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JPH11298861A - 画像信号のフレーム数変換方法および装置 - Google Patents

画像信号のフレーム数変換方法および装置

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Publication number
JPH11298861A
JPH11298861A JP10120127A JP12012798A JPH11298861A JP H11298861 A JPH11298861 A JP H11298861A JP 10120127 A JP10120127 A JP 10120127A JP 12012798 A JP12012798 A JP 12012798A JP H11298861 A JPH11298861 A JP H11298861A
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motion vector
image signal
block
signal
motion
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JP10120127A
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Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Kazuo Ishikura
和夫 石倉
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Mitsuo Nakajima
満雄 中嶋
Yasutaka Tsuru
康隆 都留
Takaaki Matono
孝明 的野
Haruki Takada
春樹 高田
Takashi Kanehachi
孝至 兼八
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質でしかも回路規模の小さい画像信号の
フレーム数変換方法および装置を提供する。 【解決手段】 IP変換部1は、飛び越し走査信号S1
を順次走査の信号S2に変換する。動きベクトル探索部
3は、動き検出部4で信号S2と前フレームの信号S3
で動き検出信号MD1,MD2を検出する。ブロック単
位動きベクトル探索部5は、信号MD1に従って動きベ
クトルBVを検出する。画素単位動きベクトル生成部6
は、動きベクトルBV及び信号MD2に基づいて画素単
位の動きベクトルPVを生成する。動き補正信号処理部
7は、動き補正内挿フレーム生成部8で画素単位動きベ
クトルPVを用いた動き補正信号処理で内挿フレーム信
号SMCを生成する。メモリ部9は信号S2と信号SM
Cを用いてフレーム数を変換処理した順次走査の信号S
4を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像信号のフレーム
数変換方法および装置に係り、特に動き補正信号処理に
よりフレーム数を変換するに好適なフレーム数変換方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア化の進展に伴い、
テレビジョン受像機においても、各種方式のテレビジョ
ン信号やPC画像信号等の画像フォーマットの異なる信
号を表示する機能が必要となる。また、高画質化や平面
ディスプレイ対応の機能として、順次走査による画像表
示機能が必要になる。これらの機能を実現するには、各
種入力信号を画像表示部のフォーマットに変換するた
め、フレーム数変換や順次走査化の信号処理が必要とな
る。この信号処理をコマ繰り返しやコマ落としなどの単
純な方法で行うと、動き画像で滑らかさが損なわれるモ
ーションジャダーなどの画質劣化が発生する。
【0003】動き補正フレーム数変換処理は、この種の
画質劣化を回避する技術であり、動きベクトルを用いて
前後のフレームの画像位置を移動させて内挿フレームの
信号を生成するものである。この動き補正フレーム数変
換処理に関しては、例えば特開平7−170496号公
報において、動きベクトルを効率よく探索する技術が開
示されている。また特開平7−336650号公報にお
いては、動き補正に固有な動画エッジ周縁部における解
像度低下などの劣化を回避する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術においては、前者については動き検出の精度
に課題を有し、また後者については信号処理の複雑さに
課題を有している。すなわち従来の技術では、画質を高
めようとすると信号処理の回路規模が大きくなり、逆に
信号処理の回路規模を小さくすると画質劣化を十分排除
できなくなるというのが実情である。
【0005】従って本発明の目的は、高画質でしかも回
路規模の小さい画像信号のフレーム数変換方法および装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、画像信号よ
り検出した動画ブロックに対してブロックマッチング処
理でブロック単位の動きベクトルを検出し、この検出し
たブロック単位動きベクトルの動き補正誤差の大小に応
じて現ブロックと隣接ブロックの動きベクトルより画素
単位の動きベクトルを生成し、この画素単位の動きベク
トルの動き補正誤差の大小に応じて画像信号の内挿フレ
ームを生成し、この内挿フレームを用いて画像信号のフ
レーム数を変換する画像信号のフレーム数変換方法によ
り、達成される。
【0007】また本発明に係るフレーム数変換装置で
は、画像信号に基づいて静止ブロック又は動画ブロック
を検出する動き検出部と、動画ブロックに対してブロッ
クマッチング処理でブロック単位の動きベクトルを検出
するブロック単位動きベクトル探索部と、検出したブロ
ック単位動きベクトルの動き補正誤差の大小に応じて現
ブロックと隣接ブロックの動きベクトルから画素単位の
動きベクトルを生成する画素単位動きベクトル生成部
と、画素単位の動きベクトルの動き補正誤差の大小に応
じて上記画像信号の内挿フレームを生成する動き補正内
挿フレーム生成部とを備える。ここで画像信号として
は、飛び越し走査の画像信号を用いる場合と順次走査の
画像信号を用いる場合があるが、基本的には両者の装置
構成は同じである。しかし具体的構成には違いがあるの
で、これらについては後述する。
【0008】本発明は、具体的には、次のような技術的
手段を用いる。すなわち、動きベクトル探索処理に要す
る演算量の大幅な削減を図るため、以下のブロック単位
動きベクトル探索処理と、画素単位動きベクトル生成処
理の2段階の信号処理を採用する。
【0009】まず、ブロック単位動きベクトル探索処理
では、ブロックマッチング処理で動きベクトルを探索す
るが、フレーム差分信号で動きを検出しないブロック
(以降静止ブロックと略称)と、動きを検出したブロッ
ク(以降動画ブロックと略称)とに分別する前処理を行
い、動画ブロックのみ以下に示す3種類のいずれかで探
索処理を行う。 (1)2重代表点ツリー探索処理:原点近傍は密、周縁
部は粗に予め設定した代表動きベクトルのうち、動き補
正誤差が最少なものを参照動きベクトルとし、この近傍
の動きベクトルのうちの動き補正誤差が最少なものを再
探索してブロック単位の動きベクトルを検出する。 (2)動きベクトル分布適応探索処理:前フレームの動
きベクトルの発生頻度の形態に応じて、探索領域や代表
動きベクトルの配列が異なる複数種類の探索モードのい
ずれかを選択し、この選択したモードに従ってブロック
単位の動きベクトルを検出する。 (3)変換ベクトル探索処理:画像符号化で使用する動
きベクトル情報よりベクトル変換処理で生成した1フレ
ームの動きベクトルを参照動きベクトルとし、この近傍
の動きベクトルのうちの動き補正誤差が最少なものを再
探索してブロック単位の動きベクトルを検出する。
【0010】次に、画素単位動きベクトル生成処理で
は、ブロックを水平、垂直に細分化したミニブロックに
対して、以下に示す3種類のいずれかのミニブロック分
割探索処理を行う。 (1)ブロック予測誤差適応探索処理:ブロック単位の
動きベクトルによる動き補正誤差が閾値以上のブロック
に対し、ミニブロック毎に、現ブロックおよび隣接ブロ
ックの動きベクトルのうちでミニブロックを内包する算
出領域での動き補正誤差が最少なものをミニブロック内
の画素の動きベクトルとして検出する。 (2)ブロックミニブロック予測誤差適応探索処理:ブ
ロック単位の動きベクトルによる動き補正誤差の大小に
応じて閾値を変化させ、ブロック単位の動きベクトルに
よるミニブロックの動き補正誤差が閾値以上のミニブロ
ックでは、現ブロックおよび隣接ブロックの動きベクト
ルのうちでミニブロックを内包する算出領域での動き補
正誤差が最少なものをミニブロック内の画素の動きベク
トルとして検出する。 (3)Vエッジ適応探索処理:画像信号のVエッジ領域
を含むミニブロックでは、現ブロック及び隣接ブロック
の動きベクトルのうちでミニブロックを内包する横長な
算出領域で動き補正誤差が最少なものをミニブロック内
の画素の動きベクトルとして検出する。 以上に述べた本発明の動きベクトル探索処理によれば、
高精度な動きベクトルの検出が、全探索に較べて2桁〜
3桁程度削減した演算量で可能となる。
【0011】動き補正信号処理では、動き補正内挿フレ
ームの信号を、以下に示す2種類のいずれかの処理で生
成する。 (1)予測誤差適応動き補正処理:動きベクトル探索処
理で検出した動きベクトルによるブロック動き補正誤差
とミニブロック動き補正誤差の大小に応じて閾値を変化
させ、前フレームの画像の位置を動き補正ベクトルで移
動させて生成する動き補正前フレーム信号と、現フレー
ムの画像の位置を動き補正ベクトルで移動させて生成す
る動き補正現フレーム信号との差分信号成分が閾値以上
の時は、前、現フレームのうち内挿フレームとの距離が
近いフレームの信号で置換する。 (2)動き速度適応動き補正処理:動きベクトル探索処
理で検出した動きベクトルの発生頻度の形態でモーショ
ンジャダー妨害が目立ちやすい速度の画像を含むフレー
ムを検出し、この検出したフレームに限定して動き補正
内挿フレームの信号を生成する。
【0012】以上に述べた本発明の動き補正信号処理に
よれば、動き補正処理に固有な画質劣化、例えば、画像
の一部が不適切な画像に置き換えられる孤立点的な劣化
や動画のエッジ部がフリッカしたり動きが不自然に見え
たりする劣化の大幅な抑圧が可能となる。また本発明で
は、シーンチェンジの領域においては、動きベクトル探
索処理と動き補正内挿フレーム信号生成の処理を中止す
る。この結果、シーンチェンジ領域で発生する動きベク
トル探索処理での膨大な演算量の発生を抑圧することが
できる。以上に述べた本発明の技術的手段によれば、高
画質・低コストな画像信号のフレーム数変換方法および
装置の実現が可能となる。
【0013】さらに本発明に係るテレビジョン受像機
は、画像信号を入力する入力部と、画像信号に基づいて
ブロック単位の動きベクトルを検出し、ブロック単位動
きベクトルの動き補正誤差の大小に応じて現ブロックと
