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JPH11296864A - 光ディスク記録装置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光ディスク再生装置及び光ディスクの再生方法 - Google Patents

光ディスク記録装置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光ディスク再生装置及び光ディスクの再生方法

Info

Publication number
JPH11296864A
JPH11296864A JP10361759A JP36175998A JPH11296864A JP H11296864 A JPH11296864 A JP H11296864A JP 10361759 A JP10361759 A JP 10361759A JP 36175998 A JP36175998 A JP 36175998A JP H11296864 A JPH11296864 A JP H11296864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
optical disk
mark
recorded
reproducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10361759A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuzumi Inasawa
克純 稲沢
Tadashi Fukami
正 深見
Keisuke Yamaoka
啓介 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10361759A priority Critical patent/JPH11296864A/ja
Publication of JPH11296864A publication Critical patent/JPH11296864A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスク記録装置、光ディスクの記録方法、
光ディスク、光ディスク再生装置、光ディスクの再生方
法に関し、例えば高音質のディジタルオーディオ信号を
記録する光ディスクと、この光ディスクの作成装置、再
生装置に適用して、違法なコピーを有効に回避すること
ができるようにする。 【解決手段】主のデータ列D1の暗号解除に必要なキー
データDK、暗号解除の処理形態を特定するデータSI
Dにより副のデータ列を作成し、再生時に検出されるエ
ッジの位置情報に影響を与えないタイミングで、ピット
等の幅を局所的に変化させてこの副のデータ列を記録す
る。またマーク及びスペースの長さ方向の変調により記
録するデータについて、このデータのキーデータをマー
ク又はスペースの幅方向の変調により記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク記録装
置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光ディスク再
生装置、光ディスクの再生方法に関し、例えば高音質の
ディジタルオーディオ信号を記録する光ディスクと、こ
の光ディスクの作成装置、再生装置に適用することがで
きる。本発明は、主のデータ列の暗号解除に必要なキー
データ、暗号解除の処理形態を特定する識別データによ
り副のデータ列を作成し、再生時に検出されるエッジの
位置情報に影響を与えないタイミングで、マーク又はス
ペースの幅を局所的に変化させてこの副のデータ列を記
録することにより、違法なコピーを有効に回避すること
ができるようにする。
【0002】また本発明は、マーク及びスペースの長さ
方向の変調により記録するデータのキーデータをマーク
又はスペースの幅方向の変調により記録することによ
り、違法なコピーを有効に回避することができるように
する。
【0003】
【従来の技術】従来、例えばこの種の光情報記録媒体で
なるコンパクトディスクにおいては、オーディオデータ
をデータ処理した後、EFM(Eight-to-Fourteen Modu
lation)変調することにより、所定の基本周期Tに対し
て、周期3T〜11Tのピット列が形成され、これによ
りオーディオデータ等が記録されるようになされてい
る。
【0004】このコンパクトディスクを再生するコンパ
クトディスクプレイヤーは、コンパクトディスクにレー
ザービームを照射して戻り光を受光することにより、こ
の戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する再生信号
を得、この再生信号を所定のスライスレベルにより2値
化して2値化信号を生成する。さらにこの2値化信号よ
りPLL回路を駆動して再生クロックを生成すると共
に、この再生クロックにより2値化信号を順次ラッチ
し、これによりコンパクトディスクに形成されたピット
列に対応して周期3T〜11Tで変化する再生データを
生成する。
【0005】コンパクトディスクプレイヤーは、このよ
うにして生成した再生データを記録時のデータ処理に対
応するデータ処理により復号し、コンパクトディスクに
記録されたオーディオデータ等を再生するようになされ
ている。
【0006】このようにして光情報記録媒体を介してオ
ーディオデータ等を伝送する伝送システムにおいては、
違法なコピーを有効に回避するために、例えば図18又
は図19に示すようなコピー防止システムが提案されて
いる。
【0007】すなわち図18に示すコピー防止システム
1は、ディスク制作側2のエンコーダ3において、記録
に供するデータD1をマスターキーKMによりスクラン
ブル処理し、このスクランブル処理したデータを光ディ
スク5に記録する。また再生装置6のデコーダ7におい
て、光ディスク5より再生した再生データを例えばディ
スク制作側と共通のマスターキーKMによりデスクラン
ブル処理し、このデスクランブル処理したデータをMP
EG等のデコーダ8で処理する。これによりこのコピー
防止システム1は、事前に取り決めた再生側と共通のマ
スターキーKMを用いてデータD1を暗号化して、違法
なコピーを防止する。
【0008】また図19に示すコピー防止システム10
は、マスターキーKM、光ディスク11に固有のディス
クキーKD、各著作物に固有のタイトルキーKTにより
データD1を暗号化する。すなわちディスク制作側12
は、エンコーダ13において、マスターキーKMにより
ディスクキーKDをスクランブル処理し、このスクラン
ブル処理したディスクキーKDを光ディスク11に記録
する。またエンコーダ14において、スクランブル処理
したディスクキーKDによりタイトルキーKTをスクラ
ンブル処理し、このスクランブル処理したタイトルKT
を光ディスク11に記録する。
【0009】さらにディスク制作側12は、エンコーダ
15において、スクランブル処理したタイトルKTによ
り記録に供するデータD1をスクランブル処理し、光デ
ィスク11に記録する。これによりディスク制作側12
は、マスターキーKMを基準にしてデータD1を多重に
スクランブル処理して光ディスク11に記録する。
【0010】これに対して再生装置16は、デコーダ1
7において、スクランブル処理したディスクキーKDを
マスターキーKMによりデスクランブル処理し、ディス
クキーKDを復号する。さらにデコーダ18において、
スクランブル処理したタイトルキーKTをディスクキー
KDによりデスクランブル処理し、続くデコーダ19に
おいて、このディスクキーKDによりデータD1をデス
クランブル処理する。
【0011】これによりこのコピー防止システム10
は、ディスク制作者、著作物の作成者の立場を加味して
違法なコピーを防止するようになされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで違法コピーに
は、2つの種類があると考えられる。その1つは、マス
ターキー等を解読することにより、この解読結果に基づ
いて、海賊盤であっても再生装置で再生可能に光ディス
クを制作する方法である。また残る1つは、正規の光デ
ィスクに形成されたピット形状を物理的にコピーする方
法である。
【0013】マスターキー等によるコピー防止システム
においては、この前者の違法行為に対して、マスターキ
ー等の解読を困難にする等により対応できるものの、一
旦、マスターキー等が解読されると、何ら海賊盤を排除
できない欠点がある。また後者の違法コピーに対して
は、何ら対応できない欠点がある。
【0014】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、違法なコピーを有効に回避することができる光ディ
スク記録装置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光
ディスク再生装置及び光ディスクの再生方法を提案しよ
うとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1又は請求項8に係る発明においては、光ディ
スク記録装置又は光ディスクの記録方法において、再生
時に検出されるマークのエッジの位置情報に影響を与え
ないタイミングで、マーク又はスペースの幅を局所的に
変化させて副のデータ列を記録し、この副のデータ列
を、少なくとも、キーデータと、キーデータを用いて主
のデータ列の暗号化を解除する処理形態を特定する識別
データとにより構成する。
【0016】また請求項15に係る発明においては、光
ディスクにおいて、再生時に検出されるマークのエッジ
の位置情報に影響を与えないタイミングで、マーク又は
スペースの幅を局所的に変化して副のデータ列が記録さ
れ、この副のデータ列が、少なくとも、キーデータと、
キーデータを用いて主のデータ列の暗号化を解除する処
理形態を特定する識別データとでなるようにする。
【0017】また請求項25に係る発明においては、光
ディスク再生装置において、副のデータ列に割り当てら
れた識別データにより主のデータ列の暗号化を解除する
処理形態を設定し、副のデータ列に割り当てられたキー
データを用いて主のデータ列の暗号化を解除するように
し、クロックを基準にして、再生信号が平均値レベルを
横切るタイミングより所定時間だけ離間したタイミング
で、再生信号の信号レベルを検出し、この信号レベル検
出結果を判定して副のデータ列を再生する。
【0018】また請求項30に係る発明においては、光
ディスクの再生方法において、マーク及びスペースの長
さにより記録された主のデータ列の暗号化を、所定のキ
ーデータを用いた、所定の暗号解除の処理形態により解
除し、このマークの局所的な幅の変化により記録された
副のデータ列を再生してキーデータ及び暗号解除の処理
形態を検出する。
【0019】また請求項35に係る発明においては、光
ディスク記録装置において、キーデータを用いて主のデ
ータを暗号化して暗号化データを生成する暗号化手段
と、この暗号化データに応じて、マーク及びスペースを
長さ方向に変調する主の変調手段と、キーデータに応じ
て、マーク又はスペースの幅を変調する副の変調手段と
を備えるようにする。
【0020】また請求項38に係る発明においては、光
ディスクの記録方法において、所定のキーデータを用い
て主のデータを暗号化して暗号化データを生成し、この
暗号化データに応じて、マーク及びスペースを長さ方向
に変調し、またキーデータに応じて、マーク又はスペー
スの幅を変調する。
【0021】また請求項39に係る発明においては、光
ディスクにおいて、プログラムエリアには、マーク及び
スペースの長さ方向の変調により、所定のキーデータを
用いて暗号化されたデータが記録され、リードインエリ
アには、マーク又はスペースの幅方向の変調により、キ
ーデータが記録されてなるようにする。
【0022】また請求項43に係る発明においては、光
ディスク再生装置において、この光ディスクのプログラ
ムエリアにおいては、マーク及びスペースの長さ方向の
変調により、所定のキーデータを用いて暗号化されたデ
ータが記録され、リードインエリアにおいては、マーク
又はスペースの幅方向の変調により暗号化されたデータ
の暗号化を解除するキーデータが記録されてなる場合
に、リードインエリアより、マーク又はスペースの幅方
向の変化を検出してキーデータを再生するキーデータ再
生手段と、キーデータ再生手段で再生されたキーデータ
に基づいて、プログラムエリアに記録されたデータの暗
号化を解除する暗号化解除手段とを備えるようにする。
【0023】また請求項44に係る発明においては、光
