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JPH11296372A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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Publication number
JPH11296372A
JPH11296372A JP10314787A JP31478798A JPH11296372A JP H11296372 A JPH11296372 A JP H11296372A JP 10314787 A JP10314787 A JP 10314787A JP 31478798 A JP31478798 A JP 31478798A JP H11296372 A JPH11296372 A JP H11296372A
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JP
Japan
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unit
auxiliary
address
cpu
bus
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Application number
JP10314787A
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English (en)
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JP3829504B2 (ja
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Hiroshi Hayakawa
浩史 早川
Harutsugu Fukumoto
晴継 福本
Hiroaki Tanaka
裕章 田中
Hideaki Ishihara
秀昭 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP31478798A priority Critical patent/JP3829504B2/ja
Priority to DE69932657T priority patent/DE69932657T2/de
Priority to EP99103007A priority patent/EP0936540B1/en
Priority to US09/250,134 priority patent/US6249858B1/en
Publication of JPH11296372A publication Critical patent/JPH11296372A/ja
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/30Arrangements for executing machine instructions, e.g. instruction decode
    • G06F9/38Concurrent instruction execution, e.g. pipeline or look ahead
    • G06F9/3877Concurrent instruction execution, e.g. pipeline or look ahead using a slave processor, e.g. coprocessor
    • G06F9/3879Concurrent instruction execution, e.g. pipeline or look ahead using a slave processor, e.g. coprocessor for non-native instruction execution, e.g. executing a command; for Java instruction set

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央演算装置(CPU)と補助演算装置とが
バスを介して接続された構成の情報処理装置において、
その演算速度の高速化を達成する。 【解決手段】 CPU1と、特殊な演算(階乗やexp
等)を行う補助演算装置4と、その両者を接続するバス
6,7とを備えたマイコンM1において、バス6,7の
各々にてCPU1と補助演算装置4とを接続する経路上
に、該経路を制御信号Sに応じて連通/遮断するスイッ
チ8,9が設けられており、スイッチ8,9よりCPU
1側のバス6,7に、RAM3とプログラムを格納した
ROM2が接続され、スイッチ8,9より補助演算装置
4側のバス6,7に、補助演算装置4の演算対象データ
等を格納するためのRAM5が接続されている。そし
て、補助演算装置4は、CPU1の指令で動作を開始す
るとスイッチ8,9を開いてバス6,7を分離する。こ
のためCPU1と補助演算装置4とが並列に動作でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央演算装置(C
PU)と補助演算装置とがバス接続された構成の情報処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マイクロコンピュータにおい
て、CPUが演算処理を行う際の動作内容は、ROMや
RAM等の周辺メモリから実行すべき命令を読み出す命
令読出ステージ(フェッチステージ)と、その読み出し
た命令の内容を解読する解読ステージ(デコードステー
ジ)と、その解読した命令の内容を実行する実行ステー
ジと、周辺メモリとの間でデータのやり取りを行うメモ
リアクセスステージと、内部レジスタや周辺メモリへの
データ書き込みを行うライトバックステージとの、5つ
のステージからなる。
【0003】また、近年の機器制御等においては、高速
で且つ高精度な制御が求められており、それに伴い、機
器制御等に用いられるマイクロコンピュータに対して
は、CPUの高速化(演算速度の向上)とデジタル信号
処理能力の向上とが要求されている。
【0004】ここで、CPUの高速化は、上記5つのス
テージを並列的に行う所謂パイプライン処理によって、
ある程度実現することができる。これに対して、デジタ
ル信号処理能力の向上は、CPUがパイプライン処理を
行うようにしても実現することができず、そのために
は、例えば以下の2つの方法を採ることが考えられる。
【0005】まず、第1の方法としては、CPUとは全
く別にDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を搭
載する。また、第2の方法としては、CPUと、CPU
では高速に実行することができない特殊な演算(例え
ば、対数演算(log)や積和演算等)を行う補助演算
装置とを、バスを介して接続し、その補助演算装置がC
PUからの起動指令に応じて上記特殊演算を行うように
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記第1の方
法では、DSP自体の回路規模が大きいため、LSIの
チップサイズを小さくすることができず実用的ではな
い。よって、デジタル信号処理能力を向上させるために
は、一般に上記第2の方法を採ることとなるが、その場
合には、CPUと補助演算装置とが同時に演算処理を行
うことができなかった。つまり、CPUと補助演算装置
とが同時に演算処理を行うようにすると、仮に両者が演
算処理中に異なる周辺メモリをアクセスするとしても、
CPUと補助演算装置との両方から同じバス上へデータ
が出されることとなり、周辺メモリへの適切なアクセス
が不能になってしまうからである。
【0007】このため、上記第2の方法を採った場合に
は、比較的小さい回路規模でデジタル信号処理能力を向
上させることができるものの、演算速度を向上させるの
には限界が生じていた。本発明は、こうした問題に鑑み
なされたものであり、中央演算装置と補助演算装置とが
バスを介して接続された構成の情報処理装置において、
その演算速度の高速化を達成することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の情報処理
装置では、中央演算装置と補助演算装置とがバスを介し
て接続されているが、特に、前記バスにて中央演算装置
と補助演算装置とを接続する経路上に、その経路を制御
信号に応じて連通/遮断するスイッチが設けられてい
る。
【0009】この請求項1に記載の情報処理装置によれ
ば、補助演算装置が中央演算装置からの起動指令に応じ
て演算処理を行う際に、補助演算装置自身或いは他の制
御回路等が、前記スイッチへの制御信号を切り換えて該
スイッチを解放させることにより、スイッチよりも中央
演算装置側のバス(以下、「中央演算装置系のバス」と
いう)と、スイッチよりも補助演算装置側のバス(以
下、「補助演算装置系のバス」という)とを分離するこ
とができる。すると、補助演算装置は、中央演算装置の
影響を受けることなく、補助演算装置系のバスに接続さ
れたメモリにアクセスして演算処理を進めることがで
き、また、中央演算装置も、補助演算装置の影響を受け
ることなく、中央演算装置系のバスに接続されたメモリ
にアクセスして演算処理を進めることができる。
【0010】例えば、中央演算装置系のバスに、プログ
ラムを格納したROMと中央演算装置の演算結果等を一
時的に格納する第1のRAMとを接続しておくと共に、
補助演算装置系のバスに、補助演算装置による演算対象