隣接ブロックの動きベクトルより画素単位の動きベクト
ルを生成し、画素単位の動きベクトルの動き補正誤差の
大小に応じて画像信号の内挿フレームを生成することに
より画像信号のフレーム数を変換処理する画像信号のフ
レーム数変換部と、画像信号のフレーム数変換部の出力
を表示する表示部とを備えて構成される。本発明によれ
ば、マルチソース対応の高画質なテレビジョン受像機を
簡単な回路で且つ低コストで作製することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るフレーム数変換装置
の第1の実施例について、図1〜図20を用いて説明す
る。
【0015】図1は、本実施例のブロック構成図であ
る。図において、IP変換部1は、飛び越し走査の入力
画像信号S1(輝度信号成分と色差信号成分)を入力
し、飛び越し−順次の走査変換を行う。例えば、入力画
像信号S1の輝度信号成分は動き適応型の補間処理、色
差信号はライン間の補間処理で補間走査線の信号を生成
し、出力に順次走査の信号系列S2(輝度信号成分と色
差信号成分)を得る。なお、入力画像信号がテレシネ画
像信号(映画などのフィルム画像を2−3プルダウン処
理でテレビ信号のフォーマットに変換した信号)の場合
は、フィルムモードの補間処理(同一フィルムフレーム
に属す飛び越し走査の信号で補間走査線の信号を生成)
で順次走査の信号系列に変換してもよい。
【0016】1フレーム遅延部2は、順次走査の現フレ
ームの信号系列S2を1フレーム期間遅延させた前フレ
ームの信号系列S3を生成する。この信号系列S2及び
S3は、それぞれ動きベクトル探索部3と動き補正信号
処理部7に供給される。動きベクトル探索部3は、動き
検出部4と、ブロック単位動きベクトル探索部5と、画
素単位動きベクトル生成部6とから構成される。動き検
出部4は、現フレームの信号系列S2と前フレームの信
号系列S3の両輝度信号成分の減算処理で1フレーム間
の差分信号を抽出し、これを2値量子化して動き検出信
号MD1、MD2を出力する。この構成の詳細について
は後述する。
【0017】ブロック単位動きベクトル探索部5は、ブ
ロック単位(例えば16画素x16ラインあるいは8画
素x8ライン)で動きベクトルを検出する。すなわち、
動き検出信号MD1が0のブロックは静止ブロックと判
定し、ブロック単位動きベクトルBVに0を出力する。
一方、動き検出信号MD1が1のブロックは動画ブロッ
クと判定し、信号系列S2及びS3の輝度信号成分に対
して、前述した2重代表点ツリー探索処理あるいは動き
ベクトル分布適応探索処理を行い、ブロック単位動きベ
クトルBVを検出する。この構成の詳細については後述
する。
【0018】画素単位動きベクトル生成部6は、ミニブ
ロック分割探索処理で画素単位動きベクトルPVを生成
する。すなわち、前述したブロック予測誤差適応探索処
理、ブロックミニブロック予測誤差適応探索処理あるい
はVエッジ適応探索処理でミニブロック単位(例えば2
画素x2ライン)で画素単位動きベクトルPVを検出す
る。また、動き検出信号MD2が0の画素は静止画素と
判定してPVに0を割り当てる。この具体的な構成につ
いても後述する。
【0019】動き補正信号処理部7は、動き補正内挿フ
レーム生成部8と、メモリ部9とから構成される。動き
補正内挿フレーム生成部8は、画素単位動きベクトルP
Vをもとに動き補正ベクトルを作り、現フレームの信号
S2と前フレームの信号S3の画像の位置をこの動き補
正ベクトルで移動させた信号で内挿フレームの信号系列
SMCを生成する。この具体的な構成についても後述す
る。メモリ部9は、現フレームの信号系列S2の特定の
フレーム順の信号と内挿フレームの信号系列SMCの書
き込み動作と読み出し動作を行い、この出力に動き補正
フレーム数変換処理でフレーム周波数をアップした順次
走査の画像信号系列S4(輝度信号成分と色差信号成
分)を得る。
【0020】以下、本実施例における主要ブロック部に
ついて説明する。図2は、動き検出部4の一構成例を示
す図である。図において減算部10は、現フレームの信
号S2と前フレームの信号S3の輝度信号成分の減算を
行い、1フレーム間の差分信号成分FDを抽出する。2
値量子化部11−1は、差分信号成分FDの信号レベル
が設定値±Tha未満の場合は静止と判定して0、±T
ha以上の場合は動きと判定して1の2値信号を出力す
る。静動ブロック判定部12は、ブロック単位で2値信
号の1の有無を検出し、全て0の時は静止ブロックと判
定して動き検出信号MD1に0、それ以外の時は動画ブ
ロックと判定して1を出力する。2値量子化部11−2
は、差分信号成分FDの信号レベルが0の場合は静止と
判定して0、それ以外は動画と判定して1の動き検出信
号MD2を出力する。
【0021】次に、ブロック単位動きベクトル探索部の
構成例について説明する。図3はブロック単位動きベク
トル探索部5の第1構成例を示す図、図4はこの第1構
成例におけるブロック単位動きベクトル探索のフローチ
ャート、図5はブロックマッチング処理における代表点
の配列例を示す図である。この第1構成例は、2重代表
点ツリー探索処理を行うに好適なものである。
【0022】図3において、制御部15は、図4に示す
ステップ1として、動き検出信号MD1に従って、ブロ
ックマッチング第1処理部13とブロックマッチング第
2処理部14の動作を制御する。すなわち、動き検出信
号MD1が0の静止ブロックでは、ステップ2の一形態
として、動きベクトル探索の動作は行わず、ブロック単
位動きベクトルBVに0を出力する。一方、動き検出信
号MD1が1の動画ブロックでは、以下に述べる動きベ
クトル探索の動作を行う。
【0023】ブロックマッチング第1処理部13は、図
4に示す第2ステップの探索処理を行う。すなわち、現
フレームの信号S2と前フレームの信号S3の輝度信号
成分を用いて、予め設定した複数個数の代表動きベクト
ル(図5に示すように原点近傍領域は密(例えば、代表
点間隔が水平方向2画素、垂直方向2ライン)に、周縁
部領域では粗(例えば、代表点間隔が水平方向4画素、
垂直方向4ライン)となるような2重代表点配列)につ
いてブロックマッチング処理で動き補正誤差を算出し、
これが最少となるものを代表動きベクトルBVTに出力
する。なお、この探索処理では、既探索の直前のブロッ
クの動きベクトルも代表動きベクトルとして併用するこ
ともできる。
【0024】なお、探索領域に関しては、モーションジ
ャダー妨害が検知される範囲、すなわち、動きの速度が
1秒/画面幅、1秒/画面高程度までの範囲をカバーす
るように、図5に示す水平方向±MX画素、垂直方向±
MYラインの領域に限定してもよい。また、テレビ画像
はアスペクト比が4:3あるいは16:9の横長画像で
あるため、水平方向の探索領域を垂直領域の探索領域よ
りも広く設定することが適している。
【0025】ブロックマッチング第2処理部14は、図
4に示す第3ステップの探索処理を行う。すなわち、現
フレームの信号S2と前フレームの信号S3の輝度信号
成分を用いて、代表動きベクトルBVTを起点として、
x成分が±DXの範囲、y成分が±DYの範囲で定まる
動きベクトルについてブロックマッチング処理で動き補
正誤差を算出し、これが最少となるものをブロック単位
動きベクトルBVに出力する。
【0026】この結果、ブロック単位動きベクトルの探
索は、動画ブロックに限定でき、かつ、代表動きベクト
ルによる部分探索が可能なため、探索に要する信号処理
の演算量を全探索に較べて1桁〜2桁程度低減できる。
【0027】図6はブロック単位動きベクトル探索部5
の第2構成例を示す図、図7はこの第2構成例における
ブロック単位動きベクトル探索のフローチャート、図8
は動きベクトル発生頻度の計測と探索モード設定の一例
を示す図である。この第2構成例は、動きベクトル分布
適応探索処理を行うに好適なものである。
【0028】図6に示すように第2構成例は、上述の第
1構成例にベクトル分布計測部16を追加した構成で実
現する。このベクトル分布計測部16は、動きベクトル
の発生頻度を1フレーム期間で計測し、発生頻度の分布
形態に応じて探索モード信号MODの設定を行う。これ
を図7のフローチャートを用いて説明する。すなわち、
動き検出信号MD1が0の静止ブロックでは、動きベク
トル探索の動作は行わず、ブロック単位動きベクトルB
Vに0を出力する。一方、動き検出信号MD1が1の動
画ブロックでは、以下に述べる探索モード信号MODで
定まる探索処理に従い、動きベクトル探索の動作を行
う。
【0029】この探索モード信号MODの設定例を図8
に示す。同図(a)は動きベクトル発生頻度を計測する
領域を示し、図の横軸は動きベクトルのx方向成分の絶
対値abs(vx)、縦軸はy方向成分の絶対値abs
(vy)である。そして、領域Aでは、0<abs(v
x)<=4で0<abs(vy)<=2の範囲、領域B
では0<abs(vx)<=8で0<abs(vy)<
=4のうち領域Aを除く範囲、領域Cでは0<abs
(vx)<=12で0<abs(vy)<=6のうち領
域AとBを除く範囲、領域Dでは0<abs(vx)<
=16で0<abs(vy)<=8のうち領域AとBと
Cを除く範囲、領域Eではabs(vx)>16又はa
bs(vy)>8の範囲での動きベクトルの発生個数を
それぞれ1フレーム期間にわたり計測し、これをもとに
その発生頻度を算出する。
【0030】同図(b)は、探索モードの設定条件およ
び探索処理の特性例を示す。MOD1の探索モードは、
領域Aの発生頻度が95%以上の場合で、ブロックマッ
チング第2処理部14で水平±4画素、垂直±2ライン
の範囲を全探索してブロック単位の動きベクトルBVを
検出する。MOD2の探索モードは、領域AとBの発生
頻度の合計が95%以上の場合で、ブロックマッチング
第2処理部14で水平±8画素、垂直±4ラインの範囲
を全探索してブロック単位の動きベクトルBVを検出す
る。MOD3の探索モードは、領域AとBとCの発生頻
度の合計が95%以上の場合で、ブロックマッチング第
1処理部13では密領域からなる代表点動きベクトルで
水平±12画素、垂直±6ラインの探索領域をブロック
マッチング処理して参照動きベクトルBVTを検出す
る。ブロックマッチング第2処理部14ではBVTを起
点に再探索処理を行い、ブロック単位の動きベクトルB
Vを検出する。
【0031】MOD4の探索モードは、領域AとBとC
とDの発生頻度の合計が95%以上の場合で、ブロック
マッチング第1処理部13では密領域からなる代表点動
きベクトルで水平±16画素、垂直±8ラインの探索領
域をブロックマッチング処理して参照動きベクトルBV
Tを検出する。ブロックマッチング第2処理部14では
BVTを起点に再探索処理を行い、ブロック単位の動き
ベクトルBVを検出する。MOD5の探索モードは、領
域Eの発生頻度が5%以上の場合で、図3の第1の構成
例と同様に、水平±24画素、垂直±12ラインの探索
領域で2重代表点ツリー探索処理を行い、ブロック単位
の動きベクトルBVを検出する。なお、以上に述べたブ
ロック単位動きベクトル探索部では、動き補正誤差の算
出を画像信号の輝度信号成分で行うが、輝度信号成分と
色信号成分の両者で行うことも可能である。
