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JPH11269725A - 複合金属酸化物及びその製造方法 - Google Patents

複合金属酸化物及びその製造方法

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Publication number
JPH11269725A
JPH11269725A JP10275796A JP27579698A JPH11269725A JP H11269725 A JPH11269725 A JP H11269725A JP 10275796 A JP10275796 A JP 10275796A JP 27579698 A JP27579698 A JP 27579698A JP H11269725 A JPH11269725 A JP H11269725A
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JP
Japan
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metal oxide
polymer
titania
fiber
silica
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Application number
JP10275796A
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English (en)
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JP4132285B2 (ja
Inventor
Taro Suzuki
太郎 鈴木
Kazuyuki Takami
和之 高見
Norihiro Nakayama
典宏 仲山
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Ube Exsymo Co Ltd
Original Assignee
Ube Nitto Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ube Nitto Kasei Co Ltd filed Critical Ube Nitto Kasei Co Ltd
Priority to JP27579698A priority Critical patent/JP4132285B2/ja
Publication of JPH11269725A publication Critical patent/JPH11269725A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な光触媒活性を有し、かつ機械的強度に
優れる複合金属酸化物、およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 (A)結晶化処理により光触媒活性を有
する金属酸化物を誘導しうる金属化合物の平均重合度1
0〜10000の重合物と、(B)前記とは異種の金属
酸化物を誘導しうる金属化合物の平均重合度10〜10
000の重合物とからなる混合物の非焼結状態の焼成物
であって、前記(A)および(B)重合物から誘導され
る各金属酸化物の重合体ブロックが化学結合している複
合金属酸化物、および前記(A)および(B)重合物
を、それぞれゾルゲル法で調製したのち、それらの混合
物を焼成して、前記複合金属酸化物を製造する方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合金属酸化物およ
びその製造方法に関し、さらに詳しくは、光触媒活性を
有する金属酸化物の重合体ブロックと他の異種金属酸化
物の重合体ブロックとが化学結合したものであって、良
好な光触媒活性と超親水性を有する上、機械的強度に優
れ、膜状物や繊維、さらにはマット、織布、不織布など
のマット状物などとして種々の用途に利用できる複合金
属酸化物、およびこのものを効率よく、かつ工業的に有
利に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二酸化チタンなどの半導体を光電極とす
ることにより、水が水素と酸素とに光分解される、いわ
ゆる本多−藤島効果[「工業化学雑誌」第72巻、第1
08〜113ページ(1969年)」が見出されて以
来、光触媒の開発や実用化研究が盛んに行われるように
なってきた。この光触媒は、例えば、二酸化チタンなど
の半導体粒子を、そのバンドギャップ以上のエネルギー
の光で励起すると、伝導帯に電子が生じ、かつ価電子帯
に正孔が生じ、このエネルギーに富んだ電子−正孔対を
利用するものである。このような光触媒を応用して、例
えば脱臭、防汚、抗菌、殺菌、さらには廃水中や廃ガス
中の環境汚染上の問題となっている各種物質の分解・除
去などが検討されている。
【0003】光触媒としては、これまで種々の半導体的
特性を有する化合物、例えば二酸化チタン、酸化鉄、酸
化タングステン、酸化亜鉛などの金属酸化物、硫化カド
ミウムや硫化亜鉛などの金属硫化物などが知られている
が、これらの中で、二酸化チタン、特にアナターゼ型二
酸化チタンは実用的な光触媒として有用である。この二
酸化チタンは、太陽光などの日常光に含まれる紫外線領
域の特定波長の光を吸収することによって優れた光触媒
活性を示し、この光触媒作用に由来する強力な酸化作用
によって防汚、防臭、抗菌、空気浄化、水浄化、超親水
性などの機能を発揮する。
【0004】二酸化チタンなどの光触媒がもつこのよう
な光触媒機能を効果的に発揮させ、それを工業的に利用
する研究が現在盛んに行われている。この光触媒は一般
に微粉体として市販されているため、用途や基体などに
応じて、なんらかの方法で光触媒粉体を基体上に担持
し、工業的に利用しているのが現状である。この担持方
法としては、シランカップリング剤やその縮合物などの
無機バインダーを用いて担持するのが一般的であるが、
この方法においては、結合がそれほど強固ではなく、そ
のため光触媒粉体が徐々に欠落するのを免れないという
問題があった。特に、強固な光触媒の膜状物を形成する
のは、極めて難しいのが実状である。
【0005】最近、二酸化チタンの微粉体と親水性を持
続させる効果の高いシリカ微粉体とを、前記無機バイン
ダーにより基体上に担持したものが注目され、種々の提
案がなされている(特開平9−57912号公報、特開
平9−59041号公報、特開平9−59042号公
報)。しかしながら、これらの担持物は、やはり結合が
強固とはいえず、長期安定性に劣るという問題があっ
た。
【0006】ところで、このような光触媒を繊維状にす
ることができれば、各種の織物、編物、不織布などのマ
ット状物の作製が可能となり、また、膜状物にすること
ができれば、コーティング物の作製が可能となり、光触
媒活性材料としての用途の拡大が期待できるが、この場
合、該膜状物や繊維状物は、実用的な強度を有すること
が必要となる。
【0007】そこで、光触媒膜若しくは光触媒構造体を
高強度化する方法としては、非晶質成分の混合が考えら
れる。セラミックスの複合化の一般的な方法は焼結を利
用するもので、複合化するセラミックスの微粉体を均一
に混合し、例えばチタニア−シリカ複合体の場合、10
00℃以上の高温に加熱して焼結させる。この方法は、
焼結温度以上でないとセラミックス同士の接着力に乏し
く、充分な強度を有する複合体を得ることが困難であ
り、従って光触媒機能の高い結晶形態(酸化チタンの場
合はアナターゼ型)を発現させるのは不可能である。
【0008】一方、低温複合化方法として、ゾルゲル法
が知られている。この方法によれば、金属塩や金属アル
コキシドを混合・加水分解して得られた前駆体を比較的
低温で焼成することで、均一な複合体を容易に作製する
ことが可能である。例えば、酸化チタンと非晶質のシリ
カを複合化することで、強度の高い繊維を作製すること
が試みられている[「ジャーナル・オブ・ゾル−ゲル・
サイエンス・アンド・テクノロジー(J. Sol-Gel S
ci. Tech.)」第9巻、第85〜93ページ(1997
年)、「窯業協会誌」第86巻、第1547〜1551
ページ(1976年)、「窯業協会誌」第87巻、第1
552〜1558ページ(1977年)]。
【0009】その際、原料となるチタンのアルコキシド
