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JPH11255169A - スクータの冷却構造 - Google Patents

スクータの冷却構造

Info

Publication number
JPH11255169A
JPH11255169A JP10057841A JP5784198A JPH11255169A JP H11255169 A JPH11255169 A JP H11255169A JP 10057841 A JP10057841 A JP 10057841A JP 5784198 A JP5784198 A JP 5784198A JP H11255169 A JPH11255169 A JP H11255169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
rear wheel
electric fan
scooter
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10057841A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoei Watanabe
昌衛 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP10057841A priority Critical patent/JPH11255169A/ja
Publication of JPH11255169A publication Critical patent/JPH11255169A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの温度状況に応じて冷却風を送風し
エンジンパワーの無駄な消費をなくすとともに、エンジ
ン冷却能力を向上させたスクータの冷却構造を提供す
る。 【解決手段】 低床式足乗せ部13後方のシート12下
部に、後輪15より前側に設けたエンジン21と、後輪
15の一方の側に設けた伝達機構を一体化したエンジン
ユニット23、及び後輪15の他方の側に設けた消音器
30を有するスクータの冷却構造において、エンジン2
1の前方にエンジン21に向けて冷却風を送る電動ファ
ン34を設け、エンジン21の側方で後輪15より前側
に消音器30を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータの冷却構
造に関し、特に、電動ファンからの冷却風によりエンジ
ンを冷却するスクータの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主に近距離の移動手段として、自動無段
変速による簡便な操作性や腰掛けて乗車する乗り易さ等
を備えた小排気量の自動二輪車であるスクータが広く用
いられている。
【0003】このスクータは、ハンドルとシートの間に
設けた低床式の足乗せ部と、後輪前側のエンジンと後輪
側方の伝達機構を一体化したエンジンユニットと、ハン
ドルやシート及び前後車輪を除いてほぼ全体を覆う車体
カバーとを有している。この伝達機構を介してエンジン
の出力が後輪に伝達され、後輪が駆動される。
【0004】エンジンは、シリンダヘッドを前方に向け
てほぼ水平に位置し、クランク軸は車幅方向に配置さ
れ、エンジンからの排気管に連結された消音器が、伝達
機構の反対側の後輪側方を覆って配置されている。この
エンジンユニットは、前側のエンジン近傍の支持部に回
動自在に支持され、伝達機構の後端部をリヤスプリング
により後輪とともに上下に揺動自在に支持されたスイン
グ構造である。このスイング式エンジンユニットは、走
行時、消音器とともに支持部を支点として上下に揺動す
る。このエンジンは、その前上部がシート下部の車体両
側に装着された車体カバーにより覆われる。
【0005】このエンジンは、クランク軸のフライホイ
ールマグネットに取り付けられた冷却用遠心ファン(フ
ラマグファン)を備えている。フライホイールは伝達機
構と反対側のクランク軸端部に取付けられその外側にフ
ラマグファンが装着される。このフラマグファンを覆っ
て、冷却風をヘッド側に導くシュラウドが設けられる。
従って、伝達機構と反対側のエンジン側面にはスペース
