[go: up one dir, main page]

JPH11291696A - 光の屈折効果を利用した装飾シートの製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ - Google Patents

光の屈折効果を利用した装飾シートの製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ

Info

Publication number
JPH11291696A
JPH11291696A JP10092097A JP9209798A JPH11291696A JP H11291696 A JPH11291696 A JP H11291696A JP 10092097 A JP10092097 A JP 10092097A JP 9209798 A JP9209798 A JP 9209798A JP H11291696 A JPH11291696 A JP H11291696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
roll
transparent
layer
paste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10092097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Oshima
正敬 大島
Katsumi Shimizu
勝美 清水
Hiroshi Sasaki
宏 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Gravure Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Gravure Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiwa Gravure Co Ltd filed Critical Meiwa Gravure Co Ltd
Priority to JP10092097A priority Critical patent/JPH11291696A/ja
Publication of JPH11291696A publication Critical patent/JPH11291696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の屈折効果を利用して装飾性を高めた装飾
性シートの製造方法。 【解決手段】 給紙部から供給された透明シート1a
は、印刷部10を通過して一方の面に印刷層1cが形成
された後、ガイドロール13に案内されて凹凸層形成部
20に導入され、凹凸層形成部20にて透明シート1a
の他方の面に凹凸層2aが形成され、巻取り部にて巻き
取られるようになっている。凹凸層2aの形成は、ペー
スト供給ポンプ4によりペースト樹脂2を透明シート1
aに塗布し、溝付き固定ロール3aが溝31,31…の
形状に合わせてペースト樹脂2かき取り、レンズ形状の
凹凸層2aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブルカバー,
シャワーカーテン,窓飾りシート,袋物用の素材等に用
いられる装飾シートを製造する方法,その実施に用いる
装置及び溝付きローラ、並びにその製造方法を用いて製
造された装飾シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、見る角度によって模様又は色彩が
変化する装飾体、また、平面シートに立体感を感じさせ
る装飾体として、カマボコ形状のレンズで形成されたレ
ンチキュラー板を用いたものがある。レンチキュラー板
を用いて、例えばハガキ様の装飾体を作成する場合は、
模様を印刷した印刷シートと、一面に複数のレンズを並
設形成したレンチキュラー板とを重ねて作成する。これ
らを重ねる際に、印刷シートの模様のピッチとレンチキ
ュラー板のピッチとを正確に合わせる必要があるため
に、作成過程での極めて高い精度が要求され、コストが
高くなり、また不良品も発生しやすい。
【0003】また、3D(立体)効果を出すためには、
三次元画像を写真的につくり出す方法が一般的であり、
比較的小型のものしか作成できない。また、素材である
紙の上にレンチキュラー板を載せるために印画紙様のも
のとなり、柔軟性に欠ける。さらに、印刷を重ねて作成
する方法では、位置合わせが極めて微細な寸法で行なわ
れるため正確な印刷技術が必要となり、作成が困難であ
るという問題があった。
【0004】本願出願人は、上述したような比較的小型
のものしか作成できず、且つ柔軟性に欠けるという問題
を解決し、テーブルカバー,シャワーカーテンのような
大型で軟質性を有するシートに、見る角度によって模様
又は色彩が変化するような加工、又は3D効果を有する
ような加工を施した装飾シートを提案している(実用新
案登録第 3009593号,特開平8−337100号公報,及び特
開平9−207254号公報)。これらの提案による装飾シー
トは、透明性シートの一面にレンズ層を備え、他面に模
様を印刷した印刷層を備えている。このような装飾シー
トは、レンズの作用により、見る角度を変えた際に模様
又は色彩が変化して見える。または、平面シートに形成
された模様が立体的に見える。
【0005】また、本願出願人は、レンズ層の替わりに
エンボス層を備えることによっても3D効果を有する装
飾シートを提案しており(特願平9−361560号)、この
装飾シートにあっても、大型で軟質性を有するシートに
形成された模様が立体的に見える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような装飾シート
は、軟質性を有する合成樹脂製の基材の一面に予め模様
を印刷しておき、別工程にて、他面を加熱した後にエン
ボスロールで押圧し、例えばレンズ形の凹凸層を形成す
る。この製造方法では、基材が柔らかいために押圧の際
に凹凸の位置がずれ易い。また基材を加熱するので、精
度良く凹凸が形成できない。従って、凹凸層と模様との
位置合わせが困難である。凹凸と模様との位置がずれた
場合には、上述したような模様,色彩の変化又は立体効
果を得ることができない。
【0007】そこで、本願出願人は、適度な硬度を有す
るPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを転
写紙として用い、基材が軟質シートであっても位置合わ
せが容易な装飾シートを提案している。この方法は、ま
ず予め転写紙に所定の模様を印刷しておく。そして、軟
質性の透明基材に転写紙を重ねてエンボスロールで押圧
し、基材の一面に凹凸層を形成する。このとき、転写紙
に支持されて軟質性の基材は適度な硬度を有しており、
凹凸の位置合わせが正確に行なわれる。同時に、基材の
他面に転写紙の印刷模様が熱転写される。この方法によ
り、柔らかい基材の両面に正確な位置合わせで凹凸と模
様とを形成できる。
【0008】以上の如き製造方法により、軟質性シート
の両面での位置合わせを容易に行ない、前述した装飾効
果を有する装飾シートを製造することができるが、転写
紙の費用及び転写工程が余分に必要であるという問題が
あった。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、透明基材を走行せしめつつ、一方の面にペー
スト材を塗布して凹凸に成形することにより、大型で軟
質基材であっても両面の凹凸層と模様との位置合わせを
容易に行い、工程数を削減し、低コストでの製造が可能
な装飾シートの製造方法及び装置を提供することを目的
とする。また、このような凹凸層の形成過程と連続し
