JPH11253869A - 塗布装置 - Google Patents
塗布装置Info
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- JPH11253869A JPH11253869A JP5842298A JP5842298A JPH11253869A JP H11253869 A JPH11253869 A JP H11253869A JP 5842298 A JP5842298 A JP 5842298A JP 5842298 A JP5842298 A JP 5842298A JP H11253869 A JPH11253869 A JP H11253869A
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- JP
- Japan
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- substrate
- thickness
- nozzle
- coating
- tank
- Prior art date
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- Withdrawn
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/0091—Apparatus for coating printed circuits using liquid non-metallic coating compositions
Landscapes
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の基板間で基板厚みにばらつきが生じて
いたとしても、均一な塗布膜厚の塗布膜を各基板に形成
することができる塗布装置を提供する 【解決手段】 塗布処理の前に測定ユニット110が基
板Sの厚みtを測定し、その測定結果(基板厚みt)に
基づきノズル1と基板Sとの隙間(ギャップ)Gが設定
値となるように調整されながら、ノズル1が基板Sに対
して移動して塗布処理が行われる。したがって、基板S
の厚みにおいてばらつきが生じたとしても、ノズル1と
基板Sとの隙間(ギャップ)Gは常に設定値に調整され
ており、塗布膜厚は均一なものとなる。
いたとしても、均一な塗布膜厚の塗布膜を各基板に形成
することができる塗布装置を提供する 【解決手段】 塗布処理の前に測定ユニット110が基
板Sの厚みtを測定し、その測定結果(基板厚みt)に
基づきノズル1と基板Sとの隙間(ギャップ)Gが設定
値となるように調整されながら、ノズル1が基板Sに対
して移動して塗布処理が行われる。したがって、基板S
の厚みにおいてばらつきが生じたとしても、ノズル1と
基板Sとの隙間(ギャップ)Gは常に設定値に調整され
ており、塗布膜厚は均一なものとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示デバイス
(LCD)、プラズマ表示デバイス(PDP)、半導体
デバイスおよび各種電子部品などの製造プロセスにおい
て、LCDまたはPDP用ガラス基板、半導体基板およ
びプリント基板などの各種基板の被塗布面に対して、フ
ォトレジスト膜、カラーフィルタ材、平坦化材、層間絶
縁膜、絶縁膜および導電膜などを形成するために各種塗
布液を毛管現象で汲み上げて塗布する塗布装置に関す
る。
(LCD)、プラズマ表示デバイス(PDP)、半導体
デバイスおよび各種電子部品などの製造プロセスにおい
て、LCDまたはPDP用ガラス基板、半導体基板およ
びプリント基板などの各種基板の被塗布面に対して、フ
ォトレジスト膜、カラーフィルタ材、平坦化材、層間絶
縁膜、絶縁膜および導電膜などを形成するために各種塗
布液を毛管現象で汲み上げて塗布する塗布装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の塗布装置としては、例えば特開
平8−24740号公報に記載されたものがある。この
装置は、基板を鉛直姿勢または傾斜姿勢で保持するとと
もに、塗布液が貯留された塗布液槽を有するノズルを、
当該基板の表面に所定間隔の隙間(ギャップ)で近接さ
せた状態で基板に対して上方から下方に移動させなが
ら、毛管現象で塗布液槽から汲み上げられた塗布液を基
板の表面に塗布するものである。このように毛管現象を
利用することで、優れた利用効率で塗布液を基板表面に
均一に塗布することができる。
平8−24740号公報に記載されたものがある。この
装置は、基板を鉛直姿勢または傾斜姿勢で保持するとと
もに、塗布液が貯留された塗布液槽を有するノズルを、
当該基板の表面に所定間隔の隙間(ギャップ)で近接さ
せた状態で基板に対して上方から下方に移動させなが
ら、毛管現象で塗布液槽から汲み上げられた塗布液を基
板の表面に塗布するものである。このように毛管現象を
利用することで、優れた利用効率で塗布液を基板表面に
均一に塗布することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板の厚み
は基板毎にばらつきがあり、例えば、基板の厚みを1.
1mmを基準厚みとして大量生産されている場合であっ
ても、実際には各基板厚みにおいて0.2mm程度のば
らつきが存在している。このため、基板厚みが1.1m
mであるという前提でノズルと基板表面とのギャップを
設定していると、基板によっては当該ギャップが設定値
からずれてしまう。
は基板毎にばらつきがあり、例えば、基板の厚みを1.
1mmを基準厚みとして大量生産されている場合であっ
ても、実際には各基板厚みにおいて0.2mm程度のば
らつきが存在している。このため、基板厚みが1.1m
mであるという前提でノズルと基板表面とのギャップを
設定していると、基板によっては当該ギャップが設定値
からずれてしまう。
【0004】当該ギャップは、従来より周知のように、
この種の塗布装置によって基板表面に形成される塗布膜
厚と密接に関連している。したがって、上記のように基
板厚みのばらつきがあると、ギャップが基板ごとに異な
り、その結果、塗布膜厚も基板ごとに異なってしまい、
製品品質の低下を招いてしまう。
この種の塗布装置によって基板表面に形成される塗布膜
厚と密接に関連している。したがって、上記のように基
板厚みのばらつきがあると、ギャップが基板ごとに異な
り、その結果、塗布膜厚も基板ごとに異なってしまい、
製品品質の低下を招いてしまう。
【0005】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、複数の基板間で基板厚みにばらつき
が生じていたとしても、均一な塗布膜厚の塗布膜を各基
板に形成することができる塗布装置を提供することを目
的とする。
されたものであり、複数の基板間で基板厚みにばらつき
が生じていたとしても、均一な塗布膜厚の塗布膜を各基
板に形成することができる塗布装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、鉛直あるい
は傾斜姿勢で保持された基板にノズル手段を近接させた
状態で相対的に移動させつつ、毛管現象で塗布液槽から
汲み上げた塗布液を前記基板の被塗布面に塗布する塗布
処理を行う塗布装置であって、上記目的を達成するた
め、少なくとも塗布処理の前に基板の厚みを非接触で測
定する測定手段と、前記測定手段によって測定された基
板厚みに基づき前記塗布処理を制御する制御手段とを備
えている(請求項1)。
は傾斜姿勢で保持された基板にノズル手段を近接させた
状態で相対的に移動させつつ、毛管現象で塗布液槽から
汲み上げた塗布液を前記基板の被塗布面に塗布する塗布
処理を行う塗布装置であって、上記目的を達成するた
め、少なくとも塗布処理の前に基板の厚みを非接触で測
定する測定手段と、前記測定手段によって測定された基
板厚みに基づき前記塗布処理を制御する制御手段とを備
えている(請求項1)。
【0007】この発明では、測定手段が少なくとも塗布
処理の前に基板の厚みを測定し、その測定結果(基板厚
み)に基づき塗布処理が制御されており、基板厚みのば
らつきを考慮した塗布処理が行われる。しかも、この発
明では、基板厚みを非接触で行っており、センサを基板
に接触させて基板厚みを測定する接触方式の場合の問題
点、つまりセンサによる基板の有効塗布部の汚染などを
防止しながら、基板厚みが測定される。
処理の前に基板の厚みを測定し、その測定結果(基板厚
み)に基づき塗布処理が制御されており、基板厚みのば
らつきを考慮した塗布処理が行われる。しかも、この発
明では、基板厚みを非接触で行っており、センサを基板
に接触させて基板厚みを測定する接触方式の場合の問題
点、つまりセンサによる基板の有効塗布部の汚染などを
防止しながら、基板厚みが測定される。
【0008】なお、塗布処理において、基板厚みに基づ
く基板とノズル手段との隙間(ギャップ)を所定値に調
整したり(請求項2)、基板厚みに基づき基板とノズル
手段との相対移動速度を調整したり(請求項3)、塗布
液を貯留するタンク内の塗布液の液面高さを基板厚みに
基づき調整する(請求項4)ようにしてもよい。
く基板とノズル手段との隙間(ギャップ)を所定値に調
整したり(請求項2)、基板厚みに基づき基板とノズル
手段との相対移動速度を調整したり(請求項3)、塗布
液を貯留するタンク内の塗布液の液面高さを基板厚みに
基づき調整する(請求項4)ようにしてもよい。
【0009】また、測定手段を、次のように構成しても
よい。すなわち、基板の一方主面に導電性膜が形成され
ている場合には、測定手段を、当該基板の他方主面を保
持するステージと、前記ステージから一定間隔だけ離隔
配置された電極と、前記電極に電位を与え、前記一方主
面と前記電極との間の静電容量を検出し、当該静電容量
から基板厚みを測定する測定部とで構成することができ
る(請求項5)。
よい。すなわち、基板の一方主面に導電性膜が形成され
ている場合には、測定手段を、当該基板の他方主面を保
持するステージと、前記ステージから一定間隔だけ離隔
配置された電極と、前記電極に電位を与え、前記一方主
面と前記電極との間の静電容量を検出し、当該静電容量
から基板厚みを測定する測定部とで構成することができ
る(請求項5)。
【0010】一方、基板が非導電性材料のみで構成され
ている場合には、測定手段を、当該基板を保持する導電
性ステージと、前記導電性ステージから一定間隔だけ離
隔配置された電極と、前記ステージと電極の間に電位差
を与え、前記導電性ステージと前記電極との間の静電容
量を検出し、当該静電容量から基板厚みを測定する測定
部とで構成することができる(請求項6)。
ている場合には、測定手段を、当該基板を保持する導電
性ステージと、前記導電性ステージから一定間隔だけ離
隔配置された電極と、前記ステージと電極の間に電位差
を与え、前記導電性ステージと前記電極との間の静電容
量を検出し、当該静電容量から基板厚みを測定する測定
部とで構成することができる(請求項6)。
【0011】
【発明の実施の形態】A.第1実施形態 図1は、この発明にかかる塗布装置の第1実施形態を示
す斜視図である。この塗布装置は、垂直あるいは傾斜姿
勢で保持されている基板Sに対してノズル手段として機
能するノズル1を近接させた状態で基板Sの被塗布面に
沿って移動させながら、毛管現象を利用して塗布液を基
板Sの被塗布面に塗布するものである。
す斜視図である。この塗布装置は、垂直あるいは傾斜姿
勢で保持されている基板Sに対してノズル手段として機
能するノズル1を近接させた状態で基板Sの被塗布面に
沿って移動させながら、毛管現象を利用して塗布液を基
板Sの被塗布面に塗布するものである。
【0012】この塗布装置では、他の装置との間で基板
Sの受渡しを行うための受渡部100が設けられてい
る。この受渡部100では、基板Sを裏面から支持する
ためのリフトピン101が4本設けられており、これら
のリフトピン101を介してユニット間搬送ロボットと
の間で基板の受渡しが可能となっている。すなわち、ユ
ニット間搬送ロボットは他の装置からリフトピン101
上に塗布処理を施すべき基板Sを載置する一方、後で説
明するようにして塗布処理が行われた後にリフトピン1
01上に戻された基板Sを受取り、他の装置に搬送可能
となっている。
Sの受渡しを行うための受渡部100が設けられてい
る。この受渡部100では、基板Sを裏面から支持する
ためのリフトピン101が4本設けられており、これら
のリフトピン101を介してユニット間搬送ロボットと
の間で基板の受渡しが可能となっている。すなわち、ユ
ニット間搬送ロボットは他の装置からリフトピン101
上に塗布処理を施すべき基板Sを載置する一方、後で説
