[go: up one dir, main page]

JPH11298369A - マルチコード適応変調方法及び送受信機 - Google Patents

マルチコード適応変調方法及び送受信機

Info

Publication number
JPH11298369A
JPH11298369A JP10098645A JP9864598A JPH11298369A JP H11298369 A JPH11298369 A JP H11298369A JP 10098645 A JP10098645 A JP 10098645A JP 9864598 A JP9864598 A JP 9864598A JP H11298369 A JPH11298369 A JP H11298369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
code
line quality
unit
parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10098645A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Tanaka
正樹 田中
Kenzo Urabe
健三 占部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Denki Electric Inc
Original Assignee
Kokusai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Co Ltd filed Critical Kokusai Electric Co Ltd
Priority to JP10098645A priority Critical patent/JPH11298369A/ja
Publication of JPH11298369A publication Critical patent/JPH11298369A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のマルチコード変調方法では、回線品質
が悪いと誤り率特性が劣化して伝送品質が低下するとい
う問題点があったが、本発明は、回線品質が悪化した場
合にはS/N比を改善し、誤り率特性の劣化を抑制し、
伝送品質を向上できるマルチコード適応変調方法及び送
受信機を提供する。 【解決手段】 回線品質検出部37で回線の品質を検出
し、回線品質が良好な場合は変調に用いるコードの数
(並列数)を大きくし、マルチコード変調部35では、
送信バッファ41から入力されるデータの速度を上げて
大きくしたコードの数にて変調を行い、回線品質が悪い
場合には変調に用いるコードの数を小さくし、送信バッ
ファ41から入力されるデータの速度を下げて小さくし
たコードの数にて変調を行うマルチコード適応変調方法
及び送受信機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチコードでス
ペクトル拡散変調を行って送受信する変調方法及び送受
信機に係り、特に回線品質に適応できるマルチコード適
応変調方法及び送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散通信方法は、送信しよう
とするデータを拡散系列符号によりスペクトルを拡散し
て送信する通信方法であり、データの耐干渉性、秘話
性、秘匿性に優れた通信方法である。
【0003】スペクトル拡散通信を行う上で重要なのが
周波数利用効率であるが、ある限定された周波数帯域の
通信チャネルで通信を行う場合、この限られた周波数帯
域幅のなかでスペクトル拡散通信を行うにはデータ速
度、拡散系列符号速度、処理利得が密接に関連してい
る。
【0004】即ち、B:周波数帯域幅、Rc :拡散チッ
プレート、PG :拡散利得(処理利得)、R:一次変調
レートとすると、 B≧Rc =PG ・R …(1) の関係が成り立っている。ここで、処理利得とは、受信
装置における入力信号と出力信号のS/N比(信号対雑
音比)の差である。
【0005】このために、周波数帯域幅Bが決まると、
その帯域幅で使用できる拡散系列符号のチップレートR
c の最大値が決定し、また処理利得PG を決めると一次
変調レートRの最大値も決定する。そして、周波数利用
効率を上げようとして一次変調レートRを上げると、使
用できる拡散チップレートRc の最大値は決まっている
ので、処理利得PG が下がり、スペクトル拡散の利点で
ある耐干渉性が劣化するという問題点がある。
【0006】そこで、上記問題点を解決する方法とし
て、データを低速の並列データに変換し、それぞれの並
列データについて異なる拡散系列符号を用いて拡散し、
それらを加算して送信するマルチコード変調方法があ
る。
【0007】ここで、従来のマルチコード変調方法を実
現するマルチコード変調部、およびマルチコード復調部
について、図6,図7を用いて説明する。図6は、従来
のマルチコード変調方法を実現するマルチコード変調部
の構成ブロック図であり、図7は、従来のマルチコード
変調方法を実現するマルチコード復調部の構成ブロック
図であり、いずれもマルチコード数が4の場合を示して
いる。
【0008】従来のマルチコード変調方法を実現するマ
