JPH11314565A - スクータ用アンチロックブレーキ装置 - Google Patents
スクータ用アンチロックブレーキ装置Info
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- JPH11314565A JPH11314565A JP12334998A JP12334998A JPH11314565A JP H11314565 A JPH11314565 A JP H11314565A JP 12334998 A JP12334998 A JP 12334998A JP 12334998 A JP12334998 A JP 12334998A JP H11314565 A JPH11314565 A JP H11314565A
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- wheel
- wheel speed
- rear wheel
- brake device
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Links
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 28
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Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 後輪用車輪速センサの検出精度および分解能
を高くするとともに車輪速センサの取付構造が簡単なス
クータ用アンチロックブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 伝動ケース本体21の後輪側にフランジ
39を形成する。後輪23のハブ26に前記フランジ3
9との間に環状の空間40を形成する有底円筒41を設
ける。車輪速センサ35を前記フランジ39に軸線が車
軸27の軸線と平行になるように取付ける。車輪速セン
サ35の検出部35aが検出する内歯車42を前記有底
円筒41の内周部に設けた。
を高くするとともに車輪速センサの取付構造が簡単なス
クータ用アンチロックブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 伝動ケース本体21の後輪側にフランジ
39を形成する。後輪23のハブ26に前記フランジ3
9との間に環状の空間40を形成する有底円筒41を設
ける。車輪速センサ35を前記フランジ39に軸線が車
軸27の軸線と平行になるように取付ける。車輪速セン
サ35の検出部35aが検出する内歯車42を前記有底
円筒41の内周部に設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ用アンチ
ロックブレーキ装置に関するものである。
ロックブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載するアンチロックブレ
ーキ装置としては、油圧式ブレーキの油圧系に介装した
油圧制御装置と、この油圧制御装置に制御信号を送出す
る電子制御装置とを備えたものがある。
ーキ装置としては、油圧式ブレーキの油圧系に介装した
油圧制御装置と、この油圧制御装置に制御信号を送出す
る電子制御装置とを備えたものがある。
【0003】前記油圧制御装置は、モータで駆動する回
転式油圧ポンプと、この油圧ポンプの下流側のオイル通
路をブレーキキャリパー側とバイパス側とに切換える電
磁弁とから構成している。前記電子制御装置は、制動中
に車輪の回転が停止したときに前記電磁弁に制御信号を
送出し、このときブレーキキャリパー側に伝達される油
圧を一瞬低下させてから上昇させる構成を採っている。
車輪の回転の有無は、電磁ピックアップからなる車輪速
センサによって検出している。
転式油圧ポンプと、この油圧ポンプの下流側のオイル通
路をブレーキキャリパー側とバイパス側とに切換える電
磁弁とから構成している。前記電子制御装置は、制動中
に車輪の回転が停止したときに前記電磁弁に制御信号を
送出し、このときブレーキキャリパー側に伝達される油
圧を一瞬低下させてから上昇させる構成を採っている。
車輪の回転の有無は、電磁ピックアップからなる車輪速
センサによって検出している。
【0004】前記車輪速センサは、永久磁石からなる検
出部とコイルとを備え、車輪とともに回転する歯車の歯
が検出部に接近したり離間したりすることにより生じる
磁束の変化をコイルによって検出する構造を採ってい
る。
出部とコイルとを備え、車輪とともに回転する歯車の歯
が検出部に接近したり離間したりすることにより生じる
磁束の変化をコイルによって検出する構造を採ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、上述した
ように構成したアンチロックブレーキ装置をスクータに
搭載することを考えている。しかるに、これを実現する
ためには、後輪の回転を検出する車輪速センサの取付位
置が問題であった。
ように構成したアンチロックブレーキ装置をスクータに
搭載することを考えている。しかるに、これを実現する
ためには、後輪の回転を検出する車輪速センサの取付位
置が問題であった。
【0006】従来のスクータにおいて後輪の回転を検出
する車輪速センサを装備するためには、ユニットスイン
グ式エンジンの伝動ケース後端部に車輪速センサを取付
け、伝動ケース内の歯車式減速機の歯車に車輪速センサ
の検出部を対向させている。伝動ケース内で前記歯車式
減速機を収容する部分は、この減速機を潤滑するための
潤滑油が溜められているので、歯車に対向する位置に車
輪速センサを取付けるためには、潤滑油の漏洩を阻止す
るシール部材が必要になり、部品数が多くなるとともに
取付作業がし難くなる。しかも、検出部に潤滑油や減速
機から生じる鉄粉などが付着してしまい、検出精度が低
下してしまう。さらに、前記歯車は、大径に形成すると
伝動ケース後端部が大型化するとともに、これに起因し
て車体のバンク角が狭められてしまうので、前記歯車を
大径に形成して車輪速センサの分解能を高くするにも限
界があった。
する車輪速センサを装備するためには、ユニットスイン
グ式エンジンの伝動ケース後端部に車輪速センサを取付
け、伝動ケース内の歯車式減速機の歯車に車輪速センサ