て、前記基材の他方の面に所定の模様を印刷する過程を
経ることにより、同一走行経路内で凹凸層及び印刷層を
夫々の面に形成できる方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0010】さらに、透明基材を走行せしめつつ、前記
透明基材の一方の面に塗布されたペースト材を凹凸状に
成形するための溝を有する溝付きローラを提供すること
を目的とする。
【0011】さらにまた、走行している透明基材の一方
の面にペースト材が塗布されて凹凸状に成形された凹凸
層を備える装飾シートを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る装飾シー
トの製造方法は、透明基材の一面に凹凸層を備え、光の
屈折効果により装飾性を有する装飾シートの製造方法に
おいて、前記透明基材を走行せしめる過程と、前記透明
基材を走行せしめつつ、前記凹凸層を形成する過程とを
有し、前記凹凸層を形成する過程は、前記透明基材の一
面にペースト材を塗布する塗布過程と、前記ペースト材
を凹凸状に成形する成形過程と、成形されたペースト材
を固化する固化過程とを有することを特徴とする。
【0013】第1発明にあっては、光の屈折効果を利用
した装飾性を得るための凹凸層を、透明基材の走行中に
ペースト材を成形することにより形成するので、前記透
明基材が大型であっても、又は柔軟性を有していても、
凹凸が正確な位置に形成でき、印刷層との位置合わせが
容易になる。
【0014】第2発明に係る装飾シートの製造方法は、
第1発明において、前記成形過程は、走行する透明基材
の一面に対向して固定された溝付きローラが、前記ペー
スト材の表面をかき取る過程を有することを特徴とす
る。
【0015】第2発明にあっては、前記溝付きローラ
は、透明基材のペースト材が塗布される面に対向する位
置に回転不可能に固定されており、透明基材に塗布され
たペースト材の表面に当接する。透明基材は走行してい
るので、ペースト材はローラの周面の溝の形状にかき取
られる。従って、透明基材に余分な負荷をかけることな
く、且つ、透明基材を過度に加熱することなく凹凸層を
形成できるので、前記透明基材が大型であっても、又は
柔軟性を有していても印刷層との位置合わせが容易にな
る。
【0016】第3発明に係る装飾シートの製造方法は、
第1発明において、前記成形過程は、走行する透明基材
の一面に対向して回転可能に配された溝付きローラが前
記ペースト材を加熱する過程と、押圧する過程とを有す
ることを特徴とする。
【0017】第3発明にあっては、溝付きローラが、例
えば内部に蒸気を流通せしめてローラ表面が加熱される
構造になっている場合に、押圧により溝に対応する形状
にペースト材を成形しつつ、ペースト材が固化される温
度まで加熱することができる。従って、透明基材に影響
を与えることなく凹凸層を形成できるので、前記透明基
材が大型であっても、又は柔軟性を有していても、前記
透明基材の反対側の面に形成される印刷層との位置合わ
せが容易になる。
【0018】第4発明に係る装飾シートの製造方法は、
第3発明において、前記凹凸層は、前記透明基材と前記
ペースト材との間又は前記ペースト材の前記透明基材か
ら遠い側に第2の透明基材を備えることを特徴とする。
【0019】また第4発明にあっては、例えばペースト
材の表面に第2の透明基材を覆った場合は、第2の透明
基材の上から溝付きローラにより加熱,押圧を行なうの
で、ペースト材の粘度,粘着性等の物性を精度良く調整
する必要がない。また、例えば第2の透明基材の表面に
ペースト材を塗布した場合は、印刷層を多層化でき、さ
らに優れた装飾性の装飾シートが製造できる。
【0020】第5発明に係る装飾シートの製造方法は、
第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記透明基材を
走行せしめつつ、前記凹凸層の形成過程に連続して、前
記透明基材の前記凹凸層と反対の面に所定の模様を印刷
した印刷層を形成する過程を有することを特徴とする。
【0021】第5発明にあっては、透明基材の同一走行
経路で、透明基材の両面夫々に印刷層と凹凸層とを形成
できるので、両面の位置合わせを容易にでき、また、片
面のみ形成されたシートの保管場所の必要がない。
【0022】第6発明に係る装飾シートの製造方法は、
第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記ペースト材
は、増粘性物質を含むことを特徴とする。
【0023】第6発明にあっては、増粘性物質を配合す
ることにより、例えば粘度,粘着性のようなペースト材
の物性を、表面の成形のために適度に調整できる。
【0024】第7発明に係る装飾シートの製造装置は、
透明基材の一面に凹凸層を備え、光の屈折効果により装
飾性を有する装飾シートの製造装置において、前記透明
基材を走行せしめる走行手段と、前記透明基材の一面に
ペースト材を塗布する塗布手段と、周面に周方向の溝を
有し、前記ペースト材を凹凸状に成形する溝付きローラ
と、成形されたペースト材を固化して前記凹凸層を形成
する固化手段とを備えることを特徴とする。
【0025】第7発明にあっては、光の屈折効果を利用
した装飾性を得るための凹凸層を、透明基材の走行中に
ペースト材を成形することにより形成するので、前記透
明基材が大型であっても、又は柔軟性を有していても、
凹凸が正確な位置に形成でき、印刷層との位置合わせが
容易になる。
【0026】第8発明に係る装飾シートの製造装置は、
第7発明において、前記塗布手段と前記溝付きローラと
の間に、前記溝付きローラの軸方向に仕切る仕切り板を
備えることを特徴とする。
【0027】第8発明にあっては、仕切り板を境界にし
て、異なる色のペースト材を塗布することにより、複数
色の凹凸層を色が混ざることなく形成することができ
る。これにより、さらに優れた装飾性を有する装飾シー
トを製造することができる。
【0028】第9発明に係る装飾シートの製造装置は、
第7又は第8発明において、前記透明基材の走行上流側
又は下流側に、前記透明基材の前記凹凸層と反対の面に
所定の模様を印刷する印刷手段を備えることを特徴とす
る。
【0029】第9発明にあっては、透明基材の同一走行
経路で、透明基材の両面夫々に印刷層と凹凸層とを形成
できるので、両面の位置合わせを容易にでき、また、片
面のみ形成されたシートの保管場所の必要がない。
【0030】第10発明に係る溝付きローラは、第1乃
至第5発明のいずれかの製造方法の前記成形過程の実施
に用いる溝付きローラであって、エッチングにより、ロ
ーラの周面に周方向の溝を形成してあることを特徴とす
る。
【0031】第10発明にあっては、エッチングにより
溝を形成するので、ビーム光をローラに直接照射するの
ではなく、感光液をコーティングした上から照射するの
で、例えば銅製のローラであっても溶けることなく溝を
形成することができる。また、ローラの周面に溝を形成
してあるので、薄刃に溝を形成する場合のように刃欠け
することがなく、溝の形状を精度良く形成できる。
【0032】第11発明に係る装飾シートは、第1乃至
第5発明のいずれかの製造方法の実施により、前記凹凸
層を形成してあることを特徴とする。
【0033】第11発明にあっては、透明基材の一面の
凹凸層と他面の印刷層との位置合わせが容易に精度良く
行なえるので、大型で柔軟性がある透明基材を用いて優
れた装飾性の装飾シートを製造できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。 第1の実施の形態 図1は第1の実施の形態に係る装飾シートの製造装置の
構成を示す模式図である。図中10は印刷部であり、ユ
ニット型グラビア輪転印刷機が備える印刷部と同機能を
有している。給紙部から供給された透明シート1aは、