ルチコード変調部では、図6に示すように送信データ
が、直列/並列変換器11で並列データ(図6の例では
並列数4)に変換され、拡散系列符号生成部12により
生成されたC1〜C4の拡散系列符号と乗算器13によ
って各々乗算することによりスペクトル拡散された後
に、加算器14で加算されて多値化され、送信される。
【0009】一方、従来のマルチコード変調方法を実現
するマルチコード復調部では、図7に示すように受信し
たデータが、逆拡散系列符号生成部22で生成された逆
拡散系列符号C1〜C4を用いて逆拡散部23によって
スペクトル逆拡散され、逆拡散された並列データは並列
/直列変換器21により直列データに変換されて、受信
データとして出力されるようになっている。
【0010】この従来のマルチコード変調方法では、実
際に送信する並列化の後に拡散されたデータの送信速度
が低速になっているので、処理利得を下げることなく元
のデータ速度(一次変調レート)を上げることができ
る。
【0011】尚、並列スペクトラム拡散(SS)方式に
符号間干渉抑圧技術を導入して、情報速度と符号間干渉
とのトレードオフを改善し、高速化を可能にした並列S
S変復調装置については、特許2600518号公報に
記載されており、また、コード分割多元接続(CDM
A)移動通信システムにおいて回路規模を小さくする同
期捕捉方法については、特開平8−32547号公報に
記載されており、また、FFT周波数分析によりノイズ
を除去するスペクトラム拡散通信については、特開平5
−75573号公報に記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マルチコード変調方法では、データ速度を上げるために
並列数(マルチコード数)を増やすと並列数に比例して
送信信号の多値レベル数が上がり、全体の送信電力が一
定であるとすると一つのコード当たりのS/N(信号対
雑音比)が低下するため、回線品質が悪い場合には誤り
率特性が劣化して、伝送品質が低下するという問題点が
あった。
【0013】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、回線品質の状態に応じてデータ速度と並列数を変化
させて、回線品質が悪化した場合にはS/N比を改善
し、誤り率特性の劣化を抑制して、伝送品質を向上でき
るマルチコード適応変調方法及び送受信機を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、マルチコード適応
変調方法において、回線品質良好な場合には、送信デー
タの並列数を大きくしておき、並列化前のデータ速度を
上げてスペクトラム拡散を行い、回線品質が不良な場合
には、送信データの並列数を小さくしておき、並列化前
のデータ速度を下げてスペクトラム拡散を行うことを特
徴としており、回線品質が悪化した場合には、誤り率特
性の劣化を抑制して、伝送品質を向上できる。
【0015】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、送受信機において、データを送信す
る送信部と、データを受信する受信部と、受信データか
ら回線品質を検出する回線品質検出部と、検出された回
線品質に応じて並列化数を決定し、当該並列化数で並列
化されたデータを拡散系列符号で拡散して乗算するマル
チコード変調部と、受信データから並列化数を示すマル
チコード数情報を検出し、前記マルチコード数情報に応
じて逆拡散系列符号で逆拡散して直列化するマルチコー
ド復調部とを備え、前記マルチコード変調部は、送信デ
ータを蓄積すると共に、当該送信データを出力するデー
タ速度を変更する送信バッファを有し、前記マルチコー
ド復調部は、逆拡散された受信データを蓄積する受信バ
ッファを有し、前記回線品質検出部で検出された回線品
質が良好な場合には、前記送信バッファから出力される
送信データのデータ速度を上げて大きい並列数で拡散を
行い、回線品質が不良な場合には、前記送受信バッファ
から出力される送信データのデータ速度を下げて小さい
並列数で拡散を行うことを特徴としている。
【0016】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項2記載の送受信機において、
回線品質検出部は、受信データから回線品質を検出し、
回線品質に応じて順位付けした回線品質順位情報をマル
チコード変調部に出力する回線品質検出部であり、前記
マルチコード変調部は、前記回線品質検出部からの回線
品質順位情報によって定められる送信データのデータ出
力速度に対応して蓄積されるデータ量を増減する送信バ
ッファと、前記回線品質検出部からの回線品質順位情報
に対応して予め定められたマルチコードの数を示すマル
チコード数情報を送信データのフレーム毎に付加するマ
ルチコード数情報付加部と、前記回線品質検出部からの
回線品質順位情報に対応して予め定められた並列化数に
て前記マルチコード数情報付加部からのデータを並列化
する直列/並列変換器と、最大並列化数分の各々異なる
拡散系列符号を生成する拡散系列生成部と、前記直列/
並列変換器で並列化されたデータと前記拡散系列生成部
からの拡散系列符号とを各々乗算する乗算器と、前記乗
算器で乗算されたデータを加算する加算器とを備えるマ
ルチコード変調部であることを特徴としている。
