JPH1128732A - インストルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法および成形用金型 - Google Patents
インストルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法および成形用金型Info
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- JPH1128732A JPH1128732A JP18645797A JP18645797A JPH1128732A JP H1128732 A JPH1128732 A JP H1128732A JP 18645797 A JP18645797 A JP 18645797A JP 18645797 A JP18645797 A JP 18645797A JP H1128732 A JPH1128732 A JP H1128732A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 型構造として簡単な改良を施すだけで、表皮
材の所望箇所に局所的な厚肉部を精度よく形成させるこ
とができるようにする。 【解決手段】 金型本体2の裏面2bに接触状態に配設
される複数本の加熱媒体温調パイプ1のうち、スラッシ
ュ成形されるインストルメントパネル用表皮材5の所要
部分5aに対応する箇所のパイプ1Aの内径d1aを他
のパイプ1の内径d1よりも大きくして、該径の大きい
パイプ1A内への加熱媒体の流量・熱量を他のパイプ1
への流量・熱量よりも大となるように構成し、これによ
って、金型本体2の成形面2aへの樹脂パウダー3の付
着量に差をつけて所要部分5aが局所的に厚肉となるイ
ンストルメントパネル用表皮材5をスラッシュ成形す
る。
材の所望箇所に局所的な厚肉部を精度よく形成させるこ
とができるようにする。 【解決手段】 金型本体2の裏面2bに接触状態に配設
される複数本の加熱媒体温調パイプ1のうち、スラッシ
ュ成形されるインストルメントパネル用表皮材5の所要
部分5aに対応する箇所のパイプ1Aの内径d1aを他
のパイプ1の内径d1よりも大きくして、該径の大きい
パイプ1A内への加熱媒体の流量・熱量を他のパイプ1
への流量・熱量よりも大となるように構成し、これによ
って、金型本体2の成形面2aへの樹脂パウダー3の付
着量に差をつけて所要部分5aが局所的に厚肉となるイ
ンストルメントパネル用表皮材5をスラッシュ成形す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
エアバッグ内装インストルメントパネル用表皮材を成形
する場合に適用されるパウダースラッシュ成形方法で、
詳しくは、成形用金型本体をオイルなどの加熱媒体の循
環によって加熱し、その加熱された金型本体の内面に樹
脂パウダーを付着させて溶融硬化させることによりイン
ストルメントパネル用表皮材を成形するインストルメン
トパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法及びそ
の成形用金型に関するものである。
エアバッグ内装インストルメントパネル用表皮材を成形
する場合に適用されるパウダースラッシュ成形方法で、
詳しくは、成形用金型本体をオイルなどの加熱媒体の循
環によって加熱し、その加熱された金型本体の内面に樹
脂パウダーを付着させて溶融硬化させることによりイン
ストルメントパネル用表皮材を成形するインストルメン
トパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法及びそ
の成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のインストルメントパネル用表皮
材においては、それが例えば自動車用の表皮材である場
合、直射日光の照射により加熱されて熱劣化しやすい部
分の肉厚を他の部分よりも厚くして該当部分の耐熱強度
の向上を図りたいという要望がある。特に、エアバッグ
を内装するインストルメントパネル用表皮材では、日射
などによる熱劣化に伴いエアバッグの展開性能が変化
(悪化)する事態の発生を防ぐうえで、そのエアバック
内装部分周りの肉厚を局所的に厚くして耐熱強度を向上
させることが強く望まれるものである。
材においては、それが例えば自動車用の表皮材である場
合、直射日光の照射により加熱されて熱劣化しやすい部
分の肉厚を他の部分よりも厚くして該当部分の耐熱強度
の向上を図りたいという要望がある。特に、エアバッグ
を内装するインストルメントパネル用表皮材では、日射
などによる熱劣化に伴いエアバッグの展開性能が変化
(悪化)する事態の発生を防ぐうえで、そのエアバック
内装部分周りの肉厚を局所的に厚くして耐熱強度を向上
させることが強く望まれるものである。
【0003】このような要望、すなわち、インストルメ
ントパネルの肉厚を局所的に厚くするパウダースラッシ
ュ成形方法として、従来、(イ)例えば特開平6−23
8685号公報に開示されているように、樹脂パウダー