【0032】次に、画素単位動きベクトル生成部6の構
成例について説明する。図9は画素単位動きベクトル生
成部6の第1構成例を示す図、図10は第1構成例にお
ける画素単位動きベクトル生成処理のフローチャート、
図11は画素単位動きベクトル生成の動作概略図を示す
図である。この第1の構成例は、ブロック予測誤差適応
探索処理を行うに好適なものである。
【0033】図9において、補正誤差算出部17は、図
10に示す信号処理フローチャートの第1ステップの処
理を行う。すなわち、現フレームの信号S2と前フレー
ムの信号S3の輝度信号成分に対し、ブロック単位動き
ベクトルBVによる動き補正誤差を算出する。そして、
この誤差の値が閾値TH未満のブロックは信号PMBに
0、閾値TH以上のブロックは1を出力する。制御部1
8は、信号PMBと動き検出信号MD2をもとに、図1
0の第2、第3ステップの信号処理に必要な制御信号P
C1、PC2を生成する。
【0034】参照動きベクトル生成部19、補正誤差算
出部20−1、…、20−Nは、図10の第2ステップ
の閾値以上の時に、ブロックを水平、垂直方向に細分化
したミニブロック毎にミニブロック分割探索処理でミニ
ブロック内の画素の動きベクトルを生成する信号処理を
行う。すなわち、制御信号PC1が閾値以上を示すブロ
ックでは、参照動きベクトル生成部19で生成する現ブ
ロックの動きベクトルBVと、図11に示す隣接ブロッ
クに対応する動きベクトルBVul、…、BVdrで、
ミニブロック(例えば水平MBX=2、垂直MBY=2
の2画素x2ライン)毎に、これを内包する水平4(M
BX+2)画素、垂直4(MBY+2)ラインの算出領
域での動き補正誤差ER0、ER1、…、ERNを算出
する。なお、この動き補正誤差の算出では、現フレーム
の信号S2と前フレームの信号S3の輝度信号成分、も
しくは輝度信号成分及び色差信号成分のいずれかに対し
て、次の(数1)に示す演算を行う。
【0035】
【数1】 ER0=Σabs{S2(x,y)−S3(BV)} =Σabs{S2(x,y)−S3(x+BVx,y+BVy)} ER1=Σabs{S2(x,y)−S3(BVul)} =Σabs{S2(x,y)−S3(x+BVulx,y+BVuly) } ER2=Σabs{S2(x,y)−S3(BVu)} =Σabs{S2(x,y)−S3(x+BVux,y+BVuy)} ……………………………………………………………………………………… ERN=Σabs{S2(x,y)−S3(BVdr)} =Σabs{S2(x,y)−S3(x+BVdrx,y+BVdry) } ・・・・・・・・(数1)
【0036】(数1)で、S2(x,y)は算出領域内
の現フレームの画素の信号、S3(BV)は動きベクト
ルBVで位置を移動させた前フレームの画素の信号、a
bs{ }は絶対値、Σは算出領域内の画素の総和、B
Vxは動きベクトルBVのx成分、BVyはy成分であ
る。
【0037】画素動きベクトル設定部21は、図10の
第2ステップの閾値未満および第3ステップの信号処理
を行う。すなわち、制御信号PC2が閾値未満を示すブ
ロックは、ブロック内の画素に対して現ブロックの動き
ベクトルBVを画素単位動きベクトルPVに出力する。
一方、閾値以上のブロックは、各ミニブロック内の画素
に対して動き補正誤差ER0、ER1、…、ERNの内
で最少値をとる動きベクトルを画素単位動きベクトルP
Vに出力する。また、制御信号PC2で動き検出信号M
D2が0の画素に対しては、画素単位動きベクトルPV
に0を出力する。この結果、画素単位の動きベクトルを
高精度、かつ、全探索に較べて必要な演算量を1桁〜2
桁程度低減できる。
【0038】図12は画素単位動きベクトル生成部6の
第2構成例を示す図、図13は第2構成例における画素
単位動きベクトル生成処理のフローチャートである。こ
の第2の構成例は、ブロックミニブロック予測誤差適応
探索処理を行うに好適なものである。
【0039】図12に示す第2構成例においては、補正
誤差算出部22及び制御部18における動作が第1の構
成例と異なる。同図において、補正誤差算出部22は、
図13に示す信号処理フローチャートの第1ステップの
処理を行う。すなわち、現フレームの信号S2と前フレ
ームの信号S3の輝度信号成分に対し、ブロック単位動
きベクトルBVによるブロック動き補正誤差PM(画素
換算相当)とミニブロック動き補正誤差MBE(画素換
算相当)を出力する。制御部18は、信号PM、MBE
と動き検出信号MD2をもとに、図13の第2、第3ス
テップの信号処理に必要な制御信号PC1、PC2を生
成する。まず、ブロック動き補正誤差PMの値に応じて
閾値THの値をブロック毎に設定する。例えば、PM<
=8ではTH=16、8<PM<=12ではTH=1
2、12<PM<=16ではTH=8、PM>16では
TH=4に設定する。そして、ミニブロック動き補正誤
差MBEと閾値THを比較し、閾値を越えるミニブロッ
クに対しては、第2ステップの閾値以上のミニブロック
分割探索の信号処理、閾値未満のミニブロックに対して
は第2ステップの閾値未満の信号処理を行うように制御
信号を生成する。さらに、動き検出信号MD2が0か1
かに応じて第3ステップの信号処理に必要な制御信号を
生成する。なお、参照動きベクトル生成部19、補正誤
差算出部20、画素動きベクトル設定部21は、第1の
構成例と同様の動作を行うもので、説明は省略する。
【0040】図14は画素単位動きベクトル生成部6の
第3構成例を示す図、図15は第3構成例における画素
単位動きベクトル生成処理のフローチャートである。こ
の第3の構成例は、Vエッジ適応探索処理を行うに好適
なものである。
【0041】図14はVエッジ適応探索処理を第1構成
例(図9)に適用した場合のブロック構成で、Vエッジ
検出部23と制御部26の動作が第1構成例と異なる。
同図においてVエッジ検出部23は、水平周波数の低域
成分を通過域とするローパス特性のフィルタHLPF2
4と垂直周波数の高域成分を通過域とするハイパス特性
のフィルタVHPF25との組み合わせで構成し、現フ
レームの信号S2の輝度信号成分より水平低域・垂直高
域のVエッジ信号VEGを抽出する。制御部26は、ブ
ロック単位動きベクトルBVによる動き補正誤差の値が
閾値TH未満か以上かを示す信号PMBとVエッジ信号
VEGと動き検出信号MD2をもとに、図15の第2、
第3ステップの信号処理に必要な制御信号PC1、PC
2を生成する。
【0042】そして、図15に示すように、第2ステッ
プの閾値以上の時のミニブロック分割探索の信号処理を
異にする。すなわち、Vエッジ領域を含むミニブロック
では、ミニブロック(水平MBX、垂直MBY)に対し
て、これを内包する水平MBX+4、垂直MBYでの算
出領域で動き補正誤差を算出し、この値が最小な参照ベ
クトルで画素単位の動きベクトルPVを生成する。ま
た、同一のVエッジ領域に含まれる画素に対しては、動
きベクトルの修正処理を行う。すなわち、これら画素の
動きベクトルを平滑化処理(例えば平均化)で修正し、
この修正した動きベクトルをVエッジ領域の画素に割り
当てる。
【0043】一方、Vエッジ領域以外のノ−マル領域で
は、第1の構成例と同一の動作を行う。なお、ここに述
べたVエッジ適応探索処理は、第2の構成例(図12)
に適用することもできる。以上に述べた如く、動きベク
トル探索部は、上述のブロック単位動きベクトル探索部
と、画素単位動きベクトル生成部との組み合わせで種々
の構成が可能である。
【0044】さて、後述する動き補正信号処理部でフレ
ーム単位の動き補正処理を行う場合に好適な動きベクト
ル探索部の構成例について、次に説明する。図16は動
きベクトル探索部の第2構成例を示す図、図17はこの
第2構成例における動きベクトル探索のフローチャート
である。
【0045】図16において、ブロックマッチング第1
処理部13、ブロックマッチング第2処理部14、ベク
トル分布計測部16は前述のブロック単位動きベクトル
探索部の第2の構成例(図6)と同一の機能、動作を行
う。すなわち、図17に示すように、動画ブロックに対
しては探索モード信号MOD1〜MOD5による探索処
理(図8参照)でブロック単位の動きベクトルBVの検
出を行う。また、静止ブロックに対しては動きベクトル
BVに0を設定する。なお、ベクトル分布計測部16
は、図8に示す領域Eの発生頻度が設定値(例えば10
%)を越える時はミニブロック分割探索モード信号MB
FGに0、設定値未満の時は1を出力する。
【0046】また、補正誤差算出部17、ミニブロック
分割探索部27は、前述の画素単位動きベクトル生成部
の第1〜第3の構成例と同様に構成する。そして、モー
ド信号MBFGが1の時は、前述した第1〜第3の構成
例と同様なミニブロック分割探索の信号処理を行い、画
素単位の動きベクトルPVを生成する。一方、モード信
号MBFGが0の時は、後段の動き補正信号処理部では
動き補正フレーム内挿処理を行わないため、画素単位の
動きベクトルは不要であり、ミニブロック分割探索の信
号処理を中止する。なお、モーションジャダー妨害が目
立ちやすい画像(動き補正フレーム内挿処理が必須な画
像)は番組全体の1割程度であるため、ミニブロック分
割探索処理に要する演算量は、前述の第1〜第3の構成
例に較べ、更に1桁程度低減することができる。また、
制御部281は、上述の信号処理の動作に必要な制御信
号類を生成するものである。
【0047】以上で、動きベクトル探索部の説明を終
え、次に、動き補正信号処理部7の動き補正内挿フレー
ム生成部8の構成について説明する。図18は動き補正
内挿フレーム生成部8の第1構成例を示す図、図19は
MCベクトル生成部28及び動き補正信号生成部30、
31の動作を説明するための図である。この第1構成例
は、予測誤差適応動き補正処理を行うに好適なものであ
る。
【0048】MCベクトル生成部28は、画素単位動き
ベクトルPVより動き補正処理に必要な動き補正ベクト
ルVctとVprを生成する。フレーム周波数が50H
zの信号をフレーム周波数が60Hzの信号にフレーム
数変換する場合を例に、この動作概略を図19(a)〜
(c)に示す。フレーム周波数50Hzの順次走査のフ
レーム順の1から5の信号に対し、同図(a)に示すよ
うに、動き補正の信号処理で内挿フレームの信号を生成
し、フレーム順1から6のフレーム周波数が60Hzの
順次走査の信号に変換する。この際、動き補正ベクトル
は、内挿するフレーム位置と合致させる必要がある。そ
こで、同図(b)に示す様に、画素単位の動きベクトル
PVに係数加重する係数値ka,kbをフレーム順に逐
次変化させ、(数2)に示す演算で動き補正ベクトルV
prとVctを生成する。
【0049】
【数2】 Vpr=PV*ka/(ka+kb) Vct=−PV*kb/(ka+kb)・・・・・・・・(数2)
【0050】従って、フレーム順2の内挿フレームは、
Vpr=PV*5/6,Vct=−PV*1/6(ka
=5,kb=1)、3のものは、Vpr=PV*4/
6,Vct=−PV*2/6(ka=4,kb=2)…
の如く、時間方向での位置ずれがない動き補正ベクトル
を生成する。
【0051】動き補正信号生成部30では、現フレーム