とケイ素のアルコキシドとを混合し、加水分解処理して
得られた粘稠な重合物から繊維を紡糸し、焼成すること
により、目的とする高強度繊維を得ている。しかしなが
ら、この方法においては、モノマーの段階で混合を行う
ことから、Ti−O−Si結合の発生確率が高く、非晶
質成分を20容量%添加しただけで、酸化チタン成分の
アナターゼ型への転移(通常は単一系の場合、転移温度
は300〜400℃である)が阻害され、相転移させる
のに1000℃程度の温度が必要となる上、その相転移
率も低いなどの問題があった。また、1000℃以上の
ようなあまり高温での焼成では、表面のチタノールやシ
ラノールを減少させ、光触媒能を低下させるという問題
も生じる。すなわち、この方法では、原子レベルの均一
な複合化を可能にする利点を有するが、その反面、結晶
状態に基づく性能を生かして複合化する場合には、焼成
温度を低くせねばならないため、結晶化度が低くなり、
また、結晶化を充分に起こすためには、焼成温度を著し
く高温にせねばならず、光触媒活性を有効に発現させる
ための表面に存在する水酸基の減少などの問題があり、
充分な光触媒活性能を発現できなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、良好な光触媒活性と超親水性を有する
上、機械的強度に優れ、膜状物、繊維、マット、織布、
不織布などとして種々の用途に利用できる複合金属酸化
物、およびこのものを効率よく、かつ工業的に有利に製
造する方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、結晶化処理に
より光触媒活性を有する金属酸化物を誘導しうる金属化
合物の重合物と、これとは異種の金属酸化物を誘導しう
る金属化合物の重合物とからなる混合物を非焼結状態に
焼成したものであって、それぞれの重合物から誘導され
る金属酸化物の重合体ブロックが化学結合してなる複合
金属酸化物がその目的に適合しうること、そしてこの複
合金属酸化物は、ゾルゲル法により、特定の平均重合度
を有する前記金属化合物の重合物をそれぞれ調製したの
ち、これらを混合して焼成することにより、製造しうる
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。
【0012】すなわち、本発明は、(A)単一での結晶
化処理により光触媒活性を有する金属酸化物を誘導しう
る金属有機化合物若しくは金属無機化合物から得られた
平均重合度10〜10000の重合物と、(B)前記と
は異種の金属酸化物を誘導しうる金属有機化合物若しく
は金属無機化合物から得られた平均重合度10〜100
00の重合物とからなる混合物の非焼結状態の焼成物で
あって、前記(A)重合物から誘導される金属酸化物の
重合体ブロックと(B)重合物から誘導される金属酸化
物の重合体ブロックとが化学結合していることを特徴と
する複合金属酸化物を提供するものである。
【0013】また、上記複合金属酸化物は、本発明によ
れば、単一での結晶化処理により光触媒活性を有する金
属酸化物を誘導しうる金属有機化合物若しくは金属無機
化合物、および前記とは異種の金属酸化物を誘導しうる
金属有機化合物若しくは金属無機化合物を原料として用
い、それぞれゾルゲル法により、平均重合度10〜10
000の重合物を得たのち、これを混合して焼成するこ
とにより、製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の複合金属酸化物は、
(A)単一での結晶化処理により光触媒活性を有する金
属酸化物を誘導しうる金属有機化合物若しくは金属無機
化合物から得られた重合物と、(B)前記とは異種の金
属酸化物を誘導しうる金属有機化合物若しくは金属無機
化合物から得られた重合物との混合物を、非焼結状態に
焼成したものである。
【0015】前記(A)重合物および(B)重合物は共
に、重合度が平均重合度で10〜10,000の範囲で
あり、平均重合度が上記範囲を逸脱すると、紡糸性や膜
形成性などに劣り、本発明の目的が達せられない。好ま
しい平均重合度は10〜7,000の範囲である。
【0016】前記(A)重合物としては、単一での結晶
化処理により光触媒活性を有する金属酸化物を誘導しう
る金属有機化合物若しくは金属無機化合物から得られた
ものが用いられる。ここで、単一での結晶化処理により
光触媒活性を有する金属酸化物としては特に制限はない
が、例えばチタニアおよび/または酸化亜鉛を好ましく
挙げることができ、特に光触媒活性能および実用性の面
から、チタニアが好適である。
【0017】上記の金属有機化合物としては、アルコキ
シ基などの加水分解性有機基を少なくとも1つ有する有
機チタン化合物や有機亜鉛化合物などの金属有機化合物
が挙げられる。一方、金属無機化合物としては、例えば
四塩化チタンや二塩化亜鉛などの塩化物で代表される金
属ハロゲン化物などが挙げられる。
【0018】また、チタニアを誘導しうる金属有機化合
物若しくは金属無機化合物から得られた重合物として
は、後述する一般式(II)で表されるチタン化合物の加
水分解物を好ましく挙げることができる。
【0019】一方、(B)重合物としては、上記(A)
とは異種の金属酸化物を誘導しうる金属有機化合物若し
くは金属無機化合物から得られたものが用いられる。こ
こで、(A)とは異種の金属酸化物としては特に制限は
ないが、例えばシリカ、アルミナおよびジルコニアを好
ましく挙げることができ、特に得られる複合金属酸化物
の性能および実用性の面から、シリカが好適である。
【0020】上記の金属有機化合物としては、アルコキ
シ基などの加水分解性有機基を少なくとも1つ有する有
機ケイ素化合物、有機アルミニウム化合物、有機ジルコ
ニウム化合物などの金属有機化合物が挙げられる。一
方、金属無機化合物としては、例えばケイ素、アルミニ
ウム、ジルコニウムなどの塩化物で代表される金属ハロ
ゲン化物などが挙げられる。
【0021】また、シリカを誘導しうる金属有機化合物
若しくは金属無機化合物から得られた重合物としては、
後述する一般式(III)で表されるケイ素化合物の加水
分解物を好ましく挙げることができる。本発明において
は、前記(A)重合物と(B)重合物との混合割合につ
いては特に制限はなく、得られる複合金属酸化物におけ
る所望の光触媒活性能と機械的強度に応じて、適宜選定
すればよい。本発明の複合金属酸化物は、(A)重合物
と(B)重合物との混合物を非焼結状態に焼成して得ら
れたものであり、焼成温度としては、使用する(A)重
合物及び(B)重合物の金属の種類に応じて適宜選定す
ることができる。本発明の複合金属酸化物の形態として
は特に制限はなく、様々な形態をとることができ、例え
ば膜状物、繊維、ウェッブ、あるいは不織布、織布、マ
ットなどのマット状物などが挙げられる。ここで、膜状
物は、前記(A)重合物と(B)重合物との混合物を用
いて基体上に膜状物を形成し、焼成することにより、作
製することができるし、繊維は、(A)重合物と(B)
重合物との混合物を紡糸して得られた繊維状物を焼成す
ることにより、作製することができる。このようにして
得られた繊維を、さらに加工することにより、ウェッ
ブ、さらには不織布、織布、マットなどのマット状物を
製造することができる。例えば、連続した繊維の場合は
単独あるいはガラス繊維等の無機繊維と混合したもの
を、短繊維の場合は単独で紡績したものまたはガラス繊
維等の無機繊維と混紡したものを原糸として用いて、例
えばシャットル織機、ウォータージェット方式織機等の
織機を用いて織物を製造することができ、ラッセル編
機、トリコット編機等の編機を用いて編物を製造するこ
とができる。更に短繊維の場合は、ウェブを作成後、接
着剤を用いた不織布化法またはニードルパンチ法等の乾
式法、あるいは抄紙法等の湿式法により不織布を製造す
ることができる。また、実施例に記載したようにエアー
によりノズルから吐出細化した繊維を適宜な支持体(ネ
ット等)の上に積層させた後、これを焼成することによ
り繊維間が接着したマットを得ることができる。
【0022】本発明の複合金属酸化物からなる繊維とし
ては、特にゾルゲル法によるチタニア重合物とシリカ重
合物との混合物を紡糸して得られた繊維状物の焼成物か
らなり、かつチタニア成分がアナターゼ型の結晶形態を
主体とするものである光触媒活性を有するチタニア−シ
リカ繊維(以下、チタニア−シリカ繊維Iと称す)、お
よびメチレンブルーを用いた色素分解試験において、チ
タニア単独繊維の60分後の分解率を100%とした場
