JPH11286795A - 鋼帯洗浄設備の消泡方法及び装置 - Google Patents
鋼帯洗浄設備の消泡方法及び装置Info
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- JPH11286795A JPH11286795A JP9213298A JP9213298A JPH11286795A JP H11286795 A JPH11286795 A JP H11286795A JP 9213298 A JP9213298 A JP 9213298A JP 9213298 A JP9213298 A JP 9213298A JP H11286795 A JPH11286795 A JP H11286795A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼帯洗浄工程において、アルカリ洗浄槽、電
解洗浄槽及び循環槽で発生する泡を確実に消泡する方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 アルカリ洗浄槽2、電解洗浄槽3及び循
環槽4で発生する泡8に対して、発泡原因である圧延油
を除去すると同時に、キャビテーション気泡9を接触さ
せて破泡する。
解洗浄槽及び循環槽で発生する泡を確実に消泡する方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 アルカリ洗浄槽2、電解洗浄槽3及び循
環槽4で発生する泡8に対して、発泡原因である圧延油
を除去すると同時に、キャビテーション気泡9を接触さ
せて破泡する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯の洗浄設備、
即ちアルカリ洗浄槽、電解洗浄槽及び循環槽等に発生す
る泡の消泡方法及び消泡装置に関するものである。
即ちアルカリ洗浄槽、電解洗浄槽及び循環槽等に発生す
る泡の消泡方法及び消泡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図5に鋼帯洗浄設備の一般的な構
成を示す。鋼帯洗浄設備は、鋼帯1の進行順にアルカリ
洗浄槽2、アルカリスクラッバー20、電解洗浄槽3、
温水スクラッバー21及び温水リンス槽22で構成され
る。鋼帯の洗浄設備では、圧延工程にて鋼帯表面に付着
した油脂を除去するために、一般に水酸化ナトリウムま
たはオルソケイ酸ソーダ等のアルカリ洗浄液による脱脂
洗浄が行われている。
成を示す。鋼帯洗浄設備は、鋼帯1の進行順にアルカリ
洗浄槽2、アルカリスクラッバー20、電解洗浄槽3、
温水スクラッバー21及び温水リンス槽22で構成され
る。鋼帯の洗浄設備では、圧延工程にて鋼帯表面に付着
した油脂を除去するために、一般に水酸化ナトリウムま
たはオルソケイ酸ソーダ等のアルカリ洗浄液による脱脂
洗浄が行われている。
【0003】鋼帯1はアルカリ洗浄槽2でアルカリ洗浄
液により鋼帯1表面に付着している油脂等を化学反応に
より洗浄除去され、アルカリスクラッバー20にてブラ
シ及びスプレーにより鋼帯1の表面をさらに洗浄され
る。次の電解洗浄槽3はその内部にアルカリ洗浄液が充
填されており、搬送された鋼帯1は、両側から挟むよう
に設置された電極により通電されて電解洗浄された後、
温水スクラッバー21にてブラシにより洗浄される。そ
の後、鋼帯1は、温水リンスにより最終洗浄され、次の
工程へと搬送される。尚、各洗浄槽には循環槽4がそれ
ぞれ付設されており、この循環槽4で洗浄液の濃度及び
温度の調整が行われている。
液により鋼帯1表面に付着している油脂等を化学反応に
より洗浄除去され、アルカリスクラッバー20にてブラ
シ及びスプレーにより鋼帯1の表面をさらに洗浄され
る。次の電解洗浄槽3はその内部にアルカリ洗浄液が充
填されており、搬送された鋼帯1は、両側から挟むよう
に設置された電極により通電されて電解洗浄された後、
温水スクラッバー21にてブラシにより洗浄される。そ
の後、鋼帯1は、温水リンスにより最終洗浄され、次の
工程へと搬送される。尚、各洗浄槽には循環槽4がそれ
ぞれ付設されており、この循環槽4で洗浄液の濃度及び
温度の調整が行われている。
【0004】ところで、このような脱脂洗浄工程で除去
された油脂とアルカリ洗浄液の化学反応(ケン化)によ
