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JPH11306685A - 信号処理回路 - Google Patents

信号処理回路

Info

Publication number
JPH11306685A
JPH11306685A JP11056698A JP11056698A JPH11306685A JP H11306685 A JPH11306685 A JP H11306685A JP 11056698 A JP11056698 A JP 11056698A JP 11056698 A JP11056698 A JP 11056698A JP H11306685 A JPH11306685 A JP H11306685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
peak hold
level
pass filter
processing circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11056698A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Seo
勝弘 瀬尾
Tadaaki Nomoto
忠明 野本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11056698A priority Critical patent/JPH11306685A/ja
Publication of JPH11306685A publication Critical patent/JPH11306685A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォブル信号の振幅変動に関わらず、誤検出
や検出漏れなく正確にウォブル信号中に含まれるファイ
ンクロックマークを検出できるようにする。 【解決手段】 ウォブル信号についてピークホールドを
行うことで、ほぼウォブル信号の包絡波形に追随するピ
ークホールドレベルLphを得て、このピークホールド
Lphについて、ゲイン可変、及びローパスフィルタを
かけて、スライスレベルLscを設定する。この場合、
スライスレベルLscは、ウォブル信号のアドレス情報
成分の包絡波形にほぼ追随した波形形状とされたうえ
で、ファインクロックマークが検出可能な程度にウォブ
ル信号のアドレス情報成分の振幅よりも幾分大きいレベ
ルが設定される。これにより、アドレス情報成分の誤検
出が避けられるようにした上で、ファインクロックマー
クの成分は確実に検出することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、或る信号
中に対して、この或る信号よりも大きい振幅で突発的に
現れるようにして重畳されている信号を検出するための
信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)やCD−ROM(Com
pact Disc-Read Only Memory)などのディスク状光学記
録媒体が広く普及している。これらCDやCD−ROM
は、その製造時においてプラスチック基板表面上に微少
な凹部(物理ピット)を形成し、このピット列によって
情報が記録されている。また、このピット列自体がトラ
ックとされており、信号再生のための光ビームスポット
は、このピット列によるトラックをトレースするように
されている。即ち、CDやCD−ROM等のメディアは
再生専用であり、製造後において情報の追記や書き換え
を行うことができるものではない。
【0003】これに対して、近年、追記型のCD−R(R
ecordable)や書き換え型のCD−RW(ReWritable)な
ど、データを記録再生可能なディスクが普及してきてい
る。これらの記録媒体には、記録領域において光ビーム
スポットが適正にトレースを行えるように、製造工程に
おいて案内溝としてのグルーブが形成されている。デー
タの記録はCD−Rであれば光ビームスポットの強度変
調を行うことで、上記グルーブ上の記録層を変形させて
物理ピットを形成することにより行われる。また、CD
−RWであれば、いわゆる相変化方式により相ピットを
形成することにより行う。
【0004】また、近年においては、CDよりも記録容
量の大きいDVD(Digital Versataile Disc又はDigita
l Video Disc)、DVD−ROMなどの再生専用のディ
スクも知られてきており、更には、これらDVD、DV
D−ROMにほぼ相当する記録容量を有するディスクメ
ディアも提案されてきている。
【0005】上記したような記録可能なディスクにデー
タを記録するには、データを所定の位置に記録すること
ができるようにアドレス情報を記録する必要がある。こ
のアドレス情報は、ウォブルとしてディスクに記録され
る場合がある。
【0006】例えば、アドレス情報をFSK変調(周波
数シフトキーイング変調)により変調した変調信号をウ
ォブル信号として生成する。ディスク上でのデータを記
録するトラックは、例えばグルーブとして予め形成され
るが、このグループの側壁を上記ウォブル信号に対応し
てウォブリングさせる(蛇行させる)、つまりウォブル
されたグルーブを形成するものである。このようにする
と、グルーブのウォブルからアドレスを読み取ることが
でき、例えばアドレスを示すピットデータ等を予めトラ
ック上に形成しておかなくても、所望の位置にデータを
記録再生することができる。
【0007】図14には光ディスクのグルーブ構造例を
示している。図14(a)に示したようにディスク10
0上のトラックは、プリグループ(単にグルーブという
場合もある)101としてスパイラル状に内周から外周
に向かって予め形成されている。そして、このグループ
101は、図14(b)においてその一部を拡大して示
したように、その左右の側壁が、ウォブル信号(アドレ
ス情報)に対応してウォブリングされる。つまりアドレ
スに基づいて生成されたウォブル信号に対応する所定の
周期で蛇行するようにウォブルが与えられる。グルーブ
101とその隣のグルーブ101の間はランド102と
され、例えばデータの記録はグルーブ101に行われ
る。
【0008】また、図14に示したグルーブ101に
は、例えばアドレス情報だけでなくクロック同期のため
に用いるファインクロックマークとしての情報を含ませ
ることもできる。つまり、ウォブルとして、クロック周
期に応じた所定間隔でファインクロックマークとしての
ウォブル部分を配置することにより、その再生情報は例
えばディスク上の1周回トラックでの細かい半径位置情
報とすることもできる。この場合には、ディスクに記録
するためのウォブル信号としては、FSK変調により得
られるアドレス情報としてのウォブル信号に対して、フ
ァインクロックマークとしての信号を重畳して生成する
ことになる。
【0009】そして、実際のディスク上でのウォブルと
しては、アドレス情報に対応する一定な微少振幅に対し
て、一定間隔でファインクロックマークとしての振幅が
配置される。この場合、ウォブルとして、アドレス情報
に対応する振幅部分と、ファインクロックマークに対応
する振幅部分とが共存するため、再生されたウォブル信
号からファインクロックマークをできるだけ正確に検出
するために、一般にはアドレス情報のウォブルよりもフ
ァインクロックマークの振幅を突発的に大きくするよう
にしている。
【0010】例えば、ファインクロックマークに基づい
てクロックを生成するためには、ディスクから読み出さ
れたウォブルについての検出信号(以降、ウォブル信号
という)から、ファインクロックマークに相当する信号
部分を検出することが必要となるが、このファインクロ
ックマークの検出動作例を図15に示す。
【0011】図15(a)には、ディスクから読み出さ
れたウォブル信号Wbが示されている。前述したように
アドレス情報に対応するウォブル部分は、一定な微少振
幅とされていることから、理想的にはウォブル信号Wb
は、この図15(a)に示すようにして、一定の振幅に
よる波形に対して、ファインクロックマークFCKとし
ての突発的な大きなレベルの振幅が得られるものとな
る。
【0012】ここで、上記図15(a)に示すウォブル
信号Wbの波形から、ファインクロックマークFCKを
検出しようとした場合には、ウォブル信号Wbにおいて
アドレス情報に対応する振幅レベルL1よりも大きくし