ディスクの再生方法において、この光ディスクがプログ
ラムエリアにおいては、マーク及びスペースの長さ方向
の変調により、所定のキーデータを用いて暗号化された
データが記録され、リードインエリアにおいては、マー
ク又はスペースの幅方向の変調により暗号化されたデー
タの暗号化を解除するキーデータが記録されてなる場合
に、リードインエリアより、マーク又はスペースの幅方
向の変化を検出してキーデータを再生し、このキーデー
タに基づいて、プログラムエリアに記録されたデータの
暗号化を解除する。
【0024】請求項1又は請求項8に係る構成によれ
ば、光ディスク記録装置又は光ディスクの記録方法にお
いて、再生時に検出されるマークのエッジの位置情報に
影響を与えないタイミングで、マーク又はスペースの幅
を局所的に変化させて副のデータ列を記録すれば、この
変化の程度により、物理的にコピー困難に、また解析困
難に副のデータ列を記録することができる。さらにこの
副のデータ列を、少なくとも、キーデータと、キーデー
タを用いて主のデータ列の暗号化を解除する処理形態を
特定する識別データとにより構成すれば、この副のデー
タ列を検出できたとしても、識別データにより特定され
る処理形態については秘匿することができ、これらによ
り違法なコピーを有効に回避することができる。
【0025】また請求項15に係る構成によれば、光デ
ィスクにおいて、再生時に検出されるマークのエッジの
位置情報に影響を与えないタイミングで、マーク又はス
ペースの幅を局所的に変化して副のデータ列が記録され
れば、この変化の程度により、物理的にコピー困難に、
また解析困難に副のデータ列を記録することができる。
さらに副のデータ列が、少なくとも、キーデータと、キ
ーデータを用いて主のデータ列の暗号化を解除する処理
形態を特定する識別データとでなるようにすれば、副の
データ列を検出できたとしても、識別データにより特定
される処理形態については秘匿することができ、これら
により違法なコピーを有効に回避することができる。
【0026】また請求項25に係る構成によれば、光デ
ィスク再生装置において、副のデータ列に割り当てられ
た識別データにより主のデータ列の暗号化を解除する処
理形態を設定し、副のデータ列に割り当てられたキーデ
ータを用いて主のデータ列の暗号化を解除するようにす
れば、副のデータ列が検出された場合でも、識別データ
により特定される処理形態については秘匿することがで
きる。これにより再生信号が平均値レベルを横切るタイ
ミングより所定時間だけ離間したタイミングで、再生信
号の信号レベルを検出し、この信号レベル検出結果を判
定して副のデータ列を再生すれば、検出困難にピット幅
等を変化させて記録した副のデータを検出して、暗号化
を解除することができる。
【0027】また請求項30に係る構成によれば、光デ
ィスクの再生方法において、マーク及びスペースの長さ
により記録された主のデータ列の暗号化を、所定のキー
データを用いた、所定の暗号解除の形態により解除する
ようにし、このマークの局所的な幅の変化により記録さ
れた副のデータ列を再生してキーデータ及び暗号解除の
処理形態を検出すれば、検出困難に記録された副のデー
タ列を再生して、主のデータ列の暗号化を解除すること
ができる。
【0028】また請求項35に係る構成によれば、光デ
ィスク記録装置において、キーデータを用いて主のデー
タを暗号化して暗号化データを生成する暗号化手段と、
この暗号化データに応じて、マーク及びスペースを長さ
方向に変調する主の変調手段と、キーデータに応じて、
マーク又はスペースの幅を変調する副の変調手段とを備
えるようにすれば、キーデータについては、物理的にコ
ピー困難に、また解析困難に記録することができ、これ
により違法なコピーを有効に回避することができる。
【0029】また請求項38に係る構成によれば、光デ
ィスクの記録方法において、所定のキーデータを用いて
主のデータを暗号化して暗号化データを生成し、この暗
号化データに応じて、マーク及びスペースを長さ方向に
変調し、またキーデータに応じて、マーク又はスペース
の幅を変調すれば、キーデータについては、物理的にコ
ピー困難に、また解析困難に記録することができ、これ
により違法なコピーを有効に回避することができる。
【0030】また請求項39に係る構成によれば、光デ
ィスクにおいて、プログラムエリアには、マーク及びス
ペースの長さ方向の変調により、所定のキーデータを用
いて暗号化されたデータが記録され、リードインエリア
には、マーク又はスペースの幅方向の変調により、キー
データが記録されてなるようにすることにより、キーデ
ータにおいては、物理的にコピー困難に、また解析困難
に記録することができ、これにより違法なコピーを有効
に回避することができる。
【0031】また請求項43に係る構成によれば、光デ
ィスク再生装置において、この光ディスクがプログラム
エリアにおいては、マーク及びスペースの長さ方向の変
調により、所定のキーデータを用いて暗号化されたデー
タが記録され、リードインエリアにおいては、マーク又
はスペースの幅方向の変調により暗号化されたデータの
暗号化を解除するキーデータが記録されてなる場合に、
リードインエリアより、マーク又はスペースの幅方向の
変化を検出してキーデータを再生するキーデータ再生手
段と、キーデータ再生手段で再生されたキーデータに基
づいて、プログラムエリアに記録されたデータの暗号化
を解除する暗号化解除手段とを備えるようにすれば、マ
ーク幅の変調により物理的にコピー困難に、また解析困
難に記録したキーデータを再生し、このキーデータより
プログラムエリアに記録されたデータの暗号化を解除す
ることができる。
【0032】また請求項44に係る構成によれば、光デ
ィスクの再生方法において、この光ディスクがプログラ
ムエリアにおいては、マーク及びスペースの長さ方向の
変調により、所定のキーデータを用いて暗号化されたデ
ータが記録され、リードインエリアにおいては、マーク
又はスペースの幅方向の変調により暗号化されたデータ
の暗号化を解除するキーデータが記録されてなる場合
に、リードインエリアより、マーク又はスペースの幅方
向の変化を検出してキーデータを再生し、このキーデー
タに基づいて、プログラムエリアに記録されたデータの
暗号化を解除すれば、マーク幅の変調により物理的にコ
ピー困難に、また解析困難に記録したキーデータを再生
し、このキーデータよりプログラムエリアに記録された
データの暗号化を解除することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0034】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るコピー防止シ
ステムの情報伝送経路を示すブロック図である。このコ
ピー防止システム111は、ディスク制作者側112、
光ディスク119、再生装置124により構成される。
【0035】ここでディスク制作側112は、光ディス
ク119に記録する主のデータであるディジタルオーデ
ィオ信号D1を所定のデータ発生器114より発生す
る。ここでこのデータ発生器114は、例えばマスター
テープ等に記録されたオリジナルデータを再生する再生
装置である。
【0036】ディスク制作側112は、マスターキー発
生器115よりマスターキーKMを発生させ、このマス
ターキーKMによりスクランプラー113でディジタル
オーディオ信号D1を暗号化する。さらにディスク制作
側112は、この暗号化したディジタルオーディオ信号
D1を光ディスク119のプログラムエリアに記録す
る。なおこのマスターキーKMによるディジタルオーデ
ィオ信号D1の暗号化、光ディスク119への記録は、
暗号化の処理に供するスクランブラーが1種類である点
を除いて、後述する第2の実施の形態に係る構成と同一
に構成される。これによりディスク制作側112は、ピ
ット長及びピット間間隔の変調により暗号化したディジ
タルオーディオ信号を光ディスク119のプログラムエ
リアに記録する。
【0037】またディスク制作側112は、ピット幅変
調器116により、マスターキーKMを光ディスク11
9のリードインエリアに記録する。ここでディスク制作
側111は、第2の実施の形態について後述する図3の
第2変調器47を適用してマスターキーKMを光ディス
ク119のリードインエリアに記録する。
【0038】すなわちマスターキーKMは、再生時に検
出されるエッジの位置情報に影響を与えないタイミング
で、ピット幅の局所的な変化により光ディスク119の
リードインエリアに記録される。また所定長さ以上のピ
ットについて、ピット幅の局所的な変化により光ディス
ク119のリードインエリアに記録され、さらにこのと
き乱数により暗号化されて光ディスク119に記録され
る。これによりディスク制作側112は、解読困難にマ
スターキーKMを光ディスク119に記録する。
【0039】これに対応して再生装置124側では、リ
ードインエリアより得られる再生信号を処理して、復調
器120によりマスターキーKMを復元する。さらに再
生装置124は、プログラムエリアより得られる再生信
号を処理して暗号化されたディジタルオーディオ信号D
1を再生し、デスクランブラー122において復調器1
20により出力されるマスターキーKMによりこのディ
ジタルオーディオ信号D1の暗号を解除する。
【0040】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、このコピー防止システム111で
は、マスターキーKMによりデジタルオーディオ信号D
lが暗号化され、ピット長及びピット間間隔の変調によ
り光ディスク119のプログラムエリアに記録されると
共に、このマスターキーKMがピット幅の変調により光
ディスク119のリードインエリアに記録される。
【0041】このピット幅の変調は、再生時に検出され
るエッジの位置情報に影響を与えないタイミングで、ピ
ット幅を局所的に変化させて実行される。これにより主
データであるディジタルオーディオ信号D1において
は、暗号化されているとは言え従来の再生装置と同様の
構成により簡易に再生することができる。
【0042】これに対してマスターキーKMにおいて
は、ピット幅の局所的な変化により記録されていること
により、例えば光ディスク119の保護膜を剥がしてデ
ィスク基板の凹凸形状を金型に転写してスタンパーとし
て違法光ディスクを製造しようとしても(すなわち物理
的にピット形状をコピーする違法コピーの場合であ
る)、忠実にピット幅の変化を転写することが困難で、
これによりこの種の違法コピーを有効に回避することが
できる。
【0043】またマスターキーKMを解読する方法によ
る違法コピーにおいても、ピット幅の局所的な変化によ
りマスターキーKMが記録されていることにより、発見
すること自体困難で、これによりこの種の違法コピーに
ついても有効に回避することができる。
【0044】さらにこのとき乱数により変調してマスタ
ーキーKMが記録されていることにより、さらに一段と
キーデータを解読困難にすることができる。
【0045】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、ピット長及びピット間間隔の変調
により暗号化したディジタルオーディオ信号を記録し、
この暗号化のキーデータをピットの幅方向の変調により
記録することにより、違法なコピーを有効に回避するこ
とができる。
【0046】(2)第2の実施の形態 (2−1)第2の実施の形態の構成 図2は、本発明の第2の実施の形態に係るコピー防止シ
ステムの情報伝送経路を示すブロック図である。このコ
ピー防止システムに係る情報伝送経路20は、異なる暗
号化方法で暗号化する複数のスクランブラーをディスク
制作側21が有する点、スクランブラー識別データで指
定してこの複数のスクランブラーの1つを選択的に使用
してディスクキーによりディジタルオーディオ信号D1
を暗号化する点、さらにこのディスクキーとスクランブ
ラー識別データをピット幅の変調により光ディスク26
に記録する点を除いて、上述した第1の実施の形態に係
る構成と同一に構成される。
【0047】すなわちディスク制作側21は、ディジタ
ルオーディオ信号D1を選択回路23に入力し、スクラ
ンブラー識別データSIDで指定されるスクランブラー
25A〜25Xにディジタルオーディオ信号D1を選択
的に供給する。これらのスクランブラー25A〜25X
は、それぞれ暗号化処理する処理形態が異なるように設
定され、同一のディスクキーDKによりディジタルオー
ディオ信号D1をスクランブル処理して出力する。
【0048】かくするにつき、スクランブラー識別デー
タSIDは、スクランブル処理するスクランブラー25
A〜25Xを選択する識別データであり、この場合各ス