り、アルカリ洗浄槽2、電解洗浄槽3及び各洗浄槽に付
設された循環槽4において多量の泡が発生し、これが槽
外にオーバーフローすることにより著しく作業環境を悪
化させるとともに、洗浄液のランニングコストが上昇す
るという問題がある。
された油脂とアルカリ洗浄液の化学反応(ケン化)によ
り、アルカリ洗浄槽2、電解洗浄槽3及び各洗浄槽に付
設された循環槽4において多量の泡が発生し、これが槽
外にオーバーフローすることにより著しく作業環境を悪
化させるとともに、洗浄液のランニングコストが上昇す
るという問題がある。
【0005】そこで、従来これらの問題に対して、洗浄
液への化学消泡剤の投入による消泡方法が採られてい
た。また、図6に示すように特開平6−49544号公
報には、泡表面に熱風を吹き付けて消泡することが開示
されている。図6において、鋼帯1を焼鈍する焼鈍炉1
6によって発生した排気ガスは煙道17へ導かれ、その
過程で排気ガス−空気熱交換器18により熱風として回
収し、泡8が発生するアルカリ洗浄槽2や電解洗浄槽3
等の洗浄槽及び循環槽4へ送られる。送られた50℃〜
300℃の範囲の熱風は各槽内部に設置した熱風ノズル
19を通じて泡8に吹き付けられ消泡を行う。
液への化学消泡剤の投入による消泡方法が採られてい
た。また、図6に示すように特開平6−49544号公
報には、泡表面に熱風を吹き付けて消泡することが開示
されている。図6において、鋼帯1を焼鈍する焼鈍炉1
6によって発生した排気ガスは煙道17へ導かれ、その
過程で排気ガス−空気熱交換器18により熱風として回
収し、泡8が発生するアルカリ洗浄槽2や電解洗浄槽3
等の洗浄槽及び循環槽4へ送られる。送られた50℃〜
300℃の範囲の熱風は各槽内部に設置した熱風ノズル
19を通じて泡8に吹き付けられ消泡を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の化学
消泡剤による消泡方法においては、化学消泡剤を連続か
つ多量に投入しなければならず高価な化学消泡剤のラン
ニングコストが上昇する問題がある。また、特開平6−
49544号公報に開示された方法では、鋼帯の洗浄設
備の高速化に伴う発泡現象の顕著化により、消泡能力の
確保のため多量の熱風が必要となり、しかも確実にかつ
短時間に消泡することが困難であり、また設備コストも
高価となる等の課題がある。本発明は、このような課題
を解決するためになされたものであり、安価で効果的な
消泡方法及び消泡装置を提供することを目的とする。
消泡剤による消泡方法においては、化学消泡剤を連続か
つ多量に投入しなければならず高価な化学消泡剤のラン
ニングコストが上昇する問題がある。また、特開平6−
49544号公報に開示された方法では、鋼帯の洗浄設
備の高速化に伴う発泡現象の顕著化により、消泡能力の
確保のため多量の熱風が必要となり、しかも確実にかつ
短時間に消泡することが困難であり、また設備コストも
高価となる等の課題がある。本発明は、このような課題
を解決するためになされたものであり、安価で効果的な
消泡方法及び消泡装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に油脂等
が付着した鋼帯を洗浄する洗浄槽、及び該洗浄槽に付設
された循環槽に発生する泡を消泡する鋼帯洗浄設備の消
泡方法であって、前記洗浄槽及び循環槽に、それぞれキ
ャビテーション気泡を導入又は発生させ、該キャビテー
ション気泡を前記各槽内に発生する泡に吸着させること
により槽内の泡を破泡し、消泡する。さらに、上記方法
に加えて、洗浄槽、又は該洗浄槽に付設された循環槽の
少なくとも一方において、槽内洗浄液中の油脂を除去
し、除去後の洗浄液を槽上部から再循環供給し、槽上部
に発生した泡を消泡する。
が付着した鋼帯を洗浄する洗浄槽、及び該洗浄槽に付設
された循環槽に発生する泡を消泡する鋼帯洗浄設備の消
泡方法であって、前記洗浄槽及び循環槽に、それぞれキ
ャビテーション気泡を導入又は発生させ、該キャビテー
ション気泡を前記各槽内に発生する泡に吸着させること
により槽内の泡を破泡し、消泡する。さらに、上記方法
に加えて、洗浄槽、又は該洗浄槽に付設された循環槽の
少なくとも一方において、槽内洗浄液中の油脂を除去
し、除去後の洗浄液を槽上部から再循環供給し、槽上部
に発生した泡を消泡する。
