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JPH11287991A - 反射型表示装置 - Google Patents

反射型表示装置

Info

Publication number
JPH11287991A
JPH11287991A JP10093135A JP9313598A JPH11287991A JP H11287991 A JPH11287991 A JP H11287991A JP 10093135 A JP10093135 A JP 10093135A JP 9313598 A JP9313598 A JP 9313598A JP H11287991 A JPH11287991 A JP H11287991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
guide member
light guide
display device
reflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10093135A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Higuchi
勝 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP10093135A priority Critical patent/JPH11287991A/ja
Priority to US09/206,546 priority patent/US6324011B1/en
Publication of JPH11287991A publication Critical patent/JPH11287991A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の方向から観察される表示を充分に明るく
し、しかも視野角を広くすることができる反射型表示装
置を提供する。 【解決手段】透過型液晶表示素子10の背面に対向させ
て、前記液晶表示素子10の前方からの入射光をその入
射角度範囲より小さい広がり角で所定の方向に反射する
指向性反射板16を配置するとともに、前記液晶表示素
子10の前面と、前記液晶表示素子10の背面と前記指
向性反射板16の前面との間とに、光拡散手段22,2
3を設けることにより、外光の取り込み範囲を広げた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反射型表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、反射型表示装置は、図8に示すよ
うに、例えば液晶表示素子等のような光の透過を制御し
て表示する透過型表示体1と、この表示体1の背面に対
向させて配置された散乱反射板2とにより構成されてい
る。
【0003】この反射型表示装置は、表示体1の前方か
ら入射する自然光や室内光等の外光を前記散乱反射板2
により反射し、その反射光で表示体1を背面から照明し
て表示するものであり、前方から入射した外光は、図に
矢線で示すように、表示体1を透過して散乱反射板2に
より反射され、広範囲に拡散した光となって表示体1に
その背面から入射して、この表示体1の前方に出射す
る。
【0004】なお、反射型表示装置は、一般に、その画
面の上縁側から主に外光を取り込むように、前記画面の
垂線に対して画面の上縁側(図8において左側)に傾い
た方向を明るい外光が得られる方向に向けて使用されて
おり、その表示は、正面方向、つまり画面に垂直な方向
付近、あるいは垂直方向よりやや画面の下縁側に傾いた
方向付近から観察されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記散乱反射
板2を用いた従来の反射型表示装置は、その表示が暗い
という問題をもっている。これは、前記散乱反射板2で
反射された光が表示体1に入射しない方向にまで広く拡
散するため、照明光として利用できる反射光が、表示体
1に入射する拡散範囲の光だけであり、また、表示体1
を透過してその前方に出射する光の広がり角が大きく、
表示の観察方向に向かって出射する光の輝度が低いため
である。
【0006】すなわち、表示装置の表示は、上述したよ
うに正面方向から観察されるのが普通であるが、従来の
反射型表示装置は、表示体1の前面に出射する光の広が
り角が大きく、その出射光のうちの一部の正面方向に向
かって出射する光が観察者に観察され、他の斜め方向に
向かって出射する光は観察者にはほとんど見えないた
め、観察される表示が暗くなってしまう。この発明は、
所定の方向から観察される表示を充分に明るくすること
ができる反射型表示装置を提供することを目的としたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の反射型表示装
置は、光の透過を制御して表示する透過型表示体と、前
記表示体の背面に対向させて配置され、前記表示体の前
方からの入射光をその入射角度範囲より小さい広がり角
で所定の方向に反射する指向性反射板と、前記表示体の
前面と、前記表示体の背面と前記指向性反射板の前面と
の間とのうちの少なくとも一方に設けられた光拡散手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】この反射型表示装置によれば、透過型表示
体の前方から入射し、この表示体を透過した光が、前記
指向性反射板によりこの反射板への入射角度範囲より小
