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JPH11293838A - ユニット式建物のルーフバルコニ - Google Patents

ユニット式建物のルーフバルコニ

Info

Publication number
JPH11293838A
JPH11293838A JP10099025A JP9902598A JPH11293838A JP H11293838 A JPH11293838 A JP H11293838A JP 10099025 A JP10099025 A JP 10099025A JP 9902598 A JP9902598 A JP 9902598A JP H11293838 A JPH11293838 A JP H11293838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
roof
unit
wall
roof balcony
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10099025A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirochika Nakashiyouya
博規 中庄谷
Tomoami Terauchi
知網 寺内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP10099025A priority Critical patent/JPH11293838A/ja
Publication of JPH11293838A publication Critical patent/JPH11293838A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフバルコニの開口部のない外壁部材と床
部との接合を容易に行え、作業効率の向上を図れるユニ
ット式建物のルーフバルコニを提供する。 【解決手段】 複数の建物ユニットおよび小屋裏ユニッ
トを備えたユニット式建物のルーフバルコニ20とし、
このルーフバルコニ20は、軒側小屋裏ユニット18の
傾斜屋根面部材を一部切り欠いて形成され、ルーフバル
コニ20の外壁部材52を床部B側に設けた立上がり壁
1の上方に設ける。そのため、床部側および外壁側の作
業をそれぞれの場所で行った後、外壁を床部に取り付け
るだけでよいので、ルーフバルコニの開口部のない外壁
部材の取り付けが容易となり、作業効率の向上を図れる
ようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め工場で製造さ
れた複数の建物ユニットと、小屋裏居室を形成する小屋
裏ユニット等を現場で組み合わせて建てられるユニット
式建物の小屋裏ユニットを利用したルーフバルコニに関
する。
【0002】
【背景技術】ユニット式建物は、工場で製造した直方体
状の建物ユニットを、建築現場で複数組み合わせて建て
られている。このようなユニット式建物によれば、工場
内で内装までもほぼ完了させることができるため、建築
現場での作業が軽減され、建築工期を著しく短縮できる
長所があり、直方体ないし立方体形状のフレームに内・
外装、あるいは必要に応じて設備機器などを組込んで完
成するものである。
【0003】ところで、近年、都市部においては、狭い
敷地面積でも充分な床面積を確保するために、三階建住
宅が利用されている。この三階建住宅では、斜線制限が
ある場合であっても、切妻等の傾斜した屋根面を有する
屋根の小屋裏を居室として利用すれば斜線制眼内に納め
ることが容易となる。また、三階建て小屋裏形式の場合
には、居室面積に余裕がでてくることから、図5に示す
ように、屋根の一部を開口してルーフバルコニとするこ
とが行われる(特願平8ー208297号公報)。
【0004】すなわち、このルーフバルコニ20が設け
られたユニット式建物10は、基礎上に据え付けられる
複数の一階建物ユニット14、これらの一階建物ユニッ
ト14の上に載置される複数の二階建物ユニット15を
備え、これらの二階建物ユニット15の上部には、建物
の三階に該当し居室として使用する小屋裏ユニット16
が載置され、この小屋裏ユニット16は、直方体形状の
棟側小屋裏ユニット17および軒側小屋裏ユニット18