【0017】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項2記載の送受信機において、
マルチコード復調部は、受信した受信データに含まれる
マルチコード数情報を検出するマルチコード数情報検出
部と、送信データの拡散に用いられた拡散系列符号と同
一の逆拡散系列符号を生成する逆拡散符号系列生成部
と、受信データを前記逆拡散符号系列生成部で生成され
た逆拡散系列符号により逆拡散する逆拡散部と、逆拡散
されたデータを前記マルチコード数情報検出部で検出さ
れたマルチコード数情報に応じて直列化し、前記マルチ
コード数情報に対応したデータ速度で出力する並列/直
列変換器と、前記マルチコード数情報検出部で検出され
たマルチコード数情報に対応して蓄積されるデータ量を
増減し、前記並列/直列変換器で直列化された受信デー
タを蓄積する受信バッファとを備えるマルチコード復調
部であることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るマ
ルチコード適応変調方法及び送受信機は、伝送路の品質
に応じてマルチコード変調に用いるコードの数(並列
数)と送信データのデータ速度を、伝送路の品質が悪い
場合にはデータ速度を下げて小さい並列数で拡散を行
い、伝送路の品質が良い場合にはデータ速度を上げて大
きい並列数で拡散を行うものであり、伝送路の状況に応
じた並列数とデータ速度を用いることで、誤り率特性の
劣化を改善できるものである。
【0019】本発明の実施の形態に係る送受信機(本送
受信機)について図1を用いて説明する。図1は、本発
明の実施の形態に係る送受信機の構成ブロック図であ
る。本送受信機は、データをフレームと呼ばれる時間単
位に分割して送受信するものであって、図1に示すよう
に、アンテナ31と、合成器(ハイブリッド)32と、
送信部33と、受信部34と、マルチコード変調部35
と、マルチコード復調部36と、回線品質検出部37と
から構成されている。
【0020】以下、本送受信機の各部を具体的に説明す
る。合成器32は、一般にハイブリッドと呼ばれている
ものであり、送受信アンテナ31に到来した信号を受信
部34に出力するとともに、送信部33から入力される
信号を送受信アンテナ31を介して放射するものであ
る。
【0021】送信部33は、マルチコード変調部35か
ら入力される信号を一定の電力に増幅し、合成器32に
出力するものである。受信部34は、合成器32を介し
て入力される、送受信アンテナ31に到来した信号を受
信して、マルチコード復調部36に出力するものであ
る。
【0022】マルチコード変調部35は、後に説明する
回線品質検出部37から回線品質の情報の入力を受け
て、当該情報に基づいて、使用するコードの数を増減さ
せて、送信データを変調し、一定の伝送速度で送信部3
3に出力するものである。
【0023】マルチコード復調部36は、入力された信
号を逆拡散して、受信データとして出力するとともに、
受信信号の品質を示す値を回線品質検出部37に出力す
るものである。ここで、受信信号の品質を示す値として
は、受信データのレベルや誤り率等が考えられる。尚、
マルチコード変調部35と、マルチコード復調部36と
は、本発明の特徴部分であるので、図2,図3を用いて
後に詳しく説明する。
【0024】回線品質検出部37は、マルチコード復調
部36から受信信号の品質を示す値の入力を受けて、回
線の品質を検出し、回線の品質を表す情報(回線品質情
報)をマルチコード変調部35に出力するものである。
【0025】具体的な回線品質の検出方法としては、受
信信号の品質の基準値(しきい値)を記憶するROMを
具備し、受信信号の品質を示す値の入力を受けて、当該
しきい値との大小を比較して、出力する回線品質情報を
順位付けして出力する方法が考えられる。
【0026】つまり、図4に示すように、しきい値を3
つ設け、回線品質情報をA〜Dの4段階に順位付けする
こととすると、図4の場合には、左側の山形から順に
A,A,A,B,B,C,C,…,C,B,A,A,B
となる回線品質情報が出力されるようになる。図4は、
受信信号の品質を示す値と回線品質情報との関係を表す
説明図である。
【0027】ここで、A〜Dの回線品質情報は、Aのと
き、コードを4つ使用するものと、Bのときコードを3
つ使用するものと、Cのときコードを2つ使用するもの
と、Dのときコードを1つだけ使用するものとして、直
接的に使用するコードの数を表すものであることが考え
られる。また、回線品質の検出は、プログラム処理によ
り判定を行う方法でも構わない。
【0028】例えば、マルチコード変調部35におい
て、並列化された送信データの速度が32kwps(wo
rd per second )である場合に、使用するコードの数が
2であれば、後述する送信バッファ41から32×2=
64kbps(bit per second)の速度でデータを出力
し、使用するコードの数が4であれば、送信バッファ4
1から32×4=128kbpsの速度でデータを出力
するものである。
【0029】ここで、マルチコード変調部35につい
て、図2を参照しつつ説明する。図2は、マルチコード
変調部35の構成ブロック図である。マルチコード変調
部35は、図2に示すように、送信バッファ41と、マ
ルチコード数情報付加部43と、直列/並列変換器44
