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JPH11302038A - 熱線反射性透光板およびこれを用いた熱線反射性複層透光板 - Google Patents

熱線反射性透光板およびこれを用いた熱線反射性複層透光板

Info

Publication number
JPH11302038A
JPH11302038A JP10124049A JP12404998A JPH11302038A JP H11302038 A JPH11302038 A JP H11302038A JP 10124049 A JP10124049 A JP 10124049A JP 12404998 A JP12404998 A JP 12404998A JP H11302038 A JPH11302038 A JP H11302038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
heat ray
light
refractive index
ray reflective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10124049A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Kiyohara
康一郎 清原
Masato Hyodo
正人 兵藤
Kiyotaka Ichiki
聖敬 市来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP10124049A priority Critical patent/JPH11302038A/ja
Publication of JPH11302038A publication Critical patent/JPH11302038A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】透光性基板42上に、複数の膜43、4
4、45、46を積層することにより構成された熱線反
射膜41のうちの最外層の膜46がアモルファス物質か
ら構成されている。 【効果】熱線反射膜41の外側表面に汚れが付着しにく
く、また、汚れが付着してもこの汚れを落とし易く、し
かも、熱線反射性複層透光板を製造する場合でも、熱線
反射性透光板40の膜面を予め他方の面と区別しておく
必要が特になく、さらに、その用途や好みに応じた所望
の色調を有する熱線反射性透光板40を比較的簡単な工
程により製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光線のうちか
ら主として赤外線を効率良く反射することにより優れた
断熱性を有する建築物用、輸送機器用などの熱線反射性
透光板に関するものであり、また、このような熱線反射
性透光板を用いた熱線反射性複層透光板にも関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】太陽光線のうちから主として赤外線を効
率良く反射することにより優れた断熱性を有する熱線反
射ガラスとして、従来から、例えば図6に示すものが知
られている。この図6に示す熱線反射ガラス10は、透
明ガラス基板12上に順に、第1の金属酸化物膜13、
SiO2 膜14および第2の金属酸化物膜15を積層し
たものである。そして、これら第1および第2の金属酸
化物膜13、15ならびにSiO2 膜14によって熱線
反射膜11が構成されている。なお、上記第1および第
2の金属酸化物膜13、15は、それぞれ、ITO、S
nO2 またはZnOのスパッタリング、スプレー、CV
Dまたは蒸着により形成される。
【0003】図6に示す熱線反射ガラス10において、
その膜厚が比較的大きい第2の金属酸化物膜15は、優
れた熱線反射機能を有するものであって、熱線反射膜本
体として機能するように構成されている。また、その膜
厚が比較的小さい第1の金属酸化物膜13は、太陽光線
のうちの第2の金属酸化物膜15によって反射される光
とはほぼ補色関係にある光を主として反射させる補色光
反射機能を有するものである。また、SiO2 膜14
は、第1および第2の金属酸化物膜13、15に較べて
屈折率が小さいものであって、これら第1および第2の
金属酸化物膜13、14との界面に所定の屈折率差を持
たせるためのものである。そして、太陽光線は、その高
屈折率側(すなわち、第1または第2の金属酸化物膜1
3または15側)から低屈折率側(すなわち、SiO2
膜14側)に向って上記界面を通過しようとする際に、
その波長に依存した反射を或る程度行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような図6に示す
熱線反射ガラス10においては、第1および第2の金属