で構成されている。各小屋裏ユニット17,18の上部
には屋根パネル等により形成される屋根19が設けら
れ、住宅としての外観が構築される。
【0005】ユニット式建物10を構成する建物ユニッ
ト14,15は、図6に示すように、四隅に立設される
4本の柱30と、これらの柱30の上端間同士および下
端間同士を結合する各4本の天井梁31、床梁32とを
有する骨組み33を備え、床梁32上には床材34が設
けられるようになっている。また、棟側小屋裏ユニット
17は、上記建物ユニット14,15と同一のフレーム
構造であるが、前述する斜線制限、あるいは屋根勾配の
設定に応じて建物ユニット15等よりも高さ寸法が若干
低くなっている。また、軒側小屋裏ユニット18は断面
三角形状に形成されており、その棟側端部は棟側小屋裏
ユニット17の高さ寸法に一致する高さとなっている。
【0006】ルーフバルコニ20は、軒側小屋裏ユニッ
ト18の傾斜面を屋根19に開口するとともに、その外
部開口した床面に防水処置や必要な排水構造を施し、軒
側小屋裏ユニット18の前記棟側小屋裏ユニット17と
対向する面に窓等の開口21を設け、外部開口における
建物10の妻方向に開口部のない外壁部材22を取り付
けて構成されている。
【0007】この外壁部材22の取り付け構造は、従
来、図7に示すようになっている。すなわち、外壁部材
22は、下地材23と、その側面に取り付けられた防火
サイディング24とを備えて形成され、このような外壁
部材22は、軒側小屋裏ユニット18の図示しない筋梁
等に取り付けられている。ルーフバルコニ20の床部を
構成する床面部材25の上面には、床用の防水シート2
6が張られ、一方、外壁部材22には、下地材23と防
火サイディング24とに挟まれた壁用防水シート27
と、水切り28とが設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ユニット式建物10のルーフバルコニ20にあっては、
外壁部材22側の作業担当者と床側の作業担当者とが異
なっていることが多い。このため、外壁部材22側の作
業担当者は、下地材23と防火サイディング24とを組
み立てるとともに、壁用防水シート27や水切り28を
取り付けて外壁部材22を形成し、これとは別個に床側
の作業担当者は、床用防水シート26の張り付け作業等
を行い、その後、外壁部材22を床側に取り付けてい
る。そのため、狭い部分での作業となるとともに作業が
錯綜し、場合によっては、例えば防水シート26、27
を重ね合わせるときなど、外壁部材22側の張り付け済
みの壁用防水シート27の一部を一旦剥がし、床用防水
シート26を外壁部材22の下地材23の側面に重ね合
わせた後、再度張り付ける等しなければならず、作業効
率が悪いという問題がある。
【0009】本発明の目的は、ルーフバルコニの開口部
のない外壁部材と床部との接合を容易に行え、作業効率
の向上を図れるユニット式建物のルーフバルコニを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のユニット式建物のルーフバルコニは、図面を参照して
説明すると、図1,4に示すように、直方体状に形成さ
れた複数の建物ユニット14,15と、内部が小屋裏居
室として利用される複数の小屋裏ユニット16とを備え
これらを組み合わせて建てられるユニット式建物10の
ルーフバルコニ20であって、小屋裏ユニット16は、
直方体状に形成された棟側小屋裏ユニット17と、この
棟側小屋裏ユニット17の側面に配置されるとともに上
面に傾斜屋根面部材を取り付け可能とする傾斜面を有す
る断面三角形状の軒側小屋裏ユニット18とを含んで構
成され、ルーフバルコニ20は、軒側小屋裏ユニット1
8の傾斜面上の傾斜屋根面部材を一部切り欠き、棟側小
屋裏ユニット18との対向面に小屋裏居室Aとの間で出
入りする開口部21を設けるとともに、軒側小屋裏ユニ
ット18の底部Bに床面部材25を設け、かつ、開口2
1部と直交する外壁部材52を設けて構成され、この外
壁部材52と床部Bとの接合部は、この床部B側に外壁
部材52設置部分に沿って所定寸法の立上がり壁1を設
けるとともに、その内側側面に床部B側の防水シート2
6’を含む床付属物が設けられ、立上がり壁1の上方に
外壁部材52を設けるとともに、その外壁部材52の下
端に当該外壁部材52の防水シート27を含む床付属物
が設けられていることを特徴とする。
