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JPH11286421A - 2剤混合式化粧料 - Google Patents

2剤混合式化粧料

Info

Publication number
JPH11286421A
JPH11286421A JP1519399A JP1519399A JPH11286421A JP H11286421 A JPH11286421 A JP H11286421A JP 1519399 A JP1519399 A JP 1519399A JP 1519399 A JP1519399 A JP 1519399A JP H11286421 A JPH11286421 A JP H11286421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
viscosity
cosmetic
carboxyvinyl polymer
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1519399A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunobu Suzuki
一伸 鈴木
Masaaki Yasuda
正明 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP1519399A priority Critical patent/JPH11286421A/ja
Publication of JPH11286421A publication Critical patent/JPH11286421A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用前は粘度が低く取り扱いが容易で、しか
も使用時には増粘して適用部位に留まりやすくなるとと
もに、処方の自由度を損なわず、しかも安定な2剤混合
式化粧料、例えば2剤式染毛剤を提供する。 【解決手段】 pH7以上でカルボキシビニルポリマー
または変性カルボキシビニルポリマーと、低級アルコー
ルおよび高級脂肪酸を含有する粘度が3000cps以
下の第1剤と、pH5以下の第2剤とからなり、前記第
1剤と前記第2剤との混合液のpHが5以上になるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用直前に第1剤と
第2剤とを混合して用いる2剤混合式化粧料に係り、特
に第1剤と第2剤との混合により粘度が増加する2剤混
合式化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、染毛剤等の化粧料の分野で
は、別途の容器に保存された第1剤と第2剤とからな
り、使用直前に両者を混合して使用する2剤混合式化粧
料が用いられている。このような2剤混合式化粧料にお
いては、第1剤と第2剤との混合により化粧料としての
有効成分が形成されるものであり、有効成分が不安定で
有効成分形成直後に使用することが必要な場合によく用
いられる。このような成分としては酸化染毛剤、毛髪脱
色剤、酵素配合剤等がある。
【0003】これら2剤混合式化粧料にあっては、混合
前は、容器内壁への付着による化粧料の残留を少なく
し、第1剤と第2剤の混合操作を容易にする必要がある
ため、粘度を小さくすることが必要である。一方、第1
剤と第2剤とを混合して人体に適用するときは、混合液
を一定時間適用部位に溜めるようにするため混合液は所
定の粘度を有することが必要である。所定の粘度を有す
る化粧料を調製するため、従来より、第1剤、第2剤の
一方又は双方を乳化剤又は粘調液剤として調製し、混合
した後においても所定の粘度を得ることが行われてい
た。また、第1剤、第2剤の一方又は双方に界面活性剤
を含有し、界面活性剤溶液の混合による濃度変化による
粘性発現を利用して粘性を得ることも行われていた。ま
た、酵素配合化粧水にあっては、粉末物質の溶解、分散
による粘性発現が利用されていた。
【0004】さらに、2剤式染毛剤組成物であって、増
粘剤として水不溶性のアニオン性重合体を用いたものが
特開平7−82122号公報及び特開平7−82123
号公報に開示されている。これらは水性展開剤に水不溶
性のアニオン性重合体を配合し、アルカリ性水性ローシ
ョンにカチオン性重合体を配合している。そして、使用
に際し水性展開剤とアルカリ性水性ローションとを混合
することにより、アニオン性重合体とカチオン性重合体
とが反応し、ゲル体が形成されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1
剤、第2剤の一方又は双方を乳化剤又は粘調液剤として
調製する場合、混合前から高い粘度が発現してしまうた
め、薬剤が容器内壁に付着してしまい、容器内での化粧
料の残留量が多く、第1剤と第2剤との混合操作が困難