印刷部10を通過して一方の面に所定の模様が印刷され
た後、ガイドロール13に案内されて凹凸層形成部20
に導入され、凹凸層形成部20にて透明シート1aの他
方の面に凹凸層が形成され、ガイドロール13に案内さ
れて巻取り部にて巻き取られるようになっている。
【0035】印刷部10は、印刷用インク15を装填す
るタンク14と、タンク14の上方に配設された金属製
の印刷ロール11と、印刷ロール11に対設されたゴム
製の押圧ロール12とで構成される印刷ユニットを複数
並設しており、各ユニット間に透明シート1aを案内す
るガイドロール13を配設している。印刷ロール11
は、その略半周が印刷用インク15に浸漬するように配
設されており、押圧ロール12との間に透明シート1a
が通過するだけの間隔を有している。また印刷ロール1
1はドクタープレートを備えており、印刷用インク15
を印刷ロール11のパターン溝に流し込んだり、余分な
インクをかきとるようになっている。
【0036】印刷ユニットは印刷色の種類に応じた数が
設置され、本実施の形態では第1〜第5ユニットの5つ
のユニットが並設されている。透明シート1aが印刷ロ
ール11と押圧ロール12との間に導入され、印刷ロー
ル11及び押圧ロール12の回転により走行し、印刷ロ
ール11に付着した印刷用インクが透明シート1aの一
方の面の所定領域に塗布される。各ユニットにて同様に
透明シート1aの同側の面に印刷用インクが塗布され、
順次、複数色の印刷が施されるようになっている。
【0037】凹凸層形成部20は、印刷部10から導入
された透明シート1aの加工面を反転させる第1の反転
ロール5aと、透明シート1aを走行せしめるゴム製の
駆動ロール16と、これに対設された第2の反転ロール
5bと、反転ロール5bの一側に配されたペースト供給
ポンプ4と、ペースト供給ポンプ4よりも反転ロール5
bの回転前方側に配設され、軸方向を反転ロール5bと
略平行にして回転不可能に固定された溝付き固定ロール
3aと、反転ロール5bの上方に配設され、蒸気の注入
によりロール面が加熱される加熱ロール17と、これに
対設され、冷却媒体の注入によりロール面が冷却される
冷却ロール18と、印刷された透明シート1aをこれら
のロール間に案内する複数のガイドロール13とを備え
て構成されている。
【0038】図2は、図1に示す反転ロール5b、ペー
スト供給ポンプ4及び溝付き固定ロール3aの位置関係
を示す斜視図である。図3は溝付き固定ロールの構造を
示す斜視図であり、図4は溝付き固定ロールの軸心を含
む面での断面図である。ペースト供給ポンプ4はモーノ
ポンプを使用し、比較的高粘度のペーストの吐出が可能
である。ペースト供給ポンプ4は、図2に示すように、
透明シート1aの幅寸法と略同寸法のノズルを先端に有
しており、ここからペースト樹脂2を吐出し、反転ロー
ル5bの周面に沿って走行する透明シート1aの幅方向
全長にわたってペースト樹脂2を塗布するようになって
いる。
【0039】溝付き固定ロール3aは、円柱形状のアル
ミニウムに銅メッキを施したロール形状を有しており、
周面には円周方向の複数の溝31,31…が等ピッチで
平行に形成されている。図4に示すように、溝31は断
面形状が弓状のかまぼこ型の凹面を有している。溝付き
固定ロール3aは反転ロール5bと所定の間隔だけ隔て
て固定されており、ペースト供給ポンプ4により塗布さ
れたペースト樹脂2の表面に当接され、透明シート1a
の走行によりペースト樹脂2がかき取られ、レンズ形状
に成形されて凹凸層2aが形成される。凹凸層2aが形
成された透明シート1は加熱ロール17を通過して加熱
され、冷却ロール18を通過して冷却される。そして、
ガイドロール13により巻取り部に導入され、巻取り軸
19に巻き取られる。
【0040】上述した構造の溝付き固定ロール3aは以
下のような過程で製造される。図5は、溝付き固定ロー
ルの製造手順を示すフローチャートであり、これに基づ
いて説明する。まず、表面に銅メッキが施された、長さ
200cm 、半径5cmのロールに感光液をコーティングする
(ステップS11)。感光液は、例えば東京応化製のレ
ーザコートLD−100(MEK45%,PGMEA4
5%)を用いる。感光液のコーティングの後、例えば東
京応化製のオーバコートOC−40(ポリビニルアルコ
ール4%水溶液)を用いて、酸素接触を防止するための
保護コーティングを行なう。
【0041】次に、ロールの周面にレーザ光を照射する
(ステップS12)。アルゴンイオンレーザ光を使用
し、ロールを軸中心に回転させつつ、その表面に照射す
る。照射位置を、ロールの1回転毎にロールの長さ方向
に0.2 mm〜0.6 mmピッチで軸方向に移動させる。レ
ーザ光の照射パワー及びロールの回転速度は、溝の深さ
が80μm〜300μmになるように設定する。レーザ
光照射により露光を行なった後、ロールを現像する(ス
テップS13)。現像は例えば炭酸ナトリウムの0.5 %
水溶液にロールを所定時間浸漬して行い、水洗いの後、
乾燥する。そして、塩化第二鉄液に浸漬してエッチング
を行なう(ステップS14)。このようなエッチングに
より、ローラ周面のレーザ光が照射されなかった部分が
除去され、溝31,31…が形成される。
【0042】以上の如く、溝付き固定ローラ3aはレー
ザ光照射後にエッチングを施して製造する。通常、フレ
キソ製版等を形成する際にはゴム製の基材にレーザ光を
直接照射するが、銅メッキを施したアルミニウムを材料
を用いて溝付き固定ローラ3aを形成する場合には、レ
ーザ光を直接照射した際に高熱のために銅が溶解してし
まう。しかしながら、本実施の形態の溝付き固定ローラ
3aはローラの表面に感光液をコーティングし、その上
からレーザ光を照射しているので、溶解することなく、
ローラの表面に溝31,31…が形成される。
【0043】また通常、走行するシートに塗布されたペ
ースト材の厚みを一定にする際にドクター刃が用いられ
る。ドクター刃はシートの表面から所定間隔を隔てて固
定され、薄刃の部分をペースト材に当接せしめてその厚
みを一定にする。前述したような凹凸層をドクター刃で
形成するためには、薄刃の部分に溝を形成する必要があ
る。しかしながら、ドクター刃の厚みは極めて薄く、こ
の部分に0.2mm 〜0.3mm のように極めて微細なピッチで
溝を形成することは極めて困難である。これに対して本
発明の溝付き固定ローラ3aは、円柱形状の周面に溝を
形成しているので、0.2mm 〜0.3mm のピッチの溝31,
31…を容易に形成できる。このような溝付き固定ロー
ラ3aをシートから所定間隔を隔てて固定することによ
り、ペースト樹脂2に当接してこれをかき取り、溝3
1,31…の形状に応じたレンズ状の凹凸層2aが形成
される。
【0044】以上の如き構成の装置を用いて装飾シート
を製造する場合、まず、印刷部10の側方に、長尺の透
明シート1aを引出し可能にロール状に巻いた状態で設
置する。透明シート1aは柔軟性及び光透過性を有する
合成樹脂で形成されている。タンク14,14…に夫々
の色の印刷用インクを充填しておく。そして、透明シー
ト1aを引出し、印刷ロール11と押圧ロール12との
間を通過せしめる。透明シート1aが各印刷ユニットを
通過することにより、一方の面に5色の印刷用インク1
5が塗布される。各色の印刷用インク15の配合を表1
に示す。
【0045】
【表1】
【0046】ガイドロール13を経て凹凸層形成部20
へ導入された透明シート1aは、第1の反転ロール5
a,駆動ロール16,及び第2の反転ロール5b間を通
過する。透明シート1aは反転ロール5a,5bによ
り、印刷されていない側の面を露出させて走行する。所
定の粘度を有するペースト樹脂2を準備しておき、ペー
スト供給ポンプ4からペースト樹脂2を吐出させて透明