のデータ(演算データ)を一時的に格納する第2のRA
Mを接続しておき、中央演算装置が、補助演算装置を起
動させる前に(つまり、スイッチが解放される前に)、
上記第2のRAMに演算データを書き込んでおくように
すれば、補助演算装置は上記第2のRAMに書き込まれ
た演算データを確実に読み出して所定の演算処理を行う
ことができ、それと並行して、中央演算装置は、自己の
演算処理を進めることができる。
【0011】このように、請求項1に記載の情報処理装
置によれば、中央演算装置と補助演算装置とでデータを
共有しつつ、中央演算装置と補助演算装置との並列処理
動作が可能となり、その結果、演算速度の高速化を達成
することができる。次に、請求項2に記載の情報処理装
置では、上記請求項1に記載の情報処理装置において、
補助演算装置が、複数種類の演算内容に夫々対応付けさ
れたアドレスを有するレジスタ部を備えている。そし
て、補助演算装置は、前記レジスタ部の何れかのアドレ
スに中央演算装置によってデータが書き込まれると、そ
のアドレスに対応した内容の演算処理を該アドレスに書
き込まれたデータを用いて実行すると共に、その演算処
理の実行状態に応じて前記スイッチを開閉制御する。
【0012】例えば、補助演算装置は、演算処理を実行
している間、前記スイッチを常に解放させるように構成
することができる。また、補助演算装置は、補助演算装
置系のバスに接続されたメモリにアクセスしなければな
らない演算処理を実行する場合にのみ、前記スイッチを
解放させるように構成しても良い。
【0013】このような請求項2に記載の情報処理装置
によれば、中央演算装置が、補助演算装置への起動指令
として、前記レジスタ部の所望のアドレスにデータを書
き込むだけで、所望の演算処理を補助演算装置に実行さ
せることができる。そして、補助演算装置の動作中に前
記スイッチが解放させれるため、中央演算装置は、補助
演算装置と並列に演算処理を行うことができ、その結
果、演算速度の高速化が達成される。
【0014】次に、請求項3に記載の情報処理装置で
は、上記請求項1,2に記載の情報処理装置において、
補助演算装置が、前記バス(特に、補助演算装置系のバ
ス)とは予め分離された専用バスに接続されている。こ
のような請求項3に記載の情報処理装置によれば、補助
演算装置は、補助演算装置系のバスに接続されたメモリ
(例えば、上記第2のRAM)と、前記専用バスに接続
されたメモリとの各々から、演算対象の2つのデータを
同時に読み出すことができるため、その両データを用い
た演算処理を効率良く実行することができるようにな
る。
【0015】特に、請求項4に記載の如く、前記専用バ
スに、補助演算装置が演算に用いる定数データを記憶し
たメモリを接続しておけば、補助演算装置は、中央演算
装置によって上記第2のRAMに書き込まれた演算対象
としての演算データaと、前記専用バスに接続されたメ
モリ内の定数データbとを同時に読み出して、例えば、
その演算データaに定数データbを乗ずる乗算処理等を
効率良く実行することができる。そして更に、例えば、
補助演算装置が、上記両データa,bの読み出しと、両
データa,bの乗算結果の加算とを繰り返せば、デジタ
ルフィルタ等のための積和演算「Σ(a×b)」を高速
に且つ中央演算装置と並列に行うことができるようにな
り、非常に有利である。
【0016】一方、上記目的を達成するためになされた
請求項5に記載の情報処理装置では、請求項2に記載の
情報処理装置と同様に、中央演算装置と補助演算装置と
がバス(以下、第1のバスという)を介して接続されて
いると共に、補助演算装置は、複数種類の演算内容に夫
々対応付けされたアドレスを有するレジスタ部を備えて
おり、該レジスタ部の何れかのアドレスに中央演算装置
によってデータが書き込まれると、そのアドレスに対応
した内容の演算処理を該アドレスに書き込まれたデータ
を用いて実行する。
【0017】このため、請求項5に記載の情報処理装置
においても、中央演算装置が、補助演算装置への起動指
令として、前記レジスタ部の所望のアドレスに第1のバ
スを介してデータを書き込むことにより、補助演算装置
にて所望の演算処理が実行されることとなる。
【0018】ここで特に、請求項5に記載の情報処理装
置では、請求項1〜4に記載の情報処理装置の如きスイ
ッチを設けるのではなく、互いに独立した2組のポート
の各々を介して2つのデータの読み出し及び書き込み
(リード/ライト)を同時に行うことができるデュアル
ポートメモリを備えており、そのデュアルポートメモリ
の2組のポートのうち、一方のポートが上記第1のバス
(中央演算装置と補助演算装置とを接続するバス)に接
続され、他方のポートが第1のバスとは予め分離された
第2のバスを介して補助演算装置に接続されている。
【0019】よって、この請求項5に記載の情報処理装
置によれば、中央演算装置が、補助演算装置を起動させ
る前に(つまり、補助演算装置のレジスタ部のアドレス
に第1のバスを介してデータを書き込む前に)、第1の
バス及びデュアルポートメモリの一方のポートを介して
該デュアルポートメモリに演算対象の演算データを書き
込んでおくようにすれば、補助演算装置は、そのデュア
ルポートメモリに書き込まれた演算データを、該デュア
ルポートメモリの他方のポート及び第2のバスを介し読
み出して、中央演算装置の影響を受けることなく所定の
演算処理を行うことができる。そして、それと並行し
て、中央演算装置は、補助演算装置の影響を受けること
なく、デュアルポートメモリや第1のバスに接続された
他のメモリ(例えば、プログラムを格納したROM)に
アクセスして、演算処理を進めることができる。
【0020】このように、請求項5に記載の情報処理装
置によっても、中央演算装置と補助演算装置とでデータ
を共有しつつ、中央演算装置と補助演算装置との並列処
理動作が可能となり、その結果、演算速度の高速化を達
成することができる。次に、請求項6に記載の情報処理
装置では、上記請求項5に記載の情報処理装置におい
て、補助演算装置が、請求項3に記載の情報処理装置と
同様に、前記第1のバス及び前記第2のバスとは予め分
離された専用バスに接続されている。
【0021】このような請求項6に記載の情報処理装置
によれば、請求項3に記載の情報処理装置と同様に、補
助演算装置は、デュアルポートメモリと、前記専用バス
に接続されたメモリとの各々から、演算対象の2つのデ
ータを同時に読み出すことができるため、その両データ
を用いた演算処理を効率良く実行することができるよう
になる。
【0022】そして特に、請求項7に記載の如く、前記
専用バスに、補助演算装置が演算に用いる定数データを
記憶したメモリを接続しておけば、請求項4に記載の情
報処理装置と同様に、補助演算装置は、中央演算装置に
よってデュアルポートメモリに書き込まれた演算対象と
しての演算データaと、前記専用バスに接続されたメモ
リ内の定数データbとを同時に読み出して、例えば、そ
の演算データaに定数データbを乗ずる乗算処理等を効
率良く実行することができ、更に、例えば、補助演算装
置が、上記両データa,bの読み出しと、両データa,
bの乗算結果の加算とを繰り返せば、デジタルフィルタ
等のための積和演算「Σ(a×b)」を高速に且つ中央
演算装置と並列に行うことができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の情報処理装置としてのマイクロコンピュータについ
て、図面を用いて説明する。まず図1は、第1実施形態
のマイクロコンピュータM1の構成を表すブロック図で
ある。
【0024】図1に示すように、本第1実施形態のマイ
クロコンピュータM1は、一般的な加減算,論理演算,
及びシフト演算等を実行可能な中央演算装置としての周
知のCPU1と、CPU1が実行するプログラムが予め
格納されたROM2と、CPU1の演算結果等を一時的
に格納するためのRAM3と、CPU1では高速に実行
することができない特殊な演算(例えば、階乗,ex
p,log,sin,cos,tan等)を行う補助演
算装置4と、補助演算装置4が演算の対象とする演算デ
ータ等を一時的に格納するためのRAM5とを備えてい
る。
【0025】そして、CPU1と、補助演算装置4と、
周辺メモリとしてのROM2及びRAM3,5は、デー
タバス6とアドレスバス7によって接続されている。
尚、本第1実施形態では、データバス6とアドレスバス
7が、請求項1,2に係る発明におけるバスに相当して
いる。
【0026】ここで特に、データバス6とアドレスバス
7との各々において、CPU1と補助演算装置4とを接
続する経路上には、その経路を補助演算装置4(詳しく
は、後述する補助演算装置4内の制御部4−1)からの
制御信号Sに応じて連通/遮断する分離スイッチ8,9
が設けられている。そして、分離スイッチ8,9よりも
CPU1側(図1にて分離スイッチ8,9よりも左側)
のデータバス6とアドレスバス7に、上記ROM2と上
記RAM3が接続されており、分離スイッチ8,9より
も補助演算装置4側(図1にて分離スイッチ8,9より
も右側)のデータバス6とアドレスバス7に、上記RA
M5が接続されている。
【0027】また、マイクロコンピュータM1には、C
PU1の割り込み動作を制御する割り込みコントローラ
(INTC)10が設けられており、その割り込みコン
トローラ10は、制御線11を介して補助演算装置4
(詳しくは、補助演算装置4内の制御部4−1)に接続
されていると共に、制御線12を介してCPU1に接続
されている。そして、割り込みコントローラ10は、補
助演算装置4から制御線11を介して割り込み待機信号
を受けると、CPU1が割り込み動作に移行するのを禁
止し、また、補助演算装置4から制御線11を介して割
