JPH112646A - 直流電流センサーと直流電流流出防止方法 - Google Patents
直流電流センサーと直流電流流出防止方法Info
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- JPH112646A JPH112646A JP9143581A JP14358197A JPH112646A JP H112646 A JPH112646 A JP H112646A JP 9143581 A JP9143581 A JP 9143581A JP 14358197 A JP14358197 A JP 14358197A JP H112646 A JPH112646 A JP H112646A
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R15/00—Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インバーター出力側の交流電流中に流出して
混入する微小な直流電流を検出し、その検出したデータ
に基づいて負帰環をかけ、該直流電流を零にすること
で、実質的な直流電流流出防止を可能としたトランスレ
スインバーターの提供のための被検出導線中の交流電流
中に混入する微小な直流電流を非接触にて高感度で測定
する直流電流センサー。 【解決手段】 被検出導線を貫通配置する励磁コイル1
1及び直流検出コイル12をトロイダル状に巻回配置し
た環状の軟質磁性材料からなる直流成分検出コア10
と、交流検出コイル21を巻回配置する環状の軟質磁性
材料からなる交流成分検出コア20とからなり、前記の
直流成分検出コア10と交流成分検出コア20とにまた
がって巻回配置し、交流電流によって交流検出コイル2
1に発生する起電力が零になるよう帰環電流を流す帰環
電流用コイル22とを有する。
混入する微小な直流電流を検出し、その検出したデータ
に基づいて負帰環をかけ、該直流電流を零にすること
で、実質的な直流電流流出防止を可能としたトランスレ
スインバーターの提供のための被検出導線中の交流電流
中に混入する微小な直流電流を非接触にて高感度で測定
する直流電流センサー。 【解決手段】 被検出導線を貫通配置する励磁コイル1
1及び直流検出コイル12をトロイダル状に巻回配置し
た環状の軟質磁性材料からなる直流成分検出コア10
と、交流検出コイル21を巻回配置する環状の軟質磁性
材料からなる交流成分検出コア20とからなり、前記の
直流成分検出コア10と交流成分検出コア20とにまた
がって巻回配置し、交流電流によって交流検出コイル2
1に発生する起電力が零になるよう帰環電流を流す帰環
電流用コイル22とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽光発電シス
テム、無停電電源装置、各種家電製品等の直流電流を交
流電流に変換する設備等の分野で使用される、交流電流
中に混入する直流電流を検出する直流電流センサーに係
り、特に、構造が比較的簡単で微小な直流電流を高感度
で検出可能とする直流電流センサーとそれを用いて交流
電流中に直流電流が流出するのを防止する直流電流の流
出防止方法に関する。
テム、無停電電源装置、各種家電製品等の直流電流を交
流電流に変換する設備等の分野で使用される、交流電流
中に混入する直流電流を検出する直流電流センサーに係
り、特に、構造が比較的簡単で微小な直流電流を高感度
で検出可能とする直流電流センサーとそれを用いて交流
電流中に直流電流が流出するのを防止する直流電流の流
出防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から太陽光発電システムや無停電電
源装置等の機器においては、直流電流をインバーターを
介して交流電流に変換していたが、このインバーター出
力側の交流電流中に微小な直流電流が流出して、負荷側
で使用される交流電源を用いる電気機器に直流電流が流
入すると、機器に内蔵されている電源トランスやリアク
トル、モーター等が直流偏磁によりインダクタンスが減
少し、過電流が流れて焼損する等の問題を発生するた
め、インバーター出力側にトランスを配置する構成が採
用されていた。
源装置等の機器においては、直流電流をインバーターを
介して交流電流に変換していたが、このインバーター出
力側の交流電流中に微小な直流電流が流出して、負荷側
で使用される交流電源を用いる電気機器に直流電流が流
入すると、機器に内蔵されている電源トランスやリアク
トル、モーター等が直流偏磁によりインダクタンスが減
少し、過電流が流れて焼損する等の問題を発生するた
め、インバーター出力側にトランスを配置する構成が採
用されていた。
【0003】しかし、この構成では絶縁トランスが高価
で大型、重量があるため、インバーターの小型軽量化、
コスト低減の阻害要因となっており、トランスを配置し
ない、所謂トランスレスインバーターの使用が検討され
ていた。
で大型、重量があるため、インバーターの小型軽量化、
コスト低減の阻害要因となっており、トランスを配置し
ない、所謂トランスレスインバーターの使用が検討され
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のトランスレスイ
ンバーターは小型、軽量、低価格等の長所を有するもの
の、先に説明したインバーター出力側への直流電流の流
出防止の観点からは問題点を有したままである。
ンバーターは小型、軽量、低価格等の長所を有するもの
の、先に説明したインバーター出力側への直流電流の流
出防止の観点からは問題点を有したままである。
【0005】トランスレスインバーターの実用化のため
には、従来のトランス配置構成に比較して、構造が比較
的簡単で安価な直流電流流出防止手段の提案が不可欠で
ある。しかし、現在まで、具体的な直流電流流出防止手
段は提案されておらず、トランスレスインバーターとし
て実用化に至っていないのが現状である。
には、従来のトランス配置構成に比較して、構造が比較
的簡単で安価な直流電流流出防止手段の提案が不可欠で
ある。しかし、現在まで、具体的な直流電流流出防止手
段は提案されておらず、トランスレスインバーターとし
て実用化に至っていないのが現状である。
【0006】そこで、発明者は、トランスレスインバー
ターの実現に際して、インバーター出力側への直流電流
の流出を防止するためには、まず、交流電流中に流出し
て混入する微小な直流電流を直流電流センサーにて検出
することが必要であり、この検出したデータに基づいて
負帰環をかけ、該直流電流を零にすることで、実質的な
直流電流流出防止が可能となるとの知見を得た。
ターの実現に際して、インバーター出力側への直流電流
の流出を防止するためには、まず、交流電流中に流出し
て混入する微小な直流電流を直流電流センサーにて検出
することが必要であり、この検出したデータに基づいて
負帰環をかけ、該直流電流を零にすることで、実質的な
直流電流流出防止が可能となるとの知見を得た。
【0007】この発明は、上記の問題点を解決する実質
的な直流電流の流出防止方法を実現するために好適な直
流電流センサーの提供を主たる目的とするものであり、
構造が比較的簡単で微小な直流電流を高感度で検出可能
とする直流電流センサーの提供並びにこれを用いた直流
電流流出防止方法の提供を目的としている。
的な直流電流の流出防止方法を実現するために好適な直
流電流センサーの提供を主たる目的とするものであり、
構造が比較的簡単で微小な直流電流を高感度で検出可能
とする直流電流センサーの提供並びにこれを用いた直流
電流流出防止方法の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、先に、配電盤
制御回路信号の保守管理を行なうための電流計測、各種
直流機器の制御を行なうための電流計測等、広範囲分野
で使用される種々の構成からなる直流電流センサーを提
案した(特開平6‐74978号、特開平6‐1943
89号、特開平6‐281674号、特開平7‐493
57号、特開平7‐55846号、特開平7‐1103
43号、特開平7−128373号、特開平7−198
754号、特開平9−5361号他)。
制御回路信号の保守管理を行なうための電流計測、各種
直流機器の制御を行なうための電流計測等、広範囲分野
で使用される種々の構成からなる直流電流センサーを提
案した(特開平6‐74978号、特開平6‐1943
89号、特開平6‐281674号、特開平7‐493
57号、特開平7‐55846号、特開平7‐1103
43号、特開平7−128373号、特開平7−198
754号、特開平9−5361号他)。
【0009】前記の目的を達成するために、先に提案し
た種々の構成からなる直流電流センサーを有効に活用す
ることが可能な構成を検討した。発明者は、被検出導線
中に流れる直流成分を検出するセンサーと、被検出導線
中に流れる交流成分を検出するセンサーとを併設し、更
に、これらセンサーのそれぞれにまたがる帰還電流用コ
イルを配置した構成を採用することにより、前述の目的
が達成できることを知見した。
た種々の構成からなる直流電流センサーを有効に活用す
ることが可能な構成を検討した。発明者は、被検出導線
中に流れる直流成分を検出するセンサーと、被検出導線
中に流れる交流成分を検出するセンサーとを併設し、更
に、これらセンサーのそれぞれにまたがる帰還電流用コ
イルを配置した構成を採用することにより、前述の目的
が達成できることを知見した。
【0010】すなわち、一旦、交流成分検出センサーに
て前記交流成分のみを検出し、該交流成分検出センサー
の出力が零となるように帰還電流用コイルに帰還電流を
流すと、交流成分検出センサーにおける交流成分の影響
を実質的に零とするだけでなく、同時に直流成分検出セ
ンサーにおける交流成分の影響をも実質的に零とするこ
とができるため、該直流成分検出センサーが有する本来
的な特徴を有効に活用することができ、交流電流中に混
入する直流電流を検出できることを知見した。
て前記交流成分のみを検出し、該交流成分検出センサー
の出力が零となるように帰還電流用コイルに帰還電流を
流すと、交流成分検出センサーにおける交流成分の影響
を実質的に零とするだけでなく、同時に直流成分検出セ
ンサーにおける交流成分の影響をも実質的に零とするこ
とができるため、該直流成分検出センサーが有する本来
的な特徴を有効に活用することができ、交流電流中に混
入する直流電流を検出できることを知見した。
【0011】特に発明者が先に提案した直流電流センサ
ーでは、いずれも環状の軟質磁性材料からなる検出コア
を配置し、被検出導線中に流れる直流電流によって発生
する検出コア内の磁束に基づいて該直流電流の絶対値を
検出する構成であることから、被検出導線に交流電流と
直流電流が同時に流れると、交流電流により発生する検
出コア内の磁束と直流電流により発生する検出コア内の
磁束が重畳されてしまい、直流電流のみの絶対値を検出
することが不可能となってしまう。しかし、先に説明し
た交流成分検出センサーと帰還電流用コイルを併設し、
交流電流により発生する検出コア内の磁束を実質的に零