さい広がり角で所定の方向に反射され、その反射光が前
記表示体を透過して前方に出射するため、所定の方向か
ら観察される表示を充分に明るくすることができる。
【0009】しかも、この反射型表示装置は、前記表示
体の前面と、前記表示体の背面と前記指向性反射板の前
面との間とのうちの少なくとも一方に光拡散手段を設け
ているため、視野角(表示を充分なコントラスとで見る
ことができる観察角度範囲)を広くすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の反射型表示装置は、上
記のように、透過型表示体の背面に対向させて、前記表
示体の前方からの入射光をその入射角度範囲より小さい
広がり角で所定の方向に反射する指向性反射板を配置す
るとともに、前記表示体の前面と、前記表示体の背面と
前記指向性反射板の前面との間とのうちの少なくとも一
方に光拡散手段を設けることにより、所定の方向から観
察される表示を充分に明るくし、しかも視野角を広くす
るようにしたものである。
【0011】この発明の反射型表示装置において、前記
指向性反射板は、平担な反射面を有する反射部材と、前
面が平坦で、背面に所定方向に沿う溝状凹部が複数列に
形成され、前記背面を前記反射部材の反射面に対向させ
て配置された第1の導光部材と、前記第1の導光部材の
各溝状凹部内を占有する前記第1の導光部材よりも屈折
率の小さい第2の導光部材とからなり、前記第1の導光
部材の溝状凹部が、前記反射部材の反射面の垂線に対す
る傾き角度が異なる少なくとも2つの傾斜面を有してお
り、前記傾斜面と前記第2の反射部材との境界面が、そ
の境界面への入射光をその入射角に応じて反射または透
過させる光学界面を形成している構成のものが望まし
い。
【0012】前記指向性反射板がこのような構成である
ので、前記表示体を透過して前記第1の導光部材の前面
から入射した入射光が前記光学界面で屈折されて前記反
射部材に入射するとともに、前記反射部材の反射面で反
射された反射光が前記光学界面で屈折されて前記第1の
導光部材の前面から出射するため、前方からの入射光
を、その入射角度範囲より小さい広がり角で所定の方向
に反射することができる。
【0013】この指向性反射板において、前記第1の導
光部材の前記溝状凹部は、互いに異なる向きと傾き角度
で傾斜する2つの側面を有する断面V字状の溝状凹部で
もよいが、この溝状凹部を、互いに異なる向きと傾き角
度で傾斜する2つの側面と、前記反射部材の反射面とほ
ぼ平行な底面とを有する断面台形状とし、前記2つの側
面と前記第2の導光部材との境界面を、その境界面への
入射光をその入射角に応じて反射または透過させる前記
光学界面とし、前記底面と前記第2の導光部材との境界
面を光の透過面とすることにより、前記第1の導光部材
に比較的屈折率の小さい材料を用いて、入射光を、所定
の方向に前記入射光の入射角度範囲より小さい広がり角
で出射することができる。
【0014】また、この発明の反射型表示装置におい
て、前記光拡散手段は、少なくとも前記表示体の前面に
設けるのが好ましく、前記表示体の前面に前記光拡散手
段により、前記表示体の前面に垂直な方向に対して大き
く傾いた方向から入射する外光も前記光拡散手段により
拡散させて取り込むことができるため、外光の取り込み
範囲を広くしてその取り込み量を多くし、前記指向性反
射板により反射される反射光の輝度をさらに高くするこ
とができるため、表示をより明るくすることができる。
【0015】さらに、前記光拡散手段は、前記表示体の
前面と、前記表示体の背面と前記指向性反射板の前面と
の間との両方に設けるのがより望ましい。このように、
表示体の前面と、前記表示体の背面と前記指向性反射板
の前面との間との両方にそれぞれ光拡散手段を設けるこ
とにより、これらの光拡散手段に比較的ヘイズ値(散乱
光透過率と全光線透過率の比)の小さいものを用いても
充分広い視野角が得られる。そして、前記光拡散手段の
ヘイズ値が小さければ、光の拡散による表示像のざらつ
き感が目立たなくなるため、ざらつき感の無い良好な画
質の画像を表示することができる。
【0016】また、前記光拡散手段は単体の拡散板であ
ってもよいが、前記表示体が外面に偏光板を備えた液晶
表示素子である場合は、前記偏光板の外表面に、前記光
拡散手段として、粗面化膜または散乱粒子混入膜を一体
に設けるのが望ましく、このようにすれば、単体の光拡
散板を表示体の前面や前記表示体の背面と前記指向性反
射板の前面との間に配置する場合に比べて、表示装置の
構成を簡素化することができる。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例を示す反射型
表示装置の側面図であり、図2はその一部分の拡大図で
ある。この実施例の反射型表示装置は、光の透過を制御
して表示する透過型表示体として液晶表示素子を用いた
ものであり、図1および図2に示すように、透過型の液
晶表示素子10と、この液晶表示素子10の背面に対向
させて配置された指向性反射板16と、前記液晶表示素
子10の前面に設けられた第1の光拡散手段22と、前
記液晶表示素子10の背面と前記指向性反射板16の前
面との間に設けられた第2の光拡散手段23とからなっ
ている。
【0018】前記液晶表示素子10は、その内部構造は
図示しないが、一対の透明基板11,12を枠状のシー
ル材13を介して接合し、その両基板11,12間の前
記シール材13で囲まれた領域に液晶を封入したもので
あり、両基板11,12の内面にはそれぞれ液晶層に電
界を印加するための透明な電極が設けられ、また両基板