シート1aの露出面に塗布する。溝付き固定ロール3a
は回転不可能に固定されており、透明シート1aの移動
によりペースト樹脂2を溝31,31…の形状に合わせ
てかき取り、レンズ形状の凹凸層2aを形成する。ペー
スト樹脂2はポリ塩化ビニルを主に含んでパテ状の粘度
を有しており、その配合を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2に示すペースト樹脂2は、無色透明
(配合A−1)及び青色透明(配合A−2)の2種類を
示しており、いずれも増粘剤を配合して高粘度に調整
し、適度な粘着性を有しており、どちらを用いても良
い。上記の増粘剤は、SiO2 を材料としたものである
が、これに限るものではなく、微粉CaCO3 などを用
いても良い。ペースト樹脂2のこのような物性により、
反転ロール16の周面に沿った透明シート1aへの塗布
を実現し、溝付き固定ロール3aのかき取りによりレン
ズ状に成形できる。
【0049】凹凸層2aが形成された透明シート1a
は、加熱ロール17の周面に移送され、ペースト樹脂2
がゲル化する温度(例えば170℃)まで加熱される。
これにより凹凸層2aは固体化される。その後、透明シ
ート1aは冷却ロール18に導かれて冷却され、巻取り
軸19に巻き取られる。
【0050】このように、本実施の形態の装置では、走
行している透明シート1aの一方の面にペースト樹脂2
を塗布しつつ成形するので、透明シート1aが大型で軟
質性であっても凹凸層2aを正確な位置に形成でき、他
面に印刷された模様との位置合わせが容易である。従っ
て、大型で柔軟性を有し、且つ、模様,色彩の変化又は
立体効果を有する装飾シートの製造が可能となる。ま
た、印刷過程と凹凸層形成過程とを連続して行なってい
るので、シートの引出しから巻取りまでの一経路内で装
飾シートを完成させることができる。
【0051】上述した実施の形態では、ペースト樹脂2
として無色透明又は青色透明のいずれかを用い、単色の
凹凸層2aを形成する場合を説明しているが、凹凸層2
aを複数色で形成することも可能である。図6は、複数
色の凹凸層2aを形成する場合の凹凸形成部20の構成
を示す側面図である。図に示すように、反転ロール5b
と溝付き固定ロール3aとが対設されており、その間に
透明シート1aが通過される。透明シート1aの走行後
方側で、透明シート1aと溝付き固定ロール3aとの間
に、透明シート1aの幅方向所定位置に仕切り板6が配
されている。仕切り板6は、反転ロール5b及び溝付き
固定ロール3aの周面に沿う形状の外周面を有してお
り、この仕切り板6を境に透明シート1aの幅方向一側
に無色透明のペースト樹脂2を、他側に青色透明のペー
スト樹脂2を塗布する。なお、図6には、ペースト供給
ポンプ4及び駆動ロール16は省略して示してある。
【0052】このように、仕切り板6により双方のペー
スト樹脂が混ざり合うことがなく、凹凸層2aを2色で
形成することができる。また、複数枚の仕切り板を配す
ることにより、2色に限らず、所望の色数の凹凸層2a
を形成することができる。なお、透明基材をプレスして
凹凸層を形成する従来の方法では、上述したような複数
色の凹凸層を形成することは困難であり、また形成でき
た場合でもレンズと色の境界との位置合わせに高度な技
術が必要であるが、本実施の形態では、所望の位置に所
望の色数の凹凸層2aを容易に形成することができる。
【0053】なお、上述した実施の形態では、溝付きロ
ール3aの溝の形状が、断面視で弓状の凹状を有してい
る場合を説明しているが、これに限るものではない。例
えば、図7の断面図に示すように、断面矩形状の凹凸を
有するように溝32,32…を等ピッチで形成してあっ
ても良い。
【0054】また、上述した実施の形態では、ロール軸
方向の全領域にわたって溝が等ピッチで形成されている
場合を説明しているが、これに限るものではなく、図8
の断面図に示すように、等ピッチで設けられた溝群3
3,33…が、所定間隔を隔てて複数形成してあっても
良い。勿論、溝の形状は図4又は図7に示す形状のいず
れであっても良い。
【0055】さらに、溝付き固定ロールの溝の形状は、
図9に示すように、ロールの周面に一つの溝を螺旋状に
形成してあっても良い。これらのような溝の形成は、溝
付きロールを製造する際の、レーザ光照射の位置及びロ
ールの回転速度の設定を調整することにより実現でき
る。
【0056】第2の実施の形態 上述した第1の実施の形態は、1枚の透明シート1aの
両面に印刷層1cと凹凸層2aとを夫々形成した装飾シ
ートを製造する場合を説明しているが、複数の透明シー
トを重ねて装飾シートを製造することもできる。図10
は、第2の実施の形態に係る製造装置の構成を示す模式
図であり、凹凸層形成部のみを示している。なお、印刷
層1cが形成される第1の透明シート1aの給紙部及び
印刷部は、図1に示す第1の実施の形態と同様であり、
省略して示している。
【0057】図10に示すように、凹凸層形成部は、図
示しない印刷部から導入された第1の透明シート1aの
加工面を反転せしめる反転ロール5aと、透明シート1
aを走行せしめる駆動ロール16と、この上側に対設さ
れた溝付き固定ロール3aと、溝付き固定ロール3aの
回転後方側に配され、第2の透明シート1bにペースト
樹脂2を塗布するペースト供給装置41と、溝付き固定
ロール3aの回転前方側に配設された加熱ロール17
と、これに対設された冷却ロール18と、第1及び第2
の透明シート1a,1b夫々をこれらのロール間に案内
する複数のガイドロール13とを備えて構成されてい
る。また、製造された装飾シートが巻取り軸19に巻き
取られる巻取り部を備えている。
【0058】図11は、図10に示す駆動ロール16、
溝付き固定ロール3a及びペースト供給装置41の位置
関係を示す斜視図である。図10及び図11に示すよう
に、第1の透明シート1aは一面に印刷層1cが形成さ
れた後、駆動ロール16と溝付き固定ロール3aとの間
に、駆動ロール16に印刷層1cを当接せしめる向きで
移送される。一方、ロール状に巻かれた第2の透明シー
ト1bは、引出されてペースト供給装置41の下方を通
過する。透明シート1bは柔軟性及び光透過性を有する
合成樹脂で形成されている。ペースト供給装置41は、
第2の透明シート1bの幅寸法と略同寸法の吐出口を有
しており、ペースト樹脂2を透明シート1bの幅方向の
全長にわたって塗布する。ペースト樹脂2は、第1の実
施の形態の表2に示す配合のものを用いる。透明シート
1bは、塗布されたペースト樹脂2の表面を溝付き固定
ロール3aに接触せしめる向きで移送される。
【0059】溝付き固定ロール3aは、第1の実施の形
態と同様に、中空円柱形状のアルミニウムに銅メッキを
施したロール形状を有しており、周面には円周方向の溝
31,31…が複数、等ピッチで平行に形成されてい
る。溝31は、図4と同様に、断面形状が弓状のかまぼ
こ型の凹面を有している。
【0060】このような溝付き固定ロール3aと駆動ロ
ール16との間を、第1及び第2の透明シート1a,1
bが重なった状態で通過する。このとき、溝付き固定ロ
ール3aは、第2の透明シート1bに塗布されたペース
ト樹脂2の表面に溝31,31…を当接せしめ、ペース
ト樹脂2は溝付き固定ロール3aの溝31,31…でか
き取られ、断面形状が弓状のかまぼこ型のレンズ形状に
成形される。このように凹凸層2aが形成された第2の
透明シート1bと、印刷層1cが形成された第1の透明
シート1bとは貼り合わされ、加熱ロール17を通過し
てゲル化され、冷却ロール18を通過して冷却固化され
る。そして、ガイドロール13により巻取り部に導入さ
れ、巻取り軸19に巻き取られるようになっている。
【0061】このように、第2の実施の形態の装置で
は、走行する透明シート1bの一面にペースト樹脂2を