合、60分後の分解率A%が、式(I) A(%)≧[繊維中のチタン原子数/繊維中のチタン原子とケイ素原子 との合計数]×100 ・・・(I) の関係を満たす光触媒活性を有するチタニア−シリカ繊
維(以下、チタニア−シリカ繊維IIと称す)を好ましく
挙げることができる。
【0023】ここに上記ゾルゲル法とは、チタン化合
物、ケイ素化合物を加水分解、重縮合反応することによ
り、チタニア重合物、シリカ重合物を製造する手法を意
味する。上記チタニア−シリカ繊維Iは、従来のチタニ
ア−シリカ繊維とは異なり、Ti−O−Si結合の生成
が抑制されるので、アナターゼ型チタニアのみからなる
繊維に対する光触媒活性能の低下度が小さく、良好な光
触媒活性能を有している。このチタニア−シリカ繊維I
においては、ゾルゲル法によるチタニア重合物として、
後述の一般式(II)で表されるチタン化合物の加水分解
物を、またゾルゲル法によるシリカ重合物として、後述
の一般式(III)で表されるケイ素化合物の加水分解物
を挙げることができる。また、このチタニア重合物とシ
リカ重合物との混合割合については特に制限はなく、得
られる繊維における所望の光触媒活性能と機械的強度に
応じて、適宜選定すればよい。
【0024】本発明に係るチタニア−シリカ繊維Iまた
はチタニア−シリカ繊維IIとしては、平均繊維径が20
μm以下で、平均繊維長が1mm以上であり、かつ繊維
単糸の引張強度が0.5GPa以上であるものが好まし
い。また、このチタニア−シリカ繊維の光触媒活性能
は、通常アナターゼ型チタニア繊維の50%以上であ
る。
【0025】なお、上記繊維の光触媒活性は下記のよう
にして測定することができる。すなわち、光触媒活性を
測定しようとする繊維の紡糸用材料を、ガラス板などの
基板上に塗布したのち、該繊維の作製時とほぼ同じ焼成
条件で焼成する。次いで、コート面に紫外線を照射する
などして超親水化処理を施したのち、メチレンブルーな
どの有機色素を吸着させ、この有機色素の分解速度を、
吸光度法などで測定することにより、光触媒活性を求め
ることができる。このチタニア−シリカ繊維Iは、ゾル
ゲル法によるチタニア重合物とシリカ重合物との混合物
を紡糸して得られた繊維の焼成物からなるものである
が、紡糸方法としては、上記チタニア重合物とシリカ重
合物との混合物をエアー圧で吹き飛ばして繊維化する方
法を採用するのが有利である。
【0026】一方、本発明に係る光触媒活性を有するチ
タニア−シリカ繊維IIは、前記性状を有するものであれ
ばよく、その製造方法については特に制限はない。
【0027】次に、本発明の複合金属酸化物の製造方法
としては、前記性状を有する複合金属酸化物が得られる
方法であればよく、特に制限はないが、以下に示す本発
明の方法に従えば、効率よく、所望の複合金属酸化物を
製造することができる。本発明の方法においては、ま
ず、単一での結晶化処理により光触媒活性を有する金属
酸化物を誘導しうる金属有機化合物若しくは金属無機化
合物、および前記とは異種の金属酸化物を誘導しうる金
属有機化合物若しくは金属無機化合物を原料として用
い、それぞれゾルゲル法により、平均重合度10〜10
000の重合物を調製する。
【0028】前記光触媒活性を有する金属酸化物を誘導
しうる金属有機化合物若しくは金属無機化合物として
は、金属酸化物として、チタニアまたは酸化亜鉛、特に
チタニアを誘導しうるチタン化合物、例えば一般式(I
I) R1nTi(OR24-n ・・・ (II) (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2
〜10のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基ま
たは炭素数7〜10のアラルキル基、R2は炭素数1〜
6のアルキル基であり、OR2が複数ある場合、各OR2
は同一であってもよいし、異なっていてもよく、nは0
〜3の整数である。)で表されるチタン化合物(以下、
チタンアルコキシドと称する。)が好ましく用いられ
る。
【0029】この一般式(II)で表されるチタンアルコ
キシドの例としては、テトラメトキシチタン、テトラエ
トキシチタン、テトラ−n−プロポキシチタン、テトラ
イソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、
テトライソブトキシチタン、テトラ−sec−ブトキシチ
タン、テトラ−tert−ブトキシチタンなどのテトラアル
コキシチタンを好ましく挙げることができる。
【0030】一方、異種の金属酸化物を誘導しうる金属
有機化合物若しくは金属無機化合物としては、金属酸化
物として、シリカ、アルミナまたはジルコニア、特にシ
リカを誘導しうるケイ素化合物、例えば一般式(III) R3mSi(OR44-m ・・・(III) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2
〜10のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基ま
たは炭素数7〜10のアラルキル基、R4は炭素数1〜
6のアルキル基であり、OR4が複数ある場合、各OR4
は同一であってもよいし、異なっていてもよく、mは0
〜3の整数である。)で表されるケイ素化合物(以下、
ケイ素アルコキシドと称する。)が好ましく用いられ
る。
【0031】この一般式(III)で表されるケイ素アル
コキシドの例としては、テトラメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テト
ライソプロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラ
ン、テトライソブトキシシラン、テトラ−sec−ブトキ
シシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、
プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ジビニルジメトキシラ
ン、ジビニルジエトキシシランなどを挙げることができ
る。これらの中でテトラアルコキシシランが好適であ
る。
【0032】本発明においては、複合金属酸化物とし
て、チタニア−ケイ素複合物を製造する場合には、通常
有機溶媒中において、前記のチタンアルコキシドおよび
ケイ素アルコキシドを、それぞれ加水分解してチタニア
重合物およびシリカ重合物を調製する。この際、用いら
れる有機溶媒としては、極性溶剤が好ましく、特に低級
アルコールが好適である。この低級アルコールとして
は、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブ
チルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチル
アルコール、n−ペンチルアルコール、sec−ペンチル
アルコール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチル
アルコール、ネオペンチルアルコール、ヘキシルアルコ
ール、2,3−ジメチル−1−ペンタノール、2,3−
ジメチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノ
ール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2−メチ
ル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノー
ル、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−2−
ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、4−メ
チル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノー
ルなどが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2
種以上を混合して用いてもよい。
【0033】この有機溶媒中に、適当な濃度で、前記の
チタンアルコキシドまたはケイ素アルコキシドを溶解
し、撹拌しながら、これに加水分解に必要な水と酸を徐
々に滴下して加水分解反応を行う。ここで用いる酸とし
ては、加水分解を促進するプロトン酸であれば特に限定