11,12の外面にはそれぞれ偏光板14,15が設け
られている。
【0019】なお、前記液晶表示素子10は、アクティ
ブマトリックス型、単純マトリックス型、セグメント型
などのいずれでもよく、また、その表示方式も、TN
(ツイステッドネマティック)方式、STN(スーパー
ツイステッドネマティック)方式、ECB(複屈折効
果)方式、動的散乱効果方式、強誘電性液晶を用いる方
式などのいずれでもよい。
【0020】前記指向性反射板16は、図1および図2
に示すように、平担な反射面17aを有する反射部材1
7と、前面が平坦で、背面に所定方向に沿う溝状凹部1
9を互いに平行に複数列に形成し、前記背面を前記反射
部材17の反射面17aに対向させて配置された第1の
導光部材18と、この第1の導光部材18の各溝状凹部
19内を占有する前記第1の導光部材18よりも屈折率
の小さい第2の導光部材20とからなっている。
【0021】前記反射部材17は、例えば樹脂フィルム
の少なくとも一方の面全体に銀またはアルミニウムなど
を蒸着またはメッキした平担面状の反射膜であり、その
反射面17aは鏡面となっている。
【0022】前記第1の導光部材18は、アクリルまた
はトリアセチルセルロース(TAC)などの透明樹脂材
料(望ましくは光学異方性を持たない透明樹脂材料)か
らなっており、その背面の全域に、その横幅(図におい
て紙面の表裏方向の幅)全長にわたる長さの溝状凹部1
9が複数列互いに平行に形成されている。
【0023】前記第1の導光部材18の背面に形成され
た前記溝状凹部19は、互いに逆向きに傾斜する2つの
側面と、反射部材17の反射面17aとほぼ平行な底面
とを有する断面が台形形状をなしており、これらの溝状
凹部19の両側面は、前記第1の導光部材18の前面の
垂線に対し、前記溝状凹部19の深さ方向に向かって互
いに異なる傾き角度で傾斜している。
【0024】これらの溝状凹部19は、所定の間隔で互
いに平行に形成されており、また、前記第1の導光部材
18の各溝状凹部19の間の平坦な部分の背面はそれぞ
れ、この導光部材18の前面と平行な面となっている。
【0025】なお、図1では作図上、第1の導光部材1
8の各溝状凹部19を大きく誇張して示しているが、前
記各溝状凹部19の幅(導光部材18の背面に開放する
最も広い部分の幅)は、例えば40〜100μm程度の
極く小さい幅に設定されており、そのときの各溝状凹部
19のピッチは50〜150μmに設定され、各溝状凹
部19の間の各背面部分(反射部材17の反射面17a
に接する部分)の幅は、前記溝状凹部19の幅の1/4
〜1/2程度に設定されている。
【0026】前記第1の導光部材18は、その各溝状凹
部19の間の背面部分を前記反射部材17の反射面17
aに接面させて、この反射部材17上に図示しない透明
な粘着剤(両面粘着テープでもよい)により貼り付けら
れている。
【0027】また、前記第1の導光部材18の各溝状凹
部19内を占有するように設けられた第2の導光部材2
0は、例えば空気層である、したがって、この第2の導
光部材20の屈折率は前記第1の導光部材18の屈折率
よりも小さい。
【0028】そして、前記第1の導光部材18の各溝状
凹部19の両側面と前記第2の導光部材20との境界面
はそれぞれ、その境界面への入射光をその入射角に応じ
て反射または透過させる光学界面21a,21bとなっ
ており、前記各溝状凹部19の底面と第2の導光部材2
0との境界面は入射光のほとんどを透過させる透過面2
1cとなっている。
【0029】前記溝状凹部19の両側の光学界面21
a,21bは、互いに傾き角が異なる傾斜面であり、第
1の導光部材18の前面および反射部材17の反射面1
7aの垂線に対する一方の光学界面21aの傾き角度θ
1と、他方の光学界面21bの傾き角度θ2とは、θ1
>θ2の関係にある。
【0030】そして、前記指向性反射板16は、図1に
示したように、前記各溝状凹部19の両側の光学界面2
1a,21bのうちの反射部材17の反射面17aの垂
線に対する傾き角度が大きい方(傾き角度がθ1)の光
学界面21aを反射型表示装置の主な外光取り込み方向
である画面(液晶表示素子10の前面)の上縁側(図1
において左側)に向け、前記傾き角度の小さい方(傾き
角度がθ2)の光学界面21bを画面の下縁側に向け
て、上記液晶1の背後に配置されている。なお、前記光
学界面21a,21bの向きは、溝状凹部19内から見
た向きである。
【0031】次に、前記液晶表示素子10の前面に設け
られた第1の光拡散手段22と、前記液晶表示素子10
の背面と前記指向性反射板16の前面との間に設けられ
た第2の光拡散手段23について説明すると、この実施
例では、前記液晶表示素子10の両基板11,12の外
面に設けられた一対の偏光板14,15の外表面にそれ
ぞれ前記光拡散手段22,23を一体に設け、これらの
偏光板14,15に光拡散機能をもたせている。
【0032】すなわち、図3は、前記液晶表示素子10
の前面側偏光板14の一例を示すハッチングを省略した
拡大断面図であり、この偏光板14は、その外表面全体
に、光拡散手段22として、粗面化膜24を一体に設け
たものである。
【0033】前記粗面化膜24は、例えば、一般に液晶
表示素子等の前面に施されるアンチグレア処理と同様
に、偏光板14の外表面全体に透明樹脂24aを塗布
し、その膜表面全体を微小な凹凸面24bに粗面化処理
して形成されたものであり、その表面の凹凸の大きさお
よびピッチは、全体にわたってほぼ均一である。
【0034】図4は、前記前面側偏光板14の他の例を