的な余裕がなく、前述のように消音器はエンジン後方の
後輪側面を覆うように配設される。
【0006】このような構造のスイング式エンジンユニ
ットは前述のフラマグファンによりそのエンジンが冷却
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラマ
グファンは、エンジンの作動に連動してエンジンの作動
時は常時回転するため、冷却を要しないエンジンの始動
時や冬季のエンジンが冷えている場合でも送風すること
になり、冷却不要時には、フラマグファンの回転のため
にエンジンパワーの一定量(約15〜20%)が無駄に
消費されてしまっていた。このエンジンパワーの損失
は、特に小排気量のスクータのエンジンにとって影響が
大きい。
【0008】また、エンジンの後部側方に位置するフラ
マグファンからの送風は、エンジンユニット内の風路に
導かれて間接的にエンジンに送られるので効率のよい冷
却がし難く、車体カバーに覆われて走行風を直接受け難
いエンジンのために冷却能力の向上が求められている。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンの温度状況に応じて冷却風を送風しエンジ
ンパワーの無駄な消費をなくすとともに、エンジン冷却
能力を向上させたスクータの冷却構造の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、低床式足乗せ部後方のシート下
部に、後輪より前側に設けたエンジンと、後輪の一方の
側に設けた伝達機構を一体化したエンジンユニット、及
び前記後輪の他方の側に設けた消音器を有するスクータ
の冷却構造において、前記エンジンの前方に前記エンジ
ンに向けて冷却風を送る電動ファンを設け、前記エンジ
ンの側方で後輪より前側に前記消音器を配置したことを
特徴とするスクータの冷却構造を提供する。
【0011】上記構成によれば、エンジンは、エンジン
前方に設置された電動ファンの作動によりエンジンに向
けて送られた冷却風で冷却される。これにより、エンジ
ンの冷却は、エンジンの発熱を感知して作動する電動フ
ァンにより行われるので、従来のようにエンジン作動時
は常時回転し冷却不要時にもエンジンパワーが無駄に消
費されることはなく、エンジンの温度状況に応じて送風
しエンジンパワーの無駄な消費をなくすことができる。
また、電動ファンに対しエンジン後方に位置するキャブ
レターには、エンジンから熱を奪った後の温風が当るの
で、寒冷時のキャブレターのアイシングを防止すること
ができる。
【0012】また、上記構成によれば、エンジンの側方
に消音器が配置されて、消音器は後輪の前方に位置す
る。これにより、消音器が揺動支点近くに移って消音器
の上下揺動における慣性質量が低減するので、車体の揺
動が抑制され運転性が向上するとともに後輪の路面に対
するトラクションが向上し、後輪からの駆動力の伝達が
よくなる。また、伝達機構の反対側の後輪の側方が空間
となって後輪の脱着が容易になる。また、横に並んだエ
ンジンと消音器が電動ファンに対向して配置されている
ので、エンジンと消音器を同時に且つ効果的に冷却する
ことができる。また、電動ファンによる送風の流れをエ
ンジンと消音器の間に導くことができ、消音器の輻射熱
がエンジン側に伝わることを遮断することができる。更
に、コンパクトなエンジンレイアウトが可能になり、後
輪の側方の空いたスペースを物品収納スペースとして有
効に活用することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記シート下部でエンジンを覆う車体カバーの前記電動
ファンの近傍に外気導入用スリットを形成し、さらに前
記電動ファンの周囲にこの電動ファンの送風をエンジン
方向に向けるための整流ガイドを設け、前記スリットの
一部がこの整流ガイドの外側に形成されるようにしたこ
とを特徴としている。
【0014】この構成により、スリットを通して導入さ
れた外気は、整流ガイドにより電動ファンの風がエンジ
ンに向けられエンジンを効果的に冷却するとともに、整
流ガイドの外側でスリットを通して導入された外気が車
体カバー内部を効果的に冷却し、シート下部全体の冷却
作用が高められる。
【0015】さらに好ましい実施の形態においては、前
記電動ファンの前方下側に、電動ファンの送風方向に対
