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JPH11284357A - 電子機器筐体 - Google Patents

電子機器筐体

Info

Publication number
JPH11284357A
JPH11284357A JP8179398A JP8179398A JPH11284357A JP H11284357 A JPH11284357 A JP H11284357A JP 8179398 A JP8179398 A JP 8179398A JP 8179398 A JP8179398 A JP 8179398A JP H11284357 A JPH11284357 A JP H11284357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
fitting
reinforcing structure
housing
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8179398A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Tani
尚記 谷
Kosuke Haraga
康介 原賀
Tokuji Obata
徳次 小畑
Satoshi Midorikawa
聡 緑川
Yoshinobu Nakajima
義信 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP8179398A priority Critical patent/JPH11284357A/ja
Publication of JPH11284357A publication Critical patent/JPH11284357A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、扉板厚が薄いときでも、扉側金
具の周辺部の扉が変形しにくい電子機器筺体を得る。 【解決手段】 この発明の電子機器筺体は、開口を有す
る筐体本体と、筐体本体の開口を開閉するとともにパネ
ル本体47およびパネル本体47の縁部に設けられた折
曲された補強構造42を有する扉40と、扉40を筐体
本体に開閉自在に取り付けた枢着金具とを備え、枢着金
具は、筐体本体に設けられた本体側金具と、扉40に設
けられて本体側金具と共働して扉40を支持した扉側金
具45と、本体側金具および扉側金具45間に延びて、
これら部材を互いに枢動可能に支持した枢着ピンとを含
み、扉側金具45は、パネル本体47および補強構造4
2に接着剤により固着され、かつ補強構造42がリベッ
ト59を併用した接着剤による接合手段により固着され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器が搭載
された電子機器ユニットを内部に収容して搭載するため
の制御盤、配電盤等の電子機器筐体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9ないし図13は、本出願人が既に出
願した電子機器筺体(特開平9−167893号公報)
に関する図であり、図9は電子機器筐体である制御盤用
筺体を示す斜視図、図8ないし図13はこの制御盤用筺
体の枢着金具の詳細を示す図である。
【0003】全体としては、金属板を折曲板金加工して
製作した略矩形のパネルを組み立てた直方体状の筐体で
あって、アングル材等により形成された台座1と、この
台座1上に支持された矩形の底板パネルである底板2
と、底板2から上方に延びた2枚の平行な側板パネルで
ある側板3と、頂板4と、底板2および側板3に接続さ
れた背面扉パネルである背面扉5と、前面開口6を開閉
可能に閉じる扉パネルである扉7とを備えている。筐体
内部には、側板3の内面に一般にプレチャンと呼ばれる
断面が略C字形の固定金具8がリベット併用接着接合に
より水平方向に取り付けられている。また、固定金具8
には垂直方向のユニット取付金具9が図示してない取付
ネジにより取り付けられている。ユニット取付金具9に
は、回路基板等の各種電子機器が搭載された電子機器ユ