はされないが、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、シュ
ウ酸などが挙げられ、これらは単独もしくは2種類以上
を混合して使用することもできる。この加水分解反応
は、通常0〜70℃、好ましくは10〜50℃の範囲の
温度で行われる。この際、減圧下で操作を行い、溶媒並
びに加水分解に伴い副生する低級アルコールを留去さ
せ、加水分解物の重縮合を促進させることができる。こ
の反応は、得られるチタニア重合物またはシリカ重合物
の平均重合度が、紡糸性やコーティング性の点から、1
0〜10000になるまで続けるのが好ましい。
【0034】次いで、このようにして得られたチタニア
重合物とシリカ重合物とを適当な割合、例えばチタニア
原子とシリカ原子の比が99:1〜1:99、好ましく
は95:5〜30:70、更に好ましくは95:5〜4
0:60の割合で混合する。次に、前記のようにして得
られた混合重合物を、焼成して複合金属酸化物を製造す
るが、この焼成は、得られる複合金属酸化物が未焼結状
態になるような温度で行う。この焼成温度としては、使
用する金属種によって適宜選定される。例えば、複合金
属酸化物として、チタニア−シリカ複合物を製造する場
合には、通常300℃以上1000℃未満の範囲の温度
において焼成を行う。
【0035】この温度が300℃未満では、アナターゼ
型結晶形態が発現せず、十分な光触媒活性能が得られな
い恐れがあるし、1000℃以上ではチタニア成分中の
ルチル型が増え、光触媒活性能が低下する上、焼結状態
になりやすい。光触媒活性能を良好なものとし、未焼結
状態にするには、この焼成温度は400℃〜950℃の
範囲が好ましい。焼成時間は、焼成温度に左右され、一
概に定めることはできないが、一般的には0.1〜10
時間程度で十分である。得られる複合金属酸化物の形態
を膜状物とする場合には、該混合重合物を含む塗工液を
調製し、基体上にコーティングして被膜を形成したの
ち、所定の温度で焼成すればよい。
【0036】また、複合金属酸化物の形態を繊維とする
場合には、該混合重合物を含む紡糸液を調製したのち、
通常内径1mm以下のノズルから押し出すとともに、
0.01kgf/cm2以上のエアー圧で吹き飛ばして
繊維化することにより紡糸を行い、次いで、紡糸された
繊維状物を所定の温度で焼成すればよい。このような繊
維化の方法により、前記の光触媒活性を有するチタニア
−シリカ繊維IまたはIIが、極めて効率よく得られる。
【0037】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0038】実施例1 窒素雰囲気下、テトライソプロポキシチタン113.6
g、ヘキシルアルコール13.6gおよびイソプロピル
アルコール4.0gを混合し、撹拌しながら、これにヘ
キシルアルコール13.6g、イソプロピルアルコール
4.0g、36.5重量%塩酸16.8gおよび酢酸
9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴下した。滴
下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、アスピレー
ターにて減圧し、溶液中に存在するアルコール分を揮発
させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進させた。こ
の重合物の平均重合度[ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー法(GPC法)により測定した数平均分子量
から算出、以下同様]が220になった時点で減圧を終
了し、チタニア重合物を得た。
【0039】一方、窒素雰囲気下、テトラエトキシシラ
ン83.33g、ヘキシルアルコール13.6gおよび
イソプロピルアルコール4.0gを混合し、撹拌しなが
ら、これにヘキシルアルコール13.6g、イソプロピ
ルアルコール4.0g、36.5重量%塩酸16.8g
および酢酸9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴
下した。滴下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、
アスピレーターにて減圧し、溶液中に存在するアルコー
ル分を揮発させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進
させた。この重合物の平均重合度が60になった時点で
減圧を終了し、シリカ重合物を得た。
【0040】次いで、このようにして得られたチタニア
重合物とシリカ重合物とを窒素雰囲気下、チタン原子と
ケイ素原子の比が90:10の割合になるように混合
し、30分間撹拌したのち、図1に示すノズル径0.5
mmのダイス1からチタニア重合物とシリカ重合物との
混合物2を圧力空気3の供給下に押し出し、0.1kg
f/cm2の圧力でブロー紡糸することで、繊維4を作
製し、これを積層することでマット状とした。
【0041】次にこのマットを室温にて24時間乾燥し
たのち、100℃/hrの速度で750℃まで昇温し、
この温度で2時間保持後、室温まで冷却することによ
り、チタニア−シリカ複合繊維からなるマットを得た。
この繊維は、X線回折の結果、アナターゼ型の結晶形態
の二酸化チタンを含むことが確認できた。また、走査型
電子顕微鏡(SEM)観察から平均繊維径は8.11μ
m、拡大鏡から平均繊維長は31.2mmのチタニア−
シリカ複合繊維であることが確認された。さらに得られ
た繊維の引張強度をテンシロンにて、チャック間距離1
5mm、引張速度20mm/分の条件で測定したとこ
ろ、0.72GPaであることが確認された。
【0042】このチタニア−シリカ複合繊維の光触媒活
性を下記のようにして求めた。すなわち、紡糸前の混合
重合物(紡糸用材料)をイソプロピルアルコールにて粘
度0.1ポイズ(25℃)になるように希釈し、この希
釈物をスピンコーターにて、15mm角のシリカガラス
板上に3000rpm、30秒の条件でスピンコートし
た。このコートしたシリカガラス板を24時間室温にて
全乾燥したのち、繊維の焼成温度と同条件で焼成してサ
ンプルを作製した。
【0043】各サンプルに、ブラックライト(照射強
度:1.0mW/cm2)にて2時間照射することによ
り、表面を超親水化させたのち、5.0×10-3重量%
メチレンブルー水溶液を、3000rpm、30秒の条
件でスピンコートし、これを暗所にて自然乾燥させた。
次いで、この色素を吸着させたサンプルの初期吸光度
(Abs)を、UV−VIS分光光度計(島津製作所社
製、UV−2100)により測定し、さらにサンプルに
ブラックライト(照射強度:1.0mW/cm2)を照
射したものについて、5分おきに該分光光度計により、
吸光度の変化を調べることによって、色素の分解率を測
定し、該チタニア−シリカ繊維の色素分解率とした。結
果を図2にグラフで示す。色素分解率が高いほど、光触
媒活性が高いことを示す。
【0044】実施例2〜5 実施例1において、チタニア重合物とシリカ重合物とを
チタン原子とケイ素原子の比が90:10の割合になる
ように混合する代わりに、表1に示す割合で混合し、か
つアナターゼ結晶形態が確認できる温度で焼成した以外
は実施例1と同様に実施した。結果を、実施例1の結果
と共に、表1に示す。
【0045】実施例6 窒素雰囲気下、テトライソプロポキシチタン113.6
g、ヘキシルアルコール13.6gおよびイソプロピル
アルコール4.0gを混合し、撹拌しながら、これにヘ
キシルアルコール13.6g、イソプロピルアルコール
4.0g、36.5重量%塩酸16.8gおよび酢酸
9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴下した。滴
下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、アスピレー
ターにて減圧し、溶液中に存在するアルコール分を揮発
させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進させた。こ
の重合物の平均重合度が190になった時点で減圧を終
了し、チタニア重合物を得た。
【0046】一方、窒素雰囲気下、メチルトリメトキシ
シラン54.49g、ヘキシルアルコール13.6gお
よびイソプロピルアルコール4.0gを混合し、撹拌し
ながら、これにヘキシルアルコール13.6g、イソプ
ロピルアルコール4.0g、36.5重量%塩酸16.