と、拡散系列符号生成部45と、拡散部46と、加算器
47とから構成されている。
【0030】以下、これらの各部を具体的に説明する。
送信バッファ41は、送信データを入力して一時的に蓄
積し、回線品質検出部37から入力される回線品質情報
の入力を受けて保持し、前回入力を受けた回線品質情報
が表す使用するコードの数に従ってデータの速度を調節
しつつ、直列に送信データをマルチコード数情報付加部
43に出力するものである。つまり、送信バッファ41
では、蓄積するデータ量を増減する調整を行いつつ、出
力するデータの速度を調節している。例えば、データ速
度が速ければ蓄積するデータ量を増加させ、データ速度
が遅ければ蓄積するデータ量を減少させるようになって
いる。
【0031】マルチコード数情報付加部43は、回線品
質検出部37から入力された回線品質情報に表される、
使用するコードの数の情報を送信データ1フレームにつ
き1つ付加するものである。
【0032】直列/並列変換器44は、直列に入力され
た信号を回線品質検出部37から入力される回線品質情
報に表される、使用するコードの数にしたがって並列化
し、当該数だけの並列データとして出力するものであ
る。
【0033】尚、直列/並列変換器44は、使用される
コードの数の最大値に応じた数の出力用の端子を備えて
いるものであると考えられるが、図2では、具体的にコ
ードの数の最大値を4としているので、直列/並列変換
器44は、a〜dの4つの出力用の端子を備えているよ
うに図示してある。
【0034】拡散系列符号生成部45は、使用するコー
ドの最大数に対応して各々異なる拡散系列符号を生成し
て出力する拡散系列符号生成器を備え、当該拡散系列符
号を組にして出力するものである。
【0035】拡散器46は、拡散系列符号生成部45か
ら入力された複数の拡散系列符号と、直列/並列変換器
44から入力された並列データとをそれぞれ乗算してデ
ータを拡散し、出力するものである。加算器47は、拡
散器46によって拡散された並列データを加算し、多値
データとして出力するものである。
【0036】次に、マルチコード復調部36を図3を用
いて説明する。図3は、マルチコード復調部36の構成
ブロック図である。マルチコード復調部36は、図3に
示すように、受信バッファ51と、マルチコード数情報
検出部52と、並列/直列変換器53と、逆拡散系列符
号生成部54と、逆拡散部55とから構成されている。
【0037】以下、これらの各部を具体的に説明する。
逆拡散部55は、受信データと逆拡散系列符号生成部5
4により生成された逆拡散系列符号とを乗算し、受信し
たデータを逆拡散して出力するものである。具体的に逆
拡散部55は、マッチドフィルタやコリレータ等を用い
て実現できるものである。
【0038】逆拡散系列符号生成部54は、マルチコー
ド変調部35における拡散系列符号生成部45と同様の
ものであり、拡散系列符号生成部45と同一の拡散系列
符号をそれぞれ生成して出力するものである。
【0039】並列/直列変換器53は、後に説明するマ
ルチコード数情報検出部52から前もって入力されてい
る、使用するコードの数の情報にしたがって、逆拡散部
55から入力される並列の信号を直列の信号に変換する
ものである。
【0040】尚、並列/直列変換器53は、使用するコ
ードの数の最大値に応じた数の入力用の端子を備えてい
るものであると考えられるが、図3では、具体的にコー
ドの数の最大値を4としているので、並列/直列変換器
53は、a〜dの4つの入力用の端子を備えているよう
に図示している。
【0041】すなわち、並列/直列変換器53は、前も
って入力されているコードの数が2であれば、端子aと
端子bとから入力されるデータを直列の信号に変換して
データ速度を調整して出力するようになっている。デー
タ速度の調整については後述する。
【0042】マルチコード数情報検出部52は、並列/
直列変換器53から出力される信号から、各フレームの
先頭部分に付加されているマルチコード数情報を検出し
て、並列/直列変換器53及び受信バッファ51に出力
するものである。
【0043】受信バッファ51は、並列/直列変換器5
3から入力される受信データを一時的に蓄積して、蓄積
したデータ量を増減しつつ、一定のデータ速度で読み出
すようになっている。例えば、入力されるデータ速度が
速い場合には出力するデータ量を増加させ、入力される
データ速度が遅い場合には出力するデータ量を減少させ
て、受信バッファ51から出力するデータ速度を一定と
している。
【0044】次に、本送受信機の動作について説明す
る。尚、以下の説明において、図4に示した例と同様
に、回線の品質を4段階で順位付けするものとする。す
なわち、回線の品質を良好なものから順にA,B,C,
Dとする。
【0045】この場合には、例えば回線の品質を表す受
信レベル等の情報に対応するしきい値を3つ設け、回線
品質検出部37において各しきい値と回線の品質を表す
情報とを比較して上記の4段階の順位付けを行うことに
なる。
【0046】まず、送信しようとするデータはマルチコ
ード変調部35の送信バッファ41に格納される。送信
バッファ41は、回線品質検出部37から回線品質情報
の入力を受けて、これを保持し、前回入力を受けた回線
品質情報に表される、使用するコードの数だけのデータ
をデータ速度を調整してマルチコード数情報付加部43