て、これが検出されないようにした上で、ファインクロ
ックマークFCKの最大振幅を越えないとされる範囲で
確実にファインクロックマークFCKのレベルがスライ
スされる或る所定レベルを、スライスレベルLsc,L
scとして設定するようにすることが考えられる。そし
て、ウォブル信号波形とスライスレベルLscをコンパ
レートし、ウォブル信号レベルがスライスレベルLsc
を越えたときに、図15(b)又は図15(c)に示す
ようにして得られるパルスをエッジ検出信号Edgeと
して扱うようにすればよいものである。
【0013】例えば、上記のようにして、ウォブル信号
Wbからエッジ検出信号Edgeを得るには、図16に
示すような構成を採ればよい。即ち、ウォブル信号Wb
と、上記のようにして設定したスライスレベルLscと
を比較することにより、その比較結果をエッジ検出信号
Edgeとして出力するコンパレータCompを設けれ
ばよい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ディスクか
ら読み出したウォブル信号の実際の振幅レベルは、図1
5(a)に示したように常に一定とは限らず、ディスク
の反射率変動や、データ再生のためにディスクに照射す
るレーザ強度の変動、更には、隣接するグルーブとのク
ロストークによって大きく変動することがしばしばあ
る。
【0015】例えば、このようにして、その振幅レベル
が大きく変動しているウォブル信号Wbに対して、図1
5(a)にて説明したようにして設定したスライスレベ
ルLscをそのまま適用した場合には次のような不都合
が生じ得る。つまり、図15(d)に示すようにして、
ウォブル信号Wbの振幅がある程度大きくなった状態の
ときには、アドレス情報に対応するウォブル信号の振幅
レベルL1がスライスレベルLscを越え、図15
(e)に示すように、本来のファインクロックマークF
CK以外のタイミングでもエッジ検出信号Edgeを出
力してしまうような誤検出を招く可能性がある。なお、
図15(d)では説明の便宜上、スライスレベルLsc
はウォブル信号波形の上側のスライスレベルLscのみ
を示している。
【0016】そこで、上記したような誤検出を避けるた
め、ウォブル信号Wbの振幅変動があっても、できるだ
け、アドレス情報に対応する振幅レベルL1がスライス
レベルを越えないようにするために、例えば図15
(f)に示すように振幅レベルの絶対値に対して高めに
スライスレベルLscを設定したとする。この場合に
は、例えばウォブル信号Wb全体の振幅変動が小さくな
るようにして変動したようなときに、ファインクロック
マークFCKの振幅がスライスレベルLscを越えるこ
とができず、図15(g)に示すようにして、エッジ検
出信号EdgeとしてはファインクロックマークFCK
を検出しないような結果を招く可能性が起こる。
【0017】このように、実際のウォブル信号には振幅
レベルの変動が存在する以上、或る固定値によるスライ
スレベルを設定しただけでは、常に適正にファインクロ
ックマークを検出することが困難となるものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を解決するため、例えばウォブル信号などの或る特
定種類の信号に対して、ファインクロックマークなど
の、突発的に現れるより振幅の大きい信号が重畳されて
いるような信号から、この信号の振幅変動に関わらず、
上記振幅の大きい信号を適正に検出できるようにするこ
とを目的とする。
【0019】このため、或る特定の信号に対して、この
特定の信号の振幅よりも大きい振幅を有するとされる他
の信号を重畳して形成される処理信号について、上記他
の信号を検出するための信号処理を行う信号処理回路と
して、入力された処理信号についてピークホールドを行
って得られるピークホールド信号を出力するピークホー
ルド手段と、入力されたピークホールド信号のレベルに
基づいて、処理信号に対するスライスレベルを決定する
スライスレベル設定手段と、処理信号のレベルがスライ
スレベルを越えたとされるときに得られる検出信号を利
用することによって、他の信号を検出可能に構成された
信号検出手段とを備えて構成することとした。
【0020】また、データを記録するトラックを、或る
特定の情報に対応する第1の信号に対して、この第1の
信号よりも大きい振幅レベルを有する第2の信号を重畳
して形成される信号によって蛇行させて形成している光
学記録媒体から再生された、上記蛇行に基づいて得られ
る蛇行再生信号について、第2の信号を検出するための
信号処理を行う信号処理回路として、入力された蛇行再
生信号についてピークホールドを行って得られるピーク
ホールド信号を出力するピークホールド手段と、入力さ
れたピークホールド信号のレベルに基づいて、蛇行再生
信号に対するスライスレベルを決定するスライスレベル
設定手段と、蛇行再生信号のレベルがスライスレベルを
越えたとされるときに得られる検出信号を利用すること
によって第2の信号を検出するようにされた信号検出手
段とを備えて構成することとした。
【0021】また、或る特定の信号に対して、この特定
の信号の振幅よりも大きい振幅を有するとされる他の信
号を重畳して形成される処理信号について、他の信号を
検出するための信号処理を行う信号処理回路として、処
理信号について微分を行うことにより微分信号を出力す
る微分手段と、入力された微分信号についてピークホー
ルドを行って得られるピークホールド信号を出力するピ
ークホールド手段と、入力されたピークホールド信号の
レベルに基づいて、微分信号に対するスライスレベルを
決定するスライスレベル設定手段と、微分信号のレベル
がスライスレベルを越えたとされるときに得られる検出
信号を利用することによって、他の信号を検出可能に構
成された信号検出手段とを備えて構成することとした。
【0022】また、データを記録するトラックを、或る
特定の情報に対応する第1の信号に対して、この第1の
信号よりも大きい振幅レベルを有する第2の信号を重畳
して形成される信号によって蛇行させて形成している光
学記録媒体から再生された、上記蛇行に基づいて得られ
る蛇行再生信号について第2の信号を検出するための信
号処理を行う信号処理回路として、蛇行再生信号につい
て微分を行うことにより微分信号を得る微分手段と、入
力された微分信号についてピークホールドを行って得ら
れるピークホールド信号を出力するピークホールド手段
と、入力されたピークホールド信号のレベルに基づい
て、微分信号に対するスライスレベルを決定するスライ
スレベル設定手段と、微分信号のレベルがスライスレベ
ルを越えたとされるときに得られる検出信号を利用する
ことで第2の信号を検出可能に構成された信号検出手段
とを備えて構成することとした。
【0023】上記した各構成に依れば、信号処理対象と
なる信号(処理信号、蛇行再生信号、)又は信号処理対
象となる信号についての微分信号について、ピークホー
ルドを行うようにされるが、これにより、信号処理対象
となる信号中において大きい振幅レベルを有する他の信
号(又は第2の信号)のピークレベル又はピークホール
ド前の信号の包絡線にほぼ追随した信号を得ることがで
きる。そして、例えばこのピークホールド信号のレベル
を可変して得られる信号レベルをスライスレベルとして
設定することで、その振幅変動に関わらず、信号処理対
象となる信号中において大きい振幅レベルを有する他の
信号(又は第2の信号)についてのみ、スライスレベル
と比較させるような検出動作を得ることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の信号処理回路について説明を行うこととする。以降の
説明は次の順序で行う。 1.光ディスクのアドレスフォーマット 2.記録再生装置 3.マーク検出回路の構成 3−1.全体構成 3−2.レベルコンパレータ及びその動作(第1例) 3−3.レベルコンパレータ及びその動作(第2例) 3−4.レベルコンパレータ及びその動作(第3例) 3−5.レベルコンパレータ及びその動作(第4例)
【0025】1.光ディスクのアドレスフォーマット 本例の光ディスクは、相変化方式でデータの記録を行う
光ディスクであり、そのディスクサイズとしては、直径
が120mmとされる。また、ディスク厚(サブストレ
ート)0.6mm板の2枚張り合わせディスクとされ、
全体としてディスク厚は1.2mmとなる。
【0026】ディスク上には予めグルーブ(溝)による
トラックが形成され、このグルーブがウォブリング(蛇
行)されることにより物理アドレスが表現される。グル