塗布しつつ凹凸状に成形し、同時に印刷層1cを有する
透明シートを貼り合わせるので、透明シート1aが大型
で軟質性であっても他側に印刷された模様との位置合わ
せが容易である。従って、大型で柔軟性を有し、且つ、
模様,色彩の変化又は立体効果を有する装飾シートの製
造が可能となる。また、2枚の透明シートを用いるの
で、第1の透明シートの両面、又は第2の透明シートの
片面に模様を印刷することも可能であり、さらに複雑な
模様,色彩の変化又は奥行きがある立体効果を有する装
飾シートの製造が可能となる。さらに、印刷過程と凹凸
層形成過程とを同一製造工程内で行なっているので、シ
ートの引出しから巻取りまでの一経路内で透明シートか
ら装飾シートを完成させることができる。
【0062】第3の実施の形態 上述した第1及び第2の実施の形態は、塗布された樹脂
ペースト2の表面を直接、溝付きロールでかき取ること
により凹凸層2aを形成する場合を説明しているが、塗
布された樹脂ペースト2の表面を第2の透明シートで覆
い、第2の透明シートの表面から溝付きロールで加熱,
押圧することにより、凹凸層2aを形成するように構成
してあっても良い。図12は、第3の実施の形態に係る
製造装置の構成を示す模式図であり、凹凸層形成部のみ
を示している。なお、第1の透明シート1aの給紙部及
び印刷部は、図1に示す第1の実施の形態と同様であ
り、省略して示している。
【0063】図12に示すように、凹凸層形成部は、図
示しない印刷部から導入された透明シート1aを案内
し、加工面を反転せしめる反転ロール5aと、透明シー
ト1aを走行せしめる駆動ロール16と、駆動ロール1
6の上側に対設された溝付き加熱ロール3bと、溝付き
加熱ロール3bの回転後方側に配された樹脂ペースト塗
布ユニットと、溝付き加熱ロール3bの回転前方側に配
設された加熱ロール17と、これに対設された冷却ロー
ル18とを備えて構成されている。樹脂ペーストユニッ
トは、樹脂ペースト2を装填するタンク24と、タンク
24の上方に配設されたゴム製の塗布ロール21と、塗
布ロール21に対設されたゴム製の受けロール22とを
備える。また冷却ロール18の回転前方側には、製造さ
れた装飾シートが巻取り軸19に巻き取られる巻取り部
を備えている。
【0064】溝付き加熱ロール3bは中空円柱形状のア
ルミニウムに銅メッキを施したロール形状を有してお
り、周面には円周方向の溝31,31…が複数、等ピッ
チで平行に形成されている。溝31は、図4に示す溝付
き固定ロール3aの溝31と同様に、断面形状が弓状の
かまぼこ型の凹面を有している。溝付き加熱ロール3b
は中空内部に蒸気を注入すべく構成されており、さらに
対設された駆動ロール16に対して押圧すべく構成され
ている。
【0065】以上の如き構成の凹凸層形成部では、第1
の透明シート1aは一面に印刷層1cが形成された後、
駆動ロール16と溝付き加熱ロール3bとの間に移送さ
れる。一方、ロール状に巻かれた第2の透明シート1b
は、引出されて塗布ロール21と受けロール22との間
を通過する。タンク24内にはペースト樹脂2が充填さ
れており、塗布ロール21に付着されたペースト樹脂2
が第2の透明シート1bの下面の幅方向の全長にわたっ
て塗布される。第2の透明シート1bは、塗布されたペ
ースト樹脂2の表面が第1の透明シート1aに接触すべ
く重ねられて駆動ロール16と溝付き加熱ロール3bと
の間に移送される。このように、第1の透明シート1a
は駆動ロール16に接触し、第2の透明シート1bは溝
付き加熱ロール3bに接触し、第1の透明シート1aと
第2の透明シート1bとの間にペースト樹脂2が挟まれ
た態様で駆動ロール16と溝付き加熱ロール3bとの間
を通過する。
【0066】このとき溝付き加熱ロール3bは、第2の
透明シート1bの表面に溝31,31…を当接せしめ、
例えば略170℃に加熱しつつ、対設された駆動ロール
16に対して略 2.5kg/cm2で押圧する。押圧により第2
の透明シート1bは溝31に対応する形状に成形され、
加熱により樹脂ペースト2はゲル化される。これによ
り、ペースト樹脂2は第2の透明シート1bと共に断面
形状が弓状のかまぼこ型のレンズ形状に形成され、第1
の透明シート1a上に凹凸層2aが形成される。同時に
第1及び第2の透明シート1a,1bは加熱,押圧され
て貼り合わされる。
【0067】2枚の透明シート1a,1bが貼着された
装飾シート1は、蒸気の注入により周面が加熱された加
熱ロール17を通過してさらに加熱されて(170℃)
ゲル化され、冷却媒体の注入により周面が冷却された冷
却ロール18を通過して冷却される。そして、ガイドロ
ール13により巻取り部に導入され、巻取り軸19に巻
き取られるようになっている。
【0068】本実施の形態に用いられるペースト樹脂2
は、ポリ塩化ビニルを主に含んで流動状の粘度、例えば
2000cps (東京計器製,BH型粘度計)を有してお
り、その配合は表3に示す通りである。表3に示すペー
スト樹脂は、適度な粘度及び粘着性を有しており、この
ような物性により、溝付き加熱ロール3bの加熱,押圧
により第1の透明シート1a上にレンズ状の凹凸層2a
を形成できる。なお、ペースト樹脂は無色透明であって
も良いし、透明色で着色してあっても良い。
【0069】
【表3】
【0070】このように、第3の実施の形態の装置で
は、走行している第2の透明シート1bにペースト樹脂
2を塗布し、透明シート1b側から加熱,押圧すること
により凹凸状に成形するので、透明シートが大型で軟質
性であっても他側に印刷された模様と凹凸層との位置合
わせが容易である。従って、大型で柔軟性を有し、且
つ、模様,色彩の変化又は立体効果を有する装飾シート
の製造が可能となる。また、第2の透明シート1bの表
面から加熱,押圧を行なうので、ペースト樹脂2の粘
度,粘着性等の物性を精密に調整する必要がない。さら
に、2枚の透明シートを用いるので、第1の透明シート
の両面に模様を印刷することも可能であり、さらに複雑
な模様,色彩の変化又は奥行きがある立体効果を有する
装飾シートの製造が可能となる。さらに、印刷過程と凹
凸層形成過程とを同一製造工程内で行なっているので、
シートの引出しから巻取りまでの一経路内で装飾シート
を完成することができる。
【0071】なお、上述した実施の形態では、一面に模
様をグラビア印刷する場合を説明しているが、これに限
るものではなく、フレキソ印刷又はシルクスクリーン印
刷するように構成してあっても良い。
【0072】
【実施例】以上の如き実施の形態の装置を用いて製造さ
れた装飾シートについて、以下に説明する。 実施例1.図1に示す第1の実施の形態の製造装置を使
用する。まず、タンク14,14…に不透明青インク,
不透明緑インク及び銀インクを充填し、0.3mmの厚
みを有する透明シート1aを給紙部に装着する。印刷部
10で、透明シート1aの表面に不透明青インク及び不
透明緑インクを印刷し、図13に示す如き模様101を
形成した。図13は模様101を示す平面図である。図
に示すように、この模様は0.2mm線幅の青線,緑
線,透明線(印刷無し)を交互に0.6mmピッチで繰
り返したストライプ部分と、102mm幅の透明部分
(印刷無し)とで格子及び円形を組み合わした形状を有
している。続いて、ストライプ部分の表面全体に銀イン
クを102印刷した。
【0073】次に凹凸層形成部20で、透明シート1a
の裏面に樹脂ペースト2(配合A−1)を塗布し、溝付
き固定ローラ3aでかまぼこ型の凹凸層2aを0.6m
mピッチで形成した。ここで溝付き固定ローラ3aは図
4に示す形状のものを用い、その直径は50mmであ
り、0.6mmのピッチで深さ300μmの溝31,3
1…が形成されている。加熱ローラ17で凹凸層2aを
ゲル化し、冷却ローラ18で冷却して装飾シート1を巻
取り軸19で巻き取った。
【0074】図14は、このように製造された実施例1
