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JPH11298997A - 携帯通信端末器 - Google Patents

携帯通信端末器

Info

Publication number
JPH11298997A
JPH11298997A JP9896398A JP9896398A JPH11298997A JP H11298997 A JPH11298997 A JP H11298997A JP 9896398 A JP9896398 A JP 9896398A JP 9896398 A JP9896398 A JP 9896398A JP H11298997 A JPH11298997 A JP H11298997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
housing
communication terminal
portable communication
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9896398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kanai
康弘 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP9896398A priority Critical patent/JPH11298997A/ja
Publication of JPH11298997A publication Critical patent/JPH11298997A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 小形化がしやすく、原価低減に有利で、しかも高い音圧
レベルを得ることができる携帯通信端末器。 【解決手段】 携帯通信端末器は、ハウジング11に音
源として振動要素を取り付け、発生した音をハウジング
11の外部に放出するものであって、ハウジング11の
壁面に圧電振動体12を固着したものである。圧電振動
体12とは、圧電体に対向する電極を設け、この電極間
に電圧を印加したときに生じる圧電歪みにより、機械的
な運動を行う素子である。ここでは、大きな変位出力が
得られるモノモルフ型、積層型、バイモルフ型またはマ
ルチモルフ型の圧電振動体12を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や屋内無
線によりコード無しで通話が可能な受話器等の携帯通信
端末器に関し、特に出力を大きくとれる圧電振動体を音
源として使用し、これをハウジングに取り付けた携帯通
信端末器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯通信端末器のレシーバとして
は、例えば図11、図12に示すような構造を有する圧
電音響装置が主として使用されていた。すなわち、内周
壁の中間部に段部2を有するトレイ状のケース1に前記
圧電要素6を収納し、その振動板7の周辺部を前記段部
2で支持すると共に、シリコーン接着剤5(図12参
照)等を用いて固定している。そして、前記リード線
9、10がケース1の周壁部に形成された凹部からケー
ス1の外側に引き出されている。
【0003】さらに、圧電音響装置から発生する音の音
圧−周波数特性を調整するため、ケース1の上壁にダン
パーが設けられる。例えば、20φ前後の圧電要素6を
用いる場合、ケース1の上面中央部に1〜2φ程の貫通
孔3を設け、ここに#380程度のテトロン製等のメッ
シュ4を張ってダンパーを構成している。このダンパー
により、所定の使用音域において、所要の音圧レベルが
得られるように、音圧−周波数特性を調整する。他に、
前記のようなメッシュ4を張らず、多数の小孔を開設
し、それをダンパーとすることもある。
【0004】このような圧電音響装置は、図12に示す
ようにして携帯電話や受話器等の携帯通信端末器に取り
付けられる。すなわち、圧電要素6を収納した前記のケ
ース1が、そのケース11の開口面側を携帯電話やコー
ドレスホーン等の発音機器のハウジング31の内面に向
けて当てられ、ケースの開口周端面がゴム等の弾性体か