とすることが可能であれば、先に提案した直流電流セン
サーのすぐれた特徴を有効に活用でき、直流電流のみの
絶対値を高感度に検出することが可能となる、と考えら
れる。
ーでは、いずれも環状の軟質磁性材料からなる検出コア
を配置し、被検出導線中に流れる直流電流によって発生
する検出コア内の磁束に基づいて該直流電流の絶対値を
検出する構成であることから、被検出導線に交流電流と
直流電流が同時に流れると、交流電流により発生する検
出コア内の磁束と直流電流により発生する検出コア内の
磁束が重畳されてしまい、直流電流のみの絶対値を検出
することが不可能となってしまう。しかし、先に説明し
た交流成分検出センサーと帰還電流用コイルを併設し、
交流電流により発生する検出コア内の磁束を実質的に零
とすることが可能であれば、先に提案した直流電流セン
サーのすぐれた特徴を有効に活用でき、直流電流のみの
絶対値を高感度に検出することが可能となる、と考えら
れる。
【0012】すなわち、この発明は、直流成分検出セン
サーと交流成分検出センサーの各内側に直流電流と交流
電流が流れる被検出導線を貫通配置し、両センサーにま
たがって巻回配置する帰環電流用コイルを有した構成か
らなり、前記被検出導線を流れる交流電流による交流成
分検出センサーの出力が零になるよう帰環電流用コイル
に帰環電流を流し、前記被検出導線を流れる交流電流に
よる直流成分検出センサーへの影響を実質的に零にし
て、直流成分検出センサーにて前記被検出導線に流れる
直流電流を検出する直流電流センサーである。
サーと交流成分検出センサーの各内側に直流電流と交流
電流が流れる被検出導線を貫通配置し、両センサーにま
たがって巻回配置する帰環電流用コイルを有した構成か
らなり、前記被検出導線を流れる交流電流による交流成
分検出センサーの出力が零になるよう帰環電流用コイル
に帰環電流を流し、前記被検出導線を流れる交流電流に
よる直流成分検出センサーへの影響を実質的に零にし
て、直流成分検出センサーにて前記被検出導線に流れる
直流電流を検出する直流電流センサーである。
【0013】また、発明者は、上記の直流電流センサー
において、交流成分検出センサーが、環状の軟質磁性材
料からなる交流成分検出コアと該コアにトロイダル状に
巻回配置する交流検出コイルとからなる構成、交流成分
検出コアの周方向の少なくとも一箇所にギャップを形成
した構成、直流成分検出センサーが、環状の軟質磁性材
料からなる直流成分検出コアと該コアにトロイダル状に
巻回配置する励磁コイルと直流検出コイルとからなる構
成を併せて提案する。
において、交流成分検出センサーが、環状の軟質磁性材
料からなる交流成分検出コアと該コアにトロイダル状に
巻回配置する交流検出コイルとからなる構成、交流成分
検出コアの周方向の少なくとも一箇所にギャップを形成
した構成、直流成分検出センサーが、環状の軟質磁性材
料からなる直流成分検出コアと該コアにトロイダル状に
巻回配置する励磁コイルと直流検出コイルとからなる構
成を併せて提案する。
【0014】さらに、発明者は、上記の直流電流センサ
ーにおいて、直流成分検出センサーが、励磁コイルに直
流成分検出コア内に該コアの保磁力を超える磁場を発生
させる三角波状の励磁電流を流し、直流成分検出コア内
の磁束の向きが反転するタイミングを検出コイルに発生
するパルス状の電圧にて検出し、該パルスの間隔を比較
測定して直流電流を検出する構成からなるもの、直流成
分検出センサーが励磁コイルに直流成分検出コアを、磁
気的に飽和可能なピーク値を有する正・負のパルス電流
を交互に流し、検出コイルに発生する正・負のパルス状
出力の各々ピーク値を個別にサンプルアンドホールド
し、該ピーク値の平均出力を測定して直流電流を検出す
る構成からなるもの、直流成分検出センサーが、励磁コ
イルに所定の交流電流を流すことにより前記被検出導線
を流れる直流電流に基づき発生する直流成分検出コア内
の磁束を、周期的にスイッチングする構成からなる直流
電流センサーを併せて提案する。
ーにおいて、直流成分検出センサーが、励磁コイルに直
流成分検出コア内に該コアの保磁力を超える磁場を発生
させる三角波状の励磁電流を流し、直流成分検出コア内
の磁束の向きが反転するタイミングを検出コイルに発生
するパルス状の電圧にて検出し、該パルスの間隔を比較
測定して直流電流を検出する構成からなるもの、直流成
分検出センサーが励磁コイルに直流成分検出コアを、磁
気的に飽和可能なピーク値を有する正・負のパルス電流
を交互に流し、検出コイルに発生する正・負のパルス状
出力の各々ピーク値を個別にサンプルアンドホールド
し、該ピーク値の平均出力を測定して直流電流を検出す
る構成からなるもの、直流成分検出センサーが、励磁コ
イルに所定の交流電流を流すことにより前記被検出導線
を流れる直流電流に基づき発生する直流成分検出コア内
の磁束を、周期的にスイッチングする構成からなる直流
電流センサーを併せて提案する。
【0015】また、発明者は、前述のごとく、インバー
ター出力側への直流電流流出の防止を実現するためには
交流電流中に流出して混入する微小な直流電流を検出す
ることが必要であると考え、この検出したデータに基づ
いて負帰環をかけ、該直流電流を零にすることで、実質
的な直流電流の流出防止が可能であることを知見した。
ター出力側への直流電流流出の防止を実現するためには
交流電流中に流出して混入する微小な直流電流を検出す
ることが必要であると考え、この検出したデータに基づ
いて負帰環をかけ、該直流電流を零にすることで、実質
的な直流電流の流出防止が可能であることを知見した。
【0016】この発明は、直流電流をインバーターを介
して交流電流に変換してなる該インバーター出力側の交
流電流中に流出した直流電流を前述の直流電流センサー
にて検出し、該直流電流センサーの検出データに基づい
て負帰還をかけて、前記の流出した直流電流を実質的に
零とする直流電流流出防止方法である。
して交流電流に変換してなる該インバーター出力側の交
流電流中に流出した直流電流を前述の直流電流センサー
にて検出し、該直流電流センサーの検出データに基づい
て負帰還をかけて、前記の流出した直流電流を実質的に
零とする直流電流流出防止方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の直流電流センサ
ーの作用を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、こ
の発明の直流電流センサーの一実施例を示す概要説明図
である。この構成において、2は直流成分検出センサー
であり、3は交流成分検出センサーである。10は直流
成分検出センサーを構成する環状の軟質磁性材料からな
る直流成分検出コアであり、20も同様に交流成分検出
センサーを構成する環状の軟質磁性材料からなる交流成
分検出コアである。これらの各々コア10,20の内側
には交流電流とともに流出した微小な直流電流が流れる
被検出導線(図示せず)が貫通配置される。
ーの作用を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、こ
の発明の直流電流センサーの一実施例を示す概要説明図
である。この構成において、2は直流成分検出センサー
であり、3は交流成分検出センサーである。10は直流
成分検出センサーを構成する環状の軟質磁性材料からな
る直流成分検出コアであり、20も同様に交流成分検出
センサーを構成する環状の軟質磁性材料からなる交流成
分検出コアである。これらの各々コア10,20の内側
には交流電流とともに流出した微小な直流電流が流れる
被検出導線(図示せず)が貫通配置される。
【0018】直流成分検出コア10には励磁コイル11
及び直流検出コイル12をトロイダル状に巻回配置し、
交流成分検出コア20には交流検出コイル21をトロイ
ダル状に巻回配置している。22は直流成分検出コア1
0と交流成分検出コア20とにまたがってトロイダル状
に巻回配置する帰環電流用コイルである。また、交流検
出コイル21と帰環電流用コイル22の間には位相補正
回路30、アンプ31が接続される。
及び直流検出コイル12をトロイダル状に巻回配置し、
交流成分検出コア20には交流検出コイル21をトロイ
ダル状に巻回配置している。22は直流成分検出コア1
0と交流成分検出コア20とにまたがってトロイダル状
に巻回配置する帰環電流用コイルである。また、交流検
出コイル21と帰環電流用コイル22の間には位相補正
回路30、アンプ31が接続される。
【0019】以上の構成からなる直流電流センサーにお
いて、特に直流成分検出センサー2は、先に発明者が提
案した構造で、励磁コイル11に直流成分検出コア10
内に該コア10の保磁力を越える磁場を発生させる三角
波状の励磁電流を流し、直流成分検出コア10内の磁束
の向きが反転するタイミングを直流検出コイル12に発
生するパルス状の電圧にて検出し、該パルスの間隔を比
較測定する構成(特開平7−128373号)を基本構
造とする。
いて、特に直流成分検出センサー2は、先に発明者が提
案した構造で、励磁コイル11に直流成分検出コア10
内に該コア10の保磁力を越える磁場を発生させる三角
波状の励磁電流を流し、直流成分検出コア10内の磁束
の向きが反転するタイミングを直流検出コイル12に発
生するパルス状の電圧にて検出し、該パルスの間隔を比
較測定する構成(特開平7−128373号)を基本構
造とする。
【0020】かかる構成は、図示のごとく、直流成分検
出コアの構造が極めて簡単で、しかも付属する電子回路
も簡単であることから直流センサー全体構造も簡単で、
小型化、低価格に最も有効な直流電流センサーの提供が
可能になる。
出コアの構造が極めて簡単で、しかも付属する電子回路
も簡単であることから直流センサー全体構造も簡単で、
小型化、低価格に最も有効な直流電流センサーの提供が
可能になる。
【0021】さらに、これらの構成を図2、図3及び図
4にて詳細に説明する。図2は直流成分検出センサー2
の斜視説明図であり、図3は直流成分の検出作動原理を
説明する概念説明図である。ここでは、直流電流の検出
作動原理を説明するため、被検出導線1に交流電流が流
れていない状態を仮定し、直流電流の検出のみを対象と
して説明する。
4にて詳細に説明する。図2は直流成分検出センサー2
の斜視説明図であり、図3は直流成分の検出作動原理を
説明する概念説明図である。ここでは、直流電流の検出
作動原理を説明するため、被検出導線1に交流電流が流
れていない状態を仮定し、直流電流の検出のみを対象と
して説明する。
【0022】励磁コイル11に、直流成分検出コア10
内に該コア10の保磁力を超える磁場を発生させる図3
Aの実線に示すような三角波状の励磁電流iを流す。す
なわち、励磁電流のピーク値をipとし、励磁コイル1
1の巻数をN、直流成分検出コア10の保磁力をHc、
直流成分検出コア10の磁路長をlとすると、Hc<N
ip/lとなるように三角波状の励磁電流iのピーク値
をipを設定する。
内に該コア10の保磁力を超える磁場を発生させる図3
Aの実線に示すような三角波状の励磁電流iを流す。す
なわち、励磁電流のピーク値をipとし、励磁コイル1