【0011】以上において、棟側小屋裏ユニットは、建
物ユニットの骨組みと同様の骨組みであることが好まし
いが、高さ寸法は、建物高さ制限や、斜線制限等に容易
に対応できるように、建物ユニットの高さ寸法よりも低
いことが好ましい。また、軒側小屋裏ユニットの棟側小
屋裏ユニット寄りの端部の高さ寸法は、棟側小屋裏ユニ
ットの高さ寸法とほぼ等しいことが好ましい。また、ル
ーフバルコニは、2つの軒側小屋裏ユニットに跨って形
成してもよく、1つの軒側小屋裏ユニット内に形成して
もよく、あるいは1つの軒側小屋裏ユニット前部をルー
フバルコニとし、その両隣に軒側小屋裏ユニットを配置
するような構造としてもよい。
【0012】このような本発明では、床部側では、支持
手段により取り付けられた立上がり壁に床用防水シート
等の床付属物を取り付け、外壁側では、壁用防水シート
等の床付属物を取り付け、その後、外壁を立上がり壁に
沿わせて取り付ける。床部側および外壁側の作業をそれ
ぞれの場所で行った後、外壁を床部に取り付けるだけで
よいので、ルーフバルコニの開口部のない外壁部材の取
り付けが容易となり、作業効率の向上を図れるようにな
る。
【0013】本発明の請求項2に記載のユニット式建物
のルーフバルコニは、図2、4に示すように、請求項1
に記載のユニット式建物のルーフバルコニにおける軒側
小屋裏ユニット18はその底面を構成する床梁39,4
4を備え、立上がり壁1は床梁39,44に支持手段2
を介して設けられていることを特徴とする。
【0014】以上において、支持手段は床梁に直接取り
付ける場合だけでなく、例えば床梁に中間梁等を架けわ
たし、その中間梁等に取り付ける場合も含むものであ
る。このような本発明では、支持手段を床梁に取り付け
てその支持手段に外壁部材を取り付ければよいので、ル
ーフバルコニを軒側小屋裏ユニットの任意の位置に形成
することができ、必要に応じた大きさのルーフバルコニ
を容易に形成することができる。
【0015】本発明の請求項3に記載のユニット式建物
のルーフバルコニは、図4,5に示すように、請求項2
に記載のユニット式建物のルーフバルコニにおける支持
手段2は、床梁44間に架けわたされた中間梁45に受
梁6を介して横方向に所定間隔で立設される複数の縦支
持部材7と、これらの縦支持部材7の上端間同士を連結
しかつ受梁6と平行な横支持部材8とを含んで形成され
ていることを特徴とするものである。このような本発明
では、中間梁に架けわたされた床梁に縦支持部材と横支
持部材からなる支持手段で外壁部材を取り付けたので、
ルーフバルコニを任意の位置に設けることができ、か
つ、支持手段の構造が簡単である。
【0016】本発明の請求項4に記載のユニット式建物
のルーフバルコニは、図4に示すように、請求項1〜3
のいずれかに記載のユニット式建物のルーフバルコニに
おける立上がり壁1は、本体3とその本体3の開口側面
を塞ぐ面部材4とを含み形成され、立上がり壁1は、本
体3の側面と支持手段2の横支持部材8とに掛けわたす
止め具60によって支持手段2に取り付け固定され、面
部材4の側面には防水シート26’が張られていること
を特徴とするものである。
【0017】以上において、面部材の側面の防水シート
はその端部を、立上がり壁を取り付けた後、床面部材の
防水シートの端部に重ね合わせることが好ましい。ま
た、止め具はボルト等が好ましいが、これに限らず、立
上がり壁を横支持部材に取り付け固定できるものであれ
ばどのような形式のものでもよい。このような本発明で
は、立上がり壁が支持手段に強固に固定される。
【0018】本発明の請求項5に記載のユニット式建物
のルーフバルコニは、図4に示すように、請求項1〜4
のいずれかに記載のユニット式建物のルーフバルコニに
おける立上がり壁1の上端は支持手段2の横支持部材8
の上端面より高く形成され、外壁部材52の下端は、一
部が立上がり壁1の上端に載置されるとともに、残りの
一部が支持手段2の横支持部材8の上端面に載置され、
かつ残りの一部の側面が、立上がり壁1の本体3の側面
と残りの一部の側面とに掛けわたす止め具60によって
支持手段2に取り付け固定されることを特徴とするもの
である。
【0019】以上において、止め具はボルト等が好まし
いが、これに限らず、外壁部材を横支持部材に取り付け
固定できるものであればどのような形式のものでもよ
い。このような本発明では、外壁部材が支持手段に強固