の装飾シートの構造を示す断面図である。透明シート1
aの表面に印刷層1cが形成され、裏面にはレンズ状の
凹凸層2aが形成されている。このような装飾シート1
は、凹凸層2aのレンズ効果により、見る角度に応じて
印刷層1cの色が青又は緑に変化して見え、ストライプ
部分は金属調に光って見える、極めて装飾性が高いシー
トとなった。
【0075】実施例2.図1に示す第1の実施の形態の
製造装置を使用する。まず、タンク14,14…に不透
明色のインクを充填する。印刷部10で、0.3mmの
厚みを有する透明シート1aの表面に図15に示す縞模
様を印刷し、印刷層1cを形成した。図15は印刷層1
cの模様を示す平面図である。この縞模様は、5cm格
子内に形成された0.4mmピッチで0.2mm線幅の
縞ラインが、各格子に対して3°で交わる様に組み合わ
された模様である。インクは所望の色を用いる。
【0076】次に、凹凸層形成部20で、透明シート1
aの裏面に樹脂ペースト2(配合A−2)を塗布し、溝
付き固定ローラ3aにより0.4mmピッチで150μ
mの高さを有する透明青色のかまぼこ型の凹凸層2aを
形成した。溝付き固定ローラ3aは図4に示す形状のも
のを用い、その直径は50mmであり、溝31,31…
は0.4mmのピッチで深さ300μmに形成されてい
る。加熱ローラ17で凹凸層2aをゲル化し、冷却ロー
ラ18で冷却して装飾シート1を巻取り軸19で巻き取
った。
【0077】図16は、このように製造された実施例2
の装飾シートの平面図である。装飾シート1は、印刷層
1cの縞模様と凹凸層2aの縞線とによりモワレ模様が
形成されて見え、さらに凹凸層2aのレンズ効果によ
り、このモアレ模様が奥行き深い三次元模様に見える、
極めて装飾性が高いシートとなった。
【0078】実施例3.図1に示す第1の実施の形態の
製造装置を使用する。まず、タンク14,14…に乳白
色インクを充填する。印刷部10で、0.3mmの厚み
を有する透明シート1aの表面にモアレ縞を印刷し、印
刷層1cを形成した。このモアレ縞は、ピッチが0.4
mm、線幅0.2mmの万線を15°に交差させた模様
である。次に、凹凸層形成部20で、透明シート1aの
裏面に樹脂ペースト2(配合A−1)を塗布し、溝付き
固定ローラ3aで0.4mmピッチで300μmの高さ
を有するかまぼこ形状の凹凸層2aを形成した。溝付き
固定ローラ3aは図4に示す形状のものを用い、その直
径は50mmであり、溝32,32…は0.4mmのピ
ッチで深さ300μmに形成されている。印刷層1cの
モアレ縞は、溝32のピッチ、即ち凹凸層2aのピッチ
に対して98%に縮小された寸法である。加熱ローラ1
7で凹凸層2aをゲル化し、冷却ローラ18で冷却して
装飾シート1cを取り軸19に巻き取った。
【0079】図17は、このように製造された実施例3
の装飾シートの模様を示す平面図である。装飾シート1
は、印刷層1cのモアレ模様と凹凸層2aの縞線とによ
り菱形模様が見え、さらに凹凸層2aのレンズ効果によ
り、この菱形模様が奥行き深い三次元模様に見える、極
めて装飾性が高いシートとなった。
【0080】実施例4.図1に示す第1の実施の形態の
製造装置を使用する。図18は、実施例4の装飾シート
1の構造を示す断面図である。まずタンク14,14…
に白色,不透明赤,不透明黄及び不透明緑のインクを充
填する。印刷部10で、0.3mmの厚みを有する透明
シート1aの一面に、白色インク103で全面を印刷
し、その表面に複数のコスモス花柄104を赤色及び黄
色で印刷した。さらにその表面に緑色でモアレ縞105
を印刷した。このモアレ縞は、ピッチが0.4mm、線
幅0.2mmの万線を15°に交差させた模様である。
さらにその表面に白色インク106で全面を印刷した。
【0081】次に、凹凸層形成部20で、透明シート1
aの他面に樹脂ペースト2(配合A−1)が塗布され、
溝付き固定ローラ3aで0.4mmピッチで300μm
の高さを有するかまぼこ状の凹凸層2aが形成される。
ここで溝付き固定ローラ3aは図4に示す形状のものを
用い、その直径は50mmで、溝32,32…は0.4
mmのピッチで深さ300μmに形成されている。凹凸
層2aのピッチに対してモアレ縞は98%に縮小された
寸法である。加熱ローラ17で凹凸層2aをゲル化し、
冷却ローラ18で冷却して装飾シート1を巻取り軸19
に巻き取った。
【0082】このように製造された実施例4の装飾シー
ト1は、印刷層1cのモアレ縞105と凹凸層2aの縞
線とにより菱形模様が奥行き深い三次元模様に見え、コ
スモス花柄102は固定されて見えるので、さらに大き
な三次元効果を有する装飾性が高いシートとなった。
【0083】なお、実施例3,4の装飾シート1は、図
7に示す形状の溝32を有する溝付き固定ロール3aを
用いた場合でも、三次元効果を得ることができる。
【0084】実施例5.図12に示す第3の実施の形態
の製造装置を使用する。図19は、実施例5の装飾シー
ト1の構造を示す断面図である。まず、印刷部10のタ
ンク14,14…に不透明緑のインクを充填し、凹凸層
形成部のタンク24に樹脂ペースト2(配合A−1)を
充填する。印刷部10で、0.1mmの厚みを有する第
1の透明シート1aの一面に、緑色インクでモアレ縞1
07を印刷した。このモアレ縞107は、ピッチが1.
2mm、線幅0.2mmの万線を1°に交差させた模様
である。
【0085】次に、タンク24に樹脂ペースト2(配合
B)を充填する。凹凸層形成部20で、0.2mmの厚
みを有する第2の透明シート1bの表面に樹脂ペースト
2が塗布され、樹脂ペースト2を介在させて第1及び第
2の透明シート1a,1bが重ねられる。溝付き加熱ロ
ーラ3bで、第2の透明シート1b側から170℃に加
熱し、且つ2.5 kg/cm2 で押圧することにより、樹脂ペ
ースト2と第2の透明シート2とにより、0.4mmピ
ッチで250μmの高さを有するかまぼこ型の凹凸層2
aが形成される。ここで溝付き加熱ローラ3bは図4に
示す形状のものを用い、その円周寸法は606mmで、
溝31,31…は0.4mmのピッチで深さ250μm
に形成されている。凹凸層2aのピッチに対してモアレ
縞107は99%に縮小された寸法である。加熱ローラ
17で凹凸層2aをゲル化し、冷却ローラ18で冷却し
て装飾シート1を巻取り軸19に巻き取った。
【0086】このように製造された実施例5の装飾シー
ト1は、印刷層1cのモアレ縞107と凹凸層2aの縞
線とにより菱形模様が見え、さらに凹凸層2aのレンズ
効果により、この菱形模様が奥行き深い三次元模様に見
える、極めて装飾性が高いシートとなった。また、印刷
層1cのモアレ模様107は、実施例4と比較してピッ
チが大きく形成されているので、実施例4よりも大寸法
の菱形模様が形成され、菱形模様が奥行き深い三次元模
様に見え、装飾性が高いシートとなった。
【0087】なお、実施例5の装飾シート1は、図7に
示す形状の溝32を有する溝付き固定ロール3aを用い
た場合でも、優れた三次元効果を得ることができる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明の製造方法及び製
造装置においては、透明基材を走行せしめつつ、ペース
ト材を塗布し凹凸状に成形するので、大型で軟質基材で
あっても表裏面の模様の位置合わせを容易に行なうこと
ができ、工程数を削減し、低コストでの製造が可能であ
る等、本発明は優れた効果を奏する。また、凹凸層の形
成過程と連続して前記透明基材の他面に模様を印刷する
ことにより、同一走行経路内で凹凸層及び印刷層を形成
できる等、本発明は優れた効果を奏する。
【0089】また、本発明の溝付きローラにおいては、
エッチングにより溝を形成した溝付きローラを用いて、
透明基材に塗布されたペースト材の表面を凹凸に成形す
