JPH11271066A - 角速度センサ - Google Patents
角速度センサInfo
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- JPH11271066A JPH11271066A JP10363025A JP36302598A JPH11271066A JP H11271066 A JPH11271066 A JP H11271066A JP 10363025 A JP10363025 A JP 10363025A JP 36302598 A JP36302598 A JP 36302598A JP H11271066 A JPH11271066 A JP H11271066A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動と検出とを別個の梁にて行う振動子を備
える角速度センサにおいて、駆動用梁部から検出用梁部
への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁部からのコ
リオリ力による振動エネルギーを検出用梁部に効率良く
伝達し、高S/Nなセンサを得る。 【解決手段】 振動部材Gは、一対の梁部2、3及び連
結部4を有する略U字形状の駆動用振動子1と、一対の
梁部6、7及び連結部8を有する略U字形状を成し駆動
用振動子1の外周側に相似形に配置された検出用振動子
5とを備え、駆動用振動子1には、梁部2、3をy軸方
向へ逆相に励振するための駆動電極20が、検出用振動
子5には、z軸回りの角速度入力時の梁部6、7のx軸
方向への逆相の振動を検知するための検出電極22〜2
4が設けられている。両振動子1、5は、y軸方向の幅
が内側の駆動用振動子1のy軸方向の幅よりも狭い形状
を有するトーションビーム9によって連結されている。
える角速度センサにおいて、駆動用梁部から検出用梁部
への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁部からのコ
リオリ力による振動エネルギーを検出用梁部に効率良く
伝達し、高S/Nなセンサを得る。 【解決手段】 振動部材Gは、一対の梁部2、3及び連
結部4を有する略U字形状の駆動用振動子1と、一対の
梁部6、7及び連結部8を有する略U字形状を成し駆動
用振動子1の外周側に相似形に配置された検出用振動子
5とを備え、駆動用振動子1には、梁部2、3をy軸方
向へ逆相に励振するための駆動電極20が、検出用振動
子5には、z軸回りの角速度入力時の梁部6、7のx軸
方向への逆相の振動を検知するための検出電極22〜2
4が設けられている。両振動子1、5は、y軸方向の幅
が内側の駆動用振動子1のy軸方向の幅よりも狭い形状
を有するトーションビーム9によって連結されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動と検出とを別
個の梁にて行う振動子を備える角速度センサに関する。
個の梁にて行う振動子を備える角速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動と検出とを別個の梁にて行う
振動子を備える角速度センサとして特開平8−2781
41号公報に記載のものが提案されている。これは4本
の平行な梁部(振動腕)とこの梁部の片端部を共通に支
持する支持部を持つ櫛形状の複合音叉(いわゆる4脚振
動子)において、外側の2本の梁部を駆動用梁部(駆動
側音叉)、内側の2本の梁部を検出用梁部(検出側音
叉)として駆動・検出に対応させる構成としたものであ
る。
振動子を備える角速度センサとして特開平8−2781
41号公報に記載のものが提案されている。これは4本
の平行な梁部(振動腕)とこの梁部の片端部を共通に支
持する支持部を持つ櫛形状の複合音叉(いわゆる4脚振
動子)において、外側の2本の梁部を駆動用梁部(駆動
側音叉)、内側の2本の梁部を検出用梁部(検出側音
叉)として駆動・検出に対応させる構成としたものであ
る。
【0003】その作動は、まず、駆動用梁部を梁部の配
列方向に逆相に励振させる(駆動振動)。この駆動振動
中に所定軸回りに角速度が入力されたとき、駆動用梁部
が上記励振方向と直交する方向へ振動するエネルギー
を、支持部から検出用梁部に伝達し、この伝達エネルギ
ーによる検出用梁部の逆相の振動(検知振動)を検知し
て角速度を検出するようになっている。この4脚振動子
は梁部を駆動用と検出用とに分離している為、2脚振動
子(音叉)と比較し高S/N(信号とノイズの比)が得
られるとされている。
列方向に逆相に励振させる(駆動振動)。この駆動振動
中に所定軸回りに角速度が入力されたとき、駆動用梁部
が上記励振方向と直交する方向へ振動するエネルギー
を、支持部から検出用梁部に伝達し、この伝達エネルギ
ーによる検出用梁部の逆相の振動(検知振動)を検知し
て角速度を検出するようになっている。この4脚振動子
は梁部を駆動用と検出用とに分離している為、2脚振動
子(音叉)と比較し高S/N(信号とノイズの比)が得
られるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が上記従来技術について検討したところ、以下に述べ
るような問題があり、十分なS/N向上が得られないこ
とがわかった。上記4脚振動子においては、単純に4本
の梁部(脚)を形成し、これら梁部を共通の支持部で支
持しているため、駆動用梁部が振動するとき検出用梁部
にも振動エネルギーが伝わりやすい(いわゆる振動漏
れ)。そのため、検出用梁部を振動させたくないとき、
すなわち、角速度が入力されていないときに、検出用梁
部に駆動振幅に対し1/5という大きな不要な振動が生
じてしまう。
者が上記従来技術について検討したところ、以下に述べ
るような問題があり、十分なS/N向上が得られないこ
とがわかった。上記4脚振動子においては、単純に4本
の梁部(脚)を形成し、これら梁部を共通の支持部で支
持しているため、駆動用梁部が振動するとき検出用梁部
にも振動エネルギーが伝わりやすい(いわゆる振動漏
れ)。そのため、検出用梁部を振動させたくないとき、
すなわち、角速度が入力されていないときに、検出用梁
部に駆動振幅に対し1/5という大きな不要な振動が生
じてしまう。
【0005】一方、駆動用と検出用の梁が分離されてい
るため、高感度を得るのに角速度入力時(つまりコリオ
リ力の入力時)において、駆動用梁部からのコリオリ力
による振動エネルギーを検出用梁部に効率よく伝達する
必要がある。この問題に対し、上記従来技術における単
純に3つのスリットを入れた4脚振動子について検討し
たところ、該振動子では駆動用梁部からのコリオリ力に
よる振動エネルギーが効率良く検出用梁部に伝達されな
いことがわかった。
るため、高感度を得るのに角速度入力時(つまりコリオ
リ力の入力時)において、駆動用梁部からのコリオリ力
による振動エネルギーを検出用梁部に効率よく伝達する
必要がある。この問題に対し、上記従来技術における単
純に3つのスリットを入れた4脚振動子について検討し
たところ、該振動子では駆動用梁部からのコリオリ力に
よる振動エネルギーが効率良く検出用梁部に伝達されな
いことがわかった。
【0006】例えば駆動用梁部だけで構成した振動子
(2脚音叉)にコリオリ力が入力されたときの検出方向
への振幅(すなわち感度)と上記4脚振動子の駆動用梁
部に同じコリオリ力が入力されたときの検出用梁部の検
出方向への振幅とを比較すると、後者は前者に対し1/
10に低下、即ち感度が1/10に低下してしまうこと
がわかった。
(2脚音叉)にコリオリ力が入力されたときの検出方向
への振幅(すなわち感度)と上記4脚振動子の駆動用梁
部に同じコリオリ力が入力されたときの検出用梁部の検
出方向への振幅とを比較すると、後者は前者に対し1/
10に低下、即ち感度が1/10に低下してしまうこと
がわかった。
【0007】以上により駆動振動の影響は1/5に低減
出来るが感度が、逆に1/10に低下してしまうため、
従来の2脚音叉に対し、駆動振動の影響が大きくなり、
狙いの高S/Nが得られないという問題がある。本発明
は上記点に鑑みて、駆動と検出とを別個の梁にて行う振
動子を備える角速度センサにおいて、駆動用梁部から検
出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁部
からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用梁部に
効率良く伝達し、高S/Nなセンサを得ることを目的と
する。
出来るが感度が、逆に1/10に低下してしまうため、
従来の2脚音叉に対し、駆動振動の影響が大きくなり、
狙いの高S/Nが得られないという問題がある。本発明
は上記点に鑑みて、駆動と検出とを別個の梁にて行う振
動子を備える角速度センサにおいて、駆動用梁部から検
出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁部
からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用梁部に
効率良く伝達し、高S/Nなセンサを得ることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、駆動と検出
とを別個の梁にて行う振動子を備える角速度センサにお
いて、振動子及び振動子を支持する支持部の形状等を工
夫することで、上記目的の達成を図ることとした。請求
項1記載の発明は、後述の図1等に示す様に、2つの略
U字形状の振動子(1、5)がトーションビーム(9)
で連結支持された構造を主な特徴としている。
とを別個の梁にて行う振動子を備える角速度センサにお
いて、振動子及び振動子を支持する支持部の形状等を工
夫することで、上記目的の達成を図ることとした。請求
項1記載の発明は、後述の図1等に示す様に、2つの略
U字形状の振動子(1、5)がトーションビーム(9)
で連結支持された構造を主な特徴としている。
【0009】すなわち、本発明の角速度センサは、xy
z直交座標系において、一対の第1の梁部(2、3)及
び第1の連結部(4)を有する略U字形状の第1の振動
子(1)と、一対の第2の梁部(6、7)及び第2の連
結部(8)を有する略U字形状を成し第1の振動子
(1)の外周側に相似形に配置された第2の振動子
(5)とが、該第1の連結部との接している箇所におけ
るy軸方向の幅が第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭
い形状を有するトーションビーム(9)によって連結さ
れている。
z直交座標系において、一対の第1の梁部(2、3)及
び第1の連結部(4)を有する略U字形状の第1の振動
子(1)と、一対の第2の梁部(6、7)及び第2の連
結部(8)を有する略U字形状を成し第1の振動子
(1)の外周側に相似形に配置された第2の振動子
(5)とが、該第1の連結部との接している箇所におけ
るy軸方向の幅が第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭
い形状を有するトーションビーム(9)によって連結さ
れている。
【0010】ここで、両振動子(1、5)のうち一方を
駆動用振動子(1)、他方を検出用振動子(5)とし、
駆動用振動子には、駆動用振動子の梁部(2、3)(即
ち駆動用梁部)をy軸方向へ逆相に励振して駆動振動さ
せるための駆動手段(20、60、61、320、42
0)が設けられ、検出用振動子には、z軸回りの角速度
入力時に発生する検出用振動子の梁部(6、7)(即ち
検出用梁部)のx軸方向への逆相の振動を検知振動とし
て検知して上記角速度を検出するための角速度検出手段
(22〜24、63、64、322、323、422)
が設けられている。
駆動用振動子(1)、他方を検出用振動子(5)とし、
駆動用振動子には、駆動用振動子の梁部(2、3)(即
ち駆動用梁部)をy軸方向へ逆相に励振して駆動振動さ
せるための駆動手段(20、60、61、320、42
0)が設けられ、検出用振動子には、z軸回りの角速度
入力時に発生する検出用振動子の梁部(6、7)(即ち
検出用梁部)のx軸方向への逆相の振動を検知振動とし
て検知して上記角速度を検出するための角速度検出手段
(22〜24、63、64、322、323、422)
が設けられている。
【0011】本発明では、駆動用梁部(2、3)をy軸
方向へ励振して駆動振動させるが、第1及び第2の振動
子のどちらを駆動用振動子としても、両振動子を連結す
るトーションビーム(9)のy軸方向の幅が第1の振動
子のy軸方向の幅よりも狭いため、y軸方向への駆動振
動は伝達されにくい。従って、駆動用梁部(2、3)か
ら検出用梁部(6、7)への振動漏れを抑制できる。
方向へ励振して駆動振動させるが、第1及び第2の振動
子のどちらを駆動用振動子としても、両振動子を連結す
るトーションビーム(9)のy軸方向の幅が第1の振動
子のy軸方向の幅よりも狭いため、y軸方向への駆動振
動は伝達されにくい。従って、駆動用梁部(2、3)か
ら検出用梁部(6、7)への振動漏れを抑制できる。
【0012】また、トーションビーム(9)の形状は、
y軸方向に細い幅を有するものとしているので、トーシ
ョンビーム(9)はz軸回りに捩じれやすい。従って、
z軸回りの角速度入力時に発生する駆動用梁部(2、
3)からのコリオリ力による振動(x軸方向への振動)
のエネルギーを、z軸回りの捩じれ振動として効率良く
検出用梁部(6、7)に伝達することができる。
y軸方向に細い幅を有するものとしているので、トーシ
ョンビーム(9)はz軸回りに捩じれやすい。従って、
z軸回りの角速度入力時に発生する駆動用梁部(2、
3)からのコリオリ力による振動(x軸方向への振動)
のエネルギーを、z軸回りの捩じれ振動として効率良く
検出用梁部(6、7)に伝達することができる。
【0013】このように、本発明においては、駆動用梁
部から検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆
動用梁部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出
用梁部に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実
現する角速度センサを提供することができる。また、請
求項2記載の発明は、請求項1記載の発明にさらに第2
のトーションビーム(10、50、51、90)を加え
たものである。
部から検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆
動用梁部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出
用梁部に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実
現する角速度センサを提供することができる。また、請
求項2記載の発明は、請求項1記載の発明にさらに第2
のトーションビーム(10、50、51、90)を加え
たものである。
【0014】すなわち、本発明では、請求項1記載のト
ーションビームを第1のトーションビーム(9)とした
上で、さらに、第1及び第2の振動子(1、5)及び第
1のトーションビーム(9)が、両連結部のどちらか一
方の連結部(4、8)からz軸方向に延びる第2のトー
ションビーム(10、50、51、90)によって支持
されたものとしている。そして、この第2のトーション
ビーム(10、50、51、90)の幅は、該第2のト
ーションビームと連結部との接している箇所におけるy
軸方向の幅が第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形
状を有していることを特徴とする。
ーションビームを第1のトーションビーム(9)とした
上で、さらに、第1及び第2の振動子(1、5)及び第
1のトーションビーム(9)が、両連結部のどちらか一
方の連結部(4、8)からz軸方向に延びる第2のトー
ションビーム(10、50、51、90)によって支持
されたものとしている。そして、この第2のトーション
ビーム(10、50、51、90)の幅は、該第2のト
ーションビームと連結部との接している箇所におけるy
軸方向の幅が第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形
状を有していることを特徴とする。
【0015】本発明では、第1のトーションビーム
(9)によって、上記請求項1記載のトーションビーム
(9)による作用効果を奏することができ、請求項1記
載の発明の効果を実現できる。更に、両振動子及び第1
のトーションビームを支持する第2のトーションビーム
(10、50、51、90)も、上記のy軸方向の幅が
第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭いため、外部等か
らの不要振動が両振動子に伝達されるのを抑制できる。
従って、駆動用及び検出用振動子において、各梁部の不
要振動を低減できる。
(9)によって、上記請求項1記載のトーションビーム
(9)による作用効果を奏することができ、請求項1記
載の発明の効果を実現できる。更に、両振動子及び第1
のトーションビームを支持する第2のトーションビーム
(10、50、51、90)も、上記のy軸方向の幅が
第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭いため、外部等か
らの不要振動が両振動子に伝達されるのを抑制できる。
従って、駆動用及び検出用振動子において、各梁部の不
要振動を低減できる。
【0016】また、本発明では、第2のトーションビー
ム(10、50、51、90)における上記のy軸方向
の幅を、第1のトーションビーム(9)と同じく、細い
形状としており、その振動特性は、z軸回りの捩じれ振
動を発生しやすくなるため、z軸回りの角速度入力時に
発生する両振動子及び第1のトーションビームのコリオ
リ力による振動(x軸方向への振動)を効率よく誘発さ
せることができる。
ム(10、50、51、90)における上記のy軸方向
の幅を、第1のトーションビーム(9)と同じく、細い
形状としており、その振動特性は、z軸回りの捩じれ振
動を発生しやすくなるため、z軸回りの角速度入力時に
発生する両振動子及び第1のトーションビームのコリオ
リ力による振動(x軸方向への振動)を効率よく誘発さ
せることができる。
【0017】次に、請求項3記載の発明においては、請
求項2記載のように両トーションビーム(9、10、5
0、51、90)を備えたものにおいて、該両トーショ
ンビームを両振動子(1、5)の中心軸に配置したもの
である。本発明では、両振動子(1、5)の中心軸をz
軸としている。すなわち、本発明では、xyz直交座標
系において、z軸に対し線対称に配置された第1の梁部
(2、3)と第1の連結部(4)とを有する略U字形状
の第1の振動子(1)と、第1の振動子(1)の外周側
に相似形に配置され第2の梁部(6、7)及び第2の連
結部(8)を有する略U字形状の第2の振動子(5)と
を備えている。そして、本発明では、y軸方向の幅が第
1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形状を有する第1
及び第2のトーションビーム(9、10、50、51、
90)が、それぞれのz軸方向の中心軸がz軸と略一致
するように配置されている。つまり、両トーションビー
ムは、両振動子の中心軸(中心線上)に位置している。
以上が本発明の特徴である。
求項2記載のように両トーションビーム(9、10、5
0、51、90)を備えたものにおいて、該両トーショ
ンビームを両振動子(1、5)の中心軸に配置したもの
である。本発明では、両振動子(1、5)の中心軸をz
軸としている。すなわち、本発明では、xyz直交座標
系において、z軸に対し線対称に配置された第1の梁部
(2、3)と第1の連結部(4)とを有する略U字形状
の第1の振動子(1)と、第1の振動子(1)の外周側
に相似形に配置され第2の梁部(6、7)及び第2の連
結部(8)を有する略U字形状の第2の振動子(5)と
を備えている。そして、本発明では、y軸方向の幅が第
1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形状を有する第1
及び第2のトーションビーム(9、10、50、51、
90)が、それぞれのz軸方向の中心軸がz軸と略一致
するように配置されている。つまり、両トーションビー
ムは、両振動子の中心軸(中心線上)に位置している。
以上が本発明の特徴である。
【0018】本発明でも、上記請求項1及び請求項2記
載の発明と同様の効果を実現できるとともに、第1及び
第2のトーションビーム(10、50、51、90)
は、両振動子の中心軸と略一致するように配置されたも
のとしているので、z軸回りの角速度入力時に発生する
駆動用梁部(2、3)からのコリオリ力による振動(x
軸方向への振動)のエネルギーを、一対の検出用梁部
(6、7)に均等に配分でき、より効率の良い伝達を行
うことができる。
載の発明と同様の効果を実現できるとともに、第1及び
第2のトーションビーム(10、50、51、90)
は、両振動子の中心軸と略一致するように配置されたも
のとしているので、z軸回りの角速度入力時に発生する
駆動用梁部(2、3)からのコリオリ力による振動(x
軸方向への振動)のエネルギーを、一対の検出用梁部
(6、7)に均等に配分でき、より効率の良い伝達を行
うことができる。
【0019】また、本発明者は、上記請求項1〜請求項
3記載の角速度センサにおいて、角速度入力時に角速度
を検出する為の振動モード(検出共振モード)が2つ存
在することに着目し、更に、S/Nの向上を図るために
検討を進めた。駆動用梁部(2、3)を所定方向に互い
に逆相に駆動振動(駆動共振モード)させると、角速度
入力時、駆動用梁部はコリオリ力によって、駆動振動方
向と直交する方向に逆相に振動する。このコリオリ力に
よる振動は、上記のように第1のトーションビーム
(9)によって検出用梁部(6、7)に伝達され、検出
用梁部も駆動振動方向と直交する方向に逆相に振動(検
知振動)する。つまり、4本の梁部はそれぞれ駆動振動
方向とは直交する方向に同期して振動する。この振動が
検出共振モードである。
3記載の角速度センサにおいて、角速度入力時に角速度
を検出する為の振動モード(検出共振モード)が2つ存
在することに着目し、更に、S/Nの向上を図るために
検討を進めた。駆動用梁部(2、3)を所定方向に互い
に逆相に駆動振動(駆動共振モード)させると、角速度
入力時、駆動用梁部はコリオリ力によって、駆動振動方
向と直交する方向に逆相に振動する。このコリオリ力に
よる振動は、上記のように第1のトーションビーム
(9)によって検出用梁部(6、7)に伝達され、検出
用梁部も駆動振動方向と直交する方向に逆相に振動(検
知振動)する。つまり、4本の梁部はそれぞれ駆動振動
方向とは直交する方向に同期して振動する。この振動が
検出共振モードである。
【0020】ここにおいて、1つの検出共振モードは、
4本の梁部において隣接する各梁部が互いに逆方向に振
動するモード(後述の図8(a)参照、以下、第1の検
出共振モードという)であり、もう1つの検出共振モー
ドは、4本の梁部において振動子の中心軸すなわちz軸
から片側の2本を1組、他側の2本を1組とした場合
に、組内では同方向に振動し、組同士では互いに逆方向
に振動するモード(後述の図8(b)参照、以下、第2
の検出共振モードという)である。
4本の梁部において隣接する各梁部が互いに逆方向に振
動するモード(後述の図8(a)参照、以下、第1の検
出共振モードという)であり、もう1つの検出共振モー
ドは、4本の梁部において振動子の中心軸すなわちz軸
から片側の2本を1組、他側の2本を1組とした場合
に、組内では同方向に振動し、組同士では互いに逆方向
に振動するモード(後述の図8(b)参照、以下、第2
の検出共振モードという)である。
【0021】これら各検出共振モードにおいては、振動
子形状、例えば梁部の幅や長さ等を適宜設定することで
所望の検出共振モードを実現できる。そして、各検出共
振モードについて、S/N向上可能な振動子構造を検討
した結果、各検出共振モードにおける内側一対の梁部す
なわち第1の梁部(2、3)の振幅XUと外側一対の梁
部すなわち第2の梁部(6、7)の振幅XSとの比XU
/XSもしくはXS/XUが、感度利得Sと相関性があ
ることを見出した。
子形状、例えば梁部の幅や長さ等を適宜設定することで
所望の検出共振モードを実現できる。そして、各検出共
振モードについて、S/N向上可能な振動子構造を検討
した結果、各検出共振モードにおける内側一対の梁部す
なわち第1の梁部(2、3)の振幅XUと外側一対の梁
部すなわち第2の梁部(6、7)の振幅XSとの比XU
/XSもしくはXS/XUが、感度利得Sと相関性があ
ることを見出した。
【0022】そして、各検出共振モードに応じて、第1
の検出共振モードにおいては比XU/XSを10以下と
し、第2の検出共振モードにおいては、第1の検出共振
モードとは逆の比である比XS/XUを10以下とすれ
ば、上記従来の4脚振動子タイプよりも1桁高いレベル
の感度利得Sを実現できることがわかった。請求項4及
び請求項5記載の発明は、上記比XU/XSもしくはX
S/XUと感度利得Sとの相関性の知見に基づいてなさ
れたものである。