り込みリクエスト信号を受けると、CPU1に所定の割
り込みルーチンを実行させる。
【0028】次に、補助演算装置4は、演算を行う演算
部4−2と、CPU1によって指定された内容の演算を
演算部4−2に実行させるための制御を行う制御部4−
1とを備えており、演算部4−2と制御部4−1は制御
線4−3を介して互いに接続されている。また、演算部
4−2がデータバス6に接続され、制御部4−1がアド
レスバス7に接続されている。
【0029】そして、演算部4−2は、CPU1により
アクセス可能なレジスタ部としてのレジスタユニット4
−2−1と、演算動作の中核を成す演算ユニット4−2
−2とを備えている。また、制御部4−1は、デコーダ
ユニット4−1−1と、周辺メモリをアクセスするため
にアドレスバス7へアドレスを出力するアドレス生成ユ
ニット4−1−2とを備えている。
【0030】ここで、図2に示すように、演算部4−2
のレジスタユニット4−2−1には、複数種類の演算内
容に夫々対応したアドレスA0 ,A1 ,A2 ,…が付与
されている。換言すれば、レジスタユニット4−2−1
の各アドレスA0 ,A1 ,A2 ,…には、予め演算内容
が夫々定められている。
【0031】そして、補助演算装置4は、CPU1によ
ってレジスタユニット4−2−1の何れかのアドレスA
x (但し、x は正の整数)にデータが書き込まれると、
そのアドレスAx に対応した内容の演算処理を、当該ア
ドレスAx に書き込まれたデータを用いて実行すると共
に、その演算処理の実行中に、制御信号Sにより分離ス
イッチ8,9を開いて、分離スイッチ8,9よりもCP
U1側のデータバス6及びアドレスバス7と、分離スイ
ッチ8,9よりも補助演算装置4側のデータバス6及び
アドレスバス7とが分離された状態にする。
【0032】尚、補助演算装置4が演算処理を実行して
いる最中に、CPU1が補助演算装置4の起動命令(即
ち、補助演算装置4に演算処理を行わせる命令であっ
て、レジスタユニット4−2−1の何れかのアドレスA
x にデータを書き込む命令)を実行すると、その際には
分離スイッチ8,9が開いているため、CPU1が補助
演算装置4に新たな演算処理を行わせようとしたにも拘
わらず補助演算装置4側でその演算処理が行われない、
という不具合が生じる。
【0033】そこで、本実施形態では、補助演算装置4
が、演算処理の実行中に、図1に示す制御線13を介し
てCPU1へハイレベルの信号を出力し、CPU1は、
上記制御線13の信号がハイレベルである時には、補助
演算装置4の起動命令を実行しないようにしている。
尚、上記不具合を解消するための手法としては、例え
ば、CPU1の内部に、補助演算装置4の起動命令を実
行した時にフラグをセットし、補助演算装置4での演算
処理が終了した時に上記フラグをリセットするユニット
を設け、そのフラグがセットされている時にCPU1が
補助演算装置4の起動命令を実行しないように構成した
り、或いは、補助演算装置4が、CPU1からのリクエ
スト信号に対して、演算処理を実行していない場合にの
み応答信号(いわゆるアック信号)を返すようにし、C
PU1は、補助演算装置4の起動命令を実行する直前
に、補助演算装置4へ上記リクエスト信号を出力して、
補助演算装置4から応答信号が返って来なければ、その
起動命令を実行しないようにしても良い。
【0034】また、本実施形態では、演算部4−2への
演算データの取得方法として、直接アドレッシングモー
ドと間接アドレッシングモードとの2種類を採用してい
る。つまり、直接アドレッシングモードでは、CPU1
によってレジスタユニット4−2−1のアドレスAx に
書き込まれたデータが、そのまま演算データとなり、間
接アドレッシングモードでは、CPU1によってレジス
タユニット4−2−1のアドレスAx に書き込まれたデ
ータが、演算データの格納されている周辺メモリ(本実
施形態ではRAM5)のアドレスを示すアドレスポイン
タとなる。
【0035】このため、図2に示すように、レジスタユ
ニット4−2−1には、同じ演算に対応するアドレスと
して、直接アドレッシングモード用のアドレスと、間接
アドレッシングモード用のアドレスとが設けられてい
る。例えば、アドレスA0 が直接アドレッシングモード
の階乗演算に対応し、アドレスA10が間接アドレッシン
グモードの階乗演算に対応している。また例えば、アド
レスA1 が直接アドレッシングモードのexp演算に対
応し、アドレスA11が間接アドレッシングモードのex
p演算に対応している。
【0036】そこで以下、補助演算装置4の動作につい
て、具体例を挙げて説明する。最初に、補助演算装置4
がexp演算を間接アドレッシングモードで行う場合を
例に挙げて説明する。 (K1)まず、CPU1がメモリ転送命令によりレジス
タユニット4−2−1のアドレスA11にデータを書き込
むと、制御部4−1のデコーダユニット4−1−1は、
上記アドレスA11にデータが書き込まれたことから、C
PU1によって指定された演算内容が間接アドレッシン
グモードのexp演算であると判別する。
【0037】(K2)そして、デコーダユニット4−1
−1は、上記分離スイッチ8,9が開くように制御信号
Sを出力する。すると、CPU1と補助演算装置4とで
バス6,7が分離された状態となる。つまり、分離スイ
ッチ8,9よりもCPU1側のデータバス6及びアドレ
スバス7と、分離スイッチ8,9よりも補助演算装置4
側のデータバス6及びアドレスバス7とが分離された状
態になる。
【0038】(K3)次に、デコーダユニット4−1−
1は、上記アドレスA11に書き込まれたデータを、制御
線4−3を介して取り込み、そのデータをアドレス生成
ユニット4−1−2からアドレスバス7へ出力させる。
また、これと同時に、デコーダユニット4−1−1は、
RAM5へメモリ読み出し信号(リード信号)を出力し
て、上記アドレスA11に書き込まれたデータをアドレス
ポインタとするRAM5内の演算データを、演算部4−
2の演算ユニット4−2−2にデータバス6を介して取
り込ませる。
【0039】特に、この状態においては、分離スイッチ
8,9が開いてCPU1と補助演算装置4とでバス6,
7が分離された状態となっているため、補助演算装置4
は、CPU1の影響を受けることなくRAM5にアクセ
スすることができ、また、CPU1も、当該補助演算装
置4の影響を受けることなくROM2やRAM3にアク
セスして演算処理を進めることができる。
【0040】(K4)そして、デコーダユニット4−1
−1は、演算ユニット4−2−2へ、制御線4−3を介
してexp演算用の制御信号を送る。すると、演算ユニ
ット4−2−2は、RAM5から取り込んだ上記演算デ
ータに対してexp演算を行い、その演算結果を、レジ
スタユニット4−2−1のアドレスのうち演算内容が定
められていない特定の演算結果用アドレスに格納する。
尚、この演算結果用アドレスは、例えばレジスタユニッ
ト4−2−1の最終アドレスAm として設定されてい
る。
【0041】(K5)こうして演算ユニット4−2−2
での演算が終わると、デコーダユニット4−1−1は、
分離スイッチ8,9が閉じるように制御信号Sを出力す
る。そして、これにより、補助演算装置4の動作が終了
する。すると、分離スイッチ8,9よりもCPU1側の
データバス6及びアドレスバス7と、分離スイッチ8,
9よりも補助演算装置4側のデータバス6及びアドレス
バス7とが接続されて、元の状態に戻ることとなる。そ
して、CPU1は、レジスタユニット4−2−1の上記
演算結果用アドレスに格納されたデータを読み出すこと
により、exp演算の結果を取得することができる。
【0042】ここで、上記(K1)〜(K5)の動作内
容を、CPU1と補助演算装置4との動作タイミングを
示す図3のタイムチャートを用いて、より詳細に説明す
る。尚、ここでは、CPU1が一般的な5段パイプライ
ン処理を行うCPUであるものとする。そして、5段パ
イプライン処理を行うCPUとは、図3における「CP
U側の動作タイミング」の欄に示すように、演算処理機
能を、IF(命令読出:フェッチ),ID(命令解読:
デコード),EX(実行),MA(メモリアクセス),
及びWB(ライトバツク)の5つのステージに分割し、
それら各ステージの動作を、クロックCLKに同期し且
つ1つずつずらして並列に行うCPUのことである。つ
まり、CPU1は、IFステージにて、ROM2から命
令を読み出し、IDステージにて、IFステージで読み
出した命令をCPU1内のデコーダユニット(図示せ
ず)により解読し、EXステージにて、IDステージで
解読した命令の内容をCPU1内の演算ユニット(図示
せず)により演算する。また、CPU1は、MAステー
ジにて、EXステージでの演算結果をアドレスとして、
データバス6及びアドレスバス7に接続されているメモ
リ(ROM2,RAM3,RAM5,補助演算装置4の
レジスタユニット4−2−1)にアクセス(データ読み
出し或いは書き込み)し、WBステージにて、EXステ
ージでの演算結果又はMAステージで上記メモリから読
み出したデータを、当該CPU1の内部レジスタ(図示
せず)に書き込む。
【0043】まず、図3における「CPU側の動作タイ
ミング」の欄の最初の命令処理C1のIFステージST
1で、CPU1が、補助演算装置4にexp演算を間接
アドレッシングモードで行わせる起動命令(つまり、レ
ジスタユニット4−2−1のアドレスA11にデータを書
き込む命令)をROM2から読み出したとすると、CP
U1は、その命令処理C1のMAステージST2にて、
補助演算装置4に対し、チップイネーブル信号CEN及
びライトイネーブル信号WEN(図1にて図示省略)を
