JPH1128611A - スローアウェイ式カッタ - Google Patents
スローアウェイ式カッタInfo
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- JPH1128611A JPH1128611A JP20230097A JP20230097A JPH1128611A JP H1128611 A JPH1128611 A JP H1128611A JP 20230097 A JP20230097 A JP 20230097A JP 20230097 A JP20230097 A JP 20230097A JP H1128611 A JPH1128611 A JP H1128611A
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Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Abstract
なく、高能率・高精度加工を可能とする多刃ハイレーキ
仕様のスローアウェイ式カッタを提供する。 【解決手段】 切屑ポケット6を主切屑ポケット6aと
副切屑ポケット6bとから構成する。主切屑ポケット6
aは工具本体1の軸線に対して所定の角度傾斜して、工
具本体1の正面側から斜め上方の背面側に向けて形成す
る。また、副切屑ポケット6bは工具本体1の軸方向に
おいては前記スローアウェイチップ5の上方に、工具本
体1の外周方向においては主切屑ポケット6aに隣接し
てその回転方向前方に位置するよう形成する。
Description
ップのクランプ手段にねじ止め方式を採用し、多刃ハイ
レーキ仕様とした正面削り用のスローアウェイ式カッタ
に関する。
多刃仕様やハイレーキ仕様のスローアウェイ式カッタ
(以下「カッタ」という。)を必要としている。しか
し、従来工具の構成においては、刃数を増やしたり、ス
ローアウェイチップ(以下「チップ」という。)のすく
い角を大きくすると、ボディ剛性が低下したり、切屑排
出性が悪化するなどの問題がある。
ようなカッタが知られている。工具本体20の外周に
は、チップ取付け座21と切屑ポケット22とが等間隔
に複数形成され、それぞれにチップ23とクサビ部材2
4とが内装される構成となっている。
具本体外周側に開放して形成され、その曲面は滑らかな
凹曲面を成している。側面視、切屑ポケット22はチッ
プ23の主切れ刃稜線に沿うように、工具本体20の軸
線方向に所定の幅で延びている。また、正面視において
は、工具本体20の径方向内側に凹む皿形状を成してい
る。その底面の稜線は、回転方向前方に向かうに従い、
径方向外側に緩やかに上昇し、外周面に到達している。
ており、上面と側面の交差稜線部に主切れ刃及び副切れ
刃が形成されている。主切れ刃及び副切れ刃に連なる上
面はすくい面として工具回転方向を向き、また側面は逃
げ面として工具本体正面側を向いて配置されている。チ
ップ23は、クサビ部材24の傾斜側面とロケータ26
の間に挟着される。また、チップ23を固定した状態で
のクサビ部材24の上面は切屑ポケット22の底面の一
部を成しており、工具本体20の径方向内側に凹む曲面
として形成されている。
い滑らかな切屑ポケット22を有しているため、切屑処
理性に有利である。
題点を記述する。くさび方式によるクランプ手段は、ク
サビ狭着時に工具ボディを変形させることがあり、ボデ
ィ剛性を確保するためには、チップ23を支持する部分
の肉厚を確保すること、チップ23のすくい角を小さく
することなどが必要となる。また、すくい角の小さい従
来工具は、切削方向に対する切屑の流出角(以下「切屑
流出角」という。)も小さく、切屑は主切れ刃の回転方
向前方に流出する傾向があるため、その方向に浅く広い
切屑ポケット22を形成する必要があり、隣合うチップ
23の間隔を広くせざるを得ない。これらの理由によ
り、クサビ方式を採用した従来工具は、ボディ剛性の問
題、スペースの問題などにより多刃化、ハイレーキ化の
困難な構成となっている。
した工具は、切れ刃傾き角を大きくすることが可能とな
り、切屑流出角の大きい、ほぼ一定のカール半径で渦巻
くコイル状の切屑が主切れ刃に沿う方向に排出するよう
になるため、主切れ刃の回転方向前方には広幅の切屑ポ
ケット22は必要としない。しかしながら、クランプ手
段をくさび方式からねじ止め方式としたことにより、切
屑ポケット22の径方向内側への凹む量が大きくなり、
ポケット内部からポケット外部へ切屑を排出するのが困
難となることがある。
課題に鑑みなされたもので、円盤状を成す工具本体の外
周側面には、切屑ポケットが周方向に間隔を置いて形成
され、切屑ポケット内には工具本体の正面側と外周側面
側に開口するチップ取付け座が切欠きして形成されて、
その底壁面を工具本体の回転方向に正対する向きに配置
し、この底壁面を着座面とする多角形平板状のスローア
ウェイチップが工具本体の正面側及び外周側面側に突出
し状態で、その中央取付け穴を介して締付ねじにより着
脱自在に装着されようにしたスローアウェイ式カッタに
おいて、前記チップ取付け座に載置される前記スローア