を収容したパウダーボックスとこのパウダーボックスの
開口端を塞ぐ状態にセットされ所定温度に加熱された成
形用金型とを回転させることで、樹脂パウダーを成形用
金型の成形面に付着溶融させて表皮材を成形するにあた
って、パウダーボックスと成形用金型との回転途中で、
表皮材の所要厚肉部に対応する部分が下方位置になった
ときに回転を所定時間だけ一旦停止させることにより、
スラッシュ成形される表皮材に厚肉部を形成する方法、
(ロ)例えば特開平4−288209号公報に開示され
ているように、成形用金型の成形面の一部にヒータ等の
局部加熱手段を埋設させて、スラッシュ成形時に金型の
一部を局部加熱手段を介して他の部分よりも高温になる
ように加熱することによって、表皮材の一部に厚肉部を
形成する方法、(ハ)例えば特開平6−039859号
公報に開示されているように、成形用金型の裏面に複数
本の加熱媒体循環パイプを接触状態に配設し、これら複
数本の加熱媒体循環パイプ内への加熱媒体の循環流量を
バルブの開閉制御によりコントロールすることによっ
て、スラッシュ成形される表皮材の一部に厚肉部を形成
する方法、が知られている。
ントパネルの肉厚を局所的に厚くするパウダースラッシ
ュ成形方法として、従来、(イ)例えば特開平6−23
8685号公報に開示されているように、樹脂パウダー
を収容したパウダーボックスとこのパウダーボックスの
開口端を塞ぐ状態にセットされ所定温度に加熱された成
形用金型とを回転させることで、樹脂パウダーを成形用
金型の成形面に付着溶融させて表皮材を成形するにあた
って、パウダーボックスと成形用金型との回転途中で、
表皮材の所要厚肉部に対応する部分が下方位置になった
ときに回転を所定時間だけ一旦停止させることにより、
スラッシュ成形される表皮材に厚肉部を形成する方法、
(ロ)例えば特開平4−288209号公報に開示され
ているように、成形用金型の成形面の一部にヒータ等の
局部加熱手段を埋設させて、スラッシュ成形時に金型の
一部を局部加熱手段を介して他の部分よりも高温になる
ように加熱することによって、表皮材の一部に厚肉部を
形成する方法、(ハ)例えば特開平6−039859号
公報に開示されているように、成形用金型の裏面に複数
本の加熱媒体循環パイプを接触状態に配設し、これら複
数本の加熱媒体循環パイプ内への加熱媒体の循環流量を
バルブの開閉制御によりコントロールすることによっ
て、スラッシュ成形される表皮材の一部に厚肉部を形成
する方法、が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のパウダースラッシュ成形方法のうち、(イ)の
方法では、表皮材の一方向の一部分をその全幅に亘って
厚肉部に形成することは可能であっても、例えばエアバ
ック内装部分周りのみといったような局所的な厚肉部を
形成することはできない。また、(ロ)の方法では、ヒ
ータ等の局部加熱手段を成形用金型の一部に所定のスラ
ッシュ成形に支障のないように埋設することが必要で、
型構造が複雑かつ高価になるのみならず、そのメンテナ
ンスにも困難を伴うという問題がある。さらに、(ハ)
の方法では、バルブおよびそれの開閉制御用コントロー
ラといった多くの部材を必要とし、構造が複雑かつ高価
になるのはもちろん、バルブの開閉量の制御が技術的に
難しいうえに、開閉量に僅かな誤差があると、加熱媒体
の流量が大きく変化し、その結果、厚肉部の厚さが一定
にならず製品毎で精度や耐熱強度にばらつきを発生しや
すいという問題があった。
た従来のパウダースラッシュ成形方法のうち、(イ)の
方法では、表皮材の一方向の一部分をその全幅に亘って
厚肉部に形成することは可能であっても、例えばエアバ
ック内装部分周りのみといったような局所的な厚肉部を
形成することはできない。また、(ロ)の方法では、ヒ
ータ等の局部加熱手段を成形用金型の一部に所定のスラ
ッシュ成形に支障のないように埋設することが必要で、
型構造が複雑かつ高価になるのみならず、そのメンテナ
ンスにも困難を伴うという問題がある。さらに、(ハ)
の方法では、バルブおよびそれの開閉制御用コントロー
ラといった多くの部材を必要とし、構造が複雑かつ高価
になるのはもちろん、バルブの開閉量の制御が技術的に
難しいうえに、開閉量に僅かな誤差があると、加熱媒体
の流量が大きく変化し、その結果、厚肉部の厚さが一定
にならず製品毎で精度や耐熱強度にばらつきを発生しや
すいという問題があった。
【0005】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、型構造として簡単な改良を施すだけで、表皮
材の所望箇所に局所的な厚肉部を精度よく形成させるこ
とができるインストルメントパネル用表皮材のパウダー
スラッシュ成形方法および成形用金型を提供することを
目的としている。
たもので、型構造として簡単な改良を施すだけで、表皮
材の所望箇所に局所的な厚肉部を精度よく形成させるこ
とができるインストルメントパネル用表皮材のパウダー