に出力する。
【0047】そして、マルチコード変調部35のマルチ
コード数情報付加部43が、回線品質検出部37から今
回入力された回線品質情報に応じたコード数の情報を送
信バッファ41から入力されるデータの先頭部分に付加
して直列/並列変換器44に出力する。
【0048】つまり、データの先頭に付加される、使用
するコードの数の情報は、次のフレームのコードの数を
表すものとなる。このようにして、1フレーム分のデー
タが図5に示すように生成される。図5は、本送受信機
が送受信するフレームのフォーマットを表す説明図であ
る。
【0049】そして、直列/並列変換器44が回線品質
検出部37から入力される回線品質情報に表される、使
用するコード数に対応するように、マルチコード数情報
付加部43から入力される1フレーム分のデータを並列
のデータに変換する。具体的に、図2の例では回線品質
情報が「C」(使用するコードの数が2)である場合を
図示しているので、直列並列変換器44は、端子a,b
の2つからデータを並列に出力し、端子c,dからは、
「0」のデータを出力するようになる。
【0050】一方、使用されるコードの最大の数が4な
ので、拡散系列符号生成部45がC1〜C4の4つの拡
散系列符号を生成する。
【0051】そして、拡散部46が、各々対応する、拡
散系列符号生成部45から入力される拡散系列符号と並
列に変換されたデータとを乗算して加算器47に出力
し、加算器47が乗算されたデータを加算して、送信部
33に出力する。
【0052】図2の例では、直列/並列変換器44がそ
れぞれ端子a,bから出力するデータがそれぞれ拡散系
列符号C1,C2と乗算される。一方、端子c,dの出
力は停止するので、結果的に乗算は行われない。そし
て、送信部33が合成器32とアンテナ31とを介して
データを放射する。
【0053】ここで、並列化された送信データの速度が
32kwpsであるとすると、次の[表1]に示すよう
に、回線品質情報が「A」の場合は、送信バッファ41
からマルチコード数情報付加部43に入力されるデータ
の速度は128kbpsとなる。
【0054】
【表1】
【0055】マルチコード数情報を付加されたデータ
は、直列/並列変換器44によって最大4つに並列化さ
れるので、並列に変換されたデータの速度は32kwp
sである。
【0056】例えば、回線品質情報が「C」の場合は、
送信バッファ41からマルチコード数情報付加部43に
入力されるデータの速度は64kbpsになる。ただ
し、マルチコード数情報を付加されたデータは直列/並
列変換器44で1:2に並列のデータに変換されるの
で、並列化後のデータ速度は32kwpsで変わること
がなく、使用するコードの数が変化しても直列/並列変
換器44が出力するデータの速度は32kwpsと常に
一定であることがわかる。
【0057】つまり、使用するコードの数が2であれ
ば、64kbpsで入力されたデータを2つに並列化す
るので、64÷2=32kwpsの速度で送信が行われ
ることとなる。
【0058】一方、アンテナ31に到来した信号は、合
成器32を介して受信部34に出力され、受信部34が
当該信号を受信してマルチコード復調部36に出力す
る。
【0059】マルチコード復調部36の逆拡散系列符号
生成器54は、生成した拡散系列符号を逆拡散部55に
出力し、逆拡散部55が受信部34から入力された信号
を当該拡散系列符号で逆拡散して、並列/直列変換器5
3に出力する。一方、マルチコード復調部36のマルチ
コード数情報検出部52は、前回受信したフレームに付
加されていた、使用するコードの数の情報を並列/直列
変換器53に出力している。
【0060】そして、並列/直列変換器53がマルチコ
ード数情報検出部52から入力されるコードの数の情報
を基にして、並列のデータを直列に変換し、データの速
度を調整して受信データとして受信バッファ51に出力
する。
【0061】つまり、マルチコード数情報検出部52か
ら入力されるコードの数が2であれば、データの速度を
64kbpsとして受信バッファ51に出力し、コード
の数が3であれば、データの速度を96kbpsとして
出力する。
【0062】そして、受信バッファ51に蓄積されてい
る、受信したデータの量を加減することで、受信バッフ
ァ51からデータを読み出す速度を常に一定とすること
ができるものであり、かつ、その速度は同じ伝送品質の
場合のシングルコード伝送の場合よりも高速にできる効
果がある。
【0063】具体的には、送信バッファ41からマルチ
コード数情報付加部43に出力されるデータの速度は、
32kbps〜128kbpsの間で使用するコードの
数により変化するが、受信バッファ51から読み出すデ
ータの速度は常に128kbpsに設定できる。
【0064】一方、マルチコード数情報検出部52が、
フレームに付加されているマルチコード数情報を検出し
て、当該情報を次のフレームで使用するコードの数とし
て並列/直列変換器53に出力するようになる。
【0065】このように本送受信機によれば、回線品質
に適応して使用するコードの数(並列数)を調整してS
/N比を改善し、処理利得を維持しつつデータの速度を
上げるというマルチコード変調方式の利点を損なわず
に、回線品質が悪化した場合にも誤り率特性の劣化を起