ウェイチップは、そのアキシャルレーキを10°〜30
°の角度に配置され、前記切屑ポケットは主切屑ポケッ
ト及び副切屑ポケットとから成り、当該主切屑ポケット
は工具本体の軸線に対して所定の角度傾斜して、工具本
体の正面側から斜め上方の背面側に向かって直線状に伸
びて凹設され、また、当該副切屑ポケットは工具本体の
軸方向において前記スローアウェイチップの上方に、工
具本体の外周方向においては前記主切屑ポケットに隣接
してその回転方向前方に位置して形成されていることを
特徴とする。
て図1及び図2を参照しながら説明する。工具本体1
は、中空円盤状を成し、正面2と、外周側面3と、背面
4とから概略構成されている。正面2は加工物に正対す
る面であり、背面4は工作機械の主軸端を向く面であ
る。外周側面3は、正面側から軸方向上方に向かって漸
次拡径しているため、段付きのテーパ面の如き面とな
る。正面2と外周側面3の交差稜線部には、チップ5が
等間隔に複数配置され切れ刃を構成している。
間隔を置いて複数の溝6a(以下「主切屑ポケット」と
いう。)が形成されている。主切屑ポケット6aは、円
盤状の工具本体1の正面側から斜め上方の背面側に抜け
る通し溝の如き形態を成し、工具本体1の軸線に対して
一定の角度で傾斜して延びている。延びる方向は、チッ
プ5の主切れ刃7稜線に平行であっても、多少傾いた方
向であってもよい。主切屑ポケット6aの延びる方向
は、切屑11の排出する方向、即ち、コイル状切屑の回
転軸の方向と一致させることが好ましい。
面には、チップ取付け座12が径方向及び軸方向に開口
する切欠きにより形成されている。底壁面上には、敷金
13が載置され、その上部には径方向及び軸方向に凸出
するように平板状のチップ5が重ねて載置され、その中
央取付け穴14を介して締付ねじ15により締着固定さ
れている。チップ5の切れ刃は主切れ刃7と副切れ刃8
とからなり、主切れ刃7は外周側を向き、副切れ刃8は
正面側を向くように配置されている。敷金13は、チッ
プ5の切れ刃強度向上、工具本体1の損傷防止に有効で
ある。
ット6aより回転方向前方に延びる副切屑ポケット6b
が切欠きにより形成されている。副切屑ポケット6b
は、工具本体1の軸方向においてはチップ5の上方に、
工具本体1の外周方向においては主切屑ポケット6aの
回転方向前方に位置して形成されている。副切屑ポケッ
ト6bは、工具回転にともなう空気を取り込み、切屑1
1を外部に排出する働きをする。図2(a)はその様子
を示しており、空気は、工具本体1の回転方向Aに対し
て矢印Bの方向から副切屑ポケット6bに流入し、主切
屑ポケット6a内を軸方向斜め上方へ案内され、切屑1
1を伴いながら矢印Cの方向から流出する。また、ステ
ンレス鋼の切屑11のように伸び絡みやすいものは、す
くい面10の斜め前方に切屑11を排出する場合があ
り、かかる場合に工具本体1の一部を取り除いてあるた
め、切屑11の排出が妨げられることなく円滑に外部に
排出される。さらに、チップ5の締付ねじ15の着脱操
作を容易に行なうことを助け、チップ5の取付け、取り
外しの作業性を向上させるものである。
ど種々の利点がある。くさび方式に比べて部品点数が少
ないため、主切屑ポケット6aを省スペースとすること
ができるとともに、ボディ剛性を低下させることがな
い。また、チップ5の下面をチップ取付け座12の底壁
面に対して直接に押圧固定する方式であるため、締付力
のロスが少なく、大きなクランプ力を働かせることがで
きる。クランプ力が大きいにも拘わらず、工具本体1を
変形させることがないため、切れ刃のジオメトリーをハ
イレーキとすることができる。また、安定した刃先位置
精度を容易に再現することもできる。
付け座12前方にスペースを必要とするため、主切屑ポ
ケット6aを従来より深くせざるを得ない。その結果、
主切屑ポケット6a内部に切屑が滞留したり、切削中に
切屑の巻き込みや噛みこみを生ずる場合がある。かかる
場合に、切屑11を主切屑ポケット6a内部から外部へ
円滑に排出するためには、生成する切屑11をその幅方
向へカールさせること(以下「横向きカール」とい
う。)、即ち、主切れ刃に沿う方向に排出させることが
有効である。
の過渡状態で自然に分断するため、切屑11を拘束させ
るための堤防の如きブレーカを必要としない。切屑11
を案内するための必要十分な切屑ポケット6を確保する
ことが最も重要である。理想とする切屑形状は、横向き
のコイル状切屑である。コイル状切屑を生成させるため
には、工具本体1の軸線方向に対する主切れ刃7稜線の
傾き角(以下「アキシャルレーキ」という。)αを大き
くすることが最も有効である。切屑形状は、アキシャル
レーキαが大きくなるに従い、上向きカールのうず巻き
形状、上向きカールと横向きカールの合成された円錐ら
せん形状、横向きのコイル形状へと漸次変化する傾向に
ある。アキシャルレーキαを大きくすることで、切屑流
出角が大きくなり、主切れ刃7稜線の方向に切屑を排出
させることができるからである。さらに、切屑11のカ
ール半径も小さくなり、主切屑ポケット6aの底面と切
屑との接触面積が減少し、切削抵抗が小さくなる効果も
