[go: up one dir, main page]

JPH11274978A - スペクトル拡散通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信装置

Info

Publication number
JPH11274978A
JPH11274978A JP10072305A JP7230598A JPH11274978A JP H11274978 A JPH11274978 A JP H11274978A JP 10072305 A JP10072305 A JP 10072305A JP 7230598 A JP7230598 A JP 7230598A JP H11274978 A JPH11274978 A JP H11274978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
code
search
integration
finger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10072305A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Iimori
英二 飯盛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10072305A priority Critical patent/JPH11274978A/ja
Publication of JPH11274978A publication Critical patent/JPH11274978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 待ち受け中において受信動作を行う期間を短
縮し、これにより節電制御の効率を向上させる。 【解決手段】 フィンガ2のDLLに含まれる乗算器1
1,12に、PN符号にウォルシュ符号を乗じた拡散符
号を与えることを可能とする。また、積分ダンプフィル
タ14,15は、積分期間を1シンボル期間に設定可能
とする。また乗算器10,11,12に与える拡散符号
に含まれるPN符号として、所定の中央位相を中心とし
て半チップ分ずつずらした多数のサーチ用PN符号のう
ちの所定のものを入力可能とする。そして、上記のそれ
ぞれを実行した状態で、複数のフィンガのそれぞれの第
1乃至第3積分手段の全ての中から、その出力の絶対値
が最大であるものを検出し、その積分手段に与えられて
いたサーチ用PN符号の位相を前記中央位相とするよう
に前記サーチ用PN発生手段を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車・
携帯電話システムやコードレス電話システム、無線LA
Nシステムで使用される無線通信装置に係わり、特にス
ペクトル拡散通信方式を使用して符号分割多元接続(C
DMA:Code Division multiple Access)通信を可能
としたスペクトル拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線移動通信システムに適用する
通信方式の一つとして、干渉や妨害に強いスペクトル拡
散通信方式が注目されている。米国TIA標準(IS−
95)に準拠したCDMA通信システムでは、移動局は
パイロットチャネルの捕捉完了後、通話チャネルに移る
までの間、ページングチャネル上で基地局との通信に必
要なオーバヘッド情報を随時更新しながら、待ち受け状
態で動作する。
【0003】基地局のページングチャネルプロトコル
は、ある割り当てられたスロットで特定の移動局に対す
るメッセージ送信のスケジューリングを行っており、移
動局は電力節減のために割り当てられたスロットを除い
て、処理の停止、または縮小を実施する。
【0004】図11は、この種のシステムにおいて基地
局から送信されるページングチャネルのスロット構成を
示す図である。この図においてナンバリングされた各ス
ロットは、80ms(ショートPNの3周期分)で構成さ
れている。16スロット(1.28秒)で最小スロット
サイクルが構成され、この最小スロットサイクル毎に1
スロットを用いて特定の移動局宛のメッセージが送信さ
れる。移動局はこの特定のスロット以外では、無線部
(RF部)の電源を切断し、復調部への一部のクロック
の供給を停止することで、消費電力の低減を図る。
【0005】ところで原理的には、移動局は最小スロッ
トサイクル毎に1スロットを受信すればよいのである
が、実際には上記の1スロットを正確に受信するため
に、上記1スロットの直前に受信動作を行わなければな
らない再捕捉期間が存在する。
【0006】この再捕捉期間において移動局はまず最
初、サーチャを用いてウインド検索と呼ばれる一定区間
の位相のチップずらしを行う。そしてそれぞれの位相で
相関値を調べ、マルチパスの検索を行う。検索結果から
得られた3つの大きなエネルギーを持ったマルチパス成
分は、それぞれのフィンガに割り当てられる。そして一
番早いマルチパス成分を復調しているフィンガにシンボ
ルコンバイナ内のシステムタイミングを同期させる。こ
れらの一連の動作を特定のスロット毎の数スロット前に
実行している。
【0007】このことからスロットモード動作を行うた
めには、一度復調部へのクロック供給を停止させると、
再同期のために多くの復調ブロック(サーチャ、フィン
ガ、シンボルコンバイナ)の状態を再設定しなければな
らない。
【0008】すなわち、再捕捉期間に含まれる時間とし
ては、図12に示すように、 (1) 無線部のウォームアップタイム(RF)。 (2) サーチャのマルチパス検索に要する時間(Searc
h)。
【0009】(3) 移動局のシステムクロックを最も早い
マルチパスに同期させるための再設定時間(Resync)。 (4) ソフトウェア処理に要する時間(Soft)。 等が考えられる。またこれらの処理はCDMAシステム
の性質上、処理時間がそれほどかからないような場合に
も、ショートPNの1周期単位(26.6ms)で考慮し
なければならないという特性を持っている。
【0010】以上のような理由から特定スロットを復調
するために必要な再捕捉期間は、数スロットにも及ぶも
のとなってしまう。従って、受信動作を停止できる期間
が、実際に復調すべきスロットよりも非常に長くなって
しまい、節電制御としての効率を低下させている。特に
CDMA方式の受信局の場合、ページングチャネルの受