の信号S2と動き補正ベクトルVctで動き補正信号S
ctを生成する。また、動き補正信号生成部31は、前
フレームの信号S3と動き補正ベクトルVprで動き補
正信号Sprを生成する。この動作概略を図19(c)
に示す。内挿フレームの点A(x,y)の信号は、前フ
レームの信号S3では、点A(x,y)を動き補正ベク
トルVpr(水平方向成分Vprx,垂直方向成分Vp
ry)で移動させた点A’(x1,y1)=(x+Vp
rx,y+Vpry)の位置の信号、現フレームの信号
S2では点A(x,y)を動き補正ベクトルVct(水
平方向成分Vctx,垂直方向成分Vcty)で移動さ
せた点A”(x2,y2)=(x−Vctx,y−Vc
ty)の位置の信号に対応する。従って、動き補正信号
SprとSctは、以下に示す(数3)で生成する。
【0052】
【数3】 Spr=S3(x+Vprx,y+Vpry) Sct=S2(x−Vctx,y−Vcty)・・・・・・(数3)
【0053】この信号処理は、動き補正信号生成部に内
蔵のメモリ回路の読み出し動作を制御することで実現す
る。すなわち、メモリ読み出しのアドレスを補正補間動
きベクトルVpr,Vctに相当する位置だけずらした
アドレスを生成し、このアドレスで点A’,A”に対応
した画素の信号を読み出す。
【0054】加算部32は、両者の動き補正信号Spr
とSctとの加算平均を行い、その出力に図19(b)
に示したフレーム順2,3,…,6の動き補正内挿フレ
ームの信号Smを得る。減算部33は、動き補正信号S
ctとSprとの減算を行い、差分信号成分MCEを検
出する。動き補正ベクトルが正確な場合は、動き補正信
号SctとSprは同じ値をとるので信号MCEは0に
なる。しかしながら、動き補正ベクトルが不正確な場合
は、動き補正信号SctとSprとで異なる値になり、
信号MCEは零以外の値を持つ。補正誤差算出部29
は、ミニブロック単位の動き補正誤差(画素換算相当)
を算出し、この値を信号MBEに出力する。
【0055】判定部34は、信号MBEの値の大小に応
じて閾値THの値を適応的に設定する。例えば、MBE
<=8ではTH=40、8<MBE<=16ではTH=
32、16<MBE<=24ではTH=24、24<M
BEではTH=16に設定する。そして、信号MCEが
閾値未満の時は0、閾値以上の時は1を制御信号CTに
出力する。
【0056】選択部35は、制御信号CTが0の時は動
き補正内挿フレームの信号Sm、制御信号CTが1の時
は現フレームの信号S2と前フレームの信号S3のうち
で動き補正内挿フレームと時間的な距離の近い信号を選
択し、内挿フレームの信号SMCを出力する。この操作
で、動きベクトルの不正確さに起因する孤立点的な劣化
や動画エッジ周縁部の劣化などの動き補正に固有な画質
劣化を大幅に抑圧することができ、高画質化が達成でき
る。
【0057】図20は動き補正内挿フレーム生成部8の
第2構成例を示す図で、動き速度適応動き補正処理を行
うに好適なものである。この第2構成例は、第1の構成
例(図18)にベクトル分布計測部36を追加した構成
で実現する。ベクトル分布計測部36では、画素単位の
動きベクトルPVのうち図8(a)に示した領域Eに相
当する動きベクトルの1フレーム期間での発生頻度を計
測し、これが設定値(例えば10%以上)を越える場合
は動き補正モード信号MCFGに0、設定値未満の場合
は1を出力する。判定部34は、動き補正モード信号M
CFGが0の時は、選択部35で該当する1フレーム期
間は現フレームの信号S2を選択制御する制御信号CT
を出力する。一方、動き補正モード信号MCFGが1の
時は、第1の構成例と同様の動作を行い、信号MCEが
信号MBEで定まる閾値以上では1、未満では0の制御
信号CTを出力する。
【0058】なお、本構成では、ベクトル分布計測部3
6を省略し、代わりに、前述した図16の動きベクトル
探索部におけるミニブロック分割探索モード信号MBF
Gを動き補正モード信号として使用する構成で実現する
ことも可能である。以上に述べた如く、本発明の第1の
実施例によれば、動きベクトル探索、生成の信号処理に
要する演算量が少なく、かつ、動き補正処理に起因する
画質劣化の少ない画像信号の動き補正フレーム数変換装
置が実現できる。そして、高画質化、低コスト化に顕著
な効果を得ることができる。
【0059】次に、本発明の第2の実施例について、図
21〜図22を用いて説明する。図21は本実施例のブ
ロック構成図で、先の第1の実施例(図1)の動き補正
信号処理部のメモリ部9を省略し、代わりにフレームレ
ートアップ部37をIP変換部1と1フレーム遅延部2
との間に配置して構成する。IP変換部1で飛び越し〜
順次の走査変換した順次走査の信号系列S2は、フレー
ムレートアップ部37でコマ繰り返し処理でフレーム数
変換を行い、例えば、フレーム周波数50Hzの信号系
列S2をフレーム周波数60Hzの信号系列S5に変換
する。
【0060】この動作概略を図22に示す。S2(50
Hz)フレーム順1,2,3,4,5,1,2,…の信
号系列に対し、このフレーム順1のフレームを2度繰り
返して、S5(60Hz)のフレーム順1,1,2,
3,4,5,1,1,2,…の信号系列に変換する。そ
して、このS5を現フレームの信号系列、これを1フレ
ーム遅延部2で1フレーム期間遅延させた信号S6を前
フレームの信号系列として、動きベクトル探索部3と動
き補正信号処理部7で第1の実施例と同様の信号処理を
行う。従って、現フレームと前フレームの信号系列が同
一フレーム順1の場合は静止画像となり、フレームの全
ての動きベクトルが0の処理が行われ、出力の信号系列
S4(60Hz)はフレーム順1の信号を得る。一方、
現フレームと前フレームの信号系列が異なるフレーム順
の時は、出力の信号系列S4は動き補正処理で生成した
信号系列(図中にMCで表示)を得る。
【0061】本発明の第2の実施例によれば、第1の実
施例と同様、動きベクトル探索、生成の信号処理に要す
る演算量が少なく、かつ、動き補正処理に起因する画質
劣化の少ない画像信号の動き補正フレーム数変換装置が
実現できる。そして、高画質化、低コスト化に顕著な効
果を得ることができる。
【0062】次に、本発明の第3の実施例について、図
23〜25を用いて説明する。なお、本実施例は、動き
ベクトル探索において変換ベクトル探索処理を行うに好
適なものである。図23は本実施例のブロック構成図で
あり、ブロック単位動きベクトル探索部38の構成、動
作のみが先の第1の実施例(図1)と異なる。図24
は、この構成を示す図である。図24において、Pベク
トル変換部39、Bベクトル変換部40は、画像符号化
で使用する動きベクトル情報MVのベクトル変換処理を
行い、それぞれ1フレーム当たりの変換ベクトルMVp
とMVbを生成する。
【0063】図25はこの動作概略を示す図である。画
像符号化、特に、国際標準のMPEGビデオ符号化で
は、同図(a)に示すように、画像信号シ−ケンスをI
ピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャに分け、Iピクチャ
ではフレーム内DCT(離散コサイン変換)符号化、P
ピクチャでは一方向MC符号化+DCT符号化、Bピク
チャでは双方向MC符号化+DCT符号化を行う。同図
(b)は、Pピクチャの符号化に使用する動きベクトル
PV1,PV2,…を示す。この動きベクトルは画像信
号シ−ケンスのPピクチャ間のnフレーム(図ではn=
3)での動きベクトルに相当する。従って、Pベクトル
変換部39では、この動きベクトルを1/n(図では1
/3)に変換したPV1/3,PV2/3,…で変換ベ
クトルMVpを生成する。同図(c)はBピクチャの符
号化に使用する動きベクトルBV11,BV12、BV
21,BV22…を示す。このうち、BV11,BV2
1,BV31,…は1フレーム間の動きベクトルに相当
している。従って、Bベクトル変換部40では、これら
の動きベクトルで変換動きベクトルMVbを生成する。
【0064】図24に戻り、判定部41では、動き検出
信号MD1が1の動画ブロックに対し、変換ベクトルM
Vp,MVbによるブロック単位の動き補正誤差を算出
し、値の小さいものを代表動きベクトルBVTに出力す
る。ブロックマッチング第2処理部14は、代表動きベ
クトルBVTを起点とする再探索処理を行い、ブロック
単位の動きベクトルBVを検出する。なお、静止ブロッ
クに対しては、BVに0を出力する。制御部42は、こ
れらの動作に必要な制御信号類を生成する。本発明の第
3の実施例によれば、第1、第2の実施例に較べて、動
きベクトル探索、生成の信号処理に要する演算量が更に
少ない画像信号の動き補正フレーム数変換装置が実現で
きる。そして、高画質化、低コスト化に顕著な効果を得
ることができる。
【0065】次に、本発明の第4の実施例を図26のブ
ロック構成図に示す。本実施例は、先の第3の実施例
(図23)の動き補正信号処理部のメモリ部9を省略
し、代わりに第2の実施例(図21)に示したフレーム
レートアップ部37をIP変換部1と1フレーム遅延部
2との間に配置して構成する。なお、この動作は前述の
第1〜第3の実施例から容易に理解できるため説明は省
略する。本発明の第4の実施例によれば、第3の実施例
と同様、動きベクトル探索、生成の信号処理に要する演
算量が更に少ない画像信号の動き補正フレーム数変換装
置が実現できる。そして、高画質化、低コスト化に顕著
な効果を得ることができる。
【0066】次に、本発明の第5の実施例を図27〜図
28を用いて説明する。本実施例は、シーンチェンジの
領域で動きベクトル探索や動き補正フレーム内挿の信号
処理を中止する動作を行うに好適なものである。図27
はこのブロック構成図であり、第1の実施例(図1)の
構成にシーンチェンジ検出部391を追加して実現す
る。
【0067】シーンチェンジ検出部391は、1フレー
ム期間でのフレーム間差分信号成分の発生形態をもとに
シーンチェンジの発生したフレームを検出する動作を行
う。この一構成例を図28に示す。減算部401は、現
フレームの信号S2と前フレームの信号S3の輝度信号
成分の減算演算を行い、1フレーム間の差分成分FDを
抽出する。一般に、シーンチェンジの領域では、画像の
内容が切り替わるため、差分成分FDの信号レベルは比
較的大きな値を持つ。そこで、2値量子化部411は比
較的高いレベルの閾値±Thbで信号FDを画素毎に2
値量子化する。そして、閾値±Thb未満の画素は0、
閾値を越える画素は1を信号QSに出力する。1フレー
ム累積部421は、信号QSが1のものの画素の数を1
フレーム期間で計測し、1フレーム期間の累積値AQを
出力する。判定部431は、累積値AQの値が全画面の
半分以上の画素数で、かつ、その発生が1フレーム期間
に限られる場合をシーンチェンジの発生したフレームと
判定する。この理由は、画面全体が一様な速度で動く水
平パンや上下パンの動きを誤ってシーンチェンジと検出
する誤動作を避けるためである。そして、信号SCFG
にシーンチェンジの発生したフレームでは1、それ以外
のフレームでは0を出力する。
【0068】図27に戻り、動きベクトル探索部3と動