アクティブレベルであるロウレベルにする。そして更
に、CPU1は、アドレスバス7へ、アドレス値“A1
1”を出力すると共に、データバス6へ、レジスタユニ
ット4−2−1のアドレスA11に書き込むべきデータを
出力する。
【0044】すると、補助演算装置4では、図3におけ
る「補助演算装置側の動作タイミング」の欄のIDステ
ージST3にて、デコーダユニット4−1−1が、上記
チップイネーブル信号CEN及びライトイネーブル信号
WENと、上記アドレス値“A11”とにより、CPU1
によって指定された演算内容が間接アドレッシングモー
ドのexp演算であると判別する。また、同IDステー
ジST3にて、デコーダユニット4−1−1は、上記ア
ドレス値“A11”に基づきレジスタユニット4−2−1
から該当するデータ(つまり、CPU1によって書き込
まれたデータ)を読み出して、アドレス生成ユニット4
−1−2にアドレスバス7へ出力すべきアドレスを生成
させる。
【0045】そして、次のMAステージST4にて、デ
コーダユニット4−1−1は、分離スイッチ8,9への
制御信号Sをハイレベルにして、その両分離スイッチ
8,9を開くと共に、アドレス生成ユニット4−1−2
で生成したアドレスをアドレスバス7へ出力させる。ま
た、これと同時に、デコーダユニット4−1−1は、R
AM5に対するチップイネーブル信号及びアウトプット
イネーブル信号(図1及び図3にて図示省略)をアクテ
ィブレベルであるロウレベルにして、RAM5内の該当
するアドレスの演算データを、データバス6を介し当該
補助演算装置4に取り込む。
【0046】そして更に、続くEXステージ(EX1)
ST5にて、デコーダユニット4−1−1は、分離スイ
ッチ8,9への制御信号Sをロウレベルにして、その両
分離スイッチ8,9を閉じる。また、このEXステージ
(EX1)ST5と、それに続くEXステージ(EX
2)ST6とで、演算ユニット4−2−2によりexp
演算が行われる。尚、補助演算装置4側でのEXステー
ジのサイクル数は、命令によって異なり、図3は2サイ
クルの場合を例示している。また、分離スイッチ8,9
への制御信号Sは、EXステージの後のWBステージS
T7でロウレベルにしても良い。
【0047】そして、補助演算装置4では、WBステー
ジST7にて、演算ユニット4−2−2による演算結果
がレジスタユニット4−2−1の演算結果用アドレスに
書き込まれる。また、CPU1は、補助演算装置4のレ
ジスタユニット4−2−1からデータを読み出す命令に
より、例えば、図3における「CPU側の動作タイミン
グ」の欄の6番目の命令処理C6のMAステージST8
にて、補助演算装置4に対し、チップイネーブル信号C
EN及びアウトプットイネーブル信号OEN(図1にて
図示省略)をアクティブレベルであるロウレベルにする
と共に、アドレスバス7へ上記演算結果用アドレスに応
じたアドレス値を出力して、レジスタユニット4−2−
1の上記演算結果用アドレスからデータバス6を介して
演算結果を読み出し、その読み出した演算結果を自己の
内部レジスタに書き込むことにより、exp演算の結果
を取得することができる。
【0048】尚、例えば、CPU1がレジスタユニット
4−2−1のアドレスA10にデータを書き込んだ場合に
は、上記(K1)〜(K5)と同様の手順で、そのアド
レスA10に書き込まれたデータをアドレスポインタとす
るRAM5内の演算データに対し、階乗演算が行われる
こととなる。同様に、CPU1がレジスタユニット4−
2−1のアドレスA12にデータを書き込んだ場合には、
上記(K1)〜(K5)と同様の手順で、そのアドレス
A12に書き込まれたデータをアドレスポインタとするR
AM5内の演算データに対し、log演算が行われるこ
ととなる。
【0049】次に、補助演算装置4がexp演算を直接
アドレッシングモードで行う場合を例に挙げて説明す
る。 (D1)まず、CPU1がメモリ転送命令によりレジス
タユニット4−2−1のアドレスA1 にデータを書き込
むと、デコーダユニット4−1−1は、上記アドレスA
1 にデータが書き込まれたことから、CPU1によって
指定された演算内容が直接アドレッシングモードのex
p演算であると判別する。
【0050】(D2)そして、デコーダユニット4−1
−1は、上記分離スイッチ8,9が開くように制御信号
Sを出力する。 (D3)そして更に、デコーダユニット4−1−1は、
演算ユニット4−2−2へ、制御線4−3を介してex
p演算用の制御信号を送る。
【0051】すると、演算ユニット4−2−2は、レジ
スタユニット4−2−1のアドレスA1 に書き込まれた
データを演算データとしてexp演算を行い、その演算
結果を、レジスタユニット4−2−1の上記演算結果用
アドレスに格納する。 (D4)こうして演算ユニット4−2−2での演算が終
わると、デコーダユニット4−1−1は、分離スイッチ
8,9が閉じるように制御信号Sを出力する。そして、
これにより、補助演算装置4の動作が終了する。
【0052】尚、例えば、CPU1がレジスタユニット
4−2−1のアドレスA0 にデータを書き込んだ場合に
は、上記(D1)〜(D4)と同様の手順で、そのアド
レスA0 に書き込まれたデータを演算データとして、階
乗演算が行われることとなる。同様に、CPU1がレジ
スタユニット4−2−1のアドレスA2 にデータを書き
込んだ場合には、上記(D1)〜(D4)と同様の手順
で、そのアドレスA2に書き込まれたデータを演算デー
タとして、log演算が行われることとなる。
【0053】次に、マイクロコンピュータM1の全体動
作の一例について、図4を用いて説明する。まず、図4
(b)において、プログラムAとプログラムBは、CP
U1で順次繰り返し処理されるメインルーチンのプログ
ラム(メインプログラム)であり、プログラムCは、C
PU1で処理される割り込みルーチンのプログラムであ
る。
【0054】そして、プログラムDは、プログラムCに
よる演算結果を使用する割り込みルーチンのプログラム
であり、補助演算装置4で処理される。つまり、プログ
ラムDは、前述の特殊演算(階乗,log,exp,s
in,cos,tan等)の何れかを行うためのもので
あり、実際には、補助演算装置4の演算動作である。
【0055】また、プログラムEは、プログラムDによ
る演算結果(補助演算装置4の演算結果)を使用する割
り込みルーチンのプログラムであり、CPU1によって
処理される。尚、プログラムCの最後の2命令は、プロ
グラムDを起動させる起動命令(即ち、補助演算装置4
内のレジスタユニット4−2−1の何れかのアドレスに
データを書き込んで、補助演算装置4を作動させる命
令)と、当該プログラムCからメインプログラムA,B
に戻るための割り込みリターン命令とになっている。ま
た、プログラムEの最後の命令は、当該プログラムEか
らメインプログラムA,Bに戻るための割り込みリター
ン命令になっている。
【0056】このような前提のもとで、CPU1がメイ
ンプログラムA,Bを実行している最中に非同期の割り
込みが発生すると、CPU1は、自己の内部レジスタ,
プログラムカウンタ,及びステータスレジスタの退避等
を行った後、図4(b)の矢印Y1に示すように、プロ
グラムCの実行を開始する。
【0057】そしてその後、CPU1がプログラムCの
最後の2命令(プログラムDの起動命令と、割り込みリ
ターン命令)を実行すると、図4(b)の矢印Y2に示
すように、補助演算装置4が動作を開始してプログラム
Dの処理(即ち、前述の特殊演算)が行われると共に、
図4(b)の矢印Y3に示すように、CPU1はメイン
プログラムA,Bの実行を再開することとなる。
【0058】ここで、プログラムDの実行中(即ち、補
助演算装置4が動作している間)は、前述したように、
補助演算装置4の制御部4−1(詳しくは、デコーダユ
ニット4−1−1)により分離スイッチ8,9が開かれ
て、CPU1と補助演算装置4とでバス6,7が分離さ
れた状態となる。よって、この状態では、CPU1によ
るメインプログラムA,Bの処理と補助演算装置4によ
るプログラムDの処理とが並列に行われることとなる。
【0059】そして、プログラムDが終了すると(即
ち、補助演算装置4の動作が終了すると)、前述したよ
うに、補助演算装置4の制御部4−1により分離スイッ
チ8,9が閉じられて、CPU1と補助演算装置4とが
バス6,7で接続された元の状態に戻ることとなる。ま
た、これと同時に、上記制御部4−1から割り込みコン
トローラ10へ割り込みリクエスト信号が出力され、そ
れに伴い、CPU1は、図4(b)の矢印Y4に示すよ
うに、プログラムEの実行を開始することとなる。
【0060】その後、CPU1がプログラムEの最後の
命令(割り込みリターン命令)を実行すると、CPU1
は、図4(b)の矢印Y5に示すように、メインプログ
ラムA,Bの実行を再開することとなる。このように本
第1実施形態のマイクロコンピュータM1では、補助演
算装置4の動作中に、分離スイッチ8,9を開いて、C
PU1と補助演算装置4とでバス6,7が分離された状
態にしているため、CPU1と補助演算装置4との並列
処理動作が可能となる。よって、図4(b)に例示した
如く、メインプログラムA,BとプログラムDとを並列
に処理することができ、その結果、当該マイクロコンピ
ュータM1全体の演算速度の高速化が達成される。
【0061】即ち、仮に分離スイッチ8,9を備えてい
なければ、補助演算装置4によるRAM5へのアクセス
と、CPU1によるROM2或いはRAM3へのアクセ
スとが同時に行えないため、PCU1と補助演算装置4
とが同時に動作することができない。よって、この場合
には、図4(a)に示すように、プログラムC,D,E