の検出共振モードにおいては比XU/XSを10以下と
し、第2の検出共振モードにおいては、第1の検出共振
モードとは逆の比である比XS/XUを10以下とすれ
ば、上記従来の4脚振動子タイプよりも1桁高いレベル
の感度利得Sを実現できることがわかった。請求項4及
び請求項5記載の発明は、上記比XU/XSもしくはX
S/XUと感度利得Sとの相関性の知見に基づいてなさ
れたものである。
【0023】すなわち、請求項4記載の発明において
は、角速度入力時には、各梁部(2、3、6、7)のう
ち隣接する梁部同士がx軸方向へ互いに逆方向に振動
し、且つ、このx軸方向への振動において第1の梁部の
振幅XUと第2の梁部の振幅XSとの比XU/XSが、
10以下となるように両振動子及び両トーションビーム
の寸法が設定されていることを特徴とする。
は、角速度入力時には、各梁部(2、3、6、7)のう
ち隣接する梁部同士がx軸方向へ互いに逆方向に振動
し、且つ、このx軸方向への振動において第1の梁部の
振幅XUと第2の梁部の振幅XSとの比XU/XSが、
10以下となるように両振動子及び両トーションビーム
の寸法が設定されていることを特徴とする。
【0024】本発明では、角速度を検出する為の検出共
振モードは、上記第1の検出共振モードを用い、そのモ
ードにおいて第1の梁部(2、3)の振幅XUと第2の
梁部(6、7)の振幅XSの比XU/XSが10以下と
なるように寸法を設定しているため、機械インピーダン
スを小さくでき、駆動用梁部(2、3)に入力されたコ
リオリ力による振動を効率よく検出用梁部(6、7)に
伝達し、感度利得Sを向上させS/Nを向上できる。
振モードは、上記第1の検出共振モードを用い、そのモ
ードにおいて第1の梁部(2、3)の振幅XUと第2の
梁部(6、7)の振幅XSの比XU/XSが10以下と
なるように寸法を設定しているため、機械インピーダン
スを小さくでき、駆動用梁部(2、3)に入力されたコ
リオリ力による振動を効率よく検出用梁部(6、7)に
伝達し、感度利得Sを向上させS/Nを向上できる。
【0025】また、請求項5記載の発明においては、角
速度入力時には、各梁部(2、3、6、7)のうちz軸
の片側の2本(6、2)と他側の2本(3、7)とがx
軸方向において互いに逆方向へ振動し、且つ、このx軸
方向への振動において第1の梁部の振幅XUと第2の梁
部の振幅XSとの比XS/XUが、10以下となるよう
に両振動子及び両トーションビームの寸法が設定されて
いることを特徴とする。
速度入力時には、各梁部(2、3、6、7)のうちz軸
の片側の2本(6、2)と他側の2本(3、7)とがx
軸方向において互いに逆方向へ振動し、且つ、このx軸
方向への振動において第1の梁部の振幅XUと第2の梁
部の振幅XSとの比XS/XUが、10以下となるよう
に両振動子及び両トーションビームの寸法が設定されて
いることを特徴とする。
【0026】本発明では、角速度を検出する為の検出共
振モードは、上記第2の検出共振モードを用い、そのモ
ードにおいて第1の梁部(2、3)の振幅XUと第2の
梁部(6、7)の振幅XSとの比XS/XUが10以下
となるように寸法が設定されているため、上記請求項4
記載の発明と同等の効果が得られる。また、請求項6記
載の発明は、第1の振動子(1)の第1の梁部(2、
3)の間隔WUと第2の振動子(5)の第2の梁部
(6、7)の間隔WSとの比WS/WUを2.5以下と
したことを特徴としている。
振モードは、上記第2の検出共振モードを用い、そのモ
ードにおいて第1の梁部(2、3)の振幅XUと第2の
梁部(6、7)の振幅XSとの比XS/XUが10以下
となるように寸法が設定されているため、上記請求項4
記載の発明と同等の効果が得られる。また、請求項6記
載の発明は、第1の振動子(1)の第1の梁部(2、
3)の間隔WUと第2の振動子(5)の第2の梁部
(6、7)の間隔WSとの比WS/WUを2.5以下と
したことを特徴としている。
【0027】即ち、WUとWSとを近付けることによ
り、該第1の振動子と該第2の振動子の回転振動能率
(慣性モーメント)を合わせる、もしくは近付けること
により、振動子の機械インピーダンスを小さくしコリオ
リ力によるレスポンスを向上させ、それによって、該第
1の振動子もしくは該第2の振動子にコリオリ力が入力
されたときに発生する回転捩じれ振動により該第2の振
動子もしくは該第1の振動子の回転捩じれ振動を発生し
やすくし、効率よくコリオリ力による振動エネルギーを
伝達し高感度を得ることが出来る。
り、該第1の振動子と該第2の振動子の回転振動能率
(慣性モーメント)を合わせる、もしくは近付けること
により、振動子の機械インピーダンスを小さくしコリオ
リ力によるレスポンスを向上させ、それによって、該第
1の振動子もしくは該第2の振動子にコリオリ力が入力
されたときに発生する回転捩じれ振動により該第2の振
動子もしくは該第1の振動子の回転捩じれ振動を発生し
やすくし、効率よくコリオリ力による振動エネルギーを
伝達し高感度を得ることが出来る。
【0028】また、請求項7記載の発明は、第1の振動
子(1)の第1の梁部(2、3)の間隔WUと該第1の
梁部の幅HUとの比WU/HUを2.5以上100以下
としたことを特徴としている。即ち、検出側となる該第
2の振動子もしくは該第1の振動子を振動させるべく回
転捩じれ力(軸トルク)を大きくするため、駆動側とな
る該第1の振動子もしくは該第2の振動子のコリオリ力
が作用する力点を、両振動子における一対の梁部の略中
心軸から離すことにより、コリオリ入力時の検出側であ
る第2の振動子もしくは第1の振動子の振幅を大きくす
る、即ち高感度得ることが出来る。尚、比WU/HUが
100以上であると音叉としての機能が低下し、十分な
駆動振幅が得られない。
子(1)の第1の梁部(2、3)の間隔WUと該第1の
梁部の幅HUとの比WU/HUを2.5以上100以下
としたことを特徴としている。即ち、検出側となる該第
2の振動子もしくは該第1の振動子を振動させるべく回
転捩じれ力(軸トルク)を大きくするため、駆動側とな
る該第1の振動子もしくは該第2の振動子のコリオリ力
が作用する力点を、両振動子における一対の梁部の略中
心軸から離すことにより、コリオリ入力時の検出側であ
る第2の振動子もしくは第1の振動子の振幅を大きくす
る、即ち高感度得ることが出来る。尚、比WU/HUが
100以上であると音叉としての機能が低下し、十分な
駆動振幅が得られない。
【0029】また、請求項8記載の発明は、y軸方向へ
の振動モードの共振周波数が、第1の梁部(2、3)と
第2の梁部(6、7)とで異なるようにしたことを特徴
とするものであり、第1及び第2の梁部の共振周波数を
互いに異ならせることにより、駆動用梁部(2、3)の
駆動振動(y軸方向への振動)が検出用梁部(6、7)
へ、仮に一部伝達しても、検出用梁部は振動しないか、
もしくはほとんど振動しないようになるため、駆動振動
の影響が更に小さくなり、ノイズNが低減でき、S/N
を向上できる。
の振動モードの共振周波数が、第1の梁部(2、3)と
第2の梁部(6、7)とで異なるようにしたことを特徴
とするものであり、第1及び第2の梁部の共振周波数を
互いに異ならせることにより、駆動用梁部(2、3)の
駆動振動(y軸方向への振動)が検出用梁部(6、7)
へ、仮に一部伝達しても、検出用梁部は振動しないか、
もしくはほとんど振動しないようになるため、駆動振動
の影響が更に小さくなり、ノイズNが低減でき、S/N
を向上できる。
【0030】また、請求項9記載の発明は、駆動用梁部
(2、3)の駆動振動の共振周波数fdと検出用梁部
(6、7)の検知振動の共振周波数fsの比fd/fs
が、0.8≦fd/fs≦0.99又は1.01≦fd
/fs≦1.2、の関係にあることを特徴とするもので
あり、比fd/fsを上記の範囲とすることにより駆動
共振モードと検出共振モードの連成を抑制し、S/Nを
向上できる。
(2、3)の駆動振動の共振周波数fdと検出用梁部
(6、7)の検知振動の共振周波数fsの比fd/fs
が、0.8≦fd/fs≦0.99又は1.01≦fd
/fs≦1.2、の関係にあることを特徴とするもので
あり、比fd/fsを上記の範囲とすることにより駆動
共振モードと検出共振モードの連成を抑制し、S/Nを
向上できる。
【0031】次に、請求項10記載の発明は、上記両振
動子(1、5)及びトーションビーム(9、10、5
0、51、90)が圧電体より一体に形成されたことを
特徴とするものであり、安価な構成とした角速度センサ
を提供することができる。次に、請求項11記載の発明
は、上記両振動子(1、5)とトーションビーム(9、
10)とが別体に形成され、接合連結されたことを特徴
とするものであり、耐衝撃性に最も弱いトーションビー
ムを耐久性の高い材料(例えば金属等)で形成すること
ができるため、上記駆動用梁部の振動エネルギーを閉じ
込めるべく各トーションビームを極力細くでき、上記振
動漏れをより効果的に抑制できるとともに、耐衝撃性の
高い信頼性に優れた角速度センサを提供することができ
る。
動子(1、5)及びトーションビーム(9、10、5
0、51、90)が圧電体より一体に形成されたことを
特徴とするものであり、安価な構成とした角速度センサ
を提供することができる。次に、請求項11記載の発明
は、上記両振動子(1、5)とトーションビーム(9、
10)とが別体に形成され、接合連結されたことを特徴
とするものであり、耐衝撃性に最も弱いトーションビー
ムを耐久性の高い材料(例えば金属等)で形成すること
ができるため、上記駆動用梁部の振動エネルギーを閉じ
込めるべく各トーションビームを極力細くでき、上記振
動漏れをより効果的に抑制できるとともに、耐衝撃性の
高い信頼性に優れた角速度センサを提供することができ
る。
【0032】また、請求項12記載の発明は、第2のト
ーションビーム(10、50)が第2の連結部(8)か
ら第2の梁部(6、7)とは反対方向に延びるように形
成されていることを特徴とするものであり、上記請求項
2〜請求項11の発明における第2のトーションビーム
の構成の一手段を提供するものである。また、請求項1
3記載の発明は、上記請求項2〜請求項11の発明にお
ける第2のトーションビーム(51、90)が、第1の
連結部(4)から第1の梁部(2、3)と同一方向に延
びるように形成されていることを特徴とするものであ
り、両振動子(1、5)の重心を保持することが容易に
可能であり、外部振動に対して強く、スペース効率に優
れたものにできる。
ーションビーム(10、50)が第2の連結部(8)か
ら第2の梁部(6、7)とは反対方向に延びるように形
成されていることを特徴とするものであり、上記請求項
2〜請求項11の発明における第2のトーションビーム
の構成の一手段を提供するものである。また、請求項1
3記載の発明は、上記請求項2〜請求項11の発明にお
ける第2のトーションビーム(51、90)が、第1の
連結部(4)から第1の梁部(2、3)と同一方向に延
びるように形成されていることを特徴とするものであ
り、両振動子(1、5)の重心を保持することが容易に
可能であり、外部振動に対して強く、スペース効率に優
れたものにできる。
【0033】また、請求項14記載の発明は、上記請求
項2〜請求項11の発明における第2のトーションビー
ム(50、51)が、第2の連結部(8)から第2の梁
部(6、7)とは反対方向、及び第1の連結部(4)か
ら第1の梁部(2、3)とは同一方向の、両方向に形成
されたことを特徴とするものであり、両方向からの支持
により外部の衝撃に強いものにできる。
項2〜請求項11の発明における第2のトーションビー
ム(50、51)が、第2の連結部(8)から第2の梁
部(6、7)とは反対方向、及び第1の連結部(4)か
ら第1の梁部(2、3)とは同一方向の、両方向に形成
されたことを特徴とするものであり、両方向からの支持
により外部の衝撃に強いものにできる。
【0034】また、請求項15記載の発明は、請求項2
及び請求項3の発明のように、第1の振動子(1)とそ
の外側の第2の振動子(5)とを第1のトーションビー
ム(9)で連結し、更にこれらを第2のトーションビー
ム(10)で支持するようにした構成において、以下の
構成を付与したことを特徴とするものである。即ち、付
与された構成とは、第2の連結部(8)より、第2のト
ーションビーム(10)を挟むように一対の第2の梁部
(6、7)とは反対方向のz軸方向に延びる少なくとも
2本のフレーム(15a、15b)と、該2本のフレー
ムを連結する第3の連結部(16)と、該第3の連結部
よりz軸方向に延びる第3のトーションビーム(17)
とを備え、該第2および第3のトーションビームによっ
て、該両振動子及び該第1及び第2のトーションビーム
とが支持された構成である。
及び請求項3の発明のように、第1の振動子(1)とそ
の外側の第2の振動子(5)とを第1のトーションビー
ム(9)で連結し、更にこれらを第2のトーションビー
ム(10)で支持するようにした構成において、以下の
構成を付与したことを特徴とするものである。即ち、付
与された構成とは、第2の連結部(8)より、第2のト
ーションビーム(10)を挟むように一対の第2の梁部
(6、7)とは反対方向のz軸方向に延びる少なくとも
2本のフレーム(15a、15b)と、該2本のフレー
ムを連結する第3の連結部(16)と、該第3の連結部
よりz軸方向に延びる第3のトーションビーム(17)
とを備え、該第2および第3のトーションビームによっ
て、該両振動子及び該第1及び第2のトーションビーム
とが支持された構成である。
【0035】本発明によれば、各振動子に別々に設けら
れた駆動及び角速度検出の各手段(420、422)を
外部回路と結線するにあたって、外周側の第2の振動子
は、内周側の第1の振動子及び第1のトーションビーム
とは別部位に配設されたフレーム(15a、15b)を
利用して配線スペースを確保できるから、両手段の間隔
を離すことができ、両手段間に相互的に発生する電気的
ノイズ等の影響を低減させることができる。
れた駆動及び角速度検出の各手段(420、422)を
外部回路と結線するにあたって、外周側の第2の振動子
は、内周側の第1の振動子及び第1のトーションビーム
とは別部位に配設されたフレーム(15a、15b)を
利用して配線スペースを確保できるから、両手段の間隔
を離すことができ、両手段間に相互的に発生する電気的
ノイズ等の影響を低減させることができる。
【0036】また、請求項22記載の発明によれば、請
求項1〜請求項21の角速度センサにおいて、第1の連
結部(4)のz軸方向の幅(L1)よりも第2の連結部
(8)のz軸方向の幅(L2)の方を広くしたことを特
徴としており、第1の梁部(2、3)の振幅XUと第2
の梁部(6、7)の振幅XSとの比XU/XSもしくは
XS/XUを適切に小さくでき、良好な感度を有する角
速度センサを提供することができる。
求項1〜請求項21の角速度センサにおいて、第1の連
結部(4)のz軸方向の幅(L1)よりも第2の連結部
(8)のz軸方向の幅(L2)の方を広くしたことを特
徴としており、第1の梁部(2、3)の振幅XUと第2
の梁部(6、7)の振幅XSとの比XU/XSもしくは
XS/XUを適切に小さくでき、良好な感度を有する角
速度センサを提供することができる。
【0037】また、請求項23記載の発明によれば、請
求項1〜請求項22の角速度センサにおいて、第1のト
ーションビーム(9)のy軸方向の幅(W5)及び第2
のトーションビームのy軸方向の幅(W5)を、第1の
連結部(4)のy軸方向の幅(W6)の3/5以下とし
たことを特徴としており、上述のように細いトーション
ビームによる振動漏れの抑制および振動エネルギーの効
率的な伝達という効果を、適切に実現でき、高いS/N
を実現する角速度センサを提供することができる。
求項1〜請求項22の角速度センサにおいて、第1のト
ーションビーム(9)のy軸方向の幅(W5)及び第2
のトーションビームのy軸方向の幅(W5)を、第1の
連結部(4)のy軸方向の幅(W6)の3/5以下とし
たことを特徴としており、上述のように細いトーション
ビームによる振動漏れの抑制および振動エネルギーの効
率的な伝達という効果を、適切に実現でき、高いS/N
を実現する角速度センサを提供することができる。
【0038】また、請求項24記載の発明は、駆動用梁
部(2、3)には、駆動振動をモニタするためのモニタ
手段(21、62、321、421)が設けられ、駆動
振動においてモニタ手段(21、62、321、42
1)からのモニタ信号に基づいて駆動用梁部を自励振動
させるようにしたことを特徴とするもので、温度変化等
に対して安定した駆動振動が得られる。
部(2、3)には、駆動振動をモニタするためのモニタ
手段(21、62、321、421)が設けられ、駆動
振動においてモニタ手段(21、62、321、42
1)からのモニタ信号に基づいて駆動用梁部を自励振動
させるようにしたことを特徴とするもので、温度変化等
に対して安定した駆動振動が得られる。
【0039】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。なお、以下各実施形態で述べる各図
において、後述の各電極は外観を示すものであり、便宜
上斜線のハッチングで示してあるが断面を示すものでは
ない。 (第1実施形態)本実施形態の基本構成を図1に示す。
図1は本実施形態の角速度センサの斜視図である。Gは
振動部材であり、大きくは、駆動用振動子1、検出用振
動子5、第1のトーションビーム9及び第2のトーショ
ンビーム10とから構成されている。
について説明する。なお、以下各実施形態で述べる各図
において、後述の各電極は外観を示すものであり、便宜
上斜線のハッチングで示してあるが断面を示すものでは
ない。 (第1実施形態)本実施形態の基本構成を図1に示す。
図1は本実施形態の角速度センサの斜視図である。Gは
振動部材であり、大きくは、駆動用振動子1、検出用振
動子5、第1のトーションビーム9及び第2のトーショ
ンビーム10とから構成されている。
【0041】駆動用振動子(第1の振動子)1は、略平
行に配列された2本の四角柱状の駆動用梁部(第1の梁
部)2、3を有している。両駆動用梁部2、3は片端部
を共通の連結部(第1の連結部)4にて固定支持されて
おり、駆動用振動子1は略U字形状を成す。検出用振動
子(第2の振動子)5は、略平行に配列された2本の四
角柱状の検出用梁部(第2の梁部)6、7を有し、両検
出用梁部6、7は片端部を共通の連結部(第2の連結
部)8にて固定支持されている。検出用振動子5は、略
U字形状を成しており、検出用振動子5のU字形状の内
周面が、駆動用振動子1のU字形状の外周面と対向する
ように配置されている。
行に配列された2本の四角柱状の駆動用梁部(第1の梁
部)2、3を有している。両駆動用梁部2、3は片端部
を共通の連結部(第1の連結部)4にて固定支持されて
おり、駆動用振動子1は略U字形状を成す。検出用振動
子(第2の振動子)5は、略平行に配列された2本の四
角柱状の検出用梁部(第2の梁部)6、7を有し、両検
出用梁部6、7は片端部を共通の連結部(第2の連結
部)8にて固定支持されている。検出用振動子5は、略
U字形状を成しており、検出用振動子5のU字形状の内
周面が、駆動用振動子1のU字形状の外周面と対向する
ように配置されている。
【0042】換言すれば、駆動用振動子1の外周側に検
出用振動子5が、相似形に配置されており、各梁部2、
3、6、7は互いに平行であり、各連結部4、8は互い
に平行である。ここで、図1に示す様に、両連結部4、
8の長手方向すなわち各梁部2、3、6、7の配列方向
をy軸、上記各梁部の長手方向をz軸、上記各梁部及び
上記両連結部の厚み方向をx軸としてxyz直交座標系
が構成される。ここで、z軸は駆動用梁部2と駆動用梁
部3との間の中央部及び検出用梁部6と検出用梁部7と
の間の中央部に位置する。換言すれば、z軸に対して、
梁部2及び6と、梁部3及び7とは線対称に配置されて
おり、z軸は両振動子1、5の中心軸をなしている。
出用振動子5が、相似形に配置されており、各梁部2、
3、6、7は互いに平行であり、各連結部4、8は互い
に平行である。ここで、図1に示す様に、両連結部4、
8の長手方向すなわち各梁部2、3、6、7の配列方向
をy軸、上記各梁部の長手方向をz軸、上記各梁部及び
上記両連結部の厚み方向をx軸としてxyz直交座標系
が構成される。ここで、z軸は駆動用梁部2と駆動用梁
部3との間の中央部及び検出用梁部6と検出用梁部7と
の間の中央部に位置する。換言すれば、z軸に対して、
梁部2及び6と、梁部3及び7とは線対称に配置されて
おり、z軸は両振動子1、5の中心軸をなしている。
【0043】以下、このxyz直交座標系に基づいて説
明する。なお、以下x軸方向というのはx軸と平行な方
向をいうものとし、y軸、z軸についても同様である。
第1のトーションビーム9は、片端部が第1の連結部4
に、他端部が第2の連結部8にそれぞれ固定されるとと
もに、第1の連結部4から駆動用梁部2及び3とは反対
方向に延びて両振動子1と5を連結している。第2のト
ーションビーム10は、片端部が第2の連結部8に固定
されて、第1のトーションビームとは反対方向すなわち
各梁部2、3、6、7とは反対方向に延び、他端部に
は、後述のスペーサ12と接合される接続部11が形成
されている。
明する。なお、以下x軸方向というのはx軸と平行な方
向をいうものとし、y軸、z軸についても同様である。
第1のトーションビーム9は、片端部が第1の連結部4
に、他端部が第2の連結部8にそれぞれ固定されるとと
もに、第1の連結部4から駆動用梁部2及び3とは反対
方向に延びて両振動子1と5を連結している。第2のト
ーションビーム10は、片端部が第2の連結部8に固定
されて、第1のトーションビームとは反対方向すなわち
各梁部2、3、6、7とは反対方向に延び、他端部に
は、後述のスペーサ12と接合される接続部11が形成
されている。
【0044】両トーションビーム9、10のy軸方向の
幅は、駆動用振動子1のy軸方向の幅よりも狭く、且
つ、それぞれのトーションビーム9、10のz軸方向の
中心軸は、z軸と略一致するように配置されている。換
言すれば、両トーションビーム9、10は、実質的に振
動子1の中心線上に位置する。振動部材Gすなわち両振
動子1、5及び両トーションビーム9、10は例えば水
晶のような圧電単結晶からなり、エッチングにより形状
を形成されている。本例では、Zcut 水晶板を用いてエ
ッチングにより形成し、電極を配置したものである。
幅は、駆動用振動子1のy軸方向の幅よりも狭く、且
つ、それぞれのトーションビーム9、10のz軸方向の
中心軸は、z軸と略一致するように配置されている。換
言すれば、両トーションビーム9、10は、実質的に振
動子1の中心線上に位置する。振動部材Gすなわち両振
動子1、5及び両トーションビーム9、10は例えば水
晶のような圧電単結晶からなり、エッチングにより形状
を形成されている。本例では、Zcut 水晶板を用いてエ
ッチングにより形成し、電極を配置したものである。
【0045】そして、接続部11は、図1に示す様に、
上記スペーサ12を介して基板(ベース)13と接着等
により接合固定されている。なお、スペーサ12と基板
13との接合も接着等により行われている。従って、駆
動用振動子1は第1のトーションビーム9を介して検出
用振動子5に支持され、両振動子1、5及び第1のトー
ションビーム9は第2のトーションビーム10に支持さ
れ、振動部材Gは全体として、接続部11及びスペーサ
12を介し、基板13に対して自由に振動出来るように
浮遊した状態で支持される。なお、接続部11はスペー
サ12との接合を確実にするためのものであり、無くと
もよく、直接第2のトーションビーム10の他端部がス
ペーサ12に接合されてもよい。
上記スペーサ12を介して基板(ベース)13と接着等
により接合固定されている。なお、スペーサ12と基板
13との接合も接着等により行われている。従って、駆
動用振動子1は第1のトーションビーム9を介して検出
用振動子5に支持され、両振動子1、5及び第1のトー
ションビーム9は第2のトーションビーム10に支持さ
れ、振動部材Gは全体として、接続部11及びスペーサ
12を介し、基板13に対して自由に振動出来るように
浮遊した状態で支持される。なお、接続部11はスペー
サ12との接合を確実にするためのものであり、無くと
もよく、直接第2のトーションビーム10の他端部がス
ペーサ12に接合されてもよい。
【0046】さらに、振動部材及びトーションビームの
寸法関係は、後述するように、第1の梁部2、3の振
幅XUと第2の梁部6、7の振幅XSとの比XU/XS
を10以下とすること、y軸方向への振動モードの共
振周波数を第1の梁部2、3(fd)と第2の梁部6、
7(fd0 )とで異なるようにすること、駆動用梁部
(本例では第1の梁部)2、3の駆動振動の共振周波数
fdと検出用梁部(本例では第2の梁部)6、7の検知
振動の検知共振周波数fsの比fd/fsが所定範囲に
なるようにすること、等の制約条件を満足するように設
定されている。
寸法関係は、後述するように、第1の梁部2、3の振
幅XUと第2の梁部6、7の振幅XSとの比XU/XS
を10以下とすること、y軸方向への振動モードの共
振周波数を第1の梁部2、3(fd)と第2の梁部6、
7(fd0 )とで異なるようにすること、駆動用梁部
(本例では第1の梁部)2、3の駆動振動の共振周波数
fdと検出用梁部(本例では第2の梁部)6、7の検知