クランブラー25A〜25Xにおいて処理形態が異なる
ことにより、スクランブル処理の処理形態を特定する識
別データでもある。ディスクキーDKは、スクランブル
処理用のキーデータでなる。これらスクランブラー識別
データSID及びディスクキーDKは、後述するイニシ
ャルポインタPIVと共に、ディスク作成者、ディスク
製造者により、所定の選択基準に従って例えば光ディス
ク26毎にランダムに生成される。ディスク制作側21
は、このようにしてディジタルオーディオ信号D1を選
択的にスクランブル処理してなるスクランブラー25A
〜25Xの出力データを光ディスク26に記録する。
【0049】さらにディスク制作側21においては、解
読困難に、スクランブラー識別データSID及びディス
クキーDKを光ディスク26に記録する。ここでディス
ク制作側21は、光ディスク26に順次ピット列を形成
するようになされ、このピット列におけるピット長、ピ
ット間隔を、スクランブラー25A〜25Xの出力デー
タに応じて、所定の基準周期を単位にして変化させるこ
とにより光ディスク26にディジタルオーディオ信号D
1を記録する。ディスク制作側21は、このようにして
形成するピット列の中から所定長さ以上のピットを選択
し、再生時に検出される各ピットのエッジ位置情報には
何ら影響を与えないタイミングで、このピットのピット
幅を変化させることにより、スクランブラー識別データ
SID及びディスクキーDKを解読困難に光ディスク2
6に記録する。
【0050】これに対応して再生装置27側では、検出
部28により再生信号の信号レベルを検出してスクラン
ブラー識別データSID及びディスクキーDKを復調す
る。さらにディスク制作側21に対応する複数のデスク
ランブラー29A〜29Xにおいて、それぞれディスク
キーDKにより再生データをデスクランブル処理する。
さらに選択回路30によりスクランブラー識別データS
IDで特定されるデスクランブラー29A〜29Xのデ
スクランブル結果を選択し、これにより光ディスク26
に記録されたディジタルオーディオ信号D1を再生す
る。
【0051】図3は、光ディスク26の製造に使用する
光ディスク記録装置を示すブロック図である。この実施
の形態に係る光ディスク26は、この光ディスク記録装
置40により露光されたディスク原盤42を現像した
後、電鋳処理することによってマザーディスクが作成さ
れ、このマザーディスクを用いて1の情報記録面が作成
される。
【0052】このディスク原盤42は、例えば平坦なガ
ラス基板に感光剤を塗布して形成される。スピンドルモ
ータ43は、スピンドルサーボ回路44の制御により、
ディスク原盤42を回転駆動する。このときスピンドル
モータ43は、底部に設けられたFG信号発生器により
所定の回転角毎に信号レベルが立上がるFG信号FGを
出力する。スピンドルサーボ回路44は、このFG信号
FGの周波数が所定周波数になるようにスピンドルモー
タ43を駆動し、これによりディスク原盤42を線速度
一定の条件により回転駆動する。
【0053】記録用レーザー45は、ガスレーザー等に
よって構成され、所定光量のレーザービームLを射出す
る。光変調器46は、電気音響光学素子等によって構成
され、記録用レーザー45から入射するレーザービーム
Lを第2変調回路47から供給される変調信号S3に従
ってオンオフ制御して射出する。
【0054】ミラー48は、レーザービームLの光路を
折り曲げ、ディスク原盤42に向けて射出する。対物レ
ンズ49は、このミラー48の反射光をディスク原盤4
2の記録面上に集光する。ミラー48及び対物レンズ4
9は、図示しないスレッド機構により、ディスク原盤4
2の回転に同期して半径方向に順次移動するようになさ
れている。これにより光ディスク記録装置40では、レ
ーザービームLの集光位置をディスク原盤42の外周方
向に順次変位させ、ディスク原盤42上にらせん状にト
ラックを形成する。またこのときこのトラック上に、変
調信号S3に応じたピット列を形成する。
【0055】スクランブル部51は、図2について上述
したスクランブラー(SC)25A〜25X及び選択回
路23により構成され、ディジタルオーディオ信号D1
をスクランブル処理して出力する。ここでこのディジタ
ルオーディオ信号D1は、通常のディジタルオーディオ
信号のサンプリング周波数44.1〔kHz〕の64倍
のサンプリング周波数2.8224〔MHz〕でサンプ
リングした後、1ビットで量子化処理された1ビットデ
ィジタルオーディオ信号であり、シリアルデータにより
スクランブル部51に供給される。
【0056】図4は、このスクランブラー25Aの構成
を示すブロック図である。ここでスクランブラー25A
は、チャンネルクロックCKを基準にして動作するラッ
チ回路を所定段数直列接続したシフトレジスタ55と、
このシフトレジスタ55の出力データとディジタルオー
ディオ信号D1との排他的論理和データD2を出力する
イクスクルーシブオア回路56と、このシフトレジスタ
55の所定段のラッチ出力について排他的論理和データ
をシフトレジスタ55の初段に帰還するイクスクルーシ
ブオア回路57とにより構成される。
【0057】スクランブラー25Aは、このディジタル
オーディオ信号D1をディスク原盤42に記録して形成
されるセクタ毎に、シフトレジスタ55の初段側よりk
段目までに、kビット長でなるディスクキーDKがセッ
トされ、また続く後段側のr(この実施の形態では16
段)段に、rビット長でなるイニシャル値IVがセット
される。
【0058】これに対して他のスクランブラー25B〜
25Xは、このイクスクルーシブオア回路57の入力段
が各スクランブラー25A〜25Xで異なる点、イニシ
ャル値IVが各スクランブラー25A〜25Xで異なる
点を除いて、スクランブラー25Aと同一に構成され
る。スクランブラー25A〜25Xは、イクスクルーシ
ブオア回路57の入力段が各スクランブラー25A〜2
5Xで異なることにより、暗号化の処理形態が異なるよ
うに設定される。これらによりスクランブラー25A〜
25Xは、ディスクキーDK及びイニシャル値IVを基
準にしてディジタルオーディオ信号D1をそれぞれ異な
る処理形態によりスクランブル処理し、異なる論理レベ
ルにより出力できるようになされている。
【0059】ここでイニシャル値IVは、図5に示すよ
うに、1ビットのイニシャルポインタPIVにより特定
される16ビットの数値データにより構成され、各スク
ランブラー25A〜25X毎にそれぞれ設定されるよう
になされている。これによってもスクランブラー25B
〜25Xは、スクランブラー25B〜25X間でランダ
ム性を確保できるようになされている。またイニシャル
値IVによって、論理0の連続するディジタルオーディ
オ信号D1が入力された場合でも、ランダムな論理レベ
ルによるスクランブル処理結果D3を出力できるように
なされている。
【0060】かくするにつきスクランブル部51におい
ては、このようにして異なるスクランブル処理結果を出
力するスクランブラー25B〜25Xのうち、スクラン
ブラー識別データSIDにより特定されるスクランブラ
ー25B〜25Xを選択的に使用してディジタルオーデ
ィオ信号D1をスクランブル処理するようになされてい
る。
【0061】変調回路52は、このスクランブル部51
の出力データD2及び図示しないサブコードジェネレー
タから供給されるサブコードデータに誤り訂正符号を付
加した後、インターリーブ処理する。さらに所定の変調
方式により変調することにより、クロックCKの1周期
Tを基本周期にした周期3T〜11Tの範囲で、信号レ
ベルの立ち上がり及び立ち下がりを繰り返す変調データ
D3を生成する。なおここでこの周期3Tは、再生系の
光学系において、ピット列方向の符号間干渉を実用上十
分な範囲に留めることができる最短周期である。また光
ディスク26のリードインエリアにおいては、図示しな
いシステム制御回路より供給されるディジタルオーディ
オ信号D1の管理用データ(TOC(Table Of Content
s )データでなる)を同様に変調して出力する。
【0062】ここで図6に示すように、変調回路52
は、所定のチャンネルクロックCK(図6(B))に同
期して変調データD3(図6(A−1)及び(A−
2))を生成する。このとき変調回路52は、このチャ
ンネルクロックCKを基準にした所定周期毎にフレーム
シンクを挿入して変調データD3を生成し、これにより
このシンクフレームを単位にしたフレーム構造により変
調データD3を構成する。さらに変調回路52は、フレ
ームシンクの開始のタイミングで1クロック周期だけ信
号レベルが立ち上がるフレームクロックFCKを生成す
る(図6(C))。光ディスク記録装置40は、このフ
レームクロックFCKを基準にして後述する第2変調回
路47において、ディスクキーDK等による制御データ
SC1(図6(D))を処理する。
【0063】第2変調回路47(図3)は、変調回路5
2より出力される変調データD3を制御データSC1に
より変調し、これによりいわゆる2重変調信号による変
調信号S3を生成する。
【0064】ここで図7は、この制御データSC1を示
す図表である。制御データSC1は、ディスクキーD
K、スクランブラー識別データSID、イニシャルポイ
ンタPIV、誤り訂正符号CRC(Cyclic Redundancy
Check )(16ビット)により構成され、所定の規則に
従って、これらのデータをランダムに配置してその分解
析困難に作成される。
【0065】制御データSC1は、光ディスク26のリ
ードインエリアに対応する期間の間、フレームクロック
FCKを基準にした1フレームに1ビットの低い転送速
度により、順次循環的に第2変調回路47に供給され
る。またこれとは逆に、光ディスク26のプログラムエ
リア、リードアウトエリアに対応する期間の間、第2変
調回路47への供給が停止制御される。
【0066】図8は、この第2変調回路47を詳細に示
すブロック図である。この第2変調回路47において、
同期検出回路61は、変調データD3よりフレームシン
クを検出し、フレームクロックFCKを出力する。
【0067】図9に示すように、PLL回路62は、変
調データD3(図9(A))より、チャンネルクロック
CKを再生して出力する(図9(B))。
【0068】M系列発生回路63は、縦続接続された複
数のフリップフロップとイクスクルーシブオア回路とに
より構成され、フレームクロックFCKを基準にしてこ
れら複数のフリップフロップに初期値をセットした後、
セットした内容をチャンネルクロックCKに同期して順
次転送すると共に、所定の段間で帰還することにより論
理1と論理0が等確率で現れるM系列の乱数データMS
を生成する。これにより生成されるM系列信号MSは、
1フレームの周期で同一パターンを繰り返す疑似乱数の
系列となる。
【0069】イクスクルーシブオア回路(XOR)64
は、M系列信号MSと制御データSC1を受け、この排
他的論理和信号MS1を出力する(図9(D))。すな
わちイクスクルーシブオア回路64は、制御データSC
1が論理0の場合、M系列信号MSの論理レベルにより
排他的論理和信号MS1を出力し、これとは逆に制御デ
ータSC1が論理1の場合、M系列信号MSの論理レベ
ルを反転してなる排他的論理和信号MS1を出力する。
これによりイクスクルーシブオア回路64は、1フレー
ムの期間の間、1ビットのデータが割り当てられる制御
データSC1をM系列乱数により変調する。
【0070】フリップフロップ65は、変調データD3
の立ち上がりのタイミングで排他的論理和信号MS1を
ラッチする(図9(E))。ここでこの実施の形態にお
いては、変調データD3の信号レベルの立ち上がりに対
応して変調信号S3の信号レベルが立ち上がるように設
定され、この変調信号S3の信号レベルが立ち上がって
いる期間に対応してディスク原盤42にピットが形成さ
れる。これによりフリップフロップ65は、各ピットの
前エッジに対応するタイミングで排他的論理和信号MS
1の論理レベルをサンプリングし、サンプリング結果を
続くピットの前エッジに対応するタイミングまで保持す
ることになる。
【0071】遅延回路66は、このフリップフロップ6
5のラッチ結果MSHを所定期間遅延させ、遅延信号M
SHDを出力する(図9(F))。ここでこの遅延期間
は、7T以上検出回路67が処理に要する時間であり、
チャンネルクロックCKの約5クロック分の期間であ
る。
【0072】7T以上検出回路67は、変調データD3
のパルス幅を検出し、パルス幅が7T以上の場合に1チ
ャンネルクロック幅の検出パルスSPを出力する(図9
(G))。
【0073】すなわち図10に示すように、7T以上検
出回路67において、8段のラッチ回路68A〜68H