信動作中にもレイク受信を行っているため、TDMA方
式などの他のディジタル通信方式と比較して節電制御と
しての効率の低下幅が大きい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、CDM
Aシステムの移動局として使用される従来のスペクトル
拡散通信装置では、待ち受け中において基地局からのメ
ッセージの到来期間よりも非常に長い期間において受信
動作を行わなければならなかったため、その他の期間に
受信動作を停止させる節電制御を行ったとしても、その
効率が低くなってしまうという不具合が合った。
【0012】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、待ち受け中に
おいて受信動作を行う期間を短縮し、これにより節電制
御の効率を向上させることができるスペクトル拡散通信
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、所定の中間位相PN符号に所定の直交符
号を乗じて生成された拡散符号を使用して受信信号のス
ペクトル逆拡散を行う例えば乗算器などの第1逆拡散手
段と、この第1逆拡散手段によりスペクトル逆拡散され
た受信信号のレベルを1シンボル期間に渡り積分する例
えば積分ダンプフィルタなどの第1積分手段とを有した
データ復調部と、前記中間位相PN符号に対して半チッ
プ分位相が進んだ進み位相PN符号および位相が半チッ
プ分遅れた遅れ位相PN符号を使用して受信信号のスペ
クトル逆拡散を行うそれぞれ例えば乗算器などの第2お
よび第3逆拡散手段と、この第2および第3逆拡散手段
によりそれぞれスペクトル逆拡散された受信信号のレベ
ルをそれぞれ所定シンボル期間に渡り積分するそれぞれ
例えば積分ダンプフィルタなどの第2および第3積分手
段とを有し、この第2および第3積分手段でのそれぞれ
の積分結果の相関に基づいて前記中間位相PN符号、進
み位相PN符号および遅れ位相PN符号の位相を制御す
る遅延ロックループとを有したフィンガを複数備えたス
ペクトル拡散通信装置において、前記複数のフィンガの
それぞれに、そのフィンガが有している前記第2および
第3積分手段に対して、前記進み位相PN符号および前
記遅れ位相PN符号に代えて、前記進み位相PN符号お
よび前記遅れ位相PN符号にそれぞれ前記直交符号を乗
じて生成した進み拡散符号および遅れ拡散符号を与え
る、例えば乗算器、ウォルシュ発生器およびセレクタか
らなる拡散符号供給手段と、そのフィンガが有している
前記第2および第3積分手段における積分期間を1シン
ボル期間に設定する例えば積分ダンプフィルタに内蔵の
積分期間設定手段とを設けるとともに、前記複数のフィ
ンガが有する第1乃至第3積分手段の総数と同数のサー
チ用PN符号を、所定の中央位相を中心として半チップ
分ずつずらした状態で発生し、前記中間位相PN符号、
前記進み位相PN符号および前記遅れ位相PN符号に代
えて前記複数のフィンガが有する第1乃至第3積分手段
におのおの与える、例えば各フィンガのPN発生器、遅
延器およびセレクタからなるサーチ用PN発生手段と、
前記複数のフィンガのそれぞれにて前記拡散符号供給手
段、前記積分期間設定手段および前記サーチ用PN発生
手段がそれぞれ動作している状態において、前記複数の
フィンガのそれぞれの第1乃至第3積分手段の全ての中
から、その出力の絶対値が最大であるものを検出し、そ
の積分手段に与えられていたサーチ用PN符号の位相を
前記中央位相とするように前記サーチ用PN発生手段を
制御する例えば共通位相制御信号生成部などのサーチ用
PN位相制御手段とを備えた。
【0014】このような手段を講じたことにより、第2
および第3積分手段に対して、進み位相PN符号および
遅れ位相PN符号にそれぞれ直交符号を乗じて生成した
進み拡散符号および遅れ拡散符号を与えるとともに、第
2および第3積分手段における積分期間を1シンボル期
間に設定することにより、1つのチップにつき3つの復
調器が構成されることになる。
【0015】そしてこのような「フィンガ数×3」個の
復調器で、所定の中央位相を中心として半チップ分ずつ
ずらした状態のサーチ用PN符号によって受信信号の逆
拡散を行うことにより、複数の位相でのパス検索が同時
に行われる。そして前記複数のフィンガのそれぞれの第
1乃至第3積分手段の全ての中から、その出力の絶対値
が最大であるものを検出し、その積分手段に与えられて
いたサーチ用PN符号の位相を前記中央位相とするよう
に前記サーチ用PN発生手段を制御すれば、中央位相の
PN符号が与えられる特定のフィンガにて受信を行うこ
とが可能な状態になる。
【0016】従って、「フィンガ数×3」個の復調器に
より形成できるウインドウ幅以内に収まるパス変動しか
生じていなければ、最新のパスの状況をサーチ動作を行
うことなく短時間に把握することができ、適切にPN符
号のチップ位相の調整を短時間で行うことができる。
【0017】また本発明は上記の構成に加えて、サーチ
ャでの最新のマルチパス検索の結果と前回のマルチパス
検索の結果との差が所定範囲内である状態が一定期間に
渡り継続したことに応じて、以降のスロット受信に関す
るPN位相の制御の際には、前記複数のフィンガのそれ
ぞれにて拡散符号供給手段、積分期間設定手段、サーチ
用PN発生手段およびサーチ用PN位相制御手段をそれ
ぞれ動作させるフィンガモードに切り替え、このフィン
ガモードにてシンボルエラーが発生したことに応じてサ
ーチャによるマルチパス検索の結果に基づいてPN位相
を制御するサーチャモードに切り替えるモード切替手段
を備えた。
【0018】このような手段を講じたことにより、サー
チャでのマルチパス検索の結果から、パスがほとんど変
化しない状態となってから、パスが大きく変化してしま
うまでの間にフィンガモードが設定される。
【0019】従って、受信動作に影響が生じない範囲で
有効にフィンガモードが設定される。また本発明は、前
記モード切替手段を、フィンガモード時の割り当てスロ
ット受信中には、中央位相のサーチ用PN符号が与えら
れているフィンガ以外のフィンガの動作を停止させるも
のとした。
【0020】従って、2つのフィンガによる電力消費も
カットされる。また本発明は、前記モード切替手段を、
フィンガモード時にはサーチャの動作を停止させるもの
とした。従って、サーチャによる電力消費もカットされ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態につき説明する。図1は本実施形態に係るスペ