ニット10を筐体の前面開口6から挿入してねじ11に
よりねじ止めしてある。扉7は蝶番である枢着金具12
により側板3に可動に取付られており、前面開口6が開
閉自在とされている。
【0004】制御盤用筐体は、底板2、側板3、背面扉
5および頂板4により構成された筺体本体の前面開口6
を前面の扉7によって開閉できるように、筐体本体の側
板3の前面開口6側の縁部に枢着金具12を備えてい
る。そして、この枢着金具12により全面の扉7が筐体
本体に回動自在に枢着されている。
【0005】このような制御盤用筐体においては、各パ
ネルを一枚の平坦な板部材で構成することもできるが、
後に説明する接着接合および剛性のためには、折曲板金
加工により少なくとも1つの辺で折曲られて補強されて
いることが望ましい。
【0006】この制御盤用筐体の底板2、側板3、頂板
4、背面扉5および扉7は各々その少なくとも一辺に補
強構造を持ったパネルである。制御盤用筐体の筐体本体
の前面開口6を形成する側板3には、図10および図1
1に示すように、金属板を折曲板金加工により折り曲げ
てパネル本体の辺に沿って設けられて側板3の剛性を高
めるための補強構造13が設けられている。補強構造1
3はパネル本体の辺に沿って直角に折り曲げられた立ち
上がり部14と、この立ち上がり部14からパネル本体
に沿って平行に内側に折り曲げられた内向き折曲部15
とを備えている。
【0007】制御盤用筐体の筐体本体の前面開口6を閉
じる扉7には、側板3と同様、図10および図11に示
すように折曲板金加工によりパネル本体の辺に沿って設
けられた剛性を高めるための補強構造16が設けられて
いる。補強構造16はパネル本体の辺に沿って直角に折
り曲げられた立ち上がり部17と、この立ち上がり部1
7からパネル本体に沿って平行に内側に折り曲げられた
内向き折曲部18とを備えている。
【0008】この例によれば、筐体本体の側板3の補強
構造13の内向き折曲部15には、本体側金具19が後
に詳しく説明する接着接合により固着されている。扉7
の補強構造16の内側には扉側金具20が接着接合によ
り固着されている。本体側金具19および扉側金具20
には枢着ピン21が貫通している。
【0009】枢着金具12は、筐体本体の側板3に設け
られた本体側金具19と、扉7に設けられて本体側金具
19と共働して扉7を支持する扉側金具20と、本体側
金具19および扉側金具20間に延びて、これら金具1
9および20を互いに枢動可能に支持する枢着ピン21
とを備えている。
【0010】枢着金具12の本体側金具19は、貫通孔
22を有する管状部材23と、管状部材23の側面に端
面で熔接等により固着された比較的厚い板部材24とを
備えている。略L字型の板部材24は第1の脚部25お
よび第2の脚部26から構成されている。板部材24の
第2の脚部26には側板3の内向き折曲部15に例えば
モノボルト(締結すべき部材の一方の側からだけでもか
しめることのできるリベット)等の締結具であるリベッ
ト27を通す穴28が形成されている。また、本体側金
具19では、補強構造13の内向き折曲部15に面する
第2の脚部26の表面に接着剤29が塗布されており、
この接着剤29を介して第2の脚部26が内向き折曲部
15に接着されると共にリベット27により強固に固定
されている。
【0011】枢着金具12の扉側金具20は、図12に
示すように長手方向に貫通孔30を有する略直方体のブ
ロック状部材である。扉側金具20には、貫通孔30に
対して交わらぬように直角に延びたリベット穴31が形
成されている。リベット穴31は段付の貫通孔でモノボ
ルト等の締結すべき部材の一方の側からだけでもかしめ
ることのできるリベットを使用できるようにしてある。
この扉側金具20は、補強構造16の内側で、扉7を筐
体本体に組み立てたとき扉側金具20が本体側金具19
上に乗る高さ位置に固着されている。扉側金具20も本
体側金具19と同様、一平面で接着剤32と締結具であ
るリベット33とにより扉7の補強構造16の立ち上が
り部17に接着接合されている。
【0012】図示の例では、扉側金具20は補強構造1
6の折曲部に対応する角の部分に面取り34を施してあ
リ、折曲部のアール部分を吸収するとともに余分の接着