の検出部を対向させている。伝動ケース内で前記歯車式
減速機を収容する部分は、この減速機を潤滑するための
潤滑油が溜められているので、歯車に対向する位置に車
輪速センサを取付けるためには、潤滑油の漏洩を阻止す
るシール部材が必要になり、部品数が多くなるとともに
取付作業がし難くなる。しかも、検出部に潤滑油や減速
機から生じる鉄粉などが付着してしまい、検出精度が低
下してしまう。さらに、前記歯車は、大径に形成すると
伝動ケース後端部が大型化するとともに、これに起因し
て車体のバンク角が狭められてしまうので、前記歯車を
大径に形成して車輪速センサの分解能を高くするにも限
界があった。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、後輪の回転を検出する車輪速センサ
の検出精度および分解能が高いとともに前記車輪速セン
サの取付構造が簡単なスクータ用アンチロックブレーキ
装置を提供することを目的とする。
になされたもので、後輪の回転を検出する車輪速センサ
の検出精度および分解能が高いとともに前記車輪速セン
サの取付構造が簡単なスクータ用アンチロックブレーキ
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係るスクータ用アンチロックブレーキ装置
は、ユニットスイング式エンジンの伝動ケースの後輪側
に車軸と同一軸線上に位置するようにフランジを形成
し、後輪のハブに前記フランジとの間に環状の空間を形
成する有底円筒を設け、車輪速センサを前記フランジに
軸線が車軸の軸線と平行になるように取付けるととも
に、この車輪速センサの検出部が検出する内歯車を前記
有底円筒の内周部に設けたものである。
に本発明に係るスクータ用アンチロックブレーキ装置
は、ユニットスイング式エンジンの伝動ケースの後輪側
に車軸と同一軸線上に位置するようにフランジを形成
し、後輪のハブに前記フランジとの間に環状の空間を形
成する有底円筒を設け、車輪速センサを前記フランジに
軸線が車軸の軸線と平行になるように取付けるととも
に、この車輪速センサの検出部が検出する内歯車を前記
有底円筒の内周部に設けたものである。
【0009】本発明によれば、伝動ケースの内側で歯車
式減速機を収容する空間の外に車輪速センサの検出部を
配設することができる。このため、前記減速機の歯車に
検出部を対向させる構造に較べ、車輪速センサ取付部分
にシール部材を介装しなくてよいから、部品数が少なく
なるとともに車輪速センサの取付作業が簡単になる。し
かも、車輪速センサの検出部に潤滑油や減速機から生じ
る鉄粉などが付着することはないから検出精度は高い。
式減速機を収容する空間の外に車輪速センサの検出部を
配設することができる。このため、前記減速機の歯車に
検出部を対向させる構造に較べ、車輪速センサ取付部分
にシール部材を介装しなくてよいから、部品数が少なく
なるとともに車輪速センサの取付作業が簡単になる。し
かも、車輪速センサの検出部に潤滑油や減速機から生じ
る鉄粉などが付着することはないから検出精度は高い。
【0010】また、後輪のハブに設けた内歯車を検出す
る構造を採っているため、後輪の径方向の内側の空間を
利用して内歯車を装備することができる。この結果、前
記減速機の回転を検出する構成を採る場合に較べ、伝動
ケース後端部が大型化することなく1パルス当たりの走
行距離を相対的に短く、言い換えれば分解能を高くする
ことができる。
る構造を採っているため、後輪の径方向の内側の空間を
利用して内歯車を装備することができる。この結果、前
記減速機の回転を検出する構成を採る場合に較べ、伝動
ケース後端部が大型化することなく1パルス当たりの走
行距離を相対的に短く、言い換えれば分解能を高くする
ことができる。
【0011】他の発明に係るスクータ用アンチロックブ
レーキ装置は、上述した発明に係るスクータ用アンチロ
ックブレーキ装置において、フランジの外周部と、この
フランジに対向する円筒の開口縁部との間にラビリンス
シールを形成したものである。この発明によれば、車輪
速センサの検出部を挿入する環状の空間は、外周部がラ
ビリンスシールによって外部に対してシールされている
から異物が入り難い。
レーキ装置は、上述した発明に係るスクータ用アンチロ
ックブレーキ装置において、フランジの外周部と、この
フランジに対向する円筒の開口縁部との間にラビリンス
シールを形成したものである。この発明によれば、車輪
速センサの検出部を挿入する環状の空間は、外周部がラ
ビリンスシールによって外部に対してシールされている
から異物が入り難い。
【0012】他の発明に係るスクータ用アンチロックブ
レーキ装置は、上述した発明に係るアンチロックブレー
キ装置において、車輪速センサの検出部を棒状に形成し
て内歯車の径方向の内側に臨ませたものである。この発
明によれば、メンテナンス時に後輪を伝動ケースから外
すときに内歯車が検出部に接触したとしても検出部は自
らの弾性で曲がり、衝撃を緩和することができる。
レーキ装置は、上述した発明に係るアンチロックブレー
キ装置において、車輪速センサの検出部を棒状に形成し
て内歯車の径方向の内側に臨ませたものである。この発
明によれば、メンテナンス時に後輪を伝動ケースから外
すときに内歯車が検出部に接触したとしても検出部は自
らの弾性で曲がり、衝撃を緩和することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクータ用ア
ンチロックブレーキ装置の一実施の形態を図1ないし図
5によって詳細に説明する。図1は本発明に係るアンチ
ロックブレーキ装置を装備したスクータの側面図、図2
は車体フレームの構成を示す平面図、図3は油圧制御装
置を拡大して示す平面図、図4は油圧制御装置の支持構
造を示す斜視図、図5は図1における後輪のハブ部分の
V−V線断面図である。
ンチロックブレーキ装置の一実施の形態を図1ないし図
5によって詳細に説明する。図1は本発明に係るアンチ
ロックブレーキ装置を装備したスクータの側面図、図2
は車体フレームの構成を示す平面図、図3は油圧制御装
置を拡大して示す平面図、図4は油圧制御装置の支持構
造を示す斜視図、図5は図1における後輪のハブ部分の
V−V線断面図である。
【0014】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態によるスクータである。このスクー