1の巻数をN、直流成分検出コア10の保磁力をHc、
直流成分検出コア10の磁路長をlとすると、Hc<N
ip/lとなるように三角波状の励磁電流iのピーク値
をipを設定する。
【0023】被検出導線1に直流電流Iが流れていない
場合(I=0)、励磁電流iが増加してNi/l=Hc
になった時、また、励磁電流iが減少してNi/l=−
Hcになった時に図3Bの実線に示すように、直流成分
検出コア10内の磁束の向きが急速に反転し、直流検出
コイル12に図3Cの実線に示すような逆向きのパルス
電圧が発生する。
場合(I=0)、励磁電流iが増加してNi/l=Hc
になった時、また、励磁電流iが減少してNi/l=−
Hcになった時に図3Bの実線に示すように、直流成分
検出コア10内の磁束の向きが急速に反転し、直流検出
コイル12に図3Cの実線に示すような逆向きのパルス
電圧が発生する。
【0024】このパルス電圧を所定の電気回路を介する
ことによって、最終的に図3Dに示すようなアナログ出
力として得ることができる。ここで、直流成分検出コア
10の保磁力Hcが正負対称であれば、保磁力Hcの大
きさによらず、三角波状励磁電流iの山側と谷側で発生
するパルス間隔T1,T2は等しくなる。
ことによって、最終的に図3Dに示すようなアナログ出
力として得ることができる。ここで、直流成分検出コア
10の保磁力Hcが正負対称であれば、保磁力Hcの大
きさによらず、三角波状励磁電流iの山側と谷側で発生
するパルス間隔T1,T2は等しくなる。
【0025】被検出導線1に直流電流Iが流れている場
合(I=I0)、直流成分検出コア10内には上述した
ように励磁電流iの増減によって発生する磁場以外に、
被検出導線1に流れる直流電流Iによって、予め磁場I
0/lが形成されることから、これらの磁場が重畳さ
れ、それぞれ図3A〜Cの破線に示すように変化し、最
終的には図3Eに示すようなアナログ出力が得られる。
合(I=I0)、直流成分検出コア10内には上述した
ように励磁電流iの増減によって発生する磁場以外に、
被検出導線1に流れる直流電流Iによって、予め磁場I
0/lが形成されることから、これらの磁場が重畳さ
れ、それぞれ図3A〜Cの破線に示すように変化し、最
終的には図3Eに示すようなアナログ出力が得られる。
【0026】この場合は、直流成分検出コア10の保磁
力Hcが正負対称であっても、三角波状励磁電流iの山
側と谷側で発生するパルス間隔T1,T2に差(T2<
T1)が生じることとなる。
力Hcが正負対称であっても、三角波状励磁電流iの山
側と谷側で発生するパルス間隔T1,T2に差(T2<
T1)が生じることとなる。
【0027】しかし、三角波状励磁電流iの時間あたり
の変化が一定で、かつ増加時と減少時の傾きの絶対値が
等しい場合は、被検出導線1に流れる直流電流Iが、
{(T1−T2)/(T1十T2)}に比例する。
の変化が一定で、かつ増加時と減少時の傾きの絶対値が
等しい場合は、被検出導線1に流れる直流電流Iが、
{(T1−T2)/(T1十T2)}に比例する。
【0028】したがって、予めこれらのパルス間隔
T1,T2の差と被検出導線1に流れる直流電流Iとの相
関を測定しておくことによって、それぞれのパルス間隔
T1,T2を電気的に計測することで、被検出導線1に流
れる直流電流Iの絶対値を検出することが可能となるの
である。
T1,T2の差と被検出導線1に流れる直流電流Iとの相
関を測定しておくことによって、それぞれのパルス間隔
T1,T2を電気的に計測することで、被検出導線1に流
れる直流電流Iの絶対値を検出することが可能となるの
である。
【0029】次に、交流電流により発生する検出コア内
の磁束を実質的に零とする手段について、図4にて説明
する。図4は交流成分検出センサー3の斜視説明図であ
り、交流成分検出コア20に交流検出コイル21及び帰
環電流用コイル22を巻回配置した構成を示している。
の磁束を実質的に零とする手段について、図4にて説明
する。図4は交流成分検出センサー3の斜視説明図であ
り、交流成分検出コア20に交流検出コイル21及び帰
環電流用コイル22を巻回配置した構成を示している。
【0030】被検出導線1に流れる交流電流によって、
交流成分検出コア20内には磁束φが発生し、さらに、
その磁束φの時間的変化に基づき交流検出コイル21に
起電力が発生する。ここで、交流検出コイル21に発生
する起電力が零になるよう帰環電流用コイル22に所定
の帰環電流を流すと、交流成分検出コア20内の磁束を
実質的に零とすることができる。
交流成分検出コア20内には磁束φが発生し、さらに、
その磁束φの時間的変化に基づき交流検出コイル21に
起電力が発生する。ここで、交流検出コイル21に発生
する起電力が零になるよう帰環電流用コイル22に所定
の帰環電流を流すと、交流成分検出コア20内の磁束を
実質的に零とすることができる。
【0031】従って、図1に示すように、帰環電流用コ
イル22を交流成分検出センサー3及び直流成分検出セ
ンサー2、すなわち、交流成分検出コア20だけでな
く、直流成分検出コア10にもまたがって巻回配置すれ
ば、直流成分検出コア10内に発生する被検出導線1に
流れる交流電流によって発生する磁束をも実質的に零と
することができ、直流成分検出コア10に巻回配置され
る直流検出コイル12は、交流電流による影響を受ける
ことなく、先に説明した作動原理に基づいて、直流電流
のみの検出を実現することができる。なお、図中30及
び31は、交流検出コイル21と帰還電流用コイル22
の間に配置される位相補正回路とアンプである。
イル22を交流成分検出センサー3及び直流成分検出セ
ンサー2、すなわち、交流成分検出コア20だけでな
く、直流成分検出コア10にもまたがって巻回配置すれ
ば、直流成分検出コア10内に発生する被検出導線1に
流れる交流電流によって発生する磁束をも実質的に零と
することができ、直流成分検出コア10に巻回配置され
る直流検出コイル12は、交流電流による影響を受ける
ことなく、先に説明した作動原理に基づいて、直流電流
のみの検出を実現することができる。なお、図中30及
び31は、交流検出コイル21と帰還電流用コイル22
の間に配置される位相補正回路とアンプである。
【0032】なお、交流成分検出コア20には直流偏磁
による交流検出コイル21及び帰還電流用コイル22の
インダクタンス変化が発生し、帰環回路での位相補正が
不適切となると系が不安定となり、発振する。これを防
止するために、インダクタンスの安定を目的に周方向の
少なくとも一箇所にギャップを形成することが望まし
い。特に、電気的なバランスや製造性等の観点からは、
図に示すように対称位置となる周方向の二箇所にギャッ
プ23a,23bを形成することが望ましい。ギャップ
寸法は各々検出コアの磁気特性及び測定する直流電流の
大きさにより適宜選定することが望ましい。
による交流検出コイル21及び帰還電流用コイル22の
インダクタンス変化が発生し、帰環回路での位相補正が
不適切となると系が不安定となり、発振する。これを防
止するために、インダクタンスの安定を目的に周方向の
少なくとも一箇所にギャップを形成することが望まし
い。特に、電気的なバランスや製造性等の観点からは、
図に示すように対称位置となる周方向の二箇所にギャッ
プ23a,23bを形成することが望ましい。ギャップ
寸法は各々検出コアの磁気特性及び測定する直流電流の
大きさにより適宜選定することが望ましい。
【0033】また、直流成分検出コアと交流成分検出コ
アにはNi‐Fe系合金(パーマロイ)、ケイ素鋼板、
ソフトフェライト等の公知の軟質磁性材料を用いること
が可能であるが、先の説明からも分かるように、直流成
分検出コアには透磁率が高く保磁力が小さな材料がより
好ましく、交流成分検出コアには交流磁気特性が良好な
材料がより好ましいことから、直流成分検出コアをNi
‐Fe系合金にて、交流成分検出コアをMn−Zn系ソ
フトフェライトにて構成することが望ましい。
アにはNi‐Fe系合金(パーマロイ)、ケイ素鋼板、
ソフトフェライト等の公知の軟質磁性材料を用いること
が可能であるが、先の説明からも分かるように、直流成
分検出コアには透磁率が高く保磁力が小さな材料がより
好ましく、交流成分検出コアには交流磁気特性が良好な
材料がより好ましいことから、直流成分検出コアをNi
‐Fe系合金にて、交流成分検出コアをMn−Zn系ソ
フトフェライトにて構成することが望ましい。
【0034】なお、直流成分検出コアに巻回配置する励
磁コイル及び直流検出コイルは、図示のように独立して
設ける構成に限定されることなく、各々の機能を共用し
た一つのコイルとすることも可能である。すなわち、励
磁コイル及び直流検出コイルは実質的に同方向、同位置
に巻回配置されており、励磁コイルにも前記のパルス状
の電圧が発生することから、電気的にパルス成分のみを
取り出す回路を付加することによって、励磁コイルに直
流検出コイルの機能を共用させることが可能となる。
磁コイル及び直流検出コイルは、図示のように独立して
設ける構成に限定されることなく、各々の機能を共用し
た一つのコイルとすることも可能である。すなわち、励
磁コイル及び直流検出コイルは実質的に同方向、同位置
に巻回配置されており、励磁コイルにも前記のパルス状
の電圧が発生することから、電気的にパルス成分のみを
取り出す回路を付加することによって、励磁コイルに直
流検出コイルの機能を共用させることが可能となる。
【0035】図1に示す構成からなるこの発明の直流電
流センサーでは、センサーとしての全体の構造が簡単
で、小型化、低価格を実現できるという長所を有する反
面、直流成分検出センサーとして三角波状の励磁電流を
使用することから必然的に応答速度が限定されてしまう
ことが分かった。すなわち、三角波状励磁電流の周波数
を増大すると、直流成分検出コアを構成する軟質磁性材
料の交流磁気特性が、直流磁気特性のものと異なりルー
プ状となってしまい、検出コイルから明確なゼロクロ
ス、パルスが得られなくなってしまうことから、通常数
10Hz程度までの三角波状電流を用いることになる。
流センサーでは、センサーとしての全体の構造が簡単
で、小型化、低価格を実現できるという長所を有する反
面、直流成分検出センサーとして三角波状の励磁電流を
使用することから必然的に応答速度が限定されてしまう
ことが分かった。すなわち、三角波状励磁電流の周波数
を増大すると、直流成分検出コアを構成する軟質磁性材
料の交流磁気特性が、直流磁気特性のものと異なりルー
プ状となってしまい、検出コイルから明確なゼロクロ
ス、パルスが得られなくなってしまうことから、通常数
10Hz程度までの三角波状電流を用いることになる。
【0036】この程度の周波数の三角波電流を用いた場
合、該センサーの応答速度は2秒程度となり、例えば、
0.5秒以内の高い応答速度を要求される太陽光発電シ
ステムの用途などへの適用は困難とされる。発明者は、
図1に示す構成の直流電流センサーが有する長所を維持
したままで、高い応答速度を可能とする構成を検討した
結果、図1に示す構成において、励磁コイル11に三角
波状の励磁電流を流すことなく、直流成分検出コア10
を磁気的に飽和可能なピーク値を有する正・負のパルス