剤32の逃げの作用をさせている。
【0013】枢着金具12の枢着ピン21は、互いに整
列した扉側金具20の貫通孔30と本体側金具19の貫
通孔22とに挿入されてこれら金具20、19を互いに
枢着させ、扉7が筐体本体に対して回動して制御盤用筐
体の前面開口6を開閉できるようにするピンである。
【0014】この例の制御盤用筐体においては、先ず各
パネルを接着接合により組み立てて筐体本体と扉とを製
造し、筐体本体の側板3の内向き折曲げ部15にリベッ
ト用の穴をあける。その後、本体側金具19の第2の脚
部26の接合面に接着剤29を塗布して側板3の内向き
折曲げ部15の所定位置に板部材24を接着し、更に機
械的締結具であるリベット27により本体側金具19と
内向き折曲げ部15とを締結する。このようにして、本
体側金具19を接着剤29を含む接合手段により筐体本
体に固着している。
【0015】この例で用いるリベット27は、締結して
互いに保持すべき部材の一側からだけでもかしめること
のできる、例えばモノボルト等の型式のもので、先端が
拡大し、途中に切り込みが入ったマンドレルに、中空で
頭部を持つリベット本体が嵌合したものであり、リベッ
ト・ガンに装着してリベット孔にリベット本体を挿入
し、マンドレルを強い力で引っ張って締結するものであ
る。リベット・ガンによりマンドレルを引っ張ると、マ
ンドレルの拡大された先端によりリベット本体の先端が
塑性変形して拡張され、締結すべき部材をリベット頭部
と拡張部との間でしっかりと締結する。さらにマンドレ
ルを引っ張ると、マンドレルが切り込み部分でちぎれ、
リベット本体から除去される。リベット27による締結
を接着剤29に併用しているので、接着剤29が硬化す
るまでクランプ等で保持しておく必要が無く、接着剤2
9の硬化を待たずに次の作業に移行できる。
【0016】扉側金具20についても同様に、扉7の立
ち上がり部17の所定位置にリベット用の穴をあけ、接
合面に接着剤32を塗布し、このリベット用穴に扉側金
具20のリベット穴31を整列させ、扉7の断面U字型
の補強構造16の立ち上がり部17の内面の所定位置に
接着する。次に、工具を用いてリベット穴にモノボルト
等のリベット33を挿入し、塑性変形によりかしめ、扉
側金具20と補強構造16の立ち上がり部17とを締結
して互いに機械的に保持する。
【0017】このように、本体側金具19および扉側金
具20を、それぞれ接着剤29および32を含みリベッ
ト27および33等の機械的保持具を持つ接合手段によ
り、筐体本体の側板3および扉7に固着した後、本体側
金具19の貫通孔22および扉側金具20の貫通孔30
を整列させて枢着ピン21を挿通してこれら金具を互い
に枢着すれば、扉7を筐体本体に開閉自在に取り付ける
ことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の制御盤用筺
体では、扉側金具20は接着剤32およびリベット33
により扉7の補強構造16の立ち上がり部17に固着さ
れており、扉側金具20が扉7に強固に固着され、また
接着剤32が硬化するまでクランプ等で保持しておく必
要が無く、接着剤32の硬化を待たずに次の作業に移行
できる等の利点があるものの、下記のような問題点があ
った。即ち、扉7の板厚は製造コストの削減を目的とし
て薄板化の傾向にある。そのため、扉7の全荷重は扉7
の補強構造16の立ち上がり部17に固着された扉側金
具20で受け止めているが、扉7の板厚が薄いときに
は、扉7を所謂片持ち支持した扉側金具20の周辺部の
扉7は変形してしまい、扉7が円滑に開閉しない。
【0019】この発明は、このような問題点を解決する
ことを課題とするものであって、扉板厚が薄いときで
も、扉側金具の周辺部の扉が変形しにくい電子機器筺体
を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電子機器筺体は、開口を有する筐体本体と、前記筐体
本体の前記開口を開閉するとともにパネル本体およびパ
ネル本体の縁部に設けられた折曲された補強構造を有す
る扉と、前記扉を前記筐体本体に開閉自在に取り付けた
枢着金具とを備え、前記枢着金具は、前記筐体本体に設