らなるブッシュを介して両面接着シート等により固着さ
れる。さらに、前記リード線9、10がハウジング31
内に収納されたプリント配線基板(図示せず)に接続さ
れ、携帯通信端末器の回路と接続される。
【0005】前記のような圧電音響装置には、圧電要素
6として屈曲変位型のユニモルフ型或いはバイモルフ型
のものが使用されている。例えば、図11及び図12に
示したのは、屈曲変位型のユニモルフ型である。この圧
電要素6は、振動板7の片面に圧電膜8を形成し、これ
ら振動板7と圧電膜8の表面に設けた電極にリード線
9、10を各々半田付けしてなる。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】前記のような圧電
音響装置では、ユニモルフ型或いはバイモルフ型の圧電
要素のように、出力を大きくとることができない圧電要
素を使用しているため、音響箱としてのケース1が必要
となる。そのため、圧電要素6をケース1に収納し、さ
らにこのケース1を携帯電話やコードレスホン等の携帯
通信端末器のハウジング31に取り付ける必要がある。
【0007】しかし、ケース11があるだけ、小型化が
しにくい。また、部品点数も多いため部品の製作費がか
かり、特にケース1はプラスチックの成型品であり、型
代の焼却費に多額の経費がかかる。しかも、組立が煩雑
なため、組立工数も多い。このため、前記のような圧電
音響装置を組み込んだ携帯通信端末器は、小形化や製造
原価の低減がしにくいという課題があった。本発明は、
前記のような圧電音響装置を使用した従来の携帯通信端
末器の課題に鑑み、小形化がしやすく、原価低減に有利
で、しかも高い音圧レベルを得ることができる携帯通信
端末器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記のよう
な目的を達成するため、音源としてモノモルフ型、積層
型、バイモルル型またはマルチモルフ型の圧電振動体1
2を使用し、この圧電振動体12を携帯通信端末器のハ
ウジング11に固着したものである。これにより、携帯
通信端末器のハウジング11そのものを音響箱として利
用し、圧電振動体12により高い音圧レベルを得ること
ができる携帯通信端末器を得ることができる。
【0009】すなわち、本発明による携帯通信端末器
は、ハウジング11に音源として振動要素を取り付け、
発生した音をハウジング11の外部に放出するものであ
って、ハウジング11の壁面に、モノモルフ型、積層
型、バイモルフ型またはマルチモルフ型の圧電振動体1
2を固着したものである。圧電振動体12とは、対向す
る電極を圧電体に設け、この電極間に電圧を印加したと
きに生じる圧電歪みにより、機械的な運動を行う素子で
ある。この圧電振動体12は、極めて応答速度が早いた
め、音声信号を印加することにより振動し、音声を発す
ることができる。
【0010】圧電振動体には、面方向の変形みを利用す
る直線変位型と、面と直交する方向の変位である撓みを
利用する屈曲変位型とがある。積層型は複数の圧電体を
積層した直線変位型のものである。バイモルフ型とマル
チモルフ型は、2枚以上の圧電体を貼り合わせた屈曲変
位型のものである。これらの積層型、バイモルフ型或い
はマルチモルフ型の圧電振動体は、圧電体を2層以上と
しているため、大きな出力が得られ、高い音圧レベルが
得られる。
【0011】このような出力の大きな圧電振動体12を
携帯通信端末器のハウジング11の内面に固着すること
により、携帯通信端末器のハウジング11そのものを音
響箱として利用し、音声を発することができる。また、
携帯通信端末器のハウジング11には、耳当て部15が
設けられ、携帯通信端末器の使用時には、使用者が耳当
て部15に耳を当てて受話する。しかしこのとき、耳当
て部15の振動が抑制されることがある。これについて
は、ハウジング11の耳当て部15が設けられた壁部の
内壁に圧電振動体12を固着するか、或いはハウジング
11の耳当て部15が設けられた壁部と対向する他方の
壁部の内壁に圧電振動体12を固着することにより、圧
電振動体12による振動が阻害されることなく、安定し
た発音が可能となる。さらに、ハウジング11の耳当て
部15に適当な放音孔16を設けることにより、周囲の
雑音に邪魔されることなく、且つ効率よく音を聞き取る