示すハッチングを省略した拡大断面図であり、この偏光
板14は、その外表面全体に、光拡散手段22として、
散乱粒子混入膜25を一体に設けたものである。
【0035】前記散乱粒子混入膜25は、偏光板14の
外表面全体に塗布される透明樹脂25aに、この透明樹
脂25aとは屈折率の異なる微小な散乱粒子25bをほ
ぼ均一に分散させて混入して形成されている。
【0036】なお、前記前面側偏光板14の前面に形成
する光拡散手段22は、上記2つの例のほかに、偏光板
14の前面に、一般に液晶表示素子等の前面に施される
表面反射防止処理と同様な処理を施すことにより形成し
てもよく、また、図3に示した粗面化膜24と前記表面
反射防止処理とを併用するか、図4に示した散乱粒子混
入膜25と前記表面反射防止処理とを併用してもよい。
【0037】一方、前記液晶表示素子10の背面側偏光
板15の外表面(指向性反射板16に対向する面)に設
ける光拡散手段23は、散乱粒子混入タイプとするのが
好ましく、またこの拡散手段23は、上記指向性反射板
16の出射面である第1の導光部材18の前面に対して
も隙間なく密接させるのが望ましい。
【0038】図5は、前記背面側偏光板15の一例を示
すハッチングを省略した拡大断面図であり、この偏光板
15は、その外表面全体に、光拡散手段23として、散
乱粒子混入膜26を一体に設けたものである。
【0039】前記散乱粒子混入膜26は、透明樹脂26
aにこの透明樹脂26aとは屈折率の異なる散乱粒子2
6bをほぼ均一に分散させた粒子混入樹脂をフィルム状
に成形したものであり、この散乱粒子混入膜26の両面
にはそれぞれ透明な粘着剤27が塗布されている。
【0040】そして、この散乱粒子混入膜26は、その
一方の面を前記粘着剤27により偏光板15の外表面に
貼り付けられて前記偏光板15と一体化されており、他
方の面は、前記粘着剤27により前記指向性反射板16
の第1の導光部材18の前面に貼り付けられている。
【0041】図6は、前記背面側偏光板15の他の例を
示すハッチングを省略した拡大断面図であり、この偏光
板15は、その外表面全体に、光拡散手段23として、
粘着性の散乱粒子混入膜28を一体に設けたものであ
る。
【0042】前記粘着性の散乱粒子混入膜28は、透明
な粘着性樹脂28aにこの粘着性樹脂28aとは屈折率
の異なる散乱粒子28bをほぼ均一に分散させた粒子混
入接着材を、前記偏光板15の外表面に塗布して形成さ
れており、この散乱粒子混入膜28の他方の面は、その
粘着性により前記指向性反射板16の第1の導光部材1
8の前面に貼り付けられている。
【0043】この反射型表示装置は、液晶表示素子10
の前方から入射する自然光や室内光等の外光を前記指向
性反射板16により反射し、その反射光で液晶表示素子
10を背面から照明して表示する。
【0044】この反射型表示装置における外光の入射経
路およびその反射光の出射経路を説明すると、液晶表示
素子10の前方から入射する外光は、図2に矢線で示し
たように、前記液晶表示素子10の前面の第1の光拡散
手段22により拡散されて液晶表示素子10にその前面
から入射し、この液晶表示素子10を透過した光が、前
記液晶表示素子10と前記指向性反射板16の前面(第
1の導光部材18の前面)との間の第2の拡散手段23
により拡散されて前記指向性反射板16の第1の導光部
材18にその前面から様々な入射角で入射する。
【0045】この場合、反射型表示装置は、その画面に
垂直な方向に対して画面の上縁側に傾いた方向を明るい
外光が得られる方向に向けて使用され、その表示は、正
面方向、つまり画面に垂直な方向付近、あるいは垂直方
向よりやや画面の下縁側に傾いた方向付近から観察され
るのが普通であるため、外光は、主に、画面の上縁側、
つまり液晶表示素子10の上縁側から取り込まれる。
【0046】そして、この反射型表示装置では、上述し
たように、前記指向性反射板16を、その各溝状凹部1
9の両側の光学界面21a,21bのうち、反射部材1
7の反射面17aの垂線に対する傾き角度が大きい方
(傾き角度がθ1)の光学界面21aを主な外光取り込
み方向である画面の上縁側に向けて配置しているため、
液晶表示素子10の前方から入射し、この液晶表示素子
10を透過して前記指向性反射板16の第1の導光部材
18にその前面から入射する光は、前記傾き角度が大き
い方の光学界面21aの傾き方向に沿った方向から様々
な入射角で入射する。
【0047】前記第1の導光部材18にその前面から入
射した光は、この導光部材18内をその背面方向に向か
って透過し、その光のうち、反射部材17の反射面17
aに接している背面部分(各溝状凹部19の間の部分)
に向かう光は、その背面において前記反射部材17によ
り前面方向に反射され、この導光部材18の前面から出
射する。
【0048】また、前記第1の導光部材18内をその背
面方向に向かって透過する光のうち、前記各溝状凹部1
9に向かう光は、これらの溝状凹部19の両側の光学界
面21a,21bと底面の透過面21cのいずれかに入
射する。
【0049】その光のうち、前記溝状凹部19の両側の
光学界面21a,21bに対して全反射臨界角より大き
い入射角で入射した光は、この光学界面21b,21a
で全反射されて第1の導光部材18内を進む。
【0050】その光には、前記導光部材18の背面部分
(各溝状凹部19の間の部分)に向かう光と、隣接する
溝状凹部19の前記光学界面21b,21aに向かう光
とがあり、前記導光部材18の背面部分に向かう光は、
前記反射部材17により反射され、導光部材18の前面
に向かって直進してその前面から出射するか、あるいは