は、チャンネルクロックCKに同期して順次変調データ
D3をラッチして転送する。
【0074】アンド回路69は、これらラッチ回路68
A〜68Hのラッチ出力をパラレルに入力する。このと
きアンド回路69は、最終段のラッチ回路68Hについ
てだけラッチ出力の論理レベルを反転して入力し、これ
らパラレル入力の論理積信号を出力する。これによりア
ンド回路69は、チャンネルクロックCK周期で変調デ
ータD3を見たとき、1個の論理0から7個の論理1が
連続してなる場合、すなわち変調データD3の基本周期
Tに対して、周期7T以上のピットが形成される場合に
だけ論理1に立ち上がる論理積信号を出力する。
【0075】ラッチ回路70は、このアンド回路69の
出力をラッチして検出パルスSPを出力する。
【0076】アンド回路72は(図8)、この検出パル
スSPと、遅延回路66より出力される遅延信号MSH
Dとの論理積信号を出力する。
【0077】モノステーブルマルチバイブレータ(M
M)73は、このアンド回路72の出力をトリガにし
て、チャンネルクロックCKの1周期より短い所定パル
ス幅の変調用パルスMMP(図9(H))を出力する。
なおここでこのパルス幅は、この変調用パルスMMPに
よりレーザービームLの照射を一時的に停止した際に、
ディスク原盤42により作成される光ディスクにおい
て、この一時的な停止によりピット幅が減少し、この減
少の程度が平均的なピット幅の約10〔%〕になるよう
に設定される。
【0078】遅延回路76は、変調データD3を約5ク
ロックの期間だけ遅延させて出力し、イクスクルーシブ
オア回路(XOR)77は、遅延回路76から出力され
る変調データD3D(図9(C))と、変調用パルスM
MPとの排他的論理和を計算する。これにより変調デー
タD3を制御データSC1により変調してなる変調信号
S3(図9(I))を生成する。
【0079】かくするにつきこの遅延回路76における
遅延時間は、周期7T以上のピットにおいて、再生時に
検出されるこのピットのエッジ位置情報が、変調用パル
スMMPによるピット幅の変化により影響を受けないよ
うに設定される。具体的に、この遅延時間は、変調用パ
ルスMMPに対応した変調信号S3の論理レベルの切り
換わりが、変調データD3の立ち上がりのタイミングよ
り所定期間だけ離間したタイミングになるように設定さ
れる。この実施の形態において、このタイミングは、変
調用パルスMMPの立ち上がりが、対応する変調データ
D3Dの立ち上がりより約周期3Tだけ遅延するように
設定される。また周期7T以上のピットについて変調用
パルスMMPを生成することにより、変調用パルスMM
Pの立ち下がりが、対応する変調データD3Dの立ち下
がりより約周期3T以上先行するように設定される。
【0080】図11は、このようにしてディジタルオー
ディオ信号D1を記録して形成されたディスク原盤42
より作成される光ディスク26を示す分解斜視図であ
る。この光ディスク26は、図12に示すように、ディ
スク基板26A及び26Bに所定の反射膜78A及び7
8Bを形成した後、このディスク基板26A及び26B
を積層し、保護膜79を付着して形成される。
【0081】このとき光ディスク26は、保護膜79を
上層側としたとき、下層のディスク基板26Aに付着す
る反射膜78Aが波長選択性を有する反射膜により形成
される。すなわちこの反射膜78Aは、この反射膜78
Aによる情報記録面を処理対象にしてなる波長650
〔nm〕のレーザービームL1に対しては、高い反射率
を示し、この上層の反射膜78Bによる情報記録面を処
理対象にしてなる波長780〔nm〕のレーザービーム
L2に対しては、光透過性を示すようになされている。
【0082】これにより光ディスク26は、下層のディ
スク基板26A側よりそれぞれ波長650〔nm〕及び
780〔nm〕のレーザービームL1及びL2を照射し
て、各反射膜78A及び78Bからの戻り光を受光でき
るようになされている。
【0083】各ディスク基板26A及び26Bは、スタ
ンパを用いた射出成形により、例えばポリカーボネート
等の透明樹脂により作成され、コンパクトディスクに比
して、それぞれ板厚が1/2に形成される。
【0084】このとき下層のディスク基板26Aの作成
に使用されるスタンパは、光ディスク記録装置40によ
り露光したディスク原盤42を現像した後、電鋳処理し
て作成したマザーディスクより作成される。
【0085】これに対して上層のディスク基板26Bの
作成に使用されるスタンパは、下層のディスク基板26
Aに割り当てたディジタルオーディオ信号D1と同一の
ソースを、従来のコンパクトディスクと同様のフォーマ
ットにより処理して作成される。すなわちこの上層のデ
ィスク基板26Bの作成に使用されるスタンパは、サン
プリング周波数44.1〔kHz〕によりサンプリング
した後、マルチビットにより量子化されたディジタルオ
ーディオ信号がEFM変調されて記録される。
【0086】これにより光ディスク26は、従来のコン
パクトディスクプレイヤーに装填して、上層の反射膜7
8Bから戻り光を受光できるように構成され、さらにこ
の戻り光を処理してディジタルオーディオ信号D1と同
一内容のオーディオ信号を再生できるようになされてい
る。また下層の反射膜78Aには、上層の反射膜78B
より高密度でピット列が形成され、専用の再生装置で下
層の反射膜78Aより得られる再生信号を処理して、上
層の反射膜78Bより得られるオーディオ信号に比し
て、高音質のディジタルオーディオ信号D1を再生でき
るようになされている。
【0087】また部分的に拡大して上層の反射膜78B
との対比により下層の反射膜78Aを図13に示すよう
に、上層の反射膜78Bにおいては、(図32
(A))、オーディオデータに応じて、基本周期でなる
チャンネルクロックCKの1クロック周期Tの整数倍の
長さにより、単にピット及びランドが繰り返し形成され
のに対し、下層の反射膜78Aにおいては、周期7T以
上の長さのピットにおいて、矢印aにより示すように、
ピットの先行側エッジより所定距離L(周期3Tに相当
する距離)だけ離間して制御データSC1に応じて局所
的にピットの幅が低減するように形成され、このピット
幅により制御データSC1が記録されることになる。
【0088】図14は、このようにして製造された光デ
ィスク26を再生する専用の再生装置を示すブロック図
である。この再生装置27において、スピンドルモータ
Mは、サーボ回路81の制御により線速度一定の条件で
光ディスク26を回転駆動する。
【0089】光ピックアップPは、光ディスク26に波
長650〔nm〕のレーザービームを照射することによ
り、光ディスク26の下層の反射膜68Aより戻り光を
得、この戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する再
生信号RFを出力する。ここでこの再生信号RFは、光
ディスク26の反射膜78Aに形成されたピットに対応
して信号レベルが変化することになる。このとき光ディ
スク26において、平均的なピット幅より約10〔%〕
だけ局所的にピット幅が低減するように形成されている
ことにより、再生信号RFの信号レベルは、このピット
幅に応じて変化することになる。しかしながら各ピット
のエッジより所定距離だけ離間して、エッジのタイミン
グには影響を与えないように作成されていることによ
り、再生信号RFが2値識別の基準レベルを横切るタイ
ミングは、ピット幅が幅狭く作成されていない場合と同
様のタイミングに維持される。
【0090】増幅回路82は、この再生信号RFを波形
等価した後、所定利得で増幅して出力する。2値化回路
83は、この再生信号RFを所定の基準レベルにより2
値化し、2値化信号BDを作成する。かくするにつき、
光ディスク26における局所的なピット幅の低減程度が
10〔%〕でなることから、2値化信号BDにおいて
は、この局所的なピット幅の低下が検出されないことに
なる。
【0091】PLL回路84は、この2値化信号BDを
基準にして動作することにより、再生信号RFのチャン
ネルクロックCCKを再生する。
【0092】復調回路85は、チャンネルクロックCC
Kを基準にして2値化信号BDを順次ラッチすることに
より、光ディスク記録装置40の変調データD3に対応
する再生データを再生する。さらにEFM(Eight to F
ourteen Modulation)復調回路85は、この再生データ
を復調した後、フレームシンクを基準にしてこの復調デ
ータを所定ビット単位で区切り、生成した所定ビット単
位のデータをデインターリーブしてECC(Error Corr
ecting Code )デコーダ86に出力する。
【0093】ECCデコーダ86は、この復調回路85
の出力データを取り込んでランダムアクセスメモリ(R
AM)87に格納した後、所定順序で読み出すことによ
り、この再生データをデインターリーブ処理する。さら
にECCデコーダ86は、この再生データに付加された
誤り訂正符号に基づいて、この出力データを誤り訂正処
理する。これによりECCデコーダ86は、光ディスク
記録装置40の変調データD2に対応する再生データを
再生する。
【0094】デスクランブル部88は、図2について上
述したデスクランブルラー(DSC)29A〜29Xと
選択回路30により構成され、ECCデコーダ86より
出力される再生データをデスクランブル処理して、ディ
ジタルオーディオ信号D1を復号する。ここでデスクラ
ンブルラー29A〜29Xは、図4について上述したス
クランブルラー25A〜25Xに対応するように構成さ
れ、システム制御回路89によりセクタ単位でセットさ
れるディスクキーDK、イニシャル値IVにより動作し
て再生データをデスクランブル処理する。また選択回路
30は、同様に、システム制御回路89より出力される
スクランブラー識別データSIDで指定されるスクラン
ブラー25A〜25Xに対応するデスクランブラー29
A〜29Xを選択して、デスクランブル処理結果を出力
する。
【0095】コンバータ90は、デスクランブル部88
より出力されるディジタルオーディオ信号D1を所定フ
ォーマットにより出力する。
【0096】システム制御回路89は、この再生装置2
7の動作を制御するコンピュータにより構成される。シ
ステム制御回路89は、光ディスク26が装填される
と、リードインエリアをアクセスするように全体の動作
を制御し、これにより光ディスク26のリードインエリ
アに記録されたTOC等のデータを取得する。
【0097】このときシステム制御回路89は、同時
に、検出部91で検出されるディスクキーDK、イニシ
ャルポインタPIV、スクランブラー識別データSID
を取得し、この取得したディスクキーDK、スクランブ
ラー識別データSIDにより、続くプログラムエリアの
再生時、デスクランブル部88の動作を制御する。
【0098】すなわちシステム制御回路89は、スクラ
ンブラー識別データSIDにより特定されるデスクラン
ブラーを選択するように選択回路30の接点を切り換
え、これによりECCデコーダ86の出力データについ
て、暗号解除の処理形態を設定する。またディスクキー
DKを各デスクランブラー29A〜29Xに供給する。
【0099】またシステム制御回路89は、同様にして
取得したイニシャルポインタPIVより、内蔵のメモリ
に保持した対応するイニシャル値IVを検出し、このイ
ニシャル値IVをプログラムエリアの再生時、デスクラ
ンブル部88に供給する。
【0100】検出部91は、増幅回路82より出力され
る再生信号RFより、制御データSC1を再生し、この
再生した制御データSC1よりディスクキーDK、イニ
シャルポインタPIV、スクランブラー識別データSI
Dをシステム制御回路89に出力する。
【0101】図15は、この検出部91を詳細に示すブ
ロック図である。この検出部91において、同期パター
ン検出回路93は、図16に示すように、チャンネルク
ロックCCK(図16(B))を基準にして2値化信号
BD(図16(A−1)及び(A−2))を順次ラッチ
し、その連続する論理レベルを判定することによりフレ
ームシンクを検出する。さらに同期パターン検出回路9
3は、この検出したフレームシンクを基準にして、各フ
レームが開始する1チャンネルクロックCCKの期間の
間、信号レベルが立ち上がるセットパルスFSET、こ
のセットパルスFSETに続いて1チャンネルクロック
CCKの期間の間、信号レベルが立ち上がるクリアパル
スFCLRを出力する(図16(D)及び(C))。
【0102】ピット検出回路94は、光ディスク記録装
置40の7T以上検出回路67と同様に構成され(図
8)、チャンネルクロックCCKを基準にして2値化信
号BDを順次転送することにより、周期7T以上の長さ