タ1は、操向ハンドル2とシート3との間に低床な足載
せ板4を備えるとともに、シート3の下方に荷物収納箱
5およびユニットスイング式エンジン6を搭載してい
る。
は、この実施の形態によるスクータである。このスクー
タ1は、操向ハンドル2とシート3との間に低床な足載
せ板4を備えるとともに、シート3の下方に荷物収納箱
5およびユニットスイング式エンジン6を搭載してい
る。
【0015】前記操向ハンドル2は、後述する車体フレ
ーム7のヘッドパイプ8にフロントフォーク9とともに
回動自在に支持させている。フロントフォーク9は、従
来周知のテレスコピック式のもので、下端部に前輪10
を回転自在に取付けている。前記シート3は、運転者と
同乗者とが着座できる構造を採っており、前端部を支点
として車体後側が上下方向に回動するようにブラケット
(図示せず)を介して車体フレーム7に支持させてい
る。
ーム7のヘッドパイプ8にフロントフォーク9とともに
回動自在に支持させている。フロントフォーク9は、従
来周知のテレスコピック式のもので、下端部に前輪10
を回転自在に取付けている。前記シート3は、運転者と
同乗者とが着座できる構造を採っており、前端部を支点
として車体後側が上下方向に回動するようにブラケット
(図示せず)を介して車体フレーム7に支持させてい
る。
【0016】前記荷物収納箱5は、上方に向けて開口す
るように形成して車体フレーム7に支持させてあり、前
記シート3によって上部開口が開閉されるようになって
いる。なお、このスクータ1は、従来のスクータと同様
に、車体フレーム7やシート3の下方の部品を覆う車体
カバー11を備えている。前記足載せ板4はこの車体カ
バー11と一体的に形成している。
るように形成して車体フレーム7に支持させてあり、前
記シート3によって上部開口が開閉されるようになって
いる。なお、このスクータ1は、従来のスクータと同様
に、車体フレーム7やシート3の下方の部品を覆う車体
カバー11を備えている。前記足載せ板4はこの車体カ
バー11と一体的に形成している。
【0017】前記車体フレーム7は、前記ヘッドパイプ
8から車体後側に延びる2種類のダウンチューブ12〜
15と、これらのダウンチューブ12〜15の後端部に
エンジンマウント用ブラケット16を介して接続した後
部フレーム17とから構成している。
8から車体後側に延びる2種類のダウンチューブ12〜
15と、これらのダウンチューブ12〜15の後端部に
エンジンマウント用ブラケット16を介して接続した後
部フレーム17とから構成している。
【0018】前記2種類のダウンチューブ12〜15
は、それぞれ車幅方向に対をなすように形成し、相対的
に下側に位置するダウンチューブ12,13は、図2に
示すように、上側のダウンチューブ14,15より車幅
方向の外側で前後方向に延びている。前記足載せ板4
は、これら4本のダウンチューブ12〜15を上方から
覆うように形成している。
は、それぞれ車幅方向に対をなすように形成し、相対的
に下側に位置するダウンチューブ12,13は、図2に
示すように、上側のダウンチューブ14,15より車幅
方向の外側で前後方向に延びている。前記足載せ板4
は、これら4本のダウンチューブ12〜15を上方から
覆うように形成している。
【0019】前記エンジンマウント用ブラケット16も
車幅方向に対をなすように形成し、図示していないクロ
スメンバによって互いに連結している。前記後部フレー
ム17は、図1および図2に示すように、平面視におい
て車体の前方に向けて開放する横向きU字状に形成した
下側パイプ18と、この下側パイプ18の上に設けた上
側パイプ19とから構成している。上側パイプ19は、
車幅方向に対をなすように形成しており、前記エンジン
マウント用ブラケット16の上端部から下側パイプ18
の後端部まで平面視において下側パイプ18と重なるよ
うに延設している。
車幅方向に対をなすように形成し、図示していないクロ
スメンバによって互いに連結している。前記後部フレー
ム17は、図1および図2に示すように、平面視におい
て車体の前方に向けて開放する横向きU字状に形成した
下側パイプ18と、この下側パイプ18の上に設けた上
側パイプ19とから構成している。上側パイプ19は、
車幅方向に対をなすように形成しており、前記エンジン
マウント用ブラケット16の上端部から下側パイプ18
の後端部まで平面視において下側パイプ18と重なるよ
うに延設している。
【0020】前記ユニットスイング式エンジン6は、前
記エンジンマウント用ブラケット16に図示していない
リンク機構を介して後部が上下方向に揺動するように揺
動自在に支持させている。また、このエンジン6は、ク
ランクケース6aの車体左側の端部に一体に形成した伝
動ケース本体21(図5参照)を車体後側に延設し、こ
の伝動ケース本体21の後端部と、クランクケース6a
の車体右側に取付けた支持ブラケット22(図5参照)
とによって後輪23を回転自在に支持している。さら
に、伝動ケース本体21の後端部および支持ブラケット
22の後端部と車体フレーム7との間には図1に示すよ
うにクッションユニット24を介装している。
記エンジンマウント用ブラケット16に図示していない
リンク機構を介して後部が上下方向に揺動するように揺
動自在に支持させている。また、このエンジン6は、ク
ランクケース6aの車体左側の端部に一体に形成した伝
動ケース本体21(図5参照)を車体後側に延設し、こ
の伝動ケース本体21の後端部と、クランクケース6a
の車体右側に取付けた支持ブラケット22(図5参照)
とによって後輪23を回転自在に支持している。さら
に、伝動ケース本体21の後端部および支持ブラケット
22の後端部と車体フレーム7との間には図1に示すよ
うにクッションユニット24を介装している。
【0021】前記後輪23は、図5に示すように、リム
25を一体に形成したハブ26と、このハブ26にスプ
ライン嵌合によって結合させた車軸27と、前記ハブ2
6に装着したタイヤ28(図1参照)とから構成してい
る。前記ハブ26は、メンテナンス時に車軸27から車
体右側に外すことができるようになっている。
25を一体に形成したハブ26と、このハブ26にスプ
ライン嵌合によって結合させた車軸27と、前記ハブ2
6に装着したタイヤ28(図1参照)とから構成してい