隣接する溝状凹部19の前記光学界面21b,21aに
入射してこの光学界面21b,21aにより前面方向に
全反射され、前記導光部材18の表面から出射する。
【0051】また、前記第1の導光部材18内をその背
面方向に向かって透過する光のうち、前記各溝状凹部1
9の両側の光学界面21a,21bに対して全反射臨界
角より小さい(垂直に近い)入射角で入射した光は、こ
の光学界面21a,21bを透過し、背面方向に屈折し
て第2の導光部材20に入射する。
【0052】このように第2の導光部材20に入射する
光が背面方向に屈折するのは、第1の導光部材18の前
記光学界面21a,21bがそれぞれ、第1の導光部材
18の前面の垂線に対して上述したように傾斜する面で
あり、この光学界面21a,21bに第1の導光部材1
8の前面方向から光が入射するとともに、第2の導光部
材20の屈折率が第1の導光部材18の屈折率より小さ
いためである。
【0053】さらに、前記第1の導光部材18内をその
背面方向に向かって透過する光のうち、前記溝状凹部1
9の底面の透過面21cに入射した光は、そのほとんど
が前記透過面21cを透過し、背面方向に屈折して前記
第2の導光部材20に入射する。
【0054】そして、前記光学界面21a,21bおよ
び前記透過面21cを透過し、背面方向に屈折して前記
第2の導光部材20に入射した光は、この導光部材20
内をその背面に向かって進み、前記反射部材17により
反射される。
【0055】この反射部材17で反射された光は、前記
第2の導光部材20内を通って前記光学界面21b,2
1aおよび前記透過面21cのいずれかに入射し、その
うちの前記透過面21cに入射した光は、この透過面2
1cを透過して第1の導光部材18の前面の垂線に近づ
く方向に屈折し、第1の導光部材18内をその前面方向
に向かって透過して、その前面から出射する。
【0056】また、前記反射部材17により反射され、
前記第2の導光部材20内を通って前記光学界面21
b,21aに入射した光は、この光学界面21b,21
aへの入射角に応じて、前面方向に全反射されるか、あ
るいはこの光学界面21b,21aを透過して第1の導
光部材18に入射する。
【0057】その光のうち、前記光学界面21b,21
aで前面方向に全反射された光は、前記透過面21cま
たは同じ溝状凹部19の反対側の光学界面21a,21
bに入射し、これらの透過面21cまたは光学界面21
a,21bを透過して第1の導光部材18の前面の垂線
に近づく方向に屈折し、第1の導光部材18内をその前
面方向に向かって透過して、その前面から出射する。
【0058】また、前記反射部材17により反射され、
第2の導光部材20内を通って前記光学界面21b,2
1aに入射した光のうち、前記光学界面21b,21a
を透過した光は、第1の導光部材18の前面の垂線に近
づく方向に屈折し、第1の導光部材18内をその前面方
向に向かって透過して、その前面から出射する。
【0059】このように、上記指向性反射板16は、主
な外光の入射方向である画面の上縁側(液晶表示素子1
0の上縁側)から取り込まれ、前記液晶表示素子10を
透過して前記第1の導光部材18にその前面から入射し
た入射光を、前記第1の導光部材18の各溝状凹部19
の両側面と第2の導光部材20との境界面である光学界
面21a,21bにより背面方向に屈折させて前記反射
部材17に入射させるとともに、前記反射部材17の反
射面17aで反射された反射光を、前記光学界面21
a,21bにより第1の導光部材18の前面の垂線に近
づく方向に屈折させて前記第1の導光部材18の前面か
ら出射するものであり、前記主な外光の入射方向から様
々な入射角で入射で入射する光を、その入射角度範囲よ
り小さい広がり角で所定の方向に集光させて出射する機
能をもっている。
【0060】そして、上記様々な経路を経て第1の導光
部材18の前面から出射した光、つまり前記指向性反射
板16により反射された光は、前記第2の光拡散手段2
3により拡散されて前記液晶表示素子10にその背面か
ら入射し、この液晶表示素子10を透過した光が前記第
1の光拡散手段22により拡散されて前方に出射する。
【0061】この反射型表示装置によれば、液晶表示素
子10の前方から入射し、この液晶表示素子10を透過
した光が、前記指向性反射板16によりこの反射板16
への入射角度範囲より小さい広がり角で所定の方向に反
射され、その反射光が前記液晶表示素子10を透過して
前方に出射するため、所定の方向から観察される表示を
充分に明るくすることができる。
【0062】すなわち、前記指向性反射板16は、その
各溝状凹部19の両側の光学界面21a,21bのう
ち、反射部材17の反射面17aの垂線に対する傾き角
度が大きい方(傾き角度がθ1)の光学界面21aを主
な外光取り込み方向である画面の上縁側に向けて配置さ
れており、前記主な外光取り込み方向から様々な入射角
で入射する光をその入射角度範囲より小さい広がり角で
所定の方向に反射するため、上記反射型液晶表示装置の
前方に出射する出射光の広がり範囲は、図1に示したよ
うに、液晶表示素子10の前方から入射する外光入射角
度範囲よりも小さい広がり角の光である。
【0063】そして、前記主な外光取り込み方向から入
射し、前記指向性反射板16で反射された光の出射方向
は、指向性反射板16の第1および第2の導光部材1
8,20の屈折率と、前記両側の光学界面21a,21
bの傾き角度θ1,θ2とによって決まるため、これら
を適切に選ぶことにより、正面方向、つまり液晶表示素
子10の前面に垂直な方向の付近から観察される表示を