クトル拡散通信装置の要部構成を示す機能ブロック図で
ある。
【0022】この図に示すように本実施形態のスペクト
ル拡散通信装置は、A/D変換部1、第1乃至第3の3
つのフィンガ2(2-1 ,2-2 ,2-3 )、サーチャ3、シ
ンボルコンバイナ4、共通位相制御信号生成部5および
制御部6を有している。
【0023】A/D変換部1には、アンテナ(図示せ
ず)により受信された無線信号を、アナログ・フロント
エンド(図示せず)において低雑音増幅するとともにベ
ースバンド帯に周波数変換することで得られた受信信号
が入力される。そしてA/D変換部1は、この入力信号
を所定のサンプリングレート(例えばPN符号のチップ
レートの8倍のレート)でサンプリングする。そしてこ
のA/D変換部1でサンプリングされた受信信号は、第
1乃至第3の各フィンガ2およびサーチャ3にそれぞれ
入力される。
【0024】フィンガ2は、おのおのデータ復調器であ
って、サーチャ3 により捕捉されたPN同期情報に基づ
く制御部6の制御に応じて、基地局から送信された送信
データをスペクトル逆拡散して復調する。これらのフィ
ンガ2により復調された各シンボルデータは、同期情報
とともにシンボルコンバイナ4に入力される。
【0025】このフィンガ2は、サーチャモードとフィ
ンガモードとの2つの動作モードを有しており、フィン
ガモード時には、3種類の受信電界強度値RSSI-N,RSSI
-E,RSSI-Lをそれぞれ出力する。
【0026】サーチャ3は、基地局から常時送出されて
いるパイロット信号に対しPNサーチを行うもので、基
本的に上記フィンガ2と同じ構成を有している。このサ
ーチャ3のPNサーチにより得られる電力情報は、主制
御部8に与えられ、電力の大きな位置の検索のために使
用される。
【0027】シンボルコンバイナ4は、上記各フィンガ
2からそれぞれ出力された受信信号の積分出力を合成し
てデータ成分を再生し、この再生データ成分をデインタ
リーバ(図示せず)に供給する。
【0028】共通位相制御信号生成部5は、フィンガモ
ード時に各フィンガ2がおのおの出力する受信電界強度
値RSSI(RSSI-1N ,RSSI-1E ,RSSI-1L ,RSSI-2N ,RS
SI-2E ,RSSI-2L ,RSSI-3N ,RSSI-3E ,RSSI-3L )を
受け、これらに基づいてPN符号の位相を決定し、それ
を各フィンガ26に通知するための共通位相制御信号を
発生する。
【0029】制御部6は、例えばマイクロプロセッサを
主制御回路として有し、スペクトル拡散無線通信装置と
しての動作を実現するべく、本スペクトル拡散無線通信
装置の各部を総括制御する。この制御部6は、サーチャ
3から与えられる電力情報を使用しての位置検索の結果
に基づき、フィンガ2が追従すべきパスのPN符号を割
当て、パスダイバシチを構成するための処理などの周知
の処理を行う手段に加えて、モード切替手段6aを有し
ている。このモード切替手段6aは、サーチャ3でのマ
ルチパス検索の結果やシンボルエラーの発生状況に基づ
いてサーチャモードとフィンガモードとの切り替え制御
を行う。
【0030】なお、フィンガ2を3個設けている理由
は、マルチパスをパスダイバシチ効果を用いて高いSN
比で受信するためと、通信中に接続先の基地局を無線チ
ャネルを切断せずに切り替える、いわゆるソフトハンド
オフを行うためである。
【0031】図2はフィンガ2の要部の詳細構成を示す
機能ブロック図である。この図に示すようにフィンガ2
は、乗算器10,11,12、積分ダンプフィルタ1
3,14,15、セレクタ16,17、二乗器18,1
9、加算器20、ループフィルタ21、セレクタ22、
PN発生器23、遅延器24(24-1〜24-8)、セレクタ
25,26,27、乗算器28,29,30、ウォルシ
ュ発生器31およびセレクタ32,33を有する。
【0032】A/D変換部1から与えられた受信信号
は、乗算器10,11,12にそれぞれ入力され、セレ
クタ26,25,27をそれぞれ介して乗算器10,1
1,12に別途与えられる拡散符号が積算される。
【0033】乗算器10での乗算結果は、積分ダンプフ
ィルタ13に与えられ、1シンボル期間に渡り積分され
る。そしてこの積分の結果が、シンボルデータおよび中
間位相の受信電界強度値RSSI-N(その詳細については後
述する)として出力される。
【0034】乗算器11,12での乗算結果は、積分ダ
ンプフィルタ14,15にそれぞれ与えられ、所定シン
ボル期間または1シンボル期間に渡り積分され、この積
分の結果が、セレクタ16,17にそれぞれ与えられ
る。
【0035】セレクタ16,17は、制御部6から与え
られるモード指示で示される動作モードに応じて、積分
ダンプフィルタ14,15の出力を二乗器18,19に
与えるか、または進み位相の受信電界強度値RSSI-E(そ
の詳細については後述する)および遅れ位相の受信電界
強度値RSSI-L(その詳細については後述する)として出
力するかを選択する。
【0036】二乗器18,19は、セレクタ16,17
を介して与えられた積分ダンプフィルタ14,15の出
力を二乗することで電力値に変換する。そして、これら
の二乗器18,19で得られた電力値は、加算器20で
互いに加算されたのち、ループフィルタ21およびセレ
クタ22を介してPN符号の個別位相制御信号としてP
N発生器23に与えられる。
【0037】セレクタ22には、ループフィルタ21か
ら与えられる個別位相制御信号の他に、共通位相制御信
号生成部5から与えられる共通位相制御信号が入力され
ている。そしてセレクタ22は、制御部6から与えられ
るモード指示で示される動作モードに応じて、個別位相
制御信号および共通位相制御信号のいずれか一方を選択
し、PN発生器23へと与える。
【0038】PN発生器23は、セレクタ22から与え
られる位相制御信号が示す位相でPN符号を発生する。
遅延器24はそれぞれ、PN符号の半チップ分に渡り入
力信号を遅延させるものであり、遅延器24-1,遅延器24
-2…,遅延器24-8の順で直列に接続されている。そし
て、最上段の遅延器24-1に、PN発生器23で発生され
たPN符号が与えられる。すなわちこれらの遅延器24
は、PN符号PN-1N を中間位相とし、互いに半チップず
つ位相がずれた9種類のPN符号を発生する。
【0039】PN発生器23の出力は、進み位相のPN
符号PN-Eとしてセレクタ26へ与えられる。遅延器24-1
の出力は、中間位相のPN符号PN-Nとしてセレクタ25