【0008】上記発明を達成するための具体的な装置と
して、表面に油脂等が付着した鋼帯を洗浄する洗浄槽、
及び該洗浄槽に付設され、洗浄槽との間で洗浄液を循環
させる循環槽に発生する泡を消泡する鋼帯洗浄設備の消
泡装置であって、前記洗浄槽と循環槽との間で洗浄液を
循環させる循環配管中又はオーバーフロー配管中にキャ
ビテーション気泡発生装置を設けるとともに、洗浄槽及
び循環槽にキャビテーション気泡を導入するようにキャ
ビテーション気泡発生装置を設けた配管を分岐して設け
た。
して、表面に油脂等が付着した鋼帯を洗浄する洗浄槽、
及び該洗浄槽に付設され、洗浄槽との間で洗浄液を循環
させる循環槽に発生する泡を消泡する鋼帯洗浄設備の消
泡装置であって、前記洗浄槽と循環槽との間で洗浄液を
循環させる循環配管中又はオーバーフロー配管中にキャ
ビテーション気泡発生装置を設けるとともに、洗浄槽及
び循環槽にキャビテーション気泡を導入するようにキャ
ビテーション気泡発生装置を設けた配管を分岐して設け
た。
【0009】または、洗浄槽及び循環槽において槽内洗
浄液中、又は槽外面に接した状態で、それぞれ超音波振
動付加によるキャビテーション気泡発生装置を設けた。
さらに、上記装置構成に加えて、洗浄槽又は該洗浄槽に
付設された循環槽の少なくとも一方において、槽内の洗
浄液を循環させる循環配管を付加し、該配管中に油水分
離フィルターを設けた。
浄液中、又は槽外面に接した状態で、それぞれ超音波振
動付加によるキャビテーション気泡発生装置を設けた。
さらに、上記装置構成に加えて、洗浄槽又は該洗浄槽に
付設された循環槽の少なくとも一方において、槽内の洗
浄液を循環させる循環配管を付加し、該配管中に油水分
離フィルターを設けた。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
基づいて説明する。 (実施例1)従来技術で図5を基に説明したように、鋼
帯洗浄設備において、ケン化により多量の泡が発生する
のは、アルカリ洗浄液を使用しているアルカリ洗浄槽2
や電解洗浄槽3等の洗浄槽と、これらの洗浄槽の下方に
付設されている循環槽4である。図1は鋼帯洗浄設備に
おける消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図であ
り、ここではアルカリ洗浄槽2とそれに付設された循環
槽4を例にとって説明する。
基づいて説明する。 (実施例1)従来技術で図5を基に説明したように、鋼
帯洗浄設備において、ケン化により多量の泡が発生する
のは、アルカリ洗浄液を使用しているアルカリ洗浄槽2
や電解洗浄槽3等の洗浄槽と、これらの洗浄槽の下方に
付設されている循環槽4である。図1は鋼帯洗浄設備に
おける消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図であ
り、ここではアルカリ洗浄槽2とそれに付設された循環
槽4を例にとって説明する。
【0011】鋼帯1はデフレクターロール14を介して
アルカリ洗浄槽2内に導かれ、シンクロール15を介し
て洗浄槽4内を搬送され、脱脂洗浄される。アルカリ洗
浄槽2の下方には循環槽4を配設し、アルカリ洗浄液は
循環使用される。循環槽4内の洗浄液は供給ポンプ5、
循環配管6によりアルカリ洗浄槽2に供給され、オーバ
ーフロー配管7により再度循環槽4に戻される。ここ
で、循環槽4に洗浄液を戻す際、空気を巻き込み、ま
た、アルカリ洗浄槽2においては、鋼帯1の進入による
空気巻き込みにより過剰発泡する。
アルカリ洗浄槽2内に導かれ、シンクロール15を介し
て洗浄槽4内を搬送され、脱脂洗浄される。アルカリ洗
浄槽2の下方には循環槽4を配設し、アルカリ洗浄液は
循環使用される。循環槽4内の洗浄液は供給ポンプ5、
循環配管6によりアルカリ洗浄槽2に供給され、オーバ
ーフロー配管7により再度循環槽4に戻される。ここ
で、循環槽4に洗浄液を戻す際、空気を巻き込み、ま
た、アルカリ洗浄槽2においては、鋼帯1の進入による
空気巻き込みにより過剰発泡する。
【0012】本実施例では、循環槽4からアルカリ洗浄
槽2に洗浄液を循環供給する循環配管6中にキャビテー
ション気泡発生装置10を発生するとともに、キャビテ
ーション気泡発生装置の後段において、キャビテーショ
ン気泡9を洗浄槽2と循環槽4の両方に導入するように
循環配管6を分岐させて、循環配管6をアルカリ洗浄槽