振動の検知共振周波数fsの比fd/fsが所定範囲に
なるようにすること、等の制約条件を満足するように設
定されている。
【0047】ここで、図2の説明図を参照して、上記振
動部材Gの各部の具体的寸法の一例を挙げる。図2は振
動部材Gをx軸方向から示したものである。まず、z軸
方向の寸法を述べる。駆動用梁部2、3の長さL1は6
mmであり、連結部4の寸法L2は0.5mmであり、
第1のトーションビームの長さL3は1.0mmであ
る。検出用梁部6、7の長さL4は6.5mmであり、
連結部8の寸法L5は1.5mmであり、第2のトーシ
ョンビームの長さL6は1.0mmである。
動部材Gの各部の具体的寸法の一例を挙げる。図2は振
動部材Gをx軸方向から示したものである。まず、z軸
方向の寸法を述べる。駆動用梁部2、3の長さL1は6
mmであり、連結部4の寸法L2は0.5mmであり、
第1のトーションビームの長さL3は1.0mmであ
る。検出用梁部6、7の長さL4は6.5mmであり、
連結部8の寸法L5は1.5mmであり、第2のトーシ
ョンビームの長さL6は1.0mmである。
【0048】次に、y軸方向の寸法を述べる。各梁部
2、3、6、7の寸法(梁部の幅)W1は、いずれも
0.25mmである。隣接する各梁部の間隔(スリット
幅)については、梁部6と梁部2との間隔W2、及び、
梁部3と梁部7との間隔W3が、それぞれ0.3mmで
あり、梁部2と梁部3との間隔W4が3.0mmであ
る。また、両トーションビーム9、10の寸法(W5)
は共に0.4mmとしている。さらに、本例では、梁部
2、3の中心軸間隔WUと梁部6、7の中心軸間隔WS
の比WS/WUは約1.6となるようにしてある。な
お、各トーションビーム9、10の寸法(W5)は各々
異なっていてもよい。
2、3、6、7の寸法(梁部の幅)W1は、いずれも
0.25mmである。隣接する各梁部の間隔(スリット
幅)については、梁部6と梁部2との間隔W2、及び、
梁部3と梁部7との間隔W3が、それぞれ0.3mmで
あり、梁部2と梁部3との間隔W4が3.0mmであ
る。また、両トーションビーム9、10の寸法(W5)
は共に0.4mmとしている。さらに、本例では、梁部
2、3の中心軸間隔WUと梁部6、7の中心軸間隔WS
の比WS/WUは約1.6となるようにしてある。な
お、各トーションビーム9、10の寸法(W5)は各々
異なっていてもよい。
【0049】このように、両トーションビーム9、10
のy軸方向寸法W5は梁部2と梁部3との間隔W4より
も小さい。つまり、上述のように、トーションビーム8
のy軸方向の幅は内側の1対の梁部3、4の配列間隔よ
りも狭いものとしている。また、振動部材Gのx軸方向
寸法(厚み)tは、本実施形態では各部分で均一であ
り、例えば上記具体的寸法例では、0.3mmとしてい
る。
のy軸方向寸法W5は梁部2と梁部3との間隔W4より
も小さい。つまり、上述のように、トーションビーム8
のy軸方向の幅は内側の1対の梁部3、4の配列間隔よ
りも狭いものとしている。また、振動部材Gのx軸方向
寸法(厚み)tは、本実施形態では各部分で均一であ
り、例えば上記具体的寸法例では、0.3mmとしてい
る。
【0050】次に、本実施形態の電極構成について説明
する。ここで、振動部材Gにおいてx軸と直交する面の
うち、基板13と対向する面をX2面とし、このX2面
とは反対側の面をX1面とする。なお、本実施形態で
は、X1面及びX2面のそれぞれの面において、両振動
子1、5、両トーションビーム9、10及び接続部11
は、同一面を構成している。
する。ここで、振動部材Gにおいてx軸と直交する面の
うち、基板13と対向する面をX2面とし、このX2面
とは反対側の面をX1面とする。なお、本実施形態で
は、X1面及びX2面のそれぞれの面において、両振動
子1、5、両トーションビーム9、10及び接続部11
は、同一面を構成している。
【0051】また、図3は振動部材Gをz軸方向(図1
の上方)から見たもので、各梁部2、3、6、7の各側
面を説明するための図である。図3に示す様に、各梁部
においてy軸と直交する側面を、梁部7ではY1面(外
周側)、Y2面(内周側)梁部3ではY3面(外周
側)、Y4面(内周側)、梁部2ではY5面(内周
側)、Y6面(外周側)、梁部6ではY7面(内周
側)、Y8面(外周側)とする。
の上方)から見たもので、各梁部2、3、6、7の各側
面を説明するための図である。図3に示す様に、各梁部
においてy軸と直交する側面を、梁部7ではY1面(外
周側)、Y2面(内周側)梁部3ではY3面(外周
側)、Y4面(内周側)、梁部2ではY5面(内周
側)、Y6面(外周側)、梁部6ではY7面(内周
側)、Y8面(外周側)とする。
【0052】本実施形態では、これらX1、X2、Y1
〜Y8面に後述の各電極が構成されており、その電極構
成は図4及び図5の展開図に示される。図4において
(a)はX1面、(b)はY1面、(c)はY8面、
(d)はY2面、(e)はY7面からみたものであり、
図5において(a)はX2面、(b)はY6面、(c)
はY3面、(d)はY5面、(e)はY4面からみたも
のである。
〜Y8面に後述の各電極が構成されており、その電極構
成は図4及び図5の展開図に示される。図4において
(a)はX1面、(b)はY1面、(c)はY8面、
(d)はY2面、(e)はY7面からみたものであり、
図5において(a)はX2面、(b)はY6面、(c)
はY3面、(d)はY5面、(e)はY4面からみたも
のである。
【0053】320は駆動電極(駆動手段)であり、駆
動用振動子1において、梁部2のY5、Y6面、梁部3
のX1、X2、Y3、Y4面、連結部4のX1、X2面
に各々形成されており、各面に形成された駆動電極32
0は全て導通されている。そして、駆動電極320は、
X2面において連結部4からトーションビーム9、連結
部8、トーションビーム10を通って接続部11に引き
出され、X1面における接続部11に形成されたパッド
電極320aまで引き回されて導通している。
動用振動子1において、梁部2のY5、Y6面、梁部3
のX1、X2、Y3、Y4面、連結部4のX1、X2面
に各々形成されており、各面に形成された駆動電極32
0は全て導通されている。そして、駆動電極320は、
X2面において連結部4からトーションビーム9、連結
部8、トーションビーム10を通って接続部11に引き
出され、X1面における接続部11に形成されたパッド
電極320aまで引き回されて導通している。
【0054】321はモニタ電極(モニタ手段)であ
り、駆動用振動子1において、梁部2のX1、X2、Y
5、Y6面、梁部3のY3、Y4面、連結部4のX2面
に各々形成されており、各面に形成されたモニタ電極3
21は全て導通されている。そして、モニタ電極321
は、X2面において連結部4から、トーションビーム
9、連結部8、トーションビーム10を通って接続部1
1に引き出され、X1面における接続部11に形成され
たパッド電極321aまで引き回されて導通している。
り、駆動用振動子1において、梁部2のX1、X2、Y
5、Y6面、梁部3のY3、Y4面、連結部4のX2面
に各々形成されており、各面に形成されたモニタ電極3
21は全て導通されている。そして、モニタ電極321
は、X2面において連結部4から、トーションビーム
9、連結部8、トーションビーム10を通って接続部1
1に引き出され、X1面における接続部11に形成され
たパッド電極321aまで引き回されて導通している。
【0055】322及び323は、角速度検出用の角速
度検出電極(角速度検出手段)である。角速度検出電極
322は、検出用振動子5において、梁部6のX1、X
2、Y7、Y8面、梁部7のX1、X2、Y1、Y2
面、連結部8のX1面に各々形成されており、各面に形
成された角速度検出電極322は全て導通されている。
そして、角速度検出電極322はX1面において連結部
8から、トーションビーム10を通って接続部11に引
き出され、X1面における接続部11に形成されたパッ
ド電極322aに導通している。
度検出電極(角速度検出手段)である。角速度検出電極
322は、検出用振動子5において、梁部6のX1、X
2、Y7、Y8面、梁部7のX1、X2、Y1、Y2
面、連結部8のX1面に各々形成されており、各面に形
成された角速度検出電極322は全て導通されている。
そして、角速度検出電極322はX1面において連結部
8から、トーションビーム10を通って接続部11に引
き出され、X1面における接続部11に形成されたパッ
ド電極322aに導通している。
【0056】角速度検出電極323は、検出用振動子5
において、梁部6のX1、Y7、Y8面、梁部7のX
1、Y1、Y2面、連結部8のX1面に各々形成されて
おり、各面に形成された角速度検出電極323は全て導
通されている。そして、角速度検出電極323はX1面
において連結部8から、トーションビーム10を通って
接続部11に引き出され、X1面における接続部11に
形成されたパッド電極323aに導通している。
において、梁部6のX1、Y7、Y8面、梁部7のX
1、Y1、Y2面、連結部8のX1面に各々形成されて
おり、各面に形成された角速度検出電極323は全て導
通されている。そして、角速度検出電極323はX1面
において連結部8から、トーションビーム10を通って
接続部11に引き出され、X1面における接続部11に
形成されたパッド電極323aに導通している。
【0057】また、図1に示す様に、基板13には、後
述の制御回路(制御手段)C10と接続されるターミナ
ル(リード端子)T11〜T14が設けられている。そ
して、ターミナルT11はワイヤW11、パッド電極3
20aを介して駆動電極320と接続され、ターミナル
T12はワイヤW12、パッド電極321aを介してモ
ニタ電極321と接続され、ターミナルT13はワイヤ
W13、パッド電極322aを介して角速度検出電極3
22と接続され、ターミナルT14はワイヤW14、パ
ッド電極323aを介して角速度検出電極323と接続
されている。上記各ワイヤの結線は、例えばワイヤボン
ディングにて行われる。
述の制御回路(制御手段)C10と接続されるターミナ
ル(リード端子)T11〜T14が設けられている。そ
して、ターミナルT11はワイヤW11、パッド電極3
20aを介して駆動電極320と接続され、ターミナル
T12はワイヤW12、パッド電極321aを介してモ
ニタ電極321と接続され、ターミナルT13はワイヤ
W13、パッド電極322aを介して角速度検出電極3
22と接続され、ターミナルT14はワイヤW14、パ
ッド電極323aを介して角速度検出電極323と接続
されている。上記各ワイヤの結線は、例えばワイヤボン
ディングにて行われる。
【0058】次に、本実施形態の角速度センサに備えら
れた上記制御回路C10について、図6に示すブロック
図を参照して述べる。制御回路C10は大きくは、駆動
用梁部2、3を自励発振(自励振動)によって駆動振動
させる駆動系C11と、検出用梁部6、7の検知振動を
検知して角速度検出を行う検出系C12とに分かれる。
れた上記制御回路C10について、図6に示すブロック
図を参照して述べる。制御回路C10は大きくは、駆動
用梁部2、3を自励発振(自励振動)によって駆動振動
させる駆動系C11と、検出用梁部6、7の検知振動を
検知して角速度検出を行う検出系C12とに分かれる。
【0059】駆動系C11は、モニタ電極321からの
出力(電流)を電圧に変換するチャージアンプ100
と、チャージアンプ100以降に設けられたAGC(オ
ートゲインコントロール)回路101とから構成され
る。AGC回路101は、チャージアンプ100からの
フィードバック信号が一定電圧となるように維持しつ
つ、この一定電圧を駆動電極320に印加する。
出力(電流)を電圧に変換するチャージアンプ100
と、チャージアンプ100以降に設けられたAGC(オ
ートゲインコントロール)回路101とから構成され
る。AGC回路101は、チャージアンプ100からの
フィードバック信号が一定電圧となるように維持しつ
つ、この一定電圧を駆動電極320に印加する。
【0060】検出系C12は、角速度検出電極322、
323からの出力(電流)を電圧に変換する電流−電圧
変換回路202a、202bと、電流−電圧変換回路2
02a、202bからの出力を減算処理する差動回路2
03と、差動回路203以降に設けられた同期検波回路
103と、LPF(ローパスフィルタ)104と、チャ
ージアンプ100からのフィードバック信号を90°移
相する移相回路105とから構成されている。
323からの出力(電流)を電圧に変換する電流−電圧
変換回路202a、202bと、電流−電圧変換回路2
02a、202bからの出力を減算処理する差動回路2
03と、差動回路203以降に設けられた同期検波回路
103と、LPF(ローパスフィルタ)104と、チャ
ージアンプ100からのフィードバック信号を90°移
相する移相回路105とから構成されている。
【0061】そして、電流−電圧変換回路202a、2
02bからの出力は差動回路203で減算処理され、続
いて、同期検波回路103にて上記移相回路105で移
相されたフィードバック信号(モニタ信号)に基づき同
期検波された後、LPF104にて、平滑化されて直流
電圧に変換されて角速度信号として出力されるようにな
っている。
02bからの出力は差動回路203で減算処理され、続
いて、同期検波回路103にて上記移相回路105で移
相されたフィードバック信号(モニタ信号)に基づき同
期検波された後、LPF104にて、平滑化されて直流
電圧に変換されて角速度信号として出力されるようにな
っている。
【0062】次に、本実施形態の作動について説明する
(図7、図8(a)参照)。まず、駆動用振動子1に形
成された駆動電極320に交流電圧を印加することによ
り、駆動用梁部2、3が、図7に示す様に、y軸方向に
おいて互いに、振動子1の中心線(z軸)に対して対称
に(つまり互いに逆相に)開閉するように屈曲振動をす
るモード(駆動共振モード)にて共振する。
(図7、図8(a)参照)。まず、駆動用振動子1に形
成された駆動電極320に交流電圧を印加することによ
り、駆動用梁部2、3が、図7に示す様に、y軸方向に
おいて互いに、振動子1の中心線(z軸)に対して対称
に(つまり互いに逆相に)開閉するように屈曲振動をす
るモード(駆動共振モード)にて共振する。
【0063】この駆動共振モードにおける振幅に比例し
た電流をモニタ電極321からの出力としてチャージア
ンプ100で電圧に変換し、AGC回路101によりこ
の電圧、すなわちモニタ信号が常に一定となるようにモ
ニタしながら、一定電圧の信号(駆動信号)を駆動電極
320に印加する。以上の閉じた系にて自励発振が行わ
れ、駆動用梁部2、3において駆動振動が行われる。
た電流をモニタ電極321からの出力としてチャージア
ンプ100で電圧に変換し、AGC回路101によりこ
の電圧、すなわちモニタ信号が常に一定となるようにモ
ニタしながら、一定電圧の信号(駆動信号)を駆動電極
320に印加する。以上の閉じた系にて自励発振が行わ
れ、駆動用梁部2、3において駆動振動が行われる。
【0064】このとき、駆動用振動子1の振動エネルギ
ーは閉じ込められているため、検出用振動子5の検出用
梁部6、7は、ほとんど振動しない。従って、角速度検
出電極322、323からの出力即ちノイズNは極めて
小さい。これは、駆動用振動子1と検出用振動子5を連
結しているトーションビーム9が、各振動子1、5の幅
よりも小さい幅を有しているので、駆動用振動子1の駆
動共振モードのようなy軸方向の振動は検出用振動子5
には伝達されないためである。また、上記駆動共振モー
ド(駆動振動)の共振周波数と、検出用梁部6、7がy
軸方向に屈曲振動するモードの共振周波数とを異ならせ
るように、寸法及び形状を設定しているためである。
ーは閉じ込められているため、検出用振動子5の検出用
梁部6、7は、ほとんど振動しない。従って、角速度検
出電極322、323からの出力即ちノイズNは極めて
小さい。これは、駆動用振動子1と検出用振動子5を連
結しているトーションビーム9が、各振動子1、5の幅
よりも小さい幅を有しているので、駆動用振動子1の駆
動共振モードのようなy軸方向の振動は検出用振動子5
には伝達されないためである。また、上記駆動共振モー
ド(駆動振動)の共振周波数と、検出用梁部6、7がy
軸方向に屈曲振動するモードの共振周波数とを異ならせ
るように、寸法及び形状を設定しているためである。
【0065】つぎに、駆動振動中に、z軸回りに角速度
が入力された場合、振動している駆動用振動子1の梁部
2、3にはコリオリ力が発生し、検出用振動子5の梁部
6、7は、励振方向と直交するx軸方向において互いに
逆方向に力を受ける。そのとき、駆動用振動子1と検出
用振動子5とを連結するトーションビーム9がz軸回り
の捩じれ振動を伝達する為、検出用振動子5も捩じれ回
転振動し、検出用梁部6、7も連成してx軸方向に互い
に逆方向に振動する。つまり、図8(a)に示す様に、
手段の欄にて述べた第1の検出共振モードとなる。
が入力された場合、振動している駆動用振動子1の梁部
2、3にはコリオリ力が発生し、検出用振動子5の梁部
6、7は、励振方向と直交するx軸方向において互いに
逆方向に力を受ける。そのとき、駆動用振動子1と検出
用振動子5とを連結するトーションビーム9がz軸回り
の捩じれ振動を伝達する為、検出用振動子5も捩じれ回
転振動し、検出用梁部6、7も連成してx軸方向に互い
に逆方向に振動する。つまり、図8(a)に示す様に、
手段の欄にて述べた第1の検出共振モードとなる。
【0066】この第1の検出共振モードにおいて、角速
度検出電極322、323からはx軸方向への振幅、す
なわち角速度に比例した電流が発生する。その電流は、
電流−電圧変換回路202a、202bにて電圧に変換
される。ここで、各角速度検出電極322、323から
の出力が互いに逆相に発生するようになっているため、
差動回路203にて減算処理を行い、移相回路105か
らのフィードバック信号(モニタ信号)を基準に同期検
波回路103にて検波処理を行い、LPF104を通し
て平滑化された信号を最終出力とする。この最終出力は
角速度に比例したDC出力(角速度信号)を発生する。
度検出電極322、323からはx軸方向への振幅、す
なわち角速度に比例した電流が発生する。その電流は、
電流−電圧変換回路202a、202bにて電圧に変換
される。ここで、各角速度検出電極322、323から
の出力が互いに逆相に発生するようになっているため、
差動回路203にて減算処理を行い、移相回路105か
らのフィードバック信号(モニタ信号)を基準に同期検
波回路103にて検波処理を行い、LPF104を通し
て平滑化された信号を最終出力とする。この最終出力は
角速度に比例したDC出力(角速度信号)を発生する。
【0067】ところで、本実施形態においては、両振動
子1、5を連結する第1のトーションビーム9のy軸方
向の幅(図2のW5)が、駆動用振動子(第1の振動
子)1のy軸方向の幅よりも狭い、特に図示例では、駆
動用梁部2と3の間の幅W4よりも狭くしている。その
ため、駆動用梁部2、3のy軸方向への駆動振動は、第
1のトーションビーム9で減衰するため検出用梁部6、
7に伝達されにくく、振動漏れを抑制できる。
子1、5を連結する第1のトーションビーム9のy軸方
向の幅(図2のW5)が、駆動用振動子(第1の振動
子)1のy軸方向の幅よりも狭い、特に図示例では、駆
動用梁部2と3の間の幅W4よりも狭くしている。その
ため、駆動用梁部2、3のy軸方向への駆動振動は、第
1のトーションビーム9で減衰するため検出用梁部6、
7に伝達されにくく、振動漏れを抑制できる。
【0068】また、本実施形態によれば、両振動子1、
5及び第1のトーションビーム9を支持する第2のトー
ションビーム10も、そのy軸方向の幅(図2のW5)
が、駆動用梁部2と3の間の幅W4よりも狭いため、外
部等からの不要振動が基板13等から両振動子1、5に
伝達されるのを抑制できる。従って、両振動子1、5に
おいて不要振動を低減できる。
5及び第1のトーションビーム9を支持する第2のトー
ションビーム10も、そのy軸方向の幅(図2のW5)
が、駆動用梁部2と3の間の幅W4よりも狭いため、外
部等からの不要振動が基板13等から両振動子1、5に
伝達されるのを抑制できる。従って、両振動子1、5に
おいて不要振動を低減できる。
【0069】また、本実施形態によれば、第1及び第2
のトーションビーム9、10は、上記のようにy軸方向
に細い幅を有するとともに、z軸方向の軸がz軸と略一
致するように配置されたものとしているので、その振動
伝達特性は、z軸回りの捩じれ振動のみを伝達しやすく
なる。そのため、z軸回りの角速度入力時に発生する駆
動用梁部2、3からのコリオリ力による振動(x軸方向
への振動)のエネルギーを、捩じれ振動として効率良く
検出用梁部6、7に伝達することができる。
のトーションビーム9、10は、上記のようにy軸方向
に細い幅を有するとともに、z軸方向の軸がz軸と略一
致するように配置されたものとしているので、その振動
伝達特性は、z軸回りの捩じれ振動のみを伝達しやすく
なる。そのため、z軸回りの角速度入力時に発生する駆
動用梁部2、3からのコリオリ力による振動(x軸方向
への振動)のエネルギーを、捩じれ振動として効率良く
検出用梁部6、7に伝達することができる。
【0070】次に、本実施形態の独自の特徴について、
上記従来技術との相違点を中心に説明する。また、本実
施形態では、2つの音叉型の振動子1、5をトーション
ビーム9を介して連結したことを特徴としているが、ち
なみに、上記従来技術では4つの梁部が1つの共通の連
結部にて連結されているため、自由度の多い伝達特性を
有する。すなわち、駆動用梁部から検出用梁部へ伝達し
たいモードだけでなくその他の不要なモードまで伝達し
てしまう。それに対し、本実施形態は角速度検出に必要
な捩じれだけを伝達しやすいというトーションビームの
特性を適用し、S/Nを向上させることができる。
上記従来技術との相違点を中心に説明する。また、本実
施形態では、2つの音叉型の振動子1、5をトーション
ビーム9を介して連結したことを特徴としているが、ち
なみに、上記従来技術では4つの梁部が1つの共通の連
結部にて連結されているため、自由度の多い伝達特性を
有する。すなわち、駆動用梁部から検出用梁部へ伝達し
たいモードだけでなくその他の不要なモードまで伝達し
てしまう。それに対し、本実施形態は角速度検出に必要
な捩じれだけを伝達しやすいというトーションビームの
特性を適用し、S/Nを向上させることができる。
【0071】例えば、上記従来技術においては駆動用の
梁の振動エネルギーが連結部を介して検出用の梁に伝達
され、角速度に入力されていないのに振動してしまう、
すなわちノイズを発生する。それに対し、本実施形態で
は、第1のトーションビーム9が主として捩じれ振動し
か伝達しないため、角速度が入力され駆動用梁部2、3
がz軸回りに回転振動し、第1のトーションビーム9に
捩じれ振動が発生したときだけ、検出梁部6、7には振
動エネルギーが伝達される。換言すれば、角速度が入力
されたときのみ検出用梁部6、7が振動し、それ以外は
殆ど振動しない、すなわちノイズが発生しにくいという
構造的に本質的な相違点がある。
梁の振動エネルギーが連結部を介して検出用の梁に伝達
され、角速度に入力されていないのに振動してしまう、
すなわちノイズを発生する。それに対し、本実施形態で
は、第1のトーションビーム9が主として捩じれ振動し
か伝達しないため、角速度が入力され駆動用梁部2、3
がz軸回りに回転振動し、第1のトーションビーム9に
捩じれ振動が発生したときだけ、検出梁部6、7には振
動エネルギーが伝達される。換言すれば、角速度が入力
されたときのみ検出用梁部6、7が振動し、それ以外は
殆ど振動しない、すなわちノイズが発生しにくいという
構造的に本質的な相違点がある。
【0072】本発明者は2つの音叉型振動子1、5の振
動伝達について鋭意研究した結果、トーションビームに
よる連結が角速度センサにとって最適であることを見出
し、本実施形態では、この研究を具体化した複合音叉に
よってS/Nに優れた角速度センサを提供するものであ
る。また、本実施形態においては、角速度を検出する為
の検出共振モードとして、上記第1の検出共振モード
(図8(a)参照)を用い、その振動モードにおいて内
側の駆動用振動子1の振幅XUと外側の検出用振動子5
の振幅XSとの比XU/XSが10以下となるように振
動部材Gの寸法(図2参照)が形成されているのが特徴
であり、S/Nを向上させるポイントである。
動伝達について鋭意研究した結果、トーションビームに
よる連結が角速度センサにとって最適であることを見出
し、本実施形態では、この研究を具体化した複合音叉に
よってS/Nに優れた角速度センサを提供するものであ
る。また、本実施形態においては、角速度を検出する為
の検出共振モードとして、上記第1の検出共振モード
(図8(a)参照)を用い、その振動モードにおいて内
側の駆動用振動子1の振幅XUと外側の検出用振動子5
の振幅XSとの比XU/XSが10以下となるように振
動部材Gの寸法(図2参照)が形成されているのが特徴
であり、S/Nを向上させるポイントである。
【0073】上記従来技術、即ち特開平8−27814
1号公報記載の実施例に記載されている振動子は、検知
共振モードにおいてXU/XSが10.7以上と大き
い。このような形状の場合、駆動用振動子にコリオリ力
が入力された時、脚の配列方向に直交する方向への振幅
