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JPH11301173A - ホワイトボード - Google Patents

ホワイトボード

Info

Publication number
JPH11301173A
JPH11301173A JP11167998A JP11167998A JPH11301173A JP H11301173 A JPH11301173 A JP H11301173A JP 11167998 A JP11167998 A JP 11167998A JP 11167998 A JP11167998 A JP 11167998A JP H11301173 A JPH11301173 A JP H11301173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
top coat
resin
coat layer
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11167998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Yamamoto
吉広 山本
Shunsuke Nishikawa
俊輔 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP11167998A priority Critical patent/JPH11301173A/ja
Publication of JPH11301173A publication Critical patent/JPH11301173A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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  • Drawing Aids And Blackboards (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面の光沢度を少なくして視認性を高めると
ともに、インキの拭き取りやすさを高める。 【解決手段】 ホワイトボード10は、白色の樹脂から
形成された下地となる樹脂層11と、樹脂層11上に積
層された弾性層13と、弾性層13上に積層された硬質
樹脂からなるトップコート層12とを備え、トップコー
ト層12をシリコン系又はフッ素系を主としたものから
形成するとともに、吸油量が100g/100ml以下
のシリコン又はフッ素からなる粒子をマット剤としてト
ップコート層12に含有するとともに、前記粒子の重量
%を、100部のトップコート層12に対して5〜15
部の範囲とし、弾性層13の硬度を、ASTM試験によ
るショアA硬度で88〜92の範囲とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性マーカーペン
等により文字等の書き込み及びその消去を繰り返し可能
なホワイトボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のホワイトボードに要求さ
れる特性としては、第1に、ホワイトボードに書き込ん
だ文字等が反射せずに視認できるようにするため、表面
の光沢度が少ないこと(表面が艶消しになっているこ
と)が挙げられる。また第2に、文字等の書き込み及び
消去を繰り返すため、水性マーカーペン等のインキが落
ち易いこと、例えば布等で容易に拭き取りできることが
挙げられる。
【0003】従来のホワイトボードの一例として、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)からなる白色に着色
した樹脂層上に、硬質樹脂からなるトップコート層を積
層したものが知られている。そして、トップコート層に
は、表面の艶消し剤となるシリカが含有されている。ま
た、ホワイトボードの層間に塩化ビニルシート等の弾力
材を設けることにより、インキを拭き取りやすくしたも
のが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
ホワイトボードでは、シリカの含有によって大きな表面
凹凸が生じるので、インキが凹部内に入り込んだり凸部
の側面に付着して拭き取りにくくなり、上記弾力材を設
けるだけでは不十分であるという問題があった。なお、
シリカの粒径を小さくしたり含有量を少なくすることに
よって、表面凹凸を小さく又は少なくすれば、インキを
拭き取りやすくなるが、それだけ表面の光沢度が増加
し、視認性が悪くなるという問題がある。
【0005】よって、表面凹凸の大小によって、インキ
の拭き取りやすさと視認性とが相反する特性を有するた
め、双方を満足させるには一定の限界があった。また、
シリカのように吸油量の多いものでは、マーカー等のイ
ンキを吸い込みやすいので、書き込んだ文字等が消去し
にくくなる(インキが落ちにくくなる)という問題があ
った。したがって、本発明が解決しようとする課題は、
表面の光沢度を少なくして視認性を高めるとともに、イ
ンキの拭き取りやすさを高めることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、白色の樹脂から形成された下
地となる樹脂層と、前記樹脂層上、又は前記樹脂層上に
設けられた他の層を介して積層され、硬質樹脂からなる
トップコート層と、前記樹脂層と前記トップコート層と
の間、又は前記樹脂層の下側に積層された弾性層とを備
え、前記トップコート層をシリコン系又はフッ素系を主
としたものから形成するとともに、吸油量が100g/
100ml以下のシリコン又はフッ素からなる粒子をマ
ット剤として前記トップコート層に含有するとともに、
前記粒子の重量%を前記トップコート層100部に対し
て5〜15部の範囲とし、前記弾性層の硬度を、AST
M試験によるショアA硬度で88〜92の範囲としたこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のホワ
イトボードにおいて、前記弾性層を軟質塩化ビニル、E
VA又はPEから形成するとともに、前記弾性層の厚み
を50〜100μmの範囲としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、吸油量が100g/100
ml以下のシリコン又はフッ素からなる粒子がマット剤
としてトップコート層に含有される。したがって、粒子
がマーカー等のインキを吸収して文字等が消えにくくな
ることなく、艶消し効果を高めることができる。また、
ASTM試験によるショアA硬度で88〜92の範囲の
弾性層を設けることで、上記粒子との組み合わせによ
り、表面の凹部に入り込んだインキや凸部の側面に付着
したインキを容易にかつきれいに拭き取ることができる
ようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1は、本発明の第1
実施形態であるホワイトボード10を示す層構成図であ
る。ホワイトボード10は、樹脂層11上に、弾性層1
3及びトップコート層12を順次積層したものである。
樹脂層11は、本実施形態では、白色に着色したPET