を有するピットに対応する2値化信号BDのタイミング
を検出する。さらにピット検出回路94は、この検出し
たピットの開始のタイミングで信号レベルが立ち上がる
立ち上がり信号PTを生成して出力する。さらにこの立
ち上がり信号PTより所定期間遅延して信号レベルが立
ち上がるゲート信号CTを出力する。なおこのゲート信
号CTは、光ディスク記録装置40の第2変調回路47
の変調用パルスMMPに対応することになり、変調用パ
ルスMMPとは異なり、周期7T以上の長さを有する各
ピットで信号レベルが立ち上がる。
【0103】M系列生成回路95は、同期パターン検出
回路93から供給されるクリアパルスFCLRによりア
ドレスを初期化した後、チャンネルクロックCCKによ
りアドレスを順次歩進して内蔵のリードオンリメモリを
アクセスすることにより、光ディスク記録装置40で生
成したM系列信号MSに対応するM系列信号を生成す
る。さらにM系列生成回路95は、ピット検出回路94
から供給される立ち上がり信号PTを基準にしてこのM
系列信号をラッチして出力することにより、周期7T以
上の長さを有するピット開始のタイミングによりM系列
信号をラッチした後、このラッチした論理レベルを続く
周期7T以上の長さを有するピット開始の時点まで保持
してなるM系列ラッチ信号MZを出力する。
【0104】アナログディジタル変換回路(A/D)9
7は、チャンネルクロックCCKを基準にして再生信号
RFをアナログディジタル変換処理し、8ビットのディ
ジタル再生信号を出力する。極性反転回路(−1)98
は、このディジタル再生信号の極性を反転して出力す
る。
【0105】セレクタ99は、M系列生成回路95より
出力されるM系列ラッチ信号MZの論理レベルに応じ
て、アナログディジタル変換回路97より直接入力され
るディジタル再生信号、極性反転回路98より入力され
る極性を反転してなるディジタル再生信号を選択出力す
る。すなわちセレクタ99は、M系列ラッチ信号MZが
論理1の場合、直接入力されるディジタル再生信号を選
択して出力し、これとは逆にM系列ラッチ信号MZが論
理0の場合、極性反転されたディジタル再生信号を選択
する。これによりこのセレクタ99は、M系列信号MS
により変調した制御データSC1の論理レベルを多値の
データにより再生し、この多値のデータによる再生デー
タRXを出力する。
【0106】加算器100は、16ビットのディジタル
加算器であり、再生データRXとアキュムレータ(AC
U)101の出力データAXとを加算して出力する。ア
キュムレータ101は、加算器100の出力データを保
持する16ビットのメモリで構成され、保持したデータ
を加算器100に帰還することにより、加算器100と
共に累積加算器を構成する。すなわちアキュムレータ1
01は、クリアパルスFCLRにより保持した内容をク
リアした後、ゲート信号CTのタイミングにより加算器
100の出力データを取り込む。これにより加算器10
0は、フレーム毎に、セレクタ99により再生された再
生データRXの論理値を累積し、累積値AXを出力す
る。
【0107】ピットカウンタ102は、クリアパルスF
CLRにより保持した内容をクリアし、ゲート信号CT
をカウントすることにより、アキュムレータ101にお
いて累積加算したピット数をカウントし、カウント値N
Xを出力する。
【0108】除算回路(÷)103は、アキュムレータ
101より出力される累積値AXをカウント値NXによ
り除算することにより、セレクタ99により再生された
再生データRXの論理値を平均値化する。2値化回路1
04は、セットパルスFSETが立ち上がるタイミング
で、所定の基準値により除算回路103の出力データB
Xを2値化して出力する。これによりセレクタ99によ
り再生された制御データSC1の再生データRXが、制
御データSC1に変換される。
【0109】ECC回路105は、この制御データSC
1に付加された誤り訂正符号CRCにより制御データS
C1を誤り訂正処理し、この制御データSC1に割り当
てられたディスクキーDK、イニシャルポインタPI
V、スクランブラー識別データSIDをシステム制御回
路89に出力する。
【0110】(2−2)第2の実施の形態の動作 以上の構成において、この実施の形態に係る光ディスク
26の製造工程では(図2)、ディスク制作側21にお
いて、スクランブラー識別データSIDによりスクラン
ブラー25A〜25Xの何れかが指定され、これにより
暗号化の処理形態が選択される。またディスクキーDK
等が各スクランブラー25A〜25Xにセットされ、こ
のディスクキーDKを用いたスクランブル処理により暗
号化されたディジタルオーディオ信号D1が光ディスク
26に記録される。また光ディスク26のリードインエ
リアの周期7T以上のピットにおいて、ディスクキーD
K、スクランブラー識別データSID等によりピット幅
が変調され、これにより解読困難にディスクキーDK、
スクランブラー識別データSID等が記録される。
【0111】これにより再生装置27側においては、こ
の解読困難に記録されたディスクキーDK、スクランブ
ラー識別データSID等が再生され、この再生したディ
スクキーDK、スクランブラー識別データSIDにより
デスクランブラー29A〜29Xが選択されて暗号解除
の処理形態が設定され、この処理形態によりディスクキ
ーDKを用いてディジタルオーディオ信号D1の暗号化
が解除される。
【0112】すなわち光ディスク26の製造工程では、
光ディスク記録装置40(図3)において、サンプリン
グ周波数2.8224〔MHz〕でサンプリングした
後、1ビットで量子化処理された高音質のディジタルオ
ーディオ信号D1をディスク原盤42に順次露光してマ
ザーディスクが作成された後、このマザーディスクより
作成される。
【0113】このディスク原盤42の露光において、デ
ィジタルオーディオ信号D1は、スクランブル部51に
おいて、スクランブラー識別データSIDにより選択さ
れたスクランブラー25A〜25Xの処理形態により、
kビット長でなるディスクキーDK、rビット長でなる
イニシャル値IVがセクタ単位でセットされて順次暗号
化処理される(図4)。これにより単に1系統のスクラ
ンブラーにより暗号化処理する場合に比して、解析困難
に符号化処理される。また各スクランブラー25A〜2
5Xで異なるイニシャル値IVがイニシャルポインタP
IVによりセットされることによっても(図5)、何れ
のスクランブラーにより処理されたものか、識別困難に
暗号化処理される。またイニシャル値IVによって、論
理0の連続するディジタルオーディオ信号D1が入力さ
れた場合でも、ランダムな論理レベルによるスクランブ
ル処理結果D3が出力される。
【0114】このようにして暗号化されたディジタルオ
ーディオ信号D2は(図3)、変調回路52において、
サブコードデータと共に誤り訂正符号が付加された後、
インターリーブ処理され、さらに所定の変調方式により
変調され、変調データD3に変換される。
【0115】このとき変調データD3は、クロックCK
の1周期Tを基本周期にした周期3T〜11Tの範囲
で、再生系の光学系において、ピット列方向の符号間干
渉を実用上十分な範囲に留めることができる最短周期よ
り長い周期で、信号レベルの立ち上がり及び立ち下がり
を繰り返すように生成される。また変調データD3は、
所定周期毎にフレームシンクが介挿され(図6)、シン
クフレームを単位にしたフレーム構造により生成され
る。
【0116】このようにして生成されたディジタルオー
ディオ信号D1による変調データD3は、第2変調回路
47(図8)を介して、光変調器46に変調信号S3と
して供給され、またリードインエリアにおいては、ディ
ジタルオーディオ信号D1に代えてTOCのデータ列に
よる変調データD3が、第2変調回路47を介して、光
変調器46に変調信号S3として供給される。
【0117】これによりディジタルオーディオ信号D1
は、変調信号S3により光変調器46が駆動されて、T
OCのデータ列と共に、チャンネルクロックCKの1周
期に対応する基本の長さの整数倍の長さによるピット及
びランドの繰り返しによりディスク原盤42に記録され
る。
【0118】この変調データD3を変調信号S3に変換
する際に、リードインエリア以外の領域においては、変
調データD3の信号レベルに対応するように変調信号S
3が作成されるのに対し、リードインエリアにおいて
は、変調データD3の論理レベルが局所的に切り換えら
れて変調信号S3が生成され、これによりディスク原盤
42に作成されるピット列において、局所的に幅の狭い
ピットが作成される(図13)。これによりピット幅が
局所的に変調されて、ディスクキーDK、スクランブラ
ー識別データSID、イニシャルポインタPIV、誤り
訂正符号CRC(16ビット)により構成される制御デ
ータSC1がディスク原盤42に記録される。
【0119】すなわちディスクキーDK、スクランブラ
ー識別データSID、イニシャル値を特定するイニシャ
ルポインタPIV、誤り訂正符号CRCをランダムに配
置して構成される制御データSC1が(図7)、1フレ
ームに1ビットを割り当ててなる周波数の低い2進数に
より第2変調回路47に供給される。
【0120】この第2変調回路47のM系列発生回路6
3において(図8)、チャンネルクロックCKに同期し
て、フレーム周期で繰り返されるM系列の乱数データM
Sが生成され、イクスクルーシブオア回路64におい
て、このM系列の乱数データMSと制御データSC1の
排他的論理和が得られる。これにより制御データSC1
が乱数データMSにより変調され、M系列の乱数におい
て論理1と論理0が等確率で現れることから、制御デー
タSC1が、同様に論理1と論理0が等確率で現れる排
他的論理和信号MS1に変調される。これにより制御デ
ータSC1が解析困難に光ディスク26に記録されるこ
とになる。
【0121】さらにフリップフロップ回路65におい
て、各ピットのエッジに対応する変調データD3の立ち
上がりエッジで、排他的論理和信号MS1がラッチされ
る。さらに7T以上検出回路67において、基本周期T
に対して周期7T以上のピットに対応する変調データD
2の論理レベルの立ち上がりが検出され、アンド回路7
2により、この論理レベルの立ち上がりに対応するフリ
ップフロップ回路65のラッチ結果が選択される。これ
によりこのアンド回路72の出力によりモノステーブル
マルチバイブレータ73が駆動され、このモノステーブ
ルマルチバイブレータ73の出力によりイクスクルーシ
ブオア回路77において変調データD2の論理レベルが
局所的に切り換えられる。
【0122】これにより制御データSC1は、周期7T
以上のピットにおいて、ピット幅を局所的に低減してデ
ィスク原盤42に記録される。またディスク原盤42に
おいては、M系列乱数データMSと制御データSC1の
論理積が論理1のときで、かつピットの長さが7T以上
である場合に、ピットが部分的に低減して、順次ピット
列が作成されることになる。
【0123】また、このようにして変調データD3の論
理レベルを切り換えて変調信号S3を生成して幅狭のピ
ットを作成するにつき、モノステーブルマルチバイブレ
ータ73より出力される変調用パルスMMPに対して、
遅延回路76により変調データD3が遅延されてイクス
クルーシブオア回路77に供給され、これにより変調信
号S3の論理レベルの切り換わりが、再生時に検出され
るピットのエッジの位置情報に影響を与えないように設
定される。
【0124】すなわち周期7T以上のピットにおいてピ
ット幅を低減することを前提に、変調用パルスMMPに
対応した変調信号S3の論理レベルの切り換わりが、変
調データD3の立ち上がりのタイミングより所定期間だ
け離間したタイミングになるように(図13におけるピ
ットのエッジからの距離Lに対応する)、変調用パルス
MMPの立ち上がりから対応する変調データD3Dの立
ち上がりが約周期3T以上先行するように設定される。
【0125】これにより再生系でピット列方向の符号間
干渉を実用上十分に低減できる最短周期3T以上、前側
及び後側エッジより離間した箇所において、ピット幅が
低減するように変調用パルスMMPが生成され、ピット
幅を変化させたことによるジッタの発生を有効に回避し
て、ピット列により記録したディジタルオーディオ信号
D1及びTOCデータ等の再生が可能となる。すなわち
再生信号における位相余裕の低下が防止される。
【0126】またこのモノステーブルマルチバイブレー
タ73より出力される変調用パルスMMPのパルス幅
が、チャンネルクロックCKの1周期より短い長さに設
定され、これにより平均的なピット幅より10〔%〕ピ
ット幅が低減して、局所的に幅狭のピットが形成され
る。これによっても制御データSC1を記録したことに
よる振幅余裕の低下が防止され、再生信号RFの誤った