電流を交互に流すことによって高応答性の実現が可能で
あることを確認した。
合、該センサーの応答速度は2秒程度となり、例えば、
0.5秒以内の高い応答速度を要求される太陽光発電シ
ステムの用途などへの適用は困難とされる。発明者は、
図1に示す構成の直流電流センサーが有する長所を維持
したままで、高い応答速度を可能とする構成を検討した
結果、図1に示す構成において、励磁コイル11に三角
波状の励磁電流を流すことなく、直流成分検出コア10
を磁気的に飽和可能なピーク値を有する正・負のパルス
電流を交互に流すことによって高応答性の実現が可能で
あることを確認した。
【0037】図12に示す検出コイルへの起電力発生メ
カニズムの概要に基づき、さらに詳述する。図1に示す
構成からなる直流電流センサーにおいて、被検出導線に
直流電流が流れていない状態にて、励磁コイル11に直
流成分検出コア10を磁気的に飽和可能なピーク値を有
する正・負のパルス電流(ピーク値の絶対値は同一)を
交互に流すと、該検出コア10には図12Aに示すよう
にB−Hカーブ上のO→a→O、さらにO→b→Oの変
化に応じた磁束が発生し、図12Bの如くその発生した
磁束の変化量に比例した起電力が検出コイル12に出力
V1、V2として検出される。
カニズムの概要に基づき、さらに詳述する。図1に示す
構成からなる直流電流センサーにおいて、被検出導線に
直流電流が流れていない状態にて、励磁コイル11に直
流成分検出コア10を磁気的に飽和可能なピーク値を有
する正・負のパルス電流(ピーク値の絶対値は同一)を
交互に流すと、該検出コア10には図12Aに示すよう
にB−Hカーブ上のO→a→O、さらにO→b→Oの変
化に応じた磁束が発生し、図12Bの如くその発生した
磁束の変化量に比例した起電力が検出コイル12に出力
V1、V2として検出される。
【0038】被検出導線に直流電流が流れていない状態
では図示のようにV1=V2となり該ピーク値の平均出力
は零となる。ここで被検出導線に例えば+側の直流電流
が流れると、該直流電流によって直流成分検出コア10
が磁化され、図12AのB−Hカーブ上のO点が+側に
+ΔHだけ移動し、図12CのO1の位置となる。この
ような状態において、前記と同様な正・負のパルス電流
を励磁コイル11に流すと、検出コア10には図12C
に示すようにB−Hカーブ上のO1−a1−O1、さらに
O1→b1→O1の変化に応じた磁束が発生し、図12D
の如くその発生した磁束の変化量に比例した起電力が検
出コイル12にV11,V12として検出される。
では図示のようにV1=V2となり該ピーク値の平均出力
は零となる。ここで被検出導線に例えば+側の直流電流
が流れると、該直流電流によって直流成分検出コア10
が磁化され、図12AのB−Hカーブ上のO点が+側に
+ΔHだけ移動し、図12CのO1の位置となる。この
ような状態において、前記と同様な正・負のパルス電流
を励磁コイル11に流すと、検出コア10には図12C
に示すようにB−Hカーブ上のO1−a1−O1、さらに
O1→b1→O1の変化に応じた磁束が発生し、図12D
の如くその発生した磁束の変化量に比例した起電力が検
出コイル12にV11,V12として検出される。
【0039】なお、図12のA,C,Eの表示におい
て、aとbの位置は、所要のB−H位置で被検出導線に
流れる直流電流に応じてH方向に変化するが、図示の都
合上移動位置を短縮して概略的に表示してある。
て、aとbの位置は、所要のB−H位置で被検出導線に
流れる直流電流に応じてH方向に変化するが、図示の都
合上移動位置を短縮して概略的に表示してある。
【0040】図から明らかなようにO1−a1−O1の変
化に基づく磁束の変化量は少ない。すなわち、O点が+
側に+ΔHだけ移動することによってわずかな電流変化
で+側の飽和領域に達し、その後電流が増加しても実質
的に発生する磁束量に変化がないためである。また、O
1−b1−O1の変化に基づく磁束の変化量は大きい。す
なわち、O点が+側に+ΔHだけ移動することによっ
て、−側の飽和領域に達するまでの磁束変化量が大きく
なるためである。従って、起電力V11,V12もその変化
に応じてV11<V12となる。同様に被検出導線に−側の
直流電流が流れると、該直流電流によって直流成分検出
コア10が磁化され、図AのB−Hカーブ上のO点が−
側に−ΔHだけ移動し、図12EのO2の位置となる。
このような状態において、前記と同様な正・負のパルス
電流を励磁コイル11に流すと、検出コア10には図1
2Eに示すようにB−Hカーブ上のO2→a2→O2、さ
らにO2→b2→O2の変化に応じた磁束が発生し、図1
2Fの如くその発生した磁束の変化量に比例した起電力
が検出コイル12にV21,V22として検出される(V21
>V22)。
化に基づく磁束の変化量は少ない。すなわち、O点が+
側に+ΔHだけ移動することによってわずかな電流変化
で+側の飽和領域に達し、その後電流が増加しても実質
的に発生する磁束量に変化がないためである。また、O
1−b1−O1の変化に基づく磁束の変化量は大きい。す
なわち、O点が+側に+ΔHだけ移動することによっ
て、−側の飽和領域に達するまでの磁束変化量が大きく
なるためである。従って、起電力V11,V12もその変化
に応じてV11<V12となる。同様に被検出導線に−側の
直流電流が流れると、該直流電流によって直流成分検出
コア10が磁化され、図AのB−Hカーブ上のO点が−
側に−ΔHだけ移動し、図12EのO2の位置となる。
このような状態において、前記と同様な正・負のパルス
電流を励磁コイル11に流すと、検出コア10には図1
2Eに示すようにB−Hカーブ上のO2→a2→O2、さ
らにO2→b2→O2の変化に応じた磁束が発生し、図1
2Fの如くその発生した磁束の変化量に比例した起電力
が検出コイル12にV21,V22として検出される(V21
>V22)。
【0041】図12C、図12Eにて説明したように、
被検出導線に流れる直流電流に応じて、検出コイル12
の出力における正・負側で異なるピーク値(V11<
V12,V21>V22)が得られ、これら正・負の各々ピー
ク値を個別にサンプルアンドホールドし、該ピーク値の
平均出力を測定することで、該平均出力と直流電流の絶
対値の相関を予め確認しておくことによって、被検出導
線に流れる直流電流の絶対値と向きを確認することがで
きる。なお、V1+V2、V11+V12、V21+V22は実質
的に同値になる。
被検出導線に流れる直流電流に応じて、検出コイル12
の出力における正・負側で異なるピーク値(V11<
V12,V21>V22)が得られ、これら正・負の各々ピー
ク値を個別にサンプルアンドホールドし、該ピーク値の
平均出力を測定することで、該平均出力と直流電流の絶
対値の相関を予め確認しておくことによって、被検出導
線に流れる直流電流の絶対値と向きを確認することがで
きる。なお、V1+V2、V11+V12、V21+V22は実質
的に同値になる。
【0042】上記の作用効果を得るためには、励磁コイ
ル11に流す正・負の各々パルス電流は検出コア10を
十分に飽和することが可能な大きさでなければならな
い。すなわち、被検出導線に流れる直流電流によって、
B−Hカーブ上のO点が移動した後にも、正・負のパル
ス電流によってB−Hカーブ上の飽和領域(図中a,
b,a1,b1,a2,b2)に至るまでの変化を起こさせ
る必要があることは前記の説明からも明らかである。
ル11に流す正・負の各々パルス電流は検出コア10を
十分に飽和することが可能な大きさでなければならな
い。すなわち、被検出導線に流れる直流電流によって、
B−Hカーブ上のO点が移動した後にも、正・負のパル
ス電流によってB−Hカーブ上の飽和領域(図中a,
b,a1,b1,a2,b2)に至るまでの変化を起こさせ
る必要があることは前記の説明からも明らかである。
【0043】従って、要求される応答速度、検出コア1
0の材質等に応じて、励磁コイル11に流すパルス電流
の周波数とピーク値を設定することが望ましい。なお、
本発明者の実験によれば、図11に示す構成において励
磁コイル11に周波数2kHz、正・負の各々のピーク
値25Vのパルス電流を流して測定した結果、励磁コイ
ル11に三角波電流を流して測定した場合と同程度の直
線性を有する測定結果が得られ、応答速度も0.1秒程
度と、三角波電流を流した場合と比べて1桁以上速い応
答速度での測定が可能であることが確認できた。上記の
実験に際し、励磁コイル11としては外径0.1mmの
エナメル線を50ターン巻回し、検出コイル12として
は外径0.1mmのエナメル線を500ターン巻回した
構成とした。
0の材質等に応じて、励磁コイル11に流すパルス電流
の周波数とピーク値を設定することが望ましい。なお、
本発明者の実験によれば、図11に示す構成において励
磁コイル11に周波数2kHz、正・負の各々のピーク
値25Vのパルス電流を流して測定した結果、励磁コイ
ル11に三角波電流を流して測定した場合と同程度の直
線性を有する測定結果が得られ、応答速度も0.1秒程
度と、三角波電流を流した場合と比べて1桁以上速い応
答速度での測定が可能であることが確認できた。上記の
実験に際し、励磁コイル11としては外径0.1mmの
エナメル線を50ターン巻回し、検出コイル12として
は外径0.1mmのエナメル線を500ターン巻回した
構成とした。
【0044】この励磁コイル11に所定のパルス電流を
流す構成では、検出コア10の交流磁気特性(B−H)
カーブに影響を受けず、パルス電流の波形がシャープ
(短時間)であれば、必然的に検出コイル12に発生す
る起電力もシャープ(短時間)となり、応答速度を大幅
に向上することが可能となる。
流す構成では、検出コア10の交流磁気特性(B−H)
カーブに影響を受けず、パルス電流の波形がシャープ
(短時間)であれば、必然的に検出コイル12に発生す
る起電力もシャープ(短時間)となり、応答速度を大幅
に向上することが可能となる。
【0045】以上において直流電流の検出原理について
詳述したが、交流成分検出センサー3を構成する交流成
分検出コア20、交流検出コイル21、帰還電流用コイ
ル22も図1と同様な配置構成を採用することができる
ため、前記の励磁コイル11に三角波電流を流す構成と
同様な原理にて被検出導線中に交流電流とともに流れる
微小な直流電流のみを高感度にて測定することが可能と
なる。
詳述したが、交流成分検出センサー3を構成する交流成
分検出コア20、交流検出コイル21、帰還電流用コイ
ル22も図1と同様な配置構成を採用することができる
ため、前記の励磁コイル11に三角波電流を流す構成と
同様な原理にて被検出導線中に交流電流とともに流れる
微小な直流電流のみを高感度にて測定することが可能と
なる。
【0046】以上に説明した構成はいずれも直流成分検
出コアとして非常にシンプルな構成を採用できることか
ら、直流電流センサーとしての全体の構成が簡単で小型
化、低価格を実現できることは先にも説明した通りであ
り、要求される応答速度により励磁コイルに流す電流を
選択することでその用途を一層拡大することができる。
しかし、検出電流が渦電流となり、スケールアウトした