を順次実行してからメインプログラムA,Bに復帰しな
ければならず、特に、プログラムDの実行中(補助演算
装置4の動作中)にCPU1によるメインプログラム
A,Bの実行が停止されることとなり、演算速度を高速
化することができない。これに対して、本第1実施形態
のマイクロコンピュータM1によれば、そのような問題
を解決することができるのである。
【0062】また更に、本第1実施形態のマイクロコン
ピュータM1では、補助演算装置4が、CPU1によっ
てレジスタユニット4−2−1の何れかのアドレスAx
にデータが書き込まれると、そのアドレスAx に対応し
た内容の演算処理を該アドレスAx に書き込まれたデー
タを用いて実行すると共に、その演算処理の実行中に分
離スイッチ8,9を開けるようにしている。このため、
CPU1は、レジスタユニット4−2−1の所望のアド
レスにデータを書き込むだけで、所望の演算処理を補助
演算装置4に実行させることができる。
【0063】尚、本第1実施形態では、補助演算装置4
の制御部4−1が、直接アドレッシングモードの場合に
も分離スイッチ8,9を開くようにしたが、周辺メモリ
(RAM5)にアクセスしなければならない間接アドレ
ッシングモードの場合にのみ、分離スイッチ8,9を開
くようにしても良い。
【0064】次に、第2実施形態のマイクロコンピュー
タについて説明する。まず図5は、本第2実施形態のマ
イクロコンピュータM2の構成を表すブロック図であ
る。図5に示すように、第2実施形態のマイクロコンピ
ュータM2は、第1実施形態のマイクロコンピュータM
1(図1)に対して、補助演算装置4が特定の演算を行
う際に用いる定数データを予め格納したROM14と、
そのROM14と補助演算装置4(詳しくは、補助演算
装置4の演算部4−2)とを接続する専用のデータバス
(以下、専用データバスという)15と、上記ROM1
4と補助演算装置4(詳しくは、補助演算装置4の制御
部4−1)とを接続する専用のアドレスバス(以下、専
用アドレスバスという)16とを、追加して備えてい
る。つまり、補助演算装置4が、データバス6及びアド
レスバス7とは予め分離された専用データバス15と専
用アドレスバス16に接続されており、その専用データ
バス15と専用アドレスバス16には、補助演算装置4
が演算に用いる定数データを格納したROM14が接続
されている。
【0065】尚、本第2実施形態では、上記専用データ
バス15と専用アドレスバス16が、請求項3,4に係
る発明における専用バスに相当しており、上記ROM1
4が、定数データを記憶したメモリに相当している。そ
して、本第2実施形態のマイクロコンピュータM2にお
いて、ROM14には、上記定数データとして、少なく
とも、補助演算装置4がデジタルフィルタ処理用の積和
演算「Σ(a[n]×b[n]):n=0,1,2,…,N
−1」を行うために用いる複数のフィルタ係数b[n]が
格納されている。そして更に、本第2実施形態のマイク
ロコンピュータM2では、図6に示すように、補助演算
装置4の演算部4−2に備えられたレジスタユニット4
−2−1のアドレスのうち、例えば、3つのアドレスA
20,A21,A22が、上記デジタルフィルタ処理用の積和
演算に対応付けられている。
【0066】具体的には、アドレスA20には、積和演算
の最初の演算データa[0]が格納された周辺メモリ(本
実施形態ではRAM5)のアドレスを示すアドレスポイ
ンタがCPU1によって書き込まれ、また、アドレスA
21には、積和演算の最初のフィルタ係数b[0]が格納さ
れているROM14のアドレスを示すアドレスポインタ
がCPU1によって書き込まれるようになっている。そ
して、アドレスA22には、積和の回数(フィルタ次数)
を示すデータNがCPU1によって書き込まれるように
なっている。
【0067】そして、本第2実施形態において、補助演
算装置4は、以下のような手順で積和演算の処理を行
う。尚、RAM5には、予めCPU1により積和演算の
演算データ(a[n]:n=0,1,2,…,N−1)が
書き込まれているものとする。一方、補助演算装置4が
積和演算以外の特殊演算を行う場合の動作は、前述した
第1実施形態と同じである。
【0068】(W1)まず、CPU1がメモリ転送命令
によりレジスタユニット4−2−1のアドレスA20,A
21,A22にデータを順次書き込むと、制御部4−1のデ
コーダユニット4−1−1は、上記アドレスA22にデー
タが書き込まれたことから、CPU1によって指定され
た演算内容が積和演算であると判別する。
【0069】(W2)そして、デコーダユニット4−1
−1は、分離スイッチ8,9が開くように制御信号Sを
出力する。 (W3)そして更に、デコーダユニット4−1−1は、
上記アドレスA22に書き込まれたデータ(N)を、制御
線4−3を介して取り込んで、そのデータを積和の回数
として自己の内部カウンタ(図示省略)にセットする。
【0070】(W4)次に、デコーダユニット4−1−
1は、上記アドレスA20に書き込まれたデータ(a[0]
のアドレスポインタ)と、上記アドレスA21に書き込ま
れたデータ(b[0]のアドレスポインタ)とを、制御線
4−3を介して取り込み、上記アドレスA20に書き込ま
れたデータをアドレス生成ユニット4−1−2からアド
レスバス7へ出力させると共に、上記アドレスA21に書
き込まれたデータをアドレス生成ユニット4−1−2か
ら専用アドレスバス16へ出力させる。
【0071】また、これと同時に、デコーダユニット4
−1−1は、RAM5とROM14との各々へメモリ読
み出し信号を出力して、上記アドレスA20に書き込まれ
たデータをアドレスポインタとするRAM5内の最初の
演算データa[0]と、上記アドレスA21に書き込まれた
データをアドレスポインタとするROM14内の最初の
フィルタ係数b[0]とを、演算部4−2の演算ユニット
4−2−2にデータバス6及び専用データバス15を介
して取り込ませる。
【0072】(W5)そして更に、デコーダユニット4
−1−1は、演算ユニット4−2−2へ、制御線4−3
を介して積和演算用の制御信号を送る。すると、演算ユ
ニット4−2−2は、RAM5とROM14から取り込
んだ上記演算データa[0]とフィルタ係数b[0]とに対
して1回目の積和演算を行い、その演算結果を、レジス
タユニット4−2−1の前述した演算結果用アドレスに
格納する。
【0073】以後、デコーダユニット4−1−1は、下
記の(W6)と(W7)の制御動作を、内部カウンタの
値に基づきN回繰り返して行うことにより、演算ユニッ
ト4−2−2にN回の積和演算を行わせる。 (W6)デコーダユニット4−1−1は、アドレスバス
7へ前回出力したデータに所定のオフセット(例えば
1)を加算又は減算したデータを、アドレス生成ユニッ
ト4−1−2からアドレスバス7へ出力させると共に、
専用アドレスバス16へ前回出力したデータに所定のオ
フセット(例えば1)を加算又は減算したデータを、ア
ドレス生成ユニット4−1−2から専用アドレスバス1
6へ出力させる。
【0074】また、これと同時に、デコーダユニット4
−1−1は、RAM5とROM14との各々へメモリ読
み出し信号を出力して、RAM5内のn(≧2)番目の
演算データa[n]とROM14内のn番目のフィルタ係
数b[n]とを、演算ユニット4−2−2にデータバス6
及び専用データバス15を介して取り込ませる。
【0075】(W7)更に、デコーダユニット4−1−
1は、演算ユニット4−2−2へ、制御線4−3を介し
て積和演算用の制御信号を送る。すると、演算ユニット
4−2−2は、RAM5とROM14から取り込んだ上
記演算データa[n]とフィルタ係数b[n]とに対してn
回目の積和演算を行い、その演算結果を、レジスタユニ
ット4−2−1の上記演算結果用アドレスに更新して格
納する。
【0076】(W8)そして、デコーダユニット4−1
−1は、上記(W6)と(W7)の制御動作をN回行う
と、分離スイッチ8,9が閉じるように制御信号Sを出
力する。これにより、補助演算装置4の動作が終了す
る。また、CPU1は、レジスタユニット4−2−1の
上記演算結果用アドレスに格納されたデータを読み出す
ことにより、N回積和演算「Σ(a[n]×b[n]):n
=0,1,…,N−1」の結果を取得することができ
る。
【0077】ここで、上記(W1)〜(W8)の動作内
容を、CPU1と補助演算装置4との動作タイミングを
示す図7のタイムチャートを用いて、より詳細に説明す
る。尚、ここでは、図3の場合と同様に、CPU1が一
般的な5段パイプライン処理を行うCPUであるものと
し、図7における「CPU側の動作タイミング」の欄の
最初の命令処理C11のIFステージST11にて、C
PU1が、補助演算装置4に積和演算を行わせる起動命
令(つまり、レジスタユニット4−2−1のアドレスA
22にデータを書き込む命令)をROM2から読み出した
ものとする。また、図7は、補助演算装置4が積和演算
を5回連続して行う場合(即ち、レジスタユニット4−
2−1のアドレスA22に書き込まれたデータNが4であ
った場合)を示している。
【0078】まず、この場合、CPU1は、上記命令処
理C11のMAステージST12にて、補助演算装置4
に対し、チップイネーブル信号CEN及びライトイネー
ブル信号WEN(図5にて図示省略)をアクティブレベ
ルであるロウレベルにする。そして更に、CPU1は、
アドレスバス7へ、アドレス値“A22”を出力すると共
に、データバス6へ、レジスタユニット4−2−1のア
ドレスA22に書き込むべきデータN(この例の場合、4
を示すデータ)を出力する。
【0079】すると、補助演算装置4では、図7におけ