る。前記ハブ26は、メンテナンス時に車軸27から車
体右側に外すことができるようになっている。
【0022】前記車軸27は、伝動ケース本体21およ
び支持ブラケット22に軸受29,30を介して回転自
在に支持させている。この車軸27は、車体左側の端部
に図示していない歯車式減速機を接続し、従来周知のユ
ニットスイング式エンジンと同様に、前記歯車式減速機
と、遠心クラッチ(図示せず)およびVベルト式自動変
速機(図示せず)とを介してエンジン6のクランク軸に
接続している。これらの歯車式減速機、遠心クラッチお
よびVベルト式自動変速機は、伝動ケース本体21と、
この伝動ケース本体21の車体左側に取付けた伝動ケー
スカバー31とによって形成される空間に配設してい
る。なお、図5において伝動ケースカバー31の外側に
位置する符号32で示すものは、伝動ケースカバー31
を外側から覆う外側カバーである。
び支持ブラケット22に軸受29,30を介して回転自
在に支持させている。この車軸27は、車体左側の端部
に図示していない歯車式減速機を接続し、従来周知のユ
ニットスイング式エンジンと同様に、前記歯車式減速機
と、遠心クラッチ(図示せず)およびVベルト式自動変
速機(図示せず)とを介してエンジン6のクランク軸に
接続している。これらの歯車式減速機、遠心クラッチお
よびVベルト式自動変速機は、伝動ケース本体21と、
この伝動ケース本体21の車体左側に取付けた伝動ケー
スカバー31とによって形成される空間に配設してい
る。なお、図5において伝動ケースカバー31の外側に
位置する符号32で示すものは、伝動ケースカバー31
を外側から覆う外側カバーである。
【0023】このスクータ1は、前輪10と後輪23の
ブレーキ装置として油圧式のアンチロックブレーキ装置
を採用している。このアンチロックブレーキ装置は、図
1および図2に示すように、車体の後部に配設した電子
制御装置33と、前輪10または後輪23がロックした
か否かを検出するための車輪速センサ34,35と、前
記足載せ板4の下方に配設した油圧制御装置36とから
構成している。
ブレーキ装置として油圧式のアンチロックブレーキ装置
を採用している。このアンチロックブレーキ装置は、図
1および図2に示すように、車体の後部に配設した電子
制御装置33と、前輪10または後輪23がロックした
か否かを検出するための車輪速センサ34,35と、前
記足載せ板4の下方に配設した油圧制御装置36とから
構成している。
【0024】前記電子制御装置33は、図1および図2
に示すように、車体後部であってシート3の下方に配設
した荷物収納箱5と、後部フレーム17の後端部と、シ
ート3の後方に位置する車体カバー11とによって囲ま
れる部位に配設して後部フレーム17に図示していない
ブラケットを介して支持させてあり、前輪10または後
輪23が制動時にロックしたときに後述する油圧制御装
置36に制御信号を送出する構成を採っている。前輪1
0または後輪23がロックしたか否かは、前輪側と後輪
側にそれぞれ設けた車輪速センサ34,35によって検
出する。なお、この電子制御装置33および油圧制御装
置36は、図1および図2に示すように、足載せ板4の
下方に配設して車体右側で相対的に低いダウンチューブ
13に支持させたバッテリー37から給電されるように
している。
に示すように、車体後部であってシート3の下方に配設
した荷物収納箱5と、後部フレーム17の後端部と、シ
ート3の後方に位置する車体カバー11とによって囲ま
れる部位に配設して後部フレーム17に図示していない
ブラケットを介して支持させてあり、前輪10または後
輪23が制動時にロックしたときに後述する油圧制御装
置36に制御信号を送出する構成を採っている。前輪1
0または後輪23がロックしたか否かは、前輪側と後輪
側にそれぞれ設けた車輪速センサ34,35によって検
出する。なお、この電子制御装置33および油圧制御装
置36は、図1および図2に示すように、足載せ板4の
下方に配設して車体右側で相対的に低いダウンチューブ
13に支持させたバッテリー37から給電されるように
している。
【0025】前記車輪速センサ34,35は、電磁ピッ
クアップによって構成して前輪10のハブ38および後
輪23のハブ26の近傍で回転することがない部材に支
持させてあり、ハブ38,26に設けた内歯車の歯に検
出部を対向させている。この車輪速センサ34,35の
取付構造を後輪側を例に挙げて図5によって説明する。
クアップによって構成して前輪10のハブ38および後
輪23のハブ26の近傍で回転することがない部材に支
持させてあり、ハブ38,26に設けた内歯車の歯に検
出部を対向させている。この車輪速センサ34,35の
取付構造を後輪側を例に挙げて図5によって説明する。
【0026】図5に示した後輪側車輪速センサ35は、
前記伝動ケース本体21の後輪側に形成したフランジ3
9に、軸線が車軸27の軸線と平行になるとともに先端
の棒状の検出部35aがこのフランジ39より車体右側
に突出するように貫通させ、図示していない固定用ボル
トによって固定している。前記フランジ39は、車軸2
7と同一軸線上に位置するように円形に形成し、図1に
示すように、前記外側カバー32から露出する部分に車
輪速センサ35を取付けている。
前記伝動ケース本体21の後輪側に形成したフランジ3
9に、軸線が車軸27の軸線と平行になるとともに先端
の棒状の検出部35aがこのフランジ39より車体右側
に突出するように貫通させ、図示していない固定用ボル
トによって固定している。前記フランジ39は、車軸2
7と同一軸線上に位置するように円形に形成し、図1に
示すように、前記外側カバー32から露出する部分に車
輪速センサ35を取付けている。
【0027】この実施の形態では、図1に示すように車
体左側から見た状態で前記外側カバー32によって車輪
速センサ35の下側の半分が覆われるようにしている。
このような構成を採ることにより、車輪速センサ35を
設けても車体の外観が損なわれることがないばかりか、
第三者に車輪速センサ35が破損されることを防ぐこと
ができる。
体左側から見た状態で前記外側カバー32によって車輪
速センサ35の下側の半分が覆われるようにしている。
このような構成を採ることにより、車輪速センサ35を
設けても車体の外観が損なわれることがないばかりか、
第三者に車輪速センサ35が破損されることを防ぐこと
ができる。