酸化物膜13、15が柱状の多結晶であるので、その最
上層(すなわち、最外層)である第2の金属酸化物膜1
5の外側表面15aは、顕著な凹凸を有しかつ非常に硬
いので、やすりの表面のようになっている。このため
に、図5に示す熱線反射ガラス10の第2の金属酸化物
膜15の外側表面15aに異物が接触すると、この異物
が削られてこの削られた多数の細粉がこの外側表面15
aに存在する凹部内に埋没するので、これらの細粉が汚
れとなって上記外側表面15aに付着し、また、この汚
れは落ちにくいものであった。したがって、図6に示す
熱線反射ガラス10を建築物用(特に、住宅用)などの
熱線反射複層ガラスの構成部材として用いる場合には、
この複層ガラスを構成する2枚のガラスの間に形成され
る乾燥空気層にその熱線反射膜11が面するように、こ
の熱線反射膜11を複層ガラスの内部に配するようにし
ていた。よって、図6に示す熱線反射ガラス10をその
構成部材として用いて熱線反射複層ガラスを製造すると
きにこの熱線反射ガラス10の膜面(すなわち、熱線反
射膜11が形成されている側の面)を他方の面と区別し
得るように、熱線反射ガラス10の適当な箇所にシール
を貼って膜面がどちら側の面であるかを指示する必要が
あった。
【0005】また、所定の熱線反射性能を確保するため
には、熱線反射膜11を構成している第1および第2の
金属酸化物膜13、15ならびにSiO2 膜14が予め
決定された所定の膜厚をそれぞれ有している必要がある
ので、熱線反射ガラス10は、その色調が一義的に決ま
ってしまってこの色調を自由に変化させることができな
かった。
【0006】本発明の1つの目的は、従来の熱線反射ガ
ラスとほぼ同様の熱線反射性能を有するにもかかわら
ず、熱線反射膜の表面に汚れが付着しにくく、また、汚
れが付着してもこの汚れを落としやすい熱線反射性透光
板を提供することである。
【0007】また、本発明の別の目的は、従来の熱線反
射ガラスとほぼ同様の熱線反射性能を有するにもかかわ
らず、その製造時にその色調を比較的自由に調整するこ
とができる熱線反射性透光板を提供することである。
【0008】また、本発明のさらに別の目的は、この熱
線反射性透光板をその構成部材として用いて熱線反射性
複層透光板を製造する場合にこの熱線反射性透光板の膜
面を他方の面と予め区別しておく必要が特にない熱線反
射性透光板を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透光性基板上
に、複数の膜を積層することにより構成された熱線反射
膜が形成され、この熱線反射膜のうちの最外層の膜がア
モルファス物質から構成されている熱線反射性透光板に
係るものである。
【0010】上記透光性基板は、少なくとも可視光領域
で透明または半透明のガラス板もしくは少なくとも可視
光領域で透明または半透明の合成樹脂板であってよい。
そして、上記ガラス板の材料としては、フロートガラ
ス、ソーダライムガラス、ほう珪酸ガラス、結晶化ガラ
スなどを用いることができる。また、上記合成樹脂板の
材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PVB(ポリビニルブチラール)、EVA(エチ
ルビニルアセテート)、セルロース系樹脂などを用いる
ことができる。なお、上記透光基板の厚みは、一般的に
言えば、0.5〜10mmであってよく、1〜5mmで
あるのが好ましい。
【0011】上記アモルファス物質は、酸化物であるの
が好ましく、そのうちでもSiO2などの酸化けい素、
Al2 3 などの酸化アルミニウムおよびSnSiOx
などのすず・けい素複合酸化物からなるグループから選
ばれた少なくとも一種であるのがさらに好ましく、その
うちでもSiO2 であるのが特に好ましい。
【0012】上記最外層の膜のすぐ内側の膜は、上記最
外層の膜よりも屈折率が高い結晶性(特に、柱状多結
晶)の物質(特に、金属酸化物)から構成されているの
が好ましく、そのうちでもSnO2 などの酸化すず(ふ
っ素、塩素、アンチモンなどのドープ品も含む)、In
2 3 などの酸化インジウム、ITO(SnO2 含有の
In2 3 )、ZnOなどの酸化亜鉛(ふっ素、インジ
ウム、すず、アルミニウムなどのドープ品も含む)およ
びCd2 5 などの酸化カドミウムからなるグループか
ら選ばれた少なくとも一種から構成されているのがさら
に好ましく、そのうちでもSnO2 であるのが特に好ま
しい。
【0013】本発明の一つの観点によれば、透光性基板
上に、屈折率が比較的高い物質から構成され熱線反射膜
本体として機能する内側膜と、屈折率が比較的低いアモ
ルファス物質から構成された最外層の膜とが順次積層さ
れていてよい。また、本発明の別の観点によれば、透光
性基板上に、屈折率が比較的低い物質から構成された最
内層の膜と、屈折率が比較的高い物質から構成され熱線