ーブがアドレスをFM変調(FSK変調)した信号によ
ってウォブリングされることで、グルーブからの再生情
報をFM復調することで絶対アドレスが抽出できるよう
にされている。またディスクはCAV(角速度一定)方
式で回転駆動されるものとされ、これに応じてグルーブ
に含まれる絶対アドレスはCAVデータとなる。グルー
ブの深さは記録再生のためのレーザ波長λ/8、グルー
ブ幅は0.48μm、ウォブリング振幅は12.5nm
とされている。なおレーザ波長λ=650nm(−5/
+15nm)、記録再生装置の光学ヘッドの開口率NA
=0.6とされる。
【0027】この光ディスクでは、グルーブ記録方式が
採用され(ランドは記録に用いられない)、トラック幅
方向にグルーブのセンターから隣接するグルーブのセン
ターまでがトラックピッチとなる。トラックピッチは
0.80μmとされる。またデータ記録は線密度一定
(CLD:Constant Linear Density )とされて記録さ
れる。線密度は0.35μm/bit とされる。但し線密
度範囲として或る幅が設定され、実際には非常に多数の
ゾーニング設定が行われることで、ディスク全体として
線密度一定に近い状態とされる。これをゾーンCLD
(Zoned Constant Linear Density )と呼ぶ。直径の1
20mmのディスクにおけるデータ記録可能なレコーダ
ブルエリアが設定されること、ゾーンCLDとされるこ
とで、トラックピッチ0.80μmは、片面(一方の記
録層)で3.0Gバイト/の記録容量を実現する値とな
る。
【0028】そして本例のディスクにおいては、例えば
最内周側と最外周側にエンボスエリアとしてコントロー
ルデータなどの管理情報が読出専用データとして記録さ
れるが、そのエンボスエリア以外は記録再生可能なグル
ーブエリアとされ、このグルーブエリアでは、ウォブリ
ンググルーブによりトラックが予め形成されており、ま
たそのウォブリンググルーブが絶対アドレスを表現して
いる。従って記録再生装置は、ディスクドライブ時にグ
ルーブのウォブル状況に応じた信号を抽出することで絶
対アドレス等の情報を得ることができる。
【0029】本例の光ディスクのグルーブ構造例として
は、図10(a)で説明した例と同様に、プリグループ
がスパイラル状に内周から外周に向かって予め形成され
ている。なお、プリグループは、同心円状に形成するこ
とも可能である。
【0030】ディスクの1つのトラック(1周のトラッ
ク)は、複数のウォブリングアドレスフレームを有して
いる。ウォブリングアドレスフレームは、図1に示すよ
うにディスクの回転方向に8分割され、それぞれがサー
ボセグメント(segment0〜segment7)
とされている。1つのサーボセグメント(以下単にセグ
メントという)には絶対アドレスを主とする48ビット
の情報が含まれ、1セグメントあたりのウォブリングは
360波とされている。各セグメント(segment
0〜segment7)としての各ウォブリングアドレ
スフレームは、48ビットのウォブルデータがFM変調
されてウォブルグルーブが形成されていることになる。
【0031】また、ファインクロックマーク(Fine Clo
ck Mark )がウォブリンググルーブ上に等間隔で形成さ
れ、これはデータの記録時の基準クロックをPLL回路
で生成するために用いられるが、このファインクロック
マークは、ディスク1回転あたり96個形成されてお
り、従って1セグメントあたり12個のファインクロッ
クマークが形成されることになる。
【0032】各セグメント(segment0〜seg
ment7)としての各ウォブリングアドレスフレーム
は図3に示した構成となる。48ビットのウォブリング
アドレスフレームにおいて、最初の4ビットは、ウォブ
リングアドレスフレームのスタートを示す同期信号(S
ync)とされる。この4ビットの同期パターンは、8
チャンネルビットで4ビットデータを形成するバイフェ
ーズデータとされている。次の4ビットは、複数の記録
層のうちいずれの層であるか、もしくはディスクがどの
ような層構造であるかを表すレイヤー情報(Layer)とさ
れている。
【0033】次の20ビットはディスク上の絶対アドレ
スとしてのトラックアドレス(トラックナンバ)とされ
る。さらに次の4ビットはセグメントナンバを表す。セ
グメントナンバの値はsegment0〜segmen
t7に対応する「0」〜「7」の値であり、つまりこの
セグメントナンバはディスクの円周位置を表す値とな
る。次の2ビットはリザーブとされ、ウォブリングアド
レスフレームの最後の14ビットはエラー訂正符号(C
RC)が形成される。
【0034】また上記のようにウォブリングアドレスフ
レームにはファインクロックマークが等間隔で形成され
る。図2はファインクロックマークの状態を示してい
る。各ウォブリングアドレスフレームに48ビットのデ
ータが記録され、1ビットは図2に示したように、所定
の周波教の信号のうちの7波(キャリア)により表され
るものとすると、1フレームには、360波が存在する
ことになる。光ディスク1を毎分1939回転させるも
のとすると、このキャリアの周波数は93.1KHzと
なる。
【0035】図2に示したように、図3に示したウォブ
リングアドレスフレームにおいて、ファインクロックマ
ークのために、アドレス情報の4ビット毎に1ビットが
割り当てられており、すなわち、4ビットを周期として
そのうちの1ビットにファインクロックマークが重畳さ
れる形となる。4ビット単位での最初の1ビットが、フ
ァインクロックマークが含まれるビットとされ、残りの
3ビットは、ファインクロックマークを含まないビット
となる。ファインクロックマークが含まれるビットを図
2下部に拡大して示しているが、図示するようにデータ
ビット長の中央位置にファインクロックマークFCKと
しての波形が含まれる。実際のディスク上のグルーブの
蛇行形状としては、アドレスデータによるウォブル振幅
量は例えば12nm程度とされるが、このファインクロ
ックマークFCKに相当する部分において瞬間的にウォ
ブル振幅が例えば30nm程度に大きくなる。
【0036】このように1フレーム中には、3ビットお
きに12個のファインクロックマークが記録されること
になり、従って1回転(1トラック)には、96(=1
2×8)個のファインクロックマークが記録される。こ
のファインクロックマーク(記録再生装置においてファ
インクロックマークから生成されるPLLクロック)
は、セグメントナンバよりもさらに細かく、円周位置を
示す情報とすることができる。
【0037】48ビットの各データのキャリアの周波数
は、各データに対応した値とされる。トラックナンバ等
の各データは、バイフェーズ変調された後、さらに周波
数変調され、この周波数変調波でプリグルーブがウォブ
リングされる。
【0038】これまでの説明から分かるように、ディス
クのウォブルは、ファインクロックマークが重畳された
ウォブリングアドレスフレーム(図3参照)について、
FM変調(周波数変調)の1つであるFSK(Frequency
Shift Keying)変調を施して得られる信号により、グル
ーブにウォブリングを与えることによって形成される。
つまり、ウォブリングアドレスフレームにおける或るデ
ータ部分のデータ値のシーケンスが、例えば図4(a)
に示すように、‘0’,‘1’,‘1’,‘0’,
‘1’であるとする。これをFSK変調することで、図
4(b)に示すように例えばビット周期ごとに、周波数
f0,f1,f1,f0,f1(f0,f1は互いに異
なる所定のキャリア周波数である)のように周波数が変
化する信号とされることになる。この場合、その振幅レ
ベルは一定レベルとなる。そして、これが即ち、ウォブ
ルの基本的な振幅形状となる。つまり、一定のウォブル
幅とされると共に、周波数f0,f1,f1,f0,f
1に対応したウォブルが形成されるものである。
【0039】そして、実際には、上記図4(b)に示す
ウォブリングアドレスフレームであるウォブル形状に対
してファインクロックマークが重畳されることで、本実
施の形態のディスクに記録されるウォブル形状として
は、図4(d)に示すものとなる。ファインクロックマ
ークFCKは、ウォブリングアドレスフレームのウォブ
ル形状よりも大きい振幅を有するので、実際のウォブル
形状としても、ファインクロックマークFCKの部分
は、他のウォブル部分よりも大きな所定のウォブル幅を
有するものである。そして、後述するようにして、ディ
スクからの読み出し信号(ウォブル信号Wb)からファ