になるという問題がある。また、界面活性剤溶液の濃度
変化による粘性発現を利用する場合、得られる粘性が充
分でないばかりでなく、処方中の成分により粘度が大き
く影響されてしまう。このため、配合成分に大きな制約
を受けてしまい、化粧料本来の機能を発揮すべき満足な
処方を設計することが困難であるという問題があった。
さらに、酵素配合化粧水において粉末物質の溶解、分散
による粘性発現を利用する場合、非常に僅かな粘度上昇
しか得られないという問題があた。
【0006】また、特開平7−82122号公報および
特開平7−82123号公報記載の酸化性染毛化合物に
おいては、増粘剤であるアニオン性重合体とカチオン性
重合体との反応によりゲル体が形成されるものである。
このため、アルカリ性水性ローション中に他のアニオン
性成分を含有させると、このカチオン性重合体と反応し
てしまい、増粘剤であるアニオン性重合体を増粘させる
ことができない。従って、アルカリ性水性ローションの
配合成分が大きな制約を受けてしまい、製剤上、自由度
が制限される。また、この増粘物たるアニオン性重合体
は水に不溶である。このため化粧料として調製する場合
はサスペンション等の分散系にしなければならず、安定
性に優れた剤型とするのは困難である。さらに、増粘剤
としてアニオン性重合体を用いるとゲル体が形成されて
しまうので、目的に応じた所望の粘度を実現できるもの
ではなく、使用範囲が狭いものであった。
【0007】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであり、使用前は粘度が低く取扱いが容易で、しか
も使用時には適用部位に留まるのに充分な粘度を発現す
るとともに、処方の自由度を損わず、しかも安定な化粧
料の提供が可能な2剤混合式化粧料を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記した目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、2剤式化粧料に
おいて、第1剤中に、カルボキシビニルポリマーまたは
変性カルボキシビニルポリマー、低級アルコール、およ
び高級脂肪酸を適量配合することにより上記問題点を解
決できることを見い出し、本発明を完成した。
【0009】即ち本発明は、pH7以上でカルボキシビ
ニルポリマーまたは変性カルボキシビニルポリマーと、
低級アルコールと、高級脂肪酸とを含有する第1剤と、
第2剤とからなり、前記第1剤と前記第2剤との混合液
のpHが5以上になる2剤混合式化粧料であって、化粧
料用主剤が前記第1剤及び前記第2剤の一方又は双方に
配合されていることを特徴とする2剤混合式化粧料であ
る。
【0010】本発明の第1剤は、pH7以上でカルボキ
シビニルポリマーまたは変性カルボキシビニルポリマ
ー、低級アルコールおよび高級脂肪酸を含有するもので
ある。カルボキシビニルポリマーは通常中性付近からア
ルカリ側で急激な粘度発現が見られる。しかしながら低
級アルコール、高級脂肪酸の適量配合によりその粘性を
低下させ、第2剤と混合させた後に粘度を増加させるこ
とが可能である。本発明の第2剤は、好ましくはpH5
以下であり、第1剤との混合により混合液のpHを5以
上にすることができるものであればその種類は問わな
い。
【0011】本発明で用いられるカルボキシビニルポリ
マーは上記したような特性を有するものであれば特にそ
の種類は問わない。また変性カルボキシビニルポリマー
としては、例えばアルキル変性カルボキシビニルポリマ
ーが挙げられる。このような特性を有するカルボキシビ
ニルポリマーおよび変性カルボキシビニルポリマーとし
ては、例えば、グッドリッチ社の商品名「カーボポー
ル」、「ペミュレン」、和光純薬社の商品名「ハイビス
ワコー」を挙げることができる。第1剤におけるカルボ
キシビニルポリマーの配合量は製剤の種類、必要とされ
る粘度に応じて適宜変更することが可能である。しかし
ながら、一般に、カルボキシビニルポリマーの配合量が
第1剤全体に対して0.005重量%未満では充分な粘
度が得られず、5.0重量%を超えると高い粘度が発現
されてしまう。従って、一般的には、0.005〜5重
量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜
3.0重量%である。
【0012】本発明で用いられる低級アルコールはメタ
ノール、エタノール、ブタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアル
コール等が挙げられ、1種または2種以上を用いること
ができる。第1剤における低級アルコールの配合量は製
剤の種類、必要とされる粘度に応じて適宜変更すること
が可能であり、第1剤全体に対して0.01〜25.0
重量%配合するのが好ましく、より好ましくは5.0〜
20.0重量%である。低級アルコールの配合量が0.