8gおよび酢酸4.8gの混合溶液を、一秒一滴の速度
で滴下した。滴下終了後、さらに1時間撹拌を続けたの
ち、アスピレーターにて減圧し、溶液中に存在するアル
コール分を揮発させ、加水分解アルコキシドの重縮合を
促進させた。この重合物の平均重合度が45になった時
点で減圧を終了し、シリカ重合物を得た。
【0047】次いで、このようにして得られたチタニア
重合物とシリカ重合物とを窒素雰囲気下、チタン原子と
ケイ素原子の比が80:20の割合になるように混合
し、30分間撹拌したのち、この混合物を図1に示すノ
ズル径0.5mmのダイスから押し出し、0.1kgf
/cm2の圧力でブロー紡糸することで、繊維を作製
し、これを積層することでマット状とした。次にこのマ
ットを室温にて24時間乾燥したのち、100℃/hr
の速度で750℃まで昇温し、この温度で2時間保持
後、室温まで冷却することにより、チタニア−シリカ複
合繊維からなるマットを得た。各種測定結果を、表1に
示す。
【0048】実施例7 窒素雰囲気下、チタンテトラ−n−ブトキシド136.
1g、ヘキシルアルコール13.6gおよびイソプロピ
ルアルコール4.0gを混合し、撹拌しながら、これに
ヘキシルアルコール13.6g、イソプロピルアルコー
ル4.0g、36.5重量%塩酸16.8gおよび酢酸
9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴下した。滴
下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、アスピレー
ターにて減圧し、溶液中に存在するアルコール分を揮発
させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進させた。こ
の重合物の平均重合度が190になった時点で減圧を終
了し、チタニア重合物を得た。
【0049】一方、窒素雰囲気下、テトラエトキシシラ
ン83.33g、ヘキシルアルコール13.6gおよび
イソプロピルアルコール4.0gを混合し、撹拌しなが
ら、これにヘキシルアルコール13.6g、イソプロピ
ルアルコール4.0g、36.5重量%塩酸16.8g
および酢酸9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴
下した。滴下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、
アスピレーターにて減圧し、溶液中に存在するアルコー
ル分を揮発させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進
させた。この重合物の平均重合度が45になった時点で
減圧を終了し、シリカ重合物を得た。
【0050】次いで、このようにして得られたチタニア
重合物とシリカ重合物とを窒素雰囲気下、チタン原子と
ケイ素原子の比が70:30の割合になるように混合
し、30分間撹拌したのち、この混合物を図1に示すノ
ズル径0.8mmのダイスから押し出し、0.20kg
f/cm2の圧力でブロー紡糸することで、繊維を作製
し、これを積層することでマット状とした。次にこのマ
ットを室温にて24時間乾燥したのち、100℃/hr
の速度で950℃まで昇温し、この温度で2時間保持
後、室温まで冷却することにより、チタニア−シリカ複
合繊維からなるマットを得た。各種測定結果を、表1に
示す。
【0051】実施例8 窒素雰囲気下、テトライソプロポキシチタン113.6
g、ヘキシルアルコール13.6gおよびイソプロピル
アルコール4.0gを混合し、撹拌しながら、これにヘ
キシルアルコール13.6g、イソプロピルアルコール
4.0g、36.5重量%塩酸16.8gおよび酢酸
9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴下した。滴
下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、アスピレー
ターにて減圧し、溶液中に存在するアルコール分を揮発
させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進させた。こ
の重合物の平均重合度が1000になった時点で減圧を
終了し、チタニア重合物を得た。
【0052】一方、窒素雰囲気下、テトラエトキシシラ
ン83.33g、ヘキシルアルコール13.6gおよび
イソプロピルアルコール4.0gを混合し、撹拌しなが
ら、これにヘキシルアルコール13.6g、イソプロピ
ルアルコール4.0g、36.5重量%塩酸16.8g
および酢酸9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴
下した。滴下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、
アスピレーターにて減圧し、溶液中に存在するアルコー
ル分を揮発させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進
させた。この重合物の平均重合度が200になった時点
で減圧を終了し、シリカ重合物を得た。
【0053】次いで、このようにして得られたチタニア
重合物とシリカ重合物とを窒素雰囲気下、チタン原子と
ケイ素原子の比が90:10の割合になるように混合
し、これをイソプロパノールにて1.2倍に希釈したの
ち、30分間撹拌した。この混合物を図1に示すノズル
径0.5mmのダイスから押し出し、0.1kgf/c
2の圧力でブロー紡糸することで、繊維を作製し、こ
れを積層することでマット状とした。次にこのマットを
室温にて24時間乾燥したのち、100℃/hrの速度
で750℃まで昇温し、この温度で2時間保持後、室温
まで冷却することにより、チタニア−シリカ複合繊維か