に与えられる。そして遅延器24-2の出力は、遅れ位相の
PN符号PN-Lとしてセレクタ27に与えられる。
【0040】セレクタ25には、PN符号PN-Nの他に、
PN符号PN-xN が与えらている。PN符号PN-xN とは、
第1フィンガ2-1 にあっては遅延器24-4の出力であるP
N符号PN-1N であり、第2フィンガ2-2 にあっては遅延
器24-1の出力であるPN符号PN-2N であり、第3フィン
ガ2-3 にあっては遅延器24-7の出力であるPN符号PN-3
N である。そしてセレクタ25は、制御部6から与えら
れるモード指示で示される動作モードに応じて、PN符
号PN-NおよびPN符号PN-xN のいずれか一方を選択して
乗算器28に与える。
【0041】セレクタ26には、PN符号PN-Eの他に、
PN符号PN-xE が与えらている。PN符号PN-xE とは、
第1フィンガ2-1 にあっては遅延器24-3の出力であるP
N符号PN-1E であり、第2フィンガ2-2 にあってはPN
発生器23の出力であるPN符号PN-2E であり、第3フ
ィンガ2-3 にあっては遅延器24-6の出力であるPN符号
PN-3E である。そしてセレクタ26は、制御部6から与
えられるモード指示で示される動作モードに応じて、P
N符号PN-EおよびPN符号PN-xE のいずれか一方を選択
して乗算器29に与える。
【0042】セレクタ27には、PN符号PN-Lの他に、
PN符号PN-xL が与えらている。PN符号PN-xL とは、
第1フィンガ2-1 にあっては遅延器24-5の出力であるP
N符号PN-1L であり、第2フィンガ2-2 にあっては遅延
器24-2の出力であるPN符号PN-2L であり、第3フィン
ガ2-3 にあっては遅延器24-8の出力であるPN符号PN-3
L である。そしてセレクタ27は、制御部6から与えら
れるモード指示で示される動作モードに応じて、PN符
号PN-LおよびPN符号PN-xL のいずれか一方を選択して
乗算器30に与える。
【0043】乗算器28,29,30には、ウォルシュ
発生器31が発生するウォルシュ符号がそれぞれ別途与
えられており、各PN符号とウォルシュ符号とが乗算さ
れる。ウォルシュ発生器31は、乗算器28,29,3
0に与えられるPN符号のそれぞれに同期したウォルシ
ュ符号をそれぞれ発生し、乗算器28,29,30に与
える。
【0044】乗算器28での乗算結果は、そのまま拡散
符号として乗算器10へと与えられる。乗算器29,3
0での乗算結果は、セレクタ32,33にそれぞれ与え
られる。セレクタ32,33には、セレクタ26,27
の選択出力がそれぞれ別途与えられている。そしてセレ
クタ32,33は、制御部6から与えられるモード指示
で示される動作モードに応じて、乗算器29,30での
乗算結果およびセレクタ26,27の選択出力のいずれ
かを選択し、これを拡散符号として乗算器11,12へ
と与える。
【0045】図3は共通位相制御信号生成部5の詳細構
成を示す機能ブロック図である。この図に示すように共
通位相制御信号生成部5は、最大RSSI判定器50、
比較器51およびセレクタ52を有している。
【0046】第1フィンガ2-1 から与えられる受信電界
強度値RSSI-1E ,RSSI-1L 、第2フィンガ2-2 から与え
られる受信電界強度値RSSI-2N ,RSSI-2E ,RSSI-2L お
よび第3フィンガ2-3 から与えられる受信電界強度値RS
SI-3N ,RSSI-3E ,RSSI-3Lは、最大RSSI判定器5
0に入力される。そして最大RSSI判定器50は、こ
れらの受信電界強度値のうちの最大のものを判定し、そ
の値を比較器51へと与える。また最大RSSI判定器
50は、最大値であった受信電界強度値が得られたチッ
プ位相と受信電界強度値RSSI-1N が得られたチップ位相
との位相差に対応した電圧の信号(以下、位相差信号と
称する)を発生し、セレクタ52に与える。なお、上記
位相差は、最大値であったのが受信電界強度値RSSI-1E
,RSSI-1L ,RSSI-2N ,RSSI-2E ,RSSI-2L ,RSSI-3N
,RSSI-3E ,RSSI-3L のいずれであるかに基づいて一
義的に定まる。
【0047】比較器51には、最大RSSI判定器50
から与えられる受信電界強度値とは別に、第1フィンガ
2-1 から与えられる受信電界強度値RSSI-1N が入力され
る。そして比較器51は、これら2つの受信電界強度値
を比較し、その比較結果に応じた選択信号をセレクタ5
2へと与える。
【0048】セレクタ52は、一方の入力端に最大RS
SI判定器50から与えられる位相差信号が入力されて
おり、もう一方の入力端が接地されている。そしてセレ
クタ52は、比較器51から与えられる選択信号に応じ
て、位相差信号およびグランドレベルの信号を共通位相
制御信号として出力する。
【0049】次に、以上のように構成されたスペクトル
拡散通信装置の動作につき説明する。さて、通話チャネ
ルの受信中や、サーチャモードでのページングチャネル
の受信中に制御部6はモード指示により、セレクタ1
6,17に二乗器18,19を、セレクタ25,27に
遅延器23,24の出力を、セレクタ26にPN発生器
23の出力を、またセレクタ32,33にセレクタ2
6,27の出力をそれぞれ選択させる。また制御部6は
モード指示により、積分ダンプフィルタ14,15を、
所定シンボル期間に渡る積分を行う状態に設定する。
【0050】従ってこのときにおける各フィンガ2の内
部のブロック構成は、等価的には図4に示すような状態
となる。ここで、乗算器11,12、積分ダンプフィル
タ14,15、二乗器18,19、加算器20、ループ
フィルタ21、PN発生器23および遅延器23,24
は、周知のDLL回路を構成することになる。
【0051】かくして、通話チャネルの受信中における
動作は従来よりあるスペクトル拡散通信装置と同様であ
る。さて、ページングチャネル上でスロットモード動作
を行う場合、特定のスロット以外では無線部(図示せ
ず)の電源を切断してしまうため、特定スロット毎の同
期が必要となる。
【0052】ここで、PN位相が不明である場合には、
制御部6はサーチャモードに設定し、サーチャ3を用い
ての周知の同期処理を行う。そして、サーチャモードで
の同期処理を繰り返しつつ制御部6は、サーチャ3のマ
ルチパス検査の結果を監視し、最新の検査結果と前回の
検査結果との位相差が±1チップ以内であるか否かの判
断を行う(図5中のステップ2)。すなわち、最新の検