場合、センサーとしての動作が不安定となることから測
定レンジも比較的狭い(通常0.1〜20A程度)範囲
となる。
出コアとして非常にシンプルな構成を採用できることか
ら、直流電流センサーとしての全体の構成が簡単で小型
化、低価格を実現できることは先にも説明した通りであ
り、要求される応答速度により励磁コイルに流す電流を
選択することでその用途を一層拡大することができる。
しかし、検出電流が渦電流となり、スケールアウトした
場合、センサーとしての動作が不安定となることから測
定レンジも比較的狭い(通常0.1〜20A程度)範囲
となる。
【0047】かかる欠点を改善するために、発明者は先
に提案した種々の構成からなる直流電流センサーを、こ
の発明の直流電流センサーにおける直流成分検出センサ
ーとして配置したところ、測定レンジに関する問題の解
決だけでなく、要求される諸特性に応じた種々の構成を
提供することが可能であることを確認した。例えば、図
9に示すような構成を採用すれば測定レンジの範囲拡大
だけでなく応答速度の向上も可能であることが確認でき
た。
に提案した種々の構成からなる直流電流センサーを、こ
の発明の直流電流センサーにおける直流成分検出センサ
ーとして配置したところ、測定レンジに関する問題の解
決だけでなく、要求される諸特性に応じた種々の構成を
提供することが可能であることを確認した。例えば、図
9に示すような構成を採用すれば測定レンジの範囲拡大
だけでなく応答速度の向上も可能であることが確認でき
た。
【0048】すなわち、直流成分検出センサー2とし
て、電気的に接続されている一対の直流検出コイル33
a,33bを矩形枠状の軟質磁性材料からなる直流成分
検出コア32の対向位置にある短辺部にトロイダル状に
巻回配置するとともに、該直流成分検出コア32の内側
に交流電流とともに流出した微小な直流電流が流れる被
検出導線1を貫通配置する構成からなり、さらに、被検
出導線1を流れる直流電流Iに基づき発生する直流成分
検出コア32内の磁束Φ0をスイッチングする手段とし
て、該検出コア32の対向位置にある長辺部に4角筒状
を構成する軟質磁性材料からなる一対の励磁コア34
a,34bを配置するとともに、直流成分検出コア32
外周の周方向に励磁コイル35を巻回配置した構成(特
開平6−74978号)を採用することができる。
て、電気的に接続されている一対の直流検出コイル33
a,33bを矩形枠状の軟質磁性材料からなる直流成分
検出コア32の対向位置にある短辺部にトロイダル状に
巻回配置するとともに、該直流成分検出コア32の内側
に交流電流とともに流出した微小な直流電流が流れる被
検出導線1を貫通配置する構成からなり、さらに、被検
出導線1を流れる直流電流Iに基づき発生する直流成分
検出コア32内の磁束Φ0をスイッチングする手段とし
て、該検出コア32の対向位置にある長辺部に4角筒状
を構成する軟質磁性材料からなる一対の励磁コア34
a,34bを配置するとともに、直流成分検出コア32
外周の周方向に励磁コイル35を巻回配置した構成(特
開平6−74978号)を採用することができる。
【0049】このような構成からなる直流成分検出セン
サー2において、被検出導線1に直流電流Iが流れると
直流成分検出コア32内に磁束Φ0が発生するが、この
時、励磁コイル35に所定の交流電流(周波数f0)を
流すと励磁コア34a,34b部に図中α方向に交番磁
束が発生し、該交番磁束によって直流成分検出コア32
と励磁コア34a,34bとの直交部36が磁気的に飽
和され、前記直流成分検出コア32内の磁束Φ0がスイ
ッチングされることとなり、周波数が励磁周波数の2倍
(2f0)の交番磁束に変調される。この磁束Φ0の変化
に伴い被検出導線1を流れる直流電流Iに比例した周波
数2f0の起電力(VDET)が直流検出コイル33a,3
3bに検出され、結果として被検出導線1を流れる直流
電流Iの絶対値を知ることができる。
サー2において、被検出導線1に直流電流Iが流れると
直流成分検出コア32内に磁束Φ0が発生するが、この
時、励磁コイル35に所定の交流電流(周波数f0)を
流すと励磁コア34a,34b部に図中α方向に交番磁
束が発生し、該交番磁束によって直流成分検出コア32
と励磁コア34a,34bとの直交部36が磁気的に飽
和され、前記直流成分検出コア32内の磁束Φ0がスイ
ッチングされることとなり、周波数が励磁周波数の2倍
(2f0)の交番磁束に変調される。この磁束Φ0の変化
に伴い被検出導線1を流れる直流電流Iに比例した周波
数2f0の起電力(VDET)が直流検出コイル33a,3
3bに検出され、結果として被検出導線1を流れる直流
電流Iの絶対値を知ることができる。
【0050】さらに、交流成分検出センサー3として、
軟質磁性材料からなる矩形板状の交流成分検出コア40
に交流検出コイル41を配置することともに前記直流成
分検出コア32と、交流成分検出コア40にまたがるよ
うに、帰還電流用コイル42を巻回配置することによ
り、図1と同様な作動原理によって、被検出導線Iを流
れる交流電流による直流成分検出コア32内に発生する
磁束を実質的に零とすることが可能となる。従って直流
成分検出センサー2により、先に説明した作動原理に基
づいて、直流電流のみの検出を実現できる。なお、図中
43a,43bは、インダクタンス変化防止用のギャッ
プである。
軟質磁性材料からなる矩形板状の交流成分検出コア40
に交流検出コイル41を配置することともに前記直流成
分検出コア32と、交流成分検出コア40にまたがるよ
うに、帰還電流用コイル42を巻回配置することによ
り、図1と同様な作動原理によって、被検出導線Iを流
れる交流電流による直流成分検出コア32内に発生する
磁束を実質的に零とすることが可能となる。従って直流
成分検出センサー2により、先に説明した作動原理に基
づいて、直流電流のみの検出を実現できる。なお、図中
43a,43bは、インダクタンス変化防止用のギャッ
プである。
【0051】図においては、帰還電流用コイル42を一
か所にのみ配置した構成を示したが、電磁的なバランス
を考慮すると、直流成分検出コア32及び交流成分検出
コア40の各々の辺部である4ヶ所に配置することが最
も好ましい。また、交流成分検出コア40を矩形板状の
構成として示したが、その形状に限定されるものではな
く、要求される測定精度や各種コイルの巻回作業性等を
考慮して、円盤状等の構成を採用することも可能であ
る。
か所にのみ配置した構成を示したが、電磁的なバランス
を考慮すると、直流成分検出コア32及び交流成分検出
コア40の各々の辺部である4ヶ所に配置することが最
も好ましい。また、交流成分検出コア40を矩形板状の
構成として示したが、その形状に限定されるものではな
く、要求される測定精度や各種コイルの巻回作業性等を
考慮して、円盤状等の構成を採用することも可能であ
る。
【0052】図9の構成によれば、三角波状の励磁電流
を使用する必要がなく、図1の構成に比べて、応答性を
大幅に向上することができる。また、図1の構成に比
べ、若干、直流成分検出コア32の構造が複雑となる
が、検出電流が渦電流となり、スケールアウトした場合
でも比較的センサーとしての動作が安定しており、か
つ、高感度、高精度の測定も可能となることから測定レ
ンジも1mA〜100A程度と広範囲になる。また、電
子回路上でノイズ除去が容易であることから耐ノイズ特
性も良好となる長所を有する。
を使用する必要がなく、図1の構成に比べて、応答性を
大幅に向上することができる。また、図1の構成に比
べ、若干、直流成分検出コア32の構造が複雑となる
が、検出電流が渦電流となり、スケールアウトした場合
でも比較的センサーとしての動作が安定しており、か
つ、高感度、高精度の測定も可能となることから測定レ
ンジも1mA〜100A程度と広範囲になる。また、電
子回路上でノイズ除去が容易であることから耐ノイズ特
性も良好となる長所を有する。
【0053】図10に示す構成においても、図9の構成
と同等以上の特性を得ることができる。図10の直流電
流センサーを構成する直流成分検出センサー2は、直流
成分検出コアの構成を簡単にするとともに、S/N比の
向上を可能にするものであり、直流検出コイル53をト
ロイダル状に巻回配置する環状の軟質磁性材料からなる
直流成分検出コア52を管状となし、該検出コア52の
周方向に連通する中空部に、励磁コイル55を巻回配置
した構成(特開平7−198754号)からなる。
と同等以上の特性を得ることができる。図10の直流電
流センサーを構成する直流成分検出センサー2は、直流
成分検出コアの構成を簡単にするとともに、S/N比の
向上を可能にするものであり、直流検出コイル53をト
ロイダル状に巻回配置する環状の軟質磁性材料からなる
直流成分検出コア52を管状となし、該検出コア52の
周方向に連通する中空部に、励磁コイル55を巻回配置
した構成(特開平7−198754号)からなる。
【0054】このような構成において、被検出導線1に
直流電流Iが流れると直流成分検出コア52内に磁束Φ
0が発生するが、この時、励磁コイル55に所定の励磁
電流(交流電流)を流すと直流成分検出コア52内に図
中α方向の交番磁束が発生し、該交番磁束によって直流
成分検出コア52のほぼ全域が周期的に磁気的飽和さ
れ、前記直流成分検出コア52内の磁束Φ0がスイッチ
ングされることとなる。この構成では、図9にて説明し
た直流成分検出センサーにおける、励磁コアの役目を直
流成分検出コア52が兼ねることになるが、基本的に図
9の直流電流センサーの作動原理と同様にして被検出導
線1を流れる直流電流Iの絶対値を知ることができる。
直流電流Iが流れると直流成分検出コア52内に磁束Φ
0が発生するが、この時、励磁コイル55に所定の励磁
電流(交流電流)を流すと直流成分検出コア52内に図
中α方向の交番磁束が発生し、該交番磁束によって直流
成分検出コア52のほぼ全域が周期的に磁気的飽和さ
れ、前記直流成分検出コア52内の磁束Φ0がスイッチ
ングされることとなる。この構成では、図9にて説明し
た直流成分検出センサーにおける、励磁コアの役目を直
流成分検出コア52が兼ねることになるが、基本的に図
9の直流電流センサーの作動原理と同様にして被検出導
線1を流れる直流電流Iの絶対値を知ることができる。
【0055】なお、図中3は、交流成分検出センサー3
であり実質的に図1の直流電流センサーの場合と同様な
構成からなっている。すなわち、図中60は環状の軟質
磁性材料からなる交流成分検出コアであり、61は交流
検出コイル、62は帰還電流用コイル、63a,63b
はインダクタンス変化防止用ギャップである。従って、
図1と同様な作動原理によって、被検出導線を流れる交
流電流による直流成分検出コア52内に発生する磁束を
実質的に零とすることが可能となり、前記直流成分検出
センサー2により、先に説明した作動原理に基づいて、
直流電流のみの検出を実現することができる。
であり実質的に図1の直流電流センサーの場合と同様な
構成からなっている。すなわち、図中60は環状の軟質
磁性材料からなる交流成分検出コアであり、61は交流
検出コイル、62は帰還電流用コイル、63a,63b