し鋭角で交わる方向から風を送る導風ガイドを設けたこ
とを特徴としている。
【0016】この構成により、電動ファンによる風の流
れと導風ガイドからの風の流れが滑らかに合流しエンジ
ンに対する冷却作用が高められる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る冷却構造を備
えたスクータを側方から見た説明図、図2は、図1のス
クータのスイング式エンジンユニット部分を上から見た
断面説明図である。図3は、図1のエンジンと消音器の
配置状態を電動ファン側から見た説明図である。
【0018】図1及び図2に示すように、スクータ10
は、ハンドル11とシート12の間に設けた低床式の足
乗せ部13を有し、ハンドル11、シート12、前輪1
4及び後輪15等を除いてほぼ全体が車体カバー16に
より覆われている。この車体カバー16は、ハンドル1
1下方の前部カバー17と、足乗せ部13を形成する足
乗せ部カバー18と、シート12下部の車体両側に装着
された左右分割の後部カバー19により構成される。シ
ート12下方には、蓋を兼ねたシート12により開閉さ
れてヘルメット等の収納ができる収納ボックス20が備
えられている。ハンドル11のステアリング軸11aは
ヘッドパイプ50に回転可能に保持され、左右フロント
フォーク51を介して前輪14を方向変更させる。ヘッ
ドパイプ50には、メインフレーム52が固着され、そ
の足乗せ部13の端部の左右にそれぞれリヤフレーム3
1が結合される。
【0019】足乗せ部13の後方の後部カバー19内の
収納ボックス20下方には、後輪15の前側のエンジン
21と後輪15の左側方の伝達機構を内蔵した伝達ケー
ス22とを一体化したエンジンユニット23が装着され
ている。エンジン21は、点火プラグ24が取付けられ
たシリンダヘッド25を前方に向けてほぼ水平に位置
し、シリンダ26の後に伝達ケース22が連結される。
シリンダ26の後方にキャブレター27が設けられ、伝
達ケース22の上にこのキャブレター27に連結するエ
アクリーナ28が装着されている(図1参照)。
【0020】なお、エアクリーナ28は伝達ケース22
前方のエンジン側方(図2、A部参照)に設けてもよ
い。この場合にも、キャブレター27はシリンダ26の
後方に配置することがアイシング防止(後述)の点で望
ましい。
【0021】伝達ケース22の反対側のエンジン21の
右側方には、エンジン21からの排気管29が連結され
た消音器30が配置されている。消音器30は、後輪1
5の前方に位置し、伝達ケース22の反対側(右側)の
後輪15の側方には空間が形成される(図2参照)。こ
の後輪側面の空間部に、着脱可能な物品収納ケース40
(図1参照)を取付けてもよい。
【0022】左右一対のリヤフレーム31のエンジン2
1の上方にブラケット32が固着され、このブラケット
32にリンク33が連結され、このリンク33に対しエ
ンジン21の支持片53が支軸54廻りに回動可能に装
着される。これによりエンジンユニット23の前側が車
体フレームに対し支軸54を介して吊下げ支持される。
エンジンユニット23の後側は、伝達ケース22の後端
に設けたブラケット55を介してリヤスプリング56の
下端に連結される。これにより、エンジンユニット23
は支軸54廻りに揺動可能になる。このリヤスプリング
56の下端には後輪15の車軸(図示しない)も同時に
連結されている。リヤスプリング56の上端はリヤフレ
ーム31に固定される。
【0023】このような構成によりエンジンユニット2
3は、後輪15とともにリヤスプリング56のクッショ
ン作用によりエンジン上部の支軸54廻りに揺動可能な
スイング構造となる。このエンジンユニット23の伝達
ケース22内には、図2に示すように、遠心力により幅
が可変なテーパ溝からなる無段変速輪57がクランク軸
58に装着されている。この無段変速輪57に対し、図
示しないVベルトを介して後輪側の中空伝達軸63に装
着した同様な無段変速輪59が連結される。中空伝達軸
63はシュー61を介して回転数に応じてドラム62に
接続され、無段変速輪59の回転を軸60に伝達する。
この軸60の回転は図示しないギヤを介して後輪軸64
に伝達され後輪15を駆動する。
【0024】エンジン21の前上部を覆う車体カバー1
6の内側には、エンジン21の前方斜め上に、電動モー
タにより駆動される電動ファン34が装着されている