2値識別が防止される。
【0127】さらにピット幅を局所的に10〔%〕低減
して制御データSC1を記録したことにより、さらに論
理1と論理0が等確率で現れるM系列乱数データMSに
より制御データSC1を変調したことにより、ピット幅
の変化により再生信号RFの変化が再生信号RFに混入
するノイズのように観察され、これにより制御データS
C1を観察、発見困難にすることができる。さらに制御
データSC1により変化するピット幅の物理的なコピー
を困難にすることができる。
【0128】またこれらに加えて、制御データSC1の
1ビットを1フレームに割り当てたことにより、ノイズ
等により再生信号が変動しても、確実に制御データSC
1を再生することができる。
【0129】すなわちこのようにして露光されたディス
ク原盤42は、現像、電鋳処理されてマザーディスクに
加工され、このマザーディスクよりスタンパが作成され
る。さらにこのスタンパにより射出成形により、光ディ
スク26の下層のディスク基板26Aが作成される(図
11及び図12)。
【0130】また従来のコンパクトディスク作成手法に
より、ディジタルオーディオ信号D1と同一のソースか
ら生成したサンプリング周波数44.1〔kHz〕、マ
ルチビット量子化のディジタルオーディオ信号を記録し
て作成されたスタンパより、光ディスク26の上層のデ
ィスク基板26Bが作成され、これらディスク基板26
A及び26Bが貼り合わされて光ディスク26が作成さ
れる。
【0131】このようにして作成された光ディスク26
は(図14)、再生装置27において、レーザービーム
を照射して得られる戻り光の光量に応じて信号レベルが
変化する再生信号RFが検出されることにより、この再
生信号RFの信号レベルがピット幅に応じて変化するこ
とになり、この再生信号RFが2値化回路83により2
値化される。続いて2値化信号BDが復調回路85によ
り復調された後、ECCデコーダ86によりデインター
リーブ、誤り訂正処理され、これにより暗号化されてな
るディジタルオーディオ信号D1が再生される。またリ
ードインエリアにおいては、同様の再生信号RFの処理
によりTOCデータが再生される。
【0132】このとき光ディスク26において、局所的
なピット幅の低減が周期7T以上のピットで、かつピッ
トのエッジ(前エッジ及び後ろエッジの双方である)よ
り周期3Tに対応する距離以上離間してピット幅が低減
していることにより、レーザービームによるビームスポ
ットがピットのエッジとピット幅の低減した箇所とを異
なるタイミングにより走査し、これにより再生信号RF
において、局所的にピット幅を低減してなる影響が回避
される。すなわち光ディスク26においては、ピットを
幅狭にしたことによる各エッジ近傍における信号レベル
の変化が防止され、これにより制御データSC1をリー
ドインエリアに記録した光ディスク26であっても、プ
ログラムエリアを再生する場合と同様に、正しいタイミ
ングにより再生信号RFを2値識別して正しくTOCデ
ータを再生することが可能となる。
【0133】このようにして実行されるディジタルオー
ディオ信号D1及びTOCデータの再生において、光デ
ィスク26は、事前に、リードインエリアにおいてピッ
ト幅により記録された制御データSC1が再生され、制
御データSC1のスクランブラー識別データSIDより
デスクランブラー29A〜29Xによる暗号解除の処理
形態が選択される。また制御データSC1のキーデータ
DKがセクタ単位でデスクランブラー29A〜29Xに
セットされ、またイニシャルポインタPIVにより特定
される各デスクランブラー29A〜29Xのイニシャル
値が同様にクラスタ単位でデスクランブラー29A〜2
9Xにセットされる。これにより再生装置27では、光
ディスク記録装置40における暗号化の処理に対応する
暗号解除の処理により、ディジタルオーディオ信号D1
の暗号化が解除されて出力される。
【0134】これに対してリードインエリアにおける制
御データSC1の再生において(図15)、光ディスク
26は、同期パターン検出回路93において、フレーム
シンクが検出され、このフレームシンクの検出を基準に
してM系列生成回路95において記録時のM系列乱数デ
ータに対応する乱数データMZが生成される。
【0135】また再生信号RFがアナログディジタル変
換回路97によりディジタル再生信号に変換され、M系
列乱数データMZを基準にしてセレクタ99によりこの
ディジタル再生信号、又は極性を反転してなるディジタ
ル再生信号が選択されることにより、制御データSC1
の論理レベルを多値のデータにより表現してなる再生デ
ータRXが再生される。
【0136】この再生データRXは、ピット幅が10
〔%〕しか低減していないことにより、1サンプル単位
で見るとSN比が極めて悪いことになる。光ディスク2
6においては、この再生データRXがアキュムレータ1
01及び加算器100によりフレーム単位で累積された
後、除算回路103により除算されて平均値化され、こ
れによりSN比が改善される。かくしてこの除算回路1
03の出力データBXが2値化回路104により2値化
されて制御データSC1が復号された後、ECC回路1
05により誤り訂正処理され、システム制御回路89に
出力される(図14)。さらにこのシステム制御回路8
9において、ディスク識別データSID等がランダムに
配置されてなる制御データSC1から所定ビットが選択
的に抽出されてディスク識別データSID、キーデータ
DK、イニシャルポインタPIVが再生される。
【0137】(2−3)第2の実施の形態の効果 以上の構成によれば、キーデータと、暗号解除の処理形
態を特定する識別データとにより制御データSC1を生
成し、この制御データSC1を用いてディジタルオーデ
ィオ信号D1を暗号化して記録すると共に、再生時に検
出されるピットのエッジの位置情報に影響を与えないタ
イミングで、ピット幅を局所的に変化させて制御データ
SC1を記録することにより、解析困難でかつ発見困難
に、また物理的なコピーを困難に、制御データSC1を
記録することができる。これにより従来に比して格段的
に違法コピーを排除することができる。
【0138】さらに各暗号化の処理形態毎に、イニシャ
ル値IVを設定し、このイニシャル値を特定するイニシ
ャルポインタPIVを制御データに割り当てることによ
り、同一の処理形態を選択した場合でも、暗号化処理結
果においては、この処理形態の同一性を検出することが
困難に、制御コード、ディジタルオーディオ信号を記録
することができ、これによっても違法コピーを有効に排
除することができる。
【0139】またランダムな配置により制御データSC
1を作成したことによっても、制御データの解析を困難
にすることができ、その分違法コピーを有効に排除する
ことができる。
【0140】また制御データSC1を乱数により変調し
てピット幅を変調したことにより、ノイズと識別困難に
制御データSC1を記録でき、ピット幅により記録され
た制御データの解析を困難にすることができる。また再
生時、ノイズの影響を有効に回避して制御データSC1
を再生することができる。
【0141】さらにリードインエリアに制御データを記
録したことにより、光ディスク26の再生に必要なTO
Cデータを再生する際に、併せて制御データを再生する
ことができ、これにより制御データの再生処理を解読困
難にすることができる。
【0142】またセクタ単位でディスク識別データ等を
セットしたことにより、ランダム再生等において、所望
の箇所よりディジタルオーディオ信号を再生して、暗号
化を解除することができる。
【0143】さらに所定長さ以上のピットを選択し、こ
のピットのエッジより3T以上離間した箇所でピット幅
を変化させたことにより、再生時に検出されるピットの
エッジの位置情報に影響を与えないタイミングで、ピッ
ト幅を局所的に変化させて制御データSC1を記録する
ことができる。特に、このようにピットのエッジより3
T以上離間した箇所でピット幅を変化させた場合、プロ
グラムエリアに記録されたディジタルオーディオ信号D
1を再生する光ピックアップを用いて、プログラムエリ
アを再生する場合と同一の位相余裕、振幅余裕を確保し
てTOCデータを再生可能にして、制御データSC1を
記録することができる。これによりこの制御データSC
1を利用して違法コピーを排除することができる。
【0144】またこのとき第2変調回路において、周期
7Tに対応する長さ以上のピットを検出し、制御データ
SC1に応じてこの検出したピットのエッジに対応する
タイミングより所定期間だけ離間したタイミングで変調
データD3の論理レベルを反転して変調信号S3を生成
することにより、簡易かつ確実に、ピット列によるTO
Cデータの再生には何ら影響を与えないで、制御データ
SC1を記録することができる。
【0145】またピット幅の変化をピットの平均的な幅
の10〔%〕に設定したことによっても、同様に、ノイ
ズと識別困難に制御データSC1を記録でき、制御デー
タSC1を発見、解析困難にすることができる。
【0146】また再生装置において、再生信号RFの信
号レベルを検出して制御データSC1を復号し、この信
号レベルの平均値を検出して制御データに混入したノイ
ズの影響を除去することにより、ノイズと識別困難に記
録した制御データSC1を確実に再生することができ
る。
【0147】またこのときアキュムレータ101及び加
算器100による累積加算器と、ピットカウンタ102
によるカウント値により平均値化手段を構成したことに
より、1フレームにおける出現回数が不確定な周期7T
以上のピットに割り当てて記録した制御データSC1を
確実に再生することができる。
【0148】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、チャンネルクロック
CKに同期したM系列乱数データにより制御データを変
調する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばチャンネルクロックCKに代えて変調データD2
をM系列発生回路63に供給することにより、変調デー
タD3に同期してM系列乱数データを生成してもよい。
【0149】また上述の実施の形態では、周期7T以上
のピットについて、ピット幅を変調して制御データを記
録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
再生信号のジッタに対して再生系が充分な余裕を有して
いる場合等にあっては、周期6T以上のピットについて
ピット幅を変調しても同様の効果を得ることができる。
【0150】また上述の実施の形態では、ピットのエッ
ジより所定距離だけ離間してピット幅を低減する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、図17(A)
に示すように、所定長さ以上のピットについて、各ピッ
トの中央でピット幅を低減してもよい。
【0151】さらに上述の実施の形態では、変調データ
D3の論理レベルを局所的に反転させてピット幅を変調
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えばレーザービームの光量を変調することによりピット
幅を変調してもよい。このようにすれば図17(B)に
示すように、局所的にピット幅が増大するように、ピッ
ト幅を変調することもできる。また図17(C)に示す
ように、局所的なピット幅の増大と、低減により、制御
データを3値で記録することもでき、さらにはこの増大
の程度、低減の程度を段階的に設定して、3値より多く
の多値記録により制御データを記録することもできる。
また図17(D)に示すように、チャンネルクロックの
1周期より長い期間でピット幅を変化させて、副のデー
タを記録することもできる。
【0152】さらに上述の実施の形態では、1フレーム
に1ビットの制御データを割り当てて記録する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば所定長さ
以上のピットについて、所定個数毎に1ビットの制御デ
ータを割り当てる場合、さらには所定期間の間、所定長
さ以上のピットに複数ビットの制御データを順次循環的
に割り当てる場合等、種々の割り当て方法を適用するこ
とができる。なお所定個数毎に1ビットの制御データを
割り当てる場合には、再生側におけるピットカウンタ1
02、除算回路103を省略することができる。
【0153】また上述の実施の形態においては、複数の
スクランブラー、デスクランブラーのうちの1つをスク
ランブラー識別データにより特定することにより、暗号
化の処理形態を選択する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、1の演算処理回路によりスクランブル