は非常に小さく、それに伴い検出用の振動子の振幅も小
さくなる。これは外側を駆動、内側を検出とした場合も
しくはその逆でも同じである。
1号公報記載の実施例に記載されている振動子は、検知
共振モードにおいてXU/XSが10.7以上と大き
い。このような形状の場合、駆動用振動子にコリオリ力
が入力された時、脚の配列方向に直交する方向への振幅
は非常に小さく、それに伴い検出用の振動子の振幅も小
さくなる。これは外側を駆動、内側を検出とした場合も
しくはその逆でも同じである。
【0074】これでは従来の2脚の音叉に対してコリオ
リ入力時の振幅(即ち感度)は1/10以下しか得られ
ない。また、駆動と検出の振動子を分離した効果につい
ても、2脚音叉に対しノイズ低減効果は1/5であり、
感度の低下分と合わせると、従来技術記載の構造ではS
/N向上は十分ではない。また、例えば感度Sが低下す
る為、外部Gに対しても感度Sの低下分だけ弱くなり、
例えば車載を考えた場合は困難となる。
リ入力時の振幅(即ち感度)は1/10以下しか得られ
ない。また、駆動と検出の振動子を分離した効果につい
ても、2脚音叉に対しノイズ低減効果は1/5であり、
感度の低下分と合わせると、従来技術記載の構造ではS
/N向上は十分ではない。また、例えば感度Sが低下す
る為、外部Gに対しても感度Sの低下分だけ弱くなり、
例えば車載を考えた場合は困難となる。
【0075】本実施形態は、上記のノイズ、感度という
問題に対し振動子の構造について検討した結果、なされ
たものであり、駆動用と検出用の振動子1、5に振動の
安定性の高い音叉を採用し、これらをトーションビーム
9にて連結した複合音叉構造としている。それにより、
ノイズという観点からはトーションビーム9が捩じれ振
動しか伝達しないため、角速度が入力され駆動用振動子
1がz軸まわりに回転振動し、トーションビーム9に捩
じれ振動が発生したときだけ、検出用振動子5に振動エ
ネルギーが伝達されるようになっている。
問題に対し振動子の構造について検討した結果、なされ
たものであり、駆動用と検出用の振動子1、5に振動の
安定性の高い音叉を採用し、これらをトーションビーム
9にて連結した複合音叉構造としている。それにより、
ノイズという観点からはトーションビーム9が捩じれ振
動しか伝達しないため、角速度が入力され駆動用振動子
1がz軸まわりに回転振動し、トーションビーム9に捩
じれ振動が発生したときだけ、検出用振動子5に振動エ
ネルギーが伝達されるようになっている。
【0076】いうなれば、本実施形態は、角速度が入力
されたときのみ検出用梁部6、7が振動しそれ以外のと
きは振動しない、即ちノイズが発生しないという構造を
提案するものである。それにより、駆動共振モードにお
ける駆動用振動子1と検出用振動子5との振幅比を数万
分の1から数十万分の1に低減出来る、即ちノイズを数
万分の1から数十万分の1に低減することが出来るとい
う、低ノイズを実現した構造となり、上記図2で述べた
具体的寸法の一例に記載した振動部材Gにおいては30
万分の1に低減することが可能になる。
されたときのみ検出用梁部6、7が振動しそれ以外のと
きは振動しない、即ちノイズが発生しないという構造を
提案するものである。それにより、駆動共振モードにお
ける駆動用振動子1と検出用振動子5との振幅比を数万
分の1から数十万分の1に低減出来る、即ちノイズを数
万分の1から数十万分の1に低減することが出来るとい
う、低ノイズを実現した構造となり、上記図2で述べた
具体的寸法の一例に記載した振動部材Gにおいては30
万分の1に低減することが可能になる。
【0077】また、感度Sの問題点に対しても振動子の
構造について検討した結果、高感度化を達成するために
は、上記振幅の比XU/XSが重要であることを解明し
た。比XU/XSを小さくしていくと、検出用振動子5
にも振動エネルギーが分配されコリオリ力入力時に検出
用振動子5の検出方向(x軸方向)の振幅が大きくな
る、即ち感度Sが大きくなり、センサのS/Nを向上す
るものである。
構造について検討した結果、高感度化を達成するために
は、上記振幅の比XU/XSが重要であることを解明し
た。比XU/XSを小さくしていくと、検出用振動子5
にも振動エネルギーが分配されコリオリ力入力時に検出
用振動子5の検出方向(x軸方向)の振幅が大きくな
る、即ち感度Sが大きくなり、センサのS/Nを向上す
るものである。
【0078】比XU/XSと、外側の検出用振動子5の
梁部6、7の振幅XS(即ち感度S)との関係を示す。
この関係を、上記図2で述べた具体的寸法例における該
梁部6、7の振幅XSと、図9に示す寸法、形状(図
中、寸法単位はmm)を有する2脚音叉Mにおける検出
振動の振幅(即ち感度)との感度の比として、図10に
示す。ここで、振動部材Gの厚みは0.3mmとした。
梁部6、7の振幅XS(即ち感度S)との関係を示す。
この関係を、上記図2で述べた具体的寸法例における該
梁部6、7の振幅XSと、図9に示す寸法、形状(図
中、寸法単位はmm)を有する2脚音叉Mにおける検出
振動の振幅(即ち感度)との感度の比として、図10に
示す。ここで、振動部材Gの厚みは0.3mmとした。
【0079】また、複合音叉である振動部材Gの機械イ
ンピーダンスを低減し、コリオリ力に対する応答性を向
上させ感度を向上させるという観点から、内側の駆動用
振動子1の梁部2、3の間隔(図2のW4、スリット
幅)をパラメータにとり検討を行った。例えばパラメー
タであるW4を0.3〜5mmの範囲で変えていくこと
で検討した。
ンピーダンスを低減し、コリオリ力に対する応答性を向
上させ感度を向上させるという観点から、内側の駆動用
振動子1の梁部2、3の間隔(図2のW4、スリット
幅)をパラメータにとり検討を行った。例えばパラメー
タであるW4を0.3〜5mmの範囲で変えていくこと
で検討した。
【0080】図10は、上記第1の検出共振モードにお
ける比XU/XSを横軸に、内側の駆動用振動子(第1
の振動子)1の梁部2、3及び2脚音叉Mの梁に同じ値
のコリオリ力に対応する動荷重を印加したときの、外側
の検出用振動子5の梁部6、7の振幅XSと2脚音叉M
の振幅、すなわち感度の比を縦軸にしており、2脚音叉
Mにおける振幅すなわち感度を、1としている。
ける比XU/XSを横軸に、内側の駆動用振動子(第1
の振動子)1の梁部2、3及び2脚音叉Mの梁に同じ値
のコリオリ力に対応する動荷重を印加したときの、外側
の検出用振動子5の梁部6、7の振幅XSと2脚音叉M
の振幅、すなわち感度の比を縦軸にしており、2脚音叉
Mにおける振幅すなわち感度を、1としている。
【0081】図10からわかるように、比XU/XSを
小さくすると感度が大きくなっていくことがわかる。こ
れにより、比XU/XSを小さくしていくことにより、
本実施形態のような複合音叉において、駆動用振動子1
と検出用振動子5にコリオリ力による振動エネルギーが
分散され、感度を大きく出来ることがわかった。また、
比XU/XSと感度比の積をみると内側の駆動用振動子
(第1の振動子)1の振幅XUも大きくなっていること
から、比XU/XSを小さくしていくと振動子全体の振
動エネルギーが大きくなる、即ち振動子の機械インピー
ダンスを低減できることがわかった。
小さくすると感度が大きくなっていくことがわかる。こ
れにより、比XU/XSを小さくしていくことにより、
本実施形態のような複合音叉において、駆動用振動子1
と検出用振動子5にコリオリ力による振動エネルギーが
分散され、感度を大きく出来ることがわかった。また、
比XU/XSと感度比の積をみると内側の駆動用振動子
(第1の振動子)1の振幅XUも大きくなっていること
から、比XU/XSを小さくしていくと振動子全体の振
動エネルギーが大きくなる、即ち振動子の機械インピー
ダンスを低減できることがわかった。
【0082】以上より、比XU/XSを小さくすること
により振動子の機械インピーダンスを低減出来、高感度
な振動子が得られることがわかり、高感度なセンサを得
るには比XU/XSを10以下にする必要がある。具体
的に比XU/XSを小さくする方法としては、上記振動
部材Gにおいて、外側の第2の振動子(本例では、検出
用振動子)5の梁部6、7間隔WS(図2参照)と、内
側の第1の振動子(本例では、駆動用振動子)1の梁部
2、3間隔WU(図2参照)との比WS/WUを小さく
することが、効果的であることがわかった。
により振動子の機械インピーダンスを低減出来、高感度
な振動子が得られることがわかり、高感度なセンサを得
るには比XU/XSを10以下にする必要がある。具体
的に比XU/XSを小さくする方法としては、上記振動
部材Gにおいて、外側の第2の振動子(本例では、検出
用振動子)5の梁部6、7間隔WS(図2参照)と、内
側の第1の振動子(本例では、駆動用振動子)1の梁部
2、3間隔WU(図2参照)との比WS/WUを小さく
することが、効果的であることがわかった。
【0083】比XU/XSを小さくする、即ち内側の第
1の振動子と外側の第2の振動子とのx軸方向への振幅
を同じにするには、2つの振動子の回転振動のしやすさ
を合わせる(即ち両者の慣性モーメントを合わせる)と
いう考えから、それぞれの回転の腕の長さを合わせる、
即ち上記間隔の比WS/WUを小さくすることが必要で
あり、間隔の比WS/WUと振幅の比XU/XSの関係
について検討したところ、図11のようになることを導
いた。その結果、より高感度な振動子を実現するには、
間隔の比WS/WUを2.5以上にすることが望ましい
ことを見出した。
1の振動子と外側の第2の振動子とのx軸方向への振幅
を同じにするには、2つの振動子の回転振動のしやすさ
を合わせる(即ち両者の慣性モーメントを合わせる)と
いう考えから、それぞれの回転の腕の長さを合わせる、
即ち上記間隔の比WS/WUを小さくすることが必要で
あり、間隔の比WS/WUと振幅の比XU/XSの関係
について検討したところ、図11のようになることを導
いた。その結果、より高感度な振動子を実現するには、
間隔の比WS/WUを2.5以上にすることが望ましい
ことを見出した。
【0084】また、同様に、2つの振動子の回転振動の
しやすさを合わせるという考えから、本実施形態のよう
に、外側の第2の振動子5を第2のトーションビーム1
0を介して支持することが好ましい。さらに、上記振動
部材Gにおいて、駆動用振動子1にコリオリ力が入力さ
れた時に、検出用振動子5への捩じれ回転力すなわちト
ルクを大きくするためには、駆動用梁部2、3の間隔W
U(図2参照)を大きくすることが望ましく、各梁部の
幅W1のうちの駆動用梁部2、3の幅HU(図2参照)
に対し、比WU/HUが2.5以上にすることが望まし
い。
しやすさを合わせるという考えから、本実施形態のよう
に、外側の第2の振動子5を第2のトーションビーム1
0を介して支持することが好ましい。さらに、上記振動
部材Gにおいて、駆動用振動子1にコリオリ力が入力さ
れた時に、検出用振動子5への捩じれ回転力すなわちト
ルクを大きくするためには、駆動用梁部2、3の間隔W
U(図2参照)を大きくすることが望ましく、各梁部の
幅W1のうちの駆動用梁部2、3の幅HU(図2参照)
に対し、比WU/HUが2.5以上にすることが望まし
い。
【0085】ちなみに、上記従来技術記載の実施例にお
いては比WS/WUが2.82であり、且つトーション
ビームを有してない為、慣性モーメントが大きく比XU
/XSは10.7程度であり、高い感度を得ることが出
来ない。これに対しトーションビーム9、10を有して
いる本実施形態では、間隔の比WS/WUを1.34と
したとき、振幅の比XU/XSは1.33と小さくな
り、コリオリ力入力時の検出用振動子5の検知方向への
振幅は、従来の2脚音叉に対し1.3倍の高感度が得ら
れ、従来技術より1桁以上大きな感度を得ることが出来
た。即ち、本実施形態の構造は、振動エネルギーを高率
良く検出用梁部6、7に伝達でき利得を得ることができ
る構造であることが確認できた。尚、これを実現する為
の参考寸法は、上記図2にて述べた具体的寸法例の様で
ある。
いては比WS/WUが2.82であり、且つトーション
ビームを有してない為、慣性モーメントが大きく比XU
/XSは10.7程度であり、高い感度を得ることが出
来ない。これに対しトーションビーム9、10を有して
いる本実施形態では、間隔の比WS/WUを1.34と
したとき、振幅の比XU/XSは1.33と小さくな
り、コリオリ力入力時の検出用振動子5の検知方向への
振幅は、従来の2脚音叉に対し1.3倍の高感度が得ら
れ、従来技術より1桁以上大きな感度を得ることが出来
た。即ち、本実施形態の構造は、振動エネルギーを高率
良く検出用梁部6、7に伝達でき利得を得ることができ
る構造であることが確認できた。尚、これを実現する為
の参考寸法は、上記図2にて述べた具体的寸法例の様で
ある。
【0086】また、本実施形態においては、トーション
ビームにより振動子が支持されていることによる効果
は、上記の感度向上効果のみならず、上記検出共振モー
ドを安定して実現させることができるという効果も有す
る。トーションビーム以外、例えば振動子の下部をリジ
ッドに固定したり、上記従来技術の実施例の一部におい
て振動子の板厚方向に円柱型の支持用の穴を設けること
が記載されている。
ビームにより振動子が支持されていることによる効果
は、上記の感度向上効果のみならず、上記検出共振モー
ドを安定して実現させることができるという効果も有す
る。トーションビーム以外、例えば振動子の下部をリジ
ッドに固定したり、上記従来技術の実施例の一部におい
て振動子の板厚方向に円柱型の支持用の穴を設けること
が記載されている。
【0087】しかし、後者の場合、円柱状のピンをこの
穴に接合し、振動子を側面から支持した場合、上記従来
技術に記載されている検出共振モードは発生するが、本
発明にて提案している検出共振モードは発生しないか、
安定して得ることができない。更に追記するならば、上
記従来技術において、振動子の支持方法は明記されてお
らず、振動子の支持方法は、振動子の構造と同レベルな
ほど重要な要素であり、相互が一体となって構成される
べきものである。そして、本実施形態では、振動子の支
持方法と振動子の構造とが一体となった構成を提供する
ものである。
穴に接合し、振動子を側面から支持した場合、上記従来
技術に記載されている検出共振モードは発生するが、本
発明にて提案している検出共振モードは発生しないか、
安定して得ることができない。更に追記するならば、上
記従来技術において、振動子の支持方法は明記されてお
らず、振動子の支持方法は、振動子の構造と同レベルな
ほど重要な要素であり、相互が一体となって構成される
べきものである。そして、本実施形態では、振動子の支
持方法と振動子の構造とが一体となった構成を提供する
ものである。
【0088】また、本実施形態では、上記図2に示す様
に、駆動用梁部2、3と検出用梁部6、7の幅W1を同
じとし、且つ駆動用梁部2、3の長さL1と検出用梁部
6、7の長さL4とを異なるものとしている。そのた
め、駆動共振モード(y軸方向への振動)において互い
の屈曲モードの共振周波数を異ならせ、駆動用梁部3、
4の駆動振動が伝達されたとしても検出用梁部2、5の
屈曲振動は減衰しS/Nを向上させることができる。
に、駆動用梁部2、3と検出用梁部6、7の幅W1を同
じとし、且つ駆動用梁部2、3の長さL1と検出用梁部
6、7の長さL4とを異なるものとしている。そのた
め、駆動共振モード(y軸方向への振動)において互い
の屈曲モードの共振周波数を異ならせ、駆動用梁部3、
4の駆動振動が伝達されたとしても検出用梁部2、5の
屈曲振動は減衰しS/Nを向上させることができる。
【0089】また、本実施形態では、駆動振動の共振周
波数(駆動共振周波数)fdと検知振動の共振周波数
(検知共振周波数)fsの比fd/fsを、例えば1.
04となるように寸法を設定している為、駆動共振モー
ドと検出共振モードの連成を抑制でき、S/Nを向上さ
せることができる。なお、本発明者の検討によれば、上
記両モードの連成を抑制するには、上記比fd/fs
が、0.8≦fd/fs≦0.99又は1.01≦fd
/fs≦1.2、の関係にあることが好ましい。
波数(駆動共振周波数)fdと検知振動の共振周波数
(検知共振周波数)fsの比fd/fsを、例えば1.
04となるように寸法を設定している為、駆動共振モー
ドと検出共振モードの連成を抑制でき、S/Nを向上さ
せることができる。なお、本発明者の検討によれば、上
記両モードの連成を抑制するには、上記比fd/fs
が、0.8≦fd/fs≦0.99又は1.01≦fd
/fs≦1.2、の関係にあることが好ましい。
【0090】このように、本実施形態においては、各ト
ーションビーム9、10の作用、両振動子1、5の駆動
共振モードにおける共振周波数の違い、比fd/fsの
最適化、及び、振幅比XU/XS≦20となるような振
動部材Gの寸法設定の各効果により、に駆動用梁部から
検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁
部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用梁部
に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実現する
角速度センサを提供することができる。
ーションビーム9、10の作用、両振動子1、5の駆動
共振モードにおける共振周波数の違い、比fd/fsの
最適化、及び、振幅比XU/XS≦20となるような振
動部材Gの寸法設定の各効果により、に駆動用梁部から
検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁
部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用梁部
に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実現する
角速度センサを提供することができる。
【0091】なお、本実施形態について追記するなら
ば、上記両振動子1、5は、他の圧電材料、例えばPZ
T、ニオブ酸リチウムやランガサイトをダンシングした
りすることにより、形成してもよい。また、半導体を用
いた振動子についても適用できるものである。また、振
動子の厚さは、特に限定しないが、体格上の制約や駆動
周波数、そして製造上から考えた常識から梁部の幅は
0.01mm〜5mmを前提に考えており、駆動共振周
波数fsと検知共振周波数fdとの関係から、厚さはそ
の半分から2倍、即ち0.005mm〜10mmを前提
に考えている。 (第2実施形態)本第2実施形態の基本構成を図12に
示す。図12は本実施形態の角速度センサの斜視図であ
る。本実施形態においても振動部材Gは、大きくは、駆
動用振動子1、検出用振動子5、第1のトーションビー
ム9及び第2のトーションビーム10とから構成されて
いる。以下、主として上記第1実施形態と異なるところ
について述べ、同一部分は図中同一符号を付して説明を
簡略化することとする。
ば、上記両振動子1、5は、他の圧電材料、例えばPZ
T、ニオブ酸リチウムやランガサイトをダンシングした
りすることにより、形成してもよい。また、半導体を用
いた振動子についても適用できるものである。また、振
動子の厚さは、特に限定しないが、体格上の制約や駆動
周波数、そして製造上から考えた常識から梁部の幅は
0.01mm〜5mmを前提に考えており、駆動共振周
波数fsと検知共振周波数fdとの関係から、厚さはそ
の半分から2倍、即ち0.005mm〜10mmを前提
に考えている。 (第2実施形態)本第2実施形態の基本構成を図12に
示す。図12は本実施形態の角速度センサの斜視図であ
る。本実施形態においても振動部材Gは、大きくは、駆
動用振動子1、検出用振動子5、第1のトーションビー
ム9及び第2のトーションビーム10とから構成されて
いる。以下、主として上記第1実施形態と異なるところ
について述べ、同一部分は図中同一符号を付して説明を
簡略化することとする。
【0092】駆動用振動子(第1の振動子)1は、2本
の駆動用梁部(第1の梁部)2、3、及び連結部(第1
の連結部)4からなり、略U字形状を成す。検出用振動
子(第2の振動子)5は、2本の検出用梁部(第2の梁
部)6、7、及び連結部(第2の連結部)8からなり、
略U字形状を成しており、検出用振動子5のU字形状の
内周面が、駆動用振動子1のU字形状の外周面と対向す
るように配置されている。
の駆動用梁部(第1の梁部)2、3、及び連結部(第1
の連結部)4からなり、略U字形状を成す。検出用振動
子(第2の振動子)5は、2本の検出用梁部(第2の梁
部)6、7、及び連結部(第2の連結部)8からなり、
略U字形状を成しており、検出用振動子5のU字形状の
内周面が、駆動用振動子1のU字形状の外周面と対向す
るように配置されている。
【0093】ここで、図12においても、上記第1実施
形態と同様、xyz直交座標系が構成され、以下、この
xyz直交座標系に基づいて説明する。第1のトーショ
ンビーム9は第1及び第2の連結部4、8にそれぞれ固
定されて両振動子1、5を連結し、第2のトーションビ
ーム10は第2の連結部8及び基板13に固定されたス
ペーサ12に固定されている。そして、振動部材Gは全
体として、接続部11及びスペーサ12を介し、基板1
3に対して自由に振動出来るように浮遊した状態で支持
される。
形態と同様、xyz直交座標系が構成され、以下、この
xyz直交座標系に基づいて説明する。第1のトーショ
ンビーム9は第1及び第2の連結部4、8にそれぞれ固
定されて両振動子1、5を連結し、第2のトーションビ
ーム10は第2の連結部8及び基板13に固定されたス
ペーサ12に固定されている。そして、振動部材Gは全
体として、接続部11及びスペーサ12を介し、基板1
3に対して自由に振動出来るように浮遊した状態で支持
される。
【0094】また、上記第1実施形態と同様、両トーシ
ョンビーム9、10のy軸方向の幅は、駆動用振動子1
のy軸方向の幅よりも狭く、且つ、それぞれのトーショ
ンビーム9、10のz軸方向の中心軸は、z軸と略一致
するように配置されている。ここで、本実施形態では、
振動部材Gは、例えばPZT(チタン酸ジルコン鉛)の
ような圧電体をダイシング等の機械加工することによっ
て一体成形されており、各梁部2、3、6、7は、図1
2中の白抜き矢印に示す様に、x軸方向に分極処理され
ている。
ョンビーム9、10のy軸方向の幅は、駆動用振動子1
のy軸方向の幅よりも狭く、且つ、それぞれのトーショ
ンビーム9、10のz軸方向の中心軸は、z軸と略一致
するように配置されている。ここで、本実施形態では、
振動部材Gは、例えばPZT(チタン酸ジルコン鉛)の
ような圧電体をダイシング等の機械加工することによっ
て一体成形されており、各梁部2、3、6、7は、図1
2中の白抜き矢印に示す様に、x軸方向に分極処理され
ている。
【0095】そして、接続部11は、図12に示す様
に、上記スペーサ12を介して基板13と溶接等により
接合固定されている。なお、スペーサ12と基板13と
の接合も溶接等により行われている。また、上記第1実
施形態と同様、振動部材Gの寸法関係は、振幅の比X
U/XSを10以下とすること、y軸方向への振動モ
ードの共振周波数を第1の梁部2、3(fd)と第2の
梁部6、7(fd0 )とで異なるようにすること、駆
動、検知振動の共振周波数の比fd/fsが所定範囲に
なるようにすること、等の制約条件を満足するように設
定されている。
に、上記スペーサ12を介して基板13と溶接等により
接合固定されている。なお、スペーサ12と基板13と
の接合も溶接等により行われている。また、上記第1実
施形態と同様、振動部材Gの寸法関係は、振幅の比X
U/XSを10以下とすること、y軸方向への振動モ
ードの共振周波数を第1の梁部2、3(fd)と第2の
梁部6、7(fd0 )とで異なるようにすること、駆
動、検知振動の共振周波数の比fd/fsが所定範囲に
なるようにすること、等の制約条件を満足するように設
定されている。
【0096】ここで、図13の説明図を参照して、本実
施形態の振動部材Gにおける各部の具体的寸法の一例を
挙げる。図13は振動部材Gをx軸方向から示したもの
であり、各寸法符号L1〜L6、W1〜W5、WS及び
WUは、上記第1実施形態と同様の部位における寸法を
いう。z軸方向の寸法において、駆動用梁部2、3の長
さL1は9mm、連結部4の寸法L2は2mm、第1の
トーションビーム9の長さL3は1mm、検出用梁部
6、7の長さL4は11mm、連結部8の寸法L5は2
mm、第2のトーションビーム10の長さL6は1mm
である。
施形態の振動部材Gにおける各部の具体的寸法の一例を
挙げる。図13は振動部材Gをx軸方向から示したもの
であり、各寸法符号L1〜L6、W1〜W5、WS及び
WUは、上記第1実施形態と同様の部位における寸法を
いう。z軸方向の寸法において、駆動用梁部2、3の長
さL1は9mm、連結部4の寸法L2は2mm、第1の
トーションビーム9の長さL3は1mm、検出用梁部
6、7の長さL4は11mm、連結部8の寸法L5は2
mm、第2のトーションビーム10の長さL6は1mm
である。
【0097】y軸方向の寸法において、各梁部2、3、
6、7の幅W1はいずれも1.2mm、スリット幅W
2、W3は共に0.4mm、スリット幅W4は4.0m
mである。従って、振動子1全体では9.6mmとな
る。また、トーションビーム9、10の寸法W5は1.
