JPH11275967A - フラワ−スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラワースタンドを，簡易且つ確実にしてコ
ンパクトに折り畳めるようにする。 【解決手段】 フラワースタンドＡを基台フレーム１と
棚ユニット１０によるものとし，基台フレーム１を，支
柱２，傾斜枠３及び連結枠４によって折り畳み可能の三
角形状に構成し，棚ユニット１０を，棚パネル１１と支
持フレーム１２をヒンジ１３連結して蛇腹状に折り畳み
可能にし，上記傾斜枠３に棚ユニット１０を水平固定す
ることにより，折り畳み可能なフラワースタンドＡを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，庭，ベランダ等に
据え置き設置し，花鉢，盆栽鉢等を載置するように用い
るフラワースタンドに関し，特にこれを折り畳み自在と
するように形成した折り畳みフラワースタンドに関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
フラワースタンドは，例えば組立品として製造販売され
ているが，この場合，在庫の保管，不要撤去時の保管，
運搬等のために省スペース化をなしうるが，使用のため
の組立や不要時の分解には，一般にドライバー，レンチ
等の工具を必要とする上，フラワースタンド構成の部品
点数が多く，設置に際しての組立，撤去に際しての分解
の作業が煩雑化したり，部品の不足や紛失による組立不
能を招いたりする傾向がある。

【０００３】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で，その解決課題とするところは，上記在庫の保管，不
要撤去時の保管，運搬のための省スペース化をなしうる
とともに設置と撤去を可及的に簡易且つ確実になしうる
ようにした折り畳みフラワースタンドを提供するにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題に沿って，本発
明は，フラワースタンドを，一対の基台フレームと棚ユ
ニットとによって形成するとともに，これら一対の基台
フレームを，その交点における折曲による折り畳み自在
のものとし，また棚ユニットを花鉢等載置の棚パネル重
合状の折り畳み自在のものとすることにより，特に工具
を用いることなくそれぞれ容易な作業により簡易且つ確
実な設置と撤去を可能とし，また撤去時の保管等の省ス
ペース化を可能としたものであって，即ち請求項１に記
載の発明を，支柱，傾斜枠及び連結枠を具備し，これら
をＡ字形，三角形等所定形状とするように配設するとと
もにこれらによって形成され又はこれらの一部に形成さ
れる三角形の２カ所の交点において回動自在の軸支固定
とし，他の１カ所の交点において係脱自在の固定とする
ことによって，軸支固定交点の折曲により折り畳み自在
とした左右一対の折り畳み基台フレームと，複数の棚パ
ネル及びこれと同数の支持パネル又は支持フレームを上
下交互に具備し，これらの間でそれぞれヒンジ連結する
ことによって，蛇腹状に折り畳み自在とするとともに上
記左右一対の折り畳み基台フレームにおける上記傾斜枠
上に棚パネルを水平に載置固定することにより上記棚パ
ネルを上下方向階段状に配設自在とした折り畳み棚ユニ
ットとを備えてなることを特徴とする折り畳みフラワー
スタンドとし，請求項２に記載の発明は，これに加え
て，更に左右一対の折り畳み基台フレームの間隔を規制
して，フラワースタンドとしての自立強度を確保し，そ
の安定性を向上するように，これを，上記左右一対の折
り畳み基台フレーム間に，折り畳み基台フレーム間隔規
制用の折り畳み自在又は着脱自在の補強手段を追加的に
配設してなることを特徴とする請求項１に記載のフラワ
ースタンドとし，請求項３に記載の発明は，同じくこれ
に加えて，上記補強手段を有するフラワースタンドの設
置と撤去を，上記と同様に工具を用いることなく更に容
易になし得るように，これを，上記補強手段を，それぞ
れ一方の支柱に回動自在に軸支固定し，他方の支柱に係
脱自在に固定することによって左右一対の折り畳み基台
フレーム背面にクロスバー状に配置して各支柱重合状の
折り畳み自在とした一対の補強枠によるものとしてなる
ことを特徴とする請求項２に記載の折り畳みフラワース
タンドとし，これらをそれぞれ発明の要旨として上記課
題解決の手段とするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更
に具体的に説明すれば，Ａは折り畳みフラワースタンド
であり，該フラワースタンドＡは，左右一対の折り畳み
基台フレーム１と棚ユニット１０とを備えてなり，上記
左右一対の折り畳み基台フレーム１は，支柱２，傾斜枠
３及び連結枠４を具備し，これをＡ字形，三角形等所定
形状とするように配設するとともにこれらによって形成
され又はこれらの一部に形成される三角形の２カ所の交
点において回動自在の軸支固定とし，他の１カ所の交点
において係脱自在の固定とすることによって，軸支固定
交点の折曲により折り畳み自在としたものとし，又棚ユ
ニット１０は，複数の棚パネル１１及びこれと同数の支
持パネル又は支持フレーム１２を上下交互に具備し，こ
れらの間でそれぞれヒンジ連結１３することによって，
蛇腹状に折り畳み自在とするとともに上記左右一対の折
り畳み基台フレーム１における上記傾斜枠３上に棚パネ
ル１１を水平に載置固定することにより上記棚パネル１
１を上下方向階段状に配設自在としたものとしてある。