明するようにして塗布処理が行われた後にリフトピン1
01上に戻された基板Sを受取り、他の装置に搬送可能
となっている。
【0013】また、これらのリフトピン101の近傍位
置に架台2が壁状に設けられている。そして、この架台
2に対し、軸支部2aを回動中心として基板保持ステー
ジ3が回動可能に設けられており、基板保持ステージ3
を回動させることで、基板保持ステージ3の基板保持面
3aが所定角度姿勢(本実施形態では同図の破線に示す
ように水平姿勢)と垂直または傾斜姿勢(本実施形態で
は同図の実線に示す垂直姿勢)の何れかに位置決めされ
る。
置に架台2が壁状に設けられている。そして、この架台
2に対し、軸支部2aを回動中心として基板保持ステー
ジ3が回動可能に設けられており、基板保持ステージ3
を回動させることで、基板保持ステージ3の基板保持面
3aが所定角度姿勢(本実施形態では同図の破線に示す
ように水平姿勢)と垂直または傾斜姿勢(本実施形態で
は同図の実線に示す垂直姿勢)の何れかに位置決めされ
る。
【0014】また、この基板保持ステージ3には、基板
Sのサイズ毎の外周縁部(非有効部分)に対応した適所
に、真空吸引可能な吸着部材としての複数のバキューム
パッド(図示せず)がそれぞれ細長い凹部(図示せず)
内にそれぞれ配設され、このバキュームパッド内にその
内部を減圧可能な減圧用チューブ(図示せず)の先端部
が開口しており、基板Sへのバキュームパッドによる真
空吸着で基板Sを保持するようになっている。また、吸
着部材としてのバキュームパッドが基板Sの中央部を保
持しないのは、基板Sの中央部は重要な回路などが配置
される部分であり、バキュームパッドによる真空吸引と
解除によって温度が下がったり上がったりすることで塗
布むらとなるのを防止するためである。したがって、バ
キュームパッドの形状も基板Sの外周縁部だけを真空吸
引するべく、それらの細長い凹部と同様の細長いバキュ
ームパッドの形状となっている。
Sのサイズ毎の外周縁部(非有効部分)に対応した適所
に、真空吸引可能な吸着部材としての複数のバキューム
パッド(図示せず)がそれぞれ細長い凹部(図示せず)
内にそれぞれ配設され、このバキュームパッド内にその
内部を減圧可能な減圧用チューブ(図示せず)の先端部
が開口しており、基板Sへのバキュームパッドによる真
空吸着で基板Sを保持するようになっている。また、吸
着部材としてのバキュームパッドが基板Sの中央部を保
持しないのは、基板Sの中央部は重要な回路などが配置
される部分であり、バキュームパッドによる真空吸引と
解除によって温度が下がったり上がったりすることで塗
布むらとなるのを防止するためである。したがって、バ
キュームパッドの形状も基板Sの外周縁部だけを真空吸
引するべく、それらの細長い凹部と同様の細長いバキュ
ームパッドの形状となっている。
【0015】したがって、基板保持ステージ3の基板保
持面3aが水平姿勢に位置決めされた状態(同図の破線
状態)で、図示を省略する基板搬送手段によって未処理
の基板Sをリフトピン101から基板保持面3a上に搬
送した後、真空吸着することで基板Sを吸着保持するこ
とができる。そして、吸着保持したまま基板保持ステー
ジ3を回動させて基板Sを垂直姿勢に位置決めすること
ができる(同図の実線)。また、塗布処理が完了する
と、逆の動作で基板Sを基板搬送手段に受渡し、さらに
基板搬送手段によってリフトピン101上に載置すこと
ができる。
持面3aが水平姿勢に位置決めされた状態(同図の破線
状態)で、図示を省略する基板搬送手段によって未処理
の基板Sをリフトピン101から基板保持面3a上に搬
送した後、真空吸着することで基板Sを吸着保持するこ
とができる。そして、吸着保持したまま基板保持ステー
ジ3を回動させて基板Sを垂直姿勢に位置決めすること
ができる(同図の実線)。また、塗布処理が完了する
と、逆の動作で基板Sを基板搬送手段に受渡し、さらに
基板搬送手段によってリフトピン101上に載置すこと
ができる。
【0016】なお、この実施形態では、基板保持ステー
ジ3による基板Sの保持状態は、垂直(鉛直)方向であ
るが、傾斜した姿勢であってもよく、例えば基板Sが基
板保持ステージ3の上側に位置するように若干傾いた状
態でもよい。すなわち、この実施形態では、基板保持ス
テージ3が基板Sを垂直あるいは傾斜姿勢で保持する基
板保持手段として機能している。
ジ3による基板Sの保持状態は、垂直(鉛直)方向であ
るが、傾斜した姿勢であってもよく、例えば基板Sが基
板保持ステージ3の上側に位置するように若干傾いた状
態でもよい。すなわち、この実施形態では、基板保持ス
テージ3が基板Sを垂直あるいは傾斜姿勢で保持する基
板保持手段として機能している。
【0017】さらに、ここでは、基板保持手段として基
板保持ステージ3を採用しているが、基板Sの保持方法
はこれに限定されるものではなく、例えば基板Sの上下
左右を爪状の部材でひっかけて保持するような構成であ
ってもよいことは言うまでもないことである。
板保持ステージ3を採用しているが、基板Sの保持方法
はこれに限定されるものではなく、例えば基板Sの上下
左右を爪状の部材でひっかけて保持するような構成であ
ってもよいことは言うまでもないことである。
【0018】上記のように垂直姿勢に位置決めされた基
板保持ステージ3に対向してノズル1が配置されてい
る。このノズル1は、図2に示すように、塗布液を貯留
する塗布液槽11を有し、当該塗布液槽11内の塗布液
をノズル口12から基板保持ステージ3に保持された基
板S側(同図の左手側)に向けて供給可能に構成されて
いる。すなわち、ノズル1はノズル本体13を備えてお
り、このノズル本体13の内底部に細長い筒状の塗布液
槽11が基板Sの幅方向(同図の紙面に対して垂直な方
向)に延設されている。また、ノズル本体13には、基
板Sの被塗布面SFと対向する前面壁部15に塗布液槽
11内から外部に斜め上向きに貫通した塗布液流出路と
して機能するスリット16がその幅方向に形成されてい
る。このスリット16は、塗布液槽11の下部とノズル
口12との間で直線状に左上向きに傾斜した状態で連結
しており、スリット16の下方端が塗布液槽11内に開
口し、その上方端が水平方向に細長いノズル口12とな
っている。さらに、基板Sの被塗布面SFと対向する前
面壁部15の前端面151は、塗布液の液溜り4が形成
可能なように、基板Sの被塗布面SFに非接触でかつ所
定の隙間Gで近接するように配置される。
板保持ステージ3に対向してノズル1が配置されてい
る。このノズル1は、図2に示すように、塗布液を貯留
する塗布液槽11を有し、当該塗布液槽11内の塗布液
をノズル口12から基板保持ステージ3に保持された基
板S側(同図の左手側)に向けて供給可能に構成されて
いる。すなわち、ノズル1はノズル本体13を備えてお
り、このノズル本体13の内底部に細長い筒状の塗布液
槽11が基板Sの幅方向(同図の紙面に対して垂直な方
向)に延設されている。また、ノズル本体13には、基
板Sの被塗布面SFと対向する前面壁部15に塗布液槽
11内から外部に斜め上向きに貫通した塗布液流出路と
して機能するスリット16がその幅方向に形成されてい
る。このスリット16は、塗布液槽11の下部とノズル
口12との間で直線状に左上向きに傾斜した状態で連結
しており、スリット16の下方端が塗布液槽11内に開
口し、その上方端が水平方向に細長いノズル口12とな
っている。さらに、基板Sの被塗布面SFと対向する前
面壁部15の前端面151は、塗布液の液溜り4が形成
可能なように、基板Sの被塗布面SFに非接触でかつ所
定の隙間Gで近接するように配置される。
【0019】この塗布液槽11には、図2に示すよう
に、連通管52を介して塗布液を貯留する外部タンク5
1が接続されている。このため、外部タンク51内の塗
布液が塗布液槽11に向けて常時補充可能となってお
り、その結果、当該塗布液槽11の内部は塗布液で常時
満たされている。このように、この実施の形態では、外
部タンク51と連通管52とで塗布液補充手段が構成さ
れている。より具体的に説明すれば、連通管52の一方
端が塗布液槽11の下方中央部に接続される一方、その
他方端が外部タンク51の底部に接続されている。ま
た、この外部タンク51の上面には、大気開放管53が
接続されており、この大気開放管53に介挿されたエア
バルブ53aを開放することで外部タンク51の内部を
大気圧に設定可能となっている。
に、連通管52を介して塗布液を貯留する外部タンク5
1が接続されている。このため、外部タンク51内の塗
布液が塗布液槽11に向けて常時補充可能となってお
り、その結果、当該塗布液槽11の内部は塗布液で常時
満たされている。このように、この実施の形態では、外
部タンク51と連通管52とで塗布液補充手段が構成さ
れている。より具体的に説明すれば、連通管52の一方
端が塗布液槽11の下方中央部に接続される一方、その
他方端が外部タンク51の底部に接続されている。ま
た、この外部タンク51の上面には、大気開放管53が
接続されており、この大気開放管53に介挿されたエア
バルブ53aを開放することで外部タンク51の内部を
大気圧に設定可能となっている。
【0020】なお、外部タンク51をどのような材料で
構成してもよいが、この実施形態では、例えばPTFE
(ポリテトラフロロエチレン)やPFA(パーフロロア
ルコキシポリマー)などの樹脂材料で形成されており、
外部タンク51内に貯留されている塗布液の液面高さを
目視確認可能となっている。また、外部タンク51の側
面には、液面センサ54が取り付けられており、この液
面センサ54で外部タンク51内の塗布液の液面高さを
非接触で検出することができるようになっている。液面
センサ54としては、例えば外部タンク51の高さ方向
における複数の適所(ここでは3個所)にそれぞれ各光
センサ54aをそれぞれ設けて、外部タンク51内の塗
布液の液位をそれぞれ検出するようになっている。
構成してもよいが、この実施形態では、例えばPTFE
(ポリテトラフロロエチレン)やPFA(パーフロロア
ルコキシポリマー)などの樹脂材料で形成されており、
外部タンク51内に貯留されている塗布液の液面高さを
目視確認可能となっている。また、外部タンク51の側
面には、液面センサ54が取り付けられており、この液
面センサ54で外部タンク51内の塗布液の液面高さを
非接触で検出することができるようになっている。液面
センサ54としては、例えば外部タンク51の高さ方向
における複数の適所(ここでは3個所)にそれぞれ各光
センサ54aをそれぞれ設けて、外部タンク51内の塗
布液の液位をそれぞれ検出するようになっている。
【0021】そして、上記のように構成された外部タン
ク51はタンク上下機構8によって上下移動されるよう
に構成されており、ノズル1に対して外部タンク51を
相対的に上下移動させることで、ノズル1のノズル口
(外部流出口)12に対する外部タンク51に貯留され
ている塗布液の相対的な液面高さ(以下「タンク内液面
高さ」という)Hを調整可能となっている。したがっ
て、このようにしてタンク内液面高さHの調整によって
ノズル1内の塗布液にかかる圧力を制御することができ
る。
ク51はタンク上下機構8によって上下移動されるよう
に構成されており、ノズル1に対して外部タンク51を
相対的に上下移動させることで、ノズル1のノズル口
(外部流出口)12に対する外部タンク51に貯留され
ている塗布液の相対的な液面高さ(以下「タンク内液面
高さ」という)Hを調整可能となっている。したがっ
て、このようにしてタンク内液面高さHの調整によって
ノズル1内の塗布液にかかる圧力を制御することができ
る。
【0022】図3はタンク上下機構の具体的構成を示す
一部分解斜視図であり、図4は図3のXX線縦断面図で
ある。これらの図において、下板80と上板81の間に
3本のガイド軸82が立設されて固定されており、これ
らの3本のガイド軸82がそれぞれ、可動板83に固定
された各ボールブッシュ84を貫通した状態で下板80
と上板81の間を3本のガイド軸82で案内されて上下
に移動自在に構成されている。外部に対する防塵のため
に、上板81と可動板83の間の各ガイド軸82の周り
にはそれぞれ、伸び縮み自在なベローズ85がそれぞれ
設けられており、また、下板80上に設けられ各ガイド
軸82およびリニアアクチュエータ65を覆う筒状部材
80aと可動板83の間にも各ガイド軸82およびリニ
アアクチュエータ65を覆う伸び縮み自在なベローズ8
6が設けられている。また、可動板83と上板81の間
にこの可動板83の下面中央位置にストッパー87が設
けられている。このストッパー87にリニアアクチュエ
ータ65のアクチュエータ部88の先端部が当接するよ
うに、リニアアクチュエータ65が上向きに、下板80
上に立設された固定部材89に固定されている。この場