(図1参照)。電動ファン34は、左右一対のバックフ
レーム31間を結ぶブラケット(図示しない)に取付け
られ、シリンダヘッド25、シリンダ26及びキャブレ
ター27の並びの延長上となる車体幅方向ほぼ中央に位
置して、その送風方向をシリンダヘッド25の上角部に
向けている。この電動ファン34は、エンジン21の近
傍に配置された温度センサ(図示しない)がエンジン2
1の発熱温度を感知して冷却を必要とする所定温度以上
になると作動し、冷却を必要としない所定温度以下にな
ると作動を停止する。
【0025】車体カバー16の電動ファン34の近傍に
は、車体カバー16の内側に外気を導入する複数のスリ
ット35が形成される(図1参照)。各スリット35に
は、導入外気の風向きをシリンダヘッド25方向に向け
る導風ルーバ(図示しない)を設けてもよい。電動ファ
ン34の周囲には、送風の流れを整え集中的にシリンダ
ヘッド25やシリンダ26等の放熱部に向けて風を送る
円筒状の整流ガイド36が設けられている。この整流ガ
イド36は、電動ファン34の周囲のスリット35を途
中で横切って配置されているため、即ち、スリット35
の一部が整流ガイド36の外側に形成されているため、
整流ガイド36の外周を通る風の流れも整えて上記放熱
部に送風する。
【0026】また、エンジン21の上方には、収納ボッ
クス20の前側に導風板37が設置されている。この導
風板37は、収納ボックス20の前側壁に沿って下端が
エンジン21上部に近接して配置され、スリット35か
ら車体カバー16内に入り込んだ外気をエンジン21の
上方にガイドする。なお、導風板37を設ける代りに、
収納ボックス20の前側壁及び底壁を導風板37と同様
のガイド機能を有するように形成してもよい。
【0027】また、足乗せ部カバー18の裏側には、電
動ファン34の下方やや前方に位置して、足乗せ部13
の裏面に沿って流れる外気を取入れてエンジン21に導
入する導風ガイド38が設置されている。導風ガイド3
8の前方開口は、足乗せ部13の裏面に沿って流れる外
気を取り込むように、足乗せ部カバー18の裏面に沿っ
て開口し、後方開口は、電動ファン34からの送風と衝
突しないように、シリンダヘッド25の下角部に臨んで
開口している。即ち、導風ガイド38により取入れられ
る外気は、電動ファン34からの送風の向きに沿うV字
状に取り込まれて電動ファン34からの送風に対し鋭角
方向から滑らかに合流し、流速を落とすことなく共にシ
リンダヘッド25に吹き付けられ大きな冷却効果が得ら
れる。
【0028】このような導風ガイド38は、別体部品と
して形成し、車体カバー16下部に取付けてもよいし、
又は車体カバー16と一体の部材として一体成形しても
よい。
【0029】上記構成を有するスクータ10の冷却構造
において、エンジン21が高温となって冷却が必要にな
ると温度センサーがこれを検知してこの検知信号に基づ
いて電動ファン34が作動する。電動ファン34の作動
により、スリット35から直接取り込んだ外気は、整流
ガイド36や導風板37により流れを整えられて集中的
にシリンダヘッド25やシリンダ26等の放熱部に向け
送られる。この電動ファン34による送風は、導風ガイ
ド38により常時取り込まれている足乗せ部13の裏面
に沿って流れる外気と合流して、効果的に上記放熱部を
冷却する。
【0030】従って、エンジン21の作動時は常時回転
し冷却不要時にもエンジンパワーが無駄に消費される従
来のフラマグファンに代って、エンジン21の発熱を感
知して作動する電動ファン34を設置したため、エンジ
ン21の温度状況に応じて送風しエンジンパワーの無駄
な消費をなくすことができる。特に、エンジンパワーの
損失割合が大きい小排気量のスクータ等の水平シリンダ
エンジンにとっては大きな効果が得られる。また、足乗
せ部カバー18の表面側と裏面側の異なった複数の流れ
により導入した外気を直接エンジン21に当てて冷却す
るため、冷却能力が向上し、車体カバー16に覆われて
走行風を直接受け難いスクータ10のエンジン21を効
果的に冷却することかできる。
【0031】また、キャブレター27は、電動ファン3
4、シリンダヘッド25及びシリンダ26の並びの延長
上に位置し、キャブレター27には、シリンダヘッド2
5及びシリンダ26から熱を奪った後の温風が当るた