けられた本体側金具と、前記扉に設けられて前記本体側
金具と共働して前記扉を支持した扉側金具と、前記本体
側金具および前記扉側金具間に延びて、これら部材を互
いに枢動可能に支持した枢着ピンとを含み、前記扉側金
具は、前記パネル本体および前記補強構造に接着剤によ
り固着され、かつ少なくとも一方が、締結具を併用した
接着剤による接合手段により固着されたものである。
【0021】また、請求項2に係る電子機器筺体では、
補強構造は、パネル本体に対して略垂直の立ち上がり部
と、この立ち上がり部からパネル本体に沿って平行に内
側に折曲された内向き折曲部とから構成されている。
【0022】また、請求項3に係る電子機器筺体では、
扉側金具には突起部が形成され、内向き折曲部の端面に
は前記突起部を係止し扉側金具を位置決めする切欠部が
形成されている。
【0023】また、請求項4に係る電子機器筺体では、
扉側金具の補強構造側の角には、突起部を支点に扉側金
具を補強構造側に回動可能にした面取りが施されてい
る。
【0024】また、請求項5に係る電子機器筺体では、
扉側金具は、接着剤によりパネル本体に固着された第1
の接着部と、この第1の接着部の両端部にそれぞれパネ
ル本体から垂直に延びて設けられ内向き折曲部を支持し
た第1の支え部および第2の支え部と、前記第1の支え
部から前記パネル本体に沿って平行に折曲されていると
ともに補強構造に接合手段により固着された第2の接着
部とから構成されている。
【0025】また、請求項6に係る電子機器筺体では、
第2の支え部は補強構造側に向かって高さが低くなって
いる。
【0026】また、請求項7に係る電子機器筺体では、
締結具はリベットである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1の制御盤用筺体の全体斜視図である。全体
としては、金属板を折曲板金加工して製作した略矩形の
パネルを組み立てた直方体状の筐体であって、アングル
材等により形成された台座1と、この台座1上に支持さ
れた矩形の底板パネルである底板2と、底板2から上方
に延びた2枚の平行な側板パネルである側板3と、頂板
4と、底板2および側板3に接続された背面扉パネルで
ある背面扉5と、前面開口6を開閉可能に閉じる扉パネ
ルである扉40とを備えている。筐体内部には、側板3
の内面に一般にプレチャンと呼ばれる断面が略C字形の
固定金具8がリベット併用接着接合により水平方向に取
り付けられている。また、固定金具8には垂直方向のユ
ニット取付金具9が図示してない取付ネジにより取り付
けられている。ユニット取付金具9には、回路基板等の
各種電子機器が搭載された電子機器ユニット10を筐体
の前面開口6から挿入してねじ11によりねじ止めして
ある。扉40は蝶番である枢着金具41により側板3に
可動に取付られており、前面開口6が開閉自在とされて
いる。
【0028】制御盤用筐体は、底板2、側板3、背面扉
5および頂板4により構成された筐体本体の前面開口6
を前面の扉40によって開閉できるように、筐体本体の
側板3の前面開口6側の縁部に枢着金具41を備えてい
る。そして、この枢着金具41により全面の扉40が筐
体本体に回動自在に枢着されている。
【0029】このような制御盤用筐体においては、各パ
ネルを一枚の平坦な板部材で構成することもできるが、
接着接合および剛性のためには、折曲板金加工により少
なくとも1つの辺で折曲られて補強されていることが望
ましい。
【0030】この制御盤用筐体の底板2、側板3、頂板
4、背面扉5および扉40は各々その少なくとも一辺に
補強構造を持ったパネルである。制御盤用筐体の筐体本
体の前面開口6を形成する側板3には、図2に示すよう
に、金属板を折曲板金加工により折り曲げてパネル本体
の辺に沿って設けられて側板3の剛性を高めるための補
強構造13が設けられている。補強構造13はパネル本
体の辺に沿って直角に折り曲げられた立ち上がり部14
と、この立ち上がり部14からパネル本体に沿って平行
に内側に折り曲げられた内向き折曲部15とを備えてい
る。
【0031】制御盤用筐体の筐体本体の前面開口6を閉
じる扉40には、側板3と同様、図3に示すように折曲
板金加工によりパネル本体47の辺に沿って設けた剛性