合、アクチュエータ部88の先端部は上下に出退自在に
構成されており、その先端部の上下移動に伴って可動板
83を上下に移動可能なように構成されている。
一部分解斜視図であり、図4は図3のXX線縦断面図で
ある。これらの図において、下板80と上板81の間に
3本のガイド軸82が立設されて固定されており、これ
らの3本のガイド軸82がそれぞれ、可動板83に固定
された各ボールブッシュ84を貫通した状態で下板80
と上板81の間を3本のガイド軸82で案内されて上下
に移動自在に構成されている。外部に対する防塵のため
に、上板81と可動板83の間の各ガイド軸82の周り
にはそれぞれ、伸び縮み自在なベローズ85がそれぞれ
設けられており、また、下板80上に設けられ各ガイド
軸82およびリニアアクチュエータ65を覆う筒状部材
80aと可動板83の間にも各ガイド軸82およびリニ
アアクチュエータ65を覆う伸び縮み自在なベローズ8
6が設けられている。また、可動板83と上板81の間
にこの可動板83の下面中央位置にストッパー87が設
けられている。このストッパー87にリニアアクチュエ
ータ65のアクチュエータ部88の先端部が当接するよ
うに、リニアアクチュエータ65が上向きに、下板80
上に立設された固定部材89に固定されている。この場
合、アクチュエータ部88の先端部は上下に出退自在に
構成されており、その先端部の上下移動に伴って可動板
83を上下に移動可能なように構成されている。
【0023】また、この可動板83の側面には取付け板
90を介してタンク固定部材91が固定されており、こ
のタンク固定部材91は略C型に構成されている。ま
た、この略C型の穴91aに外部タンク51の外周部を
差し込み可能になっており、その略C型の穴91aに外
部タンク51を差し込み後に、クリック方式のロック機
構92によってその略C型の穴91aを縮径して外部タ
ンク51を固定可能としている。また、この取付け板9
0には、タンク固定部材91の略C型の穴91aの下方
位置で突き出すように2本の丸棒93が固定されてお
り、これらの2本の丸棒93によって略C型の穴91a
に外部タンク51を差し込れた際にストッパーとなって
高さ方向の位置決めとなるように構成されている。
90を介してタンク固定部材91が固定されており、こ
のタンク固定部材91は略C型に構成されている。ま
た、この略C型の穴91aに外部タンク51の外周部を
差し込み可能になっており、その略C型の穴91aに外
部タンク51を差し込み後に、クリック方式のロック機
構92によってその略C型の穴91aを縮径して外部タ
ンク51を固定可能としている。また、この取付け板9
0には、タンク固定部材91の略C型の穴91aの下方
位置で突き出すように2本の丸棒93が固定されてお
り、これらの2本の丸棒93によって略C型の穴91a
に外部タンク51を差し込れた際にストッパーとなって
高さ方向の位置決めとなるように構成されている。
【0024】さらに、タンク固定部材91の下面側には
取付け板94を介して上記3個の光センサ54aが高さ
方向に所定間隔を置いて配設されている。この場合の各
光センサ54aは反射型の光センサであって、外部タン
ク51の容器を透明容器とし、光センサの投光部から出
射した光の反射率が透明容器内の液の有無で異なり、投
光部からの出射光が受光部に戻るかどうかで透明容器内
の液の有無が判別可能である。さらに、この外部タンク
51の上部に設けられた上部蓋55には塗布液補給装置
(図示省略)から伸びる塗布液供給管56および、上記
した大気開放管53が連結されており、また、外部タン
ク51の底部には、一端が塗布液槽11に連結された連
通管52の他端が連結されている。
取付け板94を介して上記3個の光センサ54aが高さ
方向に所定間隔を置いて配設されている。この場合の各
光センサ54aは反射型の光センサであって、外部タン
ク51の容器を透明容器とし、光センサの投光部から出
射した光の反射率が透明容器内の液の有無で異なり、投
光部からの出射光が受光部に戻るかどうかで透明容器内
の液の有無が判別可能である。さらに、この外部タンク
51の上部に設けられた上部蓋55には塗布液補給装置
(図示省略)から伸びる塗布液供給管56および、上記
した大気開放管53が連結されており、また、外部タン
ク51の底部には、一端が塗布液槽11に連結された連
通管52の他端が連結されている。
【0025】さらに、可動板83には、可動板83の下
側に位置するベローズ86の内部と、可動板83の上側
に位置する各ベローズ85の内部とをそれぞれ連通する
各呼吸孔96がそれぞれ設けられており、可動板83が
上下にスムーズに移動可能なようになっている。また、
この可動板83の原点高さ位置を検出する近接センサ9
7が配設されており、この近接センサ97による可動板
83の検出により、制御部72は原点高さ位置と判断す
るようになっている。さらに、筒状部材80aには、窒
素ガスの流入口98aおよび流出口98bと、リニアア
クチュエータ65と電気的に接続されるコネクタ99と
が設けられている。
側に位置するベローズ86の内部と、可動板83の上側
に位置する各ベローズ85の内部とをそれぞれ連通する
各呼吸孔96がそれぞれ設けられており、可動板83が
上下にスムーズに移動可能なようになっている。また、
この可動板83の原点高さ位置を検出する近接センサ9
7が配設されており、この近接センサ97による可動板
83の検出により、制御部72は原点高さ位置と判断す
るようになっている。さらに、筒状部材80aには、窒
素ガスの流入口98aおよび流出口98bと、リニアア
クチュエータ65と電気的に接続されるコネクタ99と
が設けられている。
【0026】ところで、上記のように構成されたノズル
1、外部タンク51およびタンク上下機構8は次に説明
する移動機構6によって一体的に上下移動されるととも
に、ノズル1は基板保持ステージ3に保持された基板S
に近接したり、後退するように構成されており、この移
動機構6によってノズル1を当該基板Sの被塗布面SF
(図2)に近接させた状態で当該被塗布面SFに沿って
移動可能となっている。この移動機構6は大きく分け
て、ノズル1、外部タンク51およびタンク上下機構8
を一体的に上下方向に移動させる上下移動機構部61
と、ノズル1を基板Sに対して近接させたり、離間させ
ることで基板Sの被塗布面SFとの間のギャップを変更
調整するギャップ可変機構部62と、ノズル1のノズル
口12を基板Sの被塗布面SFと対向させたり、下向き
に変更するノズル回動機構部63とで構成されている。
1、外部タンク51およびタンク上下機構8は次に説明
する移動機構6によって一体的に上下移動されるととも
に、ノズル1は基板保持ステージ3に保持された基板S
に近接したり、後退するように構成されており、この移
動機構6によってノズル1を当該基板Sの被塗布面SF
(図2)に近接させた状態で当該被塗布面SFに沿って
移動可能となっている。この移動機構6は大きく分け
て、ノズル1、外部タンク51およびタンク上下機構8
を一体的に上下方向に移動させる上下移動機構部61
と、ノズル1を基板Sに対して近接させたり、離間させ
ることで基板Sの被塗布面SFとの間のギャップを変更
調整するギャップ可変機構部62と、ノズル1のノズル
口12を基板Sの被塗布面SFと対向させたり、下向き
に変更するノズル回動機構部63とで構成されている。
【0027】この上下移動機構部61は、図1に示すよ
うに、リニアモータ(後で説明する図7の符号616)
を駆動源として、ノズル1を支持するベース部材611
を上下方向に移動させるものである。そして、このベー
ス部材611にギャップ可変機構部62およびノズル回
動機構部63を介してノズル1が取り付けられるととも
に、外部タンク51およびタンク上下機構8が取り付け
られている。そして、架台2の表面側の構成要素(ノズ
ル1、外部タンク51、タンク上下機構8、ベース部材
611、ギャップ可変機構部62およびノズル回動機構
部63)と、裏面側のバランスウェイト(図示省略)と
が、バランスが取れた静止状態で、保持されるようにな
っている。
うに、リニアモータ(後で説明する図7の符号616)
を駆動源として、ノズル1を支持するベース部材611
を上下方向に移動させるものである。そして、このベー
ス部材611にギャップ可変機構部62およびノズル回
動機構部63を介してノズル1が取り付けられるととも
に、外部タンク51およびタンク上下機構8が取り付け
られている。そして、架台2の表面側の構成要素(ノズ
ル1、外部タンク51、タンク上下機構8、ベース部材
611、ギャップ可変機構部62およびノズル回動機構
部63)と、裏面側のバランスウェイト(図示省略)と
が、バランスが取れた静止状態で、保持されるようにな
っている。
【0028】なお、この実施形態では、ノズル1を移動
させているが、ノズル1と基板Sとが被塗布面に沿って
相対的に移動するように構成すればよく、ノズル1を固
定して基板Sを基板保持ステージ3と共に上下にリニア
モータやボールねじなどの移動手段で移動するように構
成することもできる。このように、基板保持ステージ3
を上下に移動させる方がノズル1を移動させるよりも振
動が少なく、その振動による塗布むら防止などの観点か
ら基板保持ステージ3を移動させる方がよいのである
が、基板保持ステージ3を上下に移動させると、装置の
高さが倍必要となり、クリーンルームの天井高さには制
限があるので、装置の設置が難しくなってしまう。
させているが、ノズル1と基板Sとが被塗布面に沿って
相対的に移動するように構成すればよく、ノズル1を固
定して基板Sを基板保持ステージ3と共に上下にリニア
モータやボールねじなどの移動手段で移動するように構
成することもできる。このように、基板保持ステージ3
を上下に移動させる方がノズル1を移動させるよりも振
動が少なく、その振動による塗布むら防止などの観点か
ら基板保持ステージ3を移動させる方がよいのである
が、基板保持ステージ3を上下に移動させると、装置の
高さが倍必要となり、クリーンルームの天井高さには制
限があるので、装置の設置が難しくなってしまう。
【0029】図5は、移動機構6を構成するギャップ可
変機構部62およびノズル回動機構部63の構成を示す
図である。このギャップ可変機構部62はベース部材6
11上に設けられたものであり、ノズル1と後で説明す
るノズル回動機構部63とを一体的に基板Sに対して接
離方向(同図の左右方向)に移動させるものである。具
体的には、このギャップ可変機構部62は、ステッピン
グモータやサーボモータなどの接離モータ621と、前
後の軸受部622,623で軸支され、この接離モータ
621の回転軸に連結部624を介して連結されたボー
ルねじ625と、このボールねじ625に螺合した移動
部材626と、移動部材626の上端が下面で固着され
ていると共にノズル回動機構部63を支持して基板Sの
被塗布面SFに対してノズル1の前端面151が接近ま
たは離間するようにスライド自在なスライド部材627
とを備えており、接離モータ621によるボールねじ6
25の回転で、移動部材626が、ノズル1およびノズ
ル回動機構部63を載置した状態で前後に移動自在に構
成されている。
変機構部62およびノズル回動機構部63の構成を示す
図である。このギャップ可変機構部62はベース部材6
11上に設けられたものであり、ノズル1と後で説明す
るノズル回動機構部63とを一体的に基板Sに対して接
離方向(同図の左右方向)に移動させるものである。具
体的には、このギャップ可変機構部62は、ステッピン
グモータやサーボモータなどの接離モータ621と、前
後の軸受部622,623で軸支され、この接離モータ
621の回転軸に連結部624を介して連結されたボー
ルねじ625と、このボールねじ625に螺合した移動
部材626と、移動部材626の上端が下面で固着され
ていると共にノズル回動機構部63を支持して基板Sの
被塗布面SFに対してノズル1の前端面151が接近ま
たは離間するようにスライド自在なスライド部材627
とを備えており、接離モータ621によるボールねじ6
25の回転で、移動部材626が、ノズル1およびノズ
ル回動機構部63を載置した状態で前後に移動自在に構
成されている。
【0030】ここでは、ギャップ可変機構部62は中央
部1個所設けているが、ギャップ可変機構部62の配設
数はこれに限定されるものではなく、複数個設けるよう
にしてもよく、例えばギャップ可変機構部62をベース
部材611の左右2個所配設することで次のような効果
が得られる。すなわち、基板Sの幅方向にテーパがあっ
て左右両端部での厚さ寸法に差があるような場合には、
各ギャップ可変機構部62を独立して作動させてノズル
1と基板Sとのギャップ寸法を調整することができる。