反射膜本体として機能する中間膜と、屈折率が比較的低
いアモルファス物質から構成された最外層の膜とが順次
積層されていてよい。また、本発明のさらに別の観点に
よれば、透光性基板上に、屈折率が比較的高い物質から
構成された最内層の膜と、屈折率が比較的低い物質から
構成された第1の中間膜と、屈折率が比較的高い物質か
ら構成された第2の中間膜と、屈折率が比較的低いアモ
ルファス物質から構成された最外層の膜とが順次積層さ
れ、上記最内層の膜および上記第2の中間膜のうちの一
方が熱線反射膜本体として機能するように構成されてい
てよい。
【0014】上記屈折率が比較的低い物質は、アモルフ
ァス物質(特に、酸化物)であるのが好ましく、そのう
ちでもSiO2 などの酸化けい素、Al2 3 などの酸
化アルミニウムおよびSnSiOxなどのすず・けい素
複合酸化物からなるグループから選ばれた少なくとも一
種であるのがさらに好ましく、そのうちでもSiO2
あるのが特に好ましい。また、上記屈折率が比較的高い
物質は、結晶性(特に、柱状多結晶)の物質(特に、金
属酸化物)から構成されているのが好ましく、そのうち
でもSnO2 などの酸化すず(ふっ素、塩素、アンチモ
ンなどのドープ品も含む)、In2 3 などの酸化イン
ジウム、ITO、ZnOなどの酸化亜鉛(ふっ素、イン
ジウム、すず、アルミニウムなどのドープ品も含む)お
よびCd2 5 などの酸化カドミウムからなるグループ
から選ばれた少なくとも一種であるのがさらに好まし
く、そのうちでもSnO2 であるのが特に好ましい。
【0015】上記最外層の膜のすぐ内側の膜の外側表面
の表面粗さは、約10〜1,000nmであってよく、
約10〜500nmであるのがさらに好ましい。そし
て、この表面粗さに関する数値は、上記屈折率が比較的
高い物質から構成された他の膜についても該当する。ま
た、上記最外層の膜の表面粗さは、約10〜500nm
であるのが好ましく、約10〜100nmであるのがさ
らに好ましい。そして、この表面粗さに関する数値は、
上記屈折率が比較的低い物質から構成された他の膜につ
いても該当する。さらに、上記最外層の膜のすぐ内側の
膜(および/または上記屈折率が比較的高い物質から構
成された他の膜)の表面粗さと上記最外層の膜(および
/または上記屈折率が比較的低い物質から構成された他
の膜)との表面粗さの差は、5〜500nmであるのが
好ましく、5〜100nmであるのがさらに好ましい。
【0016】上記最外層の膜の膜厚は、5〜200nm
であるのが好ましく、10〜100nmであるのがさら
に好ましい。また、熱線反射膜本体として機能するよう
に構成された膜の膜厚は、200〜1,000nmであ
るのが好ましく、250〜600nmであるのがさらに
好ましい。
【0017】上記最外層の膜の波長550nmの光に対
する屈折率は、1.45〜1.8であるのが好ましい。
そして、この屈折率に関する数値は、上記屈折率が比較
的低い物質から構成された他の膜についても該当する。
また、上記最外層の膜のすぐ内側の膜の波長550nm
の光に対する屈折率は、1.8〜2.5であるのが好ま
しい。そして、この屈折率に関する数値は、上記屈折率
が比較的高い物質から構成された他の膜についても該当
する。さらに、上記最外層の膜のすぐ内側の膜(および
/または上記屈折率が比較的高い物質から構成された他
の膜)の波長550nmの光に対する屈折率と、上記最
外層の膜(および/または上記屈折率が比較的低い物質
から構成された他の膜)の波長550nmの光に対する
屈折率との差は、0.1〜0.8であるのが好ましい。
【0018】また、本発明は、上述のような熱線反射性
透光板と、この熱線反射性透光板に対向するように配さ
れた少なくとも1つの第2の透光板とからなり、上記熱
線反射性透光板に設けられた上記熱線反射膜がこの熱線
反射性透光板の両面のうちの上記少なくとも1つの第2
の透光板に面する側とは反対側の面に配されるように、
上記熱線反射性透光板と上記少なくとも1つの第2の透
光板とが互いに結合されている熱線反射性複層透光板に
も係るものである。なお、上記第2の透光板としては、
上記熱線反射性透光板において透光性基板として用いる
ことができる既述のような材料、厚みなどのものを同様
に用いることができる。また、この第2の透光板にも、
上記熱線反射性透光板の透光性基板の場合と同様の熱線
反射膜が形成されていてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を熱線反射ガラス
に適用した第1、第2および第3の実施例と、本発明を
熱線反射複層ガラスに適用した一実施例とを図1〜図5
を参照してそぞれ説明する。
【0020】熱線反射ガラス まず、本発明を熱線反射ガラスに適用した第1、第2お
よび第3の実施例を図1〜図4を参照して順に説明す
る。