4mm、梁部2、3の中心軸間隔WUと梁部6、7の中
心軸間隔WSの比WS/WUは約1.6となるようにし
てある。
6、7の幅W1はいずれも1.2mm、スリット幅W
2、W3は共に0.4mm、スリット幅W4は4.0m
mである。従って、振動子1全体では9.6mmとな
る。また、トーションビーム9、10の寸法W5は1.
4mm、梁部2、3の中心軸間隔WUと梁部6、7の中
心軸間隔WSの比WS/WUは約1.6となるようにし
てある。
【0098】このように、両トーションビーム9、10
のy軸方向寸法W5は、内側一対の梁部2と梁部3との
間隔W4よりも小さい。また、振動部材Gのx軸方向寸
法(厚み)tは、本実施形態では各部分で均一であり、
例えば上記具体的寸法例では、1.5mmとしている。
次に、本実施形態の電極構成について説明する。ここ
で、振動部材Gにおいてx軸と直交する面のうち、基板
13と対向する面をX2面とし、このX2面とは反対側
の面をX1面とする。また、振動部材Gにおいてy軸と
直交する面であって検出用梁部6、7の外周面側の面の
うち梁部6と同一面をY2面とし、梁部7と同一面をY
1面とする。なお、本実施形態においても、X1面及び
X2面のそれぞれの面において、両振動子1、5、両ト
ーションビーム9、10及び接続部11は、同一面を構
成している。
のy軸方向寸法W5は、内側一対の梁部2と梁部3との
間隔W4よりも小さい。また、振動部材Gのx軸方向寸
法(厚み)tは、本実施形態では各部分で均一であり、
例えば上記具体的寸法例では、1.5mmとしている。
次に、本実施形態の電極構成について説明する。ここ
で、振動部材Gにおいてx軸と直交する面のうち、基板
13と対向する面をX2面とし、このX2面とは反対側
の面をX1面とする。また、振動部材Gにおいてy軸と
直交する面であって検出用梁部6、7の外周面側の面の
うち梁部6と同一面をY2面とし、梁部7と同一面をY
1面とする。なお、本実施形態においても、X1面及び
X2面のそれぞれの面において、両振動子1、5、両ト
ーションビーム9、10及び接続部11は、同一面を構
成している。
【0099】本実施形態では、これらX1、X2、Y
1、Y2面上に後述の各電極が構成されており、その電
極構成は図14の展開図に示される。図14において
(a)はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、
(d)はY2面の電極構成を示す。以下、図14を参照
して説明する。20は駆動電極(駆動手段)であり、X
1面において梁部3の外周側から連結部4を通って梁部
2の外周側に渡って連続して形成されている。21はモ
ニタ電極(モニタ手段)であり、X1面において梁部3
の内周側から連結部4を通って梁部2の内周側に渡って
連続して形成されている。
1、Y2面上に後述の各電極が構成されており、その電
極構成は図14の展開図に示される。図14において
(a)はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、
(d)はY2面の電極構成を示す。以下、図14を参照
して説明する。20は駆動電極(駆動手段)であり、X
1面において梁部3の外周側から連結部4を通って梁部
2の外周側に渡って連続して形成されている。21はモ
ニタ電極(モニタ手段)であり、X1面において梁部3
の内周側から連結部4を通って梁部2の内周側に渡って
連続して形成されている。
【0100】22、23及び24は角速度検出用の角速
度検出電極(角速度検出手段)である。角速度検出電極
22は、Y1面において梁部7の略全域に渡って形成さ
れている。一方角速度検出電極23はX1面において梁
部6の略全域に渡り、角速度検出電極24はX2面にお
いて梁部6の略全域に渡って形成されている。そして、
全ての角速度検出電極22〜24は、図14に示す様
に、各面上に形成された引出し電極25、26及び27
によって接続され導通している。角速度検出電極22と
23とは、引出し電極25(Y1面上)及び引出し電極
26(X1面上)を介して接続され、角速度検出電極2
3と24とは、引出し電極27(Y2面上)を介して接
続されている。
度検出電極(角速度検出手段)である。角速度検出電極
22は、Y1面において梁部7の略全域に渡って形成さ
れている。一方角速度検出電極23はX1面において梁
部6の略全域に渡り、角速度検出電極24はX2面にお
いて梁部6の略全域に渡って形成されている。そして、
全ての角速度検出電極22〜24は、図14に示す様
に、各面上に形成された引出し電極25、26及び27
によって接続され導通している。角速度検出電極22と
23とは、引出し電極25(Y1面上)及び引出し電極
26(X1面上)を介して接続され、角速度検出電極2
3と24とは、引出し電極27(Y2面上)を介して接
続されている。
【0101】28、29、30及び31は、上記駆動、
モニタ、及び角速度検出電極20〜24の基準電位とな
る共通電極である。共通電極28はX1面において梁部
7の略全域に、共通電極29はX2面において振動子1
の略全域に渡って連続的に形成されている。また、共通
電極30はX2面において梁部7の略全域から連結部8
の略全域に渡って連続して形成されており、共通電極3
1はY2面において梁部6の略全域に渡り形成されてい
る。
モニタ、及び角速度検出電極20〜24の基準電位とな
る共通電極である。共通電極28はX1面において梁部
7の略全域に、共通電極29はX2面において振動子1
の略全域に渡って連続的に形成されている。また、共通
電極30はX2面において梁部7の略全域から連結部8
の略全域に渡って連続して形成されており、共通電極3
1はY2面において梁部6の略全域に渡り形成されてい
る。
【0102】そして、全ての各共通電極28〜31は、
図14に示す様に、各面上に形成された引出し電極3
2、33、34及び35によって接続され導通してい
る。共通電極28と30とは、引出し電極32(Y1
面)を介して、共通電極29と30とは、引出し電極3
3(X2面の第1のトーションビーム9部位)を介し
て、共通電極30と31とは、引出し電極34(X2
面)及び引出し電極35(Y2面)を介して接続されて
いる。
図14に示す様に、各面上に形成された引出し電極3
2、33、34及び35によって接続され導通してい
る。共通電極28と30とは、引出し電極32(Y1
面)を介して、共通電極29と30とは、引出し電極3
3(X2面の第1のトーションビーム9部位)を介し
て、共通電極30と31とは、引出し電極34(X2
面)及び引出し電極35(Y2面)を介して接続されて
いる。
【0103】また、X1面において、連結部8には、後
述のワイヤボンディング用のパット電極36及び37が
形成されている。パット電極36は、角速度検出電極2
2〜24と導通する引出し電極26の途中部に、パット
電極37は、共通電極28から延びる引出し電極38の
終端部に位置し、それぞれ引出し電極26、38よりも
幅広に形成されている。従って、パット電極36は角速
度検出電極22〜24と導通し、パット電極37は共通
電極28〜31と導通する形となる。
述のワイヤボンディング用のパット電極36及び37が
形成されている。パット電極36は、角速度検出電極2
2〜24と導通する引出し電極26の途中部に、パット
電極37は、共通電極28から延びる引出し電極38の
終端部に位置し、それぞれ引出し電極26、38よりも
幅広に形成されている。従って、パット電極36は角速
度検出電極22〜24と導通し、パット電極37は共通
電極28〜31と導通する形となる。
【0104】なお、振動子1におけるy軸方向と直交す
る面のうち梁部6と梁部2との対向面、梁部2と梁部3
との対向面、梁部3と梁部7との対向面には電極は形成
されていない。また、駆動電極20とモニタ電極21、
角速度検出電極22と共通電極28、30、及び角速度
検出電極23、24と共通電極31は、それぞれ隙間を
開けて形成され、導通していない。
る面のうち梁部6と梁部2との対向面、梁部2と梁部3
との対向面、梁部3と梁部7との対向面には電極は形成
されていない。また、駆動電極20とモニタ電極21、
角速度検出電極22と共通電極28、30、及び角速度
検出電極23、24と共通電極31は、それぞれ隙間を
開けて形成され、導通していない。
【0105】また、図12に示す様に、基板13には、
後述の制御回路(制御手段)A10と接続されるターミ
ナル(リード端子)T1〜T4が設けられている。そし
て、ターミナルT1はワイヤW1を介して駆動電極20
と接続され、ターミナルT2はワイヤW2を介してパッ
ト電極37と接続され、ターミナルT3はワイヤW3を
介してモニタ電極21と接続され、ターミナルT4はワ
イヤW4を介してパット電極36と接続されている。上
記各ワイヤの結線は、例えばワイヤボンディングにて行
われる。
後述の制御回路(制御手段)A10と接続されるターミ
ナル(リード端子)T1〜T4が設けられている。そし
て、ターミナルT1はワイヤW1を介して駆動電極20
と接続され、ターミナルT2はワイヤW2を介してパッ
ト電極37と接続され、ターミナルT3はワイヤW3を
介してモニタ電極21と接続され、ターミナルT4はワ
イヤW4を介してパット電極36と接続されている。上
記各ワイヤの結線は、例えばワイヤボンディングにて行
われる。
【0106】次に、本実施形態の角速度センサに備えら
れた上記制御回路A10について、図15に示すブロッ
ク図を参照して述べる。上記第1実施形態と同様に、制
御回路A10は大きくは、駆動系A11と、検出系A1
2とに分かれる。なお、振動部材Gはパット電極37よ
り回路に接続され基準電位に設置されている。駆動系A
11は、上記第1実施形態と同様、モニタ電極21から
の出力(電流)を電圧に変換するチャージアンプ100
と、AGC回路101とから構成される。AGC回路1
01は、チャージアンプ100からのフィードバック信
号が一定電圧となるように維持しつつ、この一定電圧を
駆動電極20に印加する。
れた上記制御回路A10について、図15に示すブロッ
ク図を参照して述べる。上記第1実施形態と同様に、制
御回路A10は大きくは、駆動系A11と、検出系A1
2とに分かれる。なお、振動部材Gはパット電極37よ
り回路に接続され基準電位に設置されている。駆動系A
11は、上記第1実施形態と同様、モニタ電極21から
の出力(電流)を電圧に変換するチャージアンプ100
と、AGC回路101とから構成される。AGC回路1
01は、チャージアンプ100からのフィードバック信
号が一定電圧となるように維持しつつ、この一定電圧を
駆動電極20に印加する。
【0107】検出系A12は、パット電極36を介して
角速度検出電極22〜24からの出力(電流)を電圧に
変換する電流−電圧変換回路102と、電流−電圧変換
回路102以降に設けられた同期検波回路103と、同
期検波回路103以降に設けられたLPF104と、チ
ャージアンプ100からのフィードバック信号を90°
移相する移相回路105とから構成されている。
角速度検出電極22〜24からの出力(電流)を電圧に
変換する電流−電圧変換回路102と、電流−電圧変換
回路102以降に設けられた同期検波回路103と、同
期検波回路103以降に設けられたLPF104と、チ
ャージアンプ100からのフィードバック信号を90°
移相する移相回路105とから構成されている。
【0108】そして、電流−電圧変換回路102からの
出力は、同期検波回路103にて、上記移相回路105
で移相されたフィードバック信号に基づき同期検波され
た後、LPF104にて、平滑化されて直流電圧に変換
されて角速度信号として出力されるようになっている。
次に、本実施形態の作動について説明する(図7、図8
(a)参照)。まず、X1面、X2面に形成された駆動
電極20と共通電極29との間に交流電圧を印加するこ
とにより、駆動用梁部2、3において電荷の偏在が発生
し、駆動用梁部2、3が、図7に示す様に、駆動共振モ
ードにて共振する。
出力は、同期検波回路103にて、上記移相回路105
で移相されたフィードバック信号に基づき同期検波され
た後、LPF104にて、平滑化されて直流電圧に変換
されて角速度信号として出力されるようになっている。
次に、本実施形態の作動について説明する(図7、図8
(a)参照)。まず、X1面、X2面に形成された駆動
電極20と共通電極29との間に交流電圧を印加するこ
とにより、駆動用梁部2、3において電荷の偏在が発生
し、駆動用梁部2、3が、図7に示す様に、駆動共振モ
ードにて共振する。
【0109】ここで、上記第1実施形態と同様に、この
駆動共振モードにおいてモニタ電極21から出力される
振幅に比例した電流を、AGC回路101によってモニ
タしながら、駆動信号を駆動電極20に印加する。こう
して、自励発振が行われ、駆動用梁部2、3において駆
動振動が行われる。この駆動共振モードにおいてz軸回
りの角速度入力が0ならば、検出用梁部6、7は、ほと
んどy軸方向に振動しないため、角速度検出電極22〜
24からの出力即ちノイズNは極めて小さい。例えば、
駆動用梁部2、3の振幅に比べて検出用梁部6、7の振
幅は約1/20000程度である。これは、上記駆動共
振モード(駆動振動)の共振周波数と、検出用梁部6、
7がy軸方向に屈曲振動するモードの共振周波数とを異
ならせるように、振動部材Gの寸法及び形状を設定して
いるためであり、詳細は後述する。
駆動共振モードにおいてモニタ電極21から出力される
振幅に比例した電流を、AGC回路101によってモニ
タしながら、駆動信号を駆動電極20に印加する。こう
して、自励発振が行われ、駆動用梁部2、3において駆
動振動が行われる。この駆動共振モードにおいてz軸回
りの角速度入力が0ならば、検出用梁部6、7は、ほと
んどy軸方向に振動しないため、角速度検出電極22〜
24からの出力即ちノイズNは極めて小さい。例えば、
駆動用梁部2、3の振幅に比べて検出用梁部6、7の振
幅は約1/20000程度である。これは、上記駆動共
振モード(駆動振動)の共振周波数と、検出用梁部6、
7がy軸方向に屈曲振動するモードの共振周波数とを異
ならせるように、振動部材Gの寸法及び形状を設定して
いるためであり、詳細は後述する。
【0110】従って、駆動共振モードにおいては、実質
的には駆動用梁部2、3の駆動振動だけが行われている
状態となる。そして、駆動振動中に、z軸回りの角速度
が入力された場合、振動している駆動用梁部2、3には
コリオリ力が発生する。すると、駆動用梁部2、3は、
駆動振動方向(駆動共振モードの方向)と直交するx軸
方向において、各駆動用梁部2、3が互いに逆方向に力
を受ける。この力によって、連結部4のうち梁部2の支
持部位近傍と梁部3の支持部位近傍とにおいても、x軸
方向(図7において紙面垂直方向)に互いに逆方向の力
が発生する。
的には駆動用梁部2、3の駆動振動だけが行われている
状態となる。そして、駆動振動中に、z軸回りの角速度
が入力された場合、振動している駆動用梁部2、3には
コリオリ力が発生する。すると、駆動用梁部2、3は、
駆動振動方向(駆動共振モードの方向)と直交するx軸
方向において、各駆動用梁部2、3が互いに逆方向に力
を受ける。この力によって、連結部4のうち梁部2の支
持部位近傍と梁部3の支持部位近傍とにおいても、x軸
方向(図7において紙面垂直方向)に互いに逆方向の力
が発生する。
【0111】従って、連結部4がz軸回りに回転振動を
起こし、この回転振動による第1のトーションビーム9
の捩じれ振動が、第2の連結部8に伝達され、検出用梁
部6、7にも振動が連成してx軸方向に互いに逆方向に
振動する。このとき、本実施形態においても、図8
(a)に示す第1の検出共振モードとなる。ここで、検
出用梁部6、7のx軸方向への互いに逆相の振動を検知
振動として、その角速度に比例した振幅を角速度検出電
極22〜24からの出力(電流)として電流−電圧変換
回路102にて電圧に変換する。この電圧を、移相回路
105からのフィードバック信号(モニタ信号)を基準
に同期検波回路103にて検波処理を行い、LPF10
4を通して最終出力とする。この最終出力は角速度に比
例したDC出力(角速度信号)を発生する。
起こし、この回転振動による第1のトーションビーム9
の捩じれ振動が、第2の連結部8に伝達され、検出用梁
部6、7にも振動が連成してx軸方向に互いに逆方向に
振動する。このとき、本実施形態においても、図8
(a)に示す第1の検出共振モードとなる。ここで、検
出用梁部6、7のx軸方向への互いに逆相の振動を検知
振動として、その角速度に比例した振幅を角速度検出電
極22〜24からの出力(電流)として電流−電圧変換
回路102にて電圧に変換する。この電圧を、移相回路
105からのフィードバック信号(モニタ信号)を基準
に同期検波回路103にて検波処理を行い、LPF10
4を通して最終出力とする。この最終出力は角速度に比
例したDC出力(角速度信号)を発生する。
【0112】なお、梁部2側における角速度検出電極2
3、24と共通電極31との位置関係は、梁部5側にお
ける角速度検出電極22と共通電極28、29との位置
関係の逆の位置関係としている。そのため、梁部2と梁
部5とが互いに逆方向に対称に(逆相に)振動するよう
な上記検知振動においては、角速度検出電極22と角速
度検出電極23及び24とから検出される電流は同位相
となる。
3、24と共通電極31との位置関係は、梁部5側にお
ける角速度検出電極22と共通電極28、29との位置
関係の逆の位置関係としている。そのため、梁部2と梁
部5とが互いに逆方向に対称に(逆相に)振動するよう
な上記検知振動においては、角速度検出電極22と角速
度検出電極23及び24とから検出される電流は同位相
となる。
【0113】ところで、本実施形態においても、上記第
1実施形態と同様、第1及び第2のトーションビーム
9、10の幅W5(図13参照)が、駆動用梁部2と3
の間の幅W4よりも狭いため、駆動用梁部2、3の駆動
振動における振動漏れの抑制、及び両振動子1、5にお
ける不要振動の低減がなされる。また、上記第1実施形
態と同様、第1及び第2のトーションビーム9、10
は、z軸と略一致するように配置されているので、z軸
回りの捩じれ振動のみを伝達しやすくなり、駆動用梁部
2、3からのコリオリ力による振動(x軸方向への振
動)のエネルギーを、捩じれ振動として効率良く検出用
梁部6、7に伝達することができる。
1実施形態と同様、第1及び第2のトーションビーム
9、10の幅W5(図13参照)が、駆動用梁部2と3
の間の幅W4よりも狭いため、駆動用梁部2、3の駆動
振動における振動漏れの抑制、及び両振動子1、5にお
ける不要振動の低減がなされる。また、上記第1実施形
態と同様、第1及び第2のトーションビーム9、10
は、z軸と略一致するように配置されているので、z軸
回りの捩じれ振動のみを伝達しやすくなり、駆動用梁部
2、3からのコリオリ力による振動(x軸方向への振
動)のエネルギーを、捩じれ振動として効率良く検出用
梁部6、7に伝達することができる。
【0114】よって、本実施形態においても、上記第1
実施形態と同様、上記従来技術と比べて、角速度検出に
必要な捩じれだけを伝達しやすいというトーションビー
ムの特性を適用し、S/Nを向上させることができる。
つまり、第1のトーションビーム9が主として捩じれ振
動しか伝達しないため、角速度が入力され駆動用梁部
2、3がz軸回りに回転振動し、第1のトーションビー
ム9に捩じれ振動が発生したときだけ、検出梁部6、7
には振動エネルギーが伝達される。
実施形態と同様、上記従来技術と比べて、角速度検出に
必要な捩じれだけを伝達しやすいというトーションビー
ムの特性を適用し、S/Nを向上させることができる。
つまり、第1のトーションビーム9が主として捩じれ振
動しか伝達しないため、角速度が入力され駆動用梁部
2、3がz軸回りに回転振動し、第1のトーションビー
ム9に捩じれ振動が発生したときだけ、検出梁部6、7
には振動エネルギーが伝達される。
【0115】また、本実施形態においても、上記図13
に示す様に、駆動用梁部2、3と検出用梁部6、7の幅
W1を同じとし、且つ駆動用梁部2、3の長さL1と検
出用梁部6、7の長さL4とを異なるものとしている。
そのため、駆動共振モード(y軸方向への振動)におい
て互いの屈曲モードの共振周波数が異なり、駆動用梁部
3、4の駆動振動(例えばfd=5310Hz)が伝達
されたとしても検出用梁部2、5の屈曲振動(例えばf
d0 =3976Hz)は減衰しS/Nを向上させること
ができる。
に示す様に、駆動用梁部2、3と検出用梁部6、7の幅
W1を同じとし、且つ駆動用梁部2、3の長さL1と検
出用梁部6、7の長さL4とを異なるものとしている。
そのため、駆動共振モード(y軸方向への振動)におい
て互いの屈曲モードの共振周波数が異なり、駆動用梁部
3、4の駆動振動(例えばfd=5310Hz)が伝達
されたとしても検出用梁部2、5の屈曲振動(例えばf
d0 =3976Hz)は減衰しS/Nを向上させること
ができる。
【0116】また、本実施形態では、駆動共振周波数f
dと検知共振周波数fsの比fd/fsを、例えば1.
13となるように振動部材Gの寸法を設定している為、
駆動共振モードと検出共振モードの連成を抑制でき、S
/Nを向上させることができる。なお、本発明者の検討
によれば、本実施形態においても、比fd/fsは、上
記第1実施形態と同様の範囲にあることが好ましい。
dと検知共振周波数fsの比fd/fsを、例えば1.
13となるように振動部材Gの寸法を設定している為、
駆動共振モードと検出共振モードの連成を抑制でき、S
/Nを向上させることができる。なお、本発明者の検討
によれば、本実施形態においても、比fd/fsは、上
記第1実施形態と同様の範囲にあることが好ましい。
【0117】更に、本実施形態においても、上記第1実
施形態と同様、上記第1の検出共振モード(図8(a)
参照)において、振幅の比XU/XSが10以下となる
ように振動部材Gの寸法(図13参照)が形成されてい
るのが特徴であり、S/Nを向上させるポイントであ
る。本実施形態においても上記第1実施形態と同様、第
1の検出共振モードにおいて、上記比XU/XSを小さ
くしていくと、検出用梁部6、7にも振動エネルギーが
分配され、コリオリ力入力時に検出用梁部6、7の検出
方向(x軸方向)の振幅(感度S)が大きくなり、セン
サのS/Nを向上することができる。即ち、図13に示
す、外側の検出用振動子5の梁部6、7間隔WSと内側
の駆動用振動子1の梁部2、3間隔WUとの比WS/W
Uを小さくすれば、振幅比XU/XSを小さくできる。
施形態と同様、上記第1の検出共振モード(図8(a)
参照)において、振幅の比XU/XSが10以下となる
ように振動部材Gの寸法(図13参照)が形成されてい
るのが特徴であり、S/Nを向上させるポイントであ
る。本実施形態においても上記第1実施形態と同様、第
1の検出共振モードにおいて、上記比XU/XSを小さ
くしていくと、検出用梁部6、7にも振動エネルギーが
分配され、コリオリ力入力時に検出用梁部6、7の検出
方向(x軸方向)の振幅(感度S)が大きくなり、セン
サのS/Nを向上することができる。即ち、図13に示
す、外側の検出用振動子5の梁部6、7間隔WSと内側
の駆動用振動子1の梁部2、3間隔WUとの比WS/W
Uを小さくすれば、振幅比XU/XSを小さくできる。
【0118】本例では、この間隔の比WS/WUを1.