部1個所設けているが、ギャップ可変機構部62の配設
数はこれに限定されるものではなく、複数個設けるよう
にしてもよく、例えばギャップ可変機構部62をベース
部材611の左右2個所配設することで次のような効果
が得られる。すなわち、基板Sの幅方向にテーパがあっ
て左右両端部での厚さ寸法に差があるような場合には、
各ギャップ可変機構部62を独立して作動させてノズル
1と基板Sとのギャップ寸法を調整することができる。
【0031】一方、ノズル回動機構部63は上記のよう
に構成されたギャップ可変機構部62上に設けられたも
のである。このノズル回動機構部63では、図示しない
電磁弁で制御されて、ロッド先端部631を伸長位置と
収縮位置との間を移動させるエアーシリンダ632が、
矢印方向Cにシリンダ前方部のピン633を回動中心と
して回動可能に軸支されている。このロッド先端部63
1は、アーム部材634の一方端部と回動可能にピン連
結されてリンク機構を構成しており、アーム部材634
の他方端部は駆動軸635にその長手方向に直交する方
向から回動力を伝達可能に固定されている。この駆動軸
635は、所定幅で水平方向に延びたベース部材636
を下方から支持する支持部材637を横方向に貫通して
固定されている。このベース部材636の前方端縁上側
にはノズル1がそのノズル口12を基板Sの被塗布面S
F側に向けた状態で、ノズル1の長手方向と駆動軸63
5の軸方向が一致する方向になるように取り付けられて
いる。
に構成されたギャップ可変機構部62上に設けられたも
のである。このノズル回動機構部63では、図示しない
電磁弁で制御されて、ロッド先端部631を伸長位置と
収縮位置との間を移動させるエアーシリンダ632が、
矢印方向Cにシリンダ前方部のピン633を回動中心と
して回動可能に軸支されている。このロッド先端部63
1は、アーム部材634の一方端部と回動可能にピン連
結されてリンク機構を構成しており、アーム部材634
の他方端部は駆動軸635にその長手方向に直交する方
向から回動力を伝達可能に固定されている。この駆動軸
635は、所定幅で水平方向に延びたベース部材636
を下方から支持する支持部材637を横方向に貫通して
固定されている。このベース部材636の前方端縁上側
にはノズル1がそのノズル口12を基板Sの被塗布面S
F側に向けた状態で、ノズル1の長手方向と駆動軸63
5の軸方向が一致する方向になるように取り付けられて
いる。
【0032】図5は、エアーシリンダ632のロッド先
端部631が伸長した場合であり、このとき、ノズル1
のノズル口12は基板Sの被塗布面SFに対向して塗布
可能な状態である。これに対して、エアーシリンダ63
2のロッド先端部631が短縮した場合には、ノズル1
のノズル口12は、2点鎖線で示すように下方を向いて
洗浄可能な状態となる。このロッド短縮の途中で、ピン
633を回動中心としてエアーシリンダ632が矢印方
向Cに揺動しつつロッド先端部631が短縮されること
になる。
端部631が伸長した場合であり、このとき、ノズル1
のノズル口12は基板Sの被塗布面SFに対向して塗布
可能な状態である。これに対して、エアーシリンダ63
2のロッド先端部631が短縮した場合には、ノズル1
のノズル口12は、2点鎖線で示すように下方を向いて
洗浄可能な状態となる。このロッド短縮の途中で、ピン
633を回動中心としてエアーシリンダ632が矢印方
向Cに揺動しつつロッド先端部631が短縮されること
になる。
【0033】このように、この実施形態では、ノズル1
を、上下移動機構部61によって上下方向に移動すると
ともに、ギャップ可変機構部62によって基板Sの被塗
布面SFに対して近接させたり、離間させたりすること
ができるように構成されており、これら上下移動機構部
61およびギャップ可変機構部62を次に説明する制御
構成によって制御することで、ノズル1と基板Sとを相
互に近接させた状態でノズル1を基板Sの被塗布面SF
に対して相対的に移動させることができる。また、基板
Sに対するノズル1の相対移動方向も適宜切り換えるこ
とができるようになっている。なお、基板Sに対するノ
ズル1の相対的な上下移動方法については、既に上記し
たようにノズル1を移動させる代わりに基板保持ステー
ジ3を上下移動させたり、ノズル1および基板保持ステ
ージ3のともに移動させるように構成してもよい。
を、上下移動機構部61によって上下方向に移動すると
ともに、ギャップ可変機構部62によって基板Sの被塗
布面SFに対して近接させたり、離間させたりすること
ができるように構成されており、これら上下移動機構部
61およびギャップ可変機構部62を次に説明する制御
構成によって制御することで、ノズル1と基板Sとを相
互に近接させた状態でノズル1を基板Sの被塗布面SF
に対して相対的に移動させることができる。また、基板
Sに対するノズル1の相対移動方向も適宜切り換えるこ
とができるようになっている。なお、基板Sに対するノ
ズル1の相対的な上下移動方法については、既に上記し
たようにノズル1を移動させる代わりに基板保持ステー
ジ3を上下移動させたり、ノズル1および基板保持ステ
ージ3のともに移動させるように構成してもよい。
【0034】図1に戻って、塗布装置の構成についてさ
らに説明する。この塗布装置には、塗布処理前の基板S
の厚みを測定するための測定ユニット110が設けられ
ている。特に、この実施形態では、光学式の非接触セン
サが用いられている。すなわち、同図に示すように、断
面が略コ字状のベース部材111が受渡部100に対し
て進退自在に構成されており、基板Sの厚みを測定する
時のみ、同図に示すように、受渡部100に移動し、そ
の下方腕部112(図6)でリフトピン101上に載置
されている基板Sの裏面の一部を保持可能となってい
る。なお、それ以外の場合には基板Sの搬送と干渉しな
いとように、測定ユニット110は受渡部100から退
避している。
らに説明する。この塗布装置には、塗布処理前の基板S
の厚みを測定するための測定ユニット110が設けられ
ている。特に、この実施形態では、光学式の非接触セン
サが用いられている。すなわち、同図に示すように、断
面が略コ字状のベース部材111が受渡部100に対し
て進退自在に構成されており、基板Sの厚みを測定する
時のみ、同図に示すように、受渡部100に移動し、そ
の下方腕部112(図6)でリフトピン101上に載置
されている基板Sの裏面の一部を保持可能となってい
る。なお、それ以外の場合には基板Sの搬送と干渉しな
いとように、測定ユニット110は受渡部100から退
避している。
【0035】図6は、図1の塗布装置における測定ユニ
ットを示す図である。同図に示すように、ベース部材1
11の上方腕部113に測定ヘッド114が固着されて
いる。この測定ヘッド114は、いわゆる三角測量を応
用した方法で基板Sまでの距離を非接触で測定するもの
であり、レーザ駆動回路115によって半導体レーザ1
16が駆動されてレーザ光を投光レンズ117を介して
基板Sに照射するとともに、基板Sで反射された光を受
光レンズ118を介して光位置検出素子(PSD)11
9により受光することで基板Sの表面(被塗布面SF)
までの距離(空気間隔Δair)を測定し、その距離に関
連する信号を出力する。なお、出力信号は増幅回路12
0で増幅された後、装置全体を制御する制御部に送られ
る。
ットを示す図である。同図に示すように、ベース部材1
11の上方腕部113に測定ヘッド114が固着されて
いる。この測定ヘッド114は、いわゆる三角測量を応
用した方法で基板Sまでの距離を非接触で測定するもの
であり、レーザ駆動回路115によって半導体レーザ1
16が駆動されてレーザ光を投光レンズ117を介して
基板Sに照射するとともに、基板Sで反射された光を受
光レンズ118を介して光位置検出素子(PSD)11
9により受光することで基板Sの表面(被塗布面SF)
までの距離(空気間隔Δair)を測定し、その距離に関
連する信号を出力する。なお、出力信号は増幅回路12
0で増幅された後、装置全体を制御する制御部に送られ
る。
【0036】この実施形態では、測定ヘッド114がベ
ース部材111に固着されており、測定ヘッド114か
ら下方腕部112までの距離Dが固定されていることか
ら、下方腕部112に保持される基板Sの厚みtに応じ
て測定ヘッド114と基板Sとの空気間隔Δairが決ま
るため、上記のように空気間隔Δairを測定することで
基板Sの厚みt(=D−Δair)を求めることができる
ように構成されている。
ース部材111に固着されており、測定ヘッド114か
ら下方腕部112までの距離Dが固定されていることか
ら、下方腕部112に保持される基板Sの厚みtに応じ
て測定ヘッド114と基板Sとの空気間隔Δairが決ま
るため、上記のように空気間隔Δairを測定することで
基板Sの厚みt(=D−Δair)を求めることができる
ように構成されている。
【0037】図7は、図1の塗布装置の概略制御構成を
示すブロック図である。この塗布装置では、種々のキ
ー、例えば数字を入力するテンキー、電源のオン・オフ
を入力する電源キー、塗布スタートキー、リニアモータ
616の駆動速度の基準値を任意に手動で設定する速度
設定キーおよび、接離モータ621を駆動させて基板S
の被塗布面SFとノズル口12との隙間Gを調整する隙
間設定キー、基板サイズ、基板厚さ、塗布液粘度および
塗布膜厚などを設定する各種設定キーなどを適当に配置
してなる操作部71が設けられており、この操作部71
を介して入力されたデータや指令などが制御部72に入
力されるように構成されている。
示すブロック図である。この塗布装置では、種々のキ
ー、例えば数字を入力するテンキー、電源のオン・オフ
を入力する電源キー、塗布スタートキー、リニアモータ
616の駆動速度の基準値を任意に手動で設定する速度
設定キーおよび、接離モータ621を駆動させて基板S
の被塗布面SFとノズル口12との隙間Gを調整する隙
間設定キー、基板サイズ、基板厚さ、塗布液粘度および
塗布膜厚などを設定する各種設定キーなどを適当に配置
してなる操作部71が設けられており、この操作部71
を介して入力されたデータや指令などが制御部72に入
力されるように構成されている。
【0038】この制御部72は、液面センサ54、RO
M73、RAM74および増幅回路120に接続されて
おり、ROM73内に登録された各制御プログラムで用
いる制御データや、上記のように操作部71から入力さ
れたデータなどをRAM74内に書き込み可能となって
いる。
M73、RAM74および増幅回路120に接続されて
おり、ROM73内に登録された各制御プログラムで用
いる制御データや、上記のように操作部71から入力さ
れたデータなどをRAM74内に書き込み可能となって
いる。
【0039】また、これらの操作部71、液面センサ5
4、ROM73、RAM74および増幅回路120が接
続される制御部72は、リニアモータ駆動回路75を介
してリニアモータ616に接続されており、ROM73
内に登録されたリニアモータ駆動制御プログラムと、操
作部71から入力され、リニアモータ駆動制御プログラ
ムに対応した制御データに基づいて、その制御信号をリ
ニアモータ駆動回路75に出力し、リニアモータ駆動回
路75がリニアモータ616を駆動してベース部材61
1上のノズル1を基板Sの被塗布面SFに対する所定上
下位置に移動自在に制御可能である。また、制御部72
は、ROM73内に登録されたリニアモータ駆動制御プ
ログラムと、基板サイズ、塗布液粘度および塗布膜厚な
どの各種設定キーからの入力や、操作部71の塗布スタ
ートキーの入力によって、リニアモータ駆動制御プログ
ラムに対応した制御データに基づいて、リニアモータ駆
動回路75を介してリニアモータ616を駆動して所定
速度で、しかも操作部71で設定された相対移動方向で
ノズル走行させつつ塗布可能なように制御するようにな
っている。
4、ROM73、RAM74および増幅回路120が接
続される制御部72は、リニアモータ駆動回路75を介
してリニアモータ616に接続されており、ROM73
内に登録されたリニアモータ駆動制御プログラムと、操
作部71から入力され、リニアモータ駆動制御プログラ
ムに対応した制御データに基づいて、その制御信号をリ
ニアモータ駆動回路75に出力し、リニアモータ駆動回
路75がリニアモータ616を駆動してベース部材61
1上のノズル1を基板Sの被塗布面SFに対する所定上
下位置に移動自在に制御可能である。また、制御部72
は、ROM73内に登録されたリニアモータ駆動制御プ
ログラムと、基板サイズ、塗布液粘度および塗布膜厚な
どの各種設定キーからの入力や、操作部71の塗布スタ
ートキーの入力によって、リニアモータ駆動制御プログ
ラムに対応した制御データに基づいて、リニアモータ駆