ことができる。また、放音孔16に外部に放音する音を
制動する制動手段を設けることにより、周波数−音圧レ
ベル特性を調整することも可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1は、本発明による携帯通信端末器の例を示す一部縦
断した側面図であり、同図において左側が上側、下側が
前側である。
【0013】ハウジング11は、樹脂の成形体からなる
もので、その後上部には、上方に向けて引き出すことが
できるアンテナ13が設けられている。ハウジング11
の内部には、必要な情報を視覚的に表示する液晶ディス
プレイを取り付けた回路基板20が内蔵され、この回路
基板20により携帯通信端末器として必要な電子回路が
構成されている。ハウジング11の前面上端寄りの位置
には、前記液晶ディスプレイ等の表示部を視認可能な透
視窓14が設けられている。この透視窓部14の下方に
は、使用者が前記電子回路に必要な操作情報等を入力す
るためのキースイッチ17が設けられている。このキー
スイッチ17の下方には、使用者の音声を電気信号に変
換するマイクロホン19が設けられ、ハウジング11の
外部から音を得て、これを電子信号に変換する。このマ
イクロホン19は、ハウジング11の内部の音を受音し
ないように、ハウジング11の内部空間に対しては防音
されている。ハウジング11の前面の上方には、使用者
が耳を当てて音声を聞く耳当て部15が設けられ、図示
の例では耳当て部15に放音孔16が設けられている。
この放音孔16には、周波数−音圧レベル特性を調整す
る制動手段としてメッシュを貼り付けたり、多数の小孔
を配設してもよい。また、放音孔16に防水シートや防
塵シートを貼り付けてもよい。前記回路基板20に構成
された回路を駆動するためのバッテリ18は、ハウジン
グ11の背面下部に着脱自在に取り付けられ、図1にお
いて実線がバッテリ18を取り付けた状態、二点鎖線が
バッテリ18を取り外す状態を示している。このバッテ
リ18を取り付けるハウジング11の背面下部は、内面
及び外面が共に平坦となっている。
【0014】図1の例では、バッテリ18を取り付ける
ハウジング11の背面下部の平坦な内面に圧電振動体1
2が固着されている。バッテリ18を取り付けるハウジ
ング11の背面下部の内面部分は、ハウジング11の中
でも最も広い平坦部分であり、ここには比較的大きな圧
電振動体12を取り付けることが可能である。
【0015】ハウジング12の内壁への圧電振動体12
の固着は、接着剤による接着や両面接着シートを介して
の接着等、任意の手段をとることができる。こうするこ
とにより、圧電振動体12の振動がハウジング11に伝
達され、ハウジング11内部で共鳴し、その音が前記ハ
ウジング11全体から放音される。ハウジング11全体
の肉厚やその耳当て部15の放音孔16の大きさ、形
状、数量、或いはそこに貼り付けられるメッシュの粗さ
等を適宜選択することにより、耳当て部15からハウジ
ング11の外部に放出される音の周波数−音圧レベル特
性が適当になるように調整することができる。具体的に
は、300Hz〜3.4KHzの音が平坦な音圧レベル
で放音されるように調整する。耳当て部15に放音孔1
6を設けた場合は、前記のような周波数−音圧レベル特
性の調整が容易であるが、一方で放音孔16を設けない
場合は、防水性が高くなる利点がある。
【0016】耳当て部15に使用者の耳を当ててイヤホ
ンとして使用する場合、耳当て部15から放出される音
声の音圧レベルが過大にならないように、圧電振動体1
2に印加する電圧を制御する。また、変位出力を大きく
とることができる圧電振動体を使用したので、圧電振動
体12への電圧印加条件を変えることにより、耳当て部
15から耳を離した状態で音を聞くスピーカとしての使
用も可能である。
【0017】なお前述した通り、マイクロホン19は、
ハウジング11の内部の音を受音しないように防音され
ているため、圧電振動体12の振動により発生した音を
受音することはない。前記のようにして、圧電振動体1
2をハウジング11の後壁側に取り付けることにより、
ハウジング11の耳当て部15に携帯通信端末器の使用
者の耳等が触れたときでも、影響を受けることなく圧電
振動体12が振動し、音を発生することができる。特
に、バッテリ18を取り付ける部分は、通常の使用状態