こすことなく伝送品質を維持できる効果がある。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、回線品質良好な場合に
は、送信データの並列数を大きくし、データ速度を上げ
てスペクトラム拡散を行い、回線品質が不良な場合に
は、送信データの並列数を小さくし、データ速度を下げ
てスペクトラム拡散を行うマルチコード適応変調方法と
しているので、回線品質が悪化した場合には、誤り率特
性の劣化を抑制して、伝送品質を向上できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る送受信機の構成ブロ
ック図である。
【図2】マルチコード変調部35の構成ブロック図であ
る。
【図3】マルチコード復調部36の構成ブロック図であ
る。
【図4】受信信号の品質を示す値と回線品質情報との関
係を表す説明図である。
【図5】本送受信機が送受信するフレームのフォーマッ
トを表す説明図である。
【図6】従来のマルチコード変調方法を実現するマルチ
コード変調部の構成ブロック図である。
【図7】従来のマルチコード変調方法を実現するマルチ
コード復調部の構成ブロック図である。
【符号の説明】
11…直列/並列変換器、 12…拡散系列符号生成
部、 13…乗算器、14…加算器、 21…並列/直
列変換器、 22…逆拡散系列符号生成部、23…逆拡
散部、 31…アンテナ、 32…合成器、 33…送
信部、 34…受信部、 35…マルチコード変調部、
36…マルチコード復調部、 37…回線品質検出
部、 41…送信バッファ、 43…マルチコード数情
報付加部、 44…直列/並列変換器、 45…拡散系
列符号生成部、 46…拡散部、47…加算器、 51
…受信バッファ、 52…マルチコード数情報検出部、
53…並列/直列変換器、 54…逆拡散系列符号生成
部、 55…逆拡散部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線品質良好な場合には、送信データの
    並列数を大きくしておき、並列化前のデータ速度を上げ
    てスペクトラム拡散を行い、回線品質が不良な場合に
    は、送信データの並列数を小さくしておき、並列化前の
    データ速度を下げてスペクトラム拡散を行うことを特徴
    とするマルチコード適応変調方法。
  2. 【請求項2】 データを送信する送信部と、データを受
    信する受信部と、受信データから回線品質を検出する回
    線品質検出部と、検出された回線品質に応じて並列化数
    を決定し、当該並列化数で並列化されたデータを拡散系
    列符号で拡散して乗算するマルチコード変調部と、受信
    データから並列化数を示すマルチコード数情報を検出
    し、前記マルチコード数情報に応じて逆拡散系列符号で
    逆拡散して直列化するマルチコード復調部とを備え、 前記マルチコード変調部は、送信データを蓄積すると共
    に、当該送信データを出力するデータ速度を変更する送
    信バッファを有し、 前記マルチコード復調部は、逆拡散された受信データを
    蓄積する受信バッファを有し、 前記回線品質検出部で検出された回線品質が良好な場合
    には、前記送信バッファから出力される送信データのデ
    ータ速度を上げて大きい並列数で拡散を行い、回線品質
    が不良な場合には、前記送受信バッファから出力される
    送信データのデータ速度を下げて小さい並列数で拡散を
    行うことを特徴とする送受信機。
  3. 【請求項3】 回線品質検出部は、受信データから回線
    品質を検出し、回線品質に応じて順位付けした回線品質
    順位情報をマルチコード変調部に出力する回線品質検出
    部であり、 前記マルチコード変調部は、前記回線品質検出部からの
    回線品質順位情報によって定められる送信データのデー
    タ出力速度に対応して蓄積されるデータ量を増減する送
    信バッファと、前記回線品質検出部からの回線品質順位
    情報に対応して予め定められたマルチコードの数を示す
    マルチコード数情報を送信データのフレーム毎に付加す
    るマルチコード数情報付加部と、前記回線品質検出部か
    らの回線品質順位情報に対応して予め定められた並列化
    数にて前記マルチコード数情報付加部からのデータを並
    列化する直列/並列変換器と、最大並列化数分の各々異
    なる拡散系列符号を生成する拡散系列生成部と、前記直
    列/並列変換器で並列化されたデータと前記拡散系列生
    成部からの拡散系列符号とを各々乗算する乗算器と、前
    記乗算器で乗算されたデータを加算する加算器とを備え
    るマルチコード変調部であることを特徴とする請求項2
    記載の送受信機。
  4. 【請求項4】 マルチコード復調部は、受信した受信デ
    ータに含まれるマルチコード数情報を検出するマルチコ
    ード数情報検出部と、送信データの拡散に用いられた拡
    散系列符号と同一の逆拡散系列符号を生成する逆拡散符
    号系列生成部と、受信データを前記逆拡散符号系列生成
    部で生成された逆拡散系列符号により逆拡散する逆拡散
    部と、逆拡散されたデータを前記マルチコード数情報検
    出部で検出されたマルチコード数情報に応じて直列化
    し、前記マルチコード数情報に対応したデータ速度で出