る「補助演算装置側の動作タイミング」の欄の最初の命
令処理C21のIDステージST13にて、デコーダユ
ニット4−1−1が、上記チップイネーブル信号CEN
及びライトイネーブル信号WENと、上記アドレス値
“A22”とにより、CPU1によって指定された演算内
容が積和演算であると判別する。また、同IDステージ
ST13にて、デコーダユニット4−1−1は、レジス
タユニット4−2−1のアドレスA20〜A22から、CP
U1によって書き込まれたデータを読み出し、アドレス
生成ユニット4−1−2にアドレスバス7と専用アドレ
スバス16との各々へ出力すべき各アドレスを生成させ
る。尚、この最初の命令処理C21では、レジスタユニ
ット4−2−1のアドレスA20から読み出したデータ
が、アドレスバス7へ出力すべきアドレスとなり、ま
た、アドレスA21から読み出したデータが、専用アドレ
スバス16へ出力すべきアドレスとなる。
【0080】そして、次のMAステージST14にて、
デコーダユニット4−1−1は、分離スイッチ8,9へ
の制御信号Sをハイレベルにして、その両分離スイッチ
8,9を開くと共に、アドレス生成ユニット4−1−2
で生成した各アドレスを、アドレスバス7と専用アドレ
スバス16との各々へ出力させる。また、これと同時
に、デコーダユニット4−1−1は、RAM5とROM
14とに対するチップイネーブル信号及びアウトプット
イネーブル信号(図5及び図7にて図示省略)をアクテ
ィブレベルであるロウレベルにして、RAM5内の該当
するアドレスの演算データと、ROM14内の該当する
アドレスのフィルタ係数とを、データバス6と専用デー
タバス15との各々を介して当該補助演算装置4に取り
込む。
【0081】そして更に、次のEXステージ(EX1)
ST15と、それに続くEXステージ(EX2)ST1
6とで、演算ユニット4−2−2により、上記MAステ
ージST14で取り込んだ演算データとフィルタ係数と
に対し積和演算が1回行われる。尚、補助演算装置4側
でのEXステージのサイクル数は、命令によって異な
り、図7は2サイクルの場合を例示している。
【0082】そして、補助演算装置4では、WBステー
ジST17にて、演算ユニット4−2−2による演算結
果がレジスタユニット4−2−1の演算結果用アドレス
に書き込まれる。尚、積和演算を連続で行う場合には、
演算結果をレジスタユニット4−2−1内に格納せず、
他の一時格納レジスタ(アキュムレータ)に格納するよ
うにしても良い。
【0083】以上が1回目の積和演算を行う最初の命令
処理C21の動作であるが、補助演算装置4は、積和演
算を連続して行う場合に、上記命令処理C21と同様の
動作を、図7における「補助演算装置側の動作タイミン
グ」の欄に示すように、パイプライン処理により並列に
行う。
【0084】つまり、積和演算を例えば5回連続して行
う場合には、最初の命令処理C21と他の4つの命令処
理C22〜C25を、各ステージの動作が1つずつずれ
るように行うこととなる。但し、最初の命令処理C21
以外の各命令処理C22〜C25のIDステージにおい
て、デコーダユニット4−1−1は、アドレス生成ユニ
ット4−1−2に、アドレスバス7と専用アドレスバス
16との各々へ前回出力したアドレスから次のMAステ
ージで出力すべきアドレスを生成させる。つまり、前述
したように、前回出力したアドレスに所定のオフセット
を加算又は減算したデータが、次に出力されるアドレス
となる。
【0085】また、分離スイッチ8,9への制御信号S
は、MAステージが連続して続いている間、デコーダユ
ニット4−1−1によりハイレベルに維持され、これに
より、CPU1と補助演算装置4との並列動作が可能と
なる。そして、図7に示す例では、5番目の命令処理C
25のEXステージ(EX1)ST18にて、上記制御
信号Sがロウレベルにされ、分離スイッチ8,9が閉じ
られる。
【0086】一方、CPU1が補助演算装置4による演
算結果を取得するための手法としては、補助演算装置4
が演算終了時にCPU1への割り込みリクエスト信号I
NTR(制御線11への信号)をアクティブレベルとし
てのハイレベルにし、CPU1が上記割り込みリクエス
ト信号INTRによって起動される割り込みルーチンに
て、レジスタユニット4−2−1の演算結果用アドレス
に格納されたデータを読み出すようにすることができ
る。
【0087】但し、一般に、CPU1が割り込みルーチ
ンへ移行するためには、その前に、プログラムカウン
タ,ステータスレジスタ,及び汎用レジスタ等の値を退
避させるための割り込みシーケンサ処理を行う必要があ
る。このため、その割り込みシーケンサ処理のサイクル
数を考慮して、補助演算装置4での演算終了直後にCP
U1が割り込みルーチンにて補助演算装置4から演算結
果を読み出す命令を実行できるように、補助演算装置4
から割り込みリクエスト信号INTRが出力される(ハ
イレベルにされる)タイミングを設定すれば、より効率
的である。尚、図7では、最後の命令処理C25のEX
ステージ(EX1)ST18にて、割り込みリクエスト
信号INTRをハイレベルにしている。
【0088】尚、図7では特に示していないが、CPU
1が補助演算装置4から演算結果を読み出す際には、前
述した図3における命令処理C6のMAステージST8
と同様に、補助演算装置4に対し、チップイネーブル信
号CEN及びアウトプットイネーブル信号OEN(図5
にて図示省略)をアクティブレベルであるロウレベルに
すると共に、アドレスバス7へレジスタユニット4−2
−1の上記演算結果用アドレスに応じたアドレス値を出
力すれば良い。
【0089】次に、マイクロコンピュータM2の全体動
作の一例について、図8を用いて説明する。まず、図8
(b)において、プログラムAとプログラムBは、CP
U1で順次繰り返し処理されるメインプログラムであ
る。
【0090】そして、プログラムDは、メインプログラ
ムBによる演算結果を使用してデジタルフィルタ処理用
の積和演算を行うサブルーチンのプログラムであり、補
助演算装置4で処理される。つまり、プログラムDは、
前述の特殊演算のうちの積和演算を行うためのものであ
り、実際には、補助演算装置4の演算動作である。
【0091】また、プログラムCは、プログラムDによ
る演算結果(補助演算装置4による積和演算の演算結
果)を使用する割り込みルーチンのプログラムであり、
CPU1によって処理される。尚、プログラムBの最後
の2命令は、プログラムDを起動させる起動命令(即
ち、補助演算装置4内のレジスタユニット4−2−1の
アドレスA20,A21,A22にデータを書き込んで、補助
演算装置4に積和演算の動作をさせる命令)と、当該プ
ログラムBからメインプログラムAの先頭に戻るための
ジャンプ命令とになっている。また、プログラムCの最
後の命令は、当該プログラムCからメインプログラム
A,Bに戻るための割り込みリターン命令になってい
る。
【0092】このような前提のもとで、CPU1がメイ
ンプログラムBの最後の2命令(プログラムDの起動命
令と、メインプログラムAの先頭へのジャンプ命令)を
実行すると、図8(b)の矢印Y6に示すように、補助
演算装置4が動作を開始してプログラムDの処理(即
ち、前述の積和演算)が行われる。また、CPU1はメ
インプログラムA,Bを再びメインプログラムAの先頭
から実行することとなる。
【0093】ここで、プログラムDの実行中(即ち、補
助演算装置4が動作している間)は、前述したように分
離スイッチ8,9が開かれて、CPU1と補助演算装置
4とでバス6,7が分離された状態となる。よって、こ
の状態では、CPU1によるメインプログラムA,Bの
処理と補助演算装置4によるプログラムDの処理とが並
列に行われることとなる。
【0094】そして、プログラムDが終了すると(即
ち、補助演算装置4の動作が終了すると)、前述したよ
うに分離スイッチ8,9が閉じられて、CPU1と補助
演算装置4とがバス6,7で接続された元の状態に戻る
こととなる。また、これと同時に、上記制御部4−1か
ら割り込みコントローラ10へ割り込みリクエスト信号
が出力され、それに伴い、CPU1は、図8(b)の矢
印Y7に示すように、プログラムCの実行を開始するこ
ととなる。
【0095】その後、CPU1がプログラムCの最後の
命令(割り込みリターン命令)を実行すると、CPU1
は、図8(b)の矢印Y8に示すように、メインプログ
ラムA,Bの実行を再開することとなる。以上のように
本第2実施形態のマイクロコンピュータM2において
も、補助演算装置4の動作中に、分離スイッチ8,9を
開いて、CPU1と補助演算装置4とでバス6,7が分
離された状態にしているため、図8(b)に例示した如
く、メインプログラムA,BとプログラムDとを並列に
処理することができ、その結果、当該マイクロコンピュ
ータM2全体の演算速度の高速化が達成される。
【0096】即ち、仮に分離スイッチ8,9を備えてい
なければ、既述したようにPCU1と補助演算装置4と
が同時に動作することができないため、例えば図8
(a)に示すように、プログラムCをサブルーチンに変
更して、プログラムDの直後に実行しなければならず、
しかも、その間はメインプログラムA,Bを処理するこ
とができない。これに対して、本第2実施形態のマイク
ロコンピュータM2によれば、そのような問題は無い。
【0097】そして更に、本第2実施形態のマイクロコ
ンピュータM2では、補助演算装置4と、補助演算装置
4が積和演算に用いるフィルタ係数を格納したROM1
4とを、専用データバス15及び専用アドレスバス16
を介して接続するようにしているため、補助演算装置4
は、RAM5とROM14との各々から、積和演算の演