査結果が、図6に示すように前回の検査結果を中心とし
て±1チップ分のマージンをとった許容範囲内に収まる
ような微少な変動しか生じていないか否かの判断を行
う。
【0053】ここで、最新の検査結果と前回の検査結果
との位相差が±1チップ以内であったならば、制御部6
は自己で保持している微変動連続回数をインクリメント
する(ステップST3)。続いて制御部6は、インクリ
メントしたのちの微変動連続回数が規定回数(例えば数
十程度に設定される)に到達したか否かの判断を行い
(ステップST4)、到達していなければステップST
2以降の処理を繰り返す。
【0054】なお、微変動連続回数は、サーチャモード
が設定された直後や、サーチャ3のマルチパス検査によ
る最新の検査結果と前回の検査結果との位相差が±1チ
ップよりも大きくなった場合に、制御部6によってリセ
ットされる(ステップST1)。
【0055】さて、最新の検査結果と前回の検査結果と
の位相差が±1チップ以内である状態がある程度継続
し、微変動連続回数が規定回数に到達したならば、制御
部6はフィンガモードに切り替える(ステップST
5)。すなわち制御部6は、モード指示をフィンガモー
ドを指定する状態とする。また制御部6は、サーチャ3
へのクロック供給を停止し、サーチャによる窓検索を停
止する。
【0056】そうするとセレクタ16,17は積分ダン
プフィルタ14,15の出力を受信電界強度値RSSI-E,
RSSI-Lとして出力する状態に切り替わる。セレクタ2
5,26,27は、PN符号PN-N,PN-E,PN-Lを選択す
る状態に切り替わる。セレクタ32,33は、乗算器2
9,30の出力を選択する状態に切り替わる。さらに積
分ダンプフィルタ14,15は、1シンボル期間に渡る
積分を行う状態に切り替わる。
【0057】従ってこのときにおける各フィンガ2の内
部のブロック構成は、等価的には図7に示すような状態
となる。すなわち、互いに半チップ分づつ位相がずれた
3種類の拡散符号によりそれぞれ受信信号の逆拡散を行
う3つの復調器が形成されることになる。つまり、合計
9つの復調器が形成される。
【0058】さてフィンガモード時には、ページングチ
ャネル上に16スロット(1.28秒)周期で存在する
割り当てスロットの受信を行うのであるが、図8に示す
ようにその割り当てスロットより1つ前のスロットの先
頭(割り当てスロットより80ms前の時点)より無線部
のウォームアップを開始する。またこれと同時に、各フ
ィンガ2のPN発生器23をフリーランさせる。これ
は、前回の割り当てスロットの受信時におけるPN位相
の先頭から26ms周期のタイミング(図示しない周知の
カウンタによりカウントされている)に各PN発生器2
3が発生するPN位相の先頭を合わせるためである。
【0059】次に無線部のウォームアップ(数十ms)が
終了したならば、各フィンガ2に形成された合計9つの
復調器による受信電界強度値を、絶対値成分により数シ
ンボル間測定する。
【0060】さて共通位相制御信号生成部5では最大R
SSI判定器50にて、もともとピークエネルギが得ら
れていたPN位相に関する受信電界強度値RSSI-1N 以外
の8つの受信電界強度値がそれぞれ比較され、その中で
最大の受信電界強度値が検出される。そして、この検出
された最大受信電界強度値が比較器51において受信電
界強度値RSSI-1N と比較される。
【0061】ここで、図9に示すようにパスの変動が生
じていない状態にあるのであれば、最大RSSI判定器
50により検出された受信電界強度値よりも受信電界強
度値RSSI-1N のほうが大きい。そしてこの時には、第1
フィンガ2-1 においてピークエネルギのパスを捕捉する
ことが可能な状態である。そこで、比較器51において
受信電界強度値RSSI-1N のほうが大きいと判定された場
合には、セレクタ52はグランドレベルを選択し、これ
を共通位相制御信号として各フィンガ2へと与える。
【0062】そうすると各フィンガ2のPN発生器23
はそれぞれ、発生するPN符号の位相をこれまでと同一
に維持する。一方、ユーザが歩行などにより、ゆっくり
と移動するなどによってパスの変動が生じたとしても、
その変動量が±2チップ以内であれば、例えば図10に
示すように9つの復調器のいずれかでピークエネルギを
捉えることができる。つまり、9つの復調器によって一
種のウインドウが構成されており、そのウインドウ幅に
収まる程度のパス変動ならば捉えることができる。この
9つの復調器により構成されるウインドウ幅は±2チッ
プであって、サーチャモードからフィンガモードへの移
行条件である±1チップよりも大きくなっているので、
フィンガモードに移行する前の状態が継続している限り
は、ほとんどの場合は9つの復調器のいずれかでピーク
エネルギを捉えることができる。
【0063】このような場合、受信電界強度値RSSI-1N
よりも他のいずれかの受信電界強度値(図10の例では
RSSI2-N )のほうが大きくなる。そこで共通位相制御信
号生成部5では、比較器51において受信電界強度値RS
SI-1N 以外の受信電界強度値のほうが大きいと判定され
た場合には、セレクタ52は最大RSSI判定器50か
ら出力される位相差信号を選択し、これを共通位相制御
信号として各フィンガ2へと与える。
【0064】そうすると各フィンガ2のPN発生器23
はそれぞれ、共通位相制御信号が示す位相差分だけPN
符号の位相を変化させ、最大の受信電界強度値が得られ
るPN位相にPN符号PN-1N の位相を合わせる。
【0065】すなわち、図10に示す例の場合、最大の
受信電界強度値が得られるPN符号PN-2N の位相は、P
N符号PN-1N の位相に対して1.5チップ分進んでい
る。そこで、各PN発生器23が発生するPN符号の位
相を1.5チップ分進ませる。
【0066】なお、PN発生器23における位相の制御
は、例えば内部のカウンタに供給するクロックを抜いた
り、あるいはダブルカウントすることにより行う。この
ように、第1フィンガ2-1 の本来の復調器を構成する乗
算器10へと与えられるPN符号PN-1N を最大の受信電
界強度値が得られる位相に制御できたことでセッティン
グアップを終了する。そして割り当てられたスロットを
第1フィンガ2-1 でのみ復調させる。
【0067】さて、大幅な位置の変化が生じ、±2チッ
プ分を上回るパスの変動が生じたならば、上述のセッテ
ィングアップでは、PN符号PN-1N を最大の受信電界強
度値が得られる位相に制御できない。従ってこの時に
は、シンボルエラーが発生することになる。