らなるマットを得た。各種測定結果を、表1に示す。
【0054】比較例1 窒素雰囲気下、チタン原子とケイ素原子の比が90:1
0となるようにテトライソプロポキシチタン113.6
g、テトラエトキシシラン7.5g、ヘキシルアルコー
ル13.6gおよびイソプロピルアルコール4.0gを
混合し、撹拌しながら、これにヘキシルアルコール1
3.6g、イソプロピルアルコール4.0g、36.5
重量%塩酸16.8gおよび酢酸9.6gの混合溶液
を、一秒一滴の速度で滴下した。滴下終了後、さらに1
時間撹拌を続けたのち、アスピレーターにて減圧し、溶
液中に存在するアルコール分を揮発させ、加水分解アル
コキシドの重縮合を促進させた。この重合物の粘度が
1.0ポイズ(25℃)になった時点で減圧を終了し、
チタニアシリカランダム共重合物を得た。
【0055】次いで、この混合物を図1に示すノズル径
0.5mmのダイスから押し出し、0.1kgf/cm
2の圧力でブロー紡糸することで、繊維を作製し、これ
を積層することでマット状とした。次にこのマットを室
温にて24時間乾燥したのち、100℃/hrの速度で
750℃まで昇温し、この温度で2時間保持後、室温ま
で冷却することにより、チタニア−シリカランダム共重
合繊維からなるマットを得た。各種測定結果を、表1に
示す。また、色素分解率の経時変化を図2のグラフに示
す。
【0056】比較例2 窒素雰囲気下、テトライソプロポキシチタン113.6
g、ヘキシルアルコール13.6gおよびイソプロピル
アルコール4.0gを混合し、撹拌しながら、これにヘ
キシルアルコール13.6g、イソプロピルアルコール
4.0g、36.5重量%塩酸16.8gおよび酢酸
9.6gの混合溶液を、一秒一滴の速度で滴下した。滴
下終了後、さらに1時間撹拌を続けたのち、アスピレー
ターにて減圧し、溶液中に存在するアルコール分を揮発
させ、加水分解アルコキシドの重縮合を促進させた。こ
の重合物の平均重合度が210になった時点で減圧を終
了し、チタニア重合物を得た。
【0057】次いで、この混合物を図1に示すノズル径
0.5mmのダイスから押し出し、0.1kgf/cm
2の圧力でブロー紡糸することで、繊維を作製し、これ
を積層することでマット状とした。次にこのマットを室
温にて24時間乾燥したのち、100℃/hrの速度で
500℃まで昇温し、この温度で2時間保持後、室温ま
で冷却することにより、チタニア繊維からなるマットを
得た。各種測定結果を、表1に示す。また、色素分解率
の経時変化を図2のグラフに示す。
【0058】比較例3 比較例1において、チタン原子とケイ素原子の比が9
0:10となるようにテトライソプロポキシチタンとテ
トラエトキシシランを混合する代わりに、95:5の割
合で混合した以外は比較例1と同様に実施した。結果を
表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】注1)比較例2で得られたチタニア繊維の
色素分解率(ブラックライト1時間照射後)を100と
した場合の色素分解率の割合を示す。
【0061】注2)弱すぎてチャックではさめないた
め、測定不能。
【0062】図2から明らかなように、本発明に係るT
i/Si原子比が90/10のチタニア−シリカアロイ
繊維(実施例1)は、アナターゼ型チタニア繊維(比較
例2)とほぼ同等の色素分解率(光触媒活性)を有する
ことが分かる。また、Ti/Si原子比が90/10の
チタニア−シリカランダム共重合アロイ繊維(比較例
1)は、アナターゼ型チタニア繊維(比較例2)と比較
して、色素分解率(光触媒活性)がかなり低いことが分
かる。なお、図2において、×印は、シリカ繊維の場合
である。
【0063】実施例9 窒素雰囲気下、テトライソプロポキシチタン1136
g、ヘキシルアルコール136gおよびイソプロピルア
ルコール40gを混合し、撹拌しながら、これにヘキシ
ルアルコール136g、イソプロピルアルコール40
g、36.5重量%塩酸168gおよび酢酸96gの混
合溶液を2時間かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、
さらに1時間撹拌を続けた後、アスピレーターにて減圧
し、溶液中に存在するアルコール分を除去し、加水分解
アルコキシドの重縮合を平均重合度が200になるまで
促進させ、チタニア重合物を得た。
【0064】また、別途窒素雰囲気下、テトラエトキシ
シラン833g、エチルアルコール136gを混合し、
撹拌しながら、これにエチルアルコール136g、3
6.5重量%塩酸168gおよび酢酸96gの混合溶液
を2時間かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、さらに
1時間撹拌を続けた後、アスピレーターにて減圧し、溶
液中に存在するアルコール分を除去し、加水分解アルコ
キシドの重縮合を平均重合度が50になるまで促進さ
せ、シリカ重合物を得た。
【0065】上記チタニア重合物とシリカ重合物を、チ
タン原子とケイ素原子との比が80:20の割合になる
ように、30分間撹拌混合した。得られた混合物を40
℃のオーブンで24時間乾燥した。この混合物を種々の
温度にて焼成後X線回折を測定し、酸化チタンのアナタ
ーゼの結晶化温度を調べたところ400℃であり、50
0℃の焼成によるアナターゼの含有率はチタニア成分に
対し45%であった。また、この500℃焼成品のFT
−IR(HORIBA社製FT300)を測定したとこ
ろ、チタノシロキサン(Ti−O−Si)に帰属される
吸収が970cm-1付近に認められ、両混合成分が化学
結合していることが示された。
【0066】また、上記混合物をイソプロピルアルコー
ルにて50倍に希釈して石英ガラス基板に塗布し、50
0℃にて焼成した。得られた膜の鉛筆硬度を測定したと
ころ5Hであった。これに20Wのブラックライトより