め、寒冷時にキャブレター27の表面が冷えて吸気中の
水分がキャブレター27内に氷結してしまう、所謂アイ
シングを防止することができる。
【0032】また、上述した電動ファン34によりエン
ジン21の冷却を行うことにより、従来のフラマグファ
ンを設けずに済み、フラマグファンが設けられていたエ
ンジン21のフライホイールマグネット39の側方スペ
ースに消音器30を配置することができる(図2参
照)。この結果、消音器30は、その後端が後輪15の
前端より前側に位置するように後輪15の前方に位置す
ることになり、消音器30が揺動の支軸54の近くに移
る。このため消音器30の揺動慣性質量が低減する。こ
の消音器30の上下揺動における慣性質量の低減によ
り、車体の上下揺動が抑制されて運転性が向上するとと
もに後輪15の路面に対するトラクションが向上し、後
輪15からの駆動力の伝達がよくなる。
【0033】同様に、消音器30が後輪15の前方に位
置することにより、伝達ケース22の反対側の後輪15
の側方が空間となって後輪15の脱着が容易になる。即
ち、エンジンユニット23に連結された後輪15の脱着
は、伝達ケース22の反対側に後輪15を引き抜き或い
は反対側から後輪15を押し込んで行うが、従来のスク
ータの冷却構造においては、その移動方向には消音器3
0が配置され後輪側面を覆っていたので、消音器30が
邪魔になり後輪15の脱着が面倒だった。これに対し、
本実施例では消音器が後輪を覆わないため、後輪の脱着
作業が容易にできる。
【0034】また、図3に示すように、消音器30が後
輪15の前方に位置してエンジン21と消音器30が後
部カバー19内に横に並び、両者が電動ファン34に対
向して配置されているため、冷却対象であるエンジン2
1と消音器30を同時に且つ効果的に冷却することがで
きる。また、エンジン21と消音器30の間に断熱空間
を設け、この空間部に電動ファン34による送風の流れ
と導風板37による外気の流れを導くことができ、消音
器30の輻射熱がエンジン21に伝わることを効果的に
防止することができる。
【0035】更に、冷却用の電動ファン34を、比較的
余裕のある車体前後方向の空間であるシリンダヘッド2
5の前方に配置して車体内に納めるとともに、エンジン
21の側方スペースに消音器30を配置することによ
り、コンパクトなエンジンレイアウトが可能になる。ま
た、後輪15の側方の空いたスペースを、例えばリヤフ
レームに懸架される収納ケース40(図1参照)等を配
置することにより有効に活用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ータの冷却構造によれば、エンジンは、エンジン前方に
設置された電動ファンの作動によりエンジンに向けて送
られた冷却風で冷却されるので、エンジンの冷却は、エ
ンジンの発熱を感知して作動する電動ファンにより行わ
れ、従来のようにエンジン作動時は常時回転し冷却不要
時にもエンジンパワーが無駄に消費されることはなく、
エンジンの温度状況に応じて送風しエンジンパワーの無
駄な消費をなくすことができる。また、電動ファンに対
しエンジン後方に位置するキャブレターには、エンジン
から熱を奪った後の温風が当り、寒冷時のキャブレター
のアイシングを防止することができる。
【0037】また、上記構成によれば、エンジンの側方
に消音器が配置されて、消音器は後輪の前方に位置する
ので、消音器が揺動支点近くに移って消音器の上下揺動
における慣性質量が低減し、車体の揺動が抑制され運転
性が向上するとともに後輪の路面に対するトラクション
が向上し、後輪からの駆動力の伝達がよくなる。また、
伝達機構の反対側の後輪の側方が空間となって後輪の脱
着が容易になる。また、横に並んだエンジンと消音器が
電動ファンに対向して配置されているので、エンジンと
消音器を同時に且つ効果的に冷却することができる。
【0038】また、電動ファンによる送風の流れをエン
ジンと消音器の間に導くことができ、消音器の輻射熱が
エンジン側に伝わることを遮断することができる。更
に、コンパクトなエンジンレイアウトが可能になり、後
輪の側方の空いたスペースを物品収納スペースとして有
効に活用することもできる。
【0039】また、前記シート下部でエンジンを覆う車
体カバーの前記電動ファンの近傍に外気導入用スリット
を形成し、さらに前記電動ファンの周囲にこの電動ファ