はインダクタンス変化防止用ギャップである。従って、
図1と同様な作動原理によって、被検出導線を流れる交
流電流による直流成分検出コア52内に発生する磁束を
実質的に零とすることが可能となり、前記直流成分検出
センサー2により、先に説明した作動原理に基づいて、
直流電流のみの検出を実現することができる。
【0056】この構成の直流電流センサーにおいても、
図9に示した構成と同様に高速応答、高感度、高精度を
実現できるが、特に直流成分検出コア52の製造が機械
化し易く、より低価格が実現できる。また、直流成分検
出コア52にフェライトコアを使用すれば、本来的に交
流磁気特性が良好であることから、より一層の高速応答
性向上を実現できる。さらに、電子回路が若干複雑にな
るものの、耐ノイズ特性についても、図1及び図9の構
成より、優れた特性を得ることができる。
図9に示した構成と同様に高速応答、高感度、高精度を
実現できるが、特に直流成分検出コア52の製造が機械
化し易く、より低価格が実現できる。また、直流成分検
出コア52にフェライトコアを使用すれば、本来的に交
流磁気特性が良好であることから、より一層の高速応答
性向上を実現できる。さらに、電子回路が若干複雑にな
るものの、耐ノイズ特性についても、図1及び図9の構
成より、優れた特性を得ることができる。
【0057】以上に説明した図9、図10の構成からな
る直流電流センサーを構成する直流成分検出センサー
は、被検出導線1を流れる直流電流Iに基づき発生する
直流成分検出コア内の磁束Φ0をスイッチングする手段
が、直流成分検出コア52の周方向の一部又は全部に交
番磁束による磁気的な飽和領域を形成して磁束Φ0を周
期的に遮断する構成であったが、以下に示す図11の構
成からなる直流成分検出センサーは、磁束Φ0をスイッ
チングする手段が異なる。
る直流電流センサーを構成する直流成分検出センサー
は、被検出導線1を流れる直流電流Iに基づき発生する
直流成分検出コア内の磁束Φ0をスイッチングする手段
が、直流成分検出コア52の周方向の一部又は全部に交
番磁束による磁気的な飽和領域を形成して磁束Φ0を周
期的に遮断する構成であったが、以下に示す図11の構
成からなる直流成分検出センサーは、磁束Φ0をスイッ
チングする手段が異なる。
【0058】図11に示す直流電流センサーを構成する
直流成分検出センサー2は、被検出導線1を流れる直流
電流Iに基づき発生する直流成分検出コア72内の周方
向の磁場に、該周方向の磁場に直交し周期的に向きが変
化する磁場を作用させることで、これらの合成磁場に基
づく直流成分検出コア72内での磁化方向を回転させ、
実質的に被検出導線1を流れる直流電流Iに基づき発生
する直流成分検出コア72内の磁束Φ0に変調をかけ磁
気的なスイッチングを行なう構成からなる。この構成に
おいても直流検出コイル73への起電力発生メカニズム
はスイッチング手段が異なるものの実質的に図9の直流
電流センサーと同様である(特願平7−180721
号)。
直流成分検出センサー2は、被検出導線1を流れる直流
電流Iに基づき発生する直流成分検出コア72内の周方
向の磁場に、該周方向の磁場に直交し周期的に向きが変
化する磁場を作用させることで、これらの合成磁場に基
づく直流成分検出コア72内での磁化方向を回転させ、
実質的に被検出導線1を流れる直流電流Iに基づき発生
する直流成分検出コア72内の磁束Φ0に変調をかけ磁
気的なスイッチングを行なう構成からなる。この構成に
おいても直流検出コイル73への起電力発生メカニズム
はスイッチング手段が異なるものの実質的に図9の直流
電流センサーと同様である(特願平7−180721
号)。
【0059】詳細すると、直流成分検出コア72には、
該検出コア72の側面に形成されている複数の貫通孔7
8(図においては矩形状にて示すが、円形状等でもよ
い)内に同一貫通孔内の電流の向きが同一で隣接貫通孔
内の電流の向きが反対向きとなるよう励磁コイル75
a,75bを巻回配置するとともに、外周に直流検出コ
イル73をトロイダル状に巻回配置した構成からなって
いる。励磁コイル75a,75bに所定の励磁電流(交
流電流)を印加することによって、直流成分検出コア7
2内での磁化方向を回転させ、上記の説明の通り目的と
する被検出導線1を流れる直流電流Iの絶対値を知るこ
とができる。
該検出コア72の側面に形成されている複数の貫通孔7
8(図においては矩形状にて示すが、円形状等でもよ
い)内に同一貫通孔内の電流の向きが同一で隣接貫通孔
内の電流の向きが反対向きとなるよう励磁コイル75
a,75bを巻回配置するとともに、外周に直流検出コ
イル73をトロイダル状に巻回配置した構成からなって
いる。励磁コイル75a,75bに所定の励磁電流(交
流電流)を印加することによって、直流成分検出コア7
2内での磁化方向を回転させ、上記の説明の通り目的と
する被検出導線1を流れる直流電流Iの絶対値を知るこ
とができる。
【0060】図中3は、交流成分検出センサー3であ
り、実質的に図1の直流電流センサーの場合と同様な構
成からなっている。すなわち、図中80は環状の軟質磁
性材料からなる交流成分検出コアであり、81は交流検
出コイル、82は帰還電流用コイル、83a,83bは
インダクタンス変化防止用ギャップである。従って、図
1と同様な作動原理によって、被検出導線を流れる交流
電流による直流成分検出コア72内に発生する磁束を実
質的に零とすることが可能となり、前記直流成分検出セ
ンサー2により、先に説明した作動原理に基づいて、直
流電流のみの検出を実現することができる。
り、実質的に図1の直流電流センサーの場合と同様な構
成からなっている。すなわち、図中80は環状の軟質磁
性材料からなる交流成分検出コアであり、81は交流検
出コイル、82は帰還電流用コイル、83a,83bは
インダクタンス変化防止用ギャップである。従って、図
1と同様な作動原理によって、被検出導線を流れる交流
電流による直流成分検出コア72内に発生する磁束を実
質的に零とすることが可能となり、前記直流成分検出セ
ンサー2により、先に説明した作動原理に基づいて、直
流電流のみの検出を実現することができる。
【0061】この構成の直流電流センサーにおいても図
9に示した構成とほぼ同様な特性を得ることが可能であ
るが、検出電流が渦電流となり、スケールアウトした場
合には、直流成分検出コア72内での磁化方向の回転が
円滑に行われず、センサーとしての動作が不安定となる
ことから若干測定レンジが狭くなるものの、通常1mA
〜10A程度の範囲であれば、高速応答、高感度、高精
度を実現できる。又、直流成分検出コア72の構造が非
常に簡単であることから、小型化、低価格化の点からも
有効な構成である。
9に示した構成とほぼ同様な特性を得ることが可能であ
るが、検出電流が渦電流となり、スケールアウトした場
合には、直流成分検出コア72内での磁化方向の回転が
円滑に行われず、センサーとしての動作が不安定となる
ことから若干測定レンジが狭くなるものの、通常1mA
〜10A程度の範囲であれば、高速応答、高感度、高精
度を実現できる。又、直流成分検出コア72の構造が非
常に簡単であることから、小型化、低価格化の点からも
有効な構成である。
【0062】以上、図9〜図11は、直流成分検出セン
サーとして、励磁コイルに、所定の交流電流を流すこと
によって、被検出導線中を流れる交流電流中に混入する
直流電流に基づき発生する直流成分検出コア内の磁束を
同期的にスイッチングする構成からなる例を示したが、
図示の例に限らず、例えば、被検出導線中を流れる直流
電流に基づき発生する検出コア内の磁束Φ0の方向を該
磁束Φ0に対して直交する方向の交番磁束との反発作用
によって変化させることで実質的に磁束Φ0を周期的に
遮断し、結果として磁束Φ0をスイッチングする構成
(特開平7−55846号)等、先に提案した種々構成
のセンサーを用いることが可能である。
サーとして、励磁コイルに、所定の交流電流を流すこと
によって、被検出導線中を流れる交流電流中に混入する
直流電流に基づき発生する直流成分検出コア内の磁束を
同期的にスイッチングする構成からなる例を示したが、
図示の例に限らず、例えば、被検出導線中を流れる直流
電流に基づき発生する検出コア内の磁束Φ0の方向を該
磁束Φ0に対して直交する方向の交番磁束との反発作用
によって変化させることで実質的に磁束Φ0を周期的に
遮断し、結果として磁束Φ0をスイッチングする構成
(特開平7−55846号)等、先に提案した種々構成
のセンサーを用いることが可能である。
【0063】さらに、直流成分検出センサーとしては、
環状の軟質磁性材料からなる直流成分検出コアの一部に
空隙を形成し、該空隙内にホール素子を配置するような
構成も採用できる。
環状の軟質磁性材料からなる直流成分検出コアの一部に
空隙を形成し、該空隙内にホール素子を配置するような
構成も採用できる。
【0064】また、零点精度及び温度特性に優れ、小電
流から大電流までの広範囲の直流電流の測定が可能な直
流成分検出センサーの構成として、検出コイルをトロイ
ダル状に巻回配置する環状の軟質磁性材料からなる検出
コアの内側に直流電流が流れる被検出導線を貫通配置
し、該被検出導線を流れる直流電流に基づき発生する検
出コア内の磁束をスイッチングする手段を有する直流電
流センサーにおいて、前記被検出導線を流れる直流電流
に基づき発生する検出コア内の磁束を打ち消す方向の磁
束を発生し、検出コイルの出力を実質的に零とするフィ
ードバックコイルを、検出コアにトロイダル状に巻回配
置し、該フィードバックコイルへの印加電流を測定する
ことによって被検出導線に流れている直流電流を検出す
る構成(特願平8−354454号)が採用できる。
流から大電流までの広範囲の直流電流の測定が可能な直
流成分検出センサーの構成として、検出コイルをトロイ
ダル状に巻回配置する環状の軟質磁性材料からなる検出
コアの内側に直流電流が流れる被検出導線を貫通配置
し、該被検出導線を流れる直流電流に基づき発生する検
出コア内の磁束をスイッチングする手段を有する直流電
流センサーにおいて、前記被検出導線を流れる直流電流
に基づき発生する検出コア内の磁束を打ち消す方向の磁
束を発生し、検出コイルの出力を実質的に零とするフィ
ードバックコイルを、検出コアにトロイダル状に巻回配
置し、該フィードバックコイルへの印加電流を測定する
ことによって被検出導線に流れている直流電流を検出す
る構成(特願平8−354454号)が採用できる。
【0065】また、同様な直流成分検出センサーの構成
として、内側に直流電流が流れる被検出導線を貫通配置
する円環状又は多角形環状の軟質磁性材料からなる検出
コアと、該検出コア外周部の少なく4箇所以上で検出コ
ア軸方向中心に対して対称となる位置に検出コアの周方
向に対して直角方向に接続して環状を形成する軟質磁性
材料からなる励磁コアと、前記検出コアにトロイダル状
に巻回配置する検出コイルと、前記検出コアの外周部周
方向に巻回配置する励磁コイルと、検出コアにトロイダ
ル状に巻回配置し、前記被検出導線を流れる直流電流に
基づき発生する検出コア内の磁束を打ち消す方向の磁束
を発生し、検出コイルの出力を実質的に零とするフィー
