、高強度を得
るため行う。焼鈍温度は、300℃以下では析出が速や
かに進行せず高強度を得るためには長時間を必要とし、
経済的でない。また、600℃を越えると結晶粒径の粗
大化(30μm超に成長)及びCr析出物の粗大化
(0.1μm超に成長)が進行し、強度が著しく低下す
る。さらに、一部のCrの再固溶も進行し、導電率も著
しく低下する。従って、処理温度は300℃〜600℃
とし、処理時間は30分〜5時間とした。 (4)冷間加工・・・・この冷間加工は、所望の調質の強
度、導電率、曲げ加工性等を調整するために行う。しか
し、90%を越える加工率では加工後の曲げ加工性が確
保できない。従って、冷間加工率は90%以下とした。
また、必要に応じて上記の析出焼鈍、冷間加工を複数回
繰り返すことにより、さらに高強度で高導電率な銅合金
を提供することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)表1に示した成分の銅合金をクリプトル炉
において、ほう砂被覆下に大気造塊し、50mmt×8
0mmw×180mm1の鋳塊を作成した。これらの鋳
塊を、950℃×30min加熱し、熱間圧延を行った
後、800℃以上の温度から急冷却を行うことで溶体化
処理とした。その後、冷間圧延を行い、析出処理として
450℃×2hrの焼鈍を実施し、最終圧延を行って
0.25mmtの板材を得た。なお、No.15は熱間
圧延において割れが発生したため、以後の工程を行わな
かった。
において、ほう砂被覆下に大気造塊し、50mmt×8
0mmw×180mm1の鋳塊を作成した。これらの鋳
塊を、950℃×30min加熱し、熱間圧延を行った
後、800℃以上の温度から急冷却を行うことで溶体化
処理とした。その後、冷間圧延を行い、析出処理として
450℃×2hrの焼鈍を実施し、最終圧延を行って
0.25mmtの板材を得た。なお、No.15は熱間
圧延において割れが発生したため、以後の工程を行わな
かった。
【0016】
【表1】
【0017】この板材から試験材を採取し、下記の試験
により合金の特性を調べた。その結果を表2及び表3に
示す。 (引張強度及び導電率)引張試験はJIS5号に示され
る試験片を機械加工によって作成し、島津製作所性10
ton万能試験機を用いて行った。また、導電率はJI
S−H0505に示される非鉄金属材料導電率測定法に
従い、横河電気製ダブルブリッジを用いて測定した。 (W曲げ試験)JIS−H3110に示されるW曲げ試
験に従って行った。曲げ加工限界は、割れの生じない最
小曲げ半径rと板厚tとの比r/tと定義した。試料の
割れの有無は、SEM観察(250倍)及び断面観察
(200倍)により判断した。
により合金の特性を調べた。その結果を表2及び表3に
示す。 (引張強度及び導電率)引張試験はJIS5号に示され
る試験片を機械加工によって作成し、島津製作所性10
ton万能試験機を用いて行った。また、導電率はJI
S−H0505に示される非鉄金属材料導電率測定法に
従い、横河電気製ダブルブリッジを用いて測定した。 (W曲げ試験)JIS−H3110に示されるW曲げ試
験に従って行った。曲げ加工限界は、割れの生じない最
小曲げ半径rと板厚tとの比r/tと定義した。試料の
割れの有無は、SEM観察(250倍)及び断面観察
(200倍)により判断した。
【0018】(はんだ耐熱剥離性試験)供試材を、電解
脱脂及び硫酸で酸洗を行った後、非活性フラックスを塗
布し、245℃の60Sn/40Pbはんだ層に5秒間
浸漬してはんだ付けを行い、さらに、それらの材料を1
50℃のオーブンで1000時間加熱し、その後2mm
Rで180°曲げた後平板に曲げ戻し、はんだの剥離及
び白化状況を観察した。 (Agめっき性試験)試料は表面の影響を少なくするた
め、全て鏡面研磨した。めっき前処理としては電解脱脂
及び硫酸による酸洗を行った。Agめっきは、前処理を
行った材料にCu下地めっきを施した後、置換防止処理
を介して行った。観察は、実体顕微鏡(40倍)にて実
施した。突起や部分的な光沢が発生せず、Agめっき性
に優れていたものを○と評価した。
脱脂及び硫酸で酸洗を行った後、非活性フラックスを塗
布し、245℃の60Sn/40Pbはんだ層に5秒間
浸漬してはんだ付けを行い、さらに、それらの材料を1
50℃のオーブンで1000時間加熱し、その後2mm
Rで180°曲げた後平板に曲げ戻し、はんだの剥離及
び白化状況を観察した。 (Agめっき性試験)試料は表面の影響を少なくするた
め、全て鏡面研磨した。めっき前処理としては電解脱脂