2及び循環槽4の両方に接続する。
槽2に洗浄液を循環供給する循環配管6中にキャビテー
ション気泡発生装置10を発生するとともに、キャビテ
ーション気泡発生装置の後段において、キャビテーショ
ン気泡9を洗浄槽2と循環槽4の両方に導入するように
循環配管6を分岐させて、循環配管6をアルカリ洗浄槽
2及び循環槽4の両方に接続する。
【0013】これにより、アルカリ洗浄槽2内及び循環
槽4内にキャビテーション気泡9が導入されることによ
りまず充満し、次に、このキャビテーション気泡9が圧
縮・膨張を繰り返しながら槽内を浮上し、洗浄液面上で
連続的に圧縮破壊する。この際、液面上で発生した泡8
に吸着すると同時に泡8を破泡することができる。ここ
で、上記キャビテーション気泡発生装置10において
は、超音波振動付加により、キャビテーション気泡9を
発生させてもよいし、または旋回流を形成することで発
生する遠心力により、キャビテーション気泡9を発生さ
せてもよい。
槽4内にキャビテーション気泡9が導入されることによ
りまず充満し、次に、このキャビテーション気泡9が圧
縮・膨張を繰り返しながら槽内を浮上し、洗浄液面上で
連続的に圧縮破壊する。この際、液面上で発生した泡8
に吸着すると同時に泡8を破泡することができる。ここ
で、上記キャビテーション気泡発生装置10において
は、超音波振動付加により、キャビテーション気泡9を
発生させてもよいし、または旋回流を形成することで発
生する遠心力により、キャビテーション気泡9を発生さ
せてもよい。
【0014】ここでは、循環槽4からアルカリ洗浄槽2
に洗浄液を循環供給する循環配管6中にキャビテーショ
ン気泡発生装置10を設けた場合について説明したが、
オーバーフロー配管7中に設けてもかまわない。その場
合は、オーバーフロー配管7を、キャビテーション気泡
発生装置の後段において、キャビテーション気泡9を洗
浄槽2と循環槽4の両方に導入するように分岐させて、
オーバーフロー配管7をアルカリ洗浄槽2及び循環槽4
の両方に接続する。
に洗浄液を循環供給する循環配管6中にキャビテーショ
ン気泡発生装置10を設けた場合について説明したが、
オーバーフロー配管7中に設けてもかまわない。その場
合は、オーバーフロー配管7を、キャビテーション気泡
発生装置の後段において、キャビテーション気泡9を洗
浄槽2と循環槽4の両方に導入するように分岐させて、
オーバーフロー配管7をアルカリ洗浄槽2及び循環槽4
の両方に接続する。
【0015】(実施例2)図2は実施例2を示す鋼帯洗
浄設備における消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統
図である。本実施例では、キャビテーション気泡発生装
置10を、洗浄槽2においては、直接アルカリ洗浄液中
に、また循環槽4においては、循環槽4の外側底面に配
設している。この場合のキャビテーション気泡発生装置
10は、超音波振動付加によりキャビテーション気泡9
を槽内で発生させるものである。
浄設備における消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統
図である。本実施例では、キャビテーション気泡発生装
置10を、洗浄槽2においては、直接アルカリ洗浄液中
に、また循環槽4においては、循環槽4の外側底面に配
設している。この場合のキャビテーション気泡発生装置
10は、超音波振動付加によりキャビテーション気泡9
を槽内で発生させるものである。
【0016】この超音波付加により、アルカリ洗浄槽2
内及び循環槽4内にそれぞれキャビテーション気泡9が
発生することにより、まず槽内に充満し、次に、このキ
ャビテーション気泡9が圧縮・膨張を繰り返しながら槽
内を浮上し、洗浄液面上で連続的に圧縮破壊する。この
際、液面上で発生した泡8に吸着すると同時に泡8を破
泡することができる。
内及び循環槽4内にそれぞれキャビテーション気泡9が
発生することにより、まず槽内に充満し、次に、このキ
ャビテーション気泡9が圧縮・膨張を繰り返しながら槽
内を浮上し、洗浄液面上で連続的に圧縮破壊する。この
際、液面上で発生した泡8に吸着すると同時に泡8を破
泡することができる。
【0017】ここではキャビテーション気泡発生装置1
0を、洗浄槽2においては、直接アルカリ洗浄液中に、
また循環槽4においては、循環槽4の外側底面に配設し