ンの送風をエンジン方向に向けるための整流ガイドを設
け、前記スリットの一部がこの整流ガイドの外側に形成
される構成とすれば、スリットを通して導入された外気
は、整流ガイドにより電動ファンの風がエンジンに向け
られエンジンを効果的に冷却するとともに、整流ガイド
の外側でスリットを通して導入された外気が車体カバー
内部を効果的に冷却し、シート下部全体の冷却作用が高
められる。
【0040】さらに、前記電動ファンの前方下側に、電
動ファンの送風方向に対し鋭角で交わる方向から風を送
る導風ガイドを設けた構成とすれば、電動ファンによる
風の流れと導風ガイドからの風の流れが滑らかに合流し
エンジンに対する冷却作用が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る冷却構造を備えたス
クータを側方から見た説明図。
【図2】 図1のスクータのエンジンユニット部分を上
から見た断面説明図。
【図3】 エンジンと消音器の配置状態を電動ファン側
から見た説明図。
【符号の説明】
10:スクータ、11:ハンドル、12:シート、1
3:足乗せ部、14:前輪、15:後輪、16:車体カ
バー、17:前部カバー、18:足乗せ部カバー、1
9:後部カバー、20:収納ボックス、21:エンジ
ン、22:伝達ケース、23:エンジンユニット、2
5:シリンダヘッド、26:シリンダ、27:キャブレ
ター、28:エアクリーナ、30:消音器、31:リヤ
フレーム、34:電動ファン、35:スリット、36:
整流ガイド、37:導風板、38:導風ガイド、53:
エンジンの支持片、54:支軸、55:ブラケット、5
6:リヤスプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01P 5/02 F01P 5/02 B 5/04 5/04 A 5/06 502 5/06 502G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低床式足乗せ部後方のシート下部に、 後輪より前側に設けたエンジンと、後輪の一方の側に設
    けた伝達機構を一体化したエンジンユニット、及び前記
    後輪の他方の側に設けた消音器を有するスクータの冷却
    構造において、 前記エンジンの前方に前記エンジンに向けて冷却風を送
    る電動ファンを設け、前記エンジンの側方で後輪より前
    側に前記消音器を配置したことを特徴とするスクータの
    冷却構造。
  2. 【請求項2】前記シート下部でエンジンを覆う車体カバ
    ーの前記電動ファンの近傍に外気導入用スリットを形成
    し、さらに前記電動ファンの周囲にこの電動ファンの送
    風をエンジン方向に向けるための整流ガイドを設け、前
    記スリットの一部がこの整流ガイドの外側に形成される
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ
    の冷却構造。
  3. 【請求項3】前記電動ファンの前方下側に、電動ファン
    の送風方向に対し鋭角で交わる方向から風を送る導風ガ
    イドを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載
    のスクータの冷却構造。
JP10057841A 1998-03-10 1998-03-10 スクータの冷却構造 Pending JPH11255169A (ja)

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JP10057841A JPH11255169A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 スクータの冷却構造

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JP (1) JPH11255169A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100344474C (zh) * 2002-06-25 2007-10-24 本田技研工业株式会社 机动二轮车的排气装置
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