【0068】そこで制御部6は、フィンガモード時には
シンボルエラーが発生したか否かの監視を行っており
(図5中のステップST6)、シンボルエラーの発生が
検出されたならば、サーチャモードに戻す(ステップS
T7)。
【0069】なお、以上に説明した図5に示す処理は、
モード切替手段6aによりなされる。かくして本実施形
態によれば、フィンガモードにおいてはサーチャモード
に比べて、 (1) サーチャによるアクティブセットサーチ、neighobr
セットサーチなどを省略可能。
【0070】(2) サーチ結果を各フィンガに割り当て、
シンボルコンバイナを一番早いマルチパスに同期させる
ことは不要(従来のDLL方式と同じなので)。 (3) ソフトウェア処理は不要。 となるので、セッティングアップの期間を図8に示すよ
うに1スロットと大幅に短縮することができる。従っ
て、常にサーチャモードで動作する従来のスペクトル拡
散通信装置に比べて動作の停止期間を大きくすることが
でき、消費電力の低減を図ることができる。
【0071】また本実施形態では、フィンガモード時に
は、割り当てスロットは第1フィンガ2-1 のみで受信す
ることができるので、セッティングアップの終了後には
第2フィンガ2-2 および第3フィンガ2-3 の動作を停止
させるようにすれば、消費電力のさらなる低減を図るこ
とが可能である。
【0072】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば上記実施形態では、サーチャモー
ドからフィンガモードへの移行条件を微変動連続回とし
ているが、最新の検査結果と前回の検査結果との位相差
が±1チップ以内である状態の継続時間を移行条件とし
ても良い。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形実施が可能である。
【0073】
【発明の効果】本発明は、所定の中間位相PN符号に所
定の直交符号を乗じて生成された拡散符号を使用して受
信信号のスペクトル逆拡散を行う第1逆拡散手段と、こ
の第1逆拡散手段によりスペクトル逆拡散された受信信
号のレベルを1シンボル期間に渡り積分する第1積分手
段とを有したデータ復調部と、前記中間位相PN符号に
対して半チップ分位相が進んだ進み位相PN符号および
位相が半チップ分遅れた遅れ位相PN符号を使用して受
信信号のスペクトル逆拡散を行うそれぞれ例えば乗算器
などの第2および第3逆拡散手段と、この第2および第
3逆拡散手段によそれぞれスペクトル逆拡散された受信
信号のレベルをそれぞれ所定シンボル期間に渡り積分す
るそれぞれ第2および第3積分手段とを有し、この第2
および第3積分手段でのそれぞれの積分結果の相関に基
づいて前記中間位相PN符号、進み位相PN符号および
遅れ位相PN符号の位相を制御する遅延ロックループと
を有したフィンガを複数備えたスペクトル拡散通信装置
において、前記複数のフィンガのそれぞれに、そのフィ
ンガが有している前記第2および第3積分手段に対し
て、前記進み位相PN符号および前記遅れ位相PN符号
に代えて、前記進み位相PN符号および前記遅れ位相P
N符号にそれぞれ前記直交符号を乗じて生成した進み拡
散符号および遅れ拡散符号を与える拡散符号供給手段
と、そのフィンガが有している前記第2および第3積分
手段における積分期間を1シンボル期間に設定する積分
期間設定手段とを設けるとともに、前記複数のフィンガ
が有する第1乃至第3積分手段の総数と同数のサーチ用
PN符号を、所定の中央位相を中心として半チップ分ず
つずらした状態で発生し、前記中間位相PN符号、前記
進み位相PN符号および前記遅れ位相PN符号に代えて
前記複数のフィンガが有する第1乃至第3積分手段にお
のおの与えるサーチ用PN発生手段と、前記複数のフィ
ンガのそれぞれにて前記拡散符号供給手段、前記積分期
間設定手段および前記サーチ用PN発生手段がそれぞれ
動作している状態において、前記複数のフィンガのそれ
ぞれの第1乃至第3積分手段の全ての中から、その出力
の絶対値が最大であるものを検出し、その積分手段に与
えられていたサーチ用PN符号の位相を前記中央位相と
するように前記サーチ用PN発生手段を制御するサーチ
用PN位相制御手段とを備えた。
【0074】また本発明は上記の構成に加えて、サーチ
ャでの最新のマルチパス検索の結果と前回のマルチパス
検索の結果との差が所定範囲内である状態が一定期間に
渡り継続したことに応じて、以降のスロット受信に関す
るPN位相の制御の際には、前記複数のフィンガのそれ
ぞれにて拡散符号供給手段、積分期間設定手段、サーチ
用PN発生手段およびサーチ用PN位相制御手段をそれ
ぞれ動作させるフィンガモードに切り替え、このフィン
ガモードにてシンボルエラーが発生したことに応じてサ
ーチャによるマルチパス検索の結果に基づいてPN位相
を制御するサーチャモードに切り替えるモード切替手段
を備えた。
【0075】また本発明は、前記モード切替手段を、フ
ィンガモード時の割り当てスロット受信中には、中央位
相のサーチ用PN符号が与えられているフィンガ以外の
フィンガの動作を停止させるものとした。
【0076】また本発明は、前記モード切替手段を、フ
ィンガモード時にはサーチャの動作を停止させるものと
した。これらにより、待ち受け中において受信動作を行
う期間を短縮し、これにより節電制御の効率を向上させ
ることができるスペクトル拡散通信装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るスペクトル拡散通信装置の要
部構成を示す機能ブロック図。
【図2】図1中のフィンガ2の要部の詳細構成を示す機
能ブロック図。
【図3】図1中の共通位相制御信号生成部5の詳細構成
を示す機能ブロック図
【図4】サーチャモードにおける各フィンガ2の内部の
ブロック構成を等価的に示す図。
【図5】モード切替処理に関する制御部6の処理手順を
示すフローチャート。
【図6】パスの微変動状態を判定するための許容範囲を
示す図。
【図7】フィンガモードにおける各フィンガ2の内部の
ブロック構成を等価的に示す図。
【図8】フィンガモード時におけるセッティングタイム
の設定状況を示す図。
【図9】パスの変動が生じていない状態におけるフィン
ガ2での窓検索結果の一例を示す図。
【図10】パスの微少な変動が生じている状態における
フィンガ2での窓検索結果の一例を示す図。
【図11】基地局から送信されるページングチャネルの
スロット構成を示す図。
【図12】従来のセッティングタイムの設定状況を示す