を高めるための補強構造42が設けられている。補強構
造42はパネル本体の辺に沿って直角に折り曲げられた
立ち上がり部43と、この立ち上がり部43からパネル
本体に沿って平行に内側に折り曲げられた内向き折曲部
44とを備えている。
【0032】筐体本体の側板3の補強構造13の内向き
折曲部15には、本体側金具19が接着接合により固着
されている。扉40の補強構造42の内側には扉側金具
45が接着接合により固着されている。本体側金具19
および扉側金具45には枢着ピン21が貫通している。
【0033】枢着金具41は、筐体本体の側板3に設け
られた本体側金具19と、扉40に設けられて本体側金
具19と共働して扉40を支持する扉側金具45と、本
体側金具19および扉側金具45間に延びて、これら金
具19および45を互いに枢動可能に支持する枢着ピン
21とを備えている。
【0034】枢着金具41の本体側金具19は、貫通孔
22を有する管状部材23と、管状部材23の側面に端
面で熔接等により固着された比較的厚い板部材24とを
備えている。略L字型の板部材24は第1の脚部25お
よび第2の脚部26から構成されている。板部材24の
第2の脚部26には側板3の内向き折曲部15に例えば
モノボルト(締結すべき部材の一方の側からだけでもか
しめることのできるリベット)等の締結具であるリベッ
ト27を通す穴28が形成されている。また、本体側金
具19では、補強構造13の内向き折曲部15に面する
第2の脚部26の表面に接着剤29が塗布されており、
この接着剤29を介して第2の脚部26が内向き折曲部
15に接着されると共にリベット27により強固に固定
されている。
【0035】枢着金具41の扉側金具45は、枢着ピン
21が貫通する貫通孔46を有する略直方体のブロック
状部材である。扉側金具45は、パネル本体47に接着
剤により接着された第1の接着部48と、この第1の接
着部48から略直角に折曲された立ち上がり部49と、
この立ち上がり部49からパネル本体47に沿って平行
に補強構造42側に折曲された第2の接着部50と、長
方形状の第2の接着部50の両端部から略直角にそれぞ
れ折曲され端面がそれぞれパネル本体47の表面に当接
するとともに中心部に貫通孔46が形成された第1の支
え部51および第2の支え部52とを備えている。
【0036】扉側金具45の立ち上がり部49の両側に
は、補強構造42の内向き折曲部44の端面に形成され
た切欠部54と当接し、扉側金具45の扉40に対する
位置決めとなる突起部53が形成されている。この位置
は、扉40を筐体本体に組み立てたとき扉側金具45が
本体側金具19上に乗る高さ位置である。第2の接着部
50の中心部にはリベット穴55が形成されている。第
1の支え部51および第2の支え部52の補強構造42
側の角部には面取り56が施されている。
【0037】枢着金具41の枢着ピン21は、互いに整
列した扉側金具45の貫通孔46と本体側金具19の貫
通孔22とに挿入されてこれら金具45、19を互いに
枢着させ、扉40が筐体本体に対して回動して電子機器
筐体の前面開口6を開閉できるようにするピンである。
【0038】この実施の形態1の制御盤用筺体において
は、先ず各パネルを接着接合により組み立てて筐体本体
と扉とを製造し、筐体本体の側板3の内向き折曲げ部1
5にリベット用の穴をあける。その後、本体側金具19
の第2の脚部26の接合面に接着剤を塗布して側板3の
内向き折曲げ部15の所定位置に板部材24を接着し、
更に機械的締結具であるリベット27により本体側金具
19と内向き折曲げ部15とを締結する。このようにし
て、本体側金具19は締結具を併用した接合手段により
筐体本体に固着される。
【0039】この例で用いるリベット27は、締結して
互いに保持すべき部材の一側からだけでもかしめること
のできる、例えばモノボルト等の型式のもので、先端が
拡大し、途中に切り込みが入ったマンドレルに、中空で
頭部を持つリベット本体が嵌合したものであり、リベッ
ト・ガンに装着してリベット孔にリベット本体を挿入
し、マンドレルを強い力で引っ張って締結するものであ
る。リベット・ガンによりマンドレルを引っ張ると、マ
ンドレルの拡大された先端によりリベット本体の先端が