スラッシュ成形方法および成形用金型を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係るインストルメントパネ
ル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法は、裏面に接
触状態に配設された複数本の加熱媒体温調パイプ内への
加熱媒体の循環により所定の温度にまで加熱された成形
用金型本体の成形面に樹脂パウダーを付着させて溶融硬
化させることによりインストルメントパネル用表皮材を
成形するインストルメントパネル用表皮材のパウダース
ラッシュ成形方法であって、上記複数本の加熱媒体温調
パイプのうちスラッシュ成形される上記表皮材における
所要部分に対応する箇所のパイプの内径が他のパイプの
内径よりも大きく形成されており、上記複数本の加熱媒
体温調パイプ内それぞれに加熱媒体を循環させて上記金
型本体のうち内径の大きいパイプが配設された部位を他
の部位よりも高温に加熱させることにより、その高温加
熱された部位に他の部位よりも多くの樹脂パウダーを付
着させて上記所要部分の肉厚が大きいインストルメント
パネル用表皮材を成形することを特徴とするものであ
る。
に、請求項1に記載の発明に係るインストルメントパネ
ル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法は、裏面に接
触状態に配設された複数本の加熱媒体温調パイプ内への
加熱媒体の循環により所定の温度にまで加熱された成形
用金型本体の成形面に樹脂パウダーを付着させて溶融硬
化させることによりインストルメントパネル用表皮材を
成形するインストルメントパネル用表皮材のパウダース
ラッシュ成形方法であって、上記複数本の加熱媒体温調
パイプのうちスラッシュ成形される上記表皮材における
所要部分に対応する箇所のパイプの内径が他のパイプの
内径よりも大きく形成されており、上記複数本の加熱媒
体温調パイプ内それぞれに加熱媒体を循環させて上記金
型本体のうち内径の大きいパイプが配設された部位を他
の部位よりも高温に加熱させることにより、その高温加
熱された部位に他の部位よりも多くの樹脂パウダーを付
着させて上記所要部分の肉厚が大きいインストルメント
パネル用表皮材を成形することを特徴とするものであ
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係るインス
トルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形金
型は、裏面に複数本の加熱媒体温調パイプが接触状態に
配設されている成形用金型本体を上記パイプ内への加熱
媒体の循環により所定の温度まで加熱し、この加熱され
た金型本体の成形面に樹脂パウダーを付着させて溶融硬
化させることによりインストルメントパネル用表皮材を
成形するインストルメントパネル用表皮材のパウダース
ラッシュ成形金型であって、上記複数本の加熱媒体温調
パイプが同一材質から構成されているとともに、スラッ
シュ成形される上記表皮材における所要部分に対応する
箇所のパイプの内径が他のパイプの内径よりも大きく形
成されて、上記複数本の加熱媒体温調パイプ内の全てに
加熱媒体を循環させたとき、内径の大きいパイプ内の流
量が内径の小さいパイプ内の流量よりも大となるように
構成されていることを特徴とするものである。
トルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形金
型は、裏面に複数本の加熱媒体温調パイプが接触状態に
配設されている成形用金型本体を上記パイプ内への加熱
媒体の循環により所定の温度まで加熱し、この加熱され
た金型本体の成形面に樹脂パウダーを付着させて溶融硬
化させることによりインストルメントパネル用表皮材を
成形するインストルメントパネル用表皮材のパウダース
ラッシュ成形金型であって、上記複数本の加熱媒体温調
パイプが同一材質から構成されているとともに、スラッ
シュ成形される上記表皮材における所要部分に対応する
箇所のパイプの内径が他のパイプの内径よりも大きく形
成されて、上記複数本の加熱媒体温調パイプ内の全てに
加熱媒体を循環させたとき、内径の大きいパイプ内の流
量が内径の小さいパイプ内の流量よりも大となるように
構成されていることを特徴とするものである。
【0008】上記のような構成の請求項1および請求項
2に記載の発明によれば、ヒータ等の局部加熱手段を成
形用金型の成形面の一部に埋設したり、複数本の加熱媒
体温調パイプに接続したバルブの開閉量を制御したりす
るなどの構造的にも技術的にも非常に難しい手段を用い
なくても、複数本の加熱媒体温調パイプの内径に差を持
たせるといった型構造として簡単かつ安価な改良を施す
ことのみで、内径の大きいパイプ内を流れる加熱媒体の
流量および熱量と内径の小さいパイプ内の流量および熱
量との差によって、金型本体のうち内径の大きいパイプ
が配設されている部位を他の部位よりも常に一定の高温
に加熱させることが可能となり、これによって、高温加
熱部位の樹脂パウダーの付着量が他の部位の樹脂パウダ
ーの付着量よりも多くなり、スラッシュ成形される表皮