紫外線を1.0mW/cm2の強度で1日間照射した。
この膜上に5.0×10-3重量%のメチレンブルー水溶
液を3000rpmで30秒間の条件でスピンコート
し、暗所にて自然乾燥した。この色素を吸着させたサン
プルの初期吸光度(abs)をUV−VIS分光光度計
により測定し、さらにサンプルにブラックライトより紫
外線を1.0mW/cm2の強度にて照射し、初期色素
分解速度(単位時間当たりの吸光度の減少量)を求めた
ところ、0.312/hrとなり高い光触媒活性を示し
た。
【0067】比較例4 窒素雰囲気下、テトライソプロポキシチタン1136g
(4mol)、テトラエトキシシラン208.33g
(1mol)、ヘキシルアルコール170gおよびイソ
プロピルアルコール50gを混合し、攪拌しながら、こ
れにヘキシルアルコール170g、イソプロピルアルコ
ール50g、36.5重量%塩酸210gおよび酢酸1
20gの混合溶液を2時間かけてゆっくり滴下した。滴
下終了後、さらに1時間撹拌を続けた後、アスピレータ
ーにて減圧し、溶液中に存在するアルコール分を除去
し、加水分解アルコキシドの重縮合を平均重合度が20
0になるまで促進させ、チタニアとシリカの共重合物を
得た。これを40℃のオーブンで24時間乾燥した。こ
の混合物を種々の温度にて焼成後X線回折を測定し、酸
化チタンのアナターゼの結晶化温度を調べたところ70
0℃であり、800℃の焼成によるアナターゼの含有率
はチタニア成分に対し12%であり、実施例9と比較し
て高温の焼成を行っているにもかかわらず、低い値であ
った。
【0068】また、上記共重合物をイソプロピルアルコ
ールにて50倍に希釈して石英ガラス基板に塗布し、8
00℃にて焼成した。得られた膜の鉛筆硬度を測定した
ところ5Hであった。これに20Wのブラックライトよ
り紫外線を1.0mW/cm2の強度で1日間照射し
た。この膜上に5.0×10-3重量%のメチレンブルー
水溶液を3000rpmで30秒間の条件でスピンコー
トし、暗所にて自然乾燥した。この色素を吸着させたサ
ンプルの初期吸光度(abs)をUV−VIS分光光度
計により測定し、さらにサンプルにブラックライトより
紫外線を1.0mW/cm2の強度にて照射し、初期色
素分解速度(単位時間当たりの吸光度の減少量)を求め
たところ、0.083/hrとなり低い光触媒活性を示
した。
【0069】比較例5 シリカゾル(商品名:日本合成ゴム“グラスカ”のA
液)とトリメトキシメチルシラン(同B液)とアナター
ゼ型チタニアゾル(日産化学TA−15、平均径12n
m)を重量比で3:1:4に混合し、これを石英ガラス
上に塗布した。これを150℃の温度で硬化させた。得
られた膜の鉛筆硬度を測定したところ2Hであった。1
50℃で硬化させた物のFT−IRを測定したところ、
チタノシロキサン(Ti−O−Si)に帰属される吸収
が970cm-1付近には認められず、両混合成分が化学
結合していないことが示された。これに20Wのブラッ
クライトより紫外線を1.0mW/cm2の強度で1日
間照射した。この膜上に5.0×10-3重量%のメチレ
ンブルー水溶液を3000rpmで30秒間の条件でス
ピンコートし、暗所にて自然乾燥した。この色素を吸着
させたサンプルの初期吸光度(abs)をUV−VIS
分光光度計により測定し、さらにサンプルにブラックラ
イトより紫外線を1.0mW/cm2の強度にて照射
し、初期色素分解速度(単位時間当たりの吸光度の減少
量)を求めたところ、0.248/hrとなり高い光触
媒活性を示した。
【0070】一方、上記塗布膜付き石英ガラスを110
0℃にて5時間焼成し、膜の鉛筆硬度を測定したとこ
ろ、5Hであった。これに20Wのブラックライトより
紫外線を1.0mW/cm2の強度で1日間照射した。
この膜上に5.0×10-3重量%のメチレンブルー水溶
液を3000rpmで30秒間の条件でスピンコート
し、暗所にて自然乾燥した。この色素を吸着させたサン
プルの初期吸光度(abs)をUV−VIS分光光度計
により測定し、さらにサンプルにブラックライトより紫
外線を1.0mW/cm2の強度にて照射し、初期色素
分解速度(単位時間当たりの吸光度の減少量)を求めた
ところ、0.068/hrとなり低い光触媒活性を示し
た。
【0071】実施例10 窒素雰囲気下、モノイソプロポキシジエチルアルミニウ
ム144.2g(1mol)をエチルエーテル600ミ
リリットルに溶解し、水18g(1mol)を添加し加
水分解を行ったところ、重合度120のポリオルガノア
ルミノキサンが得られた。これと、実施例9の重合度が
200のチタニア重合物をアルミニウム:チタンの原子
比が20:80になるように混合した。得られた混合物
を40℃のオーブンで24時間乾燥した後、種々の温度
にて焼成後X線回折を測定し、アナターゼへの相転移温
度を調べたところ400℃であり、500℃の焼成によ
るアナターゼの含有量はチタニア成分の50%であっ
た。この重合物をイソプロピルアルコールにて50倍に
希釈して石英ガラス基板に塗布し、500℃にて焼成し
た。得られた膜の鉛筆硬度を測定したところ4Hであっ
た。これに20Wのブラックライトより紫外線を1.0
mW/cm2の強度で1日間照射した。この膜上に5.
0×10-3重量%のメチレンブルー水溶液を3000r
pmで30秒間の条件でスピンコートし、暗所にて自然
乾燥した。この色素を吸着させたサンプルの初期吸光度
(abs)をUV−VIS分光光度計により測定し、さ
らにサンプルにブラックライトより紫外線を1.0mW
/cm2の強度にて照射し、初期色素分解速度(単位時
間当たりの吸光度の減少量)を求めたところ、0.29
8/hrとなり高い光触媒活性を示した。
【0072】実施例11 窒素雰囲気下、環流管付きフラスコにジエトキシ亜鉛4
6.65g(0.3mol)にn−ブタノール741.