動回路75を介してリニアモータ616を駆動して所定
速度で、しかも操作部71で設定された相対移動方向で
ノズル走行させつつ塗布可能なように制御するようにな
っている。
【0040】また、制御部72は、接離モータ駆動回路
76を介して接離モータ621に接続されており、RO
M73内に登録された接離モータ駆動制御プログラム
と、操作部71から入力され、接離モータ駆動制御プロ
グラムに対応した制御データに基づいて、その制御信号
を接離モータ駆動回路76に出力し、接離モータ駆動回
路76が接離モータ621を駆動してベース部材611
上のノズル1を基板Sの被塗布面SFに対して接近また
は離間させるように制御する。
76を介して接離モータ621に接続されており、RO
M73内に登録された接離モータ駆動制御プログラム
と、操作部71から入力され、接離モータ駆動制御プロ
グラムに対応した制御データに基づいて、その制御信号
を接離モータ駆動回路76に出力し、接離モータ駆動回
路76が接離モータ621を駆動してベース部材611
上のノズル1を基板Sの被塗布面SFに対して接近また
は離間させるように制御する。
【0041】また、制御部72は、リニアアクチュエー
タ駆動回路77を介してリニアアクチュエータ65に接
続されており、ROM73内に登録されたリニアアクチ
ュエータ駆動制御プログラムと、操作部71から入力さ
れ、リニアアクチュエータ駆動制御プログラムに対応し
た制御データに基づいて、その制御信号をリニアアクチ
ュエータ駆動回路77に出力し、リニアアクチュエータ
駆動回路77がリニアアクチュエータ65を駆動してノ
ズル1に対して外部タンク51を相対的に上下方向に移
動させてタンク内液面高さを制御する。
タ駆動回路77を介してリニアアクチュエータ65に接
続されており、ROM73内に登録されたリニアアクチ
ュエータ駆動制御プログラムと、操作部71から入力さ
れ、リニアアクチュエータ駆動制御プログラムに対応し
た制御データに基づいて、その制御信号をリニアアクチ
ュエータ駆動回路77に出力し、リニアアクチュエータ
駆動回路77がリニアアクチュエータ65を駆動してノ
ズル1に対して外部タンク51を相対的に上下方向に移
動させてタンク内液面高さを制御する。
【0042】さらに、制御部72は、レーザ駆動回路1
15を介して半導体レーザ116を制御するとともに、
増幅回路120を介して光位置検出素子119から出力
されてきた信号に基づき基板Sの厚みt(=D−Δai
r)を演算し、その演算結果に基づき基板Sの被塗布面
SFとノズル口12との隙間Gが設定値となるように調
整する。
15を介して半導体レーザ116を制御するとともに、
増幅回路120を介して光位置検出素子119から出力
されてきた信号に基づき基板Sの厚みt(=D−Δai
r)を演算し、その演算結果に基づき基板Sの被塗布面
SFとノズル口12との隙間Gが設定値となるように調
整する。
【0043】次に、上記のように構成された塗布装置の
動作について図1および図8を参照しつつ説明する。な
お、図8は、図1の塗布装置の動作を示す図である。ま
ず、塗布処理を施すべき基板Sをユニット間搬送ロボッ
トが受渡部100のリフトピン101上に載置して塗布
装置への基板Sの搬入を行う(ステップS1)。なお、
この際、測定ヘッド114は受渡部100から退避して
基板Sの搬入動作と干渉しないようになっている。ま
た、基板保持ステージ3は、その基板保持面3aが水平
姿勢となるように位置決めされている(図1の破線状
態)。
動作について図1および図8を参照しつつ説明する。な
お、図8は、図1の塗布装置の動作を示す図である。ま
ず、塗布処理を施すべき基板Sをユニット間搬送ロボッ
トが受渡部100のリフトピン101上に載置して塗布
装置への基板Sの搬入を行う(ステップS1)。なお、
この際、測定ヘッド114は受渡部100から退避して
基板Sの搬入動作と干渉しないようになっている。ま
た、基板保持ステージ3は、その基板保持面3aが水平
姿勢となるように位置決めされている(図1の破線状
態)。
【0044】図1の2点破線で示すように、受渡部10
0に基板Sが搬入されると、測定ヘッド114が退避位
置から受渡部100側に移動して測定ヘッド114が基
板Sの一部の直上に位置する。そして、レーザ駆動回路
115によって半導体レーザ116が駆動されてレーザ
光が基板Sの一方主面(表面)に照射されるとともに、
一方主面で反射された光が光位置検出素子119で受光
され、いわゆる三角測量の原理に基づき測定ヘッド11
4と基板Sの一方主面との間隔、つまり空気間隔Δair
が測定され、その測定結果に対応する信号が制御部72
に出力される(ステップS2)。
0に基板Sが搬入されると、測定ヘッド114が退避位
置から受渡部100側に移動して測定ヘッド114が基
板Sの一部の直上に位置する。そして、レーザ駆動回路
115によって半導体レーザ116が駆動されてレーザ
光が基板Sの一方主面(表面)に照射されるとともに、
一方主面で反射された光が光位置検出素子119で受光
され、いわゆる三角測量の原理に基づき測定ヘッド11
4と基板Sの一方主面との間隔、つまり空気間隔Δair
が測定され、その測定結果に対応する信号が制御部72
に出力される(ステップS2)。
【0045】この信号を受けた制御部72において空気
間隔Δairに基づき基板厚みtが演算される(ステップ
S3)。つまり、測定ヘッド114から下方腕部112
までの距離Dから、上記のようにして測定された空気間
隔Δairを減算することで基板Sの厚みtが求められ
る。なお、演算された基板厚みtはRAM74に一時的
に記憶される。
間隔Δairに基づき基板厚みtが演算される(ステップ
S3)。つまり、測定ヘッド114から下方腕部112
までの距離Dから、上記のようにして測定された空気間
隔Δairを減算することで基板Sの厚みtが求められ
る。なお、演算された基板厚みtはRAM74に一時的
に記憶される。
【0046】こうして基板厚みtの検出が完了すると、
測定ヘッド114が受渡部100から退避する(ステッ
プS4)。そして、基板搬送手段によって未処理の基板
Sがリフトピン101から基板保持面3a上に搬送され
た後、基板保持ステージ3が当該基板Sを真空吸着して
保持する(ステップS5)。
測定ヘッド114が受渡部100から退避する(ステッ
プS4)。そして、基板搬送手段によって未処理の基板
Sがリフトピン101から基板保持面3a上に搬送され
た後、基板保持ステージ3が当該基板Sを真空吸着して
保持する(ステップS5)。
【0047】それに続いて、基板保持ステージ3が、基
板Sを吸着保持したまま回動されて、基板Sが垂直姿勢
に位置決めされる(ステップS6)。そして、基板厚み
tに基づきノズル1と基板Sの距離が設定値となるよう
に調整しながらノズル1を相対移動させて塗布液を基板
Sの被塗布面SFに塗布する(ステップS7)。より具
体的には、以下の動作が行われる。
板Sを吸着保持したまま回動されて、基板Sが垂直姿勢
に位置決めされる(ステップS6)。そして、基板厚み
tに基づきノズル1と基板Sの距離が設定値となるよう
に調整しながらノズル1を相対移動させて塗布液を基板
Sの被塗布面SFに塗布する(ステップS7)。より具
体的には、以下の動作が行われる。
【0048】ノズル1が基板Sの上端側に移動された
後、基板Sの被塗布面SFに近接されて基板Sの被塗布
面SFとノズル1の前端面151との間での毛管現象な
どで塗布液槽11内からスリット16を通って塗布液が
汲み上げられて、その間に流入し、液溜り4が形成され
る。このとき、この実施形態では、予めステップS3で
基板厚みtが求められているため、この基板厚みtに基
づきノズル1と基板Sの被塗布面SFとの隙間Gが操作
部71から入力された設定値に調整される。そして、こ
の状態で制御部72が、その出力制御信号をリニアモー
タ駆動回路75に出力し、リニアモータ駆動回路75が
リニアモータ616を駆動してベース部材611をノズ
ル1と共に基板Sの被塗布面SFに対して下方に移動さ
せてノズル走行を行ないつつ基板Sの被塗布面SFに対
して塗布液を塗布する。
後、基板Sの被塗布面SFに近接されて基板Sの被塗布
面SFとノズル1の前端面151との間での毛管現象な
どで塗布液槽11内からスリット16を通って塗布液が
汲み上げられて、その間に流入し、液溜り4が形成され
る。このとき、この実施形態では、予めステップS3で
基板厚みtが求められているため、この基板厚みtに基
づきノズル1と基板Sの被塗布面SFとの隙間Gが操作
部71から入力された設定値に調整される。そして、こ
の状態で制御部72が、その出力制御信号をリニアモー
タ駆動回路75に出力し、リニアモータ駆動回路75が
リニアモータ616を駆動してベース部材611をノズ
ル1と共に基板Sの被塗布面SFに対して下方に移動さ
せてノズル走行を行ないつつ基板Sの被塗布面SFに対
して塗布液を塗布する。
【0049】そして、上記のようにして基板Sへの塗布
液の塗布処理が完了すると、基板保持ステージ3が基板
Sを吸着保持したまま一体的に回動して基板Sが垂直状
態から水平状態にされた後、基板搬送手段が基板保持ス
テージ3からリフトピン101に搬送し、さらに適当な
タイミングでユニット間搬送ロボットが塗布処理済みの
基板Sをリフトピン101から受け取り、次の装置に搬
出する。
液の塗布処理が完了すると、基板保持ステージ3が基板
Sを吸着保持したまま一体的に回動して基板Sが垂直状
態から水平状態にされた後、基板搬送手段が基板保持ス
テージ3からリフトピン101に搬送し、さらに適当な
タイミングでユニット間搬送ロボットが塗布処理済みの
基板Sをリフトピン101から受け取り、次の装置に搬
出する。
【0050】以上のように、この実施形態では、塗布処
理(ステップS7)の前に基板Sの厚みtを測定し、そ
の測定結果(基板厚みt)に基づきノズル1と基板Sと
の隙間(ギャップ)Gが設定値となるように調整しなが
ら、ノズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行
っているので、基板Sの厚みにおいてばらつきが生じた
としても、ノズル1と基板Sとの隙間(ギャップ)Gは
設定値となり、塗布膜を均一に形成することができる。
理(ステップS7)の前に基板Sの厚みtを測定し、そ
の測定結果(基板厚みt)に基づきノズル1と基板Sと
の隙間(ギャップ)Gが設定値となるように調整しなが
ら、ノズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行
っているので、基板Sの厚みにおいてばらつきが生じた
としても、ノズル1と基板Sとの隙間(ギャップ)Gは
設定値となり、塗布膜を均一に形成することができる。
【0051】しかも、この実施形態では、基板厚みtを
非接触で測定しているので、センサを基板に直接接触さ
せて基板厚みを測定する接触方式の場合の問題点、つま
りセンサによる基板の有効塗布部の汚染などを防止する
ことができる。
非接触で測定しているので、センサを基板に直接接触さ
せて基板厚みを測定する接触方式の場合の問題点、つま
りセンサによる基板の有効塗布部の汚染などを防止する
ことができる。
【0052】なお、上記実施形態では、測定ヘッド11
4を基板Sの上面側に配置して基板厚みtを測定するよ
うに構成されているが、図9に示すように、基板Sの裏
面側に配置して基板厚みtを測定するようにしてもよ
い。すなわち、上方側に開口121を有するベース部材
122を受渡部100に配置し、ユニット間搬送ロボッ
トによってリフトピン101に基板Sが載置されると、
その基板Sの一部をベース部材122が保持するように
構成されている。このベース部材122の内底面122
aでは、開口121と対向するように測定ヘッド114
が固定されており、上記のようにしてベース部材122
に保持された基板Sの裏面に向けて半導体レーザ116
からのレーザ光を投光レンズ117を介して照射すると
ともに、基板Sの表面(被塗布面SF)で反射された光
を受光レンズ118を介して光位置検出素子(PSD)
119により受光することで基板Sの表面までの距離を
測定し、その距離に関連する信号を出力する。そして、
この信号を受けた制御部72がその距離に基づき基板S
の厚みtを求める。
4を基板Sの上面側に配置して基板厚みtを測定するよ
うに構成されているが、図9に示すように、基板Sの裏
面側に配置して基板厚みtを測定するようにしてもよ
い。すなわち、上方側に開口121を有するベース部材
122を受渡部100に配置し、ユニット間搬送ロボッ
トによってリフトピン101に基板Sが載置されると、
その基板Sの一部をベース部材122が保持するように
構成されている。このベース部材122の内底面122