及び硫酸による酸洗を行った。Agめっきは、前処理を
行った材料にCu下地めっきを施した後、置換防止処理
を介して行った。観察は、実体顕微鏡(40倍)にて実
施した。突起や部分的な光沢が発生せず、Agめっき性
に優れていたものを○と評価した。
【0019】(プレス打ち抜き試験)プレス打ち抜き試
験は円型の金型を用いて万能試験機により圧縮荷重をか
けることにより行い、SEM(500倍)にて圧延平行
方向に発生したバリを観察し、その平均高さを測定し
た。なお、打ち抜きクリアランスは、片側:板厚の20
%とした。 (耐マイグレーション性試験)幅3mmの試験片を、極
間1mmで固定し、露出長さ20mmとして、直流14
V印可しながら浸漬(水道水)と乾燥を50サイクル繰
り返し、そのときの最大リーク電流をもって耐マイグレ
ーション性を評価した。
験は円型の金型を用いて万能試験機により圧縮荷重をか
けることにより行い、SEM(500倍)にて圧延平行
方向に発生したバリを観察し、その平均高さを測定し
た。なお、打ち抜きクリアランスは、片側:板厚の20
%とした。 (耐マイグレーション性試験)幅3mmの試験片を、極
間1mmで固定し、露出長さ20mmとして、直流14
V印可しながら浸漬(水道水)と乾燥を50サイクル繰
り返し、そのときの最大リーク電流をもって耐マイグレ
ーション性を評価した。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】表2及び表3より、本発明合金は高強度、
高導電率を有し、W曲げ加工性、はんだ耐候性、Agめ
っき性、プレス打ち抜き性(バリ高さ)、耐マイグレー
ション性(Leak電流)にも優れていることが分か
る。一方、比較合金はいずれかの特性が劣っている。特
にNo.16、18、20はそれぞれC、S、Seの添
加量が不足し、プレス打ち抜き性(バリ高さ)が十分で
ない。また、これらの元素が過剰に添加されたNo.1
7、19、21はプレス打ち抜き性はよいが、曲げ加工
性、はんだ耐熱剥離性及びAgめっき性が劣る。
高導電率を有し、W曲げ加工性、はんだ耐候性、Agめ
っき性、プレス打ち抜き性(バリ高さ)、耐マイグレー
ション性(Leak電流)にも優れていることが分か
る。一方、比較合金はいずれかの特性が劣っている。特
にNo.16、18、20はそれぞれC、S、Seの添
加量が不足し、プレス打ち抜き性(バリ高さ)が十分で
ない。また、これらの元素が過剰に添加されたNo.1
7、19、21はプレス打ち抜き性はよいが、曲げ加工
性、はんだ耐熱剥離性及びAgめっき性が劣る。
【0023】(実施例2)Cu−0.35Cr−0.3
4Mg−1.0Zn(S:0.0005%、C:0.0
007%、Se:0.0002%)の組成をもつ合金に
ついて、実施例1と同様の工程で熱間圧延、溶体化処理
を行った後、種々の条件で冷間圧延、析出処理及び最終
圧延を行い、結晶粒径、析出物粒径を変化させた3種類
の板材(0.25mmt)を得た。この板材から試験材
を採取し、前記の方法により結晶粒径及び粒径0.1μ
m以下の析出物の割合を測定し、さらに、前記の試験に
より合金の特性を調べ、また下記の試験でエッチング加
工性を調べた。 (エッチング加工性試験)エッチング加工性の評価は、
実際のリードフレームのエッチング加工を模擬し、圧延
直角方向に0.2mmピッチでリードのエッチング加工
を行い、隣接するリード間の短絡の有無を調べ、短絡数
/全数でエッチング加工性を評価した。
4Mg−1.0Zn(S:0.0005%、C:0.0
007%、Se:0.0002%)の組成をもつ合金に
ついて、実施例1と同様の工程で熱間圧延、溶体化処理
を行った後、種々の条件で冷間圧延、析出処理及び最終
圧延を行い、結晶粒径、析出物粒径を変化させた3種類
の板材(0.25mmt)を得た。この板材から試験材
を採取し、前記の方法により結晶粒径及び粒径0.1μ
m以下の析出物の割合を測定し、さらに、前記の試験に
より合金の特性を調べ、また下記の試験でエッチング加
工性を調べた。 (エッチング加工性試験)エッチング加工性の評価は、
実際のリードフレームのエッチング加工を模擬し、圧延
直角方向に0.2mmピッチでリードのエッチング加工
を行い、隣接するリード間の短絡の有無を調べ、短絡数
/全数でエッチング加工性を評価した。
【0024】
【表4】
【0025】表4に示すように、結晶粒径が30μmを
超えるNo.2はW曲げ加工性が大きく劣化している。
また、0.1μmを越える析出物の割合が大きいNo.