    力する並列/直列変換器と、前記マルチコード数情報検
    出部で検出されたマルチコード数情報に対応して蓄積さ
    れるデータ量を増減し、前記並列/直列変換器で直列化
    された受信データを蓄積する受信バッファとを備えるマ
    ルチコード復調部であることを特徴とする請求項2記載
    の送受信機。
JP10098645A 1998-04-10 1998-04-10 マルチコード適応変調方法及び送受信機 Pending JPH11298369A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10098645A JPH11298369A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 マルチコード適応変調方法及び送受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10098645A JPH11298369A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 マルチコード適応変調方法及び送受信機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11298369A true JPH11298369A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14225250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10098645A Pending JPH11298369A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 マルチコード適応変調方法及び送受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11298369A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003003635A1 (fr) * 2001-06-27 2003-01-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Emetteur radio et recepteur radio
WO2003067802A1 (fr) * 2002-02-08 2003-08-14 Linkair Communications, Inc. Procede de codage et de modulation adaptatifs pour transmission de donnees a grande vitesse
WO2003073670A1 (fr) * 2002-02-28 2003-09-04 Fujitsu Limited Dispositif de communication utilise dans un amrc
WO2005002104A1 (ja) * 2003-06-30 2005-01-06 Nec Corporation 複数の送受信アンテナを用いる符号拡散無線通信における拡散符号割当て方法及びそれを用いた符号拡散無線通信システム
CN101860409A (zh) * 2002-02-28 2010-10-13 富士通株式会社 无线基站、发送控制方法、及无线发送装置
CN102394716A (zh) * 2002-02-28 2012-03-28 富士通株式会社 Cdma通信系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003003635A1 (fr) * 2001-06-27 2003-01-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Emetteur radio et recepteur radio
WO2003067802A1 (fr) * 2002-02-08 2003-08-14 Linkair Communications, Inc. Procede de codage et de modulation adaptatifs pour transmission de donnees a grande vitesse
WO2003073670A1 (fr) * 2002-02-28 2003-09-04 Fujitsu Limited Dispositif de communication utilise dans un amrc
EP1858172A1 (en) * 2002-02-28 2007-11-21 Fujitsu Limited Communications device used in CDMA
CN101860409A (zh) * 2002-02-28 2010-10-13 富士通株式会社 无线基站、发送控制方法、及无线发送装置
CN102394716A (zh) * 2002-02-28 2012-03-28 富士通株式会社 Cdma通信系统
US8526399B2 (en) 2002-02-28 2013-09-03 Fujitsu Limited Communications device used in CDMA