aでは、開口121と対向するように測定ヘッド114
が固定されており、上記のようにしてベース部材122
に保持された基板Sの裏面に向けて半導体レーザ116
からのレーザ光を投光レンズ117を介して照射すると
ともに、基板Sの表面(被塗布面SF)で反射された光
を受光レンズ118を介して光位置検出素子(PSD)
119により受光することで基板Sの表面までの距離を
測定し、その距離に関連する信号を出力する。そして、
この信号を受けた制御部72がその距離に基づき基板S
の厚みtを求める。
【0053】このように、受渡部100で基板Sの裏面
側から基板厚みtを測定する場合には、測定ヘッド11
4と基板Sとの干渉を考慮する必要がないため、上記実
施形態による効果に加えて、基板Sの搬送に応じて測定
ヘッド114を移動させる必要がなくなり、装置構成お
よび動作を簡素化することができるというさらなる効果
が得られる。
側から基板厚みtを測定する場合には、測定ヘッド11
4と基板Sとの干渉を考慮する必要がないため、上記実
施形態による効果に加えて、基板Sの搬送に応じて測定
ヘッド114を移動させる必要がなくなり、装置構成お
よび動作を簡素化することができるというさらなる効果
が得られる。
【0054】B.第2実施形態 図10は、この発明にかかる塗布装置の第2実施形態を
示す斜視図である。この塗布装置が第1実施形態と大き
く相違する点は、測定ヘッド114が架台2側に設けら
れている点であり、その他の構成はほぼ同一である。し
たがって、以下においては、その相違する構成を中心に
説明し、同一構成については同一符号を付して説明を省
略する。
示す斜視図である。この塗布装置が第1実施形態と大き
く相違する点は、測定ヘッド114が架台2側に設けら
れている点であり、その他の構成はほぼ同一である。し
たがって、以下においては、その相違する構成を中心に
説明し、同一構成については同一符号を付して説明を省
略する。
【0055】この実施形態では、同図に示すように、架
台2の上方で、しかもノズル1側に測定ヘッド114が
配置されている。この測定ヘッド114はベース部材1
23で支持されており、このベース部材123をアクチ
ュエータ124で基板Sの幅方向(同図における左右方
向)に移動させることで垂直姿勢に位置決めされた基板
Sの被塗布面SFに対して進退自在となっている。した
がって、塗布処理前に基板Sの厚みtを測定する場合に
は、同図に示すように、垂直姿勢の基板S側に移動して
測定ヘッド114が基板Sと向き合う位置(以下「測定
位置」という)に位置決めされる一方、塗布処理を行う
場合には、当該基板Sから退避してノズル1との干渉を
防止している。
台2の上方で、しかもノズル1側に測定ヘッド114が
配置されている。この測定ヘッド114はベース部材1
23で支持されており、このベース部材123をアクチ
ュエータ124で基板Sの幅方向(同図における左右方
向)に移動させることで垂直姿勢に位置決めされた基板
Sの被塗布面SFに対して進退自在となっている。した
がって、塗布処理前に基板Sの厚みtを測定する場合に
は、同図に示すように、垂直姿勢の基板S側に移動して
測定ヘッド114が基板Sと向き合う位置(以下「測定
位置」という)に位置決めされる一方、塗布処理を行う
場合には、当該基板Sから退避してノズル1との干渉を
防止している。
【0056】次に、このように構成された塗布装置の動
作について図11を参照しながら説明する。まず、塗布
処理を施すべき基板Sをユニット間搬送ロボットが受渡
部100のリフトピン101上に載置して塗布装置への
基板Sの搬入を行う(ステップS11)。そして、基板
搬送手段によって未処理の基板Sがリフトピン101か
ら基板保持面3a上に搬送された後、基板保持ステージ
3が当該基板Sを真空吸着して保持する(ステップS1
2)。
作について図11を参照しながら説明する。まず、塗布
処理を施すべき基板Sをユニット間搬送ロボットが受渡
部100のリフトピン101上に載置して塗布装置への
基板Sの搬入を行う(ステップS11)。そして、基板
搬送手段によって未処理の基板Sがリフトピン101か
ら基板保持面3a上に搬送された後、基板保持ステージ
3が当該基板Sを真空吸着して保持する(ステップS1
2)。
【0057】次に、測定ヘッド114が退避位置から測
定位置に移動するとともに、基板保持ステージ3が、基
板Sを吸着保持したまま回動されて、基板Sが垂直姿勢
に位置決めされる(ステップS13)。こうして、測定
ヘッド114による基板厚みtの測定準備が完了する。
定位置に移動するとともに、基板保持ステージ3が、基
板Sを吸着保持したまま回動されて、基板Sが垂直姿勢
に位置決めされる(ステップS13)。こうして、測定
ヘッド114による基板厚みtの測定準備が完了する。
【0058】それに続いて、レーザ駆動回路115によ
って半導体レーザ116が駆動されてレーザ光が基板S
の一方主面(表面)に照射されるとともに、一方主面で
反射された光が光位置検出素子119で受光され、いわ
ゆる三角測量の原理に基づき測定ヘッド114と基板S
の被塗布面SFとの間隔、つまり空気間隔Δairが測定さ
れ、その測定結果に対応する信号が制御部72に出力さ
れる。また、制御部72では、第1実施形態と同様に、
空気間隔Δairに基づき基板厚みtが演算される(ステ
ップS14)。そして、こうして演算された基板厚みt
はRAM74に一時的に記憶され、次のステップS15
に進む。
って半導体レーザ116が駆動されてレーザ光が基板S
の一方主面(表面)に照射されるとともに、一方主面で
反射された光が光位置検出素子119で受光され、いわ
ゆる三角測量の原理に基づき測定ヘッド114と基板S
の被塗布面SFとの間隔、つまり空気間隔Δairが測定さ
れ、その測定結果に対応する信号が制御部72に出力さ
れる。また、制御部72では、第1実施形態と同様に、
空気間隔Δairに基づき基板厚みtが演算される(ステ
ップS14)。そして、こうして演算された基板厚みt
はRAM74に一時的に記憶され、次のステップS15
に進む。
【0059】このステップS15では、測定ヘッド11
4が測定位置から退避して測定ヘッド114とノズル1
との干渉を防止している。これに続いて、第1実施形態
と同様に、基板厚みtに基づきノズル1と基板Sの距離
が設定値となるように調整しながらノズル1を相対移動
させて塗布液を基板Sの被塗布面SFに塗布する(ステ
ップS15)。
4が測定位置から退避して測定ヘッド114とノズル1
との干渉を防止している。これに続いて、第1実施形態
と同様に、基板厚みtに基づきノズル1と基板Sの距離
が設定値となるように調整しながらノズル1を相対移動
させて塗布液を基板Sの被塗布面SFに塗布する(ステ
ップS15)。
【0060】そして、上記のようにして基板Sへの塗布
液の塗布処理が完了すると、基板保持ステージ3が基板
Sを吸着保持したまま一体的に回動して基板Sが垂直状
態から水平状態にされた後、基板搬送手段が基板保持ス
テージ3からリフトピン101に搬送し、さらに適当な
タイミングでユニット間搬送ロボットが塗布処理済みの
基板Sをリフトピン101から受け取り、次の装置に搬
出する。
液の塗布処理が完了すると、基板保持ステージ3が基板
Sを吸着保持したまま一体的に回動して基板Sが垂直状
態から水平状態にされた後、基板搬送手段が基板保持ス
テージ3からリフトピン101に搬送し、さらに適当な
タイミングでユニット間搬送ロボットが塗布処理済みの
基板Sをリフトピン101から受け取り、次の装置に搬
出する。
【0061】以上のように、この第2実施形態において
も、第1実施形態と同様に、塗布処理(ステップS1
6)の前に基板Sの厚みtを非接触で測定し、その測定
結果(基板厚みt)に基づきノズル1と基板Sとの隙間
(ギャップ)Gが設定値となるように調整しながら、ノ
ズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行ってい
るので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
も、第1実施形態と同様に、塗布処理(ステップS1
6)の前に基板Sの厚みtを非接触で測定し、その測定
結果(基板厚みt)に基づきノズル1と基板Sとの隙間
(ギャップ)Gが設定値となるように調整しながら、ノ
ズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行ってい
るので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0062】C.第3実施形態 図12は、この発明にかかる塗布装置の第3実施形態を
示す斜視図である。この塗布装置が第1実施形態と大き
く相違する点は、測定ヘッド114が支持部材125に
よってベース部材611に固定されており、ノズル1、
外部タンク51およびタンク上下機構8などとともに一
体的に上下移動するように構成されている点であり、そ
の他の構成はほぼ同一である。したがって、以下におい
ては、同一構成については同一符号を付して説明を省略
する。
示す斜視図である。この塗布装置が第1実施形態と大き
く相違する点は、測定ヘッド114が支持部材125に
よってベース部材611に固定されており、ノズル1、
外部タンク51およびタンク上下機構8などとともに一
体的に上下移動するように構成されている点であり、そ
の他の構成はほぼ同一である。したがって、以下におい
ては、同一構成については同一符号を付して説明を省略
する。
【0063】次に、このように構成された塗布装置の動
作について図13を参照しながら説明する。まず、塗布
処理を施すべき基板Sをユニット間搬送ロボットが受渡
部100のリフトピン101上に載置して塗布装置への
基板Sの搬入を行う(ステップS21)。そして、基板
搬送手段によって未処理の基板Sがリフトピン101か
ら基板保持面3a上に搬送された後、基板保持ステージ
3が当該基板Sを真空吸着して保持する(ステップS2
2)。
作について図13を参照しながら説明する。まず、塗布
処理を施すべき基板Sをユニット間搬送ロボットが受渡
部100のリフトピン101上に載置して塗布装置への
基板Sの搬入を行う(ステップS21)。そして、基板
搬送手段によって未処理の基板Sがリフトピン101か
ら基板保持面3a上に搬送された後、基板保持ステージ
3が当該基板Sを真空吸着して保持する(ステップS2
2)。
【0064】次に、ベース部材611が所定高さ位置ま
で上昇して測定ヘッド114が基板Sの厚みtを測定す
る測定位置に移動するとともに、基板保持ステージ3
が、基板Sを吸着保持したまま回動されて、基板Sが垂
直姿勢に位置決めされる(ステップS23)。こうし
て、測定ヘッド114による基板厚みtの測定準備が完
了する。
で上昇して測定ヘッド114が基板Sの厚みtを測定す
る測定位置に移動するとともに、基板保持ステージ3
が、基板Sを吸着保持したまま回動されて、基板Sが垂
直姿勢に位置決めされる(ステップS23)。こうし
て、測定ヘッド114による基板厚みtの測定準備が完
了する。
【0065】それに続いて、レーザ駆動回路115によ
って半導体レーザ116が駆動されてレーザ光が基板S
の一方主面(表面)に照射されるとともに、一方主面で
反射された光が光位置検出素子119で受光され、いわ
ゆる三角測量の原理に基づき測定ヘッド114と基板S
の被塗布面SFとの間隔、つまり空気間隔Δairが測定さ
れ、その測定結果に対応する信号が制御部72に出力さ
れる。また、制御部72では、第1実施形態と同様に、
空気間隔Δairに基づき基板厚みtが演算される(ステ
ップS24)。そして、こうして演算された基板厚みt
はRAM74に一時的に記憶される。
って半導体レーザ116が駆動されてレーザ光が基板S
の一方主面(表面)に照射されるとともに、一方主面で
反射された光が光位置検出素子119で受光され、いわ
ゆる三角測量の原理に基づき測定ヘッド114と基板S
の被塗布面SFとの間隔、つまり空気間隔Δairが測定さ
れ、その測定結果に対応する信号が制御部72に出力さ
れる。また、制御部72では、第1実施形態と同様に、
空気間隔Δairに基づき基板厚みtが演算される(ステ
ップS24)。そして、こうして演算された基板厚みt
はRAM74に一時的に記憶される。
【0066】次に、第1実施形態と同様に、基板厚みt
に基づきノズル1と基板Sの距離が設定値となるように
調整しながらノズル1を相対移動させて塗布液を基板S
の被塗布面SFに塗布する(ステップS25)。
に基づきノズル1と基板Sの距離が設定値となるように
調整しながらノズル1を相対移動させて塗布液を基板S
の被塗布面SFに塗布する(ステップS25)。
【0067】そして、上記のようにして基板Sへの塗布