材の所要部分に他の部分よりも肉厚の厚い局所的な厚肉
部を製品毎でのばらつきのないように精度よく形成し、
その部分の耐熱強度を所定通りに向上することができ
る。
2に記載の発明によれば、ヒータ等の局部加熱手段を成
形用金型の成形面の一部に埋設したり、複数本の加熱媒
体温調パイプに接続したバルブの開閉量を制御したりす
るなどの構造的にも技術的にも非常に難しい手段を用い
なくても、複数本の加熱媒体温調パイプの内径に差を持
たせるといった型構造として簡単かつ安価な改良を施す
ことのみで、内径の大きいパイプ内を流れる加熱媒体の
流量および熱量と内径の小さいパイプ内の流量および熱
量との差によって、金型本体のうち内径の大きいパイプ
が配設されている部位を他の部位よりも常に一定の高温
に加熱させることが可能となり、これによって、高温加
熱部位の樹脂パウダーの付着量が他の部位の樹脂パウダ
ーの付着量よりも多くなり、スラッシュ成形される表皮
材の所要部分に他の部分よりも肉厚の厚い局所的な厚肉
部を製品毎でのばらつきのないように精度よく形成し、
その部分の耐熱強度を所定通りに向上することができ
る。
【0009】さらに、上記請求項2に記載の発明に係る
インストルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ
成形金型においては、複数本の加熱媒体温調パイプの内
径に差が付けられており、これによって、それらパイプ
の内径が全て等しく構成されているものに比べて加熱媒
体分配用マニホールドから各パイプへの流量が内径差に
よる流量の差以上に大きく変化すること、つまり、内径
の大きいパイプ側に加熱媒体が偏流することになり、表
皮材の所要部分に形成する厚肉部および薄肉部の厚さが
所定通りにならない可能性がある。この点に着目して請
求項3に記載の発明では、上記複数本の加熱媒体温調パ
イプと加熱媒体分配用マニホールドの複数箇所とを、両
端部にニップルを有するフレキシブルホースを介して接
続したのであり、このような構成を採用することによ
り、ニップルの径を変更するだけの簡易な手段をもっ
て、各パイプへの流量が内径差による流量の差以上に偏
流しないように調整して、表皮材に所定厚さの局所的厚
肉部および薄肉部を正確に形成することが可能となる。
インストルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ
成形金型においては、複数本の加熱媒体温調パイプの内
径に差が付けられており、これによって、それらパイプ
の内径が全て等しく構成されているものに比べて加熱媒
体分配用マニホールドから各パイプへの流量が内径差に
よる流量の差以上に大きく変化すること、つまり、内径
の大きいパイプ側に加熱媒体が偏流することになり、表
皮材の所要部分に形成する厚肉部および薄肉部の厚さが
所定通りにならない可能性がある。この点に着目して請
求項3に記載の発明では、上記複数本の加熱媒体温調パ
イプと加熱媒体分配用マニホールドの複数箇所とを、両
端部にニップルを有するフレキシブルホースを介して接
続したのであり、このような構成を採用することによ
り、ニップルの径を変更するだけの簡易な手段をもっ
て、各パイプへの流量が内径差による流量の差以上に偏
流しないように調整して、表皮材に所定厚さの局所的厚
肉部および薄肉部を正確に形成することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るインストル
メントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法に
適用される配管加熱方式(モジュラー法)の成形金型全
体の断面構造図であり、同図において、2は電鋳型と通
称されるニッケル製の成形用金型本体で、その裏面2b
には加熱オイルなどの加熱媒体が循環する複数本の銅あ
るいは鋼製パイプ1が等間隔に配置されている。これら
パイプ1は、その周面の一部が金型本体2の裏面2bに
接触する状態で銀ロウ溶接あるいはハンダ付けによって
金型本体1に固定されている。
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るインストル
メントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法に
適用される配管加熱方式(モジュラー法)の成形金型全
体の断面構造図であり、同図において、2は電鋳型と通
称されるニッケル製の成形用金型本体で、その裏面2b
には加熱オイルなどの加熱媒体が循環する複数本の銅あ
るいは鋼製パイプ1が等間隔に配置されている。これら
パイプ1は、その周面の一部が金型本体2の裏面2bに
接触する状態で銀ロウ溶接あるいはハンダ付けによって
金型本体1に固定されている。
【0011】上記金型本体2の成形面2a側には、樹脂
パウダー3を収容したパウダーボックス4がその開口部
が金型本体2で塞がれるようにセットされており、この
パウダーボックス4と上記複数本のパイプ1内への加熱
媒体の循環により所定温度、例えば230〜250°に