【0021】第1の実施例 この第1の実施例における熱線反射ガラス20は、図1
に示す構造を有するように、つぎのようにして製造され
た。
【0022】まず、溶融窯で溶融させたソーダ石灰シリ
カガラスをすず槽に流し込むようにしたフロート法によ
って、厚さ2mmの板状ガラスを形成した。このすず槽
内の雰囲気は、98容量%の窒素と2容量%の水素とか
らなっていた。また、この雰囲気の圧力は、すず槽外の
圧力よりも若干高かった。なお、上記板状ガラスは、そ
の後に所定の寸法に切断されて透明ガラス基板22を構
成するものである。また、上記すず槽内には、そこにお
いてオンラインCDV法を実行できるように、原料ガス
を供給できる複数群のノズルが板状ガラスの流れ方向に
沿って設けられていた。
【0023】上述のようにしてすず槽内で形成された板
状ガラスが第1群のノズルの下方を通過する際に、ジメ
チルすずジクロライドの蒸気、酸素および窒素の混合ガ
ス(以下、「上記第1の混合ガス」という)がこの第1
群のノズルからこの板状ガラスに供給された。この結
果、この板状ガラス上に膜厚300nmのSnO2 膜2
3が形成された。
【0024】ついで、上記板状ガラスが第2群のノズル
の下方を通過する際に、モノシラン、エチレン、酸素お
よび窒素の混合ガス(以下、「上記第2の混合ガス」と
いう)がこの第2群のノズルからこの板状ガラスに供給
された。この結果、この板状ガラスのSnO2 膜23上
に膜厚20mmのSiO2 膜24が形成された。
【0025】この場合、板状ガラスが第1群および第2
群のノズルの下方を通過する時間はほぼ等しいので、S
nO2 膜23およびSiO2 膜24のそれぞれの膜厚
は、これら第1群および第2群のノズルから供給される
原料ガスの濃度を変えることにより、自由に制御するこ
とができる。
【0026】ついで、板状ガラスを冷却させてから所定
の寸法に切断することにより、図1に示す熱線反射ガラ
ス20を得ることができた。
【0027】図1に示す熱線反射ガラス20は、屈折率
が比較的低い透明ガラス基板22上に順に、屈折率が比
較的高くかつ柱状の多結晶であるSnO2 膜(すなわ
ち、金属酸化物膜)23および屈折率が比較的低くかつ
アモルファスであるSiO2 膜24が積層されたもので
ある。そして、SnO2 膜23およびSiO2 膜24に
よって熱線反射膜21が構成されている。また、SnO
2 膜23は柱状の多結晶であるから、このSnO2 膜2
3の外側表面23aは顕著な凹凸を有していてその表面
粗さは例えば350nmである。しかし、SiO2 膜2
4は、アモルファスであるから、上記SnO2 膜23の
外側表面23aに存在する凹部内に容易に侵入して、こ
の外側表面23aの全体にわたって気密に密着するとと
もに、このSiO2 膜24の外側表面24aは、比較的
平坦で多少凹凸が存在していてもほぼ滑らかな凹凸であ
って、その表面粗さは例えば200nmである。
【0028】図1に示す熱線反射ガラス20において、
SnO2 膜23は、図6に示す従来の熱線反射ガラス1
0における第2の金属酸化物膜15と同様に、優れた熱
線反射機能を有するものであって、熱線反射膜本体とし
て機能するように構成されている。また、SiO2 膜2
4は、図6に示す従来の熱線反射ガラス10におけるS
iO2 膜14と同様に、SnO2 膜23との界面に所定
の屈折率差を持たせるとともに、上述のように熱線反射
膜21の外側表面をほぼ滑らかにするためのものであ
る。
【0029】第2の実施例 この第2の実施例における熱線反射ガラス30は、図2
に示すように、屈折率が比較的低い透明ガラス基板32
上に順に、屈折率が比較的低くかつアモルファスである
SiO2 膜34、屈折率が比較的高くかつ柱状の多結晶
であるSnO2 膜35および屈折率が比較的低くかつア
モルファスであるSiO2 膜36が積層されたものであ
る。そして、SiO2 膜34、36およびSnO2 膜3
5によって熱線反射膜31が形成されている。また、S
nO2 膜35は柱状の多結晶であるから、このSnO2
膜35の外側表面35aは顕著な凹凸を有していてその
表面粗さは例えば350nmであるが、第1の実施例の
場合と実質的に同一の理由により、SiO2 膜36の外
側表面36aはほぼ滑らかになっていて、その表面粗さ
は例えば200nmである。
【0030】図2に示す熱線反射ガラス30は、つぎに
述べる点を除いて、第1の実施例による熱線反射ガラス
20と同様にして製造することができた。
【0031】すなわち、この第2の実施例においては、
すず槽内に第1群、第2群および第3群のノズルを板状
ガラスの流れ方向に沿って設けた。そして、第1群およ
び第3群のノズルには、原料ガラスとして上記第2の混
合ガスをそれぞれ供給した。また、第2群のノズルに
は、原料ガスとして上記第1の混合ガスを供給した。こ
の場合、SiO2 膜34、SnO2 膜35およびSiO