た場合について説明したが、これは一例であり、この超
音波振動付加によるキャビテーション気泡発生装置は、
各槽の洗浄液内、もしくは各槽外面底部または側部のど
こに設けてもかまわず、その組み合わせについても自由
である。
0を、洗浄槽2においては、直接アルカリ洗浄液中に、
また循環槽4においては、循環槽4の外側底面に配設し
た場合について説明したが、これは一例であり、この超
音波振動付加によるキャビテーション気泡発生装置は、
各槽の洗浄液内、もしくは各槽外面底部または側部のど
こに設けてもかまわず、その組み合わせについても自由
である。
【0018】(実施例3)図3は実施例3を示す鋼帯洗
浄設備における消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統
図である。本実施例では、上記実施例1に加え、循環槽
4内の洗浄液を循環させるための循環配管13を設け、
この循環配管13中に循環ポンプ12及び油水分離フィ
ルター11を配設する。この油水分離フィルター11に
より、鋼帯洗浄後の油脂を除去することにより、油脂と
アルカリ洗浄液との化学反応(ケン化)による過剰発泡
を抑制することができる。ここで、上記油水分離フィル
ター11においては、比重差により圧延油が分離除去さ
れる。
浄設備における消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統
図である。本実施例では、上記実施例1に加え、循環槽
4内の洗浄液を循環させるための循環配管13を設け、
この循環配管13中に循環ポンプ12及び油水分離フィ
ルター11を配設する。この油水分離フィルター11に
より、鋼帯洗浄後の油脂を除去することにより、油脂と
アルカリ洗浄液との化学反応(ケン化)による過剰発泡
を抑制することができる。ここで、上記油水分離フィル
ター11においては、比重差により圧延油が分離除去さ
れる。
【0019】また本実施例では、油脂を除去した後の洗
浄液を循環槽4の上部から再循環供給する構成としてい
る。これにより、循環槽4内の洗浄液上に溜まった泡8
による山を均すことができるため、さらにキャビテーシ
ョン気泡9による消泡作用を助長することができる。こ
こでは、循環槽4において、洗浄液中の油脂の除去を行
った例を示したが、循環槽4で行うのでなくアルカリ洗
浄槽2で行ってもよい。また、両槽で行ってもかまわな
い。
浄液を循環槽4の上部から再循環供給する構成としてい
る。これにより、循環槽4内の洗浄液上に溜まった泡8
による山を均すことができるため、さらにキャビテーシ
ョン気泡9による消泡作用を助長することができる。こ
こでは、循環槽4において、洗浄液中の油脂の除去を行
った例を示したが、循環槽4で行うのでなくアルカリ洗
浄槽2で行ってもよい。また、両槽で行ってもかまわな
い。
【0020】(実施例4)図4は実施例4を示す鋼帯洗
浄設備における消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統
図である。本実施例では、上記実施例2に加え、循環槽
4内の洗浄液を循環させるための循環配管13を設け、
この循環配管13中に循環ポンプ12及び油水分離フィ
ルター11を配設する。この油水分離フィルター11に
より、鋼帯洗浄後の油脂を除去することにより、油脂と
アルカリ洗浄液との化学反応(ケン化)による過剰発泡
を抑制することができる。ここで、上記油水分離フィル
ター11においては、比重差により圧延油が分離除去さ
れる。
浄設備における消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統
図である。本実施例では、上記実施例2に加え、循環槽
4内の洗浄液を循環させるための循環配管13を設け、
この循環配管13中に循環ポンプ12及び油水分離フィ
ルター11を配設する。この油水分離フィルター11に
より、鋼帯洗浄後の油脂を除去することにより、油脂と
アルカリ洗浄液との化学反応(ケン化)による過剰発泡
を抑制することができる。ここで、上記油水分離フィル
ター11においては、比重差により圧延油が分離除去さ
れる。
【0021】また本実施例では、油脂を除去した後の洗
浄液を循環槽4の上部から再循環供給する構成としてい
る。これにより、循環槽4内の洗浄液上に溜まった泡8