加熱された上記金型本体2とに回転等の運動を付与する
ことによって、上記パウダーボックス4内に収容の樹脂
パウダー3を上記金型本体2の成形面2aに付着させ溶
融硬化させて、成形面2aの形状に対応する形状のイン
ストルメントパネル用表皮材5をスラッシュ成形するよ
う構成されている。
パウダー3を収容したパウダーボックス4がその開口部
が金型本体2で塞がれるようにセットされており、この
パウダーボックス4と上記複数本のパイプ1内への加熱
媒体の循環により所定温度、例えば230〜250°に
加熱された上記金型本体2とに回転等の運動を付与する
ことによって、上記パウダーボックス4内に収容の樹脂
パウダー3を上記金型本体2の成形面2aに付着させ溶
融硬化させて、成形面2aの形状に対応する形状のイン
ストルメントパネル用表皮材5をスラッシュ成形するよ
う構成されている。
【0012】上記複数本の加熱媒体温調パイプ1のう
ち、スラッシュ成形される上記表皮材5における所要部
分、例えば図5に示すような自動車におけるインストル
メントパネル用表皮材5である場合、フロント・ウイン
ドウ越しに直射日光が照射され加熱される部分5aある
いは、図6に示すように、エアバッグ6を内装するイン
ストルメントパネル用表皮材5である場合、そのエアバ
ック6の内装部周りの部分5aに対応する箇所のパイプ
1Aの径を他のパイプ1の径よりも大きく形成して、全
てのパイプ1,1Aに加熱媒体を循環させたとき、大径
側のパイプ1A内の流量・熱量が小径側のパイプ1内の
流量・熱量よりも大となるように構成されている。具体
的には、図2に明示するように、金型本体2の型厚tを
4mmに設定した場合、表皮材5の所要部分5aに対応
する箇所のパイプ1Aは、その内径d1aを13mm、
外径d2aを15mmに、かつ、その他のパイプ1は、
その内径d1を7mm、外径d2を10mmに設定して
いる。
ち、スラッシュ成形される上記表皮材5における所要部
分、例えば図5に示すような自動車におけるインストル
メントパネル用表皮材5である場合、フロント・ウイン
ドウ越しに直射日光が照射され加熱される部分5aある
いは、図6に示すように、エアバッグ6を内装するイン
ストルメントパネル用表皮材5である場合、そのエアバ
ック6の内装部周りの部分5aに対応する箇所のパイプ
1Aの径を他のパイプ1の径よりも大きく形成して、全
てのパイプ1,1Aに加熱媒体を循環させたとき、大径
側のパイプ1A内の流量・熱量が小径側のパイプ1内の
流量・熱量よりも大となるように構成されている。具体
的には、図2に明示するように、金型本体2の型厚tを
4mmに設定した場合、表皮材5の所要部分5aに対応
する箇所のパイプ1Aは、その内径d1aを13mm、
外径d2aを15mmに、かつ、その他のパイプ1は、
その内径d1を7mm、外径d2を10mmに設定して
いる。
【0013】上記複数本の加熱媒体温調パイプ1,1A
の両端部は、金型本体2を保持するフレーム7の両端に
固定の加熱媒体供給エルボ8および加熱媒体排出エルボ
9にフレキシブルホース10,11により接続された加
熱媒体分配用マニホールド12および加熱媒体集合用マ
ニホールド13の複数箇所それぞれにフレキシブルメタ
ルホース14,15を介して接続されている。これらフ
レキシブルメタルホース14,15の一端部には、図3
に示すように、上記マニホールド12,13の複数箇所
に溶接されたソケット16に螺合可能なニップル17が
袋ナット式継手18を介して取付けられていると共に、
他端部には、図4に示すように、上記各パイプ1,1A
の端部に溶接されたニップル19に螺合可能なソケット
20が取付けられており、これによって、上記各パイプ
1,1Aと各マニホールド12,13の複数箇所とは、
両端部にニップル17,19を備えたフレキシブルメタ
ルホース14,15を介して接続された構成となってい
る。
の両端部は、金型本体2を保持するフレーム7の両端に
固定の加熱媒体供給エルボ8および加熱媒体排出エルボ
9にフレキシブルホース10,11により接続された加
熱媒体分配用マニホールド12および加熱媒体集合用マ
ニホールド13の複数箇所それぞれにフレキシブルメタ
ルホース14,15を介して接続されている。これらフ
レキシブルメタルホース14,15の一端部には、図3
に示すように、上記マニホールド12,13の複数箇所
に溶接されたソケット16に螺合可能なニップル17が
袋ナット式継手18を介して取付けられていると共に、
他端部には、図4に示すように、上記各パイプ1,1A
の端部に溶接されたニップル19に螺合可能なソケット
20が取付けられており、これによって、上記各パイプ
1,1Aと各マニホールド12,13の複数箇所とは、
両端部にニップル17,19を備えたフレキシブルメタ
ルホース14,15を介して接続された構成となってい
る。
【0014】次に、上記のようなパウダースラッシュ成
形金型を用いて上記インスルメントパネル用表皮材5を
成形する方法を説明する。まず、上記供給エルボ8、フ
レキシブルホース10、分配用マニホールド12および
フレキシブルメタルホース14を経て複数本のパイプ