き補正信号処理部7は、信号SCFGが1のシーンチェ
ンジが発生したフレームでは、動きベクトル探索や動き
補正フレーム内挿の信号処理を中止する。そして、この
フレームでは現フレームの信号S2を信号系列S4に出
力する。一方、信号SCFGが0のフレームでは、動き
ベクトル探索部3と動き補正信号処理部7は、第1の実
施例と同一の信号処理の動作を行い、信号系列S4では
動き補正フレーム内挿処理でフレーム数を変換した信号
系列を得る。本発明の第5の実施例によれば、シーンチ
ェンジ領域における動きベクトル探索や生成のための膨
大な演算量の発生が回避でき、第1の実施例に較べて、
動きベクトル探索、生成の信号処理に要する演算量が更
に少ない画像信号の動き補正フレーム数変換装置が実現
できる。そして、高画質化、低コスト化に顕著な効果を
得ることができる。
【0069】次に、本発明の第6〜第8の実施例を図2
9〜図31の図面で説明する。これらは、いずれもシー
ンチェンジの領域では動きベクトル探索や動き補正フレ
ーム内挿の信号処理を中止する動作を行うに好適なもの
である。図29は第6の実施例のブロック構成例図で、
第2の実施例(図21)の構成にシーンチェンジ検出部
391を追加して実現したものである。図30は第7の
実施例のブロック構成例図で、これは第3の実施例(図
23)の構成にシーンチェンジ検出部391を追加して
実現したものである。また、図31は第8の実施例のブ
ロック構成例図で、これは第4の実施例(図26)の構
成にシーンチェンジ検出部391を追加して実現したも
のである。なお、これら実施例における動作はこれまで
の説明で容易に理解できるため、説明は省略する。本発
明の第6〜第8の実施例によれば、第5の実施例と同
様、動きベクトル探索、生成の信号処理に要する演算量
が更に少ない画像信号の動き補正フレーム数変換装置が
実現できる。そして、高画質化、低コスト化に顕著な効
果を得ることができる。
【0070】本発明の第9の実施例について、図32〜
図37を用いて説明する。図32は、本実施例のブロッ
ク構成図である。同図に示すように、先の第1の実施例
(図1)では、IP変換部を、動きベクトル探索部の前
段に配置して構成するのに対して、本実施例では、その
後段に配置して構成する。1フレーム遅延部2は、飛び
越し走査の入力画像信号S1(輝度信号成分と色差信号
成分)から、これを1フレーム期間遅延させた信号S2
0を生成する。この信号S1及びS20は、動きベクト
ル探索部3と動き補正信号処理部7に供給される。
【0071】動きベクトル探索部3は、動き検出部4、
ブロック単位動きベクトル探索部5、画素単位動きベク
トル生成部6で構成する。動き検出部4は、現フレーム
の信号系列S1と、前フレームの信号系列S20の輝度
信号成分との減算処理で1フレーム間の差分信号を抽出
し、これを2値量子化して動き検出信号MD1、MD2
を出力する。この構成及び動作は、先に説明した第1の
実施例の動き検出部(図2)と同様である。但し同図及
びその説明において、S2をS1、S3をS20と読み
替えるものとする。
【0072】ブロック単位動きベクトル探索部5は、ブ
ロック単位(例えば16画素x16ラインあるいは8画
素x8ライン)で動きベクトルを検出する。すなわち、
動き検出信号MD1が0のブロックは静止ブロックと判
定し、ブロック単位動きベクトルBVに0を出力する。
一方、MD1が1のブロックは動画ブロックと判定し、
信号S1とS20の輝度信号成分に対して、前述した2
重代表点ツリー探索処理あるいは動きベクトル分布適応
探索処理を行い、ブロック単位動きベクトルBVを検出
する。この構成及び動作は、先に説明した第1の実施例
のブロック単位動きベクトル探索部(図3〜図8)と同
様である。但し同図及びその説明において、S2をS
1、S3をS20とそれぞれ読み替えるものとする。
【0073】画素単位動きベクトル生成部6は、ミニブ
ロック分割探索処理で画素単位動きベクトルPVを生成
する。すなわち、前述したブロック予測誤差適応探索処
理、ブロックミニブロック予測誤差適応探索処理あるい
はVエッジ適応探索処理でミニブロック単位(例えば2
画素x2ライン)で画素単位動きベクトルPVを検出す
る。また、動き検出信号MD2が0の画素は静止画素と
判定してPVに0を割り当てる。この構成及び動作は、
先に説明した第1の実施例の画素単位動きベクトル生成
部(図9〜図15)と同様である。但し同図及びその説
明において、S2をS1、S3をS20とそれぞれ読み
替えるものとする。
【0074】また、後述する動き補正信号処理部でフレ
ーム単位の動き補正処理を行う場合に好適な動きベクト
ル探索部の構成及び動作についても、先に説明した第1
の実施例の動きベクトル探索部(図16〜図17)と同
様である。但し同図及びその説明において、S2をS
1、S3をS20とそれぞれ読み替えるものとする。
【0075】動き補正信号処理部7は、IP変換部71
とMCフレーム数変換部72で構成する。IP変換部7
1は、動きベクトルPVと1フレーム間差分信号成分の
大小に応じて動き適応処理の飛び越し−順次の走査変換
を行い、順次走査の信号系列S30を生成する。この具
体的な構成については後述する。MCフレーム数変換部
72は、画素単位動きベクトルPVをもとに動き補正ベ
クトルを作り、順次走査の信号系列S30の画像の位置
をこの動き補正ベクトルで移動させた信号で内挿フレー
ムの信号系列を生成し、この出力に動き補正フレーム数
変換処理でフレーム周波数をアップした順次走査の画像
信号系列S4(輝度信号成分と色差信号成分)を得る。
この具体的な構成についても後述する。以上で全体ブロ
ック構成図の説明を終え、以下、本実施例における動き
補正信号処理部7の構成について詳述する。
【0076】図33は、IP変換部71の一構成例で、
動きベクトルを利用した動き適応処理の飛び越し−順次
の走査変換を行うに好適なものである。この構成を同図
(a)に示す。MA補間部78は走査変換に必要な補間
走査線の信号を生成する。このうち、動画補間信号生成
部79は、フィ−ルド内処理(例えば、上下の走査線の
信号の平均値)を行い、動画に適した補間走査線信号S
Mを生成する。また、静止補間信号生成部80は、フィ
−ルド間処理(例えば、前フレームの走査線の信号)を
行い、静止画に適した補間走査線信号SSを生成する。
係数加重部81−1は動き係数k、81−2は1−kを
加重し、加算部82で両者の信号を加算して、補間走査
線の信号を生成する。
【0077】動き係数生成部83は、同図(b)に示す
ように、1フレーム間の輝度信号差分成分の絶対値|S
1−S20|と、動きベクトルPVのスカラ−量|PV
|の値の大小に応じて、動き係数の係数値kを設定す
る。すなわち、スカラ−量|PV|が小から大となるに
従い、傾斜が漸次きつくなる特性の直線で係数値kを設
定する。従って、|S1−S20|が同一の値でも、動
きの速度に比例してkの値も大きく設定でき、従来技術
に較べて、画像の動きにより整合した動き適応信号処理
が可能になる。倍速変換部84は、生成した補間走査線
信号とS1との時間軸の1/2圧縮と時系列多重の信号
処理を行い、順次走査の信号系列S30を出力する。
【0078】次に、このMCフレーム数変換部72につ
いて、図34〜図37を用いて説明する。図34は、第
1の構成例で、予測誤差適応動き補正処理を行うに好適
なものである。図34の構成例において、1フレームメ
モリ部85は、順次走査の現フレームの信号系列S30
を1フレーム期間遅延させた前フレームの信号系列S3
Pを生成する。MCベクトル生成部86は、飛び越し走
査系列で検出した画素単位動きベクトルPVより動き補
正処理に必要な動き補正ベクトルVctとVprを生成
する。そして、動き補正信号生成部87では、現フレー
ムの信号S30と動き補正ベクトルVctで動き補正信
号Sctを生成する。また、動き補正信号生成部88
は、前フレームの信号S3Pと動き補正ベクトルVpr
で動き補正信号Sprを生成する。
【0079】これらの動作概略は、先の図19(a)〜
(c)で説明したとおりである。但し、同図及びその説
明において、PVをPV’と読み替えるものとする。こ
こでPV’は、順次走査系列での画素単位の動きベクト
ルで、飛び越し走査系列で検出した動きベクトルPVと
はPV’=PV/2の関係が成立する。従って、フレー
ム順2の内挿フレームは、Vpr=PV’*5/6(P
V*5/12),Vct=−PV’*1/6(−PV*
1/12)(ka=5,kb=1)、フレーム順3のも
のは、Vpr=PV’*4/6(PV*4/12),V
ct=−PV’*2/6(−PV*2/12)(ka=
4,kb=2)…の如く、時間方向での位置ずれがない
動き補正ベクトルを生成する。
【0080】加算部89は、両者の動き補正信号Spr
とSctとの加算平均を行い、フレーム順2,3,…,
6の動き補正内挿フレームの信号Smcを得る。減算部
90は、動き補正信号SctとSprとの減算を行い、
差分信号成分MCEを検出する。動き補正ベクトルが正
確な場合は、動き補正信号SctとSprは同じ値をと
るので信号MCEは0になる。しかしながら、動き補正
ベクトルが不正確な場合は、動き補正信号SctとSp
rとで異なる値になり、信号MCEは零以外の値を持
つ。補正誤差算出部91は、ミニブロック単位の動き補
正誤差(画素換算相当)を算出し、この値を信号MBE
に出力する。
【0081】判定部92は、信号MBEの値の大小に応
じて閾値THの値を適応的に設定する。例えば、MBE
<=8ではTH=40、8<MBE<=16ではTH=
32、16<MBE<=24ではTH=24、24<M
BEではTH=16に設定する。そして、信号MCEが
閾値未満の時は0、閾値以上の時は1を制御信号SLに
出力する。
【0082】選択部93は、制御信号SLが0の時は動
き補正内挿フレームの信号Smc、制御信号SLが1の
時は現フレームの信号S30と前フレームの信号S3P
のうちで動き補正内挿フレームと時間的な距離の近い信
号を選択し、内挿フレームの信号S50を出力する。こ
の操作で、動きベクトルの不正確さに起因する孤立点的
な劣化や動画エッジ周縁部の劣化などの動き補正に固有
な画質劣化を大幅に抑圧することができ、高画質化が達
成できる。メモリ部94は、以下の書き込み、読み出し
動作を行い、フレーム数変換した信号系列S4を得る。
書き込み動作では、現フレームの信号S30のフレーム
順1の信号と、信号S50のフレーム順2〜6の信号を
書き込む。一方、読み出し動作ではフレーム順1から6
の信号を順次読み出す。
【0083】図35は、この第2の構成例のブロック構
成図で、動き速度適応動き補正処理を行うに好適なもの
である。これは第1の構成例(図34)にベクトル分布
計測部95を追加した構成で実現する。ベクトル分布計
測部95では、画素単位の動きベクトルPVのうち、先
の図8(a)に示した領域Eに相当する動きベクトルの
1フレーム期間での発生頻度を計測し、これが設定値
(例えば10%以上)を越える場合は動き補正モード信
号MCFGに0、設定値未満の場合は1を出力する。
【0084】判定部92は、動き補正モード信号MCF
Gが0の時は、選択部93で該当する1フレーム期間で