において、ハウジング11の壁に加えて比較的厚みのあ
るバッテリ18によって二重の壁が形成されているの
で、使用者の手が触れたときの影響を殆ど受けず、あら
ゆる使用状態において安定した振動と発音ができる。
【0018】図2は、本発明による携帯通信端末器の他
の例を示す一部縦断した側面図である。この例では、ハ
ウジング11の耳当て部15が設けられた前面部分と対
向する背面の内壁に圧電振動体12を取り付けている。
この位置は、前述のバッテリ18を取り付ける部分の内
面より狭いが、耳当て部15に近いので、小さな出力の
圧電振動体12で高い音圧レベルを得ることができる。
また、ハウジング11の上方背面側は、携帯通信端末機
器の使用者が殆ど手を触れない部分であり、外部の影響
を受けることなく圧電振動体12が振動し、音を発生す
ることができる。もちろん、このハウジング11の上方
背面側は、携帯通信端末器の使用者の耳が触れることも
ない。
【0019】図3は、本発明による携帯通信端末器の他
の例を示す一部縦断した側面図である。この例では、耳
当て部15が設けられたハウジング11の上方前面部分
の内壁に12を取り付けている。この位置は、前述のバ
ッテリ18を取り付け面より狭いが、耳当て部15の内
壁なので、小型で大きな出力の圧電振動体を設ける際に
好適である。
【0020】既に述べた通り、圧電振動体12とは、圧
電体に対向する電極を設け、この電極間に電圧を印加し
ときに生じる圧電歪みにより、機械的な運動を行う素子
である。圧電振動体には、面内変位、つまり面方向の変
形みを利用する直線変位型と、面外変位、つまり面と直
交する方向の変位である撓みを利用する屈曲変位型とが
ある。前者には、単層の圧電体からなる単板型と複数の
圧電体を積層した積層型とがある。後者には、単層の圧
電体からなるモノモルフ型、圧電体と弾性板を1枚ずつ
組み合わせたユニモルフ型、2枚の圧電体または2枚の
圧電体で弾性板を挟んだバイモルフ型、多数の圧電体を
貼り合わせたマルチモルフ型等がある。
【0021】本発明においては、変位出力を大きくとる
ことができるモノモルフ型、積層型、バイモルフ型或い
はマルチモルフ型等の圧電振動体が使用される。圧電振
動体12の対向する電極には、回路基板20に構成され
た駆動回路に接続される。圧電振動体12は、極めて応
答速度が早いため、音声信号を印加することにより振動
し、音声を発することができる。
【0022】図4は、モノモルフ型圧電振動体の基本構
造を示す概念図である。ニオブ酸リチウム単結晶の14
0°回転Y板等から構成されたモノモルフ型の圧電体3
1の上下面に導体膜からなる一対の電極32(一方の端
面の電極は圧電体31の陰になって見えない)が設けら
れている。この圧電体31は、単分域結晶板をキュリー
点直下で熱処理されることにより、分極反転層が+面側
から成長し、板厚のほぼ中央でその成長が止まったもの
である。図4において破線で示す圧電体31の板厚のほ
ぼ中央を境にして、図5に矢印で示すように、圧電体3
1の主面に対して約45°の角度で、互いに対向する方
向に変位を生じる。この原理により、前記一対の電極3
2の間に音声信号の電圧を印加すると、直列駆動型バイ
モルフの原理で屈曲変形を起こす。この変形を利用して
音を発生する。
【0023】図5(a)、(b)は、それぞれモノモル
フ型の圧電振動体の具体例を示す斜視図である。図5
(a)で示した圧電振動体は、圧電体31の一方の主面
から他方の主面に至る貫通孔を設け、この貫通孔に設け
た導体を介して圧電体31の下面側の電極を圧電体31
の上面側の引出電極36に接続し、この引出電極36と
上面側の電極32とにそれぞれリード線35、34を接
続したものである。
【0024】図5(b)で示した圧電振動体は、圧電体
31の周面の一部に、圧電体31の一方の主面から他方
の主面に至る接続電極37を設け、この接続電極37を
介して圧電体31の下面側の電極を圧電体31の上面側
の引出電極36に接続し、この引出電極36と圧電体3
1の上面側の電極31とにそれぞれリード線35、34
を接続したものである。
【0025】図6は、積層型の圧電振動体の基本構造を
示す概念図である。複数の圧電体31が導体層33を介
して積層されており、両端の圧電体31の端面には導体
膜からなる一対の外部電極32(一方の端面の外部電極