01重量%未満では高い粘度が発現され、25.0重量
%を超えると混合後に充分な粘度を得ることができな
い。
【0013】本発明で用いられる高級脂肪酸は、炭素原
子数が12〜24のものが好ましく、例えばラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、
リノレン酸等が挙げられる。第1剤における高級脂肪酸
の配合量は製剤の種類、必要とされる粘度に応じて適宜
変更することが可能であり、第1剤全体に対して0.0
1〜25.0重量%配合するのが好ましく、より好まし
くは5.0〜15.0重量%である。高級脂肪酸の配合
量が0.01重量%未満では高い粘度が発現され、2
5.0重量%を超えると混合後に充分な粘度を得ること
ができない。
【0014】第1剤及び第2剤のpHの調整は、化粧料
の分野で一般的に使用されるpH調整剤を用いて行うこ
とが可能である。例えば、酸としては、無機酸(例えば
リン酸、塩酸等)、有機酸(例えばクエン酸、酒石酸、
リンゴ酸等)が、アルカリ剤としては、アンモニア、ア
ルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等)、塩基性ア
ミノ酸(例えばアルギニン、リジン等)、有機アミン
(例えばグアニジン、2−アミノ−2−メチルプロパン
等)、無機アルカリ(例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等)が使用される。更にこれらの塩との組み合
わせによる緩衝溶液(例えばリン酸−リン酸のナトリウ
ム塩)が用いられる。
【0015】第1剤と第2剤との混合比は、化粧料用主
剤やカルボキシビニルポリマーの効果や安定性を損なわ
なければ、特に限定されるものではなく、通常2:1〜
1:3(第1剤:第2剤,重量比)、好ましくは1:1
〜1:2である。。本発明に係る2剤混合式化粧料は種
々の目的、例えば、染毛剤、脱色剤、パーマネント剤、
脱毛剤、酵素配合化粧水等として用いることができる。
【0016】化粧料用主剤としては、染毛剤として用い
る場合の酸化染料、直接染料、酸性染料、油溶性染料、
塩基性染料等の染料類、脱色剤として用いる場合の酸化
剤、パーマネントウェーブ剤、脱毛剤として用いる場合
の還元剤が挙げられる。
【0017】このうち酸化染料としては、例えば、p−
フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、N−メ
チル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p
−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−2メチル−
p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−(ヒドロキ
シエチル)−p−フェニレンジアミン、クロル−p−フ
ェニレンジアミン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエ
チル)−p−フェニレンジアミン、メトキシ−p−フェ
ニレンジアミン、2,6−ジクロル−p−フェニレンジ
アミン、2−クロル−6−ブロム−p−フェニレンジア
ミン、2−クロル−6−メチル−p−フェニレンジアミ
ン、6−メトキシ−3−メチル−p−フェニレンジアミ
ン、2,5−ジアミノアニソール、N−(2−ヒドロキ
シプロピル)−p−フェニレンジアミン、N−2−メト
キシエチル−p−フェニレンジアミン等の1種または数
種のNH2−基、NHR1−基またはN(R12−基、
(R 1は炭素数1〜4のアルキル基またはヒドロキシア
ルキル基を示す。)を有するp−ジアミン類;2,5−
ジアミノピリジン誘導体類;パラアミノフェノール、2
−メチル−4−アミノフェノール、3−メチル−4−ア
ミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、
3−クロロ−4−アミノフェノール、2,6−ジメチル
−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミ
ノフェノール、2,3−ジメチル4−アミノフェノー
ル、2,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,4
−ジアミノフェノール、5−アミノサリチル酸等のp−
アミノフェノール類;o−アミノフェノール類;o−フ