による山を均すことができるため、さらにキャビテーシ
ョン気泡9による消泡作用を助長することができる。こ
こでは、循環槽4において、洗浄液中の油脂を除去を行
った例を示したが、循環槽4で行うのでなくアルカリ洗
浄槽2で行ってもよい。また、両槽で行ってもかまわな
い。尚、実施例1、2、3、4ではアルカリ洗浄槽と、
それに付設された循環槽4を例にとって説明したが、鋼
帯洗浄設備はアルカリ洗浄液を充填した複数の洗浄槽と
それに付設した循環槽から構成されており、例えば電解
洗浄槽3と、それに付設された循環槽4の場合にも同じ
ように適用される。
浄液を循環槽4の上部から再循環供給する構成としてい
る。これにより、循環槽4内の洗浄液上に溜まった泡8
による山を均すことができるため、さらにキャビテーシ
ョン気泡9による消泡作用を助長することができる。こ
こでは、循環槽4において、洗浄液中の油脂を除去を行
った例を示したが、循環槽4で行うのでなくアルカリ洗
浄槽2で行ってもよい。また、両槽で行ってもかまわな
い。尚、実施例1、2、3、4ではアルカリ洗浄槽と、
それに付設された循環槽4を例にとって説明したが、鋼
帯洗浄設備はアルカリ洗浄液を充填した複数の洗浄槽と
それに付設した循環槽から構成されており、例えば電解
洗浄槽3と、それに付設された循環槽4の場合にも同じ
ように適用される。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば鋼帯
の洗浄設備において、キャビテーション気泡を導入する
ことにより、作業環境の悪化を防ぎかつ安価で効果的な
消泡が可能となる。また、キャビテーション気泡による
洗浄能力の向上も期待でき、洗浄設備のコンパクト化が
可能となり、これらによりライン速度の高速化も可能と
なる。さらに、油水分離フィルターによって泡が多量に
発生する原因となる油脂を除去することにより、泡の発
生を抑制させることができ、キャビテーション気泡によ
る消泡と併せればさらに消泡効果が増す。
の洗浄設備において、キャビテーション気泡を導入する
ことにより、作業環境の悪化を防ぎかつ安価で効果的な
消泡が可能となる。また、キャビテーション気泡による
洗浄能力の向上も期待でき、洗浄設備のコンパクト化が
可能となり、これらによりライン速度の高速化も可能と
なる。さらに、油水分離フィルターによって泡が多量に
発生する原因となる油脂を除去することにより、泡の発
生を抑制させることができ、キャビテーション気泡によ
る消泡と併せればさらに消泡効果が増す。
【図1】本発明の実施例1を示す鋼帯洗浄設備における
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
【図2】本発明の実施例2を示す鋼帯洗浄設備における
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
【図3】本発明の実施例3を示す鋼帯洗浄設備における
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
【図4】本発明の実施例4を示す鋼帯洗浄設備における
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
消泡方法及び消泡装置の概略を示す系統図である。
【図5】鋼帯洗浄設備の一般的な構成を示す概略図であ
る。
る。
【図6】従来技術の一例を示す概略図である。
1 鋼帯 2 アルカリ洗浄槽 3 電解洗浄槽 4 循環槽 5 供給ポンプ 6 循環配管 7 オーバーフロー配管 8 泡 9 キャビテーション気泡 10 キャビテーション気泡発生装置 11 油水分離フィルター 12 循環ポンプ 13 循環配管 14 デフレクターロール 15 シンクロール 16 焼鈍炉 17 煙道 18 レキュペレーター 19 熱風ノズル 20 アルカリスクラッバー 21 温水スクラッバー 22 温水リンス槽
Claims (5)
- 【請求項1】 表面に油脂等が付着した鋼帯を洗浄する
洗浄槽、及び該洗浄槽に付設された循環槽に発生する泡
を消泡する鋼帯洗浄設備の消泡方法であって、前記洗浄
槽及び循環槽に、それぞれキャビテーション気泡を導入
又は発生させ、該キャビテーション気泡を前記各槽内に
発生する泡に吸着させることにより槽内の泡を破泡し、