1,1A内に加熱オイルなどの加熱流体を供給し循環さ
せることにより金型本体2を所定の温度、例えば230
〜250°に加熱させる。ここで、内径d1aの大きい
パイプ1A内を流れる加熱媒体の流量および熱量の方が
内径d1の小さいパイプ1内を流れる加熱媒体の流量お
よび熱量よりも多いために、金型本体2のうち内径d1
aの大きいパイプ1Aが配設されている部位が他の部位
よりも常に一定の高温に加熱されることになる。
形金型を用いて上記インスルメントパネル用表皮材5を
成形する方法を説明する。まず、上記供給エルボ8、フ
レキシブルホース10、分配用マニホールド12および
フレキシブルメタルホース14を経て複数本のパイプ
1,1A内に加熱オイルなどの加熱流体を供給し循環さ
せることにより金型本体2を所定の温度、例えば230
〜250°に加熱させる。ここで、内径d1aの大きい
パイプ1A内を流れる加熱媒体の流量および熱量の方が
内径d1の小さいパイプ1内を流れる加熱媒体の流量お
よび熱量よりも多いために、金型本体2のうち内径d1
aの大きいパイプ1Aが配設されている部位が他の部位
よりも常に一定の高温に加熱されることになる。
【0015】この状態で、上記金型本体2および樹脂パ
ウダー3を収容したパウダーボックス4に回転等の運動
を付与すると、上記パウダーボックス4内に収容の樹脂
パウダー3が上記金型本体2の成形面2aに付着され溶
融硬化されて、成形面2aの形状に対応する形状のイン
ストルメントパネル用表皮材5がスラッシュ成形される
が、このとき、上記金型本体2の高温加熱部位には他の
部位よりも多量の樹脂パウダー3が付着され、かつ、そ
の樹脂パウダー3が溶融硬化されることによって、スラ
ッシュ成形される表皮材5の所要部分5aの肉厚が他の
部分5bの肉厚よりも局所的に厚くなり、このような局
所的な厚肉部分5aを有する表皮材5が製造されること
になる。
ウダー3を収容したパウダーボックス4に回転等の運動
を付与すると、上記パウダーボックス4内に収容の樹脂
パウダー3が上記金型本体2の成形面2aに付着され溶
融硬化されて、成形面2aの形状に対応する形状のイン
ストルメントパネル用表皮材5がスラッシュ成形される
が、このとき、上記金型本体2の高温加熱部位には他の
部位よりも多量の樹脂パウダー3が付着され、かつ、そ
の樹脂パウダー3が溶融硬化されることによって、スラ
ッシュ成形される表皮材5の所要部分5aの肉厚が他の
部分5bの肉厚よりも局所的に厚くなり、このような局
所的な厚肉部分5aを有する表皮材5が製造されること
になる。
【0016】上記のようにして製造されたインストルメ
ントパネル用表皮材5においては、上記厚肉部分5aの
耐熱強度が向上されるために、例えば図5や図6に示す
ような自動車におけるインストルメントパネル用表皮材
5として使用する場合、フロント・ウインドウ越しに直
射日光が照射され加熱されても熱劣化が少なく、長期間
に亘る使用後においても所定の性能を維持することが可
能である。
ントパネル用表皮材5においては、上記厚肉部分5aの
耐熱強度が向上されるために、例えば図5や図6に示す
ような自動車におけるインストルメントパネル用表皮材
5として使用する場合、フロント・ウインドウ越しに直
射日光が照射され加熱されても熱劣化が少なく、長期間
に亘る使用後においても所定の性能を維持することが可
能である。
【0017】また、上記複数本の加熱媒体温調パイプ
1,1Aと加熱媒体分配用および加熱媒体集合用マニホ
ールド12,13の複数箇所とが両端部にニップル1
7,19を備えたフレキシブルメタルホース14,15
を介して接続された構成であるために、それらニップル
17,19の径を変更するだけの簡易な手段をもって、
径の異なるパイプ1,1Aへの流量が内径差による流量
の差以上に偏流しないように調整することが可能で、表
皮材5に所定厚さの局所的厚肉部5aおよび薄肉部5b
を正確に形成することが可能となる。
1,1Aと加熱媒体分配用および加熱媒体集合用マニホ
ールド12,13の複数箇所とが両端部にニップル1
7,19を備えたフレキシブルメタルホース14,15
を介して接続された構成であるために、それらニップル
17,19の径を変更するだけの簡易な手段をもって、
径の異なるパイプ1,1Aへの流量が内径差による流量
の差以上に偏流しないように調整することが可能で、表
皮材5に所定厚さの局所的厚肉部5aおよび薄肉部5b
を正確に形成することが可能となる。
【0018】なお、スラッシュ成形用樹脂パウダーとし
ては、塩化ビニル系樹脂を主成分とし、これに可塑剤、
安定剤、他の添加剤などを適量に配合してなる樹脂パウ
ダーを使用しても、これ以外に、オレフィン系熱可塑性
エラストマーまたはスチレン系熱可塑性エラストマーと
いった熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂パウダ
ーを使用してもよく、この場合は、表皮材の軽量性およ
びクリーン性を向上することが可能である。
ては、塩化ビニル系樹脂を主成分とし、これに可塑剤、
安定剤、他の添加剤などを適量に配合してなる樹脂パウ