2 膜36の膜厚は、それぞれ、30nm、350nmお
よび50nmであった。
【0032】図2に示す熱線反射ガラス30において、
SnO2 膜35は、図6に示す従来の熱線反射ガラス1
0における第2の金属酸化物膜15と同様に、優れた熱
線反射機能を有するものであって、熱線反射膜本体とし
て機能するように構成されている。また、SiO2 膜3
4は、図6に示す従来の熱線反射ガラス10におけるS
iO2 膜14と同様に、SnO2 膜35との界面に所定
の屈折率差を持たせるためのものである。さらに、Si
2 膜36は、図6に示す従来の熱線反射ガラス10に
おけるSiO2 膜14と同様に、SnO2 膜35との界
面に所定の屈折率差を持たせるとともに、上述のように
熱線反射膜31の表面をほぼ滑らかにするためのもので
ある。
【0033】第3の実施例 この第3の実施例における熱線反射ガラス40は、図3
に示すように、屈折率が比較的低い透明ガラス基板42
上に順に、屈折率が比較的高くかつ柱状の多結晶である
SnO2 膜43、屈折率が比較的低くかつアモルファス
であるSiO2 膜44、屈折率が比較的高くかつ柱状の
多結晶であるSnO2 膜45および屈折率が比較的低く
かつアモルファスであるSiO2 膜46が積層されたも
のである。そして、SiO2 膜43、45およびSnO
2 膜44、46によって熱線反射膜41が形成されてい
る。また、SnO2 膜43、45は柱状の多結晶である
から、このSnO2 膜43、45の外側表面43a、4
5aは顕著な凹凸を有していて、それらの表面粗さはそ
れぞれ例えば350nmであるが、第1の実施例の場合
と実質的に同一の理由により、SiO2 膜44、46の
外側表面44a、46aはほぼ滑らかになっていて、そ
れらの表面粗さはそれぞれ例えば100nmである。
【0034】図3に示す熱線反射ガラス40は、つぎに
述べる点を除いて、第1の実施例による熱線反射ガラス
20と同様にして製造することができた。
【0035】すなわち、この第3の実施例においては、
0槽内に第1群、第2群、第3群および第4群のノズル
を板状ガラスの流れ方向に沿って設けた。そして、第1
群および第3群のノズルには、原料ガスとして上記第1
の混合ガスをそれぞれ供給した。また、第2群および第
4群のノズルには、原料ガスとして上記第2の混合ガス
をそれぞれ供給した。この場合、SnO2 膜43、Si
2 膜44、SnO2膜45およびSiO2 膜46の膜
厚は、それぞれ、50nm、15nm、400nmおよ
び35nmであった。
【0036】図3に示す熱線反射ガラス40において、
SnO2 膜45は、図6に示す従来の熱線反射ガラスに
おける第2の金属酸化物膜15と同様に、優れた熱線反
射機能を有するものであって、熱線反射膜本体として機
能するように構成されている。また、SnO2 膜43
は、図6に示す従来の熱線反射ガラス10における第1
の金属酸化物膜15と同様に、補色光反射機能を有する
ものである。また、SiO2 膜44は、図6に示す従来
の熱線反射ガラス10におけるSiO2 膜14と同様
に、SnO2 膜43、45との界面に所定の屈折率差を
持たせるためのものである。さらに、SiO2 膜46
は、図6に示す従来の熱線反射ガラス10におけるSi
2 膜14と同様に、SnO2 膜45との界面に所定の
屈折率差を持たせるとともに、上述のように熱線反射膜
41の表面をほぼ滑らかにするためのものである。
【0037】第3の実施例による熱線反射ガラス40に
おいて、SnO2 膜45は、所定の熱線反射性能を確保
するためにその膜厚を変えることができないので、他の
膜43、44、46の膜厚を変えてその色調を変化させ
る実験を行った。この実験において、SnO2 膜45に
は、熱線反射性能を向上させるためにドーピング剤とし
てフッ素を多少含有させた。したがって、この場合、上
述の製造工程において、第3群のノズルに供給する原料
ガスにフッ素を多少混合させた。
【0038】上述の試験の結果、a* およびb* が、 −15<a* <15─────(1) −7<b* <8───────(2) の範囲内で種々に変化する熱線反射ガラス40が得られ
た。したがって、熱線反射ガラス40として、緑系のも
の、青系のものなどの各種の色調を有するものを製造し
得ることが判明した。なお、本文におけるa* およびb
* は、日本工業規格 Z 8729(L* * * 表色
系およびL* * * 表色系による物体色の表示方法)
において、クロマティクネス指数a* およびb* として
規定されているもの意味している。
【0039】つぎの表1は、このような各種の色調を有
する熱線反射ガラス40の具体例1〜4を示している。
【0040】
【表1】
【0041】この表1に示されている具体例1〜4にお
いて、SnO2 膜45にはフッ素が多少含まれている。