算データaとフィルタ係数bとを同時に読み出して、積
和演算の処理を効率良く実行することができる。特に、
この種の積和演算を行うには一般に時間がかかるため、
本第2実施形態のマイクロコンピュータM2が有効であ
る。
【0098】ここで、上記各実施形態のマイクロコンピ
ュータM1,M2の効果を一層明らかにするために、各
マイクロコンピュータM1,M2の動作と、分離スイッ
チ8,9を備えない従来構成のマイクロコンピュータの
動作とを、図9を用いて比較説明する。尚、図9(a)
は、従来構成のマイクロコンピュータの状態遷移を表し
ており、図9(b)は、第1及び第2実施形態のマイク
ロコンピュータM1,M2の状態遷移を表している。ま
た、図9及び以下の説明において、「CoPro」と
は、補助演算装置4を意味している。
【0099】まず、図9(a)に示すように、分離スイ
ッチ8,9を備えない従来構成のマイクロコンピュータ
の状態としては、リセット状態Ja1と、CPU動作状
態Ja2と、CoPro動作状態Ja3との、3状態で
ある。そして、リセット状態Ja1は、CPU内部のプ
ログラムカウンタや状態レジスタの内容をクリアする状
態である。また、CPU動作状態Ja2は、CPU1が
ROM2の命令内容を実行しているか、或いは、例外処
理時にCPU内部のシーケンサが動作している状態であ
り、この状態Ja2の時に、CoPro(補助演算装置
4)は、内部レジスタの内容を保持したまま次サイクル
の命令(処理内容)を実行しない状態(CoPro停止
状態)にある。また更に、CoPro動作状態Ja3
は、CPU1のCoPro起動命令(即ち、レジスタユ
ニット4−2−1にデータを書き込む命令)により指定
内容をCoProで実行している状態であり、この状態
Ja3の時に、CPU1は、内部レジスタの内容を保持
したまま次サイクルの命令(処理内容)を実行しない状
態(CPU停止状態)にある。
【0100】次に、従来構成のマイクロコンピュータの
状態遷移条件について説明すると、まず、初期状態では
リセット状態Ja1であり、リセット信号解除後、無条
件にCPU動作状態Ja2へ遷移する。そして、CPU
動作状態Ja2では、CPU命令や複数サイクルに及ぶ
CPU命令の実行中には、状態遷移せず、CPU1にて
CoPro起動命令が実行されると、CoPro動作状
態(CPU停止状態)Ja3へ遷移する。
【0101】また、CoPro動作状態Ja3では、C
oProが動作中には、状態遷移せず、CoPro動作
が終了すると、CPU動作状態Ja2へ遷移する。そし
て、全状態において、リセット時には、リセット状態J
a1へ遷移する。一方、図9(b)に示すように、第1
及び第2実施形態のマイクロコンピュータM1,M2の
状態としては、リセット状態Jb1と、「CPU動作,
CoPro停止」状態Jb2と、「CPU動作,CoP
ro動作」状態Jb3と、「CPU停止,CoPro動
作」状態Jb4との、4状態である。
【0102】尚、リセット状態Jb1は、従来のリセッ
ト状態Ja1と同様である。また、「CPU動作,Co
Pro停止」状態Jb2は、CPU1は従来のCPU動
作状態Ja2と同様で、且つ、CoProは停止状態で
ある。また更に、「CPU動作,CoPro動作」状態
Jb3は、CPU1は従来のCPU動作状態Ja2と同
様で、且つ、CoProは従来のCoPro動作状態J
a3と同様である。そして、「CPU停止,CoPro
動作」状態Jb4は、CPU1は停止状態であり、且
つ、CoProは従来のCoPro動作状態Ja3と同
様である。
【0103】次に、第1及び第2実施形態のマイクロコ
ンピュータM1,M2の状態遷移条件について説明する
と、まず、初期状態ではリセット状態Jb1であり、リ
セット信号解除後、無条件に「CPU動作,CoPro
停止」状態Jb2へ遷移する。
【0104】そして、「CPU動作,CoPro停止」
状態Jb2では、CPU命令や複数サイクルに及ぶCP
U命令の実行中には、状態遷移せず、CPU1にてCo
Pro起動命令が実行されると、「CPU動作,CoP
ro動作」状態Jb3へ遷移して、CPU1とCoPr
oとが並列動作する。
【0105】また、「CPU動作,CoPro動作」状
態Jb3では、CoPro動作が終了すると、「CPU
動作,CoPro停止」状態Jb2へ戻るが、この「C
PU動作,CoPro動作」状態Jb3にて、CPU1
がROM2から読み出した次の命令がCoPro起動命
令であったときには、「CPU停止,CoPro動作」
状態Jb4へ遷移する。尚、これは、CoProが動作
中には、前述したように、CoProからCPU1へ制
御線13を介して出力される信号がハイレベルになって
いるためである。そして、この「CPU停止,CoPr
o動作」状態Jb4において、CoProは上記状態J
b2で起動及び指定された演算処理(つまり、上記状態
Jb2でCPU1により実行されたCoPro起動命令
に対応した演算処理)を行っており、CPU1はROM
2から読み出した上記次のCoPro起動命令を実行し
ない停止状態となっている。
【0106】そして、「CPU停止,CoPro動作」
状態Jb4では、CoProが動作中には、状態遷移せ
ず、CoPro動作が終了すると、「CPU動作,Co
Pro動作」状態Jb3へ遷移する。尚、この時にCo
Proで実行する内容は、最初の「CPU動作,CoP
ro停止」状態Jb2時のCoPro起動命令の内容で
はなく、「CPU停止,CoPro動作」状態Jb4へ
遷移する直前にCPU1がROM2から読み出したCo
Pro起動命令であって、「CPU停止,CoPro動
作」状態Jb4から「CPU動作,CoPro動作」状
態Jb3へ戻ったときにCPU1にて実行されるCoP
ro起動命令の内容である。
【0107】また、全状態において、リセット時には、
リセット状態Jb1へ遷移する。ここで、図9(a),
(b)の対比から明らかなように、従来構成のマイクロ
コンピュータでは、CPU1とCoPro(補助演算装
置4)とが並列に動作する状態はないが、第1及び第2
実施形態のマイクロコンピュータM1,M2では、CP
U1とCoProとが並列動作する「CPU動作,Co
Pro動作」状態Jb3が存在する。そして、その状態
Jb3の存在が第1及び第2実施形態のマイクロコンピ
ュータM1,M2における最大の特徴であり、バス6,
7に分離スイッチ8,9を設けることによって、上記状
態Jb3を実現できるのである。
【0108】次に、第3実施形態のマイクロコンピュー
タについて、図10を用いて説明する。尚、図10にお
いて、前述した第1及び第2実施形態のマイクロコンピ
ュータM1,M2と同じ構成要素については、同一の符
号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0109】図10に示すように、第3実施形態のマイ
クロコンピュータM3は、第1実施形態のマイクロコン
ピュータM1(図1)に対して、データバス6とアドレ
スバス7に分離スイッチ8,9が設けられておらず、そ
の代わりに、互いに独立した2組のアドレスポートPA
1,PA2及びデータポートPD1,PD2の各々を介
して2つのデータの読み出し及び書き込みを同時に行う
ことができる、デュアルポートメモリとしてのデュアル
ポートRAM17を備えている。更に、デュアルポート
RAM17を設けたため、RAM3とRAM5を削除し
ている。
【0110】そして、上記デュアルポートRAM17の
一方のデータポートPD1とアドレスポートPA1は、
夫々、データバス6とアドレスバス7とに接続されてお
り、他方のデータポートPD2とアドレスポートPA2
は、夫々、上記データバス6及びアドレスバス7とは予
め分離された第2のデータバス18と第2のアドレスバ
ス19とを介して、補助演算装置4に接続されている。
具体的には、データポートPD2は、第2のデータバス
18を介して、補助演算装置4の演算部4−2に接続さ
れ、アドレスポートPA2は、第2のアドレスバス19
を介して、補助演算装置4の制御部4−1に接続されて
いる。
【0111】尚、本第3実施形態では、データバス6と
アドレスバス7が、請求項5に係る発明にて中央演算装
置と補助演算装置とを接続するバス(第1のバス)に相
当しており、第2のデータバス18と第2のアドレスバ
ス19が、請求項5に係る発明における第2のバスに相
当している。
【0112】以上のように構成された本第3実施形態の
マイクロコンピュータM3においては、デュアルポート
RAM17が、第1実施形態における2つのRAM3,
5(特にRAM5)の代わりに用いられる。つまり、C
PU1は、データバス6及びアドレスバス7とデュアル
ポートRAM17の一方のデータポートPD1及びアド
レスポートPA1を介して、該デュアルポートRAM1
7に自己の演算結果や補助演算装置4での演算対象とな
る演算データを書き込み、また、そのデュアルポートR
AM17から必要なデータを読み出す。
【0113】そして、補助演算装置4は、間接アドレッ
シングモードの演算動作を行う際には、第2のデータバ
ス18及び第2のアドレスバス19とデュアルポートR
AM17の他方のデータポートPD2及びアドレスポー
トPA2を介して、該デュアルポートRAM17から、
CPU1によって書き込まれた演算対象の演算データを
読み出す。
【0114】特に、CPU1と補助演算装置4との各々
によるデュアルポートRAM17へのアクセスは、互い
の影響を受けることなく独立に行うことができる。よっ
て、本第3実施形態のマイクロコンピュータM3によっ
ても、第1実施形態のマイクロコンピュータM1と同様
に、CPU1と補助演算装置4とでデータを共有しつ
つ、CPU1と補助演算装置4との並列処理動作が可能