ェニレンジアミン類;α−ナフトール、o−クレゾー
ル、m−クレゾール、2,6−ジメチルフェノール、
2,5−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノ
ール、3,5−ジメチルフェノール、ベンズカテキン、
ピロガロール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,
7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチル
フェノール、ヒドロキノン、2,4−ジアミノアニソー
ル、m−トルイレンジアミン、4−アミノフェノール、
レゾルシン、レゾルシンモノメチルエーテル、m−フェ
ニレンジアミン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラ
ゾロン、1−フェニル−3−アミノ−5−ピラゾロン、
1−フェニル−3,5−ジメチル−ピラゾリジン、1−
メチル−7−ジメチル−アミノ−4−ヒドロキシ−2−
キノロン、m−アミノフェノール、4−クロロレゾルシ
ン、2−メチルレゾルシン、2,4−ジアミノフェノキ
シエタノール、3,5−ジアミノ−トリフロロメチルベ
ンゼン、2,4−ジアミノ−フロロベンゼン、3,5−
ジアミノ−フロロベンゼン、2,4−ジアミノ−6−ヒ
ドロキシピリミジン、2,4,6−トリアミノピリミジ
ン、2−アミノ−4,6−ジヒドロキシピリミジン、4
−アミノ−2,6−ジヒドロキシピリミジン、4,6−
ジアミノ−2−ヒドロキシピリミジン、2,6−ジアミ
ノピリミジン等が挙げられる。
【0018】直接染料としては、例えば、2−アミノ−
4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノ
ール、塩酸ニトロ−p−フェニレンジアミン、ニトロ−
p−フェニレンジアミン、p−アミノフェニルスルファ
ミン酸、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、ピクラ
ミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、ピクリン酸、クロム
ブラウンRH、ヘマテイン、硫酸ニトロ−p−フェニレ
ンジアミン、硫酸p−ニトロ−o−フェニレンジアミ
ン、硫酸p−ニトロ−m−フェニレンジアミン、1−ア
ミノ−4−メチルアミノアントラキノン、1,4−ジア
ミノアントラキノン等が挙げられる。
【0019】酸性染料としては、例えば、赤色2号、赤
色3号、赤色102号、赤色04号、赤色105号、赤
色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1
号、青色2号、赤色201号、赤色227号、赤色23
0号、赤色231号、赤色232号、橙205号、橙2
07号、黄色202号、黄色203号、緑色201号、
緑色204号、緑色205号、青色202号、青色20
3号、青色205号、かっ色201号、赤色401号、
赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色50
6号、橙402号、黄色402号、黄色403号、黄色
406号、黄色407号、緑色401号、緑色402
号、紫色401号、黒401号等が挙げられる。
【0020】油溶性染料としては、例えば、赤色215
号、赤色218号、赤色225号、橙201号、橙20
6号、黄色201号、黄色204号、緑色202号、紫
色201号、赤色501号、赤色505号、橙403
号、黄色404号、黄色405号、青色403号等が挙
げられる。
【0021】塩基性染料としては、例えば赤色213
号、赤色214号;及びArianor社の塩基性染料
のSienna Brown、Mahogany、Ma
dder Red、Steel Blue、Straw
Yellow等が挙げられる。
【0022】脱色剤として用いる場合の酸化剤として
は、例えば過酸化水素、臭素酸塩等が挙げられる。
【0023】パーマネントウェーブ剤、脱毛剤として用
いる場合の還元剤としては、例えば、チオグリコール
酸、チオグリコール酸塩、システイン、チオグリコール
酸グリセリンエステル、チオグリセリン、チオ硫酸シス
テアミン等が挙げられる。
【0024】これらの化粧料用主剤は、第1剤又は第2
剤のどちらか一方又は双方に配合することが可能であ
る。
【0025】また、本発明において、第1剤、第2剤の