は現フレームの信号S30を選択制御する制御信号SL
を出力する。一方、動き補正モード信号MCFGが1の
時は、第1の構成例と同様の動作を行い、信号MCEが
信号MBEで定まる閾値以上では1、未満では0の制御
信号SLを出力する。なお、本構成では、ベクトル分布
計測部95を省略し、代わりに、前述した図16の動き
ベクトル探索部におけるミニブロック分割探索モード信
号MBFGを動き補正モード信号として使用する構成で
実現することも可能である。
【0085】図36は、この第3の構成例で、図34の
第1の構成例の最終段のメモリ部94を省略し、代わり
にフレームレートアップ部97を先頭に配置した形態で
実現する。フレームレートアップ部97は、コマ繰り返
し処理でフレーム数変換を行い、例えば、フレーム周波
数50Hzの順次走査の信号系列S30をフレーム周波
数60Hzの信号系列S10に変換する。このS10を
現フレームの信号系列、これを1フレーム遅延部35で
1フレーム期間遅延させた信号S10Pを前フレームの
信号系列として、以降、第1の構成例と同様の信号処理
を行う。
【0086】この動作概略は、先の図22で説明したと
おりである。但し、同図及びその説明において、S2を
S30、S5をS10、S6をS10Pとそれぞれ読み
替えるものとする。従って、現フレームと前フレームの
信号系列が同一フレーム順1の場合は静止画像となり、
フレームの全ての動きベクトルが0の処理が行われ、出
力の信号系列S4(60Hz)はフレーム順1の信号を
得る。一方、現フレームと前フレームの信号系列が異な
るフレーム順の時は、出力の信号系列S4は動き補正処
理で生成した信号系列(図22中にMCで表示)を得
る。
【0087】図37は、この第4の構成例で、図35の
第2の構成例の最終段のメモリ部94を省略し、代わり
にフレームレートアップ部97を先頭に配置した形態で
実現する。この動作に関しては、上述の構成例と同様な
ため、説明は省略する。本発明の第9の実施例によれ
ば、動きベクトル探索、生成の信号処理に要する演算量
が少なく、かつ、動き補正処理に起因する画質劣化の少
ない画像信号のフレーム数変換装置が実現できる。そし
て、高画質化、低コスト化に顕著な効果を得ることがで
きる。
【0088】本発明の第10の実施例について、図38
を用いて説明する。本実施例は、動きベクトル探索にお
いて変換ベクトル探索処理を行うに好適なものである。
同図はこのブロック構成例を示す図であり、ブロック単
位動きベクトル探索部98の構成、動作のみが先の第9
の実施例(図32)と異なる。このブロック単位動きベ
クトル探索部98の構成と動作は、先の図24〜図25
で説明したとおりである。但し同図及びその説明におい
て、S2をS1、S3をS20とそれぞれ読み替えるも
のとする。本発明の第10の実施例によれば、動きベク
トル探索、生成の信号処理に要する演算量が更に少ない
画像信号のフレーム数変換装置が実現できる。そして、
高画質化、低コスト化に顕著な効果を得ることができ
る。
【0089】本発明の第11の実施例を図39を用いて
説明する。これは、シーンチェンジの領域では動きベク
トル探索や動き補正フレーム内挿の信号処理を中止する
動作を行うに好適なものである。同図はこのブロック構
成例を示す図で、第9の実施例(図32)の構成にシー
ンチェンジ検出部99を追加して実現する。シーンチェ
ンジ検出部99では、1フレーム期間でのフレーム間差
分信号成分の発生形態をもとにシーンチェンジの発生し
たフレームを検出する動作を行う。この構成と動作は、
先の図28で説明したとおりである。但し同図及びその
説明において、S2をS1、S3をS20とそれぞれ読
み替えるものとする。
【0090】図39に戻り、動きベクトル探索部3と動
き補正信号処理部7は、信号SCFGが1のシーンチェ
ンジが発生したフレームでは、動きベクトル探索や動き
補正フレーム内挿の信号処理を中止する。一方、信号S
CFGが0のフレームでは、動きベクトル探索部3と動
き補正信号処理部7は、第1の実施例と同一の信号処理
の動作を行い、信号系列S4に動き補正フレーム内挿処
理でフレーム数を変換した信号系列を得る。本発明の第
11の実施例によれば、シーンチェンジ領域における動
きベクトル探索や生成のための膨大な演算量の発生が回
避でき、第9の実施例に較べて、動きベクトル探索、生
成の信号処理に要する演算量が更に少ない画像信号のフ
レーム数変換装置が実現できる。そして、高画質化、低
コスト化に顕著な効果を得ることができる。
【0091】本発明の第12の実施例を図40を用いて
説明する。これは、第10の実施例(図38)の構成に
シーンチェンジ検出部99を追加して実現したものであ
る。この動作は、上述の実施例の説明で容易に理解でき
るので説明は省略する。そして、第11の実施例と同
様、動きベクトル探索、生成の信号処理に要する演算量
が更に少ない画像信号のフレーム数変換装置が実現でき
る。そして、高画質化、低コスト化に顕著な効果を得る
ことができる。
【0092】次に、本発明のフレーム数変換装置をテレ
ビジョン受像機に適用した実施例について、図41〜図
44の図面を用いて説明する。
【0093】図41は、この第1の実施例のブロック構
成例で、画像を順次走査の形態で表示するに好適なもの
である。図において、チューナー部44は、地上放送信
号TVをベースバンド帯域のテレビジョン信号に復調す
る。 BSチューナー部45は、衛星放送信号BSをベ
ースバンド帯域のテレビジョン信号に復調する。デコー
ダ部46は、アナログ方式のテレビジョン信号の所定の
復調処理を行い、輝度信号と色差信号を復調する。IR
D部47は、デジタル方式のテレビジョン信号の所定の
復号化処理を行い、輝度信号と色差信号を復調する。外
部入力信号Exには、VCR等のパッケージメディアや
PC画像などの輝度信号と色差信号を入力する。スイッ
チ部48は、制御部54の制御信号で指定する信号系列
の選択を行う。
【0094】IP変換部49は、飛び越し走査の信号系
列に対しては、例えば動き適応の走査変換の信号処理を
行い、順次走査の信号系列に変換する。MCフレーム数
変換部50は、本発明のフレーム数変換装置に相当し、
動き補正フレーム内挿処理でフレーム周波数をアップし
た信号系列を生成する。例えば、PAL方式のフレーム
周波数50Hzの信号の50Hz→60Hz変換では、
前述の実施例と同様にフレーム順1〜5の入力信号系列
からフレーム順1〜6(2〜6は動き補正フレーム内挿
処理で生成)の信号系列を生成する。また、50Hz→
75Hz変換では、フレーム順1〜2の入力信号系列か
らフレーム順1〜3(2〜3は動き補正フレーム内挿処
理で生成)の信号系列を生成する。あるいは、50Hz
→100Hz変換では、フレーム順1の入力信号系列か
らフレーム順1〜2(2は動き補正フレーム内挿処理で
生成)の信号系列を生成する。
【0095】スケーリング処理部51は、画像サイズの
拡大/縮小、アスペクト比の変換、走査線数の変換など
の信号処理を行う。画質改善部52は、鮮鋭度改善や輝
度階調補正などの画質改善信号処理と色空間変換による
3原色信号への変換を行う。順次表示部53は、フレー
ム周波数が60Hz、又は75Hzか100Hzの順次
走査の形態で画像表示を行う。
【0096】リモコン受信部55は、ユーザがリモコン
端子で操作する各種ユーザ情報(チャネル選択、表示モ
ードなど)を受信する。制御部54は、この受信した各
種ユーザ情報に応じて、各部の動作に必要な制御信号類
(図面には明示せず)を生成し、被制御部58に出力す
る。
【0097】図42は、この第2の実施例のブロック構
成例で、画像を飛び越し走査の形態で表示するに好適な
ものである。これは、上述した図41の構成にPI変換
部56を追加し、インターレース表示部57で飛び越し
走査の形態の画像を表示する。PI変換部56は、順次
走査の信号系列の走査線の2:1の間引き処理を行い、
飛び越し走査の信号系列に変換する信号処理を行う。ま
た、インターレース表示部57は、フィールド周波数が
60Hz、又は75Hzか100Hzの飛び越し走査の
形態で画像表示を行う。なお、この他のブロックは図4
1のものと同一の動作を行うので、説明は省略する。
【0098】図43は、この第3の実施例のブロック構
成例で、画像を順次走査の形態で表示するに好適なもの
である。これは、上述した図41のIP変換部41及び
MCフレーム数変換部50に代えて、動き補正フレーム
数変換部63を設けたものである。この動き補正フレー
ム数変換部63は、本発明のフレーム数変換装置に相当
し、動き補正フレーム内挿処理でフレーム周波数をアッ
プした順次走査の信号系列を生成する。例えば、PAL
方式のフレーム周波数50Hzの信号の50Hz→60
Hz変換では、前述の実施例と同様にフレーム順1〜5
の入力信号系列からフレーム順1〜6(2〜6は動き補
正フレーム内挿処理で生成)の信号系列を生成する。ま
た、50Hz→75Hz変換では、フレーム順1〜2の
入力信号系列からフレーム順1〜3(2〜3は動き補正
フレーム内挿処理で生成)の信号系列を生成する。ある
いは、50Hz→100Hz変換では、フレーム順1の
入力信号系列からフレーム順1〜2(2は動き補正フレ
ーム内挿処理で生成)の信号系列を生成する。なお、こ
の他のブロックは図41のものと同一の動作を行うの
で、説明は省略する。
【0099】図44は、この第4の実施例のブロック構
成例で、画像を飛び越し走査の形態で表示するに好適な
ものである。これは、上述した図43の構成にPI変換
部56を追加し、インターレース表示部57で飛び越し
走査の形態の画像を表示する。このPI変換部56及び
インターレース表示部57は、図42の第2の実施例で
説明したものと同じものである。この他のブロックは図
43のものと同一の動作を行うので、説明は省略する。
これらのテレビジョン受像機の実施例によれば、マルチ
ソース対応の高画質な装置を低コストで実現することが
できる。
【0100】以上で実施の形態の説明を終了するが、本
発明は、PAL−NTSCテレビジョン信号の方式変
換、PAL50Hz−60Hz/75Hz/100Hz
変換、フィルム画像(フレーム周波数24Hz/30H
z)−60Hz変換、テレビジョン信号−パソコン画像
信号変換など、各種のフレーム数変換装置に適用し、高
画質化・低コスト化に顕著な効果を有する。
【0101】このように本発明では、動き補正に必要な
動きベクトル探索に要する信号処理の演算量や回路規模
が小さく、また、動き補正に固有な画質劣化を抑圧した
動き補正フレーム変換装置が実現できる。このため、各
種のフレーム数変換装置の高画質化・低コスト化に顕著
な効果が得られる。また、本発明をテレビジョン受像機
に適用して、マルチソース対応の高画質で低コストの受
像機を実現することができる。また、受像機の多機能化
にも顕著な効果がある。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、高画質でしかも回路規
模の小さい画像信号のフレーム数変換方法および装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック構成図であ
る。
【図2】動き検出部の一構成例を示す図である。