インクロックマークFCKを検出することで、例えば図
4(c)に示すような、ファインクロックマークFCK
の挿入タイミングに同期したパルスが得られるのである
が、これがデータの記録時のクロックとして利用される
ものである。
【0040】2.記録再生装置 2−1.全体構成 図5は、上述してきたフォーマットによるディスクに対
して、データを記録または再生する光ディスク記録再生
装置の構成例を示している。スピンドルモータ31は、
ディスク1を所定の速度で回転させる。即ちCAV回転
駆動を実行する。ここで、ディスク1はこれまで説明し
たフォーマットを有するディスクが含まれるとされる。
光ヘッド32は、ディスク1に対してレーザ光を照射
し、ディスク1に対してデータを記録するとともに、そ
の反射光からデータを再生する。
【0041】記録再生回路33は、図示せぬ装置(例え
ばホストコンピュータ)から入力される記録データをメ
モリ34に一旦記録させ、メモリ34に記録単位として
の1クラスタ分のデータが記憶されたとき、この1クラ
スタ分のデータを読み出し、インターリーブ、エラー訂
正符号の付加、8ー16変調などのエンコードを行って
記録データを生成する。そして記録データを光ヘッド3
2に出力し、ディスク1に対する記録動作を実行させ
る。また再生時には、記録再生回路33は、光ヘッド3
2より得られたデータに対してを8−16復調、エラー
訂正処理、でインターリーブなどのデコードを行い、デ
コードされたデータを図示せぬ装置に出力する。
【0042】記録時には、アドレス発生読取回路35
は、例えばマイクロコンピュータにより形成される制御
回路38からの制御に対応して、トラック(プリグルー
プ)内に記録するアドレス(なお、これはウォブリング
情報として記録されるアドレスではない)を発生し、記
録再生回路33に出力する。記録再生回路33は、この
アドレスを記録データに付加して、光ヘッド32に出力
し、アドレスデータとして記録させている。
【0043】また記録再生回路33は、ディスク1のト
ラックから再生する再生データ中にアドレスデータが含
まれるとき、これを分離し、アドレス発生読取回路35
に出力している。アドレス発生読取回路35は、読み取
ったアドレスを制御回路38に出力する。
【0044】さらにアドレス発生読取回路35は、デー
タ中のフレーム同期信号FS(フレームシンク)を検出
し、その検出結果を、フレームシンク(FS)カウンタ
49に出力する。FSカウンタ49は、アドレス発生読
み取り回路35の出力するFS検出パルスをカウント
し、そのカウント値を制御回路38に出力する。
【0045】マーク検出回路36は、その基本的動作と
して、光ヘッド32が再生出力するウォブル信号Wb
(ウォブリングに基づいて得られる信号)からファイン
クロックマークに対応する成分を検出している。これ
は、本実施の形態においては、ウォブル信号Wbを、後
述するようにして設定されるスライスレベルLscと比
較することで検出を行うようにされる。
【0046】また、マーク検出回路36では、ファイン
クロックマークの検出信号としての検出パルスの周期性
を判定するようにも構成される。すなわち、ファインク
ロックマ−クはー定の周期(4ビット毎)で発生するた
め、ファインクロックマ−クのエッジ検出信号が、この
ー定の周期で発生した検出パルスであるか否かを判定
し、ー定の周期で発生した検出パルスであれば、それを
正しいファインクロックマーク検出信号として後段のP
LL回路41の位相比較器42に出力する。また、マー
ク検出回路36は、一定の周期で検出パルスが入力され
てこない場合においては、後段のPLL回路41が誤っ
た位相にロックしないように、所定のタイミングで疑似
パルスを発生するようにもされる。なお、マーク検出回
路36におけるファインクロックマークFCKの検出に
関する構成については、後述する。
【0047】アドレス再生回路37は、光ヘッド32の
出力するウォブリング信号Wbからアドレス情報Adを
再生する。図3を参照して説明したように、48ビット
のウォブリングアドレスフレームには、トラックナンバ
(トラックアドレス)、セグメントナンバ(円周位置情
報)が記録されているが、これらのデータがアドレス再
生回路37によって、アドレス情報Adとして得られ、
制御回路38に供給される。また再生されたアドレス情
報Adのうち、トラックアドレスは、クラスタカウンタ
46にも供給される。なお、本実施の形態としてのアド
レス再生回路37の内部構成については後述する。
【0048】PLL回路41は、位相比較器42の他、
ローパスフィルタ43、電庄制御発振器(VCO)4
4、および分周器45とを有している。位相比較器42
は、マーク検出回路36からの入力と、分周器45から
の入力との位相を比較し、その位相誤差を出力する。ロ
ーパスフィルタ43は、位相比較器42の出力する位相
誤差信号の位相を補償し、VCO44に出力する。VC
O44は、ローパスフィルタ43の出力に対応する位相
のクロックを発生し、分周器45に出力する。分周器4
5は、VCO44より入力されるクロックを所定の値で
分周し、分周した結果を位相比較器42に出力してい
る。
【0049】またVCO44の出力するクロックは、記
録クロックとして所要回路に供給されるとともに、クラ
スタカウンタ46にも供給される。クラスタカウンタ4
6は、アドレス再生回路37より供給されるウォブリン
グ信号中のトラックアドレスを基準として、VCO44
の出力するクロックの数を計数し、その計数値が予め設
定された所定の値(1クラスタの長さに対応する値)に
達したとき、クラスタスタートパルスを発生し、制御回
路38に出力している。
【0050】スレッドモータ39は、制御回路38に制
御され、光ヘッド32をディスク1の所定のトラック位
置に移送するようになされている。また、制御回路38
は、スピンドルモータ31を制御し、ディスク1を所定
の速度で回転させる。
【0051】ROM47には、アドレスフレーム中のト
ラックナンバと、ディスク1のデータ記録領域を区分し
たゾーンとの対応関係を規定するテーブルと、必要に応
じて、ゾーンとそのゾーンが対応するバンドの関係を規
定するテーブルが記憶されている。本例のゾーニングフ
ォーマットについては詳述は避けるが、制御回路38
は、ゾーニングフォーマットに応じた記録再生動作が実
行されるように各部の制御を行う。
【0052】即ち制御回路38は、アクセスすべき点を
セクタ番号で取得したとき、このセクタ番号を、トラッ
クナンバとそのトラックにおけるデータフレーム番号と
に置換する処理を行う。このためにROM47には、セ
クタナンバと、ゾーンナンバ、ECCブロックナンバ、
1ゾーン当たりのフレーム数、トラックナンバ、1トラ
ック当たりのフレーム数などとの対応関係を表すテーブ
ルが記億されている。制御回路38は、このテーブルを
参照して、指定されたセクタナンバに対応するトラック
ナンバと、そのトラック内におけるデータフレームの数
を読み取る。
【0053】一方で制御回路38は、アドレス再生回路
37にて得られるトラックアドレスに基づき、トラック
番号、即ちウォブリング信号から検出される現在のトラ
ックアドレスを検出する。そして制御回路38は、アド
レス再生回路37より所望の(アクセス目的たる)トラ
ック番号が検出されたとき、次に、そのトラックの基準
位置を検出する。ディスク1には、ウォブリング情報と
してトラック番号が記録されているとともに、各トラッ
クのアドレスフレームには、4ビット周期でクロック同
期マークが記録されているが、制御回路38は、所定の
トラックの最初のアドレスフレーム(セグメント番号0
のアドレスフレーム)の48のビットのうちの第1ビッ
トに挿入されているファインクロックマークを基準のフ
ァインクロックマークとして検出する。
【0054】さらに制御回路38は、基準となるファイ
ンクロックマークが、トラック1周について1個検出さ
れたとき、FSカウンタ49のカウント値をリセットす
る。FSカウンタ49は、以後、フレーム同期信号が検
出されるとこれをカウントする。FSカウンタ49のカ
ウント値が検索すべきセクタ番号に対応する値となった
とき、そのセクタが検索すべきセクタと判別される。
【0055】そして、制御回路38は、所定のセクタに
記録を開始するとき、そのセクタの記録の記録開始位置
を、基準となるファインクロックマークのゼロクロスの
タイミングから、(0〜2)±4バイトの範囲となるよ
うに制御する。以上のよう制御回路38は、例えばフレ
ーム番号0のフレーム(アドレスフレーム)の最初に検