部、デスクランブル部を構成し、この演算処理回路おけ
る処理形態をスクランブラー識別データにより切り換え
るようにしてもよい。
【0154】さらに上述の実施の形態においては、キー
データでなるディスクキー、暗号解除の処理形態を特定
する識別データに加えて、イニシャル値を特定するイニ
シャポインタ、誤り訂正符号により制御データを構成す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実用
上十分な場合には、イニシャル値を特定するイニシャポ
インタ、誤り訂正符号を省略して制御データを構成して
もよい。
【0155】また上述の実施の形態においては、制御デ
ータでなる副のデータ列をピット幅により記録する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、光ディスク
の半径方向に隣接するピット幅を局所的に変化させるこ
とにより、ランドの幅を可変して副のデータを記録する
ようにしてもよい。この場合再生装置においては、ラン
ドに対応する再生信号の信号レベルの立ち下がり等にお
いて、再生信号の信号レベルを検出して副のデータを再
生することになる。
【0156】また上述の実施の形態においては、ピット
及びランドによる主のデータ列に対して、リードインエ
リアのピット幅を変調して副のデータ列を記録する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、プログラム
エリア等、種々の領域においてピット幅を変調して副の
データを記録することができる。なおこれらの場合にお
いて、何ら副のデータを記録していない領域においても
ピット幅を変化させ、これにより副のデータを記録した
領域を解読困難にしてもよい。
【0157】さらに上述の実施の形態においては、それ
ぞれ再生信号等を2値化してディジタルオーディオ信号
及び制御データを再生する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、例えばビタビ復号等、種々の識別方
法を広く適用することができる。
【0158】また上述の実施の形態においては、サンプ
リング周波数44.1〔kHz〕、量子化ビットがマル
チビットのディジタルオーディオ信号と、サンプリング
周波数44.1〔kHz〕×n(nは2以上の整数)の
量子化ビットが1ビットのディジタルオーディオ信号を
それぞれ積層した情報記録面に記録する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、サンプリング周波数4
8〔kHz〕、量子化ビットがマルチビットのディジタ
ルオーディオ信号と、サンプリング周波数48〔kH
z〕×n(nは2以上の整数)の量子化ビットがマルチ
ビットのディジタルオーディオ信号を記録する場合にも
広く適用することができる。
【0159】また上述の実施の形態においては、情報記
録面を2層有する光ディスクに適用して、1の情報記録
面についてピット幅を変化させる場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、各層についてピット幅を変
化させる場合、さらには1の情報記録面を有する光ディ
スクにおいてピット幅を変化させる場合等に広く適用す
ることができる。なお、この場合に一方の情報記録面の
リードインエリアに記録するキーデータにより、他方の
情報記録面のプログラムエリアに記録するデータを暗号
化しても良い。
【0160】また上述の実施の形態においては、スタン
パにより光ディスクに所望のデータを記録する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、光磁気ディスク
装置により所望のデータを記録する場合にも広く適用す
ることができる。なお光磁気ディスクをも含めた光ディ
スク全般について本発明を適用する場合、ピット長及び
ピット間間隔を含む上位概念であるマーク及びスペース
について、主のデータをマーク及びスペースの長さによ
り変調して記録することになることから、キーデータ等
については、マーク又はスペースの幅を変調して記録す
ることになる。かくするにつき、この明細書において、
マーク及びスペースは、ピット及びピット間を含む意で
ある。なおこのようにして光磁気ディスク装置に適用す
る場合、プリグルーブの有無、さらにはプリグルーブの
蛇行の有無に係わらず適用することができる。
【0161】また上述の実施の形態においては、ディジ
タルオーディオ信号を記録する場合に本発明を適用する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ビデオ
ディスク等、種々の光ディスク及びその周辺装置に広く
適用することができる。
【0162】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、主のデー
タ列の暗号解除に必要なキーデータ、暗号解除の処理形
態を特定するデータにより副のデータ列を作成し、再生
時に検出されるエッジの位置情報に影響を与えないタイ
ミングで、ピット等の幅を局所的に変化させてこの副の
データ列を記録することにより、違法なコピーを有効に
回避することができる。また本発明は、マーク及びスペ
ースの長さ方向の変調により記録するデータのキーデー
タをマーク又はスペースの幅方向の変調により記録する
ことにより、違法なコピーを有効に回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報伝送経路
を示す略線図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る情報伝送経路
を示す略線図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光ディスク記録装置
を示すブロック図である。
【図4】図3の光ディスク装置のスクランブラーを示す
ブロック図である。
【図5】図4のスクランブラーに設定されるイニシャル
値を示す図表である。
【図6】フレームとフレームシンクとの関係を示すタイ
ムチャートである。
【図7】制御データを示す図表である。
【図8】図3の第2変調回路を示すブロック図である。
【図9】図8の第2変調回路の動作の説明に供するタイ
ムチャートである。
【図10】図9の7T以上検出回路を示すブロック図で
ある。
【図11】図3の光ディスク記録装置により作成される
光ディスク26を示す分解斜視図である。
【図12】図11の断面図である。
【図13】図11の光ディスクのピット形状を示す平面
図である。
【図14】図11の光ディスクの再生に供する再生装置
を示すブロック図である。
【図15】図14の再生装置の検出部を示すブロック図
である。
【図16】図15の検出部の動作の説明に供するタイム
チャートである。
【図17】他の実施の形態に係る光ディスクのピット形
状を示す平面図である。
【図18】従来のコピー防止システムの一例を示す略線
図である。
【図19】従来のコピー防止システムの他の例を示す略
線図である。
【符号の説明】
20……情報伝送経路、25A〜25X、113……ス
クランブラー、26、119……光ディスク、27、1
24……再生装置、28……検出部、29A〜29X、
122……デスクランブラー、40……光ディスク記録
装置、42……ディスク原盤、46……光変調器、47
……第2変調回路、51……スクランブル部、52……
変調回路、63……M系列発生回路、76……7T以上
検出回路、111……コピー防止システム

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクにレーザービームを照射し、所
    定の変調信号に基づいて、前記光ディスクにマーク及び
    スペースを順次作成する光ディスク記録装置において、 所定のキーデータを用いて暗号化された主のデータ列に
    基づいて、所定の基本周期の整数倍の周期により信号レ
    ベルが切り換わる前記変調信号を生成する変調信号生成
    手段と、 再生時に検出される前記マークのエッジの位置情報に影
    響を与えないタイミングで、副のデータ列に基づいて、
    前記レーザービームの光量を間欠的に切り換え、前記マ
    ーク又はスペースの幅を局所的に変化させて前記副のデ
    ータ列を記録するレーザー光量切り換え手段とを備え、 前記副のデータ列は、 少なくとも、前記キーデータと、前記キーデータを用い
    て前記主のデータ列の暗号化を解除する処理形態を特定
    する識別データとでなることを特徴とする光ディスク記
    録装置。
  2. 【請求項2】前記レーザー光量切り換え手段は、 前記副のデータ列をランダムな配置により配列した後、
    該配列した副のデータ列に応じて、前記レーザービーム
    の光量を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスク記録装置。
  3. 【請求項3】前記レーザー光量切り換え手段は、 前記副のデータ列を乱数により変調して乱数による変調
    結果を出力する変調手段と、 前記乱数による変調結果に応じて、前記レーザービーム
    の光量を切り換える光変調手段とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の光ディスク記録装置。
  4. 【請求項4】前記レーザー光量切り換え手段は、 前記光ディスクのリードインエリアにおいて、前記レー
    ザービームの光量を切り換えることを特徴とする請求項
    1に記載の光ディスク記録装置。
  5. 【請求項5】前記レーザー光量切り換え手段は、 所定長さ以上のマーク又はスペースを検出して検出結果
    を出力する検出手段と、 前記検出結果に基づいて、前記所定長さ以上のマーク又
    はスペースのエッジに対応するタイミングより所定時間
    だけ離間したタイミングで信号レベルが切り換えるタイ
    ミング信号を生成する信号生成手段と、 前記副のデータ列に基づいて、前記タイミング信号のタ
    イミングで前記レーザービームの光量を切り換える光変
    調手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の光
    ディスク記録装置。
  6. 【請求項6】前記所定長さが、前記基本周期に対応する
    長さの約6倍の長さでなることを特徴とする請求項5に
    記載の光ディスク記録装置。
  7. 【請求項7】前記所定時間が、前記基本周期の3倍の時
    間に対応する時間でなることを特徴とする請求項5に記
    載の光ディスク記録装置。
  8. 【請求項8】所定の基本長さの整数倍の長さにより、マ
    ーク及びスペースを順次作成することにより、主のデー
    タ列を記録する光ディスクの記録方法において、 前記主のデータ列が所定のキーデータを用いて暗号化さ
    れたデータ列でなり、 前記光ディスクの記録方法は、 再生時に検出される前記マークのエッジの位置情報に影
    響を与えないタイミングで、前記マーク又はスペースの
    幅を局所的に変化させて副のデータ列を記録し、 前記副のデータ列が、少なくとも、前記キーデータと、
    前記キーデータを用いて前記主のデータ列の暗号化を解
    除する処理形態を特定する識別データとでなることを特
    徴とする光ディスクの記録方法。
  9. 【請求項9】前記副のデータ列をランダムな配列により
    配列した後、該配列した副のデータ列に応じて、前記マ
    ーク又はスペースの幅を局所的に変化させることを特徴
    とする請求項8に記載の光ディスクの記録方法。
  10. 【請求項10】前記副のデータ列を乱数により変調し、
    該変調結果に応じて、前記マーク又はスペースの幅を局
    所的に変化させることを特徴とする請求項8に記載の光
    ディスクの記録方法。
  11. 【請求項11】前記光ディスクのリードインエリアにお
    いて、前記マーク又はスペースの幅を局所的に変化させ
    ることを特徴とする請求項8に記載の光ディスクの記録
    方法。
  12. 【請求項12】所定長さ以上の前記マーク又はスペース
    について、該マーク又はスペースのエッジに対応するタ
    イミングより所定時間だけ離間したタイミングで前記マ
    ーク又はスペースの幅を局所的に変化させることを特徴
    とする請求項8に記載の光ディスクの記録方法。
  13. 【請求項13】前記所定長さが、前記基本周期に対応す
    る長さの約6倍の長さでなることを特徴とする請求項1