ドバックコイルとを有する構成(特願平8−35445
3号)が採用できる。
として、内側に直流電流が流れる被検出導線を貫通配置
する円環状又は多角形環状の軟質磁性材料からなる検出
コアと、該検出コア外周部の少なく4箇所以上で検出コ
ア軸方向中心に対して対称となる位置に検出コアの周方
向に対して直角方向に接続して環状を形成する軟質磁性
材料からなる励磁コアと、前記検出コアにトロイダル状
に巻回配置する検出コイルと、前記検出コアの外周部周
方向に巻回配置する励磁コイルと、検出コアにトロイダ
ル状に巻回配置し、前記被検出導線を流れる直流電流に
基づき発生する検出コア内の磁束を打ち消す方向の磁束
を発生し、検出コイルの出力を実質的に零とするフィー
ドバックコイルとを有する構成(特願平8−35445
3号)が採用できる。
【0066】この発明の直流電流センサーにおいて、帰
還電流用コイルを、直流成分検出センサー(直流成分検
出コア)と交流成分検出センサー(交流成分検出コア)
とにまたがって、巻回配置する構成とは、2つの各々セ
ンサー(コア)に同じ起磁力(アンペア・ターン)が印
加される巻き方であれば、図示のような巻き方に限定さ
れることなく、各々のセンサー(コア)に独立して巻回
配置したのちに互いに直列接続する構成等が採用でき
る。
還電流用コイルを、直流成分検出センサー(直流成分検
出コア)と交流成分検出センサー(交流成分検出コア)
とにまたがって、巻回配置する構成とは、2つの各々セ
ンサー(コア)に同じ起磁力(アンペア・ターン)が印
加される巻き方であれば、図示のような巻き方に限定さ
れることなく、各々のセンサー(コア)に独立して巻回
配置したのちに互いに直列接続する構成等が採用でき
る。
【0067】この発明において、環状の軟質磁性材料と
は、軟質磁性材料が所謂リング状になっていることに限
定されるものではなく、軟質磁性材料が電磁気的な閉回
路を構成できていればよく、図示のごとく円環状、矩形
枠状等の他、種々の構成が採用でき、また、必ずしも直
流成分検出コアと交流成分検出コアを同一形状、同一寸
法とする必要性はない。
は、軟質磁性材料が所謂リング状になっていることに限
定されるものではなく、軟質磁性材料が電磁気的な閉回
路を構成できていればよく、図示のごとく円環状、矩形
枠状等の他、種々の構成が採用でき、また、必ずしも直
流成分検出コアと交流成分検出コアを同一形状、同一寸
法とする必要性はない。
【0068】
【実施例】直流成分検出コアは、厚さ0.5mmの薄板
からなるパーマロイC(78%Ni‐5%Mo‐4%C
u‐balFe)を、外径45mm、内径33mmに打
ち抜き、所定の熱処理を施して完成した。
からなるパーマロイC(78%Ni‐5%Mo‐4%C
u‐balFe)を、外径45mm、内径33mmに打
ち抜き、所定の熱処理を施して完成した。
【0069】交流成分検出コアは、上記の直流成分検出
コアと同材質、同寸法からなるパーマロイCの打ち抜き
品を10枚積層した後、対称形状となるよう1/2に切
断しそれぞれ略C型とし、さらに、所定の熱処理を施し
た後、これら一対のコア片を厚さ50μmのギャップス
ペーサーを介して周方向の二か所にインダクタンス変化
防止用ギャップが形成されるようリング状に一体化し、
完成した。
コアと同材質、同寸法からなるパーマロイCの打ち抜き
品を10枚積層した後、対称形状となるよう1/2に切
断しそれぞれ略C型とし、さらに、所定の熱処理を施し
た後、これら一対のコア片を厚さ50μmのギャップス
ペーサーを介して周方向の二か所にインダクタンス変化
防止用ギャップが形成されるようリング状に一体化し、
完成した。
【0070】直流成分検出コアと交流成分検出コアの各
々を絶縁ケースに入れた後、図1に示すごとく励磁コイ
ル、直流検出コイル、交流検出コイル、帰環電流用コイ
ルを所定位置にトロイダル状に巻回配置した。なお、こ
れらのコイルには、いずれも外径0.2mmのエナメル
線を300ターン巻回した。
々を絶縁ケースに入れた後、図1に示すごとく励磁コイ
ル、直流検出コイル、交流検出コイル、帰環電流用コイ
ルを所定位置にトロイダル状に巻回配置した。なお、こ
れらのコイルには、いずれも外径0.2mmのエナメル
線を300ターン巻回した。
【0071】さらに、各々のコイルに図5に示す電子回
路を接続し、この発明の直流電流センサーの特性を測定
し、その結果を図6〜図8に示す。図5AのL21は交流
検出コイル、L22は帰環電流用コイル、図5BのL12は
直流検出コイル、Aoutはセンサー出力、図5CのL
11は励磁コイルを示している。
路を接続し、この発明の直流電流センサーの特性を測定
し、その結果を図6〜図8に示す。図5AのL21は交流
検出コイル、L22は帰環電流用コイル、図5BのL12は
直流検出コイル、Aoutはセンサー出力、図5CのL
11は励磁コイルを示している。
【0072】なお、直流成分検出コアと交流成分検出コ
アの内側に貫通配置する被検出導線は外径8mmのビニ
ル被覆線であり、励磁コイルに流す三角波状の励磁電流
は90Hz、lp=±15mAとした。
アの内側に貫通配置する被検出導線は外径8mmのビニ
ル被覆線であり、励磁コイルに流す三角波状の励磁電流
は90Hz、lp=±15mAとした。
【0073】図6は被検出導線に交流電流を流さない状
態で直流電流のみを流した場合の入・出力特性を示すも
ので、図7は被検出導線に15Aの交流電流を重畳した
状態で直流電流を測定した入・出力特性を示すものであ
り、図8はこれら図6と図7の測定結果を同一グラフ上
に記載した入・出力特性である。なお図8における黒○
印は図6に、○印は図7に相当する入出力特性を示すも
のである。
態で直流電流のみを流した場合の入・出力特性を示すも
ので、図7は被検出導線に15Aの交流電流を重畳した
状態で直流電流を測定した入・出力特性を示すものであ
り、図8はこれら図6と図7の測定結果を同一グラフ上
に記載した入・出力特性である。なお図8における黒○
印は図6に、○印は図7に相当する入出力特性を示すも
のである。
【0074】図8より、この発明の直流電流センサーに
よれば、被検出導線に流れる交流電流の有無にかかわら
ず、微小な直流電流を高感度で測定可能であることが分
かる。すなわち、交流電流中に流出,混入する微小な直
流電流を高感度で測定することが可能となり、トランス
レスインバーターの実用化を達成するとの目的を実現可
能とするものである。
よれば、被検出導線に流れる交流電流の有無にかかわら
ず、微小な直流電流を高感度で測定可能であることが分
かる。すなわち、交流電流中に流出,混入する微小な直
流電流を高感度で測定することが可能となり、トランス
レスインバーターの実用化を達成するとの目的を実現可
能とするものである。
【0075】なお、交流成分検出コアは前記のようにイ
ンダクタンス安定化のためにギャップを形成することか
ら、磁気抵抗が増大して磁束発生量が実質的に減少する
こととなり、交流検出コイルで適切な出力が得られなく
なる。このため、交流成分検出コアに実施例のようなパ
ーマロイ薄板の打ち抜き品を複数枚積層し、検出コアの
断面積を大きくすることで、実質的な磁束発生量を増大
させるとともに、良好な交流磁気特性を確保することが
可能となった。
ンダクタンス安定化のためにギャップを形成することか
ら、磁気抵抗が増大して磁束発生量が実質的に減少する
こととなり、交流検出コイルで適切な出力が得られなく
なる。このため、交流成分検出コアに実施例のようなパ
ーマロイ薄板の打ち抜き品を複数枚積層し、検出コアの
断面積を大きくすることで、実質的な磁束発生量を増大
させるとともに、良好な交流磁気特性を確保することが
可能となった。
【0076】なお、Mn−Zn系フェライトを用いれ
ば、本質的に交流磁気特性が良好なため、所定厚さのC
型一体品とすることができ、組立てが容易となり、生産
性等の面で好ましい構成となる。
ば、本質的に交流磁気特性が良好なため、所定厚さのC
型一体品とすることができ、組立てが容易となり、生産
性等の面で好ましい構成となる。
【0077】また、直流電流センサー全体としての測定
感度等については上記パーマロイ積層体とMn−Zn系
フェライト一体品を用いた構成とともにほぼ同様な結果
を得ることが可能であることを確認した。
感度等については上記パーマロイ積層体とMn−Zn系
フェライト一体品を用いた構成とともにほぼ同様な結果
を得ることが可能であることを確認した。
【0078】さらに、図9、図10、図11の構成につ
いても先の実施例と同様に、交流電流中に流出,混入す
る微小あるいは比較的大きな直流電流を高感度で測定す
ること可能であったこと、並びにトランスレスインバー
ターの実用化が可能であったを確認した。
いても先の実施例と同様に、交流電流中に流出,混入す
る微小あるいは比較的大きな直流電流を高感度で測定す
ること可能であったこと、並びにトランスレスインバー
ターの実用化が可能であったを確認した。
【0079】
【発明の効果】この発明による直流電流センサーは、被
検出導線中の交流電流中に流出,混入する微小な直流電
流を非接触にて高感度で測定することが可能であり、例
えば、トランスレスインバーター等において、インバー
ター出力側の交流電流中に流出して混入する微小な直流
電流を検出し、その検出したデータに基づいて負帰環を
かけ、該直流電流を零にすることで、実質的な直流電流
の流出を防止することが実現できる。
検出導線中の交流電流中に流出,混入する微小な直流電
流を非接触にて高感度で測定することが可能であり、例
えば、トランスレスインバーター等において、インバー
ター出力側の交流電流中に流出して混入する微小な直流
電流を検出し、その検出したデータに基づいて負帰環を
かけ、該直流電流を零にすることで、実質的な直流電流
の流出を防止することが実現できる。
【0080】従って、この発明による直流電流センサー
並びにこれを用いた直流電流流出防止方法は、インバー
ターにおける負荷側の交流電気機器に直流電流が流入す
るのを防止でき、従来のインバーター出力側にトランス
を配置した構成に比較して、構成が簡単で安価なトラン
スレスインバーターを、インバーターの焼損等の問題を
発生することなく、実用化できる。
並びにこれを用いた直流電流流出防止方法は、インバー
ターにおける負荷側の交流電気機器に直流電流が流入す
るのを防止でき、従来のインバーター出力側にトランス
を配置した構成に比較して、構成が簡単で安価なトラン
スレスインバーターを、インバーターの焼損等の問題を
発生することなく、実用化できる。
【図1】この発明の直流電流センサーの一実施例を示す
概要説明図である。
概要説明図である。
【図2】この発明の直流電流センサーの直流成分検出セ
ンサーの斜視説明図である。
ンサーの斜視説明図である。
【図3】この発明の直流電流センサーの直流成分検出セ
ンサーの作動原理を説明する概念説明図であり、Aは三
角波状の励磁電流、Bは磁束の向き、Cはパルス電圧、
Dはアナログ出力、Eはアナログ出力を表す。
ンサーの作動原理を説明する概念説明図であり、Aは三
角波状の励磁電流、Bは磁束の向き、Cはパルス電圧、
Dはアナログ出力、Eはアナログ出力を表す。