出されるクロック同期マークを基準として、記録クロッ
クのカウント値より、トラック上の任意の位置(1回転
中の任意の位置)にアクセスさせる制御を行うことが可
能となる。つまりトラックとデータフレーム単位でアク
セスできる。
【0056】このようにして、トラック上の任意の位置
にアクセスした場合、さらにそのアクセス点が、どのゾ
ーンに属するか否かを判定し、そのゾーンに対応する周
波数のクロックをVCO44に発生させる必要がある。
そのため制御回路38は、読み取ったトラックナンバ
が、それまでアクセスしていたゾーンと異なる新しいゾ
ーンであるか否かを判定し、新しいゾーンである場合に
おいては、分周器45を制御して、その新しいゾーンに
対応する分周比を設定させる。これにより、各ゾーン毎
に異なる周波数の記録クロックがVCO44より出力さ
れることになる。
【0057】3.マーク検出回路の構成 3−1.全体構成 図6は、上記図5に示したマーク検出回路36の構成と
して、ウォブル信号WbからファインクロックマークF
CKを検出するための回路部位としての構成を示してい
る。従って、ここではファインクロックマークFCKの
周期性判断、及び疑似パルス発生による補間などのため
の回路系の構成については省略している。
【0058】光ヘッド32から出力されたウォブル信号
Wbは、端子61を介してレベルコンパレータ62及び
微分回路63に対して入力される。この場合、レベルコ
ンパレータ62では、後述するようにして設定されるス
ライスレベルLscと、入力されたウォブル信号Wbの
レベルとを比較することでエッジ検出信号Edgeを出
力して、ANDゲート65に対して供給する。
【0059】ここでいうエッジ検出信号Edgeとは、
入力されたウォブル信号Wbにおけるファインクロック
マークFCKに対応するタイミングでパルスが得られる
検出信号である。例えば、図13(a)に示すウォブル
信号Wbがレベルコンパレータ62に入力されたとする
と、エッジ検出信号Edgeは、図13(b)に示すも
のとなる。つまり、ウォブル信号Wbにおいて、例えば
上側に突出するファインクロックマークFCKの波形の
タイミングに対応して、Hレベルのパルスが得られるよ
うな波形の信号となる。
【0060】微分回路63では、入力されたウォブル信
号Wbについての微分信号DIFを生成して出力する。
この場合の、微分信号DIFとしては、図13(a)に
示すようなウォブル信号Wbが元となることから、図1
3(c)に示すように、大きいレベルで突出するファイ
ンクロックマークFCKに対応する部分で、突発的にピ
ークの微分波形が得られる信号となる。この微分信号D
IFは、レベルコンパレータ64に出力される。
【0061】レベルコンパレータ64では、微分信号D
IFのレベルと、後述するようにして設定されるスライ
スレベルLsc1又はLsc2とを比較することで、フ
ァインクロックマークFCKに対応する微分波形部分の
タイミングを検出して、図13(d)に示すようなウィ
ンドウ信号Windowを出力する。この場合、ウィン
ドウ信号Windowは、ファインクロックマークFC
Kに対応する微分波形部分に対応してHレベルのパルス
が得られる信号とされている。このウィンドウ信号Wi
ndowは、ANDゲート65に対して出力される。
【0062】ANDゲート65では、入力されたエッジ
検出信号Edge(図13(b))とウィンドウ信号W
indow(図13(d))との論理積をとることで、
図13(e)に示すクロックマーク信号CLMを得て出
力する。本実施の形態では、このクロックマーク信号C
LMが、ウォブル信号Wbに基づいて得られるファイン
クロックマークについての検出信号とされる。そして実
際のマーク検出回路36においては、このクロックマー
ク信号CLMを基準とした上で、図5にて説明したよう
にしてファインクロックマークFCKの周期性判断を行
うと共に、クロックマーク信号CLMが欠落したような
場合には疑似パルスを発生させるなどの信号処理を実行
することで、真性のマーク検出信号を生成して、PLL
回路41に出力するものである。
【0063】3−2.レベルコンパレータ及びその動作
(第1例) 前述したように、光ヘッド32から読み出されるウォブ
ル信号Wbは、各種要因によってその振幅レベルに変動
のあることが分かっている。そこで本実施の形態では、
上記図6に示した構成によるマーク検出回路36におい
て、ウォブル信号Wb振幅レベルの変動に関わらず適正
にクロックマーク信号CLMが検出されるようにするた
め、レベルコンパレータ62、64について以下のよう
な構成を採るものである。
【0064】図7は、本実施の形態としてのレベルコン
パレータ62又はレベルコンパレータ64の第1例とし
ての構成例を示すものである。この図に示すレベルコン
パレータ62(64)は、ピークホールド回路73、ゲ
イン回路74、及びコンパレータ72を備えて構成され
る。
【0065】ここで、図7に示す構成がレベルコンパレ
ータ62であるとすると、光ヘッド32からのウォブル
信号Wbは端子71を介して入力されて、コンパレータ
72の非反転入力に入力されると共に、分岐してピーク
ホールド回路73に対して入力される。
【0066】この場合のピークホールド回路73の時定
数としては、ウォブル信号に現れるファインクロックマ
ークFCKの周期に対して充分遅い値が設定される。こ
のため、ピークホールド回路73から出力されるピーク
ホールド信号のレベルであるピークホールドレベルLp
hとしては、図8に示すように、ウォブル信号Wbのピ
ークであるファインクロックマークFCKのピーク値で
ホールドされ、このホールドされたレベルが、次のファ
インクロックマークFCKが現れるまでほぼ維持される
ような波形となる。つまりは、例えばウォブル信号Wb
自体に振幅変動があって、ファインクロックマークFC
Kに振幅レベルの変動があったような場合にも、この振
幅の変動に追随して、ウォブル信号Wbにおけるピーク
値(ファインクロックマークFCKのピーク値)が概ね
維持される波形が得られるものである。
【0067】そこで、ピークホールド回路73の後段に
おけるゲイン回路74では、入力されたピークホールド
レベルLphについて、1より小さい所定の定数を乗算
して得られる値をスライスレベルLscとして設定し
て、コンパレータ72の反転入力に対して入力するよう
にする。ここで、スライスレベルLscを設定するため
の定数としては、アドレス情報に対応するウォブル信号
成分のピークに充分かからない程度の余裕を持ったレベ
ルが得られるように設定することになる。このようにし
て設定されるスライスレベルLscは、例えば図8に示
すように、ピークホールドレベルLphと略同一の波形
で、これよりも若干低いレベルとして得られる。但し、
この際、アドレス情報に対応するウォブル信号成分の振
幅はスライスしないレベルが設定される。
【0068】そして、コンパレータ72においては、上
記のようにして設定されたスライスレベルLscと、ウ
ォブル信号Wbのレベルとを比較して、ウォブル信号W
bのレベルがスライスレベルLscを越えたときにHレ
ベルの信号を出力する。この場合には、これがエッジ検
出信号Edgeとなる。この結果、ウォブル信号Wbが
例えば図8に示すようにして振幅変動があったとして
も、ファインクロックマークFCK部分以外の振幅はス
ライスレベルLscを越えることはなく、ファインクロ
ックマークFCKの振幅部分だけが確実にスライスレベ
ルLscを越えるような状態を得ることができる。これ
は、ウォブル信号Wbの振幅変動に関わらず、コンパレ
ータ72においてファインクロックマークFCKの信号
成分のみに対応するHレベルの検出信号(即ち、図13
(b)に示すエッジ検出信号Edge)がほぼ確実に出
力されることを意味するものである。逆に言えば、ファ
インクロックマークFCK以外のウォブル信号Wbの波
形部分について誤検出したり、ファインクロックマーク
FCKの振幅部分がスライスレベルLscによりスライ
スされずに検出漏れを起こすようなことが防がれること
になる。
【0069】この図7に示す構成は、先に述べたよう
に、微分回路63の微分信号DIFが入力されるレベル
コンパレータ64に適用することができる。この場合に
は、微分波形DIFに対して例えば図13(c)に示す
ようなスライスレベルLsc1が得られることになる。
つまり、微分波形DIFにおいてファインクロックマー
クFCKに対応して得られるピークにほぼ追随するよう
にされたうえで、これより若干低いレベルが設定され