るので、凹凸層が正確な位置に形成でき、また透明基材
に余計な負荷がかからないので印刷層との位置合わせが
容易に行なえる等、優れた効果を奏する。
【0090】さらに、本発明の装飾シートにおいては、
このような製造過程を経て形成された凹凸層を有するの
で、両面の模様の位置合わせが正確で優れた装飾性を有
する等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る装飾シートの製造装置
の構成を示す模式図である。
【図2】図1に示す反転ロール、ペースト供給ポンプ及
び溝付き固定ロールの位置関係を示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の溝付き固定ロールの構造を
示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態の溝付き固定ロールの軸心を
含む面での断面図である。
【図5】本発明に係る溝付き固定ロールの製造手順を示
すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態で複数色の凹凸層を形成する
場合の凹凸形成部の構成を示す側面図である。
【図7】本発明に係る他の溝付き固定ローラの形状を示
す断面図である。
【図8】本発明に係るさらに他の溝付き固定ローラの形
状を示す断面図である。
【図9】本発明に係るさらに他の溝付き固定ローラの形
状を示す断面図である。
【図10】第2の実施の形態に係る製造装置の構成を示
す模式図である。
【図11】図10に示す駆動ロール、溝付き加熱ロール
及びペースト供給装置の位置関係を示す斜視図である。
【図12】第3の実施の形態に係る製造装置の構成を示
す模式図である。
【図13】実施例1の印刷層の模様を示す平面図であ
る。
【図14】実施例1の装飾シートの構造を示す断面図で
ある。
【図15】実施例2の印刷層の模様を示す平面図であ
る。
【図16】実施例2の装飾シートの平面図である。
【図17】実施例3の装飾シートの模様を示す平面図で
ある。
【図18】実施例4の装飾シートの構造を示す断面図で
ある。
【図19】実施例5の装飾シートの構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 装飾シート 1a 第1の透明シート 1b 第2の透明シート 1c 印刷層 2 樹脂ペースト 2a 凹凸層 3a 溝付き固定ロール 3b 溝付き加熱ロール 4,41 ペースト供給ポンプ 5a 第1の反転ロール 5b 第2の反転ロール 6 仕切り板 10 印刷ユニット 16 駆動ロール 17 加熱ロール 18 冷却ロール 31,32,33 溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 光の屈折効果を利用した装飾シートの
製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブルカバー,
シャワーカーテン,窓飾りシート,袋物用の素材等に用
いられる装飾シートを製造する方法,その実施に用いる
装置及び溝付きローラに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】さらに、これらの方法及び装置によって製
造された装飾シートにおいては、前述の製造過程を経て
形成された凹凸層を有するので、両面の模様の位置合わ
せが正確で優れた装飾性を有する等、優れた効果を奏す
る。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材の一面に凹凸層を備え、光の屈
    折効果により装飾性を有する装飾シートの製造方法にお
    いて、 前記透明基材を走行せしめる過程と、前記透明基材を走
    行せしめつつ、前記凹凸層を形成する過程とを有し、前
    記凹凸層を形成する過程は、前記透明基材の一面にペー
    スト材を塗布する塗布過程と、前記ペースト材を凹凸状
    に成形する成形過程と、成形されたペースト材を固化す
    る固化過程とを有することを特徴とする装飾シートの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形過程は、走行する透明基材の一
    面に対向して固定された溝付きローラが、前記ペースト
    材の表面をかき取る過程を有する請求項1記載の装飾シ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形過程は、走行する透明基材の一
    面に対向して回転可能に配された溝付きローラが前記ペ
    ースト材を加熱する過程と、押圧する過程とを有する請
    求項1記載の装飾シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記凹凸層は、前記透明基材と前記ペー
    スト材との間又は前記ペースト材の前記透明基材から遠
    い側に第2の透明基材を備える請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の装飾シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記透明基材を走行せしめつつ、前記凹
    凸層の形成過程に連続して、前記透明基材の前記凹凸層
    と反対の面に所定の模様を印刷した印刷層を形成する過
    程を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の装飾シー
    トの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ペースト材は、増粘性物質を含む請
    求項1乃至5の装飾シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 透明基材の一面に凹凸層を備え、光の屈
    折効果により装飾性を有する装飾シートの製造装置にお
    いて、 前記透明基材を走行せしめる走行手段と、前記透明基材
    の一面にペースト材を塗布する塗布手段と、周面に周方
    向の溝を有し、前記ペースト材を凹凸状に成形する溝付
    きローラと、成形されたペースト材を固化して前記凹凸
    層を形成する固化手段とを備えることを特徴とする装飾
    シートの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記塗布手段と前記溝付きローラとの間
    に、前記溝付きローラの軸方向に仕切る仕切り板を備え
    る請求項7記載の装飾シートの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記透明基材の走行上流側又は下流側
    に、前記透明基材の前記凹凸層と反対の面に所定の模様
    を印刷する印刷手段を備える請求項7又は8記載の装飾
    シートの製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至5のいずれかに記載の製
    造方法の前記成形過程の実施に用いる溝付きローラであ
    って、エッチングにより、ローラの周面に周方向の溝を
    形成してあることを特徴とする溝付きローラ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至5のいずれかの製造方法
    の実施により、前記凹凸層を形成してあることを特徴と
    する装飾シート。
