JPH11290200A - 過去帳の載置装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い経机の天板の周縁部分または仏壇の側板
部分に取り付けるだけで過去帳の載置台を常時経机また
は仏壇に附属させておくことができる過去帳の載置装置
を提供すること。 【解決手段】 経机の天板等の板に取り付けるための固
定金具と、該固定金具の水平片に軸が水平回転可能に枢
支される取付ボックスとから成り、棚板と背板とから成
る過去帳の載置台を前記取付ボックスの前記軸に固定し
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特に居住空間の狭
い部屋等に安置され、内部に経机を収納できるようにし
た仏壇に使用される過去帳の載置装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】居住空間の狭い部屋等に安置され、内部
に経机を収納できるようにした仏壇にとして、例えば、
特開平７ー１８４７６４号公報に記載されるものがあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この仏壇にあっては、
仏壇本体と台部を別体乃至一体的に形成し、この台部内
に鈴や教典、燭台、香炉等を収納乃至載置した経机を収
納できるように構成したもので、燭台を経机の天板上に
載置した儘経机を仏壇内部に収納できる点で旧来の仏壇
よりは優れているが、経机の天板は仏壇内部に収納でき
る程度の広さでなければならず、また、経机の天板上に
は始めから教典、燭台、香炉等を載置してあるため、経
机の天板上に過去帳を載置する台を置くだけの空間的な
余裕はなく、毎日の勤行の都度経机の天板上を整理して
過去帳の載置台を載せるという面倒な作業を行わなけれ
ばならないという問題点があった。

【０００４】また、過去帳の載置台を経机の天板上に最
初から載せておけば、経机の仏壇内部への収納時には天
板上が狭いため、教典、燭台、香炉の内いずれかを省か
ねばならず、勤行を行う際の体裁が整わないという問題
点があった。

【０００５】

【発明の目的】本発明は、狭い経机の天板の周縁部分ま
たは仏壇の側板部分に取り付けるだけで過去帳の載置台
を常時経机または仏壇に附属させておくことができる過
去帳の載置装置を提供することを目的とするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る過去帳の載
置装置は、経机の天板等の板に取り付けるための固定金
具と、該固定金具の水平片に軸が水平回転可能に枢支さ
れる取付ボックスとから成り、棚板と背板とから成る過
去帳の載置台を前記取付ボックスの前記軸に固定したこ
とを特徴とするものである。

【０００７】

【発明の作用】経机を仏壇内部から引出した後、過去帳
の載置台を回転させるだけで使用することができる。

【０００８】

【発明の実施の態様】本発明の実施の態様を図面につい
て具体的に説明する。

【０００９】

【実施例１】図１は、本発明装置を具備する仏壇の扉を
閉じた状態の正面図、図２は、同仏壇の扉を開いて経机
を引き出した状態の正面図、図３は、図２の本発明装置
を取り付けた経机部分の拡大正面図、図４は、過去帳の
載置台を使用できるように回転させた状態の同拡大正面
図、図５は、本発明装置の背面図、図６は、取付ボック
ス内部の構造を表す要部拡大断面図である。

【００１０】１は、天板１１と底板１２及び両側板１
３、１３と背板１４により前方が開放された箱状に形成
された仏壇本体、２、２は、仏壇本体１の両側板１３、
１３に蝶着され、全面開放部を閉鎖する観音開きの電動
式の扉、３は、仏壇本体１内部に上下の空間部が形成さ
れるように仕切る台板、４は、該台板上に載置固定され
る本尊を奉る厨子、５は、仏壇本体内部の下部空間に収
納される経机であって、下部空間を経机５の収納部とし
てある。

【００１１】６は、本発明装置を構成する断面コ字型の
固定金具で、経机５の天板５１の周縁部に頂片６１部分
が天板５１と並行になるように螺子６２で固定されるよ
うになっている。