に固定され、また、外壁部材の一部と横支持部材の上端
面との間に、例えば防水処理されたコーキング材を充填
させることで、防水構造とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に一部を示すように、本実施形
態のユニット式建物10のルーフバルコニ20は、外壁
部材52を床部Bに取り付ける構造のみが前記従来例と
異なるものであり、その他の構造等はまったく同一なの
で、同一部材および同一構造のものには、同一符号を付
し、それらの説明は省略または簡略化する。
【0021】図2に示すように、前記軒側小屋裏ユニッ
ト18のフレーム35は、一対の妻パネル36と、両妻
パネル36の下部に両端連結される床パネル37と、両
妻パネル36の上端間に連結される天井梁38とからな
る軸組構造により構成されている。妻パネル36は、小
屋裏ユニット18の床梁を構成する短辺梁39の一端に
鉛直方向に連結された柱40と、短辺梁39の他端側
と、柱40の上端とを結んで配置された傾斜梁41を含
み形成されている。傾斜梁41、41のうち、ルーフバ
ルコニ20の開口側に位置する一方の傾斜梁41は、輸
送用治具としてボルト・ナットにより仮固定されるもの
である。
【0022】床パネル37は、小屋裏ユニット18の床
梁を構成する平行な2本の長辺梁44同士をルーフバル
コニ20の仕切位置において、中間梁45により連結し
たものである。ルーフバルコニ20の形成位置には、図
3にも示すように、複数の受け部材46が架けわたさ
れ、その上部に例えばALC(高温高圧蒸気養生された
軽量気泡コンクリート)で形成された前記床面材25が
固定されている。また、ルーフバルコニ20の仕切位置
において天井梁38と床パネル37の長辺梁44間には
間柱48が立設されている。
【0023】軒側ユニット18のルーフバルコニ20の
仕切位置において、ルーフバルコニ20以外の天井梁3
8と床パネル37の一方の長辺梁44との間には、上下
端をブラケット43,47で固定した3種類の傾斜パネ
ル55が設けられている。この傾斜パネル55は、複数
の幅寸法のパネル枠56の間に複数本の野縁57を架け
わたして構成されたもので、軒側ユニット18のフレー
ム26の強度は、間柱48および傾斜パネル55の付加
によりさらに向上することになる。
【0024】一方、ルーフバルコニ20の側面開口縁部
には、軒側小屋裏ユニット18をバルコニー20側と居
室A側とに仕切る外壁部材である仕切壁52が設けられ
ており、この仕切壁52は、前記外壁部材22とほぼ同
一形状の直角三角形状となっている。また、ルーフバル
コニ20の軒側縁部には前部立上がり壁53、棟側小屋
裏ユニット16の居室側には、棟側小屋裏ユニット16
の外壁部材下部を覆う防水版51がそれぞれ取り付けら
れ、小屋裏ユニット16の居室側外壁部材には、バルコ
ニー20側との出入り用の開口部である掃出しサッシ5
0等が取付けられている。
【0025】ここで、ルーフバルコニ20の仕切壁52
と、床部Bを構成する床面部材25との取り付け構造
は、図4に示すように、床部B側に支持手段2を介して
設けられた立上がり壁1に仕切壁52が取り付けられる
ようになっている。立上がり壁1は、断面コ字状の本体
3と、この本体3の開口側を塞ぐ面部材である蓋部材4
を含み形成され、立上がり壁1は仕切壁52の幅寸法と
ほぼ等しい長さ寸法に形成されている。本体3の内部に
は、予め裏ナット5が上下2列に、かつ、横方向に所定
間隔で設けられており、裏ナット5に通じるボルト挿通
穴(図略)が明けられている。このような立上がり壁1
は、その下面が床面部材25の上面からわずかに離れた
位置に配置されるようになっている。
【0026】また、支持手段2は、中間梁45の開口側
に固着された受梁6を備え、この受梁6の上面には、横
方向に所定間隔で複数本の縦支持梁7が立設されてい
る。縦支持梁7の上端面には、受梁6および中間梁45
と平行、かつ、ほぼ同じ長さ寸法の横支持梁8が溶接等
により結合されており、この横支持梁8も例えばチャン
ネル材で形成され、その開口が外側(居室A側)を向い
て取り付けられている。ここで、横支持梁8の上端面
は、立上がり壁1の上端面より所定寸法低い高さ位置に
配置されるようになっている。
【0027】横支持梁8の側面には、図示しないが、前
記裏ナット5およびボルト挿通穴と対応する位置にボル
ト挿通穴(図略)が明けられており、横支持梁8の側面