ある。アキシャルレーキαは、切れ刃強度と切屑排出性
の衡平の観点から10°〜30°の角度に設定するのが
好適する。
6aであっても、切屑11はその方向に導かれるため、
確実に外部へと排出されるようになる。また、副切屑ポ
ケット6bに空気が取り込まれることによって、切屑1
1の排出はより一層円滑に行われる。
ーキαが大きくなるほど狭幅にすることができ、ボディ
剛性を低下させることなく隣合うチップ5の間隔を狭め
て刃数を増加させることに貢献する。
をねじ止め方式とすることにより、ボディ変形の少な
い、大きなクランプ力を得ることができる。さらに、切
屑ポケットを主切屑ポケットと副切屑ポケットとから構
成するとともに、切屑排出方向を考慮した形状と配置と
にすることにより、切屑を切屑ポケット内に滞留させる
ことなく、切屑を所定の方向に円滑に排出させることが
できる。このことにより、高精度・高能率加工を実現す
る多刃ハイレーキ仕様のスローアウェイ式カッタを提供
することができる。
斜視図である。
である。(b)は(a)の正面図である。
ある。(b)は(a)の正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 円盤状を成す工具本体1の外周側面3に
は、切屑ポケット6が周方向に間隔を置いて形成され、
切屑ポケット6内には工具本体1の正面側と外周側面側
に開口するチップ取付け座12が切欠きして形成され
て、その底壁面を工具本体1の回転方向に正対する向き
に配置し、この底壁面を着座面とする多角形平板状のス
ローアウェイチップ5が工具本体1の正面側及び外周側
面側に突出し状態で、その中央取付け穴14を介して締
付ねじ15により着脱自在に装着されようにしたスロー
アウェイ式カッタにおいて、前記チップ取付け座12に
載置される前記スローアウェイチップ5は、そのアキシ
ャルレーキαを10°〜30°の角度に配置され、前記
切屑ポケット6は主切屑ポケット6a及び副切屑ポケッ
ト6bとから成り、当該主切屑ポケット6aは工具本体
1の軸線に対して所定の角度傾斜して、工具本体1の正
面側から斜め上方の背面側に向かって直線状に伸びて凹
設され、また、当該副切屑ポケット6bは工具本体1の
軸方向においては前記スローアウェイチップ5の上方
に、工具本体1の外周方向においては前記主切屑ポケッ
ト6aに隣接してその回転方向前方に位置して形成され
ていることを特徴とするスローアウェイ式カッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20230097A JPH1128611A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | スローアウェイ式カッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20230097A JPH1128611A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | スローアウェイ式カッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128611A true JPH1128611A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16455272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20230097A Pending JPH1128611A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | スローアウェイ式カッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128611A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008512252A (ja) * | 2004-09-06 | 2008-04-24 | サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ | 転削工具、転削工具用転削インサート、及び一体型転削工具 |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP20230097A patent/JPH1128611A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008512252A (ja) * | 2004-09-06 | 2008-04-24 | サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ | 転削工具、転削工具用転削インサート、及び一体型転削工具 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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