【０００６】即ち本例にあって折り畳み基台フレーム１
は，その支柱２，傾斜枠３及び，本例にあって下枠とし
た連結枠４を，アルミ，鋼，強化樹脂，木等のうちか
ら，例えばアルミ押し出し材にして，枠強度を確保する
ように，Ｌ字アングル材によって形成したものとし，折
り畳み基台フレーム１を，上記Ａ字形，三角形等の形状
の内から，直角三角形の形状のものとするように，傾斜
枠３を最も長く，連結枠４を最も短くして，それぞれ所
定の長さに切断加工したものを用いて形成してあり，こ
のとき本例の支柱２，傾斜枠３，連結枠４は，このうち
支柱２の上下端内外一方の側面に対して，傾斜枠３の一
端にして上端を，連結枠４の一端にして奥行方向後端を
それぞれこれらに透設した軸孔に，抜け止め措置を施し
て，回転ピンの回動軸５を差し込み固定することによ
り，上記回動自在の軸支を行う一方，傾斜枠３と連結枠
４の他端における自由端，傾斜枠３にあっては下端，連
結枠４にあっては前端を，これらに透設した係止孔に係
脱自在の固定ピン６を差し込み係止して係脱自在に固定
することによって，上記三角形の２カ所における回動自
在の軸支固定と他の１カ所における係脱自在の固定を行
い，軸支固定した交点を折曲して，支柱２を中心とする
各枠の重合状の折り畳みを行うとともに組立状態で側面
を三角形，特に下方後方を直角，上方及び下方前方を，
上方を小さく，下方前方を大きくしたそれぞれ鋭角をな
すようにした側面直角三角形の形状を呈するものとして
ある。

【０００７】また本例にあって折り畳み棚ユニット１０
は，棚パネル１１を３枚用いるとともに支持フレーム１
２を同じく３枚用いて構成したものとし，上記棚パネル
１１を，アルミ，鋼，樹脂，木等のうちから，例えば塗
装木製板又は樹脂板にして荷重支持強度を確保するよう
に，厚肉板によって形成し，上記支持フレーム１２を，
同じくアルミ，鋼，樹脂，木等のうちから，例えばアル
ミ押し出し材にして，フレーム強度を確保するように，
Ｃ字チャンネル材を用いて，これらを枠組みして形成し
たものとし，上端に棚パネル１１が，下端に支持フレー
ム１２が位置し且つ棚パネル１１間に支持フレーム１２
を介装するようにこれらをヒンジ１３連結して棚パネル
１１と支持フレーム１２の蛇腹状の折り畳みを行うよう
にしたものとしてある。

【０００８】棚パネル１１と支持フレーム１２のヒンジ
１３連結は，本例にあって支軸１４と該支軸１４を回動
自在に軸支する軸受１５とを嵌合して形成した各長手方
向全長のアルミ又は樹脂の全面ヒンジによるものとして
あり，このとき該全面ヒンジは，本例にあってアルミに
よるものとし，各棚パネル１１下面前端に支軸を有する
アルミ押し出し材のヒンジ枠を固定設置する一方，上記
アルミ製の支持フレーム１２における上下横枠の外側面
にそれぞれ軸受１５を一体に形成して，これら支軸１４
と軸受１５とを，支持フレーム１２の上下で，上方を山
折り，下方を谷折りとして内外交互の折曲を行うように
嵌合してあり，これによって棚パネル１１と支持フレー
ム１２を重合状にする，上記蛇腹状の折り畳みを行うよ
うにしてある。