【0028】また、後輪23のハブ26には、前記フラ
ンジ39との間に環状の空間40を形成する有底円筒4
1を設けるとともに、前記検出部35aが検出する内歯
車42を前記有底円筒41の内周部に固定している。前
記検出部35aは、前記内歯車42の径方向の内側に臨
ませて歯先に対向させている。
ンジ39との間に環状の空間40を形成する有底円筒4
1を設けるとともに、前記検出部35aが検出する内歯
車42を前記有底円筒41の内周部に固定している。前
記検出部35aは、前記内歯車42の径方向の内側に臨
ませて歯先に対向させている。
【0029】さらに、前記フランジ39の外周部および
前記有底円筒41の開口縁部は、これらの間にラビリン
スシールが構成される迷路状の断面形状に形成してい
る。ラビリンスシールを図5において符号43で示す。
前記有底円筒41の開口縁部は、これらの間にラビリン
スシールが構成される迷路状の断面形状に形成してい
る。ラビリンスシールを図5において符号43で示す。
【0030】このように車輪速センサ35を伝動ケース
本体21のフランジ39に取付けることによって、後輪
23の回転を車輪速センサ35によって検出することが
できる。なお、前輪側の車輪速センサ34も後輪側と同
様に、軸線が車幅方向を指向するように位置付け、ハブ
38とともに回転する内歯車(図示せず)の径方向の内
側に検出部を臨ませている。
本体21のフランジ39に取付けることによって、後輪
23の回転を車輪速センサ35によって検出することが
できる。なお、前輪側の車輪速センサ34も後輪側と同
様に、軸線が車幅方向を指向するように位置付け、ハブ
38とともに回転する内歯車(図示せず)の径方向の内
側に検出部を臨ませている。
【0031】前記油圧制御装置36は、前輪10と後輪
23の車体右側にそれぞれ設けた油圧式ディスクブレー
キ44,45と操向ハンドル2側のマスターシリンダと
の間の油圧系に介装している。前輪側ディスクブレーキ
44のブレーキディスクを図1中に符号44aで示し、
ブレーキキャリパーを符号44bで示す。後輪側ディス
クブレーキ45のブレーキディスクを図5中に符号45
aで示し、ブレーキキャリパーを図2および図5中に符
号45bで示す。なお、前記ブレーキディスク44a,
45aは前輪10、後輪23のハブ38,26に取付
け、前輪側のブレーキキャリパー44bはフロントフォ
ーク9に取付け、後輪側のブレーキキャリパー45bは
前記支持ブラケット22に取付けている。
23の車体右側にそれぞれ設けた油圧式ディスクブレー
キ44,45と操向ハンドル2側のマスターシリンダと
の間の油圧系に介装している。前輪側ディスクブレーキ
44のブレーキディスクを図1中に符号44aで示し、
ブレーキキャリパーを符号44bで示す。後輪側ディス
クブレーキ45のブレーキディスクを図5中に符号45
aで示し、ブレーキキャリパーを図2および図5中に符
号45bで示す。なお、前記ブレーキディスク44a,
45aは前輪10、後輪23のハブ38,26に取付
け、前輪側のブレーキキャリパー44bはフロントフォ
ーク9に取付け、後輪側のブレーキキャリパー45bは
前記支持ブラケット22に取付けている。
【0032】また、この油圧制御装置36は、図3およ
び図4に示すように、モータ46と、このモータ46に
よって駆動される回転式油圧ポンプ47とを一体的に組
合わせた構造を採っており、前記車体フレーム7の4本
のダウンチューブ12〜15のうち下側の2本のダウン
チューブ12,13における前記足載せ板4の下方に位
置する部分に、鋼板からなる2枚のクロスメンバ48,
49と、二つのブラケット50,51と、クッションゴ
ム52とを介して弾性支持させている。
び図4に示すように、モータ46と、このモータ46に
よって駆動される回転式油圧ポンプ47とを一体的に組
合わせた構造を採っており、前記車体フレーム7の4本
のダウンチューブ12〜15のうち下側の2本のダウン
チューブ12,13における前記足載せ板4の下方に位
置する部分に、鋼板からなる2枚のクロスメンバ48,
49と、二つのブラケット50,51と、クッションゴ
ム52とを介して弾性支持させている。
【0033】前記二つのブラケット50,51は、それ
ぞれ車体の前後方向に延びるように形成して前端部と後
端部とを前記クロスメンバ48,49に固定用ボルト5
3によって固定している。これらのブラケット50,5
1のうち車体左側のブラケット50は、前記油圧ポンプ
47の車体左側の端部を二つのクッションゴム52を介
して弾性支持している。車体右側のブラケット51は、
前記油圧ポンプ47の車体右側の端部を一つのクッショ
ンゴム52を介して弾性支持している。
ぞれ車体の前後方向に延びるように形成して前端部と後
端部とを前記クロスメンバ48,49に固定用ボルト5
3によって固定している。これらのブラケット50,5
1のうち車体左側のブラケット50は、前記油圧ポンプ
47の車体左側の端部を二つのクッションゴム52を介
して弾性支持している。車体右側のブラケット51は、
前記油圧ポンプ47の車体右側の端部を一つのクッショ
ンゴム52を介して弾性支持している。
【0034】前記モータ46および油圧ポンプ47は、
車幅方向の中央に配設し、軸線が車幅方向を指向するよ
うに位置付けている。なお、図4において油圧ポンプの
側方に設けた符号54で示すものは点火装置のイグナイ
ターである。
車幅方向の中央に配設し、軸線が車幅方向を指向するよ
うに位置付けている。なお、図4において油圧ポンプの
側方に設けた符号54で示すものは点火装置のイグナイ
ターである。
【0035】前記油圧ポンプ47は、前輪側ディスクブ
レーキ44の油圧系と、後輪側ディスクブレーキ45の
油圧系にそれぞれ油圧を加える従来周知の構造のもの
で、これらの油圧系の油圧を増減させるための電磁弁
(図示せず)を内蔵している。この電磁弁は、前記電子
制御装置33が送出した制御信号によってON,OFF
が切換えられる。このアンチロックブレーキ装置は、制
動時に前輪10または後輪23がロックしたときに、前
記電磁弁が作動して前記油圧系の油圧を一瞬だけ低下さ
せてから上昇させる構成を採っている。
レーキ44の油圧系と、後輪側ディスクブレーキ45の
油圧系にそれぞれ油圧を加える従来周知の構造のもの
で、これらの油圧系の油圧を増減させるための電磁弁
(図示せず)を内蔵している。この電磁弁は、前記電子