一方又は双方に通常の化粧料に用いられる他の成分、例
えば、香料、芳香族アルコール、多価アルコール等のア
ルコール類、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、防腐剤、紫
外線防止剤、金属封鎖剤等を本発明の効果を損なわない
範囲で適宜配合することが可能である。
【0026】
【実施例】次に実施例等を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれにより限定されるもので
はない。また、配合量は特に断らない限り、第1剤又は
第2剤に対する重量%である。
【0027】実施例1〜3、比較例1〜3 表1に示す処方に基づき、後述する方法で第1剤および
第2剤よりなる染毛剤を調製し、第1剤については粘度
とpHを、第2剤についてはpHを測定した。得られた
第1剤と第2剤を1:1.5(第1剤:第2剤,重量
比)の割合で混合したときの粘度、混ぜやすさ、たれ落
ちのなさ、および毛髪に適用した時の染着力と使用性
(なめらかさ)を以下の基準で評価した。その結果を表
2に示す。
【0028】 混合後の粘度の評価方法 ◎:適度な混合粘度で塗布容器からも出しやすく、操作
性に優れる。 ○:やや混合粘度が高く、塗布容器から出しにくい。 △:やや混合粘度が低く、塗布容器の口元からたれ落ち
る。 ×:非常に混合粘度が低く、塗布容器の口元からたれ落
ちて毛髪に塗布できない。
【0029】混ぜやすさの評価方法 ◎:混合し、上下にゆっくり15回撹拌することで混ざ
る。 ○:混合し、上下にゆっくり30回撹拌することで混ざ
る。 △:混合し、上下にはげしく30回撹拌することで混ざ
る。 ×:混合し、上下にはげしく撹拌しても混ざらない。
【0030】たれ落ちのなさの評価方法 ◎:塗布後、30分経過しても、たれ落ちない。 ○:塗布後、30分経過すると、ややたれ落ちる。 △:塗布後、15分経過すると、ややたれ落ちる。 ×:塗布直後からたれ落ちる。
【0031】染着力の評価方法 ◎:非常に染着力が高い。 ○:染着力が高い。 △:染着力が低い。 ×:ほとんど染着しない。
【0032】使用性(なめらかさ)の評価方法 ◎:非常になめらかで、くし通りがよい。 ○:なめらかで、くし通りがよい。 △:きしみが生じ、くしが通りにくい。 ×:きしみが生じ、くしが通らない。
【0033】製造方法 (第1剤)イオン交換水にカルボキシビニルポリマーを
溶解後、順次添加し、撹拌溶解する。 (第2剤)イオン交換水に順次添加し、撹拌溶解する。
【0034】
【表1】 ──────────────────────────────── 実施例 比較例 成分 ─────── ──────── 1 2 3 1 2 3 ──────────────────────────────── A.第1剤 カルボキシビニルポリマー 1.0 2.0 3.0 − 2.0 1.5 ステアリン酸 5.0 3.0 10.0 15.0 − 5.0 エタノール 10.0 8.0 15.0 5.0 10.0 − アンモニア水 適量 適量 適量 適量 適量 適量 酸化防止剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 キレート剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 パラフェニレンジアミン 0.5 1.0 0.8 1.0 0.5 0.8 レゾルシン 0.8 0.2 0.5 0.4 0.5 0.3 パラアミノオルソクレゾール 0.2 0.5 0.1 0.3 0.2 0.5 メタアミノフェノール 0.1 0.2 0.3 0.1 0.1 0.4 イオン交換水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 pH 10.0 9.5 8.5 10.0 9.0 9.5 粘度(cps) 500 900 700 300 >10万 >10万 B.第2剤 過酸化水素水30% 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 クエン酸 適量 適量 適量 適量 適量 適量 キレート剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 イオン交換水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 pH 3.0 2.8 2.9 3.0 3.5 2.8 ────────────────────────────────