図。
【符号の説明】
1…A/D変換部 2(2-1 ,2-2 ,2-3 )…第1乃至第3のフィンガ 3…サーチャ 4…シンボルコンバイナ 5…共通位相制御信号生成部 6…制御部 10,11,12…乗算器 13,14,15…積分ダンプフィルタ 16,17…セレクタ 18,19…二乗器 20…加算器 21…ループフィルタ 22…セレクタ 23…PN発生器 24(24-1〜24-8)…遅延器 25,26,27…セレクタ 28,29,30…乗算器 31…ウォルシュ発生器 32,33…セレクタ 50…最大RSSI判定器 51…比較器 52…セレクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の中間位相PN符号に所定の直交符
    号を乗じて生成された拡散符号を使用して受信信号のス
    ペクトル逆拡散を行う第1逆拡散手段と、この第1逆拡
    散手段によりスペクトル逆拡散された受信信号のレベル
    を1シンボル期間に渡り積分する第1積分手段とを有し
    たデータ復調部と、 前記中間位相PN符号に対して半チップ分位相が進んだ
    進み位相PN符号および位相が半チップ分遅れた遅れ位
    相PN符号を使用して受信信号のスペクトル逆拡散を行
    う第2および第3逆拡散手段と、この第2および第3逆
    拡散手段によりそれぞれスペクトル逆拡散された受信信
    号のレベルをそれぞれ所定シンボル期間に渡り積分する
    第2および第3積分手段とを有し、この第2および第3
    積分手段でのそれぞれの積分結果の相関に基づいて前記
    中間位相PN符号、進み位相PN符号および遅れ位相P
    N符号の位相を制御する遅延ロックループとを有したフ
    ィンガを複数備えたスペクトル拡散通信装置において、 前記複数のフィンガのそれぞれに設けられ、そのフィン
    ガが有している前記第2および第3積分手段に対して、
    前記進み位相PN符号および前記遅れ位相PN符号に代
    えて、前記進み位相PN符号および前記遅れ位相PN符
    号にそれぞれ前記直交符号を乗じて生成した進み拡散符
    号および遅れ拡散符号を与える拡散符号供給手段と、 前記複数のフィンガのそれぞれに設けられ、そのフィン
    ガが有している前記第2および第3積分手段における積
    分期間を1シンボル期間に設定する積分期間設定手段
    と、 前記複数のフィンガが有する第1乃至第3積分手段の総
    数と同数のサーチ用PN符号を、所定の中央位相を中心
    として半チップ分ずつずらした状態で発生し、前記中間
    位相PN符号、前記進み位相PN符号および前記遅れ位
    相PN符号に代えて前記複数のフィンガが有する第1乃
    至第3積分手段におのおの与えるサーチ用PN発生手段
    と、 前記複数のフィンガのそれぞれにて前記拡散符号供給手
    段、前記積分期間設定手段および前記サーチ用PN発生
    手段がそれぞれ動作している状態において、前記複数の
    フィンガのそれぞれの第1乃至第3積分手段の全ての中
    から、その出力の絶対値が最大であるものを検出し、そ
    の積分手段に与えられていたサーチ用PN符号の位相を
    前記中央位相とするように前記サーチ用PN発生手段を
    制御するサーチ用PN位相制御手段とを具備したことを
    特徴とするスペクトル拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 ページングチャネルプロトコルの実行中
    には、受信すべき割り当てスロットの前の所定の再捕捉
    期間にサーチャによるマルチパス検索を行い、その結果
    に基づいて複数のフィンガのそれぞれでのPN位相を制
    御するものであって、 前記サーチャでの最新のマルチパス検索の結果と前回の
    マルチパス検索の結果との差が所定範囲内である状態が
    一定期間に渡り継続したことに応じて、以降のスロット
    受信に関するPN位相の制御の際には、前記複数のフィ
    ンガのそれぞれにて拡散符号供給手段、積分期間設定手
    段、サーチ用PN発生手段およびサーチ用PN位相制御
    手段をそれぞれ動作させるフィンガモードに切り替え、
    このフィンガモードにてシンボルエラーが発生したこと
    に応じてサーチャによるマルチパス検索の結果に基づい
    てPN位相を制御するサーチャモードに切り替えるモー
    ド切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    スペクトル拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 モード切替手段は、フィンガモード時の
    割り当てスロット受信中には、中央位相のサーチ用PN
    符号が与えられているフィンガ以外のフィンガの動作を
    停止させることを特徴とする請求項2に記載のスペクト
    ル拡散通信装置。
  4. 【請求項4】 モード切替手段は、フィンガモード時に
    はサーチャの動作を停止させることを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載のスペクトル拡散通信装置。
JP10072305A 1998-03-20 1998-03-20 スペクトル拡散通信装置 Pending JPH11274978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10072305A JPH11274978A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 スペクトル拡散通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10072305A JPH11274978A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 スペクトル拡散通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11274978A true JPH11274978A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13485432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10072305A Pending JPH11274978A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 スペクトル拡散通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11274978A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004007762A (ja) * 2003-07-22 2004-01-08 Hitachi Ltd 位置登録制御方法とそれを用いた移動局装置