充分に明るくすることができる。
【0064】図1および図2に示した指向性反射板16
は、前記第2の導光部材20が屈折率が1の空気層であ
り、第1の導光部材18の屈折率が1.49±0.0
5、前記溝状凹部19の両側の光学界面21a,21b
のうちの前記第1の導光部材の前面の垂直方向に対して
傾斜した一方の光学界面21aの傾き角度θ1が30°
±5°、他方の光学界面21aの傾き角度θ2が20°
±5°のものであり、この指向性反射板16は、前記傾
き角度が大きい方の光学界面21aの傾き方向から様々
な入射角で入射した光の反射光を正面方向に集光させて
出射する。
【0065】しかも、この実施例では、前記指向性反射
板16の各溝状凹部19を、互いに異なる向きと傾き角
度で傾斜する2つの側面と、前記反射部材の反射面とほ
ぼ平行な底面とを有する断面台形状に形成しているた
め、前記溝状凹部19の両側の光学界面21a,21b
だけでなく、前記溝状凹部19の底面と第2の導光部材
20との界面である透過面21cにおいても、この面2
1cを透過する光が図2に矢線で示したように屈折す
る。
【0066】そのため、前記指向性反射板16の光の屈
折面が多くなり、したがって、前記第1の導光部材18
に比較的屈折率の小さい材料を用いて、入射光を、所定
の方向に前記入射光の入射角度範囲より小さい広がり角
で出射することができる。
【0067】さらに、上記反射型表示装置は、液晶表示
素子10の前面と、前記液晶表示素子10の背面と前記
指向性反射板16の前面との間とにそれぞれ拡散手段2
2,23を設けているため、外光の取り込み範囲を広く
し、表示をより明るくすることができるとともに、視野
角を広くすることができる。
【0068】すなわち、外光は、液晶表示素子10の前
方から様々な入射角で入射するが、液晶表示素子10の
前面に前記光拡散手段22があるので、液晶表示素子1
0の前面に垂直な方向に対して大きく傾いた方向から入
射する外光も図2に示した経路のように前記光拡散手段
22により拡散させて取り込むことができる。
【0069】したがって、外光の取り込み範囲を広くし
てその取り込み量を多くし、前記指向性反射板16によ
り反射される反射光の輝度をさらに高くすることができ
るため、表示をより明るくすることができる。
【0070】しかも、液晶表示素子10の前方から入射
する外光は、液晶表示素子10にその前面から入射する
際に前記光拡散手段22により拡散され、前記液晶表示
素子10を透過してその背後の指向性反射板16に入射
する際に、液晶表示素子10の背面と前記指向性反射板
16の前面との間に設けられた光拡散手段23により拡
散されるとともに、前記指向性反射板16により反射さ
れ、液晶表示素子10を透過して前方に出射する過程で
も、前記光拡散手段23,22により拡散されるため、
視野角を広くすることができる。
【0071】さらに、上記表示装置は、液晶表示素子1
0の前面と、前記液晶表示素子10の背面と前記指向性
反射板16の前面との間とにそれぞれ光拡散手段22,
23を設けたものであるため、これらの光拡散手段2
2,23に比較的ヘイズ値の小さいものを用いても、充
分広い視野角が得られる。
【0072】なお、前記ヘイズ値は、散乱光透過率/全
光線透過率×100で表わされる光拡散手段の曇り価で
あり、一方の光拡散手段22のヘイズ値と、他方の光拡
散手段23のヘイズ値は、それぞれ10〜70の範囲が
望ましい。
【0073】そして、前記光拡散手段22,23のヘイ
ズ値が小さければ、光の拡散による表示像のざらつき感
が目立たなくなるため、ざらつき感の無い良好な画質の
画像を表示することができる。
【0074】また、前記光拡散手段22,23は単体の
拡散板であってもよいが、上記実施例では、図3〜図6
に示したように、液晶表示素子10の外面に設けられる
一対の偏光板14,15の外表面に、前記光拡散手段2
2,23として、粗面化膜24または散乱粒子混入膜2
5,26,27を一体に設けているため、単体の光拡散
板を液晶表示素子10の前面や前記液晶表示素子10の
背面と指向性反射板16の前面との間に配置する場合に
比べて、表示装置の構成を簡素化することができる。
【0075】なお、上記第1の実施例では、液晶表示素
子10の前面と、前記液晶表示素子10の背面と前記指
向性反射板16の前面との間とにそれぞれ光拡散手段2
2,23を設けているが、これらの光拡散手段22,2
3は、そのいずれか一方を省略してもよい。
【0076】このように、前記光拡散手段22,23の
いずれか一方を省略する場合は、使用する光拡散手段の
ヘイズ値を20〜80の範囲に設定するのが望ましく、
光拡散手段のヘイズ値がこの範囲であれば、液晶表示素
子10の前面だけに光拡散手段22を設ける場合も、ま
た前記液晶表示素子10の背面と前記指向性反射板16
の前面との間だけに光拡散手段23を設ける場合も、視
野角を充分広くすることができる。
【0077】ただし、前記光拡散手段22,23のいず
れか一方を省略する場合は、液晶表示素子10の前面の
光拡散手段22を残すのがより好ましく、液晶表示素子
10の前面に光拡散手段22を設ければ、視野角を充分
広くするだけでなく、上述したように外光の取り込み範
囲を広くし、型表示をより明るくすることができる。
【0078】なお、上記第1の実施例で用いた指向性反
射板16は、その第1の導光部材18の背面に設ける溝
状凹部19を、互いに逆向きに傾斜する2つの側面と、
反射部材17の反射面17aとほぼ平行な底面とを有す
る断面台形状に形成したものであるが、この溝状凹部1
9は、少なくともその両側面が傾斜面であり、これらの