6とし、且つ第1のトーションビーム9を有しているた
め、振幅の比XU/XSは3.1と小さくなり、コリオ
リ力入力時の検出用梁部6、7の検知方向への振幅は、
すなわち感度利得Sは従来の2脚音叉と同等レベルとな
っている。ちなみに、第1の検出共振モードを用いた場
合、振幅比XU/XSが10よりも大きいと、感度利得
Sは、従来の2脚音叉と比べ1桁以上小さくなってしま
う。
6とし、且つ第1のトーションビーム9を有しているた
め、振幅の比XU/XSは3.1と小さくなり、コリオ
リ力入力時の検出用梁部6、7の検知方向への振幅は、
すなわち感度利得Sは従来の2脚音叉と同等レベルとな
っている。ちなみに、第1の検出共振モードを用いた場
合、振幅比XU/XSが10よりも大きいと、感度利得
Sは、従来の2脚音叉と比べ1桁以上小さくなってしま
う。
【0119】このように、本実施形態においても、は各
トーションビーム9、10の作用、両振動子1、5の駆
動共振モードにおける共振周波数の違い、比fd/fs
の最適化、及び、振幅比XU/XS≦10となるような
振動部材Gの寸法設定の各効果により、駆動用梁部から
検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁
部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用梁部
に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実現する
角速度センサを提供することができる。
トーションビーム9、10の作用、両振動子1、5の駆
動共振モードにおける共振周波数の違い、比fd/fs
の最適化、及び、振幅比XU/XS≦10となるような
振動部材Gの寸法設定の各効果により、駆動用梁部から
検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁
部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用梁部
に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実現する
角速度センサを提供することができる。
【0120】なお、本実施形態について追記するなら
ば、上記両振動子1、5は、他の圧電材料、例えばZカ
ット水晶をエッチングしたり、ニオブ酸リチウムやラン
ガサイトをダイシングしたりすることにより、形成して
もよい。いずれにおいても、圧電体の一体成形にて製造
できるため安価な製造コストを実現できる。また、本実
施形態において、第2のトーションビーム10が無いも
のとしてもよい。つまり、振動子1、5及び第1のトー
ションビーム9を、第2のトーションビーム10を介し
て支持しなくても、振動子5の底部すなわち連結部8を
クランプして支持するものとしても、第1のトーション
ビーム9の効果により、駆動用梁部から検出用梁部への
振動漏れを抑制し、従来より高いS/Nが得られる。
ば、上記両振動子1、5は、他の圧電材料、例えばZカ
ット水晶をエッチングしたり、ニオブ酸リチウムやラン
ガサイトをダイシングしたりすることにより、形成して
もよい。いずれにおいても、圧電体の一体成形にて製造
できるため安価な製造コストを実現できる。また、本実
施形態において、第2のトーションビーム10が無いも
のとしてもよい。つまり、振動子1、5及び第1のトー
ションビーム9を、第2のトーションビーム10を介し
て支持しなくても、振動子5の底部すなわち連結部8を
クランプして支持するものとしても、第1のトーション
ビーム9の効果により、駆動用梁部から検出用梁部への
振動漏れを抑制し、従来より高いS/Nが得られる。
【0121】(第3実施形態)上記第1及び第2実施形
態では、検出共振モードとして、第1の検出共振モード
(図8(a)参照)を用いたが、本実施形態は、検出共
振モードを、図8(b)に示す第2の検出共振モードと
した点が上記第1実施形態と異なる。本実施形態の第2
の検出共振モードでは、x軸方向において、駆動用梁部
2、3が互いに逆相に振動し、検出用梁部6、7が互い
に逆相振動しつつ、4本の梁部のうちz軸の片側の2本
の梁部6、2の組と他側の2本の梁部3、7の組とが互
いに逆方向へ振動する。
態では、検出共振モードとして、第1の検出共振モード
(図8(a)参照)を用いたが、本実施形態は、検出共
振モードを、図8(b)に示す第2の検出共振モードと
した点が上記第1実施形態と異なる。本実施形態の第2
の検出共振モードでは、x軸方向において、駆動用梁部
2、3が互いに逆相に振動し、検出用梁部6、7が互い
に逆相振動しつつ、4本の梁部のうちz軸の片側の2本
の梁部6、2の組と他側の2本の梁部3、7の組とが互
いに逆方向へ振動する。
【0122】この第2の検出共振モードを実現するに
は、上記振動子1及び5において、上記第1及び第2実
施形態よりも、各梁部2、3、6、7の幅W1(図2参
照)を小さくすればよい。また、本実施形態において
は、振動部材Gの寸法は、第1の梁部2、3の振幅XU
と第2の梁部6、7の振幅XSにおいて、上記第1実施
形態の比XU/XSとは逆の比XS/XUを10以下と
すること、及び上記第1及び第2実施形態にて述べた制
約条件、を満足するように設定されている。
は、上記振動子1及び5において、上記第1及び第2実
施形態よりも、各梁部2、3、6、7の幅W1(図2参
照)を小さくすればよい。また、本実施形態において
は、振動部材Gの寸法は、第1の梁部2、3の振幅XU
と第2の梁部6、7の振幅XSにおいて、上記第1実施
形態の比XU/XSとは逆の比XS/XUを10以下と
すること、及び上記第1及び第2実施形態にて述べた制
約条件、を満足するように設定されている。
【0123】この第2の検出共振モードは、第1の検出
共振モードに対し、同じ大きさの振動子でも低い共振周
波数を有するため、振動子の低周波数化が可能である。
そのため、低周波振動が要求される検出回路(制御回路
の検出系A12)構成やセンサの応答性等に応じて使用
することが出来る。 (第4実施形態)本実施形態の構成を図7の斜視図に示
す。上記各実施形態では、振動部材Gにおいて、第2の
トーションビーム10(図1及び図12参照)は、第2
の連結部8から第2の梁部6、7とは反対方向に延びる
ように形成されていたが、本実施形態では、振動部材G
は第2のトーションビームを2本(図16中の50及び
51)有した構造であることが特徴である。
共振モードに対し、同じ大きさの振動子でも低い共振周
波数を有するため、振動子の低周波数化が可能である。
そのため、低周波振動が要求される検出回路(制御回路
の検出系A12)構成やセンサの応答性等に応じて使用
することが出来る。 (第4実施形態)本実施形態の構成を図7の斜視図に示
す。上記各実施形態では、振動部材Gにおいて、第2の
トーションビーム10(図1及び図12参照)は、第2
の連結部8から第2の梁部6、7とは反対方向に延びる
ように形成されていたが、本実施形態では、振動部材G
は第2のトーションビームを2本(図16中の50及び
51)有した構造であることが特徴である。
【0124】すなわち、一方の第2のトーションビーム
50は、第2の連結部8から第2の梁部6、7とは反対
方向に延びるように形成され、他方の第2のトーション
ビーム51は第1の連結部4から第1の梁部2、3と同
一方向に延びるように形成されていることを特徴とす
る。なお、以下、主として上記各実施形態と異なる点に
ついて述べ、同一部分には図中同符号を付して説明を簡
略化する。
50は、第2の連結部8から第2の梁部6、7とは反対
方向に延びるように形成され、他方の第2のトーション
ビーム51は第1の連結部4から第1の梁部2、3と同
一方向に延びるように形成されていることを特徴とす
る。なお、以下、主として上記各実施形態と異なる点に
ついて述べ、同一部分には図中同符号を付して説明を簡
略化する。
【0125】本実施形態の第1及び第2の振動子1及び
5は、図12に示すものと同様の構成であり、振動子1
及び5は、それぞれ、第1の梁部2、3と第1の連結部
4、及び、第2の梁部6、7と第2の連結部5を有し、
略U字形状を成す。本実施形態でも、内周側の第1の振
動子1が駆動用振動子、外周側に相似形に位置する第2
の振動子5が検出用振動子として構成され、両振動子1
及び5は第1のトーションビーム9にて連結されてい
る。ここで、各振動子1、5とxyz直交座標系の各軸
との関係は、上記第1実施形態と同様である。
5は、図12に示すものと同様の構成であり、振動子1
及び5は、それぞれ、第1の梁部2、3と第1の連結部
4、及び、第2の梁部6、7と第2の連結部5を有し、
略U字形状を成す。本実施形態でも、内周側の第1の振
動子1が駆動用振動子、外周側に相似形に位置する第2
の振動子5が検出用振動子として構成され、両振動子1
及び5は第1のトーションビーム9にて連結されてい
る。ここで、各振動子1、5とxyz直交座標系の各軸
との関係は、上記第1実施形態と同様である。
【0126】図16に示す様に、本実施形態では両振動
子1、5及び第1のトーションビーム9を支持する第2
のトーションビーム50、51が2本あるが、以下、便
宜上図16の上下に対応させて、50を下側トーション
ビーム、51を上側トーションビームということとす
る。下側トーションビーム50は第2の連結部8から第
2の梁部6、7とは反対方向に延びるように形成され、
上側トーションビーム51は第1の連結部4から第1の
梁部2、3と同一方向に延びるように形成されており、
それぞれの終端部には、後述のフレーム52と接合され
るための接続部50a、51aが形成されている。
子1、5及び第1のトーションビーム9を支持する第2
のトーションビーム50、51が2本あるが、以下、便
宜上図16の上下に対応させて、50を下側トーション
ビーム、51を上側トーションビームということとす
る。下側トーションビーム50は第2の連結部8から第
2の梁部6、7とは反対方向に延びるように形成され、
上側トーションビーム51は第1の連結部4から第1の
梁部2、3と同一方向に延びるように形成されており、
それぞれの終端部には、後述のフレーム52と接合され
るための接続部50a、51aが形成されている。
【0127】そして、各トーションビーム9、50、5
1は、は振動子1及び5の中心線(すなわちz軸)上に
位置する。また、各トーションビーム9、50、51の
y軸方向の幅は、駆動用振動子1のy軸方向の幅(本実
施形態では、第1の梁部2、3の配列間隔W4)よりも
狭いものとしている。これら両振動子1、5、第1のト
ーションビーム9、第2のトーションビーム50、5
1、及び両接続部50a、51aは、例えばxカット水
晶のような圧電体をダイシングカットすることにより一
体形成され、振動部材Gを構成している。なお、水晶の
軸はxyz直交座標系とは無関係であり、所望の方向と
する。
1は、は振動子1及び5の中心線(すなわちz軸)上に
位置する。また、各トーションビーム9、50、51の
y軸方向の幅は、駆動用振動子1のy軸方向の幅(本実
施形態では、第1の梁部2、3の配列間隔W4)よりも
狭いものとしている。これら両振動子1、5、第1のト
ーションビーム9、第2のトーションビーム50、5
1、及び両接続部50a、51aは、例えばxカット水
晶のような圧電体をダイシングカットすることにより一
体形成され、振動部材Gを構成している。なお、水晶の
軸はxyz直交座標系とは無関係であり、所望の方向と
する。
【0128】そして、両接続部50a、51aとガラス
製の上記フレーム52とが化学的な結合により接合され
ることで、振動部材Gは自由に振動出来るように、フレ
ーム52に対して浮遊した状態としている。本実施形態
においても、検出共振モードとして上記第1及び第2の
検出共振モードが使用可能であるが、上記各実施形態と
同様にして、用いる検出共振モードに応じた振動部材G
の寸法を設定することができることは勿論である。以
下、第2の検出共振モードを用いるものとして説明す
る。
製の上記フレーム52とが化学的な結合により接合され
ることで、振動部材Gは自由に振動出来るように、フレ
ーム52に対して浮遊した状態としている。本実施形態
においても、検出共振モードとして上記第1及び第2の
検出共振モードが使用可能であるが、上記各実施形態と
同様にして、用いる検出共振モードに応じた振動部材G
の寸法を設定することができることは勿論である。以
下、第2の検出共振モードを用いるものとして説明す
る。
【0129】次に、本実施形態の電極構成について説明
する。振動部材GにおけるX1、X2、Y1、Y2面は
上記第1実施形態と同様であり、図17において(a)
はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、(d)は
Y2面の電極構成を示す。以下、図17を参照して説明
する。なお、本実施形態でも、X1面及びX2面のそれ
ぞれの面において、両振動子1、5、各トーションビー
ム9、50、51及び両接続部50a、51aは、同一
面を構成している。
する。振動部材GにおけるX1、X2、Y1、Y2面は
上記第1実施形態と同様であり、図17において(a)
はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、(d)は
Y2面の電極構成を示す。以下、図17を参照して説明
する。なお、本実施形態でも、X1面及びX2面のそれ
ぞれの面において、両振動子1、5、各トーションビー
ム9、50、51及び両接続部50a、51aは、同一
面を構成している。
【0130】60及び61は駆動電極(駆動手段)であ
り、X1面において、それぞれ、梁部2の外周側部位及
び梁部3の外周側部位に形成されている。62はモニタ
電極(モニタ手段)であり、X1面において梁部3の内
周側部位に形成されている。63及び64は、角速度検
出用の角速度検出電極(角速度検出手段)である。角速
度検出電極63は、Y1面において梁部7の略全域に渡
って形成されており、角速度検出電極64は、Y2面に
おいて梁部6の略全域に渡って形成されている。
り、X1面において、それぞれ、梁部2の外周側部位及
び梁部3の外周側部位に形成されている。62はモニタ
電極(モニタ手段)であり、X1面において梁部3の内
周側部位に形成されている。63及び64は、角速度検
出用の角速度検出電極(角速度検出手段)である。角速
度検出電極63は、Y1面において梁部7の略全域に渡
って形成されており、角速度検出電極64は、Y2面に
おいて梁部6の略全域に渡って形成されている。
【0131】そして、X1面において、両駆動電極6
0、61は、第1の連結部4に形成された引出し電極6
5と連結部4及び上側トーションビーム51に形成され
た引出し電極66とによって、接続部51aに形成され
たパット電極67に電気的に接続されている。また、X
1面において、モニタ電極62は、第1の連結部4から
上側トーションビーム51に渡って形成された引出し電
極68によって、接続部51aに形成されたパット電極
69に電気的に接続されている。
0、61は、第1の連結部4に形成された引出し電極6
5と連結部4及び上側トーションビーム51に形成され
た引出し電極66とによって、接続部51aに形成され
たパット電極67に電気的に接続されている。また、X
1面において、モニタ電極62は、第1の連結部4から
上側トーションビーム51に渡って形成された引出し電
極68によって、接続部51aに形成されたパット電極
69に電気的に接続されている。
【0132】そして、角速度検出電極63は、Y1面に
形成された引出し電極70及びX1面において第2の連
結部8及びトーションビーム50に形成された引出し電
極71を介して、接続部50aに形成されたパット電極
72と電気的に接続されている。一方、角速度検出電極
64は、Y2面に形成された引出し電極73及びX1面
において第2の連結部8及びトーションビーム50に形
成された引出し電極74を介して、接続部50aに形成
されたパット電極75と電気的に接続されている。
形成された引出し電極70及びX1面において第2の連
結部8及びトーションビーム50に形成された引出し電
極71を介して、接続部50aに形成されたパット電極
72と電気的に接続されている。一方、角速度検出電極
64は、Y2面に形成された引出し電極73及びX1面
において第2の連結部8及びトーションビーム50に形
成された引出し電極74を介して、接続部50aに形成
されたパット電極75と電気的に接続されている。
【0133】76、77、78、79、及び80は、上
記駆動、モニタ、及び角速度検出電極60〜64の基準
電位となる共通電極である。共通電極76はX1面にお
いて梁部6の略全域から第2の連結部8を通り梁部7の
略全域に渡って連続して形成されており、共通電極77
はX2面において梁部2の略全域から第1の連結部4を
通り梁部3に渡って連続して形成されている。
記駆動、モニタ、及び角速度検出電極60〜64の基準
電位となる共通電極である。共通電極76はX1面にお
いて梁部6の略全域から第2の連結部8を通り梁部7の
略全域に渡って連続して形成されており、共通電極77
はX2面において梁部2の略全域から第1の連結部4を
通り梁部3に渡って連続して形成されている。
【0134】また、共通電極78はX2面において梁部
7の略全域に、共通電極79はX2面において梁部6の
略全域に、それぞれ形成されている。また、共通電極8
0はX1面において梁部2の内周側に形成され、梁部2
において梁部3と対向する面に形成された短絡用電極8
0a(図16参照)によって共通電極77と導通してい
る。
7の略全域に、共通電極79はX2面において梁部6の
略全域に、それぞれ形成されている。また、共通電極8
0はX1面において梁部2の内周側に形成され、梁部2
において梁部3と対向する面に形成された短絡用電極8
0a(図16参照)によって共通電極77と導通してい
る。
【0135】そして、X2面の共通電極77〜79は、
X2面において両連結部4、8及び第1のトーションビ
ーム9に渡って連続して形成された引出し電極81によ
って電気的に接続されており、更に、X2面の共通電極
78とX1面の共通電極76とは、Y1面に形成された
引出し電極82を介して導通し、X2面の共通電極79
とX1面の共通電極76とは、Y2面に形成された引出
し電極83を介して導通している。
X2面において両連結部4、8及び第1のトーションビ
ーム9に渡って連続して形成された引出し電極81によ
って電気的に接続されており、更に、X2面の共通電極
78とX1面の共通電極76とは、Y1面に形成された
引出し電極82を介して導通し、X2面の共通電極79
とX1面の共通電極76とは、Y2面に形成された引出
し電極83を介して導通している。
【0136】また、共通電極76は、X1面において第
2の連結部8から下側トーションビーム50、接続部5
0aに渡って形成された引出し電極84を介して、接続
部50aに形成されたパット電極85に電気的に接続さ
れている。従って、パット電極67は駆動電極60、6
1と、パット電極69はモニタ電極62と、パット電極
72は角速度検出電極63と、パット電極75は角速度
検出電極64と、パット電極85は全共通電極76〜8
0と、それぞれ導通する形となる。これらパット電極
は、後述の制御回路(制御手段)B10とワイヤボンデ
ィングによって結線される部分である。なお、上記各電
極60〜85は、Cr、Au等の蒸着等によって形成し
ている。
2の連結部8から下側トーションビーム50、接続部5
0aに渡って形成された引出し電極84を介して、接続
部50aに形成されたパット電極85に電気的に接続さ
れている。従って、パット電極67は駆動電極60、6
1と、パット電極69はモニタ電極62と、パット電極
72は角速度検出電極63と、パット電極75は角速度
検出電極64と、パット電極85は全共通電極76〜8
0と、それぞれ導通する形となる。これらパット電極
は、後述の制御回路(制御手段)B10とワイヤボンデ
ィングによって結線される部分である。なお、上記各電
極60〜85は、Cr、Au等の蒸着等によって形成し
ている。
【0137】次に、本実施形態の角速度センサに備えら
れた上記制御回路B10について、図18に示すブロッ
ク図を参照して述べる。制御回路B10は大きくは、駆
動用梁部2、3を自励発振(自励振動)によって駆動振
動させる駆動系B11と、検出用梁部6、7の検知振動
を検知して角速度検出を行う検出系B12とに分かれ
る。振動部材Gはパット電極85よりワイヤボンディン
グ等で回路に接続され基準電位に設置されている。
れた上記制御回路B10について、図18に示すブロッ
ク図を参照して述べる。制御回路B10は大きくは、駆
動用梁部2、3を自励発振(自励振動)によって駆動振
動させる駆動系B11と、検出用梁部6、7の検知振動
を検知して角速度検出を行う検出系B12とに分かれ
る。振動部材Gはパット電極85よりワイヤボンディン
グ等で回路に接続され基準電位に設置されている。
【0138】駆動系B11は、上記駆動系A11、C1
1と同様の構成であり、チャージアンプ100とAGC
回路101とから構成される。ここで、チャージアンプ
100にはモニタ電極62の出力がパット電極69から
入力され、フィードバック信号(モニタ信号)によって
AGC回路101からはパット電極67を通して駆動電
極60、61に一定電圧が印加される。
1と同様の構成であり、チャージアンプ100とAGC
回路101とから構成される。ここで、チャージアンプ
100にはモニタ電極62の出力がパット電極69から
入力され、フィードバック信号(モニタ信号)によって
AGC回路101からはパット電極67を通して駆動電
極60、61に一定電圧が印加される。
【0139】検出系B12は、上記検出系C12と同様
の構成であり、パット電極72、75を介して角速度検
出電極63、64からの出力(電流)を電圧に変換する
電流−電圧変換回路202a、202bと、差動回路2
03と、同期検波回路103と、LPF104と、移相
回路105とから構成されている。そして、上記検出系
C12と同様、電流−電圧変換回路202a、202b
からの出力を、角速度信号として出力するようになって
いる。
の構成であり、パット電極72、75を介して角速度検
出電極63、64からの出力(電流)を電圧に変換する
電流−電圧変換回路202a、202bと、差動回路2
03と、同期検波回路103と、LPF104と、移相
回路105とから構成されている。そして、上記検出系
C12と同様、電流−電圧変換回路202a、202b
からの出力を、角速度信号として出力するようになって
いる。
【0140】次に、本実施形態の作動について説明す
る。まず、X1面、X2面に形成された駆動電極60、
61と共通電極77との間に交流電圧を印加することに
より、上記同様に、駆動用梁部2、3が、図7に示す様
に、駆動共振モードにて共振する。この駆動共振モード
における振幅をモニタ電極62からの出力を、上記同様
にモニタして、自励振動(自励発振)を行い、駆動用梁
部2、3を駆動振動させる。
る。まず、X1面、X2面に形成された駆動電極60、
61と共通電極77との間に交流電圧を印加することに
より、上記同様に、駆動用梁部2、3が、図7に示す様
に、駆動共振モードにて共振する。この駆動共振モード
における振幅をモニタ電極62からの出力を、上記同様
にモニタして、自励振動(自励発振)を行い、駆動用梁
部2、3を駆動振動させる。
【0141】本実施形態においても、y軸方向に屈曲振
動するモードの共振周波数を、駆動用梁部2、3と検出
用梁部6、7とで異ならせるように、駆動用梁部3、4
の長さL1と検出用梁部6、7の長さL4とを異ならせ
て設定している為、駆動共振モードにおいてz軸回りの
角速度入力が0ならば、検出用梁部6、7は、ほとんど
y軸方向に振動せず、角速度検出電極63、64からの
出力即ちノイズNは極めて小さい。従って、駆動共振モ
ードにおいては、実質的には駆動用梁部2、3の駆動振
動だけが行われている状態となる。
動するモードの共振周波数を、駆動用梁部2、3と検出
用梁部6、7とで異ならせるように、駆動用梁部3、4
の長さL1と検出用梁部6、7の長さL4とを異ならせ
て設定している為、駆動共振モードにおいてz軸回りの
角速度入力が0ならば、検出用梁部6、7は、ほとんど
y軸方向に振動せず、角速度検出電極63、64からの
出力即ちノイズNは極めて小さい。従って、駆動共振モ
ードにおいては、実質的には駆動用梁部2、3の駆動振
動だけが行われている状態となる。
【0142】そして、駆動振動中に、z軸回りの角速度
が入力された場合、上記各実施形態と同様に、振動して
いる駆動用梁部2、3に発生するコリオリ力が、第1の
連結部4、第1のトーションビーム9、第2の連結部8
へと順に捩じれ振動として伝達される。そのため、検出
用梁部6、7のx軸方向への逆相の振動(検知振動)が
連成され、図8(b)に示す第2の検出共振モードが発
生する。
が入力された場合、上記各実施形態と同様に、振動して
いる駆動用梁部2、3に発生するコリオリ力が、第1の
連結部4、第1のトーションビーム9、第2の連結部8
へと順に捩じれ振動として伝達される。そのため、検出
用梁部6、7のx軸方向への逆相の振動(検知振動)が
連成され、図8(b)に示す第2の検出共振モードが発
生する。
【0143】この検知振動により、角速度検出電極6
3、64からはx軸方向への振幅、すなわち角速度に比
例した電流が発生する。その電流は、パット電極72、
75を介し、電流−電圧変換回路202a、202bに
て電圧に変換される。本実施形態の場合も、上記第1実
施形態と同様、角速度検出電極63、64からの出力が
逆相に発生するようになっているため、差動回路203
にて減算処理を行い、移相回路105からのフィードバ
ック信号(モニタ信号)を基準に同期検波回路103に
て検波処理を行い、LPF104を通して平滑化された
信号を最終出力とする。この最終出力は角速度に比例し
たDC出力(角速度信号)を発生する。
3、64からはx軸方向への振幅、すなわち角速度に比
例した電流が発生する。その電流は、パット電極72、
75を介し、電流−電圧変換回路202a、202bに
て電圧に変換される。本実施形態の場合も、上記第1実
施形態と同様、角速度検出電極63、64からの出力が
逆相に発生するようになっているため、差動回路203
にて減算処理を行い、移相回路105からのフィードバ
ック信号(モニタ信号)を基準に同期検波回路103に
て検波処理を行い、LPF104を通して平滑化された
信号を最終出力とする。この最終出力は角速度に比例し
たDC出力(角速度信号)を発生する。
【0144】ところで、本実施形態においては、3本の
トーションビーム9、50、51が、いずれもy軸方向
に上記程度の細い幅を有するとともに、z軸方向の軸が
z軸と略一致するように配置されているため、上記各実
施形態と同様に、振動漏れの抑制効果、不要振動低減効
果、及び捩じれ振動の伝達特性効果を実現できる。ま
た、本実施形態では、第2の検出共振モードを用いてい
るため、駆動用梁部2、3の振幅XUと検出用梁部6、
7の振幅XSとの振幅比XS/XUを10以下とするよ
うに、上記梁部の間隔比WS/WU等、振動部材Gの寸
法を設定している。
トーションビーム9、50、51が、いずれもy軸方向
に上記程度の細い幅を有するとともに、z軸方向の軸が
z軸と略一致するように配置されているため、上記各実