【図3】ブロック単位動きベクトル探索部の第1構成例
を示す図である。
【図4】第1構成例のブロック単位動きベクトル探索の
フローチャートである。
【図5】ブロックマッチング第1処理における代表点の
配列図である。
【図6】ブロック単位動きベクトル探索部の第2構成例
を示す図である。
【図7】第2構成例のブロック単位動きベクトル探索の
フローチャートである。
【図8】(a)は動きベクトル発生頻度の計測の一例
を、(b)は探索モード設定の一例をそれぞれ示す図で
ある。
【図9】画素単位動きベクトル生成部の第1構成例を示
す図である。
【図10】第1構成例の画素単位動きベクトル生成処理
のフローチャートである。
【図11】画素単位動きベクトル生成の動作概略を示す
図である。
【図12】画素単位動きベクトル生成部の第2構成例を
示す図である。
【図13】第2構成例の画素単位動きベクトル生成処理
のフローチャートである。
【図14】画素単位動きベクトル生成部の第3構成例を
示す図である。
【図15】第3構成例の画素単位動きベクトル生成処理
のフローチャートである。
【図16】動きベクトル探索部の他の構成例を示す図で
ある。
【図17】動きベクトル探索の信号処理フローチャート
である。
【図18】動き補正内挿フレーム生成部の第1構成例を
示す図である。
【図19】(a)、(b)はそれぞれMCベクトル生成
部の動作概略を、(c)は動き補正信号生成部の動作概
略を示す図である。
【図20】動き補正内挿フレーム生成部の第2構成例を
示す図である。
【図21】本発明の第2の実施例のブロック構成図であ
る。
【図22】(a)〜(d)はそれぞれフレームレートア
ップ部の動作概略を説明するための図である。
【図23】本発明の第3の実施例のブロック構成図であ
る。
【図24】ブロック単位動きベクトル探索部の一構成例
を示す図である。
【図25】(a)〜(c)はそれぞれベクトル変換部の
動作概略を示す図である。
【図26】本発明の第4の実施例のブロック構成図であ
る。
【図27】本発明の第5の実施例のブロック構成図であ
る。
【図28】シーンチェンジ検出部の一構成例を示す図で
ある。
【図29】本発明の第6の実施例のブロック構成図であ
る。
【図30】本発明の第7の実施例のブロック構成図であ
る。
【図31】本発明の第8の実施例のブロック構成図であ
る。
【図32】本発明の第9の実施例のブロック構成図であ
る。
【図33】(a)、(b)はそれぞれIP変換部の一構
成例を示す図である。
【図34】MCフレーム数変換部の第1構成例を示す図
である。
【図35】MCフレーム数変換部の第2構成例を示す図
である。
【図36】MCフレーム数変換部の第3構成例を示す図
である。
【図37】MCフレーム数変換部の第4構成例を示す図
である。
【図38】本発明の第10の実施例のブロック構成図で
ある。
【図39】本発明の第11の実施例のブロック構成図で
ある。
【図40】本発明の第12の実施例のブロック構成図で
ある。
【図41】本発明に係るテレビジョン受像機の第1の実
施例を示す図である。
【図42】本発明に係るテレビジョン受像機の第2の実
施例を示す図である。
【図43】本発明に係るテレビジョン受像機の第3の実
施例を示す図である。
【図44】本発明に係るテレビジョン受像機の第4の実
施例を示す図である。
【符号の説明】
1 IP変換部 2 1フレーム遅延部 3 動きベクトル探索部 4 動き検出部 5 ブロック単位動きベクトル探索部 6 画素単位動きベクトル生成部 7 動き補正信号処理部 8 動き補正内挿フレーム生成部 9 メモリ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 雅人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 中嶋 満雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 都留 康隆 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 的野 孝明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 兼八 孝至 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号より検出した動画ブロックに対
    してブロックマッチング処理でブロック単位の動きベク
    トルを検出し、上記検出したブロック単位動きベクトル
    の動き補正誤差の大小に応じて現ブロックと隣接ブロッ
    クの動きベクトルより画素単位の動きベクトルを生成
    し、上記画素単位の動きベクトルの動き補正誤差の大小
    に応じて画像信号の内挿フレームを生成し、上記内挿フ
    レームを用いて画像信号のフレーム数を変換することを
    特徴とする画像信号のフレーム数変換方法。
  2. 【請求項2】 上記画像信号は、飛び越し−順次の走査
    変換処理により得られた順次走査の画像信号であること
    を特徴とする請求項1記載の画像信号のフレーム数変換
    方法。
  3. 【請求項3】 上記順次走査の画像信号は、フレーム繰
    り返し処理を行うことにより得られた画像信号であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像信号のフレーム数変
    換方法。
  4. 【請求項4】 上記画像信号は、飛び越し走査の画像信
    号であることを特徴とする請求項1記載の画像信号のフ
    レーム数変換方法。
  5. 【請求項5】 上記画像信号のシーンチェンジを検出し
    たときは、上記動き補正誤差の大小に応じて生成した画
    像信号の内挿フレームに代えて、現フレーム又は前フレ
    ームの信号による内挿フレームを用いて画像信号のフレ
    ーム数を変換することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の画像信号のフレーム数変換方法。
  6. 【請求項6】 飛び越し走査の画像信号から順次走査の
    画像信号を生成する走査変換部と、上記順次走査の画像
    信号に基づいて静止ブロック又は動画ブロックを検出す
    る動き検出部と、上記動画ブロックに対してブロックマ
    ッチング処理でブロック単位の動きベクトルを検出する
    ブロック単位動きベクトル探索部と、上記検出したブロ
    ック単位動きベクトルの動き補正誤差の大小に応じて現
    ブロックと隣接ブロックの動きベクトルから画素単位の
    動きベクトルを生成する画素単位動きベクトル生成部
    と、上記画素単位の動きベクトルの動き補正誤差の大小
    に応じて上記画像信号の内挿フレームを生成する動き補
    正内挿フレーム生成部とを備えたことを特徴とする画像
    信号のフレーム数変換装置。
  7. 【請求項7】 上記順次走査の画像信号のフレーム数変
    換を行うフレームレートアップ部を上記走査変換部と上
    記動き検出部の間に設けたことを特徴とする請求項6記
    載の画像信号のフレーム数変換装置。
  8. 【請求項8】 飛び越し走査の画像信号に基づいて静止
    ブロック又は動画ブロックを検出する動き検出部と、上
    記動画ブロックに対してブロックマッチング処理でブロ
    ック単位の動きベクトルを検出するブロック単位動きベ
    クトル探索部と、上記検出したブロック単位動きベクト
    ルの動き補正誤差の大小に応じて現ブロックと隣接ブロ
    ックの動きベクトルから画素単位の動きベクトルを生成
    する画素単位動きベクトル生成部と、上記画素単位の動
    きベクトルに基づいて上記飛び越し走査の画像信号から
    順次走査の画像信号を生成する走査変換部と、上記画素
    単位の動きベクトルの動き補正誤差の大小に応じて上記
    順次走査の画像信号の内挿フレームを生成する動き補正
    内挿フレーム生成部とを備えたことを特徴とする画像信
    号のフレーム数変換装置。
  9. 【請求項9】 上記ブロック単位動きベクトル探索部
    は、動画ブロックに対しては、予め設定する原点近傍領
    域は密、周縁部領域は粗の複数個数の代表動きベクトル
    によるブロックマッチング処理で参照動きベクトルを算
    出し、算出した参照動きベクトル近傍の動きベクトルに
    対してブロックマッチング処理による再探索で動きベク
    トルを検出することを特徴とする請求項6乃至8のいず
    れかに記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  10. 【請求項10】 上記ブロック単位動きベクトル探索部
    は、検出した動きベクトルの発生頻度の形態に応じて、
    探索領域又は代表動きベクトルの異なる複数種類の探索
    モードのうちいずれかのモードに従ったブロックマッチ
    ング処理により動きベクトルを検出することを特徴とす
    る請求項6乃至8のいずれかに記載の画像信号のフレー
    ム数変換装置。
  11. 【請求項11】 上記ブロック単位動きベクトル探索部
    は、ブロックマッチング処理による動きベクトルの探索
    において、水平方向の探索領域を垂直方向の探索領域よ
    り広く設定することを特徴とする請求項9又は10に記
    載の画像信号のフレーム数変換装置。
  12. 【請求項12】 上記ブロック単位動きベクトル探索部
    は、画像信号の動きベクトル情報より算出する変換動き
    ベクトルを用いて上記ブロックマッチング処理を行うこ
    とを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の画像
    信号のフレーム数変換装置。
  13. 【請求項13】 上記ブロック単位動きベクトル探索部
    は、画像信号の動きベクトル情報のPピクチャおよびB
    ピクチャの動きベクトルを1フレーム間の動きベクトル
    に変換するベクトル変換部を有し、動画ブロックに対し
    ては、上記ベクトル変換部出力の動きベクトルによるブ
    ロックマッチング処理で参照動きベクトルを算出し、算
    出した参照動きベクトル近傍の動きベクトルに対してブ
    ロックマッチング処理による再探索で動きベクトルを検
    出することを特徴とする請求項12記載の画像信号のフ
    レーム数変換装置。
  14. 【請求項14】 上記ブロック単位動きベクトル探索部
    においては、ブロックマッチング処理を画像信号の輝度
    信号成分で行うことを特徴とする請求項6乃至13のい
    ずれかに記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  15. 【請求項15】 上記ブロック単位動きベクトル探索部
    においては、ブロックマッチング処理を画像信号の輝度
    信号成分及び色信号成分の両者を用いて行うことを特徴
    とする請求項6乃至13のいずれかに記載の画像信号の