側面と第2の導光部材20との界面がそれぞれ入射光を
その入射角に応じて反射または透過させる光学界面21
a,21bとなる多角形状であれば、どのような断面形
状であってもよい。
【0079】図7はこの発明の第2の実施例を示す指向
性反射板16の一部分の拡大側面図である。この実施例
の指向性反射板16は、第1の導光部材18の背面に設
ける溝状凹部19を、互いに逆向きに傾斜する2つの側
面を有する断面V字状に形成し、これらの溝状凹部19
内に、前記第1の導光部材18よりも屈折率の小さい第
2の導光部材20を前記凹部19内を占有するようにを
設けて、前記第1の導光部材18の溝状凹部19の両側
面と前記第2の導光部材20との境界面をそれぞれ、そ
の境界面への入射光をその入射角に応じて反射または透
過させる光学界面21a,21bとしたものであり、そ
の他の構成は上述した第1の実施例のものと同じであ
る。
【0080】この指向性反射板16は、第1の導光部材
18にその前面から入射した所定の入射角度範囲の入射
光および反射部材17で反射された反射光を、前記第1
の導光部材18の溝状凹部19の両側の光学界面21
a,21bで屈折させ、前記反射光を前記第1の導光部
材18の前面から、前記入射光の入射角度範囲より小さ
い広がり角で出射するものである。
【0081】図7に示した指向性反射板16は、第2の
導光部材20が屈折率が1の空気層であり、第1の導光
部材18の屈折率が1,63±0.05、前記溝状凹部
19の両側の光学界面21a,21bのうちの主な光の
入射方向に傾斜した一方の光学界面21aの傾き角度θ
1が30°±5°、他方の光学界面21aの傾き角度θ
2が20°±5°のものであり、この指向性反射板16
は、前記傾き角度が大きい方の光学界面21aの傾き方
向に沿った方向から様々な入射角で入射した光の反射光
を正面方向に集光させて出射する。
【0082】なお、上記第1および第2の実施例いずれ
の指向性反射板16においても、第1の導光部材18の
各溝状凹部19内に設ける第2の導光部材20は、空気
層に限らず、第1の導光部材18より屈折率が小さい透
明樹脂層等であってもよく、その場合は、前記指向性反
射板16を、反射部材17の反射面17a上に前記透明
樹脂層等からなる第2の導光部材20を複数列に形成
し、その上に屈折率の大きい透明樹脂等を塗布して、前
記第2の導光部材20を覆う部分が溝状凹部19となっ
た第1の導光部材18を形成する方法で製造することも
可能である。
【0083】また、上記実施例では、指向性反射板16
を、その各溝状凹部19の両側の光学界面21a,21
bのうちの反射部材17の反射面17aの垂線に対する
傾き角度が大きい方の光学界面21aを反射型表示装置
の主な外光取り込み方向である画面の上縁側に向けて配
置したが、第1の導光部材18と第2の導光部材20の
屈折率、前記溝状凹部19の形状、前記光学界面21
a,21bの傾き角度θ1,θ2およびその向きは、表
示装置を出射する光の強度が表示の観察方向において高
くなるように設定すればよい。
【0084】すなわち、例えば表示の観察方向が正面方
向、つまり画面に垂直な方向付近、あるいは垂直方向よ
りやや画面の下縁側に傾いた方向付近である場合でも、
前記第1の導光部材18と第2の導光部材20の屈折率
や溝状凹部19の形状および前記光学界面21a,21
bの傾き角度θ1,θ2によっては、指向性反射板16
を、その各溝状凹部19の両側の光学界面21a,21
bのうちの反射部材17の反射面17aの垂線に対する
傾き角度が小さい方の光学界面21bを主な外光取り込
み方向である画面の上縁側に向けて配置してもよい。
【0085】さらに、上記実施例の反射型表示装置は、
その表示体に液晶表示素子10を用いたものであるが、
前記表示体は、他の電気光学表示素子や、透光性の画像
印刷フィルムなどであってもよい。
【0086】
【発明の効果】この発明の反射型表示装置は、透過型表
示体の背面に対向させて、前記表示体の前方からの入射
光をその入射角度範囲より小さい広がり角で所定の方向
に反射する指向性反射板を配置するとともに、前記表示
体の前面と、前記表示体の背面と前記指向性反射板の前
面との間とのうちの少なくとも一方に光拡散手段を設け
たものであるから、所定の方向から観察される表示を充
分に明るくし、しかも視野角を広くすることができる。
【0087】この発明の反射型表示装置において、前記
指向性反射板を、平担な反射面を有する反射部材と、前
面が平坦で、背面に所定方向に沿う溝状凹部が複数列に
形成され、前記背面を前記反射部材の反射面に対向させ
て配置された第1の導光部材と、前記第1の導光部材の
各溝状凹部内を占有する前記第1の導光部材よりも屈折
率の小さい第2の導光部材とからなり、前記第1の導光
部材の溝状凹部が、前記反射部材の反射面の垂線に対す
る傾き角度が異なる少なくとも2つの傾斜面を有してお
り、前記傾斜面と前記第2の導光部材との境界面が、そ
の境界面への入射光をその入射角に応じて反射または透
過させる光学界面を形成する構成であるので、前記表示
体を透過して前記第1の導光部材の前面から入射した入
射光が前記光学界面で屈折されて前記反射部材に入射す
るとともに、前記反射部材の反射面で反射された反射光
が前記光学界面で屈折されて前記第1の導光部材の前面
から出射するため、前方からの入射光を、その入射角度
範囲より小さい広がり角で所定の方向に反射することが
できる。
【0088】また、この発明の反射型表示装置におい
て、前記光拡散手段を少なくとも前記表示体の前面に設
けることにより、前記表示体の前面に垂直な方向に対し