【図4】この発明の直流電流センサーの交流成分検出セ
ンサーの斜視説明図である。
ンサーの斜視説明図である。
【図5】A,B,Cはこの発明の直流電流センサーに接
続した電子回路の回路図である。
続した電子回路の回路図である。
【図6】実施例における貫通直流電流と出力電圧との関
係を示すグラフであり、被検出導線に交流電流を流さな
い状態で直流電流のみを流した場合の入・出力特性を示
す。
係を示すグラフであり、被検出導線に交流電流を流さな
い状態で直流電流のみを流した場合の入・出力特性を示
す。
【図7】実施例における貫通直流電流と出力電圧との関
係を示すグラフであり、被検出導線に15Aの交流電流
を重畳した状態で直流電流を測定した入・出力特性を示
す。
係を示すグラフであり、被検出導線に15Aの交流電流
を重畳した状態で直流電流を測定した入・出力特性を示
す。
【図8】図6と図7の測定結果を同一グラフ上に記載し
た入・出力特性を示すグラフである。
た入・出力特性を示すグラフである。
【図9】この発明による他の直流電流センサーを構成す
る交流成分検出センサーと直流成分検出センサーの組合
せを示す斜視説明図である。
る交流成分検出センサーと直流成分検出センサーの組合
せを示す斜視説明図である。
【図10】この発明による他の直流電流センサーを構成
する交流成分検出センサーと直流成分検出センサーの組
合せを示す斜視説明図である。
する交流成分検出センサーと直流成分検出センサーの組
合せを示す斜視説明図である。
【図11】この発明による他の直流電流センサーを構成
する交流成分検出センサーと直流成分検出センサーの組
合せを示す斜視説明図である。
する交流成分検出センサーと直流成分検出センサーの組
合せを示す斜視説明図である。
【図12】図1の直流電流センサーの励磁コイルに直流
成分検出コアを磁気的に飽和させるピーク値を有する正
・負のパルス電流を交互に流した場合における検出コイ
ルへの起電力発生メカニズムを説明するもので、A,
C,DはB−Hカーブ、B,D,Fは検出コイルに出力
される起電力を示すグラフである。
成分検出コアを磁気的に飽和させるピーク値を有する正
・負のパルス電流を交互に流した場合における検出コイ
ルへの起電力発生メカニズムを説明するもので、A,
C,DはB−Hカーブ、B,D,Fは検出コイルに出力
される起電力を示すグラフである。
1 被検出導線 2 直流成分検出センサー 3 交流成分検出センサー 10,32,52,72 直流成分検出コア 11,35,55,75a,75b 励磁コイル 12,33a,33b,53,73 直流検出コイル 20,40,60,80 交流成分検出コア 21,41,61,81 交流検出コイル 22,42,62,82 帰環電流用コイル 23a,23b,43a,43b,63a,63b,8
3a,83b ギャップ 30 位相補正回路 31 アンプ 34a,34b 励磁コア 36 直交部 78 貫通孔 L11 励磁コイル L12 直流検出コイル L21 交流検出コイル L22 帰環電流用コイル
3a,83b ギャップ 30 位相補正回路 31 アンプ 34a,34b 励磁コア 36 直交部 78 貫通孔 L11 励磁コイル L12 直流検出コイル L21 交流検出コイル L22 帰環電流用コイル
Claims (9)
- 【請求項1】 直流成分検出センサーと交流成分検出セ
ンサーの各内側に直流電流と交流電流が流れる被検出導
線を貫通配置し、両センサーにまたがって巻回配置する
帰環電流用コイルを有した構成からなり、前記被検出導
線を流れる交流電流による交流成分検出センサーの出力
が零になるよう帰環電流用コイルに帰環電流を流し、前
記被検出導線を流れる交流電流による直流成分検出セン
サーへの影響を実質的に零にして、直流成分検出センサ
ーにて前記被検出導線に流れる直流電流を検出する直流
電流センサー。 - 【請求項2】 請求項1において、交流成分検出センサ
ーが、環状の軟質磁性材料からなる交流成分検出コアと
該コアにトロイダル状に巻回配置する交流検出コイルと
からなる直流電流センサー。 - 【請求項3】 請求項2において、交流成分検出コアの
周方向の少なくとも一箇所にギャップを形成した直流電
流センサー。 - 【請求項4】 請求項2において、直流成分検出センサ
ーが、環状の軟質磁性材料からなる直流成分検出コアと
該コアにトロイダル状に巻回配置する励磁コイルと直流
検出コイルとからなる直流電流センサー。 - 【請求項5】 請求項4において、直流成分検出センサ
ーが、励磁コイルに直流成分検出コア内に該コアの保磁
力を超える磁場を発生させる三角波状の励磁電流を流
し、直流成分検出コア内の磁束の向きが反転するタイミ
ングを検出コイルに発生するパルス状の電圧にて検出
し、該パルスの間隔を比較測定して直流電流を検出する
構成からなる直流電流センサー。 - 【請求項6】 請求項4において、直流成分検出センサ
ーが、励磁コイルに直流成分検出コアを、磁気的に飽和
可能なピーク値を有する正・負のパルス電流を交互に流
し、検出コイルに発生する正・負のパルス状出力の各々
ピーク値を個別にサンプルアンドホールドし、該ピーク
値の平均出力を測定して直流電流を検出する構成からな
る直流電流センサー。 - 【請求項7】 請求項4において、直流成分検出センサ
ーが、励磁コイルに所定の交流電流を流すことにより前
記被検出導線を流れる直流電流に基づき発生する直流成
分検出コア内の磁束を、周期的にスイッチングする構成
からなる直流電流センサー。 - 【請求項8】 直流電流をインバーターを介して交流電
流に変換してなる該インバーター出力側の交流電流中に
流出した直流電流を直流電流センサーにて検出し、該直
流電流センサーの検出データに基づいて負帰還をかけ
て、前記の流出した直流電流を実質的に零とする直流電
流流出防止方法。 - 【請求項9】 請求項7において、直流成分検出センサ
ーと交流成分検出センサーの各内側に直流電流と交流電
流が流れる被検出導線を貫通配置し、両センサーにまた
がって巻回配置する帰環電流用コイルを有した構成から
なり、前記被検出導線を流れる交流電流による交流成分
検出センサーの出力が零になるよう帰環電流用コイルに
帰環電流を流し、前記被検出導線を流れる交流電流によ
る直流成分検出センサーへの影響を実質的に零にして、
直流成分検出センサーにて前記被検出導線に流れる直流
電流を検出する直流電流センサーを用いる直流電流流出
防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143581A JPH112646A (ja) | 1997-03-28 | 1997-05-15 | 直流電流センサーと直流電流流出防止方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9490397 | 1997-03-28 | ||
JP11528397 | 1997-04-16 | ||
JP9-115283 | 1997-04-16 | ||
JP9-94903 | 1997-04-16 | ||
JP9143581A JPH112646A (ja) | 1997-03-28 | 1997-05-15 | 直流電流センサーと直流電流流出防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112646A true JPH112646A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=27307680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9143581A Pending JPH112646A (ja) | 1997-03-28 | 1997-05-15 | 直流電流センサーと直流電流流出防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112646A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010230658A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-10-14 | Vacuumschmelze Gmbh & Co Kg | 低ヒステリシスセンサー |
KR101329240B1 (ko) * | 2012-10-31 | 2013-11-20 | 이상철 | 플럭스 게이트 방식의 비접촉 전류 계측기 |
JP2015068725A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 電流検出装置及びこれを備えた変電設備 |
WO2015122855A1 (en) * | 2014-02-11 | 2015-08-20 | Grňo Ladislav | Sensor and method for electric current measurement |
JP2022123748A (ja) * | 2021-02-12 | 2022-08-24 | 富士電機機器制御株式会社 | 電流検出装置 |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP9143581A patent/JPH112646A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010230658A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-10-14 | Vacuumschmelze Gmbh & Co Kg | 低ヒステリシスセンサー |
KR101329240B1 (ko) * | 2012-10-31 | 2013-11-20 | 이상철 | 플럭스 게이트 방식의 비접촉 전류 계측기 |
WO2014069841A1 (ko) * | 2012-10-31 | 2014-05-08 | Lee Sangchul | 플럭스 게이트 방식의 비접촉 전류 계측기 |
JP2015068725A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 電流検出装置及びこれを備えた変電設備 |
WO2015122855A1 (en) * | 2014-02-11 | 2015-08-20 | Grňo Ladislav | Sensor and method for electric current measurement |
US9989562B2 (en) | 2014-02-11 | 2018-06-05 | Ladislav Gr{hacek over (n)}o | Sensor and method for electric current measurement |
JP2022123748A (ja) * | 2021-02-12 | 2022-08-24 | 富士電機機器制御株式会社 | 電流検出装置 |
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