ダーを使用しても、これ以外に、オレフィン系熱可塑性
エラストマーまたはスチレン系熱可塑性エラストマーと
いった熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂パウダ
ーを使用してもよく、この場合は、表皮材の軽量性およ
びクリーン性を向上することが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1および請求項2
に記載の発明によれば、ヒータ等の局部加熱手段を成形
用金型の成形面の一部に埋設したり、複数本の加熱媒体
温調パイプに接続したバルブの開閉量を制御したりする
などの構造的にも技術的にも非常に難しい手段を用いる
のではなく、複数本の加熱媒体温調パイプの内径に差を
持たせるといった型構造として簡単かつ安価な改良を施
すだけで、金型本体の一部を他の部位よりも常に一定の
高温に加熱させて、その高温加熱部位の樹脂パウダーの
付着量と他の部位の樹脂パウダーの付着量との差によっ
て、スラッシュ成形される表皮材の所要部分に他の部分
よりも肉厚の厚い局所的な厚肉部を製品毎でのばらつき
のないように精度よく形成することができ、その厚肉部
分の耐熱強度を所定通りに向上することができるという
効果を奏する。
に記載の発明によれば、ヒータ等の局部加熱手段を成形
用金型の成形面の一部に埋設したり、複数本の加熱媒体
温調パイプに接続したバルブの開閉量を制御したりする
などの構造的にも技術的にも非常に難しい手段を用いる
のではなく、複数本の加熱媒体温調パイプの内径に差を
持たせるといった型構造として簡単かつ安価な改良を施
すだけで、金型本体の一部を他の部位よりも常に一定の
高温に加熱させて、その高温加熱部位の樹脂パウダーの
付着量と他の部位の樹脂パウダーの付着量との差によっ
て、スラッシュ成形される表皮材の所要部分に他の部分
よりも肉厚の厚い局所的な厚肉部を製品毎でのばらつき
のないように精度よく形成することができ、その厚肉部
分の耐熱強度を所定通りに向上することができるという
効果を奏する。
【0020】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記の効果に加えて、ニップルの径を変更するといった簡
易な手段をもって、各パイプの内径差による流量の差以
上に加熱媒体が偏流することをなくして、所定厚さの局
所的厚肉部および薄肉部を有する表皮材を正確に製造す
ることができる。
記の効果に加えて、ニップルの径を変更するといった簡
易な手段をもって、各パイプの内径差による流量の差以
上に加熱媒体が偏流することをなくして、所定厚さの局
所的厚肉部および薄肉部を有する表皮材を正確に製造す
ることができる。
【図1】本発明に係るインストルメントパネル用表皮材
のパウダースラッシュ成形方法に適用される配管加熱方
式(モジュラー法)の成形金型全体の断面構造図であ
る。
のパウダースラッシュ成形方法に適用される配管加熱方
式(モジュラー法)の成形金型全体の断面構造図であ
る。
【図2】図1のX−X線に沿った拡大断面図である。
【図3】図1に示す成型金型の要部で一部を破断した平
面図である。
面図である。
【図4】図1のA部の拡大図である。
【図5】本発明方法により製造された表皮材を自動車に
おけるインストルメントパネル用表皮材に使用した場合
の要部の斜視図である。
おけるインストルメントパネル用表皮材に使用した場合
の要部の斜視図である。
【図6】本発明方法により製造された表皮材を自動車に
おけるエアバック内装インストルメントパネル用表皮材
に使用した場合の要部の斜視図である。
おけるエアバック内装インストルメントパネル用表皮材
に使用した場合の要部の斜視図である。
1 加熱媒体温調パイプ(小径) 1A 加熱媒体温調パイプ(大径) 2 金型本体 2a 成形面 2b 裏面 3 樹脂パウダー 5 表皮材 5a 所要部分(厚肉部分) 12,13 マニホールド 14,15 フレキシブルメタルホース 17,19 ニップル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:58
Claims (3)
- 【請求項1】 裏面に接触状態に配設された複数本の加
熱媒体温調パイプ内への加熱媒体の循環により所定の温
度にまで加熱された成形用金型本体の成形面に樹脂パウ
ダーを付着させて溶融硬化させることによりインストル
メントパネル用表皮材を成形するインストルメントパネ
ル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法であって、 上記複数本の加熱媒体温調パイプのうちスラッシュ成形
される上記表皮材における所要部分に対応する箇所のパ
イプの内径が他のパイプの内径よりも大きく形成されて
おり、 上記複数本の加熱媒体温調パイプ内それぞれに加熱媒体
を循環させて上記金型本体のうち内径の大きいパイプが
配設された部位を他の部位よりも高温に加熱させること
により、その高温加熱された部位に他の部位よりも多く
の樹脂パウダーを付着させて上記所要部分の肉厚が大き
いインストルメントパネル用表皮材を成形することを特