3はAgめっき性及びエッチング加工性が劣化してお
り、粗大な析出物及び晶出物はAgめっき時の突起の起
点となるばかりでなく、エッチング加工後のリードの短
絡の原因となることが分かる。
超えるNo.2はW曲げ加工性が大きく劣化している。
また、0.1μmを越える析出物の割合が大きいNo.
3はAgめっき性及びエッチング加工性が劣化してお
り、粗大な析出物及び晶出物はAgめっき時の突起の起
点となるばかりでなく、エッチング加工後のリードの短
絡の原因となることが分かる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る電気・電子部品用銅合金
は、高強度、高導電性、曲げ加工性、はんだの耐熱剥離
性、プレス打ち抜き性、Agめっき性及びエッチング加
工性に優れている。
は、高強度、高導電性、曲げ加工性、はんだの耐熱剥離
性、プレス打ち抜き性、Agめっき性及びエッチング加
工性に優れている。
Claims (4)
- 【請求項1】 Cr:0.05〜0.6重量%、Mg:
0.05〜1.0重量%を含有し、C:0.0003〜
0.02重量%、S:0.0003〜0.005重量
%、Se:0.00001〜0.001重量%、残部が
Cu及び不可避不純物からなることを特徴とする電気・
電子部品用銅合金。 - 【請求項2】 Cr:0.05〜0.6重量%、Mg:
0.05〜1.0重量%、Zn:0.05〜5.0重量
%を含有し、C:0.0003〜0.02重量%、S:
0.0003〜0.005重量%、Se:0.0000
1〜0.001重量%、残部がCu及び不可避不純物か
らなることを特徴とする電気・電子部品用銅合金 - 【請求項3】 さらにSn:0.05〜2.0重量%を
含有することを特徴とする請求項1又は2に記載された
電気・電子部品用銅合金 - 【請求項4】 最終板厚での結晶粒径が30μm以下で
あり、かつ粒径0.1μm以下の析出物の個数が全体の
98%以上を占めることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載された電気・電子部品用銅合金
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13172198A JPH11323463A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 電気・電子部品用銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13172198A JPH11323463A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 電気・電子部品用銅合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11323463A true JPH11323463A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15064658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13172198A Pending JPH11323463A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 電気・電子部品用銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11323463A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004009859A1 (ja) * | 2002-07-18 | 2004-01-29 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | 銅合金、銅合金の製造方法、銅複合材および銅複合材の製造方法 |
EP1441040A1 (en) * | 2003-01-22 | 2004-07-28 | Dowa Mining Co., Ltd. | Copper base alloy and method for producing the same |
JP2007107037A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Nikko Kinzoku Kk | 回路用銅又は銅合金箔 |
WO2013031841A1 (ja) | 2011-08-29 | 2013-03-07 | 古河電気工業株式会社 | 銅合金材料およびその製造方法 |
EP2540847A4 (en) * | 2010-02-24 | 2014-08-13 | Poongsan Corp | HIGH-PERFORMANCE AND HIGHLY CONDUCTIVE COPPER ALLOY AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF |
JP2015047605A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | Jfeスチール株式会社 | 曲げ内側割れの評価方法および予測方法 |
WO2020145397A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅合金材 |
WO2021005923A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅合金トロリ線 |
-
1998
- 1998-05-14 JP JP13172198A patent/JPH11323463A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7544259B2 (en) | 2002-07-18 | 2009-06-09 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Copper alloy, copper alloy producing method, copper complex material, and copper complex material producing method |
WO2004009859A1 (ja) * | 2002-07-18 | 2004-01-29 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | 銅合金、銅合金の製造方法、銅複合材および銅複合材の製造方法 |
GB2406579A (en) * | 2002-07-18 | 2005-04-06 | Honda Motor Co Ltd | Copper alloy, copper alloy producing method, copper complex material, and copper complex material producing method |
GB2406579B (en) * | 2002-07-18 | 2006-04-05 | Honda Motor Co Ltd | Copper alloy, method, of manufacturing copper alloy |
US7351372B2 (en) | 2003-01-22 | 2008-04-01 | Dowa Mining Co., Ltd. | Copper base alloy and method for producing same |
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WO2013031841A1 (ja) | 2011-08-29 | 2013-03-07 | 古河電気工業株式会社 | 銅合金材料およびその製造方法 |
JP2015047605A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | Jfeスチール株式会社 | 曲げ内側割れの評価方法および予測方法 |
WO2020145397A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅合金材 |
JP2020111789A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅合金材 |
EP3910085A4 (en) * | 2019-01-11 | 2022-11-02 | Mitsubishi Materials Corporation | COPPER ALLOY MATERIAL |
WO2021005923A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅合金トロリ線 |
JP2021014604A (ja) * | 2019-07-10 | 2021-02-12 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅合金トロリ線 |
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