    2に記載の光ディスクの記録方法。
  14. 【請求項14】前記所定時間が、前記基本周期の3倍の
    時間に対応する時間でなることを特徴とする請求項12
    に記載の光ディスクの記録方法。
  15. 【請求項15】所定の基本長さの整数倍の長さにより、
    マーク及びスペースが順次作成されて主のデータ列が記
    録された光ディスクにおいて、 前記主のデータ列は、 所定のキーデータを用いて暗号化されたデータ列であ
    り、 前記光ディスクは、 再生時に検出される前記マークのエッジの位置情報に影
    響を与えないタイミングで、副のデータ列に基づいて、
    前記マーク又はスペースの幅を局所的に変化して前記副
    のデータ列が記録され、 前記副のデータ列が、 少なくとも、前記キーデータと、前記キーデータを用い
    て前記主のデータ列の暗号化を解除する処理形態を特定
    する識別データとでなることを特徴とする光ディスク。
  16. 【請求項16】前記副のデータ列が、ランダムな配列に
    より記録されたことを特徴とする請求項15に記載の光
    ディスク。
  17. 【請求項17】前記副のデータ列は、 乱数により変調されて記録された ことを特徴とする請求項15に記載の光ディスク。
  18. 【請求項18】前記副のデータ列は、 リードインエリアに記録されたことを特徴とする請求項
    15に記載の光ディスク。
  19. 【請求項19】前記副のデータ列は、 所定長さ以上の前記マーク又はスペースにおいて、エッ
    ジより所定距離だけ離間した箇所で前記マーク又はスペ
    ースの幅が変調されて記録されたことを特徴とする請求
    項15に記載の光ディスク。
  20. 【請求項20】前記所定長さが、前記基本周期に対応す
    る長さの約6倍の長さでなることを特徴とする請求項1
    9に記載の光ディスク。
  21. 【請求項21】前記所定距離が、前記基本周期の3倍の
    時間に対応する距離でなることを特徴とする請求項19
    に記載の光ディスク。
  22. 【請求項22】少なくとも2つの情報記録面を有し、 少なくとも1の情報記録面に前記主及び副のデータ列が
    記録されたことを特徴とする請求項15に記載の光ディ
    スク。
  23. 【請求項23】少なくとも2つの情報記録面を有し、 1の情報記録面に、 前記主及び副のデータ列が記録され、 前記主のデータ列が、周波数44.1〔kHz〕の整数
    倍のサンプリング周波数によりサンプリングされて1ビ
    ットにより量子化されたディジタルオーディオ信号でな
    り、 他の情報記録面に、 周波数44.1〔kHz〕のサンプリング周波数により
    サンプリングされてマルチビットにより量子化されたデ
    ィジタルオーディオ信号が記録されたことを特徴とする
    請求項15に記載の光ディスク。
  24. 【請求項24】少なくとも2つの情報記録面を有し、 1の情報記録面に、 前記主及び副のデータ列が記録され、 前記主のデータ列が、周波数48〔kHz〕の整数倍の
    サンプリング周波数によりサンプリングされて1ビット
    により量子化されたディジタルオーディオ信号でなり、 他の情報記録面に、 周波数48〔kHz〕のサンプリング周波数によりサン
    プリングされてマルチビットにより量子化されたディジ
    タルオーディオ信号が記録されたことを特徴とする請求
    項15に記載の光ディスク。
  25. 【請求項25】光ディスクにレーザービームを照射して
    得られる戻り光を検出し、前記戻り光に応じて信号レベ
    ルが変化する再生信号を信号処理することにより、前記
    光ディスクに記録されたデータ列を再生する光ディスク
    再生装置において、 前記再生信号に基づいてクロックを再生するクロック再
    生手段と、 前記クロックを基準にして前記再生信号を2値識別する
    ことにより、主のデータ列を再生する第1の再生手段
    と、 前記クロックを基準にして前記再生信号を信号処理して
    副のデータ列を再生する第2の再生手段と、 前記副のデータ列に割り当てられた識別データにより前
    記主のデータ列の暗号化を解除する処理形態を設定し、
    前記副のデータ列に割り当てられたキーデータを用いて
    前記主のデータ列の暗号化を解除する暗号化解除手段と
    を備え、 前記第2の再生手段は、 前記クロックを基準にして、前記再生信号が2値識別の
    基準レベルを横切るタイミングより所定時間だけ離間し
    たタイミングで、前記再生信号の信号レベルを検出して
    信号レベル検出結果を出力する信号レベル検出手段と、 前記信号レベル検出結果を判定して前記副のデータ列を
    再生する判定手段とを有することを特徴とする光ディス
    ク再生装置。
  26. 【請求項26】前記判定手段は、 前記信号レベル検出結果を平均値化して前記副のデータ
    列を再生することを特徴とする請求項25に記載の光デ
    ィスク再生装置。
  27. 【請求項27】前記判定手段は、 再生した副のデータ列の所定ビットを抽出して前記キー
    データ及び識別データを再生することを特徴とする請求
    項25に記載の光ディスク再生装置。
  28. 【請求項28】前記判定手段は、 前記再生信号に同期した所定の乱数を基準にして、前記
    信号レベル検出結果を選択的に処理して前記副のデータ
    列を再生することを特徴とする請求項25に記載の光デ
    ィスク再生装置。
  29. 【請求項29】前記判定手段は、 前記光ディスクのリードインエリアにおいて、前記副の
    データ列を再生することを特徴とする請求項25に記載
    の光ディスク再生装置。
  30. 【請求項30】マーク及びスペースが順次作成された光
    ディスクを再生する光ディスクの再生方法において、 前記マーク及びスペースの長さにより記録された主のデ
    ータ列の暗号化を、所定のキーデータを用いた、所定の
    暗号解除の処理形態により解除し、 前記マーク又はスペースの局所的な幅の変化により記録
    された副のデータ列を再生し、前記副のデータ列より前
    記キーデータ及び前記暗号解除の処理形態を検出するこ
    とを特徴とする光ディスクの再生方法。
  31. 【請求項31】前記局所的な幅の変化に対応する再生信
    号の信号レベルを平均値化して前記副のデータ列を再生
    することを特徴とする請求項30に記載の光ディスクの
    再生方法。
  32. 【請求項32】再生した副のデータ列の所定ビットを抽
    出して前記キーデータ及び前記処理形態を特定する識別
    データを検出することを特徴とする請求項30に記載の
    光ディスクの再生方法。
  33. 【請求項33】所定の乱数を基準にして、前記局所的な
    幅の変化に対応する再生信号の信号レベルを選択的に処
    理して前記副のデータ列を再生することを特徴とする請
    求項30に記載の光ディスクの再生方法。
  34. 【請求項34】前記光ディスクのリードインエリアにお
    いて、前記副のデータ列を再生することを特徴とする請
    求項30に記載の光ディスクの再生方法。
  35. 【請求項35】光ディスクにレーザービームを照射し、
    前記光ディスクにマーク及びスペースを順次作成して主
    のデータを記録する光ディスク記録装置において、 所定のキーデータを生成するキーデータ生成手段と、 前記キーデータを用いて前記主のデータを暗号化して暗
    号化データを生成する暗号化手段と、 前記暗号化データに応じて、前記マーク及びスペースを
    長さ方向に変調する主の変調手段と、 前記キーデータに応じて、前記マーク又はスペースの幅
    を変調する副の変調手段とを備えることを特徴とする光
    ディスク記録装置。
  36. 【請求項36】前記副の変調手段は、 前記光ディスクのリードインエリアで前記マーク又はス
    ペースの幅を変調することを特徴とする請求項35に記
    載の光ディスク記録装置。
  37. 【請求項37】前記副の変調手段は、 所定長さ以上のマーク又はスペースを検出して長さ検出
    結果を出力する長さ検出手段と、 乱数を発生する乱数発生手段とを有し、 前記長さ検出結果及び前記乱数に基づいて、前記マーク
    又はスペースの幅を変調することを特徴とする請求項3
    5に記載の光ディスク記録装置。
  38. 【請求項38】光ディスクにレーザービームを照射し、
    前記光ディスクにマーク及びスペースを順次作成して主
    のデータを記録する光ディスクの記録方法において、 所定のキーデータを用いて前記主のデータを暗号化して
    暗号化データを生成し、 前記暗号化データに応じて、前記マーク及びスペースを
    長さ方向に変調し、 前記キーデータに応じて、前記マーク又はスペースの幅
    を変調することを特徴とする光ディスクの記録方法。
  39. 【請求項39】所定の基本長さの整数倍の長さにより、
    マーク及びスペースが順次作成されて所望のデータが記
    録された光ディスクにおいて、 プログラムエリアには、 前記マーク及びスペースの長さ方向の変調により、所定
    のキーデータを用いて暗号化された前記データが記録さ
    れ、 リードインエリアには、 前記マーク又はスペースの幅方向の変調により、前記キ
    ーデータが記録されたことを特徴とする光ディスク。
  40. 【請求項40】前記キーデータは、 乱数により変調されて記録されたことを特徴とする請求
    項39に記載の光ディスク。
  41. 【請求項41】少なくとも2つの情報記録面を有し、 一方の情報記録面に記録された前記キーデータが、他方
    の情報記録面のプログラムエリアに記録されたデータの
    暗号化を解除するキーデータであることを特徴とする請
    求項39に記載の光ディスク。
  42. 【請求項42】少なくとも2つの情報記録面を有し、 一方の情報記録面のプログラムエリアに記録されたデー
    タが、所定のサンプリング周波数で量子化されたマルチ
    ビットのディジタルオーディオ信号であり、 他方の情報記録面のプログラムエリアに記録されたデー
    タが、前記サンプリング周波数の整数倍のサンプリング
    周波数で量子化された1ビットのディジタルオーディオ
    信号であることを特徴とする請求項39に記載の光ディ
    スク。
  43. 【請求項43】マーク及びスペースが順次作成されて、
    プログラムエリアにおいては、前記マーク及びスペース
    の長さ方向の変調により、所定のキーデータを用いて暗
    号化されたデータが記録され、リードインエリアにおい
    ては、前記マーク又はスペースの幅方向の変調により前
    記暗号化されたデータの暗号化を解除するキーデータが
    記録された光ディスクを再生する光ディスク再生装置で
    あって、 前記リードインエリアより、前記マーク又はスペースの
    幅方向の変化を検出して前記キーデータを再生するキー
    データ再生手段と、 前記キーデータ再生手段で再生されたキーデータに基づ
    いて、前記プログラムエリアに記録されたデータの暗号
    化を解除する暗号化解除手段とを備えることを特徴とす
    る光ディスク再生装置。
  44. 【請求項44】マーク及びスペースが順次作成されて、
    プログラムエリアにおいては、前記マーク及びスペース
    の長さ方向の変調により、所定のキーデータを用いて暗
    号化されたデータが記録され、リードインエリアにおい
    ては、前記マーク又はスペースの幅方向の変調により前
    記暗号化されたデータの暗号化を解除するキーデータが
    記録された光ディスクを再生する光ディスクの再生方法
    であって、 前記リードインエリアより、前記マーク又はスペースの
    幅方向の変化を検出して前記キーデータを再生し、 前記キーデータに基づいて、前記プログラムエリアに記
    録されたデータの暗号化を解除することを特徴とする光
    ディスクの再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009187634A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Sony Corp 光ディスク記録装置、記録方法、光ディスク及び光ディスク再生装置

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