また、具体例1の各膜43〜46の膜厚は、第3の実施
例による熱線反射ガラス40のそれぞれ膜の膜厚として
すでに述べたものと同一である。
【0042】この表1から明らかなように、所定の熱線
反射性能を確保するために所定の膜厚が必要であるSn
2 膜45(外側中間層)の膜厚を変えないで、SiO
2 膜46(最外層)、SiO2 膜44(内側中間層)お
よびSnO2 膜43(最内層)の膜厚を変えることによ
って、熱線反射ガラス40の色調は明らかに変化する。
【0043】図4には、上述の実験の別の結果が示され
ている。
【0044】すなわち、この図4においては、第3の実
施例による熱線反射ガラス40において、フッ素が多少
含まれているSnO2 膜45の膜厚を変えないで他の膜
43、44、46の膜厚を種々に変えてa* およびb*
を測定した本実施例の場合が○印で示され、また、この
本実施例の場合においてSiO2 膜46(最外層)が設
けられていない比較例の場合が□印(ただし、黒べた塗
り)で示されている。
【0045】この図4から明らかなように、上記比較例
(□印)の場合には、a* がごく狭い範囲でしか変化し
ないのに対し、本実施例の場合には、前記不等式(1) お
よび不等式(2) にも示したように、a* およびb* の両
方が比較的広い範囲にわたって種々に変化している。
【0046】したがって、上記比較例の場合には、つぎ
の表2に示すように、赤紫系、ニュートラル系および緑
系のものしか得られない。
【0047】
【表2】
【0048】これに対し、本実施例の場合には、つぎの
表3に示すように、赤紫系、ニュートラル系および緑系
のものだけでなく、青系、青緑系、黄緑系および黄系の
ものも得ることができる。
【0049】
【表3】
【0050】なお、第1および第2の実施例における図
1および図2に示す熱線反射ガラス20、30の場合に
も、本実施例の場合と同様に、SiO2 膜24、34、
36の膜厚を種々に変えることによって、その色調を比
較的自由に変えることができる。
【0051】上述のとおりであるから、第1、第2およ
び第3の実施例における図1、図2および図3に示す熱
線反射ガラス20、30、40は、熱線反射膜本体とし
て機能するSnO2 膜23、35、45を備えているか
ら、図6に示す従来の熱線反射ガラス10とほぼ同様の
熱線反射性能を有するにもかかわらず、熱線反射膜2
1、31、41の外側表面(すなわち、SiO2 膜2
4、36、46の外側表面)に汚れが付着しにくく、ま
た、汚れが付着しても洗剤を用いて磨くことなどにより
この汚れを落とし易い。さらに、熱線反射膜21、3
1、41のうちの最外層の膜であるSnO2 膜24、3
6、46、その他の膜34、43、44などの膜厚をそ
の製造時に調整することにより、その色調を比較的自由
に調整することができる。
【0052】熱線反射複層ガラス つぎに、本発明を熱線反射複層ガラスに適用した一実施
例を図5を参照して説明する。
【0053】この一実施例における熱線反射複層ガラス
50は、図5に示すように、図1、図2および図3に示
す熱線反射ガラス20、30、40のうちのいずれか1
つであってよい熱線反射ガラス51と、図1、図2およ
び図3に示す透明ガラス基板22、32、42と実質的
に同一の構成であってよい第2の透明ガラス52と、ほ
ぼコ字状の断面を有する合成樹脂製、金属製、ゴム製な
どのグレージングチャンネル53と、ブロック状の断面
を有するアルミ製などのスペーサ54とからなってい
る。そして、この断面ほぼコ字状のグレージングチャン
ネル53の取付け溝55には、熱線反射ガラス51、ス
ペーサ54および第2の透明ガラス52が互いに積層さ
れた状態で嵌合されて固定されている。このために、第
2の透明ガラス52は、熱線反射ガラス51に対し適当
な間隔(例えば、6mm)でもって対向するようにほぼ
平行に配されている。したがって、熱線反射ガラス51
と第2の透明ガラス52との間には、乾燥空気層56が
形成されている。
【0054】この乾燥空気層56は、真空層に代えても
よく、また、透明樹脂膜に代えてもよい。そして、後者
の場合には、この透明樹脂膜により熱線反射ガラス51
と第2の透明ガラス52とが張り合わされるので、この
熱線反射複層ガラス50は合せガラスとなり、このため
に、グレージングチャンネル53およびスペーサ54を
省略することができる。また、このような透明樹脂膜
は、ポリビニルブチラールのようなポリビニルアルコー
ル樹脂、エチレンビニルアセテートのような酢酸ビニル
樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂およびポリ塩化ビニル
樹脂からなるグループから選ばれた少なくとも一種から
構成することができる。
【0055】図5に示す熱線反射複層ガラス50におい
ては、熱線反射ガラス51の熱線反射膜57は熱線反射