WO2005002104A1 (ja) * 2003-06-30 2005-01-06 Nec Corporation 複数の送受信アンテナを用いる符号拡散無線通信における拡散符号割当て方法及びそれを用いた符号拡散無線通信システム
US7948957B2 (en) 2003-06-30 2011-05-24 Nec Corporation Spread code assigning method in code spread radio communication using a plurality of transmission/reception antennas and code spread radio communication system using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3202658B2 (ja) 可変レートcdma送信電力制御方式
US6987798B2 (en) System and method for demodulating multiple Walsh codes using a chip combiner
US7054275B2 (en) Method and apparatus for determining reverse data rate in mobile communication system
CN1242564C (zh) 蜂窝系统中利用nt/i0值的前向链路功率控制
US6396868B1 (en) Spread spectrum signal generating device and method in transmitter of mobile communications system
KR100811843B1 (ko) 광대역 부호분할 다중접속 통신시스템에서 고속공통제어채널 통신 장치 및 방법
US8897119B2 (en) Mobile station, base station, communication system, and communication method
JP3275079B2 (ja) 通信システムにおけるコヒーレント・チャネル推定のための方法および装置
US20060030352A1 (en) Method and apparatus for controlling transmit power in a wireless communications device
US8054905B2 (en) Method of measuring transmit quality in a closed loop diversity communication system
US6266320B1 (en) Amplitude limitation in CDMA system
US20030156624A1 (en) Signal transmission method with frequency and time spreading
US6275521B1 (en) Demodulating apparatus and demodulating method
RU2264039C2 (ru) Устройство и способ детектирования отношения мощностей канала трафика и пилот-канала в системе мобильной связи
CN1256564A (zh) 通信终端装置和无线通信方法
JPH11298369A (ja) マルチコード適応変調方法及び送受信機
US7286608B2 (en) Apparatus and method for transmitting signal based on interleaving delay diversity
Lim et al. Performance of multirate transmission schemes for a multicarrier DS/CDMA system
US20050025098A1 (en) Communication system, transmitter of the system, receiver of the system, and physical layer control method
JPH11154927A (ja) スペクトル拡散通信装置
EP1647117B1 (en) System, method and computer program for demodulating quadrature amplitude modulated signals
US7359445B2 (en) System, method and computer program product for demodulating quadrature amplitude modulated signals based upon a speed of a receiver
KR20010027280A (ko) 다중 전송률을 지원하기 위한 병렬조합 적응형 통신시스템 및 그 방법
KR100329972B1 (ko) 통신시스템의데이터심볼검출장치및그방법
US6198731B1 (en) Radiocommunication apparatus, and radiocommunication system