から止め具であるボルト60を差込み、そのボルト60
を裏ナット5に螺合させることにより、立上がり壁1を
支持手段2に支持、固定させることができるようになっ
ている。なお、受梁6は中間梁45の全長にわたる長さ
寸法となっている。そして、ここにおいて、受梁6、縦
支持梁7および横支持梁8を含んで、前記支持手段2が
構成されている。
【0028】仕切壁2は、下地材13と、この下地材1
3のルーフバルコニ20側側面に張り付けられる前記防
火サイディング24とを含んで形成されている。この仕
切壁2の下端面は、下地材13の厚さ方向に段差状に形
成されており、ルーフバルコニ20側が高く、小屋裏居
室A側が低くなっている。ルーフバルコニ20側の下端
面は、立上がり壁1の本体3の上端面との間に所定の隙
間Sを維持して配置され、小屋裏居室A側の下端面は、
支持手段2の横支持梁8の上端面に載置されるようにな
っている。
【0029】小屋裏居室A側の低くなった仕切壁2の側
面には、立上がり壁1の本体3の内部に取り付けられた
上列の裏ナット5、およびボルト挿通穴に対応するボル
ト挿通穴が明けられており、横支持梁8の側面からボル
ト60を差込み、そのボルト60を裏ナット5に螺合さ
せることにより、仕切壁52を支持手段2に支持、固定
させ、かつ、立上がり壁1に沿って設けることができ
る。
【0030】立上がり壁1の本体3の上端面と仕切壁5
2の下端面との前記隙間Sには、例えばエプトシーラー
(商品名)等の防水性部材を塗布したコーキング材12
が充填されている。立上がり壁1の蓋部材4の側面に
は、前記床用防水シート26と同様の塩化ビニール製等
の床用防水シート26’が張られ、この防水シート2
6’の床面部材25側一端は、床面部材25の上面に張
られた防水シート26の端部に重ねられ、かつ、溶着さ
れるようになっている。なお、下地材13と防火サイデ
ィング24とに挟まれた防水シート27の下端は、下地
材13の段差の高い方の下面に張り付けられている。
【0031】防水シート26’の他端側は蓋部材4側面
から本体3の上面に延び、コーキング材12との間に挟
まれている。さらに、隙間Sには、仕切壁52の下端面
に取り付けられて前記水切り28が設けられ、この水切
り28は、隙間Sからルーフバルコニ20側に延び、先
端が立上がり壁1の本体3の上部を覆うようになってい
る。従って、床側と仕切壁52側とは完全に防水構造の
状態で接合されることになる。
【0032】図3に完成したルーフバルコニ20部分の
断面構造を示すように、傾斜梁41の軒側端部は、図の
一部に拡大して示すように、傾斜ブラケット47に一対
のボルト・ナット61を介して着脱可能に接合されてい
る。また、棟側端部も同じ構造となっており、屋根パネ
ルを取り付けて屋根20を形成した後は、ボルト・ナッ
ト61を取外すことにより撤去でき、これにより、最終
的には全面開口したルーフバルコニ20を得ることがで
きる。
【0033】床面部材25と、前部立上がり壁53との
隙間には雨樋65が配置されており、ルーフバルコニ2
0に降る雨をこの雨樋65に集水している。また雨樋6
5の一部には排水パイプ66が突設され、この排水パイ
プ66を所定の傾斜勾配で軒端側に導き、建物ユニット
15等の外壁側に設けた図示しない縦樋などを通じて外
部に排水し、雨仕舞を確保できるようになっている。
【0034】次に、本実施形態の作用を説明する。予
め、工場の組立、生産ラインにおいて、一、二階建物ユ
ニット14,15、棟側小屋裏ユニット17および軒側
小屋裏ユニット18を組立て、それらを現場に搬入し、
そこで組み合わせてユニット式建物10を建てる。
【0035】軒側小屋裏ユニット18の組立において、
そのフレーム35を組み立てる際、床パネル37の中間
梁45に、支持手段2の受梁6を取り付け、この受梁6
に縦支持梁7および横支持梁8を固着する。次に、蓋部
材4の側面に防水シート26’を張り付けた立上がり壁
1を支持手段2の側面に押し当てておいて、支持手段2
における横支持梁8の側面から、ボルト60を立上がり
壁1の裏ナット5に向けて差し込み、螺合させて立上が
り壁1を固定する。そして、立上がり壁1の側面の防水
シート26’の一端を床面部材25の防水シート26の
端部に重ね合わせるとともに、溶着等で固定する。
【0036】その後、立上がり壁1の本体3の上端面に
防水シート26’を挟み込むとともに、防水処理された