液の塗布処理が完了すると、基板保持ステージ3が基板
Sを吸着保持したまま一体的に回動して基板Sが垂直状
態から水平状態にされた後、基板搬送手段が基板保持ス
テージ3からリフトピン101に搬送し、さらに適当な
タイミングでユニット間搬送ロボットが塗布処理済みの
基板Sをリフトピン101から受け取り、次の装置に搬
出する。
液の塗布処理が完了すると、基板保持ステージ3が基板
Sを吸着保持したまま一体的に回動して基板Sが垂直状
態から水平状態にされた後、基板搬送手段が基板保持ス
テージ3からリフトピン101に搬送し、さらに適当な
タイミングでユニット間搬送ロボットが塗布処理済みの
基板Sをリフトピン101から受け取り、次の装置に搬
出する。
【0068】以上のように、この第3実施形態において
も、第1および2実施形態と同様に、塗布処理(ステッ
プS25)の前に基板Sの厚みtを非接触で測定し、そ
の測定結果(基板厚みt)に基づきノズル1と基板Sと
の隙間(ギャップ)Gが設定値となるように調整しなが
ら、ノズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行
っているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
も、第1および2実施形態と同様に、塗布処理(ステッ
プS25)の前に基板Sの厚みtを非接触で測定し、そ
の測定結果(基板厚みt)に基づきノズル1と基板Sと
の隙間(ギャップ)Gが設定値となるように調整しなが
ら、ノズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行
っているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0069】なお、この実施形態では、塗布処理(ステ
ップS25)の前にのみ基板厚みtを測定しているが、
塗布処理を行っている最中に、基板厚みtを連続あるい
は断続して行い、各測定結果に基づきノズル1の位置を
補正することで常にノズル1と基板Sとの隙間(ギャッ
プ)Gを設定値になるように制御することも可能であ
り、このように制御することで同一基板Sの面内におい
て厚みが多少異なったとしても隙間Gは一定に保たれ、
異なる基板S間における塗布膜厚の均一性のみならず、
同一基板Sにおける塗布膜厚の面内均一性をさらに高め
ることができる。
ップS25)の前にのみ基板厚みtを測定しているが、
塗布処理を行っている最中に、基板厚みtを連続あるい
は断続して行い、各測定結果に基づきノズル1の位置を
補正することで常にノズル1と基板Sとの隙間(ギャッ
プ)Gを設定値になるように制御することも可能であ
り、このように制御することで同一基板Sの面内におい
て厚みが多少異なったとしても隙間Gは一定に保たれ、
異なる基板S間における塗布膜厚の均一性のみならず、
同一基板Sにおける塗布膜厚の面内均一性をさらに高め
ることができる。
【0070】D.その他の実施形態 (1) 上記実施形態では、基板厚みtを測定する測定手段
としていわるゆ光学式の測定ユニット110を用いてい
るが、測定手段としては光学式に限定されるものではな
く、非接触で基板厚みtを測定することができるもので
あれば、どのような方式のものを用いてもよい。例え
ば、次に説明するように、静電容量方式の非接触測定ユ
ニットを用いてもよい。
としていわるゆ光学式の測定ユニット110を用いてい
るが、測定手段としては光学式に限定されるものではな
く、非接触で基板厚みtを測定することができるもので
あれば、どのような方式のものを用いてもよい。例え
ば、次に説明するように、静電容量方式の非接触測定ユ
ニットを用いてもよい。
【0071】ただし、本願発明者が種々の実験を行った
処、基板Sが非導電性の材料のみで構成されている場合
には、図14に示すような従来より周知の測定ユニット
200を用いて基板Sの厚みを測定することができる
が、基板Sの一方主面に導電性膜が形成されている場合
には図14の測定ユニット200では基板Sの厚みtを
測定することができないという事実を確認するととも
に、基板Sの一方主面に導電性膜が形成されている場合
には図15に示す測定ユニット210を用いることで基
板厚みtの測定可能となることを見い出した。以下、基
板Sが非導電性の材料のみで構成されている場合と、一
方主面に導電性膜が形成されている場合とに分けて測定
ユニットについて図14および図15を参照しつつ説明
する。
処、基板Sが非導電性の材料のみで構成されている場合
には、図14に示すような従来より周知の測定ユニット
200を用いて基板Sの厚みを測定することができる
が、基板Sの一方主面に導電性膜が形成されている場合
には図14の測定ユニット200では基板Sの厚みtを
測定することができないという事実を確認するととも
に、基板Sの一方主面に導電性膜が形成されている場合
には図15に示す測定ユニット210を用いることで基
板厚みtの測定可能となることを見い出した。以下、基
板Sが非導電性の材料のみで構成されている場合と、一
方主面に導電性膜が形成されている場合とに分けて測定
ユニットについて図14および図15を参照しつつ説明
する。
【0072】図14は、非導電性の材料のみで構成され
た基板の厚みを測定する測定ユニットを示す図である。
この測定ユニット200は、基板Sを保持する導電性ス
テージ201と、電極202と、電極202を導電性ス
テージ201から一定間隔D(>t)だけ離隔させた状
態で位置決めする絶縁支持部203と、導電性ステージ
201と電極202の間に電位差を与え、導電性ステー
ジと前記電極との間の静電容量を検出し、当該静電容量
から基板厚みtを測定する測定部204とで構成されて
いる。なお、測定原理については、従来より周知、例え
ば株式会社工業調査会が1996年6月14日に発行し
た「センサ/計測モジュール活用技術百科」の第41頁
に記載されているため、ここでは説明を省略する。
た基板の厚みを測定する測定ユニットを示す図である。
この測定ユニット200は、基板Sを保持する導電性ス
テージ201と、電極202と、電極202を導電性ス
テージ201から一定間隔D(>t)だけ離隔させた状
態で位置決めする絶縁支持部203と、導電性ステージ
201と電極202の間に電位差を与え、導電性ステー
ジと前記電極との間の静電容量を検出し、当該静電容量
から基板厚みtを測定する測定部204とで構成されて
いる。なお、測定原理については、従来より周知、例え
ば株式会社工業調査会が1996年6月14日に発行し
た「センサ/計測モジュール活用技術百科」の第41頁
に記載されているため、ここでは説明を省略する。
【0073】一方、図15は、表面(一方主面)に導電
性膜が形成された基板の厚みを測定する測定ユニットを
示す図である。この測定ユニット210は、基板Sの裏
面(他方主面)を吸着保持するステージ211と、電極
212と、電極212をステージ211から一定間隔D
(>t)だけ離隔させた状態で位置決めする絶縁支持部
213と、電極212に電位を与え、基板Sの表面と電
極212との間の静電容量を検出することでこの空気間
隔Δairを求め、さらにこの間隔Δairに基づき基板Sの
厚みt(=D−Δair)を求める測定部214とで構成
されている。このように構成された測定ユニット210
では、測定部214から電極212に電位を与えると、
基板Sの導電性膜が空中放電を行い、当該導電性膜が実
質上電極として機能し、空気間隔Δairに応じた静電容
量を測定可能となっているものと考えられる。
性膜が形成された基板の厚みを測定する測定ユニットを
示す図である。この測定ユニット210は、基板Sの裏
面(他方主面)を吸着保持するステージ211と、電極
212と、電極212をステージ211から一定間隔D
(>t)だけ離隔させた状態で位置決めする絶縁支持部
213と、電極212に電位を与え、基板Sの表面と電
極212との間の静電容量を検出することでこの空気間
隔Δairを求め、さらにこの間隔Δairに基づき基板Sの
厚みt(=D−Δair)を求める測定部214とで構成
されている。このように構成された測定ユニット210
では、測定部214から電極212に電位を与えると、
基板Sの導電性膜が空中放電を行い、当該導電性膜が実
質上電極として機能し、空気間隔Δairに応じた静電容
量を測定可能となっているものと考えられる。
【0074】したがって、光学式の測定ユニット110
の代わりに静電容量式のものを用いる場合には、基板S
に導電性膜が形成されているか否かに応じて測定ユニッ
ト200、210を選択的に使い分ければよい。
の代わりに静電容量式のものを用いる場合には、基板S
に導電性膜が形成されているか否かに応じて測定ユニッ
ト200、210を選択的に使い分ければよい。
【0075】(2) また、静電容量式の測定ユニット21
0を用いる場合、図16に示すように測定部214内に
基準コンデンサCを接続したり、図17に示すように一
定の空気間隔Δで対向配置された電極対215、216
を設け、電極対215、216を測定部214に接続
し、基板Sと電極212との間の静電容量を、基準コン
デンサCや電極対215、216間の静電容量と対比す
ることで室温、湿度、ウォームアップ時の温度ドリフト
などの影響を補正することができ、より高精度な基板厚
み測定を行うことができる。
0を用いる場合、図16に示すように測定部214内に
基準コンデンサCを接続したり、図17に示すように一
定の空気間隔Δで対向配置された電極対215、216
を設け、電極対215、216を測定部214に接続
し、基板Sと電極212との間の静電容量を、基準コン
デンサCや電極対215、216間の静電容量と対比す
ることで室温、湿度、ウォームアップ時の温度ドリフト
などの影響を補正することができ、より高精度な基板厚
み測定を行うことができる。
【0076】なお、基準コンデンサCや電極対215、
216間の静電容量と対比して基板厚み測定の精度を高
める点に関しては、測定ユニット200についても同様
である。
216間の静電容量と対比して基板厚み測定の精度を高
める点に関しては、測定ユニット200についても同様
である。
【0077】(3) なお、上記実施形態では、塗布処理前
に測定した基板厚みtに基づきノズル1と基板Sとの隙
間(ギャップ)Gが設定値となるように調整しながら、
ノズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行うこ
とで、塗布膜厚の均一化を図っているが、ノズル1を移
動させる代わりに基板Sを移動させたり、両者を移動さ
せて隙間Gを調整するようにしてもよい。また、隙間G
を調整する代わりに、次のように基板厚みtに基づき装
置各部を制御して塗布膜厚の均一化を図ってもよい。
に測定した基板厚みtに基づきノズル1と基板Sとの隙
間(ギャップ)Gが設定値となるように調整しながら、
ノズル1を基板Sに対して移動させて塗布処理を行うこ
とで、塗布膜厚の均一化を図っているが、ノズル1を移
動させる代わりに基板Sを移動させたり、両者を移動さ
せて隙間Gを調整するようにしてもよい。また、隙間G
を調整する代わりに、次のように基板厚みtに基づき装
置各部を制御して塗布膜厚の均一化を図ってもよい。
【0078】すなわち、例えば薄い基板Sに対して塗布
処理を行う場合、ノズル1と基板Sとの隙間Gは設定値
よりも大きくなり、そのままの状態で塗布処理を行え
ば、塗布膜厚は薄くなる。したがって、タンク上下機構
8によってノズル1に対して外部タンク51を相対的に
上昇させることでタンク内液面高さHを高くし、ノズル
1内の塗布液にかかる圧力を高めることで隙間Gが広が
ったことによる影響をキャンセルして塗布膜厚を調整す
ることができる。また、厚い基板Sに対して塗布処理を
行う場合は、その逆の制御を行えばよい。
処理を行う場合、ノズル1と基板Sとの隙間Gは設定値
よりも大きくなり、そのままの状態で塗布処理を行え
ば、塗布膜厚は薄くなる。したがって、タンク上下機構
8によってノズル1に対して外部タンク51を相対的に
上昇させることでタンク内液面高さHを高くし、ノズル
1内の塗布液にかかる圧力を高めることで隙間Gが広が
ったことによる影響をキャンセルして塗布膜厚を調整す
ることができる。また、厚い基板Sに対して塗布処理を
行う場合は、その逆の制御を行えばよい。
【0079】また、ノズル1内の塗布液にかかる圧力を
制御するためには、上記実施形態(外部タンク方式)お
よび塗布液槽11がタンクとして機能する内部タンク方
式を問わず、タンクの内部に上下移動可能な物体を設
け、当該物体を降下させて、その一部あるいは全部を当
該タンク内に貯留されている塗布液中に浸漬してタンク
内液面高さを上昇させたり、逆に当該物体を上昇させ