(ポリエチレンテレフタレート)から形成された層であ
り、ホワイトボードの下地を白色とするための層であ
る。樹脂層11の厚みL1は、100〜150μm程度
である。
【0010】弾性層13は、軟質の塩化ビニル樹脂(P
VC)、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)又
はポリエチレン(PE)等から形成されており、インキ
の拭き取り時に適度にたわんで弾力性に富み、トップコ
ート層12(後述)表面の凹部内に入り込んだインキ又
は凸部の側面に付着したインキを布等で容易に拭き取る
ことができるようにするものである。この弾性層13の
硬度は、ASTM試験によるショアA硬度で88〜92
の範囲であることが好ましい。上述の材質を用いてこの
ような硬度を確保するためには、弾性層13の厚みL2
は、50〜100μm程度の範囲である。
【0011】トップコート層12は、シリコン又はフッ
素を主としたもの、例えばシリコン又はフッ素の単体又
は化合物を含有させたものである。さらに、トップコー
ト層12には、シリコン又はフッ素からなる多数の球状
の粒子群がマット剤として含有されている。この粒子群
により、トップコート層12の表面は、凹凸となってい
る。
【0012】この粒子の吸油量は、100g/100m
l以下、さらに、トップコート層12表面の艶消し効果
を確保する点からは、90〜100g/100ml程度
が好ましい。例えば通常のシリコン粒子の吸油量は、5
0〜60g/100ml程度であるが、本発明では、表
面の艶消し効果を高めるために、吸油量の大きい粒子を
使用する。なお、粒子の吸油量が100g/100ml
以下であれば、粒子がマーカー等のインキを吸収して消
えにくくなることはない。さらにまた、粒子の重量%
は、トップコート層12を100部としたときに5〜1
5部の範囲、特に8〜12部の範囲が好ましい。
【0013】また、トップコート層12の厚みL3とし
ては、5μm以上であることが好ましい。トップコート
層12の厚みL3を5μm以上とし、かつ上述の材料か
ら形成すれば、2H以上の鉛筆硬度を確保することがで
きる。ここで、トップコート層12の厚みtが薄いとき
(例えば1μm以下のとき)には、2H以上の鉛筆硬度
を確保するには、かなり硬度を高める必要があるが、硬
度を高くした場合には、割れやすくなる。しかし、上述
のように5μm以上とすれば、割れが生じたりすること
はない。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 (1)樹脂層11 白色に着色したPETから形成し、その厚みL1を12
5μmとした。 (2)弾性層13 軟質塩化ビニル、EVA及びPEから形成するととも
に、その厚みL2を50〜100μmの範囲とした。各
弾性層13について、ASTM試験によるショアA硬度
を測定したところ、以下の結果を得た。 軟質塩化ビニル: 88〜90 EVA: 88〜92 PE: 約91
【0015】(3)トップコート層12 バインダー:喜多村(株)製 フッ素樹脂 MX134
−7 100部(重量%) 硬化剤:喜多村(株)製 20部 粒子(マット剤):喜多村(株)製 フッ素粒子 KT
L−8N(吸油量90g/100ml) 10部
【0016】上述のバインダーとしてのフッ素樹脂(未
硬化のもの)に硬化剤及び粒子を含有し、グラビア印刷
や各種コーター(バーコーター、ロールコーター等)に
よって、弾性層13上に塗工した後、硬化させた。トッ
プコート層12の厚みL3は、5μmとした。以上の構
成により、トップコート層12表面の光沢度を30%
(グロス値)にすることができた。そして、いずれの角
度からも光の写り込みがなく良好に視認することができ
た。このホワイトボード10に対し、水性マーカーペン
にて文字等を書き込み、布で拭き取ったところ、インキ
がトップコート層12上に残存することなく、容易にか
つきれいに拭き取ることができた。
【0017】図2は、本発明の第2実施形態であるホワ
イトボード10Aを示す層構成図である。第1実施形態
では、樹脂層11とトップコート層12との層間に弾性
層13を形成したが、図2に示すように、樹脂層11の
下層に弾性層13を設け、樹脂層11上に直接トップコ
ート層12を積層しても、上述と同様の効果が得られ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、インキを吸収して文字
等が消えにくくなることなく艶消し効果を高めることが
できる。また、表面の凹部に入り込んだインキや凸部の
側面に付着したインキを容易に、かつきれいに拭き取る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホワイトボードの第1実施形態を
示す層構成図である。
【図2】本発明によるホワイトボードの第2実施形態を
示す層構成図である。
【符号の説明】
10、10A ホワイトボード 11 樹脂層 12 トップコート層 13 弾性層 L1 樹脂層11の厚み L2 弾性層13の厚み L3 トップコート層12の厚み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色の樹脂から形成された下地となる樹
    脂層と、 前記樹脂層上、又は前記樹脂層上に設けられた他の層を
    介して積層され、硬質樹脂からなるトップコート層と、 前記樹脂層と前記トップコート層との間、又は前記樹脂
    層の下側に積層された弾性層とを備え、 前記トップコート層をシリコン系又はフッ素系を主とし
    たものから形成するとともに、吸油量が100g/10
    0ml以下のシリコン又はフッ素からなる粒子をマット
    剤として前記トップコート層に含有するとともに、前記
    粒子の重量%を前記トップコート層100部に対して5
    〜15部の範囲とし、 前記弾性層の硬度を、ASTM試験によるショアA硬度
    で88〜92の範囲としたことを特徴とするホワイトボ
    ード。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のホワイトボードにおい
    て、 前記弾性層を軟質塩化ビニル、EVA又はPEから形成
    するとともに、前記弾性層の厚みを50〜100μmの
    範囲としたことを特徴とするホワイトボード。
JP11167998A 1998-04-22 1998-04-22 ホワイトボード Abandoned JPH11301173A (ja)

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Cited By (4)

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Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

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Effective date: 20050318

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070530