は圧電体31の陰になって見えない)が設けられてい
る。外部電極32と導体層33とは、1つおきに交互に
接続され、それらが一対の端子34、35に接続されて
いる。この端子34、35に音声信号を印加することに
より、各圧電体31にそれぞれ積層方向の変位が生じ、
積層体31として図6に矢印で示すような面方向の変位
が生じる。この変位を利用して音を発生する。従って、
この積層型のアクチュエータは、図6において上面また
は下面をハウジング11の内面に固着して使用すること
になる。
【0026】図7は、積層型の圧電振動体の基本構造を
示す概念図である。2枚の圧電体31の主面が導体層3
3を介して貼り合わせられており、圧電体31の他方の
主面には導体膜からなる一対の外部電極32(一方の端
面の外部電極は圧電体31の陰になって見えない)が設
けられている。図7(a)は、両面の外部電極32と導
体層33とをそれぞれ端子34、35に接続し、この端
子34、35に駆動電圧を印加するもので、いわゆる並
列型と呼ばれる。他方、図7(b)は、両面の外部電極
32をそれぞれ端子34、35に駆動電圧を印加するも
ので、いわゆる直列型と呼ばれる。何れのものも、端子
34、35に音声信号を印加することにより、図7に矢
印で示すような面と直交する方向の変位が生じる。この
変位を利用して音を発生する。従って、このバイモルフ
型のアクチュエータは、図7において上面または下面を
ハウジング11の内面に固着して使用することになる。
【0027】図示はしていないが、マルチモルフ型の圧
電振動体は、貼り合わせる圧電体31が4枚以上になる
だけで、基本的概念はマルチモルフ型の圧電振動体と異
ならない。すなわち、4枚以上の圧電体の主面が導体層
を介して貼り合わせられ、最も端の圧電体の他方の主面
に導体膜からなる一対の外部電極が設けられているもの
である。
【0028】図8は、バイモルフ型の圧電振動体であっ
て、並列型の構造の具体例を示している。2枚の円板状
の圧電体31の一方の主面が導体層33を介して貼り合
わせられている。一方の圧電体31の周辺部に切欠き状
の凹部38が設けられ、この部分で導体層33の一部が
接続部36として露出している。圧電体31の他方の主
面、すなわち図8において2枚の圧電体31の上面と下
面に一対の外部電極32が形成され、この外部電極32
が圧電体31の周面に設けられた接続導体37を介して
互いに接続されている。端子34、35としてのリード
線は、外部電極32と導体層33の一部の接続部36に
接続されている。
【0029】図9は、マルチモルフ型の圧電振動体であ
って、並列型の構造の具体例を示している。4枚の円板
状の圧電体31の一方の主面が導体層33を介して順次
貼り合わせられている。図9において一番上の圧電体3
1の周辺部に切欠き状の凹部38が設けられ、この部分
で導体層33の一部が接続部36として露出している。
また、圧電体31の間にある導体層33は、前記の接続
部36と対応する部分で圧電体31の周面に導出され、
この導出部分が接続導体39を介して接続されている。
両端の圧電体31の他方の主面、すなわち図8において
最も上と最も下の圧電体31の上面と下面に一対の外部
電極32が形成され、この外部外部電極32が圧電体3
1の周面に設けられた接続導体37を介して互いに接続
されている。端子34、35としてのリード線は、外部
電極32と導体層33に導通する接続部36に接続され
ている。なお、図8及び図9に示された圧電振動体は円
形のものであるが、その形状は問わない。矩形、楕円及
びその他の形状を必要に応じて採用することができる。
【0030】図10は、屈曲変位型のバイモルフ型の圧
電振動体を使用した携帯通信端末と直線変位型の単板型
の圧電振動体を使用した携帯通信端末との周波数−音圧
レベル特性を示したものである。ハウジングは共に同じ
形状のものを使用し、その同じ箇所に圧電振動体の所定
の面を貼り付けた。実線が前者の携帯通信端末のもの、
破線が後者の携帯通信端末のものである。屈曲変位型の
バイモルフ型の圧電振動体を使用した携帯通信端末で
は、4.5KHz付近にピークが見られるものの、直線
変位型の単板型の圧電振動体を使用した携帯通信端末に
比べて全体に高い音圧レベルが得られている。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による携帯通