る。この際も、スライスレベルLsc1のレベル設定
(ゲイン回路74のゲイン設定)は、ファインクロック
マークFCKに対応する以外の波形部分は、スライスレ
ベルLsc1を越えないことを配慮して行われるもので
ある。
【0070】例えば実際には、ウォブル信号Wbの変動
に応じて微分波形DIFにも変動が現れるのであるが、
上記のようなスライスレベルLsc1と微分波形DIF
とがコンパレータ72に入力されることによって、微分
波形DIFから、ファインクロックマークFCKに対応
する波形部分のみをスライスして確実にHレベルの信号
を出力させることが可能となる。つまり、誤検出や検出
漏れを起こすことなく、微分波形DIFにおいてファイ
ンクロックマークFCKに対応する波形を正確に検出し
て、ウィンドウ信号Window(図13(d))を生
成することが可能になる。
【0071】従って、図6に示したマーク検出回路36
において、図7に示した構成をレベルコンパレータ6
2、64に採用することで、本実施の形態では、結果的
に、ウォブル信号Wbのレベル変動等に関わらず、クロ
ックマーク信号CLMを正確に検出することが可能にな
るものである。
【0072】3−3.レベルコンパレータ及びその動作
(第2例) 続いて、本実施の形態の第2例としてのレベルコンパレ
ータ62(64)の構成について図9及び図10を参照
して説明する。
【0073】図9は、第2例としてのレベルコンパレー
タ62(64)の構成を示している。なお、この図にお
いて、図7と同一部分については同一符号を付してい
る。
【0074】図9に示すレベルコンパレータ62(6
4)としては、ゲイン回路74とコンパレータ72の反
転入力との間に、ローパスフィルタ76が設けられる形
態を採っている。
【0075】ここで、図9に示す構成がレベルコンパレ
ータ62であるとすれば、ここでのピークホールド回路
73に対して設定すべき時定数は、ウォブル信号に現れ
るファインクロックマークFCKの周期よりは速く、ア
ドレス情報に対応する振幅成分の周期よりは遅いとされ
る程度となるように設定するようにされる。
【0076】従って、図9におけるピークホールド回路
73から出力されるピークホールドレベルLphとして
は、図10に示すように、アドレスに対応するウォブル
信号と、ファインクロックマークFCKに対応するウォ
ブル信号のピークを繋ぐような、ほぼ、ウォブル信号の
包絡線に近いような波形のレベルが得られることにな
る。
【0077】そこで、この場合には、このようにして得
られたピークホールドレベルLphについて、ゲイン回
路74で、1以上の或る所定の定数をかけて出力させた
上で、所定の時定数を有するローパスフィルタ76を通
過させるようにする。ここで、ローパスフィルタ76を
介して得られるスライスレベルLscとしては、高域成
分が除去されることで、ファインクロックマークFCK
に対応する急激なピークは抑えられることになる。この
結果、図10に示すように、アドレスに対応するウォブ
ル信号成分の包絡線波形にほぼ追随するように変化した
うえで、アドレスに対応するウォブル信号成分の包絡線
波形よりも若干上のレベルの波形がスライスレベルLs
cとして得られることになる。
【0078】このような波形のスライスレベルLsc
と、原信号であるウォブル信号Wbとをコンパレータ7
2にて比較することで、アドレス情報に対応するウォブ
ル信号の振幅は検出せず、かつ、ファインクロックマー
クFCKの振幅は確実に検出するようにして、エッジ検
出信号Edgeを得ることが可能となる。
【0079】同様に、図9に示す構成をレベルコンパレ
ータ64に適用する場合には、ピークホールド回路73
は、微分信号DIFとして、ファインクロックマークF
CKに対応する波形部分が現れる周期よりは速く、アド
レス情報に対応する振幅成分の周期よりは遅いとされる
程度となるように設定することになる(結果的には、図
9に示す構成をレベルコンパレータ62に適用したとき
のピークホールド回路73の時定数と同一でよいことに
なる)。そして、最終的にローパスフィルタ76を介し
て得られるスライスレベルとしては、図13(c)に示
すような微分波形DIFに対して、スライスレベルLs
c2として示すレベルが得られるようにされる。これに
より、微分波形DIFについて、アドレス情報に対応す
る波形部分は検出せずに、ファインクロックマークFC
Kに対応する波形部分のみを確実に検出して、ウィンド
ウ信号Windowとして出力することが可能となるも
のである。この結果、ANDゲート65(図6参照)か
ら出力されるクロックマーク信号CLM(図13
(e))としても、検出漏れや誤検出の無い、適正な信
号を得ることが可能になる。
【0080】3−4.レベルコンパレータ及びその動作
(第3例) 図11は、第3例としてのレベルコンパレータ62(6
4)の構成を示している。なお、この図において図9と
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この図
に示すレベルコンパレータ62(64)は、図9に示し
た構成に対してファインクロックマーク除去フィルタ7
7が設けられた構成を採っている。このファインクロッ
クマーク除去フィルタ77は、例えばバンドパスフィル
タにより形成され、ここでは、ピークホールド回路73
の前段に対して設けられている。
【0081】前述したように、ウォブル信号Wbは、ア
ドレス情報をFSK変調により変調した信号にファイン
クロックマークFCKを重畳した信号に相当する。そこ
で、図11に示す構成がレベルコンパレータ62である
として、ファインクロックマーク除去フィルタ77につ
いて、FSK変調のキャリア周波数(f0,f1(図4
参照))付近の周波数成分を通過させるバンドパスフィ
ルタとしての特性を与えれば、この後段のピークホール
ド回路73に入力されるウォブル信号Wbとしては、フ
ァインクロックマークFCKに対応するピーク部分が相
当に抑制された波形が得られることになり、従って、ピ
ークホールド回路73の出力であるピークホールドレベ
ルLphとしても、ファインクロックマークFCKに対
応する部分の急峻なレベル変動を更に抑制した波形が得
られることになる。つまり、最終的に得られるスライス
レベルLscとしては、ウォブル信号中のアドレス情報
に対応する信号成分の変動のみに更に忠実に追随するよ
うな波形が得られることになる。言い換えれば、スライ
スレベルLsc中のファインクロックマークFCKの影
響による波形変化は、より抑制されるものである。
【0082】更には、ファインクロックマーク除去フィ
ルタ77がバンドパスフィルタとされていることの作用
によって、ウォブル信号Wbに存在した直流成分の変動
を抑制することも可能となるものである。
【0083】また、上記した構成は、この場合もレベル
コンパレータ64に適用しうるものであって、ファイン
クロックマーク除去フィルタ77として、微分波形DI
F中のアドレス情報に対応する波形部分が有する周波数
帯域(f0,f1)を通過させるように帯域設定を行う
ようにすれば、図13(c)に示すスライスレベルLs
c2として、微分波形DIFのアドレス情報に対応する
波形により追随した、ファインクロックマークFCKの
微分波形の影響が更に少ない波形を得ることができるこ
とになり、かつ、原信号としてのウォブル信号の影響に
よる直流成分の抑制効果も得られることになる。
【0084】このようにして、ファインクロックマーク
除去フィルタ77が設けられた場合には、誤検出や検出
漏れの可能性が更に低くされた条件の下で、エッジ検出
信号Edge、又はウィンドウ信号Windowが得ら
れることになり、結果的に、更に正確なファインクロッ
クマークFCK(クロックマーク信号CLM)の検出動
作が期待されるものである。
【0085】3−5.レベルコンパレータ及びその動作
(第4例) 図12は、第4例としてのレベルコンパレータ62(6
4)の構成を示している。なお、この図においても、図
9及び図11と同一部分には同一符号を付しており、こ
こでの説明は省略することとする。
【0086】この図に示すレベルコンパレータ62(6
4)としては、図11に示した構成において、ファイン
クロックマーク除去フィルタ77に代えてローパスフィ
ルタ78を設けた構成を採っているものと見ることがで
きる。
【0087】このような構成によっても、ウォブル信号
Wb(又は微分信号DIF)がローパスフィルタ78を
通過することによって、その信号中からファインクロッ
クマークFCKに対応する信号成分の急峻な変化が抑制