コーキング材12を載せておいて、仕切壁52を立上が
り壁1および支持手段2の上に載置する。そして、仕切
壁52における低い方の下端面の側面から、ボルト60
を立上がり壁1の裏ナット5に向けて差し込み、かつ、
螺合させて立上がり壁1を固定する。このようにして製
造された軒側小屋裏ユニット18は、建築現場でミラー
対称に配置され、双方により比較的広い面積のルーフバ
ルコニ20が形成される。
【0037】このような本実施形態では、次のような効
果がある。 床部B側では、立上がり壁1を支持手段2により中間
梁45に取り付けるとともに、立上がり壁1の壁用防水
シート26’を、床面部材25の上面に張り付けられた
防水シート26の端部に重ねて張り付ける等の作業を行
う。これに対して、仕切壁52側では、水切り28を取
り付けておき、両者の取り付けは、仕切壁52を、上面
にコーキング材12を載せた立上がり壁1の上面に載置
して固定するだけでよく、両者の作業が錯綜することは
ないので、ルーフバルコニ20の仕切壁52と床部Bと
の接合を容易に行え、作業効率の向上を図れる。
【0038】立上がり壁1の支持手段2への取り付け
は、立上がり壁1の本体3に固着された裏ナット5に、
支持手段2の横支持梁8の側面からボルト60を差し込
み、かつ、両者60、5を螺合させることにより行える
ので、取り付けが容易であり、作業効率の向上を図れる
とともに、強固に固定することができる。
【0039】仕切壁52の立上がり壁1への取り付け
は、立上がり壁1の本体3に固着された裏ナット5に、
仕切壁52の側面からボルト60を差し込み、かつ、両
者60、5を螺合させることにより行えるので、取り付
けが容易であり、作業効率の向上を図れるとともに、仕
切壁52強固に固定することができる。
【0040】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できるものであれ
ば、次に示すような変形形態でもよいものである。すな
わち、前記実施形態で、立上がり壁1は、断面コ字状の
本体3と木製等の蓋部材4とを備えて形成し、本体3に
支持手段2および仕切壁52を取り付けたが、これに限
らず、本体3と蓋部材4とを逆向きに配置し、蓋部材4
に支持手段2および仕切壁52を取り付けるようにして
もよい。この場合、蓋部材4は鉄板等で形成する方が構
造上好ましい。このような変形形態でも、前記〜と
同様の効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のユニット
式建物のルーフバルコニによれば、床部側では、支持手
段により取り付けられた立上がり壁に床用防水シート等
の床付属物を取り付け、外壁側では、壁用防水シート等
の床付属物を取り付け、その後、外壁を立上がり壁に沿
わせて取り付ける。従って、床部側および外壁側の作業
をそれぞれの場所で行った後、外壁を床部に取り付ける
だけでよいので、ルーフバルコニの開口部のない外壁部
材の取り付けが容易となり、作業効率の向上を図れるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルーフバルコニを有するユニット
式建物の一部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るルーフバルコニを形成する軒側小
屋裏ユニットを示す分解斜視図である。
【図3】本実施形態のルーフバルコニの詳細構成を示す
縦断面図である。
【図4】本実施形態のルーフバルコニの床部と仕切壁と
の取り付け構造を示す図である。
【図5】本発明の従来のルーフバルコニを有するユニッ
ト式建物を示す全体斜視図である。
【図6】ユニット式建物を構成する建物ユニットの骨組
みを示す全体斜視図である。
【図7】従来のルーフバルコニの床部と仕切壁との取り
付け構造を示す図である。
【符号の説明】
1 立上がり壁 2 支持手段 6 受梁 7 縦支持梁 8 横支持梁 10 ユニット式建物 17 棟側小屋裏ユニット 18 軒側小屋裏ユニット 20 ルーフバルコニ 25 床面部材 26’ 床用防水シート 27 壁用防水シート 28 水切り 37 床パネル 52 外壁部材としての仕切壁 A 小屋裏居室 B 床部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状に形成された複数の建物ユニッ
    トと、内部が小屋裏居室として利用される複数の小屋裏