【０００９】このように形成した折り畳み棚ユニット１
０は，上記折り畳み基台フレーム１における上記傾斜枠
３上に棚パネル１１を載置固定してフラワースタンドＡ
とするが，このとき折り畳み棚ユニット１０の載置は，
本例において棚パネル１１の水平固定手段１６を用いる
ことによって，棚パネル１１の水平を確保するようにこ
れを行うものとしてあり，本例の棚パネル１１における
水平固定手段１６は，上記折り畳み基台フレーム１の各
傾斜枠３長手方向の定位置にそれぞれ透設した受け孔１
７と，折り畳み棚ユニット１０の各棚パネル１１下面後
端にして各傾斜枠３との交差両端位置に下向きに突設
し，上記受け孔１７に嵌入係止する係止ピン１８による
ものとし，支持フレーム１２に折り畳み棚ユニット１０
を，拡開状態にして載置して，上記係止ピン１８を上記
傾斜枠３の受け孔１７にそれぞれ嵌入することによっ
て，折り畳み棚ユニット１０における棚パネル１１と支
持フレーム１２との位置関係を，棚パネル１１を水平，
支持フレーム１２を垂直の，Ｌ字状に直角として上記折
り畳み基台フレーム１の傾斜枠３に載置固定したものと
してある。

【００１０】７は，本例のフラワースタンドＡにおいて
用いた，上記左右一対の折り畳み基台フレーム１間に配
設した，折り畳み基台フレーム１間隔規制用の折り畳み
自在の補強手段であり，該補強手段７は，これを，それ
ぞれ一方の支柱に回動自在に軸支固定し，他方の支柱２
に係脱自在に固定することによって左右一対の折り畳み
基台フレーム１背面にクロスバー状に配置して各支柱２
重合状の折り畳み自在とした一対の補強枠によるものと
してあり，本例の補強手段７における補強枠は，上記折
り畳み基台フレーム１と同様に，アルミ，鋼，強化樹
脂，木等のうちから，例えばアルミ押し出し材にして一
対のバー材を用い，それぞれその一端にして下端を，各
支柱２下端背面に，例えば上記傾斜枠３，連結枠４にお
けると同様に，これらに透設した軸孔に，抜け止め措置
を施して，回転ピンの回動軸８を差し込み固定すること
により，上記各バー材の補強枠を回動自在に軸支する一
方，その他端にして上端を，非軸支側の支柱２の上端又
は上方に，例えば同じくこれらに透設した係止孔に係脱
自在の固定ピン９を差し込み係止してそれぞれ係脱自在
に固定することによって，一対の補強枠を左右一対の折
り畳み基台フレーム１背面にクロスバー状に配置して，
フラワースタンドＡとして用いるについて一対の支柱２
の間隔を規制してフラワースタンドＡとしての保形性と
その構造強度を確保するようにし，またその折り畳みに
際しては各支柱２重合状の折り畳みを可能とするように
したものとしてある。

【００１１】以上のように構成した本例のフラワースタ
ンドＡは，２カ所の軸支固定交点における回動と，他の
１カ所の交点における係脱自在の固定により，一対の折
り畳み基台フレーム１を開いて三角形，特に直角三角形
とするとともに一対の基台フレーム１間に補強手段７を
配置する一方，折り畳み棚ユニット１０をヒンジ１３を
介して蛇腹状に開き，上記折り畳み基台フレーム１の傾
斜枠３上に，水平固定手段１６を介して載置固定するよ
うにすることによって，工具を用いることなく，簡易且
つ確実にフラワースタンドＡを設置し，その安定した自
立性を確保し，また棚パネル１１を水平にして上下方向
階段状にして花鉢等を置くことができるようにし，また
逆に上記水平固定手段１６を外して，折り畳み棚ユニッ
ト１０を蛇腹状に折り畳むとともに，一対の基台フレー
ム１間の補強手段７と１カ所の交点における係脱自在の
固定をそれぞれ外して，２カ所の交点における軸支固定
交点の折曲により，一対の折り畳み基台フレーム１を折
り畳み且つ傾斜枠３から上方に持ち上げるようにして水
平固定手段１６を外し，折り畳み棚ユニット１０をヒン
ジ１３を介して折り畳むことによって，同じく工具を用
いることなく，簡易且つ確実にフラワースタンドＡを折
り畳み，一対の基台フレーム１と棚ユニット１０に分離
し，コンパクトにして可及的に省スペースの保管や運搬
をなしうるものとすることができる。