消泡することを特徴とする鋼帯洗浄設備の消泡方法。 - 【請求項2】 洗浄槽、又は該洗浄槽に付設された循環
槽の少なくとも一方において、槽内洗浄液中の油脂を除
去し、除去後の洗浄液を槽上部から再循環供給し、槽上
部に発生した泡を消泡することを特徴とする請求項1記
載の鋼帯洗浄設備の消泡方法。 - 【請求項3】 表面に油脂等が付着した鋼帯を洗浄する
洗浄槽、及び該洗浄槽に付設され、洗浄槽との間で洗浄
液を循環させる循環槽に発生する泡を消泡する鋼帯洗浄
設備の消泡装置であって、前記洗浄槽と循環槽との間で
洗浄液を循環させる循環配管中又はオーバーフロー配管
中にキャビテーション気泡発生装置を設けるとともに、
洗浄槽及び循環槽にキャビテーション気泡を導入するよ
うにキャビテーション気泡発生装置を設けた配管を分岐
配設したことを特徴とする鋼帯洗浄設備の消泡装置。 - 【請求項4】 表面に油脂等が付着した鋼帯を洗浄する
洗浄槽、及び該洗浄槽に付設され、洗浄槽との間で洗浄
液を循環させる循環槽に発生する泡を消泡する鋼帯洗浄
設備の消泡装置であって、前記洗浄槽及び循環槽におい
て、槽内洗浄液中、又は槽外面に接した状態で、それぞ
れ超音波振動付加によるキャビテーション気泡発生装置
を設けたことを特徴とする鋼帯洗浄設備の消泡装置。 - 【請求項5】 洗浄槽又は該洗浄槽に付設された循環槽
の少なくとも一方において、槽内の洗浄液を循環させる
循環配管を付加し、該配管中に油水分離フィルターを設
けたことを特徴とする請求項3、4記載の鋼帯洗浄設備
の消泡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213298A JPH11286795A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 鋼帯洗浄設備の消泡方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213298A JPH11286795A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 鋼帯洗浄設備の消泡方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286795A true JPH11286795A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14045918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9213298A Withdrawn JPH11286795A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 鋼帯洗浄設備の消泡方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11286795A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007231404A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Nisshin Steel Co Ltd | ステンレス鋼帯の洗浄装置 |
CN114108001A (zh) * | 2021-11-12 | 2022-03-01 | 江苏沙钢集团有限公司 | 一种带钢碱洗段泡沫协同处理装置和方法 |
-
1998
- 1998-04-06 JP JP9213298A patent/JPH11286795A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007231404A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Nisshin Steel Co Ltd | ステンレス鋼帯の洗浄装置 |
CN114108001A (zh) * | 2021-11-12 | 2022-03-01 | 江苏沙钢集团有限公司 | 一种带钢碱洗段泡沫协同处理装置和方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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