ガラス51の透明ガラス基板58のうちの乾燥空気層5
6とは反対側の面(すなわち、外側面)に面している。
しかし、熱線反射膜57の最外層には、図1、図2およ
び図3に示す場合と同様に、SiO2 膜24、36また
は46が形成されている。したがって、熱線反射膜57
の外側面(すなわち、SiO2 膜24、36または46
の外側表面)に汚れが付着しにくく、また、仮に汚れが
付着してもこの汚れは洗剤を用いて磨くことなどにより
比較的落ち易い。また、熱線反射ガラス51の乾燥空気
層56側の面(すなわち、内側面)は、透明ガラス基板
58の裏面であってきわめて平坦であるから、汚れが非
常に付着しにくくて汚れにより汚染されることはほとん
どない。さらに、図5に示す熱線反射複層ガラス50
は、第2の透明ガラス52、乾燥空気層56および透明
ガラス基板58を備えているために本質的に断熱効果が
高く、さらに、熱線反射膜57を備えているためにいっ
そう高い断熱効果を有している。
【0056】なお、本実施例に用いられる熱線反射ガラ
ス20、30、40の熱線反射膜21、31、41は、
その最外層の膜がSiO2 膜24、36、46であるか
ら、その外側表面がほぼ滑らかになっていて汚れが付着
しにくく、また、付着してもこの汚れを落とし易い。し
たがって、このような熱線反射ガラス20、30、40
をその構成部材として用いて熱線反射複層ガラス50を
製造したときに、この熱線反射ガラス20、30、40
の熱線反射膜21、31、41がこの複層ガラス50の
内部に配されても外側面に配されても、熱線反射複層ガ
ラス50の機能にそれほどの差異は生じない。したがっ
て、熱線反射ガラス20、30、40をその構成部材と
して用いて熱線反射複層ガラス50を製造する場合で
も、一般的には、この熱線反射ガラス20、30、40
の膜面を予め他方の面と区別しておく必要が特にない。
【0057】また、図5において、熱線反射ガラス51
側を室外側に向けてこの熱線反射ガラス51側から熱線
反射複層ガラス50に太陽光線が入射するようにして
も、第2の透明ガラス52側を室外側に向けてこの第2
の透明ガラス52側から熱線反射複層ガラス50に太陽
光線が入射するようにしても、熱線反射複層ガラス50
の機能にそれほどの差異は生じない。したがって、熱線
反射複層ガラス50を住宅の窓枠に取り付ける場合で
も、一般的には、この熱線反射複層ガラス50の熱線反
射ガラス51側の面を予め他方の面と区別しておく必要
が特にない。
【0058】
【発明の効果】本発明による熱線反射性透光板によれ
ば、複数の膜を積層することにより構成された熱線反射
膜のうちの最外層の膜がアモルファス物質から構成され
ているから、この最外層の膜のすぐ内側の膜の外側表面
が顕著な凹凸を有していても、熱線反射膜の外側表面を
ほぼ滑らかにすることができる。したがって、従来の熱
線反射ガラスとほぼ同様の熱線反射性能を有するにもか
かわらず、熱線反射膜の外側表面に汚れが付着しにく
く、また、汚れが付着しても洗剤を用いて磨くことなど
によりこの汚れを落とし易い。このために、この熱線反
射性透光板をその構成材料として用いて熱線反射性複層
透光板を製造したときに、この熱線反射性透光板の熱線
反射膜がこの複層透光板の内部に配されても外側面に配
されても、この複層透光板の機能にそれほどの差異は生
じないから、この熱線反射性透光板をその構成材料とし
て用いて熱線反射性複層透光板を製造する場合でも、一
般的には、この熱線反射性透光板の膜面を予め他方の面
と区別しておく必要が特にない。
【0059】また、本発明による熱線反射性透光板によ
れば、複数の膜を積層することにより構成された熱線反
射膜のうちの最外層の膜がアモルファス物質から構成さ
れているから、この最外層の膜および必要に応じてその
他の膜の膜厚を製造時などに調整することにより、この
熱線反射性透光板の色調を比較的自由に調整することが
でき、このために、その用途や好みに応じた所望の色調
を有する熱線反射性透光板を比較的簡単な工程により製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を熱線反射ガラスに適用した第1の実施
例における熱線反射ガラスの一部分の縦断面図である。
【図2】本発明を熱線反射ガラスに適用した第2の実施
例における熱線反射ガラスの一部分の縦断面図である。
【図3】本発明を熱線反射ガラスに適用した第3の実施
例における熱線反射ガラスの一部分の縦断面図である。
【図4】図3に示す熱線反射ガラスの光学特性をその比
較例の光学特性とともに示すグラフである。
【図5】本発明を熱線反射複層ガラスに適用した一実施
例における熱線反射複層ガラスの中間部分を省略した縦
断面図である。
【図6】従来の熱線反射ガラスの一部分の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