施形態と同様に、振動漏れの抑制効果、不要振動低減効
果、及び捩じれ振動の伝達特性効果を実現できる。ま
た、本実施形態では、第2の検出共振モードを用いてい
るため、駆動用梁部2、3の振幅XUと検出用梁部6、
7の振幅XSとの振幅比XS/XUを10以下とするよ
うに、上記梁部の間隔比WS/WU等、振動部材Gの寸
法を設定している。
【0145】このように、本実施形態においても、各ト
ーションビーム9、50、51の作用、両振動子1、5
の駆動共振モードにおける共振周波数の違い、比fd/
fsの最適化、及び、振幅比XS/XU≦10となるよ
うな振動部材Gの寸法設定の各効果により、駆動用梁部
から検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動
用梁部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用
梁部に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実現
する角速度センサを提供することができる。
ーションビーム9、50、51の作用、両振動子1、5
の駆動共振モードにおける共振周波数の違い、比fd/
fsの最適化、及び、振幅比XS/XU≦10となるよ
うな振動部材Gの寸法設定の各効果により、駆動用梁部
から検出用梁部への振動漏れを抑制するとともに、駆動
用梁部からのコリオリ力による振動エネルギーを検出用
梁部に効率良く伝達することができ、高いS/Nを実現
する角速度センサを提供することができる。
【0146】さらに、本実施形態は、振動部材Gが両持
ちのトーションビーム50、51により支持されている
ため、片持ち支持に比べて耐衝撃性に優れていること、
2つのトーションビーム50、51に駆動系B11と検
出系B12の配線を分離出来るため耐電気ノイズに優れ
ていること、及び、圧電体にて一体形成しているため安
価であることという特長を有する。
ちのトーションビーム50、51により支持されている
ため、片持ち支持に比べて耐衝撃性に優れていること、
2つのトーションビーム50、51に駆動系B11と検
出系B12の配線を分離出来るため耐電気ノイズに優れ
ていること、及び、圧電体にて一体形成しているため安
価であることという特長を有する。
【0147】なお、本実施形態において、下側トーショ
ンビーム50は、上記第1及び第2実施形態における第
2のトーションビーム10と基本的には同じ構成であ
り、上側トーションビーム51は、第2のトーションビ
ームである下側トーションビーム50とは反対方向に、
更に付加された第3のトーションビームとみなすことも
できる。
ンビーム50は、上記第1及び第2実施形態における第
2のトーションビーム10と基本的には同じ構成であ
り、上側トーションビーム51は、第2のトーションビ
ームである下側トーションビーム50とは反対方向に、
更に付加された第3のトーションビームとみなすことも
できる。
【0148】また、本実施形態において、追記するな
ら、Zカット水晶等をエッチングして振動部材Gを形成
してもよい。 (第5実施形態)上記第1〜第3実施形態の振動部材G
は、両振動子1、5及び両トーションビーム9、10
が、圧電体により一体成形されたものであった。本実施
形態の振動部材Gは、上記第2実施形態の振動部材G構
成を基にしたものであるが、両振動子1、5と両トーシ
ョンビーム9、10とが別体に成形され、連結接合され
たものであることを特徴とする。以下、主として上記第
2実施形態と異なる部分について述べ、同一部分につい
ては、図中、同符号を付して説明を省略する。
ら、Zカット水晶等をエッチングして振動部材Gを形成
してもよい。 (第5実施形態)上記第1〜第3実施形態の振動部材G
は、両振動子1、5及び両トーションビーム9、10
が、圧電体により一体成形されたものであった。本実施
形態の振動部材Gは、上記第2実施形態の振動部材G構
成を基にしたものであるが、両振動子1、5と両トーシ
ョンビーム9、10とが別体に成形され、連結接合され
たものであることを特徴とする。以下、主として上記第
2実施形態と異なる部分について述べ、同一部分につい
ては、図中、同符号を付して説明を省略する。
【0149】本実施形態の構成を図19に示す。駆動用
振動子(第1の振動子)1及び検出用振動子(第2の振
動子)5は、上記第2実施形態と同一であり、PZTの
ような圧電体から構成されている。本実施形態の第1の
トーションビーム9において、両端部に、y軸方向の幅
が第1の連結部4のy軸方向の幅と略同等である接続部
9a及び9bが、耐久性の高い材料(例えば、42アロ
イ等の金属等)にて一体成形されて設けられている。図
19に示す様に、片方の接続部9aは第1の連結部4
に、他方の接続部9bは第2の連結部8に接着等により
接合されており、第1のトーションビーム9は、両接続
部9a、9bを介して両振動子1、5を連結した形とな
っている。
振動子(第1の振動子)1及び検出用振動子(第2の振
動子)5は、上記第2実施形態と同一であり、PZTの
ような圧電体から構成されている。本実施形態の第1の
トーションビーム9において、両端部に、y軸方向の幅
が第1の連結部4のy軸方向の幅と略同等である接続部
9a及び9bが、耐久性の高い材料(例えば、42アロ
イ等の金属等)にて一体成形されて設けられている。図
19に示す様に、片方の接続部9aは第1の連結部4
に、他方の接続部9bは第2の連結部8に接着等により
接合されており、第1のトーションビーム9は、両接続
部9a、9bを介して両振動子1、5を連結した形とな
っている。
【0150】また、本実施形態の第2のトーションビー
ム10の片端部には第2の連結部8に接続される接続部
(振動子側接続部)10aが、他端部には上記第1実施
形態と同様のスペーサ12と接合される接続部(基板側
接続部)11が、上記耐久性の高い材料にて一体成形に
より設けられている。接続部10aのy軸方向の幅は、
第2の連結部8のy軸方向の幅と略同等である。
ム10の片端部には第2の連結部8に接続される接続部
(振動子側接続部)10aが、他端部には上記第1実施
形態と同様のスペーサ12と接合される接続部(基板側
接続部)11が、上記耐久性の高い材料にて一体成形に
より設けられている。接続部10aのy軸方向の幅は、
第2の連結部8のy軸方向の幅と略同等である。
【0151】つまり、第1のトーションビーム9及び両
接続部9a、9bによって、両振動子1、5を連結する
第1の支持部が構成され、第2のトーションビーム10
及び両接続部10a、11によって、両振動子1、5及
び上記第1の支持部を支持する第2の支持部が構成され
ている。図19に示す様に、片方の接続部10aは第2
の連結部8に接着等により接合され、他方の接続部10
bはスペーサ12に溶接等により接合されており、第2
のトーションビーム10は、両接続部10a、10bを
介して両振動子1、5及び第1の支持部を支持する形と
なっている。ここで、両トーションビーム9、10の形
状及び配置関係は、上記第1および第2実施形態と同様
である。
接続部9a、9bによって、両振動子1、5を連結する
第1の支持部が構成され、第2のトーションビーム10
及び両接続部10a、11によって、両振動子1、5及
び上記第1の支持部を支持する第2の支持部が構成され
ている。図19に示す様に、片方の接続部10aは第2
の連結部8に接着等により接合され、他方の接続部10
bはスペーサ12に溶接等により接合されており、第2
のトーションビーム10は、両接続部10a、10bを
介して両振動子1、5及び第1の支持部を支持する形と
なっている。ここで、両トーションビーム9、10の形
状及び配置関係は、上記第1および第2実施形態と同様
である。
【0152】また、本実施形態においても、検出共振モ
ードとして上記第1及び第2の検出共振モードが使用可
能であるが、上記各実施形態と同様にして、用いる検出
共振モードに応じた振動部材Gの寸法を設定することが
できることは勿論である。次に、本実施形態の電極構成
について図20及び図21を参照して述べるが、基本的
には上記第2実施形態と同様である。図20は第1の振
動子(駆動用振動子)1上の電極構成を示すもので、
(a)はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、
(d)はY2面の電極構成を示し、図21は第2の振動
子(検出用振動子)5上の電極構成を示すもので、
(a)はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、
(d)はY2面の電極構成を示す。
ードとして上記第1及び第2の検出共振モードが使用可
能であるが、上記各実施形態と同様にして、用いる検出
共振モードに応じた振動部材Gの寸法を設定することが
できることは勿論である。次に、本実施形態の電極構成
について図20及び図21を参照して述べるが、基本的
には上記第2実施形態と同様である。図20は第1の振
動子(駆動用振動子)1上の電極構成を示すもので、
(a)はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、
(d)はY2面の電極構成を示し、図21は第2の振動
子(検出用振動子)5上の電極構成を示すもので、
(a)はX1面、(b)はX2面、(c)はY1面、
(d)はY2面の電極構成を示す。
【0153】なお、本実施形態の振動部材GにおけるX
1、X2、Y1、Y2面も上記第1実施形態と同様であ
るが、ここでは、さらに図20(c)及び(d)に、振
動部材Gにおいてy軸と直交する面であって駆動用梁部
2、3の外周面側の面のうち梁部2と同一面を第1の振
動子1のY2面とし、梁部3と同一面を第1の振動子1
のY1面として表してある。
1、X2、Y1、Y2面も上記第1実施形態と同様であ
るが、ここでは、さらに図20(c)及び(d)に、振
動部材Gにおいてy軸と直交する面であって駆動用梁部
2、3の外周面側の面のうち梁部2と同一面を第1の振
動子1のY2面とし、梁部3と同一面を第1の振動子1
のY1面として表してある。
【0154】本実施形態では、上記第2実施形態におけ
る引出し電極33(図14(b)参照)の代わりとして
導電金属製の第1のトーションビーム9と両接続部9
a、9bを介して、共通電極29と30とが電気的に接
続されている。なお、第1のトーションビーム9と両接
続部9a、9bが導電性材料でない場合には、上記引出
し電極33を形成すればよい。
る引出し電極33(図14(b)参照)の代わりとして
導電金属製の第1のトーションビーム9と両接続部9
a、9bを介して、共通電極29と30とが電気的に接
続されている。なお、第1のトーションビーム9と両接
続部9a、9bが導電性材料でない場合には、上記引出
し電極33を形成すればよい。
【0155】従って、上記第2実施形態と同様に、駆動
電極20、モニタ電極21、角速度検出電極22〜2
4、共通電極28〜31、各引出し電極25〜27及び
32、34、35が形成され、パット電極36は角速度
検出電極22〜24と導通し、パット電極37は共通電
極28〜31と導通する形となる。ちなみに、各電極は
銀電極を焼き付け等にて形成している。
電極20、モニタ電極21、角速度検出電極22〜2
4、共通電極28〜31、各引出し電極25〜27及び
32、34、35が形成され、パット電極36は角速度
検出電極22〜24と導通し、パット電極37は共通電
極28〜31と導通する形となる。ちなみに、各電極は
銀電極を焼き付け等にて形成している。
【0156】また、本実施形態の制御回路も上記制御回
路A10と同様であり、各ターミナルT1〜T4と上記
電極20、21、36、37とは、上記第2実施形態と
同様に、それぞれ、図19に示す様にワイヤW1〜W4
にて結線されている。そして、本実施形態においても、
上記駆動共振モード(図7参照)で自励振動(駆動振
動)しているときに、角速度が入力されると、第1又は
第2の検出共振モードにて両振動子1、5が振動し、こ
こで、検出用振動子5における検知振動を検知して角速
度信号(DC出力)を検出する。
路A10と同様であり、各ターミナルT1〜T4と上記
電極20、21、36、37とは、上記第2実施形態と
同様に、それぞれ、図19に示す様にワイヤW1〜W4
にて結線されている。そして、本実施形態においても、
上記駆動共振モード(図7参照)で自励振動(駆動振
動)しているときに、角速度が入力されると、第1又は
第2の検出共振モードにて両振動子1、5が振動し、こ
こで、検出用振動子5における検知振動を検知して角速
度信号(DC出力)を検出する。
【0157】ところで、本実施形態と上記第1〜第3実
施形態との構成上の相違は、両振動子1、5と両トーシ
ョンビーム9、10とが、別体に成形され連結接合され
たものであるか、圧電体の一体成形されたものであるか
の点にあり、振動子及びトーションビームの果たす作用
効果は同一である。従って、本実施形態においても、上
記第1〜第3実施形態と同様の効果を有する角速度セン
サを提供することができる。
施形態との構成上の相違は、両振動子1、5と両トーシ
ョンビーム9、10とが、別体に成形され連結接合され
たものであるか、圧電体の一体成形されたものであるか
の点にあり、振動子及びトーションビームの果たす作用
効果は同一である。従って、本実施形態においても、上
記第1〜第3実施形態と同様の効果を有する角速度セン
サを提供することができる。
【0158】さらに、本実施形態では、駆動用振動子1
と検出用振動子5とを連結する第1の支持部は、金属で
一体成形されているため、第1のトーションビーム9
を、圧電体で成形する場合に比べて強度を確保しつつ極
力小さく出来る。そのため、駆動用振動子1の振動エネ
ルギーを上記第1〜第3実施形態よりも、更に閉じ込め
ることが出来るので、S/Nを更に向上することが出来
る。
と検出用振動子5とを連結する第1の支持部は、金属で
一体成形されているため、第1のトーションビーム9
を、圧電体で成形する場合に比べて強度を確保しつつ極
力小さく出来る。そのため、駆動用振動子1の振動エネ
ルギーを上記第1〜第3実施形態よりも、更に閉じ込め
ることが出来るので、S/Nを更に向上することが出来
る。
【0159】(第6実施形態)本実施形態では、図1及
び図12の振動部材Gと比べて、第2のトーションビー
ムの延びる向きが反対方向であることが異なる。本実施
形態の構成を図22に示す。第2のトーションビーム9
0は、第1の連結部4からz軸方向において第1の梁部
2、3及び第2の梁部6、7の同一方向に延びるよう
に、振動子1と一体形成され、両振動子1、5及び第1
のトーションビーム9を支持する。
び図12の振動部材Gと比べて、第2のトーションビー
ムの延びる向きが反対方向であることが異なる。本実施
形態の構成を図22に示す。第2のトーションビーム9
0は、第1の連結部4からz軸方向において第1の梁部
2、3及び第2の梁部6、7の同一方向に延びるよう
に、振動子1と一体形成され、両振動子1、5及び第1
のトーションビーム9を支持する。
【0160】この第2のトーションビーム90も、その
中心軸(長軸)はz軸とほぼ一致し、実質的に振動子1
の中心線上に位置する。トーションビーム90のうち第
1の連結部4とは反対側の端部は、上記実施形態に記載
のような基板もしくはフレーム等に接続される接続部9
0aとして構成されている。そして、接続部90a以外
の部分において、y軸方向の幅は第1の梁部2、3の配
列間隔よりも狭いものとしている。
中心軸(長軸)はz軸とほぼ一致し、実質的に振動子1
の中心線上に位置する。トーションビーム90のうち第
1の連結部4とは反対側の端部は、上記実施形態に記載
のような基板もしくはフレーム等に接続される接続部9
0aとして構成されている。そして、接続部90a以外
の部分において、y軸方向の幅は第1の梁部2、3の配
列間隔よりも狭いものとしている。
【0161】また、これら両振動子1、5及び両トーシ
ョンビーム9、90と同じ圧電体(例えば水晶等)から
一体成形され、振動部材Gを構成している。振動部材G
上の電極構成は、基本的には、上記図16に示す第4実
施形態と同様であるが、それと比べて、梁部2、3、
6、7と反対側にトーションビームが無いため、パット
電極72、75及び85は、第2の連結部8に形成さ
れ、引出し電極71、74及び84は第2の連結部8に
のみ形成されている。
ョンビーム9、90と同じ圧電体(例えば水晶等)から
一体成形され、振動部材Gを構成している。振動部材G
上の電極構成は、基本的には、上記図16に示す第4実
施形態と同様であるが、それと比べて、梁部2、3、
6、7と反対側にトーションビームが無いため、パット
電極72、75及び85は、第2の連結部8に形成さ
れ、引出し電極71、74及び84は第2の連結部8に
のみ形成されている。
【0162】本実施形態においても、第1及び第2のト
ーションビーム9及び90によって上記第1及び第2実
施形態に記載のトーションビームの効果を実現でき、ま
た、検出共振モードに応じて上記各実施形態と同様に、
S/N向上可能なように寸法を設定することができる。
従って、本実施形態でも、駆動用梁部から検出用梁部へ
の振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁部からのコリ
オリ力による振動エネルギーを検出用梁部に効率良く伝
達することができ、高いS/Nを実現する角速度センサ
を提供することができる。
ーションビーム9及び90によって上記第1及び第2実
施形態に記載のトーションビームの効果を実現でき、ま
た、検出共振モードに応じて上記各実施形態と同様に、
S/N向上可能なように寸法を設定することができる。
従って、本実施形態でも、駆動用梁部から検出用梁部へ
の振動漏れを抑制するとともに、駆動用梁部からのコリ
オリ力による振動エネルギーを検出用梁部に効率良く伝
達することができ、高いS/Nを実現する角速度センサ
を提供することができる。
【0163】更に、本実施形態では、第2のトーション
ビーム90が、振動部材Gの重心位置で支持することが
でき、外部振動に対し優れるという特長を有する。ま
た、梁部2、3、6、7と反対側にトーションビームを
有さず、内側の第1の梁部2、3の間に第2のトーショ
ンビーム90が収納された形となるスペース効率の高い
構成なため、トーションビームを長くとることが可能で
あり、比YU/YSもしくはYS/YUを小さくするこ
とが出来る、即ち感度Sを大きくすることが出来るとい
う特長を有する。
ビーム90が、振動部材Gの重心位置で支持することが
でき、外部振動に対し優れるという特長を有する。ま
た、梁部2、3、6、7と反対側にトーションビームを
有さず、内側の第1の梁部2、3の間に第2のトーショ
ンビーム90が収納された形となるスペース効率の高い
構成なため、トーションビームを長くとることが可能で
あり、比YU/YSもしくはYS/YUを小さくするこ
とが出来る、即ち感度Sを大きくすることが出来るとい
う特長を有する。
【0164】(他の実施形態)なお、振動部材Gは図2
3に示す様なものであってもよい。この振動部材Gは、
上記第1実施形態における振動部材Gを変形したもの
で、第2の連結部8の両端部から第2のトーションビー
ム10を挟むように各梁部2、3、6、7とは反対方向
のz軸方向に延びる2本のフレーム15a、15bと、
2本のフレーム15a、15bを連結する第3の連結部
16と、第3の連結部16よりz軸方向(各梁部2、
3、6、7とは同方向)に延びる第3のトーションビー
ム17とを備える。
3に示す様なものであってもよい。この振動部材Gは、
上記第1実施形態における振動部材Gを変形したもの
で、第2の連結部8の両端部から第2のトーションビー
ム10を挟むように各梁部2、3、6、7とは反対方向
のz軸方向に延びる2本のフレーム15a、15bと、
2本のフレーム15a、15bを連結する第3の連結部
16と、第3の連結部16よりz軸方向(各梁部2、
3、6、7とは同方向)に延びる第3のトーションビー
ム17とを備える。
【0165】そして、第2および第3のトーションビー
ム10、17は、接続部11にて連結されており、これ
ら第2および第3のトーションビーム10、17によっ
て、両振動子1、5及び第1及び第2のトーションビー
ム9、10が支持された構成となっている。これらフレ
ーム15a、15b、第3の連結部16及び第3のトー
ションビーム17は、両振動子1、5及び第1及び第2
のトーションビーム9、10と一体に形成されている。
ム10、17は、接続部11にて連結されており、これ
ら第2および第3のトーションビーム10、17によっ
て、両振動子1、5及び第1及び第2のトーションビー
ム9、10が支持された構成となっている。これらフレ
ーム15a、15b、第3の連結部16及び第3のトー
ションビーム17は、両振動子1、5及び第1及び第2
のトーションビーム9、10と一体に形成されている。
【0166】ここで、第3のトーションビーム17は、
第1及び第2のトーションビーム9、10のz軸方向の
中心軸と略一致するように配置され、且つ第1及び第2
のトーションビーム9、10と同様の構成及び作用効果
を有するものである。図23に示す振動部材Gに形成さ
れた電極の構成を図24、図25、図26に示す。な
お、図24〜図26において、各面X1、X2、Y1〜
Y8は、上記第1実施形態と同様の面を意味する。図2
4中、(a)はX1面、(b)はY1面、(c)はY8
面を示し、図25(a)はY7面、(b)はY6面、
(c)はY5面、(d)はY4面、(e)はY3面、
(f)はY2面を示し、図26はX2面を示す。
第1及び第2のトーションビーム9、10のz軸方向の
中心軸と略一致するように配置され、且つ第1及び第2
のトーションビーム9、10と同様の構成及び作用効果
を有するものである。図23に示す振動部材Gに形成さ
れた電極の構成を図24、図25、図26に示す。な
お、図24〜図26において、各面X1、X2、Y1〜
Y8は、上記第1実施形態と同様の面を意味する。図2
4中、(a)はX1面、(b)はY1面、(c)はY8
面を示し、図25(a)はY7面、(b)はY6面、
(c)はY5面、(d)はY4面、(e)はY3面、
(f)はY2面を示し、図26はX2面を示す。
【0167】内側の駆動用振動子1の各面X1、X2及
びY3〜Y6面に形成され互いに導通する駆動電極(駆
動手段)420は、図24(a)に示す様に、X1面に
おいて第1のトーションビーム9、第2の連結部8、第
2のトーションビーム10を通り、接続部11に形成さ
れたパッド電極420aまで引き回されている。また、
駆動用振動子1の各面X1、X2及びY3〜Y6面に形
成され互いに導通するモニタ電極(モニタ手段)421
も、X1面において接続部11に形成されたパッド電極
421aまで引き回されている。
びY3〜Y6面に形成され互いに導通する駆動電極(駆
動手段)420は、図24(a)に示す様に、X1面に
おいて第1のトーションビーム9、第2の連結部8、第
2のトーションビーム10を通り、接続部11に形成さ
れたパッド電極420aまで引き回されている。また、
駆動用振動子1の各面X1、X2及びY3〜Y6面に形
成され互いに導通するモニタ電極(モニタ手段)421
も、X1面において接続部11に形成されたパッド電極
421aまで引き回されている。
【0168】外側の検出用振動子5の各面X1、X2、
Y1、Y2、Y7、Y8面に形成され互いに導通する角
速度検出電極(角速度検出手段)422は、図24
(a)及び図26に示す様に、X2面においてフレーム
15a、15bを通り、X1面において第3の連結部1
6及び第3のトーションビーム17を通り、接続部11
に形成されたパッド電極422aまで引き回されてい
る。
Y1、Y2、Y7、Y8面に形成され互いに導通する角
速度検出電極(角速度検出手段)422は、図24
(a)及び図26に示す様に、X2面においてフレーム
15a、15bを通り、X1面において第3の連結部1
6及び第3のトーションビーム17を通り、接続部11
に形成されたパッド電極422aまで引き回されてい
る。
【0169】なお、符号430の電極は、シールド(G
ND)用電極であり、検出用振動子5の各面X1、X
2、Y1、Y2、Y7、Y8面に形成され互いに導通
し、図24(a)に示す様に、X1面においてフレーム
15a、15bを通り、接続部11に形成されたパッド
電極430aまで引き回されている。このシールド用電
極430は、角速度検出用もしくは補助駆動用の電極と
して用いてもよい。
ND)用電極であり、検出用振動子5の各面X1、X
2、Y1、Y2、Y7、Y8面に形成され互いに導通
し、図24(a)に示す様に、X1面においてフレーム
15a、15bを通り、接続部11に形成されたパッド
電極430aまで引き回されている。このシールド用電
極430は、角速度検出用もしくは補助駆動用の電極と
して用いてもよい。
【0170】この図23に示す振動部材Gにおいても、
上記第1実施形態にて述べたのと同様の作用効果を得る
ことができ、また、フレーム15a、15bの外周面を
利用して外側の検出用振動子5に設けられた角速度検出
電極422を接続部11まで引き回すことができるた
め、駆動電極420との間隔をより離すことができ、ノ
イズの発生を抑制するのに好適である。
上記第1実施形態にて述べたのと同様の作用効果を得る
ことができ、また、フレーム15a、15bの外周面を
利用して外側の検出用振動子5に設けられた角速度検出
電極422を接続部11まで引き回すことができるた
め、駆動電極420との間隔をより離すことができ、ノ
イズの発生を抑制するのに好適である。
【0171】また、上記各実施形態においては、2つの
振動子1、5のうち、内側の第1の振動子1を駆動用振
動子とし、外側の第2の振動子を検出用振動子とした
が、逆に、第1の振動子1を検出用振動子とし、第2の
振動子5を駆動用振動子としても(つまり、第1の梁部
2、3を検出用梁部、第2の梁部6、7を駆動用梁部と
しても)、同様の効果が得られる。
振動子1、5のうち、内側の第1の振動子1を駆動用振
動子とし、外側の第2の振動子を検出用振動子とした
が、逆に、第1の振動子1を検出用振動子とし、第2の
振動子5を駆動用振動子としても(つまり、第1の梁部
2、3を検出用梁部、第2の梁部6、7を駆動用梁部と
しても)、同様の効果が得られる。
【0172】また、上記各実施形態においては、第1及
び第2のトーションビームは、全体のy軸方向の幅が第
1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形状を有している
が、第1のトーションビームの幅は、少なくとも第1の
トーションビームと第1の連結部との接している箇所に
おけるy軸方向の幅が第1の振動子のy軸方向の幅より
も狭くなっていれば良い。
び第2のトーションビームは、全体のy軸方向の幅が第
1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形状を有している
が、第1のトーションビームの幅は、少なくとも第1の
トーションビームと第1の連結部との接している箇所に
おけるy軸方向の幅が第1の振動子のy軸方向の幅より
も狭くなっていれば良い。
【0173】また、第2のトーションビームの幅は、少
なくとも第2のトーションビームと連結部(第1または
第2の連結部)との接している箇所におけるy軸方向の