塑性変形して拡張され、締結すべき部材をリベット頭部
と拡張部との間でしっかりと締結する。さらにマンドレ
ルを引っ張ると、マンドレルが切り込み部分でちぎれ、
リベット本体から除去される。リベット27による締結
を接着剤に併用しているので、接着剤が硬化するまでク
ランプ等で保持しておく必要が無く、接着剤29の硬化
を待たずに次の作業に移行できる。
【0040】扉側金具45も締結具を併用した接合手段
により扉40の補強構造42に次の手順で固着されてい
る。先ず、図4に示すように、第1の接着部50の裏面
および第2の接着部50の表面に接着剤58が塗布され
た扉側金具45の突起部53を切欠部54に当接する。
この当接作業の時には、第1の接着部48側をパネル本
体47から持ち上げるようにして移動し、移動時に接着
剤48が取り除かれないようにする。この後、突起部5
3を中心に扉側金具45を反時計方向に回動させ、第2
の接着部50を補強構造42の内向き折曲部44の内面
と面接触させ、また第1の接着部48をパネル本体47
と面接触させる。なお、第1の支え部51および第2の
支え部52の補強構造42側の角部には面取り56が施
されているので、扉側金具45は円滑に回動することが
できる。この回動動作の終了時には、内向き折曲部44
のリベット穴57は第2の接着部50のリベット穴55
と重なっている。次に、工具を用いてリベット穴55、
57にモノボルト等のリベット59を挿入し、塑性変形
によりかしめ、扉側金具45と補強構造42の内向き折
曲部44とを締結する(図5参照)。なお、リベット5
9は外部から見ることができず、意匠面でも優れてい
る。
【0041】このように、本体側金具19および扉側金
具45を、それぞれ接着剤58を含みリベット27およ
び59等の締結具を持つ接合手段により筐体本体の側板
3および扉40に固着した後、本体側金具19の貫通孔
22および扉側金具45の貫通孔46を整列させて枢着
ピン21を挿通してこれら金具を互いに枢着すれば、扉
40を筐体本体に開閉自在に取り付けることができる。
【0042】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2の制御盤用筺体の要部斜視図であり、枢着金具の扉
側金具60は、接着剤によりパネル本体47に固着され
た第1の接着部61と、この第1の接着部61の両端部
にそれぞれパネル本体47から垂直に延びて設けられ内
向き折曲部44を支持した第1の支え部62および第2
の支え部63と、第1の支え部62からパネル本体47
に沿って平行に折曲されているとともに補強構造42に
接合手段により固着された第2の接着部64とを備えて
いる。
【0043】第1の支え部62および第2の支え部63
には枢着ピン21が貫通した貫通孔65が形成されてい
る。また、第1の支え部62および第2の支え部63に
は、切欠部54と係止された突起部66が形成されてい
る。第2の支え部63は補強構造42側に向かって高さ
が低くなっている。
【0044】上記構成の扉側金具60は締結具を併用し
た接合手段により扉40の補強構造42に次の手順で固
着されている。先ず、第1の接着部61の片面および第
2の接着部64の片面に接着剤58を塗布する。次に、
図7に示すように、この扉側金具60の第1の支え部6
2側のコーナ部をパネル本体47に当接した状態で、扉
側金具60を補強構造42側に移動させ、第1の接着部
61に塗布された接着剤58が移動時に取り除かれるの
を防止している。このとき、第2の支え部63はパネル
本体47から浮かび上がった状態であるが、第2の支え
部63は補強構造42側に向かって高さが低くなってい
るので、突起部66が切欠部54に当接する位置まで円
滑に移動させることができる。この当接位置まで扉側金
具60を移動させたときには、第1の接着部61とパネ
ル本体47とは接着剤58を介して面接触しており、第
2の接着部64と補強構造42の内向き折曲部44とは
接着剤58を介して面接触している。また、このときに
は、内向き折曲部44のリベット穴57は第2の接着部
64のリベット穴67と重なっている。次に、工具を用
いてリベット穴55、67にモノボルト等のリベット5
9を挿入し、塑性変形によりかしめ、扉側金具60と補