制御装置33が送出した制御信号によってON,OFF
が切換えられる。このアンチロックブレーキ装置は、制
動時に前輪10または後輪23がロックしたときに、前
記電磁弁が作動して前記油圧系の油圧を一瞬だけ低下さ
せてから上昇させる構成を採っている。
【0036】前輪側ディスクブレーキ44の油圧系と後
輪側ディスクブレーキ45の油圧系は、操向ハンドル2
側のマスターシリンダから油圧ポンプ47までの間の途
中に油圧損失が可及的小さくなるように鋼管製のブレー
キオイル用パイプ(以下、単にブレーキパイプという)
を介装している。なお、前輪側ディスクブレーキ44の
油圧系は、油圧ポンプ47からブレーキキャリパー44
bまでの間の途中にも鋼管製のブレーキパイプを介装し
ている。ここで、油圧系の配管の構成についてさらに詳
細に説明する。
輪側ディスクブレーキ45の油圧系は、操向ハンドル2
側のマスターシリンダから油圧ポンプ47までの間の途
中に油圧損失が可及的小さくなるように鋼管製のブレー
キオイル用パイプ(以下、単にブレーキパイプという)
を介装している。なお、前輪側ディスクブレーキ44の
油圧系は、油圧ポンプ47からブレーキキャリパー44
bまでの間の途中にも鋼管製のブレーキパイプを介装し
ている。ここで、油圧系の配管の構成についてさらに詳
細に説明する。
【0037】前輪側ディスクブレーキ44の油圧系のう
ち操向ハンドル2の車体右側に設けた前輪ブレーキ用マ
スターシリンダ(図示せず)と油圧ポンプ47との間
は、図1に示すように、マスターシリンダからヘッドパ
イプ8の下端近傍まで下方へ延びるブレーキホース55
と、このブレーキホース55の下端から油圧ポンプ47
まで延びるブレーキパイプ56とによって構成し、油圧
ポンプ47と前輪側ブレーキキャリパー44bとの間
は、油圧ポンプ47から車体左側で上側に位置するダウ
ンチューブ14の近傍まで延びるブレーキホース57
と、このブレーキホース57の先端からヘッドパイプ8
の下端近傍まで延びるブレーキパイプ58と、このブレ
ーキパイプ58の前端からブレーキキャリパー44bま
で延びるブレーキホース59とから構成している。
ち操向ハンドル2の車体右側に設けた前輪ブレーキ用マ
スターシリンダ(図示せず)と油圧ポンプ47との間
は、図1に示すように、マスターシリンダからヘッドパ
イプ8の下端近傍まで下方へ延びるブレーキホース55
と、このブレーキホース55の下端から油圧ポンプ47
まで延びるブレーキパイプ56とによって構成し、油圧
ポンプ47と前輪側ブレーキキャリパー44bとの間
は、油圧ポンプ47から車体左側で上側に位置するダウ
ンチューブ14の近傍まで延びるブレーキホース57
と、このブレーキホース57の先端からヘッドパイプ8
の下端近傍まで延びるブレーキパイプ58と、このブレ
ーキパイプ58の前端からブレーキキャリパー44bま
で延びるブレーキホース59とから構成している。
【0038】一方、後輪側ディスクブレーキ45の油圧
系のうち操向ハンドル2の車体左側に設けた後輪ブレー
キ用マスターシリンダ60と油圧ポンプ47との間は、
このマスターシリンダ60からヘッドパイプ8の下端近
傍まで延びるブレーキホース61と、このブレーキホー
ス61の下端から油圧ポンプ47まで延びるブレーキパ
イプ62とから構成し、油圧ポンプ47と後輪側ブレー
キキャリパー45bとの間はブレーキホース63によっ
て構成している。
系のうち操向ハンドル2の車体左側に設けた後輪ブレー
キ用マスターシリンダ60と油圧ポンプ47との間は、
このマスターシリンダ60からヘッドパイプ8の下端近
傍まで延びるブレーキホース61と、このブレーキホー
ス61の下端から油圧ポンプ47まで延びるブレーキパ
イプ62とから構成し、油圧ポンプ47と後輪側ブレー
キキャリパー45bとの間はブレーキホース63によっ
て構成している。
【0039】前記ブレーキホース55,57,59,6
1,63は耐圧および耐油性が高いゴムによって形成し
ている。この実施の形態では、上述した3本のブレーキ
パイプ56,58,62を、4本のダウンチューブ12
〜15のうち車体左側で相対的に上側に位置するダウン
チューブ14に沿わせて配管しており、車体後側を前記
ダウンチューブ14にホルダー64によって固定し、車
体前側を下側のダウンチューブ12にホルダー65によ
って固定している。
1,63は耐圧および耐油性が高いゴムによって形成し
ている。この実施の形態では、上述した3本のブレーキ
パイプ56,58,62を、4本のダウンチューブ12
〜15のうち車体左側で相対的に上側に位置するダウン
チューブ14に沿わせて配管しており、車体後側を前記
ダウンチューブ14にホルダー64によって固定し、車
体前側を下側のダウンチューブ12にホルダー65によ
って固定している。
【0040】これらのブレーキパイプのうち油圧ポンプ
47に直接接続した入力側の2本のブレーキパイプ5
6,62は、図3および図4に示すように、油圧ポンプ
47の付近の部分を車幅方向と平行に延びるように配管
している。この実施の形態では、車幅方向に延びる部分
の途中に上下方向に延びる部分を設けている。詳述する
と、これらのブレーキパイプは56,62、油圧ポンプ
47からモータ46の上方まで車体左側に延びる第1の
水平方向延在部56a,62aと、この第1の水平方向
延在部56a,62aの先端から上側のダウンチューブ
14と略同じ高さまで上方に延びる上下方向延在部56
b,62bと、この上下方向延在部56b,62bの上
端から前記上側のダウンチューブ14の上方まで車体左
側に延びる第2の水平方向延在部56c,62cと、こ
の第2の水平方向延在部56c,62cの先端から車体
の前方へ延びる前後方向延在部56d,62dとを有
し、この前後方向延在部56d,62dをダウンチュー
ブ14,12に前記ホルダー64,65によって固定し
ている。このようにブレーキパイプ56,62を配管す
ることによって、ブレーキパイプ56,62における油
圧ポンプ47の付近の部分に略直角に折曲がる折曲部分
が3箇所形成される。
47に直接接続した入力側の2本のブレーキパイプ5
6,62は、図3および図4に示すように、油圧ポンプ
47の付近の部分を車幅方向と平行に延びるように配管
している。この実施の形態では、車幅方向に延びる部分
の途中に上下方向に延びる部分を設けている。詳述する
と、これらのブレーキパイプは56,62、油圧ポンプ