2g(10mol)およびアセチルアセトン90.10
8g(0.9mol)を添加し、この溶液に別途調製し
た蒸留水1.35g(0.075mol)とジエタノー
ルアミン31.542g(0.3mol)とn−ブタノ
ール370.6g(5mol)からなる溶液をゆっくり
滴下した。滴下終了後、100℃で10時間加熱した。
放冷後、GPCにより分子量を測定したところ重合度が
400であった。この溶液に、実施例9のシリカ重合物
を、亜鉛:ケイ素の原子比で70:30になるように、
均一に混合した。この混合物をイソプロピルアルコール
にて10倍に希釈して塗布液を調製し、石英ガラス基板
に塗布し、600℃にて焼成した。得られた膜の鉛筆硬
度を測定したところ5Hであった。これに20Wのブラ
ックライトより紫外線を1.0mW/cm2の強度で1
日間照射した。この膜上に5.0×10-3重量%のメチ
レンブルー水溶液を3000rpmで30秒間の条件で
スピンコートし、暗所にて自然乾燥した。この色素を吸
着させたサンプルの初期吸光度(abs)をUV−VI
S分光光度計により測定し、さらにサンプルにブラック
ライトより紫外線を1.0mW/cm2の強度にて照射
し、初期色素分解速度(単位時間当たりの吸光度の減少
量)を求めたところ、0.201/hrとなり高い光触
媒活性を示した。
【0073】参考例 窒素雰囲気下、モノイソプロポキシジエチルアルミニウ
ム144.2g(1mol)をエチルエーテル600ミ
リリットルに溶解し、水18g(1mol)を添加し加
水分解を行ったところ、重合度120のポリオルガノア
ルミノキサンが得られた。これと、実施例9の重合度が
50のシリカ重合物をアルミニウム:ケイ素の原子比が
60:40になるように混合した。得られた混合物を4
0℃のオーブンで24時間乾燥した後、種々の温度にて
焼成後X線回折を測定し、γ−アルミナへの相転移温度
を調べたところ300℃であり、400℃の焼成による
アルミナ成分に対するγ−アルミナの含有率は40%で
あった。この重合物をイソプロピルアルコールにて50
倍に希釈して石英ガラス基板に塗布し、400℃にて焼
成した。得られた膜の鉛筆硬度を測定したところ5Hで
あった。
【0074】
【発明の効果】本発明の複合金属酸化物は、光触媒活性
を有する金属酸化物の重合体ブロックと他の異種金属酸
化物の重合体ブロックとが化学結合したものであって、
良好な光触媒活性と超親水性を有する上、機械的強度に
優れ、膜状物や繊維、さらにはマット、織布、不織布な
どのマット状物などとして種々の用途に利用することが
できる。
【0075】また、本発明の方法によれば、上記複合金
属酸化物を効率よく、しかも工業的に有利に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例において紡糸に用いたダイスの
概略図である。
【図2】実施例1、比較例1および2で得られた各繊維
の色素分解速度を示すグラフである。
【符号の説明】 1 ダイス 2 シリカ重合物とチタニア重合物の混合物 3 圧力空気 4 繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C01G 25/00 C01G 25/00 D04H 1/42 D04H 1/42 A D21H 13/46 D21H 13/46 // D03D 15/00 D03D 15/00 A 15/12 15/12 Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)単一での結晶化処理により光触媒
    活性を有する金属酸化物を誘導しうる金属有機化合物若
    しくは金属無機化合物から得られた平均重合度10〜1
    0000の重合物と、(B)前記とは異種の金属酸化物
    を誘導しうる金属有機化合物若しくは金属無機化合物か
    ら得られた平均重合度10〜10000の重合物とから
    なる混合物の非焼結状態の焼成物であって、前記(A)
    重合物から誘導される金属酸化物の重合体ブロックと
    (B)重合物から誘導される金属酸化物の重合体ブロッ
    クとが化学結合していることを特徴とする複合金属酸化
    物。
  2. 【請求項2】 焼成物が、基体上に設けられた(A)重
    合物と(B)重合物との混合物からなる膜状物を焼成し
    たものである請求項1に記載の複合金属酸化物。
  3. 【請求項3】 焼成物が、(A)重合物と(B)重合物
    との混合物を紡糸して得られた繊維状物を焼成したもの
    である請求項1に記載の複合金属酸化物。
  4. 【請求項4】 焼成物が、焼成した繊維状物を加工して
    なるウェッブである請求項3に記載の複合金属酸化物。
  5. 【請求項5】 単一での結晶化処理により光触媒活性を
    有する金属酸化物がチタニアおよび/または酸化亜鉛で
    あり、かつ前記とは異なる異種の金属酸化物がシリカ、
    アルミナ及びジルコニアの中から選ばれる少なくとも1
    種である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の複合
    金属酸化物。
  6. 【請求項6】 単一での結晶化処理により光触媒活性を
    有する金属酸化物がチタニアであり、前記とは異なる異
    種の金属酸化物がシリカである請求項5に記載の複合金
    属酸化物。
  7. 【請求項7】 ゾルゲル法によるチタニア重合物とシリ
    カ重合物との混合物を紡糸して得られた繊維状物の焼成
    物からなり、かつチタニア成分がアナターゼ型の結晶形
    態を主体とする光触媒活性を有するチタニア−シリカ繊
    維である請求項3または6に記載の複合金属酸化物。
  8. 【請求項8】 光触媒活性を有するチタニア−シリカ繊
    維が、紡糸方法としてゾルゲル法によるチタニア重合物
    とシリカ重合物との混合物をエアー圧で吹き飛ばして繊
    維化する方法を用いて得られたものである請求項7に記
    載の複合金属酸化物。
  9. 【請求項9】 光触媒活性を有するチタニア−シリカ繊
    維の平均繊維径が20μm以下で、平均繊維長が1mm
    以上であり、かつ繊維単糸の引張強度が0.5GPa以
    上である請求項7または8に記載の複合金属酸化物。
  10. 【請求項10】 メチレンブルーを用いた色素分解試験
    において、チタニア単独繊維の60分後の分解率を10
    0%とした場合、60分後の分解率A%が、式(I) A(%)≧[繊維中のチタン原子数/繊維中のチタン原子とケイ素原子 との合計数]×100 ・・・(I) の関係を満たす光触媒活性を有するチタニア−シリカ繊
    維である請求項3または6に記載の複合金属酸化物。
  11. 【請求項11】 光触媒活性を有するチタニア−シリカ
    繊維からなるマット状物である請求項7〜10のいずれ
    か1項に記載の複合金属酸化物。
  12. 【請求項12】 単一での結晶化処理により光触媒活性
    を有する金属酸化物を誘導しうる金属有機化合物若しく
    は金属無機化合物、および前記とは異種の金属酸化物を
    誘導しうる金属有機化合物若しくは金属無機化合物を原
    料として用い、それぞれゾルゲル法により、平均重合度
    10〜10000の重合物を得たのち、これらを混合し
    て焼成することを特徴とする請求項1に記載の複合金属
    酸化物の製造方法。
  13. 【請求項13】 一般式(II) R1nTi(OR24-n ・・・ (II) (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2
    〜10のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基ま
    たは炭素数7〜10のアラルキル基、R2は炭素数1〜
    6のアルキル基であり、OR2が複数ある場合、各OR2
    は同一であってもよいし、異なっていてもよく、nは0
    〜3の整数である。)で表されるチタン化合物、および
    一般式(III) R3mSi(OR44-m ・・・ (III) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2
    〜10のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基ま
    たは炭素数7〜10のアラルキル基、R4は炭素数1〜
    6のアルキル基であり、OR4が複数ある場合、各OR4
    は同一であってもよいし、異なっていてもよく、mは0
    〜3の整数である。)で表されるケイ素化合物を原料と
    して用い、それぞれゾルゲル法により重合度10〜10
    000のチタニア重合物およびシリカ重合物を得たの
    ち、これらの混合物を紡糸し、次いで焼成して光触媒活
    性を有するチタニア−シリカ繊維を得る請求項12に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 一般式(II)で表されるチタン化合物
    がテトラアルコキシチタンであり、一般式(III)で表
    されるケイ素化合物がテトラアルコキシシランである請
    求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 紡糸方法として、ゾルゲル法によるチ
    タニア重合物とシリカ重合物との混合物をエアー圧で吹
    き飛ばして繊維化する方法を用いる請求項13または1
    4に記載の方法。
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