となり、その結果、演算速度の高速化が達成される。
【0115】次に、第4実施形態のマイクロコンピュー
タについて、図11を用いて説明する。尚、図11にお
いて、前述した第1〜第3実施形態のマイクロコンピュ
ータM1〜M3と同じ構成要素については、同一の符号
を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0116】図11に示すように、第4実施形態のマイ
クロコンピュータM4は、第2実施形態のマイクロコン
ピュータM2(図5)に対して、第1実施形態と第3実
施形態との関係と全く同様に、データバス6とアドレス
バス7に分離スイッチ8,9が設けられておらず、その
代わりに、デュアルポートメモリとしてのデュアルポー
トRAM17を備えている。また、デュアルポートRA
M17を設けたため、RAM3とRAM5を削除してい
る。そして、上記デュアルポートRAM17の一方のデ
ータポートPD1とアドレスポートPA1は、夫々、デ
ータバス6とアドレスバス7とに接続されており、他方
のデータポートPD2とアドレスポートPA2は、夫
々、第2のデータバス18と第2のアドレスバス19と
を介して、補助演算装置4に接続されている。
【0117】換言すれば、本第4実施形態のマイクロコ
ンピュータM4は、第3実施形態のマイクロコンピュー
タM3(図10)に対して、補助演算装置4が特定の演
算を行う際に用いる定数データを予め格納したROM1
4と、そのROM14と補助演算装置4とを接続する専
用データバス15及び専用アドレスバス16とを、追加
して備えている。
【0118】尚、本第4実施形態では、上記専用データ
バス15と専用アドレスバス16が、請求項6,7に係
る発明における専用バスに相当しており、上記ROM1
4が、定数データを記憶したメモリに相当している。そ
して、このような本第4実施形態のマイクロコンピュー
タM4によっても、第2実施形態のマイクロコンピュー
タM2と同じ効果を得ることができる。
【0119】尚、上記第3及び第4実施形態のマイクロ
コンピュータM3,M4においても、第1及び第2実施
形態のマイクロコンピュータM1,M2と同様に、図9
(b)の如く状態が遷移する。以上、本発明の一実施形
態について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限
定されるものではなく、種々の形態を採り得ることは言
うまでもない。
【0120】例えば、上記各実施形態の補助演算装置4
では、演算部4−2への演算データの取得方法として、
直接アドレッシングモードと間接アドレッシングモード
とを採用したが、間接アドレッシングモードの代わり
に、例えば、ディスプレースメント付きアドレッシング
モード、ポストインクリメント付きアドレッシングモー
ド、或いはデクリメント付きアドレッシングモード等
の、他のアドレッシングモードを採用しても良い。
【0121】また、上記各実施形態の補助演算装置4で
は、レジスタユニット4−2−1のアドレス毎にアドレ
ッシングモードが決っていたが、例えば、CPU1によ
ってレジスタユニット4−2−1に書き込まれるデータ
中の特定のビットを、アドレッシングモードの識別ビッ
トとし、補助演算装置4の制御部4−1が、その識別ビ
ットによってアドレッシングモードの種別を判別するよ
うにしても良い。そして、この場合には、レジスタユニ
ット4−2−1のアドレス数を少なくすることができ
る。
【0122】また更に、レジスタユニット4−2−1に
書き込まれるデータ中の特定のビットを、命令の種類を
示す命令識別ビットとすることも可能である。一方、上
記第2及び第4実施形態のマイクロコンピュータM2,
M4において、ROM14の代わりにRAMを用い、そ
のRAMへ、例えば当該マイクロコンピュータM2,M
4の動作開始時等に定数データを転送しておくようにし
ても良い。
【0123】また、上記第3及び第4実施形態のマイク
ロコンピュータM3,M4においては、補助演算装置4
が演算結果をデュアルポートRAM17に書き込むよう
にしても良い。そして、この場合、CPU1は、デュア
ルポートRAM17のデータポートPD1及びアドレス
ポートPA1側から補助演算装置4の演算結果を読み出
せば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のマイクロコンピュータの構成
を表すブロック図である。
【図2】 第1実施形態の補助演算装置に備えられたレ
ジスタユニットを説明する説明図である。
【図3】 第1実施形態のマイクロコンピュータにおけ
るCPUと補助演算装置との動作タイミングを示すタイ
ムチャートである。
【図4】 第1実施形態のマイクロコンピュータの全体
動作の一例を説明する説明図である。
【図5】 第2実施形態のマイクロコンピュータの構成
を表すブロック図である。
【図6】 第2実施形態の補助演算装置に備えられたレ
ジスタユニットを説明する説明図である。
【図7】 第2実施形態のマイクロコンピュータにおけ
るCPUと補助演算装置との動作タイミングを示すタイ
ムチャートである。
【図8】 第2実施形態のマイクロコンピュータの全体
動作の一例を説明する説明図である。
【図9】 第1及び第2実施形態のマイクロコンピュー
タの効果を説明する説明図である。
【図10】 第3実施形態のマイクロコンピュータの構
成を表すブロック図である。
【図11】 第4実施形態のマイクロコンピュータの構
成を表すブロック図である。
【符号の説明】
M1,M2,M3,M4…マイクロコンピュータ 1…CPU(中央演算装置) 2,14…ROM 3,5…RAM 4…補助演算
装置 4−1…制御部 4−1−1…デコーダユニット 4−1−2…アドレス生成ユニット 4−2…演算部 4−2−1…レジスタユニット 4−2−2…演算ユ
ニット 4−3…制御線 6…データバス 7…アドレスバ
ス 8,9…分離スイッチ 10…割り込みコントローラ 11,12,13…制御線 15…専用データバス 16…専用アドレスバス 17…デュアルポートRA
M 18…第2のデータバス 19…第2のアドレスバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 秀昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央演算装置と補助演算装置とがバスを
    介して接続された情報処理装置において、 前記バスにて前記中央演算装置と前記補助演算装置とを
    接続する経路上に、該経路を制御信号に応じて連通/遮
    断するスイッチが設けられており、該スイッチの遮断に
    より、前記中央演算装置と前記補助演算装置とが並列に
    動作することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補助演算装置は、複数種類の演算内
    容に夫々対応付けされたアドレスを有するレジスタ部を
    備えており、該レジスタ部の何れかのアドレスに前記中
    央演算装置によってデータが書き込まれると、そのアド
    レスに対応した内容の演算処理を該アドレスに書き込ま
    れたデータを用いて実行すると共に、その演算処理の実
    行状態に応じて前記スイッチを開閉制御するよう構成さ
    れていること、 を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補助演算装置は、前記バスとは予め
    分離された専用バスに接続されていること、 を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記専用バスには、前記補助演算装置が
    演算に用いる定数データを記憶したメモリが接続されて
    いること、 を特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 中央演算装置と補助演算装置とがバスを
    介して接続され、 更に、前記補助演算装置は、複数種類の演算内容に夫々
    対応付けされたアドレスを有するレジスタ部を備えてお
    り、該レジスタ部の何れかのアドレスに前記中央演算装
    置によってデータが書き込まれると、そのアドレスに対
    応した内容の演算処理を該アドレスに書き込まれたデー
    タを用いて実行するよう構成された情報処理装置であっ
    て、 互いに独立した2組のポートの各々を介して、2つのデ
    ータの読み出し及び書き込みを同時に行うことができる
    デュアルポートメモリを備え、 該デュアルポートメモリの2組のポートのうち、一方の
    ポートが前記バスに接続され、他方のポートが前記バス
    とは予め分離された第2のバスを介して前記補助演算装
    置に接続されており、前記中央演算装置と前記補助演算
    装置とが並列に動作することを特徴とする情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記補助演算装置は、前記バス及び前記
    第2のバスとは予め分離された専用バスに接続されてい
    ること、 を特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記専用バスには、前記補助演算装置が
    演算に用いる定数データを記憶したメモリが接続されて
    いること、 を特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
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