【００１２】図示した例は以上のとおりとしたが，一対
の基台フレームを，連結枠と支柱と傾斜枠の中間に位置
するようにすることによりＡ字形とし，支柱をやや前傾
するようにすることにより，それぞれ内角が９０度未満
の三角形とすること，一対の基台フレームにおける軸支
固定を，支柱上端と傾斜枠上端及び傾斜枠下方又は下端
と連結枠一端において，或いは支柱下方又は下端と連結
枠一端及び連結枠他端と傾斜枠下方又は下端において行
い，係脱自在の固定を，支柱下方又は下端と連結枠自由
端との間，或いは支柱上端と傾斜枠自由端との間で行う
ようにすること，係脱自在の固定を，係止によるものと
すること，一対の基台フレーム間の補強手段を，別の第
３の部材とするように基台フレームに着脱自在のものと
すること，折り畳み棚ユニットの，上記支持フレームに
代えて，支持パネルを用いること，上記傾斜枠に対する
棚パネルの水平の載置固定を，傾斜枠に前方突出の水平
受け台又は水平ブラケットを設けて，これらに載置し，
例えばワンタッチの固定手段を施すことによる固定を行
うようにすること，棚パネルを支持枠と該支持枠に間隔
を空けて固定したバー材によるものとすること等を含め
て，本発明の実施にあたって，一対の基台フレーム，折
り畳み棚ユニット，必要に応じて用いる補強手段等の具
体的材質，形状，構造，これらの関係，これらに対する
付加等は，上記発明の要旨に反しない限り，適宜に変更
して，様々の形態のものとすることができる。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから，
請求項１に記載の発明は，在庫の保管，不要撤去時の保
管，運搬等のための省スペース化をなしうるとともに設
置と撤去を可及的に簡易且つ確実になしうるようにした
折り畳みフラワースタンドを提供することができ，請求
項２に記載の発明は，上記に加えて，更に左右一対の折
り畳み基台フレームの間隔を規制して，フラワースタン
ドとしての自立強度を確保し，その安定性を向上するも
のとすることができ，請求項３に記載の発明は，同じく
上記に加えて，上記補強手段を有するフラワースタンド
の設置と撤去を，上記と同様に工具を用いることなく更
に容易になし得るものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】フラワースタンドの斜視図である。

【図２】フラワースタンドの正面図である。

【図３】フラワースタンドの背面図である。

【図４】フラワースタンドの縦断面図である。

【図５】棚ユニットの折り畳み状態を示す斜視図であ
る。

【図６】基台フレームと棚ユニットの関係を示す部分拡
大断面図である。

【符号の説明】

Ａ フラワースタンド １ 基台フレーム ２ 支柱 ３ 傾斜枠 ４ 連結枠 ７ 補強手段 １０ 折り畳み棚ユニット １１ 棚パネル １２ 支持フレーム １３ ヒンジ １６ 水平固定手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱，傾斜枠及び連結枠を具備し，これ
   らをＡ字形，三角形等所定形状とするように配設すると
   ともにこれらによって形成され又はこれらの一部に形成
   される三角形の２カ所の交点において回動自在の軸支固
   定とし，他の１カ所の交点において係脱自在の固定とす
   ることによって，軸支固定交点の折曲により折り畳み自
   在とした左右一対の折り畳み基台フレームと，複数の棚
   パネル及びこれと同数の支持パネル又は支持フレームを
   上下交互に具備し，これらの間でそれぞれヒンジ連結す
   ることによって，蛇腹状に折り畳み自在とするとともに
   上記左右一対の折り畳み基台フレームにおける上記傾斜
   枠上に棚パネルを水平に載置固定することにより上記棚
   パネルを上下方向階段状に配設自在とした折り畳み棚ユ
   ニットとを備えてなることを特徴とする折り畳みフラワ
   ースタンド。
2. 【請求項２】 上記左右一対の折り畳み基台フレーム間
   に，折り畳み基台フレーム間隔規制用の折り畳み自在又
   は着脱自在の補強手段を追加的に配設してなることを特
   徴とする請求項１に記載のフラワースタンド。
3. 【請求項３】 上記補強手段を，それぞれ一方の支柱に
   回動自在に軸支固定し，他方の支柱に係脱自在に固定す
   ることによって左右一対の折り畳み基台フレーム背面に
   クロスバー状に配置して各支柱重合状の折り畳み自在と
   した一対の補強枠によるものとしてなることを特徴とす
   る請求項２に記載の折り畳みフラワースタンド。