    フレーム数変換装置。
  16. 【請求項16】 上記画素単位動きベクトル生成部は、
    ブロック単位の動きベクトルによる動き補正誤差が閾値
    未満の時はブロック内の全ての画素にブロック単位の動
    きベクトルを割り当て、上記動き補正誤差が閾値以上の
    時はブロックを水平方向及び垂直方向に細分化したミニ
    ブロックに対して、現ブロック及び隣接ブロックの動き
    ベクトルのうちでミニブロックを内包する領域での動き
    補正誤差が最少なものをミニブロック内の画素の動きベ
    クトルに割り当てることを特徴とする請求項6乃至15
    のいずれかに記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  17. 【請求項17】 上記画素単位動きベクトル生成部は、
    ブロック単位の動きベクトルでブロック動き補正誤差と
    ミニブロック動き補正誤差とを算出し、上記ブロック動
    き補正誤差の大小に応じて閾値を変化させ、ミニブロッ
    ク動き補正誤差が上記閾値未満のミニブロックではブロ
    ック単位の動きベクトルを割り当て、ミニブロック動き
    補正誤差が上記閾値以上のミニブロックでは現ブロック
    及び隣接ブロックの動きベクトルのうちでミニブロック
    を内包する領域での動き補正誤差が最少なものをミニブ
    ロック内の画素の動きベクトルに割り当てることを特徴
    とする請求項6乃至15のいずれかに記載の画像信号の
    フレーム数変換装置。
  18. 【請求項18】 上記画素単位動きベクトル生成部は、
    画像信号のエッジ領域を検出し、上記エッジ領域を含む
    ミニブロックでは、ミニブロックを内包する横長の領域
    で動き補正誤差を算出することを特徴とする請求項16
    又は17記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  19. 【請求項19】 上記画素単位動きベクトル生成部にお
    いては、ミニブロックにおける動き補正誤差の算出を画
    像信号の輝度信号成分で行うことを特徴とする請求項1
    6乃至18のいずれかに記載の画像信号のフレーム数変
    換装置。
  20. 【請求項20】 上記画素単位動きベクトル生成部にお
    いては、ミニブロックにおける動き補正誤差の算出を画
    像信号の輝度信号成分及び色信号成分の両者を用いて行
    うことを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記
    載の画像信号のフレーム数変換装置。
  21. 【請求項21】 検出した動きベクトルの発生頻度の形
    態に応じて上記ブロック単位動きベクトル探索部の探索
    モードと画素単位動きベクトル生成部の動作モードを設
    定するベクトル分布計測部を備え、上記ブロック単位動
    きベクトル探索部では上記探索モードに従ったブロック
    マッチング処理で動きベクトルを検出し、上記画素単位
    動きベクトル生成部では上記動作モードに従ったミニブ
    ロック分割探索処理を行うことを特徴とする請求項6又
    は7記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  22. 【請求項22】 上記動き補正内挿フレーム生成部は、
    上記画素単位の動きベクトルの動き補正誤差の大小に応
    じて閾値を設定する補正誤差算出部と、上記画素単位の
    動きベクトルで動き補正ベクトルを生成する動き補正ベ
    クトル生成部と、上記動き補正ベクトル生成部の出力信
    号で現フレームの画像の位置を移動させた第1の動き補
    正信号と前フレームの画像の位置を移動させた第2の動
    き補正信号とを生成する動き補正信号生成部とを備え、
    上記第1の動き補正信号と第2の動き補正信号の差分成
    分が閾値未満の時は上記第1及び第2の動き補正信号を
    用いて内挿フレームを生成し、閾値以上の時は現フレー
    ム又は前フレームの信号により内挿フレームを生成する
    ことを特徴とする請求項6乃至21のいずれかに記載の
    画像信号のフレーム数変換装置。
  23. 【請求項23】 上記動き補正内挿フレーム生成部は、
    上記画素単位動きベクトル生成部出力の動きベクトルの
    発生頻度に応じて上記内挿入フレームを生成することを
    特徴とする請求項22に記載の画像信号のフレーム数変
    換装置。
  24. 【請求項24】 上記第1の動き補正信号と第2の動き
    補正信号の差分成分の算出は画像信号の輝度信号成分で
    行うことを特徴とする請求項22又は23記載の画像信
    号のフレーム数変換装置。
  25. 【請求項25】 動き補正の現フレーム信号と前フレー
    ム信号との差分成分の算出は画像信号の輝度信号成分及
    び色信号成分の両者を用いて行うことを特徴とする請求
    項22又は23記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  26. 【請求項26】 上記画像信号のシーンチェンジを検出
    したときは、上記動き補正誤差の大小に応じて生成した
    画像信号の内挿フレームに代えて、現フレーム又は前フ
    レームの信号による内挿フレームを用いて画像信号のフ
    レーム数を変換することを特徴とする請求項6乃至25
    のいずれかに記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  27. 【請求項27】 飛び越し走査の画像信号を飛び越し−
    順次の走査変換処理により順次走査の画像信号を生成
    し、上記順次走査の画像信号より検出した動画ブロック
    に対してブロックマッチング処理でブロック単位の動き
    ベクトルを検出し、上記検出したブロック単位動きベク
    トルの動き補正誤差の大小に応じて現ブロックと隣接ブ
    ロックの動きベクトルより画素単位の動きベクトルを生
    成し、上記画素単位の動きベクトルの動き補正誤差の大
    小に応じて画像信号の内挿フレームを生成し、上記内挿
    フレームを用いて画像信号のフレーム数を変換するよう
    構成されたことを特徴とする画像信号のフレーム数変換
    装置。
  28. 【請求項28】 上記順次走査の画像信号は、フレーム
    繰り返し処理によりフレーム数変換された画像信号であ
    ることを特徴とする請求項27記載の画像信号のフレー
    ム数変換装置。
  29. 【請求項29】 飛び越し走査の画像信号より検出した
    動画ブロックに対してブロックマッチング処理でブロッ
    ク単位の動きベクトルを検出し、上記検出したブロック
    単位動きベクトルの動き補正誤差の大小に応じて現ブロ
    ックと隣接ブロックの動きベクトルより画素単位の動き
    ベクトルを生成し、上記画素単位の動きベクトルの動き
    補正誤差の大小に応じて画像信号の内挿フレームを生成
    し、上記内挿フレームを用いて画像信号のフレーム数を
    変換するよう構成されたことを特徴とする画像信号のフ
    レーム数変換装置。
  30. 【請求項30】 上記画像信号のシーンチェンジを検出
    したときは、上記動き補正誤差による内挿フレームの生
    成を中止し、現フレーム又は前フレームの信号による内
    挿フレームを用いて画像信号のフレーム数を変換するよ
    う構成されたことを特徴とする請求項27乃至29のい
    ずれかに記載の画像信号のフレーム数変換装置。
  31. 【請求項31】 画像信号を入力する入力部と、上記画
    像信号に基づいてブロック単位の動きベクトルを検出
    し、上記ブロック単位動きベクトルの動き補正誤差の大
    小に応じて現ブロックと隣接ブロックの動きベクトルよ
    り画素単位の動きベクトルを生成し、上記画素単位の動
    きベクトルの動き補正誤差の大小に応じて画像信号の内
    挿フレームを生成することにより画像信号のフレーム数
    を変換処理する画像信号のフレーム数変換部と、上記画
    像信号のフレーム数変換部の出力を表示する表示部とを
    備えたことを特徴とするテレビジョン受像機。
  32. 【請求項32】 上記入力部と上記画像信号のフレーム
    数変換部の間に上記画像信号を飛び越し−順次の走査変
    換処理により順次走査の画像信号に変換する走査変換部
    を備え、上記表示部に上記順次走査の画像信号を表示す
    るよう構成したことを特徴とする請求項31記載のテレ
    ビジョン受像機。
  33. 【請求項33】 上記入力部と上記画像信号のフレーム
    数変換部の間に設けられた飛び越し走査の画像信号を順
    次走査の画像信号に変換する第1の走査変換部と、上記
    画像信号のフレーム数変換部と上記表示部の間に設けら
    れた上記順次走査の画像信号を飛び越し走査の画像信号
    に変換する第2の走査変換部とを備え、上記表示部に飛
    び越し走査の画像信号を表示するよう構成したことを特
    徴とする請求項31記載のテレビジョン受像機。
  34. 【請求項34】 上記画像信号のフレーム数変換部にお
    いて上記画像信号を飛び越し−順次の走査変換処理によ
    り順次走査の画像信号に変換して上記画像信号の内挿フ
    レームを生成し、上記表示部に順次走査の画像信号を表
    示するよう構成したことを特徴とする請求項31記載の
    テレビジョン受像機。
  35. 【請求項35】 上記画像信号のフレーム数変換部にお
    いて上記画像信号を飛び越し−順次の走査変換処理によ
    り順次走査の画像信号に変換して上記画像信号の内挿フ
    レームを生成し、上記画像信号のフレーム数変換部と上
    記表示部の間に設けられた走査変換部により上記順次走
    査の画像信号を飛び越し走査の画像信号に変換し、上記
    表示部に飛び越し走査の画像信号を表示するよう構成し
    たことを特徴とする請求項31記載のテレビジョン受像
    機。
  36. 【請求項36】 PAL方式のテレビジョン信号のフレ
    ーム数を上記画像信号のフレーム数変換部により変換
    し、上記表示部にフレーム周波数が60Hz、75Hz
    又は100Hzの順次走査の画像表示を行うよう構成し
    たことを特徴とする請求項32又は34記載のテレビジ
    ョン受像機。
  37. 【請求項37】 PAL方式のテレビジョン信号のフレ
    ーム数を上記画像信号のフレーム数変換部により変換
    し、上記表示部にフィールド周波数が60Hz、75H
    z又は100Hzの飛び越し走査の画像表示を行うよう
    構成したことを特徴とする請求項33又は35記載のテ
    レビジョン受像機。
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