【0035】
【表2】 ──────────────────────────────── 実施例 比較例 成分 ──────── ──────── 1 2 3 1 2 3 ──────────────────────────────── 混合後の粘度 ◎ ◎ ◎ × ○ ○ 混ぜやすさ ◎ ◎ ◎ ○ × × たれ落ちのなさ ◎ ◎ ◎ × △ △ 染着力 ◎ ◎ ◎ △ △ △ 使用性 ◎ ◎ ◎ × × × ────────────────────────────────
【0036】実施例4 脱色剤 第1剤 カルボキシビニルポリマー 1.5重量% オレイン酸 10.0 プロパノール 10.0 アンモニア水 適量 トリエタノールアミン 適量 キレート剤 適量 香料 0.1 蛋白質加水分解物 0.1 シリコーン 0.1 イオン交換水 残余 第2剤 過酸化水素水30% 20.0 酒石酸 適量 キレート剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカルボキシビニルポリマーを溶
解後、順次添加し、撹拌溶解する(第1剤、粘度:40
0cps)。イオン交換水に順次添加し、撹拌溶解する
(第2剤)。得られた第1剤と第2剤は混合しやすく、
混合後はたれ落ちにくく、脱色力の強いものであった。
【0037】実施例5 脱色剤 第1剤 カルボキシビニルポリマー 1.0重量% リノール酸 15.0 ブタノール 3.0 メタノール 3.0 水酸化ナトリウム 適量 キレート剤 適量 香料 0.1 イオン交換水 残余 第2剤 過酸化水素水30% 20.0 塩酸 適量 キレート剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカルボキシビニルポリマーを溶
解後、順次添加し、撹拌溶解する(第1剤、粘度:35
0cps)。イオン交換水に順次添加し、撹拌溶解する
(第2剤)。得られた第1剤と第2剤は混合しやすく、
混合後はたれ落ちにくく、脱色力の強いものであった。
【0038】 実施例6 脱色剤 第1剤 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 1.0重量% リノール酸 15.0 ブタノール 3.0 メタノール 3.0 水酸化ナトリウム 適量 キレート剤 適量 香料 0.1 イオン交換水 残余 第2剤 過酸化水素水30% 20.0 塩酸 適量 キレート剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にアルキル変性カルボキシビニル
ポリマーを溶解後、順次添加し、撹拌溶解する(第1
剤、粘度:350cps)。イオン交換水に順次添加
し、撹拌溶解する(第2剤)。得られた第1剤と第2剤
は混合しやすく、混合後はたれ落ちにくく、脱色力の強
いものであった。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の2剤混合式化粧料によれば、使用前は粘度が低く取り
扱いが容易で、しかも使用時には増粘して適用部位に留
まりやすくなるとともに、処方の自由度を損なわず、し
かも安定な化粧料の提供が可能になるという効果を奏す
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pH7以上でカルボキシビニルポリマー
    または変性カルボキシビニルポリマーと、低級アルコー
    ルと、高級脂肪酸とを含有する第1剤と、第2剤とから
    なり、前記第1剤と前記第2剤との混合液のpHが5以
    上になる2剤混合式化粧料であって、化粧料用主剤が前
    記第1剤及び前記第2剤の一方又は双方に配合されてい
    ることを特徴とする2剤混合式化粧料。
  2. 【請求項2】 前記第2剤がpH5以下である請求項1
    記載の2剤混合式化粧料。
  3. 【請求項3】 前記第1剤の粘度が3000cps以下
    である請求項1または2記載の2剤混合式化粧料。
  4. 【請求項4】 前記化粧料用主剤が染料である請求項1
    〜3のいずれかに記載の2剤混合式化粧料。
  5. 【請求項5】 前記化粧料用主剤が前記第1剤に含有さ
    れる酸化染料であり、前記第2剤は酸化剤を含有する請
    求項4記載の2剤混合式化粧料。
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