    ユニットとを備えこれらを組み合わせて建てられるユニ
    ット式建物のルーフバルコニであって、 前記小屋裏ユニットは、直方体状に形成された棟側小屋
    裏ユニットと、この棟側小屋裏ユニットの側面に配置さ
    れるとともに上面に傾斜屋根面部材を取り付け可能とす
    る傾斜面を有する断面三角形状の軒側小屋裏ユニットと
    を含んで構成され、 前記ルーフバルコニは、前記軒側小屋裏ユニットの傾斜
    面上の前記傾斜屋根面部材を一部切り欠き、前記棟側小
    屋裏ユニットとの対向面に前記小屋裏居室との間で出入
    りする開口部を設けるとともに軒側小屋裏ユニットの底
    部に床面部材を設け、かつ、前記開口部と直交する外壁
    部材を設けて構成され、 この外壁部材と前記床部との接合は、この床部側に前記
    外壁部材の設置部分に沿って設けられる所定寸法の立上
    がり壁に前記外壁部材を取り付けて行われ、前記床部に
    はその内側側面に床用防水シートを含む床付属物が設け
    られ、前記外壁部材には当該外壁部材の壁用防水シート
    を含む床付属物が取り付けられていることを特徴とする
    ユニット式建物のルーフバルコニ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物のルー
    フバルコニにおいて、前記軒側小屋裏ユニットは、その
    底面を構成するとともに互いに対向する2組の床梁と、
    この床梁のうち1本の両端に立設される柱と、この柱の
    上端間同士を結合する天井梁とを備えて構成され、前記
    立上がり壁は前記床梁に支持手段を介して設けられてい
    ることを特徴とするユニット式建物のルーフバルコニ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のユニット式建物のルー
    フバルコニにおいて、前記支持手段は、前記軒側小屋裏
    ユニットの床梁間に架けわたされた中間梁に受梁を介し
    て横方向に所定間隔で立設される複数の縦支持部材と、
    これらの縦支持部材の上端間同士を連結しかつ前記受梁
    と平行な横支持部材とを含んで形成されていることを特
    徴とするユニット式建物のルーフバルコニ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物のルーフバルコニにおいて、前記立上がり壁
    は、本体とその本体の開口側面を塞ぐ側面部材とを含み
    形成され、前記立上がり壁は、前記コ字状部材の側面と
    前記支持手段の横支持部材とに掛けわたす止め具によっ
    て前記支持手段に取り付け固定され、前記側面部材の側
    面には前記床用防水シートが張られていることを特徴と
    するユニット式建物のルーフバルコニ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物のルーフバルコニにおいて、前記立上がり壁の
    上端は前記支持手段の横支持部材の上端面より高い位置
    に配置され、前記外壁部材の下端は段差状に形成され、
    一部が前記立上がり壁の上端に載置されるとともに、残
    りの一部が前記支持手段の横支持部材の上端面に載置さ
    れ、かつ前記残りの一部の側面が、前記立上がり壁の前
    記本体の側面と前記残りの一部の側面とに掛けわたす止
    め具によって前記支持手段に取り付け固定されることを
    特徴とするユニット式建物のルーフバルコニ。
JP10099025A 1998-04-10 1998-04-10 ユニット式建物のルーフバルコニ Withdrawn JPH11293838A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006193961A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Takiron Co Ltd 防水構造体
JP2010059732A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Misawa Homes Co Ltd 建物

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