された上で、以降の機能回路部による信号処理が行われ
る結果、よりファインクロックマークFCKに対応する
レベル変化の小さい波形のスライスレベルLsc(又は
Lsc2)が得られるものであり、それだけ正確なエッ
ジ検出信号Edge、ウィンドウ信号Windowの検
出動作が得られる。
【0088】以上、本実施の形態のマーク検出回路36
の構成として、レベルコンパレータ62,64の構成に
ついて4例を示したが、実際の構成としてはこれに限定
されるものではない。例えば、より確実な検出動作を期
待して、図11に示す構成に対して、図12にて説明し
たローパスフィルタ78を追加して設けるようにしても
よいし、逆に、図12に示した構成において、前段のロ
ーパスフィルタ78の作用によって充分正確な検出結果
が得られるのであれば、例えば後段のローパスフィルタ
76は、破線で括って示しているように省略することも
考えられるものである。
【0089】また、上記各4例の何れを、実際のレベル
コンパレータ62,64として採用するのかについて
は、実際の検出結果などを考慮して任意に決定されれば
よく、また、レベルコンパレータ62では第1例の構成
を採用したとすれば、レベルコンパレータ64では、第
1例以外の他の構成を採用するなど、レベルコンパレー
タ62,64間で採用すべき構成例の組み合わせも任意
に決定されて構わないものである。また、上記各4例の
説明に際しては、ウォブル信号の上側の振幅に対してス
ライスレベルを設定する構成について説明したが、上記
各4例の構成として、ウォブル信号の上側の振幅に対し
てスライスレベルを設定する構成とすることも当然可能
である。
【0090】なお、本発明としてはウォブルとして記録
される情報は、アドレス情報及びファインクロックマー
クなどの同期検出信号の類に限定されるものではなく、
他の情報が記録されるような場合であっても適用が可能
である。また、上記実施の形態ではディスク上のグルー
ブにウォブルを記録する場合について説明したが、例え
ば凸部としてのランドがトラックとされて規定され、こ
のランドに対してウォブルを形成するようなフォーマッ
トのディスクにも本発明の適用が可能である。また、本
発明としては、上記した実施の形態としての記録再生装
置、及びマーク検出回路の構成に限定されるものではな
い。更には、ディスクフォーマットとして説明した各種
数値も一例であり、実際には適宜変更が行われて構わな
いものである。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばウ
ォブル信号などのアドレス情報に対応する信号(特定の
信号、第1の信号)に対して、この信号よりも振幅の大
きい同期検出のためのファインクロックマーク(他の信
号、第2の信号)が重畳されたウォブル信号(蛇行再生
信号,処理信号)から、ファインクロックマークを検出
するのにあたり、ウォブル信号又はこのウォブル信号を
微分した微分信号をピークホールドして得られるピーク
ホールド信号に基づいてウォブル信号に対するスライス
レベルを設定し、ウォブル信号の振幅がこのスライスレ
ベル以上とされたときに得られる検出信号に基づいて、
ファインクロックマークを検出するようにしている。
【0092】この場合、上記ピークホールド信号として
は、ウォブル信号の振幅レベルの変動に関わらず、ファ
インクロックマークのピークレベル、又は、ウォブル信
号自体の包絡波形にほぼ追随した信号となる。そして、
例えばこのピークホールド信号のレベルを適切に可変し
てスライスレベルを設定した場合、このスライスレベル
は或る一定レベルではなく、ウォブル信号の振幅変動に
対応して、変動したレベルを有するものとなる。そこ
で、このようにして得られたスライスレベルと、原信号
であるウォブル信号(又は微分信号)とを比較するよう
にして検出を行えば、アドレス情報に対応するウォブル
信号成分は検出せず、ファインクロックマークに対応す
る信号成分のみ検出できるようにすることができる。つ
まりは、元のウォブル信号に振幅レベルの変動があった
としても、この変動に追随したスライスレベルでもって
検出を行うことで、正確なファインクロックマークの検
出動作が得られるものである。
【0093】また、上記ピークホールド信号を出力する
ピークホールド回路の前段、又は後段にローパスフィル
タ手段を設けることで、結果的にピークホールド信号中
のファインクロックマークに対応する急峻な振幅が抑制
されることになり、この信号に基づいてスライスレベル
を設定することで、ウォブル信号又は微分信号からのフ
ァインクロックマークに対応する信号の検出は、より正
確に行われることになる。
【0094】また、例えばピークホールド回路の前段に
バンドパスフィルタを設けることによっても、ピークホ
ールド信号中のファインクロックマークに対応する急峻
な振幅の変化は抑制されることになり、更には、ウォブ
ル信号又は微分信号中における直流変動を抑制すること
も可能とされるので、この場合にもファインクロックマ
ークに対応する信号の正確な検出動作が期待されること
になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のディスクのウォブリングアドレ
スのCAVフォーマットの説明図である。
【図2】実施の形態のディスクのウォブリングアドレス
のセグメントの説明図である。
【図3】実施の形態のディスクのウォブリングアドレス
のフレーム構造の説明図である。
【図4】実施の形態の、FSK変調により得られるウォ
ブル形状、及びファインクロックマークを含むウォブル
形状を示す説明図である。
【図5】実施の形態のディスクが対応する記録再生装置
のブロック図である。
【図6】実施の形態のマーク検出回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】図6に示すマーク検出回路に備えられるレベル
コンパレータ(第1例)の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】図7に示すレベルコンパレータの動作を示す波
形図である。
【図9】図6に示すマーク検出回路に備えられるレベル
コンパレータ(第2例)の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】図9に示すレベルコンパレータの動作を示す
波形図である。
【図11】図6に示すマーク検出回路に備えられるレベ
ルコンパレータ(第3例)の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】図6に示すマーク検出回路に備えられるレベ
ルコンパレータ(第4例)の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】図6に示すマーク検出回路の動作を示す波形
図である。
【図14】ファインクロックマークを含むウォブル形状
を概念的に示す説明図である。
【図15】ウォブル信号からのファインクロックマーク
検出のためのスライスレベル設定と、ウォブル信号との
関係を示す波形図である。
【図16】ファインクロックマーク検出に利用されるエ
ッジ検出信号を得るための構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク(光ディスク)、31 スピンドルモー
タ、32 光ヘッド、33 記録再生回路、34 メモ
リ、35 アドレス発生読取回路、36 マーク検出回
路、37 アドレス再生回路、38 制御回路、39
スレッドモータ、41 PLL回路、42 位相比較
器、43 ローパスフィルタ、44 VCO、45 分
周器、46 クラスタカウンタ、47 RAM、62,
64 レベルコンパレータ、63 微分回路、72 コ
ンパレータ、73 ピークホールド回路、74 ゲイン
回路、76,78 ローパスフィルタ、77 ファイン
クロックマーク除去フィルタ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 或る特定の信号に対して、この特定の信
    号の振幅よりも大きい振幅を有するとされる他の信号を
    重畳して形成される処理信号について、上記他の信号を
    検出するための信号処理を行う信号処理回路として、 入力された上記処理信号についてピークホールドを行っ
    て得られるピークホールド信号を出力するピークホール
    ド手段と、 入力された上記ピークホールド信号のレベルに基づい
    て、上記処理信号に対するスライスレベルを決定するス