て大きく傾いた方向から入射する外光も前記光拡散手段
により拡散させて取り込むことができるため、外光の取
り込み範囲を広くしてその取り込み量を多くし、前記指
向性反射板により反射される反射光の輝度をさらに高く
することができるため、表示をより明るくすることがで
きる。
【0089】さらに、前記光拡散手段を、前記表示体の
前面と、前記表示体の背面と前記指向性反射板の前面と
の間との両方に設けることにより、これらの光拡散手段
に比較的ヘイズ値の小さいものを用いても充分広い視野
角が得られ、前記光拡散手段のヘイズ値が小さければ、
光の拡散による表示像のざらつき感が目立たなくなるた
め、ざらつき感の無い良好な画質の画像を表示すること
ができる。
【0090】また、前記光拡散手段は単体の拡散板であ
ってもよいが、前記表示体が外面に偏光板を備えた液晶
表示素子である場合、前記偏光板の外表面に、前記光拡
散手段として、粗面化膜または散乱粒子混入膜を一体に
設ければ、単体の光拡散板を表示体の前面や前記表示体
の背面と前記指向性反射板の前面との間に配置する場合
に比べて、表示装置の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す反射型表示装置
の側面図。
【図2】図1の一部分の拡大図。
【図3】前記反射型表示装置における液晶表示素子の前
面側偏光板の一例を示すハッチングを省略した拡大断面
図。
【図4】前記反射型表示装置における液晶表示素子の前
面側偏光板の他の例を示すハッチングを省略した拡大断
面図。
【図5】前記反射型表示装置における液晶表示素子の背
面側偏光板の一例を示すハッチングを省略した拡大断面
図。
【図6】前記反射型表示装置における液晶表示素子の背
面側偏光板の他の例を示すハッチングを省略した拡大断
面図。
【図7】この発明の第2の実施例を示す指向性反射板の
一部分の側面図。
【図8】従来の反射型表示装置の側面図。
【符号の説明】
10…液晶表示素子 14,15…偏光板 16…指向性反射板 17…反射部材 18…第1の導光部材 19…溝状凹部 20…第2の導光部材 21a,21b…光学界面 21c…透過面 22,23…光拡散手段 24…粗面化膜 25,26,27…散乱粒子混入膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の透過を制御して表示する透過型表示体
    と、 前記表示体の背面に対向させて配置され、前記表示体の
    前方からの入射光をその入射角度範囲より小さい広がり
    角で所定の方向に反射する指向性反射板と、 前記表示体の前面と、前記表示体の背面と前記指向性反
    射板の前面との間とのうちの少なくとも一方に設けられ
    た光拡散手段とを備えたことを特徴とする反射型表示装
    置。
  2. 【請求項2】前記指向性反射板は、平担な反射面を有す
    る反射部材と、前面が平坦で、背面に所定方向に沿う溝
    状凹部が複数列に形成され、前記背面を前記反射部材の
    反射面に対向させて配置された第1の導光部材と、前記
    第1の導光部材の各溝状凹部内を占有する前記第1の導
    光部材よりも屈折率の小さい第2の導光部材とからな
    り、前記第1の導光部材の溝状凹部が、前記反射部材の
    反射面の垂線に対する傾き角度が異なる少なくとも2つ
    の傾斜面を有しており、前記傾斜面と前記第2の導光部
    材との境界面が、その境界面への入射光をその入射角に
    応じて反射または透過させる光学界面を形成しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置。
  3. 【請求項3】前記表示体の前面と、前記表示体の背面と
    前記指向性反射板の前面との間との両方に、それぞれ光
    拡散手段が配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載の反射型表示装置。
  4. 【請求項4】前記表示体は外面に偏光板を備えた液晶表
    示素子であり、前記光拡散手段は、前記偏光板の外表面
    に一体に設けられた粗面化膜であることを特徴とする請
    求項1に記載の反射型表示装置。
  5. 【請求項5】前記表示体は外面に偏光板を備えた液晶表
    示素子であり、前記光拡散手段は、前記偏光板の外表面
    に一体に設けられた散乱粒子混入膜であることを特徴と
    する請求項1に記載の表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132608A1 (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示装置
US7423719B2 (en) 2000-08-31 2008-09-09 Toppan Printing Co., Ltd. Optical film using diffraction grating and display device using the same
WO2015019532A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 ソニー株式会社 表示装置および電子機器
JP2015201349A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 大日本印刷株式会社 照明システム

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