47からモータ46の上方まで車体左側に延びる第1の
水平方向延在部56a,62aと、この第1の水平方向
延在部56a,62aの先端から上側のダウンチューブ
14と略同じ高さまで上方に延びる上下方向延在部56
b,62bと、この上下方向延在部56b,62bの上
端から前記上側のダウンチューブ14の上方まで車体左
側に延びる第2の水平方向延在部56c,62cと、こ
の第2の水平方向延在部56c,62cの先端から車体
の前方へ延びる前後方向延在部56d,62dとを有
し、この前後方向延在部56d,62dをダウンチュー
ブ14,12に前記ホルダー64,65によって固定し
ている。このようにブレーキパイプ56,62を配管す
ることによって、ブレーキパイプ56,62における油
圧ポンプ47の付近の部分に略直角に折曲がる折曲部分
が3箇所形成される。
【0041】上述したように構成したアンチロックブレ
ーキ装置は、後輪側の車輪速センサ35の検出部35a
を伝動ケース本体21のフランジ39と、後輪23のハ
ブ26の有底円筒41との間に形成された環状の空間4
0に挿入し、ハブ26側の内歯車42に対向させている
ので、伝動ケース本体21の内側で歯車式減速機を収容
する空間の外に前記検出部35aを配設することができ
る。したがって、前記減速機の歯車に検出部35aを対
向させる場合に較べ、車輪速センサ取付部分にシール部
材を介装しなくてよいから、部品数が少なくなるととも
に車輪速センサ35の取付作業が簡単になる。
ーキ装置は、後輪側の車輪速センサ35の検出部35a
を伝動ケース本体21のフランジ39と、後輪23のハ
ブ26の有底円筒41との間に形成された環状の空間4
0に挿入し、ハブ26側の内歯車42に対向させている
ので、伝動ケース本体21の内側で歯車式減速機を収容
する空間の外に前記検出部35aを配設することができ
る。したがって、前記減速機の歯車に検出部35aを対
向させる場合に較べ、車輪速センサ取付部分にシール部
材を介装しなくてよいから、部品数が少なくなるととも
に車輪速センサ35の取付作業が簡単になる。
【0042】また、前記減速機の歯車に検出部35aを
対向させる場合に較べて検出部35aに潤滑油や減速機
から生じる鉄粉などが付着することがないから、検出精
度を高くすることができる。また、ハブ26に設けた内
歯車42を検出する構造を採っているため、後輪23の
径方向の内側の空間を利用して内歯車42を装備するこ
とができる。この結果、前記減速機の回転を検出する構
成を採る場合に較べ、車体が大型することなく1パルス
当たりの走行距離を相対的に短く、言い換えれば分解能
を高くすることができる。
対向させる場合に較べて検出部35aに潤滑油や減速機
から生じる鉄粉などが付着することがないから、検出精
度を高くすることができる。また、ハブ26に設けた内
歯車42を検出する構造を採っているため、後輪23の
径方向の内側の空間を利用して内歯車42を装備するこ
とができる。この結果、前記減速機の回転を検出する構
成を採る場合に較べ、車体が大型することなく1パルス
当たりの走行距離を相対的に短く、言い換えれば分解能
を高くすることができる。
【0043】前記検出部35aを挿入する環状の空間4
0は、外周部がラビリンスシール43によって外部に対
してシールされているから異物が入り難く、検出精度を
高く保つことができる。
0は、外周部がラビリンスシール43によって外部に対
してシールされているから異物が入り難く、検出精度を
高く保つことができる。
【0044】さらに、後輪側の車輪速センサ35の検出
部35aを棒状に形成して内歯車42の径方向の内側に
臨ませているため、メンテナンス時に後輪23のハブ2
6を車軸27から車体右側に外すときに内歯車42が検
出部35aに接触したとしても検出部35aは自らの弾
性で曲がるから、車輪速センサ35内のコイルに伝達さ
れる衝撃を緩和することができる。
部35aを棒状に形成して内歯車42の径方向の内側に
臨ませているため、メンテナンス時に後輪23のハブ2
6を車軸27から車体右側に外すときに内歯車42が検
出部35aに接触したとしても検出部35aは自らの弾
性で曲がるから、車輪速センサ35内のコイルに伝達さ
れる衝撃を緩和することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、伝
動ケースの内側で歯車式減速機を収容する空間の外に車
輪速センサの検出部を配設することができる。このた
め、前記減速機の歯車に検出部を対向させる構造に較
べ、車輪速センサ取付部分にシール部材を介装しなくて
よいから、部品数が少なくなるとともに車輪速センサの
取付作業が簡単になる。しかも、車輪速センサの検出部
に潤滑油や減速機から生じる鉄粉などが付着することは
ないから検出精度は高い。
動ケースの内側で歯車式減速機を収容する空間の外に車
輪速センサの検出部を配設することができる。このた
め、前記減速機の歯車に検出部を対向させる構造に較
べ、車輪速センサ取付部分にシール部材を介装しなくて
よいから、部品数が少なくなるとともに車輪速センサの
取付作業が簡単になる。しかも、車輪速センサの検出部
に潤滑油や減速機から生じる鉄粉などが付着することは
ないから検出精度は高い。
【0046】また、後輪のハブに設けた内歯車を検出す
る構造を採っているため、後輪の径方向の内側の空間を
利用して内歯車を装備することができる。この結果、前
記減速機の回転を検出する構成を採る場合に較べ、伝動
ケース後端部が大型化することなく1パルス当たりの走
行距離を相対的に短く、言い換えれば分解能を高くする
ことができる。
る構造を採っているため、後輪の径方向の内側の空間を
利用して内歯車を装備することができる。この結果、前
記減速機の回転を検出する構成を採る場合に較べ、伝動
ケース後端部が大型化することなく1パルス当たりの走
行距離を相対的に短く、言い換えれば分解能を高くする
ことができる。
【0047】したがって、後輪の回転を検出する車輪速
センサの検出精度および分解能が高いとともに前記車輪
速センサの取付構造が簡単なスクータ用アンチロックブ
レーキ装置を提供することができる。
センサの検出精度および分解能が高いとともに前記車輪
速センサの取付構造が簡単なスクータ用アンチロックブ
レーキ装置を提供することができる。
【0048】車輪速センサを取付けるフランジの外周部