JP10092097A 1998-04-03 1998-04-03 光の屈折効果を利用した装飾シートの製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ Pending JPH11291696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10092097A JPH11291696A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 光の屈折効果を利用した装飾シートの製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10092097A JPH11291696A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 光の屈折効果を利用した装飾シートの製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11291696A true JPH11291696A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14044955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10092097A Pending JPH11291696A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 光の屈折効果を利用した装飾シートの製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11291696A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505579A (ja) * 2006-10-16 2010-02-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 三次元印刷された物品
JP2011033327A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yea-Chiang Technology Corp 焼結ヒートパイプ、およびその製造方法
JP2011508907A (ja) * 2007-12-28 2011-03-17 ローリング オプティクス エービー 微細構造化製品を製造する方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505579A (ja) * 2006-10-16 2010-02-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 三次元印刷された物品
JP2011508907A (ja) * 2007-12-28 2011-03-17 ローリング オプティクス エービー 微細構造化製品を製造する方法
US8755101B2 (en) 2007-12-28 2014-06-17 Rolling Optics Ab Method of producing a microstructured product
JP2011033327A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yea-Chiang Technology Corp 焼結ヒートパイプ、およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5457515A (en) Method for forming a graphic image web
US5285238A (en) Method for forming a graphic image web
US10343393B2 (en) Method of manufacturing pattern and apparatus therefor
RU2747162C2 (ru) Способ изготовления печатной продукции, устройство для непрерывного изготовления печатной продукции и устройство по формированию синтезированного изображения
JP2010500186A5 (ja)
CN104553292B (zh) 一种冰点印刷和全息烫金一体印刷设备及其使用方法
CN104608370A (zh) 基于卷对卷uv固化聚合物薄膜表面微结构加工系统及方法
CN103722917B (zh) 一种用于镭射压印的透明辊筒及一种镭射压印装置
CN109979310A (zh) 一种基于动态防伪薄膜的图文保护结构及其制备方法
CN105652485B (zh) 卷对卷制备液晶柱透镜光栅膜的方法
DK162182B (da) Fremgangsmaade til fremstilling af et moenstret fotopolymerovertraek paa en trykvalse samt trykvalse fremstillet derved
JPH08300798A (ja) 図案や標示の製作方法およびその装置
JPH11291696A (ja) 光の屈折効果を利用した装飾シートの製造方法,製造装置及びそれが備える溝付きローラ
US6602378B2 (en) Process of producing a 3D (Dimension) stereo flash bright color plastic sheet
JPH0333500B2 (ja)
US4302528A (en) Process for producing photo-curable composite materials useful for preparing stencils
JP3490099B2 (ja) シート状樹脂成形物の製造方法
US7781022B2 (en) Method for producing a patterned sheet or film having a predetermined surface characteristic
KR102134222B1 (ko) 입체화상용 광학필름, 광학필름의 제조장치, 광학필름의 제조방법 및 광학필름으로 제작된 광고판
US8913323B2 (en) Local removal of a lenticular optical effect by a high volume offset coating
KR19980022408U (ko) 3차원 동(動)영상 입체무늬를 갖는 바닥장식재
JP3312850B2 (ja) 合成樹脂多色着色レース模様地の製造方法
US7559989B1 (en) Apparatus and method for producing a patterned sheet and/or film having a predetermined surface characteristic
US2560538A (en) Apparatus for making stereoscopic pictures
DE19535967A1 (de) Verfahren zum Herstellen einer Druckbahn mit einem graphischem Bild

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120517

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130517

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140517

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250