【００１２】７は、後述する過去帳の載置台を取り付け
る取付ボックスで、ボックス内部には軸７１を固定した
ボール７２がスプリング７３によってボックス上片に形
成されたボール７２の径より小さい孔から押し出される
ように付勢されており、軸７１は自由継ぎ手のようにど
の方向にも動かせるようになっている。

【００１３】８は、棚板８１と背板８２とから成る過去
帳の載置台で、背板８２に固定された取付金具９を前記
ボックス７の軸７１にボルト、ナットで固定することに
よって載置台８と軸７１とを一体化してある。

【００１４】図１の閉扉状態において、勤行のため、図
２のように扉２、２を開き、経机５の収納部の扉を開い
て経机５を手前に引き出し、図３の状態から図４の状態
となるように載置台８の背板８２部分が正面に向くよう
に回転させる。

【００１５】勤行終了後、経机５を仏壇の収納部に押し
込む前に載置台８の背板８２部分を図４の状態から図３
の状態となるように回転させ、経机５を仏壇内部に収納
すればよいものである。

【００１６】

【実施例２】図７は、本発明装置を経机の収納部の側板
部分に装着した状態を表す拡大正面図であって、固定金
具６をＬ字型とし、経机５の収納部の側板１３の内面に
取り付けられたレール９にその固定金具６の垂直片６３
を差し入れて前後方向に固定金具６即ち載置台８が摺動
できるように構成したもので、経机５を仏壇内部に収納
するときに仏壇内部に押し込み、使用するときに引き出
せるようにしたものである。

【００１７】

【発明の効果】本発明に係る過去帳の載置装置によれ
ば、経机の天板等の板に取り付けるための固定金具と、
該固定金具の水平片に軸が水平回転可能に枢支される取
付ボックスとから成り、棚板と背板とから成る過去帳の
載置台を前記取付ボックスの前記軸に固定したものであ
るから、請求項１、２の発明では経机を仏壇内部から引
出した後、過去帳の載置台を旋回させるだけで使用する
ことができ、狭い経机の天板の周縁部分に取り付けるだ
けで過去帳の載置台を常時経机に附属させておくことが
できるので、毎日の勤行の都度経机の天板上を整理して
過去帳の載置台を載せるという面倒な作業や、始めから
過去帳の載置台を載せておくために、教典、燭台、香炉
の内いずれかを省くという不体裁なことをしなくてよい
という効果があり、また、請求項３の発明では常時経机
に附属させておかなくても必要なときに引き出して使用
することができるという効果がある。

【００１８】また、取付ボックスの軸を実施例のように
自由継ぎ手のように全方向に回転できるようにしておけ
ば、載置台に過去帳を載せて最も見易い状態に傾けるこ
とができて便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置を具備する仏壇の扉を閉じた状態の
正面図である。

【図２】同仏壇の扉を開いた状態の正面図である。

【図３】図２の本発明装置を取り付けた経机部分の拡大
正面図である。

【図４】過去帳の載置台を使用できるように回転させた
状態の同拡大正面図である。

【図５】本発明装置の背面図である。

【図６】取付ボックス内部の構造を表す要部拡大断面図
である。

【図７】本発明装置を経机の収納部の側板部分に装着し
た状態を表す拡大正面図である。

【符号の説明】

１…仏壇本体 ２…扉 ３…台板 ４…厨子 ５…経机
６…固定金具 ７…取付ボックス ８…過去帳の載置台

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 経机の天板等の板に取り付けるための固
   定金具と、該固定金具の水平片に軸が水平回転可能に枢
   支される取付ボックスとから成り、棚板と背板とから成
   る過去帳の載置台を前記取付ボックスの前記軸に固定し
   たことを特徴とする過去帳の載置装置。
2. 【請求項２】 請求項１の過去帳の載置装置において、
   固定金具を経机の天板に取り付けたことを特徴とする請
   求項１記載の過去帳の載置装置。
3. 【請求項３】 請求項１の過去帳の載置装置において、
   固定金具を仏壇の側板に前後摺動自在に取り付けたこと
   を特徴とする請求項１記載の過去帳の載置装置。