と、このフランジに対向する円筒の開口縁部との間にラ
ビリンスシールを形成した他の発明によれば、車輪速セ
ンサの検出部を挿入する環状の空間は、外周部がラビリ
ンスシールによって外部に対してシールされているから
異物が入り難い。このため、車輪速センサの検出精度を
高く保つことができる。
と、このフランジに対向する円筒の開口縁部との間にラ
ビリンスシールを形成した他の発明によれば、車輪速セ
ンサの検出部を挿入する環状の空間は、外周部がラビリ
ンスシールによって外部に対してシールされているから
異物が入り難い。このため、車輪速センサの検出精度を
高く保つことができる。
【0049】車輪速センサの検出部を棒状に形成して内
歯車の径方向の内側に臨ませた他の発明によれば、メン
テナンス時に後輪を伝動ケースから外すときに内歯車が
検出部に接触したとしても検出部は自らの弾性で曲が
り、衝撃を緩和することができる。このため、メンテナ
ンスを行うために頻繁に着脱される後輪の内歯車に検出
部を対向させる構造でも、車輪速センサが破損されるこ
とはない。
歯車の径方向の内側に臨ませた他の発明によれば、メン
テナンス時に後輪を伝動ケースから外すときに内歯車が
検出部に接触したとしても検出部は自らの弾性で曲が
り、衝撃を緩和することができる。このため、メンテナ
ンスを行うために頻繁に着脱される後輪の内歯車に検出
部を対向させる構造でも、車輪速センサが破損されるこ
とはない。
【図1】 本発明に係るアンチロックブレーキ装置を装
備したスクータの側面図である。
備したスクータの側面図である。
【図2】 車体フレームの構成を示す平面図である。
【図3】 油圧制御装置を拡大して示す平面図である。
【図4】 油圧制御装置の支持構造を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】 図1における後輪のハブ部分のV−V線断面図
である。
である。
1…スクータ、4…足載せ板、6…ユニットスイング式
エンジン、7…車体フレーム、21…伝動ケース本体、
26…ハブ、27…車軸、35…車輪速センサ、35a
…検出部、36…油圧制御装置、39…フランジ、40
…環状の空間、41…有底円筒、42…内歯車、43…
ラビリンスシール。
エンジン、7…車体フレーム、21…伝動ケース本体、
26…ハブ、27…車軸、35…車輪速センサ、35a
…検出部、36…油圧制御装置、39…フランジ、40
…環状の空間、41…有底円筒、42…内歯車、43…
ラビリンスシール。
Claims (3)
- 【請求項1】 ユニットスイング式エンジンに支持させ
た後輪の回転を電磁ピックアップからなる車輪速センサ
によって検出するスクータ用アンチロックブレーキ装置
であって、前記ユニットスイング式エンジンの伝動ケー
スの後輪側に車軸と同一軸線上に位置するようにフラン
ジを形成し、後輪のハブに前記フランジとの間に環状の
空間を形成する有底円筒を設け、前記車輪速センサを前
記フランジに軸線が車軸の軸線と平行になるように取付
けるとともに、この車輪速センサの検出部が検出する内
歯車を前記有底円筒の内周部に設けたことを特徴とする
スクータ用アンチロックブレーキ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のスクータ用アンチロック
ブレーキ装置において、フランジの外周部と、このフラ
ンジに対向する円筒の開口縁部との間にラビリンスシー
ルを形成したことを特徴とするスクータ用アンチロック
ブレーキ装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のスクータ
用アンチロックブレーキ装置において、車輪速センサの
検出部を棒状に形成して内歯車の径方向の内側に臨ませ
たことを特徴とするスクータ用アンチロックブレーキ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12334998A JPH11314565A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | スクータ用アンチロックブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12334998A JPH11314565A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | スクータ用アンチロックブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11314565A true JPH11314565A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=14858377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12334998A Pending JPH11314565A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | スクータ用アンチロックブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11314565A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101535105A (zh) * | 2006-11-17 | 2009-09-16 | 五十铃自动车株式会社 | 用于车轮旋转传感器的安装结构 |
JP2010047232A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車両のブレーキ配管構造 |
KR20160082553A (ko) * | 2014-12-26 | 2016-07-08 | 경남과학기술대학교 산학협력단 | 이륜차의 브레이크 제어 방법 |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP12334998A patent/JPH11314565A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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