US6944207B2 (en) 2000-01-26 2005-09-13 Nec Corporation CDMA receiver having a searcher intermittently operable
US7149241B2 (en) 2000-10-11 2006-12-12 Nec Corporation Mobile station and method for allocating finger thereof in CDMA communication system
US7362732B2 (en) 2001-08-22 2008-04-22 Nec Corporation Tracking control in a CDMA system
US8477722B2 (en) 1999-11-01 2013-07-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Handoff control method and a mobile station employing the same

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8477722B2 (en) 1999-11-01 2013-07-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Handoff control method and a mobile station employing the same
US6944207B2 (en) 2000-01-26 2005-09-13 Nec Corporation CDMA receiver having a searcher intermittently operable
US7149241B2 (en) 2000-10-11 2006-12-12 Nec Corporation Mobile station and method for allocating finger thereof in CDMA communication system
US7362732B2 (en) 2001-08-22 2008-04-22 Nec Corporation Tracking control in a CDMA system
JP2004007762A (ja) * 2003-07-22 2004-01-08 Hitachi Ltd 位置登録制御方法とそれを用いた移動局装置
JP4635411B2 (ja) * 2003-07-22 2011-02-23 株式会社日立製作所 位置登録制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4499301B2 (ja) スペクトル拡散信号の取得のための方法および装置
JP2937994B1 (ja) セルラーシステムと移動携帯機、基地局装置、及び最適パス検出方法とその装置
US6144649A (en) Method and apparatus for acquiring a pilot signal in a CDMA receiver
JP3320667B2 (ja) スペクトラム拡散無線通信装置
US7003022B2 (en) Matched filter and receiver for mobile radio communication system
EP1540842B1 (en) Methods, systems, and computer program products for selecting delay positions for a rake receiver by adjusting the delay positions based on comparisons of signal to interference ratios and/or powers for multi-path signals over time
US6934553B2 (en) Receiving unit, receiving method and semiconductor device
JPH11274978A (ja) スペクトル拡散通信装置
KR100295931B1 (ko) 코드분할다중접속무선통신장치및방법
JPH11154931A (ja) レイク受信機とそれを用いた携帯電話の移動機及び基地局
JP2002368653A (ja) 拡散符号発生回路及び復調回路
US6081548A (en) Spread spectrum radio communication apparatus
JP4925131B2 (ja) スクランブル符号決定を実行するためのサーチャ・ハードウェア
KR100393106B1 (ko) 코드 분할 다중 접속시스템의 수신기에서 초기 동기획득장치 및 방법
JP2002290279A (ja) 同期追従装置及び無線通信端末
JP3835724B2 (ja) 同期方法及び同期回路
JP3992459B2 (ja) 受信装置、受信方法、および、半導体装置
JP3277412B2 (ja) スペクトル拡散通信用受信方法及び装置
JPH0774726A (ja) 復調装置
JP3824482B2 (ja) Cdma受信装置
GB2364487A (en) Pilot signal acquisition in a spread spectrum communication system such as a cdma cellular telephone system
JP2000115148A (ja) 受信装置
JP4022732B2 (ja) 遅延プロファイル決定方法および装置
JP2001274730A (ja) Cdma通信システムおよび通信方法
JP2002016529A (ja) 移動無線機