て、その一部あるいは全部を塗布液中から引き上げてタ
ンク内液面高さを降下させてもよい。また、タンク内へ
の液追加補充や液抜取などによってタンク内の液面高さ
を調整すればよい。
制御するためには、上記実施形態(外部タンク方式)お
よび塗布液槽11がタンクとして機能する内部タンク方
式を問わず、タンクの内部に上下移動可能な物体を設
け、当該物体を降下させて、その一部あるいは全部を当
該タンク内に貯留されている塗布液中に浸漬してタンク
内液面高さを上昇させたり、逆に当該物体を上昇させ
て、その一部あるいは全部を塗布液中から引き上げてタ
ンク内液面高さを降下させてもよい。また、タンク内へ
の液追加補充や液抜取などによってタンク内の液面高さ
を調整すればよい。
【0080】また、隙間Gを調整する代わりに、塗布処
理時におけるノズル1の移動速度を調整するようにして
もよい。例えば、上記のように薄い基板Sに対して塗布
処理を行う場合、ノズル1と基板Sとの隙間Gは設定値
よりも大きくなり、そのままの状態で塗布処理を行え
ば、塗布膜厚は薄くなるが、この場合にはノズル1の移
動速度を速くすればよく、逆に厚い基板Sに対して塗布
処理を行う場合には、ノズル1の移動速度を遅くすれば
よく、ノズル1の移動速度を調整することで塗布膜厚の
均一化を図ることができる。
理時におけるノズル1の移動速度を調整するようにして
もよい。例えば、上記のように薄い基板Sに対して塗布
処理を行う場合、ノズル1と基板Sとの隙間Gは設定値
よりも大きくなり、そのままの状態で塗布処理を行え
ば、塗布膜厚は薄くなるが、この場合にはノズル1の移
動速度を速くすればよく、逆に厚い基板Sに対して塗布
処理を行う場合には、ノズル1の移動速度を遅くすれば
よく、ノズル1の移動速度を調整することで塗布膜厚の
均一化を図ることができる。
【0081】さらに、隙間Gを調整する代わりに、ノズ
ル1のノズル口12にスリット幅調整機構を設け、基板
厚みtに応じてノズル口12のスリット幅を調整するよ
うにしてもよく、薄い基板Sに対して塗布処理を行う場
合には、ノズル1と基板Sとの隙間Gは設定値よりも大
きくなるため、ノズル口12のスリット幅を狭める一
方、逆に厚い基板Sに対して塗布処理を行う場合には、
ノズル口12のスリット幅を拡げればよく、ノズル口1
2のスリット幅を調整することで塗布膜厚の均一化を図
ることができる。
ル1のノズル口12にスリット幅調整機構を設け、基板
厚みtに応じてノズル口12のスリット幅を調整するよ
うにしてもよく、薄い基板Sに対して塗布処理を行う場
合には、ノズル1と基板Sとの隙間Gは設定値よりも大
きくなるため、ノズル口12のスリット幅を狭める一
方、逆に厚い基板Sに対して塗布処理を行う場合には、
ノズル口12のスリット幅を拡げればよく、ノズル口1
2のスリット幅を調整することで塗布膜厚の均一化を図
ることができる。
【0082】(4) さらに、上記実施形態では、基板Sを
固定し、ノズル1を移動させて塗布処理を行っている
が、塗布処理の際にノズル1を固定しておき、基板Sを
移動させても、あるいは基板Sおよびノズル1の両者を
移動させるようにしてもよい。
固定し、ノズル1を移動させて塗布処理を行っている
が、塗布処理の際にノズル1を固定しておき、基板Sを
移動させても、あるいは基板Sおよびノズル1の両者を
移動させるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる塗布装
置によれば、少なくとも塗布処理の前に基板の厚みを測
定し、その測定結果(基板厚み)に基づき塗布処理を制
御しており、基板厚みのばらつきによる悪影響を排除し
て基板に均一な塗布膜を形成することができる。また、
基板厚みを非接触で行っているので、基板の有効塗布部
の汚染などを防止しながら、基板厚みを測定することが
できる。
置によれば、少なくとも塗布処理の前に基板の厚みを測
定し、その測定結果(基板厚み)に基づき塗布処理を制
御しており、基板厚みのばらつきによる悪影響を排除し
て基板に均一な塗布膜を形成することができる。また、
基板厚みを非接触で行っているので、基板の有効塗布部
の汚染などを防止しながら、基板厚みを測定することが
できる。
【図1】この発明にかかる塗布装置の一の実施形態(第
1実施形態)を示す斜視図である。
1実施形態)を示す斜視図である。
【図2】図1の塗布装置におけるノズルおよび外部タン
クの構成および相互接続関係を示す図である。
クの構成および相互接続関係を示す図である。
【図3】タンク上下機構の具体的構成を示す一部分解斜
視図である。
視図である。
【図4】図3のXX線縦断面図である。
【図5】移動機構を構成するギャップ可変機構部および
ノズル回動機構部の構成を示す図である。
ノズル回動機構部の構成を示す図である。
【図6】図1の塗布装置における測定ユニットを示す図
である。
である。
【図7】図1の塗布装置の概略制御構成を示すブロック
図である。
図である。
【図8】図1の塗布装置の動作を示す図である。
【図9】測定ユニットの他の実施形態を示す図である。
【図10】この発明にかかる塗布装置の第2実施形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図11】図10の塗布装置の動作を示す図である。
【図12】この発明にかかる塗布装置の第3実施形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図13】図12の塗布装置の動作を示す図である。
【図14】測定ユニットの別の実施形態を示す図であ
る。
る。
【図15】測定ユニットのさらに別の実施形態を示す図
である。
である。
【図16】図14の測定ユニットの改良例を示す図であ
る。
る。
【図17】図14の測定ユニットの別の改良例を示す図
である。
である。
1…ノズル 3…基板保持ステージ 6…移動機構 8…タンク上下機構 11…塗布液槽 12…ノズル口 51…外部タンク 61…上下移動機構部 62…ギャップ可変機構部 65…リニアアクチュエータ 72…制御部 100…受渡部 101…リフトピン 110,200,210…測定ユニット(測定手段) 114…測定ヘッド 201…導電性ステージ 202,212…電極 204,214…測定部 211…ステージ G…(ノズルと基板との)間隔 H…タンク内液面高さ SF…被塗布面 S…基板 Δair…(空気)間隔
Claims (6)
- 【請求項1】 鉛直あるいは傾斜姿勢で保持された基板
にノズル手段を近接させた状態で相対的に移動させつ
つ、毛管現象で塗布液槽から汲み上げた塗布液を前記基
板の被塗布面に塗布する塗布処理を行う塗布装置におい
て、 少なくとも塗布処理の前に基板の厚みを非接触で測定す
る測定手段と、 前記測定手段によって測定された基板厚みに基づき前記
塗布処理を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
る塗布装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記基板厚みに基づき
基板とノズル手段との間隔を所定値に調整するように構
成された請求項1記載の塗布装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記基板厚みに基づき
基板とノズル手段との相対移動速度を調整するように構
成された請求項1記載の塗布装置。 - 【請求項4】 塗布液を貯留するタンクを前記ノズル手
段内あるいは外部に備え、 前記制御手段は、前記基板厚みに基づき前記タンク中で
の塗布液の液面高さを調整するように構成された請求項
1記載の塗布装置。 - 【請求項5】 前記測定手段は、その一方主面に導電性
膜が形成された基板の厚みを測定するものであって、 当該基板の他方主面を保持するステージと、 前記ステージから一定間隔だけ離隔配置された電極と、 前記電極に電位を与え、前記一方主面と前記電極との間
の静電容量を検出し、当該静電容量から基板厚みを測定
する測定部とを備えたことを特徴とする請求項1ないし
4のいずれかに記載の塗布装置。 - 【請求項6】 前記測定手段は、非導電性材料のみで構
成された基板の厚みを測定するものであって、 当該基板を保持する導電性ステージと、 前記導電性ステージから一定間隔だけ離隔配置された電
極と、 前記ステージと電極の間に電位差を与え、前記導電性ス
テージと前記電極との間の静電容量を検出し、当該静電
容量から基板厚みを測定する測定部とを備えたことを特
徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の塗布装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5842298A JPH11253869A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5842298A JPH11253869A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253869A true JPH11253869A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13083956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5842298A Withdrawn JPH11253869A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253869A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004321932A (ja) * | 2003-04-24 | 2004-11-18 | Shibaura Mechatronics Corp | 接着剤の塗布装置及び接着剤の塗布方法 |
JP2007088201A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理装置及び基板処理方法 |
JP2009251497A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Hoya Corp | フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 |
JP2011155122A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Canon Machinery Inc | 半導体製造装置 |
JP2015043369A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 大日本印刷株式会社 | 膜検査方法、インプリント方法、パターン構造体の製造方法、インプリント用のモールド、インプリント用の転写基板、および、インプリント装置 |
KR101636070B1 (ko) * | 2015-12-30 | 2016-07-14 | 주식회사 라파스 | 마이크로니들 제조장치 |
JPWO2020196355A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 |
-
1998
- 1998-03-10 JP JP5842298A patent/JPH11253869A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4601914B2 (ja) * | 2003-04-24 | 2010-12-22 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 接着剤の塗布装置及び接着剤の塗布方法 |
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JP4570545B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2010-10-27 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理装置及び基板処理方法 |
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US10751929B2 (en) | 2015-12-30 | 2020-08-25 | Raphas Co., Ltd. | Manufacturing device for micro-needle |
JPWO2020196355A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |