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JPH11280664A - リラクタンスモータ一体型ポンプ - Google Patents

リラクタンスモータ一体型ポンプ

Info

Publication number
JPH11280664A
JPH11280664A JP10085620A JP8562098A JPH11280664A JP H11280664 A JPH11280664 A JP H11280664A JP 10085620 A JP10085620 A JP 10085620A JP 8562098 A JP8562098 A JP 8562098A JP H11280664 A JPH11280664 A JP H11280664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
reluctance motor
rotor
integrated pump
salient poles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10085620A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Hatsuda
匡之 初田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP10085620A priority Critical patent/JPH11280664A/ja
Publication of JPH11280664A publication Critical patent/JPH11280664A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/12Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
    • F04C2/14Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons
    • F04C2/18Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons with similar tooth forms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/0057Driving elements, brakes, couplings, transmission specially adapted for machines or pumps
    • F04C15/008Prime movers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出量が多く、油圧ポンプ用途にも使用が可
能なリラクタンスモータ一体型ポンプを提供すること。 【解決手段】 3相巻線を施した全12極の固定子を二
分割した形の固定子1,3と、歯車形状をした8極の回
転子2,4と、固定子1及び3の周方向突極間の空間部
分をモールドする樹脂材料7と、流体の吸入路5と排出
路6が配設された固定子を収納するためのハウジング8
と、回転子と固定子の相対角度を計測するロータリエン
コーダ9と、ロータリエンコーダ9の角度信号から通電
すべき巻線を決定する分配回路27と、巻線を通電する
駆動回路28により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リラクタンスモー
タの固定子内部にポンプ構造を有するリラクタンスモー
タ一体型ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリラクタンスモータ一体型ポンプ
としては、例えば特開平5−180191号公報に開示
されているように、ポンプ一体型電動機があった。この
従来技術は、従来2つの構成要素であった流体に速度を
与える羽根車と、その羽根車を回転駆動するモータ部と
を一体にすることにより、電動ポンプの小型化を目的と
するものである。その構成は、リラクタンスモータの固
定子の周壁の一部に流体の吸入路と排出路を配設し、回
転子をポンプ羽根車と兼用するものであり、流体は吸入
路から回転子羽根車の突極間に吸入され、回転子羽根車
の回転に伴い固定子内を一周して排出路から排出され
る、という従来の円周流式粘性ポンプとして機能するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のポンプ一体型電動機にあっては、流体を圧縮
する機構がないため、空気等の圧縮性流体の搬送に限ら
れる上、吐出量が少なく、低圧用に使用するか、あるい
は圧力を高めるためには大型にせざるを得ない、という
問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、例えば、車両における各種油圧ポ
ンプへの適用を鑑み、油圧ポンプとしてよく知られてい
る歯車ポンプと、駆動源であるリラクタンスモータとを
一体構造にすることにより、上記問題点を解決すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、外径方向に突極構造が形成された2つの
回転子と、それら2つの回転子の周囲に同軸に設けら
れ、少なくとも一方は内径方向に突極構造が形成された
半円弧状の固定子と、固定子の突極の周囲に巻回された
巻線と、巻線を収めた固定子の突極間のすきまをモール
ドする樹脂材料と、固定子と回転子を収納し、回転子の
円周付近に流体の吸入路と排出路を備えるハウジング部
材と、固定子と回転子との相対角度を計測する相対角度
計測手段と、巻線の電流を相対角度計測手段により得ら
れた信号をもとに順次切り替えるモータ駆動回路とを有
することを特徴とするリラクタンスモータ一体型ポンプ
とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるリラクタンス
モータ一体型ポンプの実施の形態を添付図面を参照して
詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明によるリラクタン
スモータ一体型ポンプの第1の実施の形態を示す構成図
である。
【0007】まず、構成を説明すると、第1の実施の形
態によるリラクタンスモータ一体型ポンプは、3相巻線
を施した全12極の固定子を二分割した形の固定子1,
3と、歯車形状をした8極の回転子2,4と、流体の吸
入路5と排出路6が配設された固定子を収納するための
ハウジング8と、回転子と固定子の相対角度を計測する
ロータリエンコーダ9と、ロータリエンコーダ9の角度
信号から通電すべき巻線を決定する分配回路27と、巻
線を通電する駆動回路28により構成されている。
【0008】各構成要素の詳細を説明する。ハウジング
8は、固定子1,3の周囲を取り囲むように、リラクタ
ンスモータ一体型ポンプの最外郭を成し、回転子2,4
の回転軸10,11を固定子1,3とそれぞれ同軸に支
持する軸受けと、ロータリエンコーダ9と、図面の上か
ら下方向に流体が流通できるように開けられた吸入路5
と排出路6とを備える。
【0009】固定子1,3は、同一プレス型で打ち抜い
た鋼板を軸方向に積層して形成される。本発明による固
定子1,3は、従来のリラクタンスモータの固定子を半
円弧状に左右二分割した形状であり、図面右側の固定子
1については、その内周に30度おきに配置された6つ
の突極の周囲に、それぞれ巻線を図面上時計まわりにB
1,A1,C1,B2,A2,C2の順に集中巻きで配
置してある。
【0010】ここで、A,B,Cは3相の巻線の種別
を、その後の数字は巻線の巻かれる突極の位置を表して
いる。それぞれの突極における巻線に電流を与えたとき
の電流の巻き方向は、巻線A1,B1,C1が固定子1
の中心から見て時計まわり、巻線A2,B2,C2が反
時計まわりとなる。
【0011】図面左側の固定子3は、右側の固定子1に
対して7.5度角度をずらして配置れ、且つ、巻線の配
置は右側固定子1のものとは逆に、反時計まわりにB
4,A4,C4,B3,A3,C3としてある。後で詳
しく説明するが、このことは2つの回転子が互いに逆方
向に回転することに起因する。そして、巻線A1〜A
4,B1〜B4,C1〜C4はそれぞれ直列に結線さ
れ、3相の励磁巻線A相20、B相21、C相22を構
成する。
【0012】また、固定子1及び3の周方向突極間の空
間部分は、樹脂材料7によりモールドされており、巻線
内への流体の新入を防ぐとともに、円筒円弧形の流路外
壁として機能される。
【0013】回転子2及び4は、固定子1,3の形成方
法と同様、45度おきに8つの突極形状を有する同一形
状の鋼板を積層して形成される。2つの回転子2,4
は、その回転中心が、それぞれの固定子1,3の中心に
一致するように配置される。このとき、この回転子2,
4の外周の突極は互いに噛み合い、互いに接触する部分
において流体の流通を遮断する。
【0014】また、回転子2,4には、図2に示すよう
に、その軸方向端部に補強端板30を配してもよい。補
強端板30は、歯車に適したインボリュート曲線等を有
する形状に、非磁性材料を用いて形成され、且つ、その
歯幅は回転子2,4の突極幅に比較して広い寸法に設定
される。リラクタンスモータの発生トルクは、回転子
2,4の突極形状に大きく左右されるが、補強端板30
を配設したことにより歯車の噛み合いはこの補強端板3
0でのみ起こるので、回転子2,4は摩耗することがな
く、モータの発生トルクが経時劣化することはない。ま
た、回転子2,4の突極形状は、補強端板30の歯幅よ
り小さい寸法内で任意に設定すればよいので、所望のト
ルクになるような回転子形状に設定することができる。
さらに、歯車噛み合わせ部分における流体のシール性を
高めるため、回転子の突極幅と補強端板の歯幅の差によ
って生じる段差を、樹脂材料でモールドしてもよい。
【0015】駆動回路28は、定電圧源のバッテリ26
と、バッテリ26と3相の巻線20,21,22を電気
的に接続するスイッチング素子23,24,25と、ロ
ータリエンコーダ9からの角度信号を基に、スイッチン
グ素子23,24,25のオンオフ時期を決定する分配
回路27とで構成されている。
【0016】次に、図3を用いて、第1の実施の形態の
作用を説明する。図3(a)〜(c)は、図1のA相2
0,B相21,C相22の巻線を、スイッチング素子2
3,24,25によって順番に通電することにより、回
転子2,4が回転駆動されることを示しており、以下順
を追って詳しく説明する。
【0017】(a)は、A相巻線20を通電する期間の
終了時点であり、A相巻線20の結線のみを描き加えて
ある。A相巻線20を通電するこの期間において、磁束
は、右側固定子1では、巻線A1→固定子1のヨーク→
巻線A2→回転子2を通り、巻線A1に戻る閉磁路とな
る。このとき回転子2は、8つの突極のうち2つの突極
が固定子1の巻線A1及びA2の巻かれた突極とそれぞ
れ完全に対向する位置まで電磁吸引力により回転駆動さ
れる。同図では、黒丸印を付けた突極とその2つ右隣の
突極がそれに相当する。
【0018】同時刻に、左側固定子3の磁束は、巻線A
3→固定子3のヨーク→巻線A4→回転子4を通り、巻
線A3に戻る閉磁路となり、回転子4は回転子2の場合
と同様に、2つの突極が固定子1の巻線A3及びA4の
巻かれた突極とそれぞれ完全に対向する位置まで電磁吸
引力により回転駆動される。
【0019】次に、B相巻線21を通電し、回転子が回
転して、(a)の状態から(b)の状態になる間は、右
側固定子1において、磁路は巻線B1→固定子1のヨー
ク→巻線B2→回転子2→巻線B1であり、巻線B1が
巻かれた固定子の突極には回転子2の黒丸印を付けた突
極の左隣の突極が吸引され、巻線B2が巻かれた固定子
の突極にはその2つ右隣の突極が吸引される。したがっ
て、この過程で回転子2は、(a)で示した位置から時
計まわりに15度回転駆動される。
【0020】同時刻に、左側固定子3でも、巻線B3→
固定子3のヨーク→巻線B4→回転子4→巻線B3の磁
路が形成され、回転子4を反時計まわりに15度回転駆
動する。
【0021】更に、C相巻線22を通電し、(c)の状
態になる間は、右側固定子1において、磁路は巻線C1
→固定子1のヨーク→巻線C2→回転子2→巻線C1で
あり、巻線C1が巻かれた固定子の突極には回転子2の
黒丸印を付けた突極が吸引され、巻線C2が巻かれた固
定子の突極にはその2つ右隣の突極が吸引されるので、
回転子2は時計まわりに15度回転駆動される。
【0022】同時刻に、左側固定子3でも、巻線C3→
固定子3のヨーク→巻線C4→回転子4→巻線C3の磁
路が形成され、回転子4を反時計まわりに15度回転駆
動する。
【0023】以上の過程を電気的な一周期として、以降
(a)〜(c)を繰り返すことにより、右側回転子2は
時計まわり、左側回転子4は反時計まわりに連続的に回
転駆動される。このとき、図面の上から下方向に流入す
る流体は、回転子2,4の突極間の空間に封入され、回
転子の回転に伴い、周囲をまわって一周した後、歯車の
噛み合い部分35で圧縮されて下方向に排出される。
【0024】図1におけるロータリエンコーダ9は、通
電の切り替え時期を得るために必要な角度検出の1つの
手段であり、その代わりとして、ポテンショメータ等の
回転角度検出器を回転子軸上に配設しても良いし、電気
回路で巻線電圧と電流とを計測して角度を計算して求め
ても良い。また、2つの回転子2,4は歯車として連動
して動くものであるから、ロータリエンコーダ9はどち
らか1つの回転子の軸上に配置すれば良い。
【0025】分配回路27は、このロータリエンコーダ
9の角度信号を基に、回転に最適な通電相と電流の大き
さを決定し、スイッチング素子23,24,25のオン
オフ信号を生成する。
【0026】以上説明してきたように、第1の実施の形
態では、片側の固定子の突極数を(3相)×(2組)=
(6極)、回転子の突極数を2×(片側固定子の突極数
6極)−4=(8極)としたので、片側固定子内で閉磁
路を形成することができ、安定して駆動することができ
る。
【0027】一般的には、 (片側固定子突極数)=(駆動相数)×(2n) (回転子突極数)=2×(片側固定子突極数)±4 とすれば、第1の実施の形態同様の効果が得られる。こ
れ以外の突極数の組み合わせでは、磁路が左右の回転子
間を、歯車として噛み合っている部分を介してまたがっ
てしまうため、この噛み合い部分に磁気吸引力が発生し
てしまい、さらに、回転に伴いこの噛み合い部分の磁気
抵抗が変化するため、本来必要な回転トルクが脈動し、
且つ、低下してしまう。
【0028】(第2の実施の形態)次に、本発明による
リラクタンスモータ一体型ポンプの第2の実施の形態を
説明する。まず、左右2つの固定子の組み付け角度を詳
しく説明し、その後にトルク脈動の低減を目的とする本
実施の形態を説明する。
【0029】図4において、(a)は固定子突極数が1
2、回転子突極数が8の通常のリラクタンスモータ構造
を示している。既に説明したように、本発明による固定
子構造は、この固定子50を左右に二分割したものであ
り、(b)に示すように、回転子57,58の軸間距離
だけ話して配置される。同図において、回転子に着目す
ると、左側の回転子58と右側の回転子57はギヤとし
て噛み合っているので、互いの回転子角度は突極ピッチ
角の2分の1、つまり22.5度ずれている。したがっ
て、通常のリラクタンスモータ(a)同等のトルクを発
生させるには、片側の固定子を22.5度ずらして配置
する必要がある。(c)はこのことを示す図であり、右
側固定子を反時計まわりに22.5度ずらして配置して
ある。このとき巻線の結線は、12ヶ所の固定子突極の
うち、今、回転子突極が完全に対向しているところをA
相として、A相は図から60,63,66,69であ
り、B相は次に対向する突極、つまり左側回転子58が
反時計まわりに15度、右側回転子57が時計まわりに
15度回転したときに対向する59,62,67,70
とし、同様にC相は61,64,65,68と決められ
る。ここで、それぞれの相の巻線を直列に結線して、A
相→B相→C相→A相と3相駆動することで、見かけ
上、通常のリラクタンスモータ(a)と同等となる。
【0030】ここまでの説明は、片側固定子の配置角度
を22.5度とした場合であったが、(d)に示すよう
に、7.5度としても同様の効果が得られる。これは、
固定子突極のピッチ角が30度であるためであり、前述
の配置角度(22.5度)に対して固定子突極1極分
(30度)ずらして7.5度としたことにほかならな
い。ただし、この場合の巻線の結線は22.5度で配置
した場合とは異なるので、前述の考え方で各相の結線を
決め直さなければならない。
【0031】さらに、付け加えると、(d)において、
この位置から左右の固定子をそれぞれ逆方向に同じ角度
ずつ回転させた位置に配置してもよい。つまり、(e)
に示すように、(d)の配置から左側固定子56を反時
計まわりに3.75度、右側固定子55を時計まわりに
3.75度回転させた場合である。
【0032】以上の説明は、リラクタンスモータとして
トルクを最大限引き出すための固定子の配置方法であ
り、既に示した第1の実施の形態は、この方法により配
置されたものである。これに対し、第2の実施の形態で
は、固定子を全くずらさず、図4(b)で示した、この
ままの配置とする。このように配置された固定子を、図
5以降に説明する方法で駆動することにより、リラクタ
ンスモータ特有のトルク脈動が低減される。図5に、第
2の実施の形態の構成を示す。
【0033】右側固定子80の巻線A1とA2をA′相
87、B1とB2をB′相88,C1とC2をC′相8
9、また同様に、左側固定子81の巻線A3とA4を
A″相90、B3とB4をB″相91、C3とC4を
C″相92として、それぞれの巻線相はスイッチング素
子93〜98に結線される。他の構成は、第1の実施の
形態と同様である。
【0034】次に、図6を用いて、第2の実施の形態の
作用を説明する。第2の実施の形態におけるトルク脈動
低減の効果を比較するため、まず初めに、第1の実施の
形態におけるトルク波形(図6(a)〜(d))を説明
する。
【0035】(a)は、第1の実施の形態におけるA相
20のインダクタンス(L)波形である。横軸は回転子
の回転角θであり、電気角で表してある。ここで、A相
に(b)のタイミングで電圧を印加すると、(c)の電
流が流れる。この電流iにより、(1/2)・(dL/
dθ)・i2 で表されるトルク((d)の実線)が発生
する。さらに、説明を省略したが、B相、C相のトルク
波形について同様であり、(d)に同時に示すと、位相
の120度ずつずれた点線の波形となる。したがって、
総合トルクは100の部分で谷となる脈動の大きな波形
となる。このことは、第1の実施の形態に限られるもの
ではなく、通常のリラクタンスモータでも発生するリラ
クタンスモータ特有の性質である。
【0036】そこで、次に、第2の実施の形態のトルク
波形(図(e)〜(h))を説明する。(e)は、A″
相90とA′相87のインダクタンス波形である。図5
において、A″相90は左側の固定子81、A′相87
は右側の固定子80の巻線であり、第1の実施の形態の
ように、一方の固定子を7.5度ずらして配置していな
い分、このインダクタンス波形が7.5度ずれる。電気
角で表すと60度である。図6に戻り、A″相および
A′相には前述と同様、(f)の電圧が印加され、この
ときのトルク波形が(g)となる。さらに(h)で示す
ように、B″相91とB′相88、C″相92とC′相
89によるトルク波形は、位相が120度ずつずれた形
となる。したがって、各相によるトルク波形の重なり幅
が大きいため、(d)で見られたトルクの谷100がな
くなり、トルク脈動の少ない運転ができるようになる。
【0037】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、図1に示した第1の実施の形態の構成において、左
側固定子を取り除いた構成としている。第1の実施の形
態で説明したように、本発明による固定子、回転子の構
成によれば、片側の固定子内で閉磁路を形成できるの
で、第3の実施の形態のように、片側のみ固定子を配置
すれば、片側の回転子のみを回転駆動できる。したがっ
て、図7において回転トルクを発生するのは右側回転子
41だけであり、回転自由に支持された左側回転子42
は、歯車の作用によって回転させられる。このときの流
体への作用は、第1の実施の形態と同様である。第3の
実施の形態は、第1の実施の形態に比較して、ポンプと
しての吐出量は低下してしまうが、更なる小型化と簡素
化が図れる。
【0038】なお、これまで説明してきた実施の形態に
おいては、固定子、回転子のいずれも積層鋼板の場合で
あったが、一体物の磁性体ブロックを用いて、削り出
し、鋳造等で一体成形しても構わない。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、歯車形状をした2つの回転子と、その周囲に、
磁束が閉磁路を形成するように突極数と駆動巻線相数と
を選んだ半円弧状の固定子を配してリラクタンスモータ
一体型ポンプを構成したので、従来技術と比べて、吐出
量が多く、油圧ポンプ用途にも使用が可能となった。
【0040】また、第1の実施の形態で示したように、
6極3相の半円弧状固定子を2つ組み合わせた構成にお
いても、ロータリエンコーダを含む駆動回路側から見れ
ば、12極3相の従来のリラクタンスモータの駆動と等
価であるので、駆動回路に特別な追加回路や変更を加え
ないで済む。
【0041】さらに、第2の実施の形態で示したよう
に、2つの半円弧状固定子の角度をずらさず配置するこ
とにより、トルク脈動を低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリラクタンスモータ一体型ポンプ
の第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】回転子の形状を説明する図である。
【図3】リラクタンスモータ一体型ポンプの作動を説明
する図である。
【図4】固定子の配置を説明する図である。
【図5】第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図6】リラクタンスモータ一体型ポンプの作動を説明
する図である。
【図7】第3の実施の形態の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,3 固定子 2,4 回転子 5 吸入路 6 排出路 7 樹脂材料 8 ハウジング 9 ロータリエンコーダ 10,11 回転軸 20 A相励磁巻線 21 B相励磁巻線 22 C相励磁巻線 23 A相スイッチング素子 24 B相スイッチング素子 25 C相スイッチング素子 26 バッテリ 27 分配回路 28 駆動回路 30 補強端板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径方向に突極構造が形成された2つの
    回転子と、 前記2つの回転子の周囲に同軸に設けられ、少なくとも
    一方は内径方向に突極構造が形成された半円弧状の固定
    子と、 前記固定子の突極の周囲に巻回された巻線と、 前記巻線を収めた前記固定子の突極間のすきまをモール
    ドする樹脂材料と、 前記固定子と前記回転子を収納し、該回転子の円周付近
    に流体の吸入路と排出路を備えるハウジング部材と、 前記固定子と前記回転子との相対角度を計測する相対角
    度計測手段と、 前記巻線の電流を前記相対角度計測手段により得られた
    信号をもとに順次切り替えるモータ駆動回路とを有する
    ことを特徴とするリラクタンスモータ一体型ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリラクタンスモータ一
    体型ポンプにおいて、 前記半円弧状の固定子は、前記2つの回転子とそれぞれ
    同軸に2つ配設することを特徴とするリラクタンスモー
    タ一体型ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のリラクタンスモータ一
    体型ポンプにおいて、 前記2つ配設される半円弧状の固定子は、双方とも同一
    突極形状であり、且つ、前記2つ配設される半円弧状の
    固定子は、前記2つの回転子の回転軸中心を結ぶ線分の
    直角二等分線に対して線対称に配設されることを特徴と
    するリラクタンスモータ一体型ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のリラクタンスモータ一
    体型ポンプにおいて、 前記2つ配設される半円弧状の固定子のいずれか一方
    は、該半円弧状の固定子の突極数をNs、前記回転子の
    突極数をNrとしたとき、 360/Nr/2 (度) あるいは、 (360/Ns/2)−(360/Nr/2) (度) のいずれかの角度分、線対称の位置から回転した位置に
    配設されることを特徴とするリラクタンスモータ一体型
    ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のリラクタンス
    モータ一体型ポンプにおいて、 前記2つ配設される半円弧状の固定子は、それぞれの中
    心軸に対して、互いに逆方向に等しい角度だけ回転した
    位置に配設されることを特徴とするリラクタンスモータ
    一体型ポンプ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のリラクタンスモータ一
    体型ポンプにおいて、 前記半円弧状の固定子は、前記2つの回転子のいずれか
    一方に同軸に1つ配設することを特徴とするリラクタン
    スモータ一体型ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれかに記載のリラ
    クタンスモータ一体型ポンプにおいて、 前記半円弧状の固定子の突極数をNs、前記回転子の突
    極数をNr、駆動巻線相数をPとしたとき、 Ns=2・n・P (n=1,2,3,…) Nr=2・Ns±4 とすることを特徴とするリラクタンスモータ一体型ポン
    プ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のリラクタンスモータ一
    体型ポンプにおいて、 前記半円弧状の固定子の突極数Ns=6、前記回転子の
    突極数Nr=8、駆動巻線相数P=3とすることを特徴
    とするリラクタンスモータ一体型ポンプ。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至8のいずれかに記載のリラ
    クタンスモータ一体型ポンプにおいて、 前記回転子及び前記固定子は、一体物の磁性体ブロック
    を用いて一体成形されることを特徴とするリラクタンス
    モータ一体型ポンプ。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至9のいずれかに記載のリ
    ラクタンスモータ一体型ポンプにおいて、 前記回転子の軸方向端部には歯車形状をした非磁性材料
    の端板を配設し、且つ、前記端板の歯幅は前記回転子の
    突極幅より広いことを特徴とするリラクタンスモータ一
    体型ポンプ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のリラクタンスモー
    タ一体型ポンプにおいて、 前記回転子の突極幅と、前記端板の歯幅の差により生じ
    る段差を、樹脂材料でモールドすることを特徴とするリ
    ラクタンスモータ一体型ポンプ。
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