    ライスレベル設定手段と、 上記処理信号のレベルが上記スライスレベルを越えたと
    されるときに得られる検出信号を利用することによっ
    て、上記他の信号を検出可能に構成された信号検出手段
    と、 を備えていることを特徴とする信号処理回路。
  2. 【請求項2】 上記ピークホールド手段から出力された
    ピークホールド信号について、所定の低域を通過させる
    ためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介したピークホールド信号
    が上記スライスレベル設定手段に入力されるように構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の信号処理
    回路。
  3. 【請求項3】 上記処理信号について所定の低域を通過
    させるためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介した上記処理信号が上記
    ピークホールド手段に入力されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
  4. 【請求項4】 上記処理信号について所定の帯域を通過
    させるためのバンドパスフィルタ手段が設けられ、 上記バンドパスフィルタ手段を介した上記処理信号が上
    記ピークホールド手段に入力されるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
  5. 【請求項5】 データを記録するトラックを、或る特定
    の情報に対応する第1の信号に対して、この第1の信号
    よりも大きい振幅レベルを有する第2の信号を重畳して
    形成される信号によって蛇行させて形成している光学記
    録媒体から再生された、上記蛇行に基づいて得られる蛇
    行再生信号について、上記第2の信号を検出するための
    信号処理を行う信号処理回路として、 入力された上記蛇行再生信号についてピークホールドを
    行って得られるピークホールド信号を出力するピークホ
    ールド手段と、 入力された上記ピークホールド信号のレベルに基づい
    て、上記蛇行再生信号に対するスライスレベルを決定す
    るスライスレベル設定手段と、 上記蛇行再生信号のレベルが上記スライスレベルを越え
    たとされるときに得られる検出信号を利用することによ
    って、上記第2の信号を検出するようにされた信号検出
    手段と、 を備えていることを特徴とする信号処理回路。
  6. 【請求項6】 上記ピークホールド手段から出力された
    ピークホールド信号について、所定の低域を通過させる
    ためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介したピークホールド信号
    が上記スライスレベル設定手段に入力されるように構成
    されていることを特徴とする請求項5に記載の信号処理
    回路。
  7. 【請求項7】 上記蛇行再生信号について所定の低域を
    通過させるためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介した上記蛇行再生信号が
    上記ピークホールド手段に入力されるように構成されて
    いることを特徴とする請求項5に記載の信号処理回路。
  8. 【請求項8】 上記蛇行再生信号について所定の帯域を
    通過させるためのバンドパスフィルタ手段が設けられ、 上記バンドパスフィルタ手段を介した上記蛇行再生信号
    が上記ピークホールド手段に入力されるように構成され
    ていることを特徴とする請求項5に記載の信号処理回
    路。
  9. 【請求項9】 或る特定の信号に対して、この特定の信
    号の振幅よりも大きい振幅を有するとされる他の信号を
    重畳して形成される処理信号について、上記他の信号を
    検出するための信号処理を行う信号処理回路として、 上記処理信号について微分を行うことにより微分信号を
    出力する微分手段と、 入力された上記微分信号についてピークホールドを行っ
    て得られるピークホールド信号を出力するピークホール
    ド手段と、 入力された上記ピークホールド信号のレベルに基づい
    て、上記微分信号に対するスライスレベルを決定するス
    ライスレベル設定手段と、 上記微分信号のレベルが上記スライスレベルを越えたと
    されるときに得られる検出信号を利用することによっ
    て、上記他の信号を検出可能に構成された信号検出手段
    と、 を備えていることを特徴とする信号処理回路。
  10. 【請求項10】 上記ピークホールド手段から出力され
    たピークホールド信号について、所定の低域を通過させ
    るためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介したピークホールド信号
    が上記スライスレベル設定手段に入力されるように構成
    されていることを特徴とする請求項9に記載の信号処理
    回路。
  11. 【請求項11】 上記微分信号について所定の低域を通
    過させるためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介した上記微分信号が上記
    ピークホールド手段に入力されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の信号処理回路。
  12. 【請求項12】 上記微分信号について所定の帯域を通
    過させるためのバンドパスフィルタ手段が設けられ、 上記バンドパスフィルタ手段を介した上記微分信号が上
    記ピークホールド手段に入力されるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項9に記載の信号処理回路。
  13. 【請求項13】 データを記録するトラックを、或る特
    定の情報に対応する第1の信号に対して、この第1の信
    号よりも大きい振幅レベルを有する第2の信号を重畳し
    て形成される信号によって蛇行させて形成している光学
    記録媒体から再生された、上記蛇行に基づいて得られる
    蛇行再生信号について、上記第2の信号を検出するため
    の信号処理を行う信号処理回路として、 上記蛇行再生信号について微分を行うことにより微分信
    号を得る微分手段と、入力された上記微分信号について
    ピークホールドを行って得られるピークホールド信号を
    出力するピークホールド手段と、 入力された上記ピークホールド信号のレベルに基づい
    て、上記微分信号に対するスライスレベルを決定するス
    ライスレベル設定手段と、 上記微分信号のレベルが上記スライスレベルを越えたと
    されるときに得られる検出信号を利用することで、上記
    第2の信号を検出可能に構成された信号検出手段と、 を備えていることを特徴とする信号処理回路。
  14. 【請求項14】 上記ピークホールド手段から出力され
    たピークホールド信号について、所定の低域を通過させ
    るためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介したピークホールド信号
    が上記スライスレベル設定手段に入力されるように構成
    されていることを特徴とする請求項13に記載の信号処
    理回路。
  15. 【請求項15】 上記微分信号について所定の低域を通
    過させるためのローパスフィルタ手段が設けられ、 上記ローパスフィルタ手段を介した上記微分信号が上記
    ピークホールド手段に入力されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理回路。
  16. 【請求項16】 上記微分信号について所定の帯域を通
    過させるためのバンドパスフィルタ手段が設けられ、 上記バンドパスフィルタ手段を介した上記微分信号が上
    記ピークホールド手段に入力されるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項13に記載の信号処理回路。
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