信端末器では、音源として出力の大きな圧電振動体12
を使用し、この圧電振動体12を、携帯通信端末器のハ
ウジング11の内壁に固着したことにより、携帯通信端
末器のハウジング11そのものを音響箱として利用し、
高い音圧レベルを得ることができる。これにより、ハウ
ジング11への音源の取付が容易となり、携帯通信端末
器の組立が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯通信端末器の例を示す一部縦
断側面図である。
【図2】本発明による携帯通信端末器の他の例を示す一
部縦断側面図である。
【図3】本発明による携帯通信端末器の他の例を示す一
部縦断側面図である。
【図4】モノモルフ型圧電振動体の基本構造を示す概念
図である。
【図5】モノモルフ型圧電振動体の具体的な構造の例を
示す概念図である。
【図6】積層型圧電振動体の基本構造を示す概念図であ
る。
【図7】バイモルフ型圧電振動体の基本構造を示す概念
図である。
【図8】バイモルフ型圧電振動体の具体的な構造の例を
示す概念図である。
【図9】マルチモルフ型圧電振動体の具体的な構造の例
を示す概念図である。
【図10】屈曲変位型のバイモルフ型の圧電振動体を使
用した携帯通信端末と直線変位型の単板型の圧電振動体
を使用した携帯通信端末との周波数−音圧レベル特性の
例を示すグラフである。
【図11】従来の携帯通信端末器に使用される圧電音響
装置の例を示す底面から見た分解斜視図である。
【図12】同圧電音響装置を携帯通信端末器のハウジン
グに取り付けた状態を示す要部縦断側面図である。
【符号の説明】
11 ハウジング 12 圧電振動体 15 ハウジングの耳当て部 16 耳当て部の放音孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(11)に音源として振動要
    素を取り付け、発生した音をハウジング(11)の外部
    に放出する携帯通信端末器において、ハウジング(1
    1)の壁面に、モノモルフ型、積層型、バイモルフ型ま
    たはマルチモルフ型の圧電振動体(12)を固着したこ
    とを特徴とする携帯通信端末器。
  2. 【請求項2】 前記圧電振動体(12)は、ハウジング
    (11)の内壁に固着されていることを特徴とする請求
    項1に記載の携帯通信端末器。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング(11)に使用者の耳を
    当てる耳当て部(15)が設けられ、このハウジング
    (11)の耳当て部(15)が設けられた壁部の内壁に
    圧電振動体(12)が固着されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の携帯通信端末器。
  4. 【請求項4】 前記ハウジング(11)の耳当て部(1
    5)が設けられた壁部と対向する他方の壁部の内壁に圧
    電振動体(12)が固着されていることを特徴とする請
    求項2に記載の携帯通信端末器。
  5. 【請求項5】 前記耳当て部(15)に放音孔(16)
    が設けられていることを特徴とする請求項3または4に
    記載の携帯通信端末器。
  6. 【請求項6】 前記耳当て部(15)の放音孔(16)
    に周波数−音圧レベル特性を調整する制動手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項5に記載
JP9896398A 1998-04-10 1998-04-10 携帯通信端末器 Pending JPH11298997A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100472093B1 (ko) * 2002-08-30 2005-03-10 주식회사 헬스피아 저주파 세라믹 진동자
WO2006075440A1 (ja) * 2005-01-11 2006-07-20 Nec Corporation 圧電アクチュエータおよび電子機器

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