徴とするインストルメントパネル用表皮材のパウダース
ラッシュ成形方法。 - 【請求項2】 裏面に複数本の加熱媒体温調パイプが接
触状態に配設されている成形用金型本体を上記パイプ内
への加熱媒体の循環により所定の温度まで加熱し、この
加熱された金型本体の成形面に樹脂パウダーを付着させ
て溶融硬化させることによりインストルメントパネル用
表皮材を成形するインストルメントパネル用表皮材のパ
ウダースラッシュ成形金型であって、 上記複数本の加熱媒体温調パイプが同一材質から構成さ
れているとともに、 スラッシュ成形される上記表皮材における所要部分に対
応する箇所のパイプの内径が他のパイプの内径よりも大
きく形成されて、上記複数本の加熱媒体温調パイプ内の
全てに加熱媒体を循環させたとき、内径の大きいパイプ
内の流量が内径の小さいパイプ内の流量よりも大となる
ように構成されていることを特徴とするインストルメン
トパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形金型。 - 【請求項3】 上記複数本の加熱媒体温調パイプと加熱
媒体分配用マニホールドの複数箇所とが、両端部にニッ
プルを有するフレキシブルホースを介して接続されてい
る請求項2に記載のインストルメントパネル用表皮材の
パウダースラッシュ成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18645797A JPH1128732A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | インストルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法および成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18645797A JPH1128732A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | インストルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法および成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128732A true JPH1128732A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16188805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18645797A Withdrawn JPH1128732A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | インストルメントパネル用表皮材のパウダースラッシュ成形方法および成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128732A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000063286A1 (en) * | 1999-04-15 | 2000-10-26 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Slush moldable thermoplastic composition |
US6797222B2 (en) | 1999-04-15 | 2004-09-28 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Slush molding process |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP18645797A patent/JPH1128732A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000063286A1 (en) * | 1999-04-15 | 2000-10-26 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Slush moldable thermoplastic composition |
US6797222B2 (en) | 1999-04-15 | 2004-09-28 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Slush molding process |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040607 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060301 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060809 |