20 熱線反射ガラス 21 熱線反射膜 22 透明ガラス基板 23 SnO2 膜 24 SiO2 膜 30 熱線反射ガラス 31 熱線反射膜 32 透明ガラス基板 34 SiO2 膜 35 SnO2 膜 36 SiO2 膜 40 熱線反射ガラス 41 熱線反射膜 42 透明ガラス基板 43 SnO2 膜 44 SiO2 膜 45 SnO2 膜 46 SiO2 膜 50 熱線反射複層ガラス 51 熱線反射ガラス 52 第2の透明ガラス 57 熱線反射膜 58 透明ガラス基板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基板上に、複数の膜を積層すること
    により構成された熱線反射膜が形成され、 この熱線反射膜のうちの最外層の膜がアモルファス物質
    から構成されていることを特徴とする熱線反射性透光
    板。
  2. 【請求項2】上記熱線反射膜のうちの上記最外層の膜の
    すぐ内側の膜が上記最外層の膜よりも屈折率が高い結晶
    性の物質から構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の熱線反射性透光板。
  3. 【請求項3】透光性基板上に、屈折率が比較的高い物質
    から構成され熱線反射膜本体として機能する内側膜と、
    屈折率が比較的低いアモルファス物質から構成された最
    外層の膜とが順次積層されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の熱線反射性透光板。
  4. 【請求項4】透光性基板上に、屈折率が比較的低い物質
    から構成された最内層の膜と、屈折率が比較的高い物質
    から構成され熱線反射膜本体として機能する中間膜と、
    屈折率が比較的低いアモルファス物質から構成された最
    外層の膜とが順次積層されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の熱線反射性透光板。
  5. 【請求項5】透光性基板上に、屈折率が比較的高い物質
    から構成された最内層の膜と、屈折率が比較的低い物質
    から構成された第1の中間膜と、屈折率が比較的高い物
    質から構成された第2の中間膜と、屈折率が比較的低い
    アモルファス物質から構成された最外層の膜とが順次積
    層され、 上記最内層の膜および上記第2の中間膜のうちの一方が
    熱線反射膜本体として機能するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の熱線反射性透
    光板。
  6. 【請求項6】上記アモルファス物質が酸化けい素、酸化
    アルミニウムおよびすず・けい素複合酸化物からなるグ
    ループから選ばれた少なくとも一種であることを特徴と
    する請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の熱線反
    射性透光板。
  7. 【請求項7】上記屈折率が比較的低い物質が酸化けい
    素、酸化アルミニウムおよびすず・けい素複合酸化物か
    らなるグループから選ばれた少なくとも一種であること
    を特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載
    の熱線反射性透光板。
  8. 【請求項8】上記屈折率が比較的高い物質が酸化すず、
    酸化インジウム、酸化亜鉛および酸化カドミウムからな
    るグループから選ばれた少なくとも一種の金属酸化物で
    あることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1
    つに記載の熱線反射性透光板。
  9. 【請求項9】上記透光性基板が少なくとも可視光領域で
    実質的に透明なガラス板であることを特徴とする請求項
    1〜8のうちのいずれか1つに記載の熱線反射性透光
    板。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のうちのいずれか1つに記
    載の熱線反射性透光板と、 上記熱線反射性透光板に対向するように配された少なく
    とも1つの第2の透光板とからなり、 上記熱線反射性透光板に設けられた上記熱線反射膜がこ
    の熱線反射性透光板の両面のうちの上記少なくとも1つ
    の第2の透光板に面する側とは反対側の面に配されるよ
    うに、上記熱線反射性透光板と上記少なくとも1つの第
    2の透光板とが互いに結合されていることを特徴とする
    熱線反射性複層透光板。
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