強構造42の内向き折曲部44とを締結する(図8参
照)。
【0045】なお、上記実施の形態1および実施の形態
2では、第2の接着部50、64のみに接着剤58とリ
ベット59とを併用した接合手段を用いたが、意匠面で
劣るが、第1の接着部48、61にも接着剤とリベット
とを併用した接合手段を用いてもよい。また、この発明
は、電子機器筺体として、例えば配電盤用筺体にも適用
できるのは勿論である
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係る電子機器筺体によれば、開口を有する筐体本体
と、前記筐体本体の前記開口を開閉するとともにパネル
本体およびパネル本体の縁部に設けられた折曲された補
強構造を有する扉と、前記扉を前記筐体本体に開閉自在
に取り付けた枢着金具とを備え、前記枢着金具は、前記
筐体本体に設けられた本体側金具と、前記扉に設けられ
て前記本体側金具と共働して前記扉を支持した扉側金具
と、前記本体側金具および前記扉側金具間に延びて、こ
れら部材を互いに枢動可能に支持した枢着ピンとを含
み、前記扉側金具は、前記パネル本体および前記補強構
造に接着剤により固着され、かつ少なくとも一方が、締
結具を併用した接着剤による接合手段により固着された
ので、扉側金具はパネル本体と補強構造とにより、所謂
両持ち支持されており、扉の荷重が一部に集中すること
が防止され、それだけ扉の板厚が薄いときでも、扉側金
具の周辺部の扉が変形しにくくなる。なお、接合手段を
補強構造の箇所に適用したときには、締結具が外部から
見ることができず、意匠面でも優れている。
【0047】また、請求項2に係る電子機器筺体によれ
ば、補強構造は、パネル本体に対して略垂直の立ち上が
り部と、この立ち上がり部からパネル本体に沿って平行
に内側に折曲された内向き折曲部とから構成されている
ので、扉の剛性を高くすることができる。
【0048】また、請求項3に係る電子機器筺体によれ
ば、扉側金具には突起部が形成され、内向き折曲部の端
面には前記突起部を係止し扉側金具を位置決めする切欠
部が形成されているので、扉側金具を所定の位置に確実
に取り付けることができ、組立作業性が向上する。
【0049】また、請求項4に係る電子機器筺体によれ
ば、扉側金具の補強構造側の角には、突起部を支点に扉
側金具を補強構造側に回動可能にした面取りが施されて
いるので、扉側金具を補強構造に固着する際に、扉側金
具の接着剤が取り除かれるようなことはない。
【0050】また、請求項5に係る電子機器筺体によれ
ば、扉側金具は、接着剤によりパネル本体に固着された
第1の接着部と、この第1の接着部の両端部にそれぞれ
パネル本体から垂直に延びて設けられ内向き折曲部を支
持した第1の支え部および第2の支え部と、前記第1の
支え部から前記パネル本体に沿って平行に折曲されてい
るとともに補強構造に接合手段により固着された第2の
接着部とから構成されているので、簡単な板金折曲加工
により、簡単に扉側金具を製造することができる。
【0051】また、請求項6に係る電子機器筺体によれ
ば、第2の支え部は補強構造側に向かって高さが低くな
っているので、扉側金具の第1の支え部側のコーナ部を
パネル本体に当接した状態で、扉側金具を補強構造側に
移動させることで、扉側金具を補強構造に固着する際
に、扉側金具の接着剤が取り除かれるようなことはな
い。
【0052】また、請求項7に係る電子機器筺体によれ
ば、締結具はリベットであるので、締結作業が簡単で容
易であり、熟練を必要とせず、また接着剤の硬化を待つ
ことなしに次の作業に移行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の制御盤用筺体の全
体斜視図である。
【図2】 図1の本体側金具を示す斜視図である。
【図3】 図1の扉側金具を示す斜視図である。
【図4】 図1の扉側金具を補強構造に固着する途中を
示す図である。
【図5】 図1の扉側金具を補強構造に固着したときの
図である。
【図6】 実施の形態2の制御盤用筺体の扉側金具を示
す斜視図である。
【図7】 図6の扉側金具を補強構造に固着する途中を
示す図である。
【図8】 図6の扉側金具を補強構造に固着したときの