幅が第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭くなっていれ
ば良い。それによっても、上記した第1及び第2のトー
ションビームによる効果が得られる。その一例を図27
(a)及び(b)に示す。これらは、第1のトーション
ビーム9において、第1のトーションビーム9と第1の
連結部4との接している箇所におけるy軸方向の幅を第
1の連結部4のy軸方向の幅よりも狭くしたものであ
る。
なくとも第2のトーションビームと連結部(第1または
第2の連結部)との接している箇所におけるy軸方向の
幅が第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭くなっていれ
ば良い。それによっても、上記した第1及び第2のトー
ションビームによる効果が得られる。その一例を図27
(a)及び(b)に示す。これらは、第1のトーション
ビーム9において、第1のトーションビーム9と第1の
連結部4との接している箇所におけるy軸方向の幅を第
1の連結部4のy軸方向の幅よりも狭くしたものであ
る。
【0174】また、両トーションビーム9、10のy軸
方向の幅に関して、更に言うならば、上記図2に示した
第1のトーションビーム9のy軸方向の幅W5及び前記
第2のトーションビームのy軸方向の幅W5は、第1の
連結部4のy軸方向の幅W6の3/5以下であることが
好ましい。これは、第1のトーションビーム9のy軸方
向の幅W5と第1の連結部4のy軸方向の幅W6との比
W5/W6をパラメータとして、駆動用振動子を駆動振
動させたときの駆動用梁部の振幅と検出用梁部の振幅と
の比(検出用梁部の振幅/駆動用梁部の振幅)を検討し
た結果に基づくものである。
方向の幅に関して、更に言うならば、上記図2に示した
第1のトーションビーム9のy軸方向の幅W5及び前記
第2のトーションビームのy軸方向の幅W5は、第1の
連結部4のy軸方向の幅W6の3/5以下であることが
好ましい。これは、第1のトーションビーム9のy軸方
向の幅W5と第1の連結部4のy軸方向の幅W6との比
W5/W6をパラメータとして、駆動用振動子を駆動振
動させたときの駆動用梁部の振幅と検出用梁部の振幅と
の比(検出用梁部の振幅/駆動用梁部の振幅)を検討し
た結果に基づくものである。
【0175】その一例を図28に示す。図28からわか
るように、幅W5が幅W6の3/5(0.6)以下であ
ると、検出用梁部の振幅/駆動用梁部の振幅が駆動共振
モードにおける振動漏れを良好に抑制できるレベルとな
る。この図28に示す傾向は、内側の第1の振動子1を
駆動用振動子とし、外側の第2の振動子5を検出用振動
子とした場合、及びその逆の場合でも同様である。ま
た、このことは第2のトーションビームのy軸方向の幅
W5についても同様である。
るように、幅W5が幅W6の3/5(0.6)以下であ
ると、検出用梁部の振幅/駆動用梁部の振幅が駆動共振
モードにおける振動漏れを良好に抑制できるレベルとな
る。この図28に示す傾向は、内側の第1の振動子1を
駆動用振動子とし、外側の第2の振動子5を検出用振動
子とした場合、及びその逆の場合でも同様である。ま
た、このことは第2のトーションビームのy軸方向の幅
W5についても同様である。
【0176】また、上記各実施形態において、上記図2
に示した第1の連結部4のz軸方向の幅L1よりも第2
の連結部8のz軸方向の幅L2の方を広くすることが好
ましい。それによって、第1の梁部2、3の振幅XUと
第2の梁部6、7の振幅XSとの比XU/XSもしくは
XS/XUを適切に小さくでき、良好な感度を有する角
速度センサを提供することができる。
に示した第1の連結部4のz軸方向の幅L1よりも第2
の連結部8のz軸方向の幅L2の方を広くすることが好
ましい。それによって、第1の梁部2、3の振幅XUと
第2の梁部6、7の振幅XSとの比XU/XSもしくは
XS/XUを適切に小さくでき、良好な感度を有する角
速度センサを提供することができる。
【0177】また、上記各実施形態においては第1の振
動子1と第2の振動子5とがX1、X2面において同一
平面上に位置するが、両振動子1、5は互いにx軸方向
において、オフセットした状態で配置されてもよい。ま
た、上記第2、第3及び第5実施形態では、20を駆動
電極、21をモニタ電極としたが、その逆、つまり20
をモニタ電極、21を駆動電極であってもよい。その場
合には制御回路との結線を適宜変えることは勿論であ
る。
動子1と第2の振動子5とがX1、X2面において同一
平面上に位置するが、両振動子1、5は互いにx軸方向
において、オフセットした状態で配置されてもよい。ま
た、上記第2、第3及び第5実施形態では、20を駆動
電極、21をモニタ電極としたが、その逆、つまり20
をモニタ電極、21を駆動電極であってもよい。その場
合には制御回路との結線を適宜変えることは勿論であ
る。
【0178】また、上記第2、第3、第4及び第6の各
実施形態において、振動子1、5と各トーションビーム
9、10、50、51、90とを、上記第5実施形態の
如く、別体に形成してもよい。また、両振動子1、5の
各一対の梁部2、3、6、7を対称に振動する必要がな
いときには、上記各トーションビーム9、10、50、
51、90は、z軸上、すなわち両振動子1、5の中心
軸上に配置されていなくとも、オフセットされてz軸方
向に延びるものであってもよい。
実施形態において、振動子1、5と各トーションビーム
9、10、50、51、90とを、上記第5実施形態の
如く、別体に形成してもよい。また、両振動子1、5の
各一対の梁部2、3、6、7を対称に振動する必要がな
いときには、上記各トーションビーム9、10、50、
51、90は、z軸上、すなわち両振動子1、5の中心
軸上に配置されていなくとも、オフセットされてz軸方
向に延びるものであってもよい。
【0179】また上記各トーションビーム9、10、5
0、51、90は、y軸方向の幅が第1の振動子1のy
軸方向の幅よりも狭い形状を有していれば、上記振動漏
れの抑制及び効率のよい振動エネルギー伝達を実現でき
るため、複数本あってもよい。また、各振動子1、5が
略U字形状であるとは、図29に示す様に、音叉として
機能するV字形状も含むものである。
0、51、90は、y軸方向の幅が第1の振動子1のy
軸方向の幅よりも狭い形状を有していれば、上記振動漏
れの抑制及び効率のよい振動エネルギー伝達を実現でき
るため、複数本あってもよい。また、各振動子1、5が
略U字形状であるとは、図29に示す様に、音叉として
機能するV字形状も含むものである。
【図1】本発明の第1実施形態に係る角速度センサの構
成を示す斜視図である。
成を示す斜視図である。
【図2】図1の振動部材の各寸法を示す説明図である。
【図3】図1の振動部材の各梁部の側面を説明する説明
図である。
図である。
【図4】図1の振動部材の電極構成を示す展開図であ
る。
る。
【図5】図1の振動部材の電極構成を示す展開図であ
る。
る。
【図6】上記第1実施形態における制御回路のブロック
図である。
図である。
【図7】本発明の駆動共振モードを示す説明図である。
【図8】本発明の検出共振モードを示す説明図である。
【図9】比較例としての2脚音叉の寸法、形状を示す図
である。
である。
【図10】振幅の比XU/XSと感度との関係を示す図
である。
である。
【図11】間隔の比WS/WUと振幅の比XU/XSと
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る角速度センサの
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図13】図12の振動部材の各寸法を示す説明図であ
る。
る。
【図14】図12の振動部材の電極構成を示す展開図で
ある。
ある。
【図15】上記第2実施形態における制御回路のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図16】本発明の第4実施形態に係る角速度センサの
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図17】図16の振動部材の電極構成を示す展開図で
ある。
ある。
【図18】上記第4実施形態における制御回路のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図19】本発明の第5実施形態に係る角速度センサの
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図20】図19の第1の振動子上の電極構成を示す展
開図である。
開図である。
【図21】図19の第2の振動子上の電極構成を示す展
開図である。
開図である。
【図22】本発明の第6実施形態に係る角速度センサの
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図23】本発明の他の実施形態に係る振動部材を示す
図である。
図である。
【図24】図23に示す振動部材の電極構成を示す図で
ある。
ある。
【図25】図23に示す振動部材の電極構成を示す図で
ある。
ある。
【図26】図23に示す振動部材の電極構成を示す図で
ある。
ある。
【図27】トーションビームの形状の変形例を示す図で
ある。
ある。
【図28】トーションビームの幅が振動漏れに与える効
果を示す図である。
果を示す図である。
【図29】振動子形状の変形例を示す図である。
1…第1の振動子、2、3…第1の梁部、4…第1の連
結部、5…第2の振動子、6、7…第2の梁部、8…第
2の連結部、9…第1のトーションビーム、10、5
0、51、90…第2のトーションビーム、15a、1
5b…フレーム、16…第3の連結部、17…第3のト
ーションビーム、20、60、61、320、420…
駆動電極、21、62、321、421…モニタ電極、
22、23、24、63、64、322、323、42
2…角速度検出電極。
結部、5…第2の振動子、6、7…第2の梁部、8…第
2の連結部、9…第1のトーションビーム、10、5
0、51、90…第2のトーションビーム、15a、1
5b…フレーム、16…第3の連結部、17…第3のト
ーションビーム、20、60、61、320、420…
駆動電極、21、62、321、421…モニタ電極、
22、23、24、63、64、322、323、42
2…角速度検出電極。
Claims (24)
- 【請求項1】 xyz直交座標系において、z軸方向に
延びる一対の第1の梁部(2、3)と、前記一対の第1
の梁部を連結する第1の連結部(4)とを有する略U字
形状の第1の振動子(1)と、 z軸方向に延びる一対の第2の梁部(6、7)と、前記
一対の第2の梁部を連結する第2の連結部(8)とを有
する略U字形状をなすとともに、このU字形状の内周が
前記第1の振動子のU字形状の外周側に位置するように
配置された第2の振動子(5)と、 片端部が前記第1の連結部に、他端部が前記第2の連結
部にそれぞれ固定されるとともに、前記第1の連結部か
ら前記第1の梁部とは反対方向に延びて前記両振動子を
連結するトーションビーム(9)とを備え、 前記トーションビームの幅は、前記トーションビームと
前記第1の連結部との接している箇所におけるy軸方向
の幅が前記第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形状
を有しており、 前記第1及び第2の振動子のうち一方を駆動用振動子
(1)、他方を検出用振動子(5)とし、 前記駆動用振動子には、前記駆動用振動子の梁部(2、
3)をy軸方向へ逆相に励振して駆動振動させるための
駆動手段(20、60、61、320、420)が設け
られ、 前記検出用振動子には、z軸回りの角速度入力時に発生
する前記検出用振動子の梁部(6、7)のx軸方向への
逆相の振動を検知振動として検知して前記角速度を検出
するための角速度検出手段(22〜24、63、64、
322、323、422)が設けられていることを特徴
とする角速度センサ。 - 【請求項2】 xyz直交座標系において、z軸方向に
延びる一対の第1の梁部(2、3)と、前記一対第1の
梁部を連結する第1の連結部(4)とを有する略U字形
状の第1の振動子(1)と、 z軸方向に延びる一対の第2の梁部(6、7)と、前記
一対の第2の梁部を連結する第2の連結部(8)とを有
する略U字形状をなすとともに、このU字形状の内周が
前記第1の振動子のU字形状の外周側に位置するように
配置された第2の振動子(5)と、 片端部が前記第1の連結部に、他端部が前記第2の連結
部にそれぞれ固定されるとともに、前記第1の連結部か
ら前記第1の梁部とは反対方向に延びて前記両振動子を
連結する第1のトーションビーム(9)と、 前記両連結部のいずれか一方の連結部(4、8)からz
軸方向に延びて前記両振動子及び前記第1のトーション
ビームを支持する第2のトーションビーム(10、5
0、51、90)とを備え、 前記第1のトーションビームの幅は、前記第1のトーシ
ョンビームと前記第1の連結部との接している箇所にお
けるy軸方向の幅が前記第1の振動子のy軸方向の幅よ
りも狭い形状を有しており、 前記第2のトーションビームの幅は、前記第2のトーシ
ョンビームと前記連結部との接している箇所におけるy
軸方向の幅が前記第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭
い形状を有しており、 前記第1及び第2の振動子のうち一方を駆動用振動子
(1)、他方を検出用振動子(5)とし、 前記駆動用振動子には、前記駆動用振動子の梁部(2、
3)をy軸方向へ逆相に励振して駆動振動させるための
駆動手段(20、60、61、320、420)が設け
られ、 前記検出用振動子には、z軸回りの角速度入力時に発生
する前記検出用振動子の梁部(6、7)のx軸方向への
逆相の振動を検知振動として検知して前記角速度を検出
するための角速度検出手段(22〜24、63、64、
322、323、422)が設けられていることを特徴
とする角速度センサ。 - 【請求項3】 xyz直交座標系において、z軸に対し
線対称に配置されz軸方向に延びる一対の第1の梁部
(2、3)と、前記一対第1の梁部を連結する第1の連
結部(4)とを有する略U字形状の第1の振動子(1)
と、 z軸に対し線対称に配置されz軸方向に延びる一対の第
2の梁部(6、7)と、前記一対の第2の梁部を連結す
る第2の連結部(8)とを有する略U字形状をなすとと
もに、このU字形状の内周が前記第1の振動子のU字形
状の外周側に位置するように配置された第2の振動子
(5)と、 片端部が前記第1の連結部に、他端部が前記第2の連結
部にそれぞれ固定されるとともに、前記第1の連結部か
ら前記第1の梁部とは反対方向に延びて前記両振動子を
連結する第1のトーションビーム(9)と、 前記両連結部のいずれか一方の連結部(4、8)からz
軸方向に延びて前記両振動子及び前記第1のトーション
ビームを支持する第2のトーションビーム(10、5
0、51、90)とを備え、 前記両トーションビームは、それぞれy軸方向の幅が前
記第1の振動子のy軸方向の幅よりも狭い形状を有し、
且つ、それぞれのz軸方向の中心軸がz軸と略一致する
ように配置されており、 前記第1及び第2の振動子のうち一方を駆動用振動子
(1)、他方を検出用振動子(5)とし、 前記駆動用振動子には、前記駆動用振動子の梁部(2、
3)をy軸方向へ逆相に励振して駆動振動させるための
駆動手段(20、60、61、320、420)が設け
られ、 前記検出用振動子には、z軸回りの角速度入力時に発生
する前記検出用振動子の梁部(6、7)のx軸方向への
逆相の振動を検知振動として検知して前記角速度を検出
するための角速度検出手段(22〜24、63、64、
322、323、422)が設けられていることを特徴
とする角速度センサ。 - 【請求項4】 前記角速度入力時には、前記各梁部
(2、3、6、7)のうち隣接する梁部同士がx軸方向
へ互いに逆方向に振動し、且つ、このx軸方向への振動
において前記第1の梁部の振幅XUと前記第2の梁部の
振幅XSとの比XU/XSが、10以下となるように前
記両振動子(1、5)及び前記トーションビーム(9、
10、50、51、90)の寸法が設定されていること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の
角速度センサ。 - 【請求項5】 前記角速度入力時には、前記各梁部
(2、3、6、7)のうちz軸の片側の2本(2、6)
と他側の2本(3、7)とがx軸方向において互いに逆
方向へ振動し、且つ、このx軸方向への振動において前
記第1の梁部の振幅XUと前記第2の梁部の振幅XSと
の比XS/XUが、10以下となるように前記両振動子
(1、5)及び前記トーションビーム(9、10、5
0、51、90)の寸法が設定されていることを特徴と
する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の角速度セ
ンサ。 - 【請求項6】 前記第1の振動子(1)の前記第1の梁
部(2、3)の間隔WUと前記第2の振動子(5)の前
記第2の梁部(6、7)の間隔WSとの比WS/WUが
2.5以下であることを特徴とする請求項1ないし5の
いずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項7】 前記第1の振動子(1)の前記第1の梁
部(2、3)の間隔WUと前記第1の振動子の前記第1
の梁部の幅HUとの比WU/HUが2.5以上100以
下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
1つに記載のの角速度センサ。 - 【請求項8】 y軸方向への振動モードの共振周波数
が、前記第1の梁部(2、3)と前記第2の梁部(6、
7)とで異なるようにしたことを特徴とする請求項1な
いし7のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項9】 前記駆動用振動子の梁部(2、3)の駆
動振動の共振周波数fdと前記検出用振動子の梁部
(6、7)の検知振動の共振周波数fsの比fd/fs
が、 0.8≦fd/fs≦0.99、又は、1.01≦fd
/fs≦1.2、の関係にあることを特徴とする請求項
1ないし8のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項10】 前記両振動子(1、5)と前記トーシ
ョンビーム(9、10、50、51、90)とが圧電体
より一体に形成されたことを特徴とする請求項1ないし
9のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項11】 前記両振動子(1、5)と前記トーシ
ョンビーム(9、10)とが別体に形成され、接合連結
されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれ
か1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項12】 前記第2のトーションビーム(10、
50)は、前記第2の連結部(8)から前記第2の梁部
(6、7)とは反対方向に延びるように形成されている
ことを特徴とする請求項2ないし11のいずれか1つに
記載の角速度センサ。 - 【請求項13】 前記第2のトーションビーム(51、
90)は、前記第1の連結部(4)から前記第1の梁部
(2、3)と同一方向に延びるように形成されているこ
とを特徴とする請求項2ないし11のいずれか1つに記
載の角速度センサ。 - 【請求項14】 前記第2のトーションビーム(50、
51)は2個であり、一方の前記第2のトーションビー
ム(50)は前記第2の連結部(8)から前記第2の梁
部(6、7)とは反対方向に延びるように形成され、他
方の前記第2のトーションビーム(51)は前記第1の
連結部(4)から前記第1の梁部(2、3)と同一方向
に延びるように形成されていることを特徴とする請求項
2ないし11のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項15】 xyz直交座標系において、z軸方向
に延びる一対の第1の梁部(2、3)と、前記一対第1
の梁部を連結する第1の連結部(4)とを有する略U字
形状の第1の振動子(1)と、 z軸方向に延びる一対の第2の梁部(6、7)と、前記
一対の第2の梁部を連結する第2の連結部(8)とを有
する略U字形状をなすとともに、このU字形状の内周が
前記第1の振動子のU字形状の外周側に位置するように
配置された第2の振動子(5)と、 片端部が前記第1の連結部に、他端部が前記第2の連結
部にそれぞれ固定されるとともに、前記第1の連結部か
ら前記第1の梁部とは反対方向に延びて前記両振動子を
連結する第1のトーションビーム(9)と、 前記第2の連結部の略中央より、前記一対の第2の梁部
とは反対方向のz軸方向に延びる第2のトーションビー
ム(10)と、 前記第2の連結部より、前記第2のトーションビームを
挟むように前記一対の第2の梁部とは反対方向のz軸方
向に延びる少なくとも2本のフレーム(15a、15
b)と、 前記2本のフレームを連結する第3の連結部(16)
と、 前記第3の連結部よりz軸方向に延びる第3のトーショ
ンビーム(17)とを備え、 前記第2および第3のトーションビームによって、前記
両振動子及び前記第1のトーションビームと前記第2の
トーションビームとが支持されており、 前記第1及び第2の振動子のうち一方を駆動用振動子
(1)、他方を検出用振動子(5)とし、 前記駆動用振動子には、前記駆動用振動子の梁部(2、
3)をy軸方向へ逆相に励振して駆動振動させるための
駆動手段(420)が設けられ、 前記検出用振動子には、z軸回りの角速度入力時に発生
する前記検出用振動子の梁部(6、7)のx軸方向への
逆相の振動を検知振動として検知して前記角速度を検出
するための角速度検出手段(422)が設けられている
ことを特徴とする角速度センサ。 - 【請求項16】 前記角速度入力時には、前記各梁部
(2、3、6、7)のうち隣接する梁部同士がx軸方向
へ互いに逆方向に振動し、且つ、このx軸方向への振動
において前記第1の梁部の振幅XUと前記第2の梁部の
振幅XSとの比XU/XSが、10以下となるように前
記両振動子(1、5)及び前記トーションビーム(9、
10、17)の寸法が設定されていることを特徴とする
請求項15に記載の角速度センサ。 - 【請求項17】 前記角速度入力時には、前記各梁部
(2、3、6、7)のうちz軸の片側の2本(2、6)
と他側の2本(3、7)とがx軸方向において互いに逆
方向へ振動し、且つ、このx軸方向への振動において前
記第1の梁部の振幅XUと前記第2の梁部の振幅XSと
の比XS/XUが、10以下となるように前記両振動子
(1、5)及び前記トーションビーム(9、10、1
7)の寸法が設定されていることを特徴とする請求項1
5に記載の角速度センサ。 - 【請求項18】 前記第1の振動子(1)の前記第1の
梁部(2、3)の間隔WUと前記第2の振動子(5)の
前記第2の梁部(6、7)の間隔WSとの比WS/WU
が2.5以下であることを特徴とする請求項15ないし
17のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項19】 前記第1の振動子(1)の前記第1の
梁部(2、3)の間隔WUと前記第1の振動子の前記第
1の梁部の幅HUとの比WU/HUが2.5以上100
以下であることを特徴とする請求項15ないし18のい
ずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項20】 y軸方向への振動モードの共振周波数
が、前記第1の梁部(2、3)と前記第2の梁部(6、
7)とで異なるようにしたことを特徴とする請求項15
ないし19のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項21】 前記駆動用振動子の梁部(2、3)の
駆動振動の共振周波数fdと前記検出用振動子の梁部
(6、7)の検知振動の共振周波数fsの比fd/fs
が、 0.8≦fd/fs≦0.99、又は、1.01≦fd
/fs≦1.2、の関係にあることを特徴とする請求項
15ないし20のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項22】 前記第1の連結部(4)のz軸方向の
幅よりも前記第2の連結部(8)のz軸方向の幅の方が
広いことを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1
つに記載の角速度センサ。 - 【請求項23】 前記第1のトーションビーム(9)の
y軸方向の幅及び前記第2のトーションビーム(10)
のy軸方向の幅は、前記第1の連結部(4)のy軸方向
の幅の3/5以下であることを特徴とする請求項1ない
し22のいずれか1つに記載の角速度センサ。 - 【請求項24】 前記駆動用梁部(2、3)には、前記
駆動振動をモニタするためのモニタ手段(21、62、
321、421)が設けられ、 前記駆動振動において前記モニタ手段(21、62、3
21、421)からのモニタ信号に基づいて前記駆動用
梁部を自励振動させるようにしたことを特徴とする請求
項1ないし23のいずれか1つに記載の角速度センサ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363025A JPH11271066A (ja) | 1998-01-21 | 1998-12-21 | 角速度センサ |
US09/234,506 US6151965A (en) | 1998-01-21 | 1999-01-21 | Structure of angular rate sensor for minimizing output noise |
DE19902339A DE19902339A1 (de) | 1998-01-21 | 1999-01-21 | Verbesserter Aufbau eines Winkelgeschwindigkeitssensors zur Minimierung von Ausgangsrauschen |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP977498 | 1998-01-21 | ||
JP10-9774 | 1998-01-21 | ||
JP10363025A JPH11271066A (ja) | 1998-01-21 | 1998-12-21 | 角速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11271066A true JPH11271066A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=26344568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10363025A Pending JPH11271066A (ja) | 1998-01-21 | 1998-12-21 | 角速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
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