図である。
【図9】 従来の制御盤用筺体の全体斜視図である。
【図10】 図9の本体側金具および扉側金具を示す分
解斜視図である。
【図11】 図9の要部平断面図である。
【図12】 図9の本体側金具の全体斜視図である。
【図13】 図9の要部断面図である。
【符号の説明】
40 扉、41 枢着金具、42 補強構造、43 立
ち上がり部、44 内向き折曲部、47 パネル本体、
45,60 扉側金具、48,61 第1の接着部、5
0,64 第2の接着部、51,62 第1の支え部、
52,63 第2の支え部、53,66 突起部、54
切欠部、55 リベット穴、56 面取り、58 接
着剤、59 リベット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緑川 聡 長崎県長崎市丸尾町4番4号 長崎菱電テ クニカルサービス株式会社内 (72)発明者 中島 義信 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器ユニットを内部に搭載する金属
    製の電子機器筐体であって、開口を有する筐体本体と、
    前記筐体本体の前記開口を開閉するとともにパネル本体
    およびパネル本体の縁部に設けられた折曲された補強構
    造を有する扉と、前記扉を前記筐体本体に開閉自在に取
    り付けた枢着金具とを備え、 前記枢着金具は、前記筐体本体に設けられた本体側金具
    と、前記扉に設けられて前記本体側金具と共働して前記
    扉を支持した扉側金具と、前記本体側金具および前記扉
    側金具間に延びて、これら部材を互いに枢動可能に支持
    した枢着ピンとを含み、 前記扉側金具は、前記パネル本体および前記補強構造に
    接着剤により固着され、かつ少なくとも一方が、締結具
    を併用した接着剤による接合手段で固着された電子機器
    筐体。
  2. 【請求項2】 補強構造は、パネル本体に対して略垂直
    の立ち上がり部と、この立ち上がり部からパネル本体に
    沿って平行に内側に折曲された内向き折曲部とから構成
    された請求項1に記載の電子機器筺体。
  3. 【請求項3】 扉側金具には突起部が形成され、内向き
    折曲部の端面には前記突起部を係止し扉側金具を位置決
    めする切欠部が形成された請求項2に記載の電子機器筺
    体。
  4. 【請求項4】 扉側金具の補強構造側の角には、突起部
    を支点に扉側金具を補強構造側に回動可能にした面取り
    が施された請求項3に記載の電子機器筺体。
  5. 【請求項5】 扉側金具は、接着剤によりパネル本体に
    固着された第1の接着部と、この第1の接着部の両端部
    にそれぞれパネル本体から垂直に延びて設けられ内向き
    折曲部を支持した第1の支え部および第2の支え部と、
    前記第1の支え部から前記パネル本体に沿って平行に折
    曲されているとともに補強構造に接合手段により固着さ
    れた第2の接着部とから構成された請求項2または請求
    項3に記載の電子機器筺体。
  6. 【請求項6】 第2の支え部は補強構造側に向かって高
    さが低くなっている請求項5に記載の電子機器筺体。
  7. 【請求項7】 締結具はリベットである請求項1ないし
    請求項6の何れかに記載の電子機器筐体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227501A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Kawamura Electric Inc 蝶番ピンの固定構造
US8366363B2 (en) 2007-08-03 2013-02-05 Newfrey Llc Blind rivet
US9334893B2 (en) 2010-06-08 2016-05-10 Newfrey Llc Blind rivet and fastening arrangement with a blind rivet

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